JPH08257013A - 磁気共鳴断層撮影装置 - Google Patents

磁気共鳴断層撮影装置

Info

Publication number
JPH08257013A
JPH08257013A JP7092985A JP9298595A JPH08257013A JP H08257013 A JPH08257013 A JP H08257013A JP 7092985 A JP7092985 A JP 7092985A JP 9298595 A JP9298595 A JP 9298595A JP H08257013 A JPH08257013 A JP H08257013A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
gantry
top plate
opening
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7092985A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Mitsumata
広嗣 三俣
Hiroshi Inoue
啓史 井上
Kazunari Tachibana
一成 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP7092985A priority Critical patent/JPH08257013A/ja
Publication of JPH08257013A publication Critical patent/JPH08257013A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面コイルのセッティングを好適に行う。 【構成】 ガントリ1に近接配置されたベッド2はベッ
ド基台7とその上部に水平移動可能に設けられた被検体
M搭載用の天板8を備える。天板8はモータ9に駆動さ
れて水平移動され、被検体Mをガントリ1の開口部3に
挿抜する。ベッド基台7の上面と天板8の下部との間で
あってガントリ1側の端部付近に設定された待機位置に
はスパインコイル(表面コイル)10が待機されてい
る。このスパインコイル10は、先端部が下方に曲げら
れた延長部12が連結された筐体11に外囲されてい
る。延長部12の先端部は、ベッド基台7内部に設けら
れたモータ14で駆動されるコンベア15に連結され、
モータ14を正逆方向に回転させることでスパインコイ
ル10が待機位置と撮影位置との間で水平移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静磁場発生用の主コ
イルと、傾斜磁場コイルと、送受信用コイルなどのコイ
ルを内蔵したガントリの開口部内に挿入された被検体か
ら発生されるNMR信号を受信して被検体の診断画像を
得る磁気共鳴断層撮影装置(MRI装置)に係り、特に
は、NMR信号を受信するコイルとして表面コイルを用
いる場合の、表面コイルのセッティングを好適に行うた
めの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のMRI装置は、静磁場発
生用の主コイルと、傾斜磁場コイルと、送受信用コイル
などのコイルを内蔵したガントリと、このガントリに近
接配置されたベッドとで構成されている。ベッドには、
被検体を搭載する天板と、ガントリに形成された開口部
に被検体を搭載した天板を挿抜するように水平移動させ
る天板移動機構とが備えられている。
【0003】例えば、被検体の全身画像を撮影する場合
には次のように行われる。まず、天板をガントリ方向に
水平移動させて天板に仰向けに搭載された被検体をガン
トリの開口部に挿入させる。次に、主コイルから発生さ
せた静磁場に、傾斜磁場コイルで画像解析用の位置情報
を付与するための線型磁場を重畳させ、送信用コイルで
高周波パルスを発生してガントリ開口部内の被検体内に
磁気共鳴を励起し、その後に発生されるNMR信号をガ
ントリに内蔵された受信コイルで受信する。そして、得
られたNMR信号に基づき周知の計算方法で被検体の全
身画像を再構成する。
【0004】また、被検体の特定部位(例えば、胸部や
腰など)の画像を撮影する場合も上記と同様の手順で行
われるが、このような特定部位の画像撮影の場合には、
画質の向上や取扱い易さなどの観点から、一般的には、
ガントリに内蔵した受信コイルに代えて、各種の表面コ
イルをNMR信号受信用のコイルとして用いている。
【0005】例えば、胸部や腰などの部位の撮影は、表
面コイルの一つであるスパインコイルを用いて行われ
る。この部位の撮影を行う場合には、ガントリ開口部の
撮影位置(ガントリ開口部内の静磁場中心にスパインコ
イルの感度中心が一致する位置)に位置させるように、
ガントリ開口部の下部にスパインコイルが定置され、被
検体を仰向けに搭載した天板をガントリ開口部内に挿入
し、撮影する部位を静磁場中心に位置させ、被検体の撮
影する部位の下方にスパインコイルが位置された状態
で、このスパインコイルでNMR信号を受信して行われ
る。
【0006】しかしながら、上記特定部位の撮影以外
の、例えば上記全身画像の撮影を、ガントリ開口部内の
撮影位置にスパインコイルが定置された状態で行うと、
ガントリに内蔵された受信コイルで受信するNMR信号
にノイズが発生して、良好な画像が得られないなどの不
都合がある。そこで、表面コイルを用いない撮影のとき
には、表面コイルを所定の待機位置に待機させ、表面コ
イルを用いる撮影のときのみ表面コイルをガントリ開口
部内の撮影位置に定置するようにしている。
【0007】この待機位置から撮影位置への表面コイル
(例えば、スパインコイル)のセッティグは、従来、人
手で行われている。すなわち、天板を支持するベッド基
台の上面と天板の下部との間であって、ガントリ側の端
部付近をスパインコイルの待機位置とし、スパインコイ
ルを外囲する筐体にハンドルを設け、このハンドルがベ
ッド基台の上面と天板の下部との間のガントリ側の端部
から突出されるようにスパインコイルが待機される。そ
して、天板がガントリ開口部に挿入されていない状態に
おいて、術者が上記ハンドルを把持してスパインコイル
をベッド基台の上面と天板の下部との間の待機位置から
ガントリ側に引出し、そのままガントリ開口部の撮影位
置までスパインコイルを移動させてそこに定置し、スパ
インコイルのセッティングを行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、従来例のようにスパインコイルのセッ
ティングを人手で行う場合、スパインコイルのセッティ
ングが煩わしいという問題がある。また、ガントリ開口
部の天板挿入口からガントリ開口部内の撮影位置までの
間は、おおよそ1m程度の距離があり、ベッド基台の上
面と天板の下部との間の待機位置からガントリ側に引出
したスパインコイルを、ガントリ開口部の天板挿入口か
らガントリ開口部内の撮影位置まで移動させるとき、術
者は狭いガントリ開口部内に潜り込むようにしてスパイ
ンコイルのセッティングを行わなければならず、術者は
大きな負担が強いられるという問題もある。
【0009】さらに、被検体は頭部をガントリ側に向け
て仰向けにして天板に搭載されるが、上記従来例の構成
では、天板上の被検体の顔の上に術者が覆い被さるよう
にしてスパインコイルのセッティングを行う必要があ
り、被検体に不快感を与えるという問題もある。
【0010】また、スパインコイルのセッティングを忘
れて、天板をガントリ開口部内に挿入した場合、スパイ
ンコイルの筐体に設けられたハンドルが天板に覆い隠さ
れてしまうので、スパインコイルを待機位置から引き出
すことができず、スパインコイルのセッティングが行え
なくなる。また、全身画像の撮影の後、スパインコイル
を用いた特定部位の撮影を行う場合にも、全身画像撮影
時に天板がガントリ開口部内に挿入されているので、上
記同様にスパインコイルのセッティングが行えない。従
って、このような場合には、天板を一旦ガントリ開口部
内から退出させ、スパインコイルのセッティングを行っ
た後、再び天板をガントリ開口部内に挿入して、特定部
位の撮影を行うことになり、面倒かつ診断時間の長時間
化を招き、被検体への苦痛も大きくなるなどの問題があ
る。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、上記不都合を解消してスパインコイ
ルなどの表面コイルのセッティングを好適に行うことが
できる磁気共鳴断層撮影装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、静磁場発生用の主コイルと、傾斜磁場
コイルと、送受信用コイルなどのコイルを内蔵したガン
トリと、被検体を搭載する天板と、前記ガントリに形成
された開口部に前記被検体を搭載した天板を挿抜するよ
うに水平移動させる天板移動機構とを備え、前記ガント
リの開口部内で前記被検体から発生される核磁気共鳴信
号(NMR信号)を受信して前記被検体の診断画像を得
る磁気共鳴断層撮影装置において、(a)前記被検体か
ら発生されるNMR信号を受信するための表面コイル
と、(b)所定の待機位置に待機された前記表面コイル
に連結された、または、当接させる部材と、(c)この
部材を水平移動させて前記表面コイルを前記ガントリ開
口部内の撮影位置へ水平移動させる移動手段と、(d)
前記移動手段への駆動指示を与える指示手段とを備えた
ものである。
【0013】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。表面コイ
ルは所定の待機位置に待機されている。この表面コイル
の撮影位置へのセッティングは、術者が指示手段から移
動手段へ駆動開始を指示することで、移動手段が待機位
置に待機されている表面コイルに連結された部材、また
は、当接させる部材を水平移動させ、この部材を介して
表面コイルを待機位置から撮影位置方向へ水平移動させ
て行われる。すなわち、表面コイルのセッティングは、
術者が指示手段を操作することで自動的に行われる。
【0014】また、移動手段は、天板移動機構と別個の
駆動機構で構成されるので、表面コイルのセッティング
動作は、天板の水平移動と独立しており、天板のガント
リ開口部内への挿入動作に依存せずに、その前後の任意
な時に行なえる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。 <第1実施例>図1は、この発明の第1実施例に係る磁
気共鳴断層撮影装置(MRI装置)の概略構成を示す断
面図であり、図2は、図1の一部省略右側面図、図3
は、ベッドの内部構成などを示す斜視図である。なお、
図3では天板の図示を省略している。
【0016】なお、この実施例および後述する第2実施
例では、表面コイルの一つであるスパインコイルのセッ
ティング機構を例に採り説明するが、スパインコイル以
外の表面コイルに対してもこの発明は適宜適用実施する
ことができる。
【0017】図に示すように、このMRI装置は、ガン
トリ1とこのガントリ1に近接配置されたベッド2とを
備えて構成されている。ガントリ1には、略円筒状の開
口部3が形成され、この開口部3を囲むように静磁場発
生用の主コイル4や傾斜磁場コイル(XYZ直交座標系
における3軸方向の線型磁場を静磁場に重畳するための
3個のコイルが組み合わされている)5、送受信用コイ
ル6などのコイルがガントリ1に内蔵されている。
【0018】ベッド2は、ベッド基台7と、その上部に
水平移動可能に支持された天板8と、天板8を水平移動
させるためのモータ9などで構成される水平移動機構と
を備えている。天板8上に被検体Mが頭部をガントリ1
側に向けて仰向けに搭載され、モータ9を正逆回転させ
ることにより、天板8を水平移動させて被検体Mをガン
トリ1の開口部3に挿抜する。
【0019】また、ベッド基台7の上面と天板8の下部
との間であって、ガントリ1側の端部付近に設定された
待機位置にはスパインコイル10が待機されている。こ
のスパインコイル10は非磁性体で構成される筐体11
に外囲されており、この筐体11の後側面には、先端部
が下方に曲げられた非磁性体の延長部12が連結されて
いる。この延長部12の先端部は、ベッド基台7の上面
に天板移動方向に沿って設けられた開口溝13を介して
ベッド基台7の内部に位置付けられ、ベッド基台7内部
に設けられた、モータ14で駆動されるコンベア(ワイ
ヤやチェーンでもよい)15に連結されている。そし
て、モータ14を正逆方向に回転させることにより、図
1の実線と想像線とで示すように、コンベア15が延長
部12を水平移動させ、これにより、筐体11(スパイ
ンコイル10)が、待機位置と撮影位置との間で水平移
動される。このとき、延長部12の先端部は上記開口溝
13に沿って移動されるので、延長部12の先端部とベ
ッド基台7との干渉はない。また、延長部12は、筐体
11(スパインコイル10)が撮影位置に位置された状
態で、その先端部がベッド基台7に達する長さを有して
いる。
【0020】撮影位置は、ガントリ1の開口部3内の静
磁場中心Cにスパインコイル10の感度中心が一致する
位置であって図1の想像線で示すスパインコイル10
(筐体11)が定置されている位置である。
【0021】モータ14の駆動は、例えば、ガントリ1
の側面に設けられた操作盤16を術者WMが操作する
(図2参照)ことで行われる。
【0022】また、ベッド基台7の上面と、ガントリ1
の開口部3との間は、数cm(5cm程度)の隙間が設けら
れているが、上記筐体11(スパインコイル10)の、
待機位置と撮影位置との間の水平移動の際、筐体11の
左右の下端部がこの隙間に引っ掛からないように、筐体
11の左右の下端部11a、11bは図に示すようにソ
リ状に構成されている。
【0023】さらに、モータ14は、例えば、ステッピ
ングモータなどで構成され、筐体11(スパインコイル
10)の待機位置と撮影位置との間の水平移動をステッ
ピングモータの駆動パスル数によって制御している。す
なわち、筐体11(スパインコイル10)が待機位置に
待機されている状態で、モータ(ステッピングモータ)
14を正方向に所定のパルス数で駆動回転させることに
より、筐体11(スパインコイル10)が待機位置か
ら、その駆動パルス数に応じた距離だけ図1の左方向に
移動されて撮影位置に位置されてスパインコイル10の
セッティングがなされ、一方、筐体11(スパインコイ
ル10)が撮影位置に位置されている状態で、モータ
(ステッピングモータ)14を逆方向に上記と同じパル
ス数で駆動回転させることにより、筐体11(スパイン
コイル10)が撮影位置から上記セッティング時の移動
距離と同じ距離だけ図1の右方向に移動されて待機位置
に位置されスパインコイル10の退出が行われる。
【0024】また、図2に示すように、天板8の下面に
は、天板8の水平移動の際、スパインコイル10を外囲
する筐体11との干渉を避けるための溝8aが、天板8
の水平移動方向に沿って設けられている。
【0025】なお、スパインコイル10を用いた特定部
位の撮影においてスパインコイル10で受信されたNM
R信号はケーブル17を介して、ベッド基台7内に配設
された信号処理器18に送られ、ここで信号増幅などの
処理が施された後、ケーブル19を介して、図示しない
画像処理部(この画像処理部は、上記ガントリ1やベッ
ド2などが配設されている検査室と別の操作室に設けら
れている)に送られ、この画像処理部で、得られたNM
R信号に基づき画像が再構成される。
【0026】このケーブル17の一部17aは延長部1
2内に内設され、延長部12の先端部から信号処理器1
8の間のケーブル部分17bは、ベッド基台7に設けら
れた「U」字型の溝20に収納されてケーブル処理され
ている。これにより、スパインコイル10が待機位置に
待機されているときには、上記ケーブル部分17bは上
記溝20に収納され、また、スパインコイル10が待機
位置から撮影位置に移動されるときには、このケーブル
部分17bは上記溝20から引き出され、そして、スパ
インコイル10が撮影位置から待機位置に移動されると
きには、このケーブル部分17bは上記溝20に収納さ
れていく。従って、上記スパインコイル10の位置や動
作にかかわらず、ケーブル17のケーブル部分17bは
ベッド基台7内で絡まったり、断線されるなどの不都合
が回避される。また、上記スパインコイル10の位置や
動作にかかわらず、上記ケーブル部分17aは常に延長
部12内の同じ位置に内設されている。従って、ケーブ
ル17のケーブル部分17aはベッド基台7外におい
て、スパインコイル10の動作中に周りに引っ掛かるな
どの不都合が回避される。
【0027】この実施例によれば、スパインコイル10
のセッティングを、操作盤16を操作することで自動的
に行なうことができるので、スパインコイル10のセッ
ティングが容易に行え、術者によるスパインコイル10
のセッティング作業を軽減することができる。
【0028】また、図2に示すように、術者WMは操作
盤16を操作することで、スパインコイル10のセッテ
ィングを実行することができるので、従来例のように、
被検体Mの顔の上に術者WMが覆い被さることがなくな
り、被検体Mに不快感を与えない。
【0029】さらに、スパインコイル10のセッティン
グは、天板8の水平移動(ガントリ1の開口部3への挿
抜移動)と独立して行えるので、天板8がガントリ1の
開口部3内に挿入されているかいなかにかかわらず、任
意の時にスパインコイル10のセッティングを行うこと
ができる。従って、天板8がガントリ1の開口部3内に
挿入されている状態でスパインコイル10をセッティン
グする場合に、従来例のように天板8を一旦開口部3か
ら退出するなどの手間を省くことができ、診断時間の短
縮を図ることなどが可能となる。
【0030】また、この実施例によれば、待機位置から
撮影位置へのスパインコイル10のセッティングを自動
で行なえるのみならず、撮影位置から待機位置へのスパ
インコイル10の退出も自動で行なえるので、スパイン
コイル10の退出においても、術者の作業軽減を図れ、
被検体へ不快感を与えることがなくすことができるとと
もに、天板8がガントリ1の開口部3内に挿入されてい
るかいなかにかかわらず、任意の時にスパインコイル1
0の退出を行うことができる。従って、例えば、スパイ
ンコイル10を用いた撮影を行った後、スパインコイル
10を用いない撮影を行う場合、スパインコイル10を
用いた撮影において天板8をガントリ1の開口部3内に
挿入した状態のまま、スパインコイル10の退出を行
い、次の撮影を行うことができるなど、診断時間の短縮
を図ることなどができる。
【0031】次に、上記第1実施例装置の変形例を説明
する。なお、以下の変形例は、後述する第2実施例にお
いても適宜変形実施することが可能である。
【0032】〔第1変形例〕上記実施例では、スパイン
コイル10の待機位置と撮影位置との間の移動をモータ
14とコンベア(ワイヤやチェーン)15で行うように
構成したが、例えば、図4(a)に示すように、延長部
12にラック21を設け、これに噛合するピピオン22
をモータ14で正逆回転させることにより、スパインコ
イル10の上記移動を行わせてもよいし、また、図4
(b)に示すように、延長部12の先端部をモータ14
で正逆回転されるネジ軸23に螺合させるとともに、こ
のネジ軸23に並行に設けられた図示しないガイド軸に
ガイドさせることで、スパインコイル10の上記移動を
行わせてもよい。
【0033】〔第2変形例〕上記実施例では、スパイン
コイル10の待機位置と撮影位置との間の移動をモータ
(ステッピングモータ)14の駆動パルス数で制御する
と説明したが、例えば、図5に示すように、スパインコ
イル14が待機位置に位置されることで、図の右方向へ
の移動を規制するストッパ24をベッド基台7内または
ベッド基台7上面に設けるとともに、スパインコイル1
4が撮影位置に位置されることで、図の左方向への移動
を規制するストッパ25をベッド基台7内またはガント
リ1の開口部3内に設けることで、スパインコイル10
の待機位置と撮影位置との間の移動を制御するように構
成してもよい。ただし、ストッパ25を開口部3内に設
ける場合には、このストッパ25を非磁性体で構成す
る。
【0034】また、スパインコイル10が待機位置に位
置されたことを検知するリミットスイッチや光学センサ
などの検出センサと、スパインコイル10が撮影位置に
位置されたことを検知する同様の検出センサとを設けて
これら検出センサの検知状態に基づき、モータ14の駆
動を制御することで、スパインコイル10の待機位置と
撮影位置との間の移動を制御するようにしてもよい。な
お、これら検出センサは、例えば、ベッド基台7内に設
け、スパインコイル10が待機位置および撮影位置に位
置されたときにそれそれ対応する位置に延長部12の先
端部が到達したことを検知するようにすればよい。
【0035】〔第3変形例〕上記実施例では、ケーブル
部分17aを延長部12に内設したが、例えば、図6に
示すように、延長部12を薄板状にして、これにケーブ
ル部分17aを止め具26で固定するように構成しても
よく、この場合、延長部12の製作が容易になる。
【0036】〔第4変形例〕上記実施例では、ケーブル
部分17bを溝20に収納してケーブル処理するように
構成したが、ケーブル処理はその他種々の構成で実現し
てもよい。例えば、信号処理器18側に、例えば巻取り
バネなどを備えたケーブル自動巻取り器を設け、スパイ
ンコイル10が所定方向に移動されて、ケーブル17b
部分が長くなるときには、上記巻き取器から必要な長さ
のケーブル17が引き出され、スパインコイル10がそ
れと逆方向に移動されて、ケーブル17b部分が短くて
よいときには、余分なケーブル部分が上記巻き取器に自
動的に巻き取られるようにしてケーブル処理してもよ
い。
【0037】〔第5変形例〕上記実施例では、待機位置
をベッド2側に設定したが、この待機位置をガントリを
挟んでベッド2と反対側に設定し、スパインコイル10
(筐体11)を、この待機位置と撮影位置との間で水平
移動させるモータ14やコンベア15などの機構部をこ
の待機位置側に設けるように構成してもよい。また、待
機位置は、ガントリ1の開口部3外の位置に限らず、撮
影位置から外れた例えば、ガントリ1の開口部3内の天
板8挿入口付近に設定してもよい。
【0038】<第2実施例>第2実施例装置の構成を図
7、図8を参照して説明する。図7は、第2実施例の概
略構成を示す一部省略正面図であり、図8は、その平面
図である。但し、図8では天板の図示を省略している。
【0039】この第2実施例装置では、スパインコイル
10のセッティングを、先端部30が「コ」の字型の押
出し部材31が筐体11の後側面を含む三側面に当接し
て押し出すことで行うように構成したことを特徴とす
る。この押出し部材31による筐体11(スパインコイ
ル10)の待機位置と撮影位置との間の水平移動は、上
記第1実施例と同様に、モータ14と、コンベア(ワイ
ヤやチェーン)15(あるいは、ラック、ピニオン、ま
たは、ネジ軸とガイド軸)などによる駆動機構によって
押出し部材31を水平移動させることにより行われる。
【0040】また、筐体11(スパインコイル10)が
待機位置から撮影位置へ水平移動される際に、ケーブル
17a部分が絡まるなどの不都合をなくすために、筐体
11には第1実施例や図6の第3変形例と同様の延長部
12も設けられている。その他の構成は上記第1実施例
と同様であるので、同一符号を付してその詳述を省略す
る。
【0041】このような構成でも、スパインコイル10
のセッティングにおいては、上記第1実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0042】なお、この第2実施例では、撮影位置から
待機位置へのスパインコイル10の退出は、術者により
行われることになるが、このスパインコイル10の退出
をも自動で行うためには、例えば以下のように構成すれ
ばよい。すなわち、押出し部材31の先端部30の筐体
11に当接する部分に、真空吸引源に連通される吸着孔
を設け、この押出し部材31を図の左方向に水平移動さ
せてその先端部30を撮影位置に位置される筐体11に
当接させ、筐体11を押出し部材31の先端部31に真
空吸着させ、この状態で、押出し部材31を図の右方向
に水平移動させて筐体11(スパインコイル10)を待
機位置に移動させる。
【0043】また、例えば、図9に示すように、天板8
のガントリ1側の端部下方に突設部40を設け、天板8
をガントリ1の開口部3から退出させるとき、この突設
部40に筐体11を当接させ、撮影位置に位置される筐
体11を天板8の退出とともに待機位置に退出さるよう
に構成してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、表面コイルのセッティングを自動で行なえ
るように構成したので、術者が手動で表面コイルのセッ
ティングを行う必要がなく、術者の負担を軽減すること
ができる。
【0045】また、術者は指示手段から指示することで
表面コイルのセッティングを行えるので、従来例に係る
表面コイルのセッティングのように術者が被検体の顔の
上に覆い被さることが防止でき、被検体に不快感を与え
ないようにすることができる。
【0046】さらに、表面コイルのセッティングは、天
板の水平移動と独立して行われるので、天板のガントリ
開口部内への挿入動作に依存せず、その前後の任意な時
に表面コイルのセッティングを行なうことができ、例え
ば、表面コイルのセッティングを忘れて天板をガントリ
開口部内に挿入しても、天板をガントリ開口部内から退
出させずに表面コイルのセッティングを行うことができ
る。また、例えば、全身画像の撮影の後、表面コイルを
用いた特定部位の撮影を行う場合にも、天板が全身画像
撮影時にガントリ開口部内に挿入された状態で、表面コ
イルのセッティングを行うことができる。従って、ガン
トリ開口部内に挿入されている天板を表面コイルのセッ
ティングのために一旦ガントリ開口部内から退出させる
などの余分な動作を省略することができ、診断時間の短
縮が図れ、被検体への苦痛を軽減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る磁気共鳴断層撮影
装置(MRI装置)の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1の一部省略右側面図である。
【図3】ベッドの内部構成などを示す斜視図である。
【図4】第1変形例の要部構成を示す図である。
【図5】第2変形例の概略構成を示す図である。
【図6】第3変形例の要部構成を示す図である。
【図7】第2実施例装置の概略構成を示す一部省略正面
図である。
【図8】第2実施例装置の概略構成を示す平面図であ
る。
【図9】第2実施例装置の変形例の要部構成を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 … ガントリ 2 … ベッド 3 … ガントリの開口部 4 … 主コイル 5 … 傾斜磁場コイル 6 … 送受信用コイル 7 … ベッド基台 8 … 天板 9 … 天板水平移動用のモータ 10 … スパインコイル(表面コイル) 11 … 筐体 12 … 延長部 14 … 延長部駆動用のモータ 15 … コンベア M … 被検体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場発生用の主コイルと、傾斜磁場コ
    イルと、送受信用コイルなどのコイルを内蔵したガント
    リと、被検体を搭載する天板と、前記ガントリに形成さ
    れた開口部に前記被検体を搭載した天板を挿抜するよう
    に水平移動させる天板移動機構とを備え、前記ガントリ
    の開口部内で前記被検体から発生される核磁気共鳴信号
    (NMR信号)を受信して前記被検体の診断画像を得る
    磁気共鳴断層撮影装置において、(a)前記被検体から
    発生されるNMR信号を受信するための表面コイルと、
    (b)所定の待機位置に待機された前記表面コイルに連
    結された、または、当接させる部材と、(c)この部材
    を水平移動させて前記表面コイルを前記ガントリ開口部
    内の撮影位置へ水平移動させる移動手段と、(d)前記
    移動手段への駆動指示を与える指示手段とを備えたこと
    を特徴とする磁気共鳴断層撮影装置。
JP7092985A 1995-03-27 1995-03-27 磁気共鳴断層撮影装置 Pending JPH08257013A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7092985A JPH08257013A (ja) 1995-03-27 1995-03-27 磁気共鳴断層撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7092985A JPH08257013A (ja) 1995-03-27 1995-03-27 磁気共鳴断層撮影装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08257013A true JPH08257013A (ja) 1996-10-08

Family

ID=14069679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7092985A Pending JPH08257013A (ja) 1995-03-27 1995-03-27 磁気共鳴断層撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08257013A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007068984A (ja) * 2005-08-10 2007-03-22 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置、コイル支持ユニット、高周波コイルユニット、ならびに磁気共鳴イメージング装置を制御する制御方法
JP2008036400A (ja) * 2006-07-12 2008-02-21 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
DE102007030568A1 (de) * 2007-07-02 2009-01-08 Siemens Ag Liegeeinrichtung mit einer Lokalantenneneinrichtung für ein Magnetresonanzgerät
JP2012213459A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc コイル装置および磁気共鳴イメージング装置
CN106483481A (zh) * 2016-12-20 2017-03-08 河南中医药大学 一种核磁共振磁体组件

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007068984A (ja) * 2005-08-10 2007-03-22 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置、コイル支持ユニット、高周波コイルユニット、ならびに磁気共鳴イメージング装置を制御する制御方法
JP2008036400A (ja) * 2006-07-12 2008-02-21 Toshiba Corp 磁気共鳴イメージング装置
US7696752B2 (en) 2006-07-12 2010-04-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic resonance imaging apparatus
DE102007030568A1 (de) * 2007-07-02 2009-01-08 Siemens Ag Liegeeinrichtung mit einer Lokalantenneneinrichtung für ein Magnetresonanzgerät
US7602189B2 (en) 2007-07-02 2009-10-13 Siemens Aktiengesellschaft Magnetic resonance examination platform with independently moveable bed and antenna device
JP2012213459A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc コイル装置および磁気共鳴イメージング装置
CN106483481A (zh) * 2016-12-20 2017-03-08 河南中医药大学 一种核磁共振磁体组件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6460206B1 (en) Medical diagnostic imaging apparatus
US5197474A (en) Patient bed in a magnetic resonance imaging apparatus
JP2637336B2 (ja) 磁気共鳴断層撮影装置
JPH03173532A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
US11686791B2 (en) MRI systems and receive coil arrangements
JPH08257013A (ja) 磁気共鳴断層撮影装置
US7256581B2 (en) Magnetic resonance apparatus with displaceable C-arm mount for an additional gradient coil unit
JP5072284B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置、コイル支持ユニット、高周波コイルユニット、ならびに磁気共鳴イメージング装置を制御する制御方法
JPH06315473A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
US7126142B2 (en) Source loading apparatus for imaging systems
JPH05123310A (ja) Mri装置用寝台
GB2394776A (en) Magnetic resonance machine with gradient coil coupled to support
JP2921694B2 (ja) 磁気共鳴信号検出装置
JPH03146030A (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0221846A (ja) 核磁気共鳴診断装置用磁石システム
US6424855B1 (en) Medical diagnostic imaging apparatus
JPS6122849A (ja) 磁気共鳴イメ−ジング装置
JP2687474B2 (ja) Mri装置の電磁波シールド機構
JPH06217961A (ja) 磁気共鳴診断装置
CN211911610U (zh) 具有检查台电缆单元的磁共振装置
JPH0335936B2 (ja)
JP2921695B2 (ja) 磁気共鳴観測装置
JP3442477B2 (ja) Mr装置用コイル
JPH0513405U (ja) Mri装置
JPH08593A (ja) 磁気共鳴断層撮影装置