JPH0513405U

JPH0513405U - Ｍｒｉ装置

Info

Publication number: JPH0513405U
Application number: JP3599592U
Authority: JP
Inventors: ▲やす▼史小沢; 広嗣三俣
Original assignee: Shimadzu Corp
Current assignee: Shimadzu Corp
Priority date: 1992-05-29
Filing date: 1992-05-29
Publication date: 1993-02-23
Anticipated expiration: 2003-06-24
Also published as: JPH084006Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】設置スペースの小さいＭＲＩ装置を得る。【構成】天板６の前部にガントリＧの撮影空間１ａ内
に配置されたガイド４に支持される転輪７を設け、後部
の下面に下端に車輪９を有する天板脚部８を取り付け、
天板６を撮影空間１ａに対し挿入ないし引き出せるよう
にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、核磁気共鳴（ＮＭＲ）を利用して人体の断層像を得るＭＲＩ装置（Magnetic Resonance Imaging）、特にガントリの撮影空間内に被検体を挿入移動する寝台装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ＭＲＩ装置は図２に示すようにガントリＧと寝台装置Ｂ′とで構成されている。ガントリＧは、例えば静磁場の不均一部分を補正するシムコイル（図示せず）を有する強力で均一な静磁場をつくる超電導コイル１₁とそれらを収容するクライオスタット１₂よりなる静磁場発生源１、静磁場発生源１の内周面直近に傾斜磁場コイル支持部２を介して配置されたＸ，Ｙ，Ｚ３方向の傾斜磁界コイル３、後述のベッドを案内支持するガイド４等を収容し、傾斜磁界コイル支持部２の内側直近箇所においてガントリ１内の撮影空間１ａを形成している。

【０００３】ガントリ撮影空間１ａ内においては、患者（被検体）Ｍに高周波パルス（ＲＦパルス）の発信およびＦＩＤ信号（Free Induction Decay：自由誘導減衰）の検出を行うＲＦコイル５がセットされる。寝台装置Ｂ′は、患者Ｍを仰臥させる天板１１と、天板１１をスライド自在に支持する天板支持部１２と、天板支持部１２を固定支持する床面に設けられた基部１３とよりなり、基部１３には天板１１をスライドさせるベッド駆動機構（図示せず）が収納されている。

【０００４】患者Ｍをスキャン位置Ｐにセットするには、患者Ｍを支持する天板１１をその長手方向に沿って移動してガントリ撮影空間１ａに挿入しスキャン位置Ｐに移動させる。この際、天板１１の先端部に設けられた転輪１４がガントリＧの撮影空間１ａ内のガイド４上に支持され、天板１１のガントリ撮影空間１ａ内でのスムーズな移動を確保する。

【０００５】なお、図は、天板１１が撮影空間１ａ内に挿入され、患者Ｍがスキャン位置Ｐに位置決めされた状態を示す。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

上記したようにスキャン位置Ｐへの患者Ｍのセットは、天板１１の移動により行なわれる。ガントリＧの奥行が２ｍ強と長いので、天板ストロークの長いものが必要となり、その結果、ＭＲＩ装置の寝台装置としては、必然的に奥行が長くなり、大きな設置スペースを必要とする。

【０００７】この考案は上記に鑑み、ガントリに寝台装置を組み込み、ＭＲＩ装置の設置スペースを小さくすることができ、且つ構成の簡単なＭＲＩ装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記目的を達成するために天板をガントリに組み込み、ガントリ内の撮影空間に対し挿抜できるようにしたことを特徴とする。

【０００９】

【作用】

上記構成によれば、ガントリに寝台装置が組み込まれているので、ガントリの奥行きが長く、長いストローク長の天板を必要とする場合であっても、撮影、すなわち被検体をスキャン位置にセットするときのみ、ガントリの撮影空間から必要な長さだけ天板を引き出せばよい。したがって、ガントリに並設してそれとは別に寝台装置を設置する必要がないので、ＭＲＩ装置の設置スペースを可及的に小さくすることができ、設置室の有効利用が計れる。また、寝台装置の設置工事を必要としないので、ＭＲＩ装置の設置が簡単に行な得る。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案の実施例を示す図１に基づいて説明する。なお、図２と同一作用をなすものには同一符号を付し、その説明を省略する。Ｂは、この考案の要部をなす寝台装置である。６は患者Ｍを仰臥させる天板で、その前部側の下部に取り付けた転輪７を介してガントリ内のガイド４上に支持されているとともに、後部側の下面に取り付けた天板脚部８の下端の車輪９を介して床面１０に支持されている。この天板６は、その長手方向に沿って移動し、ガントリ撮影空間１ａに対して患者Ｍとともに挿抜されるようになっている。

【００１１】したがって、天板６は、従来例のように床面に設けられたベッド駆動機構を収容する床面に設置された基部によって支持されるものではなく、構造的により簡易で患者Ｍの移送が容易なものとなっている。

【００１２】次に、動作を説明する。撮影時には、二点鎖線で示す撮影空間１ａ内に位置している天板６を引き出し、実線で示すに移動させる。このとき、天板６の前部側の転輪７がガントリＧ内のガイド４上を転動し、車輪９が床面１０上を転動するので、それの移動操作が楽に行な得る。この状態で患者Ｍが天板６上に仰臥する。操作者は、天板６を押し、その長手方向に沿って移動させることにより、天板６とともに患者Ｍをガントリ撮影空間１ａ内に挿入し、患者Ｍをスキャン位置Ｐにセットする。

【００１３】このとき天板６の前端の転輪７と車輪９との作用でその移動操作がスムーズに行な得るので、セッティングが正確に行な得る。二点鎖線はセッティング完了時の天板６の位置を示す。なお、セッティング位置の調整は、ガントリＧの撮影空間１ａ内への天板６の挿入量により行なう。

【００１４】

【変形実施例】図１の実施例では、天板６の前端部を転輪７を介してガントリＧ内のガイド４に支持させる構成としたが、これに代えて天板６をその後方部分で片持ち状に支持する構成としてもよい。また、図１の実施例では、天板６の撮影空間１ａ内の挿抜、すなわち、挿入、引き出しを手動で行なうようにしたが、駆動源として流体ないし電気モータを用い、その動力をラックーピニオン機構、チェーン（ベルト）ないし、ネジ送り機構等の動力伝達機構を介して天板を移動させる構成としてもよい。

【００１５】

【効果】

この考案によれば、天板をガントリの撮影空間内に挿抜可能にガントリに組み込んだので、ガントリに並設して寝台装置を設置することなく、ガントリの撮影空間内に被検体を挿入移動することができ、ＭＲＩ装置の設置スペースを小さくできる。また、寝台装置の床面への設置が不要であるので、ＭＲＩ装置の設置が簡単となる。さらに、撮影時以外は天板がガントリの撮影空間内に収容できるので、ＭＲＩ装置の設置された撮影室の有効利用が計れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の概略構成を示す縦断側面
図である。

【図２】従来のＭＲＩ装置を示す縦断側面図である。

【符号の説明】

Ｇ…ガントリＢ…寝台装置１ａ…
撮影空間４…ガイド６…天板７…転
輪８…天板脚部９…車輪

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】撮影空間を形成するガントリに、天板を
前記撮影空間に対し挿抜可能に組み込んだことを特徴と
するＭＲＩ装置。