JP5071800B2 - 無線タグ探索装置 - Google Patents

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Description

本発明は、探索対象に設けられた無線タグに対し無線通信を行うことにより、探索対象の探索を行う無線タグ探索装置に関する。
近年、所定の情報を記憶する小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが提唱されており、様々な分野において実用化されつつある。
上記RFIDシステムの実用化の一例として、探索対象に設けられた無線タグに対し無線通信を行うことにより、探索対象の探索を行う無線タグ探索装置が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、操作者が、探索対象(荷)に設けられた無線タグ(荷タグ)の情報を無線通信を介して取得するリーダと、透過型の表示手段(ヘッドマウントディスプレイ)とを身体に装着しており、操作者が移動して無線タグがリーダの通信範囲に入ると情報が取得され、探索対象であるか否かが照合される。そして、探索対象である場合には、その旨を表示手段に表示して操作者に知らせるようになっている。
特開2004−99278号公報
上記従来技術では、操作者が移動することにより無線タグがリーダの通信範囲に入ると無線タグの情報が取得され、探索対象であるか否かが照合される。このとき、操作者はリーダの通信範囲を明確に認識できる訳ではないため、操作者が情報取得を意図する対象とは異なる対象の無線タグ情報が取得される可能性があり、探索の確実性を低下するおそれがあった。また、通信範囲を明確に認識できないことから、操作者はリーダの指向性等を考慮せずに、検出しようとする探索対象にとりあえず近づくことにより無線タグの情報を取得しようとするため、効率的に探索を行うことができなかった。
本発明の目的は、通信領域を視覚的に認識しながら無線タグの探索を行うことで、迅速かつ確実に探索対象を発見することができる無線タグ探索装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1発明の無線タグ探索装置は、探索対象に設けられた無線タグに対し無線通信を行うための所定の指向性を備えたアンテナ手段と、操作者の視覚に対し前記探索対象の自然像を含む所定の視野を付与可能に、前記操作者の頭部に保持される透過型の表示手段と、前記アンテナ手段から前記指向性に沿って生成される通信領域に対応した、前記アンテナ手段の指向性に関する指向性情報、及び、前記アンテナ手段を介して出力される信号の送信出力に関する送信出力情報、を通信領域情報として取得する領域情報取得手段と、前記領域情報取得手段で取得した前記通信領域情報に基づき、前記表示手段の前記所定の視野内において前記通信領域の可視化表示を行うための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する領域表示制御手段と、前記探索対象に関する探索対象情報を取得する対象情報取得手段と、前記対象情報取得手段で取得した前記探索対象情報を前記所定の視野内において可視化表示するための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する対象表示制御手段と、前記探索対象に係わる前記無線タグに対する問い合わせ信号を生成し、前記アンテナ手段を介し、前記通信領域内に存在する前記無線タグへ送信する送信処理手段と、前記問い合わせ信号に応じて前記無線タグから送信された応答信号を、前記アンテナ手段を介し受信可能な受信処理手段と、前記問い合わせ信号に応じた前記無線タグからの応答信号を前記受信処理手段が受信した場合、前記所定の視野内において、前記受信処理手段での受信結果に対応する表示を行うための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する受信表示制御手段と、基準物に対する前記表示手段の相対方位を検出する方位検出手段と、前記問い合わせ信号に応じた前記無線タグからの応答信号を前記受信処理手段が受信した場合に、前記方位検出手段で検出した前記相対方位を受信時方位として記憶する方位記憶手段と、前記方位記憶手段に記憶した前記受信時方位と、前記方位検出手段で検出された前記表示手段の前記相対方位との差に応じて、前記所定の視野内において前記無線タグの存在位置情報に対応する表示を行うための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する方向表示制御手段と、を有する。
本願第1発明の無線タグ探索装置においては、操作者の体に保持されて所定の視野を与える表示手段が透過型に構成されており、操作者は、これによって視野の中に探索対象の自然像(可視光線により肉眼で視認できる映像)を見ることができる。一方、本願第1発明の無線タグ探索装置では、無線タグと無線通信を行うアンテナ手段が所定の指向性を備えている。この指向性に沿ってアンテナ手段から通信領域が生成され、これに対応した通信領域情報が領域情報取得手段で取得される。そしてその通信領域情報に基づく領域表示制御手段の制御により、表示手段の視野の中で、通信領域が可視化されて表示される。
以上のように、無線タグとの通信時には、アンテナ手段からの通信領域が可視化されて表示される。これにより、操作者は、通信領域を視覚的に認識しながら無線タグの探索を行うことができるので、迅速かつ確実に探索対象を発見することができる。
また、送信出力情報によって通信領域の大きさを決定でき、指向性情報によって通信領域のメインローブの方向が決定できる。これにより、これら2つの情報によって通信領域の正確な位置を確実に特定し、表示手段の視野内に精度よく可視化表示することができる。
また、探索対象情報を表示手段の視野内に併せて表示することにより、操作者が探索を行うときに、探索対象を表示手段の視野内にて確実に認識しつつ探索を行うことができ、利便性が高い。
また、送信処理手段で生成された問い合わせ信号がアンテナ手段を介し通信領域内へと送信される。通信領域内に探索対象に対応する無線タグが存在した場合は、当該問い合わせ信号に対応する応答信号が無線タグから送信され、アンテナ手段を介し受信処理手段で受信される。このとき、受信表示制御手段の制御により、所定の視野内において対応する表示が行われる。これにより、通信領域内において探索したい無線タグが検出されたことを、操作者に確実に報知することができる。
また、基準物に対する表示手段の相対方位を方位検出手段で検出し、問い合わせ信号に応じた無線タグからの応答信号が受信された場合には、その検出した相対方位を受信時方位として方位記憶手段が記憶する。これにより、無線タグの検出時の無線タグ探索装置の受信時方位を記憶しておけば、これ以降、表示手段や無線タグ探索装置全体の位置や姿勢が変わってその方向が変化したとき、記憶された受信時方位に基づきその方向変化を算出することが可能となる。
そしてその際、記憶された上記受信時方位と、検出された上記表示手段の相対方位との差に応じ、方向表示制御手段が、無線タグの存在位置情報に対応する表示を行うための表示信号を生成し出力する。これにより、無線タグの検出時以降、表示手段や無線タグ探索装置全体の位置や姿勢が変わってその方向が変化した場合でも、その方向の変化(ずれ)を補正する形での表示を行うことができる。この結果、操作者に対し、無線タグの存在位置情報を確実に報知することが可能となる。また表示手段や無線タグ探索装置全体の方向が大きく変わり無線タグとの通信が途絶した場合であっても、視野内において無線タグの存在位置情報を報知し続けることができる効果もある。
第2発明の無線タグ探索装置は、上記第1発明において、前記対象表示制御手段は、前記対象情報取得手段で取得した前記探索対象情報に基づき、前記探索対象の外観を前記所定の視野内において画像表示するための表示信号を生成することを特徴とする。
これにより、表示信号に基づき生成された探索対象の外観の画像表示と、探索時において実際に視認される探索対象の自然像とを容易に照合することができ、さらに利便性が向上する。また、他人に頼まれた、実物をよく知らない探索対象でも容易に探すことが可能という効果もある。
第3発明の無線タグ探索装置は、上記第1又は第2発明において、前記対象表示制御手段は、前記対象情報取得手段で取得した前記探索対象情報に基づき、前記探索対象の物品名や属性情報を前記所定の視野内においてテキスト表示するための表示信号を生成することを特徴とする。
これにより、実際に表示手段の視野内において視認しつつ探索を行うとき、探索対象の物品名や属性情報のテキスト表示を併せて視認することができ、利便性が高い。
第4発明の無線タグ探索装置は、上記第1乃至第3発明のいずれかにおいて、前記対象表示制御手段は、前記探索対象情報を、前記所定の視野内において前記通信領域と重ならないような位置に表示するための表示信号を生成することを特徴とする。
視野内において、探索対象情報の表示と通信領域表示とが重ならないようにすることで、それぞれの見やすさを確保することができる。
第5発明の無線タグ探索装置は、上記第4発明において、前記対象表示制御手段は、前記所定の視野内において、中央側に表示される前記通信領域と重ならないように前記探索対象情報を外周側に表示するための表示信号を生成することを特徴とする。
通信領域を視野の中央側に表示し、これと重ならない外周側に探索対象情報を表示することにより、それぞれの見やすさを確保することができる。
第6発明の無線タグ探索装置は、上記第1発明において、前記受信表示制御手段は、前記応答信号を前記受信処理手段が受信した場合、前記対象表示制御手段からの表示信号により表示されていた前記探索対象情報を、前記所定の視野内においてその表示態様を変えて新たに表示するための表示信号を生成することを特徴とする。
それまで表示されていた探索対象情報の表示態様を変えることで、(無線タグが検出されたことに対応する)新たな別の表示を行うことなく、無線タグが検出されたことを操作者に報知することができる。
第7発明の無線タグ探索装置は、上記第1発明において、前記アンテナ手段の前記指向性の方向を可変制御する指向性制御手段を有し、前記領域表示制御手段は、前記指向性制御手段による指向性の方向の変化と共に移動する通信領域の可視化表示を行うための表示信号を生成し、前記表示手段に出力することを特徴とする。
本願第7発明においては、アンテナ手段の指向性の方向が、指向性制御手段によって可変制御される。これにより、アンテナ手段からの通信領域を、指向性の方向の変化と共に移動させることができる。そして、領域表示制御手段の制御に基づき、その移動する通信領域が表示手段の視野内において可視化表示されることにより、操作者は、移動する通信領域を視覚的に認識しながら無線タグの探索を行うことができる。
第8発明の無線タグ探索装置は、上記第7発明において、前記領域表示制御手段は、前記指向性制御手段による前記アンテナ手段の指向性の変化によってカバー可能な全体通信領域の可視化表示を行うための表示信号を生成し、前記表示手段に出力することを特徴とする。
本願第8発明においては、アンテナ手段の指向性の方向が、指向性制御手段によって可変制御されると、領域表示制御手段の制御に基づき、その指向性の変化によってカバー可能な全体通信領域が表示手段の視野内において可視化表示される。これにより、操作者は、移動する通信領域を重ね合わせた全体の通信領域を視覚的に認識しながら無線タグの探索を行うことができる。
第9発明の無線タグ探索装置は、上記第7又は第8発明において、前記指向性制御手段は、前記方位記憶手段に記憶した前記受信時方位と、前記方位検出手段で検出された前記表示手段の前記相対方位との差に応じて、前記アンテナ手段の前記指向性の方向を可変制御することを特徴とする。
無線タグの検出時以降、表示手段や無線タグ探索装置全体の位置や姿勢が変わってその方向が変化した場合でも、その方向の変化(ずれ)を補正する形で指向性の方向を無線タグの存在位置方向に制御することができる。これにより、無線タグとの通信を確実に維持することができる。また電波を出し続けることで、ほんとうにその方向に無線タグが存在するかを確実に検出することが可能となる。
第10発明の無線タグ探索装置は、上記第7発明において、前記指向性制御手段は、前記指向性の方向の変化と共に移動する前記通信領域内に位置する無線タグからの応答信号を前記受信処理手段が受信した場合、前記無線タグとの無線通信を停止することを特徴とする。
無線タグからの応答があった場合にその後の無線通信を停止することにより、無用な通信を行うことを防止し、無線タグ探索装置の使用電力を節減することができる。また、応答時の位置を記憶させておくことにより、通信終了後も無線タグの存在位置情報を報知することが可能となる。
第11発明の無線タグ探索装置は、上記第10発明において、前記領域表示制御手段は、前記方位記憶手段に記憶した前記受信時方位と、前記方位検出手段で検出された前記表示手段の前記相対方位との差に応じ、前記無線タグからの応答信号の受信時における前記通信領域を、前記所定の視野内において継続表示するための表示信号を生成し、前記表示手段に出力することを特徴とする。
これにより、一度無線タグの応答受信に成功して無線通信が停止した後、表示手段や無線タグ探索装置全体の方向が変わった場合でも、その変化を補正するように通信領域を移動させる形(言い換えればもとの通信領域をロックオンして捕捉し続ける形)での継続表示を行うことができる。この結果、操作者に対し、無線タグの存在位置情報を確実に報知することが可能となる。
本発明によれば、迅速かつ確実に探索対象を発見することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の無線タグ探索装置100を含む探索システムTSの全体構成を表すシステム構成図である。
図1において、探索システムTSは、操作者Mにより保持される無線タグ探索装置100と、この無線タグ探索装置100と無線LAN等の無線通信によりアンテナ201を介して情報の送受信が可能な基地局202と、この基地局202と通信回線NWを介し接続され、液晶ディスプレイ等の表示部301及びキーボード等の操作部302を有する端末300とを有している。
上記無線タグ探索装置100は、探索対象LP(この例ではFAX、コピー、及びプリンタとして機能するレーザー複合機。以下適宜「レーザー複合機LP」と記載する)に設けられた無線タグTに対し無線通信を行うための所定の指向性を備えたアンテナ110と、操作者Mの視覚に対し探索対象LPの自然像を含む所定の視野FV(後述の図7等参照)を付与可能な表示装置120と、上記アンテナ110を介し無線タグTと行う無線通信制御や、上記表示装置120による表示制御を行う制御装置130とを有している。上記アンテナ110、表示装置120、及び制御装置130は、操作者Mの頭部に保持される。
上記表示装置120(表示手段)は、操作者Mの身体に装着可能ないわゆるウェアラブルタイプの透過型ディスプレイを備えたものであり、操作者Mは、物品(探索対象LP以外の物品や人物等、操作者Mが可視光線により肉眼で視認できる視認対象を全て含む)の自然像(表示装置120が生成した画像でなく当該物品について可視光線により肉眼で視認できる映像)をディスプレイを透過させて視野FVの中に見ることができると共に、表示装置120により生成された可視化画像を視野FVの中で上記物品の自然像に重ね合わせて見ることが可能となっている。本実施形態では、表示装置120として、網膜走査型ディスプレイを用いている(詳細は後述)。
また、上記アンテナ110(アンテナ手段)の指向性は、表示装置120の向きと同方向となるように固定的に設定されている。これにより、操作者Mが表示装置120を顔に装着した状態では、アンテナ110の指向性は操作者Mの顔の向きと同方向となり、図1に示すように、当該指向性に沿って操作者Mの顔の向きと同方向に所定範囲の通信領域Sが生成されるようになっている。
図2は、上記無線タグ探索装置100及び端末300の機能構成を表す機能ブロック図である。
上記探索対象LPに設けられた無線タグTは、情報を記憶するIC回路部150及びこのIC回路部150に接続されたタグアンテナ151を備えた無線タグ回路素子Toを有している。
制御装置130は、アンテナ110を介し上記無線タグTの無線タグ回路素子Toへ無線通信によりアクセスすると共に、その無線タグ回路素子Toから読み出された信号を処理する高周波回路131と、上記アンテナ201を介し基地局202と無線LANによる通信を行うための無線LAN通信部132と、上記高周波回路131、無線LAN通信部132、及び表示装置120を含む無線タグ探索装置100全体の制御を行う制御回路133と、この制御回路133に接続され、情報を読み書き可能な記憶部134(RAM等)とを有する。
表示装置120は、上述したように網膜走査型ディスプレイであり、上記制御装置130の制御回路133からの制御信号に基づき後述する光源ユニット122及び走査部123の制御を行う表示制御部121と、表示制御部121からの制御信号に基づき光を出射させる光源を有する光源ユニット122と、表示制御部121からの制御信号に基づき、光源ユニット122の出射光の波面曲率に変調を加えると共に水平及び垂直方向に走査を行い、操作者Mの瞳孔へ入射角を変化させつつ光束を照射する走査部123とを有する。
端末300は、上記表示部301及び操作部302と、探索対象に関する探索対象情報(タグID、物品名称、属性等を含む)を出し入れ可能に格納するデータベース303(ハードディスクや大容量メモリ等)と、端末300全体の制御を行う制御回路304とを有している。上記制御回路304は、通信回線NW、基地局202、アンテナ201を介し、無線LANによる通信により無線タグ探索装置100の制御回路133と情報の送受信が可能である。これにより、端末300において、後述する探索手順を行う際に、操作者Mが表示部301の表示に対応して操作部302を用いて探索対象を選択すると、制御回路304が当該選択された探索対象に係る探索対象情報についてデータベース303を検索し、読み出した探索対象情報を通信回線NW、基地局202、及びアンテナ201を介して無線タグ探索装置100に送信することが可能となっている。
なお、上記では端末300がデータベース303を有する構成としたが、これに限られず、端末300とは別にデータベース用の情報サーバを設けてもよいし、無線タグ探索装置100がデータベースを有する構成としてもよい。また上記では、探索対象の選択を端末300で行う構成としたが、これに限られず、無線タグ探索装置100が操作部等を有しており、操作者が無線タグ探索装置100において探索対象を選択可能な構成としてもよい。
図3は、表示装置120の詳細な機能構成を表す機能ブロック図である。
図3において、表示制御部121は、制御回路133からの制御信号に基づき表示画像データを計算し、R光源11、G光源12、B光源13に対する強度変調信号、波面曲率変調部19への制御信号、及び光束偏向系20への同期信号等を生成する。これらの各種計算のアルゴリズムはコンピュータグラフィックス分野で常用されている公知技術であり、ここでは説明を省略する。R,G,B各光源11,12,13からの出射光は、コリメートレンズ14a,14b,14cによって略平行光束に成形された後、波長選択性ミラー15.16.17によって合波され、フォーカスレンズ14dによって光ファイバ18の一端に入射される。この光ファイバ18の他端よりの出射光は、コリメートレンズ14eによって略平行な光束に変換され、波面曲率変調部19に入射される。この波面曲率変調部19は、上記表示制御部121からの制御信号に従って、入射光束の波面曲率(平行度)に変調を加える。波面曲率変調部19からの出射光束は、光束偏向系20へ入射される。光束偏向系20は、図示しない複数のレンズとポリゴンミラーによって操作者Mの瞳孔へ入射角を変化させつつ光束を照射する。
表示装置120は、以上のような構成である光学系を2系列具備しており、操作者Mの両眼に光束を供給する。これにより、操作者Mは、物品の自然像をディスプレイを透過させて視野FVの中に見ることができると共に、上記のようにして行われる瞳孔への照射により可視化された画像を表示装置120の視野FVの中で上記自然像に重ね合わせて見ることが可能となっている。
図4は、上記高周波回路131の詳細構成を表す機能ブロック図である。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
この図4において、高周波回路131は、上記アンテナ110を介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報へアクセスするものであり、また無線タグ探索装置100の制御回路133は無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み出された信号を処理して情報を読み出すと共に無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスするための各種コマンドを生成するものである。
高周波回路131は、アンテナ110を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部142と、アンテナ110により受信された無線タグ回路素子Toからの応答波を入力する受信部143と、送受分離器144とから構成される。
送信部142(送信処理手段)は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスするための質問波を生成するブロックである。すなわち、送信部142は、周波数の基準信号を出力する水晶振動子145Aと、制御回路133の制御により水晶振動子145Aの出力を分周/遁倍して所定周波数の搬送波を発生させるPLL(Phase Locked Loop)145B、及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)145Cと、上記制御回路133から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では制御回路133からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路146(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路146により変調された変調波を増幅(この例では制御回路133からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)して所望の質問波を生成する可変送信アンプ147とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、例えばUHF帯(又はマイクロ波帯、あるいは短波帯でもよい)の周波数を用いており、上記可変送信アンプ147の出力は、送受分離器144を介しアンテナ110に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。なお、質問波は上記のように変調した信号(変調波)に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部143(受信処理手段)は、アンテナ110で受信された無線タグ回路素子Toからの応答波と上記発生させられた搬送波とを乗算して復調するI相受信乗算回路148と、そのI相受信乗算回路148の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのI相バンドパスフィルタ149と、このI相バンドパスフィルタ149の出力を増幅するI相受信アンプ162と、このI相受信アンプ162の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するI相リミッタ163と、上記アンテナ110で受信された無線タグ回路素子Toからの応答波と上記発生された後に移相器167により位相を90°遅らせた搬送波とを乗算するQ相受信乗算回路172と、そのQ相受信乗算回路172の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのQ相バンドパスフィルタ173と、このQ相バンドパスフィルタ173の出力を増幅するQ相受信アンプ175と、このQ相受信アンプ175の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するQ相リミッタ176とを備えている。そして、上記I相リミッタ163から出力される信号「RXS−I」及びQ相リミッタ176から出力される信号「RXS−Q」は、上記制御回路133に入力されて処理される。
また、I相受信アンプ162及びQ相受信アンプ175の出力は、強度検出手段としてのRSSI(Received Signal Strength Indicator)回路178にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が制御回路133に入力される。これにより、無線タグ探索装置100では、無線タグ回路素子Toとの通信時における当該無線タグ回路素子Toからの信号強度を検出することが可能となっている。
図5は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を表すブロック図である。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
この図5において、無線タグ回路素子Toは、上述したように無線タグ探索装置100のアンテナ110と非接触で信号の送受信を行う上記タグアンテナ151と、このタグアンテナ151に接続された上記IC回路部150とを有している。
IC回路部150は、タグアンテナ151により受信された質問波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記タグアンテナ151により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部155と、上記タグアンテナ151に接続された変復調部156と、上記メモリ部155、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介し上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部157とを備えている。
変復調部156は、タグアンテナ151により受信された上記無線タグ探索装置100のアンテナ110からの通信信号の復調を行い、また、上記制御部157からの返信信号を変調し、タグアンテナ151より応答波(タグIDを含む信号)として送信する。
クロック抽出部154は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部157にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の周波数に対応したクロックを制御部157に供給する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、この返信信号を上記変復調部156により上記タグアンテナ151から返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図6は、上記無線タグ探索装置100の制御回路133が実行する制御手順を表すフローチャートである。
まずステップS10では、制御回路133は、端末300から送信された探索対象情報を取得する。この探索対象情報は、前述したように、端末300において、操作者Mが表示部301の表示に対応して操作部302を用いて探索対象を選択することにより、制御回路304が当該選択された探索対象に係る探索対象情報についてデータベース303を検索し、読み出した探索対象情報を通信回線NW、基地局202、及びアンテナ201を介して送信するものである。この探索対象情報には、前述したように、探索対象である物品に設けられた無線タグ回路素子ToのタグID、物品名称、物品の属性情報(例えば管理者情報や、その物品がネットワーク接続機器であればネットワークアドレスなど)等が含まれている。
次のステップS20では、制御回路133は、通信領域情報を取得する。この通信領域情報は、アンテナ110の指向性に関する指向性情報と、アンテナ110を介して無線タグTの無線タグ回路素子Toに情報を送信する際の信号の出力に関する送信出力情報からなり、上記指向性情報によってアンテナ110の通信領域のメインローブの方向が決定され、上記送信出力情報によって通信領域の大きさが決定される。すなわち、上記指向性情報によって視野FVの中に可視化表示された通信領域S(後述の図6等参照)の視野FVの中における表示位置が決定され、上記送信出力情報によって視野FVの中に可視化表示された通信領域Sの大きさが決定される。本実施形態では、上述したように、アンテナ110の指向性は表示装置120の向きと同方向となるように固定的に設定されており、また送信出力も予め所定の値に設定されており、これらの設定値は前述した記憶部134にそれぞれ記憶されている。したがって、制御回路133は上記記憶部134より指向性情報及び送信出力情報を読み出し取得する。
次のステップS30では、制御回路133は、上記ステップS20で取得した通信領域情報に基づき、表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力する。これにより、表示制御部121は光源ユニット122及び走査部123に制御信号を出力し、光源からの出射光が変調・走査されて操作者Mの瞳孔へ入射角を変化させつつ照射される。その結果、表示装置120の視野FV内において通信領域Sの可視化表示が行われる(後述の図7(a)参照)。
次のステップS40では、制御回路133は、上記高周波回路131の送信部142に制御信号を送信し、水晶振動子145A、PLL145B、及びVCO145Cから例えばUHF帯(例えば915MHz)の搬送波を発生させ、制御信号に基づいて発生した搬送波を変調・増幅させ、送受分離器144及びアンテナ110を介し、無線タグ回路素子ToのIC回路部150に対して読み取り信号(問い合わせ信号)を送信させる。この読み取り信号の送信は、上記ステップS20で取得した送信出力情報及び指向性情報に基づく送信出力及び指向性に対応して行われる。
次のステップS50では、制御回路133は、上記読み取り信号を送信した無線タグ回路素子ToのIC回路部150から上記読み取り信号に対応した応答信号を受信し、当該応答信号に基づき取得したタグIDが探索対象のタグIDと一致するか否かを判定する。一致しない場合には、無線タグ回路素子Toからの情報読み取りが完了していないと見なされ、判定が満たされずに上記ステップS40に移る。一方、一致した場合には、無線タグ回路素子Toからの情報読み取りが完了したと見なされ、判定が満たされて次のステップS60に移る。
ステップS60では、制御回路133は、表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力し、表示装置120の視野FVの中に探索対象を発見した旨の発見情報を可視化表示させる(後述の図7(b)参照)。そして、本フローを終了する。
以上において、上記ステップS20は、特許請求の範囲各項記載の指向性に沿ってアンテナ手段から生成される通信領域に対応した通信領域情報を取得する領域情報取得手段を構成し、ステップS30は、領域情報取得手段で取得した通信領域情報に基づき、表示手段の所定の視野内において通信領域の可視化表示を行うための表示信号を生成し、表示手段に出力する領域表示制御手段を構成する。また、ステップS60は、問い合わせ信号に応じた無線タグからの応答信号を受信処理手段が受信した場合、所定の視野内において対応する表示を行うための表示信号を生成し、表示手段に出力する受信表示制御手段を構成する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図7(a)は、上記ステップS30において表示装置120で通信領域Sを可視化表示した際の視野FVの一例を表す図、図7(b)は、上記ステップS60において表示装置120で探索対象発見情報の可視化表示を行った際の視野FVの一例を表す図である。
これら図7(a)及び図7(b)において、表示装置120の視野FVには、前述したようにアンテナ110の指向性が表示装置120の向きと同方向となるように固定的に設定されていることから、通信領域Sが略中央部に可視化表示されている。この可視化表示された通信領域Sの大きさは、予め設定された送信出力に応じたものとなっている。
図7(a)に示す例は、探索対象である上記レーザー複合機LPが視野FVの中に含まれず、探索対象ではない通常のプリンタIP及びプロジェクタPJの自然像が視野FVの中に含まれている状態である。またこのとき、プリンタIPに設けられた無線タグTが通信領域S内に存在することから、当該無線タグTの情報が無線通信によりアンテナ110を介して取得されているが、探索対象ではないため、発見情報Bは可視化表示されていない。
図7(b)に示す例では、探索対象であるレーザー複合機LPが視野FVの中に含まれ、且つ当該レーザー複合機LPに設けられた無線タグTが通信領域S内に存在している。これにより、当該無線タグTの情報が無線通信によりアンテナ110を介して取得され、発見情報Bが可視化表示されている。この発見情報Bには、探索対象情報(この例では探索対象LPの名称、ネットワークアドレス、及び管理者名)が含まれている。
なお、探索対象LPを発見した際の発見情報Bは上記のものに限られない。例えば、上記探索対象情報の代わりに「Bingo!」等の発見した旨を報知するテキスト又は描画(図形、記号等)情報を可視化表示させてもよいし、通信領域Sの表示態様を変更(領域枠又は領域内全体の色の変更、領域枠の点滅・回転動作等)してもよい。あるいは、視野FVの全体又は一部の表示態様変更(色の変更等)により探索対象LPの発見を報知してもよい。
以上説明した本実施形態の無線タグ探索装置100においては、操作者Mの体に保持されて所定の視野FVを与える表示装置120が透過型に構成されており、操作者Mは、これによって視野FVの中に探索対象LPの自然像を見ることができる。一方で、無線タグ探索装置100では、探索対象LPに設けられた無線タグTと無線通信を行うアンテナ110が所定の指向性を備えている。この指向性に沿ってアンテナ110から通信領域Sが生成され、これに対応した通信領域情報が制御回路133によって取得される。そしてその制御回路133から送信された通信領域情報に基づき、表示装置120の表示制御部121の制御により、表示装置120の視野FVの中で、通信領域Sが可視化されて表示される。
以上のように、無線タグTとの通信時には、アンテナ110からの通信領域Sが可視化されて表示される。これにより、操作者Mは、通信領域Sを視覚的に認識しながら無線タグTの探索を行うことができるので、迅速かつ確実に探索対象を発見することができる。
また、本実施形態では特に、制御回路133は、通信領域情報として、アンテナ110の指向性に関する指向性情報と、アンテナ110を介して出力される信号の送信出力に関する送信出力情報とを取得する。この取得した送信出力情報によって通信領域Sの大きさを決定でき、指向性情報によって通信領域Sのメインローブの方向が決定できる。これにより、これら2つの情報によって通信領域Sの正確な位置を確実に特定し、表示装置120の視野内に精度よく可視化表示することができる。
また、本実施形態では特に、高周波回路131の送信部142で生成された問い合わせ信号がアンテナ110を介し通信領域S内へと送信される。通信領域S内に探索対象LPに対応する無線タグTが存在した場合は、当該問い合わせ信号に対応する応答信号が無線タグTから送信され、アンテナ110を介し受信部143で受信される。このとき、表示装置120の視野FV内において対応する発見情報Bの可視化表示を行う。これにより、通信領域S内において探索したい無線タグTが検出されたことを、操作者Mに確実に報知することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)探索対象を可視化表示する場合
上記実施形態では特に行わなかったが、操作者Mが探索対象LPを探索しやすいように、探索中表示装置120の視野FVの中に探索対象情報を表示するようにしてもよい。
図8は、本変形例における無線タグ探索装置100の制御回路133が実行する制御手順を表すフローチャートであり、前述の図6に対応する図である。図6と同様の手順には同符号を付し適宜説明を省略する。
ステップS10では、前述の図6と同様に、制御回路133は、端末300から送信された探索対象情報を取得する。
次のステップS15では、制御回路133は、上記ステップS10で取得した探索対象情報に基づき、表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力する。これにより、表示装置120の視野FV内において探索対象情報の可視化表示が行われる(後述の図9(a)参照)。
その後のステップS20〜ステップS60は前述の図6と同様であり、制御回路133は、通信領域情報を取得し、この取得した通信領域情報に基づいて表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力し、表示装置120の視野FV内に通信領域Sの可視化表示を行わせる。そして、無線タグTの無線タグ回路素子Toに対し情報読み取りを行い、探索対象LPを発見した場合には、表示装置120の視野FV内に探索対象を発見した旨を表す発見情報の可視化表示を行わせる(後述の図9(b)参照)。そして、本フローを終了する。
以上において、上記ステップS10は、特許請求の範囲各項記載の探索対象に関する探索対象情報を取得する対象情報取得手段を構成し、ステップS15は、対象情報取得手段で取得した探索対象情報を所定の視野内において可視化表示するための表示信号を生成し、表示手段に出力する対象表示制御手段を構成する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図9(a)は、上記ステップS15において表示装置120で探索対象情報を可視化表示した際の視野FVの一例を表す図、図9(b)は、上記ステップS60において表示装置120で探索対象発見情報の可視化表示を行った際の視野FVの一例を表す図である。
図9(a)に示すように、視野FVの中における通信領域Sと重ならない外周側の位置に、探索対象LPに関する探索対象情報Iが可視化表示されている。この例では、上記探索対象情報Iには、探索対象であるレーザー複合機LPの外観画像情報と、レーザー複合機LPの名称、ネットワークアドレス、及び管理者名からなるテキスト情報が含まれている。なおこのとき、探索対象ではない通常のプリンタIP及びプロジェクタPJの無線タグTが通信領域S内に存在するが、探索対象であるレーザー複合機LPの無線タグTが通信領域S内に含まれず、探索対象LPが発見される前の状態である。このため、発見情報Bは可視化表示されていない。
図9(b)に示すように、探索対象であるレーザー複合機LPが発見されると、この例では、上記探索対象情報Iが外周側から通信領域S内に移動し、実際のレーザー複合機LPの自然像に重なるように移動する(適宜拡大・縮小してもよい)。このような探索対象情報Iの表示態様の変更により、探索対象LPを発見したことを操作者Mに報知するようになっている。
なお、探索対象LPを発見した際の報知態様は上記のものに限られない。例えば、上記のように探索対象情報Iの表示部位及び大きさを変更する他にも、表示色を変更してもよいし、これら表示部位、大きさ、表示色のうち少なくとも1つの表示態様を変えるようにしてもよい。あるいは、探索対象情報Iを点滅、回転等動作させてもよい。
以上説明した変形例によれば、探索対象情報Iを表示装置120の視野FV内に併せて可視化表示するので、操作者Mが探索を行うときに、探索対象LPを表示装置120の視野FV内にて確実に認識しつつ探索を行うことができ、利便性が高い。
また、本変形例では特に、表示装置120の視野FV内において、探索対象情報Iの中にレーザー複合機LPの外観画像を可視化表示する。これにより、操作者Mは、生成された探索対象LPの外観画像と、探索時において実際に視認される探索対象LPの自然像とを容易に照合することができ、さらに利便性が向上する。また、他人に頼まれた、実物をよく知らない探索対象でも容易に探すことが可能という効果もある。
また、本変形例では特に、表示装置120の視野FV内において、探索対象情報Iの中にレーザー複合機LPの物品名や属性情報(管理者名やネットワークアドレス等)のテキスト情報を可視化表示する。これにより、実際に表示装置120の視野FV内において視認しつつ探索を行うとき、操作者Mは探索対象LPのテキスト情報を併せて視認することができ、利便性が高い。
また、本変形例では特に、表示装置120の視野FV内において、探索対象情報Iを、視野FV内において通信領域Sと重ならないような位置に表示する。これにより、探索対象情報Iと通信領域Sのそれぞれの見やすさを確保することができる。
また、本変形例では特に、表示装置120の視野FV内において、中央側に表示される通信領域Sと重ならないように探索対象情報Iを外周側に表示する。このように、通信領域Sを視野FVの中央側に表示し、これと重ならない外周側に探索対象情報Iを表示することにより、それぞれの見やすさを確保することができる。
また、本変形例では特に、探索対象LPを発見した場合、表示装置120の視野FV内において表示されていた探索対象情報Iを、視野FV内においてその表示態様を変えて新たに表示する。このように、それまで表示されていた探索対象情報Iの表示態様を変えることで、無線タグTが検出されたことに対応する新たな別の表示を行うことなく、無線タグTが検出されたことを操作者Mに報知することができる。
また、本変形例では特に、探索対象LPを発見した場合、視野FV内における探索対象情報Iの表示部位、表示大きさ、及び表示色のうち少なくとも1つを変えて表示する。それまで表示されていた探索対象情報Iの表示部位や大きさや色を変えることで、操作者Mに対し無線タグTが検出されたことを視覚的に明瞭に報知することができる。
(2)探索対象発見後に方位表示を行う場合
図10は、本変形例における無線タグ探索装置100及び端末300の機能構成を表す機能ブロック図であり、前述の図2に対応する図である。図2と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
本変形例においては、無線タグ探索装置100が表示装置120の方位情報(地球を基準とする絶対方位又は特定物を基準とする相対方位のどちらでもよい)を検出する電子コンパス135(方位検出手段)を有している。この電子コンパス134で検出された方位情報は、制御回路133に入力されると共に、上記記憶部134(方位記憶手段)に読み出し可能に記憶される。その他の構成は、前述の図2と同様である。
図11は、本変形例の無線タグ探索装置100の制御回路133が実行する制御手順を表すフローチャートであり、前述の図6等に対応する図である。図6等と同様の手順には同符号を付し説明を適宜省略する。
ステップS10〜ステップS60は、前述の図6と同様である。すなわち、制御回路133は、端末300から送信された探索対象情報を取得すると共に、記憶部134から通信領域情報を取得し、この取得した通信領域情報に基づいて表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力し、表示装置120の視野FV内に通信領域Sの可視化表示を行わせる。そして、無線タグTの無線タグ回路素子Toに対し情報読み取りを行い、探索対象LPを発見した場合には、表示装置120の視野FV内に探索対象を発見した旨を表す発見情報の可視化表示を行わせる。
次のステップS70では、制御回路133は、上記ステップS50で探索対象LPに係る無線タグTからの応答信号を受信した際の方位情報(以下適宜「受信時方位情報」と記載する)を電子コンパス135より取得し、記憶部134に記憶させる。
次のステップS80では、制御回路133は、現在の方位情報(以下適宜「相対方位情報」と記載する)を電子コンパス135より取得し、記憶部134に記憶させる。
次のステップS90では、制御回路133は、記憶部134から受信時方位情報と相対方位情報を読み出し、その差を算出して方位に差があるか否かを判定する。方位に差がない場合には、上記ステップS50で探索対象LPに係る無線タグTからの応答信号を受信した後、無線タグ探索装置100の位置や姿勢が変わっていないと見なすことができるので、判定が満たされずに本フローを終了する。一方、方位に差がある場合には、探索対象LPに係る無線タグTからの応答信号を受信した後、無線タグ探索装置100の位置や姿勢が変わったと見なすことができるので、判定が満たされて次のステップS95に移る。
ステップS95では、制御回路133は、上記ステップS90で算出した受信時方位情報と相対方位情報との差に基づき、表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力する。これにより、表示制御部121は、表示装置120の視野FVの中に探索対象LPの無線タグTの存在位置に対応する方向情報を可視化表示させる(後述の図12(b)参照)。そして、本フローを終了する。
以上において、上記ステップS95は、特許請求の範囲各項記載の所定の視野内において無線タグの存在位置情報に対応する表示を行うための表示信号を生成し、表示手段に出力する方向表示制御手段を構成する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図12(a)は、上記ステップS60において表示装置120で探索対象発見情報の可視化表示を行った際の視野FVの一例を表す図、図12(b)は、上記ステップS95において表示装置120で方向情報の可視化表示を行った際の視野FVの一例を表す図である。
図12(a)においては、探索対象であるレーザー複合機LPに設けられた無線タグTが通信領域S内に存在しており、当該無線タグTの情報が無線通信によりアンテナ110を介して取得され、発見情報Bが可視化表示されている。
図12(b)は、上記図12(a)の状態から、操作者Mが顔を動かす等により無線タグ探索装置100全体の位置や姿勢が変わり、視野FVが所定の方向(図12中右方向)に移動した後の状態である。このとき、探索対象であるレーザー複合機LPは視野FVの外に出てしまっているが、レーザー複合機LPの無線タグTの存在位置情報を表す方向情報Yが視野FV中における略中央部に可視化表示されている。
なお、上記では方向情報Yを矢印で表示するようにしたが、これに限られない。例えば、探索対象であるレーザー複合機LPの外観画像情報を、視野FV中の対応する方向側の外周部に表示させることにより方向を示すようにしてもよいし、さらにはその外観画像を点滅等させてもよい。また、上記矢印や外観画像情報と共に、方向や距離を表すテキスト情報を併せて表示させてもよい。
以上説明した変形例においては、無線タグ探索装置100が、表示装置120の方位情報を検出する電子コンパス135を有し、探索対象LPに係る無線タグTの検出時の無線タグ探索装置100の受信時方位を記憶部134に記憶しておく。これにより、表示装置120や無線タグ探索装置100全体の位置や姿勢が変わってその方向が変化したとき、その方向変化を検出することができ、さらにタグ検出時以降、表示装置120や無線タグ探索装置100全体の位置や姿勢が変わってその方向が変化したとき、記憶された受信時方位に基づきその方向変化を算出することができる。
また、本変形例では特に、探索対象LPに係る無線タグTの検出時以降、表示装置120や無線タグ探索装置100全体の位置や姿勢が変わってその方向が変化した場合でも、その方向の変化(ずれ)を補正する形での表示を行う。これにより、操作者Mに対し、無線タグTの存在位置情報を確実に報知することができる。また表示装置120や無線タグ探索装置100全体の方向が大きく変わり、上記図12(b)に示すように無線タグTとの通信が途絶した場合であっても、視野FV内において無線タグTの存在位置情報を報知し続けることができる。
(3)探索対象発見後に指向性を可変させる場合
図13は、本変形例における無線タグ探索装置100及び端末300の機能構成を表す機能ブロック図であり、前述の図10に対応する図である。図10と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
本変形例の無線タグ探索装置100は、高周波回路131A及び複数のアンテナ素子を有するアンテナ110Aを有している。そして、制御回路133は、上記アンテナ110Aの複数のアンテナ素子の指向性(メインローブ)を所定の方向に保持しつつその方向を順次変化させることにより、いわゆるフェイズドアレイアンテナ制御を行う。
図14は、本変形例の無線タグ探索装置100が有する高周波回路131Aの詳細構成を表す機能ブロック図であり、前述の図4に対応する図である。図4と同様の部分には同符号を付し説明を適宜省略する。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
図13において、アンテナ110Aは、1つの送信アンテナ(アンテナ素子)111と、複数(この例では8つ)の受信アンテナ(アンテナ素子)112A,112B,112C,112D,112E,112F,112G,112H(但し煩雑防止のため一部図示省略、以下同様)とから構成されている。
高周波回路131Aは、上記送信アンテナ111及び受信アンテナ112A,112B,112C,112D,112E,112F,112G,112Hを介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報へアクセスするための送信部142及び受信部143と、受信アンテナ112A,112B,112C,112D,112E,112F,112G,112Hにそれぞれ係わる位相制御ユニット103A,103B,103C,103D,103E,103F,103G,103Hと、これら位相制御ユニット103A〜103Hからの出力を加算する加算器105とを有し、無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み取られた信号を処理して情報を読み出すと共に無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスするためのアクセス情報を生成する機能を含む上記制御回路133と接続されている。
位相制御ユニット103A,103B,103C,103D,103E,103F,103G,103Hは、制御回路133からの位相制御信号を入力しこれに応じて受信アンテナ112A,112B,112C,112D,112E,112F,112G,112Hにおける受信電波信号の位相をそれぞれ可変に設定する移相器106A,106B,106C,106D,106E,106F,106G,106Hと、制御回路133からの信号を入力しこれに応じて移相器106A,106B,106C,106D,106E,106F,106G,106Hから入力した信号を可変に増幅し上記加算器105に出力する可変ゲインアンプ(増幅率可変アンプ)108A,108B,108C,108D,108E,108F,108G,108Hとを備えている。
上記以外の構成は前述の図4と同様であるので説明を省略する。
図15は、本変形例の無線タグ探索装置100の制御回路133が実行する制御手順を表すフローチャートであり、前述の図11に対応する図である。図11と同様の手順には同符号を付し説明を適宜省略する。
ステップS10〜ステップS90は、前述の図11と同様である。すなわち、制御回路133は、端末300から送信された探索対象情報を取得すると共に、記憶部134から通信領域情報を取得し、この取得した通信領域情報に基づいて表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力し、表示装置120の視野FV内に通信領域Sの可視化表示を行わせる。そして、無線タグTの無線タグ回路素子Toに対し情報読み取りを行い、探索対象LPを発見した場合には、表示装置120の視野FV内に探索対象を発見した旨を表す発見情報の可視化表示を行わせる。
またこのとき、制御回路133は、受信時方位情報を電子コンパス135より取得し記憶部134に記憶すると共に、その後の相対方位情報を電子コンパス135より取得し記憶部134に記憶する。そして、記憶部134から受信時方位情報と相対方位情報を読み出し、その差を算出して方位に差があるか否かを判定する。方位に差がない場合には、本フローを終了する。一方、方位に差がある場合には、探索対象LPに係る無線タグTからの応答信号を受信した後、無線タグ探索装置100の位置や姿勢が変わったと見なすことができるので、判定が満たされて次のステップS91に移る。
ステップS91では、高周波回路131Aの位相制御ユニット103A〜103Hに位相制御信号を出力し、上記ステップS90で算出した受信時方位情報と相対方位情報との差に基づき、そのずれを補正するようにアンテナ110Aの指向性を可変させる。
その後、ステップS92及びステップS93において、通信領域情報(上記指向性可変制御に基づく指向性情報及び送信出力情報)を取得し、この取得した通信領域情報に基づいて表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力し、表示装置120の視野FV内に通信領域Sの可視化表示を行わせる。そして、このフローを終了する。
以上において、上記ステップS91は、特許請求の範囲各項記載のアンテナ手段の指向性の方向を可変制御する指向性制御手段を構成する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図16(a)は、上記ステップS60において表示装置120で探索対象発見情報の可視化表示を行った際の視野FVの一例を表す図、図16(b)は、上記ステップS93において表示装置120で指向性を可変させた後の通信領域情報の可視化表示を行った際の視野FVの一例を表す図である。
図16(a)は、前述の図12(a)と同様であり、探索対象であるレーザー複合機LPに設けられた無線タグTが、視野FVの略中央部に可視化表示された通信領域S内に存在しており、当該無線タグTの情報が無線通信によりアンテナ110を介して取得され、発見情報Bが可視化表示されている。
図16(b)は、上記図16(a)の状態から、操作者Mが顔を動かす等により無線タグ探索装置100全体の位置や姿勢が変わり、視野FVが所定の方向(図16中右方向)に移動した後の状態である。このとき、探索対象であるレーザー複合機LPは視野FV中の外周側に移動しているが、指向性が可変されることにより通信領域Sもレーザー複合機LPの移動に追従し、レーザー複合機LPと同様の位置に可視化表示されている。この結果、無線タグTとの無線通信も維持されており、発見情報Bも継続して可視化表示されている。
以上説明した変形例においては、アンテナ110Aの指向性の方向が、制御回路133によって可変制御される。これにより、アンテナ110Aからの通信領域Sを、指向性の方向の変化と共に移動させることができる。そして、制御回路133の制御に基づき、その移動する通信領域Sが表示装置120の視野FV内において可視化表示されることにより、操作者Mは、移動する通信領域Sを視覚的に認識しながら無線タグTの探索を行うことができる。
また、本変形例では特に、探索対象LPに係る無線タグTの検出時以降、表示装置120や無線タグ探索装置100全体の位置や姿勢が変わってその方向が変化した場合でも、その方向の変化(ずれ)を補正する形で指向性の方向を無線タグTの存在位置方向に制御することができる。これにより、無線タグTとの通信を確実に維持することができる。また電波を出し続けることで、ほんとうにその方向に無線タグTが存在するかを確実に検出することができる。
(4)探索対象発見前に指向性を可変させる場合
上記変形例(3)では、探索対象を発見するまでは指向性を固定しておき、発見後に指向性を可変制御させて通信領域を探索対象に追従させるようにしたが、探索対象を発見するまでの間に指向性を可変させてもよい。本変形例は、そのような制御を行う場合の一例である。
本変形例の無線タグ探索装置100の構成は、前述の図13に示す構成と同様であるので説明を省略する。
図17は、本変形例の無線タグ探索装置100の制御回路133が実行する制御手順を表すフローチャートであり、前述の図11等に対応する図である。図11等と同様の手順には同符号を付し説明を適宜省略する。
まずステップS10では、制御回路133は、端末300から送信された探索対象情報を取得する。
次のステップS100では、制御回路133は、フェイズドアレイアンテナ制御によりアンテナ110Aの指向性を変化させつつ、探索対象LPの無線タグTの探索を行う探索処理を行う(詳細手順は後述の図18参照)。
次のステップS60では、制御回路133は、表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力し、表示装置120の視野FVの中に探索対象を発見した旨の発見情報を可視化表示させる(後述の図19(a)参照)。
次のステップS65では、制御回路133は、上記高周波回路131の送信部142に制御信号を送信して読み取り信号の送信を停止させ、無線タグTとの無線通信を停止する。
次のステップS70〜ステップS90は前述の図11等と同様であり、制御回路133は、受信時方位情報を電子コンパス135より取得し記憶部134に記憶すると共に、その後の相対方位情報を電子コンパス135より取得し記憶部134に記憶する。そして、記憶部134から受信時方位情報と相対方位情報を読み出し、その差を算出して方位に差があるか否かを判定する。方位に差がない場合には、本フローを終了する。一方、方位に差がある場合には、ステップS96に移る。
ステップS96では、制御回路133は、上記ステップS90で算出した方位差に基づき、表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力する。これにより、表示装置120の視野FV内に、上記方位の差を補正する形で移動させた通信領域Sの可視化表示が行われる(後述の図19(b)参照)。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図18は、上記ステップS100の探索処理の詳細手順を表すフローチャートである。
まず、ステップS101において、制御回路133は、方位初期設定情報を記憶部134から読み出し取得する。方位初期設定情報は、フェイズドアレイアンテナ制御を開始するにあたり初期角度を設定するための情報である。
次のステップS102では、制御回路133は、フェイズドアレイアンテナ制御を開始するにあたり、そのメインローブ方向を示すメインローブ方向角θの初期値を上記ステップS101で取得した方位初期設定情報に基づきθaに設定する。
その後、ステップS103では、制御回路133は、メインローブ方向角θの値に応じ、受信アンテナ112A,112B,112C,112D,112E,112F,112G,112Hに係る位相を決定し、これに対応した位相制御信号を位相制御ユニット103A,103B,103C,103D,103E,103F,103Gに出力する。
その後、ステップS104で、制御回路133は、上記のように受信アンテナ112A〜112Hの位相を設定した(言いかえればメインローブ方向角θを設定した)条件のもと、送信アンテナ111より探索対象LPの無線タグTに対する読み取り信号(問い合わせ信号)を出力させる。
次のステップS105及びステップS106では、制御回路133は、通信領域情報(上記指向性可変制御に基づく指向性情報及び送信出力情報)を取得し、この取得した通信領域情報に基づいて表示装置120の表示制御部121に表示信号を出力し、表示装置120の視野FV内に通信領域Sの可視化表示を行わせる。
その後、ステップS107で、制御回路133は、上記読み取り信号に対応して探索対象LPの無線タグTの無線タグ回路素子Toから送信された応答信号を受信アンテナ112A〜112Hより受信し、位相制御ユニット103A〜103Hでその位相を制御し、加算器105及び受信部143を介し取り込む。
そしてステップS108で、制御回路133は、上記受信した応答信号に基づき、取得したタグIDが探索対象のタグIDと一致するか否かを判定する。一致しない場合には、ステップS110で予め定められたθSTEPだけ加え、ステップS103に戻り、同様の手順を繰り返す。
こうしてステップS103〜ステップS110を繰り返してθの値にθSTEPを小刻みに加え、全受信アンテナ112A〜112Hによって生じるメインローブ(指向性)の方向を単一方向に保持しつつそのメインローブ方向角θを徐々に変化させる。このとき、メインローブの変化に合わせて、表示装置120の視野FV内に通信領域Sの可視化表示が行われる。そして、取得したタグIDが探索対象のタグIDと一致した場合には、上記ステップS108の判定が満たされ、本ルーチンを終了する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
図19(a)は、指向性を可変させつつ探索対象LPの探索を行い、上記ステップS60において表示装置120で探索対象発見情報の可視化表示を行った際の視野FVの一例を表す図、図19(b)は、上記ステップS96において表示装置120で移動後の通信領域情報の可視化表示を行った際の視野FVの一例を表す図である。
図19(a)は、前述の図12(a)等と同様であり、探索対象であるレーザー複合機LPに設けられた無線タグTが、視野FVの略中央部に可視化表示された通信領域S内に存在しており、当該無線タグTの情報が無線通信によりアンテナ110を介して取得され、発見情報Bが可視化表示されている。
図19(b)は、上記図19(a)の状態から、操作者Mが顔を動かす等により無線タグ探索装置100全体の位置や姿勢が変わり、視野FVが所定の方向(図19中右方向)に移動した後の状態である。このとき、探索対象であるレーザー複合機LPは視野FV中の外周側に移動しているが、通信領域Sがレーザー複合機LPの移動に追従して、レーザー複合機LPと同様の位置に可視化表示されている。なお、本変形例では無線タグTとの無線通信は停止しているため、発見情報Bは可視化表示されていない。
以上説明した変形例においては、探索対象LPの無線タグTからの応答があった場合にその後の無線通信を停止することにより、無用な通信を行うことを防止し、無線タグ探索装置100の使用電力を節減することができる。また、応答時の位置を記憶させておくことにより、通信終了後も無線タグTの存在位置情報を操作者Mに報知することができる。
また、本変形例では特に、受信時方位と相対方位との差に応じ、表示装置120の視野FV内において通信領域Sを移動させて可視化表示する。これにより、一度無線タグTの応答受信に成功して無線通信が停止した後、表示装置120や無線タグ探索装置100全体の方向が変わった場合でも、その変化を補正するように通信領域Sを移動させる形(言い換えればもとの通信領域Sをロックオンして捕捉し続ける形)での継続表示を行うことができる。この結果、操作者Mに対し、探索対象LPに係る無線タグTの存在位置情報を確実に報知することができる。
(5)その他
以上では、指向性を可変させた場合に、表示装置120の視野FV内に可視化表示された通信領域Sを指向性の方向の変化と共に移動させるようにしたが、これに限られず、指向性の変化によってカバー可能な全体通信領域について可視化表示を行うようにしてもよい。
例えば図20は、アンテナ110Aの指向性を所定の角度(視野FV内に収まる範囲内の角度)で左右方向に変化させた場合の視野FVの一例を表す図である。図に示すように、本変形例では、指向性の変化によってカバー可能な全体通信領域Soが表示装置120の視野FV内に可視化表示されている。これにより、操作者Mは、移動する通信領域Sを重ね合わせた全体通信領域Soを視覚的に認識しながら無線タグTの探索を行うことができる。
また以上では、指向性を可変させる場合において、電子的制御(フェイズドアレイアンテナ制御)を用いて指向性を可変させたが、これに限られず、アンテナ110を駆動させて物理的に指向性を可変させてもよい。
また以上では、指向性を可変させる場合において、自動的に指向性が移動するようにしたが、これに限られず、無線タグ探索装置100に指向性方向操作手段を設け、操作者Mが手動でアンテナ110の指向性を任意方向に変更できるような構成としてもよい。これにより、例えば物品が高所に並べて配置されているような場合にその方向に指向性を向けることが可能となり、探索操作を容易にし、操作者Mの利便性を向上できる。なお、上記指向性方向操作手段の一例としては、例えばレーザーポインタ等が挙げられる。この場合、レーザーポインタから出力される光を画像解析等で検知し、その方向に指向性を可変制御させればよい。このようにレーザーポインタを用いることで、探索しようとする無線タグTの位置が自他共にわかりやすいという効果が期待できる。
また以上では、アンテナ110の指向性が、表示装置120の向きと同方向となるようにアンテナ110が表示装置120に固定的に設けられており、アンテナ110の指向性情報及び送信出力情報からなる通信領域情報を取得することにより、通信領域Sを視野FV内に可視化表示するようにしたが、これに限られない。すなわち、アンテナ110と表示装置120とが別体として設けられているような場合には、各々の方位を電子コンパス135(方位検出手段)で検出し、これらの方位情報に基づき通信領域Sを視野FV内に可視化表示するようにしてもよい。
また以上では、表示装置120として網膜走査型ディスプレイを用いたが、操作者Mの身体に装着可能ないわゆるウェアラブルタイプの透過型ディスプレイであれば、その他の表示装置を用いてもよい。
図21は、その他の表示装置の一例である反射型のヘッドマウントディスプレイの構成を概念的に表す図である。
本変形例の表示装置180は、生成された画像を表示する画像表示部181と、可視光線を透過させると共に、特定の波長又は帯域の光線を反射させる性質を有するハーフミラー182と、これら画像表示部181及びハーフミラー182を備える筐体183とを有する。この表示装置180において、操作者Mは、物品の自然像をハーフミラー182を透過させて視野FVの中に見ることができると共に、制御回路133の制御に基づき画像表示部181で表示された生成画像(通信領域S等)がハーフミラー182で操作者M側に反射されることにより、視野FVの中で上記物品の自然像に重ね合わせて見ることが可能となっている。このような構成である表示装置180を用いても、上記実施形態等と同様の効果を得ることができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本実施形態の無線タグ探索装置を含む探索システムの全体構成を表すシステム構成図である。 無線タグ探索装置及び端末の機能構成を表す機能ブロック図である。 表示装置の詳細な機能構成を表す機能ブロック図である。 高周波回路の詳細構成を表す機能ブロック図である。 無線タグ回路素子の機能的構成の一例を表すブロック図である。 無線タグ探索装置の制御回路が実行する制御手順を表すフローチャートである。 表示装置で通信領域を可視化表示した際の視野の一例を表す図、及び表示装置で探索対象発見情報の可視化表示を行った際の視野の一例を表す図である。 探索対象を可視化表示する変形例における無線タグ探索装置の制御回路が実行する制御手順を表すフローチャートである。 探索対象を可視化表示する変形例において、表示装置で探索対象情報を可視化表示した際の視野の一例を表す図、及び表示装置で探索対象発見情報の可視化表示を行った際の視野の一例を表す図である。 探索対象発見後に方位表示を行う変形例における無線タグ探索装置及び端末の機能構成を表す機能ブロック図である。 探索対象発見後に方位表示を行う変形例において、無線タグ探索装置の制御回路が実行する制御手順を表すフローチャートである。 探索対象発見後に方位表示を行う変形例において、表示装置で探索対象発見情報の可視化表示を行った際の視野の一例を表す図、及び表示装置で方向情報の可視化表示を行った際の視野の一例を表す図である。 探索対象発見後に指向性を可変させる変形例における無線タグ探索装置及び端末の機能構成を表す機能ブロック図である。 探索対象発見後に指向性を可変させる変形例における無線タグ探索装置が有する高周波回路の詳細構成を表す機能ブロック図である。 探索対象発見後に指向性を可変させる変形例において、無線タグ探索装置の制御回路が実行する制御手順を表すフローチャートである。 探索対象発見後に指向性を可変させる変形例において、表示装置で探索対象発見情報の可視化表示を行った際の視野の一例を表す図、及び表示装置で指向性を可変させた後の通信領域情報の可視化表示を行った際の視野の一例を表す図である。 探索対象発見前に指向性を可変させる変形例の無線タグ探索装置の制御回路が実行する制御手順を表すフローチャートである。 ステップS100の探索処理の詳細手順を表すフローチャートである。 探索対象発見前に指向性を可変させる変形例において、表示装置で探索対象発見情報の可視化表示を行った際の視野の一例を表す図、及び表示装置で移動後の通信領域情報の可視化表示を行った際の視野の一例を表す図である。 アンテナ指向性の変化によってカバー可能な全体通信領域の可視化表示を行った際の視野の一例を表す図である。 その他の表示装置の一例である反射型のヘッドマウントディスプレイの構成を概念的に表す図である。
符号の説明
100 無線タグ探索装置
110 アンテナ(アンテナ手段)
120 表示装置(表示手段)
134 記憶部(方位記憶手段)
135 電子コンパス(方位検出手段)
142 送信部(送信処理手段)
143 受信部(受信処理手段)
180 表示装置(表示手段)
FV 視野
LP 探索対象
M 操作者
S 通信領域
So 全体通信領域
T 無線タグ

Claims (11)

  1. 探索対象に設けられた無線タグに対し無線通信を行うための所定の指向性を備えたアンテナ手段と、
    操作者の視覚に対し前記探索対象の自然像を含む所定の視野を付与可能に、前記操作者の頭部に保持される透過型の表示手段と、
    前記アンテナ手段から前記指向性に沿って生成される通信領域に対応した、前記アンテナ手段の指向性に関する指向性情報、及び、前記アンテナ手段を介して出力される信号の送信出力に関する送信出力情報、を通信領域情報として取得する領域情報取得手段と、
    前記領域情報取得手段で取得した前記通信領域情報に基づき、前記表示手段の前記所定の視野内において前記通信領域の可視化表示を行うための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する領域表示制御手段と、
    前記探索対象に関する探索対象情報を取得する対象情報取得手段と、
    前記対象情報取得手段で取得した前記探索対象情報を前記所定の視野内において可視化表示するための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する対象表示制御手段と、
    前記探索対象に係わる前記無線タグに対する問い合わせ信号を生成し、前記アンテナ手段を介し、前記通信領域内に存在する前記無線タグへ送信する送信処理手段と、
    前記問い合わせ信号に応じて前記無線タグから送信された応答信号を、前記アンテナ手段を介し受信可能な受信処理手段と、
    前記問い合わせ信号に応じた前記無線タグからの応答信号を前記受信処理手段が受信した場合、前記所定の視野内において、前記受信処理手段での受信結果に対応する表示を行うための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する受信表示制御手段と、
    基準物に対する前記表示手段の相対方位を検出する方位検出手段と、
    前記問い合わせ信号に応じた前記無線タグからの応答信号を前記受信処理手段が受信した場合に、前記方位検出手段で検出した前記相対方位を受信時方位として記憶する方位記憶手段と、
    前記方位記憶手段に記憶した前記受信時方位と、前記方位検出手段で検出された前記表示手段の前記相対方位との差に応じて、前記所定の視野内において前記無線タグの存在位置情報に対応する表示を行うための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する方向表示制御手段と、
    を有することを特徴とする無線タグ探索装置。
  2. 前記対象表示制御手段は、
    前記対象情報取得手段で取得した前記探索対象情報に基づき、前記探索対象の外観を前記所定の視野内において画像表示するための表示信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線タグ探索装置。
  3. 前記対象表示制御手段は、
    前記対象情報取得手段で取得した前記探索対象情報に基づき、前記探索対象の物品名や属性情報を前記所定の視野内においてテキスト表示するための表示信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無線タグ探索装置。
  4. 前記対象表示制御手段は、
    前記探索対象情報を、前記所定の視野内において前記通信領域と重ならないような位置に表示するための表示信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の無線タグ探索装置。
  5. 前記対象表示制御手段は、
    前記所定の視野内において、中央側に表示される前記通信領域と重ならないように前記探索対象情報を外周側に表示するための表示信号を生成する
    ことを特徴とする請求項4記載の無線タグ探索装置。
  6. 前記受信表示制御手段は、
    前記応答信号を前記受信処理手段が受信した場合、前記対象表示制御手段からの表示信号により表示されていた前記探索対象情報を、前記所定の視野内においてその表示態様を変えて新たに表示するための表示信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線タグ探索装置。
  7. 前記アンテナ手段の前記指向性の方向を可変制御する指向性制御手段を有し、
    前記領域表示制御手段は、
    前記指向性制御手段による指向性の方向の変化と共に移動する通信領域の可視化表示を行うための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線タグ探索装置。
  8. 前記領域表示制御手段は、
    前記指向性制御手段による前記アンテナ手段の指向性の変化によってカバー可能な全体通信領域の可視化表示を行うための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する
    ことを特徴とする請求項7記載の無線タグ探索装置。
  9. 前記指向性制御手段は、
    前記方位記憶手段に記憶した前記受信時方位と、前記方位検出手段で検出された前記表示手段の前記相対方位との差に応じて、前記アンテナ手段の前記指向性の方向を可変制御する
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の無線タグ探索装置。
  10. 前記指向性制御手段は、
    前記指向性の方向の変化と共に移動する前記通信領域内に位置する無線タグからの応答信号を前記受信処理手段が受信した場合、前記無線タグとの無線通信を停止する
    ことを特徴とする請求項7記載の無線タグ探索装置。
  11. 前記領域表示制御手段は、
    前記方位記憶手段に記憶した前記受信時方位と、前記方位検出手段で検出された前記表示手段の前記相対方位との差に応じ、前記無線タグからの応答信号の受信時における前記通信領域を、前記所定の視野内において継続表示するための表示信号を生成し、前記表示手段に出力する
    ことを特徴とする請求項10記載の無線タグ探索装置。
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