JP4161905B2 - 無線タグ読み取り装置 - Google Patents

無線タグ読み取り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4161905B2
JP4161905B2 JP2003435303A JP2003435303A JP4161905B2 JP 4161905 B2 JP4161905 B2 JP 4161905B2 JP 2003435303 A JP2003435303 A JP 2003435303A JP 2003435303 A JP2003435303 A JP 2003435303A JP 4161905 B2 JP4161905 B2 JP 4161905B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
wireless tag
unit
rfid
antennas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003435303A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005197797A (ja
Inventor
幸彦 佐藤
和雄 伊藤
和也 滝
勉 大橋
史郎 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2003435303A priority Critical patent/JP4161905B2/ja
Publication of JP2005197797A publication Critical patent/JP2005197797A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4161905B2 publication Critical patent/JP4161905B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Description

本発明は、無線通信により外部と情報の授受が可能な無線タグに備えられた無線タグ回路素子に対して、外部より情報の読み取りを行う無線タグ読み取り装置に関する。
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。例えばラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
従来、上記のような無線タグを利用した物品の検索に係わる技術として、検索したい物品(対象物)に添付された無線タグをサーチするための、操作者が携帯して保持可能な処理端末が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
この処理端末においては、伸縮自在のアンテナ保持手段の先端部にアンテナが端末本体と離れた状態で保持され、さらにアンテナ位置変更部でアンテナ保持手段の向きや角度を変更することにより、アンテナの位置や角度を変えられるようになっている。また未使用時にはアンテナ保持手段を縮めることでコンパクト化し、持ち運びに便利なようにすることができる。
特開2001−266085号公報(段落番号0016〜0027、図1及び図2)
上記従来技術では、アンテナ保持手段を伸縮させることでアンテナの位置を高低させたり、さらにアンテナ位置変更部でアンテナ保持手段の向きや角度を変更することで、アンテナの設置位置や角度を広く自在に設定できるようになっている。しかしながら、アンテナ自体は1つであり向きや位置を変えてもアンテナの受信性能そのものは変わらないため、サーチしたい無線タグの存在位置の同定(推定)精度には限界があった。またユーザが無線タグをサーチしながらアンテナの向きや角度を変更しなければならないという問題点があった。
本発明の目的は、未使用時にはコンパクト化を図れ、かつサーチ時には無線タグ位置の同定(推定)精度を向上することができる無線タグ読み取り装置を提供することにある。またユーザがアンテナの向きや角度を変えなくても対象となる無線タグの位置を同定(推定)できる無線タグ読み取り装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、対象物に関連づけて取り扱われる無線タグ回路素子のIC回路部の無線タグ情報にアクセスするアクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、このアクセス情報生成手段で生成した前記アクセス情報を、無線通信により前記無線タグ回路素子のタグ側アンテナに送信し、前記IC回路部の前記無線タグ情報へのアクセスを行う送信アンテナ手段;及び、この送信アンテナ手段によるアクセス情報の送信後、この送信されたアクセス情報に応じて前記IC回路部より送信された返答信号を、前記タグ側アンテナを介して無線通信により受信する受信アンテナ手段を備えたアンテナユニットとを有し、このアンテナユニットの前記送信アンテナ手段及び前記受信アンテナ手段のうち少なくとも一方は、互いの間隔を伸縮可能に接続された複数のアンテナを備え、前記アンテナユニットの前記複数のアンテナの間隔の伸縮状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に応じて、前記複数のアンテナによる指向性をそれぞれ関連づけて制御する制御手段とを設けたことを特徴とする。
本願第発明においては、無線タグ回路素子のIC回路部の無線タグ情報にアクセスするアクセス情報がアクセス情報生成手段で生成され、そのアクセス情報がアンテナユニットの送信アンテナ手段から無線通信により無線タグ回路素子のタグ側アンテナに送信される。この送信されたアクセス情報に応じ無線タグ回路素子のIC回路部より送信された返答信号は、アンテナユニットの受信アンテナ手段によって受信される。ここで、受信アンテナ手段を複数のアンテナで構成する(送受信兼用アンテナとした場合には送信アンテナ手段を複数のアンテナで構成してもよい)ことにより、それぞれのアンテナで受信された返答信号の信号強度に基づき所定の演算処理を行うことで、ユーザがアンテナの向きや角度を変えることなく、当該無線タグ回路素子の存在位置(言い換えれば対象物の存在位置)を推定することができる。
またこのとき、複数のアンテナどうしの距離間隔が大きいほど、受信した各返答信号の位相変化が大きくなって上記存在位置の推定精度が向上するが、本願第発明においては、複数のアンテナが互いの間隔を伸縮可能に接続されている。そして、検出手段によって、伸縮可能に接続された複数のアンテナの間隔を検出し、その検出結果に応じて制御手段で複数のアンテナを互いに関連づけて指向制御する。これにより、各指向時における各アンテナの信号強度及びアンテナ間隔の検出値等に基づき所定の演算処理を行うことで、無線タグ回路素子の存在方向及びその位置を容易に推定することができる。また、通常時にはその伸縮構造を縮め複数のアンテナ間隔を互いに近づけてコンパクトにできる一方、サーチ時には伸縮構造を伸ばし複数のアンテナの間隔を遠ざけて位置推定精度を向上することができる。このようにして、通常時のコンパクト化を図りつつ、サーチ時の無線タグ位置同定(推定)精度を向上することができる。
第2の発明は、上記第1発明において、前記制御手段は、前記複数のアンテナによる指向性を変化させ、前記対象物に係わる無線タグ回路素子の存在位置を推定することを特徴とする。
制御手段で複数のアンテナによって合成される指向性を変化させ、各方向時における各アンテナの信号強度に応じ所定の演算処理を行ういわゆるフェイズドアレイアンテナ制御による手法や、複数のアンテナによる指向性を、無線タグ回路素子に対する受信感度が最適となるように変化させ、各アンテナの信号強度及び位相に応じ所定の演算処理を行ういわゆるアダプティブ制御による手法等を行うことで、無線タグ回路素子の存在方向及びその位置を容易に推定することが可能になる。
の発明は、上記第発明において、前記制御手段は、前記複数のアンテナによる指向性を単一の方向に保持しつつその方向を順次変化させ、各アンテナの受信信号強度に応じて、前記対象物に係わる無線タグ回路素子の存在位置を推定し、その位置情報信号を出力することを特徴とする。
制御手段で複数のアンテナによって合成される指向性を単一方向にしつつ順次方向を変化させ、各方向時における各アンテナの信号強度に応じ所定の演算処理を行う(いわゆるフェイズドアレイアンテナ制御による手法)ことで、無線タグ回路素子の存在方向及びその位置を容易に推定し、対応する位置情報信号を出力することができる。
の発明は、上記第発明において、前記制御手段は、前記複数のアンテナによる指向性を前記無線タグ回路素子に対する受信感度が最適となるように変化させ、各アンテナの受信信号強度及び位相に応じて、前記対象物に係わる無線タグ回路素子の存在位置を推定し、その位置情報信号を出力することを特徴とする。
制御手段で複数のアンテナによる指向性を、無線タグ回路素子に対する受信感度が最適となるように変化させ、各アンテナの信号強度及び位相に応じ所定の演算処理を行う(いわゆるアダプティブ制御による手法)ことで、無線タグ回路素子を高感度で検出すると同時にその存在方向及びその位置を推定し、対応する位置情報信号を出力することができる。
の発明は、上記第2乃至又は第4発明のいずれか1つにおいて、前記対象物に係わる無線タグ回路素子の存在位置を推定した場合にその存在位置情報を表示する表示手段を有することを特徴とする。
対象物に係わる無線タグ回路素子の存在位置推定時に、表示手段によってその存在位置情報を表示することができる。
の発明は、上記第発明において、前記表示手段は、複数の前記対象物に係わる複数の無線タグ回路素子の存在位置を推定した場合にそれら複数の存在位置情報を表示可能に構成されていることを特徴とする。
対象物に係わる無線タグ回路素子が複数ある場合にも、表示手段によってその複数の存在位置情報を表示することができる。
の発明は、上記第2乃至第6発明のいずれか1つにおいて、前記アンテナユニットは、それ以外の部分に対し着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
これにより、必要に応じて、アンテナユニットをそれ以外の本体部分に自在に装着したり取り外したりすることが可能となる。
第8の発明は、上記第2乃至第7発明のいずれか1つにおいて、前記送信アンテナ手段及び前記受信アンテナ手段は、互いの間隔を伸縮可能に接続された送信・受信共通の複数のアンテナから構成されることを特徴とする。
送信アンテナ手段及び受信アンテナ手段としての複数の送信・受信アンテナが互いの間隔を伸縮可能に接続されていることにより、通常時には縮め間隔を互いに近づけてコンパクトにできる一方、サーチ時には伸ばし複数のアンテナの間隔を遠ざけることができる。
第9の発明は、上記第2乃至第8発明のいずれか1つにおいて、撮像手段と、
前記撮像手段で撮影した映像と前記制御手段で推定した前記無線タグ回路素子の存在位置とを合成した画像を生成する画像合成手段とを有することを特徴とする。
これにより、無線タグ回路素子の存在位置情報を撮影映像と共に再現表示することができるので、当該無線タグ回路素子の存在位置を明確かつ容易に特定することができる。
第10の発明は、上記第9発明において、前記撮像手段は、視野を変更するように回転可能に配置されていることを特徴とする。
これにより、撮像手段を回転させることで、無線タグ回路素子の存在位置を示す視野を変更することができる。
本発明によれば、通常時には複数のアンテナの伸縮構造を縮め複数のアンテナの間隔を互いに近づけてコンパクトにできる一方、サーチ時には伸縮構造を伸ばし複数のアンテナの間隔を遠ざけて位置推定精度を向上することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の無線タグ読み取り装置の全体概略構造を表す図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)中I方向からみた矢視図である。
図1において、この無線タグ読み取り装置1は、本体ユニット2と、この本体ユニット2に着脱可能に取り付けられるアンテナユニット3とを有している。
本体ユニット2は、筐体4と、この筐体4の上部(図1(a)中手前側)の大部分を占めるように配設された表示部5と、筐体4のうち表示部5の側方(図1(a)中左側)に配設された操作部6及び音声報知手段7(例えばブザー、アラーム、チャイムスピーカ等)と、筐体4のうち表示部5の前方(図1(a)中上側)に配設された撮像手段としてのCCDカメラ8とを備えている。
操作部6は、操作入力手段として適宜のキー、ボタン、スイッチ、パッド等を備えており、表示やサーチ等に係わる種々の操作入力が行えるようになっている。なお、表示部5を公知のタッチパネルとし、操作部6の機能の一部又は全部をこのタッチパネルにて行えるようにしてもよい。
CCDカメラ8は、筐体4内に周方向に回転可能に設けられた筒状部材21内に設けられている。筒状部材21には、その周方向回転を手動で操作する把持部21Aが一体的に設けられており、この把持部21Aを手動操作して筒状部材21を回転させることにより上記CCDカメラ8を回転でき、この結果CCDカメラ8による視野をある程度の範囲に上下方向に俯仰動できるようになっている。
図2は、上記アンテナユニット3の構造を表す図であり、図2(a)は上面図、図2(b)は図2(a)中II方向からみた矢視図である。
これら図2(a)及び図2(b)において、アンテナユニット3は、ユニット基部9と、この基部9内に設けられ無線タグT(詳細は後述)への信号を送信する1つの送信アンテナ10(図示せず、後述の図5参照)と、アンテナ支持アーム12A,12B(図示せず、後述の図3及び図13参照)を介し基部9より左右に突出するように設けられ無線タグTからの信号を受信する3つの受信アンテナ11A,11B,11C(図示せず、後述の図5参照)及びそれらを内包するアンテナカバー13A,13Bとを備えている。なお中央の受信アンテナ11Cは基部9内に設けられている。
基部9は、係止具14を備えており、これら係止具14が本体ユニット2下面の係合部(図示せず)と係合することにより、上記本体ユニット2に対し着脱可能となっている。
アンテナ11A,11B,11Cはアレイアンテナとして動作し、受信アンテナ11A,11Bは、アンテナ支持アーム12A,12Bが上記基部9に対し長手方向にスライドすることで中央の受信アンテナ11Cに対し互いの間隔を伸縮可能に接続されている。さらに、受信アンテナ11Aと受信アンテナ11C、受信アンテナ11Bと受信アンテナ11Cとの間隔は常に等しくなるよう伸縮する構造となっている。
図3は、この伸縮構造の要部を表す拡大図である。
図3において、受信アンテナ11A,11Bの上記アンテナ支持アーム12A,12Bは、その根本側(基部9内に配置される側)に例えば略平板状の駆動部15A,15Bが設けられている。これら駆動部15A,15Bは、この例では平歯車16を介し互いに対向するように配置されており、平歯車16側に設けたギヤ17A,17Bが平歯車16に噛合している。これにより、アンテナ支持アーム12A,12Bを互いに同一のシフト量をもってその長手方向(図示左右方向)にスライド可能とし、これによって受信アンテナ11A,11B,11Cの間隔を調整可能としている。
このとき、それら受信アンテナ11A,11B,11Cの間隔の伸縮状態を検出する検出手段として、この例では公知の非接触式のセンサ18(例えば光学的又は磁気的検出を行うセンサ)が一方の受信アンテナ11Aに関わる駆動部15A側に設けられている。当該受信アンテナ11Aのアンテナ支持アーム12Aに、所定間隔で複数(この例では4つ)の被検出体19a〜d(光学素子又は磁気素子)が設けられており、これら被検出体19a〜dがセンサ18の対向位置にきたことをセンサ18で検知することで伸縮状態を検出し、対応する検出信号を制御回路(後述の図5参照)へ出力するようになっている。
図4は、上記無線タグ読み取り装置1の検索(サーチ)対象である物品に添付された無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を表すブロック図である。
図4において、無線タグ回路素子Toは、無線タグ読み取り装置1側の上記送信アンテナ10及び受信アンテナ11A,11B,11CとUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行うアンテナ151(タグ側アンテナ)と、このアンテナ151に接続されたIC回路部150とを有している。
IC回路部150は、アンテナ151により受信された搬送波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記アンテナ151により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部(後述)157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部155と、上記アンテナ151に接続された変復調部156と、上記整流部152、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための制御部157とを備えている。
変復調部156は、アンテナ151により受信された上記無線タグ読み取り装置1の送信アンテナ10からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部157からの返信信号に基づき、送信アンテナ10より受信された搬送波を反射変調する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部156により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図5は、上記本体ユニット2及びアンテナユニット3の制御系の構成を表す機能ブロック図である。
図5において、本体ユニット2には、上記受信アンテナ11A,11B,11Cを介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報(無線タグ情報)へアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための高周波回路201と、無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み出された信号を処理して情報を読み出すとともに無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスするためのアクセス情報を生成する機能を含み、無線タグ読み取り装置1全体の動作を制御するための制御回路202と、受信アンテナ11Aに係わる位相制御ユニット203と、受信アンテナ11Bに係わる位相制御ユニット204と、受信アンテナ11Cに係わる位相制御ユニット204′と、これら位相制御ユニット203,204,204′からの出力を加算する加算器205とを有する。
位相制御ユニット203,204,204′は、制御回路202からの位相制御信号を入力しこれに応じて受信アンテナ11A,11B,11Cにおける受信電波信号の位相を可変に設定する移相器206,207,207′と、制御回路202からの信号を入力しこれに応じて移相器206,207,207′から入力した信号を可変に増幅し上記加算器205に出力する可変ゲインアンプ(増幅率可変アンプ)208,209,209′とを備えている。
高周波回路201は、送信アンテナ10を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部212と、受信アンテナ11A,11B,11Cにより受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を入力する受信部213とから構成される。
送信部212は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスする(読み取り/書き込みを行う)ための搬送波を発生させる搬送波発生部として機能する水晶発振回路215と、上記制御回路202から供給される信号に基づいて上記搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調(この例では制御回路202からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する搬送波変調部として機能する第1乗算回路216(但し「TX_ASK信号」の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その第1乗算回路216により変調された変調波を増幅(この例では制御回路202からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)する変調波増幅部として機能する第1アンプ217とを備えている。そして、上記搬送波発生部により発生される搬送波は、好適には周波数300MHz以上とされ、望ましくは900MHz近傍あるいは2.45GHz近傍とされ、上記第1アンプ217の出力は、送信アンテナ10に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。
受信部213は、受信アンテナ11A,11B,11Cで受信され上記位相制御ユニット203,204,204′を経て加算器205で合算された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記搬送波発生部により発生させられた搬送波とを掛け合わせる第2乗算回路218と、その第2乗算回路218の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ219と、この第1バンドパスフィルタ219の出力を増幅して第1リミッタ220に供給する第2アンプ221と、上記受信アンテナ11A,11B,11Cで受信され上記位相制御ユニット203,204,204′を経て加算器205で合算された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記搬送波発生部により発生された後に位相が90°ずらされた搬送波とを掛け合わせる第3乗算回路222と、その第3乗算回路222の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ223と、この第2バンドパスフィルタ223の出力を入力するとともに増幅して第2リミッタ224に供給する第3アンプ225とを備えている。そして、上記第1リミッタ220から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ224から出力される信号「RXS−Q」は、上記制御回路202に入力されて処理される。
また、第2アンプ221及び第3アンプ225の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路226にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が制御回路202に入力されるようになっている。このようにして、本実施形態の無線タグ読み取り装置1では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの反射波の復調が行われる。
制御回路202は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。この制御回路202は、上述した高周波回路受信部213からの受信信号、センサ18の検出信号、操作部6の操作信号等を入力した後所定の演算処理を行い、上述した高周波回路送信部212への増幅制御信号及び変調制御信号、位相制御ユニット203,204,204′への位相制御信号、画像処理部20への画像処理制御信号、音声報知手段への音声駆動制御信号(図5では図示省略)等を出力する。
なお、上記制御回路202は、例えば入出力インターフェイス(図示せず)を介し例えば通信回線に接続され、この通信回線に接続された図示しないルートサーバ、他の端末、汎用コンピュータ、及び情報サーバ等との間で情報のやりとりが可能なように構成してもよい。
図6は、上記制御回路202が行う無線タグのサーチに係わる制御手順を表すフローチャートである。本実施形態の無線タグ読み取り装置1のアンテナユニット3では、3つの受信アンテナ11A,11B,11Cを備え1つの返答信号がアンテナユニット3に対し角度を持って斜めから伝搬した場合にそれら受信アンテナ11A,11B,11Cでその行路長の差だけ受信電波の位相に差が出ることを利用し、無線タグTの存在位置検出を行うものである。
図6において、操作部6においてサーチ開始の旨の適宜の指示入力(例えば適宜のキー操作)があると、このフローが開始される。
まずステップS10において、操作者が操作部6で入力した検索(サーチ)対象に係わる情報(例えば、対象物に添付された無線タグの識別番号、IDナンバー等)に係わる操作信号を、操作部6から入力する。
その後、ステップS20において、サーチ時において受信アンテナ11A,11B,11Cの(受信)指向性を単一方向に保持しつつその方向を変化させるとき(詳細は後述)におけるある基準位置(例えば無線タグ読み取り装置1の真左側方向を0°)からの指向性の角度(以下適宜、指向角という)θの初期値をθ=θSTARTに設定する。なお、このθSTARTの値は、予め制御回路202のRAM内に固定的に記憶されていてもよいし、書き換え可能に記憶されていてもよいし、サーチの都度操作部6から入力するようにしてもよい。
次に、ステップS30に移り、センサ18で検出した受信アンテナ11A,11Bの間隔dの伸縮状態に係わる検出信号を入力し、そのdの値を決定する。
その後、ステップS50では、上記指向角θ、アンテナ間隔dの値に応じ、受信アンテナ11A,11B,11Cに係る位相を決定し、これに対応した位相制御信号を位相制御ユニット203,204,204′に出力する。この手順を、図7を用いてさらに詳細に説明する。
図7は、一例として、図8に示すような指向角45°の場合における位相決定の手順を表した図である。図7において、受信アンテナ11A,11B,11Cの行路長の差l[m]は、アンテナ間隔d[m]に対し、
l=d×sin45°
=d×(1/√2)
で表される。
受信波の波長をλ[m]とすると、移相器206,207,207′のそれぞれの間には、次式で表される位相差φを与えればよいこととなる。
φ=2π×(d/√2)×(1/λ)
なお、上記45°以外の角度についても、上記同様にして、指向角θの値に基づき、移相器206,207,207′のそれぞれの間に、対応する位相差φを与えればよい。
上記ステップS50の後、ステップS60で、上記のように受信アンテナ11A,11B,11Cの位相を設定した(言いかえれば指向角θを設定した)条件のもと、送信アンテナ10よりサーチ対象無線タグTに対する呼びかけ信号であるScrollID信号を出力させる。詳細には、「TX_ASK」信号を生成して第1乗算回路216に出力し、第1乗算回路216で対応する上記振幅変調が行われアクセス情報としての「Scroll ID」信号となる。一方制御回路202は「TX_PWR」信号を生成して第1アンプ217に出力し、第1アンプ217でその「TX_PWR」信号に基づく増幅率で信号増幅が行われ、最終的に送信アンテナ10を介し送信され、サーチ対象である無線タグTの無線タグ回路素子Toからの返信を促す。
その後、ステップS70で、上記「Scroll ID」信号に対応してサーチ対象の無線タグTの無線タグ回路素子Toから送信された返答信号(=リプライ信号;物品情報等の無線タグ情報)を受信アンテナ11A,11B,11Cより受信し位相制御ユニット203,204,204′で位相制御され、加算器205及び高周波回路受信部213を介し取り込む、このときのRSSI回路226からの受信信号強度信号「RSSI」が入力され、その値がステップS80でRAM等の適宜の記憶手段(制御回路202外の外部記憶手段でもよいし、また不揮発性のものでもよい)に記憶される。
そしてステップS90で、θが、予め指向角θを順次変化させるときの最終値として設定されたθEND(例えば指向角θ変化範囲)に等しくなったかどうかを判定する。最初はθ=θSTARTであるから判定が満たされず、ステップS100で予め定められたθSTEPだけ加え、ステップS50に戻り、同様の手順を繰り返す。
こうしてステップS50〜ステップS100を繰り返してθの値にθSTEPを小刻みに加え、全受信アンテナ11A,11B,11Cによって生じる指向性を単一方向に保持しつつその指向角θを徐々に変化させながら、信号送信及び受信を繰り返しその都度受信信号を記憶していく。そしてθ=θENDになったらステップS90の判定が満たされ、ステップS110に移る。
ステップS110では、(後述するサーチ不成功の場合を除き、)上記繰り返しの間にステップS80で記憶した信号強度に基づき、無線タグTの存在する方向を決定する(例えば最も信号強度が大きかった指向角方向とする)。その後、ステップS120で、同様に上記信号強度に基づき、無線タグTの存在する座標位置を決定(同定)する。これは、図9にその一例を示すように、前述した返答信号の信号強度「RSSI」が小さいほど無線タグ回路素子Toまでの距離が遠い傾向となるという特性を利用して行う。なお、上記座標は、例えば無線タグ読み取り装置1自身の所定位置を基準とした相対座標であり、その座標系における座標値が決定される(これにより、当該無線タグTへの無線タグ読み取り装置1からの距離も算出されることとなる)。
そして、ステップS130では画像処理部20に映像処理制御信号(上記推定した無線タグTの存在方向情報及び存在座標位置情報を含む)を出力し、この信号とそのときCCDカメラ8で撮影され画像処理部20に入力された映像信号とに基づきスーパーインポーズによる画像合成演算を行わせる。このときの合成は、CCDカメラ8の画角Aと無線タグTの方向θから求められる位置に合成される。詳細には、図10に示すように、画面中央から合成すべき無線タグTまでの距離Cは、撮影距離Bを用いて、
C=B×tan(π/2−θ)
で表される。
また、表示部5の表示範囲Dは、
D=2B×tan(A/2)
で表される。
したがって、無線タグTを表示範囲Dにおいて表示すべき位置Eは、
E=D/2−C
=B{tan(A/2)−tan(π/2−θ)}
となる。
この結果、表示部5での表示位置Pは、
P=E/D
={tan(A/2)−tan(π/2−θ)}
/{2×tan(A/2)}
となるので、この位置Pに合成画像を生成させる。
その後、ステップS140でこのステップS130の合成演算結果に基づき、CCDカメラ8の映像に推定したサーチ対象の無線タグTの存在位置を合成させた画像の表示制御信号を表示部5に出力させ、当該合成画像を表示部5に表示させる。なお、このサーチの際、上記無線タグTの推定完了までは単にCCDカメラ8の映像のみが表示されるようにしてもよい。
図11は、その表示部5に表示された合成画像の一例を表す図である。図11において、表示部5には、CCDカメラ8によって前方の光景が撮影された映像画像が表示され(この例では、観葉植物、パソコンやプリンターが載置されたデスク、書棚、各種事務機器等が表示され)ており、その表示画像中、前方やや右側の破線楕円領域内にサーチ対象の無線タグTが発見されたことが表示されている(破線領域自体が存在位置情報の1つを構成している)。このとき、破線領域内のみを明るく他の領域を暗くするようにしてもよい。また併せて、その発見された無線タグTまでの方向情報や距離情報が画面中に表示されており、この例では、無線タグ読み取り装置1を操作者が正対して保持した状態(後述の図14参照)における正面方向より右側に20°〜30°の範囲内に当該無線タグTが存在し、さらにそこまでの距離が無線タグ読み取り装置1より約3.5mである旨が表示されている。
ここで、この図11に示すような表示状態で、操作部6に適宜設けられたキーやスイッチ等の静止指示手段を操作することによって、そのときの画像表示データが適宜の記憶手段(表示部5内のメモリでもよいし、画像処理部20や制御回路202内のメモリでもよい)により記憶される。これによって、それ以降のカメラ8の向きに関係なく、当該表示画像が固定(静止)保持されるようになっている。また、この固定(静止)保持された状態で、操作部6に適宜設けられたキー(=ズームキー)やスイッチ等の拡大指示手段を操作することによって、そのときに記憶手段に記憶された画像表示データを用いて上記静止保持画像のうち当該無線タグT近傍の詳細拡大表示が表示部5で行われる。図12は、そのような拡大表示の一例を示すものであり、この例では上記図11に示した表示を部分拡大して示したものである。方向情報・距離情報も併せて示している。このように、静止保持した表示内容を拡大表示させて、詳細情報をより容易に見られるようにすることができる。
さらに、上記記憶された画像表示データはこれに付属する方向情報・距離情報等と共に当該記憶手段に格納保持されており、別の操作や画像表示等を行ったあとでも、以降、任意のタイミングで操作部6からの所定の呼び出し操作によって表示部5に再現表示できるようになっている。
なお、前述のステップS50〜ステップS100の繰り返しの間に、サーチ対象の無線タグTからの返答信号が得られなかった場合(あるいは十分な大きさの返答信号が得られなかった場合)は、サーチ不成功(あるいはサーチ不能)とみなされ、ステップS110、ステップS120での方向・座標の計算は行われず(あるいは行われてもエラー演算となり)、ステップS130を経てステップS140では、CCDカメラの映像のみを表示部5に表示させるか、あるいは併せてサーチ不成功(サーチ不能)の旨のコメント又は所定のエラー表示がなされる。その意味で、サーチに成功した場合には、所定のタイミング(例えばステップS110やステップS120等)において、前述の音声報知手段7に駆動信号を出力し、その旨の音声、アラーム音等をならすようにしてもよい。この場合、サーチ対象の無線タグTを発見したことを操作者に確実に知らせることができる。
上記ステップS140の制御手順が完了すると、図6のフローを終了する。
以上において、送信アンテナ10が、無線タグ回路素子のIC回路部の無線タグ情報にアクセスするアクセス情報を、無線通信により前記無線タグ回路素子のタグ側アンテナに送信し、前記IC回路部の前記無線タグ情報へのアクセスを行う送信アンテナ手段を構成し、受信アンテナ11A,11B,11Cが、送信アンテナ手段によるアクセス情報の送信後、この送信されたアクセス情報に応じて前記IC回路部より送信された返答信号を、前記タグ側アンテナを介して無線通信により受信する受信アンテナ手段を構成する。また、これらアンテナ10,11A,11B,11Cは、無線タグ回路素子のアンテナとの間で無線通信により送受信を行う装置側アンテナをも構成する。
また、制御回路202は、検出手段の検出結果に応じて、複数のアンテナによる指向性をそれぞれ関連づけて制御する制御手段を構成する。さらに制御回路202及び高周波回路送信部212の機能の一部は、対象物に関連づけて取り扱われる無線タグ回路素子のIC回路部の無線タグ情報にアクセスするアクセス情報を生成するアクセス情報生成手段を構成する。さらに高周波回路送信部212の機能の一部は、アクセス情報生成手段で生成したアクセス情報を、装置側アンテナを介して無線通信によりタグ側アンテナに送信し、IC回路部の前記無線タグ情報へのアクセスを行う情報送信手段をも構成する。
また、送信アンテナ10、受信アンテナ11A,11B,11C、高周波回路201、制御回路202の機能の一部は、対象物に関連づけて取り扱われる無線タグ回路素子の方向あるいは距離を、無線通信を介してサーチするサーチ手段を構成する。また制御回路202の機能の一部と画像処理部20は、撮像手段で撮影した映像情報と、前記サーチ手段によるサーチ結果とに応じ、撮影した映像中における無線タグ回路素子の相対位置情報を算出し、これら映像情報及び相対位置情報を含んだ第3表示制御信号を生成し前記表示手段に出力する第3信号生成手段を構成する。
以上のように構成した本実施形態の無線タグ読み取り装置1においては、サーチ対象の物品に係る無線タグTのサーチ時において、表示部5では、CCDカメラ8で撮影された映像とともに対象物に関わる無線タグTの存在位置情報(破線楕円で示す)を当該映像中に併せて表示する(図11参照)。これにより、前述したように操作部6における適宜の操作によって無線タグTの存在位置情報をこれを含む映像とともに記憶保持させることができるので、単純に無線タグTの存在方向が表示される場合等に比べ、操作者M(後述の図14参照)は無線タグTの存在位置を明確かつ容易に理解し、特定することができる。また、いったん他の無線タグに関わる表示や別の内容の表示を行った後の再現時や、あるいは別の操作者によって操作されるようになったときであっても、前述したように操作部6からの適宜の操作によってもとの無線タグTの存在位置情報を映像と共に再現表示することができるので、当該無線タグTの存在位置を明確かつ容易に特定可能である。特に、サーチ時において表示部5に無線タグTまでの距離表示を併せて表示する(図11参照)ので、無線タグTが装置1よりどれだけの距離にあるかが明らかになるので、さらに存在位置を明確かつ容易に特定することができる。
またこのとき、受信アンテナ11A,11B,11Cどうしの距離間隔dが大きいほど、受信した各返答信号の行程差(行路差)が大きくなり各受信アンテナ11A,11B,11Cでの位相変化が大きくなって上記存在位置の推定精度が向上するが、本実施形態の無線タグ読み取り装置1のアンテナユニット3においては、受信アンテナ11Aと受信アンテナ11C、及び受信アンテナ11Bと受信アンテナ11Cが、互いの間隔dを伸縮可能に接続されている。これにより、図1(a)、図1(b)、及び図2に示したように通常時にはそのアンテナ支持アーム12A,12Bを縮め受信アンテナ11A,11B,11Cの間隔dを互いに近づけてコンパクトにできる一方、サーチ時には、図1(a)及び図1(b)にそれぞれ対応する図13(a)及び図13(b)に示すようにアンテナ支持アーム12A,12Bを伸ばし受信アンテナ11A,11B,11Cの間隔dを遠ざけてサーチを行う(図14参照)ことにより、位置推定精度を向上することができる。このようにして、通常時のコンパクト化を図りつつ、サーチ時の無線タグ位置同定(推定)精度を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)表示部5における単純合成表示
上記実施形態においては、図6に示したフローのステップS130で、画像処理部20において、制御回路202で推定した無線タグTの存在方向情報及び存在座標位置情報の信号と、そのときCCDカメラ8で撮影され画像処理部20に入力された映像信号とに基づいて予め画像合成演算を行い、その合成後の表示制御信号によって表示部5が合成画像の表示を行った。
しかしながらこれに限られず、例えば、CCDカメラ8からの映像信号で表示部5は当該撮影映像の表示をまず行い、その一方で制御回路202からの上記存在方向情報及び存在位置情報の信号を直接(あるいは画像処理部20を介してもよいが)表示部5に入力してこれに基づき無線タグTの存在位置情報を単純に上記表示させた映像中に割り込み(あるいは合成)表示するようにしてもよい。この場合、画像処理部20が、撮像手段で撮影した映像情報に応じ、対応する第1表示制御信号を生成し前記表示手段に出力する第1信号生成手段を構成し、制御回路202の機能の一部が、サーチ手段によるサーチ結果に応じ、対応する第2表示制御信号を生成して表示手段に出力する第2信号生成手段を構成する。
この変形例によっても、上記実施形態と同様の効果を得る。
(2)アダプティブ制御
上記実施形態では、図6に示したフローのステップS50→ステップS60→ステップS70→ステップS80→ステップS90→ステップS100→ステップS50の繰り返しにおいて、3つの受信アンテナ11A,11B,11Cによる指向性を単一の方向に保持しつつその指向角θをθSTEPずつ順次変化させていき、そのときのアンテナ11A,11B,11Cの受信信号強度に応じてサーチ対象の無線タグ回路素子Toの存在位置を推定した(いわゆるフェイズドアレイアンテナ制御)。
しかしながら、制御回路202による存在位置推定手法はこれに限られず、他の手法でもよい。図15は、それらのうち、いわゆるアダプティブ制御による制御手順を表すフローチャートである。図6と同等の手順は同一の符号を付し、説明を省略する。
図15において、ステップS10〜ステップS30は図6と同一である(但しステップS20において移相器の位相と可変ゲインアンプのゲイン(信号の振幅)は初期値を設定する)。ステップS30が終了すると、ステップS50Aに移る。
その後ステップS60及びステップS70は図6と同様であり、送信アンテナ10よりScrollID信号を出力させ、サーチ対象の無線タグTの無線タグ回路素子Toから送信された返答信号を受信アンテナ11A,11B,11Cより位相制御ユニット203,204,204′で受信し、加算器205及び高周波回路受信部213を介し取り込む。
この変形例では、前述の実施形態のように受信アンテナ11A,11B,11Cによる指向性を単一方向に保持しつつその指向角θを徐々に変化させるのではなく、各受信アンテナ11A,11B,11Cによる指向性を受信感度が最適となるように変化させる。そのために、制御回路202から各受信アンテナ11A,11B,11Cに係る位相制御ユニット203,204,204′への位相制御信号において各受信アンテナ11A,11B,11Cごとに所定の重み付けを行い、この重み付けを変動させながら送信・受信を繰り返し収束演算を行うものである。したがって、上記ステップS70が終了した後、ステップS70Aで、受信信号RXS−I,RXS−Q、上記アンテナ間隔dの値に応じ、受信アンテナ11A,11B,11Cに係る重み付けを決定し、その後ステップS70Bでこれに対応する位相及び振幅(ゲイン)を設定しこれに応じた位相制御信号を位相制御ユニット203,204に出力する。
このときの重みの値は制御回路202内のRAM等の適宜の記憶手段に記憶されながらそれまでに記憶されたものとその大きさが比較されており、後述するようにステップS90′の判定が満たされずステップS60に戻って同様の演算を繰り返していくときにそれまでの記憶値に比べ変化が所定値以下とみなされると演算が収束したと判定される。前述のようにこの変形例では受信アンテナ11A,11B,11Cで生成される指向性がその受信信号強度が最大値すなわち最適感度となるように模索する。また妨害信号が検出された場合はこの妨害信号が小さくなるようにさらに指向性が最適化される。重みの値がほぼ一定となり演算が収束した場合はステップS90′の判定が満たされるが、それでない場合は判定が満たされず、ステップS60に戻って同様の演算手順が繰り返される。
このようしてステップS60→ステップS70→ステップS70A→ステップS70B→ステップS90′を繰り返して受信アンテナ11A,11B,11Cそれぞれについてその受信感度が最適となる指向性が見つかったら演算が終了してステップS90′の判定が満たされ、ステップS110′に移る。このとき、無線タグTと同じ方向に妨害信号源がある場合など、タグ方向とアンテナの指向性にずれが生じる場合がある。また、複数の方向に極大を示す指向性となることもある。このため、タグの方向は、推定値あるいは確率値となる。
ステップS110′では、上記収束結果に基づき無線タグTの存在する方向を推定し、ステップS120′で、上記収束したときの信号強度に基づき、無線タグTの存在する座標位置を推定する。以降のステップS130及びステップS140は図6と同一である。
以上説明した本変形例のアダプティブ制御による手法によっても、上記実施形態とほぼ同様の効果を得る。またこれに加え、以下のような効果もある。
前述したように、本変形例のアダプティブ制御においては、上記実施形態のフェイズドアレイ制御と異なり、受信アンテナ11A,11B,11Cについてその合成した受信感度が最適となる指向性を模索する。したがって複数の無線タグTを同時にサーチすることも可能である。この場合、操作者が操作部6で2つの検索(サーチ)対象物にそれぞれ添付された2つの無線タグTの識別番号、IDナンバー等をそれぞれ入力すると、その操作信号が図15に示すステップS10で制御回路202に入力される。その後、ステップS20、ステップS30を経て、ステップS60〜ステップS90′の繰り返しにおいて受信アンテナ11A,11B,11Cが生成する指向性について2つの極大が生じるように、ステップS110′及びステップS120′でおそれぞれの無線タグTの方向及び座標位置を推定する。そしてステップS130ではそれら2つの無線タグTを含む画像が合成されて、ステップS140で表示部6に両方の無線タグTを含む合成画像が表示される(視野に一度に収まりきれない場合は適宜スクロール等させるような画像とすればよい)。また2つの無線タグTそれぞれの距離情報や方向情報の数値表示も前述の図11と同様に併せて行ってもよい。
(3)カメラの取り付け構造
上記実施形態においては、図1や図13に示したように、CCDカメラ8が筐体4内に回転可能に設けられた筒状部材21内に設けられ、この筒状部材21が把持部21Aの手動操作で回転することによって視野が上下方向に俯仰動できるようになっていたが、これに限られず、CCDカメラを別の取り付け構造としてもよい。
図16はそのような変形例を表したものであり、図16(a)は本変形例の無線タグ読み取り装置の全体概略構造を表す上面図であって図1(a)に相当する図、図16(b)は図16(a)中XVI方向からみた矢視図であって図1(b)に相当する図である。
図16(a)及び図16(b)において、本変形例では、CCDカメラ8を備えた筒状部材21′は、アンテナユニット3′側に新たに設けた回転支持部材22に回転可能に支持されている。筒状部材21′がその把持部21′Aを手動で回転操作されることにより、CCDカメラ8の視野が上下方向に俯仰動できるようになっている。
CCDカメラを本体ユニット2側でなくアンテナユニット3′側に設けた本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果を得る。さらに、CCDカメラと連動してアンテナも俯仰動するようにしてもよい。これによりCCDカメラの視野の垂直方向における中央部分を高感度で検出できる。
(4)アンテナのバリエーション
上記実施形態では、アンテナとしては、1つの送信アンテナ10と、3つの受信アンテナ11A,11B,11Cとが設けられていたが、これに限られない。以下、そのような変形例を説明する。
(4−1)受信アンテナの数など
受信アンテナ11は上記のように3つには限られず、2つ設けてもよい。図17は、上記実施形態より受信アンテナ11Cを省略して2つとした例であり、これに対応して、受信アンテナ11Cに係わる位相制御ユニット204′を省略している。この場合、アレイアンテナとしての動作でなく、ダイバッチ動作としてもよい。
逆に、受信アンテナ11を4つ以上設けてもよい。このとき、受信アンテナ11を3つ以上設ける場合において、アンテナ11どうしの間隔dが所定値以下の場合、アンテナが複数個ある効果があまり得られないとみなし、制御回路202で例えば3つのうちの1つ(例えば中央にある受信アンテナ11C)のみを用い、残りの2つ(例えば両側の受信アンテナ11A,11B)は用いないように制御する(例えば可変ゲインアンプ208,209のゲインを0にするあるいは著しく低減する)ようにしてもよい。
上記変形例によっても上記実施形態とほぼ同様の効果を得る。特に、受信アンテナ11の数が増加するほど、受信信号による情報量が多くなり、指向性も鋭くなることから、サーチ対象の無線タグTの存在位置の推定精度が向上する効果がある。また、上記(2)で説明したような複数個同時にサーチする場合の指向性の極大値となる数が増大できる。
(4−2)送受信共通アンテナ
送信アンテナ10と受信アンテナ11のように機能を分けず、送信・受信兼用アンテナを用いる場合である。図18は、前述の図5に示した上記実施形態の構成においてアンテナ11Aを送受信兼用のアンテナとした変形例を示している。
図18において、アンテナ11Aと位相制御ユニット203との間に新たにサーキュレーダ等の送受分離器23を設け、この送受分離器23に高周波回路送信部212の第1アンプ217の出力側を接続している。さらに、アンテナ11Aのみならず、アンテナ11Bやアンテナ11Cについても同様にして送受信兼用アンテナとしてもよい。これら送受信兼用アンテナを用いる場合は、言い換えれば複数の送信アンテナが、互いの間隔を伸縮可能に接続されていることと同義である。以上を鑑みれば、本発明においては、送信アンテナ及び受信アンテナのうち少なくとも一方側、互いに間隔を伸縮可能に接続されていれば足りることがわかる。
なお、以上においては、無線タグTは対象物に直接添付されていたが、これに限られず、その対象物物品(書類等も含む)の梱包される箱に添付、あるいは同梱等されていてもよい。要するに、関連づけて取り扱われるようにされていれば足りる。
本発明の一実施形態の無線タグ読み取り装置の全体概略構造を表す上面図、及び図1(a)中I方向からみた矢視図である。 図1に示したアンテナユニットの構造を表す上面図、及び図2(a)中II方向からみた矢視図である。 図2に示したアンテナユニットにおける受信アンテナ伸縮構造の要部を表す拡大図である。 図1に示した無線タグ読み取り装置の検索対象である物品に添付された無線タグに備えられた無線タグ回路素子の機能的構成の一例を表すブロック図である。 図1に示した本体ユニット及びアンテナユニットの制御系の構成を表す機能ブロック図である。 図5に示した制御回路が行う無線タグのサーチに係わる制御手順を表すフローチャートである。 位相決定の原理を説明するための説明図である。 指向角45°の場合の配置関係を表す説明図である。 無線タグ回路素子までの距離と受信信号強度との関係の一例を示す図である。 表示部に表示させる画像合成時の原理を説明するための図である。 表示部に表示された合成画像の一例を表す図である。 表示部で部分拡大表示された合成画像の一例を表す図である。 アンテナ支持アームを伸ばした状態の無線タグ読み取り装置の全体概略構造を表す上面図、及び図13(a)中XIII方向からみた矢視図である。 図13に示した無線タグ読み取り装置を把持して操作者がサーチを行っている様子を表す図である。 アダプティブ制御を行う変形例において制御回路が行う無線タグのサーチに係わる制御手順を表すフローチャートである。 CCDカメラを別の取り付け構造とした変形例の無線タグ読み取り装置の全体概略構造を表す上面図、及び図16(a)中XVI方向からみた矢視図である。 受信アンテナを2個とした変形例における本体ユニット及びアンテナユニットの制御系の構成を表す機能ブロック図である。 送受信共用アンテナを用いた変形例における本体ユニット及びアンテナユニットの制御系の構成を表す機能ブロック図である。
符号の説明
1 無線タグ読み取り装置
3 アンテナユニット
5 表示部(表示手段)
7 音声報知手段
8 CCDカメラ(撮像手段)
10 送信アンテナ(送信アンテナ手段、サーチ手段;装置側アンテナ)
11A 受信アンテナ(受信アンテナ手段、サーチ手段;装置側アンテナ)
11B 受信アンテナ(受信アンテナ手段、サーチ手段;装置側アンテナ)
11C 受信アンテナ(受信アンテナ手段、サーチ手段;装置側アンテナ)
20 画像処理部(第3信号生成手段;第1信号生成手段)
150 IC回路部
151 アンテナ(タグ側アンテナ)
201 高周波回路(サーチ手段)
202 制御回路(制御手段、アクセス情報生成手段、サーチ手段;第2信号生成手段)
212 送信部(アクセス情報生成手段、情報送信手段、第3信号生成手段)
To 無線タグ回路素子

Claims (10)

  1. 対象物に関連づけて取り扱われる無線タグ回路素子のIC回路部の無線タグ情報にアクセスするアクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、
    このアクセス情報生成手段で生成した前記アクセス情報を、無線通信により前記無線タグ回路素子のタグ側アンテナに送信し、前記IC回路部の前記無線タグ情報へのアクセスを行う送信アンテナ手段;及び、この送信アンテナ手段によるアクセス情報の送信後、この送信されたアクセス情報に応じて前記IC回路部より送信された返答信号を、前記タグ側アンテナを介して無線通信により受信する受信アンテナ手段を備えたアンテナユニットとを有し、
    このアンテナユニットの前記送信アンテナ手段及び前記受信アンテナ手段のうち少なくとも一方は、互いの間隔を伸縮可能に接続された複数のアンテナを備え
    前記アンテナユニットの前記複数のアンテナの間隔の伸縮状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に応じて、前記複数のアンテナによる指向性をそれぞれ関連づけて制御する制御手段とを設けた
    ことを特徴とする無線タグ読み取り装置。
  2. 請求項1記載の無線タグ読み取り装置において、
    前記制御手段は、
    前記複数のアンテナによる指向性を変化させ、前記対象物に係わる無線タグ回路素子の存在位置を推定することを特徴とする無線タグ読み取り装置。
  3. 請求項記載の無線タグ読み取り装置において、
    前記制御手段は、
    前記複数のアンテナによる指向性を単一の方向に保持しつつその方向を順次変化させ、各アンテナの受信信号強度に応じて、前記対象物に係わる無線タグ回路素子の前記存在位置を推定し、その位置情報信号を出力することを特徴とする無線タグ読み取り装置。
  4. 請求項記載の無線タグ読み取り装置において、
    前記制御手段は、
    前記複数のアンテナによる指向性を前記無線タグ回路素子に対する受信感度が最適となるよう変化させ、各アンテナの受信信号強度及び位相に応じて、前記対象物に係わる無線タグ回路素子の存在位置を推定し、その位置情報信号を出力することを特徴とする無線タグ読み取り装置。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の無線タグ読み取り装置において、
    前記対象物に係わる無線タグ回路素子の存在位置を推定した場合にその存在位置情報を表示する表示手段を有する
    ことを特徴とする無線タグ読み取り装置。
  6. 請求項記載の無線タグ読み取り装置において、
    前記表示手段は、
    複数の前記対象物に係わる複数の無線タグ回路素子の存在位置を推定した場合にそれら複数の存在位置情報を表示可能に構成されていることを特徴とする無線タグ読み取り装置。
  7. 請求項2乃至請求項6のいずれか1項記載の無線タグ読み取り装置において、
    前記アンテナユニットは、
    それ以外の部分に対し着脱可能に取り付けられていることを特徴とする無線タグ読み取り装置。
  8. 請求項2乃至請求項7のいずれか1項記載の無線タグ読み取り装置において、
    前記送信アンテナ手段及び前記受信アンテナ手段は、
    互いの間隔を伸縮可能に接続された送信・受信共通の複数のアンテナから構成されることを特徴とする無線タグ読み取り装置。
  9. 請求項2乃至請求項8のいずれか1項記載の無線タグ読み取り装置において、
    撮像手段と、
    前記撮像手段で撮影した映像と前記制御手段で推定した前記無線タグ回路素子の存在位置とを合成した画像を生成する画像合成手段と
    を有することを特徴とする無線タグ読み取り装置。
  10. 請求項9記載の無線タグ読み取り装置において、
    前記撮像手段は、
    視野を変更するように回転可能に配置されている
    ことを特徴とする無線タグ読み取り装置。
JP2003435303A 2003-12-26 2003-12-26 無線タグ読み取り装置 Expired - Fee Related JP4161905B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003435303A JP4161905B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 無線タグ読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003435303A JP4161905B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 無線タグ読み取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005197797A JP2005197797A (ja) 2005-07-21
JP4161905B2 true JP4161905B2 (ja) 2008-10-08

Family

ID=34815457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003435303A Expired - Fee Related JP4161905B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 無線タグ読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4161905B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11192055B2 (en) 2017-08-30 2021-12-07 Cummins Filtration Ip, Inc. Interlock for genuine filter recognition

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4706914B2 (ja) * 2005-08-31 2011-06-22 ブラザー工業株式会社 物品管理システム
JP4983017B2 (ja) 2005-12-21 2012-07-25 富士通株式会社 情報アクセス・システム、および非接触情報記憶装置内の情報にアクセスする方法
JP4927409B2 (ja) * 2006-01-27 2012-05-09 京セラ株式会社 Rfidリーダ補助装置及びrfidリーダ
KR100834724B1 (ko) * 2006-06-07 2008-06-05 주식회사 이엠따블유안테나 배열 간격이 자동 조절되는 배열 안테나 시스템
JP4702336B2 (ja) * 2007-08-10 2011-06-15 株式会社デンソーウェーブ 携帯型rfidタグ読取器
JP5402969B2 (ja) 2011-03-23 2014-01-29 カシオ計算機株式会社 携帯端末及びプログラム
JP5953812B2 (ja) * 2012-02-27 2016-07-20 カシオ計算機株式会社 携帯端末及びプログラム
NO336454B1 (no) * 2012-08-31 2015-08-24 Id Tag Technology Group As Anordning, system og fremgangsmåte for identifisering av objekter i et digitalt bilde, samt transponderanordning
JP6288166B2 (ja) * 2016-06-14 2018-03-07 カシオ計算機株式会社 携帯端末及びプログラム
KR102000757B1 (ko) * 2017-07-19 2019-07-16 (주) 택트레이서 전자태그 식별장치 및 그 제어방법
WO2018101660A1 (ko) * 2016-12-02 2018-06-07 주식회사 택트레이서 전자태그 식별장치 및 그 제어방법
JP7149740B2 (ja) * 2018-06-20 2022-10-07 三菱電機株式会社 荷崩予測システム、荷崩予測装置およびこれらの方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11192055B2 (en) 2017-08-30 2021-12-07 Cummins Filtration Ip, Inc. Interlock for genuine filter recognition
US11633684B2 (en) 2017-08-30 2023-04-25 Cummins Filtration Ip, Inc. Interlock for genuine filter recognition

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005197797A (ja) 2005-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4161905B2 (ja) 無線タグ読み取り装置
CN107106400B (zh) 具有适应雷达的导航辅助设备
JP5868876B2 (ja) 無線タグ通信装置及びプログラム
US20070120650A1 (en) Radio-frequency tag communication device, radio-frequency tag communication system, and radio-frequency tag detecting system
CN102356371B (zh) 数据处理装置和相关联的用户接口和方法
CN102404843B (zh) 定位方法及无线通信系统
US8169367B2 (en) Radio-frequency device, and radio-frequency tag communication device
JP4706914B2 (ja) 物品管理システム
JP5865274B2 (ja) 無線タグ通信装置及び無線タグ通信プログラム
JP2014142255A (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP4462149B2 (ja) 無線タグ探索方法および装置
CN114188707B (zh) 一种终端天线和控制天线波束方向的方法
JP4524741B2 (ja) 無線タグ読み取り装置
KR102709853B1 (ko) 최적의 빔을 결정하기 위한 방법 및 그 전자 장치
CN110557741B (zh) 终端交互的方法及终端
CN108507541A (zh) 建筑物识别方法及系统,以及移动终端
JP2013088973A (ja) 無線タグ通信装置
JP2009047583A (ja) 物体探索装置、物体探索システム及び無線通信端末
JP5868877B2 (ja) 無線タグ通信装置及びプログラム
JP2013061151A (ja) 無線タグリーダおよび監視システム
JP4618483B2 (ja) 無線タグ通信システムの質問器及び無線タグ通信システム
JP5842387B2 (ja) 無線通信装置およびその制御方法
JP7483469B2 (ja) 情報処理装置、表示制御方法、及びプログラム
JP2010038684A (ja) 車両検索システム
JP4360354B2 (ja) 無線タグ通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061003

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4161905

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees