JP5071685B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP5071685B2
JP5071685B2 JP2008306427A JP2008306427A JP5071685B2 JP 5071685 B2 JP5071685 B2 JP 5071685B2 JP 2008306427 A JP2008306427 A JP 2008306427A JP 2008306427 A JP2008306427 A JP 2008306427A JP 5071685 B2 JP5071685 B2 JP 5071685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
pipe
branch
refrigerant
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008306427A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010127601A (ja
Inventor
誠 荒木
英司 滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP2008306427A priority Critical patent/JP5071685B2/ja
Publication of JP2010127601A publication Critical patent/JP2010127601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5071685B2 publication Critical patent/JP5071685B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Description

本発明は、室外機の熱交換器を、内部の機器の外周を囲むように縦向きに配置し、上部に設けた送風機で外部空気を熱交換器の放熱フィンの間から吸引して外部空気と熱交換を行うようにした上吹きタイプの室外機を備えた空気調和機に関するものである。
図2に示すように、一般的な空気調和機は、室外機10と室内機11からなり、室外機10の室外熱交換器12、四方弁13、圧縮機14から室内機11の室内熱交換器16、減圧器17へと順次環状に配置して構成される。なお、減圧器17は、室外機10側に設けてもよい。
図3(a)(b)及び図4(a)(b)に示すように、前記室外熱交換器12は、例えば、正面の操作部28以外の3方から内部の機器の外周を囲むように縦向きに配置され、室外熱交換器12の伝熱管24を流れる冷媒は、機枠27の上部に設けた送風機15で外部空気を放熱フィン33の間から吸引して外部空気と熱交換されて蒸発又は凝縮する。図示例では、前記室外熱交換器12は、上部室外熱交換器12aと下部室外熱交換器12bを上下2段に重ねて設けている。
このような上吹きタイプの室外熱交換器12では、図3(b)に示すように、風速分布特性が室外熱交換器12の上端からやや下方が最も速く、下部に至るに従い順次遅くなり、これに伴い、熱交換能力も下部に行くに従い低下する傾向を有する。そのため、伝熱管24を流れる冷媒の分流比を、上方で大きく、下方で小さくなるようにすることが望ましい。
この問題点を解決するために、図5に示すように、内部で分流比を調整できる主分流器19と、同様に内部で分流比を調整できる副分流器20を用いる方法が提案されている(特許文献1)。
詳細に説明すると、水平な複数の伝熱管24をU字管34で順次接続して室外熱交換器12を構成し、この室外熱交換器12の最下方部に位置し、かつ、出入り口配管21に接続して主分流器19を設け、この主分流器19の下流(暖房時の冷媒の流れの方向で、機械的構成では上部)に2個の副分流器20a、20bを設け、これらの副分流器20a、20bにそれぞれ分流管23a1、23a2、23b1、23b2の一端部を接続し、これらの分流管23a1、23a2、23b1、23b2の他端部を各伝熱管24の端部の連結部35に接続している。
このような構成において、冷媒は、主分流器19により2つに分流されて冷媒配管22aを経て副分流器20aに至り、また、冷媒配管22bを経て副分流器20bに至り、これら副分流器20a、20bによりそれぞれさらに分流されて分流管23a1、23a2、23b1、23b2を介して室外熱交換器12に流入する。
そして、最も下方に位置する分流管23b2は、他の分流管23a1、23a2、23b1に比べて小径に設定されて流通抵抗が大きくなるようにしている。
冷媒の分流比率を変える手段として、配管の径を異ならせる以外に、副分流器20bの内部の2つの冷媒通路のうち分流管23b2が接続されている側に流動抵抗を設ける方法、内部の2つの冷媒通路を偏心させておく方法が開示されている。
特開2008−75929号公報。
以上のような特許文献1記載の方法には、次のような問題点を有する。
(1)分流管23a1、23a2、23b1、23b2は、1本ずつしか図示されていないが、実際は、多数本で構成されているため、図5のように副分流器20bに接続された分流管23b1と23b2の径を異ならせると、分流管と副分流器20bとの接続個所と、分流管と連結部35との接続個所が多数あるにもかかわらず、管径に応じて決められた個所にしか接続できず、製造、組み立ての作業性が悪い。
(2)分流管の管径を同一にして、副分流器20bの内部の冷媒通路のうち分流管23b2が接続される側に流動抵抗を設ける方法では、複数本ずつの分流管23b1、23b2の接続される個所が同一形状であるにもかかわらず、分流管23b1、23b2の接続個所が流動抵抗の有無によって予め決められており、組み立て作業性が悪いだけでなく、誤接続の恐れがある。
(3)内部の2つの冷媒通路を偏心させて分流管23b2が接続されている側の流量を少なくする方法でも前記(2)と同様に、分流管23b1、23b2の接続個所が偏心個所によって決められており、組み立て作業性が悪いだけでなく、誤接続の恐れがある。
などの問題があった。
本発明は、すべての分流管と分流器を統一した構成としながら、送風機による風速分布に伴う伝熱管の上下部での熱交換能力に差違が生じないようにした空気調和機を提供することを目的とものである。
本発明の空気調和機は、圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、減圧器と、室内熱交換器とを具備し、前記室外熱交換器を縦向きに配置し、上部に設けた送風機で外部空気を吸引して熱交換を行うようにした上吹きタイプの空気調和機において、前記室外熱交換器の下方部の伝熱管に接続された分流管に冷媒を分流する下部分流器と、前記室外熱交換器の上方部の伝熱管に接続された分流管に冷媒を分流する前記下部分流器より個数の多い複数の上部分流器と、冷媒の出入り口配管に接続された本管と、この本管から分岐接続され前記下部分流器に接続するための下部熱交換器用分岐管と、前記本管から分岐接続され前記複数の上部分流器に接続するための複数の上部熱交換用分岐管とからなることを特徴とする。
下部熱交換器用分岐管と複数の上部熱交換用分岐管は、本管より小さな直径のもので構成し、流通抵抗を分岐管の数で調整する。
上部分流器と下部分流器は、各分流管に略均等に分流するものに統一して製造、組立等を容易にする。
室外熱交換器は、同一構成の上部熱交換器と下部熱交換器を上下2段に配置し、前記上部熱交換器の伝熱管に分流管を直接接続し、前記下部熱交換器の伝熱管に分流管をT字管を介して接続することにより、熱交換器の構成は同一としながらT字管の有無で上部熱交換器として使用するか、下部熱交換器として使用するかを選択する。
上部熱交換器の伝熱管に接続された分流管の本数を、下部熱交換器の伝熱管に接続された分流管の本数より多くして流通抵抗を少なくする。
下部分流器を下部熱交換器の下方部に臨ませた本管の下方部で分岐接続し、上部分流器を上部熱交換器の下方部に臨ませた本管の上方部で分岐接続することにより、暖房の除霜運転時と冷房運転時おいて、配管の高低差による圧力損失が小さくなり、無駄なエネルギー損失がなくなる。
請求項1記載の発明によれば、圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、減圧器と、室内熱交換器とを具備し、前記室外熱交換器を縦向きに配置し、上部に設けた送風機で外部空気を吸引して熱交換を行うようにした上吹きタイプの空気調和機において、前記室外熱交換器の下方部の伝熱管に接続された分流管に冷媒を分流する下部分流器と、前記室外熱交換器の上方部の伝熱管に接続された分流管に冷媒を分流する前記下部分流器より個数の多い複数の上部分流器と、冷媒の出入り口配管に接続された本管と、この本管から分岐接続され前記下部分流器に接続するための下部熱交換器用分岐管と、前記本管から分岐接続され前記複数の上部分流器に接続するための複数の上部熱交換用分岐管とからなるので、分流器、分流管、熱交換器、分岐管の形状を統一し、分岐管と分流管の数、本管の太さだけで流通抵抗を変えればよく、誤接続の恐れがなく、製造、組み立てがきわめて容易になる。
請求項2記載の発明によれば、下部熱交換器用分岐管と複数の上部熱交換用分岐管は、本管より小さな直径のものとすることにより、下部熱交換器用分岐管と複数の上部熱交換用分岐管は、同一径とすることができる。また、分岐管に対する本管の管径の比率を変えることにより、下部室外熱交換器の伝熱管に流れる冷媒量に対する上部室外熱交換器の各伝熱管に流れる冷媒量の比率を変えることができる。
請求項3記載の発明によれば、上部分流器と下部分流器は、各分流管に略均等に冷媒を分流するものとすることにより、上部分流器と下部分流器に接続された複数本の分流管の製造、組み立てが容易になる。
請求項4記載の発明によれば、室外熱交換器は、同一構成の上部熱交換器と下部熱交換器を上下2段に配置し、前記上部熱交換器の伝熱管に分流管を直接接続し、前記下部熱交換器の伝熱管に分流管をT字管を介して接続するようにしたので、組み立て効率のよい空気調和機を提供できる。
請求項5記載の発明によれば、上部熱交換器の伝熱管に接続された分流管の本数を、下部熱交換器の伝熱管に接続された分流管の本数より多くなるようにしたので、上部での冷媒の流れがよくなる。
請求項6記載の発明によれば、下部分流器を下部熱交換器の下方部に臨ませた本管の下方部で分岐接続し、上部分流器を上部熱交換器の下方部に臨ませた本管の上方部で分岐接続したので、暖房の除霜運転時と冷房運転時おいて、配管の高低差による圧力損失が小さくなり、無駄なエネルギー損失がなくなる。
本発明は、圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、減圧器と、室内熱交換器とを具備し、前記室外熱交換器を縦向きに配置し、上部に設けた送風機で外部空気を吸引して熱交換を行うようにした上吹きタイプの室外熱交換器を備えた空気調和機に適用される。
分流器は、その内部で分流比を調整するのではなく、すべての分流管に均等に冷媒が流れるように構成する。
室外熱交換器の上方部の伝熱管に接続された分流管に冷媒を分流する上部分流器は、室外熱交換器の下方部の伝熱管に接続された分流管に冷媒を分流する下部分流器より個数を多くする。
冷媒の出入り口配管に本管を接続し、この本管に下部分流器に接続するための下部熱交換器用分岐管を分岐接続し、また、本管に複数の上部分流器に接続するための複数の上部熱交換用分岐管を分岐接続する。
本管の直径は、下部熱交換器用分岐管と複数の上部熱交換用分岐管の直径より大きくする。
室外熱交換器は、同一構成の上部熱交換器と下部熱交換器を上下2段に配置し、上部熱交換器の伝熱管に分流管を直接接続し、下部熱交換器の伝熱管に分流管をT字管を介して接続することで、可能な限り共通の構成とする。
上部熱交換器の伝熱管に接続された分流管の本数を、下部熱交換器の伝熱管に接続された分流管の本数より多くして流通抵抗を少なくする。
下部分流器を下部熱交換器の下方部に臨ませた本管の下方部で分岐接続し、上部分流器を上部熱交換器の下方部に臨ませた本管の上方部で分岐接続したので、暖房の除霜運転時と冷房運転時おいて、配管の高低差による圧力損失が小さくなり、無駄なエネルギー損失がなくなる。
本発明による空気調和機の実施例1を図面に基づき説明する。
図1において、12は、室外熱交換器である。この室外熱交換器12は、図3(a)及び図4(a)(b)に示すものと同様に、水平な多数の伝熱管24と垂直な多数の放熱フィン33とが互いに直角に交差したいわゆるクロスフィンチューブ型に構成されている。この室外熱交換器12は、同一構成の上部室外熱交換器12aと下部室外熱交換器12bを上下2段に重ねて設けられている。また、この室外熱交換器12は、正面の操作部28以外の3方から内部機器の外周を囲むように縦向きに配置され、前記伝熱管24を流れる冷媒は、機枠27の上部に設けられた送風機15で外部空気を前記放熱フィン33の間から吸引して外部空気と熱交換されて蒸発又は凝縮するように構成されている。
前記上部室外熱交換器12aは、図1に示すように、例えば、72本の水平な伝熱管24を有する。そのうちの上半分の36本は、順次U字管34で接続された6本の伝熱管24を1グループとして連結部34a11、34a12、…34a16を経て各分流管23a1、…に接続されている。また、下半分の36本も同様に、順次U字管34で接続された6本の伝熱管24を1グループとして連結部34a21、34a22、…34a26を経て各分流管23a2、…に接続されている。
前記下部室外熱交換器12bは、例えば、72本の水平な伝熱管24を有し、順次U字管34で接続された6本の伝熱管24を1グループとし、さらに2個一対の連結部34b01と34b02、34b03と34b04、…、34b11と34b12がそれぞれT字管36で合流されて、12本の伝熱管24を1グループとして各分流管23bに接続されている。
したがって、上部室外熱交換器12aの分流管は、上半分の6本の各分流管23a1、…と、下半分の6本の各分流管23a2、…との合計12本を有する。下部室外熱交換器12bの分流管は、T字管36で合流しているので6本の各分流管23b、…を有し、上部室外熱交換器12aの半分の本数である。
前記伝熱管24の本数、上部室外熱交換器12aと下部室外熱交換器12bのグループ分けする分流管23の本数等は、一例でありこれに限られるものではないが、上部室外熱交換器12a側の分流管23の本数が下部室外熱交換器12b側の分流管23の本数より多くすることが望ましい。
前記上部室外熱交換器12aと下部室外熱交換器12bからなる室外熱交換器12の他方側は、各伝熱管がT字管36で合流されてヘッダ25に接続され、このベッダ25の他端は、図2と同様に四方弁13に接続される。
なお、上部室外熱交換器12aでは、各連結部34a11、34a12、…34a16に各分流管23を直接接続し、下部室外熱交換器12bは、2個一対の連結部34b01と34b02、34b03と34b04、…、34b11と34b12にそれぞれT字管36介在して各分流管23を接続しているが、上部室外熱交換器12aと下部室外熱交換器12bの基本構成は可能な限り共通としている。
前記出入り口配管21は、前記下部室外熱交換器12bの下端部に位置して配置される。
この出入り口配管21には、図1に示すように、垂直な太い本管29が接続され、この本管29は、上部室外熱交換器12aの略下端部の位置まで延びて設けられる。この本管29の上方部には、前記本管29より細い上半部用分岐管29a1と下半部用分岐管29a2が上向きにU字形に分岐接続され、また、この本管29の下方部には、前記本管29より細い下部熱交換器用分岐管29bが上向きに分岐接続される。
前記上半部用分岐管29a1、下半部用分岐管29a2、下部熱交換器用分岐管29bの内径は、すべて本管29より細く、かつ、同一径にすることが規格統一のために望ましい。
さらに詳しくは、出入り口配管21から本管29の接続部分P1を経て送られてきた冷媒を、本管29と下部熱交換器用分岐管29bの分岐点P2では、下部熱交換器用分岐管29b側に少なく、本管29側に多く流通させる。
本管29を流通した冷媒は、上端の分岐点P3で上半部用分岐管29a1と下半部用分岐管29a2に分流される。すなわち、上半部用分岐管29a1、下半部用分岐管29a2、下部熱交換器用分岐管29bは、すべて同一径に設定し、本管29のみ太くする。
その結果、下部熱交換器用分岐管29bの1個分の分流比率よりも、上半部用分岐管29a1と下半部用分岐管29a2を加えた2個分の分流比率が大きくなり、伝熱管24を流れる冷媒の分流比が、上方で大きく、下方で小さくなる。
上記例では、冷媒が出入り口配管21側から流れ込み、分岐点P2とP3で分岐する暖房運転時の例を示したが、逆に、冷媒が分岐点P3とP2で合流してP1から出入り口配管21に流れ込む冷房運転時であっても分流比率は同様である。
このように、冷媒の分流比率を変える手段として、従来のように、多数の分流管の径を異ならせたり、分流管が接続されている側に流動抵抗を設けたり、内部の冷媒通路を偏心させたりするのではなく、本発明では、上半部用分岐管29a1、下半部用分岐管29a2、下部熱交換器用分岐管29bは、すべて同一径に設定し、上下の分流管の個数を変え、本管29の径を太くすることにより、簡単な構成で冷媒の分流比を、風速分布に可能な限り対応させるようにしている。
前記上部熱交換器用分岐管29a1と29a2には、それぞれ上半部用分流器30a1と下半部用分流器30a2が接続される。これらの上半部用分流器30a1と下半部用分流器30a2は、暖房時の除霜運転のために上部室外熱交換器12aの下端部に出来るだけ近づけて設置される。これらの上半部用分流器30a1と下半部用分流器30a2には、前記6本ずつの分流管23a1と23a2が接続される。これら6本ずつの分流管23a1と23a2への分流が出来るだけ均等に行われるように所定長だけ立ち上がらせてから前記各連結部34a11、…と34a21、…に接続される。
前記下部熱交換器用分岐管29bには、下部分流器31が接続される。この下部分流器31は、暖房時の前記下部室外熱交換器12bの除霜運転のために下部室外熱交換器12bの下端部に出来るだけ近づけて設置される。この下部分流器31には、前記6本の分流管23bが接続される。これら6本の分流管23bへの分流が出来るだけ均等に行われるようにすべてを所定長だけ立ち上がらせてから前記T字管36を介して各連結部34b01、…に接続される。
前記上半部用分流器30a1、下半部用分流器30a2、下部分流器31は、すべて同一径の6本の分流管が接続されるように同一形状に構成して、誤接続の恐れがないようにしている。
次に空気調和機の動作を説明する。
暖房運転時には、四方弁13のポートAとDが連通し、ポートBとCが連通するように切り替える(図2の点線矢印状態)。すると、冷媒は、圧縮機14により高圧過熱蒸気となり室内機11の室内熱交換器16に送られ、この室内熱交換器16で高圧過熱蒸気が凝縮し放熱(暖房効果)され、高圧飽和液となって減圧器17で減圧され、湿り蒸気となり室外機10の室外熱交換器12に送られる。この室外熱交換器12で湿り蒸気が蒸発し、吸熱をして低圧の飽和蒸気となって四方弁13を経て圧縮機14に戻される。
この暖房運転時において、減圧器17で減圧され出入り口配管21のP1から送られてきた冷媒は、分岐点P2にて管径に応じて本管29側が多く、下部熱交換器用分岐管29bが少なくなるように分岐される。本管29側を流れてきた冷媒は、上端部で上半部用分流器30a1と下半部用分流器30a2に分岐される。
下部熱交換器用分岐管29bは、下部室外熱交換器12bに接続されて冷媒が流れやすいので、個数を1個とし、これに対し、上部熱交換器用分岐管29aは、上側なので冷媒が重力に逆らい流れにくいので、上半部用分岐管29a1と下半部用分岐管29a2の2個と個数を多くして並列接続とすることにより下部熱交換器用分岐管29bよりも流通抵抗を小さくして冷媒を流れ易くしている。
この結果、冷媒は、上半部用分岐管29a1と下半部用分岐管29a2の2個に分岐されて2個の上半部用分流器30a1と下半部用分流器30a2へ送られ、各6本ずつ12本の分流管23a1と23a2に分流され、各連結部34a11、…と34a21、…を経て上部室外熱交換器12aの72本の各伝熱管24に送られる。
また、1個の下部熱交換器用分岐管29bからの冷媒は、1個の下部分流器31へ送られ、6本の分流管23bに分流され、各連結部34b01、…を経て下部室外熱交換器12bの72本の各伝熱管24に送られる。
このようにして、上部の流通抵抗を下部より小さくして上部室外熱交換器12aの各伝熱管24と下部室外熱交換器12bの伝熱管24に風速分布に対応させて冷媒が流される。
なお、上半部用分岐管29a1と下半部用分岐管29a2は本管29から2個並列に分岐し、下部熱交換器用分岐管29bは、本管29から1個だけ分岐しているので、分岐管に対する本管29の管径の比率をより大きくすれば、下部室外熱交換器12bの伝熱管24に流れる冷媒量に対する上部室外熱交換器12aの各伝熱管24に流れる冷媒量の比率を多くすることができる。つまり、分岐管に対する本管の管径の比率を変えることにより、下部室外熱交換器12bの伝熱管24に流れる冷媒量に対する上部室外熱交換器12aの各伝熱管24に流れる冷媒量の比率を変えることができる。
冷房運転時には、四方弁22のポートAとBが連通し、ポートCとDが連通するように切り替える(図2の実線矢印状態)。すると、冷媒は、圧縮機14により高圧過熱蒸気となり室外熱交換器12の伝熱管24に送られ、この伝熱管24で蒸気が凝縮しファン15により放熱され、高圧飽和液となって上部室外熱交換器12aから各分流管23a1、23a2、上部分流器30a1、30a2、上部熱交換器用分岐管29a1、29a2を経て本管29に合流し、また、下部室外熱交換器12bから各分流管23b、下部分流器31、下部熱交換器用分岐管29bを経て本管29に合流し、本管29から出入り口配管21により室内機11の減圧器17に送られる。この減圧器17で高圧湿り液となって室内熱交換器16に供給され、この室内熱交換器16で湿り蒸気が蒸発し、吸熱(冷房効果)をして低圧の飽和蒸気となって四方弁13を経て圧縮機14に戻される。
前記実施例では、室外機10の室外熱交換器12を上下2段重ねとしたが、分割しないものでもよいし、3分割以上に分割したものでもよい。
前記実施例では、上部分流器30の個数を下部分流器31が1個に対して2個としたが、2個以上でもよい。このように、複数の上部分流器30を並列接続とすることにより、下部分流器31より流通抵抗が減少し、室外熱交換器12の上部と下部での熱交換能力が均等化される。
前記実施例では、出入り口配管21は、本管29に接続され、この本管29の下方部で下部熱交換器用分岐管29bが分岐接続され、前記本管29の上端部では、上半部用分岐管29a1と下半部用分岐管29a2に分岐された二股の上部室外熱交換器12aを接続した。しかし、これに限られるものではなく、前記本管29の上端部で三股又はそれ以上に分岐したものを接続してもよい。また、上半部用分岐管29a1と下半部用分岐管29a2のいずれか一方又は両方を上端部でさらに二股以上に分岐してもよい。
本発明による空気調和機における室外空気交換器の一実施例を示す説明図である。 上吹きタイプの空気調和機の縦断面図である。 (a)は、従来の上吹きタイプの室外機を備えた空気調和機の説明図、(b)は、風速分布と熱交換能力の特性図である。 (a)は、室外空気交換器の一部の斜視図であり、(b)は、上吹きタイプの空気調和機の横断平面図である。 従来の室外空気交換器を示す説明図である。
符号の説明
10…室外機、11…室内機、12…室外熱交換器、13…四方弁、14…圧縮機、15…送風機、16…室内熱交換器、17…減圧器、18…送風機、19…主分流器、20…副分流器、21…出入り口配管、22…冷媒配管、23…分流管、24…伝熱管、25…ヘッダ、26…仕切り板、27…機枠、28…操作部、29…本管、29a,29b…分岐管、30…上部分流器、31…下部分流器、32…分流器、33…放熱フィン、34…U字管、35…連結部、36…T字管。

Claims (6)

  1. 圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、減圧器と、室内熱交換器とを具備し、前記室外熱交換器を縦向きに配置し、上部に設けた送風機で外部空気を吸引して熱交換を行うようにした上吹きタイプの空気調和機において、前記室外熱交換器の下方部の伝熱管に接続された分流管に冷媒を分流する下部分流器と、前記室外熱交換器の上方部の伝熱管に接続された分流管に冷媒を分流する前記下部分流器より個数の多い複数の上部分流器と、冷媒の出入り口配管に接続された本管と、この本管から分岐接続され前記下部分流器に接続するための下部熱交換器用分岐管と、前記本管から分岐接続され前記複数の上部分流器に接続するための複数の上部熱交換用分岐管とからなることを特徴とする空気調和機。
  2. 下部熱交換器用分岐管と複数の上部熱交換用分岐管は、本管より小さな直径のものからなることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 上部分流器と下部分流器は、各分流管に略均等に冷媒を分流するものからなることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  4. 室外熱交換器は、同一構成の上部熱交換器と下部熱交換器を上下2段に配置し、前記上部熱交換器の伝熱管に分流管を直接接続し、前記下部熱交換器の伝熱管に分流管をT字管を介して接続するようにしたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  5. 上部熱交換器の伝熱管に接続された分流管の本数を、下部熱交換器の伝熱管に接続された分流管の本数より多くなるようにしたことを特徴とする請求項4記載の空気調和機。
  6. 下部分流器を下部熱交換器の下方部に臨ませた本管の下方部で分岐接続し、上部分流器を上部熱交換器の下方部に臨ませた本管の上方部で分岐接続したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
JP2008306427A 2008-12-01 2008-12-01 空気調和機 Expired - Fee Related JP5071685B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008306427A JP5071685B2 (ja) 2008-12-01 2008-12-01 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008306427A JP5071685B2 (ja) 2008-12-01 2008-12-01 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010127601A JP2010127601A (ja) 2010-06-10
JP5071685B2 true JP5071685B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=42328130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008306427A Expired - Fee Related JP5071685B2 (ja) 2008-12-01 2008-12-01 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5071685B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5477315B2 (ja) * 2011-03-07 2014-04-23 三菱電機株式会社 冷凍空調装置
KR101425043B1 (ko) * 2012-07-26 2014-08-01 엘지전자 주식회사 실외 열교환기
JP5889745B2 (ja) * 2012-08-03 2016-03-22 日立アプライアンス株式会社 冷凍サイクル装置、並びに、この冷凍サイクル装置を備えた冷凍装置及び空気調和機
KR102048348B1 (ko) * 2012-11-12 2019-11-25 엘지전자 주식회사 공기조화기
WO2015178097A1 (ja) * 2014-05-19 2015-11-26 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP6537868B2 (ja) * 2015-03-31 2019-07-03 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 熱交換器
CN105588371B (zh) * 2015-04-14 2018-11-09 海信(山东)空调有限公司 一种换热器和空调
CN105180307B (zh) * 2015-09-29 2018-06-26 青岛海尔空调器有限总公司 一种空调室外机及其冷凝器
US11199345B2 (en) 2017-08-08 2021-12-14 Mitsubishi Electric Corporation Heat exchange unit and refrigeration cycle apparatus
JP6843256B2 (ja) * 2017-09-25 2021-03-17 三菱電機株式会社 冷媒分配器、及び、空気調和装置
JP7279730B2 (ja) * 2021-03-29 2023-05-23 株式会社富士通ゼネラル 熱交換器、この熱交換器を備えた室外機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5288062U (ja) * 1975-12-26 1977-07-01
JPS587253Y2 (ja) * 1978-09-20 1983-02-08 三洋電機株式会社 空気調和機
JPS59191564U (ja) * 1983-06-07 1984-12-19 三菱重工業株式会社 空気調和機
JP2008075929A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷凍機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010127601A (ja) 2010-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5071685B2 (ja) 空気調和機
CN105164491B (zh) 层叠型集管、热交换器以及空调装置
JP6641721B2 (ja) 熱交換器および空気調和機
US9651317B2 (en) Heat exchanger and air conditioner
JP6336100B2 (ja) 熱交換器、及び、空気調和装置
JP6567176B2 (ja) 積層型ヘッダ、熱交換器、及び、空気調和装置
WO2016135935A1 (ja) 熱交換装置およびこれを用いた空気調和機
JP2017519961A (ja) 熱交換器
JP6239159B2 (ja) 冷凍サイクル装置
EP3156752A1 (en) Heat exchanger
TWI551837B (zh) Air conditioner
US20080011463A1 (en) Dual flow heat exchanger header
JP2009150574A (ja) 分配器、およびそれを搭載した熱交換器並びに空気調和機
JP2016050718A (ja) 空気調和機
WO2018179198A1 (ja) 熱交換器、熱交換システム、および熱交換方法
JP2010261642A (ja) 凝縮器およびこれを備えた空調装置
JPWO2020017036A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6671380B2 (ja) 熱交換器
WO2019130394A1 (ja) 熱交換器および冷凍サイクル装置
JP2016084970A (ja) 熱交換器
JP6120998B2 (ja) 積層型ヘッダー、熱交換器、及び、空気調和装置
JP4624146B2 (ja) 空気調和機の室内機
JP2015014397A (ja) 熱交換器
JPH10185359A (ja) フィン付き熱交換器
JP2019105402A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120725

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120807

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5071685

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees