JP5071454B2 - 燃料電池装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ガスと酸素の電気化学反応により電力を取り出す燃料電池装置に関する。
燃料電池は水素と酸素の電気化学反応により電力を取り出すものであり、次世代の主流となる電源システムとして、燃料電池の研究・開発が広く行われており、中でも、高温作動のため発電効率が高い固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell,以下SOFCという)の開発が進められている。
SOFCでは固体酸化物型電解質の一方の面に燃料極が、他方の面に酸素極が形成された発電セルが用いられる。
酸素極に供給された酸素はイオン(O2-)となり固体酸化物型電解質を透過し燃料極に到達する。O2-は燃料極に供給された燃料ガスを酸化し電子を放出する。ここで、燃料ガスは主に水素ガスであり、例えばメタノール等の水素原子を組成中に含む燃料を改質した水素ガスや副生成物の一酸化炭素が用いられる。
電子は燃料極と接続されたアノード出力電極より外部回路を経て酸素極と接続されたカソード出力電極より酸素極に戻り、酸素をイオン化する。以上により、燃料ガスと酸素の化学エネルギーが電気エネルギーに変換される。
SOFCの反応は高温(約500〜1000℃程度)で行われるため、発電セルは断熱容器に収容され、燃料ガスや酸素の供給流路、排ガスの排出流路となる配管や、アノード出力電極及びカソード出力電極は断熱容器を貫通して発電セルに接続される(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−30972号公報
ところで、SOFCでは発電セルの動作温度が高温であるため、外部に露出したアノード出力電極及びカソード出力電極と発電セルとの温度差が大きく、これらを介した熱損失が大きくなり易い。さらに温度差が大きいために発電セルの熱膨張で発生する応力が、発電セルと接続されている出力電極の破損を引き起こすこととなる。
本発明の課題は、燃料電池装置の熱損失を低減し、燃料電池装置内で発生する応力を抑制することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、断熱容器と、前記断熱容器に離間して収容され、燃料ガスと酸素との電気化学反応により電力を取り出すアノード及びカソードの2つの電極を有する発電セルと、導体からなり、前記断熱容器と前記発電セルとの間を連結するとともに、前記発電セルの一方の電極に導通し、前記一方の電極の出力電極である連結部と、一端が前記発電セルの他方の電極に接続され、他端が前記断熱容器の壁面より外部へ引き出される前記他方の電極の出力電極と、を備え、前記他方の電極の出力電極と前記断熱容器の壁面とは、電気的に絶縁され、前記連結部は、前記他方の電極の出力電極を引き出した前記壁面と同一の壁面で、前記断熱容器の外部へ引き出され、前記他方の電極の出力電極は、複数の屈曲箇所を備えた応力緩和構造を有していることを特徴とする燃料電池装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池装置であって、前記他方の電極の出力電極の断面形状は、四角形、三角形及び円形の何れかであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池装置であって、前記燃料電池装置は、前記発電セルを収容し、前記他方の電極の出力電極が貫通する筐体を有し、前記一方及び他方の電極の出力電極と前記筐体は同一の材料からなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に燃料電池装置であって、前記他方の電極の出力電極の一端は、前記他方の電極の出力電極が引き出される前記壁面からの距離が大きくなる側の端部に接続されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の燃料電池装置であって、前記応力緩和構造は、前記断熱容器の前記他方の電極の出力電極が引き出される前記壁面と前記改質器との間の空間内に設けられることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の燃料電池装置であって、前記応力緩和構造における前記他方の電極の出力電極の屈曲箇所において、前記他方の電極の出力電極は直角に折り曲げられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の燃料電池装置であって、前記応力緩和構造における前記他方の電極の出力電極の屈曲箇所において、前記他方の電極の出力電極は円弧状に折り曲げられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の燃料電池装置であって、前記応力緩和構造における前記他方の電極の出力電極の屈曲箇所において、前記他方の電極の出力電極は葛折り状に折り曲げられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池装置であって、前記発電セルには固体酸化物型電解質が用いられていることを特徴とする。
本発明によれば、発電セルの熱損失を低減し、燃料電池装置内で発生する応力を抑制することができる。
燃料電池装置を搭載した携帯用の電子機器を示すブロック図である。 発電セルの模式図である。 発電セルスタックの一例を示す模式図である。 断熱パッケージの斜視図である。 図4のV矢視図である。 断熱パッケージの内部構造を示す透視図である。 図6の断熱パッケージの内部構造を下側から見た斜視図である。 図4のVIII−VIII矢視断面図である。 断熱パッケージ内の電子の流路を示す模式図である。 連結部、改質器、連結部、燃料電池部の下面図である。 図10のXI−XI矢視断面図である。 図10のXII−XII矢視断面図である。 図12のXIII−XIII矢視断面図である。 定常運転時の断熱パッケージ内の温度分布を示す模式図である。 温度上昇による出力電極の変形を示すシミュレーション図である。 断熱パッケージの内部構造の変形例を示す斜視図である。 断熱パッケージの内部構造の変形例を示す斜視図である。 断熱パッケージの内部構造の変形例を示す斜視図である。 断熱パッケージの内部構造の変形例を示す斜視図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は燃料電池装置1を搭載した携帯用の電子機器100を示すブロック図である。この電子機器100は、例えばノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、レジスタ及びプロジェクタ等といった携帯型の電子機器である。
この燃料電池装置1は、燃料容器2、ポンプ3、断熱パッケージ10等を備える。燃料電池装置1の燃料容器2は、例えば電子機器100に対して着脱可能に設けられており、ポンプ3、断熱パッケージ10は、例えば電子機器100の本体に内蔵されている。
燃料容器2には、液体の原燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水との混合液が貯留されている。なお、液体の原燃料と水とを別々の容器に貯留してもよい。
ポンプ3は、燃料容器2内の混合液を吸引して、断熱パッケージ10内の気化器4に送液するものである。
箱状の断熱パッケージ10内には気化器4、改質器6、発電セル8及び触媒燃焼器9が収容されている。断熱パッケージ10内の気圧は真空圧(例えば、10Pa以下)に保たれている。
気化器4、改質器6、触媒燃焼器9にはそれぞれ電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aが設けられている。電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aの電気抵抗値は温度に依存するので、この電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aが気化器4、改質器6、触媒燃焼器9の温度を測定する温度センサとしても機能する。
ポンプ3から気化器4に送られた混合液は電気ヒータ兼温度センサ4aや触媒燃焼器9の熱により約110〜160℃程度に加熱され、蒸発する。気化器4で気化した混合気は改質器6へ送られる。
改質器6の内部には流路が形成され、その流路の壁面に触媒が担持されている。気化器4から改質器6に送られる混合気は、改質器6の流路を流れ、電気ヒータ兼温度センサ6aや触媒燃焼器9の熱により約300〜400℃程度に加熱されて、触媒により反応を起こす。原燃料と水の触媒反応によって燃料としての水素、二酸化炭素、及び、副生成物である微量な一酸化炭素等の混合気体(改質ガス)が生成される。なお、原燃料がメタノールの場合、改質器6では主に次式(1)に示すような水蒸気改質反応が起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
一酸化炭素は化学反応式(1)についで逐次的に起こる次式(2)のような式によって微量に副生される。
2+CO2→H2O+CO …(2)
生成した改質ガスは発電セル8に送出される。
図2は発電セル8の模式図であり、図3は発電セルスタックの一例を示す模式図である。発電セル8は筐体80に収容されており、固体酸化物電解質81と、固体酸化物電解質81の両面に形成された燃料極82(アノード)及び酸素極83(カソード)と、燃料極82に接合してその接合面に流路86を形成したアノード集電極84と、酸素極83に接合してその接合面に流路87を形成したカソード集電極85とを備える。
なお、カソード集電極85のみが筐体80と接触し、他の酸素極83、固体酸化物電解質81、燃料極82、アノード集電極84はセラミック等の絶縁材88により筐体80から絶縁されている。
固体酸化物電解質81には、ジルコニア系の(Zr1-xx)O2-x/2(YSZ)、ランタンガレード系の(La1-xSrx)(Ga1-y-zMgyCoz)O3等を、燃料極82にはLa0。84Sr0。16MnO3、La(Ni,Bi)O3、(La,Sr)MnO3、In23+SnO2、LaCoO3等を、酸素極83にはNi、Ni+YSZ等を、アノード集電極84及びカソード集電極85にはLaCr(Mg)O3、(La,Sr)CrO3、NiAl+Al23等を、それぞれ用いることができる。
発電セル8は電気ヒータ兼温度センサ9aや触媒燃焼器9の熱により約500〜1000℃程度に加熱され、後述する反応が起こる。
酸素極83にはカソード集電極85の流路87を介して空気が送られる。酸素極83では酸素とカソード出力電極21bより供給される電子により、次式(3)に示すように酸素イオンが生成される。
2+4e-→2O2-…(3)
固体酸化物電解質81は酸素イオンの透過性を有し、酸素極83で生成された酸素イオンを透過させて燃料極82に到達させる。
燃料極82にはアノード集電極84の流路86を介して改質器6から送出された改質ガスが送られる。酸素極83では固体酸化物電解質81を透過した酸素イオンと改質ガスとの次式(4)、(5)のような反応が起こる。
2+O2-→H2O+2e- …(4)
CO+O2-→CO2+2e- …(5)
アノード集電極84はアノード出力電極21aに接続されており、カソード集電極85は後述するようにカソード出力電極21bと導通している。アノード出力電極21a、カソード出力電極21bはDC/DCコンバータ902に接続されている。このため、燃料極82において生成される電子はアノード出力電極21a、DC/DCコンバータ902等の外部回路、カソード出力電極21bを経て、後述するように筐体80よりカソード集電極85に供給される。
なお、図3に示すように、アノード集電極84、燃料極82、固体酸化物電解質81、酸素極83、カソード集電極85からなる複数の発電セル8を直列に接続したセルスタック800としてもよい。この場合、図3に示すように、直列に接続された一方の端部の発電セル8のアノード集電極84のみをアノード出力電極21aに、他方の端部の発電セル8のカソード集電極85のみを筐体80に当接させる。
DC/DCコンバータ902は発電セル8により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器本体901に供給する。また、DC/DCコンバータ902は発電セル8により生成された電気エネルギーを二次電池903に充電し、発電セル8が動作していない時に、二次電池903に蓄電された電気エネルギーを電子機器本体901に供給する。
アノード集電極84の流路を通過した改質ガス(オフガス)には、未反応の水素も含まれている。オフガスは触媒燃焼器9に供給される。
触媒燃焼器9には、オフガスとともに、カソード集電極85の流路87を通過した空気が供給される。触媒燃焼器9の内部には流路が形成され、その流路の壁面にPt系の触媒が担持されている。
触媒燃焼器9には、電熱材からなる電気ヒータ兼温度センサ9aが設けられている。電気ヒータ兼温度センサ9aの電気抵抗値が温度に依存するので、この電気ヒータ兼温度センサ9aが触媒燃焼器9の温度を測定する温度センサとしても機能する。
オフガスと空気の混合気体(燃焼ガス)は触媒燃焼器9の流路を流れ、電気ヒータ兼温度センサ9aにより加熱される。触媒燃焼器9の流路を流れている燃焼ガスのうち水素が触媒により燃焼され、これにより燃焼熱が発生する。燃焼後の排ガスは触媒燃焼器9から断熱パッケージ10の外部に放出される。
この触媒燃焼器9で発生した燃焼熱は発電セル8の温度を高温(約500〜1000℃程度)に維持するのに用いられる。そして、発電セル8の熱は、改質器6、気化器4に伝導し、気化器4における蒸発、改質器6における水蒸気改質反応に用いられる。
次に、断熱パッケージ10の具体的な構成について説明する。
図4は断熱パッケージ10の斜視図であり、図5は図4のV矢視図であり、図6は断熱パッケージ10の内部構造を示す透視図であり、図7は図6の断熱パッケージ10の内部構造を下側から見た斜視図であり、図8は図4のVIII−VIII矢視断面図である。図4に示すように、断熱パッケージ10の一つの壁面を気化器4の入口、連結部5、アノード出力電極21aが貫通し、同一の壁面からカソード出力電極21bが突出している。
図6〜図8に示すように、断熱パッケージ10内には、気化器4及び連結部5、改質器6、連結部7、燃料電池部20がこの順番に配列されている。なお、燃料電池部20は発電セル8を収容する筐体80と触媒燃焼器9とが一体に形成されてなり、発電セル8の燃料極82からオフガスが触媒燃焼器9に供給される。
気化器4、連結部5、改質器6、連結部7、燃料電池部20の発電セル8を収納する筐体80及び触媒燃焼器9、断熱パッケージ10、アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bは高温耐久性と適度な熱伝導性がある金属からなり、例えばインコネル783等のNi系の合金インコネルを用いて形成することができる。
断熱パッケージ10の内壁面には輻射防止膜11が、気化器4、連結部5、改質器6、連結部7、燃料電池部20の外壁面には、輻射防止膜12が形成されている。輻射防止膜11,12は輻射による伝熱を防止するものであり、例えばAu、Ag等を用いることができる。輻射防止膜11,12は少なくとも一方を設けることが好ましく、両方設けることがより好ましい。
気化器4は連結部5とともに断熱パッケージ10を貫通しており、連結部5により気化器4と改質器6とが接続されている。改質器6と燃料電池部20とは連結部7により接続されている。
図6,図7に示すように、気化器4、連結部5、改質器6、連結部7、燃料電池部20は一体に形成されており、連結部5、改質器6、連結部7、燃料電池部20の下面は面一に形成されている。
図9は断熱パッケージ10内の電子の流路を示す模式図である。図9に示すように、電子はカソード電極21bと導通された断熱パッケージ10、連結部5及び気化器4、改質器6、連結部7、燃料電池部20の筐体80を経てカソード集電極85から酸素極83に供給される。一方、燃料極82において生成される電子はアノード出力電極21aを経て外部に出力される。
カソード出力電極21bはグラウンド(GND)に接続されており、このカソード出力電極21bに対するアノード出力電極21aの電位差(Vout)が発電セル8の出力電圧となる。
なお、カソード出力電極21bを別途設けずに、断熱パッケージ10や、断熱パッケージ10から突出する気化器4や連結部5をそのままカソード側の出力電極として用いてもよい。
図10は連結部5、改質器6、連結部7、燃料電池部20の下面図であり、図11は図10のXI−XI矢視断面図である。なお、図10,図11では、アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bを省略している。
図10、図11に示すように、改質器6、燃料電池部20の下側の外縁部には、アノード出力電極21aが配置されるための凹部61,22が形成されている。
また、改質器6の連結部7と接続される箇所は、燃料電池部20に対向する面に対して後退している。このため、連結部7を長くして燃料電池部20から改質器6への熱伝導を低減しながら、燃料電池部20と改質器6との距離を短くして装置を小型化することができる。
図10に示すように、連結部5、改質器6、連結部7、燃料電池部20の下面には、セラミック等で絶縁処理が施された後に配線パターン13が形成されている。配線パターン13は、気化器4の下部、改質器6の下部、燃料電池部20の下部に葛折り状に形成され、それぞれ電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aとなる。電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aの一端は共通の端子13aに接続され、他端は独立した3つの端子13b,13c,13dにそれぞれ接続されている。これら4つの端子13a,13b,13c,13dは、連結部5の断熱パッケージ10よりも外側となる端部に形成されている。
なお、連結部5の断熱パッケージ10を貫通する部分には、電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aが断熱パッケージ10と導通し内容に絶縁処理が施されている。
図12は図10のXII−XII矢視断面図であり、図13は図12のXIII−XIII矢視断面図である。
連結部5,7には発電セル8の酸素極83に供給する空気の供給流路51,71、触媒燃焼器9のから排出される排気ガスの排出流路52a,52b,72a,72bが設けられている。また、連結部5には気化器4から改質器6に送出される気体燃料の供給流路53が設けられ、連結部7には改質器6から発電セル8の燃料極82に送出される改質ガスの供給流路73が設けられている。
なお、図11に示すように、連結部7の内部には4つの流路71,72a,72b,73が設けられているが、触媒燃焼器9に供給されるオフガス及び空気に対して、触媒燃焼器9から排出される排気ガスの流路径を充分大きくするために、このうち2つを触媒燃焼器9からの排気ガスの流路72a,72bとして用い、他の2つを発電セル8の燃料極82への改質ガスの供給流路73、酸素極83への空気の供給流路71として用いている。
アノード出力電極21aは、燃料電池部20の連結部7より断熱パッケージ10のアノード出力電極21aが貫通する壁面との距離が大きくなる位置に接続され、好ましくは、連結部7とは反対側の端部に接続されて引き出されている。図2,図3に示すように、アノード出力電極21aはアノード集電極84から筐体80を貫通して引き出されている。なお、アノード電極21aと筐体80との間はガラス、セラミック等の絶縁材89で封止されている。
アノード出力電極21aは燃料電池部20及び改質器6の凹部61,22に沿って配設され、図6,図7に示すように、断熱パッケージ10の内壁面と改質器6との間の空間で折り曲げられている。この折り曲げ部分23は、アノード出力電極21aの変形により燃料電池部20と断熱パッケージ10との間の応力緩和構造としての役割を果たす。
アノード電極21aの端部は気化器4の入口、連結部5が突出する断熱パッケージ10の壁面と同一の壁面から外部に突出している。なお、アノード電極21aと断熱パッケージ10との間は、図5に示すように、フリットガラス等の絶縁性シール材14により封止されている。
図14は定常運転時の断熱パッケージ10内の温度分布を示す模式図である。図14に示すように、例えば燃料電池部20を約800℃程度に保つと、燃料電池部20から連結部7を介して改質器6に、改質器6から連結部5を介して気化器4、断熱パッケージ10の外に熱が移動する。その結果、改質器6は約380℃程度、気化器4は約150℃程度に保たれる。
また、燃料電池部20の熱はアノード出力電極21aを介しても断熱パッケージ10の外に移動する。このため、燃料電池装置1を起動した後には、温度上昇により出力電極21aが伸張する。
図15は温度上昇によるアノード出力電極21aの変形を示すシミュレーション図である。アノード出力電極21aは燃料電池部20の温度上昇により膨張し、図15の二点鎖線で示す形状から実線で示す形状に変形する。
このときアノード出力電極21aの折り曲げ部分23よりも燃料電池部20側の部分24の方が温度が高いため、より大きく伸張する。ここで、アノード出力電極21aは、一端が燃料電池部20のアノード集電極84に接続され、他端が断熱パッケージ10の気化器4側の壁面に接合されて、外部に突出するように構成されているため、アノード出力電極21aは、この伸張による応力を受ける。しかしながら、アノード出力電極21aは折り曲げ部分23を有しているため、この折り曲げ部分23で伸張による変形を吸収することができるため、断熱パッケージ10と燃料電池部20との間に作用する応力を緩和することができる。
また、気化器4、連結部5、改質器6、連結部7、筐体80に導体を用い、カソード集電極85に接続する出力電極を代用することで、カソード集電極85と接続されるカソード出力電極を省略することができるため、伝熱経路を減らし、燃料電池部20から断熱パッケージ10へ放出される熱損失を低減することができる。さらに、折り曲げ部分23を設けることでアノード出力電極21aによる伝熱経路が長くなるため、アノード出力電極21aを経て燃料電池部20から断熱パッケージ10へ放出される熱損失をより低減することができる。
<変形例>
図16、図17、図18は断熱パッケージの内部構造の変形例を示す斜視図である。上記の実施形態においては、断面四角形状のアノード出力電極21aを用いたが、例えば図16に示すような断面三角形状のアノード出力電極25を用いてもよい。また、図17に示すような断面円形状のアノード出力電極26を用いてもよい。また、折り曲げ部分23において、上記の実施形態においては、図6,図7に示すように、3箇所、直角に屈曲させた形状としたが、図16、図17に示すように、折り曲げ部分における屈曲箇所を円弧状にして、滑らかに曲げるようにしてもよい。この場合、応力が屈曲箇所に集中することを抑制して、応力を折り曲げ部分全体に分散させるようにすることができて、応力による破損を抑制することができる。
あるいは、図18に示すように、断熱パッケージ10の内壁面と改質器6との間の空間で応力緩和構造をコイル状に形成したアノード出力電極27を用いてもよい。
また、断熱パッケージ10を薄型にするために、薄型にした気化器104、改質器106、燃料電池部120を用いる場合は、図19に示すように、葛折り状の折り曲げ部分29を形成したアノード出力電極28を用いてもよい。
1 燃料電池装置
4,104 気化器
5 連結部(第1連結部)
6,106 改質器
7 連結部(第2連結部)
8 発電セル
9 触媒燃焼器
10 断熱パッケージ(断熱容器)
20,120 燃料電池部
21a,25,26,27,28 アノード出力電極(出力電極)
23,29 折り曲げ部分(応力緩和構造)
100 電子機器
800 セルスタック

Claims (9)

  1. 断熱容器と、
    前記断熱容器に離間して収容され、燃料ガスと酸素との電気化学反応により電力を取り出すアノード及びカソードの2つの電極を有する発電セルと、
    導体からなり、前記断熱容器と前記発電セルとの間を連結するとともに、前記発電セルの一方の電極に導通し、前記一方の電極の出力電極である連結部と、
    一端が前記発電セルの他方の電極に接続され、他端が前記断熱容器の壁面より外部へ引き出される前記他方の電極の出力電極と、
    を備え
    前記他方の電極の出力電極と前記断熱容器の壁面とは、電気的に絶縁され、
    前記連結部は、前記他方の電極の出力電極を引き出した前記壁面と同一の壁面で、前記断熱容器の外部へ引き出され、
    前記他方の電極の出力電極は、複数の屈曲箇所を備えた応力緩和構造を有していることを特徴とする燃料電池装置。
  2. 前記他方の電極の出力電極の断面形状は、四角形、三角形及び円形の何れかであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記燃料電池装置は、前記発電セルを収容し、前記他方の電極の出力電極が貫通する筐体を有し、前記一方及び他方の電極の出力電極と前記筐体は同一の材料からなることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
  4. 前記他方の電極の出力電極の一端は、前記他方の電極の出力電極が引き出される前記壁面からの距離が大きくなる側の端部に接続されることを特徴とする請求項1に燃料電池装置。
  5. 前記応力緩和構造は、前記断熱容器の前記他方の電極の出力電極が引き出される前記壁面と前記改質器との間の空間内に設けられることを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  6. 前記応力緩和構造における前記他方の電極の出力電極の屈曲箇所において、前記他方の電極の出力電極は直角に折り曲げられていることを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  7. 前記応力緩和構造における前記他方の電極の出力電極の屈曲箇所において、前記他方の電極の出力電極は円弧状に折り曲げられていることを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  8. 前記応力緩和構造における前記他方の電極の出力電極の屈曲箇所において、前記他方の電極の出力電極は葛折り状に折り曲げられていることを特徴とする請求項に記載の燃料電池装置。
  9. 前記発電セルには固体酸化物型電解質が用いられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。

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