JP5396718B2 - 発電装置、その制御装置、動作方法及び電子機器 - Google Patents

発電装置、その制御装置、動作方法及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、燃料ガスと酸素の電気化学反応により電力を取り出す発電装置、その制御装置、動作方法及び電子機器に関する。
化学反応の技術分野では、種々の混合物質を流路に供給し、電熱ヒータなどで温度管理された流路内に設けられた触媒による化学反応を起こさせて、所望の反応物質を生成する化学反応装置あるいは電力を発生する電力発生器が知られている。このような化学反応装置には、例えば、水素原子を含む有機化合物をもとに水素を主成分とするガスを生成する改質器や、水素と酸素から電力を発生する燃料電池がある。
ここで、所望の化学反応を持続させるためには、高温の反応領域を必要とする。例えば、メタノールを水蒸気改質反応によって水素に改質する場合には約300℃、固体酸化物燃料電池によって水素と酸素から電力を得る場合には約800℃に、反応領域の温度を保持しなければならない。これらの温度への昇温あるいは温度維持に必要な熱量は、抵抗発熱体への電力供給による発熱や、触媒燃焼反応の燃焼熱などによって供給される(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−92833号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発電装置では、一つの断熱容器内に燃料電池セルや改質器、スパーク電極等の燃焼器が全て一緒に収容されているので、高い燃料電池セルから断熱材料外部の大気雰囲気への伝導による伝熱量が抑制されていないため、発電装置のエネルギー効率が低くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、燃料電池セルから大気雰囲気への伝導による伝熱量を抑制することにより、発電装置のエネルギー効率の低下を抑制することのできる発電装置及び電子機器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係る発電装置の制御装置は、第一の容器と、前記第一の容器内に収容された第二の容器と、前記第二の容器の外側であって前記第一の容器の内側に配置され原燃料から燃料を生成する反応器と、前記第二の容器内に収容され前記燃料の反応により発電する発電セルと、前記第二の容器内に収容され前記発電セルから送られるガスを燃焼する燃焼器と、前記反応器を加熱する加熱手段と、前記反応器の温度を検出する温度検出手段と、前記燃料のもとなる原燃料を貯留する燃料容器と、前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送るポンプと、を備える発電装置の制御装置であって、前記加熱手段により前記反応器を加熱するステップと、前記温度検出手段により前記反応器の温度を検出するステップと、前記反応器の温度を判定条件として、前記燃焼器が前記発電セルから送られるガスを燃焼できる温度を超えたと判定し、前記ポンプにより前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送るステップと、を実行することを特徴とする
請求項の発明に係る発電装置の動作方法は、第一の容器と、前記第一の容器内に収容された第二の容器と、前記第二の容器の外側であって前記第一の容器の内側に配置され原燃料から燃料を生成する反応器と、前記第二の容器内に収容され前記燃料の反応により発電する発電セルと、前記第二の容器内に収容され前記発電セルから送られるガスを燃焼する燃焼器と、前記反応器を加熱する加熱手段と、前記反応器の温度を検出する温度検出手段と、前記燃料のもとなる原燃料を貯留する燃料容器と、前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送るポンプと、を備える発電装置の動作方法であって、前記加熱手段により前記反応器を加熱し、前記温度検出手段により前記反応器の温度を検出し、前記反応器の温度を判定条件として、前記燃焼器が前記発電セルから送られるガスを燃焼できる温度を超えたと判定し、前記ポンプにより前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送り、前記反応器で前記原燃料から燃料を生成し、前記燃焼器で前記燃料又は前記原燃料が気化されたものを燃焼することを特徴とする
請求項の発明に係る発電装置は、第一の容器と、前記第一の容器内に収容された第二の容器と、前記第二の容器の外側であって前記第一の容器の内側に配置され原燃料から燃料を生成する反応器と、前記第二の容器内に収容され前記燃料の反応により発電する発電セルと、前記第二の容器内に収容され前記発電セルから送られるガスを燃焼する燃焼器と、前記反応器を加熱する加熱手段と、前記反応器の温度を検出する温度検出手段と、前記燃料のもとなる原燃料を貯留する燃料容器と、前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送るポンプと、前記加熱手段により前記反応器を加熱するステップと、前記温度検出手段により前記反応器の温度を検出するステップと、前記反応器の温度を判定条件として、前記燃焼器が前記発電セルから送られるガスを燃焼できる温度を超えたと判定し、前記ポンプにより前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送るステップと、を実行する制御装置と、を備えることを特徴とする
請求項の発明に係る発電装置は、請求項に記載の発電装置と、前記発電装置により取り出された電力によって動作する電子機器本体と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、発電セル及び前記発電セルのオフガスを燃焼する燃焼器を第二の容器の内部に収容し、第二の容器を第一の容器の内部に収容することにより、燃焼器によって発電セルを効率よく加熱するとともに、発電セルから大気雰囲気への伝導による伝熱を抑制することができ、ひいては、発電装置のエネルギー効率の低下を抑制することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[第一の実施の形態]
図1は、発電装置1を搭載した携帯用の電子機器1000を示すブロック図である。この電子機器1000は、例えばノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、レジスタ及びプロジェクタ等といった携帯型の電子機器である。
発電装置100は、燃料容器1、ポンプP1、ポンプP2、気化器(反応器)2、改質器(反応器)3、燃料電池部4、第一の容器5及び第二の容器6、制御装置200、DC/DCコンバータ902、二次電池903等を備える。
燃料容器1は、例えば電子機器に対して着脱可能に設けられており、ポンプP1や第一の容器5は例えば電子機器本体に内蔵されている。
燃料容器1には、液体の原燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水との混合液が貯留されている。なお、液体の原燃料と水とを別々の容器に貯留してもよい。
ポンプP1は、燃料容器1内の混合液を吸引して、第一の容器5内の気化器2に送液するものである。
第一の容器5は箱状をなし、気化器2、改質器3及び第二の容器6が収容されている。第一の容器5内であって第二の容器6の外側の気圧は大気圧よりも低い気圧とされ、例えば10Pa以下といった真空圧に保たれている。
第二の容器6は、後述する図4に示すように燃料電池部4及び出力電極部71,72の一部が収容された箱状部61を備えている。第二の容器6内は、窒素等の不活性ガスを充填しても良いし、空気を充填しても良い。また、気化器2、改質器3、燃料電池部4は後述の連結部81,82(図4参照)によって一体化されている。
気化器2、改質器3には、後述するがそれぞれ電気ヒータ兼温度センサ(加熱手段、温度検出手段)2a,3aが設けられている。電気ヒータ兼温度センサ2a,3aの電気抵抗値は温度に依存するので、この電気ヒータ兼温度センサ2a,3aが気化器2、改質器3の温度を測定する温度センサとしても機能する。
気化器2は、電気ヒータ兼温度センサ2aにより110℃(第四の所定温度)より高く160℃以下程度に加熱されているときに、ポンプP1から送られた混合液を気化して原燃料と水の混合気を生成する。気化器2には改質器3に混合気を送る後述の連結部81が連結されており、気化器2で気化した混合気は連結部81を介して改質器3へ送られる。ここで、気化器2の温度は、原燃料と水の混合気が生成できる温度範囲であればよく、上述の温度範囲に必ずしも限定されるものではない。従って、110℃以下や170℃を超える温度範囲であっても、気化器2において、原燃料と水の混合気が生成されていればよい。
改質器3の内部には流路(図示しない)が形成され、その流路の壁面に触媒が担持されている。改質器3が電気ヒータ兼温度センサ3aにより300℃(第三の所定温度)より高く400℃以下程度に加熱されているときに、気化器2から送られて改質器3の流路を流れる混合気が触媒により反応を起こす。原燃料と水の触媒反応によって燃料としての水素、二酸化炭素、及び、副生成物である微量な一酸化炭素等の混合気体(改質ガス、燃料ガス)が生成される。なお、原燃料がメタノールの場合、改質器3では主に次式(1)に示すような水蒸気改質反応が起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
ここで、改質器3の温度は、式(1)に示すような水蒸気改質反応が起こる温度範囲であればよく、上述の温度範囲に必ずしも限定されるものではない。従って、300℃以下や400℃を超える温度範囲であっても、改質器3において、式(1)に示すような水蒸気改質反応が生じればよい。
一酸化炭素は化学反応式(1)についで逐次的に起こる次式(2)のような式によって微量に副生される。
2+CO2→H2O+CO …(2)
改質器2には燃料電池部4の発電セル40に、生成した改質ガスを送る連結部82が連結されており、改質器3で生成した改質ガスは連結部82を介して発電セル40に送られる。
燃料電池部4は、発電セル40と、発電セル40を間に挟んで設けられた二つの触媒燃焼器48,48とを備える。
図2は発電セル40の模式図であり、図3は発電セルスタック400の一例を示す模式図である。図2に示すように、発電セル40は、固体酸化物電解質41と、固体酸化物電解質41の一方の面に形成された燃料極42(アノード)と、固体酸化物電解質41の他方の面に形成された酸素極43(カソード)と、燃料極42に接合してその接合面に流路46を形成したアノード集電極44と、酸素極43に接合してその接合面に流路47を形成したカソード集電極45とを備える。
固体酸化物電解質41には、ジルコニア系の(Zr1-xx)O2-x/2(YSZ)、ランタンガレード系の(La1-xSrx)(Ga1-y-zMgyCoz)O3等を、燃料極42にはLa0.84Sr0.16MnO3、La(Ni,Bi)O3、(La,Sr)MnO3、In23+SnO2、LaCoO3等を、酸素極43にはNi、Ni+YSZ等を、アノード集電極44及びカソード集電極45にはLaCr(Mg)O3、(La,Sr)CrO3、NiAl+Al23等を、それぞれ用いることができる。
発電セル40では、触媒燃焼器48の熱により500℃(第一の所定温度)より高く1000℃以下程度に加熱されているときに、後述する反応が起こる。
酸素極43にはカソード集電極45の流路47を介して空気が送られる。酸素極43では酸素とカソード出力電極72より供給される電子により、次式(3)に示すように酸素イオンが生成される。
2+4e-→2O2- …(3)
ここで、発電セル40の温度は、式(3)に示すような反応が起こる温度範囲であればよく、上述の温度範囲に必ずしも限定されるものではない。従って、500℃以下や1000℃を超える温度範囲であっても、発電セル40において、式(3)に示すような反応が生じればよい。
固体酸化物電解質41は酸素イオンの透過性を有し、酸素極43で生成された酸素イオンを透過させて燃料極42に到達させる。
燃料極42にはアノード集電極44の流路46を介して改質器3から排出された改質ガスが送られる。酸素極43では固体酸化物電解質41を透過した酸素イオンと改質ガスとの次式(4)、(5)のような反応が起こる。燃料極42に放出される電子はアノード出力電極71、DC/DCコンバータ902等の外部回路を経てカソード出力電極72より酸素極43に供給される。
2+O2-→H2O+2e- …(4)
CO+O2-→CO2+2e- …(5)
アノード集電極44及びカソード集電極45には、アノード出力電極71、カソード出力電極72が接続され、第一の容器5(図4参照)を貫通して引き出される。ここで、後述するように、第一の容器5は例えばNi系の合金で形成され、アノード出力電極71及びカソード出力電極72はガラス、セラミック等の絶縁材62,63により第一の容器5から絶縁されて引き出される。図1に示すように、アノード出力電極71及びカソード出力電極72は、例えばDC/DCコンバータ902に接続される。
なお、図3に示すように、アノード集電極44、燃料極42、固体酸化物電解質41、酸素極43、カソード集電極45からなる複数の発電セル40を直列に接続することによって構成した発電セルスタック400を使用しても良い。この場合、図3に示すように、直列に接続された一方の端部の発電セル40のアノード集電極44をアノード出力電極71に、他方の端部の発電セル40のカソード集電極45をカソード出力電極72に接続する。本実施形態では後述の図5に示すように発電セルスタック400を適用しており、この場合、発電セルスタック400は第二の容器6内に収容される。
DC/DCコンバータ902は、発電セル40により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器本体901に供給する。また、DC/DCコンバータ902は発電セル40により生成された電気エネルギーを二次電池903に充電し、発電セル40が動作していない時に、二次電池903に蓄電された電気エネルギーを電子機器本体901に供給する。
一方、アノード集電極44の流路を通過した改質ガス(オフガス)には、未反応の水素も含まれており、このオフガスは触媒燃焼器48に供給される。
触媒燃焼器48には、オフガスとともに、カソード集電極45の流路47を通過した空気が供給されて燃焼する。触媒燃焼器48の内部には流路が形成され、その流路の壁面にPt系の触媒が担持されている。
触媒燃焼器48が100℃(第二の所定温度)より高い温度に加熱されているときに、原燃料及び水の混合気、又は、オフガス及び空気の混合気体(燃焼ガス)が触媒燃焼器48の流路を流れると、触媒燃焼器48の流路を流れている燃焼ガスのうち水素が触媒により燃焼され、これにより燃焼熱が発生する。燃焼後の排ガスは触媒燃焼器48から連結部81,82を介して第一の容器5の外部に放出される。ここで、触媒燃焼器48の温度は、原燃料及び水の混合気、又は、オフガス及び空気の混合気体の触媒燃焼反応が起こる温度範囲であればよく、上述の温度範囲に必ずしも限定されるものではない。従って、100℃以下であっても、触媒燃焼器48において、上述の触媒燃焼反応が生じればよい。
この触媒燃焼器48で発生した燃焼熱は発電セル40の温度を高温(約500〜1000℃程度)に維持するのに用いられる。
次に、第一及び第二の容器5,6の構成について説明する。
図4は、発電装置100の内部構造を示す概略平断面図、図5は、図4の切断線V−Vに沿って切断した際の矢視断面図、図6は、図4の切断線VI−VIに沿って切断した際の矢視断面図である。
図4に示すように、第一の容器5の燃料電池部4とは最も離れた位置にある壁面5aからは燃料を供給する気化器2の入口21、空気を供給及び排出する配管部83、アノード出力電極71及びカソード出力電極72が突出している。
図4〜図6に示すように、第一の容器5内には、気化器2及び配管部83、連結部81、改質器3、連結部82及び第二の容器6がこの順に配列されて収容されている。
第二の容器6内には、アノード出力電極71及びカソード出力電極72のうち燃料電池部4に接続された端部、燃料電池部4がこの順に配列されて収容されている。なお、燃料電池部4は複数の発電セル40を備えた発電セルスタック400と触媒燃焼器48とが一体に形成されており、オフガスが複数の発電セル40の燃料極42から触媒燃焼器48にそれぞれ供給される。
第一の容器5及び第二の容器6は、高温耐久性と適度な熱伝導性がある金属からなり、例えばインコネル783等のNi系の合金を用いて形成することができる。特に、燃料電池部4のアノード集電極44及びカソード集電極45に接続され、第一の容器5から引き出されるアノード出力電極71及びカソード出力電極72が、発電セル40の温度上昇に伴い、熱膨張率の違いによる応力(熱応力)を受けて破損することを抑制するために、少なくとも、アノード出力電極71及びカソード出力電極72と第一の容器5とを同一の材料により形成することが好ましい。さらに、温度上昇に伴い、配管部83、気化器2、連結部81、改質器3、連結部82、第一の容器5及び第二の容器6の間に生じる熱応力を低減するために、これらを同一の材料により形成することが好ましい。
気化器2、連結部81、改質器3及び連結部82の各外壁面には、輻射防止膜91が形成されている。また、配管部83の第一の容器5内に収容されている部分の外壁面にも輻射防止膜91が形成されている。輻射防止膜91は輻射による伝熱を防止するものであり、例えばAu、Ag等を用いることができる。
配管部83は第一の容器5の一つの面5aに形成された貫通穴(図示しない)を貫通している。また、連結部81により気化器2と改質器3とが接続されている。改質器3と燃料電池部4とは連結部82により接続されている。
配管部83、気化器2、連結部81、改質器3、連結部82及び燃料電池部4は一体に形成されており、配管部83、連結部81、連結部82及び燃料電池部4の下面は面一に形成されている。
また、配管部83は、第一の容器5の内と外とに跨って配されており、連結部81は第一の容器5内に収容されている。さらに、連結部83は、第一の容器5の内と第二の容器6の内とに跨って配されている。
図7は、図6の切断線VII−VIIに沿って切断した際の一部を透過図とした矢視断面図である。
図7に示すように、配管部83、連結部81、連結部82の下面には、セラミック等で絶縁処理が施された後に配線パターン93が形成されている。配線パターン93は葛折り状に形成され、一端は共通の端子93aに接続され、他端は独立した二つの端子93b, 93cにそれぞれ接続されている。これら3つの端子93a, 93b, 93cは、配管部83の第一の容器5よりも外側となる端部に形成されている。なお、端子93bに接続される配線パターン93は、気化器2の電気ヒータ兼温度センサ2aとなり、端子93cに接続される配線パターン93は、改質器3の電気ヒータ兼温度センサ3aとなる。
配管部83、連結部81及び連結部82には発電セル40の酸素極83に供給する空気の供給流路(図示しない)、触媒燃焼器48から排出される排気ガスの排出流路(図示しない)が設けられている。また、配管部83には気化器2に送出される液体燃料の供給流路(図示しない)が設けられ、連結部81には気化器2から改質器3に送出される気体燃料の供給流路(図示しない)が設けられ、連結部82には改質器3から発電セル40の燃料極42に送出される改質ガスの供給流路(図示しない)が設けられている。
図4〜図6に示すように、第二の容器6の外壁面にも輻射防止膜92が形成されている。輻射防止膜92は輻射による伝熱を防止するものであり、例えばAu、Ag等を用いることができる。
第二の容器6は、燃料電池部4を収容する箱状部61を備えている。
図4及び図6に示すように、アノード出力電極71及びカソード出力電極72は、第二の容器6の箱状部61の壁面6aに形成された貫通孔6b及び第一の容器5の壁面5aに形成された貫通孔5bを貫通している。アノード出力電極71が貫通した各貫通孔5b、6bの封止は、ガラスあるいはセラミック等の絶縁材51,62によって行われて、気密封止されている。同様に、カソード出力電極72が貫通した各貫通孔5b,6bの封止も、ガラスあるいはセラミック等の絶縁材52,63によって行われている。
次に、発電装置100の動作について説明する。
図8は、定常運転時の第一の容器5内の温度分布を示す模式図である。
発電装置100の起動時に、制御装置200は、気化器2の電気ヒータ兼温度センサ2aと、改質器3の電気ヒータ兼温度センサ3aに二次電池903に蓄えられた電力を供給し、気化器2の温度が約150℃、改質器3の温度が約375℃となるように制御する。ここで、制御装置200は、例えば10秒おきといった所定の時間間隔で電気ヒータ兼温度センサ3aの電気抵抗値を検出することによって、改質器3の温度を定期的に測定する。そして、制御装置200は、この測定結果に基づいて電気ヒータ兼温度センサ3aに流す電流の大きさを変化させるフィードバック制御を行う。なお、電気ヒータ兼温度センサ3aによる加熱を行わない場合、制御装置200は、電気ヒータ兼温度センサ3aに所定の時間間隔でパルス電流を流すことによって、改質器3の温度を測定する。
ここで、気化器2の温度が約150℃、改質器3の温度が375℃(第一の既定の温度)程度のときに、連結部82を介した伝導伝熱により発電セル40及び触媒燃焼器48の温度は100℃程度となる。この場合、発電セル40及び触媒燃焼器48には温度センサが設けられていないため、制御装置200は、気化器2の電気ヒータ兼温度センサ2a及び改質器3の電気ヒータ兼温度センサ3aの測定結果に基づいて、発電セル40及び触媒燃焼器48において後述する燃焼反応が可能となる所定温度となったものと判定する。
次に、制御装置200がポンプP1を駆動すると、燃料容器1に貯留されたメタノールと水との混合液が気化器2の流路に供給される。気化器2の温度が約150℃であるので、混合液が気化器2の流路を流動している時に、混合液が気化して混合気が生成される。気化されて高圧になったその混合気は改質器3の流路に供給され、流路において混合気が流動して、混合気が触媒に接触する。改質器3の温度が約375℃であるので、メタノールと水が触媒の作用を受けて、上述の化学反応式(1)のような水蒸気改質反応が起こり、水素ガスが生成される。また、化学反応式(1)に次いで上記化学反応式(2)によって微量の一酸化炭素が副生される。
改質器3から排出された改質ガスは、発電セル40の燃料極42にアノード集電極44の流路46を介して送られる。一方、ポンプP2により、電子機器1000外部の空気が取り込まれ、発電セル40の酸素極43にカソード集電極45の流路47を介して送られる。この場合、発電セル40の温度は約100℃であるので、発電セル40では上述の化学反応式(4)、(5)の反応が起こらないため、電力は取り出されず、改質ガス及び空気がそのまま触媒燃焼器48に送られる。そして、触媒燃焼器48の温度は100℃程度と高くなっているので、改質ガスが触媒燃焼器48で燃焼され、この燃焼熱により、発電セル40の温度が上がる。
ポンプP1を駆動している間、上述の動作が続くため、発電セル40の温度が次第に上昇し、そして、発電セル40がその動作温度である800℃程度にまで昇温されると、発電セル40で上述の化学反応式(4)、(5)の反応が起こるようになり、電力が取り出される。そして、発電セル40のオフガスが触媒燃焼器48に送られるとともに、触媒燃焼器48の温度も800℃程度と高くなっているので、発電セル40から送られるオフガスが触媒燃焼器48で燃焼される。
このように、本実施の形態では、まず、各電気ヒータ兼温度センサ2a,3aにより気化器2及び改質器3をそれぞれ動作温度まで昇温することによって、連結部82を介した伝導伝熱により発電セル40を100℃程度まで昇温し、次に、改質器3で生成された改質ガスを触媒燃焼器48で燃焼させることにより発電セル40を約100℃から約800℃に昇温することが可能である。発電セル40を動作温度まで昇温する際、触媒燃焼器48を用いるため、ヒータで昇温する場合と比べて、昇温に必要な電力量を抑制できる。これにより、二次電池903の電池容量を小さくでき、ひいては、発電装置100を小型化することができる。
また、制御装置200は、改質器3及び気化器2の温度に基づいて発電セル40の温度が所定温度となったものと判定するので、発電セル40の動作温度である約800℃といった非常に高温となる領域に温度センサを設ける必要がなく、比較的低温である改質器3の動作温度範囲で動作する温度センサを利用できる。この場合、比較的低温でのみ測定を行うため、温度センサが加熱により劣化したり、熱応力によって破損する可能性を低減することができる。
さらに、発電セル40にヒータや温度センサを設けない場合、ヒータや温度センサに電力を供給するための配線を連結部82に形成する必要がない。従って、配線と第二の容器6との間を絶縁するため、これらの間に絶縁性の部材を介することがなく、同一の材料同士を直接接続することができるので、第二の容器と連結部82との間の熱応力を低減することができる。
<変形例1>
変形例1では、第一の実施の形態と同様の構成については、同符号を付して説明する。変形例1の発電装置100は、気化器2の温度が約130℃、改質器3の温度が280℃(第二の既定の温度)程度のときに、連結部82を介した伝導伝熱により発電セル40及び触媒燃焼器48の温度が100℃程度となり、その起動時に、以下の通り動作する。
まず、制御装置200は、気化器2の温度が約130℃、改質器3の温度が約280℃となるように制御する。ここで、制御装置200は、気化器2の電気ヒータ兼温度センサ2a及び改質器3の電気ヒータ兼温度センサ3aの測定結果に基づいて、発電セル40及び触媒燃焼器48において後述する燃焼反応が可能となる所定温度となったものと判定する。次に、制御装置200がポンプP1を駆動すると、燃料容器1に貯留されたメタノールと水との混合液が気化器2の流路に供給され、混合液が気化して混合気が生成される。
気化されたメタノールと水との混合気が改質器3の流路に供給されると、改質器3の温度は約280℃であるので、改質器3では上述の化学反応式(1)、(2)の反応が起こらないため、混合気はそのまま発電セル40に送られる。発電セル40の温度は約100℃であり、改質ガスも供給されないので、発電セル40では上述の化学反応式(4)、(5)の反応は起こらないため、電力は取り出されず、混合気はそのまま触媒燃焼器48に送られる。触媒燃焼器48の温度は100℃程度と高くなっているので、混合気が触媒燃焼器48で燃焼され、この燃焼熱により、発電セル40の温度が上がる。
ポンプP1を駆動している間、上述の動作が続くため、発電セル40の温度が次第に上昇するともに、連結部82を介した伝導伝熱により改質器3の温度が次第に上昇する。そして、上述の化学反応式(1)、(2)の反応が起こる温度である375℃程度まで改質器3が昇温されると、改質器3において改質ガスが生成されるようになり、生成された改質ガスは発電セル40に送られる。さらに、発電セル40がその動作温度である800℃程度にまで昇温されると、発電セル40で上述の化学反応式(4)、(5)の反応が起こるようになり、電力が取り出される。そして、発電セル40のオフガスが触媒燃焼器48に送られるとともに、触媒燃焼器48の温度も800℃程度と高くなっているので、発電セル40から送られるオフガスが触媒燃焼器48で燃焼される。この変形例1においても、上述の実施形態と同様の各効果が得られる。
[第二の実施の形態]
図9は、第二の実施の形態の発電装置1Aを搭載した携帯用の電子機器1000Aを示すブロック図であり、図10は定常運転時の第一の容器5A内の温度分布を示す模式図である。以下において、第一の実施の形態と同様の構成については、同符号の末尾にAを付して説明を割愛する。
発電セル40Aは、熔融炭酸塩電解質41Aと、熔融炭酸塩電解質41Aの一方の面に形成された燃料極42A(アノード)と、熔融炭酸塩電解質41Aの他方の面に形成された酸素極43A(カソード)と、燃料極42Aに接合してその接合面に流路46Aを形成したアノード集電極44Aと、酸素極43Aに接合してその接合面に流路47Aを形成したカソード集電極45Aとを備える。
発電セル40Aは触媒燃焼器48の熱により約600〜700℃程度に加熱され、後述する反応が起こる。
酸素極43Aにはカソード集電極45Aの流路47Aを介して触媒燃焼器48Aから送られる水蒸気、酸素(空気)及び二酸化炭素の混合気体が送られる。酸素極43Aでは酸素及び二酸化炭素と、カソード出力電極72Aより供給される電子により、次式(6)に示すように炭酸イオンが生成される。
2CO2+O2+4e-→2CO3 2- …(6)
熔融炭酸塩電解質41Aは炭酸イオンの透過性を有し、酸素極43Aで生成された炭酸イオンを透過させて燃料極42Aに到達させる。
燃料極42Aにはアノード集電極44Aの流路46Aを介して改質器3Aから排出された改質ガスが送られる。酸素極43Aでは熔融炭酸塩電解質41Aを透過した炭酸イオンと改質ガスとの次式(7)、(8)のような反応が起こる。燃料極42Aに放出される電子はアノード出力電極71A、DC/DCコンバータ902A等の外部回路を経てカソード出力電極72Aより酸素極43Aに供給される。
2+CO3 2-→H2O+CO2+2e- …(7)
CO+CO3 2-→2CO2+2e- …(8)
アノード集電極44A及びカソード集電極45Aには、アノード出力電極71A、カソード出力電極72Aが接続され、第一の容器5Aを貫通して引き出される。図9に示すように、アノード出力電極71A及びカソード出力電極72Aは、例えばDC/DCコンバータ902Aに接続される。
図10は、定常運転時の第一の容器5A内の温度分布を示す模式図である。
発電装置100Aの起動時に、制御装置200Aは、気化器2Aの電気ヒータ兼温度センサ2aAと、改質器3Aの電気ヒータ兼温度センサ3aAに二次電池903Aに蓄えられた電力を供給し、気化器2Aの温度が約150℃、改質器3Aの温度が約375℃となるように制御する。第二の実施の形態の発電装置100Aは、気化器2Aの温度が約150℃、改質器3Aの温度が375℃(第一の既定の温度)程度のときに、連結部82Aを介した伝導伝熱により発電セル40A及び触媒燃焼器48Aの温度は100℃程度となる。
次に、制御装置200AがポンプP1Aを駆動すると、燃料容器1Aに貯留されたメタノールと水との混合液が気化器2Aの流路に供給される。気化器2Aの温度が約150℃であるので、混合液が気化器2Aの流路を流動している時に、混合液が気化して混合気が生成される。気化されて高圧になったその混合気は改質器3Aの流路に供給され、流路において混合気が流動して、混合気が触媒に接触する。改質器3Aの温度が約375℃であるので、メタノールと水が触媒の作用を受けて、上述の化学反応式(1)のような水蒸気改質反応が起こり、水素ガスが生成される。また、化学反応式(1)に次いで上記化学反応式(2)によって微量の一酸化炭素が副生される。
改質器3Aから排出された改質ガスは、発電セル40Aの燃料極42Aにアノード集電極44Aの流路46Aを介して送られる。一方、ポンプP2Aにより、電子機器1000A外部の空気が取り込まれ、発電セル40Aの酸素極43Aにカソード集電極45Aの流路47Aを介して送られる。この場合、発電セル40Aの温度は約100℃であるので、発電セル40Aでは上述の化学反応式(7)、(8)の反応が起こらないため、電力は取り出されず、改質ガス及び空気がそのまま触媒燃焼器48Aに送られる。そして、触媒燃焼器48Aの温度は100℃程度と高くなっているので、改質ガスが触媒燃焼器48Aで燃焼され、この燃焼熱により、発電セル40Aの温度が上がる。
ポンプP1Aを駆動している間、上述の動作が続くため、発電セル40Aの温度が次第に上昇し、そして、発電セル40Aがその動作温度である650℃程度にまで昇温されると、発電セル40Aで上述の化学反応式(7)、(8)の反応が起こるようになり、電力が取り出される。そして、発電セル40Aのオフガスが触媒燃焼器48Aに送られるとともに、触媒燃焼器48Aの温度も650℃程度と高くなっているので、発電セル40Aから送られるオフガスが触媒燃焼器48Aで燃焼される。
このように、本実施の形態では、まず、各電気ヒータ兼温度センサ2aA,3aAにより気化器2A及び改質器3Aをそれぞれ動作温度まで昇温することによって、連結部82Aを介した伝導伝熱により発電セル40Aを100℃程度まで昇温し、次に、改質器3Aで生成された改質ガスを触媒燃焼器48Aで燃焼させることにより発電セル40Aを約100℃から約650℃に昇温することが可能である。この第二の実施の形態においては、上述の第一の実施の形態と同様の効果が得られる。
<変形例2>
変形例2では、第二の実施の形態と同様の構成については、同符号を付して説明する。変形例2の発電装置100Aは、気化器2Aの温度が約130℃、改質器3Aの温度が280℃(第二の既定の温度)程度のときに、連結部82Aを介した伝導伝熱により発電セル40A及び触媒燃焼器48Aが100℃程度となり、その起動時に、以下の通り動作する。
まず、制御装置200Aは、気化器2Aの温度が約130℃、改質器3Aの温度が約280℃となるように制御する。ここで、制御装置200Aは、気化器2Aの電気ヒータ兼温度センサ2aA及び改質器3Aの電気ヒータ兼温度センサ3aAの測定結果に基づいて、発電セル40A及び触媒燃焼器48Aが所定温度となったものと判定する。次に、制御装置200AがポンプP1Aを駆動すると、燃料容器1Aに貯留されたメタノールと水との混合液が気化器2Aの流路に供給され、混合液が気化して混合気が生成される。
気化されたメタノールと水との混合気が改質器3Aの流路に供給されると、改質器3Aの温度は約280℃であるので、改質器3Aでは上述の化学反応式(1)、(2)の反応が起こらないため、混合気はそのまま発電セル40Aに送られる。発電セル40Aの温度は約100℃であり、改質ガスも供給されないので、発電セル40Aでは上述の化学反応式(7)、(8)の反応は起こらないため、電力は取り出されず、混合気はそのまま触媒燃焼器48Aに送られる。触媒燃焼器48Aの温度は100℃程度と高くなっているので、混合気が触媒燃焼器48Aで燃焼され、この燃焼熱により、発電セル40Aの温度が上がる。
ポンプP1Aを駆動している間、上述の動作が続くため、発電セル40Aの温度が次第に上昇するともに、連結部82Aを介した伝導伝熱により、改質器3Aの温度が次第に上昇する。そして、上述の化学反応式(1)、(2)の反応が起こる温度である375℃程度まで改質器3Aが昇温されると、改質器3Aにおいて改質ガスが生成されるようになり、生成された改質ガスは発電セル40Aに送られる。これとともに、発電セル40Aがその動作温度である650℃程度にまで昇温されると、発電セル40Aで上述の化学反応式(7)、(8)の反応が起こるようになり、電力が取り出される。そして、発電セル40Aのオフガスが触媒燃焼器48Aに送られるとともに、触媒燃焼器48Aの温度も650℃程度と高くなっているので、発電セル40Aから送られるオフガスが触媒燃焼器48Aで燃焼される。この変形例2においても、上述の変形例1と同様の各効果が得られる。
以上のように、発電セル40を第二の容器6内に収容しているので、発電セル40の各接合部からガス漏れが生じた場合でも、第一の容器5内の真空度を維持することができ、ひいては、発電セル40から第一の容器5を介した伝導による伝熱を抑制し、熱損失をできる限り小さくすることができるため、発電装置100全体のエネルギー効率が良くなる。
また、第二の容器6がアノード出力電極71及びカソード出力電極72と接続されているので、これによって第二の容器6が支持される。
また、気化器2や改質器3を第二の容器6の外側であって第一の容器5の内側に収容しているので、従来のように一つの容器内に発電セル、気化器及び改質器を一緒に収容する場合に比して、動作温度の高い発電セル40と、発電セル40よりも動作温度の低い気化器2や改質器3を最適な温度分布としやすい。
また、第二の容器6は輻射線を反射する反射膜を有するので、輻射による伝熱を抑えることができる。
発電装置1を搭載した携帯用の電子機器1000を示すブロック図である。 発電セル40の模式図である。 発電セルスタック400の一例を示す模式図である。 発電装置100の内部構造を示す概略平断面図である。 図4の切断線V−Vに沿って切断した際の矢視断面図である。 図4の切断線VI−VIに沿って切断した際の矢視断面図である。 図6の切断線VII−VIIに沿って切断した際の一部を透過図とした矢視断面図である。 定常運転時の第一の容器5内の温度分布を示す模式図である。 発電装置1Aを搭載した携帯用の電子機器1000Aを示すブロック図である。 定常運転時の第一の容器5A内の温度分布を示す模式図である。
符号の説明
2,2A 気化器(反応器)
2a,2aA 電気ヒータ兼温度センサ(加熱手段、温度検出手段)
3,3A 改質器(反応器)
3a,3aA 電気ヒータ兼温度センサ(加熱手段、温度検出手段)
4,4A 燃料電池部
5,5A 第一の容器
5a,5aA 壁面
6,6A 第二の容器
6a,6aA 壁面
40,40A 発電セル
48,48A 触媒燃焼器
82,82A 連結部
91,92,91A,92A 輻射防止膜
93,93A 配線パターン
100,100A 発電装置
200,200A 制御装置
901,901A 電子機器本体
1000,1000A 電子機器
P1,P1A,P2,P2A ポンプ

Claims (4)

  1. 第一の容器と、前記第一の容器内に収容された第二の容器と、前記第二の容器の外側であって前記第一の容器の内側に配置され原燃料から燃料を生成する反応器と、前記第二の容器内に収容され前記燃料の反応により発電する発電セルと、前記第二の容器内に収容され前記発電セルから送られるガスを燃焼する燃焼器と、前記反応器を加熱する加熱手段と、前記反応器の温度を検出する温度検出手段と、前記燃料のもとなる原燃料を貯留する燃料容器と、前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送るポンプと、を備える発電装置の制御装置であって、
    前記加熱手段により前記反応器を加熱するステップと、
    前記温度検出手段により前記反応器の温度を検出するステップと、
    前記反応器の温度を判定条件として、前記燃焼器が前記発電セルから送られるガスを燃焼できる温度を超えたと判定し、前記ポンプにより前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送るステップと、を実行する発電装置の制御装置。
  2. 第一の容器と、前記第一の容器内に収容された第二の容器と、前記第二の容器の外側であって前記第一の容器の内側に配置され原燃料から燃料を生成する反応器と、前記第二の容器内に収容され前記燃料の反応により発電する発電セルと、前記第二の容器内に収容され前記発電セルから送られるガスを燃焼する燃焼器と、前記反応器を加熱する加熱手段と、前記反応器の温度を検出する温度検出手段と、前記燃料のもとなる原燃料を貯留する燃料容器と、前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送るポンプと、を備える発電装置の動作方法であって、
    前記加熱手段により前記反応器を加熱し、
    前記温度検出手段により前記反応器の温度を検出し、
    前記反応器の温度を判定条件として、前記燃焼器が前記発電セルから送られるガスを燃焼できる温度を超えたと判定し、前記ポンプにより前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送り、前記反応器で前記原燃料から燃料を生成し、前記燃焼器で前記燃料又は前記原燃料が気化されたものを燃焼することを特徴とする発電装置の動作方法。
  3. 第一の容器と、
    前記第一の容器内に収容された第二の容器と、
    前記第二の容器の外側であって前記第一の容器の内側に配置され原燃料から燃料を生成する反応器と、
    前記第二の容器内に収容され前記燃料の反応により発電する発電セルと、
    前記第二の容器内に収容され前記発電セルから送られるガスを燃焼する燃焼器と、
    前記反応器を加熱する加熱手段と、
    前記反応器の温度を検出する温度検出手段と、
    前記燃料のもとなる原燃料を貯留する燃料容器と、
    前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送るポンプと、
    前記加熱手段により前記反応器を加熱するステップと、前記温度検出手段により前記反応器の温度を検出するステップと、前記反応器の温度を判定条件として、前記燃焼器が前記発電セルから送られるガスを燃焼できる温度を超えたと判定し、前記ポンプにより前記燃料容器から前記反応器に前記原燃料を送るステップと、を実行する制御装置と、
    を備えることを特徴とする発電装置。
  4. 請求項に記載の発電装置と、
    前記発電装置により取り出された電力によって動作する電子機器本体と、を備えることを特徴とする電子機器。
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