JP5223501B2 - 燃料電池装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ガスと酸素の電気化学反応により電力を取り出す燃料電池装置及びこれを備える電子機器に関する。
燃料電池は水素と酸素の電気化学反応により電力を取り出すものであり、次世代の主流となる電源システムとして、燃料電池の研究・開発が広く行われており、中でも、高温作動のため発電効率が高い固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell,以下SOFC
という)の開発が進められている。
SOFCでは固体酸化物型電解質の一方の面に燃料極が、他方の面に酸素極が形成された発電セルが用いられる。
酸素極に供給された酸素はイオン(O2−)となり固体酸化物型電解質を透過し燃料極に到達する。O2−は燃料極に供給された燃料ガスを酸化し電子を放出する。ここで、燃料ガスは主に水素ガスであり、例えばメタノール等の水素原子を組成中に含む燃料を改質した水素ガスや副生成物の一酸化炭素が用いられる。
電子は燃料極と接続されたアノード出力電極より外部回路を経て酸素極と接続されたカソード出力電極より酸素極に戻り、酸素をイオン化する。以上により、燃料ガスと酸素の化学エネルギーが電気エネルギーに変換される。
SOFCの反応は高温(約500〜1000℃程度)で行われるため、発電セルは断熱容器に収容され、燃料ガスや酸素の供給流路、排ガスの排出流路となる配管や、アノード出力電極及びカソード出力電極は断熱容器を貫通して発電セルに接続される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、SOFCでは発電セルの動作温度が高温であるため、発電セルに接続されるアノード出力電極及びカソード出力電極に発電セルの熱が伝導して、アノード出力電極及びカソード出力電極の温度が上昇して、電子機器への実装が困難になったり、この出力電極の熱が発電セルを収容する断熱容器に伝導して断熱容器の温度が上昇し、熱損失が増加したりするおそれがあった。
特開2004−30972号公報
ここで、発電セルの特性として、所定の温度以下になってしまうと活性化過電圧や抵抗分極が増大し、発電効率を急激に減少させるため、所望の発電性能を実現できない。一方、発電セルの温度が所定温度以上になってしまうと発電セルの構成部材や触媒の劣化が進行し易くなり、長期的な発電性能の維持ができなくなる。このように、発電セルの反応温度制御は、セルの発電性能や性能維持において特に重要である。
上記の出力電極の流路に流体を流通させた場合、流体の昇温に必要な熱量は、発電セルの発熱および触媒燃焼室の反応熱によってまかなわれるが、供給する流体の温度が低下したり、断熱容器外部への放熱量が増大したりすると、発電セルと触媒燃焼の熱量だけでは発電セルを所定の温度まで昇温させることができない可能性がある。この場合には、ヒータ等の熱源により不足の熱量を供給する必要があり、余分な電力を消費してしまう。
逆に、供給する流体の温度が上昇したり、外部への放熱量が減少したりすると、発電セルが所定の温度を超えてしまうおそれもある。このような場合には、例えば、流体の供給量を増やすなどして余剰熱量を吸収させる必要があるが、空気流量は発電に必要な酸素量を供給するためにそもそも多く、圧力損失が大きくなりがちであり、流量を増大させるのは、流体供給用のポンプの負荷をさらに増大させてしまうし、また消費電力も増大する。
つまり、熱源を稼動させるにしろ、流体供給用のポンプの負担を増加させるにしろ、消費電力の増加を誘発させることになっていた。
本発明の課題は、消費電力の増加を抑えつつ、発電セルの反応温度制御を可能とすることである。
請求項1記載の発明に係る燃料電池装置は、
燃料ガスと酸化剤との電気化学反応により電力を取り出す発電セルと、
前記酸化剤を前記発電セルに供給するための第一の酸化剤用流路が形成され、前記発電セルの電力を外部に取り出す出力電極と、
前記酸化剤を前記発電セルに供給するための第二の酸化剤用流路及び前記発電セルにおける発電反応を経た後のオフガスを外部に排出する排出流路が併設された流路基板と、
前記第一の酸化剤用流路及び前記第二の酸化剤用流路に対して前記酸化剤を供給する酸化剤供給部と、
前記酸化剤供給部から、前記第一の酸化剤用流路に供給する前記酸化剤の流量と、前記第二の酸化剤用流路に供給する前記酸化剤の流量との比からなる酸化剤分配比を調整する分配比調整部とを備えることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の燃料電池装置において、
前記発電セルの温度を検出する温度センサを有し、
前記分配比調整部は、前記温度センサにより検出された前記発電セルの温度の変化に基づいて、前記酸化剤分配比を調整することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の燃料電池装置において、
前記第二の酸化剤用流路と前記排出流路とは、前記流路基板の厚み方向に積層するように形成されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料電池装置において、
前記流路基板には、さらに前記燃料ガスを前記発電セルまで案内する燃料流路が形成されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池装置において、
前記流路基板は、前記発電セルにおける前記発電反応後に該発電セルから排出される未反応の前記燃料ガスを、触媒を介した燃焼反応によって燃焼させる燃焼部をさらに備え、前記排出流路には前記燃焼部による燃焼反応を経た後に残留する未反応の前記燃料ガスが前記オフガスとして流れて、外部に排出されることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料電池装置において、
前記発電セルを収容し、内部空間が大気圧より低い気圧とされた断熱容器をさらに備え、
前記出力電極の一端は該断熱容器の壁面より外部へ引き出されていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の燃料電池装置において、
前記断熱容器に収容され、原燃料が供給されて前記発電セルに供給する燃料ガスを生成する改質器をさらに備えることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の燃料電池装置において、
前記断熱容器に収容され、前記原燃料を気化して前記燃料ガスを生成する気化器をさらに備えることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の燃料電池装置において、
前記発電セルには固体酸化物型電解質が用いられていることを特徴としている。
請求項10記載の発明に係る電子機器は、
燃料ガスと酸化剤との電気化学反応により電力を取り出す発電セルと、前記酸化剤を前記発電セルに供給するための第一の酸化剤用流路が形成され、前記発電セルの電力を外部に取り出す出力電極と、前記酸化剤を前記発電セルに供給するための第二の酸化剤用流路及び前記発電セルにおける発電反応を経た後のオフガスを外部に排出する排出流路が併設された流路基板と、前記第一の酸化剤用流路及び前記第二の酸化剤用流路に対して前記酸化剤を供給する酸化剤供給部と、前記酸化剤供給部から前記第一の酸化剤用流路に供給する前記酸化剤の流量と前記第二の酸化剤用流路に供給する前記酸化剤の流量との比からなる酸化剤分配比を調整する分配比調整部と、を備える燃料電池装置と、
前記発電セルから取り出される前記電力により駆動される電子機器本体と、を備えることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の電子機器において、
前記燃料電池装置は前記発電セルの温度を検出する温度センサを有し、
前記分配比調整部は、前記温度センサにより検出された前記発電セルの温度の変化に基づいて、前記酸化剤分配比を調整することを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項10又は11記載の電子機器において、
前記燃料電池装置における前記流路基板は、前記発電セルにおける前記発電反応後に該発電セルから排出される未反応の前記燃料ガスを、触媒を介した燃焼反応によって燃焼させる燃焼部をさらに備え、前記排出流路には前記燃焼部による燃焼反応を経た後に残留する未反応の前記燃料ガスが前記オフガスとして流れて、外部に排出されることを特徴としている。
請求項13記載の発明は、請求項10〜12のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記燃料電池装置は、前記発電セルを収容し、内部空間が大気圧より低い気圧とされた断熱容器を更に備え、前記出力電極の一端は該断熱容器の壁面より外部へ引き出されていることを特徴としている。
発電セルに対して酸化剤を供給する流路として、発電セルの電力を取り出す出力電極に設けられた第一の酸化剤用流路と、流路基板に発電セルから排出されるオフガスが流れる排出流路に併設されて設けられる第二の酸化剤用流路とを備えて、一の酸化剤用流路に流れる酸化剤の流量と第二の酸化剤用流路に流れる酸化剤の流量との比を適宜調整することで、加熱用のヒータを使ったり酸化剤の供給用ポンプの動作を制御したりすることなく、消費電力の増加を抑えながら、発電セルの温度の調整を調整することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔電子機器〕
図1は燃料電池装置1を搭載した携帯用の電子機器100を示すブロック図である。この電子機器100は、例えばノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、レジスタ及びプロジェクタ等といった携帯型の電子機器である。
電子機器100には、電子機器本体901、DC/DCコンバータ902、二次電池903及び燃料電池装置1が備えられている。
電子機器本体901はDC/DCコンバータ902または二次電池903により供給される電力により駆動する。DC/DCコンバータ902は燃料電池装置1により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換したのちに電子機器本体901に供給する。また、DC/DCコンバータ902は燃料電池装置1により生成された電気エネルギーを二次電池903に充電し、燃料電池装置1が動作していない時に、二次電池903に蓄電された電気エネルギーを電子機器本体901に供給する。
〔燃料電池装置〕
この燃料電池装置1には、燃料容器2、液体ポンプ31、空気ポンプ32及び断熱パッケージ10等が備えられている。燃料電池装置1の燃料容器2は、例えば電子機器100に対して着脱可能に設けられており、液体ポンプ31、空気ポンプ32及び断熱パッケージ10は、例えば電子機器100の本体に内蔵されている。
燃料容器2には、液体の原燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水との混合液が貯留されている。なお、液体の原燃料と水とを別々の容器に貯留してもよい。
液体ポンプ31は、燃料容器2内の混合液を吸引して、断熱パッケージ10内の気化器4に送液するものである。
空気ポンプ32は、酸化剤としての空気を、断熱パッケージ10内の発電セル8に供給するものである。
断熱パッケージ10内には気化器4、改質器6、発電セル8及び触媒燃焼器9が収容されている。断熱パッケージ10内は内部空間が大気圧より低い気圧の真空圧(例えば、100Pa以下)に保たれている。
気化器4、改質器6、触媒燃焼器9にはそれぞれ電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aが設けられている。電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aの電気抵抗値は温度に依存するので、この電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aが気化器4、改質器6、触媒燃焼器9の温度を測定する温度センサとしても機能する。
気化器4では、液体ポンプ31から送られた混合液を電気ヒータ兼温度センサ4aの熱等により約110〜160℃程度に加熱し、気化させる。気化器4で気化した混合気は改質器6へ送られる。
改質器6の内部には流路が形成され、その流路の壁面に触媒が担持されている。気化器4から改質器6に送られる混合気は、改質器6の流路を流れ、電気ヒータ兼温度センサ6aの熱、発電セル8の反応熱や触媒燃焼器9の熱により約300〜400℃程度に加熱されて、触媒により改質反応を起こす。原燃料と水の改質反応によって燃料としての水素、二酸化炭素、及び、副生成物である微量な一酸化炭素等の混合気体(改質ガス)が生成される。なお、原燃料がメタノールの場合、改質器6では主に次式(1)に示すような水蒸気改質反応が起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
一酸化炭素は化学反応式(1)についで逐次的に起こる次式(2)のような式によって微量に副生される。
2+CO2→H2O+CO …(2)
化学反応式(1),(2)により生成した気体(改質ガス)は発電セル8に送出される。
図2は発電セル8の模式図であり、図3は発電セルスタックの一例を示す模式図である。図2に示すように、発電セル8は、固体酸化物型電解質81と、固体酸化物型電解質81の両面に形成された燃料極82(アノード)及び酸素極83(カソード)と、燃料極82に接合してその接合面に流路86を形成したアノード集電極84と、酸素極83に接合してその接合面に流路87を形成したカソード集電極85とを備える。また、発電セル8は筐体90内に収容される。
固体酸化物型電解質81には、ジルコニア系の(Zr1-xx)O2-x/2(YSZ)、ラ
ンタンガレード系の(La1-xSrx)(Ga1-y-zMgyCoz)O3等を、燃料極82にはLa0.84Sr0.16MnO3、La(Ni,Bi)O3、(La,Sr)MnO3、In23
+SnO2、LaCoO3等を、酸素極83にはNi、Ni+YSZ等を、アノード集電極84及びカソード集電極85にはLaCr(Mg)O3、(La,Sr)CrO3、NiAl+Al23等を、それぞれ用いることができる。
発電セル8は電気ヒータ兼温度センサ9aや触媒燃焼器9の熱により約500〜1000℃程度に加熱され、後述する反応が起こる。
酸素極83にはカソード集電極85の流路87を介して空気が送られる。酸素極83では酸素とカソード出力電極21bより供給される電子により、次式(3)に示すように酸素イオンが生成される。
2+4e-→2O2- …(3)
固体酸化物型電解質81は酸素イオンの透過性を有し、酸素極83で化学反応式(3)により生成された酸素イオンを透過させて燃料極82に到達させる。
燃料極82にはアノード集電極84の流路86を介して改質器6から排出された改質ガスが送られる。酸素極83では固体酸化物型電解質81を透過した酸素イオンと改質ガスとの次式(4)、(5)のような反応が起こる。
2+O2-→H2O+2e- …(4)
CO+O2-→CO2+2e- …(5)
化学反応式(4),(5)により放出される電子は、燃料極82、アノード出力電極21a、DC/DCコンバータ902等の外部回路を経てカソード出力電極21bより酸素極83に供給される。
アノード集電極84及びカソード集電極85には、アノード出力電極21a、カソード出力電極21bが接続され、筐体90から引き出されている。ここで、後述するように、筐体90は例えばNi系の合金で形成され、アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bはガラス、セラミック等の絶縁材により筐体90から絶縁されて引き出されている。図1に示すように、アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bは、例えばDC/DCコンバータ902に接続される。
なお、図3に示すように、アノード集電極84、燃料極82、固体酸化物型電解質81、酸素極83、カソード集電極85からなる複数の発電セル8を直列に接続したセルスタック80としてもよい。この場合、図3に示すように、直列に接続された一方の端部の発電セル8のアノード集電極84をアノード出力電極21aに、他方の端部の発電セル8のカソード集電極85をカソード出力電極21bに接続する。この場合、セルスタック80は筐体90内に収容される。
アノード集電極84の流路86を通過した改質ガス(オフガス)には、未反応の水素も含まれている。オフガスは触媒燃焼器9に供給される。
触媒燃焼器9には、オフガスとともに、カソード集電極85の流路87を通過した空気が供給される。触媒燃焼器9の内部には流路が形成され、その流路の壁面にPt系の触媒が担持されている。
触媒燃焼器9には、電熱材からなる電気ヒータ兼温度センサ9aが設けられている。電気ヒータ兼温度センサ9aの電気抵抗値が温度に依存するので、この電気ヒータ兼温度センサ9aが触媒燃焼器9の温度を測定する温度センサとしても機能する。
オフガスと空気の混合気体(燃焼ガス)は触媒燃焼器9の流路を流れ、電気ヒータ兼温度センサ9aにより加熱される。触媒燃焼器9の流路を流れている燃焼ガスのうち水素が触媒により燃焼され、これにより燃焼熱が発生する。燃焼後の排ガスは触媒燃焼器9から断熱パッケージ10の外部に放出される。
この触媒燃焼器9で発生した燃焼熱は発電セル8の温度を高温(約500〜1000℃程度)に維持するのに用いられる。そして、発電セル8の熱は、改質器6、気化器4に伝導し、気化器4における蒸発、改質器6における水蒸気改質反応に用いられる。
〔断熱パッケージ〕
次に、断熱パッケージ10の具体的な構成について説明する。
図4は断熱パッケージ10の斜視図であり、図5は断熱パッケージ10の内部構造を示す斜視図であり、図6は図5の断熱パッケージ10の内部構造を下側から見た斜視図であり、図7は図4のVII−VII矢視断面図である。図4に示すように、断熱パッケージ10の一つの壁面からは、流路基板5、アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bが突出している。
なお、図7に示すように、断熱パッケージ10のアノード出力電極21a及びカソード出力電極21bが貫通する部分は、絶縁材10a,10bにより絶縁されている。
図5〜図7に示すように、断熱パッケージ10内には、気化器4、改質器6、燃料電池部20がこの順番に配列されていて、これらは流路基板5上に配置されている。なお、燃料電池部20は発電セル8を収容する筐体90と触媒燃焼器9とが一体に形成されてなり、発電セル8の燃料極82からオフガスが触媒燃焼器9に供給される。
気化器4、改質器6及び燃料電池部20を収納する筐体90は、高温耐久性と適度な熱伝導性がある金属から形成されている。同様に、触媒燃焼器9、アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bも高温耐久性と適度な熱伝導性がある金属から形成されている。この金属としては、例えばインコネル783等のNi系の合金が挙げられる。ここで、燃料電池部20のアノード集電極84及びカソード集電極85に接続され、筐体90から引き出されるアノード出力電極21a及びカソード出力電極21bが、発電セル8の温度上昇に伴い、熱膨張率の違いによる応力を受けて破損することを抑制するために、少なくとも、アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bと筐体90とを同一の材料により形成することが好ましい。
また、流路基板5は、上記したNi系の合金以外にも、SUS等の鉄基合金、或いはセラミックスなどから形成してもよい。
なお、温度上昇に伴い気化器4、流路基板5、改質器6、燃料電池部20の筐体90及び触媒燃焼器9の間に生じる応力を低減するために、これらを同一の材料により形成することが好ましい。
図7に示すように、断熱パッケージ10の内壁面には輻射防止膜11が、気化器4、流路基板5、改質器6、アノード出力電極21a、カソード出力電極21b、燃料電池部20の外壁面には、輻射防止膜12が形成されている。輻射防止膜11,12は輻射による伝熱を防止するものであり、例えばAu、Ag等を用いることができる。輻射防止膜11,12は少なくとも一方を設けることが好ましく、両方設けることがより好ましい。
流路基板5は、平板形状に形成されていて、その先端部が断熱パッケージ10を貫通している。この流路基板5には、図6に示すように、気化器4が搭載された気化器領域51と、改質器6が搭載された改質器領域52と、発電セル8が搭載された発電セル領域53とが設けられている。
図8は流路基板5の下面図である。なお、図8では、アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bを省略している。
図8に示すように、流路基板5の下面には、セラミック等で絶縁処理が施された後に配線パターン13が形成されている。配線パターン13は、気化器領域51の下部、改質器領域52の下部、発電セル領域53の下部に葛折り状に形成され、それぞれ電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aとなる。電気ヒータ兼温度センサ4a,6a,9aの一端は共通の端子13aに接続され、他端は独立した3つの端子13b,13c,13dにそれぞれ接続されている。これら4つの端子13a,13b,13c,13dは、流路基板5の断熱パッケージ10よりも外側となる端部に形成されている。
図9は図8のIX−IX矢視断面図であり、図10は図9のX−X矢視断面図である。
流路基板5の内部には、3系統の流路が当該流路基板5の厚み方向に積層されるように形成されている。3系統の流路は、発電セル8まで燃料ガスを案内する燃料流路55と、空気を発電セル8まで供給するための空気流路(第二の酸化剤用流路)56と、触媒燃焼器9による燃焼反応後のオフガスを外部に排出するための排出流路57とであり、上から順に燃料流路55、空気流路56、排出流路57と積層されている。
ここで、図10に示すように、流路基板5における気化器領域51には、燃料流路55により供給された混合燃料を気化器4に流入させる流入口551が形成されるとともに、気化器4により気化された燃料ガスを燃料流路55に戻す流出口552が形成されている。
流路基板5における改質器領域52には、燃料流路55により供給された燃料ガスを改質器6に流入させる流入口553が形成されるとともに、改質器6からの改質ガスを燃料流路55に戻す流出口554が形成されている。
流路基板5における発電セル領域53には、燃料流路55により供給された改質ガスと、空気流路56により供給された空気とを混合して発電セル8に供給する混合口555が形成されるとともに、発電セル8において発電反応後に、当該発電セル8から排出される未反応の燃焼ガスを、触媒を介した燃焼反応によって燃焼する上記の触媒燃焼器9が形成されている。触媒燃焼器9と排出流路57とは連通していて、触媒燃焼器9から排出されたオフガスは排出流路57を流れるようになっている。つまり、触媒燃焼器9が本発明に係る燃焼部である。
アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bの一端は、図5、図6に示すように、燃料電池部20の改質器6に対向する側の面における対角となる位置から引き出されている。アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bの他端は、図4に示すように、断熱パッケージ10の流路基板5が突出する壁面と同一の壁面から外部に突出している。
アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bは、図5,図6に示すように、断熱パッケージ10の内壁面と燃料電池部20との間の空間で折り曲げられた折り曲げ部21c,21dを有している。この折り曲げ部21c,21dは、アノード出力電極21a、カソード出力電極21bの熱膨張による変形により燃料電池部20と断熱パッケージ10との間に作用する応力を緩和する役割を果たす。
図11は、説明のために、アノード出力電極21a及びカソード出力電極21b、発電セル8のみの構造を示す斜視図であり、図12は図11のXII−XII矢視断面図である。アノード出力電極21aは発電セル8のアノード集電極84から、カソード出力電極21bは発電セル8のカソード集電極85から引き出されている。
アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bは中空の管状であり、内部が発電セル8の酸素極83に空気を供給する空気流路(第一の酸化剤用流路)22a,22bとなっている。
図12に示すように、カソード集電極85には、空気流路22a,22bと接続される葛折り状の流路87a,87bが設けられている。なお、アノード出力電極21aに設けられた空気流路22aは、アノード集電極84側より固体酸化物型電解質81を貫通する流路(図示せず)を介して流路87aに接続されている。
流路87a,87bは一端で空気流路22a,22bと接続され、空気流路22a,22bから供給された空気を通過させながら酸素極83に供給する。
流路87a,87bの他端には触媒燃焼器9に通じる挿通孔87c,87dが設けられている。酸素極83における化学反応式(3)の反応に用いられずに残った空気は挿通孔87c,87dから触媒燃焼器9に供給される。
図13は、各流路の概略構成を示す説明図である。図13に示すように、燃料流路55には液体ポンプ31が接続されていて、この液体ポンプ31によって燃料容器2内の原燃料が燃料流路55に供給されるようになっている。
一方、空気ポンプ32と、各空気流路22a,22b,56との間には、空気ポンプ32から、流路基板5の空気流路56に供給する空気の流量と、両電極21a,21bの空気流路22a,22b供給する空気の流量との比からなる空気分配比(酸化剤分配比)を調整することで、発電セル8の温度を調整する分配比調整部70が設けられている。
分配比調整部70には、空気ポンプ32から各空気流路22a,22b,56まで連通する流路60が設けられている。この流路60は、流路基板5の空気流路56に連通する基板用流路61と、両電極21a,21bの空気流路22a,22bに連通する電極用流路62とに分岐されている。この分岐点にはバルブ71が配設されていて、このバルブ71をバルブ駆動回路72によって駆動して、各空気流路22a,22b,56に対する空気分配比を調整するようになっている。
また、電極用流路62は、アノード出力電極21aの空気流路22aと、カソード出力電極21bの空気流路22bとに連通するように分岐している。なお、電極用流路62は、アノード出力電極21aと、カソード出力電極21bとを電気的に導通させないように、形成されている。
また、基板用流路61、電極用流路62のそれぞれには、流量を検出する流量センサ63,64が設けられている。
また、分配比調整部70には、流量センサ63,64、電気ヒータ兼温度センサ9a及びバルブ駆動回路72と電気的に接続された分配比調整回路73が設けられている。分配比調整回路73は、流量センサ63,64及び電気ヒータ兼温度センサ9aの検出結果を基に、バルブ駆動回路72を制御することで、各空気流路22a,22b,56に対する空気分配比を調整する。この電気ヒータ兼温度センサ9aが、発電セル8の温度を検出する、本発明に係る温度センサである。
ここで、出力電極21a,21bの空気流路22a,22bを通過する空気と、流路基板5の空気流路56を通過する空気とでは、その昇温のされ方が異なる。出力電極21a,21bの空気流路22a,22bでは、発電セル8に直接空気を導入するため、空気の昇温に必要な熱量は発電セル8から供給されるのに対し、流路基板5の空気流路56では、触媒燃焼器9から排出された高温のオフガスが流通する排出流路57と隣接しているため、空気の昇温に必要な熱量の一部をオフガスとの熱交換によって得ることができる。すなわち、出力電極21a,21bの空気流路22a,22bと流路基板5の空気流路56において、流通する空気の昇温に消費される発電セル8の熱量が異なっており、その大きさは出力電極21a,21bの空気流路22a,22bを流通する空気の方が、流路基板5の空気流路56を流通するそれに比べて大きい。したがって、上記したように分配比調整回路73の制御によって、発電セル8に供給する所定の空気流量のうち、出力電極21a,21bの空気流路22a,22bを通じて供給する空気量と、流路基板5の空気流路56を通じて供給する空気分配比率を調整することによって、発電セル8の温度をコントロールすることができる。
具体的に空気分配比率と、発電セル8の温度との関係をシミュレーションにより導き出した。なお、本シミュレーションでは、解析モデルを図14に示すように出力電極21a,21bを直線状とした。また、気化器4の温度は150℃、改質器6の温度は350℃、発電セルの温度は750℃、外気温25℃にそれぞれ固定した条件で行い、発電セル8の温度維持に必要な熱量を算出した。また、発電セル8の発電効率は60%であり、燃料利用率はH=80%、CO=80%、発電量は25Wとした。発電セル8及び触媒燃焼器9の反応熱量は29.5Wとした。空気の総量は1330ccmで、酸素利用率は50%とした。また、原燃料はメタノール水であり、液体ポンプ31により20.07ml/minで気化器4に送られて、当該気化器4でスチーム/カーボン比が2.0の燃料ガスに変換されているものとした。
まず、第1条件として出力電極21a,21bの空気流路22a,22bと、流路基板5の空気流路56との空気分配比を1:1(665ccmずつ)とした場合には、断熱パッケージ10の内部空間への伝熱量は13.2W、改質器6への伝熱量は3.0W、出力電極21a,21bへの伝熱量は6.1W、反応ガスの昇温顕熱は7.3Wとなり、発電セル8を750℃に維持したときに周囲に散逸する熱量は、これらの総和で29.6Wとなった。
次に、第2条件として、出力電極21a,21bの空気流路22a,22bと、流路基板5の空気流路56との空気分配比を1:0とした場合、すなわち、空気流路22a,22bにのみ空気を流すようにした場合には、断熱パッケージ10の内部空間への伝熱量は16.3W、改質器6への伝熱量は3.0W、出力電極21a,21bへの伝熱量は9.7W、反応ガスの昇温顕熱は10.5Wとなり、発電セル8を750℃に維持したときに周囲に散逸する熱量は、これらの総和で39.5Wとなった。
そして、第3条件として、出力電極21a,21bの空気流路22a,22bと、流路基板5の空気流路56との空気分配比を0:1とした場合、すなわち、空気流路56にのみ空気を流すようにした場合には、断熱パッケージ10の内部空間への伝熱量は10.6W、改質器6への伝熱量は3.0W、出力電極21a,21bへの伝熱量は2.1W、反応ガスの昇温顕熱は10.5Wとなり、発電セル8を750℃に維持したときに周囲に散逸する熱量は、これらの総和で26.2Wとなった。
このように、図14の解析モデルにおいては、出力電極21a,21bの空気流路22a,22bと、流路基板5の空気流路56と、に発電に必要な空気流量1330cmmを半分ずつ導入すると(第1条件)、発電セル8の温度を750℃に維持する熱量が、発電セル8及び触媒燃焼器9の反応熱量とほぼ等しくなる。すなわち、電気ヒータ等で余分な熱量を供給しなくとも、発電セル8を750℃に維持して運転することができる。また、発電セル8の温度変動が生じた場合には、空気分配比を1:1から変化させることで、発電セル8の温度を調整することができる。発電セル8の温度が所定温度よりも上昇した場合には、出力電極21a,21bの空気流路22a,22bに対する分配比率を高めることによって、上記の解析モデルでは最大で9.9Wの吸熱による冷却をすることが可能となる。一方、発電セル8の温度が所定温度から低下した場合には、流路基板5の空気流路56に対する分配比立を高めることによって、上記の解析モデルでは最大で3.4Wの発熱による加熱をすることができる。
以下、具体的に分配比調整回路73による温度調整制御について説明する。なお、初期稼動状態として、出力電極21a,21bの空気流路22a,22bと、流路基板5の空気流路56との空気分配比は1:1で、燃料電池装置1が稼動しているものとする。
分配比調整回路73は、まず、電気ヒータ兼温度センサ9aの検出結果から発電セル8の温度を取得する。分配比調整回路73は、取得した温度と、目標とする温度(所定温度)とを比較して、取得した温度の方が高いときは、出力電極21a,21b側の分配比率が従前の比率よりも大きくなるように、バルブ駆動回路72を介してバルブ71を駆動する。これにより、発電セル8の温度が低下することになる。
また、取得した温度と、目標とする温度(所定温度)とを比較して、取得した温度の方が低いときは、分配比調整回路73は、流路基板5側の分配比率が従前の比率よりも大きくなるように、バルブ駆動回路72を介してバルブ71を駆動する。これにより、発電セル8の温度が上昇することになる。
なお、分配比調整回路73は、各流量センサ63,64の検出結果を基にして、分配比立を調整することが、正確な温度制御を実行するうえで好ましい。
以上のように、出力電極21a,21bの空気流路22a,22bと、流路基板5の空気流路56との空気分配比が、分配比調整部70によって調整されるので、従来のようにヒータを稼動させたり、空気ポンプ32の負担を増大させたりすることなく、発電セル8の温度の調整が可能となる。分配比調整部70の消費電力は、液体ポンプ31やヒータの消費電力よりも僅かなものであるため、消費電力の増加を抑えることもできる。
また、流路基板が平板状であって、その厚み方向に積層するように燃料流路55、空気流路56及び排出流路57が形成されているので、各々の流路が流路形状(例えば蛇行流路など)によって互いに干渉することが無いため流路形状の自由度を高めることができる。また、流路間で隣接する面積を大きくすることができるため、効率の良い流体間の熱交換を可能にする。
そして、流路基板5内に触媒燃焼器9が形成されているので、これらを別体に構成するよりも部品点数を削減することが可能となる。
なお、上記実施形態において、流路基板5上に気化器4及び改質器6が設けられているものとしたが、図15(a)に示すように、流路基板5上に気化器4や改質器6が設けられていないものであってもよい。この場合、例えば、気化器4や改質器6が外部に設けられているものであってもよいし、あるいは、燃料容器2より燃料ガスとして水素ガスが供給される構成を備えるものであって気化器4や改質器6を必要としないものであってもよい。
また、上記実施形態においては、アノード出力電極21aとカソード出力電極21bの両方に空気流路22a,22bが設けられるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、図15(b)に示すように、アノード出力電極21a又はカソード出力電極21eの何れか一方にのみ(図15(b)においてはアノード出力電極21aにのみ)に空気流路が設けられるものであってもよく、この場合でも、上記と同等の効果を奏することができる。
<変形例1>
なお、上記の実施形態においては、燃料電池部20における改質器6と対向する面の対角部からアノード出力電極21a及びカソード出力電極21bを引き出していたが、例えば図16、図17に示すように、アノード出力電極23a及びカソード出力電極23bの折り曲げ部23c,23dの折り曲げ回数を調節し、燃料電池部20の略中央付近からアノード出力電極23a及びカソード出力電極23bを引き出してもよい。この場合、空気流路24a,24bと接続される流路87a,87bの構造も適宜変更する。
<変形例2>
また、上記の実施形態においては、断面四角形状のアノード出力電極21a及びカソード出力電極21bを用いたが、例えば図18に示すような折り曲げ部25c,25dを有する三角管状のアノード出力電極25a及びカソード出力電極25bを用いてもよい。この場合、空気流路26a,26bと接続される流路87a,87bの構造を適宜変更する。
<変形例3>
あるいは、図19に示すような円管状のアノード出力電極27a及びカソード出力電極27bを用いてもよい。この場合、空気流路28a,28bと接続される流路87a,87bの構造も適宜変更する。
また、上記の実施形態においては、図5,図6に示すように、アノード出力電極21a及びカソード出力電極21bを直角に屈曲させて折り曲げ部21c,21dを形成していたが、図19に示すように、折り曲げ部27c,27dにおける屈曲箇所を円弧状にして、滑らかに曲げるようにしてもよい。この場合、応力が屈曲箇所に集中することを抑制して、応力を折り曲げ部27c,27d全体に分散させるようにすることができ、アノード出力電極27a及びカソード出力電極27bの応力による破損を抑制することができる。
燃料電池装置を搭載した携帯用の電子機器を示すブロック図である。 発電セルの模式図である。 発電セルスタックの一例を示す模式図である。 断熱パッケージの斜視図である。 断熱パッケージの内部構造を示す斜視図である。 図5の断熱パッケージの内部構造を下側から見た斜視図である。 図4のVII−VII矢視断面図である。 流路基板の下面図である。 図8のIX−IX矢視断面図である。 図9のX−X矢視断面図である。 アノード出力電極及びカソード出力電極、発電セルのみの構造を示す斜視図である。 図11のXII−XII矢視断面図である。 各流路(燃料流路、空気流路及び排出流路)の概略構成を示す説明図である。 空気分配比率と、発電セルの温度との関係を導き出すシミュレーションの解析モデルを示す斜視図である。 断熱パッケージと内部構造の他の構成例を示す斜視図である。 変形例1としての断熱パッケージの内部構造を示す斜視図である。 図16の断熱パッケージの内部構造を下側から見た斜視図である。 変形例2としての断熱パッケージの内部構造の変形例を示す斜視図である。 変形例3としての断熱パッケージの内部構造の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 燃料電池装置
4 気化器
5 流路基板
6 改質器
8 発電セル
9 触媒燃焼器(燃焼部)
9a 電気ヒータ兼温度センサ(温度センサ)
10 断熱パッケージ(断熱容器)
20 燃料電池部
21a アノード出力電極(出力電極)
21b カソード出力電極(出力電極)
22a,22b 空気流路(第一の酸化剤用流路)
32 空気ポンプ(酸化剤供給部)
55 燃料流路
56 空気流路(第二の酸化剤用流路)
57 排出流路
63,64 流量センサ
70 分配比調整部
71 バルブ
72 バルブ駆動回路
73 分配比調整回路
80 セルスタック
90 筐体
100 電子機器

Claims (13)

  1. 燃料ガスと酸化剤との電気化学反応により電力を取り出す発電セルと、
    前記酸化剤を前記発電セルに供給するための第一の酸化剤用流路が形成され、前記発電セルの電力を外部に取り出す出力電極と、
    前記酸化剤を前記発電セルに供給するための第二の酸化剤用流路及び前記発電セルにおける発電反応を経た後のオフガスを外部に排出する排出流路が併設された流路基板と、
    前記第一の酸化剤用流路及び前記第二の酸化剤用流路に対して前記酸化剤を供給する酸化剤供給部と、
    前記酸化剤供給部から、前記第一の酸化剤用流路に供給する前記酸化剤の流量と、前記第二の酸化剤用流路に供給する前記酸化剤の流量との比からなる酸化剤分配比を調整する分配比調整部とを備えることを特徴とする燃料電池装置。
  2. 請求項1記載の燃料電池装置において、
    前記発電セルの温度を検出する温度センサを有し、
    前記分配比調整部は、前記温度センサにより検出された前記発電セルの温度の変化に基づいて、前記酸化剤分配比を調整することを特徴とする燃料電池装置。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池装置において、
    前記第二の酸化剤用流路と前記排出流路とは、前記流路基板の厚み方向に積層するように形成されていることを特徴とする燃料電池装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料電池装置において、
    前記流路基板には、さらに前記燃料ガスを前記発電セルまで案内する燃料流路が形成されていることを特徴とする燃料電池装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池装置において、
    前記流路基板は、前記発電セルにおける前記発電反応後に該発電セルから排出される未反応の前記燃料ガスを、触媒を介した燃焼反応によって燃焼させる燃焼部をさらに備え、前記排出流路には前記燃焼部による燃焼反応を経た後に残留する未反応の前記燃料ガスが前記オフガスとして流れて、外部に排出されることを特徴とする燃料電池装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料電池装置において、
    前記発電セルを収容し、内部空間が大気圧より低い気圧とされた断熱容器をさらに備え、
    前記出力電極の一端は該断熱容器の壁面より外部へ引き出されていることを特徴とする燃料電池装置。
  7. 請求項6記載の燃料電池装置において、
    前記断熱容器に収容され、原燃料が供給されて前記発電セルに供給する燃料ガスを生成する改質器をさらに備えることを特徴とする燃料電池装置。
  8. 請求項7記載の燃料電池装置において、
    前記断熱容器に収容され、前記原燃料を気化して前記燃料ガスを生成する気化器をさらに備えることを特徴とする燃料電池装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の燃料電池装置において、
    前記発電セルには固体酸化物型電解質が用いられていることを特徴とする燃料電池装置。
  10. 燃料ガスと酸化剤との電気化学反応により電力を取り出す発電セルと、前記酸化剤を前記発電セルに供給するための第一の酸化剤用流路が形成され、前記発電セルの電力を外部に取り出す出力電極と、前記酸化剤を前記発電セルに供給するための第二の酸化剤用流路及び前記発電セルにおける発電反応を経た後のオフガスを外部に排出する排出流路が併設された流路基板と、前記第一の酸化剤用流路及び前記第二の酸化剤用流路に対して前記酸化剤を供給する酸化剤供給部と、前記酸化剤供給部から前記第一の酸化剤用流路に供給する前記酸化剤の流量と前記第二の酸化剤用流路に供給する前記酸化剤の流量との比からなる酸化剤分配比を調整する分配比調整部と、を備える燃料電池装置と、
    前記発電セルから取り出される前記電力により駆動される電子機器本体と、を備えることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項10記載の電子機器において、
    前記燃料電池装置は前記発電セルの温度を検出する温度センサを有し、
    前記分配比調整部は、前記温度センサにより検出された前記発電セルの温度の変化に基づいて、前記酸化剤分配比を調整することを特徴とする電子機器。
  12. 請求項10又は11記載の電子機器において、
    前記燃料電池装置における前記流路基板は、前記発電セルにおける前記発電反応後に該発電セルから排出される未反応の前記燃料ガスを、触媒を介した燃焼反応によって燃焼させる燃焼部をさらに備え、前記排出流路には前記燃焼部による燃焼反応を経た後に残留する未反応の前記燃料ガスが前記オフガスとして流れて、外部に排出されることを特徴とする電子機器。
  13. 請求項10〜12のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記燃料電池装置は、前記発電セルを収容し、内部空間が大気圧より低い気圧とされた断熱容器を更に備え、前記出力電極の一端は該断熱容器の壁面より外部へ引き出されていることを特徴とする電子機器。
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