JP5070782B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、作業機に関するものである。
苗の植付作業をする田植機において、進行方向左右に配置される車輪を備え、更に操向手段の操作によって操向される車輪への動力伝動を各別に入切する左右のサイドクラッチを設け、旋回内側の車輪の回転数の検出に基づいて、旋回時に苗植付装置の昇降を自動的に行なわせる旋回連動制御装置を設けたものは公知である(特許文献1)。
特開2004−344020号公報
従来の田植機の旋回連動制御装置にあっては、ステアリングハンドルの操作速度の高低に関係なく苗植付装置の昇降は所定の速度で行われるので、次の植付行程での植付開始位置が乱れるという不具合が発生していた。また、旋回走行時に後輪が泥を持ち上げて圃場に大きな凹凸部ができたり、旋回負荷が大きくなる不具合が考えられる。そこで、本発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
請求項1の発明は、エンジン(12)、左右の前輪(4)及び左右の後輪(5)を備える走行車体(1)を設け、該走行車体(1)に対して昇降する作業装置(3)を設け、後輪サイドクラッチ機構から後輪伝動軸(19)を介して後輪(5)へ伝動する構成とし、後輪伝動軸(19)の回転数をカウントする後輪伝動軸回転数センサ(SE4)を設け、後輪伝動軸回転数センサ(SE4)の検出に基づいて旋回内側の後輪(5)の回転数が0になると、旋回走行時に旋回内側の後輪(5)を完全に停止させないように旋回内側の後輪サイドクラッチ機構を伝動状態に切り替える制御装置を設けた作業機とする。
請求項2の発明は、旋回走行時のステアリングハンドル(10)の切れ角及び操作速度に基いて適正な旋回走行に対して小回り旋回状態や大回り旋回状態と判断されるときに警報を発する構成とし、小回り旋回状態の場合と大回り旋回状態の場合で異なる警報音を発する構成とした請求項1に記載の作業機とする。
請求項3の発明は、走行車体(1)の旋回開始からの前記回転数が所定値(n1)になると作業装置(3)を下降させる旋回制御処理を行う昇降制御手段(51)を設け、エンジンキーを切った状態でも、昇降制御手段(51)の作動に必要な制御値の記憶を維持する構成とし、昇降制御手段(51)は、ステアリングハンドル(10)の操作速度に応じて前記作業装置(3)の下降速度を速くする構成とした請求項1又は2に記載の作業機とする。従って、ステアリングハンドル(10)の操作速度が速いと、作業装置(3)の下降速度は速くなる。
請求項1の発明は、旋回走行時に、後輪(5)が泥を持ち上げて圃場に大きな凹凸部ができたり、旋回負荷が大きくなる不具合を防止できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、旋回走行時にオペレータが小回り旋回状態であるか大回り旋回状態であるかを判断できる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明の効果に加えて、旋回制御処理により、機体の旋回作動と連動して作業装置(3)が昇降制御され、旋回終了後の直進走行により作業を再開できる。また、旋回走行時の作業装置(3)の昇降速度がステアリングハンドル(10)の操作スピードが速いと速くなるので、次の作業行程の開始遅れを防止し、次の作業行程への移行を円滑にすることができる。
以下図面に基づきこの発明の実施形態について説明する。図1〜図4には、この発明を具備した6条植え乗用田植機が図示されている。図1は全体側面図、図2は全体平面図、図3は一部省略した全体平面図、図4は苗植付装置の側面図である。
走行車体1の後側部には昇降用リンク装置2により苗植付装置3を昇降自在に連結し、走行車体1は駆動輪である左右一対の前輪4,4及び後輪5,5を有する四輪駆動車体とし、全体を乗用田植機に構成している。
左右メインフレーム7,7の前側端部にはミッションケース8をボルトにより取り付け、左右メインフレーム7,7の前後方向中間部にはゴムマウントを介してエンジン12を搭載し、ミッションケース8の例えば左側壁面に油圧式無段変速装置HSTをボルトにより一体的に組み付け、エンジン12からの動力を前後進無段変速するように構成している。
ミッションケース8の前側部からステアリング軸(図示省略)を上方に向けて突設し、ステアリング軸の上端部にステアリングハンドル10を取り付け、ステアリングハンドル10の下方部位に操作パネル9を設けている。また、左右メインフレーム7,7上方にはフロアとなる合成樹脂製の機体カバー11を取り付け、エンジン12の上方部位に操縦席13を配設し、操縦席13の後方には施肥装置6を配設している。
また、図3に示すように、ミッションケース8の前側部から左右フロントアクスルケース14,14を左右両側に向けて延出し、左右フロントアクスルケース14,14の端部に縦軸回りに回動可能に左右前輪支持ケース15,15を取り付け、左右前輪支持ケース15,15に左右前輪4,4を支架している。
また、左右メインフレーム7,7の後側端部に横フレーム7aを連結し、この横フレーム7aに設けたローリング軸16aにケース連結フレーム16をローリング自在に支持し、その左右両側部に左右後輪伝動ケース17,17を取り付けている。また、左右メインフレーム7,7の後端部には左右縦フレーム7b,7bを立設し、この左右縦フレーム7b,7bに前記昇降用リンク装置2の前端部を上下回動自在に支持している。
エンジン12の回転動力はベルト伝動装置18を介して油圧式無段変速装置HSTの入力軸に伝達され、油圧式無段変速装置HSTにより前後進切替及び前後進の無段変速がされて、出力軸を経てミッションケース8に伝達される。ミッションケース8に伝達された動力は、ケース内のギヤ式変速装置、デフ機構を経由してミッションケース8の左右両側部から取り出され、前記左右フロントアクスルケース14,14内の左右前輪駆動軸(図示省略)、伝動ギヤ群を経て左右前輪4,4に伝達されている。
また、ミッションケース8内のデフ機構を経由した後輪動力は、ケース内の左右後輪サイドクラッチ機構を経由して左右後輪伝動軸19,19に取り出され、左右後輪伝動ケース17,17内の減速機構を経て左右後輪5,5に伝達されている。また、ミッションケース8の前側部右側から作業動力がPTO伝動軸21に取り出され、PTO伝動軸21からPTO軸22を経て苗植付装置3に伝達されている。
苗植付装置3は、複数の伝動ケース25,…と、これら伝動ケース25,…を相互に連結している駆動軸ケース(図示省略)と、この駆動軸ケース(図示省略)内の伝動横軸(図示省略)と、伝動ケース25,…に対して回転する複数の植付伝動ケース27,…と、植付伝動ケース27,…の回転に伴って所定の植付軌跡に沿って駆動される複数の苗植付具28,…と、横方向に往復移動する苗載せ台29等により構成されている。
また、左右両側の植付伝動ケース27,27の下方には車輪跡を消す左右フロート30L,30Rを昇降調節自在に設け、また、中央の植付伝動ケース27の下方にはセンターフロート30Cを昇降調節自在に設けている。このセンターフロート30Cの昇降移動をフロートセンサ(図示省略)により検出し、この検出値により制御弁(図示省略)を作動し昇降シリンダ31を伸縮調節し、苗植付装置3を所定の植付深さに調節するように構成している。また、センターフロート30Cを左右フロート30L,30Rよりも前後方向に長く構成し、センターフロート30Cの前側端部を左右フロート30L,30Rよりも前方に配設している。
なお、ステアリングハンドル10の近傍には、変速レバー(図示省略)、均平装置上下レバー(図示省略)を設けている。
次に、図5乃至図6に基づき苗植付装置3の前方に配設している均平ロータリ装置について説明する。
苗植付装置3の左右植付フレーム36,36には、前方に突出する上下アーム36a,36bを介して左右均平ロータリフレーム37,37を取り付け、この左右均平ロータリフレーム37,37の左右両側に屈折した下端部に、左右均平ロータリ38,38の軸部38a,38a中間部を軸支している。この左右均平ロータリ38,38の軸部38a,38a内側端部に左右均平ロータリ伝動ケース39,39の後端部を支架し、左右均平ロータリ伝動ケース39,39の前端部に中央均平ロータリ41の左右軸部41aを軸架し、左右均平ロータリ伝動ケース39,39の中間部間に連結枠体39bを連結し補強している。そして、左右後輪5,5の内側に左右補助車輪5a,5aを取り付け、左右補助車輪5a,5aの後部内側に中央均平ロータリ41を入り込ませるように配設している。
また、図5に示すように、例えば、左側の後輪伝動軸19からチエン伝動装置(図示省略)、トルクリミッタ48を介して均平ロータリ伝動軸43に均平ロータリ動力を分岐し、更に、ロータリ自在継手44を介して左均平ロータリ38の軸部38aに動力を伝達している。しかして、左均平ロータリ38の軸部38aに伝達された動力は、左均平ロータリ伝動ケース39内のチエン伝動装置(図示省略)を経由して中央均平ロータリ41の軸部41aの左側端部に伝達され、軸部41aの右側端部から右均平ロータリ伝動ケース39内のチエン伝動装置(図示省略)を経て右均平ロータリ38の軸部38aの左側端部に伝達される。
また、左右均平ロータリ38,38を均平ロータリカバー38b,38bで覆い、中央均平ロータリ41を均平ロータリカバー41bにより覆っている。そして、植付フレーム36から垂下した吊下ロッド45、バネ46により中央均平ロータリ41を上下動自在に遊動的に支持している。
前記構成によると、中央均平ロータリ41を前方に、左右均平ロータリ38,38を後方にずらして配設し、これらの均平ロータリ38,38、41間を前後方向に沿った左右均平ロータリ伝動ケース39,39により動力を伝達しているので、これらの均平ロータリ38,38、41をセンターフロート30C,左右フロート30L,30Rの前方に接近して配置することができ、機体構成を短くすることができる。また、分割した中央均平ロータリ41,左右均平ロータリ38,38を幅狭に構成することができ、苗植付後の整地跡の残りを少なくすることができる。
また、前記構成によると、中央均平ロータリ41を左右後輪5,5の後部内側に入り込むように配置し、中央均平ロータリ41の後部左右両側に左右均平ロータリ38,38を配置しているので、中央均平ロータリ41の後方に空間部が形成されて、中央均平ロータリ41の後方に配置するセンターフロート30Cを大きくすることができ、整地性能を高めることができる。
また、左右後輪5,5の内側に左右補助車輪5a,5aを取り付け、中央均平ロータリ41を左右補助車輪5a,5aの内側に入り込むように配置したので、苗植付装置3及びフロート30C,30L,30Rを走行車体1に接近して連結することができる。
また、植付フレーム36から垂下した吊下ロッド45及びバネ46により中央均平ロータリ41を上下動自在に遊動的に支持しているので、前方の中央均平ロータリ41が圃場の凹凸に対応し上下に遊動しながら追従して表土を均平しながら耕耘作業をすることができ、後続のセンターフロート30Cによる植付深さの検出精度を高めることができる。
次に、図7により制御ブロック構成について説明する。
制御装置51の入力側には、次のように各種スイッチ類及びセンサ類が接続されている。即ち、苗植付装置上昇モードスイッチSW1、n1の設定ダイヤルSW2、n2の設定ダイヤルSW3、n5の設定ダイヤルSW4、HSTレバーセンサSE1、ハンドル切れ角センサSE2、前輪デフロックぺダルセンサSE3、後輪伝動軸回転数センサSE4、センターフロートセンサSE5、昇降リンクセンサSE6、植付クラッチセンサSE7、トルクリミッタセンサSE8が、制御装置51の入力側に接続されていて、各種信号が制御装置51に入力される。
また、制御装置51の出力側には、HST操作用モータM1、整地装置昇降モータM2、昇降用リンク装置2作動用の昇降制御弁作動ソレノイドSL1、植付クラッチ作動ソレノイドSL2、モニタ52、施肥クラッチ作動ソレノイドSL3、左サイドクラッチ作動ソレノイドSL4、右サイドクラッチ作動ソレノイドSL5がそれぞれ接続されていて、制御装置51から各種機器に制御指令が出力される。
n1の設定ダイヤルSW2は、「標準」を中心に「早い」から「遅い」までの所定範囲内で調節可能なダイヤルであり、その指示に対応する後輪伝動軸(ドライブシャフト)の回転数n1が苗植付装置3の下降タイミングとして設定される。また、所定値n2は圃場の直線植付走行距離と対応する回転距離であり、予めn2の設定ダイヤルSE3により設定することにより、圃場端の畔際との接近を判定することができる。
また、n5の設定ダイヤルSW4で施肥タイミング「n5」を設定するにあたり、車速が速いときには大に補正し、車速が遅いときには小に補正するようにすると、旋回制御時の走行速度が変化しても施肥タイミングを苗の植付位置に合わせた適確な施肥をすることができる。
また、これらの一連の作動パターンに必要な制御値、例えば、直進走行距離、旋回時操舵量、旋回時変速値は、エンジンキーを切った状態でも記憶が維持され、また、その一方で全制御値をリセットするスイッチを設けることにより、圃場が変わった場合に新たな制御値を設定可能に構成している。
前記のように構成することにより、左または右の旋回制御処理により、機体の旋回作動と連動して苗植付装置3が関連的に昇降制御され、旋回終了後の直進走行により苗植付作業が再開される。
次ぎに、制御装置51の制御内容を図8のフローチャートに基づき説明する。
制御が開始すると、まず、各種センサの検出値を読み込み(ステップS1)、植付走行速度か否かを判定し(ステップS2)、植付走行速度であると、次いで、苗植付装置3の植付クラッチ入りか否かを判定し(ステップS3)、植付クラッチ入りで、ステアリングハンドル10の操作速度が大であると(ステップS4)、次いで、ステアリングハンドル10を所定時間以上同じ方向に操作したか否かを判定する(ステップS5)。
そして、ステアリングハンドル10を所定時間以上同じ方向に操作していると、ステアリングハンドル10の操作方向を判定する(ステップS7)。左旋回のときには、旋回内側のドライブシャフトの回転数のカウントを開始し(ステップS8)、左ターン制御を実行し(ステップS9)、また、右旋回制御のときには、旋回内側のドライブシャフトの回転数のカウントを開始し(ステップS10)、右ターン制御を実行する(ステップS11)。
なお、旋回制御における機体の作動内容と制御装置51の制御内容は次のとおりである。
第1段階として、手動操作で植付クラッチを切り、苗植付装置3を上昇すると、植付クラッチ「切り」を植付クラッチセンサSE7が検知し、後輪伝動軸回転数センサSE4により回転数のカウントを開始する。
第2段階として、旋回のためにステアリングハンドル10を切ると、ハンドル角度が基準値以上かをハンドル切れ角センサSE2により検知して信号を出し、ステアリングハンドル10を切るまでのドライブシャフトの回転数を記憶する。
第3段階として、旋回開始後機体が90度回転したところで、苗植付装置3が自動的に下がりはじめ、ステアリングハンドル10の切り操作の信号から機体が90度旋回するまでドライブシャフトが回転したところで、苗植付装置3の下げ信号を出す。
第4段階として、ステアリングハンドル10を直進状態に戻すと、隣接条の苗植付終いと同じ所から自動的に苗の植え付けを開始し、前記第2段階で記憶した回転数とステアリングハンドル10切り操作から植付を開始するまでの間のドライブシャフトの回転数を足したところで、植付クラッチの入り信号を出力する。
次に、図9及び図10に基づいて説明する。
制御が開始すると、苗植付装置上昇モードか否かの判定をし(ステップS21)、苗植付装置上昇モードでないときには、ドライブシャフトの回転数がn1か否かを判定し(ステップS22)、回転数がn1であると、苗植付装置3の下降速度を演算し(ステップS23)、次いで、演算された下降速度に基づき苗植付装置3を下降させる(ステップS24)。
この下降速度の演算式は、旋回時車速と、ステアリングハンドル10の操作角度と、ステアリングハンドル10の操作スピードの3項目に基づき関連的に下降速度を演算するものである。例えば、計算式「(昇降スピードY)=(ハンドル操作角度)×(車速)×(ハンドルスピード+a)」(aは定数)により演算し、車速、ステアリングハンドル10の操作角度、ステアリングハンドル10の操作スピードが大であると下降スピードが速くなり、小であると下降スピードが遅くなるように構成している。従って、旋回スピードが速くなると苗植付装置3の下降スピードも関連的に速くなり、高速で旋回しても空植えを防止することができる。
次いで、センターフロート30Cの検出値が接地状態か否かを判定し(ステップS25)、接地していないと、ドライブシャフトの回転数が変化しているか否かを判定し(ステップS26)、変化していないと苗植付装置3を固定し(ステップS27)、変化していると、前記構成によるとステップS24に戻る。
また、センターフロート30Cの検出値が接地していると(ステップS25)、ドライブシャフトの回転数が「n2−n5」になったか否かを判定し(ステップS28)、設定値「n2−n5」になっていると、施肥クラッチを入りにし(ステップS29)、次いで、ドライブシャフトの回転数が「n2」になったか否かを判定し(ステップS30)、回転数が「n2」になると苗植付装置3の植付クラッチを入りにし(ステップS31)、ドライブシャフトの回転数カウントをクリアし(ステップS12)、旋回制御は終了する。
また、苗植付装置上昇モードか否かの判定をし(ステップS21)、苗植付装置上昇モードであるときには、苗植付装置3の上昇速度を演算し(ステップS36)、次いで、演算された上昇速度に基づき苗植付装置3を上昇させ(ステップS37)、前記ステップS28に移行する。
この上昇速度の演算式は、旋回時の車速と、ステアリングハンドル10の操作角度と、ステアリングハンドル10の操作スピードの3項目に基づき関連的に下降速度を演算するものであり、例えば、計算式「(昇降スピードY)=(ハンドル操作角度)×(車速)×(ハンドルスピード+a)」(aは定数)により演算し、車速とステアリングハンドル10の操作角度とステアリングハンドル10の操作スピードが大であると上昇スピードが速くなり、小であると上昇スピードが遅くなるように構成している。従って、旋回初期に苗植付装置3の上昇が遅れても、フロート12を引き摺り破損するような不具合を防止することができる。
また、前記ステップS22において、ドライブシャフトの回転数が「n1」になったか否かを判定し、回転数が「n1」でないときには、次いで、前輪デフロックぺダルセンサSE3がONか否かを判定し(ステップS33)、ONでないと次いで逆ステアリングハンドル10の操作スピードが大きいか否かを判定し(ステップS34)、ハンドル操作スピードが大きいと旋回時の苗植付装置上昇モードを自動的に切りにする。また、ハンドル操作スピードが大きくないときには、トルクリミッタ48の作動時間をトルクリミッタセンサSE8で検出し「大」か否かを判定し(ステップS35)、「大」でないときには前記ステップS21に戻り、また、「大」のときには旋回昇降制御を終了する。
前記ステップS33,34により、畔際旋回時に前輪4,4が畔に乗り上げて、前輪4,4が空転し旋回不可能な場合には、前輪デフロックペダル(図示省略)を踏むことにより、旋回昇降制御を自動的に切りにすることができ、誤操作を防止することができる。
また、旋回途中に走行を停止すると、苗植付装置3の昇降をその時点で停止し、また、旋回走行を再開すると、苗植付装置3の昇降の固定を解除し苗植付装置3の昇降制御を再開するように構成してもよい。このように構成すると、畔際での旋回中に苗植付装置3が衝突しそうになり走行を停止すると、苗植付装置3をその昇降位置で停止し固定することにより、苗植付装置3の損傷を防止でき、また、走行再開時には苗植付装置3の昇降制御を迅速に再開することができる。
前記ステップS34により、ステアリングハンドル10の旋回操作による苗植付装置3の上昇制御は、2回目のステアリングハンドル10の逆操作のスピードが一定速度以上速ければ自動的に切りとなるので、誤操作を防止することができる。
前記ステップS35により、枕地耕耘用の均平ロータリ(整地装置)38,41を設けたものでは、圃場を整地する枕地均平ロータリ38,41の負荷をトルクリミッタセンサSE8により検出し、検出値が制御基準値より大の過負荷基準値を超えると、旋回時の苗植付装置昇降制御を自動的に切りにする。また、過負荷基準値より負荷が小のときには、トルクリミッタセンサSE8が制御基準値以下の負荷を検出すると、検出負荷が基準値となるように苗植付装置3を下降調節し、また、基準値以上になると苗植付装置3を上昇するように昇降制御する。
前記構成によると、枕地均平ロータリ38,41を正常に作動させて枕地の均平整地作業をすると共に、過負荷のときには旋回時苗植付装置昇降制御を自動的に解除し誤操作を防止することができる。
また、前記均平ロータリ38,41により枕地を整地するにあたり、ダイヤル式の基準値設定手段(図示省略)を設け、圃場の硬軟に合わせて基準値設定手段を操作し制御基準値を上下に補正できるように構成すると、硬軟の圃場でも均平ロータリ38,41の整地深度を所定深度に維持し適正な均平整地作業をすることができる。
また、前記旋回走行時の苗植付装置昇降制御をするにあたり、旋回内側の後輪回転数が「0」になると、後輪クラッチを接続(あるいは半クラッチ状態)して動力を伝達し、旋回内側の後輪を完全に停止させないように構成してもよい。このように構成すると、圃場の条件により、あるいは、後輪5,5に補助車輪を装着した場合にも、旋回内側の後輪5がつれ回りせずに、泥を持ち上げ圃場に大きな凹凸部ができたり、旋回負荷が大きくなる不具合を防止することができる。
また、前記旋回走行時の苗植付装置昇降制御をするにあたり、畔際の旋回走行時に前輪4,4が畔に乗り上げ、傾斜検出センサ(図示省略)により田植機1が所定値以上傾斜したことを検出すると、前輪4,4のデフロック装置が自動的にかかるように構成すると共に、旋回走行時の苗植付装置昇降制御を停止するように構成してもよい。前記構成によると、機体傾斜時に旋回時の苗植付装置昇降制御を自動的に解除して、誤操作を防止し安全を確保することができる。
また、前記旋回走行時に苗植付装置昇降制御をするにあたり、旋回時の車速、左右後輪5,5の回転差、ステアリングハンドル10の切れ角及びステアリングハンドル10の操作スピードが適正に実施されているかどうかを判定する基準を設定しておき、設定基準からステアリングハンドル10の操作スピード及びハンドル切れ角がずれている場合には、オペレータに警報を発するようにしてもよい。図11は、判定基準の一例を示すもので、ステアリングハンドル10の操作スピードとステアリングハンドル10の切れ角との関係から基準線Aを設定し、基準線Aに対し、基準線Aの上下に許容範囲Bを設定し、これからずれると警報を発するように構成してもよい。
前記構成によると、旋回制御で植付条合わせをする場合に、条合わせが大きくずれても警報により修正することができ、条合わせのずれを防止し植付間隔の広がりを防止することができる。
また、前記基準線A及び許容範囲Bに対して下方にずれた小回りしすぎる場合と、上方にずれた大回りしすぎる場合とで、例えば、警報音を変えて報知するように構成すると、オペレータは小回りあるいは大回りのずれを知ることができ、植付間隔の修正作業が容易になる。
田植機の全体側面図。 田植機の全体平面図。 田植機の一部省略した平面図。 苗植付装置の側面図。 苗植付装置及び均平装置の平面図。 均平装置の背面図。 制御ブロック図。 フローチャート。 フローチャート。 フローチャート。 制御基準線を示す図。
1:走行車体、3:苗植付装置、4:前輪、5:後輪、10:ステアリングハンドル、12:エンジン、51:制御装置、SE4:後輪伝動軸回転数センサ

Claims (3)

  1. エンジン(12)、左右の前輪(4)及び左右の後輪(5)を備える走行車体(1)を設け、該走行車体(1)に対して昇降する作業装置(3)を設け、後輪サイドクラッチ機構から後輪伝動軸(19)を介して後輪(5)へ伝動する構成とし、後輪伝動軸(19)の回転数をカウントする後輪伝動軸回転数センサ(SE4)を設け、後輪伝動軸回転数センサ(SE4)の検出に基づいて旋回内側の後輪(5)の回転数が0になると、旋回走行時に旋回内側の後輪(5)を完全に停止させないように旋回内側の後輪サイドクラッチ機構を伝動状態に切り替える制御装置を設けた作業機。
  2. 旋回走行時のステアリングハンドル(10)の切れ角及び操作速度に基いて適正な旋回走行に対して小回り旋回状態や大回り旋回状態と判断されるときに警報を発する構成とし、小回り旋回状態の場合と大回り旋回状態の場合で異なる警報音を発する構成とした請求項1に記載の作業機。
  3. 走行車体(1)の旋回開始からの後輪伝動軸(19)の回転数が所定値(n1)になると作業装置(3)を下降させる旋回制御処理を行う昇降制御手段(51)を設け、エンジンキーを切った状態でも、昇降制御手段(51)の作動に必要な制御値の記憶を維持する構成とし、昇降制御手段(51)は、ステアリングハンドル(10)の操作速度に応じて前記作業装置(3)の下降速度を速くする構成とした請求項1又は2に記載の作業機。
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