JP5070446B2 - 液体圧送設備の異常検出装置及び方法、異常検出機能付きの超音波流量計 - Google Patents

液体圧送設備の異常検出装置及び方法、異常検出機能付きの超音波流量計 Download PDF

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Description

本発明は、周期的に圧送する往復動ポンプを含む液体圧送設備の異常を、超音波を利用して検出する液体圧送設備の異常検出装置及び方法、異常検出機能付きの超音波流量計に関するものである。
従来、半導体製造工程で用いられる洗浄薬液等の循環システムでは、清浄性や耐薬品性に優れたベローズポンプが使用されている。ベローズポンプは、ベローズを伸縮させることで液体の吸込と吐出とを行うポンプである。このベローズポンプでは、ベローズが伸縮を繰り返すことで磨耗して破損するといった故障モードの発生確率が高く、その故障モードを早期に検知する必要がある。ベローズポンプにおいて、ベローズが破れた場合、その破れた箇所から液体中に気泡が混入するため、液体中の気泡の増加を検知することにより、ポンプ故障の判定を行うことが可能である。
特許文献1等には、超音波を利用して液体中の気泡を検出する気泡検出装置が開示されており、その気泡検出装置を用いれば、ポンプ故障時に液体に混入した気泡を検出することができる。具体的には、特許文献1の気泡検出装置では、液体中を伝搬した超音波の受信レベルの変動値と低下時間とを積算し、その演算結果に基づいて気泡を検出している。また、特許文献2に開示されている気泡検出システムでは、超音波を利用して導管内を通過する液体中の気泡の数及び体積を経時的に検出している。そして、液体を圧送するローラポンプの回転周期と、気泡個数の最大値の発現周期が一致した場合に、導管内に空気が吸引されていると判断している。
特許第4147583号公報 特開2005−46404号公報
ところが、液体中に気体がある程度存在した状態で配管内を流れているシステムにおいては、ベローズの破れによって混入した気泡と従前から液体中に存在していた気泡との判別が難しく、従来の気泡検出装置を用いて、ポンプ故障を判定することができない。例えば、特許文献2の気泡検出システムを用いた場合、液体中に大量の気泡が混入されると、気泡個数の最大値が一定期間継続して検出されてしまう。この場合には、気泡個数の最大値の発現周期を正確に求めることができず、ポンプ故障を精度良く検出することができない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体を周期的に圧送する往復動ポンプを含んで構成された液体圧送設備において、液体中に混入した気泡を精度良く検出して液体圧送設備の異常を的確に判定することができる液体圧送設備の異常検出装置を提供することにある。また、別の目的は、液体の流量を計測しつつその液体中に混入した気泡を精度良く検出して液体圧送設備の異常を的確に判定することができる異常検出機能付きの超音波流量計を提供することにある。さらに、別の目的は、液体を周期的に圧送する往復動ポンプを含んで構成された液体圧送設備において、液体中に混入した気泡を精度良く検出して液体圧送設備の異常を的確に判定することができる液体圧送設備の異常検出方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、手段1に記載の発明は、可動部材の往復動により液体を周期的に圧送する往復動ポンプを含む液体圧送設備の異常を、超音波を利用して検出する装置であって、前記往復動ポンプの駆動周期に関するデータを取得するポンプ駆動周期取得手段と、前記往復動ポンプにおける液体吐出側管路またはそれに接続された液体圧送用管路に設けられ、前記管路内の液体中に超音波を伝搬させるとともにその超音波を受信するセンサ部と、前記センサ部が受信した超音波の受信信号に基づいて、前記液体中に含まれる気泡の増減に関するデータを取得する気泡検出処理手段と、前記気泡検出処理手段が取得したデータを周波数解析することで前記気泡の増減周期を求める気泡増減周期演算手段と、前記往復動ポンプの駆動周期と前記気泡の増減周期とを比較し、それら周期が一致した場合に前記液体圧送設備に異常が生じていると判定する異常判定手段とを備え、前記気泡検出処理手段は、前記超音波の受信信号の信号強度を計測する受信感度計測手段と、計測された前記超音波の信号強度に基づいて気泡の有無を判定する気泡有無判定手段と、一定時間内において前記気泡有無判定手段による複数回の判定結果に基づき、気泡が無いまたは有りと判定された回数をカウントすることにより、所定時間間隔毎の気泡検出率の時系列データを生成し、当該時系列データを前記気泡の増減に関するデータとする気泡検出率計数手段とを含むことを特徴とする液体圧送設備の異常検出装置をその要旨とする。
手段1に記載の発明によると、ポンプ駆動周期取得手段によって、往復動ポンプの駆動周期に関するデータが取得される。また、往復動ポンプにおける液体吐出側管路またはそれに接続された液体圧送用管路にセンサ部が設けられており、そのセンサ部によって、管路内の液体中に超音波が伝搬されるとともにその超音波が受信される。そして、センサ部で受信された超音波の受信信号に基づいて、気泡検出処理手段により、液体中に含まれる気泡の周期的な増減に関するデータが取得され、気泡増減周期演算手段により、そのデータを周波数解析することで気泡の増減周期が求められる。さらに、異常判定手段によって、往復動ポンプの駆動周期と気泡の増減周期とが比較される。ここで、往復動ポンプなどの液体圧送設備が故障して液体中に気泡が混入する場合、ポンプの駆動周期によって気泡の混入量が増減する。従って、往復動ポンプの駆動周期と気泡の増減周期とが一致する場合には、往復動ポンプなどの故障により液体圧送設備に異常が生じていると判定することができる。このように異常検出装置を構成すれば、液体圧送設備の管路を流れる液体中に常時気泡が混入している場合においても、ポンプ故障等による気泡の増減周期を確実に求めることができる。そして、その気泡の増減周期とポンプの駆動周期との比較結果に基づいて、液体圧送設備の異常を的確に判定することができる。
手段2に記載の発明は、手段1において、前記管路内における前記液体の流量または流速を計測する計測手段をさらに備え、前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記計測手段が計測した前記液体の流量または流速の変動状況に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得することをその要旨とする。
前記往復動ポンプは、可動部材が往復動することで液体を周期的に圧送するポンプであるため、管路内を流れる液体の流量または流速は、往復動ポンプの駆動周期に応じて変動する。
従って、手段2に記載の発明のように、計測手段により管路内を流れる液体の流量または流速を計測し、ポンプ駆動周期取得手段によりその流量または流速の変動状況に基づいて往復動ポンプの駆動周期を求めることができる。
手段3に記載の発明は、手段2において、前記センサ部は、前記管路内において、前記液体の流れの正方向及び逆方向に超音波を伝搬させるとともに、正方向に伝搬した超音波と逆方向に伝搬した超音波とをそれぞれ受信し、前記計測手段は、前記正方向に伝搬した超音波の伝搬時間と前記逆方向に伝搬した超音波の伝搬時間との差から、前記液体の流量または流速を計測することをその要旨とする。
手段3に記載の発明によると、センサ部により、液体の流れの正方向に伝搬した超音波と逆方向に伝搬した超音波とが受信され、計測手段により、正方向に伝搬した超音波の伝搬時間と逆方向に伝搬した超音波の伝搬時間との差から、液体の流量または流速が計測される。このように、気泡検出用のセンサ部を使用して流体の流量を計測することにより、気泡検出用のセンサ部と、流量計測用のセンサ部とを別々に設ける場合と比較して、部品コストを抑えることができる。さらに、装置の小型化を図ることができる。
手段6に記載の発明は、手段1乃至5のいずれかにおいて、前記気泡増減周期演算手段は、前記時系列データをフーリエ変換することにより前記気泡の増減周期を求めることをその要旨とする。
前記液体圧送設備では、往復動ポンプによって液体が圧送されるため、管路内を流れる液体の圧力は往復動ポンプの駆動周期に応じて変動する。従って、手段4に記載の発明のように、圧力計測手段により管路内における液体の圧力を検出し、ポンプ駆動周期取得手段により液体の圧力の変動状況に基づいて往復動ポンプの駆動周期を求めることができる。
手段5に記載の発明は、手段1において、前記可動部材の往復動を検出する位置センサをさらに備え、前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記位置センサが検出した往復動周期に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得することをその要旨とする。
前記往復動ポンプの駆動時には、可動部材が往復動する。従って、手段5に記載の発明のように、位置センサにより可動部材の往復動を検出し、ポンプ駆動周期取得手段により可動部材の往復動周期に基づいて往復動ポンプの駆動周期を求めることができる。
手段6に記載の発明は、手段1乃至5のいずれかにおいて、前記気泡検出処理手段は、所定時間内における気泡検出率の時系列データを取得し、前記気泡増減周期演算手段は、前記時系列データをフーリエ変換することにより前記気泡の増減周期を求めることをその要旨とする。
手段6に記載の発明によると、気泡検出処理手段により、所定時間内における気泡検出率の時系列データが取得され、気泡増減周期演算手段により、その時系列データをフーリエ変換することで気泡の増減周期が正確に求められる。
手段7に記載の発明は、手段1乃至6のいずれかにおいて、前記往復動ポンプは、前記可動部材としてのベローズを所定の駆動周期で伸縮させることにより前記液体を圧送するベローズポンプであり、前記異常判定手段は、前記ベローズの駆動周期と前記気泡の増減周期との比較結果に基づいて、前記ベローズにおける異常の発生を判定することをその要旨とする。
手段7に記載の発明によると、可動部材としてのベローズを所定の駆動周期で伸縮させることにより液体を圧送するベローズポンプが用いられる。ベローズポンプは、清浄性や耐薬品性に優れた往復動ポンプであるが、長期間使用するとベローズが伸縮を繰り返すことで磨耗して破損する。そして、ベローズの破れた箇所から液体中に気泡が混入する。この場合、異常判定手段により、ベローズポンプの駆動周期と気泡の増減周期との比較結果に基づいて、ベローズにおける異常の発生を的確に判定することができる。
手段8に記載の発明は、可動部材の往復動により液体を周期的に圧送する往復動ポンプを含む液体圧送設備の異常を、超音波を利用して検出する機能を付与した超音波流量計であって、前記往復動ポンプの駆動周期に関するデータを取得するポンプ駆動周期取得手段と、前記往復動ポンプにおける液体吐出側管路またはそれに接続された液体圧送用管路に設けられ、前記管路内の液体中に超音波を伝搬させるとともにその超音波を受信するセンサ部と、前記センサ部が受信した超音波の受信信号に基づいて、前記液体中に含まれる気泡の増減に関するデータを取得する気泡検出処理手段と、前記気泡検出処理手段が取得したデータを周波数解析することで前記気泡の増減周期を求める気泡増減周期演算手段と、前記往復動ポンプの駆動周期と前記気泡の増減周期とを比較し、それら周期が一致した場合に前記液体圧送設備に異常が生じていると判定する異常判定手段とを備え、前記気泡検出処理手段は、前記超音波の受信信号の信号強度を計測する受信感度計測手段と、計測された前記超音波の信号強度に基づいて気泡の有無を判定する気泡有無判定手段と、一定時間内において前記気泡有無判定手段による複数回の判定結果に基づき、気泡が無いまたは有りと判定された回数をカウントすることにより、所定時間間隔毎の気泡検出率の時系列データを生成し、当該時系列データを前記気泡の増減に関するデータとする気泡検出率計数手段とを含むことを特徴とする異常検出機能付きの超音波流量計をその要旨とする。
手段8に記載の発明によると、ポンプ駆動周期取得手段によって、往復動ポンプの駆動周期に関するデータが取得される。また、往復動ポンプにおける液体吐出側管路またはそれに接続された液体圧送用管路にセンサ部が設けられており、そのセンサ部によって、管路内の液体中に超音波が伝搬されるとともにその超音波が受信される。そして、センサ部で受信された超音波の受信信号に基づいて、気泡検出処理手段により、液体中に含まれる気泡の周期的な増減に関するデータが取得され、気泡増減周期演算手段により、そのデータを周波数解析することで気泡の増減周期が求められる。さらに、異常判定手段によって、往復動ポンプの駆動周期と気泡の増減周期とが比較される。そして、往復動ポンプの駆動周期と気泡の増減周期とが一致する場合、往復動ポンプなどの故障により液体圧送設備に異常が生じていると判定される。このように超音波流量計を構成すれば、液体圧送設備の管路を流れる液体中に常時気泡が混入している場合においても、ポンプ故障等による気泡の増減周期を確実に求めることができる。そして、気泡の増減周期とポンプの駆動周期との比較結果に基づいて、液体圧送設備の異常を的確に判定することができる。またこの超音波流量計では、液体の流量を測定しつつ液体圧送設備の異常を監視できるため、異常検出装置を別途設ける場合と比較して、設置スペースを削減することが可能となる。
手段9に記載の発明は、手段8において、前記管路内における前記液体の流量または流速を計測する計測手段をさらに備え、前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記計測手段が計測した前記液体の流量または流速の変動状況に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得することをその要旨とする。
手段9に記載の発明によると、計測手段により管路内を流れる液体の流量または流速が計測され、ポンプ駆動周期取得手段によりその流量または流速の変動状況に基づいて往復動ポンプの駆動周期が求められる。このように、超音波流量計の流量計測機能を使用して往復動ポンプの駆動周期を求める場合、その駆動周期を取得するための手段を液体圧送設備側に設ける必要がなく、実用上好ましいものとなる。
手段10に記載の発明は、手段9において、前記センサ部は、前記管路内において、前記液体の流れの正方向及び逆方向に超音波を伝搬させるとともに、正方向に伝搬した超音波と逆方向に伝搬した超音波とをそれぞれ受信し、前記計測手段は、前記正方向に伝搬した超音波の伝搬時間と前記逆方向に伝搬した超音波の伝搬時間との差から、前記液体の流量または流速を計測することをその要旨とする。
手段10に記載の発明によると、センサ部により、液体の流れの正方向に伝搬した超音波と逆方向に伝搬した超音波とが受信され、計測手段により、正方向に伝搬した超音波の伝搬時間と逆方向に伝搬した超音波の伝搬時間との差から、液体の流量または流速が計測される。このように、共通のセンサ部を使用して気泡検出と流量計測とを行うことにより、気泡検出用センサ部と流量計測用センサ部とを別々に設ける場合と比較して、部品コストを抑えることができる。さらに、超音波流量計の小型化を図ることができる。
手段11に記載の発明は、手段8において、前記管路内における前記液体の圧力を検出する圧力計測手段をさらに備え、前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記圧力計測手段が計測した前記液体の圧力の変動状況に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得することをその要旨とする。
手段11に記載の発明によると、圧力計測手段により管路内における液体の圧力が検出され、ポンプ駆動周期取得手段により液体の圧力の変動状況に基づいて往復動ポンプの駆動周期が求められる。
手段12に記載の発明は、手段8において、前記可動部材の往復動を検出する位置センサをさらに備え、前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記位置センサが検出した往復動周期に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得することをその要旨とする。
手段12に記載の発明によると、位置センサにより可動部材の往復動が検出され、ポンプ駆動周期取得手段により可動部材の往復動周期に基づいて往復動ポンプの駆動周期が求められる。
手段13に記載の発明は、手段8乃至12のいずれかにおいて、前記気泡増減周期演算手段は、前記時系列データをフーリエ変換することにより前記気泡の増減周期を求めることをその要旨とする。
手段13に記載の発明によると、気泡検出処理手段により、所定時間内における気泡検出率の時系列データが取得され、気泡増減周期演算手段により、その時系列データをフーリエ変換することで気泡の増減周期が正確に求められる。
手段14に記載の発明は、手段8乃至13のいずれかにおいて、前記往復動ポンプは、前記可動部材としてのベローズを所定の駆動周期で伸縮させることにより前記液体を圧送するベローズポンプであり、前記異常判定手段は、前記ベローズの駆動周期と前記気泡の増減周期との比較結果に基づいて、前記ベローズにおける異常の発生を判定することをその要旨とする。
手段14に記載の発明によると、可動部材としてのベローズを所定の駆動周期で伸縮させることにより液体を圧送するベローズポンプが用いられる。ベローズポンプにおいて、ベローズが磨耗して破損した場合、異常判定手段によって、ベローズの駆動周期と気泡の増減周期との比較結果に基づいて、ベローズにおける異常の発生を的確に判定することができる。
手段15に記載の発明は、可動部材の往復動により液体を周期的に圧送する往復動ポンプを含む液体圧送設備の異常を、超音波を利用して検出する方法であって、前記往復動ポンプの駆動周期に関するデータを取得するステップと、前記往復動ポンプにおける液体吐出側管路またはそれに接続された液体圧送用管路の内部を流れる液体中に超音波を伝搬させるとともにその超音波を受信するステップと、受信した超音波の受信信号の信号強度を計測するステップと、計測された前記超音波の信号強度に基づいて気泡の有無を判定するステップと、一定時間内において複数回の気泡有無判定を行った判定結果に基づき、気泡が無いまたは有りと判定された回数をカウントすることにより、所定時間間隔毎の気泡検出率の時系列データを生成し、当該時系列データを前記気泡の増減に関するデータとするステップと、前記データを周波数解析することで前記気泡の増減周期を求めるステップと、前記往復動ポンプの駆動周期と前記気泡の増減周期とを比較し、それら周期が一致した場合に前記液体圧送設備に異常が生じていると判定するステップとを含むことを特徴とする液体圧送設備の異常検出方法をその要旨とする。
手段15に記載の発明によると、往復動ポンプの駆動周期に関するデータが取得される。また、往復動ポンプにおける液体吐出側管路またはそれに接続された液体圧送用管路内の液体中に超音波が伝搬されるとともにその超音波が受信され、その超音波の受信信号に基づいて、液体中に含まれる気泡の周期的な増減に関するデータが取得される。そして、そのデータを周波数解析することで気泡の増減周期が求められる。このようにすると、液体圧送設備の管路を流れる液体中に常時気泡が混入している場合においても、ポンプ故障等による気泡の増減周期を確実に求めることができる。そして、その気泡の増減周期とポンプの駆動周期との比較結果に基づいて、液体圧送設備の異常を的確に判定することができる。
以上詳述したように、手段1〜7に記載の発明によると、液体中に混入した気泡を精度良く検出して液体圧送設備の異常を的確に判定することができる液体圧送設備の異常検出装置を提供することができる。
また、手段8〜14に記載の発明によると、液体の流量を計測しつつその液体中に混入した気泡を精度良く検出して液体圧送設備の異常を的確に判定することができる異常検出機能付きの超音波流量計を提供することができる。
さらに、手段15に記載の発明によると、液体中に混入した気泡を精度良く検出して液体圧送設備の異常を的確に判定することができる液体圧送設備の異常検出方法を提供することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を液体圧送設備に具体化した第1の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、本実施の形態の液体圧送設備は、半導体製造ラインにおいて液体W1(例えば、洗浄薬液)を供給するために用いられる。
図1に示されるように、液体圧送設備1は、液体W1を供給するための液体圧送用管路2と、その液体圧送用管路2に接続されるベローズポンプ3(往復動ポンプ)と、ベローズポンプ3を駆動するポンプ駆動装置4と、ベローズポンプ3の異常を検出するための異常検出装置5とを備えている。
ベローズポンプ3は、液体吸込側管路6a及び液体吐出側管路6bが設けられたポンプヘッド7と、可動部材としてのベローズ8とを備える。ベローズポンプ3において、ポンプヘッド7の液体吸込側管路6aは、図示しない液体貯蔵タンク等の液体供給源に接続されており、液体吐出側管路6bが液体圧送用管路2に接続されている。ベローズポンプ3は、ベローズ8を所定の駆動周期で伸縮させることによって液体W1を液体圧送用管路2に圧送する。
ポンプ駆動装置4は、インバータ制御によってベローズポンプ3の駆動周期を制御する周波数制御部9と、ベローズポンプ3の駆動周期に応じた周波数信号を出力する周波数出力部10とを含む。
異常検出装置5は、ポンプ駆動周期計測部11と、気泡検知センサ部12と、気泡検知制御部13と、気泡検知演算部14と、異常警報出力部15とを備える。
ポンプ駆動周期計測部11(ポンプ駆動周期取得手段)は、周波数出力部10から出力された周波数信号を取り込み、ベローズポンプ3の駆動周期を計測する。そして、ポンプ駆動周期計測部11は、その駆動周期に関するデータを気泡検知演算部14に出力する。
気泡検知センサ部12は、超音波を送受信するための超音波送信器17及び超音波受信器18を備え、超音波送信器17及び超音波受信器18は、液体圧送用管路2を介して対向するようにその液体圧送用管路2の側壁に固定されている。気泡検知センサ部12において、超音波送信器17は、液体圧送用管路2内を流れる液体W1中に超音波を送信し、超音波受信器18は、その液体W1中を伝搬した超音波を受信する。なお、本実施の形態において、超音波送信器17及び超音波受信器18が送受信する超音波は、例えば3MHzの周波数である。
気泡検知制御部13は、超音波送信回路21、超音波受信回路22、及びタイマ23を備え、気泡検知センサ部12における超音波の送受信タイミングを制御する。具体的には、超音波送信回路21は、タイマ23で計測される所定期間(例えば、10秒)内において、定期的(例えば、100μs毎)に送信信号を超音波送信器17に出力する。この送信信号に基づいて超音波送信器17が駆動されて超音波が出力される。そして、超音波受信器18で超音波が受信され、その受信信号が超音波受信器18から超音波受信回路22に出力される。超音波受信回路22は、信号増幅回路を含み、超音波の受信信号を増幅して気泡検知演算部14に出力する。
気泡検知演算部14は、受信感度計測手段24、気泡有無判定手段25、気泡検出率計数手段26、気泡増減周期演算手段27、周期比較手段28、及びポンプ異常判定手段29を備えている。気泡検知演算部14は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のコンピュータにより構成されており、気泡検知演算部14の各手段24〜29は、CPUが有する演算処理機能を用いて実現されている。
以下、気泡検知演算部14の各手段24〜29が実行する処理について詳述する。先ず、受信感度計測手段24は、超音波の受信信号の信号強度を計測し、気泡有無判定手段25は、その信号強度に基づいて気泡の有無を判定する。具体的には、超音波の送受信時において、超音波の伝搬経路となる液体W1中に気泡が存在する場合、その気泡で超音波が減衰する。このため、図2に示されるように、超音波受信器18を介して超音波受信回路22で受信される超音波Soの信号波形(図2では一点鎖線で示す波形)の振幅は小さくなる。一方、液体W1中に気泡が存在しない場合には、液体W1中を超音波が効率よく伝搬するため、超音波受信回路22で受信される超音波Soの信号波形(図2では実線で示す波形)の振幅が大きくなる。
受信感度計測手段24は、超音波Soの信号波形のピーク値P1を受信信号の信号強度として計測する。そして、気泡有無判定手段25は、受信信号の信号強度を所定の閾値Ptと比較し、信号強度が閾値Ptよりも小さければ気泡が有ると判定し、信号強度が閾値Ptよりも大きければ気泡が無いと判定する。なおここで、気泡のサイズが大きいほど、受信される信号強度は小さくなり、気泡のサイズが小さいほど、信号強度は大きくなる。従って、気泡有無判定手段25が判定する閾値Ptによって、気泡検出の際に無視する気泡のサイズを任意に設定することができる。
気泡検出率計数手段26(気泡検出処理手段)は、一定時間(10msec間)内において、気泡有無判定手段25による複数回(100回)の判定結果に基づいて、気泡が無いと判定された回数をカウントする。そして、気泡検出率計数手段25は、10msecの時間間隔毎の時系列データ(データレンジは0〜100)を気泡検出率のデータ(気泡の増減に関するデータ)として生成して気泡増減周期演算手段27に出力する。なお、図3には、気泡検出率の時系列データの取得例を示している。ここでは、ベローズ8が破れたベローズポンプ3を用い、2秒の駆動周期でベローズ8を駆動させた状態で気泡検出率を測定した。
気泡増減周期演算手段27は、所定期間(10秒間)内において、気泡検出率の時系列データを気泡検出率計数手段26から取得し、それら時系列データを周波数解析(具体的には、フーリエ変換)することにより、気泡の増減周期を求める。図4には、図3の時系列データを用いて周波数解析を行った解析結果を示している。図4に示されるように、最初の極大点は0.5Hzであり、他の極大点が1.0Hz、1.5Hz、2.0Hz、・・・に存在していることから、気泡増減の周波数は0.5Hzであり、気泡の増減周期は2秒となる。
周期比較手段28は、ポンプ駆動周期計測部11からベローズポンプ3の駆動周期に関するデータを取得するとともに、気泡増減周期演算手段27から気泡の増減周期に関するデータを取得して、ベローズポンプ3の駆動周期と気泡の増減周期とを比較する。ポンプ異常判定手段29は、周期比較手段28の比較結果に基づいて、ベローズポンプ3の駆動周期と気泡の増減周期とが一致しない場合、ベローズポンプ3の動作が正常であると判定する。一方、ベローズポンプ3の駆動周期と気泡の増減周期とが一致する場合には、ベローズポンプ3が故障してベローズ8から気泡が混入していると判定し、ポンプ故障を通知するための故障信号を異常警報出力部15に出力する。そして、異常警報出力部15は、警告ランプやブザーなどの警報装置を駆動してポンプ故障を通知する。さらに、異常警報出力部15は、ポンプ駆動装置4に対して停止信号を出力し、ベローズポンプ3の動作を停止させる。
また、本発明者は、ベローズポンプ3の駆動周期を短くし気泡の混入量を多くした状態で、異常検出装置5の動作を確認した。なお、図5には、気泡検出率計数手段26で計測した気泡検出率の時系列データを示し、図6には、気泡増減周期演算手段27による周波数解析結果を示している。図5に示されるように、ベローズポンプ3の駆動周期を短くすることにより、液体W1中に気泡が混入する頻度が高くなるため、気泡が無いと判定されるカウント数は小さくなる。この時系列データから気泡の増減周期を判別することは難しいが、その時系列データを周波数解析することにより、図6に示されるように、データの極大点の周波数(約1.3Hz)に基づいて、気泡の増減周期(約0.8秒)を容易に判定することが可能となる。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態の異常検出装置5では、気泡検出率の時系列データが取得され、時系列データを周波数解析(フーリエ変換)することにより、気泡の増減周期が求められている。このようにすれば、液体W1中に大量の気泡が混入した場合でも、気泡の増減周期を正確に求めることができる。そして、その気泡の増減周期とベローズポンプ3の駆動周期とが比較され、それら周期が一致する場合には、ベローズ8が破れてベローズポンプ3に異常が発生していることを判定することができる。因みに、特許文献2に開示されている従来の気泡検出システムを用いる場合、図5のように大量の気泡が液体W1中に混入すると、気泡個数の最大値(気泡無しのカウント数が0)となる状態が継続する。このため、気泡個数の最大値の発現周期を正確に求めることができず、ポンプ故障を精度良く検出することができない。これに対して、本実施の形態の異常検出装置5を用いれば、気泡の混入量にかかわらず、ポンプ故障に応じた気泡の増減周期を正確に求めることができ、ポンプ故障を精度良く検出することができる。
(2)本実施の形態の異常検出装置5では、ベローズポンプ3の異常を検出してそのベローズポンプ3の駆動を迅速に停止することができるので、ポンプ故障による液体圧送設備1への悪影響を確実に回避することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を具体化した第2の実施の形態を図7に基づき説明する。本実施の形態の異常検出装置5Aも、第1の実施の形態と同様に、液体圧送用管路2とベローズポンプ3とを含んで構成された液体圧送設備1に用いられている。異常検出装置5Aは、液体圧送用管路2内を流れる液体W1の流量を計測する機能を有する点が上記第1の実施の形態と異なる。そして、本実施の形態の異常検出装置5Aでは、ベローズポンプ3の駆動周期に対応して変動する流量の脈動周期を用いて、ベローズポンプ3の故障を判定するように構成している。
図7に示されるように、異常検出装置5Aは、気泡検知センサ部12と、気泡検知制御部13と、気泡検知演算部14Aと、異常警報出力部15と、流量計測センサ部31と、流量計測制御部32と、流量計測演算部33と、流量出力部34とを備える。
気泡検知センサ部12は、超音波送信器17及び超音波受信器18を備え、気泡検知制御部13は、超音波送信回路21、超音波受信回路22、及びタイマ23を備えている。また、気泡検知演算部14Aは、受信感度計測手段24、気泡有無判定手段25、気泡検出率計数手段26、気泡増減周期演算手段27、周期比較手段28、ポンプ異常判定手段29、及び流量脈動周期演算手段35を備えている。つまり、本実施の形態の異常検出装置5Aにおいて、気泡検知センサ部12及び気泡検知制御部13は、第1の実施の形態と同じ構成であり、気泡検知演算部14Aは、流量脈動周期演算手段35を追加した点が第1の実施の形態と異なる。
また、異常検出装置5Aにおける流量計測センサ部31、流量計測制御部32、及び流量計測演算部33は、一般的な超音波流量計と同じ構成である。具体的には、流量計測センサ部31は、超音波を送受信するための一対の超音波送受信器37,38を備える。流量計測センサ部31では、液体W1の流れ方向に対して所定の角度(例えば、45°の角度)で超音波が伝搬するように、一方の超音波送受信器37が液体圧送用管路2の上流側の側壁に固定され、他方の超音波送受信器38が液体圧送用管路2の下流側の側壁に固定されている。なお、本実施の形態において、各超音波送受信器37,38が送受信する超音波は、例えば3MHzの周波数である。
流量計測制御部32は、超音波送受切替回路40、超音波送信回路41、超音波受信回路42、及びタイマ43を備え、流量計測センサ部31における超音波の送受信タイミングや送受信方向を制御する。具体的には、タイマ23から出力されるタイミング信号に基づいて、超音波送信回路41は、定期的(1msec毎)に送信信号を超音波送受切替回路40に出力し、超音波送受切替回路40は、その送信信号を上流側の超音波送受信器37及び下流側の超音波送受信器38に対して交互に出力する。
流量計測センサ部31において、送信信号に基づいて上流側の超音波送受信器37から超音波が出力されると、その超音波は液体W1の流れの正方向に伝搬して下流側の超音波送受信器38で受信される。そして、その受信信号が超音波送受信器38から超音波送受切替回路40を介して超音波受信回路42に取り込まれ、信号増幅された受信信号が超音波受信回路42から流量計測演算部33に出力される。また、送信信号に基づいて下流側の超音波送受信器38から超音波が出力されると、その超音波は液体W1の流れの逆方向に伝搬して上流側の超音波送受信器37で受信される。そして、その受信信号が超音波送受信器37から超音波送受切替回路40を介して超音波受信回路42に取り込まれ、信号増幅された受信信号が超音波受信回路42から流量計測演算部33に出力される。
流量計測演算部33(計測手段)は、伝搬時間演算手段44及び瞬時流量演算手段45を備える。流量計測演算部33は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のコンピュータにより構成されており、伝搬時間演算手段44及び瞬時流量演算手段45は、CPUが有する演算処理機能を用いて実現されている。
伝搬時間演算手段44は、タイマ43が計測した超音波の送受信タイミングに基づいて、液体W1の流れの正方向に伝搬した超音波の伝搬時間と逆方向に伝搬した超音波の伝搬時間とを求める。そして、瞬時流量演算手段45は、それら超音波の伝搬時間の差に基づいて、液体W1の流速を求めるとともに液体W1の流量を求める。なお、液体W1の流量は、流量計測センサ部31において超音波の送受信を行う度に演算され、その時々の瞬時流量として求められる。
そして、瞬時流量演算手段45で求められた液体W1の流量は、流量出力部34に転送され、ディスプレイ等の表示装置に表示される。また、液体W1の流量は、流量出力部34から気泡検知演算部14Aの流量脈動周期演算手段35に出力される。
本実施の形態の液体圧送設備1では、ベローズポンプ3によって液体W1が液体圧送用管路2に周期的に圧送されているため、液体W1の流量は、ベローズポンプ3の駆動周期に応じて変動する(図8参照)。
気泡検知演算部14Aの流量脈動周期演算手段35(ポンプ駆動周期取得手段)では、液体W1の流量の変動状況に基づいてベローズポンプ3の駆動周期を求める。具体的には、流量脈動周期演算手段35は、液体W1の流量の時系列データを周波数解析(具体的には、フーリエ変換)することにより、流量の脈動周期を求め、そのデータをベローズポンプ3の駆動周期に関するデータとして取得する(図9参照)。なお、図9に示される解析結果では、最初の極大点は0.5Hzであることから、流量の脈動周期(ポンプ3の駆動周期)は2秒となる。因みに、液体W1の流量は、流路断面積に流速を乗算することで求められている。従って、液体W1の流速の変動状況に基づいてベローズポンプ3の駆動周期を求めるようにしてもよい。
また、気泡検知演算部14Aにおける受信感度計測手段24、気泡有無判定手段25、気泡検出率計数手段26及び気泡増減周期演算手段27では、上記第1の実施の形態と同様の処理を行うことにより、気泡の増減周期を求める。
そして、周期比較手段28は、流量の脈動周期と気泡の増減周期とを比較する。さらに、ポンプ異常判定手段29は、周期比較手段28の比較結果に基づいて、流量の脈動周期と気泡の増減周期とが一致しない場合、ベローズポンプ3の動作が正常であると判定する。一方、流量の脈動周期と気泡の増減周期とが一致する場合には、ベローズポンプ3が故障して液体W1中に気泡が混入していることを判定し、ポンプ故障を通知するための故障信号を異常警報出力部15に出力する。そして、異常警報出力部15は、警告ランプやブザーなどの警報装置を駆動してポンプ故障を通知する。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態の異常検出装置5Aは、気泡検出率の時系列データを取得して、その時系列データを周波数解析(フーリエ変換)することにより、気泡の増減周期を正確に求めることができる。また、異常検出装置5Aは、管路2内を流れる液体W1の流量を計測し、その流量の変動状況に基づいてベローズポンプ3の駆動周期を求めることができる。そして、その気泡の増減周期とベローズポンプ3の駆動周期とが比較され、それら周期が一致する場合には、ベローズ8が破れてベローズポンプ3に異常が発生していることを判定することができる。
(2)本実施の形態の異常検出装置5Aにおいて、流量計測センサ部31により液体W1の流れの正方向及び逆方向に超音波を伝搬させ、正方向に伝搬した超音波の伝搬時間と逆方向に伝搬した超音波の伝搬時間との差から、液体W1の流量が計測されている。この流量計測センサ部31で使用される超音波は3MHzであり、気泡検知センサ部12の超音波と同じ周波数である。この場合、気泡検知センサ部12の超音波送信器17及び超音波受信器18と流量計測センサ部31の超音波送受信器37,38とは同じ超音波振動子を用いて構成することができるため、異常検出装置5Aの部品コストを低減することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明を具体化した第3の実施の形態を図10に基づき説明する。本実施の形態では、ポンプ異常検知機能付きの超音波流量計50として具体化している。本実施の形態では、気泡検知用のセンサ部と流量計測用のセンサ部とを一体にして超音波流量計50を構成している。
図10に示されるように、超音波流量計50は、センサ部51と、制御部52と、演算部53と、異常警報出力部54と、流量出力部55とを備える。本実施の形態の超音波流量計50も、液体圧送用管路2とベローズポンプ3とからなる液体圧送設備1に用いられている。
センサ部51は、超音波を送受信するための一対の超音波送受信器37,38を備え、各超音波送受信器37,38は、液体圧送用管路2を構成する直管部2aの各端部にそれぞれ設けられている。つまり、直管部2a内の流路を挟んで各超音波送受信器37,38が対向するように、一方の超音波送受信器37が直管部2aの上流端2bに設けられ、他方の超音波送受信器38が直管部2aの下流端2cに設けられている。
制御部52は、超音波送受切替回路40、超音波送信回路41、超音波受信回路42、及びタイマ43を備え、センサ部51における超音波の送受信タイミングや送受信方向を制御する。この制御部52は、上記第2の実施の形態における流量計測制御部32と同じ構成である。
また、演算部53は、受信感度計測手段24、気泡有無判定手段25、気泡検出率計数手段26、気泡増減周期演算手段27、周期比較手段28、ポンプ異常判定手段29、伝搬時間演算手段44、瞬時流量演算手段45、及び流量脈動周期演算手段35を備えている。この演算部53は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のコンピュータにより構成されており、演算部53の各手段は、CPUが有する演算処理機能を用いて実現されている。
演算部53において、受信感度計測手段24、気泡有無判定手段25、気泡検出率計数手段26、気泡増減周期演算手段27、周期比較手段28、ポンプ異常判定手段29、及び流量脈動周期演算手段35の各手段は、上記第2の実施の形態における気泡検知演算部14Aと同じ手段であり、伝搬時間演算手段44及び瞬時流量演算手段45の各手段は、上記第2の実施の形態における流量計測演算部33と同じ手段である。
本実施の形態の超音波流量計50では、共通のセンサ部51において超音波を送受信することにより、気泡の検出と液体W1の流量計測とを同時に行うことができる。また、気泡の増減周期と流量の脈動周期とが一致した場合、ベローズ8の破れによって液体W1中に気泡が混入していることを検知することができ、異常警報出力部54によりポンプ故障の警報を出力することができる。このように超音波流量計50を構成すると、気泡検出用センサ部と流量計測用センサ部とを別々に設ける場合と比較して、部品コストを抑えることができ、超音波流量計50の小型化を図ることができる。
なお、本発明の各実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1及び第2の実施の形態において、気泡検知センサ部12は、超音波送信器17及び超音波受信器18にて構成されるものであったが、図11に示す気泡検知センサ部60のように、超音波送受信器61と反射板62とで構成されるものでもよい。この気泡検知センサ部60では、超音波送受信器61が液体圧送用管路2の外壁面に固定され、液体圧送用管路2内の流路において超音波送受信器61と対向する内壁面に反射板62が固定されている。このように気泡検知センサ部60を構成した場合でも、反射板62での超音波の反射を利用して、液体W1に混入した気泡の有無を検知することができる。
・上記第1の実施の形態では、ポンプ駆動装置4から出力される周波数信号に基づいてベローズポンプ3の駆動周期を求め、上記第2及び第3の実施の形態では、液体W1の流量の変動状況に基づいてベローズポンプ3の駆動周期を求めていたが、ベローズポンプ3の駆動周期の算出手法としては、別の手法を採用してもよい。具体的には、例えば、図12に示されるように、液体圧送用管路2内における液体W1の圧力を検出する圧力センサ64(圧力計測手段)を設け、圧力センサ64が計測した圧力の変動状況に基づいてベローズポンプ3の駆動周期を求めてもよい。また、図13に示されるように、ベローズポンプ3において、ベローズ8の往復動を検出する位置センサ65を設け、その位置センサ65が検出した往復動周期に基づいてベローズポンプ3の駆動周期を求めてもよい。さらには、RS−232C、RS−485、モドバス、フィールドバスなどの通信手段を用いてベローズポンプ3の駆動周期のデータを取得するよう構成してもよい。
・上記第1の実施の形態では、異常検出装置5の気泡検知センサ部12を液体圧送用管路2に設ける構成であったが、ベローズポンプ3の液体吐出側管路6bに気泡検知センサ部12を設けてもよい。つまり、ベローズポンプ3に異常検出装置5を一体的に設けるようにする。このように構成しても、液体W1中の気泡を検出することができ、その気泡の増減周期とポンプ駆動周期とを比較することにより、ベローズポンプ3の異常を的確に判定することができる。
・上記1及び第2の実施の形態では、液体圧送設備1においてベローズポンプ3の下流側に1つの異常検出装置5を設け、ポンプ故障を検出するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、複数の配管や流量調整バルブなどを用いて液体圧送設備1を構成する場合、複数の異常検出装置5を設けてもよい。具体的には、配管や流量調整バルブなどの接続箇所の前後に異常検出装置5を設ける。このように構成すると、ポンプ故障の場合以外に、配管やバルブの接続箇所の締め付け不良によって気泡が混入する場合であっても、液体圧送設備1における異常個所を判定することができる。
・上記第2及び第3の実施の形態では、気泡検知処理と流量計測処理を同時に行うように構成したが、別々のタイミングで各処理を行うように構成してもよい。例えば、気泡検知処理と流量計測処理とを交互に行い、気泡検知処理においてベローズポンプ3が正常に動作していることを判定した場合に、計測した液体W1の流量を流量出力部34,55から出力するよう構成してもよい。
・上記第3の実施の形態において、ポンプ異常検知機能付きの超音波流量計50として具体化したが、これに限定されるものではなく、超音波流量計50における流量出力部55を省略して異常検出装置として具体化してもよい。
・上記第2の実施の形態において、気泡検知センサ部12と流量計測センサ部31とで送受信する超音波を同じ周波数(3MHz)としていたが、これに限定されるものではない。例えば、気泡検知センサ部12で検出する気泡のサイズに応じて超音波の周波数を適宜変更してもよい。
・上記第2の実施の形態の異常検出装置5Aでは、超音波を利用して液体W1の流量を計測していたが、これに限定されるものではなく、超音波式以外の流量計を用いて液体W1の流量を計測するよう構成してもよい。
・上記各実施の形態において、100μsの測定周期で超音波の送受信を行い、気泡有無判定手段25による100回の判定結果に基づいて、気泡検出率の時系列データの取得するものであったが、これに限定されるものではなく、測定周期や判定回数は適宜変更してもよい。また、複数回ではなく、1回毎の気泡有無の時系列データを取得し、その時系列データを周波数解析することで気泡の増減周期を求めるように構成してもよい。
・前記各実施の形態では、フーリエ変換(FFT)によって周波数解析を行い、気泡の増減周期を演算するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、最大エントロピー法(MEM)や自己回帰(AR)等の周波数解析の手法によって、気泡の増減周期を演算するように構成してもよい。
・上記各実施の形態において、ベローズポンプ3を備える液体圧送設備1に具体化したが、可動部材としてピストンを有するピストンポンプなどの他の往復動ポンプを備える液体圧送設備に具体化してもよい。
次に、請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した各実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)手段1乃至7のいずれかにおいて、前記液体圧送設備の異常を通知する異常警報手段をさらに備えたことを特徴とする液体圧送設備の異常検出装置。
(2)手段1乃至7のいずれかにおいて、前記液体圧送設備の異常を判定したとき、前記往復動ポンプの駆動を停止させることを特徴とする液体圧送設備の異常検出装置。
(3)手段1乃至7のいずれかにおいて、前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記往復動ポンプの駆動信号に基づいて、前記駆動周期に関するデータを取得することを特徴とする液体圧送設備の異常検出装置。
第1の実施の形態の液体圧送設備を示す概略構成図。 気泡の有無に応じた超音波の信号波形を示す説明図。 気泡検出率の時系列データを示すタイムチャート。 周波数解析結果を示す説明図。 気泡検出率の時系列データを示すタイムチャート。 周波数解析結果を示す説明図。 第2の実施の形態の液体圧送設備を示す概略構成図。 流量の脈動周期を示すタイムチャート。 周波数解析結果を示す説明図。 第3の実施の形態の液体圧送設備を示す概略構成図。 別の実施の形態の気泡検知センサ部を示す断面図。 別の実施の形態の液体圧送設備を示す概略構成図。 別の実施の形態の液体圧送設備を示す概略構成図。
1…液体圧送設備
2…液体圧送用管路
3…往復動ポンプとしてのベローズポンプ
5,5A…異常検出装置
6b…液体吐出側管路
8…可動部材としてのベローズ
11…ポンプ駆動周期取得手段としての駆動周期計測部
12,51…センサ部
26…気泡検出処理手段としての気泡検出率検出手段
27…気泡増減周期演算手段
33…計測手段としての流量計測演算部
35…ポンプ駆動周期取得手段としての脈動周期演算手段
50…超音波流量計
64…圧力計測手段としての圧力センサ
65…位置センサ

Claims (15)

  1. 可動部材の往復動により液体を周期的に圧送する往復動ポンプを含む液体圧送設備の異常を、超音波を利用して検出する装置であって、
    前記往復動ポンプの駆動周期に関するデータを取得するポンプ駆動周期取得手段と、
    前記往復動ポンプにおける液体吐出側管路またはそれに接続された液体圧送用管路に設けられ、前記管路内の液体中に超音波を伝搬させるとともにその超音波を受信するセンサ部と、
    前記センサ部が受信した超音波の受信信号に基づいて、前記液体中に含まれる気泡の増減に関するデータを取得する気泡検出処理手段と、
    前記気泡検出処理手段が取得したデータを周波数解析することで前記気泡の増減周期を求める気泡増減周期演算手段と、
    前記往復動ポンプの駆動周期と前記気泡の増減周期とを比較し、それら周期が一致した場合に前記液体圧送設備に異常が生じていると判定する異常判定手段と
    を備え
    前記気泡検出処理手段は、前記超音波の受信信号の信号強度を計測する受信感度計測手段と、計測された前記超音波の信号強度に基づいて気泡の有無を判定する気泡有無判定手段と、一定時間内において前記気泡有無判定手段による複数回の判定結果に基づき、気泡が無いまたは有りと判定された回数をカウントすることにより、所定時間間隔毎の気泡検出率の時系列データを生成し、当該時系列データを前記気泡の増減に関するデータとする気泡検出率計数手段とを含む
    ことを特徴とする液体圧送設備の異常検出装置。
  2. 前記管路内における前記液体の流量または流速を計測する計測手段をさらに備え、
    前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記計測手段が計測した前記液体の流量または流速の変動状況に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体圧送設備の異常検出装置。
  3. 前記センサ部は、前記管路内において、前記液体の流れの正方向及び逆方向に超音波を伝搬させるとともに、正方向に伝搬した超音波と逆方向に伝搬した超音波とをそれぞれ受信し、
    前記計測手段は、前記正方向に伝搬した超音波の伝搬時間と前記逆方向に伝搬した超音波の伝搬時間との差から、前記液体の流量または流速を計測する
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体圧送設備の異常検出装置。
  4. 前記管路内における前記液体の圧力を検出する圧力計測手段をさらに備え、
    前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記圧力計測手段が計測した前記液体の圧力の変動状況に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体圧送設備の異常検出装置。
  5. 前記可動部材の往復動を検出する位置センサをさらに備え、
    前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記位置センサが検出した往復動周期に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体圧送設備の異常検出装置。
  6. 記気泡増減周期演算手段は、前記時系列データをフーリエ変換することにより前記気泡の増減周期を求める
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体圧送設備の異常検出装置。
  7. 前記往復動ポンプは、前記可動部材としてのベローズを所定の駆動周期で伸縮させることにより前記液体を圧送するベローズポンプであり、
    前記異常判定手段は、前記ベローズの駆動周期と前記気泡の増減周期との比較結果に基づいて、前記ベローズにおける異常の発生を判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液体圧送設備の異常検出装置。
  8. 可動部材の往復動により液体を周期的に圧送する往復動ポンプを含む液体圧送設備の異常を、超音波を利用して検出する機能を付与した超音波流量計であって、
    前記往復動ポンプの駆動周期に関するデータを取得するポンプ駆動周期取得手段と、
    前記往復動ポンプにおける液体吐出側管路またはそれに接続された液体圧送用管路に設けられ、前記管路内の液体中に超音波を伝搬させるとともにその超音波を受信するセンサ部と、
    前記センサ部が受信した超音波の受信信号に基づいて、前記液体中に含まれる気泡の増減に関するデータを取得する気泡検出処理手段と、
    前記気泡検出処理手段が取得したデータを周波数解析することで前記気泡の増減周期を求める気泡増減周期演算手段と、
    前記往復動ポンプの駆動周期と前記気泡の増減周期とを比較し、それら周期が一致した場合に前記液体圧送設備に異常が生じていると判定する異常判定手段と
    を備え
    前記気泡検出処理手段は、前記超音波の受信信号の信号強度を計測する受信感度計測手段と、計測された前記超音波の信号強度に基づいて気泡の有無を判定する気泡有無判定手段と、一定時間内において前記気泡有無判定手段による複数回の判定結果に基づき、気泡が無いまたは有りと判定された回数をカウントすることにより、所定時間間隔毎の気泡検出率の時系列データを生成し、当該時系列データを前記気泡の増減に関するデータとする気泡検出率計数手段とを含む
    ことを特徴とする異常検出機能付きの超音波流量計。
  9. 前記管路内における前記液体の流量または流速を計測する計測手段をさらに備え、
    前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記計測手段が計測した前記液体の流量または流速の変動状況に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得する
    ことを特徴とする請求項8に記載の異常検出機能付きの超音波流量計。
  10. 前記センサ部は、前記管路内において、前記液体の流れの正方向及び逆方向に超音波を伝搬させるとともに、正方向に伝搬した超音波と逆方向に伝搬した超音波とをそれぞれ受信し、
    前記計測手段は、前記正方向に伝搬した超音波の伝搬時間と前記逆方向に伝搬した超音波の伝搬時間との差から、前記液体の流量または流速を計測する
    ことを特徴とする請求項9に記載の異常検出機能付きの超音波流量計。
  11. 前記管路内における前記液体の圧力を検出する圧力計測手段をさらに備え、
    前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記圧力計測手段が計測した前記液体の圧力の変動状況に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得する
    ことを特徴とする請求項8に記載の異常検出機能付きの超音波流量計。
  12. 前記可動部材の往復動を検出する位置センサをさらに備え、
    前記ポンプ駆動周期取得手段は、前記位置センサが検出した往復動周期に基づいて前記往復動ポンプの前記駆動周期を算出することにより、前記駆動周期に関するデータを取得する
    ことを特徴とする請求項8に記載の異常検出機能付きの超音波流量計。
  13. 記気泡増減周期演算手段は、前記時系列データをフーリエ変換することにより前記気泡の増減周期を求める
    ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の異常検出機能付きの超音波流量計。
  14. 前記往復動ポンプは、前記可動部材としてのベローズを所定の駆動周期で伸縮させることにより前記液体を圧送するベローズポンプであり、
    前記異常判定手段は、前記ベローズの駆動周期と前記気泡の増減周期との比較結果に基づいて、前記ベローズにおける異常の発生を判定する
    ことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の異常検出機能付きの超音波流量計。
  15. 可動部材の往復動により液体を周期的に圧送する往復動ポンプを含む液体圧送設備の異常を、超音波を利用して検出する方法であって、
    前記往復動ポンプの駆動周期に関するデータを取得するステップと、
    前記往復動ポンプにおける液体吐出側管路またはそれに接続された液体圧送用管路の内部を流れる液体中に超音波を伝搬させるとともにその超音波を受信するステップと、
    受信した超音波の受信信号の信号強度を計測するステップと、
    計測された前記超音波の信号強度に基づいて気泡の有無を判定するステップと、
    一定時間内において複数回の気泡有無判定を行った判定結果に基づき、気泡が無いまたは有りと判定された回数をカウントすることにより、所定時間間隔毎の気泡検出率の時系列データを生成し、当該時系列データを前記気泡の増減に関するデータとするステップと、
    記データを周波数解析することで前記気泡の増減周期を求めるステップと、
    前記往復動ポンプの駆動周期と前記気泡の増減周期とを比較し、それら周期が一致した場合に前記液体圧送設備に異常が生じていると判定するステップと
    を含むことを特徴とする液体圧送設備の異常検出方法。
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