JP5069761B2 - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5069761B2
JP5069761B2 JP2010007017A JP2010007017A JP5069761B2 JP 5069761 B2 JP5069761 B2 JP 5069761B2 JP 2010007017 A JP2010007017 A JP 2010007017A JP 2010007017 A JP2010007017 A JP 2010007017A JP 5069761 B2 JP5069761 B2 JP 5069761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat side
driver
webbing
passenger seat
passenger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010007017A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011143846A (ja
Inventor
正太郎 大舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010007017A priority Critical patent/JP5069761B2/ja
Publication of JP2011143846A publication Critical patent/JP2011143846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5069761B2 publication Critical patent/JP5069761B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

この発明は、シートに着座した乗員をウェビングによって拘束する車両のシートベルト装置に関するものである。
車両のシートベルト装置として、緊急時に車両挙動が不安定になったときに、ウェビングの引き出しを機械的にロックする緊急ロック機構を備えたものが知られている。
この緊急ロック機構は、ウェビングを巻回するベルトリールの側部に、ベルトリールとの間に所定以上のトルクが作用したときに相対回転するロック作動ドラムと、ベルトリールとロック作動ドラムが一方向に相対回転したときにケーシングのロック溝と噛合するロック爪とが設けられている。さらに、ロック作動ドラムに近接した位置には車両が不安定状態であるとき(例えば、車両に所定量以上の加速度(減速度)が作用した場合や、車両が所定量以上傾斜したとき)に作動するビークルセンサが設けられ、ビークルセンサの作動によってロック作動ドラムに制動力が作用するようになっている。
このため、車両挙動が不安定になってビークルセンサが作動すると、ロック作動ドラムが制動され、ウェビングが引き出されようとしたときに、ベルトリールとロック作動ドラムが一方向に相対回転する。これにより、ロック爪がケーシングのロック溝と噛合し、その結果、ベルトリールのウェビング引き出し方向の回転がロックされる。
また、緊急ロック機構がロック作動した後に、ウェビングの引き出し方向の力が無くなりベルトリールが戻しばねの力によって巻取り方向に回転すると、ベルトリールとロック作動ドラムが他方向に所定量相対回転したところで、ロック爪とロック溝の噛合が自動的に解除される。
ところで、近年、車両のシートベルト装置として、戻しばねの巻取り補助や、車両状態に応じた乗員拘束のために、駆動モータをベルトリールに接続したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−315683号公報
近年、このような駆動モータを備えたシートベルト装置では、緊急ロック機構のロック解除を駆動モータで行うことが検討されている。この場合、緊急ロック機構が作動してベルトリールのウェビング引き出し方向の回転がロックされているときに、駆動モータでベルトリールを巻取り方向に所定量以上回転させることにより、緊急ロック機構のロックを強制的に解除する。
しかし、このように駆動モータによって緊急ロック機構のロックを解除できるようにしたシートベルト装置においては、運転席側と助手席側のシートベルトユニットで同タイミングで、各駆動モータに同様に電流を流しても、各席の乗員の状態やウェビング周囲の環境によってウェビングの巻取り速度が異なってしまうことがある。このため、運転席側と助手席側とで緊急ロック機構の解除タイミングにズレが生じ、それによって乗員が誤作動と認識してしまうことが懸念される。
そこでこの発明は、駆動モータによる緊急ロック機構の解除時に、運転席側と助手席側とでほぼ同タイミングでウェビングの巻取りが終了されるようにして、乗員の誤作動認識を回避することのできるシートベルト装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、ウェビングを巻回したベルトリール(例えば、実施形態におけるベルトリール12)と、車両挙動が不安定になったときに、前記ベルトリールのウェビング引き出し方向の回転を機械的にロックし、前記ベルトリールのウェビング巻取り方向の所定量以上の回転によってロックが自動的に解除される緊急ロック機構(例えば、実施形態における緊急ロック機構22)と、前記ベルトリールに回転駆動力を付与する駆動モータ(例えば、実施形態における駆動モータ10)と、を備えたシートベルトユニット(例えば、実施形態におけるシートベルトユニットSR,SL)が車両の運転席側と助手席側とにそれぞれ設けられ、運転席側と助手席側の前記各シートベルトユニットの緊急ロック機構が車両挙動の不安定時にロックし、その後に車両挙動が安定したときに、前記各シートベルトユニットの駆動モータが制御装置(例えば、実施形態におけるコントローラ21)により制御されて、前記緊急ロック機構のロック解除のためにウェビング巻取り方向に回転駆動されるシートベルト装置において、前記運転席側のシートベルトユニットと助手席側のシートベルトユニットには、それぞれ前記ベルトリールの回転位置を検出する位置検出手段(例えば、実施形態における回転センサ11R,11L)が設けられ、前記制御装置は、前記運転席側の位置検出手段の検出情報に基づいて前記運転席側のベルトリールがウェビング巻取り方向にロック解除可能な所定量回転するまでの時間を推定する運転席側の巻取り時間推定手段(例えば、実施形態における巻取り時間推定手段50)と、前記助手席側の位置検出手段の検出情報に基づいて前記助手席側のベルトリールがウェビング巻取り方向にロック解除可能な所定量回転するまでの時間を推定する助手席側の巻取り時間推定手段(例えば、実施形態におけ巻取り時間推定手段51)と、前記運転席側と助手席側の緊急ロック機構のロック解除時に、前記運転席側の巻き取り時間推定手段の推定結果と助手席側の巻取り時間推定手段の推定結果が近似するように、運転席側及び/または助手席側の駆動モータの回転速度を補正する速度補正手段(例えば、実施形態における速度補正手段52)と、を備えていることを特徴とする。
この発明の場合、車両挙動が不安定になって運転席側と助手席側の緊急ロック機構がロックした後に車両挙動が安定し、両席の駆動モータが各緊急ロック機構のロック解除のためにウェビング巻取り方向に駆動されると、運転席側と助手席側の各巻取り時間推定手段は各位置検出手段の検出情報に基づいてベルトリールがロック解除し得る所定量回転するまでの時間をそれぞれ推定する。このとき、速度補正手段は、両巻取り時間推定手段の推定結果が近似するように、運転席側と助手席側の少なくとも一方の駆動モータの回転速度を補正する。この結果、運転席側と助手席側とで緊急ロック機構のロックが解除されるタイミングがほぼ同じになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシートベルト装置において、前記運転席側の駆動モータの通電電流を検出する運転席側の電流検出手段(例えば、実施形態における電流検出手段53)と、前記助手席側の駆動モータの通電電流を検出する助手席側の電流検出手段(例えば、実施形態における電流検出手段54)と、を備え、前記速度補正手段は、前記運転席側と助手席側の緊急ロック機構のロック解除時に、運転席側と助手席側の両電流検出手段の検出値がともに所定の上限値を越える場合を除き、運転席側と助手席側のうちの、前記電流検出手段の検出値が所定の上限値を超えない側の駆動モータの回転速度を補正することを特徴とする。
この発明の場合、速度補正手段は、運転席側と助手席側の駆動モータのうちの、通電電流が所定の上限値を越えない側の回転速度を優先して補正することになる。なお、ここで言う所定の上限値は、それ以上通電電流を増大させてもウェビングの巻取り速度が増大しない上限電流値であることが望ましい。
また、請求項3に記載の発明は、ウェビングを巻回したベルトリールと、車両挙動が不安定になったときに、前記ベルトリールのウェビング引き出し方向の回転を機械的にロックし、前記ベルトリールのウェビング巻取り方向の所定量以上の回転によってロックが自動的に解除される緊急ロック機構と、前記ベルトリールに回転駆動力を付与する駆動モータと、を備えたシートベルトユニットが車両の運転席側と助手席側とにそれぞれ設けられ、運転席側と助手席側の前記各シートベルトユニットの緊急ロック機構が車両挙動の不安定時にロックし、その後に車両挙動が安定したときに、前記各シートベルトユニットの駆動モータが制御装置(例えば、実施形態におけるコントローラ121)により制御されて、前記緊急ロック機構のロック解除のためにウェビング巻取り方向に回転駆動されるシートベルト装置において、前記運転席側のシートベルトユニットと助手席側のシートベルトユニットには、それぞれ前記ベルトリールの回転位置を検出する位置検出手段が設けられ、前記制御装置は、前記運転席側の位置検出手段の検出情報に基づいて前記運転席側のウェビングの巻取り量を求める運転席側の巻取り量検出手段(例えば、実施形態における巻取り量検出手段60)と、前記助手席側の位置検出手段の検出情報に基づいて前記助手席側のウェビングの巻取り量を求める助手席側の巻取り量検出手段(例えば、実施形態における巻取り量検出手段61)と、前記運転席側と助手席側の緊急ロック機構のロック解除時に、前記運転席側の巻取り量検出手段による検出量と前記助手席側の巻き取り量検出手段による検出量がいずれもロック解除可能な所定量を越えるまで運転席側と助手席側の前記駆動モータの駆動を継続し、前記所定量を超えた後に前記両駆動モータの駆動を停止する駆動管理手段(例えば、実施形態における駆動管理手段62)と、を備えていることを特徴とする。
この発明の場合、車両挙動が不安定になって運転席側と助手席側の緊急ロック機構がロックした後に車両挙動が安定し、両席の駆動モータが各緊急ロック機構のロック解除のためにウェビング巻取り方向に駆動されると、運転席側と助手席側の各巻取り量検出手段は各位置検出手段の検出情報に基づいて各席のウェビングの巻取り量を求める。このとき、駆動管理手段は、運転席側のウェビング巻取り量と助手席側のウェビング巻取り量がともに所定量を超えるまで両席の駆動モータの回転を継続させ、ウェビング巻取り量がともに所定量を超えた時点で両席の駆動モータの駆動を停止させる。この結果、運転席側と助手席側とで駆動モータの停止タイミングが同じになる。
請求項1に記載の発明によれば、駆動モータによる緊急ロック機構のロック解除時に、運転席側と助手席側のロック解除までの推定巻取り時間が近似するように、運転席側と助手席側の少なくとも一方の駆動モータの回転速度を補正するため、緊急ロック機構のロックが解除されてウェビングの巻取りを終了するタイミングが運転席側と助手席側とでほぼ同じになり、その結果、乗員の誤作動認識を回避することが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、緊急ロック機構のロック解除時に、速度補正手段が、運転席側と助手席側の駆動モータのうちの、通電電流が所定の上限値を越えない側の回転速度を優先して補正するため、駆動モータでの不要な電流消費を抑制し、車両の省電力化を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、駆動モータによる緊急ロック機構のロック解除時に、運転席側のウェビング巻取り量と助手席側のウェビング巻取り量がともに所定量を超えるまで両席の駆動モータの回転を継続させ、両席の緊急ロック機構のロックが解除された時点で両席の駆動モータの駆動を停止させるため、運転席側と助手席側のウェビングの巻取りを終了するタイミングが同じになり、その結果、乗員の誤作動認識を回避することが可能になる。
この発明の第1の実施形態のシートベルト装置の概略構成図である。 この発明の第1の実施形態のシートベルト装置の概略構成図である。 この発明の第1の実施形態のシートベルト装置の緊急ロック機構の分解斜視図である。 この発明の第1の実施形態のシートベルト装置のコントローラの機能を示すブロック図である。 この発明の第1の実施形態のシートベルト装置の制御の流れを示すフローチャートである。 この発明の第1の実施形態のシートベルト装置の運転席側と助手席側のウェビング巻取り速度を示す線図である。 この発明の第2の実施形態のシートベルト装置のコントローラの機能を示すブロック図である。 この発明の第2の実施形態のシートベルト装置の制御の流れを示すフローチャートである。 この発明の第1の実施形態のシートベルト装置の運転席側と助手席側のウェビングの巻取りの様子を示す線図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
最初に、図1〜図6に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、シートベルト装置1の全体概略構成を示すものであり、同図中2は、乗員3の着座する運転席側と助手席側のシートである。このシートベルト装置1は、同様の構成の運転席側のシートベルトユニットSRと助手席側のシートベルトユニットSLを備えている。
各シートベルトユニットSR,SLは、所謂三点式のシートベルトであり、図示しないセンタピラーに取付けられたリトラクタ4からウェビング5が上方に引き出され、そのウェビング5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ウェビング5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。そして、ウェビング5のスルーアンカ6とアウタアンカ7の間にはタングプレート8が挿通されており、そのタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
ウェビング5は、初期状態ではリトラクタ4に巻き取られており、乗員3が手で引き出してタングプレート8をバックル9に固定することにより、乗員3の主に胸部と腹部をシート2に対して拘束する。また、各シートベルトユニットSR,SLは、車両の挙動が不安定になったときや、通常走行時にウェビング5に弛みがあるとき等に電動式の駆動モータ10によって自動的にウェビング5の巻取り引き出し操作を実行する。各シートベルトユニットSR,SLの駆動モータ10はコントローラ21(制御装置)によって制御される。なお、図1中30は運転席に設けられたステアリングホイールである。
図2は、各シートベルトユニットSR,SLのリトラクタ4とコントローラ21の機能を説明するためのシートベルト装置1の概略構成図である。
リトラクタ4は、図2に示すようにケーシング14に回転可能に支持されたベルトリール12にウェビング5が巻回されるとともに、ケーシング14の一端側にベルトリール12の軸が突出している。このベルトリール12は、クラッチ20を含む動力伝達機構13を介して駆動モータ10の回転軸10aに連動可能に接続されている。動力伝達機構13は、駆動モータ10の回転を減速してベルトリール12に伝達する。また、リトラクタ4には、ベルトリール12をウェビング巻取り方向に付勢する図示しない巻取りばねが設けられ、ベルトリール12と駆動モータ10がクラッチ20によって切り離された状態において、巻取りばねによる張力がウェビング5に作用するようになっている。なお、クラッチ20は駆動モータ10の正転時にONにされ、駆動モータ10の逆転を契機としてOFFとされる。
また、各シートベルトユニットSR,SLのリトラクタ4には、ベルトリール12の回転位置を検出する回転センサ11R,11L(位置検出手段)が設けられている。この回転センサ11R,11Lは、例えば、円周方向に沿って異磁極が交互に着磁され、ベルトリール12と一体に回転する磁性円板と、この磁性円板の外周縁部に近接配置された一対のホール素子と、ホール素子の検出信号を処理するセンサ回路とから成り、センサ回路で処理されたパルス信号がコントローラ21に出力されるようになっている。
この場合、ベルトリール12の回転に応じてセンサ回路からコントローラ21に入力されたパルス信号は、ベルトリール12の回転量や、回転速度、回転方向等を検出するのに用いられる。つまり、コントローラ21においては、パルス信号をカウントすることによってベルトリール12の回転量(ウェビング5の巻取り量・引き出し量)を検出し、パルス信号の変化速度(周波数)を演算することによってベルトリール12の回転速度(ウェビング5の巻取り・引き出し速度)を求め、さらに、両パルス信号の波形の立ち上がりの比較によってベルトリール12の回転方向を検出する。
また、コントローラ21の入力側には、回転センサ11の他に、車両の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサ40や、車両の左右方向の加速度を検出する横加速度センサ41、車両のヨー方向の角加速度を検出するヨーレートセンサ42等の車両状態検出手段が接続されている。
コントローラ21は、前後加速度センサ40や横加速度センサ41、ヨーレートセンサ42等からの入力信号を基にして緊急状態(車両挙動の不安定状態)を判定し、緊急状態であると判定したときにウェビング5を大きく引き込むように、或いは、間欠的に引き込むように駆動モータ10を通電制御する。
また、リトラクタ4には、車両に所定値以上の減速度(加速度)が作用した場合(車両挙動が不安定になった場合)や、ウェビング5が急激に引き出されようとした場合等に、ベルトリール12のウェビング引き出し方向の回転を機械的にロックする緊急ロック機構22が設けられている。
図3は、リトラクタ4に設けられた緊急ロック機構22の詳細を示すものである。
ケーシング14には一対の側壁14A,14Bが設けられ、一方の側壁14Aには、前述した動力伝達機構13(図2参照)と、戻しばねを収容する図示しないスプリングケースとが取り付けられ、他方の側壁14Bには、後述するロック作動ドラム23を支持するリテーナ24が取り付けられている。また、両側の側壁14A,14Bには略円形の孔25が設けられ、他方の側壁14Bの孔25の内周にはウェビング巻取り方向に傾斜したロック溝26が形成されている。
ベルトリール12のリール軸12aの一端側にはロッキングベース27が一体に固定され、そのロッキングベース27を貫通したリール軸12aの先端部にはロック作動ドラム23が嵌合されている。ロック作動ドラム23は、リール軸12aに微小な摩擦抵抗をもって嵌合され、ベルトリール12の通常回転時にはベルトリール12と一体に回転し、ロッキングベース27との間に相反方向の回転力が加わったとき等には、ロッキングベース27に対して設定角度の範囲で相対回動する。また、ロッキングベース27の回転中心から離間した位置には、ロック爪28aを有する揺動アーム28が揺動可能に取り付けられている。
揺動アーム28は、先端側のロック爪28aが径方向外側に揺動して突出したときに、そのロック爪28aがケーシング14側のロック溝26と噛合する。揺動アーム28は、ウェビング巻取り方向に傾斜したロック溝26と噛合することにより、ベルトリール12の引き出し方向の回転をロックするとともに、ベルトリール12の巻取り方向の回転を許容する。また、揺動アーム28にはロック作動ドラム23方向に突出するガイド突起29が設けられている。
ロック作動ドラム23は、外周面に複数のクラッチ歯32が突設されるとともに、中央領域の円板面に法線方向に対して傾斜したカム孔31が板厚方向に貫通して設けられている。このカム孔31には揺動アーム28のガイド突起29が摺動自在に嵌入されている。
ガイド突起29は、ベルトリール12(ロッキングベース27)がロック作動ドラム23に対してウェビング引き出し方向に相対回動したときに、カム孔31による案内作用によって揺動アーム28のロック爪28aを径方向外側に突出させる。こうして、揺動アーム28のロック爪28aが径方向外側に突出すると、そのロック爪28aがケーシング14側のロック溝26に噛合される(ロック状態とされる)。また、この状態からベルトリール12がロック作動ドラム23に対してウェビング巻取り方向に相対回動すると、同様にカム孔31による案内作用によって揺動アーム28のロック爪28aを径方向内側に引き戻す。こうして、揺動アーム28のロック爪28aが径方向内側に所定量引き戻されると、ロック溝26に対するロック爪28aの噛合が解除される(ロック状態が解除される)。
また、ロック作動ドラム23の円板面には、遠心アーム33が揺動可能に取り付けられている。遠心アーム33は、遠心力の影響を大きく受ける質量体から成り、ロック作動ドラム23の回転中心から離間した位置に揺動可能に取り付けられている。遠心アーム33は、アーム先端側にロック爪34が設けられ、ロック作動ドラム23の回転に応じた遠心力を受け、ロック爪34側を径方向外側に振り出すようになっている。また、ロック作動ドラム23と遠心アーム33の間には、遠心アーム33のロック爪34側を常時ロック作動ドラム23の径方向内側方向に付勢する付勢スプリング35が設けられている。
リテーナ24は、その内部にベルトリール12のリール軸12aとロック作動ドラム23の軸部を回転自在に支持する図示しない軸受構造が設けられるとともに、遠心アーム33のロック爪34の外周側に臨むように内歯構造の図示しないクラッチ歯が設けられている。このリテーナ24のクラッチ歯には、遠心アーム33が遠心力を受けて径方向外側に揺動したときに、遠心アーム33のロック爪34が噛合する。ロック作動ドラム23はこれによって回転をロックされ、この状態からベルトリール12がウェビング巻取り方向に引き出されようとすると、前述のように揺動アーム28のロック爪28aがケーシング14側のロック溝26と噛合される(緊急ロック機構22がロックされる)。
また、リテーナ24内のロック作動ドラム23の下方位置には、車両の減速度(加速度)や傾斜を感知して係止爪36を動作させるビークルセンサ37が設けられている。このビークルセンサ37は、センサケース38とセンサキャップ39によって囲われた収容部内にセンサウェイト45が配置され、センサウェイト45に係止爪36が一体に取り付けられている。センサウェイト45は、車両の加速度や傾斜に応じて揺動し、規定量以上揺動したときに係止爪36をロック作動ドラム23のクラッチ歯32に噛合させる。
こうして、係止爪36がクラッチ歯32に噛合されると、ロック作動ドラム23の回転がロックする。したがって、この状態でウェビング5が引き出されようとすると、揺動アーム28のロック爪28aがケーシング14側のロック溝26と噛合される(緊急ロック機構22がロックされる)。
ここで、上述のように緊急ロック機構22がベルトリール12のウェビング引き出し方向の回転をロックした後には、ベルトリール12がウェビング巻取り方向に所定量以上回転操作されたときにロック状態が解除される。すなわち、ロック作動ドラム23の回転が停止した状態で、ベルトリール12がウェビング巻取り方向に回転すると、ベルトリール12とロック作動ドラム23の相対位置関係が初期位置に戻され、その結果、ガイド突起29とカム孔31とによる案内作用によって揺動アーム28のロック爪28aが引き戻され、その結果、ロック溝26との噛合が解除される(緊急ロック機構22のロックが解除される)。
なお、ロック解除のためのベルトリール12のウェビング巻取り方向の操作は基本的には戻しばねの力によって自動的に行われるが、車両挙動が不安定になって駆動モータ10によるウェビング5の緊急引き込みとともに緊急ロック機構22がロック作動した後には、駆動モータ10の駆動力によって強制的に解除が行われる。以下、この駆動モータ10によるロック解除を「強制ロック解除」と呼ぶ。
図4は、強制ロック解除時に作動するコントローラ21の機能を示すブロック図である。
同図に示すように、コントローラ21は、回転センサ11Rの位置検出情報に基づいて運転席側のベルトリール12の回転速度を求め、その速度から強制ロック解除時に運転席側のベルトリール12がウェビング巻取り方向にロック解除可能な所定量(図6中のL1参照)回転するまでの時間を推定する運転席側の巻取り時間推定手段50と、回転センサ11Lの位置検出情報に基づいて助手席側のベルトリール12の回転速度を求め、その速度から強制ロック解除時に助手席側のベルトリール12がウェビング巻取り方向にロック解除可能な所定量回転するまでの時間を推定する助手席側の巻取り時間推定手段51と、強制ロック解除時に、運転席側の巻取り時間推定手段50の推定結果と助手席側の巻取り時間推定手段51の推定時間が近似するように、運転席側と助手席側の駆動モータ10の回転速度(ウェビング巻取り速度)を補正する速度補正手段52と、を備えている。
また、コントローラ21は、さらに運転席側の駆動モータ10の通電電流を検出する運転席側の電流検出手段53と、助手席側の駆動モータ10の通電電流を検出する助手席側の電流検出手段54と、備えている。
コントローラ21の速度補正手段52は、強制ロック解除時に、運転席側と助手席側の推定巻取り時間に規定値以上の差がある場合には、基本的には、推定巻取り時間の短い側(巻取り速度の速い側)の駆動モータ10の回転速度を減速させるが、運転席側と助手席側の各駆動モータ10の通電電流が所定の条件のときには、逆に推定時間の長い側(巻取り速度の遅い側)の駆動モータ10の回転速度を増速させる。
具体的には、速度補正手段52は、運転席側と助手席側の両電流検出手段53,54の検出値がともに所定の上限値を超える場合を除き、運転席側と助手席側のうちの、電流検出手段53,54の検出値が所定の上限値を超えない側の駆動モータ10の回転速度を補正する。この場合、推定巻取り時間の短い側の駆動モータ10の回転速度を減速することを基本とし、通電電流の関係でやむを得ない場合(通電電流が上限値を超えてしまう場合)に推定巻取り時間の長い側の駆動モータ10の回転速度を増速させる。
なお、ここでの通電電流の上限値は、それ以上通電電流を増大させてもウェビング5の巻取り速度が増大しない上限電流値である。
以下、このシートベルト装置1の強制ロック解除を中心とする制御の一例を図5のフローチャートを基にして説明する。
車両に不安定挙動が生じ、運転席側と助手席側の各シートベルトユニットSR,SLにおいて、駆動モータ10によるウェビング5の緊急引き込みが行われるとともに、緊急ロック機構22がロック作動すると、ステップS101で緊急作動有りと判定され、その結果、コントローラ21による制御はステップS102へと進む。ステップS102においては、その後に前後加速度センサ40や横加速度センサ41、ヨーレートセンサ42等の検出結果に基づいて車両状態が安定になったか否かを判定する。ここで、Yesの場合には、ステップS103に進み、Noの場合にはリターンする。ここで、ステップS103に進む場合には、運転席側と助手席側の駆動モータ10が強制ロック解除のためにウェビング巻取り方向に回転駆動される。
ステップS103においては、回転センサ11R,11Lの検出情報を基にして運転席側と助手席側の両ベルトリール12がともに基準速度で巻き取られているか否かを判定する。ここで、Yesの場合には、ステップS104に進み、Noの場合には、ステップS105に進む。
ステップS104においては、ロック解除条件が成立しているか否かを判定し、ここでYesの場合には、ステップS114に進んで制御を停止し、Noの場合には、ステップS103へと戻る。なお、ステップS104における解除条件とは、例えば、一方のベルトリール12がロック解除可能な所定量回転したか否かであり、このとき運転席側と助手席側の一方のみが条件を満たしているときには、その条件を満たしている側の駆動モータ10の運転を停止した後に、他方の駆動モータ10を巻取り量が所定量に達するまでそのまま運転する。
ステップS105においては、運転席側のベルトリール12の巻取り速度が基準速度よりも大きいか否かを判定し、Yesの場合には、ステップS106に進んでさらに助手席側のベルトリール12の巻取り速度が基準速度よりも小さいか否かを判定し、ここでYesの場合には、ステップS108に進み、Noの場合には、ステップS110に進む。また、ステップS105でNoの場合には、ステップS107に進んでさらに助手席側のベルトリール12の巻取り速度が基準速度よりも大きいか否かを判定し、ここでYesの場合には、ステップS111に進み、Noの場合には、ステップS113に進む。これにより、以下の4つの状況に場合分けされる。
(1)運転席側の巻取り速度が基準速度よりも大きく、かつ、助手席側の巻取り速度が基準速度よりも小さい場合(ステップS108へ)。
(2)運転席側と助手席側の巻取り速度がともに基準速度よりも大きい場合(ステップS110へ)。
(3)運転席側の巻取り速度が基準速度よりも小さく、かつ、助手席側の巻取り速度が基準速度よりも大きい場合(ステップS111へ)。
(4)運転席側と助手席側の巻取り速度がともに基準速度よりも小さい場合(ステップS113へ)。
ここで、上記の(2),(4)の状況でそれぞれステップS110,S113に進んだ場合には、運転席側、助手席側ともに現状の速度でウェビング5の巻取りを継続し、次のステップS104へと進む。
また、上記の(1),(3)の状況は、運転席側と助手席側のウェビング5の巻取り速度が基準速度を挟んで差がある状況であり、この場合には、駆動モータ10の回転速度(ウェビング5の巻取り速度)を補正するが、ステップS108,S111では、その前にさらに駆動モータ10の通電電流に応じて再度場合分けを行う。
ステップS108においては、運転席側の通電電流が上述の上限値を越えていないか否かを判定し、ここでYesの場合、つまり越えていない場合にはステップS109に進み、Noの場合にはステップS112へと進む。
ステップS111においては、同様に、運転席側の通電電流が上述の上限値を越えていないか否かを判定し、ここでYesの場合、つまり越えていない場合にはステップS112に進み、Noの場合にはステップS109へと進む。
ステップS109では、運転席側の駆動モータ10の回転速度を助手席側の駆動モータ10の回転速度に合わせる(近似させる)ように補正を行い、次のステップS104へと進む。また、ステップS112では、逆に助手席側の駆動モータ10の回転速度を運転席側の駆動モータ10の回転速度に合わせる(近似させる)ように補正を行い、次のステップS104へと進む。
ただし、ステップS108からステップS109に進んだ場合と、ステップS111からステップS112に進んだ場合には対象となる駆動モータ10の減速補正を行い、ステップS111からステップS109に進んだ場合と、ステップS108からステップS112に進んだ場合には対象となる駆動モータ10の増速補正を行う。
以上のように、このシートベルト装置1は、緊急ロック機構22の強制ロック解除時に、運転席側と助手席側のロック解除までの推定巻取り時間(ベルトリール12の回転速度)が近似するように、運転席側と助手席側の一方の駆動モータ10の回転速度を補正するようにしている。図6の線図は、運転席側の推定巻取り時間がT1の場合に、助手席側の推定巻取り時間T2に近似するように、運転席側の駆動モータ10を減速補正したときの例を示している。
したがって、このシートベルト装置1の強制ロック解除では、ロックが解除されるタイミングが運転席側と助手席側とでほぼ同じになる。このため、運転席と助手席に着座した乗員は違和感なく強制ロック解除が正常通りに行われたものと認識することができる。
なお、この実施形態においては、強制ロック解除時に、速度補正手段52が運転席側と助手席側の一方の駆動モータ10の回転速度を補正するようにしているが、速度補正手段52は、運転席側と助手席側の推定巻取り時間が近似するように、両席の駆動モータ10の回転速度を補正するようにしても良い。
また、このシートベルト装置1の場合、強制ロック解除時に、速度補正手段52が、運転席側と助手席側の駆動モータ10のうちの、通電電流が所定の上限値を越えない側の回転速度を優先して補正するため、駆動モータ10での不要な電流消費を抑制することができる。したがって、これによって車両の省電力化を図ることができる。
つづいて、この発明の第2の実施形態を、図1〜図3を参照しつつ、図7〜図9に基づいて説明する。なお、この第2の実施形態のシートベルト装置1は、第1の実施形態とは駆動モータ10を制御するコントローラ121のみが異なり、他の機械的な構成は同様とされている。したがって、以下では、機械的な構成についての説明を省略し、コントローラ121の機能を中心として説明するものとする。
図7は、強制ロック解除時に作動するコントローラ121の機能を示すブロック図である。
同図に示すように、コントローラ121は、回転センサ11Rの位置検出情報に基づいて運転席側のウェビング5の巻取り量(ベルトリール12の回転量)を求める運転席側の巻取り量検出手段60と、回転センサ11Lの位置検出情報に基づいて助手席側のウェビング5の巻取り量(ベルトリール12の回転量)を求める助手席側の巻取り量検出手段61と、強制ロック解除時に、運転席側と助手製側の巻取り量検出手段60,61による検出量がいずれもロック解除可能な所定量(図9中のL1参照)を越えるまで運転席側と助手席側の駆動モータ10の駆動を継続し、所定量を超えた後に両駆動モータ10の駆動を停止する駆動管理手段62と、を備えている。
以下、この第2の実施形態のシートベルト装置1の強制ロック解除を中心とする制御の一例を図8のフローチャートを基にして説明する。
ステップS201で緊急作動有りと判定して、次のステップS202に進むと、そこで車両状態が再び安定になったか否かを判定する。ここで、安定状態と判定した場合には、運転席側と助手席側の駆動モータ10を強制ロック解除のためにウェビング巻取り方向に回転駆動し、次のステップS203へと進む。
ステップS203においては、回転センサ11R,11Lの検出情報を基にして運転席側と助手席側の両ベルトリール12がともにロック解除可能な所定量以上であるか否かを判定し、ここでYesの場合には、ステップS204に進んで運転席側と助手席側の駆動モータ10を停止し、Noの場合には、ステップS205に進んで運転席側と助手席側の両駆動モータ10の運転をそのまま継続する。この両駆動モータ10の運転はステップS203の条件が満たされるまで継続される。
図9の線図は、運転席側のウェビング巻取り速度が助手席側のウェビング巻取り速度よりも速い場合の例を示している。この場合、運転席側のウェビング5の巻取り量は、助手席側よりも先に所定量L1に達するが、その後に助手席側の巻取り量が所定量L1に達するまで運転席側のウェビング5の巻取りも継続され、助手席側の巻取り量が所定量L1に達するのを待って両席の駆動モータ10の運転が同時に停止される。
以上のように、この実施形態のシートベルト装置1は、緊急ロック機構22の強制ロック解除時に、運転席側のウェビング巻取り量と助手席側のウェビング巻取り量がともに所定量を超えるまで両席の駆動モータ10の回転を継続させ、両席の緊急ロック機構22のロックがともに解除された時点で両駆動モータ10の駆動を停止するようにしている。
したがって、このシートベルト装置1の強制ロック解除では、運転席側と助手席側のウェビングの巻取りを終了するタイミングが同じになる。このため、運転席と助手席に着座した乗員は違和感なく強制ロック解除が正常通りに行われたものと認識することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
1…シートベルト装置
10…駆動モータ
11R,11L…回転センサ(位置検出手段)
12…ベルトリール
21,121…コントローラ(制御装置)
22…緊急ロック機構
50…運転席側の巻取り時間推定手段
51…助手席側の巻取り時間推定手段
52…速度補正手段
53…運転席側の電流検出手段
54…助手席側の電流検出手段
60…運転席側の巻取り量検出手段
61…助手席側の巻取り量検出手段
62…駆動管理手段
SR,SL…シートベルトユニット

Claims (3)

  1. ウェビングを巻回したベルトリールと、車両挙動が不安定になったときに、前記ベルトリールのウェビング引き出し方向の回転を機械的にロックし、前記ベルトリールのウェビング巻取り方向の所定量以上の回転によってロックが自動的に解除される緊急ロック機構と、前記ベルトリールに回転駆動力を付与する駆動モータと、を備えたシートベルトユニットが車両の運転席側と助手席側とにそれぞれ設けられ、
    運転席側と助手席側の前記各シートベルトユニットの緊急ロック機構が車両挙動の不安定時にロックし、その後に車両挙動が安定したときに、前記各シートベルトユニットの駆動モータが制御装置により制御されて、前記緊急ロック機構のロック解除のためにウェビング巻取り方向に回転駆動されるシートベルト装置において、
    前記運転席側のシートベルトユニットと助手席側のシートベルトユニットには、それぞれ前記ベルトリールの回転位置を検出する位置検出手段が設けられ、
    前記制御装置は、
    前記運転席側の位置検出手段の検出情報に基づいて前記運転席側のベルトリールがウェビング巻取り方向にロック解除可能な所定量回転するまでの時間を推定する運転席側の巻取り時間推定手段と、
    前記助手席側の位置検出手段の検出情報に基づいて前記助手席側のベルトリールがウェビング巻取り方向にロック解除可能な所定量回転するまでの時間を推定する助手席側の巻取り時間推定手段と、
    前記運転席側と助手席側の緊急ロック機構のロック解除時に、前記運転席側の巻き取り時間推定手段の推定結果と助手席側の巻取り時間推定手段の推定結果が近似するように、運転席側及び/または助手席側の駆動モータの回転速度を補正する速度補正手段と、
    を備えていることを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記運転席側の駆動モータの通電電流を検出する運転席側の電流検出手段と、
    前記助手席側の駆動モータの通電電流を検出する助手席側の電流検出手段と、を備え、
    前記速度補正手段は、前記運転席側と助手席側の緊急ロック機構のロック解除時に、運転席側と助手席側の両電流検出手段の検出値がともに所定の上限値を越える場合を除き、運転席側と助手席側のうちの、前記電流検出手段の検出値が所定の上限値を超えない側の駆動モータの回転速度を補正することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. ウェビングを巻回したベルトリールと、車両挙動が不安定になったときに、前記ベルトリールのウェビング引き出し方向の回転を機械的にロックし、前記ベルトリールのウェビング巻取り方向の所定量以上の回転によってロックが自動的に解除される緊急ロック機構と、前記ベルトリールに回転駆動力を付与する駆動モータと、を備えたシートベルトユニットが車両の運転席側と助手席側とにそれぞれ設けられ、
    運転席側と助手席側の前記各シートベルトユニットの緊急ロック機構が車両挙動の不安定時にロックし、その後に車両挙動が安定したときに、前記各シートベルトユニットの駆動モータが制御装置により制御されて、前記緊急ロック機構のロック解除のためにウェビング巻取り方向に回転駆動されるシートベルト装置において、
    前記運転席側のシートベルトユニットと助手席側のシートベルトユニットには、それぞれ前記ベルトリールの回転位置を検出する位置検出手段が設けられ、
    前記制御装置は、
    前記運転席側の位置検出手段の検出情報に基づいて前記運転席側のウェビングの巻取り量を求める運転席側の巻取り量検出手段と、
    前記助手席側の位置検出手段の検出情報に基づいて前記助手席側のウェビングの巻取り量を求める助手席側の巻取り量検出手段と、
    前記運転席側と助手席側の緊急ロック機構のロック解除時に、前記運転席側の巻取り量検出手段による検出量と前記助手席側の巻き取り量検出手段による検出量がいずれもロック解除可能な所定量を越えるまで運転席側と助手席側の前記駆動モータの駆動を継続し、前記所定量を超えた後に前記両駆動モータの駆動を停止する駆動管理手段と、
    を備えていることを特徴とするシートベルト装置。
JP2010007017A 2010-01-15 2010-01-15 シートベルト装置 Active JP5069761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010007017A JP5069761B2 (ja) 2010-01-15 2010-01-15 シートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010007017A JP5069761B2 (ja) 2010-01-15 2010-01-15 シートベルト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011143846A JP2011143846A (ja) 2011-07-28
JP5069761B2 true JP5069761B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=44459092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010007017A Active JP5069761B2 (ja) 2010-01-15 2010-01-15 シートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5069761B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108860054A (zh) * 2018-08-07 2018-11-23 北京互动科技有限公司 一种汽车安全带装置及安全带自动导向方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4758835B2 (ja) * 2006-06-23 2011-08-31 本田技研工業株式会社 車両のシートベルト装置
JP4934400B2 (ja) * 2006-10-24 2012-05-16 本田技研工業株式会社 車両のシートベルト装置
JP4890298B2 (ja) * 2007-03-01 2012-03-07 本田技研工業株式会社 シートベルト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011143846A (ja) 2011-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4829325B2 (ja) 車両のシートベルト装置
US7766117B2 (en) Motor-driven seatbelt apparatus
US8818643B2 (en) Seatbelt device
JP2011230691A (ja) シートベルトリトラクタの制御装置およびこれを備えたシートベルト装置
JP2005028970A (ja) 車両用シートベルト装置
JP4510913B2 (ja) 車両のシートベルト装置
JP5069761B2 (ja) シートベルト装置
JP5244484B2 (ja) 車両のシートベルト装置およびその制御方法
JP5438608B2 (ja) シートベルト装置
JP5210745B2 (ja) 車両のシートベルト装置およびその制御方法
JP2010089562A (ja) シートベルト装置
JP5210780B2 (ja) 車両のシートベルト装置
JP4362073B2 (ja) モータリトラクタ
JP2011079387A (ja) 車両のシートベルト装置
JP4082223B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP4664044B2 (ja) 車両のシートベルト装置
JP5557697B2 (ja) シートベルト装置
JP5538051B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP5616862B2 (ja) シートベルト装置
JP5504300B2 (ja) シートベルト装置
JP5372085B2 (ja) シートベルト装置
JP5478670B2 (ja) シートベルト装置
JP6737667B2 (ja) シートベルト巻き取り装置
JP4778036B2 (ja) 車両のシートベルト装置
JP2013159190A (ja) シートベルトの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120817

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5069761

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250