JP5068059B2 - 多重燃料蒸気発生システムを制御するシステム及び方法 - Google Patents

多重燃料蒸気発生システムを制御するシステム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5068059B2
JP5068059B2 JP2006292542A JP2006292542A JP5068059B2 JP 5068059 B2 JP5068059 B2 JP 5068059B2 JP 2006292542 A JP2006292542 A JP 2006292542A JP 2006292542 A JP2006292542 A JP 2006292542A JP 5068059 B2 JP5068059 B2 JP 5068059B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
value
steam
amount
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006292542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007147266A5 (ja
JP2007147266A (ja
Inventor
ダンカン ジュニア レニ− ジョン
ローレンス ノワック クリス
Original Assignee
フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド filed Critical フィッシャー−ローズマウント システムズ,インコーポレイテッド
Publication of JP2007147266A publication Critical patent/JP2007147266A/ja
Publication of JP2007147266A5 publication Critical patent/JP2007147266A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5068059B2 publication Critical patent/JP5068059B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/04Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators
    • G05B13/048Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators using a predictor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B35/00Control systems for steam boilers
    • F22B35/18Applications of computers to steam boiler control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N1/00Regulating fuel supply
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N1/00Regulating fuel supply
    • F23N1/002Regulating fuel supply using electronic means
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/0265Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric the criterion being a learning criterion
    • G05B13/0275Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric the criterion being a learning criterion using fuzzy logic only
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B17/00Systems involving the use of models or simulators of said systems
    • G05B17/02Systems involving the use of models or simulators of said systems electric
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2221/00Pretreatment or prehandling
    • F23N2221/10Analysing fuel properties, e.g. density, calorific
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2223/00Signal processing; Details thereof
    • F23N2223/04Memory
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2223/00Signal processing; Details thereof
    • F23N2223/08Microprocessor; Microcomputer
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23NREGULATING OR CONTROLLING COMBUSTION
    • F23N2223/00Signal processing; Details thereof
    • F23N2223/52Fuzzy logic

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Fuzzy Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

本開示は、概してプロセッサ制御システムに関し、さらに詳細には多重燃料蒸気発生システムを制御するためのプロセス制御システム及び方法に関する。
紙生産プロセスまたは他の製造プロセスにおいて使用されるもののようなプロセスシステムは、多くの場合多様なサブシステムに電力を供給するため、及び現場での発電のために蒸気発生プロセスを使用する。蒸気を発生させるため、蒸気発生プロセスシステムには可燃性燃料等のエネルギー源が与えられる。単一蒸気発生システムは、通常、精製鉱物油または天然ガスを使用して電力を供給される。燃料に関連する費用を削減するために、企業は多重燃料電力供給蒸気発生システムを実現してきた。多重燃料(つまり、マルチフュエル)蒸気発生システムは、例えば廃材及び破砕タイヤ等の廉価の代替燃料に加えて(例えば、ガス、石油、石炭等の)化石燃料を燃焼することによって費用効率が高い蒸気発生を実現する。化石燃料と廉価な燃料の供給率、送り速度、流量等のバランスを取ることによって、マルチフュエル蒸気発生システムは、必要とされる蒸気産出量を維持する一方で可能なときはつねに、該より高価な化石燃料より該より廉価な燃料に相対的に依存し、相対的に低費用で動作することができる。
多くの場合、マルチフュエル蒸気発生システムにおける燃料間で適切なバランスを維持することは変化するエネルギー含量、濃度、または各燃料タイプに関連する産出量に起因する課題を呈する。例えば、生成された化石燃料は通常、一定の体積あたりエネルギー含量(例えばジュール、またはイギリス熱単位(BTU)で測定される体積あたりのエネルギーの量)を提供するが、廃材や破砕タイヤ(または他の廃棄物)等の廉価な燃料における体積あたりエネルギー量は、該廉価な代替燃料が蒸気発生システムに供給される、つまり送られるにつれ、それぞれのバッチの中で、及びバッチ間で変化する。
体積あたりエネルギー含量がバッチの中であるいは代替燃料の複数のバッチ間で変化すると、蒸気産出量は不適合になる、つまり所望されるまたは必要とされる運転範囲から逸脱することがある。例えば、蒸気発生システムの設定値(例えば燃料比)は、異なるエネルギー含量を有する代替燃料の以後の供給が供給される(行われる)とき、(例えば廃材の以前のバッチ等の)以前に供給された代替燃料の特定のエネルギー含量に従って設定されてよい。このケースでは、代替燃料における体積あたりのエネルギー含量の変化が減少する場合、発生する蒸気の量が減少し、したがって代替燃料における減少したエネルギー含量を補償するために必要とされる精製された化石燃料の量の増加を要求する。
廉価の代替燃料の体積あたりのエネルギー含量の変化するレベルを補償するために、いくつかの従来の蒸気発生システムでは、蒸気の発生を許容運転範囲内に維持するために、供給された精製化石燃料の量と供給された代替燃料の量の間で適切なバランスが維持されることを確実にするために熟練したオペレータが蒸気発生プロセスの多様な態様を監視することが必要になる。これらの従来のシステムでは、オペレータが測定ゲージと警報を絶えず観察し、不適合なゲージ読取値または化石燃料供給と代替燃料供給間の不適切なバランスを示す警報に応えて燃料供給比に調整を加えることが必要になる。熟練したオペレータにより手作業で制御される従来の蒸気発生システムは、多くの場合、オペレータの限られた知識または技能、オペレータの応答時間、オペレータの測定ゲージと警報の解釈のために非効率的である。さらに、オペレータの反応は経時的にまたはオペレータ間で変化することがあるため、これらの従来のシステムの効率及び燃費は、通常、非決定的である。
化石燃料と代替燃料間でバランス(例えば燃料比)を維持する手順を自動化するために、他の従来の蒸気発生システムは、蒸気産出量を動的に決定し、燃料比設定値を自動的に調整するために蒸気生産量を監視する一台または複数台の比例・積分・微分コントローラを使用する。しかしながら、これらの従来のシステムは、蒸気発生産出量が不適合(例えば、目標運転範囲外)であると認識されるときと、PIDコントローラが蒸気発生の不順守を検出するときと、PIDコントローラが不適合蒸気発生産出量を補正するために燃料比を調整するときの間で非効率が生じるように反動的に且つ遅延して燃料比を調整するために本動作の測定値を使用する。
相対的に高価な化石燃料の過剰な量が使用されるため、公知の手作業で制御され、PIDで制御される蒸気発生システムに関連する非効率はさらに高い運転経費につながる可能性がある。蒸気生産産出量が不適切な燃料比のために最小閾値レベルを下回るときには、これらの公知のシステムはさらに低い工業製品の歩留まり(例えば紙生産歩留まり)を生じさせることもある。
多重燃料蒸気発生システムを制御するための例示的なシステム及び方法が開示されている。
例示的な方法は、蒸気を発生させることに関連する複数の入力値を取得することと、蒸気の量を発生させるために、第一の燃料の量を予測することに関連する第一の値と、第二の燃料の量を予測することに関連する第二の値を求めるためにモデル予測コントローラを使用することとを必要とする。次に、第一の燃料と第二の燃料の燃料送り速度が、第一の値と第二の値に基づいて制御される。
別の例に従って、例示的なシステムは、蒸気の量を発生させるために、第一の燃料の量を予測することに関連する第一の値と、第二の燃料の量を予測することに関連する第二の量を求めるためにモデル予測コントローラを含む。例示的なシステムは第一の値と第二の値に基づいて、第一の燃料と第二の燃料の燃料送り速度を制御するために第一の燃料供給機制御装置と第二の燃料供給機制御装置も含む。
別の例に従って、例示的な機械にアクセス可能な媒体は、実行時に、機械に、蒸気の量を発生させるために第一の燃料の量を予測することに関連する第一の値、及び第二の燃料の量を予測することに関連する第二の値を求めさせるその上に記憶されている命令を含む。加えて、該命令は、該機械に第一の値と第二の値に基づいて第一の燃料と第二の燃料の燃料送り速度を制御させる。
以下は他の構成要素の中でも、ハードウェア上で実行されるソフトウェア及び/またはファームウェアを含む例示的なシステムを開示しているが、このようなシステムは単に例示的に過ぎず、限定的と見なされてはならないことが注記される必要がある。例えば、これらのハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアの構成要素のどれかまたはすべてがハードウェアの中で独占的に、ソフトウェアの中で独占的に、またはハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせのなかで実現できるであろうことが意図されている。したがって、以下は例示的なシステムを説明しているが、当業者は、示されている例がこのようなシステムを実現するための唯一の方法ではないことを容易に理解するであろう。
反応駆動技法を使用して蒸気ボイラーにさまざまな燃料を供給する、つまり送るために使用される燃料比を自動的に制御するために比例・積分・微分(PID)コントローラを使用するいくつかの公知の多重燃料電力供給蒸気発生システムとは対照的に、本書に説明されている例示的なシステム、方法及び製造品は予測分析及び制御を使用して燃料比を自動的に制御するために使用されてよい。いくつかの公知の多重燃料電力供給蒸気発生システムでは、自動プロセスコントローラは、現在の動作条件の測定値を分析し、例えば、動作条件が適合動作条件に近づいたまたは越えたときにだけ燃料比を調整することによってそれらの動作条件に反応する。公知のシステムは、通常は、現在の動作つまり動作の現況だけに反応できるPIDフィードバックループを使用する。その結果、これらの公知のシステムは多くの場合、任意の自動補正調整が行われる、または効果的となる前に不適合動作条件に陥る。したがって、公知の蒸気発生システムは、多くの場合、システムが不適合状態で動作を開始するときと、プロセスコントローラが該状態を検出し、補正調整を行うことにより反応するときと、の間の遅延のために非効率的に動作する。
前記に注記された公知のシステムとは対照的に、本明細書に説明されている例示的なシステム及び方法は、蒸気発生システムが特定の運転閾値または範囲外で動作するインスタンス(またはその間の時間)を実質的に削減するまたは妨げ、このようにして蒸気発生システムの効率を高めるために、蒸気発生システムがどのようにして制御されなければならないのかを決定するために予測技法を使用する。例示的なインプリメンテーションは、蒸気発生システムに関連する多様な測定データ(例えば、燃料(複数の場合がある)のエネルギー含量、燃料送り速度(複数の場合がある)、蒸気流量、蒸気圧力、蒸気費用(複数の場合がある)等)を監視、処理し、効率的且つ適合した運転を維持するように蒸気発生システムを構成するために使用される必要がある将来のまたは予測される制御パラメータを決定するためにモデル予測コントローラ及びファジー論理を使用する。
いくつかの例示的なインプリメンテーションでは、効率的な動作は、(例えば石炭、ガス、石油等の)相対的により高価な化石燃料により(例えば廃材、破砕タイヤ等の)廉価な代替燃料により依存することによって所望される蒸気発生産出量を維持することを必要とする。マルチフュエル蒸気発生システムは、化石燃料対代替燃料比が必要以上に高くなると非効率になる。適合する運転は、一般的には、製造現場の他のサブシステムが動作するまたは効率的に動作するために必要とされる蒸気動力(つまり電力)を受け取ることができるように所望されるまたは必要とされる運転範囲内にある蒸気の量(例えば、他の製造サブシステムを運転するために、あるいは蒸気により電力供給されるタービンを介して所望される電気量を発電するために必要とされる蒸気産出量)を算出することを必要とする。
さらに詳細に後述されるように、例示的なシステム及び方法は、相対的に低い運転経費を維持する一方で、変化する体積あたりのエネルギー含量を有する廉価な代替燃料と、所望されるまたは必要とされる蒸気発生産出量を発生させるための化石燃料とに関連する燃料供給率を求めるためにマルチフュエル蒸気発生システムでモデル予測コントローラ及びファジー論理を使用する。石油の価格は継続的に変動するため、石油の価格は、本明細書に説明されている例示的な方法及びシステムが、蒸気発生システムが所望されるまたは必要とされる量の蒸気を発生するが、所定の予算制約内で動作するように燃料供給率を求めるために使用できる要因である。
図1は、例示的な蒸気発生プロセスシステム100を表す図である。例示的な蒸気発生システム100は、多様な製造サブシステムを操作するために使用される蒸気を発生させるため、及び/または(例えば蒸気タービンを介して)現場で電気を発電するため、及び/または他の目的のために(例えば製紙工場で等)製造現場で実現されてよい多重燃料システムである。例示的なシステム及び方法は、少なくとも一つが変化するエネルギー含量特性(例えば体積あたりの変化するBTU)と関連付けられてよいさまざまな燃料タイプを燃焼する(例えば例示的な蒸気発生システム100等の)蒸気発生システムを制御することに有利に適用可能であるとして本明細書に説明されている。特に、例示的な蒸気発生システム100は、化石燃料及び廉価の代替燃料を使用するとして後述される。しかしながら、代替インプリメンテーションでは、本明細書に説明されている例示的なシステム及び方法は2つまたは3つ以上の燃料タイプの他の組み合わせを使用する蒸気発生システムを制御するために使用されてよい。例えば、本明細書に説明されている例示的なシステム及び方法は、特定の特徴(例えば、コスト特徴、エネルギー含量特徴、副生成物特徴等)を有する第一の燃料タイプと、第一の燃料タイプとは異なる特徴(例えば、異なるコスト、異なるエネルギー含量、異なる副生成物等)を有する第二の燃料タイプを使用する蒸気発生システムを制御するために使用されてよい。
図1に示されているように、例示的な蒸気発生システム100は、給水104から水を受け取る蒸気ボイラー102を含む。蒸気ボイラー102は、蒸気を発生させるために複数の燃料タイプを燃焼する炉106を含む。特に炉106は(第一の燃料タイプ供給タンク等の)化石燃料供給タンク108から(例えば第一の燃料等の)化石燃料を、及び(第二の燃料タイプ供給タンク等の)代替燃料供給タンク110から(例えば第二の燃料等の)代替燃料を受け取る。化石燃料は、例えば石炭、石油、ガス等であってよく、代替燃料は例えば廃材、破砕タイヤ等の廉価の燃料であってよい。
例示的な蒸気発生システム100は、所定の運転範囲、必要とされる運転範囲、あるいは所望される運転範囲内に他の動作特徴(燃料消費量費用、エミッション、蒸気圧等)を維持する一方で、蒸気発生産出量を所定の運転範囲、必要とされる運転範囲、または所望される運転範囲(例えば、蒸気の特定の量を算出する)内に維持するために使用されなければならない構成設定値(例えば燃料供給率)を求めるために蒸気発生システム100の多様な動作条件(例えば燃料のエネルギー含量、燃料費、蒸気流量、蒸気圧等)を獲得し、監視するために例示的な制御システム112も含む。図2に関連してさらに詳しく後述されるように、例示的な制御システム112は、例示的な蒸気発生システム100が不適合(及び潜在的に非効率な)状態で動作するインスタンス(または時間)を大幅に削減する、または排除するために構成設定値を予測するためにモデル予測コントローラとファジー論理を使用する。特に、制御システム112は、分析を実行し、近い将来または遠い将来にどのように蒸気発生システム100が動作してよいのかを予測するために分析を実行するために現在の及び/または以前の動作条件の測定値を使用し、それらの分析に基づき、蒸気発生システム112が所定の運転範囲、必要とされる運転範囲、または所望される運転範囲(複数の場合がある)外で動作するのを防ぐために将来的である構成設定値を生成する。
図1に示されているように、例示的な制御システム112は、ボイラー102への水の供給率または送り速度を制御するための給水弁114と、炉106への化石燃料供給の供給率または送り速度を制御するための化石燃料供給弁116と、炉106への代替燃料の供給率または送り速度を制御するための代替燃料供給弁118と、空気取り入れ口121を介して炉106への空気の供給率または送り速度を制御するための空気供給弁120と通信する。供給(例えば、燃料、水、または空気)のそれぞれの送り速度または流量を測定するために、制御システム112は複数のセンサ122、124、126、及び128に通信で結合されてよい。
図1に描かれている例は、燃料のそれぞれの送り速度を制御するために化石燃料供給弁116と代替燃料供給弁118を使用するが、他の例示的なインプリメンテーションでは、化石燃料と代替燃料のどちらか一つまたは両方ともの送り速度がコンベヤ及びコンベヤ速度制御装置を使用して制御されてよい。例えば、化石燃料が石炭である場合、石炭はコンベヤシステムを使用して化石燃料タンク108から炉106に送達され、コンベヤシステムの速度は、化石燃料送り速度を加速するまたは減速するためにコンベヤ速度制御装置を使用して制御されてよい。さらに、代替燃料が廃材(例えば樹皮)である場合、廃材はコンベヤシステムとコンベヤ速度制御装置を使用して代替燃料タンク110から炉106に送達されてよい。
また、制御システム112は、ボイラー102によって供給される蒸気の流量を測定するために、蒸気流量センサ130に通信で結合される。代替インプリメンテーションでは、蒸気流量センサ130が、例えば蒸気ヘッダに結合されている蒸気供給管等の任意の他の場所に設置されてよいのは言うまでもない。
制御システム112も、ボイラー102内の蒸気圧力を測定するために圧力センサ132に通信で結合される。当業者は、代替インプリメンテーションでは、圧力センサ132が、例えば蒸気ヘッダまたは蒸気供給管に等、図1に示されているもの以外の蒸気発生システム全体で任意の他の場所に設置されてよいと容易に理解するであろう。
炉106によって発生する排気物質を測定するために、制御システム112は排気物質ファン136に位置するエミッションセンサ134に通信で結合されている。
図示されていないが、制御システム112は本明細書に説明されている例示的なシステム及び方法を実現する上で使用するための測定値を取得するために例示的な蒸気発生システム100全体に配置される(温度センサ、流量/送りセンサ、圧力センサ等の)他のセンサに通信で結合されてよい。
図2は、図1の例の制御システム112の詳細なブロック図である。制御システム112は、現時点で監視されている状態に基づいて将来の構成設定値または予測される構成設定値を求めることによって例示的な蒸気生産システム100の動作を制御するために予測制御技法を使用してよい。このようにして、制御システム112は、蒸気発生システム100をかなり縮小する、あるいは蒸気発生システム100が(蒸気流量、蒸気圧力、燃料消費費用等の)所定の運転条件、所望される運転条件、または必要とされる運転条件から外れて動作しないようにするために任意の必要な構成設定値を変更するまたは調整することによって、監視されている状態に積極的に反応できる。制御システム112は蒸気流量監視モードと蒸気圧力監視モードで動作するように構成されている。例えば、制御システム112は例えば蒸気流量センサ130(図1)を介して測定される蒸気流量を監視することに基づいて蒸気発生システム100の動作を制御してよい。代わりに、例えば制御システム112は例えば蒸気圧力センサ132(図1)を介して測定される蒸気圧を監視することに基づいて蒸気発生システム100の動作を制御してよい。制御システム112が蒸気流量監視モードで動作するのか、あるいは蒸気圧力監視モードで動作するのかは、オペレータによって手動で、あるいは例えば予定、及び/または他の基準に基づいて自動的に制御されてよい。
例示的な制御システム112を描いている図2に示されている例示的な構造は、ハードウェア及び/またはソフトウェアの任意の所望される組み合わせを使用して実現されてよい。例えば、一つまたは複数の集積回路、別々の半導体構成要素、または受動的な電子部品が使用されてよい。加えてまたは代わりに、図2の例の構造のいくつかまたはすべて、あるいはその部分は、例えばプロセッサシステム(例えば図8のプロセッサシステム810)によって実行されるときに、本書に説明されている方法を実行するコンピュータ読取可能媒体上に記憶される命令、コード、他のソフトウェア及び/またはファームウェアを使用して実現されてよい。
蒸気流量モードで動作するために、制御システム112は蒸気流量モデル予測コントローラ(MPC)マスタ202を含む。例示的なインプリメンテーションでは、蒸気流量MPCマスタ202は、テキサス州オースチン(Austin,Texas)のエマーソンプロセスマネジメント(Emerson Process Management)によって設計、販売されているデルタV(DeltaV)制御システムで使用可能なMPCを使用して実現されてよい。蒸気流量MPCマスタ202は、他の入力またはパラメータの中でも、蒸気流量測定値及び/または例えばオペレータによって提供される蒸気流量要件の変化に応えて蒸気流量の量を制御するように構成される。蒸気流量MPCマスタ202は、代替燃料送り速度(例えば、化石燃料が図1の化石燃料タンク108から炉106へ供給される速度)と、化石燃料送り速度(例えば、代替燃料が図1の代替燃料タンク110から炉106に供給される速度)のための設定点と関連する2つの別々の出力を決定する。
蒸気流量MPCマスタ202は、指定される化石燃料送り速度を達成するために予測される軌跡の調整出力値204を、及び指定される代替燃料送り速度を達成するために予測される軌跡調整出力値206を求めるために、測定された蒸気流量値及び複数の他の入力値を使用する。化石燃料調整出力値204は、特定のレベルのエネルギー(例えばBTU)を達成し、蒸気流量を増減するために、化石流量要求の必要とされる変化(例えば増加または減少)を示す。代替燃料調整出力値206は、ある特定のレベルのエネルギーを達成するために代替燃料供給率の必要とされる変化を示す。蒸気流量MPCマスタ202は、履歴システム条件データ及び応答データの分析に基づいて例示的な予測される軌跡出力値を求めてよい。代わりに、または加えて、例示的な予測軌跡出力値は曲線適合技法またはデータ補間技法を使用して求められてもよい。いずれにせよ、例示的な予測される軌跡出力値204と206は、現在の動作条件値及び/または蒸気流量MPCマスタ202によって取得される他の値に基づいて将来のある特定の時間量または最小時間量の間、蒸気発生システム100を動作させ続けることができる燃料送り速度(例えば代替及び/または化石燃料送り速度)と関連する将来の設定値を表す。
例示されている例では、調整出力値204と206は、蒸気発生システム100が(例えば、指定された蒸気流量を発生させ、蒸気圧力制約の範囲内で動作し、費用制限の範囲内で動作する等のために)指定された動作条件の中で動作できるようにする適切な化石燃料対代替燃料の供給率を提供するために組み合わされて働く。蒸気流量制御モードで動作しているとき、調整出力値204と206は、さらに詳しく後述される、化石燃料総エネルギーモジュール240と代替燃料総エネルギーモジュール250のそれぞれの入力に提供される(例えばカスケード)。特に、化石燃料調整出力値204は、化石燃料総エネルギーモジュール240のための設定点値であり、代替燃料調整出力値206は、代替燃料総エネルギーモジュール250のための設定点値である。
蒸気流量MPCマスタ202は、経済的または予算の動作条件を満たすために化石燃料より相対的に多くの廉価な代替燃料を使用するように構成されてよい。(例えば、別のタイプよりあるタイプの燃料の相対的に多くを使用して)燃料タイプの好みを微調整または調整するために、蒸気流量MPCマスタ202は燃料費入力208と燃料使用優先順位設定値(不図示)を与えられる。このようにして、蒸気流量MPCマスタ202は、燃料価格の変化に応えて、及び燃料使用優先順位設定値に基づいて必要に応じて燃料タイプの使用を調整できる。オペレータは、例えば燃料費入力208に基づいて相対的に多くの(例えば最大使用)または相対的に少ない(例えば最小使用)特定の燃料(例えば化石燃料または代替燃料の内の一つ)を使用するように蒸気流量MPCマスタ202を構成するために、蒸気流量MPCマスタ202に特定の燃料使用優先順位設定値を与えてよい。例えば、燃料使用優先順位設定値は、それぞれの燃料費がそれぞれの最小または最大の燃料費閾値を上回る(例えば、さらに少なくなる、またはさらに多くなる)ときに相対的にさらに多いまたはさらに少ない燃料タイプを使用するように蒸気流量MPCマスタ202を構成する、化石燃料と代替燃料ごとの最小及び/最大の燃料費閾値を含んでよい。例えば、いくつかの動作条件下では、燃料費入力208を介して提供される化石燃料の費用が(燃料使用優先順位設定値を介して提供される)最大化石燃料費用閾値を超えるようになると、蒸気流量MPCマスタ202は化石燃料の供給率を、可能なときはつねに可能な限り多く削減し、例えば、化石燃料の費用が最大及び/または最小化石燃料費閾値を下回るまで、代替燃料の供給率を増加する(例えば燃料の使用を最適化する)ことができる。
図2に示されているように、蒸気流量MPCマスタ202は、蒸気流量センサ130からの蒸気流量測定値と、蒸気流量設定点入力値212(つまり、指定されたまたは所定の、所望される、または必要とされる蒸気流量値)を受け取る。いくつかの例示的なインプリメンテーションでは、蒸気流量測定値に対する圧力と温度の影響を大幅に削減するまたは排除するために、蒸気流量MPCマスタ202、または何らかの他のデバイスまたはモジュールが蒸気流量センサ130から受け取られる上記流量測定値に基づいて温度と圧力で補償される蒸気流量値を生成するためにボイラ102と関連する圧力と温度の測定値を取得してよい。蒸気流量設定点入力値212は、オペレータによって提供されてよく、例えば製造現場の蒸気運転式サブシステムを操作するために必要とされる蒸気の量に基づいてよい。
蒸気流量MPCマスタ202は、誤差つまり蒸気流量測定値と蒸気流量設定点入力値212の間の偏差を求め、誤差つまり偏差を大幅に削減する、または排除するために燃料要求の必要とされる変化(例えば代替燃料及び/または化石燃料)を決定することによって調整出力値204と206を求める。蒸気流量測定値を蒸気流量設定点入力値に実質的に等しく維持するために、蒸気流量MPCマスタ202は、調整出力値204と206を生じさせ、燃料送り速度の加速または減速を引き起こす。例えば、代替燃料のエネルギー含量が、例えば廃材の品質の変化のために経時的に減少する場合、炉106は必要とされる蒸気流量を生じさせるために十分な熱を生じさせていない可能性がある。この場合、調整出力値204と206の内の一つまたは両方ともボイラー102に蒸気流量を増加させるために炉に送達される燃料の量を増加するために増加されてよい。蒸気流量MPCマスタ202は、例えば、燃料費入力108、燃料使用優先順位設定値(例えば、化石燃料または代替燃料の使用を最大限にする、最小限に抑える、あるいはそれ以外の場合最適化する)、及び必要とされる蒸気流量を生じさせるために必要とされるエネルギーに準拠する化石燃料対代替燃料送り速度の比率に従って調整出力値204と206を生成する。
いくつかの例のインプリメンテーションでは、蒸気流量MPCマスタ202は、燃料タイプの内の一つまたは両方ともの最大送り速度限度を与えられてよい。例えば、図2に示されるように、蒸気流量MPCマスタ202には代替燃料の最大量または送り速度を示す代替燃料設定点213が与えられる。いくつかの条件下では、最大送り速度限度は、蒸気流量MPCマスタ202が、燃料費入力208と燃料使用優先順位設定値に準拠する化石燃料対代替燃料送り速度の比を維持するのを妨げてよい。例えば、たとえ代替燃料送り速度が設定されている、あるいは最大限度まで(つまり設定点213に等しく)高められていても代替燃料のエネルギー含量が必要とされる蒸気流量を生じさせるほど十分に高くない場合、蒸気流量MPCマスタ202は、結果として生じる化石燃料対代替燃料送り速度の比に関係なく、必要とされるエネルギーを提供するために化石燃料調整出力値204を高めるであろう。
蒸気流量MPCマスタ202は、周期的または非周期的な時間間隔で調整出力値204と206を求める。特に、蒸気流量MPCマスタ202がその複数の入力値を分析し、適切な調整出力値204と206を求めた後、蒸気流量MPCマスタ202は、それが異なる調整出力値204と206が生成される必要があるかどうかを判断するために、いつ入力値を分析すべきかを判断する。具体的には、制御システム112は積極的に、予測的に、前向きに蒸気発生システムを制御するため、制御システム112によって提供される出力値または制御値(例えば、調整出力値204と206)は、蒸気発生システム100が将来において少なくとも特定のまたは最小の量の時間(tf)の間、指定された動作条件の範囲内で動作するように生成される。蒸気流量MPCマスタ202は、再び蒸気流量測定値を分析する将来の時点tfの期限切れの前である時間を指定できる。
不安定な状態または望ましくない状態で蒸気発生システム100を動作するのを妨げるために、蒸気流量MPCマスタ202には複数の制約値214も与えられる。制約値214は例えばオペレータによって提供されてよい指定閾値限度と関連する測定済みの変数である。制約値214がそれらのそれぞれの閾値限度に近づくと、蒸気流量MPCマスタ202は制約値214を緩和する(例えば増加するまたは減少する)ために調整値(例えば調整出力値204と206)を求める。
図2に示されているように、制約値214は代替燃料タンク水位、強制通風(ID)ダンパー位置、IDファン定格電流、ボイラードラム水位、測定済み蒸気圧力(例えばボイラヘッダ圧力)、エミッション出力レベル、及び酸素摂取量を含む。代替燃料タンク水位は、代替燃料タンク110(図1)に残っている代替燃料の量を示す。測定済み蒸気圧力は蒸気圧力センサ132(図1)から取得されてよい。エミッション出力レベルはエミッションセンサ134(図1)から取得されてよい。酸素摂取量は空気流センサ128(図1)から取得されてよい。
制約値214のそれぞれは、複数の制約優先順位216の内の一つと関連付けられている。オペレータは複数の制約値214のそれぞれに優先順位をつけるために制約優先順位216を提供してよい。制約値214に優先順位をつけると、蒸気流量MPCマスタ203が制約値214のそれぞれで考慮する(準拠する)順序が指定される。例えば、オペレータは、蒸気流量MPCマスタ202がボイラードラム水位に、ボイラードラム水位制約閾値を上回らせない調整出力値204と206の値を突き止めることを確実にするために、第一の優先順位(例えば最高の優先順位)をボイラードラム水位制約値に割り当ててよい。いくつかのケースでは、高い方の優先順位制約閾値がそれぞれの制約閾値に違反しないことを確実にするために(例えばボイラードラム水位制約閾値)、蒸気流量MPCマスタ202は、低い方の優先順位制約値に、付随的にまたは意図的にそれぞれの制約閾値を違反させる調整出力値204と206の値を求めてよい。
蒸気動力機械または少なくとも部分的に蒸気発生システム100(図1)によって発生する蒸気により動力を供給されるプロセスシステムのサブシステムによって要求される蒸気の量(amounts or quantities)を監視するために、蒸気流量MPCマスタ202には複数の外乱値218が備えられる。外乱値218は、フィールドデバイス、フィールドセンサまたは蒸気発生システム100によって発生する蒸気を使用するサブシステムまたは機械の動作を監視するフィールドモニタにより提供されてよい。このようにして、特定量の蒸気を要求する任意のサブシステムまたは機械が動作を停止する、動作を開始する、動作を減速する、動作を加速すると、蒸気流量MPCマスタ202は蒸気要求の増減を予測し、任意の蒸気を要求するサブシステムまたは機械の動作の変化により引き起こされる蒸気の要求の以後の増加または減少を積極的に説明するために、蒸気発生システム100が蒸気発生を増加するまたは減少することを確実にするために調整出力値204と206を相応して求める。蒸気発生システムの動作条件(例えば蒸気圧力)に大幅に影響を及ぼすために蒸気要求変更を待機する代わりに、外乱値218に基づいて蒸気要求の以後の変化を説明するために調整出力値204と206を積極的に決定する(例えば予測)すると、蒸気要求の変化が蒸気発生システム100の動作条件に大きく影響を及ぼさない(例えば悪影響を及ぼさない)ことが確実になる。
蒸気圧力モードで動作するため、制御システム112は蒸気圧力MPCマスタ222を含む。例示的なインプリメンテーションでは、蒸気圧力MPCマスタ222は、テキサス州オースチン(Austin,Texas)のエマーソンプロセスマネジメント(Emerson Process Management)]によって設計、販売されるデルタV(DeltaV)制御システムで使用可能なMPCを使用して実現されてよい。蒸気圧力MPCマスタ222は、他の入力またはパラメータの中で、蒸気圧力測定値及び/または例えばオペレータによって提供される蒸気圧力要件の変化に応えて蒸気圧力の量を制御するように構成されている。蒸気流量MPCマスタ202が前述されたように蒸気流量の量を制御するために動作するように、蒸気圧力MPCマスタ222はボイラー102(図1)によって発生する蒸気圧力の量を制御するために動作する。例えば、蒸気圧力MPCマスタ222は、代替燃料送り速度及び化石燃料送り速度の設定点に関連する2つの別々の出力を決定する。具体的には、蒸気圧力MPCマスタ222は、予測される軌跡調整出力値224を求め、指定された化石燃料送り速度と予測された軌跡調整出力値226を達成し、指定代替燃料送り速度を達成するために、測定された蒸気圧力値と、複数の他の入力値を使用する。調整出力値224と226は、蒸気発生システム100が指定された動作条件の範囲内で動作できるようにする適切な化石燃料対代替燃料供給比を提供するために組み合わせて作用する。制御システム112は、調整出力値204と206と関連して前述されたのと実質的に同じように調整出力値224と226を使用する。
前述された蒸気圧力MPCマスタ222と蒸気流量MPCマスタ202の相違点は、蒸気圧力MPCマスタ222が、圧力センサ132(図1と図2)から受け取られる蒸気圧力測定値と、例えばオペレータによって提供される蒸気圧力設定点入力値228の誤差つまり偏差を求めることにより、調整出力値224と226を求めるという点である。
不安定な状態または望ましくない状態で蒸気発生プロセスを操作することを防ぐために蒸気圧力MPCマスタ222も、蒸気流量MPCマスタ202と関連して前述された複数の制約値214に実質的に類似する、または同一であってよい複数の制約値230を与えられる。ただし、蒸気圧力MPCマスタ222は圧力センサ132から蒸気圧力測定値を受け取るため、蒸気圧力MPCマスタ222には、蒸気流量MPCマスタ202でのように別個の測定された蒸気圧力制約値が与えられるのではなく、代わりに複数の制約値230の一部として測定された蒸気流量制約値が与えられる。
蒸気圧力MPCマスタ222には、蒸気流量MPCマスタ202が前述された複数の制約優先順位216を使用する方法に実質的に類似しているあるいは同一である方法で蒸気圧力MPCマスタ222が使用する複数の制約優先順位232も与えられる。加えて、蒸気圧力MPCマスタ222には、前述された複数の外乱値218に実質的に類似している、あるいは同一である複数の外乱値233が与えられる。
動作中、制御システム112は、蒸気流量モード、蒸気圧力モード、または手動モードで動作するように構成されてよい。手動モードは、オペレータが蒸気流量及び/または蒸気圧力に基づいて燃料送り速度を制御することを必要とする。いずれにせよ、モード間で段差がなく(bumpless)継ぎ目なく切り替えを可能にするためには、制御システム112は、互いと、及び/または手動モード燃料送り速度制御を用いて、調整出力値204、206、224及び226を追跡調査する、あるいは調整出力値204、206、224及び226に続くように構成されてよい。例えば、オペレータが蒸気流量モードから蒸気圧力モードに切り替えるように制御システム112を構成するときに動作の急激な変化を妨げるために、蒸気圧力MPCマスタ222の調整出力値224と226のそれぞれが、少なくとも切り替え時に一時期、蒸気流量MPCマスタ202によって求められる調整出力値204と206の内のそれぞれの出力値を追跡調査するように設定される(例えば、それぞれの出力値に等しくなるように連続的に設定される)。
オペレータが蒸気流量モードから手動モードに制御システム112を切り替えるときの急激な動作変化を妨げるために、手動制御燃料送り速度値は、蒸気流量MPCマスタ202によって求められる調整出力値204と206を(切り替え時に少なくとも一時期)追跡調査する。いずれにせよ、調整出力値204と206を追跡調査することによって、燃料送り速度は、モード変化が行われるときに同じままであるため、制御システム112は、実質的に動作で急激な変化を引き起こさないようにされる。同様に、蒸気圧力モードで動作しているときに、調整出力値204と206、及び手動制御燃料送り速度値は調整出力値224と226を追跡調査する。また、手動モードで動作しているとき、調整出力値204、206、224及び226は、それぞれの手動制御燃料送り速度値に従う。
例えば、代替燃料のエネルギー含量の分散を決定するために、制御システム112は、代替燃料のエネルギー含量の計算された分散に基づき、エネルギー消費値を化石燃料制御240と代替燃料制御250に与えるエネルギー補償器234を備える。エネルギー補償器234は、代替燃料エネルギー含量の計算された偏差に逆転制御動作で応答するPIDコントローラを使用して実現されてよい。エネルギー補償器234は、代替燃料の質(例えば燃料の体積あたりのエネルギー含量)が経時的に変化するにつれて相対的なエネルギー計算を実行する。特に、相対エネルギー計算は、カレントバッチのエネルギー含量、または測定された酸素消費と測定された空気消費に基づいて、代替燃料の以前監視されたまたは分析されたバッチを基準にした代替燃料の供給を求める。カレントバッチまたは代替燃料の供給の相対的なエネルギー含量が相対的に少ない場合には、エネルギー補償値は、送達または炉106へのエネルギーの相対的な一定量を維持するために代替燃料及び/または化石燃料の量の必要とされる増加を示す。エネルギー補償器234は、例えば燃料品質の分散、燃料対エネルギー関数曲線、及び/または必要とされる代替対化石燃料比の履歴データに基づいてエネルギー補償値を増減してよい。
エネルギー補償器234は、代替燃料送り速度と化石燃料送り速度が、燃料品質(例えば、燃料の体積あたりのエネルギー含量)の変化に関係なく、例えば100%という消費空気指数を維持するのに十分であることを確実にするように構成されている。100%という消費空気指数を維持すると、炉106の中に引き込まれるまたは投入される空気の100%が既定のボイラー負荷(つまり、既定の蒸気発生要件)の間燃料によって燃焼されることを確実にする。このようにして、燃料品質の変化に関わりなく同じ量のエネルギーが燃焼され、このようにしてボイラー102に必要とされるエネルギー(例えば熱)を与え、必要とされる量の蒸気(例えばボイラー負荷)を生じさせる。エネルギー消費234は、化石燃料総エネルギーモジュール240と代替燃料総エネルギーモジュール250にエネルギー補償値を出力するまたは提供する。
所望される動作条件(例えば、特定の蒸気圧力、特定の蒸気流量、燃料消費費用、燃料比等)を達成するために必要とされる化石燃料の総量を決定するために、制御システム112には化石燃料総エネルギーモジュール240が与えられる。化石燃料総エネルギーモジュール240は、(蒸気流量モードで動作しているときには)蒸気流量MPCマスタ202から化石燃料調整出力値204を、あるいは(蒸気圧力モードで動作しているときには)蒸気圧力MPCマスタ222から化石燃料調整出力値224を受け取る。また、化石燃料総エネルギーモジュール240は、エネルギー補償器234からエネルギー補償値を受け取り、エネルギー補償値と化石燃料調整出力値204または224の内の一つに基づいて、必要とされる量の蒸気流量または蒸気圧力を発生させるために必要な化石燃料の総量を決定する。
化石燃料送り速度を制御するために、制御システム112には化石燃料送りコントローラ242が与えられる。化石燃料送りコントローラ242は、化石燃料総エネルギーモジュール240から必要とされる化石燃料量値を受け取り、化石燃料の必要とされる量が化石燃料総エネルギーモジュール240によって決定される炉106に供給するために必要とされる送り速度で燃料を提供するために化石燃料供給弁116を制御する。
所望される動作条件(例えば、特定の蒸気圧力、特定の蒸気流量、燃料消費量費用、燃料比等)を達成するために必要とされる代替燃料の総量を決定するために、制御システム112には代替燃料総エネルギーモジュール250が与えられる。代替燃料総エネルギーモジュール250は(蒸気流量モードで動作しているときには)蒸気流量MPCマスタ202から代替燃料調整出力値206を、または(蒸気圧力モードで動作しているときには)蒸気圧力MPCマスタ222から化石燃料調整出力値226を受け取る。また、代替燃料総エネルギーモジュール250は、エネルギー補償器234からエネルギー補償値を受け取り、エネルギー補償値と、代替燃料調整出力値206または226の内の一つに基づいて、必要とされる量の蒸気流量または蒸気圧力を発生させるために必要とされる化石燃料の総量を決定する。
代替燃料送り速度を制御するために、制御システム112には代替燃料送りコントローラ252が与えられる。代替燃料送りコントローラ252は代替燃料総エネルギーモジュール250から必要とされる代替燃料量値を受け取り、代替燃料総エネルギーモジュール250によって求められるような、炉106に必要とされる量の代替燃料を供給するために必要とされる送り速度を提供するために例えば代替燃料供給弁118を制御する。
代替燃料と化石燃料のためにボイラー102に提供される燃焼空気の量を制御するために、制御システム112は、供給された空気をアンダーグレイト(undertrate)空気(つまり燃料搬送火床の下で提供される空気)とオーバーファイア(overfire)空気(つまり燃焼燃料の上で提供される空気)に分割する空気システムを備えられる。空気システムは、蒸気流量MPCマスタ202からの調整圧力値204と206、あるいは上記圧力MPCマスタ222からの調整出力値224と226に基づいて、代替燃料に対する総空気要求と、化石燃料に対する総空気要求を決定するように構成されている。
空気システムは、(蒸気流量モードで動作しているときには)蒸気流量MPCマスタ202から代替燃料調整出力値206を、あるいは(蒸気圧力モードで動作しているときには)蒸気圧力MPCマスタ202から化石燃料調整出力値226を受け取り、アンダーグレイト空気流とオーバーファイア空気流の合計である必要とされるボイラー空気流の総量を求める総空気要求モジュール260を含む。総空気要求モジュール260は、測定された空気流供給と逆転制御動作を使用する空気流要件の間の任意の偏差に対処するためにPIDコントローラを使用して実現されてよい。
総空気要求モジュール260の出力は強制通風(FD)ファン制御262と、空気比関数モジュール264に提供される。強制通風(FD)ファン制御262は、総空気要求モジュール260の出力に基づいて、必要とされるアンダーグレイト空気流を炉106(図1)に提供するためにFDファンダンパーを制御する。空気比関数モジュール264は、必要とされるアンダーグレイト空気流に基づいてオーバーファイア空気流の内の必要とされる量を決定するために、アンダーグレイト空気対オーバーファイア空気関数曲線を使用して実現されてよい。空気比関数264の出力は、炉106に必要とされる量のオーバーファイア空気流を供給するためにオーバーファイアファンダンパーを制御する、オーバーファイアファン制御266に提供される。
燃料品質(例えば燃料の体積あたりエネルギー含量)が変化する、あるいは経時的に変化するにつれて、オーバーファイアファン制御266により供給される供給オーバーファイア空気流が十分であることを確実にするために、制御システム112はファジー放熱制御272を与えられる。ファジー放熱制御272は、代替燃料と関連する蒸気流量対総フィーダ速度の比(つまり、蒸気フィーダ比)、消費空気比(オーバーファイア空気対アンダーグレイト空気比)、及び相対エネルギーコントローラ応答(つまりエネルギー補償器234の出力)を参照する、5×5ファジーマトリックスを含む多変数ファジー論理エンジンを使用して実現されてよい。
蒸気フィーダ比及び消費空気比は、互いを追跡調査する必要があるため、ファジー論理計算用のチェックアンドバランスとして使用できる。ファジー放熱制御272は、消費空気比、及び例えば1分間にわたって消費空気比の変化率を監視し、必要に応じて消費空気比を変更するためにオーバーファイア空気バイアス値274を生成する。ファジー放熱制御272は、アンダーグレイト空気対オーバーファイア空気の比または分割を変更するためにオーバーファイアファン制御266にオーバーファイア空気バイアス値274を与える。加えて、ファジー放熱制御272はエネルギー補償器234の出力をオーバーファイア空気バイアス値274に比較し、オーバーファイア空気の増分減少なしに燃料品質(例えばエネルギー含量)の増分増加があるかどうかを判断する、あるいはoverfire空気の増分増加なしに燃料品質の増分低下があるかどうかを判断する。燃料品質とオーバーファイア空気の間に不均衡が存在する場合は、ファジー放熱制御272はオーバーファイア空気バイアス値274を調整する。このようにして、消費空気比、及び消費空気比の変化率を監視することによって、およびエネルギー補償器234の出力をオーバーファイア空気バイアス値274と比較することによって、ファジー放熱制御272は、燃料品質が経時的に変化するにつれてオーバーファイアバイアス値274を連続的に且つ増分的に調整できる。
オーバーファイア空気バイアス値274を調整することに加え、ファジー放熱制御272は、炉106に送達される総合的な空気の増加または減少を引き起こす、酸素設定点バイアス値276を調整することもできる。通常、ファジー放熱制御272はオーバーファイア空気バイアス値274を変更しても現在の燃料品質について正しいアンダーグレイト空気対オーバーファイア空気比が実現されないときにだけ酸素設定点バイアス値276を調整する。
燃料がもはや炉106に入らないときに炉106に多過ぎる空気を供給することを防ぐために、ファジー放熱制御272は、炉106に入る燃料の量を示すイネーブル/ディスエーブル制約値(不図示)を与えられる。
前述されたシステムコントローラ112の各部(例えば、蒸気流量MPCマスタ202、蒸気圧力MPCマスタ222、エネルギー補償器234、化石燃料総エネルギーモジュール240、化石燃料送り制御242、代替燃料総エネルギーモジュール250、代替燃料送り制御252、総空気要求モジュール260、強制通気ファン制御262、空気比関数274、オーバーファイアファン制御266、及びファジー放熱制御272)が、自動モードまたは手動モードで操作できる。いくつかの例示的なインプリメンテーションでは、システムコントローラ112の部分のそれぞれは、自動モードまたは手動モードでの動作のために単独で選択可能である。
蒸気発生システム100が動作条件の急激な変化を経験しないように、自動運転モードと手動運転モードの間で段差がない、または継ぎ目がない遷移を可能とするために、システムコントローラ112の部分の出力のそれぞれが手動モード制御と自動モード制御の間で追跡調査できる。このようにして、各モードの間を遷移するとき、出力は、それらが自動制御によって、または手動制御を介してオペレータによって変更されるまで同じままとなる。例えば、自動モードで動作中、システムコントローラ112の各部の出力は追跡調査される、あるいは自動モードと手動モード間の以後の遷移により蒸気発生システム100の動作に急激な変化が引き起こされないようにそれぞれの手動モード制御値が後に続く(例えば等しく設定される)。
図3から図7は、本明細書に開示されている例示的なシステム及び方法を実現するために使用されてよい例示的な方法を描くフロー図である。図3から図7のフロー図に描かれている例示的な方法は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/またはその任意の組み合わせで実現されてよい。例えば、例示的な方法は、図1と図2の制御システム112、及び/または図8の例示的なプロセッサシステム810を介して実行されるソフトウェアで実現されてよい。例示的な方法はある特定の動作のシーケンスとして後述されるが、一つまたは複数の動作は同じまたは類似した結果を達成するために再配置され、追加され、及び/または排除されてよい。
図3は、図1の例示的な蒸気発生システム100を制御するために使用されてよい例示的な方法を描くフロー図である。図3の例示的な方法は、図2に関連して前述された制御システム112を使用して実現されているとして、一例として後述される。図3の例示的な方法は自動または手動の蒸気流量モード、または蒸気圧力モードで制御システム112によって実現されてよいが、明確にするために例の方法は自動蒸気流量モードに関して説明される。
当初、蒸気流量MPCマスタ202は、指定された動作期限が期限切れになったかどうかを判断する(ブロック302)。指定された動作期限は、それが毎回予測軌跡調整出力値204と206を生成した後に、蒸気流量MPCマスタ202によって指定され、蒸気発生システム100が動作制約の範囲内での動作を維持するために予測軌跡調整出力値204と206に更新を行うことを必要としないで動作制約(例えば、蒸気流量の必要とされる量)の範囲内で動作できる時間量と関連付けられている。動作期限は、タイマーまたは時刻(例えばリアルタイムクロック)に基づいてよい。
蒸気流量MPCマスタ202が、動作期限が期限切れになっていないと判断すると、蒸気流量MPCマスタ202は、期限が期限切れになるまで、あるいは制御システム112が中断またはそれ以外を行う命令を受け取るまで、動作期限が期限切れになったかどうか(ブロック302)を確認し続ける。ブロック302で蒸気流量MPCマスタ202が、動作期限が期限切れになったと判断すると、蒸気流量MPCマスタ202は図4のフロー図に関連して詳しく後述されるように、化石燃料と代替燃料の予測軌跡調整出力値204と206を求める(ブロック304)。
エネルギー補償器234は図5に関連して詳しく後述されるように、炉106(図1)に送達されているエネルギーの量(例えば燃料のエネルギー含量)と関連付けられるエネルギー補償値(ブロック306)を求める。代替燃料総エネルギーモジュール250及び化石燃料総エネルギーモジュール260は、次に、蒸気流量MPCマスタ202から受け取られた予測軌跡調整出力値204と206、及び図6に関連して詳しく後述されるようにエネルギー補償器234から受け取られるエネルギー消費値に基づいて必要とされる燃料の量を決定する(ブロック308)。
化石燃料送りコントローラ242及び代替燃料送りコントローラ252は、次に、それぞれ化石燃料と代替燃料の送り速度を制御する(ブロック310)。例えば、代替燃料送りコントローラ252は、代替燃料総エネルギーモジュール250から代替燃料要件値を受け取り、炉106(図1)に対する必要とされる量の代替燃料の送達を引き起こすであろう燃料送り速度を生成する。代替燃料送りコントローラ252は、次に、生成される燃料送り速度値に基づいて(廃材コンベヤの速度を制御するためにコンベヤ速度制御を使用して実現されてよい)代替燃料供給弁118(図1)を調整または制御できる。
制御システム112は、次に図7に関連して詳しく後述されるように必要とされる量の空気流(例えばアンダーグレイト空気流とオーバーファイア空気流)(ブロック312)を決定し、送達する。
制御システム112は、次に制御プロセスを終了するかどうかを判断する(ブロック314)。例えば、オペレータまたは他の何らかの制御システム(例えば、安全制御システム)が制御システム112に停止要求を出すと、該停止要求に応えて制御システム112は、制御プロセスを終了する、及び/または制御を、例えば停止プロセス、アイドルプロセス等の呼び出し側プロセスまたは関数に返す。それ以外の場合、制御システム112が、それが制御プロセスを終了してはならないと判断すると、制御はブロック302に戻される。
図4は、予測軌跡調整出力値204と206(図2)を求めるために図3のブロック304の動作を実現するために使用されてよい例示的な方法を描くフロー図である。当初、蒸気流量MPCマスタ202は、必要とされている燃料の量を決定することに関連する設定点値を取得する(ブロック402)。例えば、図2に示されているように、蒸気流量MPCマスタ202は、蒸気流量設定点212と代替燃料設定点213を受け取る。蒸気流量設定点212は、蒸気の必要とされる量を指定し、代替燃料設定点213は最大代替燃料量または送り速度を指定する。
蒸気流量MPCマスタ202は、次に燃料費用208(図2)及び燃料使用優先順位設定値(燃料費用208に基づいて特定の燃料の使用を最大限にするまたは最小限に抑える等)(ブロック406)の内の一つまたは複数を取得する(ブロック404)。例えば、燃料費用208は、代替燃料及び/または化石燃料の費用を含むことがある。蒸気流量マスタ202は、適切な燃料比を決定するために燃料優先順位と組み合わせて、代替燃料及び/または化石燃料の費用を使用する。
蒸気流量MPCマスタ202は、次に例えば制約値214(図2)等の一つまたは複数の制約値(複数の場合がある)を取得する(ブロック408)。蒸気流量MPCマスタ202は、次にモデル予測制御アルゴリズムを使用して、代替燃料供給と化石燃料供給の予測軌跡調整出力値204と206を求める(ブロック410)。例えば、蒸気流量MPCマスタは、化石燃料及び/または代替燃料の量の変化を突き止め、蒸気流量設定点212によって示される蒸気流量の量を維持するために指定動作条件の範囲内で蒸気発生システムを動作させ続けるためにブロック402、404、406、及び408で取得される値を使用してよい。予測軌跡調整出力値204と206を求めるために、蒸気流量MPCマスタ202は、テキサス州オースチン(Austin,Texas)のエマーソンプロセスマネジメント(Emerson Process Management)によって設計、販売されているデルタV(DeltaV)制御システムで使用可能なMPCでモデル予測アルゴリズムの内の一つまたは複数を使用してよい。
例示的なインプリメンテーションでは、ブロック410で、蒸気流量MPCマスタ202は、ブロック402と408(例えば、蒸気流量設定点212、代替燃料設定点213、及び制約214)で取得された値のいくつかまたはすべてに基づいて、指定動作条件の範囲内で蒸気発生システム100を動かし続ける、経済ベースの代替対化石燃料比を決定するために燃料費用208と燃料使用優先順位設定値を使用してよい。いくつかのインプリメンテーションでは、蒸気流量MPCマスタ202は以前の類似した状態、及び対応する調整出力値を示す履歴データに基づいて、燃料比と予測軌跡調整出力値204と206を求めてよい。蒸気流量MPCマスタ202が予測軌跡調整出力値204と206を求めた後に、制御は、例えば呼び出し側関数または図3の例の方法のプロセス等の呼び出し側関数またはプロセスに返される。
図5は、代替燃料の変化するエネルギー含量に応えて燃料送り速度を調整することに関連する(エネルギー補償器234(図2)を介して)エネルギー補償値を求めるために図3のブロック306の動作を実現するために使用されてよい例示的な方法のフロー図である。当初、エネルギー補償器234は、炉106(図1)の中への総空気摂取量を示す総測定空気流を取得する(ブロック502)。エネルギー補償器234は、次に、総空気要求を取得する(ブロック504)。総空気要求(または総空気要件)は、オペレータによって、または総空気要求モジュール260によって提供されてよく、炉160に提供されなければならない空気の総量と関連している。
エネルギー補償器234は、次に測定された酸素値を取得する(ブロック506)。例えば、エネルギー補償器234は、空気取り入れ口121(図1)に配置されてよい酸素センサ(不図示)から測定された酸素値を受け取ってよい。エネルギー補償器234は、次に、例えばオペレータによって提供される酸素設定点(506)、及び制約値214、及び/または酸素設定点からファジー放熱制御272(図2)によって提供されるバイアスを取得する。
エネルギー補償器234は、次に、例えばブロック508で取得される酸素設定点値を、ブロック504で取得される総空気要求値から差し引くことによって総目標過剰空気(ブロック510)のパーセンテージを求める。総目標過剰空気は、炉106内で燃焼されないであろう空気の目標量である。エネルギー補償器234は、次に、例えばブロック506で取得された測定済みの酸素値をブロック502で取得された総測定空気値から差し引くことによって総実際過剰空気を決定する(ブロック512)。
エネルギー補償器234は、次に、例えば、以下に示される方程式1を使用して燃料CHIの相対エネルギーを求める(ブロック514)。
方程式1 ENERGY(BTU)=((TAF/TAD)x100)+(TEA-AEA)
エネルギー補償器234は、BTU(例えばENERGY(BTU))単位で燃料の相対エネルギーを求めるために上記方程式1を使用する。方程式1に示されているように、エネルギー補償器234は、ブロック502で取得された総測定空気流(TAF)を、ブロック504で取得される総空気流要求(TAD)で除算することによって相対エネルギーを求め、指数(TAF/TAD)を生じさせる。総測定空気量(TAF)と総空気流要求(TAD)は、毎時キロポンド(kpph)で測定される値として提供されてよい。エネルギー補償器234は次に単位変換「100」で該指数(TAF/TAD)を乗算し、積((TAF/TAD)×100)を生じさせる。エネルギー補償器234は次に、ブロック512で決定された実際の過剰空気(AEA)を、ブロック510で決定された目標過剰空気(TEA)から差し引き、減算結果(TEA−AEA)を生じさせる。実際の過剰空気(AEA)と目標過剰空気(TEA)は、過剰空気パーセンテージ値として示されてよい。エネルギー補償器234は、次に積((TAF/TAD)×100)と、該減算結果(TEA−AEA)を加算することによって燃料の相対エネルギーを決定する。
エネルギー補償器234がブロック514で相対エネルギー値を求めた後、エネルギー補償器234は該相対エネルギー値に基づきエネルギー補償値を求める(ブロック516)。例えば、ブロック514で求められる相対エネルギー値は、経時的に例えば代替燃料における燃料品質の変化を示す。代替燃料送り速度が経時的に相対的に一定のままとなるが、代替燃料のエネルギー含量が減少する場合、相対的なエネルギー値はエネルギー含量減少を示すであろう。相応して、エネルギー補償器234は、代替燃料総エネルギーモジュール250及び/または化石燃料エネルギーモジュール240にそれぞれの燃料送り速度を加速させ、代替燃料の品質の低下を補償させるために、相対的なエネルギー値によって示されるようなエネルギー含量の減少に基づいてエネルギー補償値を生成してよい。いくつかの例示的なインプリメンテーションでは、エネルギー補償器234は、燃料比208と燃料使用優先順位設定値に従ってオペレータまたは蒸気流量MPCマスタ202によって決定される指定燃料比に基づいて、総燃料エネルギーモジュール240と250にそれぞれの燃料の量を別に増加または減少させるエネルギー補償値を生じさせてよい。エネルギー補償器234は、代替燃料の最大許容量を定める代替燃料設定点213(図2)に基づいてエネルギー補償値も生じさせてよい。エネルギー補償器234がブロック516でエネルギー補償値を求めた後、制御は図3に関連して前述された例のプロセス等の呼び出し側プロセスまたは関数に返されてよい。
図6は指定された動作条件の範囲内で図1の例示的な蒸気発生システム100を操作するための燃料の必要とされる量を決定するために図3のブロック308の動作を実現するために使用されてよい例の方法のフロー図である。図6の例示的な方法は代替燃料総エネルギーモジュール250(図2)に関連して一例として説明されているが、図6の例示的な方法は後述される方法と同一の方法で化石燃料総エネルギーモジュール240と関連して使用されてもよい。当初、代替燃料総エネルギーモジュール250は予測軌跡調整出力値206を蒸気流量MPCマスタ202(図2)から取得し(ブロック602)、エネルギー補償値をエネルギー補償器234(図2)から取得する(ブロック604)。例えば、代替燃料総エネルギーモジュール250は、図4のブロック410で求められた予測軌跡調整出力値206、及び図5のブロック516で求められたエネルギー補償値を取得してよい。
代替燃料総エネルギーモジュール250は、次に、ブロック602で取得された予測軌跡調整出力値206とブロック604で取得されたエネルギー補償値に基づいて、補償済み燃料要件設定点を決定する(ブロック606)。例えば、エネルギー補償値が、代替燃料の燃料品質(例えばエネルギー含量)が低下したことを示す場合には、代替燃料総エネルギーモジュール250が、代替燃料送り速度を加速し、低下した燃料品質を補償するために補償済み燃料要件設定点を決定する。
代替燃料総エネルギーモジュール250は、次に、補償済み燃料要件設定点と、現在の燃料送り速度の偏差を求める(ブロック608)。代替燃料送りコントローラ252は次に現在の燃料送り速度を調整し、代替燃料総エネルギーモジュール250によってブロック608で決定される偏差を実質的に排除する(ブロック610)。いくつかの例示的なインプリメンテーションでは、代替燃料送りコントローラ252は、エネルギー補償器234によって継続的に生成されてよいエネルギー補償値が燃料品質でのゼロ変化または無変化を示すまで、経時的に燃料送り速度を増分的にまたは漸次的に加速または減速できる。燃料送り速度を調整後、制御は例えば図3の例のプロセス等の呼び出し側関数に返される。
図7は、図1の例示的な蒸気発生システム100の必要とされる空気量を決定し、制御するために図3のブロック312の動作を実現するために使用されてよい例示的な方法の流れ図である。当初、総空気要求モジュール260は、例えば以下の方程式2と3を使用して代替燃料空気要求(または要件)を決定する(ブロック702)。
方程式2 AAD = SADa x (1 + (TEA/100))、この場合
方程式3 SADa = AFD x (A/Fa)
方程式2で上記に示されるように、総空気要求モジュール260は図5のブロック510で求められた目標過剰空気(TEA)を、100で除算し、指数値(TEA/100)を生じさせることによって、代替燃料空気要求(AAD)を求める。目標過剰空気(TEA)は目標過剰空気のパーセンテージとして提供されてよい。総空気要求モジュール260は、次に指数値(TEA/100)に1を加算し、合計値(1+(TEA/100))を生じさせる。総空気要求モジュール260は、次に代替燃料のための化学量論的空気要求で合計値(1+(TEA/100))を乗算し、代替燃料空気要求(AAD)を求める。代替燃料(SADa)に対する化学量論的空気要求はkpph単位で提供されてよく方程式3に従って求められてよい。
方程式3で上記に示されるように、総空気要求モジュール260は、代替燃料送り要求(AFD)を代替燃料のための空気対燃料比(A/Fa)によって代替燃料に対する化学量論的空気要求を決定する。代替燃料送り要求(AFD)は、代替燃料要求と化石燃料要求を含む、総燃料要求に含まれる代替燃料要求のパーセンテージ(例えば、図2の代替燃料総エネルギーモジュール250によって求められるような代替燃料の必要とされる量)を示すパーセンテージ値として示されてよい。代替燃料のための空気対燃料比(A/Fa)は、要求された代替燃料の単位あたりの必要とされる空気のパーセンテージとして提供されてよい。
総空気要求モジュール260は、次に、例えば以下の方程式4と5を使用して化石燃料空気要求(FAD)を決定する(ブロック704)。
方程式4 FAD = SADf x (1 + (TEA/100))、この場合
方程式5 SADf = FFD x (A/Ff)
方程式4と5で前記に示されるように、総空気要求モジュール260は方程式2と3に関連して前述された方法と実質的に同様な方法で化石燃料空気要求(FAD)を決定する。方程式4と2の一つの相違点は、化石燃料空気要求(FAD)が、代替燃料のための化学量論的空気要求(SADa)の代わりに、化石燃料の化学量論的空気要求(SADf)に基づいて決定される点である。方程式5と3の注目すべき相違点は、化石燃料の化学量論的空気要求が、代替燃料送り要求(AFD)の代わりに化石燃料送り要求(FFD)に基づき、代替燃料(A/Fa)の空気対燃料比の代わりに化石燃料の空気対燃料比(A/Ff)に基づき決定される点である。
総空気要求モジュール260は、次に、例えばブロック702で決定される代替燃料空気要求(AAD)をブロック704で決定される化石燃料空気要求(FAD)に加算することによって総空気要求を決定する(ブロック706)。総空気要求モジュール206は、次に現在の総空気供給を決定する(ブロック708)。例えば、総空気要求モジュール260は、炉空気取り入れ口空気流センサ(例えば図1の空気流センサ128)から空気流測定値を受け取ることによって現在の総空気供給を決定してよい。代わりに、総空気要求モジュール206は、測定済みオーバーファイア空気流と測定済みアンダーグレイト空気流の値を取得、合計してよい。いくつかの例示的なインプリメンテーションでは、総空気要求モジュール206は、受け取られた測定済みオーバーファイアとアンダーグレイトの空気流値に基づいて計算を実行し、気温及び/または空気圧で補償された現在の総空気供給値を生じさせてよい。
総空気要求モジュール260は、次に、ブロック706で決定された総空気要求をブロック708で決定された現在の総空気供給と比較し(ブロック710)、強制通風ファン制御262とオーバーファイアファン制御266に該比較に基づいて現在の総空気供給を調整させる(ブロック712)。例えば、総空気要求モジュール260は比例同調定数と積分同調定数に関連して逆制御処置を使用して現在の総空気供給を調整し、ブロック706で決定された総空気要求とブロック708で決定された現在の総空気供給の間の偏差を最小限に抑える、または排除してよい。また、図2に描かれている例では、オーバーファイア空気流の量はアンダーグレイト空気流の量に基づいている。特に、総空気要求モジュール260によって決定されるアンダーグレイト空気の量は強制通風ファン制御262に伝達され、アンダーグレイト空気流の量を空気比関数264まで制御し、オーバーファイア空気流の量を求める。空気比関数264は、オーバーファイア空気流をアンダーグレイト空気流に基づいて決定させる曲線または関数であってよい。いくつかの例示的なインプリメンテーションでは、空気比関数264は、例示的な蒸気発生システム100(図1)の動作中、実質的に固定されている。
いくつかの例示的なインプリメンテーションでは、変化するまたは変動する燃料品質(例えば、燃料の体積あたりのエネルギー含量)は、オーバーファイア空気流供給の量に対する調整を必要とする可能性がある。すなわち、空気比関数264は、燃料品質が経時的に変化するにつれ、相対的により効率的ではないオーバーファイア空気流供給値を生成してよい。蒸気発生システム100が指定の動作条件(例えば蒸気流量条件、蒸気圧力条件、経済的な条件等)の範囲内で動作することを確実にするためにオーバーファイア空気流を調整するために、ファジー放熱制御272がオーバーファイア空気流供給に対する増分的な調整を決定する(ブロック714)。例えば、ファジー放熱制御272は、例えば、代替燃料(すなわち、蒸気フィーダ比)と関連する蒸気流量対総フィーダ速度比の値を参照する5×5ファジーマトリックス、消費空気比(オーバーファイア空気対アンダーグレイト空気の比)、及びエネルギー補償器234によって生じるエネルギー補償値を使用して、図2に関連して前述されるように増分調整を決定してよい。
オーバーファイアファン制御266は次に空気比関数264によって求められるオーバーファイア空気流供給値と、ファジー放熱制御272によって決定される増分調整値に基づいてオーバーファイアファンを制御する(ブロック716)。制御は、次に、例えば図3の例示的なプロセス等の呼び出し関数またはプロセスに返される。
図8は、本書に説明される例示的な装置、方法、製造品を実現するために使用されてよい例示的なプロセッサシステムのブロック図である。図8に示されるように、プロセッサシステム810は相互接続バス814に結合されるプロセッサ812を含む。プロセッサ812は、図8では完全にオンチップであるとして描かれているが、代わりに、完全にまたは部分的にオフチップであり、専用電気接続を介して及び/または相互接続バス814を介してプロセッサ812に直接的に結合されるであろうレジスタセットまたはレジスタ空間896を含む。プロセッサ812は適切なプロセッサ、処理装置またはマイクロプロセッサであってよい。図8には示されていないが、システム810はマルチプロセッサシステムであってよく、したがってプロセッサ812と同一または類似しており、相互接続バス814に通信で結合されている一台または複数台のプロセッサを含んでよい。
図8のプロセッサ812は、メモリコントローラ820及び入出力(I/O)コントローラ822を含むチップセット818に結合されている。周知であるように、チップセットは通常、チップセット818に結合されている一台または複数台のプロセッサによってアクセス可能である、あるいは使用される複数の汎用及び/または特殊目的のレジスタ、タイマー等だけではなく、I/O機能とメモリ管理機能も提供する。メモリコントローラ820は、プロセッサ812(または、複数台のプロセッサがある場合には複数のプロセッサ)がシステムメモリ824及び大量記憶装置825にアクセスできるようにする機能を実行する。
システムメモリ824は、例えば静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)等の任意の所望されるタイプの揮発性及び/または不揮発性のメモリを含んでよい。大量記憶装置メモリ825は、ハードディスクドライブ、光ドライブ、テープ記憶装置等を含む任意の所望されるタイプの大量記憶装置デバイスを含んでよい。
I/Oコントローラ822は、プロセッサ812が周辺入出力(I/O装置826と828、ならびにI/Oバス832を介してネットワークインタフェース830と通信できるようにする機能を実行する。I/O装置826と828は、例えば、キーボード、ビデオディスプレイまたはモニタ、マウス等の任意の所望されるタイプのI/Oデバイスであってよい。ネットワークインタフェース830は、プロセッサシステム810が別のプロセッサシステムと通信できるようにする、例えばイーサネット(登録商標)デバイス、非同期転送モード(ATM)デバイス、802.11デバイス、DSLモデム、ケーブルモデム、セルラーモデム等であってよい。
メモリコントローラ820とI/Oコントローラ822は図8に、チップセット818内の別々の関数ブロックとして描かれているが、これらのブロックによって演算される関数は単一の半導体回路内で統合されてよい、あるいは2つまたは3つ以上の別個の集積回路を使用して実現されてよい。
特定のシステム、方法、及び製造品が本明細書に説明されてきたが、本特許の対象の範囲はそれに限定されない。逆に、本特許は文字通り、または均等論の元でのどちらかで添付請求項の範囲におおよそ入るすべてのシステム、方法及び製造品を対象とする。
例示的な多重燃料蒸気発生プロセスシステムを描く。 本明細書に説明されている例示的なシステム及び方法を実現するために使用されてよい、図1の例示的な制御システムの詳細なブロック図である。 図1の例示的な蒸気発生システムを制御するために使用されてよい例示的な方法を描くフロー図である。 ボイラー炉に対する燃料供給率と関連する予測軌跡調整出力値を求めるために使用されてよい例示的な方法を描くフロー図である。 変化する燃料エネルギー含量に応えて、図1の例示的な蒸気発生システムの調整燃料送り速度と関連するエネルギー補償値を求めるために使用されてよい例示的な方法のフロー図である。 指定される動作条件の中で図1の例示的な蒸気発生システムを動作するために必要とされる燃料の量を決定するために使用されてよい例示的な方法のフロー図である。 図1の例示的な蒸気発生システムの必要とされる空気流を決定し、制御するために使用されてよい例示的な方法のフロー図である。 本明細書に説明されている例示的なシステム、方法及び製造品を実現するために使用されてよい例示的なプロセッサシステムのブロック図である。

Claims (18)

  1. 蒸気の量を発生させることに関連する複数の入力値を取得し、
    蒸気の量を発生させるための第一の燃料の量を予測することに関連する第一の値を求めるためにモデル予測コントローラを使用し、
    蒸気の量を発生させるための第二の燃料の量を予測することに関連する第二の値を求めるために該モデル予測コントローラを使用し、
    該第一の値に基づいて該第一の燃料を抑制するかを決定すること及び該第二の値に基づいて該第二の燃料を抑制するかを決定することの少なくとも一方を行い、
    該第一の燃料を抑制することが決定されたとき及び該第二の燃料を抑制することが決定されたときの少なくとも一方のときに該蒸気の量を発生させるために該第一の値と第二の値に基づいて該第一の燃料と第二の燃料の燃料送り速度を制御する、
    多重燃料蒸気発生システムを制御する方法。
  2. 該第一の値と第二の値が軌跡値である請求項1に記載の方法。
  3. 該第一の値と第二の値が所定の量の時間の間蒸気の該量を発生させることに関連する請求項1に記載の方法。
  4. 該第一の値と第二の値に基づいた該第一の燃料と第二の燃料の該燃料送り速度が、該第一の値と第二の値に基づいた該所定の時間量、該第一の燃料と第二の燃料の該燃料送り速度を制御することを含む請求項3に記載の方法。
  5. 該所定時間分を決定するために該モデル予測コントローラをさらに備える請求項4に記載の方法。
  6. 該複数の入力値が、蒸気流量設定点値または蒸気圧力設定点値の内の少なくとも一つを含む請求項1に記載の方法。
  7. 該複数の入力値が、該第一の燃料または該第二の燃料の内の少なくとも一つと関連する燃料比値を含む請求項1に記載の方法。
  8. 該第一の燃料が化石燃料であり、該第二の燃料が廃材または破砕タイヤの内の少なくとも一つである請求項1に記載の方法。
  9. 該モデル予測コントローラが指定された燃料比を達成するために該第一の値と該第二の値を求める請求項1に記載の方法。
  10. 該複数の入力値の内の少なくとも一つが、該第一の燃料または該第二の燃料の内の少なくとも一つの該エネルギー含量を示す請求項1に記載の方法。
  11. 該第一の燃料または第二の燃料の内の少なくとも一つの変化するエネルギー含量に基づいて該燃料送り速度の内の少なくとも一つを調整することに関連する補償値を求めることをさらに含む請求項1に記載の方法。
  12. 第一の燃料空気流要求または第二の燃料空気流要求の内の少なくとも一つに基づいて蒸気の量を発生させるための空気流の量を決定することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  13. 該第一の燃料または該第二の燃料の内の少なくとも一つのエネルギー含量に基づいて空気流の量を調整するためにファジー論理コントローラを使用することをさらに含む請求項12に記載の方法。
  14. 該モデル予測コントローラが、蒸気流量動作条件に基づいて該第一の値と第二の値を求め、蒸気圧力動作条件に基づいて蒸気の量を発生させるために、該第一の燃料の別の量を予測することに関連する第三の値と、該第二の燃料の別の量を予測することに関連する第四の値とを求めるために、該モデル予測コントローラと別のモデル予測コントローラの間で制御を切り替えることをさらに含む請求項1に記載の方法。
  15. 第一の燃料の量を予測することに関連する第一の値と、蒸気の量を発生させるために第二の燃料の量を予測することに関連する第二の値とを求めるためのモデル予測コントローラであって、該第一の値に基づいて該第一の燃料を抑制するかを決定すること及び該第二の値に基づいて該第二の燃料を抑制するかを決定することの少なくとも一方が行われる、該モデル予測コントローラと、
    該第一の燃料を抑制することが決定されたとき及び該第二の燃料を抑制することが決定されたときの少なくとも一方のときに該蒸気の量を発生させるために該第一の値と第二の値に基づいて該第一の燃料と第二の燃料を制御するための第一と第二の燃料フィーダ制御と、
    を備える多重燃料蒸気発生システムを制御するためのシステム。
  16. 該モデル予測コントローラが、指定燃料比を達成するために該第一の値と第二の値を求める請求項15に記載のシステム。
  17. 該モデル予測コントローラが、該第一の燃料または該第二の燃料の内の少なくとも一つのエネルギー含量に基づいて該第一の値と第二の値を求める請求項15に記載のシステム。
  18. 実行時に、機械に、
    蒸気の量を発生させるために第一の燃料の量を予測することに関連する第一の値を求めさせ、
    蒸気の該量を発生させるために第二の燃料の量を予測することに関連する第二の値を求めさせ、
    該第一の値に基づいて該第一の燃料を抑制するかを決定すること及び該第二の値に基づいて該第二の燃料を抑制するかを決定することの少なくとも一方を行わせ、
    該第一の燃料を抑制することが決定されたとき及び該第二の燃料を抑制することが決定されたときの少なくとも一方のときに該蒸気の量を発生させるために該第一の値と第二の値に基づいて該第一の燃料と第二の燃料の燃料送り速度を制御させる、
    命令が記憶される、機械がアクセス可能な媒体。
JP2006292542A 2005-10-27 2006-10-27 多重燃料蒸気発生システムを制御するシステム及び方法 Active JP5068059B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/262,271 US20070100502A1 (en) 2005-10-27 2005-10-27 Systems and methods to control a multiple-fuel steam production system
US11/262271 2005-10-27

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007147266A JP2007147266A (ja) 2007-06-14
JP2007147266A5 JP2007147266A5 (ja) 2009-12-03
JP5068059B2 true JP5068059B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=37545931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006292542A Active JP5068059B2 (ja) 2005-10-27 2006-10-27 多重燃料蒸気発生システムを制御するシステム及び方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20070100502A1 (ja)
JP (1) JP5068059B2 (ja)
CN (1) CN1955546B (ja)
DE (1) DE102006050078A1 (ja)
GB (1) GB2431737B (ja)
HK (1) HK1099945A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5086966B2 (ja) * 2008-10-31 2012-11-28 三菱重工業株式会社 石炭粉砕装置の制御装置
CN101832544B (zh) * 2010-05-14 2012-05-30 上海发电设备成套设计研究院 电站锅炉末级过热器和末级再热器热偏差在线监测方法
US9115900B2 (en) * 2010-08-06 2015-08-25 Greenwood Clean Energy, Inc. Systems and methods for heating water using biofuel
WO2012109490A2 (en) * 2011-02-09 2012-08-16 Denver Zoological Foundation, Inc. Systems and methods for waste collection, processing, and optimization, biomass fuel generation, and gasification
US20130304546A1 (en) * 2012-05-11 2013-11-14 Agni Corporation (Cayman Islands) Novel systems and methods for optimizing profit or gross margin based on one of more values of process parameters for producing biofuel
CN103388834B (zh) 2012-05-11 2018-10-02 费希尔-罗斯蒙特系统公司 用于控制燃烧过程系统的方法和装置
CN104295890B (zh) * 2014-10-20 2016-07-06 中国人民解放军总后勤部油料研究所 一种液体燃料蒸气制备系统及液体燃料蒸气的制备方法
JP6532772B2 (ja) * 2015-06-24 2019-06-19 郵船商事株式会社 燃料量補正回路およびに燃料量補正方法ならびに燃料量補正プログラム
US10755200B2 (en) * 2017-09-22 2020-08-25 International Business Machines Corporation Automated control of circumferential variability of blast furnace
EP3473927B1 (en) * 2017-10-19 2023-03-29 General Electric Company Method for operating a steam generation system
CN109869634B (zh) * 2019-01-28 2020-11-03 中国石油天然气集团有限公司 一种天然气管道自动分输实现系统及自动分输实现方法
CN109812702B (zh) * 2019-01-28 2023-09-08 中国石油天然气集团有限公司 一种天然气管道自动分输实现装置
DE102019217537A1 (de) * 2019-11-13 2021-05-20 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren und Vorrichtung zur Regelung der Verbrennung in Feuerungsanlagen
CN111503656B (zh) * 2019-11-19 2021-03-23 瀚蓝绿电固废处理(佛山)有限公司 一种生活垃圾燃烧发电优化系统、方法及存储介质
CN112783115B (zh) * 2020-12-21 2022-07-08 浙江中控技术股份有限公司 一种蒸汽动力系统的在线实时优化方法及装置
CN113267994B (zh) * 2021-04-23 2023-05-05 湖南省湘电试验研究院有限公司 基于三级控制串联的火电机组主汽压力控制方法及系统
CN117387077B (zh) * 2023-12-12 2024-03-12 江苏恩菲环保装备有限公司 一种基于燃料调控供应的焚烧炉

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB376591A (en) * 1930-11-11 1932-07-14 Volund As Improvements in means for heating steam boilers
US4278052A (en) * 1979-09-27 1981-07-14 Leeds & Northrup Company Boiler control system
US4362269A (en) * 1981-03-12 1982-12-07 Measurex Corporation Control system for a boiler and method therefor
US4559785A (en) * 1985-01-09 1985-12-24 Phillips Petroleum Company Boiler control
TW233336B (ja) * 1993-02-26 1994-11-01 Rinnai Kk
GB2275791B (en) * 1993-03-04 1997-01-08 Senso Ltd System controller, particularly for use in the control of dual-fuel industrial boilers
JPH09280503A (ja) * 1996-04-15 1997-10-31 Toshiba Corp ボイラ蒸気供給系の蒸気圧力制御方法
US5999888A (en) * 1997-06-09 1999-12-07 Alternate Energy Corporation Automated control system for managing multiple energy sources
JP3299531B2 (ja) * 1999-12-22 2002-07-08 川崎重工業株式会社 発電プラント

Also Published As

Publication number Publication date
GB0621195D0 (en) 2006-12-06
HK1099945A1 (en) 2007-08-31
GB2431737A (en) 2007-05-02
GB2431737B (en) 2011-05-25
JP2007147266A (ja) 2007-06-14
CN1955546B (zh) 2011-07-06
DE102006050078A1 (de) 2007-06-06
US20070100502A1 (en) 2007-05-03
CN1955546A (zh) 2007-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5068059B2 (ja) 多重燃料蒸気発生システムを制御するシステム及び方法
RU2557113C2 (ru) Способ управления температурой печи для печи с непосредственным подогревом и устройство управления
US8276363B2 (en) Method for compensating for combustion efficiency in fuel control system
AU2009331503B2 (en) Method for controlling a compressor installation
US20110224830A1 (en) Control system for operation of a fossil fuel power generating unit
CN104154545B (zh) 用于焚烧炉的自动燃烧控制方法和自动燃烧控制系统
CN112197262B (zh) 一种循环流化床燃煤锅炉智能控制方法
KR101093032B1 (ko) 보일러 터빈 응답지연 보상 모델 및 신호 최적화를 이용한 발전소 출력 속응성 및 직선성 향상 제어 방법
CN114673981B (zh) 锅炉装置的先进控制系统和控制方法
CN115419478A (zh) 一种用于钢厂煤气发电的优化控制方法
KR20190034813A (ko) 가스화플랜트 열부하 자동제어 시스템
CN111045321B (zh) 一种深度调峰下的协调控制带嵌入式内模控制器的方法
TWI516671B (zh) 燃氣輪機燃燒系統在簡單循環及廢熱回收蒸汽產生器應用時低負載性能之最佳化
CN117109024A (zh) 一种燃煤机组超低负荷稳定运行的制粉系统及控制方法
JP2008138973A (ja) ボイラ制御装置及びボイラ制御方法
CN109856958B (zh) 一种防止积分饱和的控制方法
JP2007120784A (ja) 台数制御を行う多缶設置ボイラ
JP4656029B2 (ja) 系統周波数安定化装置及び方法
CN115193570B (zh) 配风控制方法、装置、存储介质及设备
CN112947609A (zh) 一种滑压运行机组的主蒸汽压力设定控制策略和系统
JP2001082719A (ja) ごみ焼却プラントの燃焼制御方法
CN219012709U (zh) 一种基于汽轮机最佳阀点的协调控制系统
JP6115093B2 (ja) ボイラシステム
JP7303696B2 (ja) 発電プラントの制御装置、発電プラント、及び、発電プラントの制御方法
EP3287612B1 (en) Hrsg control for optimized fresh air operation

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091020

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120814

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5068059

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250