JP5067914B2 - モニタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、第2画面を第1画面中に重畳して表示するピクチャーインピクチャー機能を有するモニタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の入力映像ソースを入力可能とするモニタ装置は、複数の入力映像ソースのうち何れかを表示する第1の画面中に、これとは別の入力映像ソースを表示する第2の画面を設けて、ピクチャーインピクチャー機能を実現している。このようなモニタ装置では、第2画面全体を第1画面中に収めるために、第2画面を所定の大きさに縮小して所定の位置に表示している。
【0003】
例えば特開平3−132693号公報「映像処理装置」においては、第2画面の大きさをマウス等のデバイスで柔軟に指定することができる技術が開示されている。ところが、これは、第2画面全体を第1画面中に収めて表示するための操作性の改善を行うための技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のモニタ装置では、第2画面が縮小画面となり、その表示内容が小さくなってしまい、第2画面内の一部分の映像情報に注目する場合には見づらく、必要な映像情報を見過ごしてしまう虞がある。
【0005】
本発明は、上従来の事情に鑑みて為されたもので、第1画面に重畳される第2画面の表示領域のうちユーザが注目すべき必要な表示領域を任意にかつ等倍以上に設定することができるモニタ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のモニタ装置は、複数の入力映像信号のうち何れかを表示する第1画面中に、第1画面の入力映像信号とは別の入力映像信号を表示する第2画面を重畳して表示するピクチャーインピクチャー機能を有するモニタ装置において、第2画面に表示可能とする表示領域のうち第1画面上に重畳する表示領域を設定する第2画面領域設定手段と、第2画面を表示する第1画面上の位置を設定する第2画面表示位置設定手段とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。また、本発明のモニタ装置は、第1の入力映像信号を表示する第1画面中に、該第1画面の入力映像信号とは別の第2の入力映像信号を表示する第2画面を重畳して表示するピクチャーインピクチャー機能を有するモニタ装置において、ピクチャーインピクチャー機能を制御する制御手段と、該第2画面に表示可能な映像信号のうち該第1画面上に重畳する表示領域を設定する第2画面領域設定手段と、該第2画面を表示する該第1画面上の位置を設定する第2画面表示位置設定手段とを有し、該制御手段は、該ピクチャーインピクチャー機能を停止し、該第2の入力映像信号を全画面に表示し、該第2画面領域設定手段によって該第1画面上に重畳する該表示領域を設定し、該第2の入力映像信号に代えて該第1の入力映像信号を該全画面に表示し、該第2画面表示位置設定手段によって該第1画面上の該位置を設定し、該第2画面表示位置設定手段が該第1画面上の該位置を設定した後、該ピクチャーインピクチャー機能を再起動するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0007】
また、本発明のモニタ装置は、複数の入力映像信号のうち何れかを表示する第1画面中に、第1画面の入力映像信号とは別の入力映像信号を表示する第2画面を重畳して表示するピクチャーインピクチャー機能を有するモニタ装置において、第2画面に表示可能とする表示領域のうち第1画面上に重畳する表示領域を設定する第2画面領域設定手段と、第2画面を表示する第1画面上の窓領域を設定する第1画面窓領域設定手段とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。また、本発明のモニタ装置は、第1の入力映像信号を表示する第1画面中に、該第1画面の入力映像信号とは別の第2の入力映像信号を表示する第2画面を重畳して表示するピクチャーインピクチャー機能を有するモニタ装置において、ピクチャーインピクチャー機能を制御する制御手段と、該第2画面に表示可能な映像信号のうち該第1画面上に重畳する表示領域を設定する第2画面領域設定手段と、該第2画面を表示する該第1画面上の窓領域を設定する第1画面窓領域設定手段とを有し、該制御手段は、該ピクチャーインピクチャー機能を停止し、該第2の入力映像信号を全画面に表示し、該第2画面領域設定手段によって該第1画面上に重畳する該表示領域を設定し、該第2の入力映像信号に代えて該第1の入力映像信号を該全画面に表示し、該第1画面窓領域設定手段によって該第1画面上の該窓領域を設定し、該第1画面窓領域設定手段が該第1画面上の該窓領域を設定した後、該ピクチャーインピクチャー機能を再起動するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0008】
さらに、好ましくは、本発明のモニタ装置において、前記ピクチャーインピクチャー機能が起動された際、第2画面領域設定手段で設定された表示領域のうち、注目部分領域を設定する第2画面注目領域設定手段と、第2画面注目領域設定手段で設定された第2画面中の注目部分領域に予め定められた画像変化が生じたかどうかを判断する画像変化判断手段と、画像変化判断手段が画像変化ありと判断したとき、予め定められた表示処理を行う表示処理手段とを有する。
【0009】
さらに、好ましくは、本発明のモニタ装置における第2画面領域設定手段、第2画面表示位置設定手段、第1画面窓領域設定手段および第2画面注目領域設定手段のうち少なくとも第2画面領域設定手段は、設定領域を指定可能とする領域指定手段と、領域指定手段で指定された指定領域を所定の記憶部にピクチャーインピクチャー情報として設定制御する領域設定制御手段とを有し、このピクチャーインピクチャー情報に基づいてピクチャーインピクチャー機能を実行する。
【0010】
さらに、好ましくは、本発明のモニタ装置において、複数の入力映像信号のうち何れかを第1画面として設定可能とすると共に、この第1画面の入力映像信号とは別の入力映像信号を第2画面として設定可能とする入力映像ソース切替手段を有する。
【0011】
さらに、好ましくは、本発明のモニタ装置における領域指定手段はモニタ用OSD(On Screen Display)キー手段を有する。
【0012】
さらに、好ましくは、本発明のモニタ装置において、領域指定手段で指定された指定領域に基づいて、表示画面上に重畳した状態で指定領域を例えば矩形枠上に領域表示する領域表示手段を更に有する。
【0013】
さらに、好ましくは、本発明のモニタ装置における画像変化判断手段は、注目部分領域内で画像変化したピクセルの数(画素数)の割合に基づいて、予め定められた画像変化が生じたかどうかを判断する。
【0014】
さらに、好ましくは、本発明のモニタ装置における画像変化判断手段は、注目部分領域内に予め与えられた画像パターンの有無に基づいて、予め定められた画像変化が生じたかどうかを判断する。
【0015】
さらに、好ましくは、本発明のモニタ装置における表示処理手段は、第2画面の表示色の変化および第2画面の点滅のうちの少なくとも何れかの表示処理を行う。
【0016】
さらに、好ましくは、本発明のモニタ装置における表示処理手段は、第2画面を非表示状態にする表示処理を行う。
【0017】
さらに、好ましくは、本発明のモニタ装置における表示処理手段は、第2画面領域を所定の大きさに拡大表示する表示処理を行う。
【0018】
上記構成により、その作用を説明する。第2画面に表示可能とする表示領域のうち第1画面上に重畳する表示領域を設定し、その第2画面を表示する第1画面上の位置を設定する場合には、第1画面上に等倍の第2画面が重畳され得る。または、第2画面を表示する第1画面上の窓領域を設定する場合であって、第2画面の設定表示領域が第1画面上の窓領域よりも小さい場合には、第1画面上に拡大された第2画面が重畳され得る。また、第2画面のうちユーザが重畳表示したい注目すべき必要な表示領域を任意に指定することが可能となる。したがって、第1画面に重畳される第2画面の表示領域のうちユーザが注目すべき必要な表示領域を任意にかつ等倍以上に設定することが可能となって、従来のように第2画面が縮小画面となって見づらく、必要な映像情報を見過ごしてしまうようなことはなくなる。
【0019】
また、モニタ装置に元々装着されているOSDメニュー用のOSDモニタ用キー手段を利用することにより、設定領域の指定指示が容易になる。OSDモニタ用キー手段の代わりにマウス等のデバイスをモニタ装置とは別に用意する必要があると、頻繁に利用するものでもないため、コストおよび操作性の面で負担が大きい。
【0020】
さらに、注目画像の変化を検出するためにピクセルの数(画素数)の割合を利用することにより、第2画面の注目部分領域(監視領域)内の画像が大きく変化したことをユーザに明示的に知らせることが可能である。
【0021】
さらに、注目する画像パターンの有無を検出することにより、第2画面の画像内容に、注目している画像情報が表示されていないことをユーザに明示的に報知することが可能となる。
【0022】
さらに、重畳された第2画面の画像が変化した場合に、第2画面の表示色を変化させたり表示を点滅させたりして、第2画面内の画像変化をユーザに報知することが可能となる。
【0023】
さらに、重畳された第2画面に注目している画像がなくなるなど画像に変化が生じた場合に、第2画面を第1画面上から消すことにより、注目している画像の変化をユーザに報知することが可能になる。これと同時に、注目する画像情報がない第2画面の不要な重畳表示を行わずに済む。
【0024】
さらに、画像変化判断手段が画像変化ありと判断した場合に、注目する第2画面領域を一定の大きさに広げることで、画面内の画像変化をユーザに報知すると共に、画像情報量を多くして注目する画像情報を見やすくする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態のモニタ装置について図面を参照しながら説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態を示すモニタ装置の外観図である。図1において、モニタ装置1は、ピクチャーインピクチャー機能によって第1画面11A中に第2画面11Bを重畳して表示可能とする表示画面11と、電源キー12と、モニタ用OSDキー手段(領域指定手段)としてのOSDキー13とを備え、第1画面11Aに重畳される第2画面11Bの表示領域のうちユーザが注目すべき必要な表示領域を任意にかつ等倍以上に設定するために、詳細に後述するが、第2画面11Bに表示する全表示領域のうち第1画面11A中に重畳する所望の表示領域(例えば矩形領域の左上座標C(X,Y)、その領域幅Wと領域高さH)をOSDキー13で指定して所定の記憶手段に設定する第2画面領域設定手段と、第2画面11Bを表示する第1画面11A上の窓領域(例えば矩形領域の左上座標C(X,Y)、その領域幅Wと領域高さH)をOSDキー13で指定して所定の記憶手段に設定する第1画面窓領域設定手段とを有している。
【0027】
また、詳細に後述するが、第2画面領域設定手段と第1画面窓領域設定手段はそれぞれ、OSDキー13で指定指示された指定領域を所定の記憶部にピクチャーインピクチャー情報として設定制御する領域設定制御手段をそれぞれ有しており、モニタ装置1は、ピクチャーインピクチャー情報に基づいて第1画面11A中に第2画面11Bを重畳して表示するものである。
【0028】
ここで、OSDキー13について説明する。「OSD」とは「オン・スクリーン・ディスプレイ(On Screen Display)」のことで、各種設定値を表示画面の一部に表示しながら設定できるようにしたディスプレイ機能を意味する(以下もOSDという)。OSDキー13は、OSDメニューを操作する複数のキー群で構成されており、モニタ装置1の表示調整などに用いている。ここでは、TVチューナおよびスピーカなどを内蔵したモニタ装置1を想定し、OSDキー13は、例えば左側から、コンピュータ装置などからのRGB信号とTVチューナなどからのビデオ信号とを切り替えるためのINPUTキー、OSDメニュー画面などの各種画面を表示指示するためのMENUキー、OSDメニュー画面のメニュー(MENU)項目の何れかに選択指示するためのSETキー、ボリュームの増減を調整する左矢印キーおよび右矢印キー、TVチャンネル/ビデオ入力を切り換えるUPキーおよびDOWNキーなどがこの順に配設されている。
【0029】
本実施形態では、詳細に後述するが、OSDキー13の左矢印キーおよび右矢印キー、UPキーおよびDOWNキーを用いて、第2画面11Bの所望の表示領域(X,Y,W,H)と第1画面11Aの窓領域(X,Y,W,H)のユーザ指定を行うようにしている。
【0030】
また、OSDキー13のINPUTキーなどを用いて入力映像ソース切替手段を構成することもできる。入力映像ソース切替手段は、複数の入力映像ソースのうち何れかを第1画面11Aとして設定可能とすると共に、第1画面11Aの入力映像ソースとは別の入力映像ソースを第2画面11Bとして設定可能とする。
【0031】
以下に、上記第2画面領域指定手段および第1画面窓領域設定手段を含むモニタ装置1の制御構成について詳細に説明する。
【0032】
図2は、図1のモニタ装置1の要部ハード構成を示すブロック図である。図1において、モニタ装置1は、CPU2(中央演算処理装置)と、グラフィックエンジン3と、表示ユニット4と、ビデオデコーダ5と、ROM6と、RAM7と、キーコントローラ8と、EEPROM9とを有している。
【0033】
CPU2は、本発明のモニタ装置1の各種処理を行うためのマイクロコントローラである。
【0034】
グラフィックエンジン3は、コンピュータ装置10からのRGB信号と、ビデオデコーダ5からのYUV信号とを信号処理して表示ユニット4側に表示データを出力する。
【0035】
表示ユニット4は、表示画面11を持つモニタ装置1の表示装置であり、LCDドライバ、LCDコントローラおよびLCDパネルなどで構成されている。
【0036】
ビデオデコーダ5は、TVチューナやビデオ装置からの映像信号(コンポジット信号やコンポーネント信号)をデコードしてデジタイズし、これをYUV信号に変換してグラフィックエンジン3にYUV信号を出力する。
【0037】
RAM6は、CPU2がその制御処理中に使用するワークメモリである。
【0038】
ROM7は、CPU2が実行する制御プログラムやそのデータを格納するものである。
【0039】
キーコントローラ8は、モニタ装置1のOSDキー13からの入力操作指令をOSDコントロール用のキー(ボタン)情報として取り出してCPU2などに出力制御指令する。
【0040】
EEPROM9は、モニタ装置1の各種定数やユーザがOSDを利用して設定した各種設定値を格納するための不揮発性メモリである。
【0041】
図3は、図2のグラフィックエンジン3の要部構成を示すブロック図である。図3において、グラフィックエンジン3は、映像信号からデジタル化された映像信号を切り出す映像信号処理部31と、デジタル化された画像信号をスケーリングや重畳して表示画面11上のイメージを生成し、後段の表示ユニット4に出力する表示データ生成部32と、画像処理コントロール部33と、メモリ制御部34と、RAM35と、画像変化判断部36と、画像変化判断用ラインバッファ37とを有している。
【0042】
映像信号処理部31は、同期信号生成部311と、ADコンバータ312と、RGBデータ切り出し部313と、RGBラインバッファ314と、ビデオデータ切り出し部315と、ビデオラインバッファ316とを有している。
【0043】
同期信号生成部311は、コンピュータ装置10から入力されたRGB信号から水平同期および垂直同期のタイミングを抽出して参照同期信号を生成するものである。
【0044】
ADコンバータ312は、コンピュータ装置10から入力されたRGB信号をデジタイズしてデジタルデータに変換するものである。
【0045】
RGBデータ切り出し部313は、デジタル化されたRGB各色のデータ列を参照同期信号を参照しながら水平および垂直のブランク区間を除いて水平1ライン毎に切り出していくものである。
【0046】
RGBラインバッファ314は、切り出されたラインデータを後段に伝えるためにファーストイン・ファーストアウト(First In First Out)で情報を蓄積していくものである。
【0047】
ビデオデータ切り出し部315は、TVチューナやビデオ機器からのTV信号などをデジタイズしたビデオデコーダ5からのYUVデジタル信号を受け、同期参照信号を参照しながら水平および垂直のブランク区間を除いて水平1ライン毎に切り出していくものである。
【0048】
ビデオラインバッファ316は、切り出されたラインデータを後段に伝えるためにファーストイン・ファーストアウト(First In First Out)で情報を蓄積していくものである。
【0049】
表示データ生成部32は、第1画面11A用のスケーリング処理部321と、第2画面11B用のスケーリング処理部322と、ピクチャインピクチャ処理部323と、OSD処理部324と、LCDインターフェース325とを有している。
【0050】
スケーリング処理部321,322はそれぞれ、生成された画像情報に基づいて適切な描画サイズに拡大、縮小、等倍の何れかにスケーリング処理を行うものである。第2画面11B用のスケーリング処理部322は、RAM34に出力データを格納するべく、その出力データをメモリ制御部33に出力する。
【0051】
ピクチャインピクチャ処理部323は、スケーリング処理部321が出力する第1画面11Aの映像信号(スケーリングデータ)に、スケーリング処理部322から出力され、RAM35に格納している第2画面11Bの映像信号(スケーリングデータ)の所定の一部(設定表示領域)を重畳してピクチャーインピクチャー機能を実現するものである。
【0052】
OSD処理部324は、ピクチャインピクチャ処理部323にて生成された表示データに、更にOSDメニューによる付加的画像(例えば指定表示領域を示す矩形状の表示枠など)を重畳するものである。以上の画像処理コントロール部33、OSD処理部324および表示ユニット4により領域表示手段が構成され、OSDキー13からユーザ指定された指定領域に基づいて、表示ユニット4の表示画面11上に重畳した状態で指定領域枠を領域表示する。
【0053】
LCDインターフェース325は、OSD処理部324から出力され、最終的に生成された表示データを表示ユニット4に出力するものである。
【0054】
画像処理コントロール部33は、グラフィックエンジン3の各部をコントロールすると共に、図2のCPU2とのインターフェース機能を有している。画像処理コントロール部33は領域設定制御手段を構成しており、OSDキー13で指定された指定領域を所定の記憶部(レジスタ)にピクチャーインピクチャー情報として設定するように制御が為される。
【0055】
メモリ制御部34は、RAM35に対するインターフェース機能と、RAM35へのアクセス機能とを有している。
【0056】
RAM35はグラフィックエンジン3が利用する第2画面11B用のワークメモリである。
【0057】
ここで、グラフィックエンジン3の所定の記憶部(レジスタ)に設定されたピクチャーインピクチャー情報を図4に示している。
【0058】
ピクチャーインピクチャー情報は、第1画面11Aと第2画面11Bの種別設定情報と、第2画面11Bのソース情報および第1画面11Aの窓情報とから構成されている。
【0059】
即ち、図4に示すSRCAは、第1画面11Aの種別を表し、本実施形態の場合はRGB信号またはビデオ信号を表す2値情報である。また、SRCBは、第2画面11Bの種別を表し、本実施形態の場合はRGB信号またはビデオ信号を表す2値情報である。なお、以降の説明では、第1画面11AとしてRGB信号、第2画面11Bとしてビデオ信号を選択するものとする。
【0060】
第2画面11Bのソース情報は次のような情報で構成される。SRCY,SRCX,SRCW,SRCHはそれぞれ、第1画面11Aに重畳する第2画面11Bの一部または全部の矩形表示領域の左上点の横方向座標X、左上点の縦方向座標Y、その領域幅W、領域高さH(何れも表示画面11の画素単位の座標値)にそれぞれ対応している。
【0061】
第1画面11Aの窓情報は次のような情報で構成される。DSTX,DSTY,DSTW,DSTHはそれぞれ、第2画面11Bの映像を表示する第1画面11A中の矩形状窓領域の左上点の横方向座標X、左上点の縦方向座標Y、その領域幅W,領域高さH(何れも表示画面11の画素単位の座標値)にそれぞれ対応している。
【0062】
このような図4のピクチャーインピクチャー情報に、図5のように次の各項目を更に追加することができる。
【0063】
即ち、上記第2画面領域設定手段および第2画面表示位置設定手段と同様に、第2画面注目領域設定手段により第2画面11Bの表示領域のうち、ユーザが特に注目する部分領域を更に設定することができる。
【0064】
図5に示すように、ピクチャーインピクチャー情報のMONX,MONY,MONW,MONHは、第2画面11B中の注目部分領域の矩形左上点の横方向座標X、矩形左上点の縦方向座標Y、その領域幅W,領域高さH(何れも表示画面11の画素単位の座標値)を表す値で変化を監視する監視領域として定義される。これらの値は図6に示した領域選択操作処理中の第2画面11Bの表示領域および第1画面11Aの窓領域の設定後に、更にもう一度、領域設定処理を行うために領域選択操作処理メニューを呼び出すことで設定が可能である。
【0065】
また、ピクチャーインピクチャー情報のDIFFは、その注目部分領域の画像の変化をどのように判断するか、ピクチャーインピクチャー情報のACTNは、その注目部分領域の画像の変化を検知したときにどのように表示上処理するかを示す値である。これらの値は通常のOSDメニューを利用してユーザによって設定することができる。
【0066】
これらの各値は次のように利用される。即ち、ピクチャインピクチャ処理部323が第2画面11Bを重畳するために必要な部分ラインデータを、メモリ制御部34を介してRAM35から取り出したときに、同時にその取り出した部分ラインデータを画像変化判断部36にも転送する。
【0067】
画像変化判断部36は、第2画面注目領域設定手段で設定された第2画面中の注目部分領域に予め定められた画像変化が生じたかどうかを判断するものである。画像変化判断部36は、ピクチャインピクチャ処理部323から与えられる画像ラインの情報から画像の変化を所定の方法で判断するものである。画像変化判断部36が画像変化ありと判断したとき、表示処理手段(図示せず)により、予め定められた表示処理を行うようになている。
【0068】
具体的には、画像変化判断部36は、与えられたラインデータを取り込み、画像変化判断用バッファ37に蓄積しながら逐次に判断処理を行う。ピクチャインピクチャ処理部323は、重畳する第2画面11Bの最下端のラインデータを画像変化判断部36に与えた後に、それが領域の最下端であることを通知するために定められた信号線を操作(例えば「Low」レベル)する。
【0069】
画像変化判断処理部36は、その判断結果によって変化があったかまたは変化がなかったを判断し、その判断結果にしたがって、定められた信号線を操作する。例えば変化があった場合には「High」レベルに、変化がなかった場合には「Low」レベルに、定められた信号線を操作する。この内容を受けてピクチャインピクチャ処理部323は、ACTNに定められた表示上の変化を第2画面11Bの表示に加える処理を行うように表示状態を遷移させて処理を継続し、表示データを後段の表示ユニット部4に出力する。
【0070】
画像変化判断用バッファ37は、ピクチャインピクチャ処理部323から転送される重畳用の第2画面11Bのラインデータを蓄積し、それを表示ユニット4に出力するものである。
【0071】
上記構成により、以下、その動作を説明する。まず、ピクチャーインピクチャー機能の制御処理について説明する。
【0072】
入力ソースとしては、コンピュータ装置10からのRGB信号と、ビデオ機器やTVチューナなどからのビデオ信号とがそれぞれ1系統ずつの合計2系統あるので、コンピュータ画面中にビデオ画面を表示するかまたは、ビデオ画面中にコンピュータ画面を表示することになるが、ここでは、第1画面11Aとしてコンピュータ画面、第2画面11Bとしてビデオ画面として説明する。
【0073】
まず、CPU2は、制御プログラムに基づいて、第1画面11A用のスケーリング処理部321がRGBラインバッファ314に蓄積された画像情報を信号処理し、第2画面11B用のスケーリング処理部322がビデオラインバッファ316に蓄積された画像情報を信号処理するように、画像処理コントロール部33を介して、グラフィックエンジン3の所定のレジスタを設定する。
【0074】
これと同時に、第1画面11A中に重畳される第2画面11Bの大きさなどのパラメータもグラフィックエンジン3の所定のレジスタに設定する。
【0075】
次に、コンピュータ装置10からのRGB信号は、前述のように信号処理されて画像情報としてRGBラインバッファ314に蓄積されていく。
【0076】
スケーリング処理部321は、これを順次取り出してスケーリング処理を行い、画像表示情報として後段に出力する一方、スケーリング処理部322は、ビデオラインバッファ316に蓄積されていくビデオ信号を信号処理した画像情報を順次取り出し、スケーリング処理を施して画像表示情報として生成したものをメモリ制御部34を介してRAM35内に画面イメージデータとして蓄積していく。
【0077】
ピクチャインピクチャ処理部323は、スケーリング処理部321からの出力を受けると同時に、上記グラフィックエンジン3の所定のレジスタの設定にしたがって第2画面11Bの表示領域に当たる部分の第2画面画像をメモリ制御部34を介してRAM35内から取り出して、スケーリング処理部321からのデータに上書きし、画像表示情報として後段に送出する。これによって、第1画面11A中に第2画面11Bを重畳して表示する機能が実現される。なお、スケーリング処理、CPU2とグラフィックエンジン3との接続処理、グラフィックエンジン3の制御用としてのレジスタの利用に関しては一般的に行われている制御構成でよいので、ここではその説明を省略する。
【0078】
さらに、OSD処理部324は、CPU2によって設定されたパラメータに基づいて、OSD用の描画内容をピクチャインピクチャ処理部323が出力した情報に更に重畳し、最終的な画面表示情報を生成する。OSD用の描画内容としては、描画領域の位置や大きさ、描画する表示領域の色や属性(透過/非透過の別など)、描画する文字列などである。また、OSDメニュー表示中はCPU2はキーコントローラ8からモニタ装置1に装着されているOSDキー13(ボタン)の押下の状態を読み出し、その状態内容によってOSDメニューの状態を遷移させて描画内容を変化させる。このようなOSD処理の内容は本発明においても一般的に用いられている制御構成でよいので、ここではその説明を省略する。
【0079】
さらに、通常状態において、モニタ装置1は、RGB信号かビデオ信号だけを信号処理しているが,OSDによってユーザが選択することによって両方の画像を表示するピクチャーインピクチャー状態にすることができる。OSDメニューでは何れを第1画面11Aにし、何れを第2画面11Bにするかの設定ができる。このOSD処理は一般的な処理であるので、ここではその説明を省略する。
【0080】
ここで、ピクチャーインピクチャー状態に設定された場合の第2画面領域指定手段および第2画面表示位置指定手段による表示領域の指定処理について説明する。
【0081】
図6は、図1のモニタ装置1の表示領域の指定処理を示すフローチャート図である。
【0082】
図6に示すように、まず、表示領域の指定処理を安定化させるために、ステップS1でピクチャインピクチャ処理部323の動作を止める。
【0083】
次に、ステップS2で画像処理コントロール部33は第2画面11BがRGB信号かどうかを、ピクチャーインピクチャー情報のSRCBをチェックすることにより判断する。ステップS2で第2画面11BがRGB信号でなければ、ステップS3でスケーリング処理部321がビデオラインバッファ316を処理するように設定し、第2画面11BがRGB信号であれば、ステップS4でスケーリング処理部321がRGBラインバッファ314を処理するように設定する。
【0084】
さらに、ステップS5で、ピクチャインピクチャ処理部323がスケーリング処理部321の出力のみを処理するように設定して再度動作を始める。この時点で表示画面11には第2画面11Bのソースとなる入力画像が全画面に表示される。
【0085】
さらに、ステップS6で、OSDキー13を用いた第2画面領域指定手段による領域選択操作処理(第2画面表示領域指定処理)を行う。
【0086】
その結果として、ステップS7で、選択表示領域(矩形領域)の左上点の座標(X,Y)と幅W、高さHを得るとソース情報としてピクチャーインピクチャー情報のSRCX,SRCY,SRCW,SRCHにセットする。
【0087】
さらに、ステップS8で、画像処理コントロール部33はピクチャーインピクチャー情報のSRCAをチェックして第1画面11Aの入力種別を判断する。ステップS8で第1画面11AがRGB信号でなければ(NO)、ステップS9でスケーリング処理部321がビデオラインバッファ316を処理するように設定し、ステップS8で第1画面11AがRGB信号であれば(YES)、ステップS10でスケーリング処理部321がRGBラインバッファ314を処理するように設定する。この時点で、表示画面11には第1画面11Aのソースとなる入力画像が全画面に表示される。
【0088】
さらに、ステップS11で、OSDキー13を用いた第2画面表示位置指定手段による領域選択操作処理(第2画面表示位置指定処理)を行う。
【0089】
その結果として、ステップS12で、選択表示領域(矩形領域)の左上点の座標(X,Y)、その幅W、その高さHを得るとそれを窓情報としてピクチャーインピクチャー情報のDSTX,DSTY,DSTW,DSTHにセットする。
【0090】
この後、ピクチャインピクチャ処理部323を再スタートすることで、このようにして設定されたピクチャーインピクチャー情報に基づいて第2画面11Bとして設定された入力ソースの部分領域を第1画面11Aと重畳して表示する。
【0091】
以上のようにして、第2画面11Bの表示領域の左上座標(X,Y)、その幅Wおよび高さHを指定し、第2画面11Bが表示される第1画面11Aの表示領域の左上座標(X,Y)、その幅Wおよび高さHを指定する。
【0092】
ここで、上記ステップS6,S11の各領域選択操作処理についてさらに詳細に説明する。
【0093】
図7は、図6のステップS6,S11の各領域選択操作処理の詳細を示すフローチャート図である。
【0094】
図7に示すように、領域選択操作処理は、まず、ステップS61で、座標情報用のワーク領域を初期化して領域の矩形を表示画面11上にOSD処理部324を用いて表示する。このワーク領域とは、領域矩形の左上座標(X,Y)、領域幅W、領域高さHの各値を格納する領域である。
【0095】
次に、ステップS62で、ユーザによるOSDキー13の操作を待ち、OSDキー13による操作入力があれば(YES)、その操作入力の種類によって次の処理(ステップS63〜S66,S68)に分岐する。
【0096】
さらに、ステップS62で、入力操作があったOSDキー13が「左矢印キー」であれば、ステップS63で領域矩形左上点のX座標値をインクリメントし、入力操作があったOSDキー13が「右矢印キー」であれば、ステップS64で領域矩形左上点のX座標値をデクリメントする。また、入力操作があったOSDキー13が「UPキー」ならば、ステップS65で領域矩形左上点のY座標値をデクリメントし、入力操作があったOSDキー13が「DOWNキー」ならば、ステップS66で領域矩形左上点のY座標値をインクリメントする。
【0097】
さらに、ステップS67で、上記ステップS63〜S66の何れの場合にも、新しい変更値に基づいて、第2画面11Bの領域矩形を表示画面11上に表示する。
【0098】
さらに、ステップS62で、入力操作があったOSDキー13が「SETキー」であれば、ステップS68で左上点の座標(X,Y)を確定させて、第2画面11bの表示領域の大きさを指定する処理(ステップS69〜S75)に移行する。
【0099】
さらに、ステップS69で、ユーザによるOSDキー13の操作を待ち、OSDキー13による操作入力があれば(YES)、その操作入力の種類によって次の処理(ステップS70〜S73,S75)に分岐する。
【0100】
さらに、ステップS69で、入力操作があったOSDキー13が「左矢印キー」であれば、ステップS70で矩形領域幅Wをインクリメントし、入力操作があったOSDキー13が「右矢印キー」であれば、ステップS71で矩形領域幅Wをデクリメントする。また、入力操作があったOSDキー13が「UPキー」ならば、ステップS72で矩形領域高さHをデクリメントし、入力操作があったOSDキー13が「DOWNキー」ならば、ステップS73で矩形領域高さHをインクリメントする。
【0101】
さらに、ステップS69で、入力操作があったOSDキー13が「SETキー」であれば、ステップS75で第2画面11bの表示領域の大きさ(領域幅Wおよび領域高さH)を確定してその指定領域矩形を表示画面11上に表示する。ワーク領域にはその表示領域を示す値(矩形左上座標(X,Y)、領域幅Wおよび領域高さH)が残る。
【0102】
以上のようにして、図6のステップS6の領域選択操作処理を、OSDキー13を利用して行うことができる。なお、図6のステップS11の領域選択操作処理についても、図6のステップS6の領域選択操作処理と同様に行うことができる。
【0103】
図8は、図3の画像変化判断部36の動作を示すフローチャート図である。
【0104】
図8に示すよに、まず、ステップS81で、画像変化判断部36が、ピクチャインピクチャ処理部323から処理リセットの指定を受けてから最初の画面処理であるかどうかを判断する。ステップS81で、処理リセット後、最初の画面処理(フレーム処理)であれば(YES)、ステップS82で画像変化判断用ラインバッファ37に蓄積されているラインデータをメモリ制御部34を介してRAM35に蓄積する。また、ステップS81で、処理リセット後、最初の画面処理(フレーム処理)ではない場合(NO)は、ステップS83で該当のライン変化の判断を該当ライン変化判断処理によって行う。
【0105】
ステップS82のラインデータのRAM35への蓄積後、ステップS84で、ピクチャインピクチャ処理部323が最下端ラインであると示しているならば(YES)、ステップS85で、処理リセット後、最初のフレーム処理中であることを示すフラグを解除する。
【0106】
また、ステップS83の該当ライン変化判断処理の後、ステップS86でピクチャインピクチャ処理部323が最下端ラインであるかどうかを判断する。ステップS86で最下端ラインであれば(YES)、ステップS87で該当ライン変化判断処理の処理結果としての変化有無フラグを参照して変化の状態を判断し所定の信号線によってその内容をピクチャインピクチャ処理部323に告知する。
【0107】
その処理後、ステップS88で変化の有無を示すフラグを「変化なし」の状態にセットする。
【0108】
以上のようにして、第2画面11Bの指定領域のうち注目部分領域(監視領域)を指定し、その注目領域に予め定められた変化が生じたとき、予め定められた処理を行う。
【0109】
次に、予め定められた変化として、注目部分領域内で変化したピクセル数の割合を利用する場合について説明する。
【0110】
図9は、図8の該当ライン変化判断処理(ピクセルの数の割合による検知)を示すフローチャート図である。
【0111】
図9に示すように、まず、ステップS91で画像変化判断用ラインバッファ37からラインデータを取り出す一方、ステップS92でRAM35に蓄積していた第2画面11Bの比較元画面のうち該当するラインデータを取り出す。ステップS93で、この二つのラインデータの各画素を比較して、相違している画素についてはカウンタをインクリメントする。
【0112】
次に、ステップS94でピクチャインピクチャ処理部323が最下端ラインであることを示していれば(YES)、ステップS95でカウンタのカウント値が監視領域の画素総数のうちどのくらいの割合になるかを算出し、ステップS96で予め定めれらた所定の割合を超えていれば(YES)、ステップS97で変化有無フラグを「変化あり」の状態にセットする。
【0113】
以上のようにして、目部分領域内で変化したピクセル数の割合を利用することで、予め定められた変化を判断することができる。
【0114】
図10は、図8の該当ライン変化判断処理(画像パターンの有無による検知)を示すフローチャート図である。
【0115】
図10に示すように、まず、ステップS101で画像変化判断用ラインバッファ37からラインデータを取り出す一方、ステップS102でRAM35に蓄積していた第2画面11Bの比較元画面のうち該当するラインデータを取り出す。ステップS103で、これらの二つのラインデータの各画素を比較して、一つでも相違していれば(YES)、ステップS104で変化有無フラグを「変化あり」の状態にセットする。
【0116】
以上のようにして、注目部分領域内に予め与えられた画像パターンの有無を利用することで、予め定められた変化を判断することができる。
【0117】
さらに、画像変化判断部36の処理結果として、定められた信号線が「変化あり」を示している場合、ピクチャインピクチャ処理部323が第2画面11Bのラインデータを重畳する際に、画素データを例えばビット反転することで、表示色を変化させるかまたは、「変化あり」が示されている間は定周期で、ビット反転をする/ビット反転しないを繰り返すことで第2画面11B中を点滅させることで、予め定められた変化を判断することができる。
【0118】
さらに、画像変化判断部36の処理結果として、定められた信号線が「変化あり」を示している場合、ピクチャインピクチャ処理部323が第2画面11Bのラインデータを表示しないように構成することで、予め定められた処理を行うことができる。
【0119】
さらに、画像変化判断部36の処理結果として、定められた信号線が「変化あり」を示している場合、ピクチャインピクチャ処理部323が第2画面11Bのラインデータを重畳する際に、所定の量だけ第1画面11B中の窓領域を大きくし、第2画面11Bの重畳する範囲を広げるように構成することで、予め定められた処理を行うことができる。
【0120】
なお、本実施形態では、第2画面11Bを表示する第1画面11A上の窓領域を設定する第1画面窓領域設定手段を設けたが、これに代えて、第2画面11Bを表示する第1画面11A上の位置を設定する第2画面表示位置設定手段を設けるようにしてもよい。第2画面11Bを表示する第1画面11A上の位置を設定する場合には、第1画面11A上に等倍の第2画面11Aを重畳することができる。
【0121】
【発明の効果】
以上により、本発明によれば、第2画面に表示可能とする表示領域のうち第1画面上に重畳する表示領域を設定し、その第2画面を表示する第1画面上の位置を設定する場合には、第1画面上に等倍の第2画面を重畳することができる。または、第2画面を表示する第1画面上の窓領域を設定する場合であって、第2画面の設定表示領域が第1画面上の窓領域よりも小さい場合には、第1画面上に拡大された第2画面を重畳することができる。また、第2画面のうちユーザが重畳表示したい注目すべき必要な表示領域を任意に指定することができる。したがって、第1画面に重畳される第2画面の表示領域のうちユーザが注目すべき必要な表示領域を任意にかつ等倍以上に設定することができて、従来のように第2画面が縮小画面となって見づらく、必要な映像情報を見過ごしてしまうようなことはなくなる。
【0122】
このように、第2画面として必要な部分だけを等倍以上の大きさに表示でき、第1画面の必要な位置に第2画面を重畳表示をすることができる。
【0123】
また、表示領域の領域指示手段(選択手段)としてモニタ装置に備わっているOSDキー手段を利用することで、特別なデバイスを必要とせず、コストがかからない。また、マウス等の特別なデバイスを利用する場合には、モニタ装置を利用する設置面積が増えるが、その面でも効果がある。
【0124】
さらに、注目する部分を第2画面として表示している状態で、さらにその画像変化を明示的にユーザに示すことができる。また逆に、第2画面の不要な重畳表示を行わないようにすることもできる。
【0125】
さらに、注目する画像部分を第2画面として表示している状態で、画面の画像変化を自動的に検知することができる。
【0126】
さらに、注目する画像部分を第2画面として表示している状態で、画面の画像変化を所望の画像情報からの変化として、より正確に検知することができる。
さらに、注目する画像部分を第2画面として表示している状態で、画面の画像変化が起きたことを明示的にユーザに示すことができる。
【0127】
さらに、注目する画像情報が第2画面からなくなった場合に、第2画面の不要な重畳表示を行わないようにすることもできる。
【0128】
さらに、第2画面として重畳表示している表示領域を広げて情報量を増やすことで、注目部分から得る画像情報量を増やすことができて、画像を見やすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すモニタ装置の外観図である。
【図2】図1のモニタ装置の要部ハード構成を示すブロック図である。
【図3】図2のグラフィックエンジンの要部構成を示すブロック図である。
【図4】本発明のピクチャーインピクチャー情報の一構成例である。
【図5】本発明のピクチャーインピクチャー情報の他の構成例である。
【図6】図1のモニタ装置の表示領域の設定処理を示すフローチャート図である。
【図7】図6の各領域選択操作処理の詳細を示すフローチャート図である。
【図8】図3の画像変化判断部の動作を示すフローチャート図である。
【図9】図8の該当ライン変化判断処理(ピクセルの数の割合による検知)を示すフローチャート図である。
【図10】図8の該当ライン変化判断処理(画像パターンの有無による検知)を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 モニタ装置
11 表示画面
11A 第1画面
11B 第2画面
13 OSDキー
2 CPU
3 グラフィックエンジン
31 映像信号処理部
32 表示データ生成部
321,322 スケーリング処理部
323 ピクチャインピクチャ処理部
324 OSD処理部
325 LCDインターフェース
33 画像処理コントロール部
34 メモリ制御部
35 RAM
36 画像変化判断部
37 画像変化判断用ラインバッファ
4 表示ユニット
Claims (12)
- 第1の入力映像信号を表示する第1画面中に、該第1画面の入力映像信号とは別の第2の入力映像信号を表示する第2画面を重畳して表示するピクチャーインピクチャー機能を有するモニタ装置において、
ピクチャーインピクチャー機能を制御する制御手段と、
該第2画面に表示可能な映像信号のうち該第1画面上に重畳する表示領域を設定する第2画面領域設定手段と、
該第2画面を表示する該第1画面上の位置を設定する第2画面表示位置設定手段とを有し、
該制御手段は、
該ピクチャーインピクチャー機能を停止し、該第2の入力映像信号を全画面に表示し、該第2画面領域設定手段によって該第1画面上に重畳する該表示領域を設定し、該第2の入力映像信号に代えて該第1の入力映像信号を該全画面に表示し、該第2画面表示位置設定手段によって該第1画面上の該位置を設定し、該第2画面表示位置設定手段が該第1画面上の該位置を設定した後、該ピクチャーインピクチャー機能を再起動する
ことを特徴とするモニタ装置。 - 第1の入力映像信号を表示する第1画面中に、該第1画面の入力映像信号とは別の第2の入力映像信号を表示する第2画面を重畳して表示するピクチャーインピクチャー機能を有するモニタ装置において、
ピクチャーインピクチャー機能を制御する制御手段と、
該第2画面に表示可能な映像信号のうち該第1画面上に重畳する表示領域を設定する第2画面領域設定手段と、
該第2画面を表示する該第1画面上の窓領域を設定する第1画面窓領域設定手段とを有し、
該制御手段は、
該ピクチャーインピクチャー機能を停止し、該第2の入力映像信号を全画面に表示し、該第2画面領域設定手段によって該第1画面上に重畳する該表示領域を設定し、該第2の入力映像信号に代えて該第1の入力映像信号を該全画面に表示し、該第1画面窓領域設定手段によって該第1画面上の該窓領域を設定し、該第1画面窓領域設定手段が該第1画面上の該窓領域を設定した後、該ピクチャーインピクチャー機能を再起動する
ことを特徴とするモニタ装置。 - 前記ピクチャーインピクチャー機能が起動された際、前記第2画面領域設定手段で設定された表示領域のうち、注目部分領域を設定する第2画面注目領域設定手段と、該第2画面注目領域設定手段で設定された第2画面中の注目部分領域に予め定められた画像変化が生じたかどうかを判断する画像変化判断手段と、該画像変化判断手段が画像変化ありと判断したとき、予め定められた表示処理を行う表示処理手段とを有する請求項1または2記載のモニタ装置。
- 前記第2画面領域設定手段、第2画面表示位置設定手段、第1画面窓領域設定手段および第2画面注目領域設定手段のうち少なくとも第2画面領域設定手段は、前記設定領域を指定可能とする領域指定手段と、該領域指定手段で指定された指定領域を所定の記憶部にピクチャーインピクチャー情報として設定制御する領域設定制御手段とを有し、該ピクチャーインピクチャー情報に基づいて前記ピクチャーインピクチャー機能を実行する請求項1〜3の何れかに記載のモニタ装置。
- 複数の入力映像信号のうち何れかを前記第1画面として設定可能とすると共に、該第1画面の入力映像信号とは別の入力映像信号を前記第2画面として設定可能とする入力映像ソース切替手段を有する請求項1〜4の何れかに記載のモニタ装置。
- 前記領域指定手段はモニタ用OSD(On Screen Display)キー手段を有する請求項4記載のモニタ装置。
- 前記領域指定手段で指定された指定領域に基づいて、表示画面上に重畳した状態で該指定領域を領域表示する領域表示手段を更に有する請求項4または6記載のモニタ装置。
- 前記画像変化判断手段は、前記注目部分領域内で画像変化したピクセルの数の割合に基づいて、予め定められた画像変化が生じたかどうかを判断する請求項3記載のモニタ装置。
- 前記画像変化判断手段は、前記注目部分領域内に予め与えられた画像パターンの有無に基づいて、予め定められた画像変化が生じたかどうかを判断する請求項3記載のモニタ装置。
- 前記表示処理手段は、前記第2画面の表示色の変化および該第2画面の点滅のうち少なくとも何れかの表示処理を行う請求項3記載のモニタ装置。
- 前記表示処理手段は、前記第2画面を非表示状態にする表示処理を行う請求項3記載のモニタ装置。
- 前記表示処理手段は、前記第2画面領域を所定の大きさに拡大する表示処理を行う請求項3または10記載のモニタ装置。
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