JP5018056B2 - 映像合成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キーイングによって映像を合成する映像合成装置に関する。
テレビジョン放送局や映像編集の現場においては、エフェクトスイッチャーと呼ばれる映像合成装置を用いて、キーイングと呼ばれる特殊効果が施されている。キーイングとは、背景映像(画面を構成する主な映像信号)のうち、キーソース信号(信号レベルが所定の閾値以上である部分を、映像を重畳する領域として指定する映像信号)によって指定される領域に、キーフィル信号(背景映像に前景として重ねる映像信号)を重畳する処理である。
図1は、従来のエフェクトスイッチャーにおける、キーイングのための回路を示す図である。キー映像選択スイッチ51とキー加工回路52との組み合わせ(この組み合わせを「キーヤー」と呼んでいる)が4組設けられるとともに、映像合成回路53と背景映像選択スイッチ54とが設けられている。
各組のキーヤーにおいて、キー映像選択スイッチ51は、外部のビデオカメラやVTR等から入力ラインI1〜I9に入力する映像信号の中から、それぞれキーイングに用いる映像信号を選択するためのスイッチであり、キーフィル信号を選択するスイッチ51aと、キーソース信号を選択するスイッチ51bとで構成されている。
キー映像選択スイッチ51によって選択されたキーフィル信号及びキーソース信号は、キー加工回路52に送られる。キー加工回路52は、このキーフィル信号及びキーソース信号を、各種のパラメータ(例えば、背景映像に対するキーフィル信号の濃度を調整する値や、キーソース信号の閾値を調整する値や、キーソース信号の位置を調整する値や、キーフィル信号の縮小率を調整する値や、背景映像との境界線に関する調整値等)に基づき、キーイングに適するように調整・加工する。
各組のキーヤーのキー加工回路52によって調整・加工されたキーフィル信号及びキーソース信号は、映像合成回路53に送られる。また、映像合成回路53には、入力ラインI1〜I9に入力する映像信号の中から背景映像選択スイッチ54によって選択された背景映像が送られる。映像合成回路53は、各組のキーヤーからのキーフィル信号及びキーソース信号について、当該キーソース信号をキー値(合成の濃度・アルファ)として使って当該キーフィル信号を前景映像として背景映像に重畳する処理を行う。
キー映像選択スイッチ51からキー加工回路52に一度に送ることのできるキーフィル信号・キーソース信号の組は1組だけであり、したがって、1組のキーヤーによって一度に背景映像に重畳させることのできる前景映像は1つ(1つの静止画または動画)だけである。
また、本出願人は、オペレータがキーフィル信号・キーソース信号の組を複数の選択枝の中から容易に選択できるようにした発明を提案済みであるが、その発明でも、一度に選択できるキーフィル信号・キーソース信号の組は1組であり、したがって、1組のキーヤーによって一度に背景映像に重畳させることのできる前景映像はやはり1つだけであった(特許文献1参照)。
特開2002−185851号公報
ところで、近年、テレビジョン放送では、映像信号の高精細化という技術的な理由や、放送する番組の付加価値の向上という商業的な目的により、複数の静止画(コンピュータグラフィックス等)から成り、それらの静止画を順次入れ替えることによって時間とともに変化する前景映像(例えば、番組ロゴや、天気予報の太陽や雨の絵など)を背景映像に重畳することが求められている。
しかし、図1に示したような従来のエフェクトスイッチャーにおいて、このような複数の静止画から成る前景映像を重畳させようとすると、キー映像選択スイッチからキー加工回路に一度に送ることのできるキーフィル信号・キーソース信号の組は1組(すなわち、1つの静止画だけを重畳させるキーフィル信号・キーソース信号の組)なので、実際に前景映像を重畳するタイミングで(生放送の番組であればオンエア時に)、キー映像選択スイッチで複数の静止画データを順次選択したり、あるいは、キー映像選択スイッチで選択している入力ラインに複数の静止画データを順次入力させるというような、煩雑な操作や処理が必要になってしまう。
本発明は、上述の点に鑑み、実際に前景映像を重畳するタイミングで煩雑な選択の切り替えや入力の切り替えを行うことなく、複数の静止画を順次入れ替えることによって時間とともに変化する前景映像を、背景映像に重畳することのできる映像合成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る映像合成装置は、
複数の入力ラインに入力する映像信号の中から、キーイングに用いる映像信号を選択するためのキー映像選択手段と、
背景映像を選択するための背景選択手段と、
前記キー映像選択手段によって選択された映像信号を加工するキー加工手段と、
前記キー加工手段によって加工された映像信号を用いて、前記背景選択手段によって選択された背景映像に前景映像を重畳する映像合成手段と
を備えた映像合成装置において、
フレームメモリと、
前記キー加工手段によって加工された映像信号を前記フレームメモリに書き込む書き込み手段と、
画面上の一部の位置を指定するための部分指定手段と、
前記フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置にそれぞれ対応する複数の記憶領域に記憶されている画素データを、互いに1フレーム以上の時間間隔をあけて、順次、前記部分指定手段によって指定された画面上の位置に移動させるような走査タイミングで読み出すとともに、前記部分指定手段によって指定された位置以外の画面上の位置についての画素データ値を所定の一定値とする読み出し手段
を設け、
前記キー映像選択手段によって選択された映像信号が、前記キー加工手段に送られ、
前記キー加工手段によって加工された映像信号が、前記書き込み手段に送られて前記フレームメモリに書き込まれ、
前記読み出し手段によって前記フレームメモリから読み出された映像信号が、前記映像合成手段に送られる
ことを特徴とする。
この映像合成装置では、キー映像選択手段,キー加工手段によって選択,加工された映像信号が、フレームメモリに書き込まれる。そして、フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置にそれぞれ対応する複数の記憶領域に記憶されている画素データが、互いに1フレーム以上の時間間隔をあけて、順次、部分指定手段によって指定された画面上の位置に移動させるような走査タイミングで、且つ、部分指定手段によって指定された位置以外の画面上の位置についての画素データ値を所定の一定値とするようにして読み出される。これにより、フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置に対応する複数の記憶領域に記憶されている画素データが、全て画面上の同じ位置の画素データとして順次フレームメモリから読み出される。そして、このようにしてフレームメモリから読み出された映像信号が、映像合成手段に送られる。
したがって、フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置に対応する複数の記憶領域に、時間とともに変化する前景映像を構成する複数の静止画を予め書き込んでおけば、実際に前景映像を重畳するタイミングでは、部分指定手段によって指定した画面上の位置に、自動的に、時間とともに変化する前景映像が重畳される。
これにより、実際に前景映像を重畳するタイミングで煩雑な選択の切り替えや入力の切り替えを行うことなく、複数の静止画を順次入れ替えることによって時間とともに変化する前景映像を、背景映像に重畳することができる。
次に、本発明に係る別の映像合成装置は、
複数の入力ラインに入力する映像信号の中から、キーイングに用いる映像信号を選択するためのキー映像選択手段と、
背景映像を選択するための背景選択手段と、
前記キー映像選択手段によって選択された映像信号を加工するキー加工手段と、
前記キー加工手段によって加工された映像信号を用いて、前記背景選択手段によって選択された背景映像に前景映像を重畳する映像合成手段と
を備えた映像合成装置において、
フレームメモリと、
前記キー映像選択手段によって選択された映像信号を前記フレームメモリに書き込む書き込み手段と、
画面上の一部の位置を指定するための部分指定手段と、
前記フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置にそれぞれ対応する複数の記憶領域に記憶されている画素データを、互いに1フレーム以上の時間間隔をあけて、順次、前記部分指定手段によって指定された画面上の位置に移動させるような走査タイミングで読み出すとともに、前記部分指定手段によって指定された位置以外の画面上の位置についての画素データ値を所定の一定値とする読み出し手段
を設け、
前記キー映像選択手段によって選択された映像信号が、前記書き込み手段に送られて前記フレームメモリに書き込まれ、
前記読み出し手段によって前記フレームメモリから読み出された映像信号が、前記キー加工手段に送られ、
前記キー加工手段によって加工された映像信号が、前記映像合成手段に送られる
ことを特徴とする。
この映像合成装置では、キー映像選択手段によって選択された映像信号が、フレームメモリに書き込まれる。そして、フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置にそれぞれ対応する複数の記憶領域に記憶されている画素データが、互いに1フレーム以上の時間間隔をあけて、順次、部分指定手段によって指定された画面上の位置に移動させるような走査タイミングで、且つ、部分指定手段によって指定された位置以外の画面上の位置についての画素データ値を所定の一定値とするようにして読み出される。これにより、フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置に対応する複数の記憶領域に記憶されている画素データが、全て画面上の同じ位置の画素データとして順次フレームメモリから読み出される。そして、このようにしてフレームメモリから読み出された映像信号がキー加工手段に送られ、キー加工手段によって加工された映像信号が映像合成手段に送られる。
したがって、フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置に対応する複数の記憶領域に、時間とともに変化する前景映像を構成する複数の静止画を予め書き込んでおけば、実際に前景映像を重畳するタイミングでは、部分指定手段によって指定した画面上の位置に、自動的に、時間とともに変化する前景映像が重畳される。
これにより、実際に前景映像を重畳するタイミングで煩雑な選択の切り替えや入力の切り替えを行うことなく、複数の静止画を順次入れ替えることによって時間とともに変化する前景映像を、背景映像に重畳することができる。
本発明に係る映像合成装置によれば、実際に前景映像を重畳するタイミングで煩雑な選択の切り替えや入力の切り替えを行うことなく、複数の静止画を順次入れ替えることによって時間とともに変化する前景映像を、背景映像に重畳することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。
図2は、本発明を適用したエフェクトスイッチャーの全体構成例を示すブロック図である。このエフェクトスイッチャーでは、主ユニット1と操作パネル2とが、制御用の通信路3で接続されている。
主ユニット1には、キー映像選択スイッチ4とキー加工回路5との組み合わせであるキーヤーが4組設けられるとともに、背景映像選択スイッチ13及び14と、映像合成回路15と、主ユニット1内の各部を制御するマイクロコンピュータ16と、ネットワークIF(インタフェース)17とが設けられている(マイクロコンピュータ16と主ユニット1内の各部とを結ぶ制御信号線は、図示を省略している。)
各組のキーヤーには、書き込み回路6と、フレームメモリ7,8と、セレクタ9と、読み出し回路10,11と、アクセス回路12とがそれぞれ付属して設けられている。フレームメモリ7,8は、例えばDDR(Double Data Rate)SRAMを用いたグラフィックスメモリである。
各組のキーヤーにおいて、キー映像選択スイッチ4は、外部のビデオカメラやVTR等から入力ラインI1〜I9に入力する映像信号の中から、それぞれキーイングに用いる映像信号を選択するためのスイッチであり、キーフィル信号V(背景映像に前景として重ねる映像信号)を選択するスイッチ4aと、キーソース信号K(信号レベルが所定の閾値以上である部分を、映像を重畳する領域として指定する映像信号、また前景の濃度とする映像信号)を選択するスイッチ4bとで構成されている。
キー映像選択スイッチ4によって選択されたキーフィル信号V及びキーソース信号Kは、キー加工回路5に送られる。キー加工回路5は、このキーフィル信号V及びキーソース信号Kを、各種のパラメータ(例えば、背景映像に対するキーフィル信号の濃度を調整する値や、キーソース信号のどの映像成分を濃度(出力するキーソース信号)とするかの選択指定や、キーソース信号の閾値を調整する値や、キーソース信号の位置を調整する値や、キーフィル信号及びキーソース信号の縮小率を調整する値や、背景映像との境界線に関する調整値等)に基づき、キーイングに適するように調整・加工する。
キー加工回路5によって調整・加工されたキーフィル信号V及びキーソース信号Kは、
書き込み回路6に送られるとともに、セレクタ9に送られる。書き込み回路6は、キー加工回路5からのキーフィル信号,キーソース信号をそれぞれフレームメモリ7,8に書き込む回路である。書き込み回路6の処理の詳細は、後で図3,図4及び図7を用いて説明する。
読み出し回路10,11は、フレームメモリ7,8からそれぞれキーフィル信号V,キーソース信号Kを読み出す回路である。読み出し回路10,11の処理の詳細も、後で図3,図5,図6,図9及び図10を用いて説明する。読み出し回路10,11によって読み出されたキーフィル信号V,キーソース信号Kは、セレクタ9に送られる。
セレクタ9は、フレームメモリ7及び8から読み出されたキーフィル信号V及びキーソース信号Kを映像合成回路15に送るか、キー加工回路5からのキーフィル信号V及びキーソース信号Kを直接映像合成回路15に送るかを選択するための回路である、
背景映像選択スイッチ13は、入力ラインI1〜I9に入力する映像信号の中から、現在表示させる背景映像であるプログラム映像を選択するためのスイッチである。背景映像選択スイッチ14は、入力ラインI1〜I9に入力する映像信号の中から、次に表示させようとする背景映像であるプリセット映像を選択するためのスイッチである。背景映像選択スイッチ13,14によって選択されたプログラム映像,プリセット映像は、映像合成回路15に送られる。
映像合成回路15は、各組のキーヤーに付属したフレームメモリ7及び8からのキーフィル信号及びキーソース信号について、当該キーソース信号をキー値(合成の濃度・アルファ)として使って当該キーフィル信号を前景映像としてプログラム映像に重畳する処理を行う。
映像合成回路15によって前景映像を重畳されたプログラム映像は、プログラム出力ラインout1から外部に出力される。また映像合成回路15に送られたプリセット映像は、そのままプレビュー出力ラインout2から外部に出力される。
操作パネル2には、オペレータが操作するための操作部18がパネル面上に設けられるとともに、マイクロコンピュータ19が設けられている。
操作部18には、各組のキーヤー毎のキー選択ボタン(キー映像選択スイッチ4でキーフィル信号及びキーソース信号を選択させるためのボタン)や、背景映像選択スイッチ13,14毎の背景選択ボタンや、GUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)のためのディスプレイ,ポインティングデバイス及びボタン等が配置されている。
この操作部18のGUIは、各種パラメータ(例えば、各組のキーヤーのキー加工回路5でキーフィル信号及びキーソース信号を調整・加工するためのパラメータや、各組のキーヤーに付属したセレクタ9にフレームメモリ7及び8からのキーフィル信号V及びキーソース信号Kとキー加工回路5からのキーフィル信号V及びキーソース信号Kとのいずれを選択させるかのパラメータ等)を入力するために用いられる以外に、4組のキーヤーのうちの任意のキーヤーを指定した上で、そのキ−ヤーに「連続移動記録」や「連続移動再生」を指示するためにも用いられるようになっている。
図3は、この連続移動記録,連続移動再生指示のためのGUI画面の一例を示す図である。図3(a)に示すように、コマ数選択ボタン21と、位置指定ボタン22と、連続記録開始ボタン23と、連続再生開始ボタン24と、停止ボタン25と、フレーム間隔指定用のプルダウンメニュー26とが表示される。
コマ数選択ボタン21をクリックすると、図3(b)に示すような、コマ数(画面の分割数)を1/4か1/18かのいずれかに選択するためのラジオボタン27,28が表示される。
このラジオボタン27,28で1/4を選択して図3(a)の位置指定ボタン22をクリックすると、図3(c)に示すような、予め上下左右に4分割された画面のうちの任意の分割位置(番号1〜4が付された位置のうちの一つの位置)を選択するための図形29
を含んだ位置指定用画面が表示される。
また、図3(b)のラジオボタン27,28で1/18を選択して図3(a)の位置指定ボタン22をクリックすると、図3(d)に示すような、予め上下左右に18分割された画面上の任意の分割位置(番号1〜18が付された位置のうちの一つの位置)を選択するための図形30を含んだ位置指定用画面が表示される。なお、図3(c)や図3(d)の位置指定用画面には、図3(e)に示すような、図形29や図形30で選択した位置を画面の左右方向(x方向),上下方向(y方向)に微調整するためのプルダウンメニュー31,32も表示される。
図3(c)または図3(d)の位置指定用画面で位置を指定し、且つ、図3(a)のプルダウンメニュー26でフレーム間隔を指定した後、図3(a)の連続記録開始ボタン23または連続再生開始ボタン24をクリックすると、操作パネル2のマイクロコンピュータ19(図2)は、この図3のGUI画面での操作内容と、指定されたキーヤーとを示す信号を、通信路3経由で主ユニット1のマイクロコンピュータ16に送る。また、連続再生開始ボタン24をクリックした後に停止ボタン25をクリックすると、操作パネル2のマイクロコンピュータ19は、主ユニット1のマイクロコンピュータ16に停止命令を送る。
図4は、図3のGUI画面で連続記録開始ボタン23がクリックされた場合に、主ユニット1のマイクロコンピュータ16が、指定されたキーヤーについて実行する連続移動記録処理を示すフローチャートである。この処理では、最初に、画面の分割位置の番号を示す変数Iを1にセットする(ステップS1)。
続いて、指定されたキーヤーに付属した書き込み回路6を制御して、キー加工回路5にからのキーフィル信号V及びキーソース信号Kのうち、図3(c)または図3(d)の位置指定用画面で指定された画面上の位置の画素データを、フレームメモリ7,8の記憶領域のうち、当該位置指定用画面における画面の分割位置のうちのI番目の位置(図3(c)の図形29や図3(d)の図形30で番号Iが付された位置)に対応する記憶領域に書き込ませる(ステップS2)。
続いて、図3(a)のプルダウンメニュー26で選択されたフレーム間隔分だけフレーム同期信号をカウントする(ステップS3)。その後、変数Iを1だけインクリメントして(ステップS4)、Iの値が当該位置指定用画面における画面の分割数N(図3(c)の位置指定用画面ではN=4、図3(d)の位置指定用画面ではN=18)を超えたか否かを判断する(ステップS5)。
ノーであれば、ステップS2に戻ってステップS2〜S5を繰り返す。ステップS5でイエスになると、処理を終了する。
図5は、図3のGUI画面で連続再生開始ボタン24がクリックされた場合に、主ユニット1のマイクロコンピュータ16が、指定されたキーヤーについて実行する連続移動再生処理を示すフローチャートである。この処理では、最初に、画面の分割位置の番号を示す変数Iを1にセットする(ステップS11)。そして、前述の停止命令(図3(a)の停止ボタン25のクリックによって送られる命令)を受信しているか否かを判断する(ステップS12)。
ノーであれば、指定されたキーヤーに付属した読み出し回路10,11を制御して、フレームメモリ7,8の記憶領域のうち、図3(c),図3(d)の位置指定用画面のうち位置指定が行われたほうの位置指定用画面における画面の分割位置のうちのI番目の位置(図3(c)の図形29や図3(d)の図形30で番号Iが付された位置)に対応する記憶領域に記憶されている画素データを、当該位置指定用画面で指定された画面上の位置に移動させるような走査タイミングで読み出させるとともに、当該位置指定用画面で指定された画面上の位置以外の画面上の位置についての画素データ値を黒レベル(キーソース信号としては濃度が0%で扱われる値)にさせる(ステップS13)。
図6は、このステップS13の処理の原理を示す図である。図6(c)に示すような、
画面の左下の位置に星型のマークが存在する映像を、図6(d)に示すように、画面の右上の位置にこの星型のマークが存在するような映像として出力させるためには、画面の水平ライン数の半分をL02、1水平ラインあたりの画素数の半分をh02とすると、図6(a)におけるようなL1ライン目のh1個目の画素を、図6(b)におけるように、(L1−L02)ライン目の(h02+h1)個目の画素位置に移動させればよい。フレームメモリ7,8から画素データを読み出す際に、このような画素マッピングとなるような走査タイミングの変更を行えば、画面上の位置を移動させることができる。
図5に示すように、ステップS13に続き、図3(a)のプルダウンメニュー26で選択されたフレーム間隔分だけフレーム同期信号をカウントするとともに、そのカウントを行っている間、読み出し回路10,11を制御して、ステップS13と同じ読み出しを継続させる(ステップS14)。
その後、変数Iを1だけインクリメントして(ステップS15)、Iの値が当該位置指定用画面における画面の分割数N(図3(c)の位置指定用画面ではN=4、図3(d)の位置指定用画面ではN=18)を超えたか否かを判断する(ステップS16)。
ノーであれば、ステップS12に戻る。ステップS16でイエスになると、ステップS11に戻ってIを再び1にセットして、ステップS12に進む。ステップS12でイエスになると、処理を終了する。
図2に示すように、主ユニット1のマイクロコンピュータ16は、ネットワークIF(インタフェース)17によってネットワーク41に接続されている。ネットワーク41には、パーソナルコンピュータ42も接続されている。パーソナルコンピュータ42は、コンピュータグラフィックス等によって作成された番組ロゴ等の前景映像のための画像データ(キーフィル信号としての画像データ及びキーソース信号としての画像データ)を供給するためのものである。
マイクロコンピュータ16は、マイクロコンピュータ16内のRAMにファイルシステムを構築している。ファイルシステムは通常はディスク装置などで使用されるが、RAMをディスク装置と同様に看做してその上にファイルシステムを構築する(記憶する)こと自体は一般的に行われている。しかし、このファイルシステムの使い方には、以下のような特徴がある。
マイクロコンピュータ16は、各組のキーヤーに付属しているフレームメモリ7,8をそれぞれファイルシステム中の1個ずつのファイルとして管理し、このファイルシステムをFTPサーバー・ソフトウェアによってネットワーク41上に公開する。具体的には、図2の主ユニット1のようなME(ミックス/エフェクト)バンクとして、合計で4つのMEバンクが当該テレビジョン放送局(あるいは映像編集の現場)に設置されているとすると、4つのMEバンクをME1〜ME4とし、各MEバンクの4組のキーヤーをKey1〜Key4とし、1組のキーヤーに付属しているフレームメモリ7,8をそれぞれFMV,FMKとして、例えばMEバンクME3のキーヤーKey1のフレームメモリ7を、
ディレクトリ” /ME3/Key1”の下のファイル” FMV”として管理する。
これにより、パーソナルコンピュータ42では、任意のMEバンクの任意の組のキーヤーに付属している任意のフレームメモリを、FTPクライアント・ソフトウェアによってディレクトリパスで指定して(例えば ディレクトリ” /ME3/Key1”の下のファイル” FMV”として指定して)、そのフレームメモリへの画像データのロードや、そのフレームメモリからの画像データのセーブを要求することができる。なお、ファイルの名称に、当該ファイルによって指定されるフレームメモリに記憶させる画像データのファイル形式を示す拡張子を付加するようにしてもよい。
マイクロコンピュータ16は、このようにしてフレームメモリが指定され、パーソナルコンピュータ42からネットワーク41経由でロード要求とともに画像データが供給されると、指定されたフレームメモリと同じキーヤーに付属しているアクセス回路12を制御して、その画像データを、指定されたフレームメモリに書き込ませる。
また、マイクロコンピュータ16は、このようにしてフレームメモリが指定され、パーソナルコンピュータ42からネットワーク41経由でセーブ要求があると、アクセス回路12を制御して、その指定されたフレームメモリから画像データを読み出させて、その画像データをネットワーク41経由でパーソナルコンピュータ42に転送する。
次に、このエフェクトスイッチャーにおいて、複数の静止画を順次入れ替えることによって時間とともに変化する前景映像が、背景映像に重畳される様子について説明する。最初に、事前に(実際に前景映像を重畳するよりも前に)行う仕込みの作業について説明する。
或る組のキーヤーにおいて、キー映像選択スイッチ4,キー加工回路5で選択,加工したキーフィル信号及びキーソース信号を用いて前景映像を重畳する場合には、図3のGUI画面でコマ数の選択,画面上の位置の指定,フレーム間隔の選択を行うとともに、キー映像選択スイッチ4で入力ラインI1〜I9のうちの或る入力ラインを選択する。そして、連続記録開始ボタン23をクリックする同時に、選択した入力ラインに、時間とともに変化する前景映像を構成する複数の静止画のためのキーフィル信号及びキーソース信号を、図3のGUI画面で選択したフレーム間隔で、順次入力させる。
すると、図4の連続移動記録処理により、前景映像を構成する複数の静止画が、フレームメモリ7,8の記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置に対応する複数の記憶領域に書き込まれる。
図7は、この連続移動記録処理によってフレームメモリ7及び8に記憶されるキーフィル信号及びキーソース信号の一例を示す図である。図3のGUI画面でコマ数として1/4を選択するとともに画面上の位置として右上を指定しておき、図7(a)のように、画面の右上に互いに絵柄が少しずつ異なる星型のマークが存在する4つの静止画のためのキーフィル信号及びキーソース信号を順次入力させると、図7(b)のように、この4つの静止画のうちの画面右上のみ(星型のマークの部分のみ)のためのキーフィル信号及びキーソース信号が、フレームメモリ7及び8の記憶領域のうち、画面上の左上,右上,左下,右下の位置に対応する記憶領域にそれぞれ書き込まれる。
他方、或る組のキーヤーにおいて、パーソナルコンピュータ42からネットワーク41経由で供給される画像データを用いて前景映像を重畳する場合には、前景映像を構成する複数の静止画を同一画面上に配列した画像データ(キーフィル信号としての画像データ及びキーソース信号としての画像データ)を、ロード要求とともにパーソナルコンピュータ42からネットワーク41経由で供給する。すると、その画像データがそのままフレームメモリ7及び8に書き込まれる。
図8は、パーソナルコンピュータ42からネットワーク41経由で供給する画像データの一例を示す図である。「Logo」という文字を用いており互いに絵柄が少しずつ異なる16個の静止画を同一画面上に配列した画像データ(画面全体を取り尽くしておらず未使用の位置があっても問題ない)を供給する。すると、この画像データがそのままフレームメモリ7及び8に書き込まれる。
このようにして仕込みの作業が完了し、実際に前景映像を重畳する段階になると、セレクタ9にフレームメモリ7及び8からのキーフィル信号及びキーソース信号を選択させた状態で、図3のGUI画面で、仕込みの作業時に選択したのと同じコマ数を選択するとともに、任意の画面上の位置と任意のフレーム間隔とを指定して、連続再生開始ボタン24をクリックする。
すると、図3の連続移動再生処理により、フレームメモリ7及び8の記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置にそれぞれ対応する複数の記憶領域に記憶されている画素データが、図3のGUI画面で選択したフレーム間隔をあけて、順次、図3のGUI画面で指定した画面上の位置に移動させるような走査タイミングで、且つ、図3のGUI画面で指定した位置以外の画面上の位置についての画素データ値を黒レベルとするようにして読み出される。
これにより、フレームメモリ7及び8に記憶されている、時間とともに変化する前景映像を構成する複数の静止画のためのキーフィル信号及びキーソース信号が、全て画面上の同じ位置の画素データとして順次フレームメモリ7及び8から読み出される。そして、このようにしてフレームメモリ7及び8から読み出されたキーフィル信号及びキーソース信号がセレクタ9を介して映像合成回路15に送られて、背景映像に前景映像が重畳される。
図9は、図7(b)に示した4つの静止画のためのキーフィル信号及びキーソース信号をフレームメモリ7及び8に書き込んだ場合の、連続移動再生処理による前景映像の時間的変化を示す図である。この4つの静止画が、背景映像が表示される画面上の同じ位置(ここでは右上の位置としている)に順次重畳される。
図10は、図8に示した18個の静止画のためのキーフィル信号及びキーソース信号をフレームメモリ7及び8に書き込んだ場合の、連続移動再生処理による前景映像の時間的変化を示す図である。この18個の静止画が、背景映像が表示される画面上の同じ位置(ここでは右下の位置としている)に順次重畳される。
このようにして、実際に前景映像を重畳するタイミングでは、図3のGUI画面で指定した画面上の位置に、自動的に、時間とともに変化する前景映像が重畳される。したがって、実際に前景映像を重畳するタイミングで煩雑な選択の切り替えや入力の切り替えを行うことなく、複数の静止画を順次入れ替えることによって時間とともに変化する前景映像を、背景映像に重畳することができる。
なお、セレクタ9にキー加工回路5からのキーフィル信号及びキーソース信号を選択させれば、従来どおり、キー映像選択スイッチ4で現在選択しているキーフィル信号及びキーソース信号を用いた前景映像を重畳させることができる。
図11は、図2に示した主ユニット1の構成の変更例を示す図であり、図2と同一の回路には同一の符号を付している(図示の都合上キーヤーを1組のみ描いているが、4組のキーヤー全てに同じ構成を採用してよい)。図2に示した構成ではキー加工回路5の後段に書き込み回路6とフレームメモリ7,8とが設けられているが、この変更例ではキー加工回路5の前段に書き込み回路6とフレームメモリ7,8とが設けられている。
キー映像選択スイッチ4によって選択されたキーフィル信号V及びキーソース信号Kは、書き込み回路6及びセレクタ9に送られる。書き込み回路6は、キー映像選択スイッチ4からのキーフィル信号V,キーソース信号Kを、図4に示した連続移動記録処理に基づいてフレームメモリ7,8に書き込む。
図5に示した連続移動再生処理に基づいて読み出し回路10,11によってフレームメモリ7,8から読みだされたキーフィル信号,キーソース信号は、セレクタ9に送られる。そして、セレクタ9で選択されたキーフィル信号及びキーソース信号がキー加工回路5に送られ、キー加工回路5で加工されたキーフィル信号及びキーソース信号が映像合成回路11に送られる。
この変更例では、フレームメモリ7及び8に記憶されている、時間とともに変化する前景映像を構成する複数の静止画のためのキーフィル信号及びキーソース信号(キー加工回路5で加工する前のキーフィル信号及びキーソース信号)が、全て画面上の同じ位置の画素データとして順次フレームメモリ7及び8から読み出され、キー加工回路5で加工された後、映像合成回路15に送られる。したがって、やはり、実際に前景映像を重畳するタイミングで煩雑な選択の切り替えや入力の切り替えを行うことなく、複数の静止画を順次入れ替えることによって時間とともに変化する前景映像を、背景映像に重畳することができる。
なお、図3に示したGUI画面におけるコマ数(画面の分割数)はあくまで一例であり、1/4や1/18以外のコマ数を選択できるようにしてもよい。
また、図7や図8の例では、フレームメモリ7及び8の記憶領域のうち、画面の概ね全体に対応する記憶領域に、時間とともに変化する前景映像を構成する複数の静止画のためのキーフィル信号及びキーソース信号を書き込んでいる。しかし、別の例として、フレームメモリ7及び8の記憶領域のうち、画面の一部分に対応する記憶領域だけに、時間とともに変化する前景映像を構成する複数の静止画のためのキーフィル信号及びキーソース信号を書き込み、画面の残りの部分に対応する記憶領域には、時間的に変化しない前景映像のためのキーフィル信号及びキーソース信号を書き込むようにし、この残りの部分に対応する記憶領域からは、画素データを毎フレームそのまま読み出すようにしてもよい。
図12は、そのようにした例を示す図であり、図12(a)のように、フレームメモリ7及び8の記憶領域のうち、画面の下側に対応する記憶領域だけに、時間とともに変化する前景映像を構成する複数の静止画(「Logo」という文字を用いており互いに絵柄が少しずつ異なる静止画)のためのキーフィル信号及びキーソース信号を書き込み、画面の上側に対応する記憶領域には、時間的に変化しない前景映像(太陽の絵と笑顔の絵)のためのキーフィル信号及びキーソース信号を書き込んでいる。そして、図12(b)のように、
画面の下側に対応する記憶領域からは図5の連続移動再生処理によって画素データを読み出し、画面の上側に対応する記憶領域からは、画素データを毎フレームそのまま読み出す。
このようにフレームメモリ7及び8を多目的に利用することにより、1組のキーヤーで、時間とともに変化する前景映像と時間的に変化しない前景映像とを同時に重畳することができる。これにより、キーヤーの数を増やすことなく、少ないハードウェアで、より多数の前景映像を同時に重畳することができるので、経済的である。
以上の例では、パーソナルコンピュータ42からネットワーク41経由で供給する画像データ(キーフィル信号としての画像データ及びキーソース信号としての画像データ)を、図8に例示したように、前景映像を構成する複数の静止画を同一画面上に配列した画像データとしている。しかし、別の例として、パーソナルコンピュータ42からも、図7(a)に例示したように、前景映像を構成する複数の静止画のためのキーフィル信号及びキーソース信号を順次供給させ、アクセス回路12に、書き込み回路6と同様、図4のような連続移動記録処理に基づいてフレームメモリ7及び8への書き込みを行わせるようにしてもよい。
また、以上の例では、フレームメモリ7及び8への書き込みを行う回路として書き込み回路6とアクセス回路12という2つの回路を設けているが、単一のハードウェア回路(メモリコントローラ等)で書き込み回路6としての機能とアクセス回路12としての機能との両方を実現するようにしてもよい。さらには、単一のハードウェア回路で、書き込み回路6としての機能とアクセス回路12としての機能と読み出し回路10,11としての機能とを全て実現するようにしてもよい。
従来のエフェクトスイッチャーにおけるキーイングのための回路を示す図である。 本発明を適用したエフェクトスイッチャーの全体構成例を示す図である。 連続移動記録,連続移動再生のためのGUI画面を示す図である。 主ユニットのマイクロコンピュータが実行する連続移動記録処理を示すフローチャートである。 主ユニットのマイクロコンピュータが実行する連続移動再生処理を示すフローチャートである。 連続移動再生処理の原理を示す図である。 連続移動記録処理によるフレームメモリの記憶例を示す図である。 ネットワーク経由で供給する画像データを例示する図である。 連続移動再生処理による前景映像の時間的変化を例示する図である。 連続移動再生処理による前景映像の時間的変化を例示する図である。 本発明を適用したエフェクトスイッチャーの構成の変更例を示す図である。 フレームメモリの応用例を示す図である。
符号の説明
1 主ユニット、 2 操作パネル、 4 キー映像選択スイッチ、 5 キー加工回路、 6 書き込み回路、 7,8 フレームメモリ、 9 セレクタ、 10,11 読み出し回路、 12 アクセス回路、 13,14 背景映像選択スイッチ、 15 映像合成回路、 16 マイクロコンピュータ、 17 ネットワークIF、 18 操作部、 19 マイクロコンピュータ、 21 コマ数選択ボタン、 22 位置指定ボタン、 23 連続記録開始ボタン、 24 連続再生開始ボタン、 25 停止ボタン、 26 プルダウンメニュー、 27,28 ラジオボタン、 29 分割画面の図形、 30 分割画面の図形、 31,32 プルダウンメニュー

Claims (8)

  1. 複数の入力ラインに入力する映像信号の中から、キーイングに用いる映像信号を選択するためのキー映像選択手段と、
    背景映像を選択するための背景選択手段と、
    前記キー映像選択手段によって選択された映像信号を加工するキー加工手段と、
    前記キー加工手段によって加工された映像信号を用いて、
    前記背景選択手段によって選択された背景映像に前景映像を重畳する映像合成手段と
    を備えた映像合成装置において、
    フレームメモリと、
    前記キー加工手段によって加工された映像信号を前記フレームメモリに書き込む書き込み手段と、
    画面上の一部の位置を指定するための部分指定手段と、
    前記フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置にそれぞれ対応する複数の記憶領域に記憶されている画素データを、互いに1フレーム以上の時間間隔をあけて、順次、前記部分指定手段によって指定された画面上の位置に移動させるような走査タイミングで読み出すとともに、前記部分指定手段によって指定された位置以外の画面上の位置についての画素データ値を所定の一定値とする読み出し手段
    を設け、
    前記キー映像選択手段によって選択された映像信号が、前記キー加工手段に送られ、
    前記キー加工手段によって加工された映像信号が、前記書き込み手段に送られて前記フレームメモリに書き込まれ、
    前記読み出し手段によって前記フレームメモリから読み出された映像信号が、前記映像合成手段に送られる
    ことを特徴とする映像合成装置。
  2. 請求項1に記載の映像合成装置において、
    前記書き込み手段は、前記キー加工手段から連続して供給される映像信号のうち、前記部分指定手段によって指定された画面上の位置の画素データを、1フレーム以上の時間間隔をあけて、順次、前記フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置に対応する複数の記憶領域に書き込む
    ことを特徴とする映像合成装置。
  3. 請求項1に記載の映像合成装置において、
    前記部分指定手段は、予め複数の領域に分割された画面から領域を指定する操作手段を含む
    ことを特徴とする映像合成装置。
  4. 請求項1に記載の映像合成装置において、
    ネットワーク・インタフェースと、
    外部から前記ネットワーク・インタフェース経由で供給された映像データを前記フレームメモリにロードするロード手段
    をさらに備えたことを特徴とする映像合成装置。
  5. 複数の入力ラインに入力する映像信号の中から、キーイングに用いる映像信号を選択するためのキー映像選択手段と、
    背景映像を選択するための背景選択手段と、
    前記キー映像選択手段によって選択された映像信号を加工するキー加工手段と、
    前記キー加工手段によって加工された映像信号を用いて、前記背景選択手段によって選択された背景映像に前景映像を重畳する映像合成手段と
    を備えた映像合成装置において、
    フレームメモリと、
    前記キー映像選択手段によって選択された映像信号を前記フレームメモリに書き込む書き込み手段と、
    画面上の一部の位置を指定するための部分指定手段と、
    前記フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置にそれぞれ対応する複数の記憶領域に記憶されている画素データを、互いに1フレーム以上の時間間隔をあけて、順次、前記部分指定手段によって指定された画面上の位置に移動させるような走査タイミングで読み出すとともに、前記部分指定手段によって指定された位置以外の画面上の位置についての画素データ値を所定の一定値とする読み出し手段
    を設け、
    前記キー映像選択手段によって選択された映像信号が、前記書き込み手段に送られて前記フレームメモリに書き込まれ、
    前記読み出し手段によって前記フレームメモリから読み出された映像信号が、前記キー加工手段に送られ、
    前記キー加工手段によって加工された映像信号が、前記映像合成手段に送られる
    ことを特徴とする映像合成装置。
  6. 請求項5に記載の映像合成装置において、
    前記書き込み手段は、前記キー加工手段から連続して供給される映像信号のうち、前記部分指定手段によって指定された画面上の位置の画素データを、1フレーム以上の時間間隔をあけて、順次、前記フレームメモリの記憶領域のうち、画面上の互いに異なる位置に対応する複数の記憶領域に書き込む
    ことを特徴とする映像合成装置。
  7. 請求項5に記載の映像合成装置において、
    前記部分指定手段は、予め複数の領域に分割された画面から領域を指定する操作手段を含む
    ことを特徴とする映像合成装置。
  8. 請求項5に記載の映像合成装置において、
    ネットワーク・インタフェースと、
    外部から前記ネットワーク・インタフェース経由で供給された映像データを前記フレームメモリにロードするロード手段
    をさらに備えたことを特徴とする映像合成装置。
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