JP5067457B2 - スクライビングホイール、スクライブ装置、およびスクライブ方法 - Google Patents

スクライビングホイール、スクライブ装置、およびスクライブ方法 Download PDF

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Description

本発明は、焼結ダイヤモンド製のスクライビングホイール、並びに、このスクライビングホイールを有するスクライブ装置、およびこのスクライビングホイールを用いたスクライブ方法に関する。
従来、2枚のガラス基板を貼り合わせて形成された貼り合わせガラス基板を、一連のスクライブ工程およびブレーク工程によって複数の単位貼り合わせガラスに裁断する技術が、知られている(例えば、特許文献1)。
また、刃先の稜線部に突起部を形成することによって、水平クラックを生じさせることなく、深い垂直クラックをガラス板に発生させる技術も、従来知られている(例えば、特許文献2)。
また、貼り合わせ基板を形成する表裏両面の単板基板を、上下反転および水平方向で90°回転させることなく、水平方向で直交する2方向に連続して分断する技術も、従来知られている(例えば、特許文献3)。
さらに、ホイールの外径、溝の深さ、溝間の稜線の長さを所望範囲とすることによって、スクライビングホイールの刃先の摩耗を低減させ、スクライビングホイールを長寿命化させる技術も、従来知られている(例えば、特許文献4)。
特許第3042192号明細書 特許第3074143号明細書 国際公開第2005/087458号 国際公開第2009/148073号
ここで、スクライブ工数を低減させる手法の1つとして、スクライビングホイールが脆性材料基板と離隔して移動する時間を最大限削減し、スクライビングホイールと脆性材料基板(例えば、ガラス基板等)とが当接する時間を最大限確保する手法が、挙げられる。
しかしながら、この手法では、脆性材料基板に当接させられた(食い込んだ)状態で、スクライビングホイールの進行方向が変化させられ、場合によっては刃先の突起部が欠損するという問題が生ずる。
そこで、本発明では、脆性材料基板に良好なスクライブラインを形成することができるスクライビングホイール、並びにこのスクライビングホイールを有するスクライブ装置、およびこのスクライビングホイールを用いたスクライブ方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、焼結ダイヤモンド製のスクライビングホイールであって、円盤状の本体部と、前記本体部の外周に設けられた円環状の刃と、前記刃の最外周部に沿って設けられた複数の突起部を有する刃先とを備え、前記刃の厚さは、前記本体部の中心から前記刃先に向かって小さくなり、前記刃の最外周部の中心軸を通る平面の断面がV形状をなしており、各突起部は、前記刃先に沿って形成された複数の溝のうち、隣接する溝の間に設けられており、前記焼結ダイヤモンドは、65.0〜75.0重量%のダイヤモンドと、3.0〜10.0重量%の超微粒子炭化物と、残部の結合材とを含み、前記ダイヤモンドの平均粒子径は、0.6〜1.5μmの範囲であり、前記結合材は、コバルトを主成分とする鉄系金属であることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のスクライビングホイールにおいて、前記超微粒子炭化物は、6.0〜8.0重量%の範囲であるとともに、1.0〜4.0重量%の炭化チタンと、残部の炭化タングステンとを含むことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のスクライビングホイールを、脆性材料基板に対し、圧接転動させることによって、前記脆性材料基板上にスクライブラインを形成するスクライブユニットと、前記脆性材料基板を保持しつつ、保持された前記脆性材料基板をスクライブユニットに対して相対的に移動させる保持ユニットとを備えることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載のスクライビングホイールによって、脆性材料基板上にスクライブラインを形成する方法であって、(a)前記スクライビングホイールを前記脆性材料基板に当接させつつ、前記脆性材料基板と平行な第1水平方向に前記スクライビングホイールを相対的に移動させる工程と、(b)前記工程(a)の後、前記スクライビングホイールを前記脆性材料基板に当接させた状態で、前記スクライビングホイールの移動方向を、前記第1水平方向と異なり、前記脆性材料基板と平行な第2水平方向に変更する工程とを備えることを特徴とする。
請求項1から請求項4に記載の発明によれば、スクライビングホイールを構成する焼結ダイヤモンドは、65.0〜75.0重量%のダイヤモンドと、3.0〜10.0重量%の超微粒子炭化物と、残部の結合材と、を含むとともに、ダイヤモンドの平均粒子径は、0.6〜1.5μmの範囲であり、結合材は、コバルトを主成分とする鉄系金属である。
これにより、この焼結ダイヤモンド製のスクライビングホイールは、耐摩耗性および耐衝撃強度特性だけでなく、耐捩り強度特性を向上させることができる。すなわち、スクライビングホイールが切断対象となる脆性材料基板に当接させられた状態で、スクライビングホイールの進行方向が変化させられる場合であっても、刃先の突起部が欠損することを有効に防止できる。そのため、スクライビングホイールのさらなる長寿命化を実現することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、超微粒子炭化物に1.0〜4.0重量%の炭化チタンが含まれている。これにより、焼結過程におけるダイヤモンドの溶融−凝固時において、ダイヤモンド粒子の異常粒成長を抑制することができる。そのため、さらに耐捩り強度特性を向上させることができる。
本発明の実施の形態におけるスクライブ装置の全体構成の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態におけるスクライブ装置の全体構成の一例を示す側面図である。 スクライビングホイール付近の構成の一例を示す正面図である。 スクライビングホイール付近の構成の一例を示す下面図である。 キャスター効果を説明するための下面図である。 スクライビングホイールの構成の一例を示す側面図である。 スクライビングホイールの構成の一例を示す正面図である。 図6のA部分の拡大図である。 スクライビングホイールの刃先に形成された溝形状の他の例を示す図である。 スクライビングホイールの刃先に形成された溝形状の他の例を示す図である。 スクライビングホイールの刃先に形成された溝形状の他の例を示す図である。 耐捩り試験を説明するための平面図である。 実施例1、比較例1、および比較例2の試験条件を説明するための図である。 耐捩り試験前における実施例1のスクライビングホイールの突起部を示す写真である。 耐捩り試験後における実施例1のスクライビングホイールの突起部を示す写真である。 耐捩り試験前における比較例1のスクライビングホイールの突起部を示す写真である。 耐捩り試験後における比較例1のスクライビングホイールの突起部を示す写真である。 耐捩り試験前における比較例2のスクライビングホイールの突起部を示す写真である。 耐捩り試験後における比較例2のスクライビングホイールの突起部を示す写真である。 実施例2、比較例1、および比較例2の試験条件を説明するための図である。
<1.スクライブ装置の構成>
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1および図2は、それぞれスクライブ装置1の全体構成の一例を示す正面図および側面図である。図3および図4は、スクライビングホイール50付近の構成の一例を示す正面図および下面図である。図5は、キャスター効果を説明するための下面図である。
スクライブ装置1は、例えばガラス基板またはセラミックス基板等のように、脆性材料で形成された基板(以下、単に、「脆性材料基板」とも呼ぶ)4の表面に、スクライブライン(切りすじ:縦割れ)を入れる装置である。
図1および図2に示すように、スクライブ装置1は、主として、保持ユニット10と、スクライブユニット20と、撮像部ユニット60と、制御ユニット90と、を備えている。なお、図1および以降の各図には、それらの方向関係を明確にすべく必要に応じて適宜、Z軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系が付されている。
ここで、図3に示すように、スクライブ装置1により脆性材料基板4の表面にスクライブラインSLが形成されると、脆性材料基板4には、垂直方向(Z軸方向)に延びる垂直クラックKが発生する(スクライブ工程)。
そして、この垂直クラックKが発生した脆性材料基板4に対して応力が付与されること(ブレーク工程)によって、スクライブラインSLが形成された脆性材料基板4の主面から、その逆側の主面まで垂直クラックKを成長させ、脆性材料基板4を切断する手法を、「割断」と呼ぶ。
一方、スクライブ工程のみによって(すなわち、ブレーク工程を実行することなく)、垂直クラックKを脆性材料基板4のスクライブラインSLの主面から逆側の主面まで伸展させ、脆性材料基板4を切断する手法を、「分断」と呼ぶ。
これら、割断および分断は、切断のための本質的な要素が垂直クラックの伸展である点で、切りくずをだすことが切断のための本質的な要素であるダイヤモンドカッティングソー(若しくはホイール)、またはダイヤモンドダイシングソーを用いた研削切断よりも好ましい切断手法である。
また、本実施の形態のスクライブ方法により割断または分断可能な脆性材料基板4の材質の例としては、ガラス、セラミック、シリコン、またはサファイア等が挙げられる。特に近年、通信機器関連の高周波モジュールに用いる基板として、HTCC(High Temperature Co-fired Ceramics)から、比較的加工のしやすいLTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)への移行が加速している。そのため、本実施の形態のスクライブ方法は、益々有効に用いられることになる。
保持ユニット10は、脆性材料基板4を保持するとともに、保持された脆性材料基板4をスクライブユニット20に対して相対的に移動させる。図1に示すように、保持ユニット10は、基部10a上に設けられており、主として、テーブル11と、ボールねじ機構12と、モータ13と、を有している。
ここで、基部10aは、例えば略直方体状の石定盤により形成されており、その上面(保持ユニット10と対向する面)は、平坦加工されている。これにより、基部10aの熱膨張を低減でき、保持ユニット10に保持された脆性材料基板4を良好に移動させることができる。
テーブル11は、載置された脆性材料基板4を吸着保持する。また、テーブル11は、保持された脆性材料基板4を、矢印AR1方向(X軸プラスまたはマイナス方向:以下、単に、「進退方向」とも呼ぶ)に進退させるとともに、矢印R1方向に回転させる。図1および図2に示すように、テーブル11は、主として、吸着部11aと、回転台11bと、移動台11cと、を有している。
吸着部11aは、回転台11bの上側に設けられている。図1および図2に示すように、吸着部11aの上面には、脆性材料基板4が載置可能とされている。また、吸着部11aの上面には、複数の吸着溝(図示省略)が格子状に配置されている。したがって、脆性材料基板4が載置された状態で、各吸着溝内の雰囲気が排気(吸引)されることによって、脆性材料基板4は、吸着部11aに対して吸着される。
回転台11bは、吸着部11aの下側に設けられており、Z軸と略平行な回転軸11dを中心に吸着部11aを回転させる。また、移動台11cは、回転台11bの下側に設けられており、進退方向に沿って、吸着部11aおよび回転台11bを移動させる。
したがって、テーブル11に吸着保持された脆性材料基板4は、矢印AR1方向に進退させられるとともに、吸着部11aの進退動作にともなって移動する回転軸11dを中心に回転させられる。
ボールねじ機構12は、テーブル11の下側に配置されており、テーブル11を矢印AR1方向に進退させる。図1および図2に示すように、ボールねじ機構12は、主として、送りネジ12aと、ナット12bと、を有している。
送りネジ12aは、テーブル11の進退方向に沿って延びる棒体である。送りネジ12aの外周面には、螺旋状の溝(図示省略)が設けられている。また、送りネジ12aの一端は支持部14aにより、送りネジ12aの他端は支持部14bにより、それぞれ回転可能に支持されている。さらに、送りネジ12aは、モータ13と連動連結されており、モータ13が回転すると、その回転方向に送りネジ12aが回転する。
ナット12bは、送りネジ12aの回転にしたがい、不図示のボールの転がり運動によって、矢印AR1方向に進退する。図1および図2に示すように、ナット12bは、移動台11cの下部に固定されている。
したがって、モータ13が駆動させられ、モータ13の回転力が送りネジ12aに伝達されると、ナット12bは、矢印AR1方向に進退する。その結果、ナット12bが固定されているテーブル11は、ナット12bと同様に矢印AR1方向に進退する。
一対のガイドレール15、16は、進行方向におけるテーブル11の移動を規制する。図2に示すように、一対のガイドレール15、16は、基部10a上において、矢印AR2方向に所定距離だけ隔てて固定されている。
複数(本実施の形態では2つ)の摺動部17(17a、17b)は、ガイドレール15に沿って矢印AR1方向に摺動自在とされている。図1および図2に示すように、各摺動部17(17a、17b)は、移動台11cの下部において、矢印AR1方向に所定距離だけ隔てて固定されている。
複数(本実施の形態では2つ:ただし、図示の都合上、摺動部18aのみ記載)の摺動部18は、ガイドレール16に沿って矢印AR1方向に摺動自在とされている。図1および図2に示すように、各摺動部18は、摺動部17(17a、17b)と同様に、移動台11cの下部において、矢印AR1方向に所定距離だけ隔てて固定されている。
このように、モータ13の回転力がボールねじ機構12に付与されると、テーブル11は、一対のガイドレール15、16に沿って移動する。そのため、進退方向におけるテーブル11の直進性を確保することができる。
スクライブユニット20は、保持ユニット10に保持された脆性材料基板4に対し、焼結ダイヤモンド製のスクライビングホイール50(図3参照)を圧接転動させることによって、脆性材料基板4の表面にスクライブラインSLを形成する。図1および図2に示すように、スクライブユニット20は、主として、ヘッド部30と、駆動部40と、を有している。
ヘッド部30は、不図示の昇降・加圧機構によって、保持されたスクライビングホイール50から脆性材料基板4の表面に対し、押圧力(以下、単に、「スクライブ荷重」とも呼ぶ)を付与する。図3に示すように、ヘッド部30は、ホルダ35を有している。また、ホルダ35は、スクライビングホイール50を回転自在に保持する要素である。図3に示すように、ホルダ35は、主として、ピン36と、支持枠体37と、旋回部38と、を有している。
ピン36は、スクライビングホイール50を貫通する貫通孔50aに、挿入された状態で固定された棒体である。ここで、貫通孔50aは、図3および図4に示すように、X軸と略平行な回転軸50bに沿って延びている。
支持枠体37は、図3に示すように、貫通孔50aの両開口(両端)を覆うように配置された構造物である。貫通孔50aの両端から突出するピン36は、支持枠体37に対して、回転可能に設置されている。したがって、ピン36に固定されたスクライビングホイール50は、支持枠体37に対して回転自在とされている。
旋回部38は、図3に示すように、支持枠体37の上部に設けられており、Z軸と略平行な回転軸38aを中心に支持枠体37を回転させる。図4に示すように、下面から見た旋回部38の回転軸38aの位置と、脆性材料基板4における保持ユニット10の設置位置50cとは、ズレている。
これにより、スクライビングホイール50の進行方向が、図5に示すように、矢印AR3(2点鎖線)方向から矢印AR4(実線)方向に変化すると、キャスター効果によりスクライビングホイール50には、回転軸38a周りのトルクが働く。そのため、スクライビングホイール50は矢印R2方向に回動し、スクライビングホイール50の位置は2点鎖線位置から実線位置に変化する。
このように、スクライビングホイール50の進行方向が変化して、スクライビングホイール50の姿勢が進行方向に対して角度θ1だけズレた場合であっても、スクライビングホイール50に矢印R2方向のトルクが働く。その結果、スクライビングホイール50の姿勢と、スクライビングホイール50の進行方向が略平行となるように、スクライビングホイール50が旋回する。
駆動部40は、スクライビングホイール50が設けられたヘッド部30を、矢印AR2方向(Y軸プラスまたはマイナス方向:以下、単に、「往復方向」とも呼ぶ)に往復させる。図2に示すように、駆動部40は、主として、支柱41と、レール42と、モータ43と、を有している。
複数(本実施の形態では2本)の支柱41(41a、41b)は、基部10aから上下方向(Z軸方向)に延びる。図2に示すように、各ガイドレール42は、支柱41a、41bの間に挟まれた状態で、これら支柱41a、41bに対して固定される。
複数(本実施の形態では2本)のガイドレール42は、往復方向におけるヘッド部30の移動を規制する。図2に示すように、複数のガイドレール42は、上下方向に所定距離だけ隔てて固定されている。
モータ43は、不図示の送り機構(例えば、ボールねじ機構)と連動連結されている。これにより、モータ43が回転すると、ヘッド部30は、複数のガイドレール42に沿って矢印AR2方向に往復する。
スクライビングホイール50は、脆性材料基板4上に圧接転動させられることによって、脆性材料基板4上にスクライブラインSL(図3参照)を形成する。スクライビングホイール50は、例えば、焼結ダイヤモンド(Polycrystalline diamond:以下、単に、「PCD」とも称する)を成形したものである。なお、スクライビングホイール50の詳細な構成については、後述する。
撮像部ユニット60は、保持ユニット10に保持された脆性材料基板4を撮像する。図2に示すように、撮像部ユニット60は、複数のカメラ65(65a、65b)を有している。
複数(本実施の形態では2台)のカメラ65(65a、65b)は、図1および図2に示すように、保持ユニット10の上方に配置されている。各カメラ65(65a、65b)は、脆性材料基板4上に形成された特徴的な部分(例えば、アライメントマーク(図示省略))の画像を撮像する。そして、各カメラ65(65a、65b)により撮像された画像に基づいて、脆性材料基板4の位置および姿勢が求められる。
ここで、脆性材料基板4の「位置」とは、絶対座標系における脆性材料基板4上の任意の位置を言うものとする。また、脆性材料基板4の「姿勢」とは、ヘッド部30の往復方向に対する脆性材料基板4の基準線(例えば、脆性材料基板4が角形の場合、4辺のうちの1辺)の傾きを言うものとする。
さらに、本実施の形態において、角形の脆性材料基板4が使用されており、脆性材料基板4の4つのコーナーのうち、隣接する2つのコーナーにはアライメントマークが形成されている。また、各アライメントマークは、対応するカメラ65a、65bで撮像され、これら撮像された画像に基づいて、絶対座標系における各アライメントマークの位置が求められる。そして、これらアライメントマークの位置に基づいて、脆性材料基板4の位置および姿勢が演算される。
制御ユニット90は、スクライブ装置1の各要素の動作制御、およびデータ演算を実現する。図1および図2に示すように、制御ユニット90は、主として、ROM91と、RAM92と、CPU93と、を有している。
ROM(Read Only Memory)91は、いわゆる不揮発性の記憶部であり、例えば、プログラム91aが格納されている。なお、ROM91としては、読み書き自在の不揮発性メモリであるフラッシュメモリが使用されてもよい。RAM(Random Access Memory)92は、揮発性の記憶部であり、例えば、CPU93の演算で使用されるデータが格納される。
CPU(Central Processing Unit)93は、ROM91のプログラム91aに従った制御(保持ユニット10の進退・回転動作、および駆動部40によるヘッド部30の往復動作等の制御)、並びに脆性材料基板4の位置および姿勢演算等のデータ処理を実行する。
例えば、CPU93は、
(1)脆性材料基板4の位置および姿勢を演算するとともに、
(2)この位置および姿勢の演算結果に基づいて、回転台11bを回転動作させ、かつ、移動台11cを進退動作させることによって、
ヘッド部30に対する脆性材料基板4のアライメント処理を実行させる。
<2.スクライビングホイールの構成>
図6および図7は、スクライビングホイール50の構成の一例を示す側面図および正面図である。図8は、図6のA部分の拡大図である。図3ないし図7に示すように、スクライビングホイール50は、2つの円錐台の下底面(ただし、下底面は上底面より面積が大きい)が互いに対向するように配置されたものであり、略円盤形状(算盤珠形状)を有している。図6ないし図8に示すように、スクライビングホイール50は、主として、本体部51と、刃52と、刃先52aと、を有している。
本体部51は、図6および図7に示すように、円盤状とされており、本体部51の中心付近には、回転軸50bに沿って本体部51を貫通する貫通孔50aが設けられている。また、本体部51の外周には、円環状の本体部51が設けられている。
刃52は、図6に示すように、回転軸50bを中心とした同心円状の内周および外周により形成される円環状体である。図7に示すように、刃52は、正面視V字状とされている。回転軸50bに沿った刃52の厚さTb(図7参照)は、回転軸50b側から刃先52aに向かうに従って、徐々に小さくなる。
刃先52aは、刃52の最外周部(すなわち、刃52のうち、回転軸50bからの距離が最大となり、刃52の厚さTbが最小となる部分)に沿って設けられている。図8に示すように、刃先52aは、突起部54を有するとともに、刃先52aには、溝53と、稜線54aと、が設けられている。
複数の溝53は、刃先52aに設けられた側面視略V字状の凹みである。図8に示すように、隣接する溝53は、刃52の外周に沿って所望のピッチPだけ隔てて形成されている。
複数の突起部54は、図8に示すように、本体部51の最外周部に沿って設けられている。より具体的には、各突起部54は、刃先52aに沿って設けられた複数の溝53のうち、隣接する溝53の間に設けられている。
なお、図8には、図示の都合上、3つの溝53、および4つの突起部54のみが記載されている。また、刃先52aに形成されている複数の溝53は、ミクロンオーダで意図的に加工されたものである。したがって、複数の溝53は、刃先52a形成時の研削加工により必然的に形成される研削条痕とは、区別されるものである。
<2.1.スクライビングホイールの寸法>
ここで、スクライビングホイール50の外径Dm(図7参照)は、好ましくは、1〜5(mm)(さらに好ましくは、1〜3(mm))の範囲である。スクライビングホイール50の外径Dmが1mmより小さい場合には、スクライビングホイール50の取り扱い性および耐久性が低下する。一方、スクライビングホイール50の外径Dmが5mmより大きい場合には、スクライブ時の垂直クラックKが脆性材料基板4に対して深く形成されないことがある。
また、スクライビングホイール50の厚さTh(図7参照)は、好ましくは、0.5〜1.2(mm)(さらに好ましくは、0.5〜1.1(mm))の範囲である。スクライビングホイール50の厚さThが0.5mmより小さい場合には、加工性および取り扱い性が低下することがある。一方、スクライビングホイール50の厚さThが12mmより大きい場合には、スクライビングホイール50の材料および製造のためのコストが高くなる。
また、刃52の刃先角θ2(図7参照)は、通常鈍角であり、好ましくは、90<θ2≦160(deg)(さらに好ましくは、100≦θ2≦140(deg))の範囲である。なお、刃先角θ2の具体的角度は、切断する脆性材料基板4の材質、および/または、厚さ等から適宜設定される。
また、刃先52aに形成される溝53の深さDp(換言すると突起部54の高さ)は、好ましくは、1〜60(μm)、通常、2〜25(μm)(さらに好ましくは、3〜15(μm))の範囲である。
また、隣接する溝53の間のピッチP(図8参照)は、好ましくは、20〜200(μm)(さらに好ましくは、30〜70(μm))の範囲である。隣接する溝53の間のピッチPが、20μmより小さい場合には、スクライビングホイール50の刃先52aの摩耗が大きくなり、耐久性が低下することがある。一方、このピッチPが200μmより大きい場合には、良好な垂直クラックKを脆性材料基板4に形成できないことがある。
また、隣接する溝53の間に形成される稜線54aの長さL(図8参照)は、好ましくは、25〜75(μm)(さらに好ましくは、25〜75(μm))の範囲である。この稜線54aの長さLが25μmより小さい場合には、十分な有効切削長さを確保できず、スクライビングホイール50の寿命が短くなるという問題が生ずる。
また、稜線54aの長さLに対する溝53の幅Wの割合Rt(=W/L)は、好ましくは、0.5〜5.0(さらに好ましくは、1.0〜3.5)の範囲である。この場合、有効切削長さが十分確保できる。
<2.2.スクライビングホイールに含まれる材料>
また、スクライビングホイール50の成形に用いられる焼結ダイヤモンドは、ダイヤモンド粒子と、残部の結合相と、を有しており、隣り合うダイヤモンド粒子同士が互いに結合していることが好ましい。隣り合うダイヤモンド粒子同士が互いに結合していることによって、優れた耐摩耗性及び強度が得られる。
ここでは、焼結ダイヤモンドに含まれる材料のうち、ダイヤモンド粒子、並びに結合相に含まれる結合材および添加剤について、説明する。
ダイヤモンド粒子の平均粒子径は、好ましくは、0.6〜1.5(μm)(さらに好ましくは、0.7〜1.0(μm))の範囲である。
ここで、スクライビングホイール50では、突起部54の稜線54aにおいて鋭利さが求められる。そのため、ダイヤモンド粒子の平均粒子径は、少なくとも1.5μm以下の超微粒子であることが必要とされる。
一方、ダイヤモンドの平均粒子径が0.6μm未満となる場合、ダイヤモンド粒界においてクラックが伝播し易くなる。そのため、刃先52aの突起部54に繰り返し捩り力が働くと、この突起部54の欠損が助長される。その結果、スクライビングホイール50の寿命が短くなるという問題が生ずる。
焼結ダイヤモンド中におけるダイヤモンドの含有量は、好ましくは、65.0〜75.0(重量%)(さらに好ましくは、68.0〜72.0(重量%):85.0〜86.0(容量%))の範囲である。ここで、ダイヤモンドの含有量が68.0重量%未満の場合、燒結ダイヤモンドの耐摩耗性が低下する。
添加剤としては、例えば、タングステン、チタン、ニオブ、タンタルより選ばれる少なくとも1種以上の元素の超微粒子炭化物が好適に使用される。
ここで、焼結ダイヤモンド中における超微粒子炭化物の含有量は、好ましくは、3.0〜10.0(重量%)の範囲である。
さらに好ましくは、超微粒子炭化物の含有量は、6.0〜8.0(重量%)の範囲であり、超微粒子炭化物は、1.0〜4.0(重量%)の炭化チタンと、残部の炭化タングステンと、を含む。これにより、焼結過程におけるダイヤモンドの溶融−凝固時において、ダイヤモンド粒子の異常粒成長を抑制することができる。そのため、さらに耐捩り強度特性を向上させることができる。
結合材としては、通常、鉄族元素が好適に使用される。鉄族元素としては、例えばコバルト、ニッケル、鉄等が挙げられ、この中でもコバルトが好適である。また、焼結ダイヤモンド中における結合材の含有量は、好ましくは、ダイヤモンドおよび超微粒子炭化物の残部であり、さらに好ましくは、20〜25(重量%)の範囲である。
なお、本実施の形態における「重量%」は、EDX(Energy Dispersive X-ray spectrometry)により行われた元素分析に基づいて、求められている。一方、「容量%」は、空孔を含む焼結ダイヤモンドの全体積に対するダイヤモンド粒子の合計体積の割合をいう。
<3.スクライビングホイールの製造方法>
スクライビングホイール50の製造方法を説明するにあたって、まず、焼結ダイヤモンドの焼結手法を説明し、続いて、焼結ダイヤモンドからスクライビングホイール50を成形する手法について説明する。
<3.1.焼結ダイヤモンドの焼結手法>
ここでは、焼結ダイヤモンドの焼結手法について説明する。この焼結手法では、まず、上述のダイヤモンド粒子、結合材、添加剤を混合する。次に、ダイヤモンドが熱力学的に安定となる高温および超高圧下において、これらの混合物が焼結される。これにより、焼結ダイヤモンドが製造される。
ここで、焼結時において、超高圧発生装置の金型内の圧力は、好ましくは、5〜8(GPa)の範囲である。また、この金型内の温度は、好ましくは、1500〜1900(℃)の範囲である。
<3.2.スクライビングホイールの成形手法>
ここでは、製造された焼結ダイヤモンドからスクライビングホイール50を成形する手法について説明する。まず、本成形手法では、まず、好適厚さ(0.5〜1.2(mm))とされた焼結ダイヤモンドから、所望の半径となる円盤が切り取られる。
次に、回転軸50bに沿った刃52の厚さTbが回転軸50b側から刃先52aに向かうに従って徐々に小さくなるように、円盤の周縁部が削られる。これにより、円盤の周縁部に、正面視V字状の刃52が形成される。
そして、レーザ加工、放電加工、または研削加工等の従来公知の加工方法によって、刃先52aに複数の溝53が形成される。なお、本実施の形態のスクライビングホイール50は、上述のように小径(1〜5(mm))であり、溝53の形成には、加工精度が求められる。そのため、溝53の加工方法としてはレーザ加工が推奨され、使用されるレーザ光としては、例えばYAGレーザが挙げられる。
<4.スクライブ方法>
ここでは、スクライビングホイール50により、脆性材料基板4上にスクライブラインSLを形成する手法について説明する。
本手法において、ヘッド部30のスクライビングホイール50は、不図示の昇降・加圧機構により脆性材料基板4に対して圧接される。また、保持ユニット10のモータ13、および/または、駆動部40のモータ43が、駆動させられ、ヘッド部30が、保持ユニット10に保持された脆性材料基板4に対して水平面内で相対的に移動させられる。そのため、脆性材料基板4上には、スクライビングホイール50により所望のスクライブラインSLが形成され、垂直クラックKが発生する。
ここで、スクライブ荷重は、好ましくは、5〜50(N)(さらに好ましくは、15〜30(N))の範囲である。また、脆性材料基板4に対するスクライビングホイール50の移動速度(以下、単に、「スクライブ速度」とも呼ぶ)は、好ましくは、50〜300(mm/sec)の範囲である。なお、スクライブ荷重およびスクライブ速度の具体的な値は、脆性材料基板4の材質、および/または、厚さ等から適宜設定される。
また、脆性材料基板4上には、ヘッド部30の相対移動に応じて、以下のようなスクライブラインSLが形成される。
例えば、モータ43が停止させられた状態で、モータ13が駆動させられると、ヘッド部30が停止させられた状態で、保持ユニット10が進退方向(図1の矢印AR1方向)に移動させられる。すなわち、ヘッド部30は、保持ユニット10に保持された脆性材料基板4に対して進退方向に相対移動する。そのため、脆性材料基板4の上面には、この進退方向に沿ったスクライブラインSL(図3参照)が形成される。
一方、モータ13が停止させられた状態で、モータ43が駆動させられると、保持ユニット10が停止させられた状態で、ヘッド部30が往復方向(図2の矢印AR2方向)に移動させられる。すなわち、ヘッド部30は、保持ユニット10に保持された脆性材料基板4に対して往復方向に相対移動する。そのため、脆性材料基板4の上面には、この往復方向に沿ったスクライブラインSL(図3参照)が形成される。
また、各モータ13、43の動作状態が、(1)モータ43が停止させられ、モータ13が駆動させられた状態から、(2)モータ13が停止させられ、モータ43が駆動させられた状態に変化すると、ヘッド部30の移動方向が、キャスター効果によって脆性材料基板4と平行な進退方向(第1水平方向)から往復方向(第2水平方向)に変化する。すなわち、スクライビングホイール50が脆性材料基板4と当接したまま、スクライビングホイール50の刃先52aの向きが90度変更させられる。そのため、脆性材料基板4の上面には、略L字状のスクライブラインSL(図3参照)が形成される。
さらに、モータ13、43が同時に回転する場合、ヘッド部30の進行方向は、進退方向(矢印AR1方向)および往復方向(矢印AR2方向)に対して傾いた状態となる。そのため、脆性材料基板4の上面には、進退方向および往復方向に対して傾いた状態のスクライブラインSL(図3参照)が形成される。さらに、モータ13、43の回転数が変化させられる場合、曲線状のスクライブラインSL(図3参照)が形成される。
ここで、本実施の形態において、略L字状のスクライブラインが形成されるように脆性材料基板4に垂直クラックK(図3参照)を発生させることを、「L字スクライブ」とも呼ぶ。
なお、割断の場合には、ブレーク装置(図示省略)によって、脆性材料基板4の主面のうち、(1)スクライブラインSLが形成された主面(以下、単に、「形成面」とも呼ぶ)と、(2)形成面と逆側の主面と、に対し、応力が付与される。そのため、スクライブ工程において脆性材料基板4に発生した垂直クラックKは、形成面と逆側の面まで成長し、脆性材料基板4が切断される(ブレーク工程)。
また、分断の場合には、スクライブ工程によって、深い垂直クラックKが形成される。そのため、ブレーク装置(図示省略)は必要とされず、スクライブ工程のみで脆性材料基板4が切断される。
<5.本実施の形態におけるスクライビングホイールの利点>
以上のように、本実施の形態のスクライビングホイール50は、焼結ダイヤモンド製であり、この焼結ダイヤモンドは、65.0〜75.0重量%のダイヤモンドと、3.0〜10.0重量%の超微粒子炭化物と、残部の結合材と、を含むとともに、ダイヤモンドの平均粒子径は、0.6〜1.5μmの範囲であり、結合材は、コバルトを主成分とする鉄系金属である。
これにより、このスクライビングホイール50は、耐摩耗性および耐衝撃強度特性だけでなく、耐捩り強度特性を向上させることができる。すなわち、スクライビングホイール50が脆性材料基板4に当接させられた状態で、スクライビングホイール50の進行方向が変化させられる場合であっても、刃先52aの突起部54が欠損することを有効に防止できる。そのため、スクライビングホイール50のさらなる長寿命化を実現することができる。
<6.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
本実施の形態において、刃先52aに設けられた複数の溝53の形状は、側面視略V字状であるものとして説明したが、これに限定されるものでない。図9から図11は、スクライビングホイール50の刃先52aに形成された溝53の他の例を示す図である。図9に示すように、溝53は、例えば、側面視台形状の凹みであっても良い。また、図10および図11に示すように、側面視円弧状または矩形状の凹みであっても良い。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
<実施例1>
ここでは、実施例1について説明する。図12は、耐捩り試験を説明するための平面図である。図13は、実施例1および比較例1、2のそれぞれに対応するスクライビングホイール50の材質および寸法、並びに耐捩り試験の条件を示す図である。
この耐捩り試験では、図12に示すように、L字スクライブが繰り返し実行される。そして、各スクライビングホイール50の刃先52aの突起部54の欠損状況が観察されることによって、実施例1、および比較例1、2のそれぞれに対応するスクライビングホイール50の耐捩り強度特性が判断される。
図13に示すように、実施例1のスクライビングホイール50を構成する燒結ダイヤモンドについて、ダイヤモンドの平均粒子径および含有量、鉄族金属の含有量、並びに超微粒子炭化物の含有量は、いずれも好ましい範囲内である。
一方、比較例1のスクライビングホイール50を構成する燒結ダイヤモンドは、
(1)ダイヤモンドの平均粒子径が、好ましい範囲の上限値より大きく、
(2)ダイヤモンドの含有量が、好ましい範囲の下限値より少なく、かつ、
(3)炭化物の含有量が、好ましい範囲の上限値より多い、
点で、実施例1のスクライビングホイール50を構成する燒結ダイヤモンドと相違する。
また、比較例2のスクライビングホイール50を構成する燒結ダイヤモンドは、
(1)ダイヤモンドの平均粒子径が、好ましい範囲の下限値より小さい、
点で、実施例1のスクライビングホイール50を構成する燒結ダイヤモンドと相違する。
ここで、耐捩り試験で実行されるL字スクライブは、以下の手順により実行される。まず、保持ユニット10のモータ13が停止させられた状態で、駆動部40のモータ43が駆動させられることによって、ヘッド部30のスクライビングホイール50が、Y軸プラス方向に移動させられる。これにより、脆性材料基板4上に長さD1のスクライブラインSL1が形成される。
次に、駆動部40のモータ43が駆動状態から停止状態とされ、保持ユニット10のモータ13が停止状態から駆動状態とされる。これにより、スクライビングホイール50の刃先52aの突起部54が脆性材料基板4に当接しつつ(食い込みつつ)、キャスター効果によりスクライビングホイール50の進行方向が約90度変化する。
続いて、ヘッド部30のスクライビングホイール50が、さらにX軸プラス方向に移動させられることによって、脆性材料基板4上に長さD2のスクライブラインSL2が形成される。
そして、スクライブラインSL1、SL2を形成するL字スクライブが、複数回実行された後において、刃先52aの突起部54の欠損状況(例えば、突起部54の欠損個数)が求められることによって、実施例1、および比較例1、2のそれぞれに対応するスクライビングホイール50の耐捩り強度特性が求められる。
図14は、耐捩り試験前における実施例1のスクライビングホイール50の突起部54を示す写真である。図15は、耐捩り試験後(L字スクライブを1000回実行した後)における実施例1のスクライビングホイール50の突起部54を示す写真である。図14および図15に示すように、耐捩り試験後の実施例1の突起部54には多少の欠損が存在するものの、1000回実行後のスクライビングホイール50によっても良好にL字スクライブを実行できた。
図16および図18は、耐捩り試験前における比較例1および2のスクライビングホイール50の突起部54を示す写真である。図17および図19は、耐捩り試験後(L字スクライブを10回実行した後)における比較例1および2のスクライビングホイール50の突起部54を示す写真である。
比較例1および2のスクライビングホイール50は、図17および図19に示すように、10回実行時点において突起部54が著しく欠損しており、10回以上スクラブ工程を続行することができなかった。
そして、比較例1および2の結果は、以下のことに起因すると考えられる。すなわち、比較例1のダイヤモンドの含有量は、64.0重量%であり、好ましい範囲(68.0〜72.0(重量%))の下限値より小さい。これにより、比較例1のスクライビングホイール50の耐摩耗性が低下したものと考えられる。そのため、比較例1のスクライビングホイール50の寿命が、実施例1のものより短くなったと考えられる。
また、比較例2のダイヤモンドの平均粒子径は、0.5μmであり、好ましい範囲(0.6〜1.5(μm))より小さい。これにより、実施例1より比較例2の方が、ダイヤモンド粒界でクラックが発生し易く、刃先52aの突起部54が欠損し易い。すなわち、実施例1より比較例2の方が、耐捩り強度特性が劣る。そのため、比較例2のスクライビングホイール50の寿命が、実施例1のものより短くなったと考えられる。
このように、実施例1の燒結ダイヤモンドにより作製されたスクライビングホイール50が脆性材料基板4に当接させられた状態で、このスクライビングホイール50の進行方向が変化させられる場合であっても、刃先52aの突起部54が欠損することを有効に防止できる。そのため、スクライビングホイール50のさらなる長寿命化を実現することができる。
<実施例2>
ここでは、実施例2について説明する。図20は、実施例2および比較例1、2のそれぞれに対応するスクライビングホイール50の材質および寸法、並びに耐捩り試験の条件を示す図である。
図20に示すように、実施例2のスクライビングホイール50を構成する燒結ダイヤモンドについて、ダイヤモンドの平均粒子径および含有量、鉄族金属の含有量、並びに超微粒子炭化物の含有量は、いずれも好まし範囲内である。また、実施例2では、実施例1と同様な耐捩り試験が実行される。
したがって、実施例2の燒結ダイヤモンドにより作製されたスクライビングホイール50も、実施例1の場合と同様に、さらなる長寿命化を実現することができる。
本実施の形態のスクライビングホイールは、耐摩耗性および耐衝撃強度特性だけでなく、耐捩り強度特性を向上させつつ、乾式で脆性材料基板に深い垂直クラックを生じさせることができる点で有益である。
1 スクライブ装置
4 脆性材料基板
10 保持ユニット
20 スクライブユニット
30 ヘッド部
40 駆動部
50 スクライビングホイール
51 本体部
52 刃
52a 刃先
53 溝
54 突起部
54a 稜線
60 撮像部ユニット
90 制御ユニット
SL スクライブライン
K 垂直クラック

Claims (4)

  1. 焼結ダイヤモンド製のスクライビングホイールであって、
    (a) 円盤状の本体部と、
    (b) 前記本体部の外周に設けられた円環状の刃と、
    (c) 前記刃の最外周部に沿って設けられた複数の突起部を有する刃先と、
    を備え、
    前記刃の厚さは、前記本体部の中心から前記刃先に向かって小さくなり、前記刃の最外周部の中心軸を通る平面の断面がV形状をなしており、
    各突起部は、前記刃先に沿って形成された複数の溝のうち、隣接する溝の間に設けられており、
    前記焼結ダイヤモンドは、65.0〜75.0重量%のダイヤモンドと、3.0〜10.0重量%の超微粒子炭化物と、残部の結合材と、を含み、
    前記ダイヤモンドの平均粒子径は、0.6〜1.5μmの範囲であり、
    前記結合材は、コバルトを主成分とする鉄系金属であることを特徴とするスクライビングホイール。
  2. 請求項1に記載のスクライビングホイールにおいて、
    前記超微粒子炭化物は、
    6.0〜8.0重量%の範囲であるとともに、
    1.0〜4.0重量%の炭化チタンと、残部の炭化タングステンと、を含むことを特徴とするスクライビングホイール。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスクライビングホイールを、脆性材料基板に対し、圧接転動させることによって、前記脆性材料基板上にスクライブラインを形成するスクライブユニットと、
    前記脆性材料基板を保持しつつ、保持された前記脆性材料基板をスクライブユニットに対して相対的に移動させる保持ユニットと、
    を備えることを特徴とするスクライブ装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のスクライビングホイールによって、脆性材料基板上にスクライブラインを形成する方法であって、
    (a) 前記スクライビングホイールを前記脆性材料基板に当接させつつ、前記脆性材料基板と平行な第1水平方向に前記スクライビングホイールを相対的に移動させる工程と、
    (b) 前記工程(a)の後、前記スクライビングホイールを前記脆性材料基板に当接させた状態で、前記スクライビングホイールの移動方向を、前記第1水平方向と異なり、前記脆性材料基板と平行な第2水平方向に変更する工程と、
    を備えることを特徴とするスクライブ方法。
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