JP5066965B2 - 自動伴奏装置および自動伴奏処理のプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、自動伴奏装置および自動伴奏処理のプログラムに関し、特に、入力された音に基づいてキーおよびコードルートを指定することにより、音源に出力する自動伴奏データを生成する自動伴奏装置および自動伴奏処理のプログラムに関するものである。
曲の演奏の基本的な要素としては、主旋律であるメロディの他に、メロディパートを多面的に補佐する伴奏がある。伴奏の主要な要素には、和音すなわちコードおよびリズムがある。特に伴奏のコードは、メロディパートを補佐する極めて重要なものである。
伴奏のコードは、音高の異なる2つ以上の音を同時に鳴らしたときに合成される音である。その合成音であるコードは、最低音のコードルート(根音)に3度、5度の音を加えた3音構成のトライアド(三和音)が基本である。トライアドには、「長(メジャー・トライアド)」、「短(マイナー・トライアド)」、「増(オーギュメント・トライアド)」、「減(ディミニッシュ・トライアド)」の4種類があり、それぞれ固有の特性および用途を持っている。4音構成のコードはトライアドに6度(6th)又は7度(7th)の音を追加したものである。
一方、音の明るさや暗さであるトーナリティ(調性)を具体的に表したものがキー(調:C、Am等)である。トーナリティは、トニック(主音)を取り巻くドミナント(属音)、サブドミナント(下属音)、およびこれらの上に構成されるコードによって確立される。よく知られている「メジャー・キー(長調)」は明るいトーナリティであり、「マイナー・キー(短調)」は暗いトーナリティである。
コードルートは、C、D♭、D、E♭、E、F、G♭、G、A♭、A、B♭、Bの12音をルート名とし、キーからの相対的な値(音程=音高差)である0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11が各ルート名に割り当てられる。これに対して、実際のルート値は、音高(ピッチ)の値すなわち絶対値である。
ところで、電子鍵盤楽器などにおいては、例えば、初心者が両手で十分に演奏することができない場合に、右手でメロディパートを演奏するのに合わせて伴奏を自動的に演奏する自動伴奏の機能を備えているものがある。従来の電子鍵盤楽器などでは、左手で押さえて自動伴奏のコードを決定し、そのコードに合わせて伴奏データを再生するようになっていた。しかしながら、実際の音楽においては、コードだけでは伴奏が決定されず、演奏する曲のキーとコードによって伴奏データが決定されるのが一般的である。
従来の自動伴奏装置およびその自動伴奏方法においては、キーの概念ではなく、ルート名(C〜B)およびコードタイプ(メジャー・コード、マイナー・コード、マイナー7thコード、ドミナント7thコード、その他)に基づいて伴奏データを決定していた。
例えば、ある提案の自動伴奏装置においては、予め記憶した伴奏パターンデータに対し、鍵情報からコードタイプおよびコードルートを検出するコード情報検出手段と、鍵情報を発生した操作鍵が、所定の鍵域ごとに分割された各ポジションの中のどこに該当するかを検出するポジション検出手段と、コード情報検出手段およびポジション検出手段での検出結果に応じて自動伴奏の音域を設定する伴奏音域設定手段とを設けたことを特徴としている。(特許文献1参照)
また、ある提案のコード選択装置およびそれを備えた電子楽器においては、任意のコードについて、キーとコードルートの距離を求める距離算出手段と、求めた距離およびコードタイプに基づき、コードの次に使用可能なコードを求めるコード選択手段とを備えたことを特徴としている。(特許文献2参照)
また、ある提案の電子楽器の自動伴奏装置においては、手操作用の手鍵盤と、足操作用の足鍵盤と、手鍵盤の操作および足鍵盤の操作に応じて、コードルートおよびコードタイプを検出するとともに、ベースルートの有無を検出するコード検出手段と、ベースルートが有りと検出されたときには、ベースルートのみならず、コードルートおよびコードタイプに応じて、ベースパートの発音処理を行うベースパート発音処理手段を備えたことを特徴としている。(特許文献3参照)
また、ある提案の自動伴奏装置においては、ルート情報(ルート)およびコード種類情報(コードタイプ)を有するコード情報を入力する入力手段と、複数の音符情報により構成される自動伴奏パターンを複数記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された複数の自動伴奏パターンのうちから任意の自動伴奏パターンを選択する選択手段と、その選択手段により選択された自動伴奏パターンを記憶手段から読み出して、入力手段から入力されたコード情報に基づいて自動伴奏を行う自動伴奏手段と、記憶手段に記憶された自動伴奏パターンを構成する音符情報が示す音高が、入力手段により入力されたコード情報が有するコード種類情報によって特定されるコードの構成音のいずれにも一致しない場合に、その音高をコード構成音のいずれかの音高に変更するとともに、その音高を、入力手段により入力されたコード情報が有するルート情報に基づいて、入力手段により入力されたコード情報が有するコード種類情報によって特定されるコード構成音の他のコード構成音に変更する音高変更手段を備えたことを特徴としている。(特許文献4参照)
特開平9−330085号公報 特開平10−11065号公報 特開2002−196755号公報 特開2006−126697号公報
しかしながら、ルート名およびコードタイプだけではキーを正確に検出することはできない。このため、演奏する曲にそぐわない伴奏データが生成されてしまうという不具合がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、演奏者が左手等でコードを指定することなく、キーとコードルートを指定するだけで、演奏する曲に合った伴奏データを自動的に生成することを目的とする。
請求項1に記載の自動伴奏装置は、所定の演奏手段から入力された伴奏の音高および入力数のデータを検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された入力数が2音の場合には、低い音高に基づいて調性を決定し、2つの音高の差分に基づいてコードルートの値を決定し、高い音高に基づいてルート値を決定するデータ変換の演算を選択し、前記検出手段によって検出された入力数が3音以上の場合には、当該3音以上の音高に基づいてルート値およびコードタイプを決定するデータ変換の演算を選択する選択手段と、前記検出手段によって検出された入力数が2音の場合には、コードルートが長調の音階内であるか又は短調の音階内であるかを判別し、コードルートが長調の音階内である場合には、所定の記憶手段に記憶されている調性に対応する基準の伴奏データをコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成し、コードルートが短調の音階内である場合には、前記記憶手段に記憶されている基準のコードルートを変換してセカンダリー・ドミナントの新たなコードルートを算出し、前記記憶手段に記憶されている調性に対応する基準のセカンダリー・ドミナントの伴奏データを算出した新たなコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成するとともに、前記検出手段によって検出された入力数が3音以上の場合には、前記記憶手段に記憶されている調性に対応する基準の伴奏データを当該3音以上の音高に基づいて決定されたルート値およびコードタイプに応じて変換して新たな伴奏データを生成する生成手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1の自動伴奏装置において、請求項2に記載したように、前記選択手段は、前記検出手段によって検出された入力数が1音の場合には、当該1音の音高に基づいて調性を決定し、コードルートを0とし、調と同一のルート値を決定するデータ変換の演算を選択することを特徴とすることを特徴とする。
請求項2の自動伴奏装置において、請求項3に記載したように、前記生成手段は、前記検出手段によって検出された入力数が1音の場合には、前記記憶手段に記憶されている調性に対応する基準の伴奏データをコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成することを特徴とする。
請求項1または3のいずれか1項の自動伴奏装置において、請求項に記載したように、前記生成手段は、前記記憶手段に予め記憶されているデータ変換テーブルに基づいて伴奏データを生成することを特徴とする。
請求項に記載の自動伴奏処理のプログラムは、所定の演奏手段から入力された伴奏の音高および入力数のデータを検出する第1のステップと、前記第1のステップによって検出された入力数が2音の場合には、低い音高に基づいて調性を決定し、2つの音高の差分に基づいてコードルートの値を決定し、高い音高に基づいてルート値を決定するデータ変換の演算を選択し、前記第1のステップによって検出された入力数が3音以上の場合には、当該3音以上の音高に基づいてルート値およびコードタイプを決定するデータ変換の演算を選択する第2のステップと、前記第1のステップによって検出された入力数が2音の場合には、コードルートが長調の音階内であるか又は短調の音階内であるかを判別し、コードルートが長調の音階内である場合には、所定の記憶手段に記憶されている調性に対応する基準の伴奏データをコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成し、コードルートが短調の音階内である場合には、前記記憶手段に記憶されている基準のコードルートを変換してセカンダリー・ドミナントの新たなコードルートを算出し、前記記憶手段に記憶されている調性に対応する基準のセカンダリー・ドミナントの伴奏データを算出した新たなコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成するとともに、前記第1のステップによって検出された入力数が3音以上の場合には、前記記憶手段に記憶されている調性に対応する基準の伴奏データを当該3音以上の音高に基づいて決定されたルート値およびコードタイプに応じて変換して新たな伴奏データを生成する第3のステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の装置によれば、演奏者が左手等でコードを指定することなく、キーとコードルートを指定するだけで、演奏する曲に合った伴奏データを自動的に生成できるという効果が得られる。
以下、本発明の自動伴奏装置の実施形態について、図1ないし図8に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施形態における自動伴奏装置の構成を示すブロック図である。図1において、キーボード1は、鍵盤および音色スイッチや音量スイッチ等のスイッチ群を含む入力装置である。コード/コードルート/調性決定手段2は、キーボード1から入力されたデータに対するデータ変換の方法(演算)を選択する。伴奏メモリ3は、伴奏データをMIDIデータの形式で記憶している。伴奏再生装置4は、伴奏メモリ3に記憶されている伴奏データを読み出す。伴奏変換装置5は、後述する各種の変換テーブルを内部のプログラムROM(図示せず)格納し、コード/コードルート/調性決定手段2によって選択されたデータ変換の方法によって、伴奏再生装置4が伴奏メモリ3から読み出した伴奏データの音高を変換して、MIDIデータとして出力する。音源6は、伴奏変換装置5から出力された変換後の伴奏データに対応する波形データを波形ROM(図示せず)から読み出して、デジタルの楽音データとして出力する。音響装置7は、音源6から出力された楽音データをデジタルからアナログに変換し、フィルタ処理や増幅処理などの信号処理を施して、スピーカ(図示せず)によって発音する。なお、コード/コードルート/調性決定手段2、伴奏再生装置4、および伴奏変換装置5は、プログラムROM、ワークRAMを含むワンチップのCPUなどの制御部8によって構成される。
次に、図1の自動伴奏装置によって実行される自動伴奏処理について、図2に示すフローチャート、図3のメジャースケールデータ、図4ないし図7に示す各種の変換テーブル、および、図8に示す変換の具体例に基づいて説明する。
図2は、メインルーチン(図示せず)の実行中において、キーボード1の入力に応じて実行される自動伴奏処理のフローチャートである。キーボード1から音程(音高?)が入力されると(ステップS1)、同時に入力された音数は、1音、2音、又は3音以上のいずれであるかを判別する(ステップS2)。
入力された音数が1音の場合には、最低音であるその音高を12で除算した余りの値をキーにして、コードルートを0にし、ルート値をキーにするようなデータ変換の方法を選択する(ステップS3)。例えば、音高が52であるE4が入力された場合には、52を12で除算した余りの値4すなわちEをキーにして、コードルートを0にし、ルート値をキーであるEの値4にする。
これに対して、入力された音数が2音の場合には、最低音の音高を12で除算した余りの値をキーにして、低音2番目の音高から最低音の音高を減算した値をコードルートにし、低音2番目の音高を12で除算した余りの値をルート値にするようなデータ変換の方法を選択する(ステップS4)。例えば、音高が52のE4と音高が55のG4が入力された場合には、52を12で除算した余りの値4すなわちEをキーにして、コードルートを55から52を減算した値3とし、55を12で除算した余りの値7をルート値とする。
あるいは、入力された音数が3音以上の場合には、従来と同様に、ルートとコードタイプに基づくコード判定によってデータ変換の方法を選択する(ステップS5)。例えば、音高がそれぞれ48、52、55のC4、E4、G4の3音が入力された場合には、ルートであるCおよびコードタイプがメジャーであるCメジャーを決定する。
ステップS4においてキー、コードルート、ルート値を決定した後は、そのコードルートがメジャースケール内であるか否かを判別する(ステップS6)。すなわち、図3に示す0、2、4、5、7、9、11の範囲にコードルートが含まれるか否かを判別する。コードルートがメジャースケール内である場合、又は、ステップS3でデータ変換の方法を選択した後は、キー、コードルート変換を行う(ステップS7)。この場合には、図4の変換テーブルを用いて、伴奏メモリ3から読み出したオリジナルの伴奏データをキーおよびコードルートによって変換する。図4において、横方向の列はオリジナルの伴奏データであり、縦方向の行はコードルートである。例えば、オリジナルの伴奏データがEであり、コードルートが2の場合には、図4の変換テーブル上でEが−1を加えて(低音側に半音シフトして)E♭に変換され、さらに、ルート値を加えて、最終的な伴奏データが音源6に出力される。
これに対して、ステップS6において、コードルートがメジャースケール内でない場合、すなわち、1、3、6、8、10の範囲にコードルートが含まれている場合には、図5に示すセカンダリー・ドミナントのルート変換テーブルによってオリジナルのコードルートを変換する(ステップS8)。例えば、コードルートが1の場合には、これを9のコードルートに変換する。ルート値は、下記の演算式に示すように、キーと変換後のコードルートとを加算した値を12で除算した余りの値となる。
ルート値=(キー+変換後のコードルート)Mod12
次に、図6に示すセカンダリー・ドミナントの変換テーブルによってオリジナルの伴奏データを変換する(ステップS9)。図6において、横方向の列はオリジナルの伴奏データであり、縦方向の行はコードルートである。ただし、5度のコードルートは含まれない。この変換した伴奏データにルート値を加えて、最終的な伴奏データが音源6に出力される。セカンダリー・ドミナントとは、一時転調のためのコードである。このコードでは、全ての音高を新しい調に合わせて変更するのではなく、元のキーとの関係を保った状態で変更する。
ステップS5のルートとコードタイプに基づくコード判定によってデータ変換の方法を選択した後は、図7に示すコード変換テーブルによって、コードタイプとルート値によってオリジナルの伴奏データを変換する(ステップS10)。図7において、横方向の列はオリジナルの伴奏データであり、縦方向の行はコードタイプである。さらに、ルート値を加えて、最終的な伴奏データが音源6に出力される。
図8は、実施形態における自動伴奏処理のデータ変換の具体例を示す楽譜を示している。図8(A)は、オリジナルのデータ(C4、D4、E4、F4、G4、A4、B4、C5)を示す楽譜である。
図8(B)は、図2のステップS5において、コードタイプをメジャー、ルート値をFとした場合に、図7のコード変換テーブルを用いたステップS10におけるコード変換を示す楽譜である。この場合には、ルート値であるF(5)を加算したデータ(F4、G4、A4、B4、C5、D5、E4、F5)で、且つコードタイプがメジャーであるので、B4がB4♭に変換されて、A4との音高差が1(半音)にシフトされる。
図8(C)は、図2のステップS7の変換処理において、キーがCでコードルートが5(F)の場合に、図4のキー/コードルートの変換テーブルの5:(F)の行の値を用いたステップS7におけるキー、コードルート変換を示す楽譜である。この場合には、図8(B)の場合とは異なり、キー/コードルートの変換テーブルの5:(F)の行の値が1になっていることによりB4がB4♭に変換されずCのキー内のスケールになっている。
図8(D)は、図2のステップS5において、コードタイプを7th、ルート値をAとした場合に、図7のコード変換テーブルの7thの行の値を用いたステップS10におけるコード変換を示す楽譜である。
図8(E)は、図2のステップS8の変換処理において、コードルートを9、ルート値をAとした場合に、図6のセカンダリー・ドミナントの変換テーブルの9:(A7)の行の値を用いてステップS9のセカンダリー・ドミナント変換を行った場合である。
以上のように、上記実施形態によれば、コード/コードルート/調性決定手段2、伴奏再生装置4、および伴奏変換装置5からなる制御部8は、キーボード1から入力された伴奏の音高および入力数のデータを検出し、検出した入力数に応じてデータ変換の演算を選択し、その選択したデータ変換の演算に基づいて、検出した音高のデータに対応した伴奏データを生成する。
したがって、演奏者が左手等でコードを指定することなく、キーとコードルートを指定するだけで、演奏する曲に合った伴奏データを自動的に生成することが可能になる。
この場合において、制御部8は、入力数が1音の場合には、1音の音高に基づいて調性を決定し、コードルートを0とし、調と同一のルート値を決定するデータ変換の演算を選択し、入力数が2音の場合には、低い音高に基づいて調性を決定し、2つの音高の差分に基づいてコードルートの値を決定し、高い音高に基づいてルート値を決定するデータ変換の演算を選択し、入力数が3音以上の場合には、3音以上の音高に基づいてルート値およびコードタイプを決定するデータ変換の演算を選択する。
したがって、演奏する曲に合った伴奏データについて把握できないフレーズと把握できるフレーズとが混在している場合であっても、伴奏データが把握できないフレーズにおいては1音又は2音を入力してキーとコードルートを指定し、伴奏データが把握できるフレーズにおいて3音以上のコードを直接入力することで、曲の進行に応じて臨機応変に、演奏する曲に合った伴奏データを自動的に生成することが可能になる。
さらに、この場合において、制御部8は、入力数が1音の場合には、伴奏変換装置5のプログラムROMに記憶されている調性に対応する基準の伴奏データをコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成する。
したがって、比較的レベルの低い中級のユーザが、演奏する曲に合った伴奏データのキーだけしか把握できない場合でも、1つの鍵だけを用いて伴奏演奏を行うことで、演奏する曲に合った伴奏データを自動的に生成することが可能になる。
あるいは、制御部8は、入力数が2音の場合には、コードルートが長調の音階内であるか又は短調の音階内であるかを判別し、コードルートが長調の音階内である場合には、入力数が1音の場合と同様に、伴奏変換装置5のプログラムROMに記憶されている調性に対応する基準の伴奏データをコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成し、コードルートが短調の音階内である場合には、プログラムROMに記憶されている基準のコードルートを変換してセカンダリー・ドミナントの新たなコードルートを算出し、プログラムROMに記憶されている調性に対応する基準のセカンダリー・ドミナントの伴奏データを算出した新たなコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成する。
したがって、比較的レベルの高い中級のユーザが、演奏する曲に合った伴奏データのキーおよびルート値だけが把握できる場合には、2つの鍵だけを用いて伴奏演奏を行うことで、演奏する曲に合った伴奏データを自動的に生成することが可能になる。
あるいは、制御部8は、入力数が3音以上の場合には、伴奏変換装置5のプログラムROMに記憶されている調性に対応する基準の伴奏データをその3音以上の音高に基づいて決定されたルート値およびコードタイプに応じて変換して新たな伴奏データを生成する。
したがって、ユーザが演奏する曲に合った伴奏データを把握できる場合には、従来の自動演奏装置と同様に、入力された3音以上の音高に基づいて、演奏する曲に合った伴奏データを自動的に生成することが可能になる。
また、制御部8は、伴奏変換装置5のプログラムROMに予め記憶されているデータ変換テーブルに基づいて伴奏データを生成する。
したがって、高速のデータ変換処理が可能となり、音切れなどの不具合が発生するおそれがない。
なお、上記実施形態においては、伴奏変換装置5のプログラムROMにあらかじめ記憶された自動演奏処理のプログラムを制御部8が実行する装置の発明について説明したが、フレキシブルディスク(FD)、CD、メモリカードなどの外部記憶媒体に記録されている演奏練習処理のプログラムをハードディスクやフラッシュROMなどの書き込み可能な不揮発性メモリにインストールするか、又は、インターネットなどのネットワークからダウンロードした自動伴奏処理のプログラムを不揮発性メモリにインストールして、そのプログラムを制御部8によって実行することも可能である。この場合には、プログラムの発明やそのプログラムを記録した記録媒体の発明を実現できる。
すなわち、本発明による自動演奏処理のプログラムは、所定の演奏手段から入力された伴奏の音高および入力数のデータを検出する第1のステップと、前記第1のステップによって検出された入力数に応じてデータ変換の演算を選択する第2のステップと、前記第2のステップによって選択されたデータ変換の演算に基づいて前記第1のステップによって検出された音高のデータに対応した伴奏データを生成する第3のステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
したがって、実施形態における装置の発明と同様に、演奏者が左手等でコードを指定することなく、キーとコードルートを指定するだけで、演奏する曲に合った伴奏データを自動的に生成することが可能になる。
本発明の実施形態における自動伴奏装置のシステム構成を示すブロック図。 図1の自動伴奏装置によって実行される自動伴奏処理のフローチャート。 実施形態におけるメジャースケールデータを示す図。 図2のフローチャートのステップS7の処理に用いる変換テーブルを示す図。 図2のフローチャートのステップS8の処理に用いるセカンダリー・ドミナントのルート変換テーブルを示す図。 図2のフローチャートのステップS9の処理に用いる変換テーブルを示す図。 図2のフローチャートのステップS10の処理に用いる変換テーブルを示す図。 図1の自動伴奏装置によって実行される変換処理の具体例の楽譜を示す図。
符号の説明
1 キーボード
2 コード/コードルート/調性決定手段
3 伴奏メモリ
4 伴奏再生装置
5 伴奏変換装置
6 音源
7 音響装置
8 制御部

Claims (5)

  1. 所定の演奏手段から入力された伴奏の音高および入力数のデータを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された入力数が2音の場合には、低い音高に基づいて調性を決定し、2つの音高の差分に基づいてコードルートの値を決定し、高い音高に基づいてルート値を決定するデータ変換の演算を選択し、前記検出手段によって検出された入力数が3音以上の場合には、当該3音以上の音高に基づいてルート値およびコードタイプを決定するデータ変換の演算を選択する選択手段と、
    前記検出手段によって検出された入力数が2音の場合には、コードルートが長調の音階内であるか又は短調の音階内であるかを判別し、コードルートが長調の音階内である場合には、所定の記憶手段に記憶されている調性に対応する基準の伴奏データをコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成し、コードルートが短調の音階内である場合には、前記記憶手段に記憶されている基準のコードルートを変換してセカンダリー・ドミナントの新たなコードルートを算出し、前記記憶手段に記憶されている調性に対応する基準のセカンダリー・ドミナントの伴奏データを算出した新たなコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成するとともに、前記検出手段によって検出された入力数が3音以上の場合には、前記記憶手段に記憶されている調性に対応する基準の伴奏データを当該3音以上の音高に基づいて決定されたルート値およびコードタイプに応じて変換して新たな伴奏データを生成する生成手段と、
    を備えたことを特徴とする自動伴奏装置。
  2. 前記選択手段は、前記検出手段によって検出された入力数が1音の場合には、当該1音の音高に基づいて調性を決定し、コードルートを0とし、調と同一のルート値を決定するデータ変換の演算を選択することを特徴とする請求項1に記載の自動伴奏装置。
  3. 前記生成手段は、前記検出手段によって検出された入力数が1音の場合には、前記記憶手段に記憶されている調性に対応する基準の伴奏データをコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成することを特徴とする請求項2に記載の自動伴奏装置。
  4. 前記生成手段は、前記記憶手段に予め記憶されているデータ変換テーブルに基づいて伴奏データを生成することを特徴とする請求項1または3のいずれか1項に記載の自動伴奏装置。
  5. 所定の演奏手段から入力された伴奏の音高および入力数のデータを検出する第1のステップと、
    前記第1のステップによって検出された入力数が2音の場合には、低い音高に基づいて調性を決定し、2つの音高の差分に基づいてコードルートの値を決定し、高い音高に基づいてルート値を決定するデータ変換の演算を選択し、前記第1のステップによって検出された入力数が3音以上の場合には、当該3音以上の音高に基づいてルート値およびコードタイプを決定するデータ変換の演算を選択する第2のステップと、
    前記第1のステップによって検出された入力数が2音の場合には、コードルートが長調の音階内であるか又は短調の音階内であるかを判別し、コードルートが長調の音階内である場合には、所定の記憶手段に記憶されている調性に対応する基準の伴奏データをコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成し、コードルートが短調の音階内である場合には、前記記憶手段に記憶されている基準のコードルートを変換してセカンダリー・ドミナントの新たなコードルートを算出し、前記記憶手段に記憶されている調性に対応する基準のセカンダリー・ドミナントの伴奏データを算出した新たなコードルートに応じて変換して新たな伴奏データを生成するとともに、前記第1のステップによって検出された入力数が3音以上の場合には、前記記憶手段に記憶されている調性に対応する基準の伴奏データを当該3音以上の音高に基づいて決定されたルート値およびコードタイプに応じて変換して新たな伴奏データを生成する第3のステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする自動伴奏処理のプログラム。
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