JP5066760B2 - ビニールハウス - Google Patents

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Description

この発明は、農業用施設に関連するものであり、特にハウス内の温度上昇を抑制可能とする換気機能を備えたビニールハウスを製造、提供する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
桜桃の主力商品である佐藤錦は、その果実肥大期および収穫期に、湿度の上昇や降雨に伴う裂果や、日当たりが不足したまま過塾してしまうウルミ果などの発生に留意し、ビニールハウス内を常に適切な温度、湿度に管理しなければならないが、近年における気候の温暖化や、後継者不足による園芸農家の高齢化など過酷な条件が重なり、日中の急激な気温上昇に即座に対応して地上6m前後のビニールハウス上に登り、ビニールシートを開閉するという危険で負担の大きな作業を迅速に行うのが困難になっており、次第に高品質な桜桃の生産量を維持できなくなってきているというのが実情である。
(従来の技術)
こうした状況を憂慮し、例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、温度、風量、風向などを監視して、ビニールハウスの屋根および側面に設置した換気装置を動作させる温度制御装置を設け、ビニールハウス内の温度を効率的に制御可能としたものや、同特許文献1(2)に見られるような、ビニールハウスの屋根に、桁行き方向に沿って凹溝を形成し、該凹溝の内向きとなる対峙両がわ壁に換気口を形成し、同屋根の換気を可能としたもの、または、例えば、特許文献1(3)のように、ビニールハウスの屋根に開閉用の窓枠を有する開口枠を設け、その開口枠に防虫ネットを張着すると共に、ハウス内に向けて常時牽引可能とする牽引部材を添設し、同屋根の換気を可能としたもの、あるいは、特許文献1(4)にあるように、ビニールハウスの屋根に、桁行き方向に沿って開口した通気口に、巻込みパイプに巻き付けたビニールシートを張設し、この巻込みパイプの巻き込み操作に伴う梁間方向の移動を、アーチパイプに沿って設けた面ファスナで繋着、仮固定可能とし、通気口の開度を調節可能としてなるものなどが散見される。
しかし、前者特許文献1(1)に示されているような温度、風量、風向などを監視して換気装置を動作させる温度制御装置は、毎年の設置や維持管理に多額の経費を要するものとなってしまって経済的負担が大きい上、換気口の開閉操作を人力で行おうと思えば危険な高所作業が避けられず、そのため、安全を考慮して自動化しようとすると、さらに高額な設備と、大掛かりな設置作業とを行わなければならないという難点があり、特許文献1(2)のビニールハウスの屋根に凹溝を形成してなるものは、アーチパイプの形状やその組合せ構造が特殊なものとなり、既存のビニールハウスには全く採用できず、新設するか、または大掛かりな改造工事が不可欠で、高額な初期投資を要して園芸農家に大きな経済的負担が掛かるものとなってしまい、あるいは特許文献1(3)に代表するもののように、ビニールハウスの屋根に開閉自在な開口枠を設けるようにしたものでは、重量の嵩む大型のサッシュ型開口枠を高所までクレーンやウィンチなどを用いて吊り上げる危険な作業を伴う上、経済的負担も大きいという欠点があり、また、特許文献1(4)のように、ビニールハウスの屋根に開閉可能な換気口を設けたものの場合には、気温上昇時に誤って換気口を開放しなかったり、降雨時に閉鎖しなかったりしてしまうと、果樹や果実、農作物などに多大な損害を被る虞があるという致命的な問題があった。
(1)特開2001−54324号公報 (2)特開2004−222510号公報 (3)実用新案登録第3124050号公報 (4)実開平7−43210号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある各種ビニールハウスは、何れも多額の初期投資を要するものであったり、維持、管理に多大な経費を要するものであったり、また、ビニールハウス内の温度管理を常時行う必要がある上、操作を誤ると農作物に大きな被害を受けてしまう虞があるなどという欠点を残すものであり、こうした従来型のビニールハウスのままでは、高齢化が進む中で高品質の生産が求められるという厳しい農業事情に応え切れなくなってしまうのは容易に予測され、桜桃生産では日本一を誇る地元山形に育ち、身内だけではなく、辺りからもこうした悩みを抱える園芸農家からの声を頻繁に聞くにつけ、それら欠点を解消して低廉に設置可能にする上、危険な高所作業の頻度を大幅に削減し、常時温度管理をしなくともビニールハウス内を適切な気温に調節できるようにした新たな発想によるビニールハウスの開発、実現化が是非とも必要性であると痛感した。
(発明の目的)
そこで、この発明は、高所作業の頻度を大幅に削減し、低廉にて設置可能である上、常時換気可能で煩雑な温度管理作業が一切不要となり、しかも害虫や害鳥などの進入を確実に防止できる新たなハウス施設技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のビニールハウスを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のビニールハウスは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、桁行き方向に配列した複数本のアーチパイプが、複数本の桁行き直管で連結されてなるトンネル状の骨格体外表面を、各アーチパイプの梁間方向中央辺りに、各アーチパイプの梁間方向中央を含む梁間方向寸法巾範囲であって、桁行き方向所定寸法置き毎に、所定平面形状、寸法の天面通気孔を開口してなる合成樹脂フィルム製の被覆シートで被着すると共に、それら全ての天面通気孔の直上または直下の少なくとも何れか一方に、それら天面通気孔が覆い尽くせるだけの大きさとした帯状の防虫ネットを添設した上、各天面通気孔の僅か鉛直下方位置には、夫々天面通気孔の平面形状よりも大きな平面形状に設定した雨樋機構を組み込んでなるものとした構成を要旨とするビニールハウスである。
この基本的な構成からなるビニールハウスを、より具体的なものとして示すと、桁行き方向に配列した複数本のアーチパイプが、複数本の桁行き直管で連結されてなるトンネル状の骨格体外表面を、各アーチパイプの梁間方向中央辺りに、各アーチパイプの梁間方向中央を含む梁間方向寸法巾範囲であって、桁行き方向寸法3m置き毎に、梁間方向寸法50cm、桁行き方向寸法80cmの平面矩形状に設定した天面通気孔を開口してなる合成樹脂フィルム製の被覆シートで被着すると共に、それら全ての天面通気孔の直上または直下の少なくとも何れか一方に、それら天面通気孔が覆い尽くせるだけの大きさとした帯状の防虫ネットを添設した上、各天面通気孔の僅か鉛直下方位置には、夫々天面通気孔の平面形状よりも大きな梁間方向寸法70cm、桁行き方向寸法1mに設定した雨樋機構を組み込んでなるものとした構成からなるビニールハウスとなる。
以上のとおり、この発明のビニールハウスによれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、新設のビニールハウスのみに留まらず、既存のビニールハウスであっても全く支障なく、一度の高所作業を行うだけで、被覆シート、防虫ネットおよび雨樋機構を簡単、迅速に装着することができ、しかも該被覆シートの各天面通気孔を通じて自然換気できるものとなるから、高齢化や人手不足に悩む園芸農家にも簡便且つ安全に設置、利用、管理でき、ビニールハウス内の過熱によるウルミ果などの発生を確実に防止できるものとすることができるという秀れた効果が得られる。
加えて、合成樹脂フィルム製の被覆シートの桁行き方向寸法3m置き毎に、梁間方向寸法50cm、桁行き方向寸法80cmの平面矩形状に設定した天面通気孔を開口したものは、特に佐藤錦などの桜桃の栽培に適した換気性能を確保することができるものとなり、しかも各天面通気孔を覆う防虫ネットが、害虫や害鳥の進入を確実に防止し、さらに、各雨樋機構が各天面通気孔からの降雨を集めて、ビニールハウス内の農産物などに被害が及ばないよう排水することができるから、高品質の桜桃を効率的に生産できるものとなる上、各天面通気孔の開口縁に垂下膜部を形成したものは、雨水が被覆シート内周面を伝ってビニールハウス内に落下してしまうのを、より確実に防止できるものとなり、果実の裂果などを一段と確実に防止することができるものとなる。
そして、各雨樋機構の雨受け面に反射コーティング層を形成してなるものは、各天面通気孔からの直射日光を効率的に反射し、ビニールハウス内の農作物の過熱を阻止し、特に桜桃のウルミ果を一段と防止できるものとなり、さらにまた、各雨樋機構が、骨格体の適所に脱着自在に吊下可能なハンガー部を有するバケット型またはトレー型の何れかとしたものは、高所作業による着脱が容易で、吊下作業の安全性と作業効率とを格段に高めたものとすることができるという大きな効果を奏することになる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
骨格体は、一般的な従来型ビニールハウスのものをそのまま利用可能であり、新設するものの外、既設のビニールハウスのシート類や抑え紐類を取り外したものとすることが可能であり、桁行き方向に配列した複数本のアーチパイプが複数本の桁行き直管で連結されてなるトンネル状のものとし、充分な耐久強度を確保したものとしなければならず、金属製のアーチパイプや桁行き直管などを適宜ジョイント類などで組み合わせてなるドーム状のものに限らず、屋根型ハウス用や丸型ハウス用など様々な屋根形状のものであってもよく、しかも、単棟型、連棟型何れにも適用することができる外、一般的な野菜や観葉植物など栽培用とする極一般的なハウス用のものとしては勿論のこと、桜桃を始めとする果樹用であって高所作業を要する腰高寸法の高いハウス用のものとしたものも当然対象とするものであることは云うまでもない。
被覆シートは、骨格体の各アーチパイプが形成する屋根範囲の梁間方向中央を含む梁間方向寸法巾範囲の桁行き方向に沿って同骨格体外表面を被覆可能であると共に、被覆状に装着しただけで骨格体外表面の桁行き方向所定寸法置き毎に天面通気孔を形成可能とする機能を果たすものであり、合成樹脂シートの成型工場で生産すると同時にか、それ以降の後加工によってかの何れかの段階で、各天面通気孔を形成したものとし、骨格体に被着する直前の段階で、既に各天面通気孔を開口させたものとして完成しなければならず、したがって、当該被覆シートを骨格体外表面に装着すると、自動的にビニールハウス天面に桁行き方向所定寸法置き毎に、所定平面形状、寸法の天面通気孔を開口したものとなり、そのシート素材は、ポリ塩化ビニルフィルム、農業用ポリオレフィン系フィルム、フッ素樹脂フィルムなどの各種農業用ビニール製の透明フィルムや、各種の特殊加工を施した透過光波長選択フィルム、保温フィルム、紫外線多透過フィルム、紫外線カットフィルム、防塵フィルム、防霧フィルムなど様々なフィルムからなるものとすることができる。
天面通気孔は、ビニールハウス天面に桁行き方向所定寸法置き毎に充分な通気性を確保可能とし、過熱したハウス内の空気を外部に放出可能とする機能を果たすものであり、骨格体各アーチパイプ外表面にトンネル状に装着した被覆シートの梁間方向中央辺りに、各アーチパイプの梁間方向中央を含む梁間方向寸法巾範囲であり、桁行き方向所定寸法置き毎に同被覆シート上下肉厚方向に貫通状に開口したものとしなければならず、例えば、桁行き方向寸法1〜5m置き毎に、梁間方向寸法10〜100cm、桁行き方向寸法20〜150cmの平面矩形状に設定するようにしたものとしたり、後述する実施例に示すように、より具体的には、桁行き方向寸法3m置き毎に、梁間方向寸法50cm、桁行き方向寸法80cmの平面矩形状に設定したものとするのが望ましく、その開口縁に沿って合成樹脂フィルムの裁断加工によって形成した適宜形状の水切り用垂下膜部を形成してなるものとすることができる。
水切り用垂下膜部は、天面通気孔開口縁からビニールハウス天面(被覆シート)の内周面に沿い、雨水や霧滴などが農作物に滴下するのを阻止可能とするものであり、天面通気孔の開口面積内に収まる形状、寸法のものとし、同天面通気孔を裁断して形成すると同時に、その裁断シート部分から形成可能なものとしなければならず、後述する実施例に示すように、少なくとも天面通気孔の桁行き方向に平行な2辺の各開口縁に形成したものとすべきであり、天面通気孔の梁間方向および桁行き方向の合計4辺の各開口縁に形成したものとするのが望ましい。
防虫ネットは、被覆シートの天面通気孔から害虫や害鳥などが進入しないよう通気可能な状態に覆うものであり、天面通気孔の直上または直下の少なくとも何れか一方に、それら天面通気孔が覆い尽くせるだけの大きさとした帯状のものとしなければならず、後述する実施例に示すように、桁行き方向に連続した帯状のものとすることができる外、各天面通気孔を個別にか、または縦列状に連続する複数個の天面通気孔を幾つか跨いで覆うことが可能な寸法、形状のものとすることができ、各天面通気孔の開口縁に沿って水切り用垂下膜部を形成してなる被覆シートを使用したビニールハウスの場合には、各天面通気孔の直上に重ねて添設してなるものとするのが望ましい。
雨樋機構は、トンネル状の骨格体外表面に被着した被覆シートの各天面通気孔を通じて落下する降雨を、ビニールハウスの外部に誘導、排出可能とする機能を果たすものであり、ビニールハウス内の果樹、農作物、観葉植物などに雨水が滴下しないよう円滑に排水可能なものとしなければならず、雨水は、ビニールハウス外に排出するようにするか、または、土壌の灌水に利用できるよう配管したものとすることができ、後述する実施例に示すように、各天面通気孔に対応する雨受け面に反射コーティング層を形成してなるものとしすることが可能であり、さらにまた、各天面通気孔の鉛直下方位置に桁行き方向に沿って配した雨樋型のものとするか、または、各天面通気孔の鉛直下方位置に個別に配したバケット型やトレー型のものかの何れか一方のものとすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1にある分解状態のビニールハウスの斜視図、図2の当該ビニールハウスの特徴である防虫ネット、被覆シートおよび雨樋機構の斜視図、図3の被覆シート天面通気孔の斜視図、図4の骨格体に装着する被覆シートの斜視図、図5の被覆シート上に装着する防虫ネットの斜視図、図6のビニールハウスの斜視図、図7のビニールハウスの断面図、図8の一部に変更を加えた雨樋機構を装着したビニールハウスの斜視図、および、図9の一部に変更を加えた雨樋機構を装着したビニールハウスの断面図に示す事例は、トンネル状の骨格体1の外表面に、各アーチパイプ11,11,……範囲内の桁行き方向所定寸法置き毎に、天面通気孔20,20,……を開口した合成樹脂フィルム製の被覆シート2を被着すると共に、それら天面通気孔20,20,……の直上に帯状の防虫ネット3を添設した上、各天面通気孔20,20,……の僅か鉛直下方位置には雨樋機構4,4,……を組み込んでなるものとした、この発明のビニールハウスにおける代表的な一実施例を示すものである。
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明のビニールハウスは、4〜4.5mの腰高寸法A、1.5mの小屋高寸法Bとするように、同一直線上に3m置き毎、鉛直姿勢に立設した複数本の支柱パイプ10,10,……上の夫々に、所定梁間方向寸法巾のアーチパイプ11,11,……の複数本を桁行き方向に配列する如く結合し、各アーチパイプ11,11,……同士を複数本の桁行き直管12,12,……で連結してなるトンネル状の骨格体1の外表面に、後述する被覆シート2、防虫ネット3および雨樋機構4,4,……を装着してなるものであり、当該骨格体1は、既存のパイプハウスから被覆材などを撤去したものをそのまま再利用することが可能である。
図1および図2に示すように、被覆シート2は、各アーチパイプ11,11,……の梁間方向中央を含む梁間方向寸法巾範囲を被覆可能とする巾寸法Dに設定し、桁行き方向にロールされた農業用合成樹脂フィルム製のものであり、その梁間方向中央の桁行き方向に寸法E(3m)置き毎となる位置に、夫々梁間方向寸法F(50cm)桁行き方向寸法G(80cm)の平面矩形状の天面通気孔20,20,……を開口すると共に、図3に示すように、それら各天面通気孔20,20,……の桁行き方向に平行な桁行き方向寸法G(80cm)の対峙開口縁21,21からは、合成樹脂フィルム2の裁断加工によって形成した長方形状の水切り用垂下膜部22,22を、鉛直下方に向けて折り曲げ、垂下状に形成してなるものとしてあり、図1ないし図4に示すとおり、骨格体1のアーチパイプ11,11,……上に、梁間方向中央から左右均等配置となるよう被着したものとする。
図1、図2、図5、図6および図7に示してあるように、各天面通気孔20,20,……の直上には、梁間方向寸法C(70cm)帯状の防虫ネット3を桁行き方向に渡って被着した上、マイカ線(抑え紐)5,5,……で緊張状に張設したものとしてあり、各天面通気孔20,20,……の僅か鉛直下方位置には、梁間方向寸法H(70cm)、桁行き方向寸法J(1m)、深さ寸法K(15cmのトレー型であって、雨受け面40に反射コーティング層(図示せず)を形成し、吊下装着用のハンガー部41を有しており、底部(40)適所から排水パイプ42を垂れ下げ、適所まで雨水を誘導、排水可能なものとしてなる雨樋機構4,4,……を、各ハンガー部41で当該骨格体1支柱パイプ10,10,……上端間に横架した中央配置の桁行き直管12とアーチパイプ11との交叉部分へ、脱着自在に吊り下げ状とするよう組み込んでなるものとしてある。
雨樋機構4は、図8および図9に示すように、各天面通気孔20,20,……の僅か鉛直下方位置に桁行き方向に渡って一体化するよう連続形成したものとすることができる外、桁行き方向両端にだけ支柱パイプ10,10を設けるようにしたビニールハウスや、被覆シート2を各天面通気孔20,20,……が各支柱パイプ10,10,……から梁間方向に外れるよう被着したビニールハウスなどの場合には、各天面通気孔20,20,……の鉛直下方位置となる位置に、複数本の桁行き直管(図示せず)を桁行き方向且つ緩やかな下り勾配で雨樋型輪郭形状をなすよう横架し、それら雨樋輪郭状配置の複数本の桁行き直管上に、防水性合成樹脂フィルムを張設して大型の雨樋(図示せず)を形成するようにしたものとすることができ、さらにまた、必要に応じて、腰高寸法A範囲に相当する骨格体1外表面に、農業用ビニールフィルムや防虫、防鳥網、寒冷紗、その他の農業用シート類を適宜張着したものとすることが可能である。
(実施例1の作用および効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明のビニールハウスは、図1ないし図7に示すように、果樹の発芽期、開花期に入る頃の毎年新しい被覆材を装着する際に、一度だけ、1ないし2名程度の少人数が骨格体1に登り、当該被覆シート2および防虫ネット3を張着すると共に、雨樋機構4,4,……を吊下するようにするだけで、それ以降の収穫が終了する時期まで、常時開放したままの各天面通気孔20,20,……を通じて換気可能であり、ビニールハウス内の気温が上昇すると自然の対流が発生して、各天面通気孔20,20,……から過熱した空気が上昇、排出され、地上付近から周囲の外気が流入するものとなり、桜桃栽培の場合には特にウルミ果の発生を確実に防止できるものとなり、さらに、防虫ネット3が、各天面通気孔20,20,……から害虫や害鳥が進入するのを確実に阻止して虫害や鳥害を防止する上、各天面通気孔20,20,……の垂下膜部22,22,……が、雨水や水滴を雨樋機構4,4,……雨受け面40,40,……に確実に滴下するよう誘導し、排水パイプ42,42,……を通じて、例えばビニールハウス外の排水側溝(図示せず)などに淀みなく排水することとなるから、果樹や果実などに直接水滴が落下するのを阻止し、裂果の発生を防止することができ、従前までであれば、果樹の新梢伸張期、果実肥大期が終わる頃まで頻繁に、換気や雨水の浸入を防止するため、ビニールハウスの高所まで登ってシートの開閉作業を行う必要があったものを、このような危険な高所作業を一切不要とし、高齢化の進む園芸農家の負担を大幅に軽減できるものとなる。
また、各雨樋機構4,4,……雨受け面40,40,……の夫々に反射コーティング層を形成するようにしてあるから、各天面通気孔20,20,……を通じて照射する直射日光を反射してしまい、果樹や果実が過熱したり、色むらが発生するのを効果的に防止できると共に、各雨樋機構4,4,……を、それらのハンガー部41,41,……で脱着自在に吊着するだけのものとしてあることから、収穫期を終えて被覆シート2や防虫ネット3を撤去しようとするときに、各雨樋機構4,4,……も簡単に取り外すことができ、さらにまた、図8および図9に示すように、桁行き方向に長い一体型の雨樋機構4を吊下するようにしたビニールハウスは、排水パイプ42の本数を減らして農作業の安全性と作業効率とを高めることができるという利点が得られる。
(結 び)
叙述の如く、この発明のビニールハウスは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのビニールハウス技術に比較して換気作業や降雨対策に要する労働負担を大幅に削減することができる上、設置作業の労働負担や経済的負担が大きい換気扇や制御装置類などを一切必要とせず、簡素な構造で低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、高所作業の頻度を大幅に削減し得るものとなることから、近年の後継者不足や高齢化などにより、果樹に代表されるハウス栽培の存続が困難になり始めている園芸農家は固よりのこと、こうした農家に農業用資材を提供する農機具業界、および、高品質な農作物の安定供給を望む青果業界においても高い評価がなされることとなり、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明のビニールハウスの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
分解状態のビニールハウスを示す斜視図である。 防虫ネット、被覆シートおよび雨樋機構を示す斜視図である。 被覆シート天面通気孔を示す斜視図である。 骨格体に装着する被覆シートを示す斜視図である。 被覆シート上に装着する防虫ネットを示す斜視図である。 ビニールハウスを示す斜視図である。 ビニールハウスを示す断面図である。 一部に変更を加えた雨樋機構を示す斜視図である。 一部に変更を加えた雨樋機構を示す断面図である。
1 骨格体
10 同 支柱パイプ
11 同 アーチパイプ
12 同 桁行き直管
2 被覆シート
20 同 天面通気孔
21 同 開口縁
22 同 垂下膜部
3 防虫ネット
4 雨樋機構
40 同 雨受け面(底部)
41 同 ハンガー部
42 同 排水パイプ
5 マイカ線(抑え紐)
A 腰高寸法
B 小屋高寸法
C ネット巾寸法
D 巾寸法(被覆シート)
E 桁行き方向寸法(被覆シート)
F 梁間方向寸法(天面通気孔)
G 桁行き方向寸法(天面通気孔)
H 梁間方向寸法(雨樋機構)
J 桁行き方向寸法(雨樋機構)
K 深さ寸法(雨樋機構)

Claims (5)

  1. 桁行き方向に配列した複数本のアーチパイプが、複数本の桁行き直管で連結されてなるトンネル状の骨格体外表面を、各アーチパイプの梁間方向中央辺りに、各アーチパイプの梁間方向中央を含む梁間方向寸法巾範囲であって、桁行き方向所定寸法置き毎に、所定平面形状、寸法の天面通気孔を開口してなる合成樹脂フィルム製の被覆シートで被着すると共に、それら全ての天面通気孔の直上または直下の少なくとも何れか一方に、それら天面通気孔が覆い尽くせるだけの大きさとした帯状の防虫ネットを添設した上、各天面通気孔の僅か鉛直下方位置には、夫々天面通気孔の平面形状よりも大きな平面形状に設定した雨樋機構を組み込んでなるものとしたことを特徴とするビニールハウス。
  2. 桁行き方向に配列した複数本のアーチパイプが、複数本の桁行き直管で連結されてなるトンネル状の骨格体外表面を、各アーチパイプの梁間方向中央辺りに、各アーチパイプの梁間方向中央を含む梁間方向寸法巾範囲であって、桁行き方向寸法3m置き毎に、梁間方向寸法50cm、桁行き方向寸法80cmの平面矩形状に設定した天面通気孔を開口してなる合成樹脂フィルム製の被覆シートで被着すると共に、それら全ての天面通気孔の直上または直下の少なくとも何れか一方に、それら天面通気孔が覆い尽くせるだけの大きさとした帯状の防虫ネットを添設した上、各天面通気孔の僅か鉛直下方位置には、夫々天面通気孔の平面形状よりも大きな梁間方向寸法70cm、桁行き方向寸法1mに設定した雨樋機構を組み込んでなるものとしたことを特徴とするビニールハウス。
  3. 被覆シートの各天面通気孔が、その開口縁に沿って合成樹脂フィルムの裁断加工によって形成した水切り用垂下膜部を形成し、全ての天面通気孔の直上に、それら天面通気孔が覆い尽くせるだけの大きさとした帯状の防虫ネットを重ねて添設してなるものとした、請求項1または2何れか一方記載のビニールハウス。
  4. 雨樋機構が、その雨受け面に反射コーティング層を形成してなるものとした請求項1ないし3何れか一項記載のビニールハウス。
  5. 雨樋機構が、骨格体の適所に脱着自在に吊下可能なハンガー部を有するバケット型またはトレー型の何れかとし、底部適所から排水パイプを垂れ下げ、適所まで雨水を誘導、排水可能なものとしてなる、請求項1ないし4何れか一項記載のビニールハウス。
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