JP2016093109A - 農業用ハウス、さくらんぼ用ビニールハウス - Google Patents

農業用ハウス、さくらんぼ用ビニールハウス Download PDF

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Abstract

【課題】屋根部分が低く、果実を収穫しやすく、栽培しやすい、簡単な構造の農業用ハウス、さくらんぼ用ビニールハウスを提供する。【解決手段】果樹を栽培する農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウス10は、立設される支柱1と、支柱1の上部に設けられた、ビニールシートを設置可能な屋根部2と、屋根部2よりも低い位置に傾斜して配置されるとともに支柱1に直接又は間接的に連結部材により連結された、果樹の幹のガイド用の傾斜ガイド部材3と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、農業用ハウス、特に、さくらんぼ用ビニールハウスに関する。
複数本のパイプを連結してなる農業用ビニールハウスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、さくらんぼ(桜桃)を栽培するためのビニールハウスが知られている。さくらんぼの栽培・管理は難しく、一般的に、さくらんぼの樹木(果樹)の上部付近をビニールシートで覆う防雨対策や、防鳥用ネットで樹木を覆う防鳥対策などを行っている。図13は一般的なさくらんぼ用ビニールハウスの一例を示す斜視図である。さくらんぼ用ビニールハウスとしては、ドーム型などが知られている。
さくらんぼは蕾から開花するまでの期間に、低温や降霜により雌しべがダメージを受ける場合がある。特に、地面に近い低い枝で霜の被害が大きい。このため、ビニールハウスの屋根部分をビニールシートで覆い、ハウス内の温度の低下を防ぐことが行われている。
また、高温になりすぎると、さくらんぼの雄しべがダメージを受けて、受粉率が低下する場合がある。このため、ビニールハウスの屋根部分を開口させて、ハウス内の温度の上昇を防ぐことが行われている。
また、さくらんぼの実の皮は薄く、収穫時期に雨で濡れると、実の皮の部分が割れる場合がある。また、強風の場合、さくらんぼの実が傷ついたり、実が落ちる場合がある。このため、雨天や強風時に、ビニールハウスの屋根部分をビニールシートで覆う防雨対策や防風対策が行われている。
また、さくらんぼの果実は収穫時期に鳥害等の被害にあう場合がある。このため、防鳥用ネットでビニールハウス全体を覆うことが行われている。
特開2011−167146号公報
一般的に、さくらんぼの樹木は略垂直に成長し、5〜6m程度の高さになり、比較的高い位置の枝に実がなる。この場合、ビニールハウスの屋根部分を5〜8m程度の高さとすることを要する。また、一般的に、一列に並んだ複数本の樹木をまとめて栽培管理するために、奥行きのある大きなビニールハウスとなっている。
また、防雨用ビニールシートや防鳥用ネットの脱着時に、作業者がハウスの屋根部分の高所でそれらの脱着作業を行っていた。この高所作業は落下の危険を伴う。
このため、屋根部分の低いビニールハウスが望まれている。
また、一般的なさくらんぼの栽培方法では、霜の被害の少ない高所の枝に、さくらんぼの果実がなる。このため、さくらんぼの果実を収穫する場合、高所で収穫作業を行うことを要する。
また、さくらんぼの実は、日当たりがよいほど、色づきがよく、高い糖度となる。さくらんぼの樹木は、分枝構造により、さくらんぼの実の位置毎に日照時間や日照量などが異なる。このため、さくらんぼの実それぞれに略均一に日を当てるように、葉の摘み取り、アルミシートなどの反射体を地面に配置する、などの作業が行われる。
しかしながら、葉の摘み取り作業は、手間が掛かる、高所作業であり危険が伴う、などの問題がある。
また、上述した一般的なさくらんぼの栽培方法では、樹木全体でさくらんぼの実への日照が均一でないので、実の位置で収穫時が異なる。詳細には、色づきのよいさくらんぼの実のみを収穫し、それ以外の実を色づくまで収穫せずにそのままにしておくので、収穫の期間が長い。
このため、各さくらんぼの実を略均等に色づくように栽培して、収穫期間を短縮することが望まれている。
また、一般的な樹木の分枝構造では、枝や葉が放射状に積層された構造となり、樹木の各箇所に略均一に農薬散布を散布するのに大量の農薬を要する。このため、少量の農薬散布で済むさくらんぼ等の樹木の栽培方法が望まれている。
また、さくらんぼは自家受粉しない品種が多い。このため、異品種のさくらんぼをハウス内で栽培し、風や蜂による受粉、毛ばたきなどを用いた受粉作業などを行っている。しかしながら、高所にある雌しべや雄しべに対する毛ばたきを用いた受粉作業は、手間の掛かる作業であり、改善が望まれている。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、屋根部分が低く、果実を収穫しやすく、栽培しやすい、農業用ハウス、さくらんぼ用ビニールハウスを提供すること、また、略均一な色づきの果実を短期間に収穫し易く、農薬を略均一的に散布することができると共に、農薬の散布量を従来に比べ約1/2に削減でき、農薬散布回数も低減することができ、コストダウンも図れる、農業用ハウス、さくらんぼ用ビニールハウスを提供すること、などを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の農業用ハウスは、以下の構成を少なくとも具備するものである。
果樹を栽培する農業用ハウスであって、
立設される支柱と、
前記支柱の上部に設けられた、ビニールシートを設置可能な屋根部と、
前記屋根部よりも低い位置に傾斜して配置されるとともに前記支柱に直接又は間接的に連結部材により連結された、前記果樹の幹のガイド用の傾斜ガイド部材と、を有することを特徴とする。
また、本発明のさくらんぼ用ビニールハウスは、上記農業用ハウスを用いていることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構造で、屋根部分が低く、果実を収穫しやすく、栽培しやすい、農業用ハウス、さくらんぼ用ビニールハウスを提供することができる。
また、本発明によれば、略均一な色づきの果実を短期間に収穫し易く、農薬を略均一的に散布することができると共に、農薬の散布量を従来に比べ約1/2に削減でき、農薬散布回数も低減することができ、コストダウンも図れる、農業用ハウス、さくらんぼ用ビニールハウスを提供することができる。
本発明の実施形態に係る農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウスの一例を示す全体図。 農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウスの一例を示す斜視図。 さくらんぼ用ビニールハウスの一例を説明するための図、(a)は斜視図、(b)は押さえ紐、ビニールシート、防鳥用ネット、および、垂木パイプの一例を示す図。 ビニールシートを設けた農業用ハウスの一例を示す斜視図。 農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウスのパイプ構造の一例を示す側面図。 さくらんぼ用ビニールハウスの一例を示す上面概念図。 さくらんぼ用ビニールハウスの支柱の脚部の構造の一例を示す図。 さくらんぼ用ビニールハウスの棟パイプと垂木パイプの固定構造の一例を示す図。 さくらんぼ用ビニールハウスのビニールシートと防鳥用ネットの位置関係の一例を示す斜視図。 ビニールハウス間の谷部の構造の一例を示す図。 垂木パイプと軒桁パイプと連結部材の一例を示す図。 押さえ紐の取付構造の一例を示す図、(a)は棟パイプと押さえ紐の一例を示す図、(b)は係止具と押さえ紐の一例を示す図、(c)は係止具の断面図。 一般的なさくらんぼ用ビニールハウスの一例を示す斜視図。
本発明の実施形態に係る農業用ハウスは、立設される支柱と、支柱の上部に配置されるとともに該支柱に連結部により連結される、ビニールシートを設置可能な屋根部と、屋根部よりも低い位置に傾斜して配置されるとともに支柱に直接又は間接的に連結部により連結される、果樹の幹のガイド用の傾斜ガイド部材と、を有する。
以下、本発明の実施形態に係る農業用ハウスを、図面を参照しながら説明する。農業用ハウスは農業用や園芸用などに用いられる。本実施形態では、農業用ハウスとしてさくらんぼ用ビニールハウスを説明する。
本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。なお、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
図1は本発明の実施形態に係る農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウス10の一例を示す正面図である。図2はさくらんぼ用ビニールハウス10の一例を示す斜視図である。このハウスは、例えば、パイプ部材(パイプ)、連結部材5等を組み合わせて構成され、容易に組立て、又は、分解を行うことができる。パイプ部材としては、金属製や樹脂製などを適宜採用することができる。
さくらんぼ用ビニールハウス10は、支柱1、屋根部2、傾斜ガイド部材3、水平ガイド部材32などを有する。
さくらんぼ用ビニールハウス10は、複数の支柱1(主支柱11、支柱12)が規定間隔で地面Eに立設されている。本実施形態では、ビニールハウス10の中央部に比較的高い複数の主支柱11が奥行き方向に沿って立設しており、主支柱11の両サイドに比較的低い支柱12が奥行き方向に沿って立設されている。
また、支柱1には、梁パイプ41(梁部材)が水平に設けられている。梁パイプ41は、主支柱11の略中央部、および左右の支柱12の上部に連結部材5により連結されている。
また、軒桁パイプ42(軒桁部材)が支柱12の上部に奥行方向に沿って配置され、連結部材5により支柱12に連結されている。
屋根部2は、主支柱11や支柱12の上部に設けられている。屋根部2は、連結部材5などの連結部により主支柱11や支柱12に連結されている。屋根部2は、パイプなどより構成されている。詳細には、屋根部2は、金属製の棟パイプ22(棟木部材)、金属製の垂木パイプ21(垂木部材)、などを有する。
棟パイプ22は、主支柱11の上部に奥行き方向に水平に設けられている。
垂木パイプ21は、上部が棟パイプ22に連結部材5などにより連結され、下部が軒桁パイプ42や支柱12に連結部材5などにより連結され、傾斜して配置されている。垂木パイプ21の傾斜角度は、水平を基準として25°〜40°程度に規定されている。尚、垂木パイプ21の傾斜角度は、使用状況により適宜規定する。
また、垂木パイプ21の下端部を屈曲形状の連結部材を介して支柱44と連結した構造としてもよい。
屋根部2は、防雨用ビニールシート7(防水性ビニールシート)を巻き回したロールや、防鳥用ネット8を巻き回したロールなどを、棟カバー部6内に収容可能に構成されている。防雨用ビニールシート7や防鳥用ネット8は、垂木パイプ21上に適宜配置可能に構成されている。また、防鳥用ネット8の開口部が小さい防虫用ネットを垂木パイプ21上に適宜設けてもよい。
棟カバー部6は、傾斜部5aを有する屈曲形状の連結部材5に固定金具(不図示)などにより着脱自在に設けられている。
また、棟カバー部6内には留め具86が設けられており、その留め具86に防雨用ビニールシート7や防鳥用ネット8の端部が着脱自在に固定される。
また、留め具87を垂木パイプ21の略中央部から下端付近の間の規定位置に設け、その留め具87に、防鳥用ネット8やビニールシート7の下端部を着脱自在に固定してもよい。また、その留め具87に、防霜用ビニールシートの上端部を固定してもよい。
また、本実施形態では、複数の農業用ハウスが隣接して設けられており、屋根部と屋根部の間の谷部に雨樋としての樋部9が設けられている。
傾斜ガイド部材3は、屋根部2よりも低い位置に傾斜して配置されている。傾斜ガイド部材3は、支柱1に直接又は間接的に連結部材5などの連結部により連結されている。本実施形態では、傾斜ガイド部材3の下部が支柱12の地面近傍に連結部材により連結され、傾斜ガイド部材3の上部が主支柱11の中央部付近(棟パイプ22よりも低い位置)に連結部材5により連結されている。
傾斜ガイド部材3の傾斜角度は、水平を基準として20°〜30°程度に規定されている。尚、垂木パイプ21の傾斜角度は、使用状況により適宜規定する。
果樹の幹が充分に生長した場合、傾斜ガイド部材3を取り除いてもよい。
また、本実施形態では、水平部材31(水平パイプ)が、規定間隔で一列に立設された複数の支柱1間に奥行き方向に水平に配置され、連結部材5により主支柱11に連結されている。傾斜ガイド部材3の上部は、この水平部材31に連結部材5により連結されていてもよい。
傾斜ガイド部材3の下部の地面、本実施形態では支柱12を立設した付近には、さくらんぼなどの果樹Sの苗木が、傾斜ガイド部材3の傾斜に合わせて斜めに植えられている。果樹Sの幹Saは、針金や紐などの留め具81により、傾斜ガイド部材3に着脱自在に括りつけられる。つまり、傾斜ガイド部材3は、果樹Sの幹Saのガイドとして用いられる。このため、果樹の幹Saは支柱12の下部付近から傾斜ガイド部材3に沿って斜め上に生長する。
また、この傾斜ガイド部材3は農業用ハウスの筋交いとして機能し、農業用ハウスの強度を向上させている。
尚、図1に示すように、傾斜ガイド部材3(35)の下部を主支柱11の下部付近と、支柱12の上部や軒桁パイプの間等に設けてもよい。
また、本実施形態では、足場パイプ33が傾斜ガイド部材3の上部付近に設けられており、高所作業用時に足場として用いられる。
水平ガイド部材32は、複数の傾斜ガイド部材3間に設けられている。詳細には、水平ガイド部材32は、複数の傾斜ガイド部材3間に、奥行き方向に略水平に設けられている。この水平ガイド部材32は、果樹Sの幹Saから伸びる枝Sbを略水平に導くガイド用として用いられる。水平ガイド部材32としては、例えば、樹脂などで被覆した金属線、紐などを挙げることができる。
果樹Sの幹Saから伸びる枝Sbは、針金や紐などの留め具81により、水平ガイド部材32に着脱自在に括りつけられる。このため、果樹の枝Sbは下部付近から傾斜ガイド部材3に沿って斜め上に生長する。
尚、果樹の枝が充分に生長した場合、水平ガイド部材32を取り除いてもよい。
図3はさくらんぼ用ビニールハウス10の一例を説明するための図である。詳細には、図3(a)はさくらんぼ用ビニールハウス10の斜視図であり、図3(b)は押さえ紐26、ビニールシート7、防鳥用ネット8、および、垂木パイプ21の一例を示す図である。
ビニールハウス10の屋根部2には、垂木パイプ21上に防鳥用ネット8や防雨用ビニールシート7などが設置可能に設けられている。防雨用ビニールシート7や防鳥用ネット8は、マイカ線(登録商標)などの押さえ紐26(固定部材)により屋根部2に設置可能に構成されている。防雨用ビニールシート7、防鳥用ネット8のいずれか一方、または、両方を設置することができる。この場合、防雨用ビニールシート7、防鳥用ネット8を固定するために、複数の補助パイプ45をハウスの所定位置に設けた構造としてもよい。
図4はビニールシートを設けた農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウスの一例を示す斜視図である。
図4に示した例では、屋根部2に防雨用ビニールシート7が設けられ、ハウスの周囲の側面を覆うように防霜用ビニールシート71が設けられている。
また、図4に示した例では、防霜用ビニールシート71は、地上から高さ2m〜3m程度、またはそれ以上の範囲を覆うように設けられている。こうすることで、開花時に、低い枝への霜による被害を防ぐことができる。また、暖房装置などでハウス内を暖房する際に、ハウスの側面を覆うようにビニールシートを設けてもよい。必要のない場合には、防霜用ビニールシート71を容易に取り除くことができるようにハウスが構成されている。
また、防鳥用ネットをハウス全体、または所定の箇所を覆うように適宜設けてもよい。
図5は農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウス10のパイプ構造の一例を示す側面図である。
主支柱11などの支柱1には、筋交いパイプ15(筋交い部材)が設けられており、それらは連結部材5により連結されている。図5に示した例では、規定間隔で立設された複数の主支柱11の上部付近に水平部材31が連結部材5により連結されており、各支柱1に筋交いパイプ15が連結部材5により連結されている。
図6はさくらんぼ用ビニールハウス10の一例を示す上面概念図である。
上述したように、ビニールハウス10は、複数の支柱1(主支柱11、支柱12)が規定間隔に立設されている。主支柱11上には棟パイプ22が設けられ、支柱12上には軒桁パイプ42が設けられている。棟パイプ22と軒桁パイプ42の間には垂木パイプ21が設けられるとともに、ビニールシートを保持する複数の押さえ紐26が張設されている。
ハウスの棟の間の谷部には、雨樋としての樋部9が設けられている。樋部としては金属製の雨樋部材91などを採用することができる。樋部9の詳細な構造については後述する。
図7はさくらんぼ用ビニールハウスの支柱1の脚部の構造の一例を示す図である。
強風対策のため、地面Eに立設されている支柱1の下端部は、地中に配置された金属台部材18に連結されていることが好ましい。
この金属台部材18は、筒状本体部18aと、筒状本体部18aの下端に連結された平板部18bを有する。平板部18bは筒状本体部18aの直径よりも大きい幅を有する。金属台部材18の筒状本体部18aの中央部と、支柱1の下端部付近は、ボルトなどの固定部材19により固定されている。この場合、強風時であっても支柱1が地面Eから上方へ抜けることを防止することができる。
図8はさくらんぼ用ビニールハウスの棟パイプ22と垂木パイプ21の固定構造の一例を示す図である。
図8に示した例では、垂木パイプ21は、連結部材5として、屈曲形状の中空部材52(中継ぎ管)の端部に連結され、その中空部材52が棟パイプ22に対して、連結部材5としてのU字形状の固定部材51により固定されている。
尚、棟パイプ22と垂木パイプ21の固定構造は、この形態に限られるものではなく、種々な態様であってもよい。
図9はさくらんぼ用ビニールハウスのビニールシート7と防鳥用ネット8の位置関係の一例を示す斜視図である。
防鳥用ネット8はロール8Aから引き出され、垂木パイプ21に沿って設置可能である。防雨用ビニールシート7はロール7Aから引き出され、垂木パイプ21に沿って設置可能である。
図9に示した例では、防鳥用ネット8上に防雨用ビニールシート7を重ねて設置した状態を示している。尚、この形態に限られるものではなく、必要に応じて防鳥用ネット8、防雨用ビニールシート7のいずれか一方を設置してもよい。防雨用ビニールシート7などは押さえ紐26により屋根部等に固定される。
ロール状の防鳥用ネット8や防雨用ビニールシート7は、例えば、地上付近に設けられた回転ハンドルに回転自在に連結した構造とすることで、地上から操作者が回転ハンドルを操作して、簡単に防鳥用ネット8や防雨用ビニールシート7を着脱するようにしてもよい。
また、温度センサや湿度センサにより検出された温度や湿度に応じて、回転ハンドルを回転駆動する駆動機構を設けて、防鳥用ネット8や防雨用ビニールシート7の着脱を制御してもよい。
図10はビニールハウス間の谷部の構造の一例を示す図である。
支柱1(12)上に連結部材5により軒桁パイプ42や梁パイプ41が連結されている。傾斜して配置された垂木パイプ21の下端部付近が梁パイプ41に連結部材により連結されている。
谷部には、垂木パイプ21上に樋部9の雨樋部材91が設けられている。板形状の雨樋部材91は、中央部が下方に屈曲した形状に形成され、両端部に凹形状の係止部が形成されており、係止部材95により垂木パイプ21に着脱自在に固定されている。
また、防雨用ビニールシート7、防鳥用ネット、押さえ紐26などの端部が雨樋部材91の係止部に位置した状態で、固定部材94により雨樋部材91に着脱自在に固定されている。
本実施形態では、図10に示したように、樋部9上に不要なパイプなどが設けられていない簡単な構造であり、雨樋上で作業しやすい。
また、雨樋と垂木パイプをボルトなどにより固定する構造と比較して、本実施形態では、上記係止構造となっているので、雨樋部材91が錆びにくい。尚、係止部材95と垂木パイプ21の係合構造は、所定の構造であってもよい。
図11は垂木パイプ21と軒桁パイプ42と連結部材53(5)の一例を示す図である。略直交する垂木パイプ21と軒桁パイプ42は、屈曲したU字形状の連結部材53(5)により連結してもよい。この連結部材53の端部を開いた状態で、軒桁パイプ42の下部から垂木パイプ21を跨ぎ、再び軒桁パイプ42の下部で閉状態とすることで、軒桁パイプ42と垂木パイプ21を固定した構造となっている。
尚、垂木パイプ21と棟パイプも同様に連結部材53(5)により連結してもよい。
図12は押さえ紐の取付構造の一例を示す図である。詳細には図12(a)は棟パイプ22と押さえ紐26の一例を示す図、図12(b)は係止具85と押さえ紐26の一例を示す図、図12(c)は係止具85の断面図である。
押さえ紐26は棟パイプ22に所定の結び構造で着脱固定され、係止具85などにより軒桁パイプなどに掛止される。係止具85は、下部85aが屈曲したリング状に形成され、上部85bが押さえ紐26に掛止した状態で、リング状の留め部材85cにより押さえ紐26を固定可能な構造となっている。
また、係止具85の上部85bに回転部材を設けて、押さえ紐26に対して摩擦を低減させてもよい。尚、係止具85の形状は、この形態に限られるものではなく、種々の態様であってもよい。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る農業用ハウスは、果樹や野菜などを栽培することができる。詳細には、本実施形態に係る農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウス10は、立設される支柱1と、支柱1の上部に配置されるとともに、その支柱1に連結部(連結部材)により連結される、ビニールシートを設置可能な屋根部2と、屋根部2よりも低い位置に傾斜して配置されるとともに、支柱1に直接又は間接的に連結部により連結される、果樹の幹のガイド用の傾斜ガイド部材3と、を有する。
このため、地面に斜めに植えたさくらんぼ等の果樹(樹木)の幹が傾斜ガイド部材3に沿って斜め上方向に生長する。幹が斜めに傾斜して生長することで、樹木の高さが従来と比較して低くなる。つまり、屋根部2が従来と比較して低い農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウスを提供することができる。また、樹木の高さが低いので、果実を収穫し易い。
また、屋根部2が従来よりも低いので、防雨用ビニールシート等の脱着が容易である。
また、本実施形態では、傾斜ガイド部材3が果樹の幹のガイドとハウスの筋交いを兼ねるので、ハウスの強度が大きい。また、新たに別部材として筋交いを設ける必要がないので、ハウスの部品点数が少なく、農業用ハウスに係る製造コストが低い。
また、果樹の幹が成長して太くなった場合、傾斜ガイド部材3はガイド用として不要となるので、傾斜ガイド部材3を取り外してもよい。この場合、新たな筋交いを別の位置に設け、ハウスの強度の低下を防止してもよい。
また、本発明の実施形態に係る農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウス10は、規定間隔で一列に立設された複数の支柱1間に設けられ、傾斜ガイド部材3の上部に連結される水平部材31(水平パイプ)と、複数の傾斜ガイド部材3間に設けられ、果樹の幹から伸びる枝を略水平に導くガイド用の水平ガイド部材32(ガイド線)と、を有する。
このため、従来よりも低い位置の水平ガイド部材32に沿って、果樹の幹から枝が生長する。果樹の枝が水平ガイド部材32に沿って生長した場合、この枝に果実が実るので果実の収穫作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態の果樹の栽培方法では、果樹が上述した分枝構造となり、各枝の実に略均一に日光が照射される。さくらんぼなどの実は、日当たりがよいほど、色づきがよく、高い糖度となる。また、各枝のさくらんぼの実を略均等に色づくように栽培することができるので、収穫期間を短縮することができる。
また、従来よりも低い位置の水平ガイド部材32に沿って、果樹の幹から枝が生長するので、葉の摘み取り作業が容易である。
また、本実施形態の果樹の栽培方法では、農薬を散布する場合、樹木が上述した分枝構造を有するので、各枝などに略均一に少量の農薬を容易に散布することができる。このため、農薬散布に掛かる費用、時間などを節約することができる。
また、本実施形態の果樹の栽培方法では、樹木が上述した分枝構造を有し、雄しべや雌しべが低い位置にあるので、毛ばたきなどによる受粉作業を容易に行うことができる。
また、本発明の実施形態に係る農業用ハウスとしてのさくらんぼ用ビニールハウス10は、農業用ハウスの周囲を覆う防霜用ビニールシートを有する(図4参照)。さくらんぼの開花時期の霜対策として、図4に示したように、地面(地上)から高さ1m〜3m程度、またはそれ以上の高さ、好ましくは2m程度の防霜用ビニールシートをハウスの周囲を覆うように設ける。このため、低い位置の枝に対する霜によるダメージを防止することができ、低い位置の枝に果実を実らせることができ、果実を収穫し易い。
また、屋根部2は、ビニールシート、防鳥用ネット、防虫用ネットなどを設置可能な構造を有する。このため、ビニールシートにより樹木に対して防雨対策や防風対策を容易に行うことができる農業用ハウスを提供することができる。
また、防鳥用ネットや防虫用ネットを農業用ハウス全体に設けることにより、樹木に対して防鳥対策や防虫対策を容易に行うことができる農業用ハウスを提供することができる。
また、本発明の実施形態に係る農業用ハウスは、パイプと連結部材などで構成された骨格構造を有するので、容易に組立て、及び、解体することとができる。
また、上記農業用ハウスをさくらんぼ用ビニールハウスに適用することで、高品質のさくらんぼを栽培することができる。
つまり、本発明の実施形態によれば、略均一な色づきの果実を短期間に収穫し易く、農薬を略均一的に散布することができると共に、農薬の散布量を従来に比べ約1/2に削減でき、農薬散布回数も低減することができ、コストダウンも図れる、農業用ハウス、さくらんぼ用ビニールハウスを提供することができる。
また、本発明に係る農業用ハウスを、果樹や野菜などの植物を栽培するのに用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1…支柱
2…屋根部
3…傾斜ガイド部材
5…連結部材
6…棟カバー部
7…ビニールシート(防雨用ビニールシート)
8…防鳥用ネット
9…樋部
10…さくらんぼ用ビニールハウス(農業用ハウス)
11…主支柱
12…支柱
21…垂木パイプ
22…棟パイプ
26…押さえ紐
31…水平部材
32…水平ガイド部材
41…梁パイプ
42…軒桁パイプ
71…防霜用ビニールシート(防水性ビニールシート)
S…果樹
Sa…幹
Sb…枝

Claims (6)

  1. 果樹を栽培するための農業用ハウスであって、
    立設される支柱と、
    前記支柱の上部に設けられた、ビニールシートを設置可能な屋根部と、
    前記屋根部よりも低い位置に傾斜して配置されるとともに前記支柱に直接又は間接的に連結部材により連結される、果樹の幹のガイド用の傾斜ガイド部材と、を有することを特徴とする
    農業用ハウス。
  2. 規定間隔で一列に立設された複数の前記支柱間に設けられ、前記傾斜ガイド部材の上部に連結される水平部材と、
    複数の前記傾斜ガイド部材間に設けられ、果樹の幹から伸びる枝を略水平に導くガイド用の水平ガイド部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の農業用ハウス。
  3. 農業用ハウスの周囲を覆う防霜用ビニールシートを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の農業用ハウス。
  4. 前記屋根部は、少なくともビニールシート、防鳥用ネット、防虫用ネットのいずれかを設置可能な構造を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の農業用ハウス。
  5. 前記傾斜ガイド部材は筋交いを兼ねることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の農業用ハウス。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の農業用ハウスを用いたさくらんぼ用ビニールハウス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107409856A (zh) * 2017-05-17 2017-12-01 哈尔滨佳美温室设施有限公司 寒地阳光温室的防雨装置及组装方法
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