JP5066700B2 - ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス - Google Patents

ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス Download PDF

Info

Publication number
JP5066700B2
JP5066700B2 JP2009212210A JP2009212210A JP5066700B2 JP 5066700 B2 JP5066700 B2 JP 5066700B2 JP 2009212210 A JP2009212210 A JP 2009212210A JP 2009212210 A JP2009212210 A JP 2009212210A JP 5066700 B2 JP5066700 B2 JP 5066700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide
polyolefin
dyeing
deep dyeing
nylon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009212210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011058149A (ja
Inventor
葉正濤
陳幹男
鄒智揮
唐靜▲文▼
Original Assignee
葉正濤
正豐纖維股▲分▼有限公司
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 葉正濤, 正豐纖維股▲分▼有限公司 filed Critical 葉正濤
Priority to JP2009212210A priority Critical patent/JP5066700B2/ja
Publication of JP2011058149A publication Critical patent/JP2011058149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5066700B2 publication Critical patent/JP5066700B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coloring (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

本発明が、ポリアミド(Nylon, Polyamide;PAと略称し、ナイロン4,ナイロン6,ナイロン46,ナイロン66,ナイロン7,ナイロン8,ナイロン9,ナイロン610,ナイロン1010,ナイロン11,ナイロン12,ナイロン13,ナイロン612,ナイロン9T,ナイロン13,MCナイロン,ナイロンMXD6のナイロン及び全てのポリアミド誘導体を含む)及びポリオレフィン(Polyolefin;エチレン共重合体,プロピレン共重合体,及びその関連する誘導体を含む)の濃い染め製造プロセスを提供するものであるが、該濃い染め製造プロセスは、順番に相溶化剤の前駆体とアミノ,ヒドロキシ又はエポキシの化学品を利用して該ポリアミドとポリオレフィンを改質し、この改質した後のポリアミドとポリオレフィンが低温染色可能性を有し、最後に反応性染料及び/又は酸性染料を利用して染色を行うことにより、つまり染色した後のポリアミドとポリオレフィンは、絶好の染色堅牢度,耐日光堅牢度,耐摩擦堅牢度および耐水洗堅牢度を有することが出来る。
故に、一般にナイロン(又はNylon)と称するポリアミド(Polyamide;PAと略称)は、アミド基(−CONH−)の1次結合により直線型縮合重合体を繰り返して構成するが、それが、高結晶性,耐化学薬品性,耐油性,耐溶剤性,良好な耐摩擦性,低摩擦係数,熱分解(thermal cracking)の困難さ,広範な加工範囲,自己潤滑性などの特性を有し、その他にナイロンは、機械的性質上で、高引張強度,高耐衝撃性,絶好の弾性,靭性と延伸性などの利点を有し、従って紡織産業,工業用繊維と繊維強化材などの各種な複合材料の上に広範に応用される。
ナイロン(Nylon)の構造特徴は、その分子鎖の末端に、一つのカルボキシ(−COOH)と一つのアミノ(−NH2)等の染色性を有する官能基を具し、そして分子鎖の中間に大量の炭化水素鎖(−CH2)とアミド基(−NHCO−)を有し、従って数多くの染料、例えば塩基性染料、酸性媒体染料、金属錯塩酸性染料、直接染料、分散性染料、アゾ染料、甕染料と酸性染料などは、何れもこのナイロンに対し、染色を行うことが出来、そして繊維の染着性が染料の拡散行為および繊維−染料間の親和力(affinity)と結合方式に基づいて決められ、前述の該等染料中に、該酸性染料のみがスルホン酸ナトリウム(−SO3Na)基の親水性グループを一つ含有し、イオン結合(ionic bond)又は静電力(electrostatic force)によりナイロン繊維中の該アミノ(−NH2)と結合でき、ひいてはより好ましい染着性と艶やかな色合を有し、残りの該等染料が何れも水素結合(hydrogen bond)又はファンデルワールス力(Van der Waals forces)のみによりナイロン繊維と結合し、従って比較的浅い色だけを染め付けることしか出来ないので、均染性などの各方面について考量する上で、該酸性染料が当面のナイロン繊維に対する染色の第一選択となり、関連する応用の上で最も普及し、使用量も最大となる。
図2を参照して示すように、慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセスは、改質製造プロセスを介してポリアミド繊維を改質し、更に該酸性染料に対し、染色を行うが、その中でも慣用のポリアミドに対する該改質製造プロセスは、異なる種類と添加量の鎖調整剤を添加し、これにより、ナイロン分子鎖の末端の該アミノ(−NH2)の含有量を増加し、同時に特殊な構造の官能基を導入し、或いは染色過程中に均染剤または他の助剤を添加し、同時に超音波処理により、最後に酸化還元体系の中に染色した後に、色定着処理し、或いは水を利用して開環剤とし、該アミド基(−NHCO−)を開環重合し、その誘導期間をより短縮し、これにより、反応速度を向上し、新たな平衡を達成する時に、その中の重合体分子が増加するに連れ、該アミノ(−NH2)の含有量も増加し、或いは該アミド基(−NHCO−)の加水分解・重合の前後期間の温度を適当に向上し、これにより、末端の該アミノ(−NH2)の含有量を増加し、ひいては改質の目的を達成する。
ただ、ポリアミド(ナイロン,Nylon)の分子鎖末端の該アミノ(−NH2)の含有量が極めて低くなり(ただ羊毛の5〜10%程)、前述の改質製造プロセスを介し、依然として該アミノ(−NH2)の含有量を大幅に向上できず、即ちナイロンの染色効果を著しく改善できず、前述を総合し、慣用のナイロン繊維の染色製造プロセスに下記の欠点が存在することを、了解できる。
一、中等度の深さの染色効果のみを取得できること:該酸性染料の染色とポリアミドが該イオン結合または該静電吸引力により結合され、結合(bonding)が比較的弱くなるので、中等度の深さの染色効果のみを取得できる。
二、染色堅牢度,耐日光堅牢度および耐水洗堅牢度が何れも不良であること:慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセスにより染色されたナイロンが、洗濯,日光の照射により、或いは特殊な気体中に曝露する等の環境因子により、極めて染料の退色または粘着現象を発生しやすくなり、染色堅牢度,耐日光堅牢度および耐水洗堅牢度が何れも不良である欠点を、有する。
三、染色品質の不均一および高コスト:慣用のポリアミド繊維の濃い染め製造プロセスが、染色条件および該助剤の不当な選択などの因子により、色差,異色,斑染め等の現象を招きやすくなり、同時に慣用のナイロン繊維の濃い染め製造プロセスの染色工程が繁雑で、色定着処理のコストが高くなる。
四、高染色温度:慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセスの温度は、100〜120℃以上である必要があり、コストの高騰および有効なエネルギーの消費を招く。
これより了解できるのは、慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセスは、依然として沢山の欠点を具し、本当に良好な設計ではなく、そしてより改良する必要がある。
更にポリオレフィン(polyolefin;例えばポリエチレン,ポリプロピレン)は、軽量で且つ豊富な原料で、簡易な製造プロセス,軽い比重,低吸水性の特性、および優れた耐化学性,防静電性,防汚性の機能を有し、総合の性能が優れ、製造コストが比較的低くなるので、用途が広範となる。
ポリオレフィンの非極性構造は、通常に染色できないことがその心に深く秘められた最大の心配であると考えるが、繊維自身の親水性能が極めて低くなるので、染料と化学助剤の間の親和力が不良で、伝統的な染色およびキャラコ捺染方式を運用し、何れも着色の効果を達成できず、目前にポリオレフィン繊維の着色について、およそ紡績する時に、有機または無機顔料を加えて着色するが、このような方式が簡単で、低コストで且つより好ましい堅牢度を取得でき、然しながら、この方法も避けられない欠点を有し、ただ大量生産の単一色系のみに適し、クロマトグラフの上で消費市場および更新の要求を追い掛けなく、その他の欠点が、例えば不可能なキャラコ捺染,在庫品の売れ残り等であるが、従って使用上では無色または需要量の比較的大きな絨毯製品および少量のファッション・アパレル製品を主とし、どのように一般な整染技術をポリオレフィン繊維に応用し、人気のある新素材となる。従って数多くの学者は、ポリオレフィン染色効果の改善に専心し、科学者が次亜塩素酸ナトリウム塩化および光化学臭化処理にてポリプロピレン繊維を改質することにより、カチオン染料の染色するが、改質したポリプロピレン繊維と染料が、共有結合力を生成し、漂白,耐洗濯堅牢度と耐海水堅牢度を向上し、繊維の水分率を向上するが、但し却って強度が低減し、且つ後処理する必要があり、つまりその耐日光堅牢度を改善できるが、その他にアクリレート・シリーズの化合物を試用し、射線によりポリプロピレンを照射して共重合し、塩基性染料,酸性染料と分散性染料の染色に適する共重合体を製造するが、ポリプロピレンの上にも、幾つかの極性の添加剤を加え、且つ酸性染色可能な繊維に紡績し、甚だしきに至っては水素添加オリゴシクロペンタジエン(hydrogenated oligocyclopentadiene, HOCP)を試用し、或いは羊毛によりポリプロピレンに対し、混紡し且つその結果を討論する。彼らは、これらの方法によりポリプロピレンの染色能力を増加できたいと希望するが、然しながら却ってポリプロピレンの光に対する敏感性および機械的性質の低減を招き、更に最も重要なのは、改質に必要な高コストにより、ポリプロピレンが商業的用途に不利である。分散性染料と疎水性繊維が超臨界二酸化炭素の中に、分子間の良好な相溶性により染色に適し、如何なる助剤の必要がない。この理想的なPET染色技術により、ひいては分散性染料が繊維中に拡散し且つ超臨界の中に溶解する状況を、研究する。そして染料の拡散と溶解度が染料自身の性質に基づいて決められる。その他に、分散性染料により超臨界のCO2の下でポリオレフィン繊維を染めることもあり、且つ使用する染料が分散型アゾ染料で、ナフタレン環構造を含有し、従ってその色が一般な分散性染料よりも深くなる。高コスト,不可能な商業化以外に、且つ目前に環境保護を提唱する新生代に、アゾ染料が激励・使用されず、特に既に先進国(例えば欧州連合(EU))に使用禁止される。前述を総合し、慣用のポリオレフィン繊維の染色製造プロセスに下記の欠点が存在することを、了解できる。
一、中等度の深さの染色効果のみを取得できること:慣用の改質ポリオレフィンは、分散性染料との染色を行うことが多くなり、これが該物理結合(例えば水素結合またはファンデルワールス力)の間の吸引力により結合され、結合(bonding)が比較的弱くなるので、中等度の深さの染色効果のみを取得できる。
二、染色堅牢度,耐日光堅牢度および耐水洗堅牢度が何れも不良であること:染色製造プロセスにより染色された慣用のポリオレフィン繊維が、洗濯,日光の照射により、或いは特殊な気体中に曝露する等の環境因子により、極めて染料の退色または粘着現象を発生しやすくなり、染色堅牢度,耐日光堅牢度,耐水洗堅牢度および耐摩擦堅牢度が何れも不良である欠点を、有する。
三、染色品質の不均一および高コスト:慣用のポリオレフィン繊維の濃い染め製造プロセスが、染色条件および該助剤の不当な選択などの因子により、色差,異色,斑染め等の現象を招きやすくなり、同時に慣用のポリオレフィンの濃い染め製造プロセスの染色工程が繁雑で、色定着処理のコストが高くなる。
四、高染色温度:慣用のポリオレフィン繊維の染色製造プロセスの温度は、100〜120℃以上である必要があり、コストの高騰および有効なエネルギーの消費を招く。
五、非環境保護:目前に環境保護を提唱する新生代に、アゾ染料と重金属含有染料が、激励・使用されず、特に既に先進国(例えば欧州連合(EU))に使用禁止される。
これより了解できるのは、慣用のポリオレフィン繊維の染色製造プロセスは、依然として沢山の欠点を具し、本当に良好な設計ではなく、そしてより改良する必要がある。
前述の慣用のナイロン繊維の染色製造プロセスが中等度の深さの染色効果のみを取得でき且つ染色堅牢度,耐日光堅牢度および耐水洗堅牢度が何れも不良で更に染色の品質が不均一で高コストとなる等の欠点を有することに鑑み、従って本発明者は、多年の該方面に従事する関連の経験に基づき、つまり長期間の努力・研究と実験を経て、且つ関連する学理に対応し、本発明の「ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス」を開発・設計する。
本発明の目的は、「ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス」を提供するものであるが、該濃い染め製造プロセスは、順番に相溶化剤の前駆体とアミノ,ヒドロキシ又はエポキシの化学品を利用し、ポリアミド(Nylon, Polyamide;PAと略称し、ナイロン4,ナイロン6,ナイロン46,ナイロン66,ナイロン7,ナイロン8,ナイロン9,ナイロン610,ナイロン1010,ナイロン11,ナイロン12,ナイロン13,ナイロン612,ナイロン9T,ナイロン13,MCナイロン,ナイロンMXD6のナイロン及び全てのポリアミド誘導体を含む)及びポリオレフィン(Polyolefin;エチレン共重合体,プロピレン共重合体,及びその関連する誘導体を含む)を改質し、更に反応性染料及び/又は酸性染料により染色を行うが、これにより、慣用のナイロン繊維の染色製造プロセスが具する、中等度の深さの染色効果のみを取得でき且つ染色堅牢度,耐日光堅牢度,耐摩擦堅牢度および耐水洗堅牢度が何れも不良で更に染色の品質が不均一で染色の温度が高くなり高コストとなる欠点を、有効に解決する。
貴審査官は、ひいては本発明の技術手段と動作過程をより認識・了解できるために寄与するので、実施例を挙げて図面に対応し、下記のように詳細な説明を行う。
本発明は、「ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス」であるが、順番に相溶化剤の前駆体(例えばアルキルカルボキシ化重合体,酸無水物基化重合体,ヒドロキシ化重合体,エポキシ化重合体とシアン酸基化合物)とアミノ(該アミノ化学品が、エチレンジアミン,ジエチレントリアミン,トリエチレンテトラアミン,テトラエチレンペンタアミン,ペンタエチレンヘキサアミン,ヘキサエチレンヘプタミン,ポリエチレンポリアミン,及びその他の関連する誘導体の中から選択された何れか),ヒドロキシ又はエポキシの化学品を利用してポリアミド(Nylon, Polyamide;PAと略称)とポリオレフィン(Polyolefin;POと略称)を改質し、更に反応性染料及び/又は酸性染料を利用し、染色を行うが、このようにしたら、染色した後のポリアミドとポリオレフィンは、絶好の染色堅牢度,耐日光堅牢度,耐摩擦堅牢度および耐水洗堅牢度を有し、これにより、慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセスの有する欠点を有効に解決する。
図1を参照して示すように、前述の濃い染め製造プロセスは、下記のステップに基づいて処理を行う。
ステップ1、ポリアミドとポリオレフィンの第1回目の改質:ポリアミドとポリオレフィンの中に該相溶化剤の前駆体(Compatibilizer Precursor;CPと略称)(本発明の中に該相溶化剤の前駆体がアルキルカルボキシ化ポリオレフィン(alkylcarboxy-substituted
polyolefin))を加え、混合機械(例えばスクリュー押出機(screw extruder)または混練機)を介し、予定の温度(例えば150〜250℃;本発明の中に該予定の温度が240℃)の下で、予定の回転数(1Hz乃至200Hz)にて押し付けて混練し、該ポリアミドとポリオレフィンの第1回目の改質を行うことにより、改質ポリアミド(MPA)と改質ポリオレフィン(MPO)を製備すること。
ステップ2、ポリアミドとポリオレフィンの第2回目の改質:該改質ポリアミドと改質ポリオレフィンの中に、該アミノの化学品(本発明の中に該アミノの化学品がトリエチレンテトラアミン(Triethylenetetramine;TETAと略称))を加え、更に該混合機械を介し、該予定の温度下で、該予定の回転数にて押し付けて混練し、該ポリアミドとポリオレフィンの第2回目の改質を行い、即ち該改質ポリアミドと改質ポリオレフィンを再び改質し、その化学式が下記に示すこと。
Figure 0005066700
Figure 0005066700
ステップ3、反応性染料による染色の行い:予定の温度(本発明の中に該予定の温度が235℃)にて、該2回の改質した後のポリアミド(MPA)とポリオレフィン(MPO)を再び熔融して紡績した後に、反応性染料(本発明の中に該反応性染料がCiba会社により生産されたLanasol染料である)を利用し、染色を行い、つまり該ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染めを完成できること。
前述の濃い染め製造プロセスのステップも、該ポリアミドとポリオレフィンの中に、同時に該相溶化剤の前駆体(CP)と該アミノ,ヒドロキシ又はエポキシの化学品(本発明の中に該アミノの化学品がトリエチレンテトラアミン(TETA))を加えることが出来、且つ該混合機械を介し、該予定の温度下で、予定の回転数(1Hz乃至200Hz)にて押し付けて混練し、改質を行うが、更に該改質したポリアミド(MPA)とポリオレフィン(MPO)を熔融して紡績し、且つ反応性染料を利用し、染色を行い、つまり該ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染めを完成する。
以下の検測を介し、つまり本発明の濃い染め製造プロセスを経由することにより染色されたポリアミドとポリオレフィンが絶好の染色深さを確かに有することを、証明できる。
下記の表1は、慣用のナイロン(PA)の染色製造プロセス、及び本発明により染色された改質ポリアミド(MPA)が、60℃,80℃を経て反応性染料との染色を行った後に、その耐汚染堅牢度と耐変退色堅牢度の耐水洗堅牢度の検測を行う結果である。
Figure 0005066700
前述の表1の検測結果より了解できるのは、慣用のポリアミド(PA)の耐汚染堅牢度と耐変退色堅牢度が何れも4〜5級に落とされ、逆に本発明により染色された改質ポリアミド(MPA)の耐汚染堅牢度と耐変退色堅牢度が何れも5級(最高の等級)に落とされ、従って確かに本発明の濃い染め製造プロセスがポリアミド繊維の耐水洗堅牢度を大幅に向上できることを充分に証明できるものである。
下記の表2は、慣用のポリアミド(PA)の染色製造プロセス、及び本発明により染色された改質ポリアミド(MPA)が、80℃を経て反応性染料との染色を行った後に、その耐キセノン弧光性(耐日光堅牢度)の検測を行う結果である。
Figure 0005066700
前述の表2の検測結果より了解できるのは、慣用のポリアミド(PA)の耐キセノン弧光堅牢度(耐日光堅牢度)が何れも5〜6級に落とされ、逆に本発明により染色された改質ポリアミド(MPA)の耐キセノン弧光堅牢度(耐日光堅牢度)が何れも8級(最高の等級)に落とされ、従って確かに本発明の濃い染め製造プロセスがポリアミド繊維の耐日光堅牢度を大幅に向上できることを充分に証明できるものである。
下記の表3は、慣用のポリアミド(PA)の染色製造プロセス、及び本発明により染色された改質ポリアミド(MPA)が、60℃,80℃を経て反応性染料との染色を行った後に、その耐摩擦堅牢度の検測を行う結果である。
Figure 0005066700
前の表3の検測結果より了解できるのは、慣用のポリアミド(PA)の湿式耐摩擦堅牢度が何れも4級または4〜5級に落とされ、逆に本発明により染色された改質ポリアミド(MPA)の耐摩擦堅牢度が何れも5級(最高の等級)に落とされ、従って確かに本発明の濃い染め製造プロセスがナイロン繊維の耐摩擦堅牢度を大幅に向上できることを充分に証明できるものである。
図3を参照して示すように、これは、それぞれ慣用のポリアミド(PA)の染色製造プロセス及び本発明を経つことにより染色された改質ポリアミド(MPA)が、100℃を経て反応性染料との染色を行った後に、紫外線(UV)分光器を利用して染料の吸光度の検測を行う結果であるが、結果の中より観察できるのは、ただ慣用の染色製造プロセスにより染色されたポリアミド(PA)の吸光度が0.47だけで、そして本発明により染色された改質ポリアミド(MPA)について、テトラエチレンペンタアミン(TEPA)の含有量が0.5%,1%,1.5%と2%以下である時に、その吸光度がそれぞれ約0.9〜1.5の間にあり、確かに本発明の濃い染め製造プロセスがその染色性質を大幅に向上できることを充分に証明できるものである。
図4を参照して示すように、これは、それぞれ慣用のポリアミド(PA)の染色製造プロセス及び本発明を経つことにより染色された改質ポリアミド(MPA)が、100℃を経て反応性染料との染色を行った後に、分光測色計を利用してK/S値(色濃度)の検測を行う結果であるが、結果の中より観察できるのは、ただ慣用の染色製造プロセスにより染色されたポリアミド(PA)のK/S値が約19だけで、そして本発明により染色された改質ポリアミド(MPA)について、テトラエチレンペンタアミン(TEPA)の含有量が0.5%,1%,1.5%と2%以下である時に、そのK/S値がそれぞれ約28.7〜35.2の間にあり、確かに本発明の濃い染め製造プロセスがナイロン繊維の染色深さを大幅に向上できることを充分に証明できるものである。
前述の本発明の説明により、はっきり了解できるのは、本発明が慣用のナイロン繊維の染色製造プロセスとは異なるキーポイントが下記の通りである。
一、本発明が新規性と進歩性を有すること:慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセスが酸性染料を利用してナイロン繊維に対し、染色を行うが、該酸性染料とポリアミド繊維の間にイオン結合(ionic bond)と静電力(electrostatic force)の結合が形成され、その親和力(affinity)が比較的弱くなるが、そして本発明は、該反応性染料及び/又は酸性染料を利用して染色を行うが、それが優れたカラー・カバレージ,艶やかな色相と良好な再現性の特性を有し、一方、該反応性染料及び/又は酸性染料とポリアミド及びポリオレフィンの間に、極めて強い共有結合(covalent bond)の結合(bonding)が形成されることにより、染色した後のポリアミドとポリオレフィンが、絶好の染色堅牢度,耐日光堅牢度および耐水洗堅牢度を有するが、慣用のナイロン繊維の染色製造プロセスにより形成された結合の親和力が比較的弱くなり、中等度の濃度の染色効果のみを取得でき、染色堅牢度,耐日光堅牢度および耐水洗堅牢度が何れも不良である欠点を、有効に解決でき、従って本発明は、確かに新規性と進歩性を有する。
二、本発明が実用性を有すること:慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセスは、染色過程中で、均染剤または他の助剤を添加する必要があり、これにより、染色の染色品質を維持するが、そして本発明は、2回の改質を利用し、つまりポリアミドの分子鎖末端の該アミノ(−NH2)の含有量を大幅に増加でき、これにより、該反応性染料及び/又は酸性染料との結合(bonding)を行い、均一な染色効果を達成でき、同時にコストを大幅に低減でき、ひいては慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセスの染色品質の不均一および高コストの欠点を、有効に解決でき、従って本発明は、実用性を有する。
三、本発明が省エネルギー・炭素低減の低温染色可能性を有すること:慣用のナイロン繊維の染色過程で、温度100〜120℃以上の高温に染色する必要があり、エネルギーを消費して工数をつぶすが、そして本発明は、60℃以上になれば、染色でき、経済効果,低コストに合致し、且つ政府の提唱する「省エネルギー・炭素低減の政策」に応え、慣用のナイロン染色製造プロセスの高温に染色できる必要がある欠点を、有効に解決でき、従って本発明は、省エネルギー・炭素低減の価値を有する。
前述の詳細な説明は、本発明に対して実行可能な実施例の具体的な説明で、但し該実施例が本発明の特許請求の範囲を限定するために用いられるものではなく、例えば本発明の技術精神をまだ逸脱しない下で完成された等価な実施または変更が、何れも本発明の特許請求の範囲の中に含まれるべきである。
本発明のフローチャートの模式図である。 慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセスのフローチャートの模式図である。 それぞれ慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセス及び本発明を経つことにより染色されたポリアミドが、100℃を経て反応性染料との染色を行った後に、紫外線分光器を利用して染料の吸光度の検測を行う結果である。 それぞれ慣用のポリアミド繊維の染色製造プロセス及び本発明を経つことにより染色されたポリアミドが、100℃を経て反応性染料との染色を行った後に、分光測色計を利用して染料のK/S値(色濃度)の検測を行う結果である。 トリエチレンテトラアミン(TETA)の化学式を示す。 トリエチレンテトラアミン(TETA)の化学式を示す。

Claims (10)

  1. ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセスは、下記のステップに基づいて行うが、
    ポリアミドとポリオレフィンの中に相溶化剤の前駆体を加え、且つ混合機械を介し、予定の温度下で、予定の回転数にて押し付けて混練し、第1回目の改質を行うこと、
    該第1回目の改質したポリアミドとポリオレフィンの中に、アミノ,ヒドロキシ又はエポキシの化学品を加え、更に該混合機械を介し、該予定の温度下で、該予定の回転数にて押し付けて混練し、第2回目の改質を行うこと、
    該2回の改質したポリアミドとポリオレフィンを熔融して紡し、更に反応性染料及び/又は酸性染料を利用し、染色を行い、つまり該ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染めを完成することを特徴とする、ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス 。
  2. 該相溶化剤の前駆体は、アルキルカルボキシ化重合体,酸無水物基化重合体,ヒドロキシ化重合体,エポキシ化重合体とシアン酸基化合物の何れかより選択されることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス。
  3. 該アミノ化学品は、エチレンジアミン,ジエチレントリアミン,トリエチレンテトラアミン,テトラエチレンペンタアミン,ペンタエチレンヘキサアミン,ヘキサエチレンヘプタミンとポリエチレンポリアミンの何れか,及びその関連する誘導体より選択されることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス。
  4. ヒドロキシ基を有する化学品またはエポキシ基を有する化学品は、エポキシ樹脂及びそのエポキシ樹脂の関連する誘導体より選択されることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス。
  5. 第1回目の改質および第2回目の改質における温度は、150〜250℃であることを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス。
  6. ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセスは、下記のステップに基づいて行うが、
    ポリアミドとポリオレフィンの中に相溶化剤の前駆体とアミノ,ヒドロキシ又はエポキシの化学品を同時に加え、且つ混合機械を介し、予定の温度下で、予定の回転数にて押し付けて混練し、改質を行うこと、
    更に該改質したポリアミドとポリオレフィンを熔融して紡し、更に反応性染料及び/又は酸性染料を利用し、染色を行い、つまり該ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染めを完成することを特徴とする、ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス 。
  7. 該相溶化剤の前駆体は、アルキルカルボキシ化重合体,酸無水物基化重合体,ヒドロキシ化重合体,エポキシ化重合体とシアン酸基化合物の何れかより選択されることを特徴とする、請求項6に記載のポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス。
  8. 該アミノ化学品は、エチレンジアミン,ジエチレントリアミン,トリエチレンテトラアミン,テトラエチレンペンタアミン,ペンタエチレンヘキサアミン,ヘキサエチレンヘプタミンとポリエチレンポリアミンの何れか,及びその関連する誘導体より選択されることを特徴とする、請求項6に記載のポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス。
  9. ヒドロキシ基を有する化学品またはエポキシ基を有する化学品は、エポキシ樹脂及びそのエポキシ樹脂の関連する誘導体より選択されることを特徴とする、請求項6に記載のポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス。
  10. 第1回目の改質および第2回目の改質における温度は、150〜250℃であることを特徴とする、請求項6に記載のポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス。
JP2009212210A 2009-09-14 2009-09-14 ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス Expired - Fee Related JP5066700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009212210A JP5066700B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009212210A JP5066700B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011058149A JP2011058149A (ja) 2011-03-24
JP5066700B2 true JP5066700B2 (ja) 2012-11-07

Family

ID=43946087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009212210A Expired - Fee Related JP5066700B2 (ja) 2009-09-14 2009-09-14 ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5066700B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2715330B2 (ja) * 1990-03-30 1998-02-18 宇部興産株式会社 アルキレンオキサイドグラフトポリアミド組成物
JPH0860439A (ja) * 1994-08-11 1996-03-05 Teijin Ltd ポリマーブレンド繊維及びその混繊糸
JPH08269253A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Ube Ind Ltd 改質されたポリオレフィン樹脂組成物
JP3583520B2 (ja) * 1995-09-29 2004-11-04 帝人テクノプロダクツ株式会社 芳香族ポリアミドを含む繊維布帛の染色方法、および染色された芳香族ポリアミドを含む繊維布帛
US6723799B2 (en) * 2001-08-24 2004-04-20 E I. Du Pont De Nemours And Company Acid-dyeable polymer compositions
JP2008266864A (ja) * 2007-03-28 2008-11-06 Toray Ind Inc ポリアミド系長繊維

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011058149A (ja) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106120375B (zh) 一种环保型织物印染墨水及其制备方法
CN101871173B (zh) 一种活性染料的无醛固色剂
CN109930230A (zh) 一种共聚酰胺工业丝及其制备方法
US8038735B2 (en) Deep dyeing process of polyamide and polyolefin
CN105970688A (zh) 一种锦纶56纤维面料的酸性浴染色方法
CN102493232A (zh) 一种活性染料的无醛固色剂
Wang et al. Salt-free dyeing of ramie fabric with an amino-terminated hyperbranched polymer
KR100973987B1 (ko) 이염색성 폴리우레탄우레아 탄성사 및 그 제조 방법
CN106480534A (zh) 一种阳离子可染聚氨酯弹性纤维及其制备方法
CN105463621B (zh) 有机化改性纳米蒙脱土增强聚酰亚胺纤维的制备方法
TWI554547B (zh) Deeply Dyed Polyamide and Its Manufacturing Method
JP5066700B2 (ja) ポリアミド及びポリオレフィンの濃い染め製造プロセス
US9803315B2 (en) Cationizing agent, method for firmly fixing water-insoluble particles, and method for producing dyed material
CN1248303A (zh) 织物的染色
CN115894911B (zh) 环氧改性超支化聚酰胺-胺高分子聚合物、制备方法及应用
EP2292680B1 (en) Deep Dyeing Process of Polyamide and Polyolefin
CN202116842U (zh) 纤维染色装置
CN108286198B (zh) 锦纶针织面料练染一浴法高效短流程染整工艺
CN101988268B (zh) 聚酰胺与聚烯烃的深染工艺
Kamel et al. Surface modification methods for improving dyeability of acrylic fabric using natural biopolymer
JP3171720U (ja) 繊維染色装置
KR20100074587A (ko) 이염색성 폴리우레탄우레아 탄성사 및 그의 제조방법
TWI445734B (zh) 親水性陽離子可染耐隆材料及親水性雙色調耐隆纖維的製造方法
TW201104038A (en) Deep dyeing process of polyamide and polyolefin
CN113121990B (zh) 一种可染色的石墨烯-尼龙复合材料的制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5066700

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150824

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees