JP5065561B2 - 有機酸水溶液の精製 - Google Patents

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Description

【0001】
(発明の要約)
本発明は、総溶液に基づいて計算された、約275g/l以下のカルボン酸イオン、好ましくは250g/l以下のカルボン酸イオン、及び好ましくは1重量%未満のイオンの不純物を含んで成る、450℃未満の大気圧下沸点をもつ、有機酸の水溶液の精製のための方法及び装置、そしてとりわけ、450℃未満の大気圧下沸点をもつ有機酸の水溶液の、工業的規模の連続的精製及び濃厚化のための方法及び装置に関する。本発明に従う方法及び装置はまた、環状二量体が450℃未満の大気圧下沸点をもつ場合に、前記有機酸の環状二量体の製造及び精製のために使用することができる。
【0002】
本発明に関しては、有機酸はモノカルボン酸、ジカルボン酸及びポリカルボン酸を含む。更に、有機酸の用語は純粋な酸並びに実質的に純粋な酸と、場合によっては少量のオリゴマー化もしくは重合化した有機酸及び/もしくは有機酸の環状二量体との混合物を含んで成ると解釈することができる。これらの有機酸の例は、クエン酸、グリコール酸、酢酸、アクリル酸、メタクリル酸等である。有機酸は好ましくはα−ヒドロキシ酸、とりわけ乳酸である。同様に、α−ヒドロキシ酸及び乳酸の用語は、実質的に未重合α−ヒドロキシ酸もしくは未重合化乳酸と、恐らく少量の重合α−ヒドロキシ酸及び二量体の環状形態、もしくは乳酸及びジラクチド(二量体の環状形態)との混合物を意味するものと理解される。
【0003】
(先行技術)
国際公開第98/55442号パンフレットは、発酵もしく異なる発生源から得られるような乳酸の水溶液が少なくとも3段階を経過するこの種類の乳酸の精製法につき記載している。第1段階は乳酸の水溶液から乳酸のオリゴマー化を触媒することができるイオン物質の除去を含んで成り、そこで水溶液は80%未満、好ましくは50%未満、そしてとりわけ30%未満の乳酸を含む。好ましくは、カチオン物質を除去するためにカチオン交換装置を使用し、次に、アニオン物質を除去するためにアニオン交換装置を使用する。第2段階は減圧下蒸発により50〜90%、好ましくは70〜90%の濃度に溶液を濃厚化することを含んで成り、そこで圧力は50〜500mbar、そして好ましくは50〜250mbarであり、温度はできるだけ低く維持される。蒸発は好ましくは、流動フィルム蒸発の補助により実施される。第3段階は0.001〜100mbar、好ましくは0.1〜20mbar、そしてとりわけ1〜10mbarの圧力における蒸留を含んで成り、そこで、蒸発装置の壁の温度は80℃〜160℃、そして好ましくは110℃〜160℃である。蒸留は好ましくは、機械的に移動される薄膜蒸発装置もしくは短路蒸発装置の補助により実施され、純粋な乳酸を提供する。適当な場合には、濃厚化後の段階(post-concentration step)を第2段階と第3段階の中間に実施する。この濃厚化後の段階はまた、好ましくは、機械的に移動される薄膜蒸発装置もしくは短路蒸発装置を使用して、10〜500mbar、好ましくは50〜250mbarの圧力で、そして50℃〜150℃、好ましくは80〜120℃の温度で実施される。この後濃厚化においては、第1の濃厚化段階(段階2)から得られた溶液の濃度は100%乳酸に上昇させることができることが主張されている。
【0004】
本方法の1つの欠点は第1の濃厚化段階(段階2)においては、濃厚化乳酸を含む溶液と、実質的に水を含む画分との間の分離が低く、その結果、実質的に水を含む画分もまた有意な量の乳酸及び、その方法の収率に悪い影響をもつ不純物を含むことである。更にこの水分含有画分は、それが排出もしくはその方法に再循環することができる前に精製しなければならない。本方法のもう一つの欠点は、圧力の突然の降下(第1の濃厚化段階から第2の濃厚化段階に)である。液体相に対するこの混乱は、特に第1の濃厚化段階からの濃縮物が溶解された気体もしくは水分を含む場合には、第2の濃厚化段階における品質を低下させる。短路蒸発装置の欠点は、操作中に、内部コンデンサーに対する残留生成物の撥ね掛けが起こることである。
【0005】
乳酸のような有機カルボン酸の精製の他の方法はフランス特許第1.290.212号及び米国特許第1.594.843号明細書に記載されている。フランス特許明細書はカチオン物質を除去するためのイオン交換装置の使用につき記載している。米国特許第1.594.843号明細書は、27インチ水銀以上の真空下で450°F〜600°Fの温度で操作された、薄膜蒸発装置を使用する、乳酸の水溶液の精製につき記載している。これらの条件は約436mbar以下の圧力及び約232℃〜316℃の温度に相当する。これらの方法は不十分な純度の乳酸を提供する。
【0006】
ベルギー特許第9400242号明細書の実施例1は実験室規模の乳酸の短路蒸留につき記載している(使用された装置は0.06m2の蒸発及び凝縮表面積及び約0.04〜5kg/時間の処理量をもつ実験室規模の装置である)。圧力は50と130mbarの間で変動し、フィルム温度は100℃と125℃の間を変動し、流量は325と1150g/時間の間を変動した。収率は62〜95%を変動し、最高の収率は50mbarの圧力、100℃のフィルム温度及び1150g/時間の流量で得られた。
【0007】
(発明の詳細な記述)
本発明の目的は先行技術に従う方法の欠点を解決することである。従って、本発明は、総溶液に基づいて計算された、約275g/l以下のカルボン酸イオン、好ましくは250g/l以下のカルボン酸イオン、及び好ましくは1重量%未満の、好ましくは0.1重量%未満のそしてとりわけ、0.001〜0.01重量%のイオン不純物を含んで成る、450℃未満の、大気圧下沸点をもつ有機酸、好ましくはα−ヒドロキシ酸そしてとりわけ乳酸の、2段階以上の蒸留段階にさらされる、水溶液の精製法に関する。この方法はまた、二量体の沸点が450℃未満であると仮定して、有機酸の環状二量体の製造及び精製のために使用することができる。有機酸は好ましくは、α−ヒドロキシ酸そしてとりわけ乳酸である。この方法の一つの利点は、この第1蒸留段階の生成物の重量に基づいて計算された、少なくとも95重量%までの有機酸に、有機酸濃度が増加される第1蒸留段階において、1重量%未満の有機酸を含む水の画分が得られ、そのためこの水の画分は更なる精製なしに排出もしくは本方法中に再循環することができる点である。
【0008】
本発明に従うと、水溶液は好ましくは、80℃〜150℃、とりわけ100℃〜140℃の温度で、そして50〜250mbar、とりわけ60〜150mbarの圧力で第1蒸留段階において、減圧下蒸留される。しかし、圧力が50mbar未満であると、工程管理及び工程経済に不利な影響をもつ、放出される水蒸気を凝縮させるために外界温度(25℃)未満の温度の冷却水を使用する必要がある。
【0009】
第1蒸留段階において、水溶液はフィルム蒸発により蒸気相にもたらされる。このフィルム蒸発は1基以上の落下フィルム蒸発装置、拭き取りフィルム蒸発装置及び/もしくは薄膜蒸発装置を使用して達成することができる。この種類の蒸発装置は先行技術で知られており、例えばKirk-Othmer, Encyclopaedia of Chemical Technology, fourth edition, Volume 9, pp.959-981(1994)に記載されている。次に、蒸気は好ましくは、第1の蒸留管にとおし、そこで、2画分への分離が還流条件下で実施される。このようにして、実質的に水を含んで成り、上方画分の重量に基づいて計算された1重量%以下、好ましくは0.1重量%以下の有機酸を含む第1の上方画分、及び、下方画分の重量に基づいて計算した少なくとも95重量%、好ましくは99〜99.9重量%の総有機酸(TOA)を含む第1の下方画分(生成物)を得る。第1の下方画分ができるだけ最大量の総有機酸を含むことが望ましいことは当業者には明白であろう。従って、第1の下方画分は100重量%の有機酸から成ることができる。更に、第1蒸留段階に複数の蒸留管を使用することができることは当業者に明白であろう。
【0010】
総有機酸(TOA)含量は過剰塩基を使用することにより分子間エステル結合の加水分解後の酸含量であり、酸による逆滴定により測定される。従って、総有機酸含量はモノマーの酸、(環状及び/もしくは線状)二量体の酸、オリゴマーの酸及びポリマーの酸の量を与える。遊離有機酸(GOA)含量は塩基による直接的滴定により、すなわち分子間エステル結合の加水分解の前に測定される。モノマー有機酸(MOA)の含量は本明細書では、TOA−FOA<10%である場合は、
MOA=TOA−2×(TOA−FOA)
と定義される。
【0011】
第1段階で使用される第1の蒸留管は好ましくは、0.1〜10、好ましくは1〜10そしてとりわけ1〜5の段数(以下、プレート数ということもある)をもつ。
【0012】
次に第1蒸留段階の生成物を第2蒸留段階で、好ましくは真空下で蒸留し、少なくとも99.5重量%の純粋な総有機酸を含む上方画分及び蒸留残留物(下方画分)を形成する。本発明に関する限り、真空下は0.01〜50mbar、より好ましくは0.1〜20mbar、とりわけ1〜10、そしてより特別には2〜10mbarの圧力を意味するものと理解することができる。この第2段階において、温度は好ましくは80℃〜200℃、より好ましくは100℃〜200℃、とりわけ100℃〜140℃そしてより特別には110℃〜140℃である。第2蒸留段階は好ましくは1基以上の短路蒸留装置で、しかしとりわけ、前記に概説された撥ね掛けの欠点をもたない1基以上の真空蒸留ユニットで実施される。
【0013】
本発明のより好ましい態様に従うと、第2蒸留段階において、第1の蒸留段階からの生成物をフィルム蒸発により蒸気相にもたらし、次に蒸気を第2蒸気管にとおし、そこで、2画分への分離は還流条件下でもたらされる。この、より好ましい態様において、第1蒸留段階からの生成物(第1の下方画分)は好ましくは、1基以上の落下フィルム蒸発装置、拭き取りフィルム蒸発装置及び/もしくは薄膜蒸発装置を使用することにより蒸気相にもたらされる。第2の蒸留管は好ましくは、0.1〜10、より好ましくは1〜10、そしてとりわけ1〜5のプレート数をもつ。このように、実質的に有機酸を含んで成り、そして少なくとも99.5重量%の総有機酸を含む第2の上方画分(生成物)を得る。この第2蒸留段階の残留物(第2の下方画分)は実質的に、糖及びそれらから誘導された生成物、幾つかのモノマーの有機酸、残留の有機酸の二量体、三量体及びオリゴマー、有機酸の環状二量体(従って有機酸が乳酸である場合はジラクチド)並びに他の非揮発性成分を含む。第2蒸留段階においては複数の蒸留管を使用することができることは当業者に明白であろう。第2蒸留段階の、この、より好ましい態様は好ましくは、1基以上の短路蒸留装置を使用することができる前記のものと同様な圧力及び温度下で実施される。非常に純粋な有機酸を所望する場合は、この、より好ましい態様を使用して得た上方画分を前記のような真空下蒸留にかけることができる。
【0014】
本発明に従うと、第1蒸留段階からの生成物(第1の下方画分)はそれが第2蒸留段階を受ける前に状態調節段階(いわゆる「前フラッシュ」)を受けることが好ましく、この状態調節段階における圧力は好ましくは第2蒸留で使用したものと同様である。しかし、圧力はまた、より高く、すなわち最高50mbar(第1蒸留段階で使用することができる最低圧力)、そして好ましくは最高20mbar、そして少なくとも10mbar(第2蒸留段階で使用することができる最高圧力)でもよい。この好ましい態様は、水分の残留量及び溶解した気体を、生成物が第2蒸留段階を受ける前に除去する利点をもつ。例えば、第1蒸留段階からの生成物は例えば、96重量%の乳酸を含むことができ、前フラッシュの使用が乳酸含量を例えば99重量%まで増加させるので、第2蒸留段階においては、より純粋な乳酸を得て、より安定な操作を達成することができる。前フラッシュを使用して除去される水分画分は概括的に10〜50重量%、好ましくは10〜20重量%の総有機酸を含む。
【0015】
第2蒸留段階の残留物は本方法に再循環し、パージし、もしくは同様な方法でしかしより小規模で(これは第2の蒸留領域を要する)処理することができるが、好ましくは、とりわけ残留物が総残留物に基づいて計算して、約1重量%の総有機酸、酸の非揮発性残留二量体、オリゴマー及びポリマー及び二量体の環状形態(例えば酸が乳酸である時にはジラクチド)並びに糖を含むために、最初に解重合段階を受ける。有機酸が、それが酢酸である場合におけるような二量体化、オリゴマー化もしくは重合化を増加させることができる反応性の基を含まない場合は、このような解重合段階は省略することができることは当業者に明白であろう。
【0016】
解重合段階は好ましくは、好ましくは80〜100重量%の水分を含む、30〜70重量%の、好ましくは40〜60重量%の水流及び、70〜30重量%、好ましくは60〜40重量%の、第2蒸留段階の残留物を含んで成る混合物を、60〜100℃の温度で、1〜30時間、好ましくは1〜10時間、大気圧下で加熱することにより実施される。この水流は好ましくは、第1蒸留段階及び/もしくは前フラッシュから採取される。解重合段階からの生成物は好ましくは、第1蒸留段階に再循環され、パージされもしくは小規模の分離領域における類似の蒸留操作にかける。
【0017】
本発明に従う方法を使用して、例えば、還流下で2時間加熱後、60APHA単位以下、好ましくは40APHA単位以下そして、とりわけ、5APHA単位以下の色彩をもつ乳酸を得ることができる。これらのAPHA値はまた、他の有機酸についても達成することができる。
【0018】
本発明は以下の図面に基づいて更に説明される。
【0019】
(発明の詳細な記述)
図1は本発明に従う方法の好ましい態様を示す。この態様において、450℃未満の大気圧下沸点をもつ有機酸の水溶液の流れ[1](前記流れ[1]は約275g/l以下のカルボン酸イオンを含む)は、実質的に有機酸を含む下方画分[2]及び、実質的に水を含む上方画分[3]を形成するように第1蒸留段階を受ける。下方画分[2]は好ましくは、上方画分[4]及び下方画分[5]を形成するように「前フラッシュ」を受け、そこで上方画分「4]は実質的に水を含んで成り、下方画分[5]は実質的に有機酸を含んで成る。次に、下方画分[5]は実質的にもしくは完全に純粋な有機酸を含んで成る上方画分[6]及び、下方画分(残留物)[7]を形成するように第2蒸留段階を受ける。この下方画分[7]は好ましくは解重合段階を受け、そこで、好ましくは上方画分[3]及び[4]及び、適当な場合には更なる水から成る水流[10]が供給される。解重合段階の残留物、水流[9]は排出され、解重合段階の生成物、水流[11]は次の方法の一つで更に処理される。
1.パージ[12]、
2.小規模であるが、前記のような別の蒸留領域で処理される(従ってそれは更に蒸留の2段階及び好ましくは更に前フラッシュを含んで成る)[13]、もしくは
1.第1の蒸留段階に再循環[14]。
【0020】
本発明は更に、総溶液に基づいて計算された約275g/l未満のカルボン酸イオン、好ましくは250g/l未満のカルボン酸イオン、及び好ましくは1重量%未満のイオン不純物を含んで成る、450℃未満の大気圧下沸点をもつ有機酸の水溶液の精製のための、第1蒸留装置及び第2蒸留装置を含んで成る装置に関する。
【0021】
本発明の第1の好ましい態様に従うと、第1蒸留装置は、落下フィルム蒸発装置、拭き取りフィルム蒸発装置及び/もしくは薄膜蒸発装置のような1基以上のフィルム蒸発装置、並びに、0.1〜10、好ましくは1〜10、そしてとりわけ1〜5のプレート数をもつ1本以上の蒸留管を含んで成る。第2蒸留装置は好ましくは、真空下で作動する装置(すなわち0.01〜50mbar、より好ましくは0.1〜20mbar、そしてとりわけ1〜10mbarそして更にとりわけ、2〜10mbarの圧力下で操作することができる装置)を含んで成り、この装置は1基以上の短路蒸発装置もしくは真空蒸留ユニット、好ましくは真空蒸留ユニットを含んで成る。
【0022】
本発明の第2の、しかしより好ましい態様に従うと、第1及び第2蒸留装置は、フィルム蒸発装置が落下フィルム蒸発装置、拭き取りフィルム蒸発装置及び/もしくは薄膜蒸発装置であることができ、そして蒸留管が0.1〜10、好ましくは1〜10、そしてとりわけ1〜5のプレート数をもつ、1基以上のフィルム蒸発装置及び1本以上の蒸留管を含んで成る。
【0023】
図2は落下フィルム蒸発装置(外部のコンデンサー装置が通常存在するが、それは図示されていない)を略図で表す。この種類の装置は、その中に、加熱媒体が流入口及び流出口[22]及び[23]をとおるヒーター要素[21]が存在する容器[20]を含んで成る。蒸発される液体は流入口[24]をとおって蒸発装置中にとおり、そこで、上方画分[25]は最も揮発性の高い1種もしくは複数の成分を含み、下方の画分[26]は揮発性の最も弱い1種もしくは複数の成分を含む。上方画分は真空ライン[27]をとおって外部のコンデンサー装置に排出される。あらゆる残留物は流出口[28]をとおって除去することができる。落下フィルム蒸発装置の欠点は、ヒーター要素に沿って下方に流動する層状フィルムがいわゆる「ホットスポット」を形成し、その結果、精製される生成物が過熱されて、次に分解されることである。本事例では、この種類の「ホットスポット」は有機酸の、熱分解生成物への分解及び有機酸のオリゴマー化をもたらすかも知れない。この種類の蒸発装置の他の欠点は、容器中で発生する著しい温度差が最適な蒸留結果を達成させないこと、及びこの種類の蒸発装置内の圧力が、ヒーター要素の表面から外部のコンデンサー装置に向かって流動する蒸気により誘起される圧力降下のために20mbar未満にさせることができない点である。
【0024】
図3は拭き取りフィルム蒸発装置を略図で表す。この種類の装置は容器[30]及びそれに加熱媒体を流入口及び流出口[32]及び[33]をとおって通過させる加熱ジャケッ[31]を含んで成る。パドル、ワイパーもしくはスクレーパーのついた撹拌機[34]が、蒸発され、流入口[35]を経て装置中にとおされる液体がフィルムとして装置の加熱ジャケッの壁に分散されるように容器内に配置されている。最も揮発性の高い1種もしくは複数の成分は外部コンデンサー装置に真空ライン[36]を経て排出し、最も揮発性の弱い1種もしくは複数の成分は流出口[37]を経て排出する。拭き取りフィルム蒸発装置の最も重大な欠点は、ヒータージャケッの表面から外部コンデンサー装置へ流れる蒸気の圧力低下のために、操作圧の窓(operating pressure window)が最少(数mbarのみ)であることである。もう一つの欠点は、内部温度が低下するに従って、圧力を減少させなければならず、それが蒸気の容量の著しい増加及び高い流動抵抗をもたらすことである。後者の欠点は、外部コンデンサー装置をヒータージャケッの壁から短距離に配置されている内部コンデンサー装置で置き換えると克服することができ、そのため実際、短路蒸発装置が得られる。
【0025】
短路蒸発装置の略図は図4に示す。この種類の蒸発装置は容器[40]、加熱ジャケッ[41]、蒸発することができる液体のフィルムを適用するために外部モーターにより駆動されるロールワイパーシステム[42]、及び内部コンデンサー装置[43]を含んで成る。加熱媒体は流入口及び流出口[441]及び[442]を経てヒーターシェルを通過し、他方コンデンサー装置のための冷却水は流入口及び流出口[451]及び[452]を通過する。蒸発される液体は流入口[46]を経て蒸発装置に供給される。最も揮発性の高い成分は真空ライン[47]を経て排出され、生成物は流出ライン[48]を経て排出される。短路蒸発装置の利点はとりわけ、効率のよい熱移動及び「ホットスポット」の回避、加熱ジャケットの壁上における精製される生成物の短い滞留時間を伴う蒸留の連続的操作、並びに0.01barであることができる作業圧力である。しかし、短路蒸発装置は、作動中に内部コンデンサーに対して蒸留生成物の撥ね掛けが起こる欠点をもつ。
【0026】
図5A及び5Bは本発明の最も好ましい態様に従う真空蒸留ユニットを示す。これらの真空蒸留ユニットは蒸発される生成物のフィルムの蒸発のための容器[50、60]を含んで成り、前記容器には加熱ジャケッ[51、61]、供給物流入ライン[56、66]、残留物流出ライン[57、67]、及び蒸発される生成物のフィルムを提供するためのワイパーシステム(図示されていない)が付いている。蒸気は蒸留管[52、62]に通過する。蒸留管には充填物[53、63]、冷却装置[54、64]、真空ライン[55、65]及び、場合によっては充填物の上流の分配プレート(図示されていない)が付いている。
【0027】
蒸留管は好ましくは、0.1〜10、より好ましくは1〜10、そしてとりわけ1〜5のプレート数をもつ。容器[50、60]は好ましくは、例えば図2及び3に示したような、落下フィルム蒸発装置、拭き取りフィルム蒸発装置もしくは薄膜蒸発装置である。蒸留により最適な分離がもたらされるように、蒸留管[52、62]中では還流条件が実施される。この還流は再循環ライン[59、69]を経て蒸留管への生成物ライン[581、68]から排出する生成物を再循環することにより達成される。本事例の場合には有機酸及び不純物を含む蒸留管[57、67]からの下方生成物は好ましくは、装置[50、60、図示されていない]に再循環される。上方の生成物[581、581、68]は実質的に純粋な有機酸を含む。図5Aに従う装置中では、蒸気は余り純粋でない生成物(ライン[582]を経て蒸留管を排出する)及びより純粋な生成物(ライン[581]を経て蒸留管を排出する)に分離される。
【0028】
第2蒸留段階はより適切には、短路蒸留装置の代わりに、図5A及び5Bに示した真空蒸留ユニットを使用して実施することができることが判明した。
【0029】
図6A〜6Dは第1蒸留段階の好ましい態様を示し、そこで6Aは最も好ましくない態様を示し、6C及び6Dは最も好ましい態様を示す。前記に概説したように、第1蒸留段階は蒸発される生成物の蒸発のための容器[71]、すなわち拭き取りフィルム蒸発装置、薄膜蒸発装置もしくは落下フィルム蒸発装置、及び外部冷却装置[72]内で実施される。供給物は供給物流入ライン[73]を経て蒸発装置に流入し、そこで下方の物質は底の排出ライン[75]を経て蒸発装置を排出し、蒸発された生成物は生成物排出ライン[74]を経て排出する。蒸発された生成物は冷却装置[72]中で凝縮され、液体生成物はライン[76]を経て蒸留ユニットを排出する。図6Bに示すように、液体生成物の一部は、当業者に知られているように、分離を改善する還流を維持するために、ライン[77]を経て蒸発装置に再循環することができる。図6Cにおいて、供給物はライン[73]を経て蒸留管中に導入され、前記蒸留管はライン[74]を経て蒸発装置[71]と開放接触される。蒸留管内及び蒸発装置内(ライン[80]を経て蒸留管を排出する底の物質の一部もしくは全部がライン[79]を経て蒸発装置に再循環される)で実施される還流状態のために、蒸発装置/蒸留管の組み合わせ物内で分離が確立される。図6Dにおいては、図6Cの配置の変形が示され、そこで最も重要な変形は供給物が蒸留管中への代わりに蒸発装置中に導入されることである。
【0030】
従って、本発明に従うと、450℃未満の大気圧下沸点をもつ有機酸の水溶液が好ましくは以下の方法で精製される。
(A) 1基以上の落下フィルム蒸発装置、拭き取りフィルム蒸発装置及び/もしくは薄膜蒸発装置が使用される第1蒸留段階、
(B) 「前フラッシュ」、
(C) 1基以上の短路装置及び/もしくは真空蒸留ユニットを使用する第2蒸留装置、並びに
(D) 解重合段階(有機酸を二量体化、オリゴマー化そして/もしくは重合化することができる場合)。
【0031】
本発明に従うと、より好ましくは、有機酸の水溶液が以下の方法で精製される(本発明の最良の方法)。
(A) 1種以上の落下フィルム蒸発装置、拭き取りフィルム蒸発装置及び/もしくは薄膜蒸発装置が使用される第1蒸留段階、
(B) 「前フラッシュ」、
(C) 1種以上の短路装置及び/もしくは真空蒸留ユニットを使用する第2蒸留装置、並びに
(D) 解重合段階(有機酸を二量体化、オリゴマー化そして/もしくは重合することができる場合)。
【0032】
本発明に従うと、とりわけ、乳酸の水溶液が以下の方法で精製される。
(A) 1種以上の落下フィルム蒸発装置、拭き取りフィルム蒸発装置及び/もしくは薄膜蒸発装置が使用される第1の蒸留段階、
(B) 「前フラッシュ」、
(C) 1種以上の短路装置及び/もしくは真空蒸留ユニットを使用する第2蒸留装置、並びに
(D) 解重合段階(有機酸を二量体化、オリゴマー化そして/もしくは重合することができる場合)。
【0033】
【実施例】
(乳酸の色彩決定)
本方法はASTM D 5386−93に基づいている。乳酸の色彩は一連の基準APHA溶液を使用することにより視覚的に確定される。その代わりに、色彩は分光測定により決定することができる。
【0034】
基準溶液は以下のように調製される。K2PtCl6を1.245g及びCoCl2.6H2Oを1.000gの量を精製水に溶解する。次いで、37%HClの100mlを添加し、得られた溶液を精製水を添加することにより1000mlに希釈する。このストック溶液(500APHA単位)は以下の規定を満たさなければならない。
【0035】
Figure 0005065561
その後、基準溶液を100mlのメスフラスコ中にストック溶液1.0〜60.0mlをピペットで添加することにより5APHA単位の間隔で5〜300APHA単位から製造される。次いで、フラスコを精製水で100mlまでにする。新規の溶液を製造しなければならない場合は、同一のフラスコを同一溶液の製造のために使用しなければならない。
【0036】
視覚的方法においては、乳酸サンプルの色彩を、基準APHA溶液を対照として使用する、100mlの比色管を使用して光源上で測定する。分光測定法においては、基礎ラインを最初に設定し、次いで目盛り合わせをする。次いで、乳酸サンプルの吸収を測定し、APHA値を目盛り合わせ表から決定する。
(跳ね掛けの効果)
本発明に従う短路蒸発装置(SPE)もしくは真空蒸留ユニット(VDU)のどちらかの付いた商業的プラントから採ったサンプルをそれらの色彩につき分析した。生のサンプルの色彩のみならずまた、還流下で約2時間、サンプルを加熱後にも決定した。結果は表1に示す。
【0037】
Figure 0005065561
データは、ほとんど同様な操作条件下で、VDUはSPEよりも色彩に関してより良い製品の品質を与えたことを示す。
【0038】
サンプル及び供給物をそれらのCa2+含量につき更に分析した。Ca2+は、それが本発明に従う方法の条件下では蒸発しないので、撥ね掛けを決定するためのパラーターとして使用した。撥ね掛け因子は以下の式に従い計算した。
【0039】
%撥ね掛け={[Ca2+]distillate(蒸留物)/[Ca2+]feed(供給物)}
×100×0.75
[ここで、0.75の数字は分離を表す]。データは以下の表2に示される。これらのデータは撥ね掛けの回避(SPEの代わりにVDUを使用することにより)は製品の品質に著しく好都合な効果を有することを示す。
【0040】
Figure 0005065561
(a)量は0.03ppmの検出限度未満であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う方法のフロースキームを示す。
【図2】 落下フィルム蒸発装置の略図を示す。
【図3】 拭き取りフィルム蒸発装置の略図を示す。
【図4】 短路蒸発装置の略図を示す。
【図5A及び5B】 本発明の最も好ましい態様に従う真空蒸留ユニットの略図を示す。
【図6A〜6D】 第1蒸留段階の好ましい態様のフロー図を示す。

Claims (25)

  1. 総溶液に基づいて計算された275g/l以下のカルボン酸イオンを含んで成る、450℃未満の大気圧下沸点をもつ有機酸の水溶液の精製法であって、溶液が少なくとも第1及び第2蒸留段階を受け、該第1蒸留段階において、溶液がフィルム蒸発により蒸気相にもたらされ、蒸気が第1の蒸留管にとおされて、上方画分の重量に基づいて計算された1重量%以下の有機酸を含むフィルム蒸発された上方画分、及び、下方画分の重量に基づいて計算した少なくとも95重量%の総有機酸を含むフィルム蒸発された下方画分が得られ、そしてここで該下方画分が第2の蒸留段階にとおされる、上記精製法。
  2. 水溶液が総溶液に基づいて計算された1重量%未満のイオンの不純物を含む、請求項1記載の方法。
  3. 有機酸がα−ヒドロキシ酸である、請求項1又は請求項2記載の方法。
  4. α−ヒドロキシ酸が乳酸である、前記の請求項3記載の方法。
  5. 第1蒸留段階が80℃〜150℃の温度及び50〜250mbarの圧力で実施される、請求項1−4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 温度が100℃と140℃の間であり、そして圧力が60と150mbarの間である、請求項5記載の方法。
  7. フィルム蒸発が拭き取りフィルム蒸発装置、薄膜蒸発装置及び落下フィルム蒸発装置から成る群から選択されるフィルム蒸発装置を用いて達成される請求項1−6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 第1の蒸留管が0.1〜10の段数をもつ、請求項1−7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 第2蒸留段階が80℃〜200℃の温度及び0.01〜50mbarの圧力で実施される、請求項1−8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 温度が100℃と200℃の間であり、圧力が0.1と20mbarの間である、請求項9記載の方法。
  11. 第2の蒸留が1基以上の短路蒸留蒸発機及び/又は真空蒸留ユニットにおいて実施される、請求項1−10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 第2の蒸留が1基以上の真空蒸留ユニットにおいて実施される、請求項11記載の方法。
  13. 第2蒸留段階において、第1蒸留段階からの生成物がフィルム蒸発により蒸気相にもたらされ、蒸気が第2の蒸留管にとおされる、請求項1−12のいずれか1項に記載の方法。
  14. フィルム蒸発が拭き取りフィルム蒸発装置、薄膜蒸発装置及び落下フィルム蒸発装置からなる群から選択されるフィルム蒸発装置を用いて達成される、請求項13記載の方法。
  15. 留管が0.1〜10の段数をもつ、請求項13又は14記載の方法。
  16. 第1蒸留段階からの生成物が状態調節段階をとおされる、請求項1−15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 第2蒸留段階の残留物が解重合段階をとおされる、請求項1−16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 残留物重量に基づいて計算された、30〜70重量%の水流及び70〜30重量%の第2蒸留段階からの残留物を相互に混合し、混合物を1〜30時間の間、大気圧下で60℃〜100℃の温度で加熱し、そこで、水流が、水流の重量に基づいて計算された80〜100重量%の水を含む、請求項17記載の方法。
  19. 解重合段階から得た生成物をパージし、第2蒸留領域に移すかもしくは第1蒸留段階に戻す、請求項17又は18記載の方法。
  20. 方法を連続的に実施する、請求項1−19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 総溶液に基づいて計算された275g/l以下のカルボン酸イオンを含んで成る、450℃未満の大気圧下沸点をもつ有機酸の水溶液の精製のための装置であって、装置が第2蒸留装置に操作可能に連結された第1蒸留装置を含んで成り、ここで第1蒸留装置が第1フィルム蒸発装置及び第1蒸留管を含んで成り、第1フィルム蒸発装置の蒸気相出口が第1蒸留管に連結され、第1フィルム蒸発装置の下方画分出口が第2蒸留装置に連結され、そして第2蒸留装置が第2フィルム蒸発装置と第2蒸留管を含んで成る、上記装置
  22. フィルム蒸発装置が拭き取りフィルム蒸発装置、薄膜蒸発装置及び落下フィルム蒸発装置から成る群から選択される、請求項21記載の装置。
  23. 蒸留管が0.1〜10段数をもつ、請求項21又は22記載の装置。
  24. 状態調節装置を含んで成る、請求項21〜23の1項に記載の装置。
  25. 解重合装置を含んで成る、前記請求項21〜24の1項に記載の装置。
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