JP5065067B2 - レーザ加工装置 - Google Patents
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Description
以上のように、印刷可能領域に繰り返しパターンと単一パターンとを形成する場合に、2度の加工指令操作とファイル切替操作を行う必要があり手間がかかっていた。
本発明によれば、繰り返し加工を行うべき第1の加工パターンと繰り返し加工を行うべきでない第2の加工パターンとを設定可能とされている。また、第1の加工パターンと第2の加工パターンとの指定順序を指定可能とされている。そして、一生成指令をトリガとして、第1の加工パターン及び第2の加工パターンの指定を上記指定順序に従って切り替えつつ、これらの第1の加工パターン及び第2の加工パターンについて座標データの生成及びワークへのレーザ加工を実行する。即ち、第1の加工パターンについては、その加工位置に基づく複数個所を加味した複数の第1の加工パターンの座標データを生成し、第2の加工パターンについては、その加工位置に基づく一箇所を加味した第2の加工パターンの座標データを生成する。そして、この生成された座標データに基づきレーザ加工を行う。
つまり、一の生成指令に基づき、繰り返し加工すべき加工パターンと、繰り返し加工すべきでない加工パターンとをまとめて加工可能領域内に形成することができる。従って、複数の加工指令操作やファイル切替操作を行う必要がない。
(レーザマーキング装置の全体構成)
本実施形態のレーザマーキング装置10(レーザ加工装置の一例)は、図1に全体が示されており、同図において、符号210は、レーザ光源であって、ここから出射されたレーザ光はガルバノミラー220によって向きが変更される。ガルバノミラー220は、一対のガルバノミラー220V,220Wを備えており、一方のガルバノミラー220Wは、駆動手段220Yによって縦方向に角度を変移させることができ、他方のガルバノミラー220Vは、駆動手段220Xによって横方向に角度を変移させることができる。これら両ガルバノミラー220V,220Wにより、レーザ光が2方向に向きを変えられ、そのレーザ光の照射点(以下、「マーキングポイント」という)が、ワークW上を二次元的に移動する。なお、レーザ光源210、ガルバノミラー220V、220W、及び、駆動手段220X、220Yがレーザ加工手段の一例である。
レーザマーキング装置10の電気的構成は、図2に示されており、レーザ光源210及びガルバノミラー220を含むヘッド部200(レーザ加工手段の一例)と、コントローラ部100とが、それぞれのラインドライバ/レシーバ50A,50Bを介して接続されている。
次に、このレーザマーキング装置10により、例えば図3に示す加工パターンを形成する場合を例に挙げて本実施形態の動作を説明する。図3には、矩形状のトレイ2上に、複数のワークWが行列状に配列された図が示されている。そして、各ワークWには同じ内容の第1の加工パターンP1(例えば製造番号や製造年月日など 同図中では「ABCD 1234」)を繰り返し形成する必要がある。一方、トレイ2の所定の一箇所(ワークWの配列形式に従わない箇所)に、上記第1の加工パターンP1とは異なる第2の加工パターンP2(たとえばロット番号やトレイ番号など 同図中では「Lot.NO」)を形成する必要がある。
使用者は、まず設定部110にてマーキングすべき第1及び第2の加工パターンP1、P2、及び、それぞれの加工位置を設定する。具体的には、設定部110に設けられたディスプレイには複数のタグが選択的に表示される。このうち、設定部110での操作により繰り返し加工タグを指定すると、図4に示すような入力画面が表示される。この入力画面には、繰り返し加工を行うべき1又は複数(本実施形態では2つ)の第1の加工パターンP1(P1A,P1B)が入力可能になっており、各加工パターンごとの基本加工位置、及び、繰り返し加工に関する情報を入力できるようになっている。
「基本加工位置」は、上記加工可能領域E(図3参照 設定部110にて加工パターンを設定可能な領域)におけるXY座標系の各座標位置であり、図3の紙面横方向(右方向が正)における位置であるX座標位置と、紙面縦方向(下方向が負)における位置であるY座標位置とがある。本実施形態では、「ABCD」なる第1の加工パターンP1Aについて、基本加工位置を例えばXY座標系の原点位置(0.000,0.000)とし、「1234」なる第1の加工パターンP1Bについて、基本加工位置を例えば(0.000,−3.000)とする。なお、加工パターンの深さ、加工幅や大きさなどの情報も、各加工パターンごとに入力できる構成としてもよい。
次に、使用者が設定部110での操作により単一加工タグを指定すると、図5に示すような入力画面が表示される。この入力画面には、繰り返し加工を行わない1又は複数(本実施形態では1つ)の第2の加工パターンP2が入力可能になっており、その第2の加工パターンP2の加工位置を入力できるようになっている。
更に、使用者が設定部110での操作によりファイル指定タグを指定すると、図6に示すような入力画面が表示される。このとき設定部110は指定手段として機能する。この入力画面では、上記繰り返し加工ファイルに基づくレーザ加工処理と、単一加工ファイルに基づく処理との順序を指定することができる。例えば各ファイル名の右側のボックスに指定順位を入力できるようになっている。
なお、例えば繰り返し加工ファイル及び単一加工ファイルのうち一方の指定順位を入力しないことで、その一方のファイルに基づく処理を行わないようにすることができる。
なお、繰り返し加工、単一加工及び指定順序に関する全ての項目を入力した後に確定操作することにより、上記繰り返し加工ファイル、単一加工ファイル及び指定順序に関する情報を生成し、記憶手段124に記憶させる構成であってもよい。
データ生成手段120は、一生成指令をトリガとして上記繰り返し加工ファイル及び単一加工ファイルについて、上記指定順序に従って座標データの生成を開始する。ここで、「生成指令」とは、データ生成手段120が加工パターンや加工位置に関する情報から座標データを生成する動作を開始するトリガとなる指令であり、この一例としては、例えばユーザによる設定部110での加工開始指令がある。また、例えばレーザマーキング装置10は、搬送ラインによって順次搬送される各ワークに対して加工を行うように使用される場合がある。この場合、例えばレーザマーキング装置10に対して搬送方向上流側にセンサを設けて、このセンサが各ワークを検出する度にする検出信号をレーザマーキング装置10が受けることを、生成指令のトリガとしてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、レーザ加工装置の一例としてレーザマーキング装置を挙げたが、これに限らず、レーザ光によってワークを加工する装置であればよく、例えばレーザ光をポリゴンミラーによって走査してレーザ加工を行う装置や、複数のレーザ照射部が配列されたドットマーキング装置などであってもよい。
110…設定部(設定手段、指定手段)
120…データ生成手段(切替手段)
P1、P2…加工パターン
E…加工可能領域
Claims (1)
- 加工パターン、及び、加工可能領域中における当該加工パターンの加工位置を設定するための設定手段と、
前記設定手段で設定された加工パターン及び加工位置に基づき、その加工位置を加味した加工パターンの座標データを生成する動作を、一の生成指令をトリガとして実行するデータ生成手段と、
前記データ生成手段で生成された座標データに基づき、レーザ光により前記加工パターンをワークに形成するレーザ加工手段と、を備えるレーザ加工装置であって、
前記設定手段は、同一加工パターンを前記加工可能領域中における複数個所に繰り返し形成する、繰り返し加工を行うべき第1の加工パターンと、前記繰り返し加工を行うべきでない第2の加工パターンとを設定可能とされ、
前記第1の加工パターンと前記第2の加工パターンとの指定順序を指定する指定手段と、
前記生成指令をトリガとして、前記第1の加工パターン及び前記第2の加工パターンの指定を前記指定手段で指定された指定順序に従って切り替えて、これらの第1の加工パターン及び第2の加工パターンについて前記データ生成手段による座標データの生成及び前記レーザ加工手段によるレーザ加工を実行させる切替手段と、を備えるレーザ加工装置。
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