JP5064076B2 - ディスク装置 - Google Patents
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Description
この構成によれば、クランパは、ディスクに当接するクランパ本体と、このクランパ本体にばね付勢して設けられたフランジ体とを備えるため、このばねを変形させて、クランパ本体とフランジ体との間に支持部材を進入させることにより、この支持部材にクランパをワンタッチで取り付けることができる。このため、クランパを支持部材に取り付ける際の作業工程の低減化及び簡素化を図ることができ、ひいては作業効率の向上を図ることができる。
図1は、本実施の形態に係るディスクプレーヤ(ディスク装置)の外観を示す斜視図である。このディスクプレーヤには、CD、DVD等の例えば直径8cmや、直径12cm等の大きさの異なる記録媒体ディスクが引き込まれて、このディスクに記録された情報が再生される。符号1は本体を示し、この本体1は板金製のシャーシ3を備えている。このシャーシ3はロアーシャーシ5と、このロアーシャーシ5の上方を覆うアッパーシャーシ7とを備え、その内側には、図1では図示を省略したが、ディスクをローディングするためのローディングメカニズム、ローディングされたディスクをクランプするためのクランプメカニズム、クランプされたディスクをドライブするためのドライブメカニズム等が設けられている。
このドライブユニット9は、図4及び図5に示すように、ベースプレート13と、このベースプレート13の後端部の両側にヒンジ15で連結され、前端部17Aを閉じる方向にばね付勢されて、ベースプレート13と協働してディスクを挟持するクランププレート17とを備えている。このクランププレート17は、前端部17A上の略中央にクランパホルダ(支持部材)18を備え、このクランパホルダ18の先端に形成された支持部18Aにはクランパ19が回転可能に支持されている。また、ベースプレート13には、クランパ19に対向する位置にマグネット入りのターンテーブル21が支持されている。そして、後述するように、ディスクが挿入されてクランププレート17が閉じると、上記クランパ19とマグネット入りのターンテーブル21とで挟持(クランプ)されてディスクが回転可能になる。
このローディングローラ25は、挿入口23へのディスクの挿入が検知されると、モータ24により駆動されて、当該ディスクを本体1内に引き込む。このローディングローラ25は、ローラプレート27に支持され、このローラプレート27の基部は、ヒンジピン28によりロアーシャーシ5に連結されている。よって、このローディングローラ25は、ヒンジピン28を中心としたローラプレート27の揺動により、その高さ位置を変位させて、ディスクと離接可能に構成されている。また、ローラプレート27は、図示を省略したばねにより、このローラプレート27の前端を下げて、ローディングローラ25を持ち上げる方向に付勢されている。
トリガープレート31の他端31Bは、ドライブユニット9の外側に延出し、ドライブユニット9の外壁に沿って下方に折り曲げられている。この他端31Bは、ロアーシャーシ5に配置されたトリガー35の後面35Kに当接する。そして、ディスクが本体1に引き込まれ、爪部32,33のいずれかに当接し、トリガープレート31が反時計方向に回動すると、このトリガープレート31が、トリガー35を前進(矢印Xの方向)させる。このトリガー35は、図4に示すように、ばね34により、通常時、他端31B側(矢印Yの方向)に付勢されている。
トリガー35がファイナルギア37に噛み合い、ストロークエンドに移動した後、トリガーカム41を押し出し、トリガーカム41のラックがファイナルギア37と噛み合い、トリガーカム41が前進(矢印Xの方向)する。
ディスクをイジェクトした後に、ローディング待機の状態となる。イジェクトもしくはローディング待機の状態では、ドライブユニット9が、図示を省略した機構によりシャーシ3にロックされる。
クランププレート17には、図6に示すように、本体1内に引き込まれたディスクの外周部に当接し、このディスクをクランプ位置に案内する一対のガイドアーム43、44が設けられている。これらガイドアーム43、44は、クランププレート17の先端のクランパ19に対しほぼ中心振り分けで配置され、当該ガイドアーム43、44の前端には、ディスクに当接する当接部43A、44Aが形成される。ガイドアーム43、44の後端には軸受部43B、44Bが形成され、これら軸受部43B、44Bは、クランププレート17から下方に延出するピン45、46に遊嵌される。また、これらガイドアーム43、44は、ばね47、48により、閉じる方向(矢印Aの方向)に付勢されている。また、ガイドアーム43、44の上面には、図7に示すように、クランププレート17に形成されたガイド孔49、50(図6)を通じて当該クランププレート17の上面側に延在するガイドピン43C、44Cが設けられている。
また、セレクタプレート53には、本体内にディスクが挿入されていない初期状態において、上記ガイドアーム43、44のガイドピン43C、44Cと係合する係合溝53E、53Fが形成されている。この係合溝53E、53Fとガイドピン43C、44Cとが係合することにより、ガイドアーム43、44の動作が規制される。また、係合溝53E、53Fは、セレクタプレート53の付勢方向(時計方向)側が開放されており、このセレクタプレート53が反時計方向に回動すると、ガイドピン43C、44Cが係合溝53E、53Fから離脱して、ガイドアーム43、44の動作が可能となる。
スライドプレート52の移動に伴い、このスライドプレート52に係合されたセレクタプレート53の連結部53Aが前方に引っ張られるため、このセレクタプレート53は、ばね61に抗して反時計方向(矢印E方向)に回動する。この回動により、ガイドアーム43、44のガイドピン43C、44Cが係合溝53E、53Fから離脱するため、当該ガイドピン43C、44Cの動作が可能となる。
これによれば、図9に示すように、ディスク100の外周部100Aがガイドアーム43、44の当接部43A、44Aと当接することにより、このガイドアーム43、44が徐々に側方(矢印B方向に)に開き、当該ガイドアーム43、44によってディスク100がクランプ位置に案内される。
これによれば、図11に示すように、ガイドアーム43、44は初期位置の状態から動作しないため、ディスク200の外周部200Aがガイドアーム43、44の当接部43A、44Aと当接することにより、このディスク200がクランプ位置に案内される。
上述のように、セレクタプレート53は、ターンプレート51の動作に連動してピン60と中心に回動するようになっている。本構成では、セレクタプレート53には、図12に示すように、その後端部53Gから当該セレクタプレート53の延在方向に沿って延出する片53Hが一体に形成されている。また、トリガープレート31には、上記セレクタプレート53の片53H上に位置するように、当該トリガープレート31の前端部から前方に延出する作動片31Cが形成されている。
また、クランププレート17の上面には、上記作動片31Cの下方に、このクランププレート17の一部を切り起こした凸部70が形成されている。この凸部70は、本体1の後方から前方へ向けて上昇するように傾斜した後、先端部が略水平に形成されている。
そして、セレクタプレート53の回動に伴い、このセレクタプレート53の片53Hがクランププレート17の凸部70上を移動することにより、この片53Hの位置が上方に移動する。これによれば、図14に示すように、この片53H上に延在するトリガープレート31の作動片31Cが当該片53Hにより上方に持ち上げるため、このトリガープレート31の爪部32をローディング経路RKから退避させることができる。従って、12cm径のディスク100は、上記ローディング経路RKを搬送されてトリガープレート31の爪部33に当接してクランプが実行される。
この場合、セレクタプレート53の片53Hの厚みを調整することにより、上記爪部32をローディング経路RKから退避させる際のストロークを調整することができる。これによれば、上記爪部32を確実にローディング経路RKから退避させることが可能となる。
また、第1クランパ部材130は、その上面略中央部に、上記ターンテーブル21のディスクスピンドル部(不図示)と係合するように形成された略円柱状に突出する突出部131を備え、この突出部131に上記第2クランパ部材140が固定される。突出部131の上面には、後述する第2クランパ部材140の係止爪143をそれぞれ係止する複数(本実施形態では3つ)の係止溝132が形成されている。この係止溝132は、第2クランパ部材140を突出部131に重ね合わせ、この第2クランパ部材140を所定方向(本実施形態では時計方向)に回転させることによって、上記係止爪143と係止するようになっている。また、突出部131の上面には、係止溝132の近傍にそれぞれボス133が立設されている。
また、基部141には、係止爪143を上記突出部131の係止溝132に係止した際に、この突出部131のボス133が嵌るボス孔144が形成されている。このボス孔144に上記ボス133が嵌ることにより、第1クランパ部材130に対する第2クランパ部材140の回転が規制されるため、この第2クランパ部材140の係止爪143が第1クランパ部材130の係止溝132から離脱することが防止される。
また、本構成では、第2クランパ部材140は板ばね材で形成されている。このため、係止溝132に係止爪143を係止した場合には、この係止爪143のばね力によって、第2クランパ部材140は、第1クランパ部材130に密接する方向にばね付勢される。これによれば、ボス133はボス孔144からより一層抜けにくくなるため、係止爪143が係止溝132から離脱することが一層防止される。
また、基部141の中央部には上方に突出し、クランパ19が回転する際の回転中心となる軸部145が形成されている。
また、孔部150の側方には、この孔部150に連なる2つの切り欠き部151、151が形成されている。この切り欠き部151は、上記フランジ142よりも幅広に形成され、このフランジ142と第1クランパ部材130との間にクランパホルダ18の支持部18Aを進入させる際に用いられるものである。
また、本構成では、クランパホルダ18の支持部18Aには、切り欠き151の終端部に連なり、上記孔部150の中心上部に延在する軸当接部152が形成されている。この軸当接部152は、支持部18Aに支持されたクランパ19の軸部145と当接し、クランパ19が回転する際の軸受けとして機能する。
まず、図17に示すように、第1クランパ部材130の突出部131の上面と、第2クランパ部材140の基部141の底面とが当接するように、これら第1クランパ部材130及び第2クランパ部材140を重ね合わせる。次に、第2クランパ部材140を時計方向(図中矢印U方向)に回転させ、第2クランパ部材140の係止爪143と、第1クランパ部材130の係止溝132とを係止させる。この場合、図18に示すように、第1クランパ部材130のボス133を第2クランパ部材140のボス孔144に嵌入するまで、この第2クランパ部材140を回転する。これにより、第1クランパ部材130に対する第2クランパ部材140の回転が規制されるため、この第2クランパ部材140の係止爪143が第1クランパ部材130の係止溝132から離脱することが防止される。
これにより、支持部18Aの後端部分18A2側におけるフランジ142を上記孔部150内に位置させることができるため、この孔部150を通過させ、上記フランジ142を支持部18Aの上方に延在させることができる。そして、最後に、支持部18Aの前端部分18A1を、第1クランパ部材130と第2クランパ部材140との間から離脱させることにより、図20に示すように、クランパ19のフランジ142がクランパホルダ18の支持部18Aに支持される。
3 シャーシ
5 ロアーシャーシ
7 アッパーシャーシ
9 ドライブユニット(クランプ機構)
13 ベースプレート
17 クランププレート
18 クランパホルダ(支持部材)
18A 支持部
18A1 前端部分
18A2 後端部分
19 クランパ
21 ターンテーブル
100 ディスク
100A 外周部
130 第1クランパ部材(クランパ本体)
131 突出部
132 係止溝
133 ボス
140 第2クランパ部材(円板部材)
141 基部
142 フランジ(フランジ体)
143 係止爪(ばね、板ばね)
144 ボス孔
145 軸部
150 孔部
151 切り欠き部
152 軸当接部
200 ディスク
200A 外周部A
Claims (4)
- 本体内にローディングされたディスクを、ターンテーブルと、このターンテーブルに対向するクランパとでクランプするクランプ機構を備えるディスク装置において、
このクランプ機構は、前記クランパを回転自在に支持する支持部材を備え、
前記クランパは、前記ディスクに当接すると共に当該ディスクと当接する面と反対の面に突出する突出部を有するクランパ本体と、このクランパ本体の前記突出部に密接する方向にばね付勢して設けられた円板部材とを備え、この円板部材の縁部にフランジ体を備え、
前記支持部材には、前記フランジ体よりも小径の孔部と、この孔部に連なる切り欠き部とが形成され、前記円板部材が前記クランパ本体の突出部から離間するように前記ばねを変形させて、前記切り欠き部を通じて前記クランパ本体と前記フランジ体との間に前記支持部材を進入させ、前記クランパ本体と前記フランジ体を当該支持部材に回転自在に支持可能に構成したことを特徴とするディスク装置。 - 前記円板部材は、前記クランパ本体の前記突出部に形成された係止溝に嵌る係止爪を備え、この係止爪は板ばねで形成されたことを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
- 前記支持部材、前記クランパ本体及び前記フランジ体は、それぞれ板材で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のディスク装置。
- 前記支持部材は、前記切り欠きの終端部に連なり、前記孔部の中心上部に延在するとともに、前記クランパに形成された軸部と当接し、当該クランパが回転する際の軸受けとして機能する軸当接部を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のディスク装置。
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