JP5063224B2 - 投射レンズ及び画像投射装置 - Google Patents

投射レンズ及び画像投射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5063224B2
JP5063224B2 JP2007175065A JP2007175065A JP5063224B2 JP 5063224 B2 JP5063224 B2 JP 5063224B2 JP 2007175065 A JP2007175065 A JP 2007175065A JP 2007175065 A JP2007175065 A JP 2007175065A JP 5063224 B2 JP5063224 B2 JP 5063224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens unit
optical axis
projection
negative lens
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007175065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009014905A5 (ja
JP2009014905A (ja
Inventor
和宏 猪子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007175065A priority Critical patent/JP5063224B2/ja
Priority to EP08011507A priority patent/EP2012163B1/en
Priority to US12/147,626 priority patent/US7830604B2/en
Priority to CN2008101357307A priority patent/CN101339286B/zh
Priority to CN201210028219.3A priority patent/CN102565998B/zh
Publication of JP2009014905A publication Critical patent/JP2009014905A/ja
Publication of JP2009014905A5 publication Critical patent/JP2009014905A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5063224B2 publication Critical patent/JP5063224B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/16Optical objectives specially designed for the purposes specified below for use in conjunction with image converters or intensifiers, or for use with projectors, e.g. objectives for projection TV
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0025Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration
    • G02B27/0068Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for optical correction, e.g. distorsion, aberration having means for controlling the degree of correction, e.g. using phase modulators, movable elements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、画像投射装置その他の光学機器に使用される投射レンズに関する。
プロジェクタ等の画像投射装置に用いられる投射レンズは、色合成光学系との干渉を避けるため、長いバックフォーカスを必要とする。このためプロジェクタ用投射レンズは、絞りよりもスクリーン側に強い負の屈折力を配した、いわゆるレトロフォーカスタイプのレンズ構成が採用される場合が多い。
ただし、レトロフォーカスタイプのレンズは、主にその非対称性から距離変動による像面湾曲が発生し易い、つまり、投射距離が変わると画質が変化し易いという特徴がある。しかも、最近では、投射距離をできるだけ短くしたいという要望から投射レンズの広角化が進み、上記特徴がさらに顕著に表れるとともに、液晶パネル等の画像形成素子の高解像化によって像面湾曲の距離変動の影響が許容できなくなりつつある。
像面湾曲の変動を低減する方法には、フローティングと呼ばれる方法がある。フローティングでは、フォーカシングに際して複数のレンズユニットを、像面湾曲を互いに相殺し合うように同時に光軸方向に移動させる。プロジェクタ用投射レンズにおいてフローティングを用いた例としては、特許文献1に開示されたものがある。
特開2005−352407号公報
しかしながら、特許文献1にて開示されたフローティングを実現するためには、カム機構のみならずヘリコイド機構も使用して複雑なメカ構成を投射レンズに設ける必要がある。このため、投射レンズが大型化し易いだけでなく、製造上のばらつきも発生し易く、投射レンズの性能のばらつきを招く。
本発明は、簡易な構成によって像面湾曲の発生やその変動を低減することができるようにした投射レンズ、及びこれを備えた画像投射装置、光学機器を提供する。
本発明の一側面としての投射レンズは、物体からの光束を被投射面に投射する投射レンズであって、負レンズユニットを含み、前記被投射面における像面湾曲の方向とは反対方向に像面が倒れるように前記負レンズユニットを該投射レンズの光軸に対して傾ける機構を有し、前記負レンズユニットは前記投射レンズの光軸方向に移動可能なレンズユニットであり、前記機構は、前記負レンズユニットの光軸方向における位置に応じて前記負レンズユニットを傾ける量及び方向を変化させ、前記負レンズユニットは、前記投射レンズを構成する他のレンズユニットよりも被投射面側に配置されたレンズユニットであり、前記機構は、前記負レンズユニットが前記光軸に対して傾いていない状態において前記像面のうち最も大きな像面湾曲が生じる部分が前記光軸に直交する面に近づく方向に前記負レンズユニットを前記光軸に対して傾け、前記投射レンズは、前記光軸に直交する方向のうち一方の側に位置する前記物体からの光束を他方の側に位置する前記被投射面に投射し、前記物体のうち最も前記光軸に近い位置及び最も光軸から離れた位置の前記光軸に直交する方向での位置をそれぞれSu及びSbとし、これらの位置に対応する像面上の位置での像面湾曲量をそれぞれΔW(Su)及びΔW(Sb)とし、像面傾き量θを、
θ=tan −1 [{ΔW(Sb)−ΔW(Su)}/(Su―Sb)]
とし、前記負レンズユニットを傾けたときに発生する前記像面の傾き量をαとしたとき、
前記負レンズユニットの傾け量Dが、
θ/2α<D<2θ/α
を満たし、
前記負レンズユニットを前記光軸の方向に移動させることによって、フォーカス調整を行い、一番遠い距離にフォーカス調整した場合と、一番近い距離にフォーカス調整した場合とでは、前記負レンズユニットの光軸と垂直な平面に対する傾きが、逆向きになっていることを特徴とする。
なお、上記投射レンズを用いた画像投射装置も本発明の他の側面を構成する。
本発明によれば、負レンズユニットを単独で傾き移動させる簡易な構成により、像面湾曲及びその投射距離に応じた変動を低減することができる。したがって、投射距離にかかわらず良好な画像を投射可能な画像投射装置や光学機器を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1であるプロジェクタ用投射レンズを概略的に示している。本実施例では、説明を簡単にするために、フラットなスクリーン等の被投射面上の各点から射出した光束が、投射レンズによって液晶パネル等の画像形成素子上に結像するものとする、いわゆる逆投影の方法で説明する。したがって、以下の説明では、スクリーン側(拡大側又は拡大共役側)を物体側、画像形成素子側(縮小側又は縮小共役側)を像面側とそれぞれ定義し、被投射面上の各点から射出した光束が結像してできる面を像面と称する。また、本来フラットな像面が形成されるべき面を予定像面と称する。
なお、実際には、画像形成素子側は物体側であり、該画像形成素子の各点から射出した光束が予定像面である被投射面(以下、スクリーンという)上に像面を形成する。スクリーン側とは、被投射面側と同義である。
図1において、Iは投射レンズPLの一部を構成する、光軸方向に移動可能な第1レンズユニットである。第1レンズユニットIは、負の屈折力のレンズユニット光学ユニット)である。IIは第1レンズユニットIよりも像面側(実際にはスクリーン側)に配置され、投射レンズPLを構成する第2レンズユニットである。第2レンズユニットIIは、1つ以上のレンズユニット(複数のレンズユニットであればなお良い)により構成されている。
また、IEは予定像面に配置された液晶パネル等の画像形成素子である。画像形成素子IEは、不図示の画像供給装置(パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等)からの画像信号に応じた原画(画像)を形成する。また、AXLは投射レンズPLの光軸である。
ここで、図の左右方向をz方向と定義し、逆投影の方向である左から右に向かう方向を正方向とする。また、図の上下方向をy方向と定義し、下から上に向かう方向を正方向とする。
本実施例の投射レンズPLは、最もスクリーン側の第1レンズユニットIが強い負の屈折力を有したいわゆるレトロフォーカスタイプの投射レンズであり、フォーカシングを第1レンズユニットIの光軸方向への移動により行う。具体的には、基準投射距離(図には、基準距離と記す)よりも近い距離のスクリーンに画像を投射する場合は、第1レンズユニットはスクリーン側に移動される(繰り出される)。また、基準投射距離よりも遠方のスクリーンに画像を投射する場合には、第1レンズユニットは画像形成素子側に移動される(繰り込まれる)。
図3には、このことを模式的に示している。また、図3には、フォーカシングに際して生じる像面湾曲FCの様子も模式的に示している。像面のうち光軸直交方向における周辺部分で正(+)方向にずれることを「オーバー方向の像面湾曲が生じる」といい、負(−)方向にずれることを「アンダー方向の像面湾曲が生じる」という。本実施例のようなレトロフォーカスタイプレンズでは、その非対称性から、負の屈折力の第1レンズユニットIの繰出し時にはオーバー方向に、繰り込み時にはアンダー方向にそれぞれ像面湾曲FCが生じる。ここでは、第1レンズユニットの繰出し時は至近方向への合焦動作時のことであり、繰込み時は遠方への合焦動作時のことであり、それぞれにおいてオーバー方向、アンダー方向の像面湾曲が発生する。
また、本実施例のプロジェクタ(画像投射装置)では、図4に示すように、投射レンズPLの光軸AXLに対して、画像形成素子IEが下方向にScだけシフトしている。つまり、画像形成素子IEの中心座標はy=−Scである。また、画像形成素子IEの上端及び下端のy座標(すなわち、画像形成素子IEのうち最も光軸AXLに近い位置及び最も光軸から離れた位置の光軸AXLに直交する方向での位置)をそれぞれSu,Sbとする。
一般に、このように画像形成素子IEが投射レンズPLの光軸AXLに対してシフトしたプロジェクタでは、Suがy=0又はその近傍の座標になるよう配置され、投射レンズPLの有効像円のほぼ下半分のみを用いる。これを逆投影方法ではく、通常の表現方法で言い換えれば、投射レンズPLは、光軸AXLに直交する方向のうち一方の側(下側)に位置する画像形成素子(物体)IEからの光束を他方の側(上側)に位置するスクリーンSNに投射する。
図5には、逆投影方法において、画像形成素子IE上において像面湾曲FCが生じている状態を模式的に示している。
図5において、像面上での任意のy座標における像面湾曲量をΔW(y)とする。像面湾曲のオーバー方向をΔW>0とし、アンダー方向をΔW<0とする。このとき、画像形成素子IEの上端(y=Su)と下端(y=Sb)との間の像面のずれ量は、
ΔW(Sb)−ΔW(Su)
である。
このことから、画像形成素子IEの上端と下端との間の像面傾き量θは、
θ=tan−1[{ΔW(Sb)−ΔW(Su)}/(Su―Sb)]
で計算される。像面傾き量θの符号は、オーバー方向で正とし、図5中に矢印で示す。
一方、本実施例の投射レンズPLでは、フォーカスレンズとして機能する第1レンズユニットIを光軸AXLに対して(つまりは第2レンズユニットIIに対して)傾けることで、その傾ける方向に応じた像面の倒れを発生させる。第1レンズユニットIを傾ける方向は、スクリーンにおける像面湾曲の方向とは反対方向に像面が倒れる方向である。
のように、第1レンズユニットIを傾けることによって、例えば図5に示すように像面湾曲がオーバー方向に発生した状態、y軸に対して角度θだけ傾いた直線をy軸と平行(平行とみなせる場合も含む)にする又は平行に近づけることができる。これにより、像面湾曲が発生していても、ほぼ平面の物体面とほぼ平面の像面とを実質的に共役な関係とすることができ、ピントが合った画像をスクリーン投射することができる。
図6には、第1レンズユニットIを傾けることによって像面倒れが発生する様子を模式的に示している。像面湾曲が光軸AXLを中心として上下方向において対称に発生するのに対して、像面倒れは上下方向において非対称に発生する。
ここで、本実施例における像面倒れに関する説明は、実際に画像投射に使用されている有効像円の下半分の領域についてのものである。また、図6にCWで示す回転(傾き)方向を時計回り方向と称することとし、CCWで示す回転方向を反時計回り方向と称する。また、ここでのCWやCCWは、右側を縮小共役側(液晶パネル等の画像形成素子側)、左側を拡大共役側(フラットなスクリーン等の被投射面側)とした場合における方向である。言い換えると、ここでのCWやCCWは、右側の共役面においては有効像円の下半分を使用し、左側の共役面においては有効像円の上半分を使用する場合における方向である。したがって、左右が逆転すれば、CWやCCWも逆転する。
本実施例の投射レンズのようなレトロフォーカスタイプレンズでは、最もスクリーン側に配置された第1レンズユニットIは、負の屈折力を有する。この第1レンズユニットIを時計回り方向(CW)に傾けるとオーバー方向に、反時計回り方向(CCW)に傾けるとアンダー方向にそれぞれ像面倒れFTが発生する。
そして、第1レンズユニットIを単位角度(単位量)傾けたときに発生する像面倒れの角度(傾き量)をαとすると、上述した像面傾き量θを補正するための第1レンズユニットIの傾け量Dは、
D=A・θ/α …(1)
で表される。ここで、Dは、時計回り方向を正とする。また、αは、θと同じくオーバー方向を正とする。Aは任意の微調整係数であり、投射レンズ毎の像面湾曲の形に応じて最適な微調整を行うための正の値である。実際には、
0.5<A<2
の範囲で調整を行うことで、最適な傾け量Dを得ることができる。
つまり、第1レンズユニットIの傾け量Dは、
θ/2α<D<2θ/α …(2)
を満足することが好ましい。なお、この条件は、満足されることが好ましい条件に過ぎず、必ずしも満足すべき条件ではない。
また、像面湾曲の方向が第1レンズユニットIの基準投射距離に対応した位置からの繰り出しと繰り込みによって変化することは前述した通りであるが、像面湾曲の量も、第1レンズユニットIの繰り出し量及び繰り込み量に応じて変化する。
したがって、本実施例では、第1レンズユニットIの光軸方向位置に応じて、該第1レンズユニットIを光軸AXLに対して傾ける量及び方向を変化させる。
このような第1レンズユニットIの傾け動作を実現するために、本実施例では、例えばカム機構を採用する。
図2には、該カム機構を構成するカム筒CBを、投射レンズの周方向に展開して示している。該カム筒CBには、実際の投射レンズにおける上、右下及び左下に相当する周方向における3箇所に3つのカム(カム溝部)C1,C2,C3が形成されている。各カムには、第1レンズユニットIを保持する不図示のレンズ保持部材に設けられたカムピンCPが係合している。
そして、本実施例では、上カムC1の傾斜角を、他のカムC2,C3のそれよりも大きく設定している。これにより、上カムC1の両端間でカムピンCPが移動することにより得られる光軸方向での全リフト量L1は、他のカムC2,C3で得られる全リフト量L2よりも大きい。全リフト量とは、無限遠への合焦状態から至近への合焦状態まで変化させた場合(第1レンズユニットを駆動した場合)の、各カムピンの光軸方向における移動量ということもできる。更に言い換えれば、カム溝の光軸方向の長さということもできる。
お、カムC2,C3の傾斜角及び全リフト量はそれぞれ、互いに同じである。
また、1つのカムの全リフト量を他の2つのカムの全リフト量よりも小さくするように構成してもよい
この構成によれば、第1レンズユニットIを繰り出す(至近方向に合焦させる)場合には、図1(及び図6)に示すように該第1レンズユニットIを反時計回り方向CCWに傾けることができる。一方、第1レンズユニットIを繰り込む(遠方に合焦させる)場合には、該第1レンズユニットIを時計回り方向CWに傾けることができる。なお、上カムC1の傾斜角は、上記式(1)を用いて計算することができる。
このように、本実施例では、第1レンズユニットIの周方向の複数箇所に形成した複数のカムのうち少なくとも1つのカムの全リフト量を他のカムの全リフト量と異ならせている。これにより、第1レンズユニットIの傾け方向と傾け量を、簡単な構成で、第1レンズユニットIの光軸方向位置、つまりは投射距離に応じて制御することができる。なお、カムの数は、3つでなくてもよい。
図2では、各カムを直線カムとした場合を示しているが、各カムの形状を非線形として繰出し量又は繰込み量に応じて細かく像面倒れ量を調整するようにしてもよい。
図7A及び図7Bには、以上の構成によって実際のスクリーン上で得られる像面湾曲の補正効果を示している。これらの図において、図1〜6にて示した要素と同じ要素には同じ符号を付している。
両図において、Vは各投射距離の位置において投射レンズPLの光軸AXLに直交する被投射面を示す。図7Aは、本実施例にて説明した像面湾曲の補正機構(第1レンズユニットIの傾け機構)を持たない場合における各被投射面Vにて発生する像面湾曲を示す。一方、図7Bは、本実施例にて説明した像面湾曲の補正機構を有する場合の各被投射面Vにて発生する像面湾曲を示す。
なお、前述したように、投射レンズPLは、光軸AXLに対して下側に位置する画像形成素子IEからの光束を光軸AXLに対して上側に位置する被投射面Vに投射する。このため、光軸AXLに対して上側の像面(実投射像面)を実線で示し、下側の像面(実際には形成されない像面)を点線で示している。
これらの図の比較から分かるように、本実施例は、第1レンズユニットIを光軸AXL(第2レンズユニットII)に対して以下のように傾けることで、図7Bに示す像面湾曲の補正効果が得られる。すなわち、第1レンズユニットIを被投射面Vにおける像面湾曲の方向とは反対方向(矢印B方向)に像面が倒れるように光軸AXLに対して傾ける。
らに言えば、第1レンズユニットIが光軸AXLに対して傾いていない状態において実投射像面のうち最も大きな像面湾曲が生じる部分Pが、光軸AXLに直交する面(被投射面)Vに近づく方向(矢印B方向)に、第1レンズユニットIを傾ける。第1レンズユニットを傾けない図7Aに対して、第1レンズユニットを傾けている図7Bにおいては、像面の光軸方向の幅が小さくなっていることが分かる。
これにより、像面湾曲によるピンぼけ等の画像劣化の影響を、第1レンズユニットIを傾けることによって発生する像面倒れを利用して(像面湾曲を補正することなく)低減することができる。したがって、像面湾曲による画質劣化や投射距離の変化による画質の変化が少ない画像を投射することができる。
以上のように、本実施例の投射レンズは、最も被投射面側(スクリーン側又は拡大側)に配置された負レンズユニット(負の屈折力を有する1枚以上のレンズから構成されるレンズユニット)を有している。そして、フォーカス調整(焦点距離調節)の際に、その負レンズユニットを光軸方向に移動させている。その際に生じる収差の変動(主に像面湾曲の変動)による画像劣化(ピンぼけ等)の影響を低減するために、負レンズユニットを光軸方向に移動させるととともに、光軸に対する傾きを変化させている。特にその傾きの変化のさせ方は、収差変動による悪影響を低減する方向に傾けている。したがって、フォーカス調整時に、遠距離から至近距離へ調整する場合、その負レンズユニットは、光軸(光軸と垂直な平面)に対する傾き角度が徐々に一方向に変化することが望ましい。更に、一番遠い距離にフォーカス調整した場合と、一番近い距離にフォーカス調整した場合とでは、負レンズユニットの光軸と垂直な平面に対する傾きが、逆向きになっていることが望ましい。但し、同じ向きの中で傾き角度が変化するだけでも構わない。
以上説明した実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では投射レンズが画像形成素子に対して上側にシフトされている場合について説明したが、下側や左右にシフトされたときも同様の像面湾曲の補正手法を用いて、良好な画像を投射できる。また、上述した式(1)に従うように動的に補正を行えば、投射レンズが固定的に画像形成素子に対してシフトされている場合に限らず、投射レンズが可変シフトタイプであるプロジェクタにおいても実施例と同様の像面湾曲の補正手法を用いることができる。
また、上記実施例では、レトロフォーカスタイプの投射レンズにおいて最もスクリーン側の負レンズユニットを傾ける場合について説明した。しかし、傾けるレンズユニットは、最もスクリーン側の負レンズユニットに限定されず、他の位置に配置された負レンズユニットでもよい。
さらに、上記実施例では、プロジェクタについて説明した。しかし、画像形成素子に代えて、被写体(物体)からの光束を光電変換する撮像素子を予定像面に設ければ、他の撮像装置や交換レンズ等の光学機器においても、上記実施例で説明したのと同様な像面湾曲の補正効果が得られる。なお、撮像素子としては、CCDセンサやCMOSセンサ等を含む。
本発明の実施例である投射レンズの概略構成を示す図。 実施例におけるカム機構の構成を示す展開図。 フォーカシングと像面湾曲の変動についての説明図。 実施例の投射レンズが用いられるプロジェクタの構成を示す概略図。 像面湾曲の拡大図。 実施例において第1レンズユニットを傾けることで発生する像面倒れを説明する図。 像面湾曲の補正機構を持たない場合における各被投射面にて発生する像面湾曲を示す図。 実施例の像面湾曲の補正機構を有する場合における各被投射面にて発生する像面湾曲を示す図。
符号の説明
I 第1レンズユニット
II 第2レンズユニット
PL 投射レンズ
AXL 光軸
IE 画像形成素子
FC 像面湾曲
FT 像面倒れ

Claims (4)

  1. 物体からの光束を被投射面に投射する投射レンズであって、
    負レンズユニットを含み、
    前記被投射面における像面湾曲の方向とは反対方向に像面が倒れるように前記負レンズユニットを該投射レンズの光軸に対して傾ける機構を有し、
    前記負レンズユニットは前記投射レンズの光軸方向に移動可能なレンズユニットであり、
    前記機構は、前記負レンズユニットの光軸方向における位置に応じて前記負レンズユニットを傾ける量及び方向を変化させ、
    前記負レンズユニットは、前記投射レンズを構成する他のレンズユニットよりも被投射面側に配置されたレンズユニットであり、
    前記機構は、前記負レンズユニットが前記光軸に対して傾いていない状態において前記像面のうち最も大きな像面湾曲が生じる部分が前記光軸に直交する面に近づく方向に前記負レンズユニットを前記光軸に対して傾け、
    前記投射レンズは、前記光軸に直交する方向のうち一方の側に位置する前記物体からの光束を他方の側に位置する前記被投射面に投射し、
    前記物体のうち最も前記光軸に近い位置及び最も光軸から離れた位置の前記光軸に直交する方向での位置をそれぞれSu及びSbとし、これらの位置に対応する像面上の位置での像面湾曲量をそれぞれΔW(Su)及びΔW(Sb)とし、像面傾き量θを、
    θ=tan −1 [{ΔW(Sb)−ΔW(Su)}/(Su―Sb)]
    とし、前記負レンズユニットを傾けたときに発生する前記像面の傾き量をαとしたとき、
    前記負レンズユニットの傾け量Dが、
    θ/2α<D<2θ/α
    を満たし、
    前記負レンズユニットを前記光軸の方向に移動させることによって、フォーカス調整を行い、一番遠い距離にフォーカス調整した場合と、一番近い距離にフォーカス調整した場合とでは、前記負レンズユニットの光軸と垂直な平面に対する傾きが、逆向きになっていることを特徴とする投射レンズ。
  2. 前記機構は、前記負レンズユニットを前記投射レンズの光軸の方向に移動させるとともに、前記負レンズユニットの前記光軸に対する傾きを変化させることを特徴とする請求項1に記載の投射レンズ。
  3. 前記機構は、前記負レンズユニットの周方向の複数箇所に形成された複数のカムを有し、
    該複数のカムのうち少なくとも1つのカムの全リフト量が他のカムの全リフト量よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の投射レンズ。
  4. 画像を形成する画像形成素子と、
    前記画像形成素子からの光束を前記被投射面に投射する請求項1からのいずれか1つに記載の投射レンズとを有することを特徴とする画像投射装置。
JP2007175065A 2007-07-03 2007-07-03 投射レンズ及び画像投射装置 Expired - Fee Related JP5063224B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175065A JP5063224B2 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 投射レンズ及び画像投射装置
EP08011507A EP2012163B1 (en) 2007-07-03 2008-06-25 Projection lens with tilt mechanism for field-curvature correction
US12/147,626 US7830604B2 (en) 2007-07-03 2008-06-27 Projection lens, image projection apparatus and optical apparatus
CN2008101357307A CN101339286B (zh) 2007-07-03 2008-07-03 投影透镜、图像投影设备和光学设备
CN201210028219.3A CN102565998B (zh) 2007-07-03 2008-07-03 投影透镜、图像投影设备和光学设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175065A JP5063224B2 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 投射レンズ及び画像投射装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009014905A JP2009014905A (ja) 2009-01-22
JP2009014905A5 JP2009014905A5 (ja) 2010-08-12
JP5063224B2 true JP5063224B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=39719826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007175065A Expired - Fee Related JP5063224B2 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 投射レンズ及び画像投射装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7830604B2 (ja)
EP (1) EP2012163B1 (ja)
JP (1) JP5063224B2 (ja)
CN (2) CN102565998B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9523161B2 (en) * 2007-06-26 2016-12-20 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Elastic nonwoven fabric, process for producing the same, and textile product comprising the elastic nonwoven fabric
JP5428885B2 (ja) * 2010-01-18 2014-02-26 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
DE112012005021B4 (de) * 2011-12-01 2020-02-06 Mitsubishi Electric Corporation Projektionstyp-Bildanzeigevorrichtung
CN105103027B (zh) * 2013-02-28 2018-02-23 赫普塔冈微光有限公司 光学系统中的焦点和其他特征的测量
CN103257511B (zh) * 2013-04-27 2016-01-20 宁波舜宇光电信息有限公司 一种基于镜头场曲的自动对焦方法
JP6991797B2 (ja) * 2016-10-11 2022-01-13 キヤノン株式会社 レンズ装置およびこれを用いた画像投射装置
JP6469284B1 (ja) 2018-01-29 2019-02-13 キヤノン株式会社 投射レンズ及びこれを用いた投射型表示装置
JP7080701B2 (ja) * 2018-04-10 2022-06-06 キヤノン株式会社 画像投射装置およびプログラム

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2905928A1 (de) * 1979-02-16 1980-08-28 Fichtel & Sachs Ag Hydropneumatischer zweirohrschwingungsdaempfer mit entlueftungsventil
JP2621387B2 (ja) * 1988-07-26 1997-06-18 キヤノン株式会社 防振機能を有した変倍光学系
US5270857A (en) * 1987-10-30 1993-12-14 Canon Kabushiki Kaisha Optical system for stabilizing an image
US5583694A (en) * 1992-07-14 1996-12-10 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Optical element and optical axis displacement device using the same
US5659424A (en) * 1993-05-25 1997-08-19 Hitachi, Ltd. Projecting lens and image display device
KR100220674B1 (ko) * 1994-01-18 1999-09-15 전주범 투사형 화상표시장치
JPH08160484A (ja) * 1994-12-05 1996-06-21 Nikon Corp 像振れ補正装置
US5592331A (en) * 1995-01-18 1997-01-07 Eastcott; John Optical adapter for controlling the angle of the plane of focus
JP3495860B2 (ja) * 1996-11-01 2004-02-09 キヤノン株式会社 偏心光学系及びそれを用いた投影装置
EP1075150A3 (en) * 1999-07-31 2005-04-27 Lg Electronics Inc. Projection lens system
JP2003140049A (ja) * 2001-11-05 2003-05-14 Canon Inc 投影光学系及びそれを用いた投影装置
JP3755525B2 (ja) * 2003-09-11 2006-03-15 コニカミノルタオプト株式会社 投影光学系および映像投影装置
US7265917B2 (en) * 2003-12-23 2007-09-04 Carl Zeiss Smt Ag Replacement apparatus for an optical element
JP2005283672A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Canon Inc レンズ装置および画像投射装置
JP2005352407A (ja) 2004-06-14 2005-12-22 Fujinon Corp 投映レンズ鏡筒
JP2007121611A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN102565998B (zh) 2016-03-16
US20090009878A1 (en) 2009-01-08
CN102565998A (zh) 2012-07-11
EP2012163A2 (en) 2009-01-07
EP2012163B1 (en) 2011-10-19
CN101339286A (zh) 2009-01-07
US7830604B2 (en) 2010-11-09
JP2009014905A (ja) 2009-01-22
EP2012163A3 (en) 2009-03-04
CN101339286B (zh) 2012-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5063224B2 (ja) 投射レンズ及び画像投射装置
JP5217146B2 (ja) 光学ユニット
US9201227B2 (en) Optical system and image projecting apparatus using the same
JP6172431B2 (ja) 投射光学系
US10012815B2 (en) Projection optical system and projection type display apparatus using the same
US7009779B2 (en) Macro lens
JP6326717B2 (ja) 投射光学系および画像表示装置
KR20080087150A (ko) 투사 광학계와, 이를 구비한 화상 투사 장치
US9746758B2 (en) Illumination optical system and image projection apparatus with the same
TW201905535A (zh) 在光學系統中之放大率補償及/或光束導向
JP2010096957A (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2014170127A (ja) 投射光学系と画像表示装置
JP2014010273A (ja) 投写光学系及びこれを備えるプロジェクター
JP6364784B2 (ja) 画像投射装置および拡大画像変位調整方法
JP5492765B2 (ja) 二次元走査型投影装置
JP2007233056A (ja) 投写型表示装置
JP2019061131A (ja) 画像投写装置
JP4395340B2 (ja) 走査光学系
JP4963346B2 (ja) 投射光学系、及びそれを有する投射型表示装置
JP2010135479A (ja) 走査型投影露光装置
CN105324722A (zh) 扫描装置
JPH07287165A (ja) 光学系
KR20230138871A (ko) 광학 장치, 노광 장치 및 노광 방법
JP2020101825A (ja) 投射光学系の製造方法、投射装置及び屈折光学系ユニット
JP2001004939A (ja) マルチビーム走査システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100624

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120807

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees