JP5062043B2 - デッキボードおよびデッキボードの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の荷室を上下に仕切るデッキボードおよびデッキボードの取付構造に関する。
この種のデッキボードの取付構造として、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。このものは、リンク機構によってデッキボードを上下動可能に支持している。リンク機構を構成するリンクアームは、荷室の両側壁の車室外側に配置されており、リンクアームの先端には、荷室の両側壁の内装材を貫通して車室内側に突出する支持ピンが設けられている。一方、デッキボードの裏側には、この支持ピンを軸支する軸受け部がボルト止めによって固定されている。
特開2007−191127公報
しかしながら、上記の取付構造では、デッキボードを上下動させる機構をデッキボードの裏側と荷室の両側壁にそれぞれ設ける必要があり、デッキボードを荷室に取り付ける際にはそれぞれの機構を連結させる必要がある。さらに、内装材には、支持ピンを挿通させるため、円弧状に切り欠かれた周溝を形成する必要がある。このため、部品点数が多くなり、取付作業も煩わしくなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、デッキボードを上下動させる機構を簡素化して部品点数を減らし、もってデッキボードの取付作業を容易にすることを目的とする。
本発明は、車両の荷室を上下に仕切る上方位置と荷室のフロア側に配置される下方位置との間を移動可能なボード本体と、ヒンジ部を介してボード本体の車両前端部と回動可能に連結され、ヒンジ部と反対側の端部が支持ピンを介して荷室の車幅方向両側を構成する両側壁に軸支されることによりボード本体を上方位置と下方位置との間で移動可能に案内する案内部材と、両端部がボード本体の裏面および案内部材の裏面にそれぞれ回動可能に連結され、ボード本体と案内部材とがヒンジ部を挟んで引き合う方向に付勢する付勢部材とを備えた構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、案内部材を支持ピンで軸支することによりボード本体の前端部をヒンジ部を介して回動させ、これに伴ってボード本体を上方位置と下方位置との間で上下に移動させることができる。また、付勢部材をデッキボードの裏面側に配置したから、ボード本体を一枚板状にすることができる。その結果、デッキボードによって付勢部材を隠すことができるから、荷室の外観意匠を損ねることなく、デッキボードを上下に移動させることができる。
ここで、付勢部材の作用について簡単に説明すると、ボード本体が上方位置にあるときには、ボード本体の裏面と案内部材の裏面がヒンジ部を挟んで引き合う方向に付勢する。しかし、ボード本体を車両後方に引っ張るとともに、その慣性力によって案内部材とボード本体とがフラットになった状態を通過した後は、ボード本体の表面と案内部材の表面がヒンジ部を挟んで引き合う方向に付勢する。
すなわち、上記の構成によると、ボード本体を上方位置と下方位置との間で上下動させる機構をデッキボードと荷室の両側壁にそれぞれ設けなくてよいため、デッキボードの取付作業を容易にすることができる。また、ボード本体を上下動させる機構を簡素化したから、部品点数を減らすことができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
付勢部材は、可撓部を介して回動可能に連結された一対の板材と、両板材が引き合う方向に付勢するばね部材とを備えたばねユニットによって構成してもよい。
このような構成によると、付勢部材をばねユニットとして扱うことができ、一対の板材をボード本体の裏面と案内部材の裏面にそれぞれ接続すればよいから、デッキボードへの取り付けが容易になる。
また、付勢部材は、自然状態において略U字状に折り返された板ばねによって構成してもよい。
このようにすると、付勢部材を板ばねという簡単な部品で構成することができるため、部品点数を減らすことができる。
また、本発明のデッキボードの取付構造として、上記のデッキボードと、荷室の車両後方側を構成する後壁に設けられ、上方位置にあるボード本体の車両後方側を支持する後方支持部とを備えたデッキボードの取付構造であって、支持ピンは、荷室の両側壁に対して着脱可能に支持されている構成としてもよい。
このような構成によると、デッキボードを荷室の両側壁に対して容易に取り付けることができる。
案内部材は、上方位置において荷室の車両前方側を構成する前壁に沿って鉛直方向に配置されている構成としてもよい。
このような構成によると、上方位置にあるボード本体の車両前方側を案内部材によって支持することができる。
荷室の底面と荷室の前壁とを連結する角部には、下方位置において付勢部材を収容する逃がし空間が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、付勢部材を逃がし空間に収容することにより、下方位置にあるボード本体を荷室の底面によって支持することができる。
本発明によれば、デッキボードを上下動させる機構を簡素化して部品点数を減らし、もってデッキボードの取付作業を容易にすることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11の図面を参照しながら説明する。図1は、ミニバンやステーションワゴンなど後部ドア(図示せず)を有する車両1を斜め後方から見た斜視図である。車両1のリアシート2の車両後方には、荷室3が形成されている。さらに荷室3の車両後方には、後部ドアを開放することにより後部開口4が形成されるようになっており、この後部開口4を通じて荷室3に荷物が搬入される。荷室3は、上方位置(図6状態)に配置されたデッキボード30によって上下2段に分割可能とされており、大きな荷物を積載したいときにはデッキボード30を下方位置(図8状態)に収納することにより荷室3に広いラゲージスペースを得ることができるようになっている。なお、以下の説明では荷室3を上下2段に分割した状態における下方側を収納空間3Aという。
リアシート2は分割可倒式シートであって、着座者(図示せず)の背中や腰を受けるシートバック21、着座者の頭部を受けるヘッドレスト22などを備えている。また、リアシート2には、シートバック21の傾きを自在に調整するためのリクライニング装置(図示せず)が設けられ、大量の荷物を積載するときにはシートバック21を車両前方に倒すことにより荷室3のラゲージスペースを拡張することができるようになっている。このときデッキボード30の上面は、車両前方に倒れたシートバック21の背面とほぼ面一となるように設定されている。
上方位置にあるデッキボード30は、図6に示すように、収納空間3Aの下面側を構成するフロア3B(本発明の「(荷室の)底面」の一例)から所定の高さだけ上方に配置され、水平姿勢に保持されている。デッキボード30の上面は、図1に示すように、後部開口4の下端部とほぼ同じ高さに設定されており、デッキボード30の上面に載置された荷物を取り出しやすくなっている。なお、フロア3Bは平坦面とされており、ボディの一部分として構成されていたり、合成樹脂材料または木質系材料からなる板材によって形成されている。
デッキボード30は、図2に示すように、一枚板状のボード本体31、可撓性を有するヒンジ部35を介してボード本体31の前端部に回動可能に連結された前方支持部(本発明の「案内部材」の一例)32、ボード本体31の上面後端部に取り付けられた操作部33などを備えている。前方支持部32の先端部(ヒンジ部35と反対側の端部)32Aは、車幅方向に貫通する支持ピン34によって軸支されている。また、支持ピン34の両端部は、収納空間3Aの車幅方向両側を構成する両側壁3Dに設けられた受け部(図示せず)によって着脱可能に支持されている。
デッキボード30の裏面側における車幅方向両側には、図3に示すように、一対のばねユニット(本発明の「付勢部材」の一例)5が設けられている。ばねユニット5は、図4に示すように、可撓部52で連結された一対の板材50と、両板材50の内部に埋め込まれたばね部材(例えばトーションばねなどを用いてもよい)51とを備えた構成である。ばねユニット5は、デッキボード30の裏面側においてヒンジ部35を回り込むように跨いで配置され、両板材50は、常にはばね部材51によって折り重なる方向に付勢されている。これにより、ばねユニット5は、ボード本体31および前方支持部32によってデッキボード30の表面側から見えない配置となり、荷室3の外観意匠を損ねることがない。
このようなばねユニット5によると、デッキボード30が上方位置にあるときには、図3に示すように、ボード本体31の裏面と前方支持部32の裏面とがヒンジ部35を挟んで互いに引き合う方向に付勢される。また、デッキボード30が下方位置にあるときには、図5に示すように、ボード本体31の表面と前方支持部32の表面とがヒンジ部35を挟んで互いに引き合う方向に付勢される。
両板材50の連結構造はそれぞれ同様であるため、前方支持部32の裏面との連結部分を代表として図4を参照して説明する。板材50は、車幅方向に間隔を空けて配置された一対の取付部53を備え、前方支持部32の裏面には、両取付部53の外側に配置された一対の支持部36が設けられている。両取付部53および両支持部36は、それぞれ支持軸8が挿通される挿通孔を有し、これらの挿通孔は、全て同軸で配置されている。このため、両取付部53および両支持部36を共通の支持軸8で軸支することができる。したがって、板材50は、支持軸8、両取付部53、両支持部36によって前方支持部32の裏面に対して回動可能に連結される。
本実施形態のデッキボード30は、前記したように、車両1の荷室3を上下に仕切る上方位置と収納空間3Aのフロア3Bに収納される下方位置との間を移動可能とされている。上方位置とは、図6に示すデッキボード30の位置である。収納空間3Aの車両後方側を構成する後壁3Eには、上方位置におけるボード本体31の後端部を支持する後方支持部6が前方に突出して形成されている。したがって、上方位置にあるボード本体31は、前方支持部32と後方支持部6とによって前後2箇所で支持される。一方、下方位置とは、図8に示すデッキボード30の位置である。
ここで、収納空間3Aの前壁3Cおよびフロア3Bにおいてばねユニット5と対応する位置(荷室3のフロア3Bと前壁3Cとを連結する角部)には、図8に示すように、ばねユニット5を収容する逃がし空間37が凹設されている。このため、下方位置におけるボード本体31は、荷室3のフロア3Bによって全面で支持される。
ボード本体31が上方位置にあるときには、前方支持部32は、図6に示すように、収納空間3Aの車両前方側を構成する前壁3Cに沿って鉛直方向に配置され、前方支持部32の先端部32Aが支持ピン34によって回動可能に支持される。ヒンジ部35が支持ピン34の軸心を回動中心として回動し、ボード本体31が下方位置に至ると、前方支持部32は、図8に示すように、再び鉛直方向に配置され、前方支持部32の先端部32Aは、支持ピン34によって回動可能に支持される。
本実施形態においては、デッキボード30を上方位置から下方位置へ移動させてフロア3B側に収納する作業や、デッキボード30を下方位置から上方位置へ移動させて荷室3を上下に仕切る作業を、ばねユニット5の弾性力を利用して容易に行えるように構成されている。以下、その動作説明を行う。
まず、デッキボード30を上方位置から下方位置へ移動させる場合には、図6の状態で操作部33を持ち、ばねユニット5の弾性力に抗してボード本体31を車両後方に引き出すと、図7に示すフラットな状態となる。前方支持部32は、支持ピン34の軸心を回動中心として回動し、その慣性力によって引き続き回動し続けようとするため、ヒンジ部35はそのままフロア3B側に移動する。これとともに、ばねユニット5の弾性力によってヒンジ部35がフロア3B側に引き寄せられ、ヒンジ部35を介してボード本体31の自重が加わることで前方支持部32が収納空間3Aの前壁3C側に回動する。そして、操作部33を離すと、ボード本体31は、自重によってヒンジ部35を回動中心として下方へ回動し、図8に示すように、フロア3B上に載置される。
つまり、デッキボード30を上方位置から下方位置へ移動させる際には、前方支持部32とボード本体31とがフラットになる状態までボード本体31を車両後方に引き出せばよく、その後は、ばねユニット5の弾性力およびボード本体31の自重によって前方支持部32が自動的に収納空間3Aの前壁3C側へ移動するため、操作部33を離してボード本体31をフロア3B側に落とし込むことにより、デッキボード30を下方位置へ移動させることができる。
デッキボード30を下方位置から上方位置へ移動させる場合についても上記の動作説明と同様であって、まず、操作部33をもって上方に引き上げつつ、車両後方に引き出して図7の状態とする。このとき、ヒンジ部35は、慣性力によって収納空間3Aの前壁3C側へ回動し続けようとし、ばねユニット5の弾性力も加わって、前方支持部32が前壁3Cに沿って鉛直方向に配置される。そして、操作部33を離すと、ボード本体31がヒンジ部35を回動中心としてフロア3B側へ回動し、ボード本体31の後端部が後方支持部6によって支持され、デッキボード30が上方位置に至る。
また、支持ピン34が収納空間3Aの両側壁3Dによって着脱可能に支持されているから、デッキボード30が不要となる場合には、取り外すことができ、デッキボード30を使用したい場合には、容易に取り付けることができる。
以上のように本実施形態では、デッキボード30を上下動させる機構をデッキボード30側に設けたから、デッキボード30と荷室3を連結させる複雑な作業が不要となり、容易にデッキボード30を取り付けることができる。また、複雑なリンク機構などを用いず、ヒンジ部35とばねユニット5からなる簡素な構成としたため、部品点数を減らすことができる。また、ばねユニット5の弾性力を利用してデッキボード30の移動を行うようにしたから、少ない操作力で容易にデッキボード30を下方位置に収納することができ、あるいは、上方位置で荷室3を上下2段に仕切ることができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図9ないし図11の図面を参照しながら説明する。本実施形態は、実施形態1の変形例ともいうべきものであって、収納空間3Aの構造を一部変更したものである。また、支持ピン34は、実施形態1では前方支持部32の板厚範囲内に設けられていたものの、本実施形態では前方支持部32の裏面から板厚方向にオフセットした位置に配置されている。
本実施形態においては、図9に示すように、収納空間3Aの後壁3Eの上端部に段差を形成し、この段差部分を後方支持部9としてある。換言すると、本実施形態の後壁3Eは、上下にフラットに形成されており、実施形態1のように後方支持部9の下方が死角となっていない。一方、収納空間3Aの前壁3Cには、実施形態1よりも前方に大きく凹んで逃がし空間37が形成されている。このような構成によると、デッキボード30を図9に示す上方位置から後方に引っ張って図10に示すフラットな状態とした後、ヒンジ部35を逃がし空間37側に落とし込み、ボード本体31を離すことによりデッキボード30を図11に示す下方位置に配置することができる。
この下方位置では、前方支持部32の先端部32Aがオーバーハング状に突出した状態となっている。また、ばねユニット5についても、デッキボード30のヒンジ部35の裏面側の形状に沿って回り込むようにV字状に配置されている。このような構成によると、荷室3の後方に後壁3Eを設けるスペースが十分確保できないような場合に、有効である。また、リアシート2(特にシートクッション)の後方のスペースを有効に利用することができる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図12ないし図18の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるデッキボード40は、実施形態2のばねユニット5の代わりに板ばね7を用いたものであり、共通する構成には同一符号を付すものとし、その他の共通する構成、作用、および効果についてはその説明を省略する。
本実施形態の付勢部材は、自然状態において略U字状に折り返された板ばね7によって構成され、実施形態2のばねユニット5よりも少ない部品点数で付勢部材が構成されている。デッキボード40が上方位置にあるときには、図12または図13に示すように、板ばね7は、その両端部がボード本体31の裏面と前方支持部32の裏面とに連結されており、自然状態よりも少し開いた状態となっている。このため、ボード本体31の裏面と前方支持部32の裏面とは、互いに引き合う方向に付勢されている。
また、デッキボード40が下方位置にあるときには、図15に示すように、板ばね7は、自然状態よりも少し開いた状態となっており、ボード本体31の表面と前方支持部32の表面とは、互いに引き合う方向に付勢されている。なお、板ばね7の両端部は、詳細には図14に示すように、支持軸8の外周面に巻き付けられて回動可能に支持されており、支持軸8の軸方向両端部は、支持部材38によって軸方向への移動が規制された状態で前方支持部32の裏面に固定されている。
続いて、デッキボード40の動作を図16ないし図18の図面を参照しながら説明する。まず、デッキボード40を上方位置から下方位置へ移動させる場合には、図16の状態で操作部33を持ち、板ばね7の弾性力に抗してボード本体31を車両後方に引き出すと、図17に示すフラットな状態となる。前方支持部32は、支持ピン34の軸心を回動中心として回動し、その慣性力によって引き続き回動し続けようとするため、ヒンジ部35はそのままフロア3B側に移動する。これとともに、板ばね7の弾性力によってヒンジ部35がフロア3B側に引き寄せられ、ヒンジ部35を介してボード本体31の自重が加わることで前方支持部32が収納空間3Aの前壁3C側に回動する。そして、操作部33を離すと、ボード本体31は、自重によってヒンジ部35を回動中心として下方へ回動し、図18に示すように、フロア3B上に載置される。
デッキボード40を下方位置から上方位置へ移動させる場合についても上記の動作説明と同様であって、まず、操作部33をもって上方に引き上げつつ、車両後方に引き出して図17の状態とする。このとき、ヒンジ部35は、慣性力によって収納空間3Aの前壁3C側へ回動し続けようとし、板ばね7の弾性力も加わって、前方支持部32が前壁3Cに沿って鉛直方向に配置される。そして、操作部33を離すと、ボード本体31がヒンジ部35を回動中心としてフロア3B側へ回動し、ボード本体31の後端部が後方支持部9によって支持され、デッキボード40が上方位置に至る。
本実施形態によると、板ばね7という簡素な構成で付勢部材を構成することができるため、実施形態1および2のようにばねユニット5によって付勢部材を構成した場合よりも部品点数を減らすことが可能である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では支持ピン34が前方支持部32と一体に構成されているものの、本発明によると、支持ピン34を荷室3の両側壁3Dから車室内側に突出して設け、この支持ピン34によって軸支される受け部を前方支持部32に設けてもよい。
(2)本実施形態ではヒンジ部35を薄肉に形成することにより可撓性を持たせているものの、本発明によると、蝶番などを用いて前方支持部32とボード本体31とを回動可能に連結してもよい。
(3)本実施形態ではボード本体31の前端部を前方支持部32によって支持しているものの、本発明によると、ボード本体31の前端部を支持する突起を荷室3の前壁3Cに設けてもよい。すなわち、前方支持部32は、収納空間3Aの全幅に亘って設ける必要はなく、例えば車幅方向両側に2箇所設置し、これらの間に前記突起を設けてもよい。
(4)実施形態1ではばねユニット5が下方位置にあるデッキボード30の裏面に沿って配置されているものの、本発明によると、下方位置にあるデッキボード30の裏面よりも裏面側に突出した姿勢でばねユニット5を配置してもよい。
(5)実施形態1ではばねユニット5のばね部材51としてトーションばねを例示しているものの、本発明によると、板ばねを用いてもよい。
実施形態1における荷室を斜め後方から見た斜視図 上方位置におけるデッキボードの表面を示した斜視図 上方位置におけるデッキボードの裏面を示した斜視図 ばねユニットの板材の連結構造を示した斜視図 下方位置におけるデッキボードの表面を示した斜視図 上方位置におけるデッキボードを車幅方向から見た断面図 デッキボードを後方に引き出してフラットになった状態を車幅方向から見た断面図 下方位置におけるデッキボードを車幅方向から見た断面図 実施形態2において上方位置におけるデッキボードを車幅方向から見た断面図 デッキボードを後方に引き出してフラットになった状態を車幅方向から見た断面図 下方位置におけるデッキボードを車幅方向から見た断面図 実施形態3において上方位置におけるデッキボードの表面を示した斜視図 上方位置におけるデッキボードの裏面を示した斜視図 板ばねの連結構造を示した斜視図 下方位置におけるデッキボードの表面を示した斜視図 上方位置におけるデッキボードを車幅方向から見た断面図 デッキボードを後方に引き出してフラットになった状態を車幅方向から見た断面図 下方位置におけるデッキボードを車幅方向から見た断面図
符号の説明
1…車両
3…荷室
3B…フロア(底面)
3C…前壁
3D…両側壁
3E…後壁
5…ばねユニット(付勢部材)
6…後方支持部
7…板ばね(付勢部材)
9…後方支持部
30…デッキボード
31…ボード本体
32…前方支持部(案内部材)
32A…先端部(ヒンジ部と反対側の端部)
34…支持ピン
35…ヒンジ部
37…逃がし空間
40…デッキボード
50…板材
51…ばね部材
52…可撓部

Claims (6)

  1. 車両の荷室を上下に仕切る上方位置と前記荷室のフロア側に配置される下方位置との間を移動可能なボード本体と、
    ヒンジ部を介して前記ボード本体の車両前端部と回動可能に連結され、前記ヒンジ部と反対側の端部が支持ピンを介して前記荷室の車幅方向両側を構成する両側壁に軸支されることにより前記ボード本体を前記上方位置と前記下方位置との間で移動可能に案内する案内部材と、
    両端部が前記ボード本体の裏面および前記案内部材の裏面にそれぞれ回動可能に連結され、前記ボード本体と前記案内部材とが前記ヒンジ部を挟んで引き合う方向に付勢する付勢部材とを備えたデッキボード。
  2. 前記付勢部材は、可撓部を介して回動可能に連結された一対の板材と、前記両板材が前記可撓部を挟んで折り重なる方向に付勢するばね部材とを備えたばねユニットによって構成されている請求項1に記載のデッキボード。
  3. 前記付勢部材は、自然状態において略U字状に折り返された板ばねによって構成されている請求項1に記載のデッキボード。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のデッキボードと、
    前記荷室の車両後方側を構成する後壁に設けられ、前記上方位置にある前記ボード本体の車両後方側を支持する後方支持部とを備えたデッキボードの取付構造であって、
    前記支持ピンは、前記荷室の両側壁に対して着脱可能に支持されていることを特徴とするデッキボードの取付構造。
  5. 前記案内部材は、前記上方位置において前記荷室の車両前方側を構成する前壁に沿って鉛直方向に配置されている請求項4に記載のデッキボードの取付構造。
  6. 前記荷室の底面と前記荷室の前壁とを連結する角部には、下方位置において前記付勢部材を収容する逃がし空間が設けられている請求項4または請求項5に記載のデッキボードの取付構造。
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