JP5062003B2 - 回線計画調整システムとその方法 - Google Patents

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本発明は、通信ネットワークの回線計画調整システムとその方法に関するものである。
一般に、通信ネットワークは複数の保守担当箇所(支社)に跨る場合が多く、通信ケーブルや信号伝送装置等の複数の通信設備で構成される。各支社ではその受け持ちエリア内の通信ネットワークを管理しているが、ある拠点間を結ぶ通信回線の一部を工事する場合でも、当該回線全体に影響を及ぼす。例えば、ある支社で既設回線の変更計画案が立案されると、計画の重複や競合を避けるため、回線計画案の回線の構成に基づいて、回線を管轄する各保守担当箇所の支社に回線計画案を送り、運用開始予定日や対象となる回線や機器等について回線計画承認の依頼を行う。回線計画を立案した支社は、保守担当箇所の各支社から依頼について承認の回答を受け取ると、通信ネットワーク全体を管理運用するセンターに当該回線計画の登録を求め、登録が認められると、回線計画を立案した支社は、当該保守担当の各支社に回線計画が登録され、実行される旨の通知を送るようになっている。ところで、回線計画を巡り、回線計画立案の支社と保守担当の各支社との間では、電話や電子メール、ファクシミリなどを通じて遣り取りを行い調整を行うようになっているので、各種の通信手段により遣り取りが煩雑になり、しかも、システム構成図や工事図面などの視覚資料を添付しにくいという課題がある。回線計画立案の効率化を図るため、従来、例えば、通信ネットワークを構成する装置、装置が設置される場所、回線をマスターデータとして格納するデータベースと、登録されたデータを参照して図面表示する手段と、回線を構成するための経路検索を行う回線の構成システムが提案されている(特許文献1参照。)。
特開2001−77917号公報(第6−8頁、図1、2)
しかしながら、係る従来の装置では、予め回線構成の経路検索、回線の登録、登録回線の図面照会はできるものの、回線計画立案の支社と保守担当箇所の各支社との間では、相変わらず、煩雑な調整作業が必要であり、一旦、運用開始予定日が確定した回線計画が登録された後に、その日より早い運用開始予定日の回線計画が持ち上がった場合には、登録された回線計画を取り消し、取り消しの通知を各保守担当箇所の支社に通知し、運用開始予定日が早い回線計画の回線構成を運用開始予定日が遅い回線計画に反映させなければならず、回線計画の立案から登録まで手間と時間がかかるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、効率よくかつ確実に回線計画の立案から登録までを行うことができ、また、異なる運用開始予定時に応じて先の回線計画を後の回線計画に反映させることができる回線計画調整システムとその方法を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る回線計画調整システムは、データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、端末装置は、運用回線の計画を立案する回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所毎にネットワーク回線を管理する保守担当箇所端末装置とを含み、回線計画立案箇所端末装置から運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案がセンターサーバに送信されると、センターサーバがその回線計画案に基づいて回線情報と日時情報と設備情報とを抽出して仮に登録し、この仮登録回線計画案に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置に仮登録回線計画案の情報を送信して承認の諾否を求め、回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別し、判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信するようにしたものである。
本発明の請求項1に係る回線計画調整システムでは、データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、端末装置は、運用回線の計画を立案する回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所毎にネットワーク回線を管理する保守担当箇所端末装置とを含み、回線計画立案箇所端末装置から運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案がセンターサーバに送信されると、センターサーバがその回線計画案に基づいて回線情報と日時情報と設備情報とを抽出して仮に登録し、この仮登録回線計画案に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置に仮登録回線計画案の情報を送信して承認の諾否を求め、回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別し、判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信するようにしたことにより、センターサーバは、回線計画の承認について、少なくとも1以上の保守担当箇所端末装置から否認の回答を受け付けると、得られた否認の回答結果を回線計画立案箇所端末装置に送信する。回線計画立案箇所端末装置は、否認の回答結果に基づいて回線計画を修正し、修正された回線計画をセンターサーバに送信する。センターサーバが、修正された回線計画について関係する保守担当箇所端末装置へ承認の諾否を求めては、保守担当箇所端末装置から承認の諾否の回答を受け取る。こうして回線計画の修正と承認の諾否要求と承認の諾否回答を繰り返して、回線計画が回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置との間で調整される。調整によりセンターサーバが仮登録回線計画案に関係するすべての保守担当箇所端末装置からの承認の回答を得ると、仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その登録情報を計画を立案した回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信する。このように、回線計画案が登録されるまで調整が行われ、調整は、センターサーバと端末装置との遣り取りだけで行われるので、回線計画立案作業が効率化される。また、回線計画立案箇所端末装置は登録解除の通知を受け取るだけで、登録解除された回線計画について保守担当箇所端末装置に承認の解除を求める作業が省略される。このため、回線計画を立案する作業者は速やかに新たな回線計画の立案に取りかかることができ、作業が効率化される。
さらに、本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別して影響の有無を判定し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、影響ありと判定された場合、運用開始が先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録されている運用開始が遅い本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信し、影響なしと判定された場合、センターサーバは、運用開始予定日が先行する回線計画の回線変更箇所の情報を、運用開始予定日が遅い回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置に送信し、この回線変更箇所情報に基づいて、この回線計画立案箇所端末装置に後の回線計画を先の回線計画に応じて変更可能に表示させるよう構成し、先の回線計画の回線構成変更箇所を、当該回線計画立案箇所端末装置による運用開始が遅い回線計画の回線構成立案に反映させるようにしたものである。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムでは、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別して影響の有無を判定し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、影響ありと判定された場合、運用開始が先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録されている運用開始が遅い本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信し、影響なしと判定された場合、センターサーバは、運用開始予定日が先行する回線計画の回線変更箇所の情報を、運用開始予定日が遅い回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置に送信し、この回線変更箇所情報に基づいて、この回線計画立案箇所端末装置に後の回線計画を先の回線計画に応じて変更可能に表示させるよう構成し、先の回線計画の回線構成変更箇所を、当該回線計画立案箇所端末装置による運用開始が遅い回線計画の回線構成立案に反映させるようにしたことにより、先後が判別された運用開始予定日が遅い回線計画のすべてを登録解除する必要がなくなり、しかも、変更箇所の重複がなく影響のない運用開始の遅い回線計画については運用開始の早い回線計画の回線構成を反映させて本登録させることができ、作業が効率化される。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、センターサーバは、影響の有無の判定を、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無と両回線計画間の運用開始予定日の先後とにより判別しておこなうとともに、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合に、運用開始予定日が先行する新たな回線計画案の回線変更箇所の情報を運用開始予定日が遅い回線計画に反映可能か否かを判別し、反映可能の場合、影響なしと判定し、反映不可の場合、影響ありと判定するようにしたものである。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、センターサーバは、影響の有無の判定を、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無と両回線計画間の運用開始予定日の先後とにより判別しておこなうとともに、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合に、運用開始予定日が先行する新たな回線計画案の回線変更箇所の情報を運用開始予定日が遅い回線計画に反映可能か否かを判別し、反映可能の場合、影響なしと判定し、反映不可の場合、影響ありと判定するようにしたことにより、回線計画をきめ細かく影響判定することができ、作業が効率化される。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、センターサーバと端末装置との間では、センターサーバが端末装置に対して回線計画について承認の諾否の回答要求または変更の諾否の回答要求を行うと、端末装置にはその内容が表示され、端末装置がセンターサーバに承認の諾否の回答または変更の諾否の回答を送信すると、センターサーバはその回答を受け付けた受け付け通知を当該端末装置に送信するようにしたものである。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムでは、センターサーバと端末装置との間では、センターサーバが端末装置に対して回線計画について承認の諾否の回答要求または変更の諾否の回答要求を行うと、端末装置にはその内容が表示され、端末装置がセンターサーバに承認の諾否の回答または変更の諾否の回答を送信すると、センターサーバはその回答を受け付けた受け付け通知を当該端末装置に送信するようにしたことにより、センターサーバと端末装置との間で回線計画の承認または変更の遣り取りを送信毎に相手からの返信を確認しながら行うので、確実に作業が行われる。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、センターサーバと端末装置とで回線計画情報を遣り取りする際、視覚資料情報を添付可能にしたものである。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、センターサーバと端末装置とで回線計画情報を遣り取りする際、視覚資料情報を添付可能にしたことにより、回線計画の調整時、視覚資料情報の遣り取りをセンターサーバと回線計画立案箇所端末装置や別計画立案他所端末等の端末装置との間で行うことができるので、調整作業が効率化される。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、端末装置は、運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案を立案してその回線計画案をセンターサーバに送信する回線計画立案箇所端末装置と、自己の保守担当域のネットワーク回線が回線計画の対象となり、センターサーバから回線計画案を回線計画として承認するよう求める依頼を受け取ると、それを表示し承認の諾否の回答をセンターサーバに送信する回線計画対象保守担当箇所端末装置とを含み、データベースは、回線を構成する回線情報と回線を構成する各設備の設備情報と回線計画に関する回線計画情報とが格納されて構成され、センターサーバは、回線計画立案箇所端末装置から送信された回線計画案を受け付けると、回線構成情報・設備情報抽出手段を通じてデータベースからその回線計画案に基づいて回線情報と設備情報とを抽出し、これら抽出された情報と受け付けた回線計画情報とを当該回線計画立案箇所端末装置に送信するとともにデータベースに仮登録回線計画として登録し、外部からこの仮登録回線計画について関係する全ての回線計画対象保守担当箇所端末装置により承認の回答を受け取ると、この承認回答結果に基づいてデータベースに本登録回線計画として登録し、登録した本登録回線計画情報を当該回線計画立案箇所端末装置に送信し、外部からこの仮登録回線計画について関係する少なくとも1以上の回線計画対象保守担当箇所端末装置により否認の回答を受け取ると、この否認回答結果を当該回線計画立案箇所端末装置に送信し、回線計画案の修正を求める回線計画登録手段と、回線計画登録手段から仮登録回線計画の情報を受け取ると、この情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じてその仮登録回線計画に自己の保守担当域が含まれる回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認の諾否について回答を依頼する通知を送信し、回線計画対象保守担当箇所端末装置から承認の諾否回答を受け取ると、受け付けたその諾否回答の結果を回線計画登録手段に送出し、否認の回答結果に基づいて回線計画登録手段から仮登録回線計画を登録しない旨の非登録情報が送られてくると、この非登録情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じて立案した回線計画立案箇所端末装置に回線計画の修正の指示を、承認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認解除を依頼する承認解除依頼通知を、否認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に否認の回答受け付け通知をそれぞれ送信し、承認の回答結果に基づいて回線計画登録手段から仮登録回線計画を登録する旨の登録情報が送られてくると、この登録情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じて承認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認の回答受け付け通知を送信する回線計画調整手段とを備え、回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別する先後判別手段を備え、
回線計画登録手段は、この判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信するようにしたものである。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムでは、データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、端末装置は、運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案を立案してその回線計画案をセンターサーバに送信する回線計画立案箇所端末装置と、自己の保守担当域のネットワーク回線が回線計画の対象となり、センターサーバから回線計画案を回線計画として承認するよう求める依頼を受け取ると、それを表示し承認の諾否の回答をセンターサーバに送信する回線計画対象保守担当箇所端末装置とを含み、データベースは、回線を構成する回線情報と回線を構成する各設備の設備情報と回線計画に関する回線計画情報とが格納されて構成され、センターサーバは、回線計画立案箇所端末装置から送信された回線計画案を受け付けると、回線構成情報・設備情報抽出手段を通じてデータベースからその回線計画案に基づいて回線情報と設備情報とを抽出し、これら抽出された情報と受け付けた回線計画情報とを当該回線計画立案箇所端末装置に送信するとともにデータベースに仮登録回線計画とし登録し、外部からこの仮登録回線計画について関係する全ての回線計画対象保守担当箇所端末装置により承認の回答を受け取ると、この承認回答結果に基づいてデータベースに本登録回線計画として登録し、登録した本登録回線計画情報を当該回線計画立案箇所端末装置に送信し、外部からこの仮登録回線計画について関係する少なくとも1以上の回線計画対象保守担当箇所端末装置により否認の回答を受け取ると、この否認回答結果を当該回線計画立案箇所端末装置に送信し、回線計画案の修正を求める回線計画登録手段と、回線計画登録手段から仮登録回線計画の情報を受け取ると、この情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じてその仮登録回線計画に自己の保守担当域が含まれる回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認の諾否について回答を依頼する通知を送信し、回線計画対象保守担当箇所端末装置から承認の諾否回答を受け取ると、受け付けたその諾否回答の結果を回線計画登録手段に送出し、否認の回答結果に基づいて回線計画登録手段から仮登録回線計画を登録しない旨の非登録情報が送られてくると、この非登録情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じて立案した回線計画立案箇所端末装置に回線計画の修正の指示を、承認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認解除を依頼する承認解除依頼通知を、否認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に否認の回答受け付け通知をそれぞれ送信し、承認の回答結果に基づいて回線計画登録手段から仮登録回線計画を登録する旨の登録情報が送られてくると、この登録情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じて承認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認の回答受け付け通知を送信する回線計画調整手段とを備え、回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別する先後判別手段を備え、
回線計画登録手段は、この判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信するようにしたことにより、センターサーバは、回線計画登録手段が回線計画の承認について、少なくとも1以上の保守担当箇所端末装置から否認の回答を受け付けると、得られた否認の回答結果を回線計画立案箇所端末装置に送信する。回線計画立案箇所端末装置は、否認の回答結果に基づいて回線計画を修正し、修正された回線計画をセンターサーバに送信する。センターサーバでは、回線計画調整手段が修正された回線計画について関係する保守担当箇所端末装置へ承認の諾否を求めては、保守担当箇所端末装置から承認の諾否の回答を受け取る。こうして回線計画の修正と承認の諾否要求と承認の諾否回答を繰り返して、回線計画が回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置との間で調整される。調整によりセンターサーバが仮登録回線計画案に関係するすべての保守担当箇所端末装置からの承認の回答を得ると、仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その登録情報を計画を立案した回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信する。このように、回線計画案が登録されるまで調整が行われ、調整は、センターサーバと端末装置との遣り取りだけで行われるので、回線計画立案作業が効率化される。また、回線計画立案箇所端末装置は登録解除の通知を受け取るだけで、登録解除された回線計画について保守担当箇所端末装置に承認の解除を求める作業が省略される。このため、回線計画を立案する作業者は速やかに新たな回線計画の立案に取りかかることができ、作業が効率化される。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、判定結果を回線計画登録手段に送出する影響判定手段を備え、回線計画登録手段は、影響ありと判定された場合、先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録されている運用開始が遅い本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信し、影響なしと判定された場合、回線計画登録手段は、運用開始予定日が先行する回線計画の回線変更箇所の情報を、運用開始予定日が遅い回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置に送信し、この回線変更箇所情報に基づいて、この回線計画立案箇所端末装置に自己の後の回線計画を先の回線計画に応じて変更可能に表示させるよう構成し、先の回線計画の回線構成変更箇所を、当該回線計画立案箇所端末装置による運用開始が遅い回線計画の回線構成立案に反映させるようにしたものである。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムでは、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、判定結果を回線計画登録手段に送出する影響判定手段を備え、回線計画登録手段は、影響ありと判定された場合、先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録されている運用開始が遅い本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信し、影響なしと判定された場合、回線計画登録手段は、運用開始予定日が先行する回線計画の回線変更箇所の情報を、運用開始予定日が遅い回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置に送信し、この回線変更箇所情報に基づいて、この回線計画立案箇所端末装置に自己の後の回線計画を先の回線計画に応じて変更可能に表示させるよう構成し、先の回線計画の回線構成変更箇所を、当該回線計画立案箇所端末装置による運用開始が遅い回線計画の回線構成立案に反映させるようにしたことにより、先後が判別された運用開始予定日が遅い回線計画のすべてを登録解除する必要がなくなり、しかも、変更箇所の重複がなく影響のない運用開始の遅い回線計画については運用開始の早い回線計画の回線構成を反映させて本登録させることができ、作業が効率化される。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、影響判定手段は、影響の有無の判定を、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無と両回線計画間の運用開始予定日の先後とにより判別しておこなうとともに、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合に、運用開始予定日が先行する新たな回線計画案の回線変更箇所の情報を運用開始予定日が遅い回線計画に反映可能か否かを判別し、反映可能の場合、影響なしと判定し、反映不可の場合、影響ありと判定するようにしたものである。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、影響判定手段は、影響の有無の判定を、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無と両回線計画間の運用開始予定日の先後とにより判別しておこなうとともに、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合に、運用開始予定日が先行する新たな回線計画案の回線変更箇所の情報を運用開始予定日が遅い回線計画に反映可能か否かを判別し、反映可能の場合、影響なしと判定し、反映不可の場合、影響ありと判定するようにしたことにより、回線計画をきめ細かく影響判定することができ、回線計画が認められ易くなり、作業が効率化される。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムは、センターサーバは、視覚資料情報を格納して構成される添付ファイルデータベースを備え、センターサーバと端末装置とで回線計画情報を遣り取りする際、添付ファイルデータベースから視覚資料情報を添付可能にしたものである。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムでは、センターサーバは、視覚資料情報を格納して構成される添付ファイルデータベースを備え、センターサーバと端末装置とで回線計画情報を遣り取りする際、添付ファイルデータベースから視覚資料情報を添付可能にしたことにより、回線計画の調整時、視覚資料情報の遣り取りをセンターサーバと回線計画立案箇所端末装置との間だけで行うことができるので、調整作業が効率化される。
本発明の請求項10に係る回線計画調整方法は、データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、端末装置は、運用回線の計画を立案する回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所毎にネットワーク回線を管理する保守担当箇所端末装置とを含み、回線計画立案箇所端末装置から運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案がセンターサーバに送信されると、センターサーバがその回線計画案に基づいて回線情報と日時情報と設備情報とを抽出して仮に登録し、仮登録後、この仮登録回線計画案に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置に仮登録回線計画案の情報を送信して承認の諾否を求め、回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別し、判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信するようにしたものである。
本発明の請求項10に係る回線計画調整方法では、データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、端末装置は、運用回線の計画を立案する回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所毎にネットワーク回線を管理する保守担当箇所端末装置とを含み、回線計画立案箇所端末装置から運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案がセンターサーバに送信されると、センターサーバがその回線計画案に基づいて回線情報と日時情報と設備情報とを抽出して仮に登録し、仮登録後、この仮登録回線計画案に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置に仮登録回線計画案の情報を送信して承認の諾否を求め、回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別し、判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信するようにしたことにより、センターサーバは、回線計画の承認について、少なくとも1以上の保守担当箇所端末装置から否認の回答を受け付けると、得られた否認の回答結果を回線計画立案箇所端末装置に送信する。回線計画立案箇所端末装置は、否認の回答結果に基づいて回線計画を修正し、修正された回線計画をセンターサーバに送信する。センターサーバが、修正された回線計画について関係する保守担当箇所端末装置へ承認の諾否を求めては、保守担当箇所端末装置から承認の諾否の回答を受け取る。こうして回線計画の修正と承認の諾否要求と承認の諾否回答を繰り返して、回線計画が回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所端末装置との間で調整される。調整によりセンターサーバが仮登録回線計画案に関係するすべての保守担当箇所端末装置からの承認の回答を得ると、仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その登録情報を計画を立案した回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信する。このように、回線計画案が登録されるまで調整が行われ、調整は、センターサーバと端末装置との遣り取りだけで行われるので、回線計画立案作業が効率化される。また、回線計画立案箇所端末装置は登録解除の通知を受け取るだけで、登録解除された回線計画について保守担当箇所端末装置に承認の解除を求める作業が省略される。このため、回線計画を立案する作業者は速やかに新たな回線計画の立案に取りかかることができ、作業が効率化される。
本発明の請求項11に係る回線計画調整方法は、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別して影響の有無を判定し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、影響ありと判定された場合、運用開始が先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録されている運用開始が遅い本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信し、影響なしと判定された場合、センターサーバは、運用開始予定日が先行する回線計画の回線変更箇所の情報を、運用開始予定日が遅い回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置に送信し、この回線変更箇所情報に基づいて、この回線計画立案箇所端末装置に後の回線計画を先の回線計画に応じて変更可能に表示させ、先の回線計画の回線構成変更箇所を、当該回線計画立案箇所端末装置による運用開始が遅い回線計画の回線構成立案に反映させるようにしたものである。
本発明の請求項11に係る回線計画調整方法では、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別して影響の有無を判定し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、影響ありと判定された場合、運用開始が先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録されている運用開始が遅い本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信し、影響なしと判定された場合、センターサーバは、運用開始予定日が先行する回線計画の回線変更箇所の情報を、運用開始予定日が遅い回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置に送信し、この回線変更箇所情報に基づいて、この回線計画立案箇所端末装置に後の回線計画を先の回線計画に応じて変更可能に表示させ、先の回線計画の回線構成変更箇所を、当該回線計画立案箇所端末装置による運用開始が遅い回線計画の回線構成立案に反映させるようにしたことにより、先後が判別された運用開始予定日が遅い回線計画のすべてを登録解除する必要がなくなり、しかも、変更箇所の重複がなく影響のない運用開始の遅い回線計画については運用開始の早い回線計画の回線構成を反映させて本登録させることができ、作業が効率化される。
本発明の請求項12に係る回線計画調整方法は、影響の有無の判定を、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無と両回線計画間の運用開始予定日の先後とにより判別しておこなうとともに、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合に、運用開始予定日が先行する新たな回線計画案の回線変更箇所の情報を運用開始予定日が遅い回線計画に反映可能か否かを判別し、反映可能の場合、影響なしと判定し、反映不可の場合、影響ありと判定するようにしたものである。
本発明の請求項12に係る回線計画調整方法は、影響の有無の判定を、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無と両回線計画間の運用開始予定日の先後とにより判別しておこなうとともに、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合に、運用開始予定日が先行する新たな回線計画案の回線変更箇所の情報を運用開始予定日が遅い回線計画に反映可能か否かを判別し、反映可能の場合、影響なしと判定し、反映不可の場合、影響ありと判定するようにしたことにより、回線計画をきめ細かく影響判定することができ、回線計画が認められ易くなり、作業が効率化される。
本発明の請求項1に係る回線計画調整システムでは、データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、端末装置は、運用回線の計画を立案する回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所毎にネットワーク回線を管理する保守担当箇所端末装置とを含み、回線計画立案箇所端末装置から運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案がセンターサーバに送信されると、センターサーバがその回線計画案に基づいて回線情報と日時情報と設備情報とを抽出して仮に登録し、この仮登録回線計画案に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置に仮登録回線計画案の情報を送信して承認の諾否を求め、回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別し、判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信するようにしたので、回線計画の調整を効率化することができる。
本発明の請求項に係る回線計画調整システムでは、データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、端末装置は、運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案を立案してその回線計画案をセンターサーバに送信する回線計画立案箇所端末装置と、自己の保守担当域のネットワーク回線が回線計画の対象となり、センターサーバから回線計画案を回線計画として承認するよう求める依頼を受け取ると、それを表示し承認の諾否の回答をセンターサーバに送信する回線計画対象保守担当箇所端末装置とを含み、データベースは、回線を構成する回線情報と回線を構成する各設備の設備情報と回線計画に関する回線計画情報とが格納されて構成され、センターサーバは、回線計画立案箇所端末装置から送信された回線計画案を受け付けると、回線構成情報・設備情報抽出手段を通じてデータベースからその回線計画案に基づいて回線情報と設備情報とを抽出し、これら抽出された情報と受け付けた回線計画情報とを当該回線計画立案箇所端末装置に送信するとともにデータベースに仮登録回線計画として登録し、外部からこの仮登録回線計画について関係する全ての回線計画対象保守担当箇所端末装置により承認の回答を受け取ると、この承認回答結果に基づいてデータベースに本登録回線計画として登録し、登録した本登録回線計画情報を当該回線計画立案箇所端末装置に送信し、外部からこの仮登録回線計画について関係する少なくとも1以上の回線計画対象保守担当箇所端末装置により否認の回答を受け取ると、この否認回答結果を当該回線計画立案箇所端末装置に送信し、回線計画案の修正を求める回線計画登録手段と、回線計画登録手段から仮登録回線計画の情報を受け取ると、この情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じてその仮登録回線計画に自己の保守担当域が含まれる回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認の諾否について回答を依頼する通知を送信し、回線計画対象保守担当箇所端末装置から承認の諾否回答を受け取ると、受け付けたその諾否回答の結果を回線計画登録手段に送出し、否認の回答結果に基づいて回線計画登録手段から仮登録回線計画を登録しない旨の非登録情報が送られてくると、この非登録情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じて立案した回線計画立案箇所端末装置に回線計画の修正の指示を、承認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認解除を依頼する承認解除依頼通知を、否認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に否認の回答受け付け通知をそれぞれ送信し、承認の回答結果に基づいて回線計画登録手段から仮登録回線計画を登録する旨の登録情報が送られてくると、この登録情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じて承認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認の回答受け付け通知を送信する回線計画調整手段とを備え、回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別する先後判別手段を備え、回線計画登録手段は、この判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信するようにしたので、回線計画における調整の遣り取りを効率化することができる。
本発明の請求項10に係る回線計画調整方法では、データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、端末装置は、運用回線の計画を立案する回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所毎にネットワーク回線を管理する保守担当箇所端末装置とを含み、回線計画立案箇所端末装置から運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案がセンターサーバに送信されると、センターサーバがその回線計画案に基づいて回線情報と日時情報と設備情報とを抽出して仮に登録し、仮登録後、この仮登録回線計画案に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置に仮登録回線計画案の情報を送信して承認の諾否を求め、回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別し、判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信するようにしたので、回線計画の調整を効率化することができる。
回線計画登録作業の効率化を図るという目的を、回線計画立案箇所端末装置から運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案がセンターサーバに送信されて仮登録されると、センターサーバは、この仮登録回線計画案に含まれる設備を管理する回線計画対象保守担当箇所端末装置に仮登録回線計画案の情報を送信して承認の諾否を求め、回線計画否認の際には、センターサーバを介して回線計画立案箇所端末装置と回線計画対象保守担当箇所端末装置との間で、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と、回線計画立案箇所端末装置により修正された回線計画の送信と、回線計画対象保守担当箇所端末装置による修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返して、回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該回線計画案を登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信し、センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別して影響の有無を判定し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、影響ありと判定された場合、運用開始が先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録されている運用開始が遅い本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信し、影響なしと判定された場合、センターサーバは、運用開始予定日が先行する回線計画の回線変更箇所の情報を、運用開始予定日が遅い回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置に送信し、この回線変更箇所情報に基づいて、この回線計画立案箇所端末装置に後の回線計画を先の回線計画に応じて変更可能に表示させるよう構成し、先の回線計画の回線構成変更箇所を、当該回線計画立案箇所端末装置による運用開始が遅い回線計画の回線構成立案に反映させるようにしたことにより実現した。
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る回線計画調整システムのシステム構成図であり、図2は該システムの概念説明図である。本実施例に係る回線計画調整システムは、図1に示すように、エントリー端末10Aと表示端末10Bとが一体に構成され、予め決められた保守担当箇所毎にネットワーク回線の通信設備を管理する箇所端末(パーソナルコンピュータ、移動端末も含む。以下、端末装置と称す。)10と、これら端末装置10と通信回線(IP網、専用線網、公衆電話網等を含む。)を通じて接続され、情報の遣り取りを行うとともに、データベース27〜30に格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバ11とを備えて構成される。本実施例でいうネットワークは、通信ネットワークをいう。
端末装置10は、運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案PL(図3の「計画1」では、回線α、βおよびγを、「計画2」では、回線αおよびδを参照)を立案してその回線計画案PLをセンターサーバ11に送信する回線計画立案箇所端末装置10X、10Yと、自己の保守担当域のネットワーク回線が回線計画案PLの対象となる回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zとが含まれる。回線計画立案箇所端末装置10X、10Yはそれぞれ異なる支所の端末装置であり、回線計画立案箇所端末装置10X、10Yは回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zと重なることがあってもよい。回線計画立案箇所端末装置10X、10Yは、回線計画案PLをセンターサーバ11に送信すると、センターサーバ11から回線計画案PLに基づいて抽出された回線情報と設備情報とを受け取り、センターサーバ11に送信した回線計画案PLはセンターサーバ11側で仮登録状態の仮登録回線計画案PLpとして受け付け、その事実を表示できるようになっている。次に、回線計画立案箇所端末装置10X、10Yは、センターサーバ11が仮登録回線計画案PLpを運用予定の正式な回線計画PLrとして登録すると、登録された本登録回線計画PLrの情報PLrfを受け取って表示するようになっている。さらに、回線計画立案箇所端末装置10X、10Yは、センターサーバ11が一旦登録した本登録回線計画PLrを登録解除し、センターサーバ11から仮登録回線計画案PLpとなった通知Ncを受け取ると、仮登録回線計画案PLpの情報PLpfを表示するようになっている。このため、立案担当者は、立案し、一旦正式な回線計画として登録された回線計画案PLがセンターサーバ11により登録解除され取り消されたことが判るようになっている。また、回線計画立案箇所端末装置10X、10Yは、立案した回線計画案PLに対し、センターサーバ11から登録を認めず、調整するよう指示を受けると、承認されなかった結果に基づいて、再度、回線計画を立案し、立案すると、その回線計画をセンターサーバ11に再び送信するようになっている。さらに、回線計画立案箇所端末装置10X、10Yは、センターサーバ11から回線構成部の変更を指示する変更箇所反映指示通知Dmを受け取ると、すでに登録され運用開始予定日が先行する他方の回線計画について、その登録された回線計画の回線構成部の変更箇所を、自らが立案した回線計画に追加し反映するようになっている。また、回線計画立案箇所端末装置10X、10Yは、立案した回線計画案PLとともに、数値データ化の困難な資料、例えば、システム構成図や工事図面、メモ書きなどの視覚資料情報を図面データの形式で添付してセンターサーバ11に送信できるようになっている。センターサーバ11はこれら視覚資料情報を添付ファイルデータベース30に格納するようになっている。
回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zは、自己の保守担当域のネットワーク回線が回線計画の対象となり、センターサーバ11から回線計画案PLを回線計画として承認するよう求める依頼Qz1を受け取ると、それを表示し承認の諾否の回答Rp1a/nをセンターサーバ11に送信することができるようになっている。また、回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zは、センターサーバ11からすでに登録された本登録回線計画PLrが仮登録状態になり一旦承認の回答Rp1aを送った回線計画の承認を取り消すよう求める依頼Qz2を受け取ると、それを表示し承認解除の回答Rp2をセンターサーバ11に送信するようになっている。さらに、回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zは、回線計画案PLについて送った承諾の諾否の回答Rp1a/n(承認の回答Rp1aまたは否認の回答Rp1n)に対しセンターサーバ11から承認の回答受け付け通知N−Rp1aまたは否認の回答受け付け通知N−Rp1nを受け取ると、その通知N−Rp1aまたはN−Rp1nを表示するようになっている。保守担当箇所の保守担当者は、受け取った通知N−Rp1a、N−Rp1nが、承認の回答Rp1aに対する承認の回答受け付け通知N−Rp1aであることが表示されると、承認の回答Rp1aをした回線計画案PLが登録されて実行されるとみなし、否認の回答Rp1nに対する否認の回答受け付け通知N−Rp1nが送られてきて表示されると、否認の回線計画案PLに対してはまだ仮登録状態で調整中であることが判るようになっている。また、回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zは、センターサーバ11から登録された回線計画承認の取り消しを求める依頼Qz2が送られてくると、その依頼Qz2に対して承認の取り消しの回答、すなわち、承認解除の回答Rp2を送るようになっている。回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zは、依頼Qz2に対して承認解除の回答Rp2を送った後、センターサーバ11からその回答Rp2について受け付け通知N−Rp2を受け取ると、その通知N−Rp2を表示するようになっている。保守担当者は、その通知N−Rp2が表示されると、一旦承認の回答Rp1aをして登録された本登録回線計画PLrに対してその後センターサーバ11が取り消したことが判るようになっており、当該本登録回線計画PLrが登録を取り消され実行されないと判断できるようになっている。
センターサーバ11は、立案された回線計画についての回線情報と設備情報とを端末装置10に提供し、回線計画を回線計画立案箇所端末装置10X、10Yと回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zとの間で調整し管理して運用する管理運用システムとしての役割を果たすようになっている。センターサーバ11は、回線を構成する回線情報が格納されて構成される回線情報データベース27と、回線を構成する各設備の設備情報、例えば、回線を構成する始端装置や終端装置などの各装置の情報が格納されて構成される設備情報データベース28と、回線計画に関する回線計画情報とが格納されて構成される回線計画情報データベース29と、回線情報データベース27と設備情報データベース28とに格納できない、例えば、システム構成図や工事図面、メモ書きなどの視覚資料情報を格納して構成される添付ファイルデータベース30とをデータベースとして備えている。
センターサーバ11は、回線計画登録部(回線計画登録手段)21と、回線計画調整部(回線計画調整手段)22と、回線構成情報・設備情報抽出部(回線構成情報・設備情報抽出手段)23と、判定部(先後判別手段、影響判別手段)24と、承認処理・承認解除処理部(承認処理・承認解除処理手段)25と、通信制御部26とを備えて構成される。
回線計画登録部21は、通信制御部26を通じて例えば第1の回線計画立案箇所端末装置10Xから送信されてきた回線計画案PLを受け取ると、仮登録回線計画案PLpとして受け付け、回線構成情報・設備情報抽出部23にこの仮登録回線計画案PLpの情報PLpfに基づいて回線情報と設備情報とを抽出するように指示し、抽出された回線情報と設備情報とを回線構成情報・設備情報抽出部23から受け取ると、これら回線情報と設備情報とを仮登録回線計画案PLpの情報PLpfとともに回線計画案PLを立案した第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに送信する。そして、回線計画登録部21は、この仮登録回線計画案PLpについて仮登録回線計画案PLpに関係する回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zが承認するか否かの回答を送るよう回線計画調整部22に指示をするようになっている。さらに、回線計画登録部21は、回線計画調整部22から仮登録回線計画案PLpについて仮登録回線計画案PLpに関係するすべての回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zから承認の回答結果を受け取り登録の条件を満たすと、仮登録回線計画案PLpを本登録回線計画PLrとして回線計画情報データベース29に登録し、登録情報を回線計画調整部22に送出するとともに、通信制御部26を通じて立案した第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに送信させるようになっている。回線計画登録部21は、回線計画調整部22から仮登録回線計画案PLpについて否認の回答結果を受け取ると、仮登録回線計画案PLpを仮登録状態のままにし、この登録しない旨の非登録情報Ngを回線計画調整部22に送出し、回線計画調整部22に対し否認となった仮登録回線計画案PLpを立案した第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに調整を行うよう指示するようになっている。回線計画登録部21は、回線計画案PLに添付されて第1の回線計画立案箇所端末装置10Xから視覚資料情報が送られてくると、添付ファイルデータベース30に格納し、回線計画調整部22および承認処理・承認解除処理部25を通じて仮登録回線計画案PLpに関係する回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに承認の諾否の回答を依頼する際、これら視覚資料情報を添付させるようになっている。
回線計画調整部22は、回線計画登録部21から仮登録回線計画案PLpについて対象となる回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに承認の諾否を求める指示を受け取ると、この指示に基づき、対象となる回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zを回線計画情報PLpfから割り出し、承認処理・承認解除処理部25を通じて仮登録回線計画案PLpについて仮登録回線計画案PLpに関係する回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zから承認の諾否の回答を求める依頼Qz1を送るようになっている。回線計画調整部22は、回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zから承認の諾否の回答Rp1a/nを受け取ると、受け付けた承認諾否の回答結果を回線計画登録部21に送出する。回線計画調整部22が回線計画登録部21に送った承認諾否の回答結果が否認の場合、回線計画調整部22は回線計画登録部21から仮登録回線計画案PLpを登録しない旨の非登録情報Ngを受け取る。回線計画調整部22はこの非登録情報Ngを受け取ると、承認処理・承認解除処理部25に受け渡し、承認処理・承認解除処理部25を通じて、立案した第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに回線計画の修正の指示を、承認の諾否の回答Rp1a/nを受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zのうち、承認の回答Rp1aを受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに承認解除を依頼する通知N−zcを、否認の回答Rp1nを受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに否認の回答受け付け通知N−Rp1nをそれぞれ送信するようになっている。回線計画調整部22が回線計画登録部21に送った承認諾否の回答結果が承認の場合、回線計画調整部22は回線計画登録部21から仮登録回線計画案PLpを登録する旨の登録情報を受け取る。回線計画調整部22はこの登録情報を受け取ると、承認処理・承認解除処理部25に受け渡し、承認処理・承認解除処理部25を通じて、承認の諾否の回答Rp1aを受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに、すなわち、承認の回答Rp1aを送ってきたすべての回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに承認の回答受け付け通知N−Rp1aを送信するようになっている。
回線構成情報・設備情報抽出部23は、回線計画登録部21が第1の回線計画立案箇所端末装置10Xから立案された回線計画案PLを受け取り、仮登録回線計画案PLpとして受け付けると、回線計画登録部21からの指示に基づいて、回線情報データベース27と設備情報データベース28から回線情報と設備情報とを抽出し、抽出された回線情報と設備情報とを回線計画登録部21に送出するようになっている。
承認処理・承認解除処理部25は、回線計画調整部22から仮登録回線計画案PLpについて承認の諾否の回答を求める依頼を送信するように指示を受け取ると、回線計画調整部22により割り出された回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに仮登録回線計画案PLpについて承認の諾否の回答を求める依頼Qz1を送信し、承認の諾否の回答Rp1a/nを受け取ると、回線計画調整部22に回答結果を送出するようになっている。承認処理・承認解除処理部25は、回線計画調整部22から仮登録回線計画案PLpを立案した第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに調整を行う指示を受け取ると、否認の回答結果を添付して第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに仮登録回線計画案PLpについて案の修正を求めるようになっている。承認処理・承認解除処理部25は、回線計画調整部22からの指示に基づいて、回線計画が否認の場合、承認の回答Rp1aを受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに承認解除を依頼する承認解除依頼通知N−zcを、否認の回答Rp1nを受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに否認の回答受け付け通知N−Rp1nをそれぞれ送信し、回線計画が回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zにより承認された場合、回線計画調整部22からの指示に基づいて、すべての回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに承認の回答受け付け通知N−Rp1aを送信するようになっている。
このように、回線計画登録部21と回線計画調整部22と回線構成情報・設備情報抽出部23と承認処理・承認解除処理部25と通信制御部26とが構成されているので、センターサーバ11は、仮登録回線計画案PLpの対象となる回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zから得られた否認の回答結果を第1の回線計画立案箇所端末装置10Xへ送信し、その否認の回答結果に基づいて第1の回線計画立案箇所端末装置10Xが仮登録回線計画案PLpを修正し、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xにより修正された回線計画案PLmがセンターサーバ11に再び送られ、この修正された回線計画案PLmを対象となる回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに送り承認の諾否を求めるステップを繰り返すことにより、回線計画はセンターサーバ11を介在させて第1の回線計画立案箇所端末装置10Xと回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zとの間で調整される。そして、対象となるすべての回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zから承認の回答結果が得られると、センターサーバ11は、仮登録回線計画案PLpまたは修正された回線計画案PLmを本登録回線計画PLrとして登録し、登録情報を第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに、承認の回答Rp1aに対する受け付け通知N−Rp1aを回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zにそれぞれ送信し、回線計画が正式に登録される。
ところで、本実施例に係る回線調整システムでは、センターサーバ11が影響判定部24を備えており、この影響判定部24は、回線計画調整部22により回線計画情報データベース29にすでに第1の回線計画立案箇所端末装置10Xが立案した本登録回線計画PLrが登録されている状態で、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xとは別の第2の回線計画立案箇所端末装置10Yから新たな異なる回線計画案PLadが送信されてくると、両回線計画PLr、PLad間の回線構成について同一の回線構成部の変更箇所M1、M2(図5の(A)参照)の重複の有無を判別する重複判別部(重複判別手段)24Aと、両回線計画PLr、PLad間で運用開始予定日の先後を判別する先後判別部(先後判別手段)24Bとを備えている。影響判定部24は、これらの判別結果に基づいて、両回線計画PLr、PLad間で影響があるか否かを判定するようになっている。影響判定部24は、重複判別部24Aにより両回線計画PLr、PLad間に単数または複数のルートR(1・・・n)を有する伝送路Pのうち共通のルートに、変更箇所M1(M3)、M2の重複があるか否かを判別し、先後判別部24Bにより両回線計画PLr、PLad間で運用開始予定日の先後を判別し、重複判別部24Aによる重複の有無の判別結果と先後判別部24Bによる先後の判別結果とに基づいて、変更箇所M2、M3(図5の(B)参照)の重複があり、かつ、新たな回線計画案(図5の(B)の「計画2」参照)の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画(図5の(B)の「計画1」参照)より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し(図5の(A)参照)、判別結果を回線計画調整部22を通じて回線計画登録部21に送出するようになっている。影響判定部24が影響ありと判定し、その影響ありの情報Epが回線計画調整部22を通じて回線計画登録部21に送出されると、回線計画登録部21は、別の回線計画案PLadを仮登録状態から取り消し、登録しない旨の登録取り消し情報Clを回線計画調整部22に送出し、回線計画調整部22は、仮登録となった別の回線計画案PLadを立案した第2の回線計画立案箇所端末装置10Yに登録を取り消す旨の通知である登録取り消し情報Clを送信する。影響判定部24が影響なしと判定し、その影響なしの情報Enが回線計画調整部22を通じて回線計画登録部21に送出されると、回線計画登録部21は、別の回線計画案PLadを運用開始予定日が先行する登録回線計画PLrとして登録し、登録情報Apを第2の回線計画立案箇所端末装置10Yに送信する。そして、回線計画登録部21は、さらに、この先行の本登録回線計画PLrの回線構成の変更箇所M2(E−F)(図5の(A)参照)の変更箇所情報を変更箇所反映指示通知Dmとして、運用開始予定日が遅い本登録回線計画PLrを立案した第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに送信し表示させるようになっている。第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに回線計画登録部21から送られてきた先行の本登録回線計画PLrの回線構成部変更箇所M2(E−F)の情報が表示されると、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xの立案担当者は、その内容を確認することができるようになっている。この立案担当者は、自己の立案した運用開始予定日が遅い本登録回線計画PLrの回線構成部変更箇所M1(B−C−D)に先の計画の変更箇所M2(E−F)を追加して反映させ、この新たな回線計画案PLppをセンターサーバ11に送信するようになっている。センターサーバ11では、新たな回線計画案PLppを受け取ると、関係する回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zで承認の回答を得た後、新たな回線計画案PLppを運用開始が遅い本登録回線計画PLrとして登録するようになっている(図6参照)。
影響判定部24による影響判定について図5(A)、(B)を参照して説明する。まず、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xからセンターサーバ11に、現在の回線αとその構成部α(A−B−C−D−E−F−G)について、運用開始予定日が2007年6月1日で回線変更箇所M1(B−C−D)を有する回線計画案PLが送信され、関連する回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zからの承認の回答を受けて、センターサーバ11に本登録回線計画PLrとして「計画1」が登録される。「計画1」が登録された状態で、次に、別の第2の回線計画立案箇所端末装置10Yから新たな回線計画案、つまり、運用開始予定日が2007年5月1日で回線変更箇所M2(E−F)を有する別の回線計画案PLad(以下、「計画2」という)が送信されてくると、回線計画登録部21は「計画2」を仮登録回線計画案PLpとして仮登録し、回線構成情報・設備情報抽出部23から取り出した回線情報と設備情報と仮登録回線計画案PLpの情報PLpfを第2の回線計画立案箇所端末装置10Yに送信する。回線計画登録部21は仮登録すると、影響判定部24に影響判定を求め、影響判定部24では、まず、重複判別部24Aにより両回線計画「計画1」、「計画2」間の回線構成に対し変更箇所M1、M2の重複の有無を判別する。重複なしにより影響なしの判定結果が影響判定部24から回線計画登録部21に送られると「計画2」は本登録回線計画PLrとして登録される。すなわち、変更箇所の重複がなければ、「計画2」は運用開始予定日の先後に関係なく登録される。この場合、回線計画登録部21は運用開始予定日が先の回線計画の回線構成を優先して登録し、運用開始予定日が後の回線計画を立案した他方の回線計画立案箇所端末装置10Xに対して変更箇所反映指示通知Dmを送信し、運用開始予定日が先の回線計画の回線構成変更箇所の情報(図5の(A)では、M2(E−F)を表示させ、運用開始予定日が後の回線計画に反映させるようになっている。
ところで「計画1」の回線変更箇所がM3(D−E−F)である場合、「計画2」の回線変更箇所M2(E−F)と重複してしまう(図5の(B)参照)。このような場合、重複判別部24Aで重複ありと判別されると、先後判別部24Bにより両回線計画「計画1」、「計画2」間で運用開始予定日の先後を判別し、「計画2」の運用開始予定日が「計画1」より先と判別された場合、影響あり判定結果が回線計画登録部21に送られる。回線計画登録部21は、「計画1」の登録を取り消して仮登録回線計画案PLpに戻し、その仮登録状態への変更通知Ncを第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに送信し表示させる。回線計画登録部21はさらに回線計画調整部22を通じて「計画1」に含まれる設備を管理する回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに承認取り消し依頼Qz2を送信し一旦承認した回線計画の登録が取り消された旨の登録取り消し情報Clを通知する。
重複ありと判別され、しかも、先後の判別時、「計画2」の運用開始予定日がすでに登録されている「計画1」より後の場合、影響ありの判定結果が回線計画登録部21に送られる。回線計画登録部21は「計画1」の登録をそのままにする一方、「計画2」の登録を取り消し、その登録取り消し情報Clを第2の回線計画立案箇所端末装置10Yに送信し表示させる。第2の回線計画立案箇所端末装置10Yの立案担当者はこの情報に基づいて回線計画を練り直すようになっている。このように、本実施例に係る回線計画調整システムでは、登録済みの「計画1」に対し別の新たな「計画2」が立案されると、回線構成の変更箇所の重複を判別し、重複がない場合、運用開始が後の回線計画の回線構成に運用開始が前の回線計画の変更箇所を反映させるようにしているので、回線計画の先後で後の回線計画を一旦すべて取り消してしまう必要がなくなる。
本実施例に係る回線計画調整システムでは、回線計画の運用にあたり、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xは、センターサーバ11を介して立案した回線計画案PLの対象となる回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zと承認の諾否について遣り取りを行いながら回線計画案PLの修正を繰り返して回線計画案を調整し、対象となるすべての回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zから承認されると、回線計画登録部21により本登録回線計画PLrとして回線計画情報データベース29に登録される。ところで、本登録回線計画PLrが登録された後、この本登録回線計画PLrより運用開始予定日が遅い新たな別の回線計画案PLadが第1の回線計画立案箇所端末装置10Xとは別の第2の回線計画立案箇所端末装置10Yからセンターサーバ11に送信されると、新たな別の回線計画案PLadの登録について、本登録回線計画PLrを考慮して、調整を行えばよく、両計画PLrとPadとの間で回線構成おいて重複する同じ回線αがなければ、別の回線計画案PLadは登録される。すなわち、図3に示すように、例えば、先に登録された本登録回線計画PLrが回線βと回線γとを含み回線αを含まない「計画1」であって、新たな別の回線計画案PLadが回線αと回線δとを含んでいる「計画2」である場合、回線の重複がなく、従って、回線構成部の変更箇所の重複もあり得ないので、登録されることになる。
次に、新たな別の回線計画案PLadに本登録回線計画PLrと重複する回線がある場合、すなわち、先に登録された本登録回線計画PLrの「計画1」が回線α、β、γを、新たな別の回線計画案PLadの「計画2」が回線α、δをそれぞれ含み、両計画間に共通の重複する回線αが存在する場合であって、図5に示すように、(i)回線αの回線構成部の変更箇所M1(B−C−D)、M2(E−F)が重ならなければ、運用開始予定日が遅い別の回線計画案PLadは運用開始予定日が早い回線計画の変更箇所を反映させて登録され、(ii)変更箇所M1、M2が重なると、別の回線計画案PLadは登録が認められない。例え、回線計画登録部21と回線計画調整部22と回線構成情報・設備情報抽出部23と承認処理・承認解除処理部25とによる調整を行ったとしても、変更箇所M1、M2が重なる故に計画対象の回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zが承認の回答を行わないからである。
次に、本登録回線計画PLrが登録された後、この本登録回線計画PLrより運用開始予定日が早い新たな別の回線計画案PLadが上記第2の回線計画立案箇所端末装置10Yからセンターサーバ11に送信される場合について、調整の遣り取りが行われるだけで影響判定を行わない場合を図4で、調整の遣り取りとともに影響判定を行う場合を図5でそれぞれ比較して説明する。図4のCASE1ないし3はそれぞれ、影響判定を伴わない回線計画登録の事例を示すもので、「計画1」「計画2」はそれぞれ、回線αの回線構成部に異なる変更箇所M1(B−C−D)、M2(E−F)を有し、運用開始予定日が2007年6月1日、2007年5月1日と異なっている。CASE1では、現状の回線αについて何も計画がなく、そこに「計画1」が2007年2月1日に登録された例を示している。CASE2では、「計画1」がすでに登録された後、「計画2」が立案された例を示している。CASE2において、「計画2」を2007年3月1日に登録しようとすると、登録された「計画1」が存在しなければ、「計画2」は登録されるが、登録のタイミングで「計画1」が先に登録されていれば、例え、運用開始が早くても「計画2」は登録されない。このため、CASE3は、CASE2の場合でどちらも登録させる例を示すもので、同一回線αの回線構成部において変更箇所が異なっていることを前提に、先に登録された「計画1」より時間的に遅れて、「計画1」より運用開始予定日が早い「計画2」が立案された場合、(i)まず、登録された「計画1」を一旦取り消して削除する。(ii)次に、「計画2」を登録する。「計画2」の同一回線αの回線構成部における変更箇所は「計画1」と異なっている。(iii)「計画1」を再登録する。その際、「計画1」の回線αの回線構成部は、本来の変更箇所M1(B−C−D)に加え運用開始が先行する「計画2」の変更箇所M2(E−F)も反映されることになる。(iv)変更箇所がすべてまたは一部重なる場合、後から立案された「計画2」については、運用開始予定日の先後に関係なく、登録が認められない。このように、影響判定がないと、一旦、運用開始予定日が確定した回線計画が登録された後に、その日より早い運用開始予定日の回線計画が持ち上がった場合には、登録された回線計画を取り消し、取り消しの通知を各保守担当箇所の支社に通知し、運用開始予定日が早い回線計画の回線構成を運用開始予定日が遅い回線計画に反映させるようになっている。
これに対し、影響判定部24を備えていると、センターサーバ11に、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xとは別の第2の回線計画立案箇所端末装置10Yから新たな別の回線計画案PLadが送信されてくると、まず、重複判別部24Aにより両回線計画PLr、PLad間に単数または複数のルートR(1・・・n)を有する伝送路Pのうち共通のルートに、変更箇所M1(M3)、M2の重複があるか否かを判別し、先後判別部24Bにより両回線計画PLr、PLad間で運用開始予定日の先後を判別し、重複判別部24Aによる重複の有無の判別結果と先後判別部24Bにより先後の判別結果とに基づいて、変更箇所M2、M3(図5の(B)参照)の重複があり、かつ、新たな回線計画案(図5の(B)の「計画2」参照)の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画(図5の(B)の「計画1」参照)より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定するようにしている(図5の(A)参照)。
次に、本発明に係る回線計画調整方法について、上記実施例に係る回線計画調整システムの作用に基づいて説明する。本実施例に係る回線調整方法は、保守担当箇所毎にネットワーク回線の通信設備を管理する箇所端末装置10と、これら箇所端末装置10と通信回線で接続され、情報の遣り取りを行うとともに、データベース28〜30に格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバ11とを備えて構成され、センターサーバ11は、回線計画登録部21と、回線計画調整部22と、回線構成情報・設備情報抽出部23と、影響判定部24(24A、24B)と、承認処理・承認解除処理部25と、通信制御部26とを備えている。10には、回線計画を立案してその回線計画案PLをセンターサーバ11に送信する第1第2の回線計画立案箇所端末装置10X、10Yと、自己の保守担当域のネットワーク回線が回線計画案PLに関係し、回線計画案PLの対象となる回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zとが含まれる。
立案担当者が第1の回線計画立案箇所端末装置10Xにより回線計画案PLをセンターサーバ11に送信すると(図1、2の1−1参照)、センターサーバ11の回線計画登録部21は、回線計画案PLを仮登録状態の仮登録回線計画案PLpとして受け付け(1−2参照)、回線構成情報・設備情報抽出部23にこの仮登録回線計画案PLpの情報PLpfに基づいて回線情報と設備情報とを抽出するように指示し(1−3)、抽出された回線情報と設備情報とを回線構成情報・設備情報抽出部23から受け取ると(1−4)、これら回線情報と設備情報とを仮登録回線計画案PLpの情報PLpfとともに第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに送信し表示させる(1−5)。回線計画登録部21は受け付けた仮登録回線計画案PLpについて回線計画調整部22にこの仮登録回線計画案PLpについて仮登録回線計画案PLpに関係する回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zが承認するか否かの回答を送るように指示を行う(図1、2の2−1参照)。第1の回線計画立案箇所端末装置10Xにより回線計画案PLをセンターサーバ11に送信する際、数値データ化の困難な資料、例えば、システム構成図や工事図面、メモ書きなどの視覚資料情報を図面データの形式で添付して送信するようになっている。センターサーバ11の回線計画登録部21はこれら視覚資料情報を受け付けると、添付ファイルデータベース30に格納し、端末装置10に承認の諾否を求める際や、登録情報Apを送る際に添付するようになっている。
回線計画調整部22は回線計画登録部21から指示を受けると承認処理・承認解除処理部25を通じて、仮登録回線計画案PLpの対象となる割り出された回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに仮登録回線計画案PLpについて承認の諾否の回答を求める依頼Qz1を送信し(図1、図2の2−2参照)、承認の諾否の回答Rp1a/nを受け取ると(図1、2の2−3参照)、回線計画登録部21に回答結果Rp1aまたはRp1nを送出する(図1、2の2−4参照)。回線計画登録部21は、計画対象となる回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zの全てから承認の回答Rp1aを受け取ると、仮登録回線計画案PLpを本登録回線計画PLrとして回線計画情報データベース29に正式に登録する。回線計画登録部21は登録を完了すると、その登録情報Apを本登録回線計画PLrを立案した第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに送信し表示させ(図1、2の2−5参照)、回線計画調整部22と承認処理・承認解除処理部25とを通じて、承認の回答受け付け通知N−Rp1aを計画対象の回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに送信し表示させる(図1、2の2−6参照)。
回線計画調整部22は、回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zから否認の回答Rp1nを受け取ると、回線計画登録部21に回答結果を送出し、回線計画登録部21は仮登録回線計画案PLpに対する否認の結果送信と調整の指示を回線計画調整部22に送出し、回線計画調整部22は承認処理・承認解除処理部25を通じて第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに非登録情報Ngを送出して表示させ、承認の回答Rplaを送ってきた回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに承認解除依頼通知N−zcを、否認の回答Pp1nを送ってきた回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに否認の回答受け付け通知N−Rplnをそれぞれ送出する。非登録情報Ngを受け取った第1の回線計画立案箇所端末装置10Xは非登録情報Ngに基づいて計画案を練り直し、修正しては、回線計画登録部21に送出する。こうして、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xへの回線計画修正要求と回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xと各回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zとの間で回線計画が調整される。
上記第1の回線計画立案箇所端末装置10Xによる回線計画案PLが本登録回線計画PLrとして登録された後、回線計画立案箇所端末装置10Xとは別の第2の回線計画立案箇所端末装置10Yから本登録回線計画PLrの登録解除の依頼がセンターサーバ11に送られてくると(図1、2の3−1参照)、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに仮登録状態への変更通知Ncを送信して表示させる(図1、2の3−2参照)。第1の回線計画立案箇所端末装置10Xの立案担当者から仮登録状態への変更通知Ncに対して認める旨の回答がセンターサーバ11に送られると、回線計画登録部21は、本登録回線計画PLr登録時に承認の回答を得た回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zに対し承認取り消し依頼Qz2を送って表示させ(図1、2の3−3参照)、回線計画の承認を取り消すよう求める。回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zは承認取り消し依頼Qz2を受け取ると、保守担当者が回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zにより承認解除の回答Rp2をセンターサーバ11に送信する(図1、2の3−4参照)。回線計画登録部21は、本登録回線計画PLrについて承認した全ての回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zが登録された計画承認を解除したのを確認すると、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xと第2の回線計画立案箇所端末装置10Yとに登録取り消し情報Clを送信して表示させる(図1、2の3−5参照)。
回線計画登録部21は、本登録回線計画PLr登録の取り消し後、第2の回線計画立案箇所端末装置10Yから別の回線計画案PLadがセンターサーバ11に送られてくると(図1、2の4−1参照)、回線構成情報・設備情報抽出部23にこの別の回線計画案PLadの情報PLpfに基づいて回線情報と設備情報とを抽出するように指示し(図1、2の4−2参照)、抽出された回線情報と設備情報とを回線構成情報・設備情報抽出部23から受け取ると(図1、2の4−3参照)、これら回線情報と設備情報とを別の回線計画案PLadの情報PLpfとともに第2の回線計画立案箇所端末装置10Yに送信し表示させる(図1、2の4−4参照)とともに、影響判定部24に対し回線計画調整部22を通じて本登録回線計画PLrと別の回線計画案PLadとの間で影響の有無を判定するよう指示する(図1、2の5−1参照)。
影響判定部24は、重複判別部24Aにより両回線計画PLr、PLad間に単数または複数のルートR(1・・・n)を有する伝送路Pのうち共通のルートに、変更箇所M1(M3)、M2の重複があるか否かを判別し、先後判別部24Bにより両回線計画PLr、PLad間で運用開始予定日の先後を判別し、重複判別部24Aによる重複の有無の判別結果と先後判別部24Bにより先後の判別結果とに基づいて、変更箇所M2、M3(図5の(B)参照)の重複があり、かつ、新たな回線計画案PLad(図5の(B)の「計画2」参照)の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画PLr(図5の(B)の「計画1」参照)より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し(図5の(A)参照)、判別結果を回線計画調整部22を通じて回線計画登録部21に送出する(図1、2の5−2参照)。影響判定部24が影響ありと判定し、その影響ありの情報Epが回線計画調整部22を通じて回線計画登録部21に送出されると、回線計画登録部21は、別の回線計画案PLadを仮登録状態から取り消し、この登録しない旨の登録取り消し情報Clを回線計画調整部22に送出し(図1、2の5−3参照)、回線計画調整部22は、仮登録となった別の回線計画案PLadを立案した第2の回線計画立案箇所端末装置10Yに登録取り消し情報Clを送信する(図1、2の5−4参照)。影響判定部24が影響なしと判定し、その影響なしの情報Enが回線計画調整部22を通じて回線計画登録部21に送出されると、回線計画登録部21は、別の回線計画案PLadを運用開始予定日の早い先行の本登録回線計画PLrとして登録し、登録情報Apを第2の回線計画立案箇所端末装置10Yに送信する(図1、2の5−4参照)。そして、回線計画登録部21は、さらに、運用開始が先行する本登録回線計画PLrの回線構成の変更箇所M2(E−F)(図5の(A)参照)の変更箇所情報を変更箇所反映指示通知Dmとして、運用開始予定日が遅い本登録回線計画PLrを立案した第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに送信し表示させる(図1、2の5−5参照)。第1の回線計画立案箇所端末装置10Xに回線計画登録部21から送られてきた先行の本登録回線計画PLrの回線構成部変更箇所M2(E−F)の情報が表示されると、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xの立案担当者は、その内容を確認することができるようになっている。この立案担当者は、自己の立案した運用開始予定日が遅い本登録回線計画PLrの回線構成部変更箇所M1(B−C−D)に先の計画の変更箇所M2(E−F)を追加して反映させ、この新たな回線計画案PLppをセンターサーバ11に送信する(図1、2の5−6参照)。センターサーバ11では、新たな回線計画案PLppを受け取ると(図1、2の5−7参照)、回線計画登録部21は、先に登録した回線計画案PLの時と同様に、受け付けた新たな回線計画案PLppについて回線計画調整部22にこの新たな回線計画案PLppに関係する回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zが承認するか否かの回答を求め、回線計画調整部22は承認の諾否の回答を受け取ると、回線計画登録部21に回答結果を送出し(図1、2の2−1ないし2−6参照)、関係する回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zで承認の回答を得た後、新たな回線計画案PLppを正式に本登録回線計画PLrとして登録する(図1、2の5−8参照)。このように、本実施例にかかる回線計画調整システムによる回線計画調整方法では、回線計画の調整を効率化することができる。また、異なる運用開始予定時に応じて先の回線計画を後の回線計画に反映させることができるので、効率がより向上する。
図7は、本発明の第2の実施例に係る回線計画調整システムを示すもので、上記第1の実施例では、影響判定部24が影響の判定を行う場合、回線αの伝送路Pが単一のルートR1で構成されているのに対し、回線αの伝送路Pが複数のルートR2(始端装置−A〜G−終端装置)、R3(始端装置−H〜N−終端装置)(始端装置と終端装置とはいずれも同一)で構成されている点を除いて上記実施例と実質的に同一である。この第2の実施例では、影響判定部24は、重複の有無を判別する重複判別部24Aが、変更箇所の重複を、同一ルートであるが重複しない場合(図7の(A)、(B)参照)は影響なしと判定し、同一ルートであり、かつ、重複する場合(図7の(C)参照)のみ影響ありと判定するようにしている。
図8および図9は、本発明の第3の実施例に係る回線計画調整システムを示すもので、上記第1の実施例では、影響判定部24が影響の判定を行う場合、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、判定結果を回線計画登録手段に送出するようにしているのに対し、本発明の第3の実施例に係る回線計画調整システムでは、影響判定部24が、影響の有無の判定を、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無と両回線計画間の運用開始予定日の先後とにより判別しておこなうとともに、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合に、運用開始予定日が先行する新たな回線計画案の回線変更箇所の情報を運用開始予定日が遅い回線計画に反映可能か否かを判別し、反映可能の場合、影響なしと判定し、反映不可の場合、影響ありと判定するようにした点が異なっている。
すなわち、第3の実施例に係る回線構成システムでは、重複判別部24Aと先後判別部24Bとの判別結果に基づいて、両回線計画PLr、PLad間で影響があるか否かを判定するにあたり、図8の(A)ないし(C)および図9の(A)ないし(C)に示すように、両回線計画PLr、PLad間の回線構成について同一の回線構成部の変更箇所M10、M12(図8の(A)参照)の重複の有無と、両回線計画PLr、PLad間で運用開始予定日の先後とに加え、上記第1の実施例では、影響ありと判定されたケース、すなわち、変更箇所M2、M3(図5の(B)参照)の重複があり、かつ、新たな回線計画案(図5の(B)の「計画2」参照)の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画(図5の(B)の「計画1」参照)より先行する場合について、さらに、変更箇所の重複が存在しても、運用開始日が先の変更箇所を運用開始日が後の変更箇所に反映させることができるかどうかを判定する処理を行うことができるようになっている。
第3の実施例に係る回線構成システムの影響判定部24は、図8の(A)ないし(C)に示すように、両回線計画PLr、PLad間に単数または複数のルートR(1・・・n)を有する伝送路Pのうち共通のルートに、変更箇所M11〜M15の重複があるか否かを判別し、両回線計画PLr、PLad間で運用開始予定日の先後を判別し、これら重複の有無の判別結果と先後の判別結果とに基づいて、(i)変更箇所M12、M13(図8の(B)参照)の重複があり、かつ、新たな回線計画案(図8の(B)の「計画2」参照)の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画(図8の(B)の「計画1」参照)より先行する場合、この先の計画の変更箇所M12を後の計画の変更箇所M13に反映させることがどうか判別し、反映させることができる、すなわち、図10および図11に示すように、回線構成上、変更箇所を反映させることができるものについては、影響なしと判定するようにしている(複数ルートの場合、図9の(C)参照)。しかしながら、(ii)図8の(C)に示すように、変更箇所M14、M15(図8の(C)参照)の重複があり、かつ、新たな回線計画案(図8の(C)の「計画2」参照)の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画(図8の(C)の「計画1」参照)より先行する場合、この先の計画の変更箇所M14を後の計画の変更箇所M15に反映させることがどうか判別し、反映させることができない場合、影響ありの判定を行うようになっている。
なお、上記各実施例では、影響判定部24は重複判別部24Aと先後判別部24Bとを備えて構成されているが、これに限られるものではなく、影響判定部24を先後判別部24Bのみから構成してもよい。すなわち、センターサーバ11は、すでに登録された本登録回線計画PLrに対し、第2の回線計画立案箇所端末装置10Yから運用開始予定日が異なる新たな回線計画案、別の回線計画案PLadが送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別し、判別結果に基づいて先行する回線計画(例えば、図4の「計画2」参照)を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画PLr(例えば、図4の「計画1」)の運用開始予定日が優先して登録される回線計画(図4の「計画2」)より遅い場合、当該本登録回線計画PLrの登録を取り消して仮登録状態の仮登録回線計画案PLpに戻し、この登録が取り消された回線計画(図4の「計画1」を立案した第1の回線計画立案箇所端末装置10Xとその回線計画PLpに含まれる設備を管理する回線計画対象保守担当箇所端末装置10Zとにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報、非登録情報Ngを送信するようにしてもよい。この場合、センターサーバ11が第1の回線計画立案箇所端末装置10Xにも、別の回線計画案PLadの登録情報(図4の「計画2」の回線情報、変更箇所情報)を送信すれば、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xの立案担当者は、その登録情報を参照して、別の回線計画案PLadの回線計画を反映させることができる。また、上記各実施例では、第1の回線計画立案箇所端末装置10Xと第2の回線計画立案箇所端末装置10Yとを異なる端末装置としているがこれに限られるものではなく、同じ回線計画立案箇所端末装置であってもよい。
本発明の第1の実施例に係る回線計画調整システムを示すシステム構成図である。(実施例1) 図1の回線計画調整システムの概念説明図である。 回線計画間で重複する回線を示す説明図である。 影響判定を伴わない回線計画登録の例を示す説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ影響判定を伴う回線計画登録の例を示す説明図で、(A)は変更箇所に重複がない場合、(B)は変更箇所に重複がある場合をそれぞれ示す。 登録された計画1に対し新たな計画2が立案された場合の登録のステップを示すフローチャートである。 (A)ないし(C)はそれぞれ、第2の実施例に係る回線計画調整システムによる複数ルートの伝送路による影響判定の例を示す説明図である。(実施例2) (A)ないし(C)はそれぞれ、第3の実施例に係る回線計画調整システムによる影響判定の例を示す説明図である。(実施例3) (A)ないし(C)はそれぞれ、第3の実施例に係る回線計画調整システムによる複数ルートの伝送路による影響判定の例を示す説明図である。 回線が変更となる場合の影響判定の例を示す説明図で、直近上位パスが一つで構成される回線が変更される例を示す説明である。 回線が変更となる場合の影響判定の例を示す説明図で、直近上位パスが複数で構成される回線が変更される例を示す説明である。
符号の説明
10 端末装置
10X 回線計画立案箇所端末装置
10Z 保守担当箇所端末装置
11 センターサーバ
28、27、29 データベース
PL 回線計画案
PLp 仮登録回線計画案
PLr 本登録回線計画

Claims (12)

  1. データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、
    端末装置は、運用回線の計画を立案する回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所毎にネットワーク回線を管理する保守担当箇所端末装置とを含み、
    回線計画立案箇所端末装置から運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案がセンターサーバに送信されると、センターサーバがその回線計画案に基づいて回線情報と日時情報と設備情報とを抽出して仮に登録し、この仮登録回線計画案に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置に仮登録回線計画案の情報を送信して承認の諾否を求め、
    回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、
    センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別し、判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信することを特徴とする回線計画調整システム。
  2. センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別して影響の有無を判定し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、影響ありと判定された場合、運用開始が先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録されている運用開始が遅い本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信し、影響なしと判定された場合、センターサーバは、運用開始予定日が先行する回線計画の回線変更箇所の情報を、運用開始予定日が遅い回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置に送信し、この回線変更箇所情報に基づいて、この回線計画立案箇所端末装置に後の回線計画を先の回線計画に応じて変更可能に表示させるよう構成し、先の回線計画の回線構成変更箇所を、当該回線計画立案箇所端末装置による運用開始が遅い回線計画の回線構成立案に反映させることを特徴とする請求項1に記載の回線計画調整システム。
  3. センターサーバは、影響の有無の判定を、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無と両回線計画間の運用開始予定日の先後とにより判別しておこなうとともに、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合に、運用開始予定日が先行する新たな回線計画案の回線変更箇所の情報を運用開始予定日が遅い回線計画に反映可能か否かを判別し、反映可能の場合、影響なしと判定し、反映不可の場合、影響ありと判定することを特徴とする請求項に記載の回線計画調整システム。
  4. センターサーバと端末装置との間では、センターサーバが端末装置に対して回線計画について承認の諾否の回答要求または変更の諾否の回答要求を行うと、端末装置にはその内容が表示され、端末装置がセンターサーバに承認の諾否の回答または変更の諾否の回答を送信すると、センターサーバはその回答を受け付けた受け付け通知を当該端末装置に送信することを特徴とする請求項1ないしのうちいずれか1に記載の回線計画調整システム。
  5. センターサーバと端末装置とで回線計画情報を遣り取りする際、視覚資料情報を添付可能にしたことを特徴とする請求項1ないしのうちいずれか1に記載の回線計画調整システム。
  6. データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、
    端末装置は、運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案を立案してその回線計画案をセンターサーバに送信する回線計画立案箇所端末装置と、自己の保守担当域のネットワーク回線が回線計画の対象となり、センターサーバから回線計画案を回線計画として承認するよう求める依頼を受け取ると、それを表示し承認の諾否の回答をセンターサーバに送信する回線計画対象保守担当箇所端末装置とを含み、
    データベースは、回線を構成する回線情報と回線を構成する各設備の設備情報と回線計画に関する回線計画情報とが格納されて構成され、
    センターサーバは、
    回線計画立案箇所端末装置から送信された回線計画案を受け付けると、回線構成情報・設備情報抽出手段を通じてデータベースからその回線計画案に基づいて回線情報と設備情報とを抽出し、これら抽出された情報と受け付けた回線計画情報とを当該回線計画立案箇所端末装置に送信するとともにデータベースに仮登録回線計画として登録し、外部からこの仮登録回線計画について関係する全ての回線計画対象保守担当箇所端末装置により承認の回答を受け取ると、この承認回答結果に基づいてデータベースに本登録回線計画として登録し、登録した本登録回線計画情報を当該回線計画立案箇所端末装置に送信し、外部からこの仮登録回線計画について関係する少なくとも1以上の回線計画対象保守担当箇所端末装置により否認の回答を受け取ると、この否認回答結果を当該回線計画立案箇所端末装置に送信し、回線計画案の修正を求める回線計画登録手段と、
    回線計画登録手段から仮登録回線計画の情報を受け取ると、この情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じてその仮登録回線計画に自己の保守担当域が含まれる回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認の諾否について回答を依頼する通知を送信し、
    回線計画対象保守担当箇所端末装置から承認の諾否回答を受け取ると、受け付けたその諾否回答の結果を回線計画登録手段に送出し、
    否認の回答結果に基づいて回線計画登録手段から仮登録回線計画を登録しない旨の非登録情報が送られてくると、この非登録情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じて立案した回線計画立案箇所端末装置に回線計画の修正の指示を、承認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認解除を依頼する承認解除依頼通知を、否認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に否認の回答受け付け通知をそれぞれ送信し、
    承認の回答結果に基づいて回線計画登録手段から仮登録回線計画を登録する旨の登録情報が送られてくると、この登録情報を承認処理・承認解除処理手段に受け渡し、承認処理・承認解除処理手段を通じて承認の回答を受け付けた回線計画対象保守担当箇所端末装置に承認の回答受け付け通知を送信する回線計画調整手段とを備え、
    回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、
    センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別する先後判別手段を備え、
    回線計画登録手段は、この判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信することを特徴とする回線計画調整システム。
  7. センターサーバは、すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、判定結果を回線計画登録手段に送出する影響判定手段を備え、
    回線計画登録手段は、影響ありと判定された場合、先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録されている運用開始が遅い本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信し、影響なしと判定された場合、回線計画登録手段は、運用開始予定日が先行する回線計画の回線変更箇所の情報を、運用開始予定日が遅い回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置に送信し、この回線変更箇所情報に基づいて、この回線計画立案箇所端末装置に自己の後の回線計画を先の回線計画に応じて変更可能に表示させるよう構成し、先の回線計画の回線構成変更箇所を、当該回線計画立案箇所端末装置による運用開始が遅い回線計画の回線構成立案に反映させることを特徴とする請求項に記載の回線計画調整システム。
  8. 影響判定手段は、影響の有無の判定を、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無と両回線計画間の運用開始予定日の先後とにより判別しておこなうとともに、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合に、運用開始予定日が先行する新たな回線計画案の回線変更箇所の情報を運用開始予定日が遅い回線計画に反映可能か否かを判別し、反映可能の場合、影響なしと判定し、反映不可の場合、影響ありと判定することを特徴とする請求項に記載の回線計画調整システム。
  9. センターサーバは、視覚資料情報を格納して構成される添付ファイルデータベースを備え、センターサーバと端末装置とで回線計画情報を遣り取りする際、添付ファイルデータベースから視覚資料情報を添付可能にしたことを特徴とする請求項ないしのうちいずれか1に記載の回線計画調整システム。
  10. データベースに格納された通信設備の情報に基づいてネットワーク全体の回線を管理運用するセンターサーバと、このセンターサーバと通信を通じて回線計画に関する情報を遣り取り可能に接続され保守担当箇所毎にネットワークの回線を管理する端末装置とを備え、
    端末装置は、運用回線の計画を立案する回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所毎にネットワーク回線を管理する保守担当箇所端末装置とを含み、
    回線計画立案箇所端末装置から運用予定の回線とその日時との情報を含む回線計画案がセンターサーバに送信されると、センターサーバがその回線計画案に基づいて回線情報と日時情報と設備情報とを抽出して仮に登録し、仮登録後、この仮登録回線計画案に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置に仮登録回線計画案の情報を送信して承認の諾否を求め、
    回線計画否認の際には、回線計画立案箇所端末装置への回線計画修正要求と修正された回線計画に対する承認の諾否結果送信の遣り取りを繰り返し、回線計画立案箇所端末装置と保守担当箇所端末装置との間で回線計画を調整し、承認の結果が得られると、センターサーバは、当該仮登録回線計画案を本登録回線計画として登録し、その情報を回線計画立案箇所端末装置と各保守担当箇所端末装置とに送信するとともに、
    すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間で運用開始予定日の先後を判別し、判別結果に基づいて先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録された本登録回線計画の運用開始予定日が優先して登録される回線計画より遅い場合、当該本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信することを特徴とする回線計画調整方法。
  11. すでに登録された本登録回線計画に対し、回線計画立案箇所端末装置から運用開始予定日が異なる新たな回線計画案が送られてくると、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無を判別するとともに両回線計画間の運用開始予定日の先後を判別して影響の有無を判定し、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合、影響ありと判定し、その条件を満たさないと影響なしと判定し、影響ありと判定された場合、運用開始が先行する回線計画を優先して登録するとともに、すでに登録されている運用開始が遅い本登録回線計画の登録を取り消して仮登録回線計画案に戻し、この登録が取り消された回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置とその回線計画に含まれる設備を管理する保守担当箇所端末装置とにそれぞれ登録が取り消された登録解除の情報を送信し、影響なしと判定された場合、センターサーバは、運用開始予定日が先行する回線計画の回線変更箇所の情報を、運用開始予定日が遅い回線計画を立案した回線計画立案箇所端末装置に送信し、この回線変更箇所情報に基づいて、この回線計画立案箇所端末装置に後の回線計画を先の回線計画に応じて変更可能に表示させ、先の回線計画の回線構成変更箇所を、当該回線計画立案箇所端末装置による運用開始が遅い回線計画の回線構成立案に反映させることを特徴とする請求項10に記載の回線計画調整方法。
  12. 影響の有無の判定を、両回線計画間に回線構成について変更箇所の重複の有無と両回線計画間の運用開始予定日の先後とにより判別しておこなうとともに、両回線計画間に単数または複数のルートを有する伝送路のうち共通のルートに、変更箇所の重複があり、かつ、新たな回線計画案の運用開始予定日がすでに登録されている本登録回線計画より先行する場合に、運用開始予定日が先行する新たな回線計画案の回線変更箇所の情報を運用開始予定日が遅い回線計画に反映可能か否かを判別し、反映可能の場合、影響なしと判定し、反映不可の場合、影響ありと判定することを特徴とする請求項11に記載の回線計画調整方法。
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