JP5061963B2 - 流量センサ - Google Patents

流量センサ Download PDF

Info

Publication number
JP5061963B2
JP5061963B2 JP2008054340A JP2008054340A JP5061963B2 JP 5061963 B2 JP5061963 B2 JP 5061963B2 JP 2008054340 A JP2008054340 A JP 2008054340A JP 2008054340 A JP2008054340 A JP 2008054340A JP 5061963 B2 JP5061963 B2 JP 5061963B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
flow sensor
cover
base
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008054340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009210447A (ja
Inventor
直亜 上田
泉 黒瀬
秀之 中尾
一浩 永治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2008054340A priority Critical patent/JP5061963B2/ja
Priority to EP09153266.3A priority patent/EP2098832B1/en
Publication of JP2009210447A publication Critical patent/JP2009210447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5061963B2 publication Critical patent/JP5061963B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/6845Micromachined devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
    • G01F1/684Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow
    • G01F1/688Structural arrangements; Mounting of elements, e.g. in relation to fluid flow using a particular type of heating, cooling or sensing element
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F15/00Details of, or accessories for, apparatus of groups G01F1/00 - G01F13/00 insofar as such details or appliances are not adapted to particular types of such apparatus
    • G01F15/10Preventing damage by freezing or excess pressure or insufficient pressure
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F15/00Details of, or accessories for, apparatus of groups G01F1/00 - G01F13/00 insofar as such details or appliances are not adapted to particular types of such apparatus
    • G01F15/18Supports or connecting means for meters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明は流量センサに関し、具体的には、気体や液体などの流体の流量や流速を計測するための流量センサに関する。
(特許文献1の流量センサ)
流体の流量を計測する流量センサとしては、特開2007−212199号公報(特許文献1)に開示されたものがある。この流量センサにあっては、特許文献1の図2及び図3に記載されているように、流路ボディ内に形成された流体流路の上面の一部が流路ボディの凹所内に開口しており、流路ボディ上面の凹所にはOリングを介してセンサチップが納められる。そして、センサチップは流路ボディの上面に重ねた押さえ板によってOリングに押圧されており、押さえ板の上面から流路ボディにボルトをねじ込むことによって押さえ板と流路ボディを一体に結合し、センサチップの下面と凹所との間にOリングを挟みこむことによって流体流路の上面開口の周囲を封止している。センサチップの下面に設けた流量検出部は、流体流路の上面開口に面しており、流体流路に流れる流体の流量は流量検出部により測定される。
図1(a)(b)は、特許文献1に開示された流量センサを表した概略平面図及び概略断面図である。特許文献1のような流量センサでは、センサチップ12を納めた流路ボディ11と押さえ板13を上面からねじ込んだボルト14で結合させており、しかも、ボルト14が流体流路15へ突き抜けることのないように四隅をボルト14で止めている。そのため、図1(b)に示すように、押さえ板13の上面にボルト14の頭部が飛び出し、また図1(a)に示すように、上面側から見た場合、押さえ板13と流路ボディ11の四隅にそれぞれボルト14で止めるための領域(ねじ穴などの領域)が必要となる。従って、特許文献1のような構造では、流量センサを小型化することが困難であった。
また、特許文献1の流量センサでは、押さえ板13の四隅をボルト14で固定されており、その一方センサチップ12が流体流路15の一部を構成しているため、センサチップ12や押さえ板13は流体からの圧力やOリング16からの弾性反発力を受けており、センサチップ12や押さえ板13には図1(a)に破線で、図1(b)に矢印で示すような分布応力が加わる。これらの応力により、センサチップ12や押さえ板13には、図1(b)に示すようにドーム状の反りが発生する。その結果、流量センサを小型・薄型化した場合には、押さえ板13の変位により流路断面積が変化し特性変動を引き起こしたり、センサチップ12の中心部に加わる応力によりセンサチップ12上の配線パターンが断線したり、流量検出部17にクラックが発生したりして流量センサが損傷する恐れがあった。また、センサチップ12の反りを小さくして流量センサの損傷を小さくするためには、セラミック基板のような高価な基板を用いなければならないので、流量センサのコストが上昇する。
また、特許文献1の流量センサでは、ボルト14が必要であるために部品点数が増加し、組立て工程においてはボルト14を締める工程が増加し、ボルト14の締付けトルクの管理が必要になる問題があった。
(特許文献2の流量センサ)
別な流量センサとしては、米国特許第665207号明細書(特許文献2)に記載されたものがある。この流量センサにあっては、特許文献2の図5に示されているように、ハウジング(housing)内に流路部材(flow tube)を納めて流体流路を形成し、基板(substrate base)の下面に設けたセンサチップ(flow sensor)を流路部材の上面開口に臨ませるようにして流路部材の上に基板を重ねている。基板の上面にはカバー(cover)を重ねてあり、カバーは外周部に設けられたノッチ状のスナップ(notch)をハウジングの側面に設けた突起(peg)に引っ掛けてハウジングに固定され、基板や流路部材をカバーで押さえ付けてシール性を確保している。
図2は特許文献2に開示された流量センサの構造を簡略化して表した図であり、符号21はハウジング、22は流路部材、23は流体流路、24は基板、25はセンサチップ、26は流路部材の上面開口、27はカバー、28はスナップ、29は突起である。このような構造の流量センサにあっては、カバー27の組込み方向と基板24の変位可能方向とがいずれも垂直方向であるという点で一致しており、しかも、スナップ28は流量センサの小型化に伴って薄く脆弱になり易いため、流体の圧力や環境変化の影響により基板24が垂直方向に変位する恐れがある。そして、基板24が垂直方向に変位すると、流体流路23の形状が変化したり、流体流路23の位置がずれたりするため、流量センサの特性が変化する問題があった。また、基板24が浮き上がると、流体流路23のシール性を確保することができなくなる恐れがあった。
なお、図3に示すように、特許文献2の流路部材22と基板24の間に接着剤30を塗布することによって流路部材22と基板24とを接着する方法も考えられる。しかし、接着剤を用いる工程では、接着剤の塗布工程が必要であるために工数が増加する。また、塗布した接着剤が流体流路に流れ込むと流量センサの特性に影響を与え、製品ばらつきを生じる要因となるため、塗布量の管理も必要となる。さらに、接着剤を硬化・乾燥させるための養生時間が長くなるので、製造効率が低下するという問題が生じる。
特開2007−212199号公報 米国特許第665207号明細書
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、小型化することができ、ハウジングの強度を確保することができ、基板に加わるストレスを緩和することができ、しかも部品点数及び組立て工程数を削減してローコスト化を図ることのできる流量センサを提供することにある。
本発明にかかる流量センサは、内部の流体流路と基板設置面とを有し、前記流体流路の上面の一部が前記基板設置面で開口したベースと、前記流体流路の開口を囲むようにして前記基板設置面の上に載置されたシール部材と、前記シール部材の上に載置されて前記流体流路の開口を覆う基板と、前記流体流路の開口に面するようにして前記基板の下面に設けられたセンサチップと、前記ベースに取り付けてハウジングを構成するカバーとを備えた流量センサであって、前記カバーと前記ベースは、前記基板が前記シール部材を押圧する方向と異なる方向へ前記カバーを動かすことによって互いに嵌め合わされる係合部と被係合部をそれぞれ有し、前記カバーは、前記基板の上面を前記シール部材の押圧方向に向けて押圧する基板押さえ部を有していることを特徴としている。
本発明の流量センサにあっては、基板押さえ部によってシール部材の上の基板を押圧しているので、シール部材を基板と基板設置面との間に挟みこんで基板により流体流路の開口を確実に封止することができる。また、カバーとベースは係合部と被係合部を嵌め合わせることによって組み立てられるので、カバーとベースで強度の高いハウジングを構成することができる。しかも、基板のシール部材を押圧する方向と異なる方向へカバーを動かすことによってカバーの係合部とベースの被係合部を互いに嵌め合わせてカバーをベースに取り付け、カバーに設けた基板押さえ部で基板上面をシール部材押圧方向に向けて押圧しているので、シール部材押圧力の反力が係合部と被係合部との嵌め合わせを外す方向にほとんど働かないため、流体流路のシール性が損なわれにくい。また、基板が浮き上がりにくいので、流体流路の断面積が変化しにくく、流量センサの特性変化を抑制することができる。
本発明の流量センサにあっては、カバーをベースに取り付けるための係合部と被係合部はそれぞれカバーとベースに設けられ、基板を押さえるための基板押さえ部もカバーに設けられているので、カバーとベースを結合して一体化するために別部材が必要なく、また基板を押さえるための別部材も必要なく、部材点数が増加することもない。さらに、別部材が必要ないので、流量センサの小型化を図ることができる。また、カバーとベースを組み立てるためには係合部と被係合部とを嵌め合わせるだけでよく、しかも、係合部と被係合部とを嵌め合わせることによって基板押さえ部が基板の上面を押圧するので、流量センサの組立性もよい。
なお、本発明の流量センサでは、カバーをベースに取り付けるために接着剤を必要としないので、接着剤が流体流路に流れ込んで流量センサの特性に影響を与えることもない。
従って、本発明の流量センサによれば、流量センサの小型化を図りつつハウジングの強度を確保することができ、また部品点数及び組立て工程数を削減してローコスト化を図ることができる。
本発明のある実施態様による流量センサは、前記係合部と前記被係合部が、前記カバーを前記基板の上面と平行な方向へ動かすことによって互いに嵌め合わされている。かかる実施態様によれば、シール部材押圧力の反力が係合部と被係合部との嵌め合わせを外す方向には全く働かないため、流体流路のシール性が損なわれることがない。また、基板が浮き上がらないので、流体流路の断面積が変化せず、流量センサの特性が変化しない。さらに、この実施態様にあっては、係合部と被係合部を嵌め合わせる際には、基板押さえ部は基板の上面に沿って移動するので、基板を基板押さえ部で押圧しながらカバーとベースを組み立てることができ、組立性も良好となる。
本発明の別な実施態様による流量センサは、前記カバーに基板押さえ部を複数設けている。かかる実施態様によれば、基板押さえ部から基板に加わる押圧力を分散させることができるので、シール部材の反力や内部圧力による基板の撓みをより低減することができる。よって、基板に設けられた配線パターンが断線したり、センサチップにクラックが生じたり、基板に実装されている電子部品が基板から剥離したりしにくくなり、流量センサの耐久性を向上させることができる。また、基板が撓みにくくなるので、流体流路のシール性もより向上する。
本発明のさらに別な実施態様による流量センサは、前記基板押さえ部の先端部下面に面取りが施されている。かかる実施態様によれば、ベースにカバーを取り付けながら、基板の外周側から基板押さえ部をスライドさせて基板押さえ部で基板の上面を押圧する際、基板押さえ部の先端部が基板の縁に引っ掛かりにくくなり、流量センサの組立性が向上する。
本発明のさらに別な実施態様による流量センサは、前記係合部の少なくとも一部が、前記カバーを前記ベースに取り付ける際に、前記基板押さえ部の先端が前記基板に接触するよりも以前に前記被係合部に接触する長さを有している。かかる実施態様によれば、カバーの係合部の少なくとも一部をベースの被係合部に嵌め込んだ後に、基板の外周側から基板押さえ部をスライドさせて基板押さえ部で基板の上面を押圧することができる。よって、基板押さえ部が基板の端に触れたときから基板に基板押さえ部による押圧力が発生するので、流量センサの組立性が向上する。
本発明のさらに別な実施態様による流量センサは、前記基板押さえ部が、前記シール部材の少なくとも一部の直上で前記基板を押圧している。かかる実施態様によれば、基板押さえ部で基板の上からシール部材を押さえてシール部材の弾性反発力を減殺することができるので、シール部材の反力による基板の撓みを低減することができる。よって、基板に設けられた配線パターンが断線したり、センサチップにクラックが生じたり、基板に実装されている電子部品が基板から剥離したりしにくくなり、流量センサの耐久性を向上させることができる。
本発明のさらに別な実施態様による流量センサは、前記基板押さえが、前記基板の上面の対向する辺のうち一方の辺から他方の辺までを押圧している。かかる実施態様によれば、基板押さえ部の押圧面積が大きくなるので、基板押さえ部から基板に加わる押圧力を分散させることができ、シール部材の反力や内部圧力による基板の撓みをより低減することができる。よって、基板に設けられた配線パターンが断線したり、センサチップにクラックが生じたり、基板に実装されている電子部品が基板から剥離したりしにくくなり、流量センサの耐久性を向上させることができる。また、基板が撓みにくくなるので、流体流路のシール性もより向上する。
本発明のさらに別な実施態様による流量センサは、前記ベースの内面にも前記基板の上面を押さえるための基板押さえ部を設けている。かかる実施態様によれば、基板押さえ部の数を増やすことができるので、基板押さえ部から基板に加わる押圧力を分散させることができ、シール部材の反力や内部圧力による基板の撓みをより低減することができる。よって、基板に設けられた配線パターンが断線したり、センサチップにクラックが生じたり、基板に実装されている電子部品が基板から剥離したりしにくくなり、流量センサの耐久性を向上させることができる。また、基板が撓みにくくなるので、流体流路のシール性もより向上する。
なお、本発明における前記課題を解決するための手段は、以上説明した構成要素を適宜組み合せた特徴を有するものであり、本発明はかかる構成要素の組合せによる多くのバリエーションを可能とするものである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
以下、図4〜図20を参照して本発明の実施形態1を説明する。図4は本発明の実施形態1による流量センサ41を示す斜視図である。図5(a)(b)は流量センサ41の平面図及び底面図であり、図6(a)(b)(c)は流量センサ41の正面図、背面図および側面図である。図7は流量センサ41の斜め上方から見た分解斜視図である。図8は流量センサ41の斜め下方から見た分解斜視図である。図9は図5(a)のX1−X1線断面図、図10は図5(a)のX2−X2線断面図である。図11(a)は図5(a)のY1−Y1線に沿って断裁した状態の斜視図、図11(b)は図5(a)のY1−Y1線断面図である。図12(a)は図5(a)のY2−Y2線に沿って断裁した状態の斜視図、図12(b)は図5(a)のY2−Y2線断面図である。
流量センサ41の外観は、図4、図5(a)(b)及び図6(a)(b)(c)に示すように、カバー42とベース43からなるハウジング44によって構成されており、ベース43の両側面には脚部45が設けられ、脚部45には流量センサ41をネジなどで固定するための透孔46が開口している。流量センサ41の上面においてカバー42とベース43との間に形成された窓47からは、信号取出用コネクタ48が突出しており、コネクタ48内には端子49が設けられている。流量センサ41の下面には、一対の流体導入ポート50が開口している。なお、ハウジング44の前後方向の厚みは約10mm、脚部45を除いた部分の横幅が約25mm、高さが約10mmである。
図7に示すように、ベース43は、台座部51、脚部45、台座部51の背面上部に垂直に立った背壁部52、および台座部51と脚部45との境界で垂直に立った側壁部53によって構成されている。図9及び図10に示すように、ベース43の内部には逆U形の流体流路54が形成されており、流体流路54は、下端が底面の流体導入ポート50につながった垂直流路54bと、左右の垂直流路54bの上端間を連通させる水平流路54aとで構成されている。水平流路54aの底面には水平流路54aの流路断面積を部分的に狭くするための凸部55が設けられており、ベース43の上面には水平流路54a内へ貫通した測定窓56が開口している。測定窓56の周囲を囲むようにして台座部51の上面(基板設置面)にはOリングなどの弾性を有する環状のシール部材57を嵌め込むための凹所58が形成され、凹所58の深さはシール部材57の厚みよりも浅くなっている。
また、左右の側壁部53の上端部には、カバー42の上側ボス59を圧入するための被圧入穴60が設けられている。台座部51の前面には、カバー42の下側ボス61、62を圧入するための被圧入穴63、64が設けられている。被圧入穴60、63、64はベース43の前後方向に向けて水平に開口している。図示例では、上側ボス59及び被圧入穴60は二組、下側ボス61及び被圧入穴63は二組、下側ボス62及び被圧入穴64は一組となっているが、これらはカバー42とベース43をしっかりと結合一体化できるようになっていればよく、これらの数にはこだわらない。なお、被圧入穴60、63は、後半部では前半部よりも内径が若干大きくなっていて、上側ボス59及び下側ボス61の圧入抵抗を低減している。
図8に示すように、カバー42においては、内面の左右上部から水平に上側ボス59が突出し、内面の左右下部から水平に下側ボス61が突出し、内面の中央下部から水平に下側ボス62が突出している。上側ボス59や下側ボス61の先端部外周には先細りのテーパー状に面取りを施してあり、被圧入穴60、63の縁には擂り鉢状に面取りしてあるので、上側ボス59や下側ボス61をそれぞれ被圧入穴60、63にスムーズに挿入できる。下側ボス62の先端部上縁及び下縁には面取りを施してあり、被圧入穴64の縁にも擂り鉢状に面取りをしているので、下側ボス62も被圧入穴64にスムーズに挿入できる。
さらに、カバー42内面の両側部には棒状の基板押さえ65が突出しており、その内側には断面逆L形をした基板押さえ66が突出している。この基板押さえ65の下面と基板押さえ66の下端面とは同じ高さに揃っている。そして、後述のようにして上側ボス59、下側ボス61、62をそれぞれ被圧入穴60、63、64に圧入してカバー42とベース43とを組み合わせたとき、カバー42とベース43が嵌合して回路基板67を収納するためのハウジング44が形成されるとともに、その上面にはコネクタ48を突出させるための窓47が形成される。
回路基板67には適宜配線パターンが形成されており、回路基板67の下面中央部には流体の流量や流速などを測定するためのセンサチップ68が実装され、また回路基板67には電源用やヒータ制御用、出力増幅用などの電子部品69が表面実装されている。回路基板67の上面中央部にはコネクタ48が設けられており、コネクタ48の端子49は回路基板67の回路に電気的に接続されている。回路基板67としては、少なくともシール部材57の内側にはスルーホールなどを持たない表面実装用の基板が望ましい。
図13はセンサチップ68の基本構成を説明する概略断面図である。符号70はシリコン基板等からなるセンサ基板であって、センサ基板70の上面には空間71が凹設されており、センサ基板70の上面には空間71を覆うようにしてダイアフラム(薄膜)72が形成されている。ダイアフラム72の空間71の上に位置する領域の中央部には発熱用のヒータ73が設けられており、流体が流れる方向に沿ってヒータ73の両側には測温抵抗体74a、74bが形成されている。しかして、測定動作時にはヒータ73はオンになっていて発熱しており、ヒータ73の周囲には温度分布が生じている。すなわち、ヒータ73から遠くなるにしたがって温度が次第に低くなっていて、ヒータ73に近いところが高温側Hとなり、ヒータ73から遠い側が低温側Lとなっている。センサチップ68の表面に沿って流体の流れのない場合には、図13(a)に示すようにヒータ73の周囲の温度分布は対称となっており、両側の測温抵抗体74a、74bの検出温度は等しくなっている。これに対し、図13(b)に示す矢印の方向に流体の流れが生じている場合には、流体によってヒータ73の熱が風上から風下へと運ばれるので、風下の測温抵抗体74bの測定温度が風上の測温抵抗体74aの測定温度よりも高温になる。しかも、流体の流量や流速が大きいほど両測温抵抗体74a、74bの測定温度差が大きくなる。よって、両測温抵抗体74a、74bの測定温度に基づいて流体流路54に流れる流体の流量や流速を計測することができる。センサチップ68は図13に示した構造のものを上下反転させて回路基板67の下面に実装されている。
図7、図14及び図15により、流量センサ41の組立手順を説明する。流量センサ41の組立にあたっては、まず、図7に示すように、測定窓56の周囲の凹所58に環状のシール部材57をはめ込む。ついで、図14に示すように、台座部51と回路基板67との間にシール部材57を挟みこむようにして上方から台座部51の上面に回路基板67を水平に置く。この状態では、回路基板67はシール部材57の上に乗っており、台座部51の上面(基板設置面)からは若干浮き上がっている。また、下面のセンサチップ68は測定窓56内に位置していて水平流路54a内に面している。
こうしてベース43にシール部材57と回路基板67を重ねた後、図15に示すように、基板押さえ65及び基板押さえ66で回路基板67を下へ押さえてシール部材57を押し潰した状態で、矢印のようにカバー42をベース43へ向けて水平に(回路基板67の上面と平行に)押し、カバー42の上側ボス59、下側ボス61、62をそれぞれ水平方向からベース43の被圧入穴60、63、64に押し込んでカバー42とベース43を結合一体化し、流量センサ41を組み立てる。
こうして組み立てられた流量センサ41においては、基板押さえ65、基板押さえ66によって回路基板67が下方へ押圧され、シール部材57が回路基板67と台座部51との間で押し潰されて測定窓56の周囲で回路基板67と台座部51との間を封止している。また、回路基板67とシール部材57は基板押さえ65、66と台座部51との間に挟み込まれているので、回路基板67はハウジング44内にがたつきなく保持される。また、回路基板67の横幅はベース43の側壁部53の内面間の距離にほぼ等しくなっており、回路基板67の前後方向の長さは背壁部52の内面と台座部51の内面との距離にほぼ等しくなっているので、回路基板67は台座部51の上面に載置したときにほぼ一定位置に位置決めされ、その下面のセンサチップ68も測定窓56内のほぼ一定位置に位置決めされる。
流量センサ41の組立て方法は、大まかには上記の通りであるが、具体的な組立て方法は、以下に説明するように、基板押さえ65、66や上側ボス59、下側ボス61、62の長さによって異なる。ここでは、台座部51の上面に載置された回路基板67の前端面の位置が台座部51の前面にほぼ揃っているものとし、台座部51の前面から被圧入穴60の前端までの水平距離をAとする。また、カバー42においては、上側ボス59の前端が基板押さえ65、66の前端から水平方向にBだけ引っ込んでおり(上側ボス59の前端が基板押さえ65、66の前端よりも飛び出ている場合には、水平距離Bは負の値をとるものとする。)、下側ボス61の前端が基板押さえ65、66の前端から水平方向にCだけ引っ込んでいるものとする(下側ボス61の前端が基板押さえ65、66の前端よりも飛び出ている場合には、水平距離Cは負の値をとるものとする。)。なお、下側ボス62は比較的短くて最後に被圧入穴64に圧入されるものとする。
図16は、水平距離A、B、Cどうしの関係が
−B<A
C>0
C−B<A
である場合を表している。この場合には、図16(a)に示すように、基板押さえ65、66の下面で回路基板67の上面を押さえてシール部材57を押し潰し、そのまま基板押さえ65、66を回路基板67の上面に沿って滑らせるようにしてカバー42を水平に押し、図16(b)のように下側ボス61を被圧入穴63へ圧入させる。ついで、さらにカバー42を水平に押して図16(c)のように上側ボス59を被圧入穴60に圧入させる。最後に、下側ボス62を被圧入穴64に圧入してカバー42とベース43をぴったりと嵌め合わせて流量センサ41を組立て終わる。
上記のような関係を満たしていれば、基板押さえ65、66で回路基板67を押さえる動作と、下側ボス61を被圧入穴63に圧入する動作と、上側ボス59を被圧入穴60に圧入する動作とを同時でなく、順番に行うことができるので、流量センサ41の組立てを容易に行うことができる。なお、C−B<Aの関係に代えて、C−B>Aとすれば、基板押さえ65、66で回路基板67を押さえる動作、上側ボス59を被圧入穴60に圧入する動作、下側ボス61を被圧入穴63に圧入する動作という順序で組み立てることになる。
つぎに、図17は、水平距離A、B、Cどうしの関係が
−B<A
C<0
C−B<A
である場合を表している(ただし、第3式は第1式及び第2式より導かれるので、第1式と第2式の条件だけを満たしていればよい。)。この場合には、まず図17(a)のように下側ボス61の先端部を被圧入穴63へ圧入させる。ついで、カバー42を水平方向に押し込んで、図17(b)に示すように基板押さえ65、66を先端側から回路基板67の上面に乗り上げさせて基板押さえ65、66で回路基板67を下方へ押さえ込む。基板押さえ65、66の先端が回路基板67の上に乗る前には、シール部材57の潰し代分だけ回路基板67が台座部51の上面から浮いているが、基板押さえ65、66の先端部下面には、図18(a)に示すような円弧状の面取り76、あるいは図18(b)に示すような傾斜面状の面取り76を施しているので、カバー42を水平にスライドさせたとき、基板押さえ65の面取り76にガイドされて基板押さえ65、66が回路基板67に引っ掛かることなくスムーズに回路基板67の上に乗るとともに回路基板67が下に押さえ込まれてシール部材57が弾性的に押し潰される。さらに、カバー42を水平に押し込んで、図17(c)のように上側ボス59を被圧入穴60に圧入させる。最後に、下側ボス62を被圧入穴64に圧入し、カバー42とベース43をぴったりと嵌め合わせて流量センサ41を組立て終わる。上記のような関係を満たしていれば、下側ボス61を被圧入穴63に圧入する動作と、基板押さえ65、66で回路基板67を押さえる動作と、上側ボス59を被圧入穴60に圧入する動作とを順番に行うことができるので、流量センサ41の組立てを容易にすることができる。さらに、はじめに下側ボス61を被圧入穴63内に圧入させておくことでカバー42の上下方向の位置が決まり、その状態でカバー42を押し込むと、カバー42を水平に押し込む力が基板押さえ65、66の回路基板67を下に押し下げる力に変換され、基板押さえ65、66の先端が回路基板67の端に乗り上げたときから回路基板67に押圧力が働くので、流量センサ41の組立てがより容易になる。
上側ボス59、下側ボス61や基板押さえ65、66の長さは上記の例以外にも、適宜異ならせることができる。例えば、上側ボス59と下側ボス61が同時に被圧入穴60、63に嵌るようにしてもよく、上側ボス59を長くして最初に上側ボス59が被圧入穴60に嵌り込むようにしてもよい。
このようにして組み立てられた流量センサ41は、図9〜図12に示すような構造となっている。カバー42とベース43は水平な上側ボス59、下側ボス61、62を水平な被圧入穴60、63、64に圧入することによって水平方向から結合され、回路基板67は両側から結合されたカバー42とベース43の間に挟み込んで保持されている。よって、カバー42とベース43を結合させて強固なハウジング44を構成することができる。
そして、回路基板67は両側から結合されたカバー42とベース43のうちのカバー42に水平に設けられた基板押さえ65、66によって垂直下方へ押圧されてシール部材57を押し潰している。よって、シール部材57の弾性反発力によって回路基板67が上方へ付勢されても、回路基板67が受ける力の方向と、カバー42及びベース43が結合している方向とが直交しているので、シール部材57の弾性反発力が原因となってカバー42がベース43から緩んだり、分離したりすることがなく、ハウジング44の強度がより強固になる。
また、流体流路54はベース43の内部にのみ形成されており(つまり、流体流路54はカバー42とベース43を合わせることによって形成されたものでない。)、流体流路54の測定窓56は回路基板67とシール部材57によって気密的に封止されているので、両端の流体導入ポート50が外部の流体用パイプに気密的に接続されると、流体流路54は確実に気密性を保たれる。回路基板67の下面に設けられたセンサチップ68は測定窓56内に位置している。
しかして、何れかの流体導入ポート50から流体流路54内に流体が導入されると、センサチップ68によって流体の流量または流速が計測される。図13のような構造のセンサチップ68は方向性を持たないので、流体はどちら向きに流れていてもよく、流量または流速の双方向検出が可能である。流量計測の場合には、流体流路54の気密が不完全であると測定誤差が大きくなるが、この流量センサ41では下記のように流体流路54の気密を維持することできるので、測定精度の信頼性を高めることができる。
また、この流量センサ41は上記のような構造を有しているので、カバー42とベース43の結合が仮に緩んでも基板押さえ65、66が浮き上がることがなく、緩みが生じる前と変わりなく回路基板67を確実に押圧しておくことができ、流体流路54のシール性を維持することができる。
さらに、この流量センサ41においては、図19(a)(b)に示すように、複数の基板押さえ65、66によって前後方向に沿って回路基板67の前端から後端まで帯状に押さえているので、シール部材57の弾性反発力や流体流路54内の内部圧力を基板押さえ65、66で受けることができ、回路基板67の応力を分散、緩和して回路基板67の撓みを小さくすることができる。特に、基板押さえ66はシール部材57の真上で回路基板67を押さえているので、シール部材57の弾性反発力による回路基板67の撓みをより効果的に抑制することができる。また、基板押さえ66は断面L形に形成されていて剛性が高くなっており、シール部材57を強い力で押圧できるようにしている。
こうして回路基板67の撓みを抑制できるので、回路基板67が撓んで流体流路54のシール性が低下するのを防ぐことができ、また、回路基板67の撓みによって配線パターンが断線したり、センサチップ68にクラックが発生したり、電子部品69が回路基板67から外れたりするのを防ぐことができる。
なお、流体流路54の内部圧力が小さく、回路基板67の撓みが小さい場合には、基板押さえの数を減らしてもよい。例えば、図21(a)に示すカバー42の変形例では、内側の基板押さえ66を省いて両端の2つの基板押さえ65だけにしている。また、流体流路54内の内部圧力によって回路基板67が撓み易い場合には、基板押さえで回路基板67の中央部を押さえるようにしてもよい。例えば、図21(b)に示すカバー42の変形例では、両端の基板押さえ65によって回路基板67の両端を押さえ、真ん中の基板押さえ66で最も応力の影響を受けやすい回路基板67の中央部を押さえるようにしている。また、図21(b)の変形例では、真ん中の基板押さえ66の基板押圧面(下面)をL形に形成し、回路基板67の長手方向と平行な縁の一部も押圧できるようにしている。
また、この流量センサ41では、カバー42とベース43を結合一体化するためにボルトのような別部品を必要とせず、また、回路基板67を水平方向から2部材(カバー42、ベース43)で挟み込むことによって流量センサ41が組み立てられるので、流量センサ41を小型化することができる。また、カバー42やベース43を樹脂製とすれば、流量センサ41を小型軽量化することができる。
回路基板67に実装される電子部品69は、基板押さえ65、66や台座部51の上面と干渉しない位置に配置されている。また、台座部51の上面には回路基板67を固定するためのねじ穴やカシメ、接着剤溜まりなどが必要なく、基板押さえ65、66は回路基板67の上面側にしかないので、回路基板67の下面に電子部品69を実装することができ、さらに台座部51の上面には回路基板67の下面に実装された電子部品67との干渉するさけるための窪み75を設けることもできる。
また、この流量センサ41では、カバー42とベース43を組み立てるためにボルトや接着剤などの別部材を用いないので、部品点数と組立て工数を減らすことができ、流量センサ41の組立性が向上すると共にローコスト化を図ることができる。
図20は、特許文献2に開示されたスナップフィット方式の流量センサをサンプルS1とし、本発明の実施形態1の流量センサをサンプルS2とし、プレッシャクッカ試験を行った結果を示す。サンプルS1は、シール部材及び回路基板と同様に、ベースに上方からカバーを取り付け、カバーのスナップをベースの突起に引っ掛けてカバーとベースを結合させるようにしたものである。プレッシャクッカ試験は、温度105℃、湿度100%RH、放置時間(測定時間間隔)24時間とし、流体流路を流れる流体の流量を0ミリリットル/分から300ミリリットル/分まで変化させ、それぞれの測定流量の誤差を計測した。この試験結果によれば、サンプルS2ではサンプルS1の約半分の測定誤差となることが分かった。また、このときの流路断面積の変化につながる基板高さの最大寸法変化量は、サンプルS1では3.79%、サンプルS2では0.42%であった。
よって、実施形態1の流量センサ41によれば、小型で、信頼性と耐久性の高い流量センサを製作することが可能になる。
(第2の実施形態)
つぎに、本発明の実施形態2による流量センサを説明する。実施形態2においては、図22に示すように、ベース43の背壁部52の内面に、回路基板67の後端部を押さえるための水平な基板押さえ82を設けている。
実施形態2の流量センサを組み立てる場合には、台座部51の凹所58にシール部材57を置いた後、図23(a)に示すように、回路基板67の後端部を基板押さえ82の下に差し込むようにしながらシール部材57の上に回路基板67を重ねる。ついで、図23(b)に示すように、基板押さえ65、66で回路基板67を押さえながらカバー42を水平に押し込み、図23(c)に示すように、順次下側ボス61、上側ボス59をそれぞれ被圧入穴63、60に圧入させて流量センサを組み立てる。
この流量センサによれば、回路基板67の後端部も基板押さえ82によって押さえることができるので、より一層回路基板67が歪みにくくなり、回路基板67に実装されているセンサチップ68や電子部品69が破損しにくくなる。
(第3の実施形態)
図24は本発明の実施形態3による流量センサ91の分解斜視図である。図25(a)は流量センサ91の断面図、図25(b)は図25(a)のZ1−Z1線断面図である。実施形態3の流量センサ91は、スライドレール構造によってカバー42とベース43を結合させるようにしたものである。
ベース43においては、側壁部53の内面上端部に沿って水平にスライドレール93が突設されている。カバー42においては、内面両側部からそれぞれ断面コ字状をしたガイドアーム92が水平に突出しており、ガイドアーム92の外側面にはスライドレール93と係合可能なガイド溝94が形成されている。また、ガイドアーム92の下面は回路基板67を押さえるための基板押さえ97となっている。従って、流量センサ91の組立にあたっては、図24に示すように、ベース43の凹所58にシール部材57を置いてその上に回路基板67を重ねる。そして、基板押さえ97で回路基板67を押さえながらガイド溝94とスライドレール93とを嵌め合わせ、カバー42を水平に押し込んで基板押さえ97を回路基板67の上面に沿って滑らせると共に、スライドレール93をガイド溝94に挿入し、カバー42をベース43に取り付ける。
また、図25(b)に示すように、ガイドアーム92のガイド溝94内には突起状の被係止部95が設けられ、スライドレール93には被係止部95が嵌り込む凹状の係止部96が設けられており、カバー42とベース43が組み合わさった状態では、被係止部95が係止部96に係合してカバー42とベース43との結合が緩むのを防止する。
なお、スライドレール93の厚みとガイド溝94の溝高さが等しくてスライドレール93がガイド溝94内にぴったりと挿入されるようになっていてもよいが、図25(a)に示すように、スライドレール93の厚みがガイド溝94の溝高さよりも小さくてスライドレール93の下面とガイド溝94の底面との間に隙間が生じていてもよい。スライドレール93の厚みがガイド溝94の溝高さよりも小さい場合でも、スライドレール93の上面がガイド溝94の天面に接触して基板押さえ97で回路基板67をしっかりと押圧するようになっていればよい。
また、この実施形態では、ガイド溝94を有するガイドアーム92の下面が基板押さえ97となっていたが、ガイドアーム92と基板押さえ97とは別々に設けてもよい。
(第4の実施形態)
図26は本発明の実施形態4による流量センサ101を示す斜視図、図27(a)はその平面図、図27(b)は図27(a)のZ2−Z2線断面図である。実施形態1の流量センサ41では、流体流路54の両端は下面の流体導入ポート50につながった垂直流路54bとなっていたが、実施形態4の流量センサ101では、流体流路54の両端は側面から突出するように水平に延びた水平流路54cとなっている。また、実施形態1のようにカバー42とベース43の下部両側に下側ボス61及び被圧入穴63を設けると水平流路54cと交差することになるので、下側ボスは中央の下側ボス62のみとして、下部の被圧入穴も中央の被圧入穴64のみとしている。ただし、この下側ボス62は実施形態1の下側ボス61のように長くして被圧入穴64との結合強度を高くしている。
この実施形態は、流量センサの外部の流路を流量センサの下面に接続することができない場合に有用である。また、流体流路54の両端部が水平に延びているので、流量センサ101の厚み(高さ)を小さくすることができる。
(第5の実施形態)
図28は本発明の実施形態5による流量センサ111を示す背面側からの斜視図、図29(a)はその平面図、図29(b)は図29(a)のZ1−Z1線断面図である。実施形態5の流量センサ111では、流体流路54の両端はベース43の背面から突出するように水平に延びた水平流路54cとなっている。また、この流量センサ111では、機器に流量センサ111と取り付けるためのフック部112を設けている。この実施形態でも、流体流路54の両端が水平となっているので、流量センサの外部の流路を流量センサの下面や側面に接続することができない場合に有用である。
従来主流であった産業機械向けの流量計は堅牢かつ高価であったが、本発明の流量センサはこのような産業機械向けの流量計として用いることを目的とするものではなく、小型軽量で簡便に用いることができ、ローコストで製造することのできる簡略な構造の流量センサを提供するものである。
例えば、ノート型パソコン等のモバイル機器には、従来のような蓄電池でなく、小型燃料電池を用いて駆動されるものがあるが、このような小型燃料電池では発電効率向上のため燃料ガスや空気の流量管理が必要とされる。本発明の流量センサは小型軽量であるので、燃料ガスや空気の流量計測のために小型燃料電池に本発明の流量センサを組み込んでも小型燃料電池の重量が重くなることがなく、また小さな組み込みスペースで済み、コスト増加も抑えることができる。
また、ハンディプローブ型のガス環境分析器、汚染度評価装置、パーティクルカウンタ等のポータブル環境分析器においては、成分濃度(密度)を算出するために、サンプリング気体の流量を測定してサンプリング気体の体積を求める必要がある。このような用途に本発明の流量センサを用いれば、ポータブル環境分析器の小型軽量化に寄与することができる。その他、家庭用医療機器等の各種機器にも組み込むことが可能である。
図1(a)は、特許文献1の流量センサの問題点を説明するための概略平面図、図1(b)はその概略断面図である。 図2は、特許文献2の流量センサの問題点を説明するための概略断面図である。 図3は、基板を流路部材に接着剤で接着する場合を示す概略断面図である。 図4は、本発明の実施形態1による流量センサを示す斜視図である。 図5(a)(b)は、実施形態1の流量センサの平面図及び底面図である。 図6(a)(b)(c)は、実施形態1の流量センサの正面図、背面図および側面図である。 図7は、実施形態1の流量センサを斜め上方から見た分解斜視図である。 図8は、実施形態1の流量センサを斜め下方から見た分解斜視図である。 図9は、図5(a)のX1−X1線断面図である。 図10は、図5(a)のX2−X2線断面図である。 図11(a)は、図5(a)のY1−Y1線に沿って断裁した状態の斜視図、図11(b)は、図5(a)のY1−Y1線断面図である。 図12(a)は。図5(a)のY2−Y2線に沿って断裁した状態の斜視図、図12(b)は、図5(a)のY2−Y2線断面図である。 図13は、センサチップの基本構成を説明する概略図である。 図14は、実施形態1の流量センサの組立手順を説明する斜視図である。 図15は、実施形態1の流量センサの組立手順を説明する一部破断した斜視図である。 図16(a)(b)(c)は、実施形態1の流量センサの組立手順を説明する概略図である。 図17(a)(b)(c)は、下側ボス等の長さの異なる実施形態1の流量センサの組立手順を説明する概略図である。 図18(a)(b)は、いずれも基板押さえの先端部下面に設けた面取りを示す側面図である。 図19(a)(b)は、実施形態1の流量センサの作用説明図である。 図20は、従来例の流量センサと実施形態1の流量センサを用いてプレッシャクッカ試験を行った結果を示す図である。 図21(a)(b)は、いずれもカバーの変形例を説明するための斜視図である。 図22は、実施形態2における流量センサに用いられるベースの斜視図である。 図23(a)(b)(c)は、実施形態2の流量センサの組立手順を説明する概略図である。 図24は、本発明の実施形態3による流量センサの分解斜視図である。 図25(a)は、実施形態3の流量センサの断面図、図25(b)は図25(a)のZ1−Z1線断面図である。 図26は、実施形態4による流量センサを示す斜視図である。 図27(a)は、実施形態4による流量センサの平面図、図27(b)は、図27(a)のZ2−Z2線断面図である。 図28は、実施形態5による流量センサを示す背面側からの斜視図である。 図29(a)は、実施形態5の流量センサの平面図、図29(b)は、図29(a)のZ3−Z3線断面図である。
符号の説明
41、91、101、111 流量センサ
42 カバー
43 ベース
44 ハウジング
51 台座部
52 背壁部
53 側壁部
54 流体流路
56 測定窓
57 シール部材
59 上側ボス
60 被圧入穴
61、62 下側ボス
63、64 被圧入穴
65、66、97 基板押さえ
67 回路基板
68 センサチップ
76 面取り
82 基板押さえ
92 ガイドアーム
93 スライドレール
94 ガイド溝

Claims (8)

  1. 内部の流体流路と基板設置面とを有し、前記流体流路の上面の一部が前記基板設置面で開口したベースと、
    前記流体流路の開口を囲むようにして前記基板設置面の上に載置されたシール部材と、
    前記シール部材の上に載置されて前記流体流路の開口を覆う基板と、
    前記流体流路の開口に面するようにして前記基板の下面に設けられたセンサチップと、
    前記ベースに取り付けてハウジングを構成するカバーとを備えた流量センサであって、
    前記カバーと前記ベースは、前記基板が前記シール部材を押圧する方向と異なる方向へ前記カバーを動かすことによって互いに嵌め合わされる係合部と被係合部をそれぞれ有し、
    前記カバーは、前記基板の上面を前記シール部材の押圧方向に向けて押圧する基板押さえ部を有していることを特徴とする流量センサ。
  2. 前記係合部と前記被係合部は、前記カバーを前記基板の上面と平行な方向へ動かすことによって互いに嵌め合わされることを特徴とする、請求項1に記載の流量センサ。
  3. 前記カバーに基板押さえ部を複数設けたことを特徴とする、請求項1に記載の流量センサ。
  4. 前記基板押さえ部の先端部下面に面取りが施されていることを特徴とする、請求項1に記載の流量センサ。
  5. 前記係合部の少なくとも一部は、前記カバーを前記ベースに取り付ける際に、前記基板押さえ部の先端が前記基板に接触するよりも以前に前記被係合部に接触する長さを有していることを特徴とする、請求項1に記載の流量センサ。
  6. 前記基板押さえ部が、前記シール部材の少なくとも一部の直上で前記基板を押圧していることを特徴とする、請求項1に記載の流量センサ。
  7. 前記基板押さえは、前記基板の上面の対向する辺のうち一方の辺から他方の辺までを押圧していることを特徴とする、請求項1に記載の流量センサ。
  8. 前記ベースの内面にも前記基板の上面を押さえるための基板押さえ部を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の流量センサ。
JP2008054340A 2008-03-05 2008-03-05 流量センサ Expired - Fee Related JP5061963B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008054340A JP5061963B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 流量センサ
EP09153266.3A EP2098832B1 (en) 2008-03-05 2009-02-20 Flow rate sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008054340A JP5061963B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 流量センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009210447A JP2009210447A (ja) 2009-09-17
JP5061963B2 true JP5061963B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=40580878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008054340A Expired - Fee Related JP5061963B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 流量センサ

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP2098832B1 (ja)
JP (1) JP5061963B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202011109511U1 (de) * 2011-12-23 2012-02-02 Bürkert Werke GmbH Massendurchflussmess- oder -regelgerät
JP6756245B2 (ja) * 2016-11-18 2020-09-16 日本電産トーソク株式会社 油圧センサ取付構造
JP7064460B2 (ja) * 2019-02-25 2022-05-10 Mmiセミコンダクター株式会社 パッケージ型フローセンサ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6655207B1 (en) * 2000-02-16 2003-12-02 Honeywell International Inc. Flow rate module and integrated flow restrictor
JP4534526B2 (ja) * 2004-02-27 2010-09-01 オムロン株式会社 流速測定装置
DE102004021304B4 (de) * 2004-04-29 2018-12-13 Abb Ag Durchflussmessgerät
JP4120637B2 (ja) * 2004-11-30 2008-07-16 オムロン株式会社 流速測定装置
JP4845187B2 (ja) * 2006-02-07 2011-12-28 株式会社山武 センサのパッケージ構造及びこれを有するフローセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
EP2098832B1 (en) 2015-10-28
EP2098832A3 (en) 2013-03-27
JP2009210447A (ja) 2009-09-17
EP2098832A2 (en) 2009-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6533380B2 (ja) センサ
US7383726B2 (en) Package structure of sensor and flow sensor having the same
JP5061963B2 (ja) 流量センサ
CN212133969U (zh) 一种传感器
JP6622593B2 (ja) センサの検査方法及びセンサの製造方法
CN115824307A (zh) 一种机油温度压力传感器
CN212622177U (zh) 一种多次反射式激光气体检测光路模块
CN212718345U (zh) 传感器组件及阀装置
CN113108829A (zh) 传感器组件
CN212622379U (zh) 一种直接插拔式电化学气体传感器
CN112151896B (zh) 电池模组
CN114878029A (zh) 压力变送器及机械设备
WO2022095876A1 (zh) 一种体脂秤
KR101538225B1 (ko) 압력 측정 장치
JP7440456B2 (ja) 物理量測定装置
CN212963461U (zh) 传感器组件及阀装置
JP5186006B2 (ja) 端子接続構造および回転型センサ
WO2007004313A1 (ja) 圧力センサ
CN214224384U (zh) 一种温度传感器
CN116817985A (zh) 传感装置
JP2002296223A (ja) センサ
CN220932234U (zh) 一种耐高温力传感器
JP2010256186A (ja) 圧力センサ
TWM468065U (zh) 射頻連接器
WO2024011828A1 (zh) 一种液冷装置及电池包

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees