JP7440456B2 - 物理量測定装置 - Google Patents
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Description
特許文献1では、想定する測定レンジに応じたセンサを取り付けたセンサモジュールを製造し、当該センサモジュールを電気回路部が内部に予め収納されたケース本体の開口端部に外側から取り付けるようにしている。これにより、ケース本体を完成させた状態でも、測定レンジに応じたセンサを取り付けたセンサモジュールを、ケース本体の開口端部の外側から取り付けることができる。そのため、それぞれ異なる測定レンジの物理量測定装置であっても、ケース本体を共通化することができ、製造コストを抑えることができるようにしている。
この構成では、カバー部材とセンサモジュールとの間には封止部材が介挿される。この際、カバー部材における封止部材に対応する位置に切欠き部が形成されるので、切欠き部にて封止部材の位置を確認することができる。そのため、封止部材の位置がずれてしまうことを抑制することができる。
この構成では、カバー部材は、センサモジュールを覆うカバー部材本体部と、カバー部材本体部から延出されカバー部材本体部に対して直交する方向に向かって突出する複数の爪部とを有する。そして、センサモジュールおよびカバー部材を収納するケースには、複数の爪部のそれぞれと係合する複数の係合溝部が内周面に形成されている。これにより、ケースの内周面に形成された係合溝部に爪部を係合させることで、カバー部材を固定することができる。そのため、カバー部材を確実に固定することができる。
この構成では、平面視で矩形状とされたカバー部材本体部を挟んで互いに反対側に第1爪部および第2爪部が設けられる。これにより、カバー部材は、カバー部材本体部の両側でケースに係合されて固定される。そのため、より確実にカバー部材を固定することができる。
本発明の一実施形態に係る物理量測定装置1を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の物理量測定装置1の概略を示す斜視図であり、図2は、図1とは別の方向から見た物理量測定装置1の概略を示す斜視図であり、図3は、物理量測定装置1の概略を示す分解斜視図であり、図4は、図3とは別の方向から見た物理量測定装置1の分解斜視図であり、図5は、物理量測定装置1の概略を示す断面図である。なお、本実施形態の物理量測定装置1は、差圧センサ、より具体的には、小型デジタル微差圧センサとして構成される。
図1~図5に示すように、物理量測定装置1は、第1ケース2と、第2ケース3と、回路基板4と、センサモジュール5と、ベース部材61と、ポート62と、カバー部材7とを備えている。
第1ケース2は、四角筒状に形成され、センサモジュール5等を収納する部材である。なお、第1ケース2は、本発明のケースの一例である。
本実施形態では、第1ケース2は、第1ケース本体21と、嵌合部22とを有する。
第1ケース本体21は、内部にセンサモジュール5等を収納可能に構成されている。本実施形態では、第1ケース本体21には、第1支持部211および当接部212が設けられている。
当接部212は、第1支持部211の内側の位置において、第1ケース本体21の対角位置に設けられている。すなわち、本実施形態では、当接部212は、第1ケース本体21において、2箇所設けられている。そして、それぞれの当接部212には、後述する弾性支持部材415が当接されている。
また、本実施形態では、第1ケース本体21の内周側には、後述する中継基板41と当接して支持する支持構造215が設けられている。
さらに、本実施形態では、第1ケース本体21の内周面には、係合溝部216が形成されている(図11参照)。
第2ケース3は、前述した第1ケース2と同様に四角筒状に形成され、後述する回路基板4の表示基板42等を収納する部材である。
本実施形態では、第2ケース3は、第2ケース本体31と、パネルシート32とを有し、前述した第1ケース2に嵌合される。すなわち、本実施形態では、第2ケース3は、第1ケース2に取り付けられる。
第2ケース本体31は、内部に後述する表示基板42等を収納可能に構成されている。本実施形態では、第2ケース本体31には、第2支持部311と、内壁部312と、突起部313とが設けられている。また、第2ケース本体31は、第1ケース2に取り付けられた際に、第1ケース本体21と面一になるように形成されている。さらに、第2ケース本体31の底部の外面側、すなわち、第2ケース本体31の正面には、パネルシート32が貼付されている。なお、パネルシート32には、図示は省略するが、物理量測定装置1の型番や仕様等が表示されていてもよい。
突起部313は、第2ケース本体31の底部から円柱状に突出して設けられており、後述する表示基板42と当接するように構成されている。
回路基板4は、互いに対向して配置される中継基板41および表示基板42を有する。
中継基板41は、前述したように、第1ケース本体21に収納される基板である。そして、本実施形態では、中継基板41には、前述した第1ケース本体21の第1支持部211に対応する位置、つまり、四隅の位置に第1切欠き部411が形成されている。すなわち、中継基板41には、4箇所に第1切欠き部411が形成されている。そして、第1ケース本体21に中継基板41が収納された際に、第1支持部211は第1切欠き部411に挿通される。これにより、中継基板41は、第1ケース2の第1支持部211によって位置決めされる。
また、本実施形態では、中継基板41には、コネクタ受部412と、外部端子部413と、内部端子部414と、弾性支持部材415とが設けられている。
コネクタ部422は、前述したように、中継基板41のコネクタ受部412に対応する位置に配置され、当該コネクタ受部412と接続可能とされている。
図6は、センサモジュール5の概略を示す分解斜視図であり、図7は、図6とは別の方向から見たセンサモジュール5の概略を示す分解斜視図である。
図6、図7に示すように、センサモジュール5は、センサ基板51と、第1ガスケット52と、電子部品53と、検出部54と、接続ピン55と、第2ガスケット56とを備えて構成されている。
センサ基板51は、電子部品53や検出部54等の部品が取り付けられる基板である。本実施形態では、センサ基板51は、前述した中継基板41と対向して配置されている。そして、センサ基板51の中継基板41側の面は、カバー部材7によって覆われている。なお、センサ基板51は、本発明の第1基板の一例である。
電子部品53は、センサ基板51において中継基板41と対向する面に配置され、カバー部材7によって覆われている。本実施形態では、電子部品53は、検出部54から出力された信号を変換・調整する信号変換器等を備えて構成されている。
接続ピン55は、前述したように、中継基板41の内部端子部414に対応する位置に配置され、当該内部端子部414に接続可能に構成されている。
第2ガスケット56は、ゴムや樹脂部材により四角環状に形成され、カバー部材7とセンサ基板51との間に介挿される。そして、第2ガスケット56は、電子部品53を囲うように配置される。これにより、センサモジュール5における電子部品53が配置される空間が封止される。
図2~図5に戻って、ベース部材61は、板状に形成された部材であり、第1ケース本体21背面に取り付けられている。本実施形態では、ベース部材61には、ポート62が2つ取り付けられており、当該ポート62が取り付けられた位置には図示略の孔部が形成されている。さらに、ベース部材61の裏側、すなわち第1ケース本体21側には、図示略のフィルタが挿入されている。
ポート62は、筒状に形成され、被測定流体が導入される。これにより、当該ポート62および前述のフィルタを介して、被測定流体が第1ケース本体21の内部において検出部54が配置された空間に導入される。また、本実施形態では、前述したように、ポート62はベース部材61に2つ取り付けられている。すなわち、本実施形態では、物理量測定装置1は、2つのポート62に導入される被測定流体の差圧を検出する差圧センサとして構成されている。
なお、上記構成に限られることはなく、例えば、ベース部材61の裏側にフィルタが挿入されていなくてもよい。
図8は、センサモジュール5およびカバー部材7の一部を切断した分解斜視図であり、図9は、センサモジュール5およびカバー部材7の一部を拡大した斜視図である。また、図10は、第1ケース2およびカバー部材7の概略を示す平面図であり、図11は、第1ケース2、カバー部材7、および、センサモジュール5を示す断面図であり、図12は、センサモジュール5およびカバー部材7の一部を拡大した斜視図である。
図6~図12に示すように、カバー部材7は、センサモジュール5を覆う部材であり、樹脂部材や金属により形成されている。具体的には、カバー部材7は、センサ基板51における電子部品53が配置される面を覆っている。
本実施形態では、カバー部材7は、カバー部材本体部71と、ガイド溝部72と、第1爪部73と、第2爪部74と、第1当接部75と、第2当接部76とを有する。
ガイド溝部72は、接続ピン55に対応する位置に形成されている。そして、ガイド溝部72は、内部端子部414を接続ピン55に案内するガイド溝として機能するように構成されている。また、本実施形態では、ガイド溝部72には、直線上に配列されている複数の接続ピン55のうちの端部に配列された2つの端部接続ピン551が挿通される挿通孔721が2つ形成されている。これにより、端部接続ピン551が挿通孔721に挿通されることで、カバー部材7はセンサモジュール5によって位置決めされる。
第2爪部74は、前述した第1爪部73と同様に、カバー部材本体部71から延出されカバー部材本体部71に対して直交する方向に向かって突出している。より具体的には、第2爪部74は、第1爪部73とはカバー部材本体部71を挟んで反対側に配置されている。そして、第2爪部74は、断面視で先端部がL字状に折れ曲がっている。
そして、カバー部材本体部71には、第1爪部73および第2爪部74を挟むように溝部723が形成されている。
第2当接部76は、前述した第1爪部73と同様に、カバー部材本体部71から延出されカバー部材本体部71に対して直交する方向に向かって突出している。本実施形態では、第2当接部76は、第2爪部74の近傍に配置され、第1ケース2の内周面と当接可能に構成されている。
次に、接続ピン55と内部端子部414との接続について説明する。
図8に示すように、カバー部材7は、センサモジュール5を覆うように配置された際に、前述したようにガイド溝部72の挿通孔721に端部接続ピン551が挿通されるので、センサモジュール5の接続ピン55によって位置決めされている。
この状態で、図9に示すように、中継基板41の内部端子部414は、カバー部材7のガイド溝部72に案内されて、接続ピン55に対応する位置に配置される。これにより、内部端子部414は、接続ピン55に接続可能な位置に確実に案内される。このように、本実施形態では、カバー部材7のガイド溝部72は接続ピン55によって位置決めされ、中継基板41の内部端子部414はガイド溝部72によって位置決めされるので、接続ピン55、ガイド溝部72、および、内部端子部414の位置関係がずれることがない。そのため、ガイド溝部72によって内部端子部414を確実に接続ピン55に案内することができる。
次に、カバー部材7の固定構造について説明する。
図10、図11に示すように、カバー部材7は、センサモジュール5を覆うように配置された際に、第1爪部73および第2爪部74は、第1ケース本体21の内周面に形成された係合溝部216に係合する。これにより、カバー部材7は、第1ケース2に固定される。この際、平面視で矩形状とされたカバー部材本体部71を挟んで互いに反対側に第1爪部73および第2爪部74が設けられるので、カバー部材7は、カバー部材本体部71の両側で第1ケース2に係合されて固定される。そのため、より確実にカバー部材7を固定することができる。
さらに、本実施形態では、カバー部材7を第1ケース本体21に取り付ける際に、第1爪部73および第2爪部74は、支持構造215および溝部723によって案内されて、係合溝部216に導かれる。そのため、カバー部材7の取り付け作業を容易にすることができる。
以上のような本実施形態では、次の効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、カバー部材7は、挿通孔721にセンサモジュール5のセンサ基板51に設けられる端部接続ピン551が挿通される。すなわち、カバー部材7は、接続ピン55によって位置決めされる。そして、接続ピン55によって位置決めされたカバー部材7に、中継基板41の内部端子部414を接続ピン55に案内するガイド溝部72が形成される。これにより、中継基板41の内部端子部414は、カバー部材7のガイド溝部72を介して接続ピン55によって位置決めされる。そのため、接続ピン55、ガイド溝部72、および、内部端子部414の位置関係がずれることがないので、ガイド溝部72によって内部端子部414を確実に接続ピン55に案内することができる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
同様に、前記実施形態では、表示基板42は、第2ケース3に収納されていたが、これに限定されない。例えば、表示基板は、第1ケースに収納されていてもよい。
同様に、前記実施形態では、表示基板42には、四隅の近傍に第2切欠き部421が形成されていたが、これに限定されない。例えば、第2基板には、中央部の近傍に複数の第2切欠き部が形成され、当該第2切欠き部に、第2ケースの第2支持部が挿通されるように構成されていてもよく、第2基板における第2切欠き部の位置や数は任意とすることができる。
Claims (3)
- 被測定流体の物理量を検出する検出部と、前記検出部が取り付けられる第1基板と、前記第1基板に設けられる接続ピンとを有するセンサモジュールと、
前記接続ピンが挿通される挿通孔が設けられ、前記センサモジュールを覆うカバー部材と、
前記接続ピンと接続する端子部を有し、前記第1基板と電気的に接続される第2基板と、
前記センサモジュール、前記カバー部材、および、前記第2基板を収納するケースと、を備え、
前記カバー部材には、前記端子部を前記接続ピンに案内するガイド溝部が形成され、
前記カバー部材は、前記センサモジュールを覆うカバー部材本体部と、前記カバー部材本体部から延出され前記カバー部材本体部に対して直交する方向に向かって突出する複数の爪部とを有し、
前記ケースの内周面には、複数の前記爪部のそれぞれと係合する複数の係合溝部が形成される
ことを特徴とする物理量測定装置。 - 請求項1に記載の物理量測定装置において、
前記カバー部材本体部は、平面視で矩形状とされ、
前記爪部は、第1爪部と、前記第1爪部とは前記カバー部材本体部を挟んで反対側に配置される第2爪部とを有する
ことを特徴とする物理量測定装置。 - 被測定流体の物理量を検出する検出部と、前記検出部が取り付けられる第1基板と、前記第1基板に設けられる接続ピンとを有するセンサモジュールと、
前記接続ピンが挿通される挿通孔が設けられ、前記センサモジュールを覆うカバー部材と、
前記接続ピンと接続する端子部を有し、前記第1基板と電気的に接続される第2基板と、
前記カバー部材と前記センサモジュールとの間に介挿される封止部材と、を備え、
前記カバー部材には、前記端子部を前記接続ピンに案内するガイド溝部が形成され、かつ、前記封止部材に対応する位置に切欠き部が形成される
ことを特徴とする物理量測定装置。
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