JP5061960B2 - コルゲートクランプ - Google Patents

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Description

本発明は、コルゲートクランプに関し、詳しくは、自動車に配索されるワイヤハーネスを挿通したコルゲートチューブに取り付けておき、車体パネルから突設した係止板に係止してワイヤハーネスを車体に取り付けるためのものである。
従来、自動車に配索されるワイヤハーネスには、他の車載部品等から保護するためにコルゲートチューブを外装しており、該コルゲートチューブを外装したワイヤハーネスを車体に取り付ける際には、コルゲートクランプを用いている。
この種のコルゲートクランプとして、本出願人は、特開2007−143309号公報(特許文献1)において、図8に示すコルゲートクランプ1を提供している。該コルゲートクランプ1は、一対の半円環部2、3の一端を薄肉ヒンジ部4で連結すると共に、他端側を開閉自在としており、一方の半円環部2の他端に上下両端開口のロック部5を設ける一方、他方の半円環部3の他端には外面にロック爪6aを突設したロック片6を設けている。ワイヤハーネスW/Hに外装したコルゲートチューブTを一方の半円環部2に載置した状態で、薄肉ヒンジ部4を支点として他方の半円環部3を回動し、該半円環部3のロック片6をロック部5へ上端開口より挿入し、ロック部5内に設けた被ロック爪5aにロック片6のロック爪6aを係止して、コルゲートチューブTにコルゲートクランプ1を外嵌して取り付けている。
前記のようにしてコルゲートチューブTに取り付けたコルゲートクランプ1を車体側に取り付ける際には、車体パネル(図示せず)に突設した係止板7をコルゲートクランプ1のロック部5へ下端開口より挿入し、ロック部5内に設けたロック爪5bを係止板7の係止孔7aに挿入係止している。
このように、コルゲートクランプでは、コルゲートチューブへ外嵌した一対の半円環部のロック部と車体への係止部とを同一箇所に設けている。
しかしながら、特許文献1で提供されているコルゲートクランプ1では、車体側の係止板7との固定を、固定ボックス部5内において、固定ボックス部5のロック爪5bを係止板7の係止孔7aに嵌合させることにより行っているため、嵌合されているか否かを外部から目視により確認することができず、半嵌合が発生するおそれがある点で改善の余地がある。特に、作業スペースが限られている場合には、コルゲートクランプ1を係止板7に取り付けにくいため、半嵌合が発生するおそれが高い。
特開2007−143309号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、コルゲートクランプと車体側の係止板とが嵌合されているか否かを外部から目視により認識可能として、半嵌合の発生を防止することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、第1に、自動車に配索されるワイヤハーネスを挿通したコルゲートチューブに外嵌して、車体に固定する樹脂成形品からなるコルゲートクランプであって、

薄肉ヒンジ部で連結されると共に他端がロック結合される一対の半円環部を備え、一方の半円環部のロック結合側の外面に、上記一対の半円環部同士のロック部と車体パネルから突設した係止板とのロック部とを備えた固定ボックス部を突設しており、
前記固定ボックス部は、前記半円環部の外面から突設した両側枠部と、該両側枠部の下端を連続させる下端連続枠部とで囲む上下開口の係止用空間を備え、該下端連続枠部から内面側に係止爪を設けた係止片を突設し、前記係止用空間の下端開口から挿入する前記車体パネルの係止板に設けた係止孔に前記係止爪を挿入係止して車体パネルに固定される構成であり、
前記係止板を挿入する係止用空間の位置に、半嵌合検知片を前記一方の側枠部に設けた貫通孔を通して突出させ、該半嵌合検知片を前記係止板の挿入に応じて前記側枠部の外方に移動させると共に、前記係止板の係止孔に前記係止爪が係止する本嵌合時に前記外方に突出する外部視認位置に識別色を付していることを特徴とするコルゲートクランプを提供している。
前記構成からなる本発明のコルゲートクランプによれば、前記固定ボックス部の係止用空間に係止板を挿入すると、該係止用空間に突出させた半嵌合検知片と係止板が干渉して、該半嵌合検知片が外方へ押し出され、係止板の係止孔に固定ボックス部側の係止爪が係止する本嵌合時に、押し出された半嵌合検知片に設けた識別色が外部に露出され、該識別色を外部より視認することができる。
即ち、半嵌合検知片の識別色が外部より視認できない場合には、固定ボックス部の係止爪と係止板の係止孔が嵌合されていない半嵌合状態であると判別でき、半嵌合検知片の識別色が外部より視認できる場合には、固定ボックス部の係止爪と係止板の係止孔が嵌合されている本嵌合状態であると判別できる。
このように、固定ボックス部の係止爪と係止板の係止孔の嵌合状態を、固定ボックス部から外部に突出した半嵌合検知片を外部より目視することにより容易に判別することができるため、半嵌合状態の発生を確実に防止することができる。
前記貫通孔の内面に、前記半嵌合検知片の移動方向に沿って第1凹部と第2凹部を設けている一方、該貫通孔の内面と摺接する前記半嵌合検知片の下端面に1つの凸部を設け、該凸部を前記第1凹部と嵌合させて、半嵌合検知片の先端を前記係止板の挿入位置に突出させた状態で保持し、前記係止板の挿入時に前記凸部は前記第1凹部より抜け出て移動し、前記本嵌合時に前記凸部を前記第2凹部に嵌合して保持していることが好ましい。
前記構成によれば、前記固定ボックス部の係止用空間に係止板を挿入するまでの間は、前記貫通孔の内面に設けた第1凹部に半嵌合検知片の凸部を嵌合させておくことにより、半嵌合検知片を所定位置に保持しておくことができる。
また、前記固定ボックス部の係止用空間に係止板を挿入して、前記本嵌合時には、前記貫通孔の内面に設けた第2凹部に半嵌合検知片の凸部を移動させて嵌合させることにより、半嵌合検知片を識別色が視認できる状態で所定位置に保持することができる。
このように、係止板の挿入前後において、半嵌合検知片を所定位置に保持しておくことができるため、係止板の挿入に関係なく半嵌合検知片が移動してしまうのを防止でき、固定ボックス部の係止片と係止板の係止孔との嵌合状態を誤って認識してしまうのを防止することができる。また、半嵌合検知片のガタツキを防止して、異音の発生を防止することができる。
また、前記半嵌合検知片の移動方向の両端に前記抜け止め用のストッパー片を取り付け、前記係止用空間に突出する先端側の前記ストッパー片の下側部は円弧形状として、前記係止板の挿入端と接触すると外方へ移動されるものとしていることが好ましい。
前記構成によれば、半嵌合検知片の移動方向の両端に設けたストッパー片により、該半嵌合検知片が前記貫通孔より脱落したり、必要以上に固定ボックス部の係止用空間内に入り込んでしまうのを防止することができる。
また、前記係止用空間に突出する先端側のストッパー片の下側部を円弧形状としているため、該円弧形状の部分に係止板の挿入端が接触すると、半嵌合検知片がスムーズに外方へ移動する。これにより、前記係止用空間内に突出させた半嵌合検知片が係止板の挿入作業を阻害することがない。
また、本発明は、第2に、自動車に配索されるワイヤハーネスを挿通したコルゲートチューブに外嵌して、車体に固定する樹脂成形品からなるコルゲートクランプであって、
薄肉ヒンジ部で連結されると共に他端がロック結合される一対の半円環部を備え、一方の半円環部のロック結合側の外面に、上記一対の半円環部同士のロック部と車体パネルから突設した係止板とのロック部とを備えた固定ボックス部を突設しており、
前記固定ボックス部は、前記半円環部の外面から突設した両側枠部と、該両側枠部の下端を連続させる下端連続枠部とで囲む上下開口の係止用空間を備え、該下端連続枠部から内面側に係止爪を設けた係止片を突設し、前記係止用空間の下端開口から挿入する前記車体パネルの係止板に設けた係止孔に前記係止爪を挿入係止して車体パネルに固定される構成であり、
前記係止板を挿入する係止用空間の位置に、挿入した係止板の上端と接触して上昇する半嵌合検知板を摺動自在に突出させ、かつ、該半嵌合検知板には、前記係止板の係止孔に前記係止爪が係止する本嵌合時に前記係止片の上端より突出する外部視認位置に識別色を付していることを特徴とするコルゲートクランプを提供している。
前記構成からなる本発明のコルゲートクランプによれば、前記固定ボックス部の係止用空間に係止板を挿入すると、該係止用空間内に配置した半嵌合検知板が係止板により押し上げられ、係止板の係止孔に固定ボックス部側の係止爪が係止する本嵌合時に、押し上げられた半嵌合検知板に設けた識別色が外部に露出され、該識別色を外部より視認することができる。これにより、固定ボックス部の係止爪と係止板の係止孔の嵌合状態を、固定ボックス部から上方に突出した半嵌合検知板を外部より目視することにより容易に判別することができるため、半嵌合状態の発生を確実に防止することができる。
前記係止用空間を挟む前記両側枠部の内面に上下方向のガイド溝を設け、前記半嵌合検知板の両側をガイド溝に摺動自在に嵌合し、かつ、該半嵌合検知板が前記係止用空間に突出する下端位置において、半嵌合検知板の下端を保持する保持部分を前記両側枠部に設ける一方、前記半嵌合検知板の上端に背面側に突出する保持爪を突設し、前記本嵌合時に、前記他方の半円環部の上面に前記保持爪を係止保持していることが好ましい。
前記構成によれば、半嵌合検知板の識別色を目視するだけでなく、半嵌合検知板の上端に設けた保持爪が他方の半円環部の上面に係止しているか否かを外部より目視することによっても、固定ボックス部の係止爪と係止板の係止孔の嵌合状態を判別することができる。このように、半嵌合検知板の識別色と、保持爪の係止状態の両方を視認することで、より確実に半嵌合状態の発生を防止することができる。
また、半嵌合検知板の保持爪が他方の半円環部の上面に引っ掛かったときに、作業員に節度感が生じるため、これによっても固定ボックス部の係止爪と係止板の係止孔とが嵌合したことを知ることができる。
前記固定ボックス部の前記両側枠部の上端を連続する上端連続枠部をロック枠とし、コルゲートクランプの他方の半円環部の先端に設けたロック爪を前記ロック枠の下端中央に係止して、前記一対の半円環枠部をロック結合している。
前述したように、本発明によれば、固定ボックス部の係止用空間に係止板を挿入すると、該係止用空間内に配置した半嵌合検知片または半嵌合検知板が係止板により押し出され、係止板の係止孔に固定ボックス部側の係止爪が係止する本嵌合時に、押し出された半嵌合検知片または半嵌合検知板に設けた識別色が外部に露出され、該識別色を外部より視認することができる。これにより、固定ボックス部の係止爪と係止板の係止孔の嵌合状態を、固定ボックス部から突出した半嵌合検知片または半嵌合検知板の識別色を外部から目視することにより容易に判別することができるため、半嵌合状態の発生を確実に防止することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4に、本発明の第1実施形態を示す。
第1実施形態のコルゲートクランプ10は、図1に示すように、自動車に配索されるワイヤハーネスW/Hを通したコルゲートチューブTに外嵌し、車体パネル(図示せず)から突設した係止板30に固定するものである。
前記コルゲートクランプ10は、樹脂成形品からなり、図2に示すように、一対の半円環部11、12の一側端を薄肉ヒンジ部13で連結すると共に他端に固定ボックス部を設けた外嵌用円環部14と、一方の半円環部11のロック結合側の外面に突設した固定ボックス部15とを備えている。
前記一対の半円環部11、12の内周面には、コルゲートチューブTの凹溝Taに嵌合するリブ11a、12aを周方向に延在させて設けており、半円環部11、12の内周面を、コルゲートチューブTの外周面の凸凹と嵌合する凹凸面としている。
また、他方の半円環部12の他端にロック片12bを突設し、該ロック片12bの内面先端にロック爪12cを設けている。
一方の半円環部11に設けた固定ボックス部15は、半円環部11の外面から突設した両側枠部15a、該両側枠部15aの下端を連続させる下端連続枠部15b、両側枠部15aの上端を連続させる上端連続枠部15cとで囲む上下開口の係止用空間Sを設けている。
前記両側枠部15aは突出側の先端を内方に屈曲させた形状としており、下端位置におおいて屈曲させた先端を前記下端連続枠部15bで連続させている。該下端連続枠部15bから係止用空間S内に可撓性を有する係止片15dを上方に向けて突設し、該係止片15dの内面側に係止爪15eを設けている。また、下端連続枠部15bの上方に、両側枠部15a間に補助枠15fを架け渡して設け、該補助枠15fにより係止片15dの撓みを規制すると共に、該係止片15dを外部材から保護している。
また、前記上端連続枠部15cは、固定ボックス部15に上端開口から半円環部12のロック片12bが挿入されたときに、ロック片12bのロック爪12cが係止されるロック枠としている。
前記固定ボックス部15の一方の側枠部15aには、図3に示すように、貫通孔15gを設け、該貫通孔15gに半嵌合検知片20を通して、該半嵌合検知片20の一端を固定ボックス部15の係止用空間S内に突出させる一方、他端を固定ボックス部15の外部に突出させている。
前記半嵌合検知片20は樹脂成形品からなり、貫通孔15gの径よりも細幅とした軸部20aの両端に、貫通孔15gの径よりも太幅とした抜け止め用のストッパー片20b、20cを設けている。固定ボックス部15の係止用空間S内に収容される一方のストッパー片20bは円弧形状としている。半嵌合検知片20の軸部20aとストッパー片20b、20cとは一体成形で設け、半嵌合検知片20を貫通孔15gに通す際には、半嵌合検知片20を貫通孔15gの外端開口より挿入し、円弧形状のストッパー片20bを撓ませながら貫通孔15gに通している。
また、半嵌合検知片20の軸部20aには、貫通孔15gの内面に摺接する下面に1つの凸部20dを設ける一方、貫通孔15gの内面には、半嵌合検知片20の移動方向に沿って、固定ボックス部15の内部側に第1凹部15h、外部側に第2凹部15iを設けている。
さらに、図3(B)に示すように、半嵌合検知片20の凸部20dを第2凹部15iと嵌合させたときに、半嵌合検知片20の軸部20aが貫通孔15gから外方に突出する外部視認位置に、グレー色の半嵌合検知片20と識別可能な赤色の識別色Mを付している。
前記固定ボックス部15の係止用空間Sに下端開口から挿入される係止板30は、L字状に屈曲させて形成しており、屈曲側の先端部を上方に向けて延在させている。該先端部に、固定ボックス部15の係止片15dに設けた係止爪15eが挿入係止される係止孔30aを設けている。また、係止板30の上端縁の両側を円弧面30bとしている。
次に、コルゲートクランプ10のコルゲートチューブTへの取付方法、およびコルゲートクランプ10と車体側の係止板30の係止方法と半嵌合検知方法について説明する。
まず、ワイヤハーネスW/Hに外装したコルゲートチューブTを、コルゲートクランプ10の半円環部11と12で囲み、半円環部12のロック片12bを半円環部11の固定ボックス部15に上端開口より挿入し、ロック片12bのロック爪12cを固定ボックス部15の上端連続枠部15cの下端面中央に係止して、コルゲートクランプ10をコルゲートチューブTに外嵌固定する。このとき、コルゲートチューブTの凹溝Taに半円環部11、12のリブ11a、12aを嵌合させて、コルゲートクランプ10をワイヤハーネスW/Hの長さ方向に位置決めしている。
前記固定ボックス部15の係止用空間Sに車体パネルより突設した係止板30を挿入するまでは、図3(A)に示すように、半嵌合検知片20の凸部20dを第1凹部15hに嵌合させて、半嵌合検知片20のストッパー片20bを設けた一端を係止板30の挿入位置に突出させている。このとき、半嵌合検知片20の軸部20aに付した識別色Mは、貫通孔15g内に配置されており、外部より目視できない状態となっている。
この状態で、コルゲートクランプ10を車体パネルに固定する時、固定ボックス部15の係止用空間Sに下端開口から係止板30を挿入する。係止板30の上昇に応じて係止板30の上端の円弧面30bが半嵌合検知片20のストッパー片20bの下側部の円弧面と接触し、半嵌合検知片20が外方へ押圧される。
さらに、係止板30を挿入して上昇させると、係止板30の係止孔30aに係止片15dの係止爪15eが挿入係止される本嵌合時に、図3(B)に示すように、半嵌合検知片20の凸部20dが第1凹部15hより抜け出て、半嵌合検知片20が外方へ移動し、凸部20dが第2凹部15iに嵌合されて位置決め保持される。このとき、半嵌合検知片20の軸部20aに付した識別色Mが貫通孔15gより外部に突出し、外部より目視できる状態となる。このように、識別色Mを外部から目視できるようになったことにより、係止板30とコルゲートクランプ10の固定ボックス部15が本嵌合されたことを知ることができる。
前記構成によれば、固定ボックス部15の係止用空間Sに係止板30を挿入すると、該係止用空間Sに突出させた半嵌合検知片20と係止板30が干渉して、該半嵌合検知片30が外方へ押し出され、係止板30の係止孔30aに固定ボックス部15の係止片15dに設けた係止爪15eが係止する本嵌合時に、押し出された半嵌合検知片20に付した識別色Mが外部に露出され、該識別色Mを外部より視認することができる。
即ち、半嵌合検知片20の識別色Mが外部より視認できない場合には、固定ボックス部15の係止爪15eと係止板30の係止孔30aが嵌合されていない半嵌合状態であると判別でき、半嵌合検知片20の識別色Mが外部より視認できる場合には、固定ボックス部15の係止爪15eと係止板30の係止孔30aが嵌合されている本嵌合状態であると判別できる。
このように、固定ボックス部15の係止爪15eと係止板30の係止孔30aの嵌合状態を、固定ボックス部15から外部に突出した半嵌合検知片20を外部より目視することにより容易に判別することができるため、半嵌合状態の発生を確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、半嵌合検知片20の軸部20aとストッパー片20b、20cを一体に設けているが、軸部20aとストッパー片20b、20cを別体に設けて、軸部20aを固定ボックス部15の貫通孔15gに通した後に軸部20aにストッパー片20b、20cを取り付ける構成としてもよい。
図5乃至図7に、本発明の第2実施形態を示す。
第2実施形態では、コルゲートクランプ10の固定ボックス部15と車体パネルに設けた係止板30との半嵌合を検知するための構造を第1実施形態と相違させており、固定ボックス部15内の上部側に収容した平板状の半嵌合検知板21を係止板30で上方に押し上げて半嵌合を検知する構成としている。
図7に示すように、前記固定ボックス部15の両側壁部15aの内面に上下方向に延在するガイド溝15jを設け、該ガイド溝15jに半嵌合検知板21の両側を摺動自在に嵌合している。ガイド溝15jの上下方向の中央に、半嵌合検知板21の下端を載置して保持する保持部分となる段差部15kを設けている。
よって、固定ボックス部15の係止用空間Sに係止板30が挿入されるまでの間は、半嵌合検知板21の下端面両側をガイド溝15jの段差部15kに載置して、半嵌合検知板21を所定の高さ位置に保持している。
前記半嵌合検知板21の外面に識別色Mを付しており、該識別色Mを付す位置は、係止板30の係止孔30aに係止片15dの係止爪15eが係止する本嵌合時に係止片15dの上端より突出する外部視認位置としている。
よって、図7(A)に示すように、係止板30の係止孔30aと係止片15dの係止爪15eが嵌合するまでは、識別色Mは前方の係止片15dに隠れて外部より目視できない状態となっている一方、図7(B)に示すように、係止板30の係止孔30aと係止片15dの係止爪15eが嵌合した時に、該係止板30の上端30cと接触して押し上げられた半嵌合検知板21の識別色Mが係止片15dの上端より突出して目視できる状態となる。
また、半嵌合検知板21の上端に背面側に突出する保持爪21aを設けている。該保持爪21aは、図6(A)に示すように、係止板30の係止孔30aと係止片15dの係止爪15eが嵌合するまでは、固定ボックス部15の係止用空間S内に収容されている。そして、図5(B)および図6(B)に示すように、係止板30の係止孔30aと係止片15dの係止爪15eが嵌合した時に、固定ボックス部15の上端連続枠15cに係止したロック片12bの上面12dに保持爪21aが係止される。
前記構成によれば、係止板30の係止孔30aと係止片15dの係止爪15eが係止する本嵌合時に、半嵌合検知板21に付した識別色Mが外部に露出されると共に、半嵌合検知板21の保持爪21aがロック片12bの上面12dに係止される。よって、識別色Mと保持爪21aの係止状態を外部より視認するにより、係止板30の係止孔30aと係止片15dの係止爪15eとの嵌合状態を判別することができ、半嵌合状態の発生を確実に防止することができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第1実施形態のコルゲートクランプをコルゲートチューブに取り付けた状態を示し、(A)は車体パネルの係止板に取り付ける前の状態を示す斜視図、(B)は係止板に取り付けた後の状態を示す斜視図である。 コルゲートクランプの斜視図である。 (A)はコルゲートクランプと係止板の本嵌合前の状態を示す固定ボックス部の断面図、(B)はコルゲートクランプと係止板の本嵌合時の状態を示す固定ボックス部の断面図である。 コルゲートクランプと係止板の本嵌合時の状態を示す断面図である。 第2実施形態のコルゲートクランプを示し、(A)は全体斜視図、(B)は要部拡大斜視図である。 (A)はコルゲートクランプと係止板の本嵌合前の状態を示す断面図、(B)はコルゲートクランプと係止板の本嵌合時の状態を示す断面図である。 (A)はコルゲートクランプと係止板の本嵌合前の状態を示す固定ボックス部の断面図、(B)はコルゲートクランプと係止板の本嵌合時の状態を示す固定ボックス部の断面図である。 (A)(B)は従来例を示す図面である。
符号の説明
10 コルゲートクランプ
11、12 半円環部
13 薄肉ヒンジ部
14 外嵌用円環部
15 固定ボックス部
15a 両側枠部
15b 下端連続枠部
15c 上端連続枠部
15d 係止片
15e 係止爪
15g 貫通孔
15h 第1凹部
15i 第2凹部
15j ガイド溝
20 半嵌合検知片
20b、20c ストッパー片
21 半嵌合検知板
21a 保持爪
30 係止板
30a 係止孔
M 識別色
T コルゲートチューブ
W/H ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. 自動車に配索されるワイヤハーネスを挿通したコルゲートチューブに外嵌して、車体に固定する樹脂成形品からなるコルゲートクランプであって、
    薄肉ヒンジ部で連結されると共に他端がロック結合される一対の半円環部を備え、一方の半円環部のロック結合側の外面に、上記一対の半円環部同士のロック部と車体パネルから突設した係止板とのロック部とを備えた固定ボックス部を突設しており、
    前記固定ボックス部は、前記半円環部の外面から突設した両側枠部と、該両側枠部の下端を連続させる下端連続枠部とで囲む上下開口の係止用空間を備え、該下端連続枠部から内面側に係止爪を設けた係止片を突設し、前記係止用空間の下端開口から挿入する前記車体パネルの係止板に設けた係止孔に前記係止爪を挿入係止して車体パネルに固定される構成であり、
    前記係止板を挿入する係止用空間の位置に、半嵌合検知片を前記一方の側枠部に設けた貫通孔を通して突出させ、該半嵌合検知片を前記係止板の挿入に応じて前記側枠部の外方に移動させると共に、前記係止板の係止孔に前記係止爪が係止する本嵌合時に前記外方に突出する外部視認位置に識別色を付していることを特徴とするコルゲートクランプ。
  2. 前記貫通孔の内面に、前記半嵌合検知片の移動方向に沿って第1凹部と第2凹部を設けている一方、該貫通孔の内面と摺接する前記半嵌合検知片の下端面に1つの凸部を設け、該凸部を前記第1凹部と嵌合させて、半嵌合検知片の先端を前記係止板の挿入位置に突出させた状態で保持し、前記係止板の挿入時に前記凸部は前記第1凹部より抜け出て移動し、前記本嵌合時に前記凸部を前記第2凹部に嵌合して保持し、かつ、
    前記半嵌合検知片の移動方向の両端に前記抜け止め用のストッパー片を取り付け、前記係止用空間に突出する先端側の前記ストッパー片の下側部は円弧形状として、前記係止板の挿入端と接触すると外方へ移動されるものとしている請求項1に記載のコルゲートクランプ。
  3. 自動車に配索されるワイヤハーネスを挿通したコルゲートチューブに外嵌して、車体に固定する樹脂成形品からなるコルゲートクランプであって、
    薄肉ヒンジ部で連結されると共に他端がロック結合される一対の半円環部を備え、一方の半円環部のロック結合側の外面に、上記一対の半円環部同士のロック部と車体パネルから突設した係止板とのロック部とを備えた固定ボックス部を突設しており、
    前記固定ボックス部は、前記半円環部の外面から突設した両側枠部と、該両側枠部の下端を連続させる下端連続枠部とで囲む上下開口の係止用空間を備え、該下端連続枠部から内面側に係止爪を設けた係止片を突設し、前記係止用空間の下端開口から挿入する前記車体パネルの係止板に設けた係止孔に前記係止爪を挿入係止して車体パネルに固定される構成であり、
    前記係止板を挿入する係止用空間の位置に、挿入した係止板の上端と接触して上昇する半嵌合検知板を摺動自在に突出させ、かつ、該半嵌合検知板には、前記係止板の係止孔に前記係止爪が係止する本嵌合時に前記係止片の上端より突出する外部視認位置に識別色を付していることを特徴とするコルゲートクランプ。
  4. 前記係止用空間を挟む前記両側枠部の内面に上下方向のガイド溝を設け、前記半嵌合検知板の両側をガイド溝に摺動自在に嵌合し、かつ、該半嵌合検知板が前記係止用空間に突出する下端位置において、半嵌合検知板の下端を保持する保持部分を前記両側枠部に設ける一方、前記半嵌合検知板の上端に背面側に突出する保持爪を突設し、前記本嵌合時に、前記他方の半円環部の上面に前記保持爪を係止保持している請求項3に記載のコルゲートクランプ。
  5. 前記固定ボックス部の前記両側枠部の上端を連続する上端連続枠部をロック枠とし、前記他方の半円環枠部の先端に設けたロック爪を前記ロック枠の下端中央に係止して、前記一対の半円環部をロック結合し、固定ボックス部を兼ねている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のコルゲートクランプ。
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