JP5061894B2 - 金型装置 - Google Patents
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Description
詳述すると、前記キャビティの下端部は、軸線に対して、垂直な円周部となっており、該部分には成形された成形品を金型(コアピン)から離脱させるストリッパブッシュの頂部が位置している。勿論、そのストリッパブッシュの頂部は、そのストリッパブッシュの軸線に対して垂直な円周面部となっている。
欠点があった。
さらに、ストリッパブッシュ251の頂部252には、傾斜面部254が形成されており、その傾斜面部254の中央部にコアピン253が摺動する貫通孔255が形成されているため、その貫通孔255の周囲には、鋭角な角部256や鈍角な角部257が形成されてしまっている。その結果、コアピン253が少しでも曲がってしまっていると、前記の鋭角な角部256や鈍角な角部257によってコアピン253の表面258に傷が付いてしまうことがあった。特に、鋭角な角部256の方向にコアピン253が曲がってしまうと、ややもすると、角部がコアピン2530の表面258に突き刺さってしまうこともある。
また、この倒す作用はガイド壁や平面部によって、前記分力が吸収され、もって、倒す作用が緩和される。
さらに、前記可動側取り付け板11は、成形機に前記金型Mを取り付けるための、構成になっている。
前記割型8には、前記成形品102を成形するための、キャビティ駒12が装着されている。そのキャビティ駒12には、前記成形品102の外形部104を形成するキャビティ部13と前記成形品の開口端部103を形成するキャビティ14とコアピン15の外径部16との喰いきり部17(キャビティでコアピン15を喰いきるところ)で形成されている。
更に、前記固定側ランナー溝6と連通する位置に、前記キャビティ駒12のランナー溝18と、そのランナー溝18と前記外形部104を形成するキャビティ13と連通させるためのゲート溝19を介して連貫している。
更にストリッパブッシュ20の内側には、コアピン15の表面部23が摺動する貫通孔24が形成されているが、コアピン15の表面と貫通孔24の表面の間には極僅かな隙間が形成されている。
前記開口端部形状部22と前記貫通孔24の端部には、傾斜面部25によって鋭角な角部26と鈍角の角部27が形成されるが、それら鋭角な角部26と鈍角の角部27には、断面が円弧状の面取り加工(面取り部28)が形成されている。
に形成している。
本実施例では、前記円弧状の面取り部28を半径が0.5mmで形成されているが、半径を0.03mm〜1.0mmの範囲で形成しても良い。尚、本例においては、円弧状の面取り部28としたが直線状の面取り部28としても良い。ちなみに、面取り部28の半径が1.0mmを超えてしまうと前記開口端部形状部22の面積が減ることになり、離間の際、開口端部103の狭い範囲に離間抵抗荷重が掛かってしまい、その結果、成形品102の開口端部103にめくれや座屈が生じてしまい外観状態を損ねてしまう。また、前記面取り部28の半径が0.03mm未満で形成した場合は、滑らかな円弧が形成でできず、鋭角な角部26、つまり、極小な面積に離間抵抗荷重が集中するため、その鋭角な角部26にコアピン15が食い込み易くなってしまい、コアピン15に傷を付ける恐れがでてきてしまう。
更に、前記開口端部形状部22の前記鈍角な角部27には、前記コアピン15の摺動方向に対して垂直な平面部30が形成されている。本実施例では、前記平面部30の幅を、円周に対し1/4角度30aで形成している(図11、図12参照)。その垂直な平面部30の1/4円周部で形成される筒状内壁32は、前記開口端部形状部22の外形31(外周部)よりも直径0.5mm大きな寸法で形成されている。尚、本実施例では、ストリッパブッシュ20の筒状内壁33を前記開口端部形状部22の外形31(外周部)よりも直径0.1mm大きな寸法で形成したが、直径0.03mm〜直径0.2mmの範囲で形成しても良い。
前記コアピン板10には、前記成形品102の内側を形成するコアピン15が固定側型板群1の方向に向かって嵌入固着されている。
前記動作により、前記成形樹脂105で成形された、スプルー106と固定側ランナー107は、固定側型板群1から離間し、可動側型板群2側に移動する。更に、成形機が型開することで、前記割型8が型開方向に移動すると共に、軸線に対し直角方向にも開拡する。
前記割型8の開拡と同時に、割型8に装着されたキャビティ駒12の成形品外形部104を形成するキャビティ部13と、成形品開口端部103を形成するキャビティ部14とが、成形品102から離間される。更に、コアピン15との喰いきり部分17がコアピン15から離間する。
前記割型8の開拡と同時に、割型8にキャビティ駒12で成形されたランナー108とゲート109がランナー溝18とゲート溝19から、それぞれ離間される。前記ランナー108とゲート109は成形品102に連結されたまま成形品102で保持される。
更に、ストリッパ板9が開拡することで、ストリッパブッシュ20の貫通孔24と摺動自在としたコアピン15が可動側に移動し、そのコアピン15に系着した成形品102が、ストリッパブッシュ20の頂部21に形成された前記開口端部形状部22により、離脱され、取り出し機或いは、自動落下により金型Mの外に排出される。
前記コアピン15には、成形品102を介し、開口端部103(傾斜部)が、ストリッパブッシュ20の開口端部形状部22により離間される際に、発生する離間抵抗荷重Cを受ける。その離間抵抗荷重Cは開口端部形状部22(傾斜部)の傾斜に対し垂直方向に掛かる。
更に、前記離間抵抗荷重Cは、分力として、軸線方向の分力Aと軸線と直角方向の分力Bに分けられる(図8参照)。
前記分力Bは、前記コアピン15を分力B方向に押し倒す力となる。そこで、この分力Bを、前記ストリッパブッシュ20に形成した筒状内壁33が成形品102を介して押し倒されるコアピン15の支える力となり効果を発揮する。
しかし、コアピン15とストリッパブッシュ20を摺動させるためのクリアランスと、前記筒状内壁33で成形品102の外形部104に傷を付けないための隙間と、成形品102の収縮により、前記離間抵抗荷重Cを受けたコアピン15は倒され、ストリッパブッシュ20と接触するが、ストリッパブッシュ20のコアピン15と接触する鋭角な角部26が、面取り部28により角部のない滑らかな円弧状を成しているため、コアピン15に傷をつけない。
2 可動側型板群
3 固定側取り付け板
4 固定側型板
5 スプルー孔
6 固定側ランナー溝
7 先ピン
8 割型
9 ストリッパ板
10 コアピン板
11 可動側取り付け板
12 キャビティ駒
13 形成するキャビティ部
14 形成するキャビティ
15 コアピン
16 外径部
17 喰いきり部
18 ランナー溝
19 ゲート溝
20 ストリッパブッシュ
21 頂部
22 開口端部形状部
23 表面部
24 貫通孔
25 傾斜面部
26 鋭角な角部
27 鈍角の角部
28 面取り部
29 円周状
30 垂直な平面部
30a 円周に対し1/4角度
31 外形
32 筒状内壁
33 筒状内壁
100 開口部
101 傾斜状
102 成形品
102a成形品
102bショートショット
103 開口端部
104 外形部
105 成形樹脂
106 スプルー
107 固定側ランナー
108 ランナー
109 ゲート
200 本体軸
201 開口端部
202 傾斜
203 成形品
204 端部開口部
205 傾斜面部
251 ストリッパブッシュ
252 頂部
253 コアピン
254 傾斜面部
255 貫通孔
256 鋭角な角部
257 鈍角な角部
258 表面
A 軸線方向の分力
B 直角方向の分力
C 離間抵抗荷重
D 離間抵抗荷重
E 力
F 力
G 力
Claims (3)
- 成形品の外径部を形成するキャビティ部と成形品に中空部を形成するコアピンと、成形品を金型から離脱させるストリッパブッシュが配置された金型装置であって、前記ストリッパブッシュにコアピンが摺動する貫通孔を形成し、その貫通孔の端部に面取り加工を施したことを特徴とする金型装置。
- 前記成形品の端部が軸線に対し傾斜していると共に、ストリッパブッシュの成形品側の端部に前記成形品の端部と合致した傾斜面部を形成し、その傾斜面に前記コアピンの摺動方向に対して垂直な平面部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の金型装置。
- 前記ストリッパブッシュの成形品側に、その成形品を覆うガイド壁を形成したことを特徴とする請求項1記載或いは、請求項2記載の金型装置。
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