JP4487391B2 - 射出成形用金型装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1次金型と2次金型とよりなり、異なる材質の樹脂を同時に成形したり、材質は同一でも色の異なる樹脂を同時に成形する、いわいる、2色成形と称される射出成形用の金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、2つの異なる材質を同時に成形する、いわいる、2色成形技術が確立され、種々の製品に適用されるようになってきた。筆記具の分野でも例外ではなく、特に、軸筒101の前方部にゴム状のグリップ102を配置した筆記具に適用されるようになってきた(図9参照)。即ち、軸筒101を1次成形で成形し、次いで、2次成形で前記1次成形した軸筒101の外周部にゴム状のグリップ102を成形している。
【0003】
前記筆記具を成形する金型装置を図10に示し説明する。1次金型103は、固定側型板群104と可動側型板群105とより構成されており、前記固定側型板群104の内部には、一対の割型ブロック106、107が開閉自在に配置されている。その割型ブロック106の内側には、筆記具の軸筒101の外形部を形成するキャビティー107が形成されたキャビティーブロック108が取り付けられている。
また、前記可動側型板群105の内部には、軸筒101の中空部を形成するコアピン109が固定されており、そのコアピン109は前記キャビティー107を突き抜け、前記固定側型板群104の固定ピン110に着脱自在に挿着している。
【0004】
一方、2次金型111も、固定側型板群112と可動側型板群113とより構成されており、固定側型板群112の内側には、一対の割型ブロック114が開閉自在に配置されている。その割型ブロック114の内側には、前記1次金型103で成形された軸筒101にグリップ102を2次成形する、そのグリップ102の外形部を形成するキャビティー115が形成されたキャビティーブロック116が取り付けられている。
さらに、前記固定側型板群112の内側には、前記キャビティー115からの樹脂の流出を防止すると共に、軸筒101を強固に挟持する挟持ブロック117が配置されている(図11、図12参照)。
また、前記可動側型板群113は、コアピン118が固定されているが、この可動側型板群113は、前記1次金型の可動側型板群105と同様な構成となっている。即ち、1次金型103で、軸筒101が成形されると、その可動側型板群105が軸線119を中心に回転し、2次金型111へと移動するのである。その際、1次金型103で成形された軸筒101は、コアピン109に固定された状態であるので、その軸筒101も可動側型板群105と共に2次金型111に移動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術にあっては、2次金型による2次成形の際、1次成形された軸筒101を2次金型の挟持ブロック117で挟み込むため、その挟持される部分に挟持ブロック117の角部117aで傷などを付けてしまい、商品としての価値を落としてしまう場合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、1次金型と2次金型とよりなる2色成形を行う射出成形用の金型装置であって、各々の金型を固定側型板群と可動側型板群とより構成すると共に、前記2次金型の固定側型板群に一対の割型ブロックを配置し、その割型ブロックに樹脂が充填され2次成形品が成形されるキャビティーが形成されたキャビティーブロックを配置すると共に、そのキャビティーブロックに対して相対的に接触・離隔し、1次成形品の保持が行われ、かつ、樹脂が充填され2次成形品の1部が形成されるキャビティーが形成された保持ブロックを固定側型板郡に配置したことを要旨とする。
【0007】
【作用】
2次成形の際、1次成形品が軸線方向から接近するキャビティー(保持ブロック)によって挟持される。
【0008】
【実施例】
2色成形金型装置の基本構成を図1に示し説明する。1次金型1は、固定側型板群2と可動側型板群3とより構成されており、前記固定側型板群2の内部には、一対の割型ブロック4が開閉自在に配置されている。その割型ブロック4の内側には、筆記具の軸筒101の外形部を形成するキャビティー5が形成されたキャビティーブロック6が取り付けられている。
また、前記可動側型板群3の内部には、軸筒101の中空部を形成するコアピン7が固定されており、そのコアピン7は前記キャビティー5を突き抜け、前記固定側型板群2の固定ピン8に着脱自在に挿着している。以上の構成は、従来技術の1次金型とほぼ同様である。
尚、本例の福筒101の前方部には、円錐部101aが形成されており(図2参照)、それ故に、前記キャビティー5の前方部にも、前記円錐部を形成する錐孔5aが形成されている。
【0009】
一方、2次金型9も、固定側型板群10と可動側型板群11とより構成されており、固定側型板群10の内側には、一対の割型ブロック12が開閉自在に配置されている。その割型ブロック12の内側には、前記1次金型1で成された軸筒101にグリップ102を2次成形する、そのグリップ102の外形部を形成するキャビティー13が形成されたキャビティーブロック14が取り付けられている。
さらに、前記固定側型板群10の内側には、前記1次成形された軸筒101の円錐部101aが嵌り込むと共に、保持を行う保持ブロック15が固定されている。そして、その保持ブロック15の内面には、勿論、前記円錐部101aと同様な円錐孔16が形成されているが、その円錐孔16の端部は、2次成形品が形成されるキャビティー部分に若干ではあるが位置している。即ち、前記保持ブロック15も2次成形品のキャビティーの1部となっている(図5参照)。尚、前記キャビティー13の内面は、ブラスト加工が施されており、成形された2次成形品の表面には梨地が施されるようになっている。一方、保持ブロック15の円錐孔16の表面は、鏡面状に仕上げられており、前記1次成形品の円錐部101aに傷などが付かないようになっていると共に、2次成形品の前端外周部には、鏡面部が形成されるようになっている。即ち、2次金型9のキャビティー13の位置が少々ずれてしまっても、1次成形品の円錐部101aには、位置しないようになっている。しかし、精度管理が十分になされているならば、円錐部101aの前端部と保持ブロック15の前端部とを同一な位置にしても良い。
【0010】
また、図6に示すように、2次成形品を成形するキャビティー13の一部を、前記1次成形品の円錐部101aに形成しても良く、その円錐部101aのエッジを2次成形品によって覆うことができる。そして、更には、図7に示すように、前記保持ブロック15を割型ブロック12(キャビティーブロック6)内に位置させ、挟み込むようにしても良い
尚、前記グリップ102の材質としては、熱可塑性エラストマーやシリコーンゴム、NBRなどが一般的であるが、筆記具のグリップとして使用するには、汗や手油に対して耐久性の良い、シリコーンゴムが好ましい。
また、前記可動側型板群11は、コアピン17が固定されているが、この可動側型板群11は、前記1次金型の可動側型板群3と同様な構成となっている。即ち、1次金型1で、軸筒101が成形されると、その可動側型板群3が軸線18を中心に回転し、2次金型9へと移動するのである。その際、1次金型1で成形された軸筒101は、コアピン7に固定された状態であるので、その軸筒101も可動側型板群3と共に2次金型9に移動する。
【0011】
次に、動作について説明する。従来技術と同様に、1次金型1で軸筒101が成形される。固定側型板群2と可動側型板群3が拡開すると、割型4の拡開動作に伴ってキャビティー5も拡開する。この時、勿論、2次金型9も拡開している。ここで、1次金型1並びに、2次金型9のそれぞれの可動側型板群3、11が軸心18を中心として回転する。つまり、1次金型1の可動側型板群3が2次金型9の固定側型板群10下方に位置し、一方、2次金型9の可動側型板群11は、前記1次金型1の固定側型板群2の下方に位置する。
次いで、2次金型9を閉鎖すると、一対の割型12が閉鎖すると共に、キャビティー13も閉鎖する。この時、固定側型板群10に固定されている保持ブロック15に、1次成形された軸筒101の円錐部101aが円錐孔16に填り込み、また、同時に保持される(図4、図5参照)。
ここで、キャビティー13に樹脂を流し込むと、前記軸筒101にグリップ102が一体的に成形される。
【0012】
第2例を図8に示し説明する。本例においては、1次成形品の軸筒19に鍔部20を形成し、その鍔部20の前端を2次金型の保持ブロック21に当接させている。そして、前記鍔部の後方には、2次成形品であるグリップを形成するキャビティー22が形成されている。即ち、本例においても、保持ブロック21の1部分が、2次成形品のキャビティーの1部分となっている。
尚、本例では、材質の異なる2種類の樹脂を2色成形したが、3種類や4種類の樹脂を同時に成形しても良い。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、1次金型と2次金型とよりなる2色成形を行う射出成形用の金型装置であって、各々の金型を固定側型板群と可動側型板群とより構成すると共に、前記2次金型の固定側型板群に一対の割型ブロックを配置し、その割型ブロックに樹脂が充填され2次成形品が成形されるキャビティーが形成されたキャビティーブロックを配置すると共に、そのキャビティーブロックに対して相対的に接触・離隔し、1次成形品の保持が行われ、かつ、樹脂が充填され2次成形品の1部が形成されるキャビティーが形成された保持ブロックを固定側型板郡に配置したので、成形品に傷など付けることなく、もって、良好な製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1例を示す縦断面図。
【図2】 本発明で成形される成形品を示す縦断面図。
【図3】 図1の要部拡大図。
【図4】 動作を示す要部縦断面図。
【図5】 動作を示す要部縦断面図。
【図6】 変形例を示す要部縦断面図。
【図7】 さらなる変形例を示す要部縦断面図。
【図8】 第2例を示す要部縦断面図。
【図9】 製品を示す縦断面図。
【図10】 従来の技術を示す縦断面図。
【図11】 図10の動作を示す要部拡大図。
【図12】 図11の横断面図。
【符号の説明】
1 1次金型
2 固定側型板群
3 可動側型板群
4 割型ブロック
5 キャビティー
6 キャビティーブロック
7 コアピン
8 固定ピン
9 2次金型
10 固定側型板群
11 可動側型板群
12 割型ブロック
13 キャビティー
14 キャビティーブロック
15 保持ブロック
16 円錐孔
17 コアピン
18 軸心
19 軸筒
20 鍔部
21 保持ブロック
22 キャビティー
Claims (1)
- 1次金型と2次金型とよりなる2色成形を行う射出成形用の金型装置であって、各々の金型を固定側型板群と可動側型板群とより構成すると共に、前記2次金型の固定側型板群に一対の割型ブロックを配置し、その割型ブロックに樹脂が充填され2次成形品が成形されるキャビティーが形成されたキャビティーブロックを配置すると共に、そのキャビティーブロックに対して相対的に接触・離隔し、1次成形品の保持が行われ、かつ、樹脂が充填され2次成形品の1部が形成されるキャビティーが形成された保持ブロックを固定側型板郡に配置したことを特徴とする射出成形用金型装置。
Priority Applications (1)
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JP2000198412A JP4487391B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 射出成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000198412A JP4487391B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 射出成形用金型装置 |
Publications (2)
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---|---|
JP2002011762A JP2002011762A (ja) | 2002-01-15 |
JP4487391B2 true JP4487391B2 (ja) | 2010-06-23 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000198412A Expired - Lifetime JP4487391B2 (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | 射出成形用金型装置 |
Country Status (1)
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- 2000-06-30 JP JP2000198412A patent/JP4487391B2/ja not_active Expired - Lifetime
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