JP5061723B2 - 磁気記録装置 - Google Patents

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本発明は、金融機関などで使用される通帳やカードに設けられる磁気ストライプに対して磁気情報の書込み/読取りを行う磁気記録装置に関する。
従来、磁気記録装置は金融機関などで用いられる現金自動取引装置などに搭載されているが、こうした磁気記録装置は通帳やカードに貼付された磁気ストライプの磁気データを読取ったり、書き込んだりしている。通帳への磁気ストライプの貼付位置は金融機関の間で同じであるとは限らず、磁気ストライプの貼付位置が異なると同じ磁気記録装置で磁気記録処理ができない。
このような問題に対する対応策は、例えば特開2001−101482号公報に開示されている。この公報に開示される解決策は、通帳処理装置にOCRを設け、通帳の磁気ストライプの位置の相違により磁気ストライプの情報が読取れない場合、OCRで通帳の顧客情報を認識し、その顧客情報をホストコンピュータへ送り、ホストコンピュータで顧客情報が確認されると取引明細の印字を行うというものである。
特開2001−101482号公報
しかしながら、近年、磁気を発生する携帯電話等が普及しており、例えば、バッグなどに通帳と携帯電話を一緒に入れておくと、通帳の磁気ストライプが携帯電話の磁気の影響を受け、磁気ストライプの磁気データが消える、あるいは弱くなるという現象が多く発生するようになっている。この対策の一つとして、例えば、磁気ストライプの高抗磁力化がある。
高抗磁力化をするには、磁気ストライプそのものを新規に作成する必要がある。その結果、金融機関がそれまで使用していた低抗磁力の磁気ストライプを具備した通帳と新規に作成した高抗磁力の磁気ストライプを具備する通帳の両方が、一つの磁気記録装置で使用されることになり、装置側はどちらの磁気ストライプの通帳が挿入されるかはわからない。この場合、抗磁力の異なる磁気ストライプは読取出力が異なるという問題がある。これについて以下に図を用いて説明する。
図10は磁気ヘッドで磁気を書き込むときの磁気の飽和特性を示すグラフ、図11は磁気ストライプの読取出力を示すグラフである。図10は磁気ヘッドで磁気情報を書き込むときの電流と磁気の読取出力の関係を示す飽和特性を示すもので、300(Oe)の低抗磁力の磁気ストライプの場合を示す。この場合、通常、読取出力のピーク(c)の80%の出力の書込み電流(a)の3倍乃至5倍の電流値(図10の例では3倍の電流値)を書込み電流値として設定する。このように設定される書込み電流値は、電流の変動に対して出力変動の少ない部分で磁気書込みを行うので、磁気書込み電流としては一般に最適と考えられている。
図11は低抗磁力の磁気ストライプの読取出力と書込み電流の関係を示す波形16および高抗磁力の磁気ストライプの読取出力と書込み電流の関係を示す波形17を示す。図11において、低抗磁力(例えば、300Oe)の磁気ストライプの場合の書込み電流はbで、そのときの読取出力はc1である。また高抗磁力(例えば、2750Oe)の磁気ストライプの場合は、書込み電流はdで、そのときの読取出力はc2(≠c1)である。
このように、ともに最適な書込み電流値で磁気書込みした場合の読取出力は異なり、1つの装置で読取出力を処理する場合は、いずれか一方の読取出力に合わせて処理しなければならない。その場合、通常は、悪い方の読取出力に合わせるので、良好に得られた他方の読取出力が犠牲になってしまうという問題があった。
また、磁気情報を読取る磁気ヘッドと磁気ストライプとの接触圧は装置ごとにばらつきがあるので、装置によって磁気書込みにばらつきが生じ、そのばらつきにより読取出力にもばらつきが発生し、読取出力を同じレベルにすることができないという問題がある。
さらに通帳などのように、製本化された媒体に磁気ストライプが取付けられている場合には、見開かれている頁ごとに磁気ヘッドの対する接触圧が異なり、磁気書込みにばらつきが生ずる。この結果、読取出力にもばらつきが発生し、読取出力を同じレベルにすることができないという問題がある。
そこで本発明は、抗磁力の異なる磁気ストライプを読取る場合にも同じレベルの読取出力が得られる磁気記録装置を提供することを目的とする。
また本発明は、装置による接触圧のばらつきがあっても、読取出力が同レベルになる磁気記録装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、頁ごとに接触圧のばらつきがある場合でも読取出力がレベルになる磁気記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、冊子状媒体に設けられた磁気ストライプに対して磁気ヘッドを接触させて磁気情報を書込み/読取る磁気記録装置において、前記冊子状媒体に印刷された頁マークを光学的に読取る読取手段と、複数種類の磁気ストライプを1つの磁気ヘッドで読み取った場合の読取出力レベルが同一となる書き込み電流値を磁気ストライプの種類ごとに格納する電流値格納手段と、前記読取手段で読取った前記頁マークの情報に含まれた抗磁力に関する情報に基づいて前記電流値格納手段に格納された電流値を磁気ヘッドに設定する設定手段とを設けたことを特徴とするものである。
また本発明は、媒体に設けられた磁気ストライプに対して磁気ヘッドを接触させて磁気情報を書込み/読取る磁気記録装置において、複数種類の磁気ストライプを1つの磁気ヘッドで読み取った場合の読取出力レベルが同一となる書き込み電流値を磁気ストライプの種類ごとに格納する電流値格納手段と、磁気ストライプの種類を示す情報に基づいて前記電流値格納手段に格納された電流値を磁気ヘッドに設定する設定手段と、を設け、前記電流値格納手段は、装置ごとに電流値の補正値を格納する補正値格納手段を備え、設定手段により設定された電流値を、前記補正値格納手段に格納された補正値により補正する構成とし、装置による接触圧のばらつきがあっても、読取出力が同レベルになる磁気記録装置を得るようにしたものである。
また、本発明は、媒体に設けられた磁気ストライプに対して磁気ヘッドを接触させて磁気情報を書込み/読取る磁気記録装置において、複数種類の磁気ストライプを1つの磁気ヘッドで読み取った場合の読取出力レベルが同一となる書き込み電流値を磁気ストライプの種類ごとに格納する電流値格納手段と、磁気ストライプの種類を示す情報に基づいて前記電流値格納手段に格納された電流値を磁気ヘッドに設定する設定手段と、を設け、前記媒体は冊子状媒体であり、電流値格納手段は、冊子状媒体の頁ごとに電流値の補正値を格納する頁補正値格納手段を備え、設定手段により設定された電流値を、頁補正値格納手段に格納された補正値により補正する構成とし、頁ごとに接触圧のばらつきがある場合でも読取出力が同レベルになる磁気記録装置を得ることができるようにしたものである。
本発明によれば、抗磁力の異なる磁気ストライプを読取る場合でも同じレベルの読取出力が得られる。また電流値格納手段に、装置ごとに調整された電流値の補正値を格納するようにすることにより、装置による接触圧のばらつきがあっても、読取出力が同レベルになる磁気記録装置を得ることができる。
また、本発明は、媒体を冊子状媒体とした場合、電流値格納手段に、冊子状媒体の頁ごとに調整された電流値の補正値を格納するようにすることにより、頁ごとに接触圧のばらつきがある場合でも読取出力が同レベルになる磁気記録装置を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。各図面に共通する要素には同一の符号を付す。図1は第1の実施の形態の通帳処理装置を示す構成図である。なお以下に説明する各実施の形態では磁気記録装置として自動取引装置に内蔵される通帳処理装置を例に説明する。
図1において、通帳処理装置1の左端部には吸入口2が設けられ、吸入口2から右方に搬送路3が形成されている。搬送路3に沿って、搬送ローラ対4a、4b、4c、4d、4e、磁気ヘッド5、改頁機構6、印字部7、頁・行読取部8が設けられている。吸入口2は磁気ストライプを具備した通帳Pが挿入されるとともに排出される部位である。搬送ローラ対4a、4b、4c、4d、4eは、図示しないモータにより回転し、通帳Pを搬送路3上で搬送する。通帳Pは両方向に搬送される。
磁気ヘッド5は通帳Pに具備される磁気ストライプに対して磁気情報を書込み/読取るもので、磁気ヘッド5についての詳細は後述する。改頁機構6は、通帳の表紙または中紙を捲り、改頁を行う。印字部7は印字ヘッド7aとプラテン7bにより構成され、通帳Pに取引情報などを印字する。頁・行読取部8は、通帳Pの所定の位置に印刷されている頁情報を読み取るもので、CCDセンサが設けられている。
また通帳処理装置1には、装置1全体の動作を制御する制御部9が設けられている。制御部9は上位装置10と接続されており、上位装置10は、磁気ストライプに関する情報を判別して書込み情報等を制御部9に指示する。上位装置10は例えばホストコンピュータである。
図2は制御部および磁気ヘッドを示す制御ブロック図である。図2において、磁気ヘッド5はライトヘッド部5aとリードヘッド部5bを有する。ライトヘッド部5aは、与えられた電流で通帳Pの磁気ストライプ11に対して情報を書き込む。リードヘッド部5bは、磁気ストライプ11から磁気情報の読取を行う。また制御部9には、書込み電流テーブル9aおよび解析部9bが設けられており、制御部9は書込み電流設定部14および倍率設定部15に接続されている。
書込み電流設定部14は磁気ヘッド5のライトヘッド部5aに流す電流を設定する。倍率設定部15は磁気ヘッド5のリードヘッド部5bで読取った出力の倍率を設定する。解析部9bは磁気ヘッド5のリードヘッド部5bで読取られ、倍率設定部15で増幅された読取出力を解析する。また書込み電流テーブル9aは、書込み電流設定部14で設定する電流値を格納する。
次に第1の実施の形態の動作を説明する。通帳処理装置1での処理動作に先立って、制御部9の書込み電流テーブル9aには予め書込み電流値が格納されるが、まずこの書込み電流値の格納について説明する。抗磁力の異なる磁気ストライプを有する通帳PAと通帳PBを使用し、設定する書込み電流値を変化させながら、図3に示すように、書込み電流に対する読取出力を評価する。低抗磁力の磁気ストライプを有する通帳PAと高抗磁力の磁気ストライプを有する通帳PBの読取出力がともに同一(c3)となり、かつ、各通帳PA、PBに対し、最適の範囲内の書込み電流値eおよびfを取得しておく。取得した電流値e、fを制御部9の書込み電流テーブル9aに保持させる。なお図3は書込み電流値の取得方法を示すグラフであり、符号16は低抗磁力の磁気ストライプの波形を示し、符号17は高抗磁力の磁気ストライプの波形を示す。
このように、取得した電流値e、fを書込み電流テーブル9aに保持させた状態で通帳処理装置1で通帳処理を行う。次に図4のフローチャートにしたがって通帳処理動作を説明する。図4は第1の実施の形態の通帳処理動作を示すフローチャートである。
まず通帳Pを通帳処理装置1の吸入口2から挿入すると、図示しない挿入検出センサがこれを検出し(ステップ1)、制御部9は図示しない駆動モータを回転させ、搬送ローラ対4a、4b、4c、4d、4eを回転させる。これにより通帳Pは図1に示す矢印方向に搬送される。搬送の際、磁気ヘッド5のリードヘッド部5bは、通帳Pの背表紙に貼付されている磁気ストライプ11の磁気情報を読取る(ステップ2)。ステップ2の読取出力は、制御部9の倍率設定部15で倍率が設定され、その後解析部9へ送られ、ここで読み取り情報の解析が行われる。
その後通帳Pは頁・行読取部8まで搬送され、ここで見開かれている頁および最終印字行が読取られる(ステップ3)。この読取状態を図5に示す。図5において、通帳Pは見開かれた状態にあり、見開かれた頁には頁を示す頁マーク12が記載されており、この頁マーク12を頁・行読取部8に設けられたCCDセンサ13で読取る。
最終印字行の次の行が見開かれている場合、通帳Pは印字部7へ搬送され、印字部7において印字ヘッド7aにより取引情報などを印字する(ステップ4)。また最終印字行の次の行が見開かれていない場合、通帳Pは改頁部6まで戻され、ここで最終印字行の次の行が見開かれるように改頁が行われ、その後再び頁・行読取部8へ搬送し、見開き頁を確認した後、通帳Pを印字部7へ搬送し、印字を行う。
すべての印字処理が終了すると、通帳Pは磁気ヘッド5まで搬送される。制御部9は、ステップで磁気ヘッド5により読取った磁気情報および頁・行読取部8で読取った情報を上位装置10へ送信する(ステップ5)。上位装置10は受信した情報に基づいて、処理中の通帳Pの磁気ストライプ12の種類、即ち、高抗磁力か低抗磁力かを判断する。例えば、ステップで読取った磁気情報の中に抗磁力に関する情報が含まれている場合にはその情報に基づいて高抗磁力か低抗磁力かを判断する。また頁・行読取部8で読取った情報の中に顧客情報が含まれている場合には、その顧客情報から高抗磁力か低抗磁力かを判断する。上位装置10は判断した結果を制御部9へ送信する。
上位装置10から判断結果を受信すると(ステップ6)、制御部9はその判断結果に基づいて、書込み電流値を書込み電流テーブル9aから選択し、選択した書込み電流値を書込み電流設定部14に設定する(ステップ7)。設定された書込み電流値の電流が磁気ヘッド5のライトヘッド部5aに送られ、ライトヘッド部5aはこの電流値の電流で磁気書込みを行う(ステップ8)。その後通帳Pは吸入口2から排出される(ステップ9)。
以上のように磁気書込みされた磁気ストライプ11は、次回の通帳処理の際に、磁気ヘッド5により読取られたとき、高抗磁力の場合も低抗磁力の場合も、同じ読取出力(c3)が得られる。高抗磁力の場合も低抗磁力の場合も、同じ読取出力が得られることの効果は、いずれの抗磁力側の読取性能を犠牲にすることなく、どちらの抗磁力側にも最適な読取出力で出力処理が可能になるということである。
以上のように第1の実施の形態では、いずれの抗磁力の磁気ストライプであっても同じ読取出力が得られる電流値で磁気書込みをするようにしたので、抗磁力の異なる磁気ストライプを読取る場合でも同じレベルの読取出力が得られる効果を奏する。
次に第2の実施の形態を説明する。図6は第2の実施の形態を示す制御ブロック図である。第2の実施の形態の通帳処理装置の全体の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様である。図6において、第2の実施の形態の通帳処理装置の制御部9は、書込み電流テーブル9aおよび解析部9bが設けられ、さらに書込み電流テーブル9aに補正値テーブル9cが設けられている。書込み電流テーブル9aは、第1の実施の形態と同様に、書込み電流設定部14で設定する電流値を格納するもので、補正値テーブル9cは、装置ごとの磁気読取出力の差に対応した書込み電流の差分を格納する。
第1の実施の形態と同様に、通帳処理装置1での処理動作に先立って、制御部9の書込み電流テーブル9aに予め書込み電流値が格納される。このとき同時に、補正値テーブル9cに補正値が格納されるが、この格納動作について図7に従って説明する。図7は第2の実施の形態における電流値調整動作を示すフローチャートである。なお説明に当たっては図1を流用する。
まず、抗磁力の異なる磁気ストライプを有する通帳PAと通帳PBのいずれかを通帳処理装置1の吸入口2に挿入すると、図示しない挿入検出センサにより通帳の挿入が検出される(ステップ11)。そして、設定する書込み電流値を変化させながら、図3に示すように、書込み電流に対する読取出力を評価する。低抗磁力の磁気ストライプを有する通帳PAと高抗磁力の磁気ストライプを有する通帳PBの読取出力がともに同一(c3)となり、かつ、各通帳PA、PBに対し、最適の範囲内の書込み電流値eおよびfを取得しておく。取得した電流値e、fを制御部9の書込み電流テーブル9aに保持させる(ステップ12)。
次に書込み電流テーブル9aに格納した電流値で磁気書込みを行い、続いて読取を行う(ステップ13)。ここで読取出力が想定した出力c3であるかどうかを調べる(ステップ14)。読取出力は、本来であれば想定した出力c3となる筈であるが、装置の製造上のばらつきによりc3に近いが、c3ではない値となることがある。読取出力がc3とならない場合、電流値を変更し、再度読取を行い、読取出力を調べる。これを、読取出力がc3になるまで繰り返す(ステップ15)。読取出力がc3になると、調整時の電流値を補正値として補正値テーブル9cに記憶する(ステップ16)。
以上により書込み電流値および補正値の格納動作を終了するが、この格納は、通帳処理装置1の工場出荷時または保守調整時等に行われる。
第2の実施の形態においては、通帳処理装置1において通帳処理として磁気書込みをする場合、上位装置10からの判断結果に基づいて、制御部9は、書込み電流値を書込み電流テーブル9aから選択するとともに、補正値テーブル9cから補正値を選択する。そして、選択した書込み電流値および補正値を書込み電流設定部14に設定する。このように設定された書込み電流値の電流が磁気ヘッド5のライトヘッド部5aに送られ、ライトヘッド部5aはこの電流値の電流で磁気書込みを行う。
以上のように第2の実施の形態に拠れば、装置ごとに書込み電流値を調整し、書込み電流値に対する補正値を格納する補正値テーブル9cを設けたので、装置毎の磁気書込みのばらつきをなくし、同じレベルの読取出力を得ることを可能にする装置を実現できる。また抗磁力の異なる磁気ストライプを具備する2種類の通帳について、装置の製造上のばらつきがあるい場合でも、読取出力が同じレベルにできる磁気書込みを行うことが可能になる。
次に第3の実施の形態を説明する。図8は第3の実施の形態を示す制御ブロック図である。第3の実施の形態の通帳処理装置の全体の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様である。図8において、第3の実施の形態の通帳処理装置の制御部9には、書込み電流テーブル9aおよび解析部9bが設けられ、さらに書込み電流テーブル9aに頁補正値テーブル9dが設けられている。書込み電流テーブル9aは、書込み電流設定部14で設定する電流値を格納する。頁補正値テーブル9dは、通帳Pの頁ごとの磁気読取出力の差に対応した書込み電流の差分を格納する。
第1の実施の形態と同様に、通帳処理装置1での処理動作に先立って、制御部9の書込み電流テーブル9aに予め書込み電流値が格納される。このとき同時に、頁補正値テーブル9dに頁ごとの補正値が格納される。この格納動作について図9に従って説明する。図9は第3の実施の形態における電流値調整動作を示すフローチャートである。なお説明に当たっては図1を流用する。
まず、抗磁力の異なる磁気ストライプを有する通帳PAと通帳PBのいずれかを通帳処理装置1の吸入口2に挿入すると、図示しない挿入検出センサにより通帳の挿入が検出される(ステップ21)。そして、設定する書込み電流値を変化させながら、図3に示すように、書込み電流に対する読取出力を評価する。低抗磁力の磁気ストライプを有する通帳PAと高抗磁力の磁気ストライプを有する通帳PBの読取出力がともに同一(c3)となり、かつ、各通帳PA、PBに対し、最適の範囲内の書込み電流値eおよびfを取得しておく。取得した電流値e、fを制御部9の書込み電流テーブル9aに保持させる(ステップ22)。
次に書込み電流テーブル9aに格納した電流値で磁気書込みを行い、続いて読取を行う(ステップ23)。ここで得られた読取出力と本来想定した出力c3との差分を算出する(ステップ24)。算出した差分は頁補正値として頁補正値テーブル9dに記憶する(ステップ25)。磁気読取りを行った頁が最終頁かいなかを判断し(ステップ26)、最終頁でなければ、次に通帳Pを改頁部6へ搬送し、頁を1枚捲る(ステップ27)。そしてステップ23へ戻り、それ以降の動作を繰り返す。
以上により書込み電流値が書込み電流テーブル9aに格納されるとともに、通帳Pの頁ごとの電流補正値が頁補正値テーブル9dに格納される。この格納動作は、通帳処理装置1の工場出荷時または保守調整時等に行われる。
第3の実施の形態においては、通帳処理装置1において通帳処理として磁気書込みをする場合、上位装置10からの判断結果に基づいて、制御部9は、書込み電流値を書込み電流テーブル9aから選択するとともに、頁・行読取部8で読取った頁情報に基づいて頁補正値テーブル9dから頁補正値を読み出す。そして、読み出した書込み電流値および頁補正値を書込み電流設定部14に設定する。このように設定された書込み電流値の電流が磁気ヘッド5のライトヘッド部5aに送られ、ライトヘッド部5aはこの電流値の電流で磁気書込みを行う。
以上のように第3の実施の形態に拠れば、頁ごとの補正値を装置内に持つことにより、頁・行読取部8で事前に読取った頁に対応する補正値を書込み電流値に足しこむことにより、見開き頁による磁気ヘッド5の接触圧が異なる等、通帳の状態に起因する書込みばらつきを少なくすることが可能になる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記各実施の形態では磁気ストライプを具備する媒体として冊子状の通帳を例にして説明しているが、磁気ストライプを具備する媒体は他にもカードがある。なおカードの場合には上記第3の実施の形態は適用されない。
また上記第1の実施の形態の説明において、磁気ヘッド5および頁・行読取部8で読取った情報を上位装置10へ送信し、上位装置10で磁気ストライプ11の種別を判断しているが、磁気ヘッド5および頁・行読取部8で読取った情報に基づいて装置内の制御部9で判断するようにしてもよい。
第1の実施の形態の通帳処理装置を示す構成図である。 制御部および磁気ヘッドを示す制御ブロック図である。 書込み電流値の取得方法を示すグラフである。 第1の実施の形態の通帳処理動作を示すフローチャートである。 通帳の読取状態を示す説明図である。 第2の実施の形態を示す制御ブロック図である。 第2の実施の形態における電流値調整動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態を示す制御ブロック図である。 第3の実施の形態における電流値調整動作を示すフローチャートである。 磁気ヘッドの飽和特性を示すグラフである。 磁気ストライプの読取出力を示すグラフである。
符号の説明
1 通帳処理装置
5 磁気ヘッド
9 制御部
9a 書込み電流テーブル
9c 補正値テーブル
9d 頁補正値テーブル
11 磁気ストライプ
14 書込み電流設定部
P 通帳

Claims (5)

  1. 冊子状媒体に設けられた磁気ストライプに対して磁気ヘッドを接触させて磁気情報を書込み/読取る磁気記録装置において、
    前記冊子状媒体に印刷された頁マークを光学的に読取る読取手段と、
    複数種類の磁気ストライプを1つの磁気ヘッドで読み取った場合の読取出力レベルが同一となる書き込み電流値を磁気ストライプの種類ごとに格納する電流値格納手段と、
    前記読取手段で読取った前記頁マークの情報に含まれた抗磁力に関する情報に基づいて前記電流値格納手段に格納された電流値を磁気ヘッドに設定する設定手段とを設けたことを特徴とする磁気記録装置。
  2. 磁気ストライプの種類を判断する判断手段を備えた上位装置に接続され、
    前記読取手段により読取った前記抗磁力に関する情報を前記上位装置に送信し、前記判断手段で磁気ストライプの種類を判断した判断結果を受信することを特徴とする請求項記載の磁気記録装置。
  3. 磁気ストライプの種類を判断する判断手段を備え、
    前記読取手段により読取った前記抗磁力に関する情報に基づいて、前記判断手段で磁気ストライプの種類を判断することを特徴とする請求項記載の磁気記録装置。
  4. 媒体に設けられた磁気ストライプに対して磁気ヘッドを接触させて磁気情報を書込み/読取る磁気記録装置において、
    複数種類の磁気ストライプを1つの磁気ヘッドで読み取った場合の読取出力レベルが同一となる書き込み電流値を磁気ストライプの種類ごとに格納する電流値格納手段と、
    磁気ストライプの種類を示す情報に基づいて前記電流値格納手段に格納された電流値を磁気ヘッドに設定する設定手段と、を設け、
    前記電流値格納手段は、装置ごとに電流値の補正値を格納する補正値格納手段を備え、
    前記設定手段により設定された電流値を、前記補正値格納手段に格納された補正値により補正することを特徴とする磁気記録装置。
  5. 媒体に設けられた磁気ストライプに対して磁気ヘッドを接触させて磁気情報を書込み/読取る磁気記録装置において、
    複数種類の磁気ストライプを1つの磁気ヘッドで読み取った場合の読取出力レベルが同一となる書き込み電流値を磁気ストライプの種類ごとに格納する電流値格納手段と、
    磁気ストライプの種類を示す情報に基づいて前記電流値格納手段に格納された電流値を磁気ヘッドに設定する設定手段と、を設け、
    前記媒体は冊子状媒体であり、
    前記電流値格納手段は、前記冊子状媒体の頁ごとに電流値の補正値を格納する頁補正値格納手段を備え、
    前記設定手段により設定された電流値を、前記頁補正値格納手段に格納された補正値により補正することを特徴とする磁気記録装置。
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