JPH0962766A - 磁気ヘッド及び磁気データ再生回路 - Google Patents
磁気ヘッド及び磁気データ再生回路Info
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- JPH0962766A JPH0962766A JP7218581A JP21858195A JPH0962766A JP H0962766 A JPH0962766 A JP H0962766A JP 7218581 A JP7218581 A JP 7218581A JP 21858195 A JP21858195 A JP 21858195A JP H0962766 A JPH0962766 A JP H0962766A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 信号線の本数を削減した低コストの磁気ヘッ
ド、及び複数の磁気検出手段の検出精度にばらつきがあ
っても、簡単に磁気データの読取り誤差を補正できる磁
気データ再生回路を提供する。 【解決手段】 磁気データ再生回路は、磁気ヘッド１、
補正用演算用の増幅器３、及び補正データ記憶回路８等
から構成される。磁気検出素子１ａは、磁気データ記録
面に対向して複数のヘッド面が磁気データ記録範囲にわ
たってアレイ状に配設される。抵抗回路１ｂは、磁気検
出素子１ａの抵抗値変化をそれぞれ電気信号として検出
する。信号切換え回路１ｃは、抵抗回路１ｂを切換えて
選択して電気信号を時系列的に出力する。また、補正デ
ータ記憶回路８は、磁気データの再生に先立って磁気ヘ
ッド１から電気信号を読み出して補正データとして記憶
する。この補正データによって、磁気データ記録面から
読み出された磁気データを補正する。
ド、及び複数の磁気検出手段の検出精度にばらつきがあ
っても、簡単に磁気データの読取り誤差を補正できる磁
気データ再生回路を提供する。 【解決手段】 磁気データ再生回路は、磁気ヘッド１、
補正用演算用の増幅器３、及び補正データ記憶回路８等
から構成される。磁気検出素子１ａは、磁気データ記録
面に対向して複数のヘッド面が磁気データ記録範囲にわ
たってアレイ状に配設される。抵抗回路１ｂは、磁気検
出素子１ａの抵抗値変化をそれぞれ電気信号として検出
する。信号切換え回路１ｃは、抵抗回路１ｂを切換えて
選択して電気信号を時系列的に出力する。また、補正デ
ータ記憶回路８は、磁気データの再生に先立って磁気ヘ
ッド１から電気信号を読み出して補正データとして記憶
する。この補正データによって、磁気データ記録面から
読み出された磁気データを補正する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、クレジットカー
ドや乗車券のような磁気カードや、銀行預金等の通帳の
磁気ストライプから磁気データを読取るための磁気ヘッ
ド、及びそれに使用される磁気データ再生回路に関す
る。
ドや乗車券のような磁気カードや、銀行預金等の通帳の
磁気ストライプから磁気データを読取るための磁気ヘッ
ド、及びそれに使用される磁気データ再生回路に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、記録媒体として磁気ストライプを
有するクレジットカード、乗車券、通帳などの磁気デー
タを読取るための装置では、磁気ヘッドと磁気ストライ
プとを接触させた状態で両者を相対的に移動させ、磁気
ストライプの所定位置に記録された磁気データを電気信
号として時系列的に読み出していた。例えば、所定の長
さの磁気ストライプに対して磁気ヘッドを移動させて、
磁気データを読取るものにあっては、定位置に停止して
いるカード等の一端から他端に向かって磁気ヘッドを正
確に移動させなければいけない。したがって、高い移動
精度を有するだけでなく、磁気ストライプの長さに比例
して移動量も大きくなって、読取り装置が大型化する。
有するクレジットカード、乗車券、通帳などの磁気デー
タを読取るための装置では、磁気ヘッドと磁気ストライ
プとを接触させた状態で両者を相対的に移動させ、磁気
ストライプの所定位置に記録された磁気データを電気信
号として時系列的に読み出していた。例えば、所定の長
さの磁気ストライプに対して磁気ヘッドを移動させて、
磁気データを読取るものにあっては、定位置に停止して
いるカード等の一端から他端に向かって磁気ヘッドを正
確に移動させなければいけない。したがって、高い移動
精度を有するだけでなく、磁気ストライプの長さに比例
して移動量も大きくなって、読取り装置が大型化する。
【０００３】そこで、出願人はこれらの問題を解決する
ために、先にアレイ状の磁気検出素子を用いた磁気デー
タ処理装置の発明を出願した（特願平６−０４２７００
号）。この磁気データ処理装置は、記録担体の磁気デー
タ記録面に記録された磁気データを電気信号に再生する
磁気検出素子として、磁気データ記録面に対向するヘッ
ド面に磁気データ記録範囲にわたってアレイ状に配設し
た磁気ヘッドを備えている。このように磁気ヘッドを所
定の範囲にわたってアレイ状に配設したデータ処理装置
は、ヘッド移動機構を単純化して、装置自体を小型化で
きる。
ために、先にアレイ状の磁気検出素子を用いた磁気デー
タ処理装置の発明を出願した（特願平６−０４２７００
号）。この磁気データ処理装置は、記録担体の磁気デー
タ記録面に記録された磁気データを電気信号に再生する
磁気検出素子として、磁気データ記録面に対向するヘッ
ド面に磁気データ記録範囲にわたってアレイ状に配設し
た磁気ヘッドを備えている。このように磁気ヘッドを所
定の範囲にわたってアレイ状に配設したデータ処理装置
は、ヘッド移動機構を単純化して、装置自体を小型化で
きる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の装置
ではアレイ状の磁気検出素子を磁気ストライプの最大記
録密度の２倍以上の密度で、しかも磁気ストライプの読
取り範囲の全体にわたって並べる必要があったから、読
み出した磁気データの信号線の本数が多くなる。
ではアレイ状の磁気検出素子を磁気ストライプの最大記
録密度の２倍以上の密度で、しかも磁気ストライプの読
取り範囲の全体にわたって並べる必要があったから、読
み出した磁気データの信号線の本数が多くなる。
【０００５】また、多数の磁気検出素子を利用すること
から、検出精度のばらつきや、増幅回路の変動によっ
て、読取り精度に影響が現れるおそれがあった。
から、検出精度のばらつきや、増幅回路の変動によっ
て、読取り精度に影響が現れるおそれがあった。
【０００６】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、第１の目的は、信号線の本数を
削減して低コストの磁気ヘッドを提供することである。
ためになされたもので、第１の目的は、信号線の本数を
削減して低コストの磁気ヘッドを提供することである。
【０００７】個の発明の第２の目的は、複数の磁気検出
手段の検出精度にばらつきがあっても、簡単に磁気デー
タの読取り誤差を補正できる磁気データ再生回路を提供
することである。
手段の検出精度にばらつきがあっても、簡単に磁気デー
タの読取り誤差を補正できる磁気データ再生回路を提供
することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１に係る磁気ヘッ
ドは、磁気データ記録面に対向して複数のヘッド面が磁
気データ記録範囲にわたってアレイ状に配設された磁気
検出手段と、前記磁気検出素子の抵抗値変化をそれぞれ
電気信号として検出する検出手段と、前記検出手段を切
換えて選択して前記電気信号を時系列的に出力する切換
え手段とを備えたことを特徴とする。
ドは、磁気データ記録面に対向して複数のヘッド面が磁
気データ記録範囲にわたってアレイ状に配設された磁気
検出手段と、前記磁気検出素子の抵抗値変化をそれぞれ
電気信号として検出する検出手段と、前記検出手段を切
換えて選択して前記電気信号を時系列的に出力する切換
え手段とを備えたことを特徴とする。
【０００９】請求項２に係る磁気データ再生回路は、請
求項１の磁気ヘッドを備え、さらに磁気データの再生に
先立って前記磁気ヘッドから電気信号を読み出して補正
データとして記憶する記憶手段と、前記記憶手段の補正
データによって磁気データ記録面から読み出された磁気
データを補正する補正手段とを備えたことを特徴とす
る。
求項１の磁気ヘッドを備え、さらに磁気データの再生に
先立って前記磁気ヘッドから電気信号を読み出して補正
データとして記憶する記憶手段と、前記記憶手段の補正
データによって磁気データ記録面から読み出された磁気
データを補正する補正手段とを備えたことを特徴とす
る。
【００１０】請求項３に係る磁気データ処理装置は、請
求項２の磁気データ再生回路を備え、さらに磁気ストラ
イプを有する記録媒体を前記磁気ヘッドのヘッド面に位
置決めして押圧させる手段と、前記磁気ヘッドの切換え
手段に所定のクロック信号を与えて磁気データの読み出
しを指令するとともに、前記磁気ストライプから読み出
された磁気データに対して所定の補正データによる補正
を指令する指令手段とを備えたことを特徴とする。
求項２の磁気データ再生回路を備え、さらに磁気ストラ
イプを有する記録媒体を前記磁気ヘッドのヘッド面に位
置決めして押圧させる手段と、前記磁気ヘッドの切換え
手段に所定のクロック信号を与えて磁気データの読み出
しを指令するとともに、前記磁気ストライプから読み出
された磁気データに対して所定の補正データによる補正
を指令する指令手段とを備えたことを特徴とする。
【００１１】請求項４に係る磁気ヘッド出力補正方法
は、アレイ状の磁気検出素子を磁気ストライプの読取り
範囲の全体にわたって並べて、各磁気検出素子から時系
列的に読み出された磁気データを補正する方法である。
そして、この補正方法は、前記磁気検出素子から外部磁
界が印加されない状態で補正データを読取るステップ
と、前記磁気ストライプから読み出された磁気データを
前記補正データによって補正するステップとを備えたこ
とを特徴とする。
は、アレイ状の磁気検出素子を磁気ストライプの読取り
範囲の全体にわたって並べて、各磁気検出素子から時系
列的に読み出された磁気データを補正する方法である。
そして、この補正方法は、前記磁気検出素子から外部磁
界が印加されない状態で補正データを読取るステップ
と、前記磁気ストライプから読み出された磁気データを
前記補正データによって補正するステップとを備えたこ
とを特徴とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
この発明の実施の形態を説明する。
この発明の実施の形態を説明する。
【００１３】図１はアレイ状磁気検出素子による磁気デ
ータ再生回路の一例を示す回路ブロック図である。１は
磁気ヘッドであり、アレイ状磁気検出素子１ａ、抵抗回
路１ｂ及び信号切換え回路１ｃを有している。アレイ状
磁気検出素子１ａは、ｎ個の磁気検出素子ＭＲ１〜ＭＲ
ｎを等間隔に配列したものであって、各素子ＭＲ１〜Ｍ
Ｒｎは、いずれも磁気ストライプに記録されたｎ個の磁
気データを電気信号に再生するための磁気抵抗素子を構
成している。ここで磁気抵抗素子は、アンチモン化イン
ジウム（ＩｎＳｂ）等の化合物半導体、あるいはＮｉＣ
ｏ等の強磁性体を素材として、その抵抗値が印加される
磁界の強度に応じて変化するように構成される。
ータ再生回路の一例を示す回路ブロック図である。１は
磁気ヘッドであり、アレイ状磁気検出素子１ａ、抵抗回
路１ｂ及び信号切換え回路１ｃを有している。アレイ状
磁気検出素子１ａは、ｎ個の磁気検出素子ＭＲ１〜ＭＲ
ｎを等間隔に配列したものであって、各素子ＭＲ１〜Ｍ
Ｒｎは、いずれも磁気ストライプに記録されたｎ個の磁
気データを電気信号に再生するための磁気抵抗素子を構
成している。ここで磁気抵抗素子は、アンチモン化イン
ジウム（ＩｎＳｂ）等の化合物半導体、あるいはＮｉＣ
ｏ等の強磁性体を素材として、その抵抗値が印加される
磁界の強度に応じて変化するように構成される。
【００１４】上記磁気検出素子ＭＲ１〜ＭＲｎの一端は
共通に電源Ｖｓと接続され、他端はそれぞれ抵抗回路１
ｂの各抵抗器Ｒ１〜Ｒｎを介して接地されるとともに、
信号切換え回路１ｃの各スイッチｓｗ１〜ｓｗｎと接続
される。信号切換え回路１ｃでは、各スイッチｓｗ１〜
ｓｗｎの出力側が共通に磁気ヘッド１の出力端子と接続
され、磁気ヘッド出力信号Ｓ2 とされている。
共通に電源Ｖｓと接続され、他端はそれぞれ抵抗回路１
ｂの各抵抗器Ｒ１〜Ｒｎを介して接地されるとともに、
信号切換え回路１ｃの各スイッチｓｗ１〜ｓｗｎと接続
される。信号切換え回路１ｃでは、各スイッチｓｗ１〜
ｓｗｎの出力側が共通に磁気ヘッド１の出力端子と接続
され、磁気ヘッド出力信号Ｓ2 とされている。
【００１５】２は、磁気ヘッド出力信号Ｓ2 を所定のレ
ベルまで増幅する出力増幅器であり、増幅器２の増幅出
力Ｓ3 は補正用演算用の増幅器３を介して、再生信号Ｓ
5 としてＡ／Ｄ変換器４に入力されている。この増幅出
力Ｓ3 は、また第２のＡ／Ｄ変換器５、ランダムアクセ
スメモリ等の記憶素子６及びＤ／Ａ変換器７を有する補
正データ記憶回路８にも入力されている。補正データ記
憶回路８では、磁気ヘッド１で読取った補正用データを
Ａ／Ｄ変換器５でディジタル信号に変換して記憶素子６
に一時的に格納しており、その後に磁気ヘッド１で磁気
ストライプから読取った磁気データとの間で補正演算す
るために、Ｄ／Ａ変換器７から補正用アナログ信号Ｓ4
として上記増幅器３の＋入力端子に供給している。クロ
ック発生回路９ａは、磁気ヘッド１の信号切換え回路１
ｃと接続され、各スイッチｓｗ１〜ｓｗｎを所定のタイ
ミングで切換えるクロック信号Ｓ1 を出力している。ま
たアドレス発生回路（ＡＤＲ）は記憶素子６と接続さ
れ、その補正データの書込みアドレス、読み出しアドレ
スを発生している。
ベルまで増幅する出力増幅器であり、増幅器２の増幅出
力Ｓ3 は補正用演算用の増幅器３を介して、再生信号Ｓ
5 としてＡ／Ｄ変換器４に入力されている。この増幅出
力Ｓ3 は、また第２のＡ／Ｄ変換器５、ランダムアクセ
スメモリ等の記憶素子６及びＤ／Ａ変換器７を有する補
正データ記憶回路８にも入力されている。補正データ記
憶回路８では、磁気ヘッド１で読取った補正用データを
Ａ／Ｄ変換器５でディジタル信号に変換して記憶素子６
に一時的に格納しており、その後に磁気ヘッド１で磁気
ストライプから読取った磁気データとの間で補正演算す
るために、Ｄ／Ａ変換器７から補正用アナログ信号Ｓ4
として上記増幅器３の＋入力端子に供給している。クロ
ック発生回路９ａは、磁気ヘッド１の信号切換え回路１
ｃと接続され、各スイッチｓｗ１〜ｓｗｎを所定のタイ
ミングで切換えるクロック信号Ｓ1 を出力している。ま
たアドレス発生回路（ＡＤＲ）は記憶素子６と接続さ
れ、その補正データの書込みアドレス、読み出しアドレ
スを発生している。
【００１６】１０は、マイクロプロセッサ（ＭＰＵ）な
どで構成される制御回路であり、磁気ヘッド１で読取ら
れた磁気データをＡ／Ｄ変換器４からディジタルデータ
Ｓ6として取り込んで、一定の処理を施したうえで、さ
らに上位装置との間でそれら処理データＳ7 のやりとり
を行なう。また、制御回路１０はクロック発生回路９
ａ、アドレス発生回路９ｂに接続され、上記クロック信
号Ｓ1 の周期Ｔや補正データの書込みアドレス、読み出
しアドレスを制御している。
どで構成される制御回路であり、磁気ヘッド１で読取ら
れた磁気データをＡ／Ｄ変換器４からディジタルデータ
Ｓ6として取り込んで、一定の処理を施したうえで、さ
らに上位装置との間でそれら処理データＳ7 のやりとり
を行なう。また、制御回路１０はクロック発生回路９
ａ、アドレス発生回路９ｂに接続され、上記クロック信
号Ｓ1 の周期Ｔや補正データの書込みアドレス、読み出
しアドレスを制御している。
【００１７】図２は、上記磁気データ再生回路を利用し
た磁気データ処理装置を示す外観斜視図である。回路基
板であるフレーム１１上には、磁気ヘッド１の他に、図
示しない増幅器２、３補正データ記憶回路８、制御回路
１０等が設置され、フレーム１１の反対面側には、上位
装置との間で処理データＳ7 のやり取りを行なうための
コネクタ１２を備えている。
た磁気データ処理装置を示す外観斜視図である。回路基
板であるフレーム１１上には、磁気ヘッド１の他に、図
示しない増幅器２、３補正データ記憶回路８、制御回路
１０等が設置され、フレーム１１の反対面側には、上位
装置との間で処理データＳ7 のやり取りを行なうための
コネクタ１２を備えている。
【００１８】図３は、図２の磁気データ処理装置で通帳
に形成された磁気ストライプから磁気データを読み出す
状態を示す模式図である。磁気データ処理装置を、例え
ば銀行等の現金自動支払装置に使用した場合に、通帳１
３は図示しない搬送路によって磁気データ処理装置の磁
気ヘッド１に対して所定の位置関係となるように搬送さ
れてくる。すなわち、磁気ストライプ１４と磁気ヘッド
１が重なる状態で、図示しない押圧機構によって両者は
全面が密着状態に保持される。
に形成された磁気ストライプから磁気データを読み出す
状態を示す模式図である。磁気データ処理装置を、例え
ば銀行等の現金自動支払装置に使用した場合に、通帳１
３は図示しない搬送路によって磁気データ処理装置の磁
気ヘッド１に対して所定の位置関係となるように搬送さ
れてくる。すなわち、磁気ストライプ１４と磁気ヘッド
１が重なる状態で、図示しない押圧機構によって両者は
全面が密着状態に保持される。
【００１９】磁気ストライプ１４には、所定のピッチで
磁気データが記録されていて、そこに磁気ヘッド１が当
接すると、磁気データに対応する部分の磁気ヘッド１を
構成する磁気検出素子ＭＲ１〜ＭＲｎの磁気抵抗値が変
化する。そこで、各素子ＭＲ１〜ＭＲｎに接続されてい
る抵抗器Ｒ１〜Ｒｎは、電源Ｖｓの電位を分圧した電圧
信号を信号切換え回路１ｃに入力することになる。した
がって、信号切換え回路１ｃの各スイッチｓｗ１〜ｓｗ
ｎが順次にオンすることによって、磁気データに対応す
る信号が磁気ヘッド１の出力Ｓ2 として検出できる。
磁気データが記録されていて、そこに磁気ヘッド１が当
接すると、磁気データに対応する部分の磁気ヘッド１を
構成する磁気検出素子ＭＲ１〜ＭＲｎの磁気抵抗値が変
化する。そこで、各素子ＭＲ１〜ＭＲｎに接続されてい
る抵抗器Ｒ１〜Ｒｎは、電源Ｖｓの電位を分圧した電圧
信号を信号切換え回路１ｃに入力することになる。した
がって、信号切換え回路１ｃの各スイッチｓｗ１〜ｓｗ
ｎが順次にオンすることによって、磁気データに対応す
る信号が磁気ヘッド１の出力Ｓ2 として検出できる。
【００２０】図４は、磁気ヘッド１を構成する磁気検出
素子ＭＲ１〜ＭＲｎの特性を示す図である。この図４
は、磁気検出素子を強磁性体の磁気抵抗素子によって構
成した場合には、磁界の強度が正又は負の方向に大きく
なったとき、抵抗変化率が下がることを示している。
素子ＭＲ１〜ＭＲｎの特性を示す図である。この図４
は、磁気検出素子を強磁性体の磁気抵抗素子によって構
成した場合には、磁界の強度が正又は負の方向に大きく
なったとき、抵抗変化率が下がることを示している。
【００２１】つぎに、図１の磁気データ再生回路の動作
について説明する。図５は、磁気データ再生回路の各部
信号波形を示す説明図である。また、図６は磁気データ
の読取り手順を示すフローチャートである。
について説明する。図５は、磁気データ再生回路の各部
信号波形を示す説明図である。また、図６は磁気データ
の読取り手順を示すフローチャートである。
【００２２】補正データの読取りステップ（ＳＴ１） たとえば、磁気データ処理装置によって磁気ストライプ
１４に記録された磁気データを読取る場合、まず、最初
に外部の磁界が印加されない状態で、磁気ヘッドの補正
データを読取る。すなわち、搬送路から磁気ストライプ
を有した通帳等を受入れる前段で、図５（ａ）のクロッ
ク信号Ｓ1 をクロック発生回路９ａから磁気ヘッド１に
供給する。そして、同時にアドレス発生回路９ｂから書
込みアドレスを記憶素子６に出力して、増幅器２で増幅
され、Ａ／Ｄ変換器５でＡ／Ｄ変換されたディジタルデ
ータを補正データ記憶回路８の所定のアドレスに格納す
る。この補正データは後のデータ演算ステップで、図５
（ｄ）に示すアナログデータとしてＤ／Ａ変換器７から
出力される。
１４に記録された磁気データを読取る場合、まず、最初
に外部の磁界が印加されない状態で、磁気ヘッドの補正
データを読取る。すなわち、搬送路から磁気ストライプ
を有した通帳等を受入れる前段で、図５（ａ）のクロッ
ク信号Ｓ1 をクロック発生回路９ａから磁気ヘッド１に
供給する。そして、同時にアドレス発生回路９ｂから書
込みアドレスを記憶素子６に出力して、増幅器２で増幅
され、Ａ／Ｄ変換器５でＡ／Ｄ変換されたディジタルデ
ータを補正データ記憶回路８の所定のアドレスに格納す
る。この補正データは後のデータ演算ステップで、図５
（ｄ）に示すアナログデータとしてＤ／Ａ変換器７から
出力される。
【００２３】磁気ヘッドの押し付けステップ（ＳＴ２） つぎに、通帳１３を搬送路から所定の位置まで搬送す
る。そして、磁気データを記録した磁気ストライプが、
図３に示すように磁気ヘッド１に押し付けられた状態に
保持する。
る。そして、磁気データを記録した磁気ストライプが、
図３に示すように磁気ヘッド１に押し付けられた状態に
保持する。
【００２４】データ読取りステップ（ＳＴ３） さらに、ＳＴ１と同様のクロック信号Ｓ1 をクロック発
生回路９ａから磁気ヘッド１に供給すると、磁気ストラ
イプに記録された磁気データが、図５（ｂ）に示す磁気
ヘッド出力信号Ｓ2 として出力される。
生回路９ａから磁気ヘッド１に供給すると、磁気ストラ
イプに記録された磁気データが、図５（ｂ）に示す磁気
ヘッド出力信号Ｓ2 として出力される。
【００２５】データ演算ステップ（ＳＴ４） 磁気ヘッド出力信号Ｓ2 は、増幅器２で増幅され、増幅
器３の−入力端子に入力され、補正データ記憶回路８か
ら出力される補正データとの間で演算が施される。この
とき、アドレス発生回路９ｂから記憶素子６に所定の読
み出しアドレスが与えられ、対応する補正データがＤ／
Ａ変換器７を介して補正用アナログ信号として増幅器３
の＋入力端子に供給される。したがって、増幅器３で補
正演算された出力は、補正された再生信号Ｓ5 として制
御部１０に送られる。
器３の−入力端子に入力され、補正データ記憶回路８か
ら出力される補正データとの間で演算が施される。この
とき、アドレス発生回路９ｂから記憶素子６に所定の読
み出しアドレスが与えられ、対応する補正データがＤ／
Ａ変換器７を介して補正用アナログ信号として増幅器３
の＋入力端子に供給される。したがって、増幅器３で補
正演算された出力は、補正された再生信号Ｓ5 として制
御部１０に送られる。
【００２６】読取りデータ格納ステップ（ＳＴ５） 最後に、補正された再生信号Ｓ5 は、Ａ／Ｄ変換器４で
ディジタル値に変換され、制御部１０の図示しないメモ
リ等に格納される。
ディジタル値に変換され、制御部１０の図示しないメモ
リ等に格納される。
【００２７】なお、同一の磁気ストライプ１４から繰り
返し磁気データを読取って、複数の読取りデータを処理
して磁気データを再生することも可能である。ただし、
その場合には、記憶素子６の同じ補正データを使用する
ことになるから、アドレス発生回路９ｂで書込みアドレ
スを同時に発生して、記憶素子６の記憶内容を循環して
保持する必要がある。
返し磁気データを読取って、複数の読取りデータを処理
して磁気データを再生することも可能である。ただし、
その場合には、記憶素子６の同じ補正データを使用する
ことになるから、アドレス発生回路９ｂで書込みアドレ
スを同時に発生して、記憶素子６の記憶内容を循環して
保持する必要がある。
【００２８】また上述の説明では、補正データ記憶回路
８を用いて補正データをディジタルデータとして記憶
し、後に入力する読取りデータとの間で減算する構成と
したが、これらの補正データによる演算処理を全て制御
部１０を構成するマイクロプロセッサのメモリと演算機
能を使って実行するように構成できることはいうまでも
ない。
８を用いて補正データをディジタルデータとして記憶
し、後に入力する読取りデータとの間で減算する構成と
したが、これらの補正データによる演算処理を全て制御
部１０を構成するマイクロプロセッサのメモリと演算機
能を使って実行するように構成できることはいうまでも
ない。
【００２９】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に示すような効果を奏する。
されているので、以下に示すような効果を奏する。
【００３０】磁気検出素子を磁気ストライプの長さでア
レイ状に形成した磁気ヘッドにおいて、クロック信号に
よって複数の磁気データを時系列的に出力させるように
構成したので、信号線の本数を１本にして、回路基板上
での磁気データ再生回路との接続を容易に行なえる。ま
た、磁気データ再生回路の増幅器の数を少なくでき、そ
の製造コストを低減できる。
レイ状に形成した磁気ヘッドにおいて、クロック信号に
よって複数の磁気データを時系列的に出力させるように
構成したので、信号線の本数を１本にして、回路基板上
での磁気データ再生回路との接続を容易に行なえる。ま
た、磁気データ再生回路の増幅器の数を少なくでき、そ
の製造コストを低減できる。
【００３１】また、この発明の磁気データ処理装置で
は、磁気ヘッドの補正データとして、一連の出力データ
を事前に一時記憶しておき、その後に磁気ストライプか
らの磁気データを読取ったときに、記憶している補正デ
ータによって補正演算を行なうから、磁気検出素子の磁
気特性が不均一で検出精度にばらつきがあっても、簡単
に補正して精度良いデータの再生が可能である。
は、磁気ヘッドの補正データとして、一連の出力データ
を事前に一時記憶しておき、その後に磁気ストライプか
らの磁気データを読取ったときに、記憶している補正デ
ータによって補正演算を行なうから、磁気検出素子の磁
気特性が不均一で検出精度にばらつきがあっても、簡単
に補正して精度良いデータの再生が可能である。
【図１】 磁気データ再生回路の一例を示す回路ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図２】 磁気データ再生回路を利用した磁気データ処
理装置を示す外観斜視図である。
理装置を示す外観斜視図である。
【図３】 通帳に形成された磁気ストライプから磁気デ
ータを読み出す状態を示す模式図である。
ータを読み出す状態を示す模式図である。
【図４】 磁気ヘッドを構成する磁気検出素子の特性を
示す図である。
示す図である。
【図５】 磁気データ再生回路の各部信号波形を示す説
明図である。
明図である。
【図６】 磁気データの読取り手順を示すフローチャー
トである。
トである。
１ 磁気ヘッド、１ａ アレイ状磁気検出素子（ＭＲ１
〜ＭＲｎ）、１ｂ 抵抗回路、１ｃ 信号切換え回路、
３ 増幅器、６ 記憶素子、８ 補正データ記憶回路、
１０ 制御回路。
〜ＭＲｎ）、１ｂ 抵抗回路、１ｃ 信号切換え回路、
３ 増幅器、６ 記憶素子、８ 補正データ記憶回路、
１０ 制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ１１Ｂ 5/09 ３６１ 7520−5Ｄ Ｇ１１Ｂ 5/09 ３６１Ｚ 5/29 8947−5Ｄ 5/29 Ｚ
Claims (4)
- 【請求項１】 磁気データ記録面に対向して複数のヘッ
ド面が磁気データ記録範囲にわたってアレイ状に配設さ
れた磁気検出手段と、 前記磁気検出素子の抵抗値変化をそれぞれ電気信号とし
て検出する検出手段と、 前記検出手段を切換えて選択して前記電気信号を時系列
的に出力する切換え手段とを備えたことを特徴とする磁
気ヘッド。 - 【請求項２】 前記請求項１に記載の磁気ヘッドを備え
た磁気データ再生回路において、 磁気データの再生に先立って前記磁気ヘッドから電気信
号を読み出して補正データとして記憶する記憶手段と、 前記記憶手段の補正データによって磁気データ記録面か
ら読み出された磁気データを補正する補正手段とを備え
たことを特徴とする磁気データ再生回路。 - 【請求項３】 前記請求項２に記載の磁気データ再生回
路に、更に磁気ストライプを有する記録媒体を前記磁気
ヘッドのヘッド面に位置決めして押圧させる手段と、 前記磁気ヘッドの切換え手段に所定のクロック信号を与
えて磁気データの読み出しを指令するとともに、前記磁
気ストライプから読み出された磁気データに対して所定
の補正データによる補正を指令する指令手段とを備えた
ことを特徴とする磁気データ処理装置。 - 【請求項４】 アレイ状の磁気検出素子を磁気ストライ
プの読取り範囲の全体にわたって並べて、各磁気検出素
子から時系列的に読み出された磁気データを補正する磁
気ヘッド出力補正方法において、 前記磁気検出素子から外部磁界が印加されない状態で補
正データを読取るステップと、 前記磁気ストライプから読み出された磁気データを前記
補正データによって補正するステップとを備えたことを
特徴とする磁気ヘッド出力補正方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7218581A JPH0962766A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 磁気ヘッド及び磁気データ再生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7218581A JPH0962766A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 磁気ヘッド及び磁気データ再生回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0962766A true JPH0962766A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16722202
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7218581A Withdrawn JPH0962766A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 磁気ヘッド及び磁気データ再生回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0962766A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007241654A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Nidec Sankyo Corp | 磁気センサ装置および識別装置 |
| JP2007241653A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Nidec Sankyo Corp | 磁気センサ装置および識別装置 |
| JP2008293377A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Oki Electric Ind Co Ltd | 磁気記録装置 |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP7218581A patent/JPH0962766A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007241654A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Nidec Sankyo Corp | 磁気センサ装置および識別装置 |
| JP2007241653A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Nidec Sankyo Corp | 磁気センサ装置および識別装置 |
| JP2008293377A (ja) * | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Oki Electric Ind Co Ltd | 磁気記録装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |