JP2001243760A - 磁気抵抗効果デバイス及び磁性薄膜メモリ - Google Patents

磁気抵抗効果デバイス及び磁性薄膜メモリ

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JP2001243760A
JP2001243760A JP2000055778A JP2000055778A JP2001243760A JP 2001243760 A JP2001243760 A JP 2001243760A JP 2000055778 A JP2000055778 A JP 2000055778A JP 2000055778 A JP2000055778 A JP 2000055778A JP 2001243760 A JP2001243760 A JP 2001243760A
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Yoshio Mizuno
良夫 水野
Makoto Mizukami
誠 水上
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ素子の記録情報を正確に再生すること
ができる磁性薄膜メモリを提供する。 【解決手段】 磁性薄膜メモリ1において、メモリ素子
10は少なくとも磁気抵抗効果素子を含み、第1のセン
ス線41の一端(端子A)を第1のデコーダ回路31
に、第2のセンス線42の一端(端子B)を第2のデコ
ーダ回路32に接続する。第1のセンス線41の他端
(端子D)、第2のセンス線42の他端(端子C)は電
圧差を検出し増幅する差動増幅回路70に接続されてい
る。検出回路80においては、差動増幅回路70の増幅
出力と基準電圧とが比較され、メモリ素子10の記録情
報が再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果デバ
イス及び磁性薄膜メモリに関し、特に磁気抵抗効果素子
を有する磁気抵抗効果デバイス、及び磁気抵抗効果素子
を含むメモリ素子を有する磁性薄膜メモリに関する。さ
らに、本発明は、磁気抵抗効果素子の情報の再生を高精
度で行うことができる磁気抵抗効果デバイス、及びメモ
リ素子に記録された情報の再生を高精度で行うことがで
きる磁性薄膜メモリに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性薄膜メモリは半導体メモリと同様に
機械的可動部のない固体メモリであるが、(a)電源を
遮断しても情報を維持することができる、(b)放射線
による記録内容の変化に耐えることができる、(c)高
速の記録再生動作が可能である等、半導体メモリと比較
して有利な点が多い。特に、巨大磁気抵抗(GMR)効
果を利用した磁性薄膜メモリは大きな出力を得ることが
できるので、今後の研究開発に期待が寄せられている。
【0003】図11は磁性薄膜メモリのメモリ素子の断
面構造図である。メモリ素子100は、ソフト磁性膜1
01、非磁性膜102、ハード磁性膜103のそれぞれ
を順次積層して、又はこの積層膜をさらに非磁性膜を介
在させて複数積層して構成されている。つまり、メモリ
素子100はGMR効果を利用した磁気抵抗効果素子そ
のもので構成されている。メモリ素子100の図中左側
面にはセンス線105が電気的に接続され、図中右側面
にはセンス線106が電気的に接続されている。メモリ
素子100の図中上面には絶縁膜107を介在させてワ
ード線108が磁気的に接続されている。
【0004】この磁性薄膜メモリにおいて、メモリ素子
100への情報の記録及びメモリ素子100からの情報
の再生は、以下の通り行われている。まず、情報の記録
は、ワード線108に記録用電流iを流し、この記録用
電流iの流れる向きによってメモリ素子100のハード
磁性膜103の磁化方向を制御することにより行われて
いる。例えば、図中、紙面裏面側から紙面表面側に向か
ってワード線108に記録用電流iを流すと、反時計回
りの磁界mが発生し、ハード磁性膜103は矢印方向に
磁化される。このハード磁性膜103の磁化方向により
情報「1」(又は「0」)がメモリ素子100に記録さ
れる。逆に、紙面表面側から紙面裏面側に向かってワー
ド線108に記録用電流iを流すと、時計回りの磁界が
発生し、ハード磁性膜103は磁化反転され、情報
「0」(又は「1」)がメモリ素子103に記録され
る。
【0005】情報の再生は、ワード線108に記録用電
流iより小さい再生用電流を流してソフト磁性膜101
のみに磁化反転を生じさせ、その際の抵抗変化を測定す
ることにより行われている。GMR効果を利用すれば、
ソフト磁性膜101の磁化方向とハード磁性膜103の
磁化方向とが同一方向の場合と、磁化方向が異なる方向
の場合との抵抗変化が大きくなり、情報「1」と「0」
との判別を容易にかつ正確に行うことができる。同図1
1に示すメモリ素子100は、ハード磁性膜103が右
側方向に向かって磁化され、ソフト磁性膜101が左側
方向に向かって磁化されているので、高抵抗体になって
いる。この場合、図12(A)に示すように、センス線
105と106との間にセンス電流を流し、センス電圧
を検出すると、センス電圧は高くなり、メモリ素子10
0から情報「1」を再生することができる。逆に、メモ
リ素子100が低抵抗体になっている場合、図12
(B)に示すように、センス電流を流すとセンス電圧は
低くなり、メモリ素子100から情報「0」を再生する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記磁
性薄膜メモリにおいては、以下の点について配慮がなさ
れていなかった。
【0007】(1)メモリ素子100の情報の再生は、
磁気抵抗効果素子の抵抗変化を利用しているので、セン
ス線105から磁気抵抗効果素子を通してセンス線10
6にセンス電流を流し、この微小な電圧変化を検出する
ことで行う必要があった。ところが、メモリ素子100
が行列状に配列されたマトリックスアレイ(メモリセル
アレイ)においては、メモリ素子100の配列箇所(ア
ドレス番地)によってセンス線105及び106に付加
される内部抵抗が大きく変化してしまう。例えば、初段
のアドレス番地に相当するメモリ素子100において
は、センス電流経路長が短く、センス線105及び10
6に付加される内部抵抗は小さい。これに対して、終段
のアドレス番地に相当するメモリ素子100において
は、センス電流経路長が長くなり、センス線105及び
106に付加される内部抵抗が大きくなる。従って、情
報の再生においては、情報「1」と「0」との判定マー
ジンを充分に確保する必要が生じ、また誤判定を誘発す
る要因となっていた。
【0008】(2)さらに、メモリ素子100のサイズ
を縮小した場合には、磁気抵抗効果素子の抵抗変化率が
減少してしまい、情報の再生において情報「1」と
「0」との判定マージンを充分に確保することができな
くなってしまう。従って、メモリ素子100を高集積化
した大記録容量の磁性薄膜メモリを実現することが難し
かった。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、センス電流経
路に付加される内部抵抗の影響を減少することができ、
磁気抵抗効果素子の情報を正確に再生することができる
磁気抵抗効果デバイスを提供することである。
【0010】さらに、本発明の目的は、メモリ素子の記
録情報を正確に再生することができる磁性薄膜メモリを
提供することである。
【0011】さらに、本発明の目的は、メモリ素子のサ
イズを縮小し、高集積化及び大記録容量化を実現するこ
とができる磁性薄膜メモリを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、磁気抵抗効果素子と、磁気
抵抗効果素子の一端に接続された第1のセンス線及び他
端に接続された第2のセンス線と、第1のセンス線の一
端から磁気抵抗効果素子を通して第2のセンス線の一端
にセンス電流を供給する回路と、第1のセンス線の他端
と第2のセンス線の他端との間の電圧差を検出し増幅す
る差動増幅回路と、差動増幅回路の増幅出力と基準電圧
とを比較し、磁気抵抗効果素子の抵抗変化を検出する検
出回路とを備えた磁気抵抗効果デバイスとしたことであ
る。ここで、「磁気抵抗効果素子」には、少なくともG
MR素子及びMR素子が含まれる。
【0013】このような本発明の第1の特徴に係る磁気
抵抗効果デバイスにおいては、第1のセンス線の他端と
第2のセンス線の他端との間の電圧差を検出するように
したので、磁気抵抗効果素子の一端と他端との間の電圧
差を高インピーダンスにおいて検出することができる。
つまり、第1のセンス線及び第2のセンス線に付加され
る内部抵抗に影響されることがなく、磁気抵抗効果素子
の一端と他端との間の電圧差を検出することができる。
この検出された電圧差は差動増幅回路で増幅された後に
基準電圧と比較されるので、磁気抵抗効果素子の磁気情
報を正確に再生することができる。
【0014】本発明の第2の特徴は、磁気抵抗効果素子
を少なくとも含むメモリ素子と、メモリ素子を行列状に
複数配列したマトリックスアレイと、メモリ素子の磁気
抵抗効果素子の一端に接続された第1のセンス線及び他
端に接続された第2のセンス線と、磁気抵抗効果素子に
磁気的に接続されたワード線と、第1のセンス線の一端
から磁気抵抗効果素子を通して第2のセンス線の一端に
センス電流を供給する回路と、第1のセンス線の他端と
第2のセンス線の他端との間の電圧差を検出し増幅する
差動増幅回路と、差動増幅回路の増幅出力と基準電圧と
を比較し、磁気抵抗効果素子の磁気情報を検出する検出
回路とを備えた磁性薄膜メモリとしたことである。ここ
で、メモリ素子に少なくとも含まれる「磁気抵抗効果素
子」には、本発明の第1の特徴に係る磁気抵抗効果デバ
イスの磁気抵抗効果素子と同様に、少なくともGMR素
子及びMR素子が含まれる。
【0015】このような本発明の第2の特徴に係る磁性
薄膜メモリにおいては、第1のセンス線の他端と第2の
センス線の他端との間の電圧差を検出するようにしたの
で、メモリ素子の磁気抵抗効果素子の一端と他端との間
の電圧差を高インピーダンスにおいて検出することがで
きる。つまり、第1のセンス線及び第2のセンス線に付
加される内部抵抗に影響されることがなく、さらにマト
リックスアレイの配置箇所に影響されることがなく、磁
気抵抗効果素子の一端と他端との間の電圧差を検出する
ことができる。この検出された電圧差は差動増幅回路で
増幅された後に基準電圧と比較され、情報「1」又は
「0」の判定が行われるので、メモリ素子の記録情報を
正確に再生することができる。さらに、本発明の第2の
特徴に係る磁性薄膜メモリにおいては、上記のようにメ
モリ素子の記憶情報を正確に再生することができるの
で、メモリ素子のサイズを縮小することができ、高集積
化並びに大容量化を実現することができる。
【0016】本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特
徴に係る磁性薄膜メモリの基準電圧を、メモリ素子の磁
気抵抗効果素子と同一構造の磁気抵抗効果素子を少なく
とも含む基準電圧生成素子により生成したことである。
ここで、「基準電圧生成素子」には、メモリ素子の磁気
抵抗効果素子に接続された第1のセンス線及び第2のセ
ンス線と同様に、一対のセンス線が接続されていること
が好ましい。
【0017】このような本発明の第3の特徴に係る磁性
薄膜メモリにおいては、メモリ素子の磁気抵抗効果素
子、第1及び第2のセンス線等に付加される内部抵抗等
のばらつき量(主に製造ばらつきにより発生する。)
と、基準電圧生成素子やそれに接続される配線(センス
線)等に付加される内部抵抗等のばらつき量とを一致さ
せることができる。従って、メモリ素子の記録情報とそ
の記録情報を判定する基準電圧との間のマージンのばら
つきを減少させることができるので、メモリ素子の記録
情報を正確に再生することができる。
【0018】本発明の第4の特徴は、本発明の第2又は
第3の特徴に係る磁性薄膜メモリにおいて、メモリ素子
を選択するアドレス信号に基づき、選択されたメモリ素
子を通過するセンス電流経路の抵抗値が複数のメモリ素
子において均一化されるように補正した基準電圧を生成
する基準電圧発生回路を、さらに備えたことである。基
準電圧発生回路は、メモリ素子のアドレス番地毎に抵抗
値の補正値が格納されたメモリテーブルと、メモリテー
ブルの補正値に基づき補正された基準電圧を生成する補
正基準電圧発生回路とを備えることが実用的である。
【0019】このような本発明の第4の特徴に係る磁性
薄膜メモリにおいては、センス電流経路の抵抗値のばら
つきを減少することができるので、メモリ素子の記憶情
報をより一層正確に再生することができる。
【0020】本発明の第5の特徴は、本発明の第2の特
徴に係る磁性薄膜メモリにおいて、基準電圧を第2のセ
ンス線の一端と他端との間の電位差に基づいて生成した
ことである。
【0021】このような本発明の第5の特徴に係る磁性
薄膜メモリにおいては、センス電流経路の抵抗値のばら
つきを減少することができるので、メモリ素子の記憶情
報をより一層正確に再生することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本発明の実施の形態は本発明を磁
性薄膜メモリに適用した場合を説明するが、この磁性薄
膜メモリは本発明に係る磁気抵抗効果デバイスを具現化
したものであるので、以下、磁性薄膜メモリの説明と合
わせて磁気抵抗効果デバイスの説明を行う。
【0023】(第1の実施の形態) [磁性薄膜メモリの構造]図1は本発明の第1の実施の
形態に係る磁性薄膜メモリの回路ブロック図である。図
1に示すように、磁性薄膜メモリ1は、磁気抵抗効果素
子を少なくとも含むメモリ素子10と、メモリ素子10
を行列状に複数配列したマトリックスアレイ20と、メ
モリ素子10の磁気抵抗効果素子の一端に接続された第
1のセンス線41及び他端に接続された第2のセンス線
42と、磁気抵抗効果素子に磁気的に接続された第1の
ワード線51及び第2のワード線52と、第1のセンス
線41の一端(端子A)から磁気抵抗効果素子を通して
第2のセンス線42の一端(端子B)にセンス電流iを
供給する第1のデコーダ回路31及び第2のデコーダ回
路32と、第1のセンス線41の他端(端子D)と第2
のセンス線42の他端(端子C)との間の電圧差を検出
し増幅する差動増幅回路70と、差動増幅回路70の増
幅出力と基準電圧とを比較し、磁気抵抗効果素子の磁気
情報を検出する検出回路80とを備えて構築されてい
る。第1のセンス線41においては、その一端と選択さ
れたメモリ素子10との間に内部抵抗Rxが付加されて
いる。第2のセンス線42においては、その一端と選択
されたメモリ素子10との間に内部抵抗Ryが付加され
ている。
【0024】図2(A)はメモリ素子10の断面構造
図、図2(B)はメモリ素子10の平面図である。メモ
リ素子10は図中左右方向(Y方向)に延在する第2の
センス線42上に配設されており、メモリ素子10上に
は図中上下方向(X方向)に延在する第1のセンス線4
1が配設されている。メモリ素子10は、第2のセンス
線42上に配設されかつ電気的に接続されたソフト磁性
膜11と、このソフト磁性膜11上の非磁性膜12と、
この非磁性膜12上に配設されかつ上層の第1のセンス
線41に電気的に接続されたハード磁性膜13とを備え
て構成されている。すなわち、本発明の実施の形態に係
るメモリ素子10は磁気抵抗効果素子、詳細にはGMR
素子、さらに詳細には膜面に対して垂直方向にセンス電
流を流すCPP−GMR素子で構成されている。なお、
本発明においては、メモリ素子10に、膜面に対して平
行にセンス電流を流すCIP−GMR素子、MR素子等
を使用することができる。
【0025】図1に示すように、第1のセンス線41の
一端は詳細にはスイッチアレイ35を通して端子A(セ
ンス電流iの入力電源端子)に接続されている。このス
イッチアレイ35は、第1のデコーダ回路31により制
御され、記録又は再生を行うメモリ素子10に接続され
た第1のセンス線41を選択するようになっている。第
1のセンス線41の他端はスイッチアレイ36を通して
端子Dに接続されている。スイッチアレイ36は、第1
のデコーダ回路31により(又は他のデコーダ回路)に
よりスイッチアレイ35と連動して動作するようになっ
ている。スイッチアレイ35、36はいずれも電気的に
並列に接続された複数のスイッチ素子で構成されてい
る。このスイッチ素子には例えば絶縁ゲート型電界効果
トランジスタやバイポーラトランジスタ等を実用的に使
用することができる。
【0026】第2のセンス線42の一端は詳細にはスイ
ッチアレイ37を通して端子B(センス電流iの出力電
源端子)に接続されている。このスイッチアレイ37
は、第2のデコーダ回路32により制御され、記録又は
再生を行うメモリ素子10に接続された第2のセンス線
42を選択するようになっている。第2のセンス線42
の他端はスイッチアレイ38を通して端子Cに接続され
ている。スイッチアレイ38は、第2のデコーダ回路3
2により(又は他のデコーダ回路)によりスイッチアレ
イ37と連動して動作するようになっている。スイッチ
アレイ37、38はいずれもスイッチアレイ35、36
のそれぞれと同等の構造で構成されている。
【0027】図2(A)及び図2(B)に示すように、
第1のセンス線41上には、絶縁体55を介在させ、第
2のセンス線42の延在方向と同一方向に延在する第2
のワード線52が配設されている。さらに、第2のワー
ド線52上には、絶縁体56を介在させ、第1のセンス
線41の延在方向と同一方向に延在する第1のワード線
51が配設されている。
【0028】図1に示すように、第1のワード線51
は、スイッチアレイ63Aを介在させて第1のデコーダ
回路31に接続されるとともに、スイッチアレイ63B
を介在させて第3のデコーダ回路61に接続されてい
る。この第1のデコーダ回路31及び第3のデコーダ回
路61により記録又は再生を行うメモリ素子10に接続
された第1のワード線51が選択されるようになってい
る。第2のワード線52は、スイッチアレイ64Aを介
在させて第3のデコーダ回路32に接続されるととも
に、スイッチアレイ64Bを介在させて第4のデコーダ
回路62に接続されている。この第2のデコーダ回路3
2及び第4のデコーダ回路62により記録又は再生を行
うメモリ素子10に接続された第2のワード線52が選
択されるようになっている。
【0029】図3はマトリックスアレイ20の具体的な
平面図である。この配列個数に限定されるものではない
が、図3に示すマトリックスアレイ20は、X方向に8
個、Y方向に8個の合計64個のメモリ素子10を配列
している。
【0030】図4はメモリ素子10の磁気抵抗効果素子
において印加磁界(Oe)と抵抗値との関係を示す図で
ある。図4に示すように、磁気抵抗効果素子に印加され
る磁界を実線で示すようにマイナス側からプラス側に向
かって増加させていくと、プラス側の数Oe付近におい
て、ソフト磁性膜11にのみ磁化反転が生じ、高い抵抗
値が得られる。さらに磁界を増加させていくと、ソフト
磁性膜11の磁化方向と同一方向にハード磁性膜13に
磁化反転が生じ、抵抗値は減少する。逆に磁界を破線で
示すようにプラス側からマイナス側に向かって減少させ
ていくと、抵抗値の変化は同様の傾向を示す。メモリ素
子10においては、この抵抗値が高い状態が例えば情報
「1」(又は情報「0」)の記録状態であり、抵抗値が
低い状態が例えば情報「0」(又は情報「1」)の記録
状態である。
【0031】図5は図1に示す差動増幅回路70及び検
出回路80のブロック回路図である。差動増幅回路70
は、高インピーダンス演算増幅回路71及び72と、電
圧センスアンプ回路73とを少なくとも備えて構成され
ている。高インピーダンス演算増幅回路71の一方の入
力は端子C、すなわちスイッチアレイ38を通して第2
のセンス線42の他端に接続されている。高インピーダ
ンス演算増幅回路72の一方の入力は端子D、すなわち
スイッチアレイ36を通して第1のセンス線41の他端
に接続されている。高インピーダンス演算増幅回路7
1、72のそれぞれの他方の入力は、互いに接続される
とともに、出力を帰還させている。電圧センスアンプ回
路73の一方の差動入力には高インピーダンス演算増幅
回路71の出力が接続され、他方の差動入力には高イン
ピーダンス演算増幅回路72の出力が接続されている。
電圧センスアンプ回路73の出力は、一部を帰還させる
とともに、検出回路80の入力に接続されている。
【0032】検出回路80は、基準電圧発生回路82
と、電圧コンパレータ回路81とを少なくとも備えて構
成されている。基準電圧発生回路82は、メモリ素子1
0の記録情報の情報「1」か「0」かの判定を行う基準
電圧を生成するようになっている。基準電圧発生回路8
2は、通常、情報「1」に相当する電圧と、情報「0」
に相当する電圧との中間電圧を生成するようになってい
る。本発明の第1の実施の形態に係る基準電圧発生回路
82は抵抗分割方式により基準電圧を生成している。電
圧コンパレータ回路81の一方の入力には差動増幅回路
70の電圧センスアンプ回路73の出力が接続され、他
方の入力には基準電圧発生回路82が接続され基準電圧
が入力されるようになっている。すなわち、電圧コンパ
レータ回路81は、電圧センスアンプ回路73により差
動増幅された出力と基準電圧とを比較し、情報「1」か
「0」かの判定を行い、判定された情報「1」又は
「0」を出力するようになっている。
【0033】[磁性薄膜メモリの記録再生動作]次に、
磁性薄膜メモリ1の情報記録動作及び情報再生動作を説
明する。
【0034】(1)情報記録動作 図1に示す磁性薄膜メモリ1において、第1のデコーダ
回路31及び第3のデコーダ回路61はXアドレス信号
の入力によりスイッチアレイ63A及び63Bを介して
第1のワード線51を選択し、第2のデコーダ回路32
及び第4のデコーダ回路62はYアドレス信号の入力に
よりスイッチアレイ64A及び64Bを介して第2のワ
ード線52を選択し、第1のワード線51及び第2のワ
ード線52に記録電圧が印加される。この選択された第
1のワード線51と第2のワード線52との交差箇所に
配列されたメモリ素子10においては、第1のワード線
51の記録電圧により発生する磁界と第2のワード線5
2の記録電圧により発生する磁界との合成磁界のアステ
ロイド曲線の外側の磁界がハード磁性膜13にのみ印加
されるようにすることで情報が記録される。
【0035】(2)情報再生動作 図1に示す磁性薄膜メモリ1において、第1のデコーダ
回路31はXアドレス信号の入力によりスイッチアレイ
35を介して第1のセンス線41を選択し、第2のデコ
ーダ回路32はYアドレス信号の入力によりスイッチア
レイ37を介して第2のセンス線42を選択し、第1の
センス線41から第2のセンス線42にセンス電流iが
流される。同時に、第1のデコーダ回路31及び第3の
デコーダ回路61はXアドレス信号の入力によりスイッ
チアレイ63A及び63Bを介して第1のワード線51
を選択し、第2のデコーダ回路32及び第4のデコーダ
回路62はYアドレス信号の入力によりスイッチアレイ
64A及び64Bを介して第2のワード線52を選択
し、第1のワード線51及び第2のワード線52に再生
電圧が印加される。この選択された第1のセンス線41
と第2のセンス線42との交差箇所、並びに第1のワー
ド線51と第2のワード線52との交差箇所に配列され
たメモリ素子10においては、第1のワード線51の記
録電圧により発生する磁界と第2のワード線52の記録
電圧により発生する磁界との合成磁界のアステロイド曲
線の外側の磁界がソフト磁性膜11のみ磁化反転するよ
うに印加される。この状態において、端子Aから第1の
センス線41を通してメモリ素子10にセンス電流iが
流れ、このセンス電流iは第2のセンス線42を通して
端子Bに流れ、一定のセンス電流iがメモリ素子10の
磁気抵抗効果素子の抵抗値(記録情報)に応じて流れ
る。このメモリ素子10の両端の電圧差は第1のセンス
線41の他端側の端子Dと第2のセンス線42の他端側
の端子Cとの間の電圧差として高インピーダンスで表れ
る。差動増幅回路70の高インピーダンス演算増幅回路
71において端子Cの電圧が増幅され、高インピーダン
ス演算増幅回路72において端子Dの電圧が増幅された
後に、これらの電圧は電圧センスアンプ回路73により
差動増幅される。検出回路80においては、電圧コンパ
レータ回路81により、この差動増幅された電圧と基準
電圧発生回路82からの基準電圧との比較が行われ、情
報「1」又は「0」の判定が行われる。判定された情報
は電圧コンパレータ回路81から再生情報として出力さ
れる。
【0036】このような本発明の第1の実施の形態に係
る磁性薄膜メモリ1においては、第1のセンス線41の
他端(端子D)と第2のセンス線42の他端(端子C)
との間の電圧差を検出するようにしたので、メモリ素子
10の磁気抵抗効果素子の一端と他端との間の電圧差を
高インピーダンスにおいて検出することができる。つま
り、第1のセンス線41及び第2のセンス線42に付加
される内部抵抗Rx及びRyに影響されることがなく、
さらにマトリックスアレイ20の配置箇所に影響される
ことがなく、磁気抵抗効果素子の一端と他端との間の電
圧差を検出することができる。この検出された電圧差は
差動増幅回路70で増幅された後に検出回路80におい
て基準電圧と比較され、情報「1」又は「0」の判定が
行われるので、メモリ素子10の記録情報を正確に再生
することができる。
【0037】さらに、本発明の第1の実施の形態に係る
磁性薄膜メモリ1においては、上記のようにメモリ素子
10の記憶情報を正確に再生することができるので、メ
モリ素子10のサイズを縮小することができ、高集積化
並びに大容量化を実現することができる。
【0038】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、本発明の第1の実施の形態に係る磁性薄膜メ
モリ1において、メモリ素子10の磁気抵抗効果素子と
同一構造の磁気抵抗効果素子により、記録情報の判定を
行うための基準電圧を生成する場合を説明するものであ
る。
【0039】図6は本発明の第2の実施の形態に係る磁
性薄膜メモリの回路ブロック図、図7は磁性薄膜メモリ
のメモリ素子及び基準電圧生成素子の平面図である。本
発明の第2の実施の形態に係る磁性薄膜メモリ1は、マ
トリックスアレイ20の少なくとも一カ所に基準電圧生
成素子15が配設されている。この基準電圧生成素子1
5は、メモリ素子10の磁気抵抗効果素子(例えばGM
R素子)と同一構造で形成され、かつ同一製造プロセス
で製作された磁気抵抗効果素子(図2(A)参照。)を
少なくとも備えて構成されている。基準電圧生成素子1
5には、その電圧差を検出する必要があるので、第1の
センス線41と同等の第3のセンス線43、第2のセン
ス線42と同等の第4のセンス線44のそれぞれが接続
されている。情報記録及び情報再生の必要がないので、
基準電圧生成素子15にはワード線が配設されていな
い。
【0040】図8は本発明の第2の実施の形態に係る差
動増幅回路70及び検出回路80のブロック回路図であ
る。差動増幅回路70は本発明の第1の実施の形態に係
る図5に示す差動増幅回路70と同一構造である。
【0041】検出回路80は、基準電圧発生回路83
と、電圧コンパレータ回路81とを少なくとも備えて構
成されており、この基準電圧発生回路83は差動増幅回
路70と類似した構造で構成されている。すなわち、基
準電圧発生回路83は、高インピーダンス演算増幅回路
831及び832と、電圧センスアンプ回路833とを
少なくとも備えて構成されている。高インピーダンス演
算増幅回路831の一方の入力は端子CR、すなわち第
4のセンス線44の他端に接続されている。第4のセン
ス線44の一端は端子BRに接続され、端子BRは端子
Bと同一電源に設定されている。高インピーダンス演算
増幅回路832の一方の入力は端子DR、すなわち第3
のセンス線43の他端に接続されている。第3のセンス
線43の一端は端子ARに接続され、端子ARは端子A
と同一電源に設定されている。高インピーダンス演算増
幅回路831、832のそれぞれの他方の入力は、互い
に接続されるとともに、出力を帰還させている。電圧セ
ンスアンプ回路833の一方の差動入力には高インピー
ダンス演算増幅回路831の出力が接続され、他方の差
動入力には高インピーダンス演算増幅回路832の出力
が接続されている。電圧センスアンプ回路833の出力
は、一部を帰還させるとともに、検出回路80の入力に
接続されている。
【0042】すなわち、基準電圧発生回路83は、メモ
リ素子10の記録情報に応じた電圧差を差動増幅回路7
0により差動増幅する手法と同様に、メモリ素子10と
同一構造の基準電圧生成素子15の磁気情報に応じた電
圧差を差動増幅することによりメモリ素子10の記録情
報を判定するための基準電圧を生成するようになってい
る。なお、本発明の第2の実施の形態に係る磁性薄膜メ
モリ1の情報記録動作並びに情報再生動作は、本発明の
第1の実施の形態に係る磁性薄膜メモリ1の情報記録動
作並びに情報再生動作と基本的には同一であるので、こ
こでの説明は省略する。
【0043】このように本発明の第2の実施の形態に係
る磁性薄膜メモリ1においては、本発明の第1の実施の
形態に係る磁性薄膜メモリ1により得られる効果に加え
て、メモリ素子10の磁気抵抗効果素子、第1のセンス
線41、第2のセンス線42等に付加される内部抵抗等
のばらつき量(主に製造ばらつきにより発生する。)
と、基準電圧生成素子15やそれに接続される第3のセ
ンス線43、第4のセンス線44等に付加される内部抵
抗等のばらつき量とを一致させることができる。従っ
て、メモリ素子10の記録情報とその記録情報を判定す
る基準電圧との間のマージンのばらつきを減少させるこ
とができるので、メモリ素子10の記録情報を正確に再
生することができる。
【0044】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、本発明の第1の実施の形態に係る磁性薄膜メ
モリ1において、センス電流経路の内部抵抗値に応じ
て、記録情報の判定を行う基準電圧を補正した例を説明
するものである。前述の図1に示す磁性薄膜メモリ1に
おいて、第1のセンス線41及び第2のセンス線42に
はマトリックスアレイ20上のすべて領域で一定のセン
ス電流iが流されているために、メモリ素子10から検
出される記録情報には、端子Aとメモリ素子10との間
の内部抵抗Rx、メモリ素子10と端子Bとの間の内部
抵抗Ryを含む直流分が存在する。これらの内部抵抗R
x、Ryが充分に小さい場合には記録情報の検出に影響
はないが、メモリ素子10が微細化されるに従って、メ
モリ素子10の磁気抵抗効果素子の抵抗値に対して内部
抵抗Rx及びRyの割合が大きくなり、記録情報の検出
の妨げになる。そこで、端子Bを基準電位とし、第2の
センス線42の一端とメモリ素子10との間に対応した
電圧を基準電圧とすることで、内部抵抗Rx、Ryの影
響を減少することができる。
【0045】図9は本発明の第3の実施の形態に係る磁
性薄膜メモリの差動増幅回路及び検出回路のブロック回
路図である。本発明の第3の実施の形態に係る磁性薄膜
メモリ1は、メモリ素子10を選択するアドレス信号に
基づき、選択されたメモリ素子10を通過するセンス電
流経路の抵抗値(内部抵抗Rx及びRy)が複数のメモ
リ素子10において均一化されるように補正した基準電
圧を生成する基準電圧発生回路84を検出回路80に備
えて構成されている。この基準電圧発生回路84は、メ
モリ素子10のマトリックスアレイ20におけるアドレ
ス番地毎に抵抗値の補正値が格納されたメモリテーブル
841と、メモリテーブル841の補正値に基づき補正
された基準電圧を生成する補正基準電圧発生回路842
とを備えている。
【0046】すなわち、メモリ素子10の記録情報を再
生する際に、このメモリ素子10の選択に使用したXア
ドレス信号及びYアドレス信号をメモリテーブル841
に入力し、メモリテーブル841においてXアドレス信
号及びYアドレス信号に対応した補正値を決定し、この
補正値に基づき補正基準電圧発生回路842において補
正された基準電圧が生成される。補正基準電圧発生回路
842において生成された基準電圧は電圧コンパレータ
回路81に入力され、電圧コンパレータ回路81におい
てメモリ素子10の記録情報と基準電圧とが比較され、
情報「1」か「0」かの判定が行われる。
【0047】このような本発明の第3の実施の形態に係
る磁性薄膜メモリ1においては、メモリテーブル841
及び補正基準電圧発生回路842を有する基準電圧発生
回路84を備え、センス電流経路の抵抗値に応じて基準
電圧を補正し、センス電流経路の抵抗値のばらつきを減
少させたので、メモリ素子の記憶情報をより一層正確に
再生することができる。
【0048】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態は、本発明の第3の実施の形態に係る磁性薄膜メ
モリ1と同様に、センス電流経路の内部抵抗値に応じ
て、記録情報の判定を行う基準電圧を補正した例を説明
するものである。
【0049】図10は本発明の第4の実施の形態に係る
磁性薄膜メモリの差動増幅回路及び検出回路のブロック
回路図である。本発明の第4の実施の形態に係る磁性薄
膜メモリ1の検出回路80は、本発明の第1の実施の形
態に係る図5に示す基準電圧発生回路82に代えて、第
2のセンス線42の一端と他端との間の電位差に基づい
て基準電圧を生成する基準電圧発生回路85を備えて構
成されている。
【0050】この基準電圧発生回路85は、差動増幅回
路70に類似した構造で構成されている。すなわち、基
準電圧発生回路85は、高インピーダンス演算増幅回路
851及び852と、電圧センスアンプ回路853とを
少なくとも備えて構成されている。高インピーダンス演
算増幅回路851の一方の入力は端子B、すなわち第2
のセンス線42の一端に接続されている。高インピーダ
ンス演算増幅回路852の一方の入力は端子C、すなわ
ち第2のセンス線42の他端に接続されている。高イン
ピーダンス演算増幅回路851、852のそれぞれの他
方の入力は、互いに接続されるとともに、出力を帰還さ
せている。電圧センスアンプ回路853の一方の差動入
力には高インピーダンス演算増幅回路851の出力が接
続され、他方の差動入力には高インピーダンス演算増幅
回路852の出力が接続されている。電圧センスアンプ
回路853の出力は、一部を帰還させるとともに、電圧
コンパレータ回路81の入力に接続されている。
【0051】すなわち、基準電圧発生回路85は、メモ
リ素子10の記録情報に応じた電圧差を差動増幅回路7
0により差動増幅する手法と同様に、第2のセンス線4
2の端子Bと端子Cとの間の電圧差を差動増幅すること
によりメモリ素子10の記録情報を判定するための基準
電圧を生成するようになっている。なお、本発明の第4
の実施の形態に係る磁性薄膜メモリ1の情報記録動作並
びに情報再生動作は、本発明の第1の実施の形態に係る
磁性薄膜メモリ1の情報記録動作並びに情報再生動作と
基本的には同一であるので、ここでの説明は省略する。
【0052】このような本発明の第4の実施の形態に係
る磁性薄膜メモリ1においては、センス電流経路の抵抗
値のばらつきを減少することができるので、メモリ素子
10の記憶情報をより一層正確に再生することができ
る。
【0053】(その他の実施の形態)本発明は上記複数
の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をな
す論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解
すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実
施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0054】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従っ
て、本発明の技術的範囲は上記の妥当な特許請求の範囲
に係る発明特定事項によってのみ定められるものであ
る。
【0055】
【発明の効果】本発明は、センス電流経路に付加される
内部抵抗の影響を減少することができ、磁気抵抗効果素
子の情報を正確に再生することができる磁気抵抗効果デ
バイスを提供することができる。
【0056】さらに、本発明は、メモリ素子の記録情報
を正確に再生することができる磁性薄膜メモリを提供す
ることができる。
【0057】さらに、本発明は、メモリ素子のサイズを
縮小し、高集積化及び大記録容量化を実現することがで
きる磁性薄膜メモリを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁性薄膜メモ
リの回路ブロック図である。
【図2】(A)本発明の第1の実施の形態に係るメモリ
素子の断面構造図(図2(B)に示すF2A−F2A切
断線で切った断面構造図)、(B)はメモリ素子の平面
図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るマトリックス
アレイの平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るメモリ素子の
磁気抵抗効果素子において印加磁界と抵抗値との関係を
示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る差動増幅回路
及び検出回路のブロック回路図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る磁性薄膜メモ
リの回路ブロック図である
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る磁性薄膜メモ
リのメモリ素子及び基準電圧生成素子の平面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る差動増幅回路
及び検出回路のブロック回路図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る磁性薄膜メモ
リの差動増幅回路及び検出回路のブロック回路図であ
る。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る磁性薄膜メ
モリの差動増幅回路及び検出回路のブロック回路図であ
る。
【図11】従来技術に係る磁性薄膜メモリのメモリ素子
の断面構造図である。
【図12】(A)、(B)はいずれも従来技術に係る磁
性薄膜メモリのメモリ素子において電流波形と電圧波形
とを示す図である。
【符号の説明】 1 磁性薄膜メモリ 10 メモリ素子 11 ソフト磁性膜 12 非磁性層 13 ハード磁性層 15 基準電圧生成素子 20 マトリックスアレイ 31 第1のデコーダ回路 32 第2のデコーダ回路 35、36、37、38、63A、63B、64A、6
4B スイッチアレイ 41 第1のセンス線 42 第2のセンス線 43 第3のセンス線 44 第4のセンス線 51 第1のワード線 52 第2のワード線 61 第3のデコーダ回路 62 第4のデコーダ回路 70 差動増幅回路 71、72、831、832、851、852 高イン
ピーダンス増幅回路 73、833、853 電圧センスアンプ回路 80 検出回路 81 電圧コンパレータ回路 82、83、84、85 基準電圧発生回路 841 メモリテーブル 842 補正基準電圧発生回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/10 481 H01L 43/08 Z 43/08 G01R 33/06 R Fターム(参考) 2G017 AD55 AD63 AD65 5F083 FZ10 GA09 GA11 KA01 LA03 LA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果素子と、 前記磁気抵抗効果素子の一端に接続された第1のセンス
    線及び他端に接続された第2のセンス線と、 前記第1のセンス線の一端から磁気抵抗効果素子を通し
    て前記第2のセンス線の一端にセンス電流を供給する回
    路と、 前記第1のセンス線の他端と第2のセンス線の他端との
    間の電圧差を検出し増幅する差動増幅回路と、 前記差動増幅回路の増幅出力と基準電圧とを比較し、前
    記磁気抵抗効果素子の抵抗変化を検出する検出回路と を備えたことを特徴とする磁気抵抗効果デバイス。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗効果素子を少なくとも含むメモ
    リ素子と、 前記メモリ素子を行列状に複数配列したマトリックスア
    レイと、 前記メモリ素子の磁気抵抗効果素子の一端に接続された
    第1のセンス線及び他端に接続された第2のセンス線
    と、 前記磁気抵抗効果素子に磁気的に接続されたワード線
    と、 前記第1のセンス線の一端から磁気抵抗効果素子を通し
    て前記第2のセンス線の一端にセンス電流を供給する回
    路と、 前記第1のセンス線の他端と第2のセンス線の他端との
    間の電圧差を検出し増幅する差動増幅回路と、 前記差動増幅回路の増幅出力と基準電圧とを比較し、前
    記磁気抵抗効果素子の磁気情報を検出する検出回路とを
    備えたことを特徴とする磁性薄膜メモリ。
  3. 【請求項3】 前記基準電圧は、 前記メモリ素子の磁気抵抗効果素子と同一構造の磁気抵
    抗効果素子を少なくとも含む基準電圧生成素子により生
    成されたことを特徴とする請求項2に記載の磁性薄膜メ
    モリ。
  4. 【請求項4】 前記メモリ素子を選択するアドレス信号
    に基づき、選択されたメモリ素子を通過するセンス電流
    経路の抵抗値が複数のメモリ素子において均一化される
    ように補正した基準電圧を生成する基準電圧発生回路
    を、さらに備えたことを特徴とする請求項2又は請求項
    3に記載の磁性薄膜メモリ。
  5. 【請求項5】 前記基準電圧発生回路は、 メモリ素子のアドレス番地毎に前記抵抗値の補正値が格
    納されたメモリテーブルと、 前記メモリテーブルの補正値に基づき補正された基準電
    圧を生成する補正基準電圧発生回路とをさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項4に記載の磁性薄膜メモリ。
  6. 【請求項6】 前記基準電圧は、 前記第2のセンス線の一端と他端との間の電位差に基づ
    いて生成されることを特徴とする請求項2に記載の磁性
    薄膜メモリ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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