JP5060872B2 - ラジエータの樹脂タンク構造 - Google Patents
ラジエータの樹脂タンク構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5060872B2 JP5060872B2 JP2007218532A JP2007218532A JP5060872B2 JP 5060872 B2 JP5060872 B2 JP 5060872B2 JP 2007218532 A JP2007218532 A JP 2007218532A JP 2007218532 A JP2007218532 A JP 2007218532A JP 5060872 B2 JP5060872 B2 JP 5060872B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- radiator
- tube plate
- tank structure
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
このような樹脂タンク本体は、外周縁に小フランジ部が環状に形成され、チューブプレートにはその小フランジ部に整合する溝部を有し、その溝部にOリングを介してタンク本体の小フランジ部が嵌着され、チューブプレートの縁部がその小フランジ部にカシメられてタンクを形成する。そして、一方のタンクから流入した高温の冷却水が各チューブ内を流通し、他方のタンクに導かれ、チューブ及びフィンの外面側に冷却風を流通させ、それと冷却水との間に熱交換を行うものである。
このような樹脂タンクは冷却水の加圧によって、外方に変形して液漏れを起こすおそれがある。
そこで、その補強のため下記特許文献の熱交換器用合成樹脂製タンクの発明が知られている。これは、タンクの幅方向に渡る梁材を樹脂タンク内に設けたものである。この梁材は一例として、棒材をコ字状に曲折し、その両端部を樹脂タンクの対向面に設けた孔に嵌着したものである。
そこで本発明は、上記の問題点を解決すると共に、さらに進んで補強効果の高いタンク構造を提供することを課題とする。
そのタンク本体(1)の幅方向の対向面にそれぞれチューブプレート(2)側からタンク底部(1b)に向けて一対の嵌着部(3)が設けられ、
前記チューブプレート(2)とは異種金属からなる正面略門形の架橋体(4)の両脚部(4a)の先端側が、前記一対の嵌着部(3)に嵌着されると共に、両脚部(4a)の後端に取付部(4b)が突設され、その取付部(4b)に樹脂材(5)が被着固定されて、その樹脂材(5)が取付部(4b)とチューブプレート(2)との間に介装されたことを特徴とするラジエータの樹脂タンク構造。
前記樹脂材(5)の端(5a)が前記チューブプレート(2)の内面に接するように配置されたラジエータの樹脂タンク構造である。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、
前記チューブプレート(2)がアルミニューム材であり、架橋体(4)がステンレス鋼材であるラジエータの樹脂タンク構造である。
前記架橋体(4)は、平行に離間した一対の橋部(4c)とそれらの両端間を連結する一対の側部とで平面方形枠状に形成され、その両側部が橋部(4c)に対して直交して前記脚部(4a)を形成し、その脚部(4a)の両端が橋部(4c)より突出し、その脚部(4a)の先端側が細長い前記嵌着部(3)に嵌着すると共に、後端側の取付部(4b)に細長い前記樹脂材(5)が被着されたラジエータの樹脂タンク構造である。
即ち、架橋体4は正面略門形に形成され、両脚部4aが一対の嵌着部3に嵌着されることにより、樹脂製のタンク本体1に加わる内圧を架橋体4が支持して樹脂製のタンク本体1の補強を行う。
また、樹脂材5は架橋体4のチューブプレート2側に被着され、架橋体4がチューブプレート2側に抜け出ても、樹脂材5がチューブプレート2に接触し、それ以上抜け出ることがない。しかも、架橋体4とチューブプレート2とが直接接することがないので、異種金属の電位差に基づく腐蝕が生じることを防止できる。
上記構成において、チューブプレート2をアルミニューム材とし、架橋体4をステンレス鋼材とした場合、軽量で製造が容易な補強効果の強いものを提供できる。即ち、架橋体4に比べて面積が大きく複雑な形状及び加工を要するチューブプレート2を、軽量で比較的材料が軟らかく加工性の良いアルミニューム材とすることにより製造が容易となる。
また、僅かな材料で済む架橋体4をステンレス鋼材とすることにより剛性が強く補強効果の高い樹脂タンク構造を提供できる。
また、補強効果が高いにも拘らず、樹脂製のタンク本体1内の流体の流通を阻害することがない。
図1は本発明のラジエータの樹脂タンク構造の要部縦断面斜視略図及びそのB−B矢視断面図である。そして図2は同構造に用いられる架橋体4の斜視図であり、図3は樹脂製のタンク本体1に架橋体4を取付けた状態を示す縦断面斜視図である。
このタンク構造は、樹脂製の細長い箱状のタンク本体1の開口側がアルミニューム製のチューブプレート2で閉塞されるものである。チューブプレート2には、多数のチューブ挿通孔が穿設されると共に、その外周縁に環状溝が形成されている。そして、樹脂製のタンク本体1の開口端に形成された小フランジ部1aがチューブプレート2の環状溝にOリング7を介して嵌着され、その環状溝の外周縁がカシメ部8によりカシメ固定される。
このような樹脂製のタンク本体1の長手方向の中間位置には、その対向面に図3の如く一対づつの凸部9が設けられ、その端面に細長いスリット状の嵌着部3が形成されている。そして、この嵌着部3に架橋体4の脚部4aが嵌着されるものである。
架橋体4は、ステンレス鋼板のプレス成形体からなり、互いに平行に離間した一対の橋部4cと、それらの両端間を連結する一対の側部とで平面方形枠状に形成され、その両側部が橋部4cに対して直交して脚部4aを形成する。そして脚部4aの両端が橋部4cより突出し、脚部4aの先端側が凸部9の嵌着部3に嵌着する。それと共に、その後端側には細長い樹脂材5が被着される。この樹脂材5は有底の細長い筒状に形成され、脚部4aの取付部4bに整合する内周を有する。そして一対の樹脂材5が夫々の取付部4bに嵌着される。
なお、上記の例で樹脂材5は射出成形等によって予め製造したものを取付部4bに嵌着したが、それに代えて取付部4bの外表面に樹脂膜を被着させたものであってもよい。
1a 小フランジ部
1b 底部
2 チューブプレート
3 嵌着部
4 架橋体
4a 脚部
4b 取付部
4c 橋部
5a 端
6 チューブ
7 Oリング
8 カシメ部
9 凸部
Claims (4)
- 樹脂製の細長い箱状のタンク本体(1)の開口側が、金属製のチューブプレート(2)で閉塞されたラジエータの樹脂タンク構造において、
そのタンク本体(1)の幅方向の対向面にそれぞれチューブプレート(2)側からタンク底部(1b)に向けて一対の嵌着部(3)が設けられ、
前記チューブプレート(2)とは異種金属からなる正面略門形の架橋体(4)の両脚部(4a)の先端側が、前記一対の嵌着部(3)に嵌着されると共に、両脚部(4a)の後端に取付部(4b)が突設され、その取付部(4b)に樹脂材(5)が被着固定されて、その樹脂材(5)が取付部(4b)とチューブプレート(2)との間に介装されたことを特徴とするラジエータの樹脂タンク構造。 - 請求項1において、
前記樹脂材(5)の端(5a)が前記チューブプレート(2)の内面に接するように配置されたラジエータの樹脂タンク構造。 - 請求項1または請求項2において、
前記チューブプレート(2)がアルミニューム材であり、架橋体(4)がステンレス鋼材であるラジエータの樹脂タンク構造。 - 請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
前記架橋体(4)は、平行に離間した一対の橋部(4c)とそれらの両端間を連結する一対の側部とで平面方形枠状に形成され、その両側部が橋部(4c)に対して直交して前記脚部(4a)を形成し、その脚部(4a)の両端が橋部(4c)より突出し、その脚部(4a)の先端側が細長い前記嵌着部(3)に嵌着すると共に、後端側の取付部(4b)に細長い前記樹脂材(5)が被着されたラジエータの樹脂タンク構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007218532A JP5060872B2 (ja) | 2007-08-24 | 2007-08-24 | ラジエータの樹脂タンク構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007218532A JP5060872B2 (ja) | 2007-08-24 | 2007-08-24 | ラジエータの樹脂タンク構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009052784A JP2009052784A (ja) | 2009-03-12 |
JP5060872B2 true JP5060872B2 (ja) | 2012-10-31 |
Family
ID=40504019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007218532A Active JP5060872B2 (ja) | 2007-08-24 | 2007-08-24 | ラジエータの樹脂タンク構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5060872B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2968389B1 (fr) * | 2010-12-07 | 2015-03-06 | Valeo Systemes Thermiques | Boite collectrice pour echangeur de chaleur et echangeur de chaleur correspondant |
CN103541805B (zh) * | 2013-11-12 | 2016-02-03 | 泰安鼎鑫冷却器有限公司 | 一种具有加强型水室结构的汽车散热器 |
CN106091736A (zh) * | 2016-07-29 | 2016-11-09 | 泰安祥杰散热器制造有限公司 | 用于商用车的铝塑散热器 |
FR3069630A1 (fr) * | 2017-07-31 | 2019-02-01 | Valeo Systemes Thermiques | Boite collectrice pour echangeur de chaleur et echangeur de chaleur associe |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5680482U (ja) * | 1979-11-26 | 1981-06-30 | ||
JPS5987589U (ja) * | 1982-11-29 | 1984-06-13 | カルソニックカンセイ株式会社 | ラジエ−タ |
JPH0722275U (ja) * | 1993-09-10 | 1995-04-21 | 昭和アルミニウム株式会社 | 熱交換器 |
JP2000039288A (ja) * | 1998-07-21 | 2000-02-08 | Showa Alum Corp | 熱交換器用ヘッダー装置 |
GB2433111B (en) * | 2005-12-09 | 2011-03-23 | Denso Corp | Heat exchanger |
-
2007
- 2007-08-24 JP JP2007218532A patent/JP5060872B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009052784A (ja) | 2009-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6796074B2 (ja) | 熱交換器およびその組立て方法 | |
CN108139183B (zh) | 热交换器 | |
JP5060872B2 (ja) | ラジエータの樹脂タンク構造 | |
JP4689065B2 (ja) | 管体の仮固定構造 | |
US20150233652A1 (en) | Heat exchanger | |
JP2015127631A (ja) | 熱交換器 | |
JP2010185614A (ja) | 扁平管継手 | |
JP4952414B2 (ja) | 熱交換器用チューブ | |
JP2009216151A (ja) | シール構造およびそれを用いた熱交換器 | |
WO2015159529A1 (ja) | 熱交換器 | |
JP2011191038A (ja) | 熱交換器 | |
JP2007024334A (ja) | 熱交換器 | |
JP2008281325A (ja) | クーリングモジュール | |
JP2007322109A (ja) | 一体型熱交換器 | |
JP2005308366A (ja) | 熱交換器 | |
WO2017022399A1 (ja) | 熱交換器 | |
JP2009014282A (ja) | 熱交換器 | |
JP2008261550A (ja) | 熱交換器およびその製造方法 | |
JP2007271148A (ja) | 熱交換器 | |
JP2006200862A (ja) | 熱交換器用扁平チューブ | |
JP4360977B2 (ja) | 熱交換器 | |
JP2008267693A (ja) | 熱交換器 | |
ATE554362T1 (de) | Rohrverschluss für ein element eines hydraulischen kreises, insbesondere für einen wärmetauscher | |
JP3185419U (ja) | 冷却ブロック | |
JP6919472B2 (ja) | 熱交換器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100616 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120731 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120806 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5060872 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |