JP2000039288A - 熱交換器用ヘッダー装置 - Google Patents

熱交換器用ヘッダー装置

Info

Publication number
JP2000039288A
JP2000039288A JP20485098A JP20485098A JP2000039288A JP 2000039288 A JP2000039288 A JP 2000039288A JP 20485098 A JP20485098 A JP 20485098A JP 20485098 A JP20485098 A JP 20485098A JP 2000039288 A JP2000039288 A JP 2000039288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
header
tube
reinforcing member
heat exchanger
heat exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20485098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Horiuchi
博文 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP20485098A priority Critical patent/JP2000039288A/ja
Publication of JP2000039288A publication Critical patent/JP2000039288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/0219Arrangements for sealing end plates into casing or header box; Header box sub-elements
    • F28F9/0224Header boxes formed by sealing end plates into covers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2225/00Reinforcing means
    • F28F2225/08Reinforcing means for header boxes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各熱交換チューブの挿入量を正確に調整しつ
つ、部品点数及び作業工数を削減でき、コア部の有効前
面面積及び耐圧性を十分に確保できる熱交換器用ヘッダ
ー装置を提供する。 【解決手段】 ヘッダー本体20と、ヘッダープレート
30からなる扁平管状のヘッダー10と、ヘッダー本体
20の背面壁21とヘッダープレート30のプレート本
体31との間に介在される横断面連続コ字状の補強部材
100とを備える。ヘッダープレート30にチューブ挿
入孔34が設けられるとともに、その孔34に対応し
て、補強部材100に切欠段部105が設けられる。チ
ューブ挿入孔34にチューブ40が挿入されるととも
に、チューブ40の挿入端部が補強部材100の切欠段
部105に収容係止されることにより、チューブ40の
挿入量が規制された状態で、各部材10、40、100
がろう付けされてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてカーエア
コンの蒸発器等に適用される熱交換器用ヘッダー装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】カーエアコン用の熱交換器として、複数
本の扁平チューブとコルゲートフィンとが交互に積層配
置されるとともに、これらの扁平チューブの両端部がそ
れぞれ一対のヘッダーに連通接続されたものが周知であ
る。
【0003】この種の熱交換器は、その耐圧性を向上さ
せる目的で、図15(a)に示すように、ヘッダー
(1)として断面円形のパイプからなるものが主として
用いられている。このような断面円形のヘッダー(1)
に扁平チューブ(2)の端部を挿入状態で連通接続する
場合、ヘッダー(1)に、周方向に沿うチューブ挿入孔
(1a)を形成しておき、その孔(1a)に扁平チュー
ブ(2)を差し込み、その状態でヘッダー(1)とチュ
ーブ(2)とをろう付け一体化することにより行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の熱交換器においては、断面円形のヘッダー(1)に
設けられた周方向の孔(1a)に扁平チューブ(2)を
差し込むものであるため、ヘッダー(1)として、その
内径(D1)が扁平チューブ(2)の幅寸法(W1)よ
りも大きいものを使用する必要がある。
【0005】このため、扁平チューブ(2)として、幅
(W1)の広いものを採用する場合、ヘッダー(1)の
内径(D1)を大きくせざるを得ない。すなわち図15
(a)(b)に示すように、チューブ幅を(W1)から
(W2)に拡大するにつれて、ヘッダー(1)の内径も
(D1)から(D2)に拡大する必要があり、そうする
とヘッダー(1)のチューブ挿入方向の突出長さ(A
1)が(A2)と長くなる。このため、熱交換器の幅寸
法、つまり一方のヘッダー(1)から他方のヘッダー
(1)までの寸法を一定とした場合、チューブ幅(W
1)を大きくすると、チューブ(2)とフィンとで構成
されるコア部の有効前面面積におけるヘッダー(1)の
占有する割合が大きくなり、ひいてはコア部の有効前面
面積が減少するという問題が発生する。
【0006】また上記の熱交換器においては、チューブ
(2)内にヘッダー(1)のろう材が流入するのを防止
するために、チューブ(2)の端部をヘッダー(1)の
内部に所定量突出させた状態で、一括ろう付けを行う必
要があり、現状では、各チューブ(2)のヘッダー
(1)への挿入量を、所定の治具を用いて一定に揃えた
状態で、一括ろう付けを行うようにしている。従って、
このようなチューブ挿入量規制用の治具を使用する分、
部品点数及び作業工数が増加して、コストの増大を来す
という問題を抱えている。
【0007】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、各熱交換チューブの挿入量を正確に調整しつつ、部
品点数及び作業工数を削減できて、コストを削減できる
とともに、十分な耐圧性を確保しながら、コア部の有効
前面面積も十分に確保することができる熱交換器用ヘッ
ダー装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の熱交換器用ヘッダー装置は、高さ方向に
分離された2つのヘッダー構成部材からなり、高さ方向
の寸法が幅方向の寸法に比べて短い扁平管状のヘッダー
と、前記ヘッダーの高さ方向に対向し合う対向壁間に介
在され、かつヘッダー長さ方向に延びる2つ以上の補強
壁が互いに連結一体化されてなる横断面ジグザグ状の補
強部材とを備え、前記ヘッダーの対向壁のうち一方に、
熱交換チューブを挿入可能なチューブ挿入孔が、ヘッダ
ー長さ方向に沿って所定の間隔おきに複数設けられると
ともに、前記補強部材における上記各チューブ挿入孔に
対応する位置に、切欠段部がそれぞれ設けられ、前記ヘ
ッダーの各チューブ挿入孔に各熱交換チューブの端部が
それぞれ挿入されるとともに、それらの熱交換チューブ
の挿入端部が前記補強部材の各切欠段部に収容状態に係
止されることにより、各熱交換チューブのヘッダーに対
する挿入量が規制された状態で、前記ヘッダー構成部
材、前記補強部材及び前記熱交換チューブが互いにろう
付け一体化されてなるものを要旨としている。
【0009】本発明の熱交換器用ヘッダー装置において
は、高さ寸法の小さい扁平管状のヘッダーを採用するも
のであるため、例えば円形ヘッダーを使用するものに比
べて、熱交換チューブの幅寸法の割に、ヘッダーのチュ
ーブ挿入量を少なくすることができ、ヘッダーの高さ寸
法を小さくすることができる。
【0010】更にヘッダー内部に、補強部材の補強壁が
介在されているため、十分な耐圧性を得ることができ
る。
【0011】また補強部材におけるヘッダーのチューブ
挿入孔に対応する位置に、所定の深さの切欠段部を形成
しているため、ヘッダーに挿入される熱交換チューブの
端部を切欠段部に当接係止させることにより、熱交換チ
ューブのヘッダーに対する挿入量を適度に規制すること
ができる。しかも、チューブの挿入量を規制するにあた
って、専用の治具等を使用する必要はない。
【0012】また補強部材は、一体型のものであるた
め、例えば複数の部材からなるものに比べて、部品点数
及び組立作業工数を、より一層削減することができる。
【0013】一方、本発明においては、前記補強部材
が、前記対向壁に対し垂直に配置され、かつヘッダー幅
方向に間隔をおいて配置される2つ以上の補強壁と、隣
合う補強壁の端部間を架け渡すようにして、前記ヘッダ
ーの対向壁内面に沿って配置される連結壁とを有する横
断面連続コ字状のものからなる構成を採用するのが好ま
しい。
【0014】すなわちこの構成を採用する場合には、ヘ
ッダー対向壁に加わるヘッダー高さ方向の圧力を、連結
壁を介して補強壁によって、効率良く確実に受け止める
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施形態である
ヘッダー装置が適用された熱交換器を示す正面断面図、
図2及び図3はその熱交換器のヘッダー周辺を示す断面
図である。
【0016】これらの図に示すように、この熱交換器
は、水平方向に沿う上下一対の扁平管状のヘッダー(1
0)(10)と、ヘッダー(10)(10)の内部に配
置される補強部材(100)と、一対のヘッダー(1
0)(10)間に、両端をヘッダー(10)(10)に
連通接続した状態で、ヘッダー長さ方向に所定の間隔お
きに並列状に配置される多数の扁平な熱交換チューブ
(40)と、熱交換チューブ(40)の各間及び一方側
端部の熱交換チューブ(40)の外側に配置された多数
のコルゲートフィン(50)と、一方側端部のコルゲー
トフィン(50)の外側に配置された扁平な入口チュー
ブ(61)及び出口チューブ(62)と、出入口用チュ
ーブ(61)(62)間に配置された出入口用ブロック
部材(63)とを備えている。
【0017】図2ないし図4に示すように、ヘッダー
(10)は、横断面が幅広コ字型で、一面に開口部(2
5)を有する箱形のヘッダー本体(20)と、ヘッダー
本体(20)の開口部(25)を閉塞するように配置さ
れるヘッダープレート(30)とを有している。
【0018】ヘッダー本体(20)は、背面壁(21)
の外周に周側壁(22)が設けられるとともに、その周
側壁(22)の先端縁部、すなわち開口縁部(24)が
外側に張り出すように形成されている。
【0019】図5に示すように、ヘッダープレート(3
0)は、ヘッダー本体(20)の開口部(25)に倣っ
た形状のプレート本体(31)と、そのプレート本体
(31)の外周に立ち上がり状に一体形成された周縁部
(32)とを有している。更に周縁部(32)先端の所
要部には、仮止め用掛止爪(33)が一体的に形成され
ている。
【0020】またプレート本体(31)には、ヘッダー
プレート(30)の長さ方向に直交する細長形状のチュ
ーブ挿入孔(34)が、ヘッダープレート(30)の長
さ方向に所定の間隔おきに並列状に形成されている。な
お、プレート本体(31)におけるチューブ挿入孔(3
4)の周縁部(34a)は、図8に示すようにバーリン
グ加工により外側に膨出するように形成されている。
【0021】また図5に示すようにプレート本体(3
1)の一端部には、チューブ挿入孔(34)と平行し
て、その孔(34)よりも少し幅広の出入口チューブ挿
入孔(35)が形成されている。
【0022】そして、ヘッダー本体(20)の内部に、
後に詳述する補強部材(100)を収納して、ヘッダー
本体(20)の開口縁部(24)の外側に、ヘッダープ
レート(30)の周縁部(32)が配置するようにし
て、ヘッダープレート(30)をヘッダー本体(20)
の開口部(25)に配置した状態で、ヘッダープレート
(30)の仮止め用掛止爪(33)をヘッダー本体(2
0)の開口縁部(24)側に屈曲することにより、ヘッ
ダー(10)を仮組み状態に保持できるよう構成されて
いる。
【0023】図2、図3、図6及び図7に示すように、
上記補強部材(100)は、横断面が連続コ字状等のジ
グザグ状に形成されている。
【0024】すなわち、補強部材(100)は、ヘッダ
ー本体(20)の背面壁(21)とヘッダープレート
(30)との間に介在され、かつヘッダー長さ方向に連
続する互いに平行な4つの補強壁(101)(101)
(102)(102)を具備している。更にこれら4つ
の補強壁のうち中央に配置される2つの補強壁(10
1)(101)間には、そのヘッダー本体(20)側の
端部間を架け渡すようにして、連結壁(111)が一体
に形成されるとともに、外側の補強壁(102)(10
2)と中央の補強壁(101)(101)との間には、
各間を架け渡すようにして、連結壁(112)(11
2)が一体に形成されている。更に外側2つの補強壁
(102)(102)のヘッダー本体(20)側の端部
には、ヘッダー本体(20)の背面壁(21)と周側壁
(22)との間の湾曲コーナー部内側に沿い得る湾曲状
の両側壁(120)(120)が一体に形成されてい
る。
【0025】また補強部材(100)のヘッダープレー
ト(30)側には、熱交換チューブ挿入孔(34)及び
出入口チューブ挿入孔(35)に位置的に対応して、補
強壁(101)(102)ないしは連結壁(111)
(112)の一部が切り欠かれて、切欠段部(105)
がそれぞれ形成されている。各切欠段部(105)の切
欠量(段深さH)は、それぞれ一定に設定されている。
【0026】そしてこの補強部材(100)が上記ヘッ
ダー(10)に収納された状態においては、各補強壁
(101)(102)がヘッダー本体(20)の背面壁
(21)及びヘッダープレート(30)のプレート本体
(31)に対しそれぞれ垂直に配置され、更に内側の連
結壁(111)及び両側壁(120)(120)がヘッ
ダー本体(20)内面に沿うように配置されるととも
に、外側の連結壁(112)(112)がヘッダープレ
ート(30)のプレート本体(31)内面に沿うように
配置される。これにより、ヘッダー(10)にその高さ
方向の圧力を、連結壁(111)(112)及び両側壁
(120)を介して、補強壁(101)(102)によ
って、効率良く確実に受け止めることができるので、ヘ
ッダー(10)の耐圧性を十分に確保することができ
る。
【0027】また両側壁(120)(120)が、ヘッ
ダー本体(20)の背面壁(21)と周側壁(22)と
の間の湾曲コーナー部内側に沿って適合状態に配置され
ることにより、補強部材(100)のヘッダー(10)
に対する幅方向の位置決めが図られる。
【0028】図9に示すように、出入口用ブロック部材
(63)は、その一側面に冷媒入口(63a)及び冷媒
出口(63b)が形成され、下面に上記冷媒入口(63
a)に連通する入口チューブ連結孔(63c)が形成さ
れるとともに、上面に上記冷媒出口(63b)に連通す
る出口チューブ連結孔(63d)が形成されている。
【0029】一方、上記ヘッダー本体(20)、ヘッダ
ープレート(30)及び補強部材(100)は、アルミ
ニウム又はその合金からなり、互いにろう付け可能な材
料の組み合わせ、例えばブレージングシートとベア材と
の組み合わせや、ブレージングシートとブレージングシ
ートとの組み合わせによって構成されている。
【0030】更にヘッダー(10)及び補強部材(10
0)以外の熱交換器構成部材、すなわち熱交換チューブ
(40)及び出入口チューブ(61)(62)はアルミ
ニウム押出材、コルゲートフィン(50)はブレージン
グシート、出入口用ブロック部材(63)はアルミニウ
ム又はその合金からなり、互いにろう付け可能な材料の
組み合わせによって構成されている。
【0031】そして、これらの各構成部材が以下のよう
にして、仮組みされてろう付け一体化される。
【0032】すなわちヘッダー本体(20)の内部に補
強部材(100)を収容して、ヘッダー本体(20)の
開口部(25)にヘッダープレート(30)を配置し、
その状態で、上記したようにヘッダープレート(30)
の仮止め用掛止爪(33)をヘッダー本体(20)の開
口縁部(24)の外側に係止させるように屈曲して、ヘ
ッダープレート(30)をヘッダー本体(20)に固定
し、これにより一対のヘッダー(10)をそれぞれ仮組
み状態に保持する。
【0033】またこの一対のヘッダー(10)(10)
における各熱交換チューブ挿入孔(34)に、熱交換チ
ューブ(40)の両端部をそれぞれ挿通して補強部材
(100)における切欠段部(105)に係止させる態
様にそれぞれ収容する。同様に、一方(下側)のヘッダ
ー(10)における出入口チューブ挿入孔(35)に、
入口チューブ(61)の下端を挿通して補強部材(10
0)における切欠段部(105)に係止させた状態に収
容するとともに、他方(上側)のヘッダー(10)にお
ける出入口チューブ挿入孔(35)に、出口チューブ
(62)の上端を挿通して補強部材(100)における
切欠段部(105)に係止させた状態に収容する。
【0034】なお、各チューブ(34)(35)の間に
はそれぞれフィン(50)が介在される。更に、出入口
チューブ(61)(62)間に出入口用ブロック部材
(63)が介在されるように、上記出入口用ブロック部
材(63)の入口チューブ連結孔(63c)に入口チュ
ーブ(61)の上端が挿入配置されるとともに、出入口
用ブロック部材(63)の出口チューブ連結孔(63
d)に出口チューブ(62)の下端が挿入配置される。
【0035】このような状態に仮組みしておいて、その
仮組み製品を、炉中にて一括ろう付けすることにより、
全体を連結一体化する。
【0036】この熱交換器においては、出入口用ブロッ
ク部材(63)の冷媒入口(63a)から流入した冷媒
は、入口チューブ(61)を通って下側のヘッダー(1
0)内部に導かれる。更にその冷媒は、各熱交換チュー
ブ(40)を通って熱交換してから、上側のヘッダー
(10)に導かれ、その後、出口チューブ(62)を通
って出入口用ブロック(63)の冷媒出口(63b)か
ら流出される。
【0037】以上説明したように、本実施形態の熱交換
器によれば、ヘッダー(10)(10)は、その横断面
形状がチューブ挿入方向の内径がこれと直交する方向の
内径よりも短尺な扁平管状に形成されているため、上記
従来の円形ヘッダーを使用したものに比べて、チューブ
(40)の幅寸法の割に、ヘッダー(10)のチューブ
挿入量、すなわちヘッダー(10)の高さ寸法を小さく
することができる。従って、ヘッダー(10)の高さ寸
法を小さくできる分、熱交換チューブ(40)の長さを
長くでき、ひいては熱交換器の前面有効面積を拡大でき
て、優れた熱交換性能を得ることができる。
【0038】またヘッダー(10)の対向壁間に、補強
部材(100)の補強壁(101)(102)が介在さ
れているため、耐圧性の向上を図ることができ、ヘッダ
ー(10)を常時所定の扁平管状に維持することができ
るので、より一層熱交換性能を向上させることができ
る。
【0039】また補強部材(100)におけるチューブ
挿入孔(34)に対応する位置に、所定の深さの切欠段
部(105)を形成しているため、熱交換チューブ(4
0)を、ヘッダー(10)に挿入した際に、熱交換チュ
ーブ(40)の端部が切欠段部(105)に当接係止し
て、チューブ(40)のヘッダー(10)に対する挿入
量が適度に規制される。従って、各チューブ(40)の
挿入量を簡単かつ正確に調整することができる。しか
も、チューブの挿入量を規制するための専用の治具を使
用する必要がないので、その分、部品点数及び組立作業
工数を削減できて、コストを削減することができる。
【0040】また補強部材(100)は、一体型のもの
であるため、例えば複数の部材からなるものに比べて、
部品点数及び組立作業工数を削減することができ、より
一層コストを削減することができる。
【0041】更にヘッダー(10)内において、補強部
材(100)の補強壁(102)によって、ヘッダー長
さ方向に独立した冷媒流路が形成されるため、この熱交
換器を傾斜して設置したとしても、ヘッダー(10)内
で冷媒が混ざり合うことが少ないので、冷媒が部分的に
偏らずに、ヘッダー全域に渡って均一な分布状態で流
れ、良好な冷却性能を維持することができる。
【0042】一方、図10ないし図12は本発明の変形
例の熱交換器を示す図である。これらの図に示すよう
に、この変形例の熱交換器は、多数の熱交換チューブ
(40)が、3つの通路群(P1)〜(P3)に区分け
された3パス式のものである。
【0043】詳細に説明すると、まず、上側のヘッダー
(10)の内部には、通路群(P2)(P3)間に対応
して、ヘッダー(10)の内部を分割する仕切りプレー
ト(200)が設けられている。この仕切りプレート
(200)は、その上端の一部が、ヘッダー本体(2
0)に設けられた取付孔(20a)に挿入されるととも
に、下端の一部が、ヘッダープレート(30)に設けら
れた取付孔(30a)に挿入された状態で固定されてい
る。
【0044】更に上側のヘッダー(10)の内部におけ
る仕切りプレート(200)の両側には、上記実施形態
の補強部材(100)に対し、長さ寸法の短い補強部材
(100a)(100b)が、上記と実質的に同様な態
様でそれぞれ収容されている。
【0045】また下側のヘッダー(10)は、その内部
に、内部タンク形成部材(210)が設けられている。
この内部タンク形成部材(210)は、上面側に開口を
有する扁平箱型形状のものであり、通路群(P2)(P
3)の熱交換チューブ(40)の下端を覆う態様に、開
口縁部がヘッダープレート(30)に固定されている。
そして、この内部タンク形成部材(210)によって、
ヘッダー(10)の内部に、通路群(P2)(P3)の
熱交換チューブ(40)に連通するタンク部が独立状態
に形成される。
【0046】更に内部タンク形成部材(210)の内側
には、補強部材(100c)が収容されている。この補
強部材(100c)は、上記実施形態の補強部材(10
0)に対し、高さ寸法が小さく形成されている以外は実
質的に同じ構成を有するものであり、この補強部材(1
00c)が、上記と同様な態様に配置されている。
【0047】また内部タンク形成部材(210)の下側
には、補強部材(220)が配置されている。この補強
部材(220)は、図13に示すように、内部タンク形
成部材(210)とヘッダー本体(20)との間に介在
され、かつヘッダー長さ方向に延びる複数の補強壁(2
21)と、各補強壁(221)の端部同士を連結する連
結壁(222)とが一体に形成された横断面連続コ字状
のものである。なお図10及び図11に示すように、こ
の補強部材(220)の端部頂き部、すなわち入口チュ
ーブ(61)に対応する部分には、切欠部(223)が
形成されて、入口チューブ(61)から下側ヘッダー
(10)の一端側に導入された冷媒が、ヘッダー他端側
にスムーズに導かれるように構成している。
【0048】また下側ヘッダー(10)における通路群
(P1)に対応する部分には、上記実施形態の補強部材
(100)に対し、長さ寸法の短い補強部材(100
d)が、上記と実質的に同じ態様に配置されている。
【0049】その他の構成は、上記の実施形態の構成と
同様であるため、同一又は相当部分に同一符号を付し
て、重複説明を省略する。
【0050】この変形例の熱交換器においては、図12
に示すように、冷媒が入口チューブ(61)を通って下
側ヘッダー(10)の一端部に流入し、そこから下側ヘ
ッダー(10)内を通って他端部に導かれてから、通路
群(P1)の熱交換チューブ(40)を通って上側ヘッ
ダー(10)の他端部に導かれる。更にその冷媒が通路
群(P2)の熱交換チューブ(40)を通って内部タン
ク形成部材(210)の内部に導かれた後、通路群(P
3)の熱交換チューブ(40)を通って上側ヘッダー
(10)の一端部に導かれ、そこから出口チューブ(6
2)を通って流出される。
【0051】この変形例の熱交換器においても、上記実
施形態と同様に、同様の効果を得ることができる。
【0052】なお、上記実施形態及び変形例において
は、補強部材(100)、(100a)〜(100d)
として、横断面が連続コ字状のものを使用しているが、
本発明は、それだけに限られず、例えば図14(a)に
示すように横断面が連続U字状(波状)の補強部材(1
00e)や、同図(b)に示すように横断面が連続V字
状の補強部材(100f)、同図(c)に示すように横
断面が連続台形状の補強部材(g)の他、横断面が単独
コ字状、単独U字状、単独V字状、単独台形状の補強部
材等も好適に使用することができる。従って、本明細書
の横断面ジグザグ状というのは、上記のようなすべての
断面形状を包含する意味において用いられている。
【0053】また言うもでもなく、本発明においては、
熱交換器のパス数、各パスにおけるチューブ本数、更に
は熱交換器の縦横寸法等の細部構成については、上記実
施形態以外にも種々の設計的な変更は可能である。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱交換器用ヘッ
ダー装置によれば、高さ寸法の小さい扁平管状のヘッダ
ーを採用するものであるため、例えば円形ヘッダーを使
用するものに比べて、熱交換チューブの幅寸法の割に、
ヘッダーのチューブ挿入量を少なくすることができ、ヘ
ッダーの高さ寸法を小さくすることができる。このよう
にヘッダーの高さ寸法を小さくできる分、熱交換チュー
ブの長さを長くでき、ひいては熱交換器の前面有効面積
を拡大することができる。更にヘッダーの対向壁間に、
補強部材の補強壁がとして介在されているため、十分な
耐圧性を得ることができる。また補強部材におけるヘッ
ダーのチューブ挿入孔に対応する位置に、所定の深さの
切欠段部を形成しているため、ヘッダーに挿入される熱
交換チューブの端部を切欠段部に当接係止させることに
より、熱交換チューブのヘッダーに対する挿入量を適度
に規制でき、各熱交換チューブの挿入量を簡単かつ正確
に調整することができる。しかも、チューブの挿入量を
規制するための専用の治具等を使用する必要がないの
で、その分、部品点数及び組立作業工数を削減でき、コ
ストを削減することができる。また補強部材は、一体型
のものであるため、例えば複数の部材からなるものに比
べて、部品点数、組立作業工数及びコストを、より一層
削減することができるという効果がある。
【0055】一方、本発明において、前記補強部材とし
て、前記対向壁に対し垂直に配置される2つ以上の補強
壁に連結壁が架橋されるものを使用する場合には、ヘッ
ダー対向壁に加わるヘッダー高さ方向の圧力を、連結壁
を介して補強壁によって、効率良く正確に受け止めるこ
とができ、耐圧性をより一層向上させることができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のヘッダー装置が適用された熱交換器
を示す正面断面図である。
【図2】実施形態の熱交換器におけるヘッダーの熱交換
チューブ取付部周辺を示す正面断面図であって、同図
(a)は組付状態を示す断面図、同図(b)は分解状態
を示す断面図である。
【図3】上記熱交換器のヘッダーの熱交換チューブ取付
部周辺を示す横断面図であって、同図(a)は組付状態
を示す断面図、同図(b)は分解状態を示す断面図であ
る。
【図4】上記熱交換器に適用されたヘッダー本体を示す
図であって、同図(a)は平面図、同図(b)は正面
図、同図(c)は横断面図である。
【図5】上記熱交換器に適用されたヘッダープレートを
示す図であって、同図(a)は平面図、同図(b)は正
面図、同図(c)側面図である。
【図6】上記熱交換器に適用された補強部材を示す図で
あって、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同
図(c)側面図である。
【図7】上記熱交換器における補強部材を示す分解斜視
図である。
【図8】図5のP−P線断面図である。
【図9】上記熱交換器における出入口用ブロック部材を
示す斜視図である。
【図10】この発明の変形例である熱交換器を示す正面
断面図である。
【図11】上記変形例の熱交換器を分離した状態で示す
正面断面図である。
【図12】上記変形例の熱交換器の冷媒の流通経路を示
す斜視図である。
【図13】上記変形例の熱交換器に適用された補強部材
を示す横断面図である。
【図14】この発明の変形例としての補強部材を示す横
断面図である。
【図15】従来の熱交換器におけるヘッダーの熱交換チ
ューブ取付部を示す断面図であって、同図(a)はチュ
ーブ幅の小さいものの断面図、同図(b)はチューブ幅
の大きいものの断面図である。
【符号の説明】
10…ヘッダー 20…ヘッダー本体 21…背面壁(対向壁) 30…ヘッダープレート 31…プレート本体(対向壁) 34…チューブ挿入孔 40…熱交換チューブ 100、100a〜100g…補強部材 101、102…補強壁 105…切欠段部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高さ方向に分離された2つのヘッダー構
    成部材からなり、高さ方向の寸法が幅方向の寸法に比べ
    て短い扁平管状のヘッダーと、 前記ヘッダーの高さ方向に対向し合う対向壁間に介在さ
    れ、かつヘッダー長さ方向に延びる2つ以上の補強壁が
    互いに連結一体化されてなる横断面ジグザグ状の補強部
    材とを備え、 前記ヘッダーの対向壁のうち一方に、熱交換チューブを
    挿入可能なチューブ挿入孔が、ヘッダー長さ方向に沿っ
    て所定の間隔おきに複数設けられるとともに、 前記補強部材における上記各チューブ挿入孔に対応する
    位置に、切欠段部がそれぞれ設けられ、 前記ヘッダーの各チューブ挿入孔に各熱交換チューブの
    端部がそれぞれ挿入されるとともに、それらの熱交換チ
    ューブの挿入端部が前記補強部材の各切欠段部に収容状
    態に係止されることにより、各熱交換チューブのヘッダ
    ーに対する挿入量が規制された状態で、前記ヘッダー構
    成部材、前記補強部材及び前記熱交換チューブが互いに
    ろう付け一体化されてなることを特徴とする熱交換器用
    ヘッダー装置。
  2. 【請求項2】 前記補強部材が、前記対向壁に対し垂直
    に配置され、かつヘッダー幅方向に間隔をおいて配置さ
    れる2つ以上の補強壁と、隣合う補強壁の端部間を架け
    渡すようにして、前記ヘッダーの対向壁内面に沿って配
    置される連結壁とを有する横断面連続コ字状のものから
    なる請求項1記載の熱交換器用ヘッダー装置。
JP20485098A 1998-07-21 1998-07-21 熱交換器用ヘッダー装置 Pending JP2000039288A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20485098A JP2000039288A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 熱交換器用ヘッダー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20485098A JP2000039288A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 熱交換器用ヘッダー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000039288A true JP2000039288A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16497439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20485098A Pending JP2000039288A (ja) 1998-07-21 1998-07-21 熱交換器用ヘッダー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000039288A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2846406A1 (fr) * 2002-10-29 2004-04-30 Const Aero Navales Dispositif tel qu'un echangeur de chaleur du type comprenant un corps central dont deux cotes d'extremite opposes sont coiffes par une boite de forme generale convexe et echangeur de chaleur approprie
JP2005315518A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Denso Corp 熱交換器のヘッダタンク
WO2005121683A1 (en) * 2004-06-14 2005-12-22 Showa Denko K.K. Heat exchanger
JP2007170715A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱交換器および空気調和機
FR2911394A1 (fr) * 2007-01-17 2008-07-18 Valeo Systemes Thermiques Plaque collectrice pour echangeurs thermiques a circulation de fluide sous haute pression
JP2009052784A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 T Rad Co Ltd ラジエータの樹脂タンク構造
KR101318627B1 (ko) * 2006-11-17 2013-10-16 한라비스테온공조 주식회사 열교환기의 헤더부 결합구조
JP2019027772A (ja) * 2017-05-30 2019-02-21 ジーイー・アーヴィオ・ソチエタ・レスポンサビリタ・リミタータGe Avio Srl 付加製造された熱交換器
US11073345B2 (en) 2018-10-31 2021-07-27 Hanon Systems Heat exchanger header with stiffening element

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2846406A1 (fr) * 2002-10-29 2004-04-30 Const Aero Navales Dispositif tel qu'un echangeur de chaleur du type comprenant un corps central dont deux cotes d'extremite opposes sont coiffes par une boite de forme generale convexe et echangeur de chaleur approprie
JP2005315518A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Denso Corp 熱交換器のヘッダタンク
WO2005121683A1 (en) * 2004-06-14 2005-12-22 Showa Denko K.K. Heat exchanger
JP2007170715A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱交換器および空気調和機
JP4690883B2 (ja) * 2005-12-20 2011-06-01 三菱重工業株式会社 熱交換器および空気調和機
KR101318627B1 (ko) * 2006-11-17 2013-10-16 한라비스테온공조 주식회사 열교환기의 헤더부 결합구조
FR2911394A1 (fr) * 2007-01-17 2008-07-18 Valeo Systemes Thermiques Plaque collectrice pour echangeurs thermiques a circulation de fluide sous haute pression
WO2008098633A1 (fr) * 2007-01-17 2008-08-21 Valeo Systemes Thermiques Plaque collectrice pour echangeurs thermiques a circulation de fluide sous haute pression
JP2009052784A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 T Rad Co Ltd ラジエータの樹脂タンク構造
JP2019027772A (ja) * 2017-05-30 2019-02-21 ジーイー・アーヴィオ・ソチエタ・レスポンサビリタ・リミタータGe Avio Srl 付加製造された熱交換器
US10583535B2 (en) 2017-05-30 2020-03-10 General Electric Company Additively manufactured heat exchanger
US11073345B2 (en) 2018-10-31 2021-07-27 Hanon Systems Heat exchanger header with stiffening element

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0947792B1 (en) Refrigerant evaporator and manufacturing method for the same
EP0807794B1 (en) Layered heat exchangers
JP3960233B2 (ja) 熱交換器
JP5002797B2 (ja) 熱交換器
JP2006132920A (ja) 熱交換器
JP2006183994A (ja) 熱交換器
JPH0735439A (ja) 積層型熱交換器
US6431264B2 (en) Heat exchanger with fluid-phase change
JP3829499B2 (ja) 熱交換器
JPH04187991A (ja) 熱交換器
JP2000039288A (ja) 熱交換器用ヘッダー装置
US7174953B2 (en) Stacking-type, multi-flow, heat exchanger
JP2009103404A (ja) 熱交換器
JP2002147990A (ja) 熱交換器
JPH1123186A (ja) 熱交換器
JPH04189A (ja) カウンタフロー型熱交換器
EP0935115B1 (en) Heat exchanger constructed by plural heat conductive plates
JP2005195318A (ja) エバポレータ
JPH0345302B2 (ja)
JPH0571892A (ja) 熱交換器
JP4617148B2 (ja) 熱交換器
JP2000055573A (ja) 冷媒蒸発器
JPS62131195A (ja) 熱交換器
JP2952593B1 (ja) 積層型熱交換器
JP4328411B2 (ja) 熱交換器