JP5060181B2 - 管継手部の離脱防止構造 - Google Patents
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前記周溝部に装着された前記シール材が、先端側に形成された横断面円形の頭部と前記テーパー面の傾斜角度よりも大きな傾斜角度のテーパー内周面を備えた胴部とを備え、前記テーパー面の管軸芯方向長さが前記シール材の管軸芯方向長さよりも小に構成されて、前記挿口管部が前記受口管部に挿入された際に、前記シール材の胴部が前記挿口管部の外周面における前記テーパー面と前記受口管部の前記周溝部の底面との間に圧縮状態で入り込み、且つ、前記シール材の頭部が前記テーパー面に連続する前記挿口管部の外周面と前記周溝部の底面との間に圧縮状態で入り込むように構成され、
前記受口管部の開口側内径を、前記挿口管部の外周面に一体的に突出形成された係止突起の離脱移動を許容する内径に構成し、更に、前記受口管部には、前記係止突起に対して開口側から接当することにより、前記受口管部に対する前記挿口管部の離脱移動を阻止する離脱阻止手段が脱着可能に設けられ、前記離脱阻止手段が、前記係止突起に対する押圧面を備え管軸芯方向に移動自在に前記挿口管部に外装される押輪と、この押輪と前記受口管部とを管軸芯方向から締付け固定する締結手段とを備え、前記受口管部の開口部には、前記押輪の一部が管軸芯方向から嵌合する嵌合凹部が形成され、
前記受口管部内において前記押輪の押圧面が管軸芯方向から前記係止突起に接当し且つ前記押輪の一部が管軸芯方向から前記嵌合凹部に嵌合するとともに、前記シール材が前記押輪に当接しない状態で、前記押輪が前記締結手段により前記受口管部に締付け固定される点にある。
また、前記挿口管部を受口管部内の所定接続位置にまで容易に差し込み操作したとき、挿口管部の外周面の先端部に形成されたテーパー面で受口管部の周溝部に装着されているシール材を密封状態にまで確実、スムーズに圧縮することができる。
さらに、前記締結手段を締付け固定操作すると、前記押輪と受口管部との管軸芯方向での相対近接移動に連れて該押輪の押圧面で挿口管部側の係止突起を押込み移動させることができるから、両管部の接続作業の容易化を図ることができる。
また、管路に生じる不平均力によって両管部に屈曲しようとする外力が作用したとき、挿口管部側の係止突起と当接する押輪に径方向外方への移動分力が作用するが、この移動分力を、前記受口管部の開口部に形成された嵌合凹部とこれに嵌合した押輪の一部とで受止めることができるから、所期の離脱防止機能を確実に発揮することができる。
前記周溝部に装着された前記シール材が、先端側に形成された横断面円形の頭部と前記テーパー面の傾斜角度よりも大きな傾斜角度のテーパー内周面を備えた胴部とを備え、前記テーパー面の管軸芯方向長さが前記シール材の管軸芯方向長さよりも小に構成されて、前記挿口管部が前記受口管部に挿入された際に、前記シール材の胴部が前記挿口管部の外周面における前記テーパー面と前記受口管部の前記周溝部の底面との間に圧縮状態で入り込み、且つ、前記シール材の頭部が前記テーパー面に連続する前記挿口管部の外周面と前記周溝部の底面との間に圧縮状態で入り込むように構成され、
前記受口管部の開口側内径を、前記挿口管部の外周面に少なくとも先端側への移動を接当阻止する状態で係合保持されたロックリングの離脱移動を許容する内径に構成し、更に、前記受口管部には、前記ロックリングに対して開口側から接当することにより、前記受口管部に対する前記挿口管部の離脱移動を阻止する離脱阻止手段が脱着可能に設けられ、前記離脱阻止手段が、前記ロックリングに対する押圧面を備え管軸芯方向に移動自在に前記挿口管部に外装される押輪と、この押輪と前記受口管部とを管軸芯方向から締付け固定する締結手段とを備え、前記受口管部の開口部には、前記押輪の一部が管軸芯方向から嵌合する嵌合凹部が形成され、
前記受口管部内において前記押輪の押圧面が管軸芯方向から前記ロックリングに接当し且つ前記押輪の一部が管軸芯方向から前記嵌合凹部に嵌合するとともに、前記シール材が前記押輪及び前記ロックリングに当接しない状態で、前記押輪が前記締結手段により前記受口管部に締付け固定される点にある。
さらに、前記締結手段を締付け固定操作すると、前記押輪と受口管部との管軸芯方向での相対近接移動に連れて該押輪の押圧面で挿口管部側のロックリングを押込み移動させることができるから、両管部の接続作業の容易化を図ることができる。
また、管路に生じる不平均力によって両管部に屈曲しようとする外力が作用したとき、挿口管部側のロックリングと当接する押輪に径方向外方への移動分力が作用するが、この移動分力を、前記受口管部の開口部に形成された嵌合凹部とこれに嵌合した押輪の一部とで受止めることができるから、所期の離脱防止機能を確実に発揮することができる。
図1〜図3は、水道管やガス管等の流体管Pで構成される配管系において、一方の鋳鉄製の流体管Pの一端側に拡径して形成された受口管部1に対して、他方の鋳鉄製の流体管Pの一端側に同径で形成された挿口管部2を密封状態で差し込み接続してある管継手部の離脱防止構造を示す。
前記受口管部1の大径内周面1aとそれに連続する流体管Pの中間管部側の小径内周面1bとの境界相当箇所に、前記挿口管部2の先端面2aが管軸芯X方向から当接可能な円環状の環状壁面1cを形成し、この環状壁面1cと前記受口管部1の大径内周面1aとで形成される入隅部3の大径内周面1aに形成された周溝部4には、挿入接続された前記挿口管部2の外周面2bにおける先端側部位2cと前記受口管部1の大径内周面1aとの間を密封する合成ゴム製の円環状のシール材(ゴム輪)5を装着するとともに、前記受口管部1の開口側内径を、前記挿口管部2の外周面2bに形成された環状の係止溝部6に対して管軸芯X方向への移動を接当阻止する状態で係合保持(嵌合保持を含む)された金属製のロックリング7の離脱移動を許容する内径に構成する、換言すれば、前記受口管部1の大径内周面1aの最小内径を、前記挿口管部2の外周面2bの係止溝部6に係合保持されたロックリング7の外径よりも大径に構成し、更に、前記受口管部1の開口端部には、前記ロックリング7に対して管軸芯X方向の開口側から接当することにより、前記受口管部1に対する前記挿口管部2の離脱移動を阻止する離脱阻止手段Aが脱着可能に設けられている。
上述の第1実施形態では、前記挿口管部2の先端側部位2cを、先端側ほど小径となるテーパー面に形成したが、図4(イ),(ロ)に示すように、第1参考例として、前記挿口管部2の先端側部位2cを、これに連続する他の部位の外周面2bと同径で一直線状に形成してもよい。
この場合、前記挿口管部2の先端側部位2cと受口管部1の入隅部3における周溝部4の底面とが平行になるため、上述の第1実施形態で説明したシール材5の形状以外に、Oリングタイプのものを使用することが可能である。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
図5(イ),(ロ)は、上述の第1参考例の変形例である第2参考例を示し、前記受口管部1の入隅部3における周溝部4の底面の管軸芯X方向中間位置には、横断面形状が略長円形又は略長方形若しくはそれらに類似する形状に形成されたシール材5において、それの外周面5cに形成された環状取付け溝5dに対して係合する環状突起13が一体形成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態及び第1参考例で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態及び第1参考例と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
上述の各実施形態では、前記挿口管部2の外周面2bに形成された環状の係止溝部6に、管軸芯X方向への移動を接当阻止する状態でロックリング7を係合保持(嵌合保持を含む)させたが、図6(イ),(ロ)に示すように、前記挿口管部2の外周面2bの先端部に一体的に突出形成される係止突起2Aに対して、それの先端側への移動を接当阻止する状態でロックリング7を係合保持させてもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
上述の第2実施形態では、前記挿口管部2の外周面2bの先端部に一体的に突出形成される係止突起2Aに対して、それの先端側への移動を接当阻止する状態でロックリング7を係合保持させ、このロックリング7に対して管軸芯X方向の開口側から接当することにより前記受口管部1に対する挿口管部2の離脱移動を阻止する離脱阻止手段Aを、前記受口管部1の開口端部に脱着可能に設けたが、図7(イ),(ロ)に示すように、前記挿口管部2の外周面2bの係止突起2Aに対して、前記離脱阻止手段Aを管軸芯X方向の開口側から接当させることにより、前記受口管部1に対する挿口管部2の離脱移動を阻止するように構成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
上述の第2実施形態では、前記離脱阻止手段Aを、前記ロックリング7の受け面7aに対して管軸芯X方向の開口側から当接可能な押圧面8aを備え、かつ、前記挿口管部2に対して管軸芯X方向に移動自在に外装される鋳鉄製の押輪8と、前記受口管部1の管外に臨む部位において前記押輪8と受口管部1とを管軸芯X方向から相対的に引寄せながら締付け固定する脱着操作部としての締結手段9とから構成したが、図8〜図10に示すように、第3参考例として、前記離脱阻止手段Aを次のように構成してもよい。
また、前記ロック部材15の係止部15aが前記脱着用凹部19を通して受口管部1内に挿入され、かつ、その脱着操作位置から所定装着位置に回動された状態においては、前記両分割ロック片15A,15Bの突起部15cに嵌合装着されている弾性付勢体20を弾性付勢力に抗して拡径しながら受口管部1の環状壁部17側に移行させ、前記突起部15cの受け面15eに沿って摺動させながら装着凹部21に装着する。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
X 管軸芯
1 受口管部
1a 内周面(大径内周面)
1c 環状壁面
2 挿口管部
2A 係止突起
2a 先端面
2b 外周面
2c 先端側部位(前半側部位、テーパー面)
3 入隅部
4 周溝部(入隅部)
5 シール材
5A 頭部
5B 胴部
5a テーパー内周面
6 係止溝部
7 ロックリング
8 押輪
8a 押圧面
8b 環状突起部(押輪の一部)
9 締結手段
10 嵌合凹部
11 凹部
15 ロック部材
15a 係止部
16 ストッパー壁部
17 環状壁部
18 周溝
19 脱着用凹部
Claims (4)
- 挿口管部が挿入接続される受口管部の内周面の奥側に、前記挿口管部の先端面が管軸芯方向から当接可能な環状壁面を形成し、この環状壁面とで入隅部を構成する前記受口管部の内周面に形成された周溝部には、挿入接続された前記挿口管部の先端部の外周面と前記受口管部の内周面との間を密封するシール材を装着するとともに、前記挿口管部の外周面の先端部には、前記シール材を密封状態に押圧する先端側ほど小径となるテーパー面が形成され、
前記周溝部に装着された前記シール材が、先端側に形成された横断面円形の頭部と前記テーパー面の傾斜角度よりも大きな傾斜角度のテーパー内周面を備えた胴部とを備え、前記テーパー面の管軸芯方向長さが前記シール材の管軸芯方向長さよりも小に構成されて、前記挿口管部が前記受口管部に挿入された際に、前記シール材の胴部が前記挿口管部の外周面における前記テーパー面と前記受口管部の前記周溝部の底面との間に圧縮状態で入り込み、且つ、前記シール材の頭部が前記テーパー面に連続する前記挿口管部の外周面と前記周溝部の底面との間に圧縮状態で入り込むように構成され、
前記受口管部の開口側内径を、前記挿口管部の外周面に一体的に突出形成された係止突起の離脱移動を許容する内径に構成し、更に、前記受口管部には、前記係止突起に対して開口側から接当することにより、前記受口管部に対する前記挿口管部の離脱移動を阻止する離脱阻止手段が脱着可能に設けられ、前記離脱阻止手段が、前記係止突起に対する押圧面を備え管軸芯方向に移動自在に前記挿口管部に外装される押輪と、この押輪と前記受口管部とを管軸芯方向から締付け固定する締結手段とを備え、前記受口管部の開口部には、前記押輪の一部が管軸芯方向から嵌合する嵌合凹部が形成され、
前記受口管部内において前記押輪の押圧面が管軸芯方向から前記係止突起に接当し且つ前記押輪の一部が管軸芯方向から前記嵌合凹部に嵌合するとともに、前記シール材が前記押輪に当接しない状態で、前記押輪が前記締結手段により前記受口管部に締付け固定される管継手部の離脱防止構造。 - 挿口管部が挿入接続される受口管部の内周面の奥側に、前記挿口管部の先端面が管軸芯方向から当接可能な環状壁面を形成し、この環状壁面とで入隅部を構成する前記受口管部の内周面に形成された周溝部には、挿入接続された前記挿口管部の先端部の外周面と前記受口管部の内周面との間を密封するシール材を装着するとともに、前記挿口管部の外周面の先端部には、前記シール材を密封状態に押圧する先端側ほど小径となるテーパー面が形成され、
前記周溝部に装着された前記シール材が、先端側に形成された横断面円形の頭部と前記テーパー面の傾斜角度よりも大きな傾斜角度のテーパー内周面を備えた胴部とを備え、前記テーパー面の管軸芯方向長さが前記シール材の管軸芯方向長さよりも小に構成されて、前記挿口管部が前記受口管部に挿入された際に、前記シール材の胴部が前記挿口管部の外周面における前記テーパー面と前記受口管部の前記周溝部の底面との間に圧縮状態で入り込み、且つ、前記シール材の頭部が前記テーパー面に連続する前記挿口管部の外周面と前記周溝部の底面との間に圧縮状態で入り込むように構成され、
前記受口管部の開口側内径を、前記挿口管部の外周面に少なくとも先端側への移動を接当阻止する状態で係合保持されたロックリングの離脱移動を許容する内径に構成し、更に、前記受口管部には、前記ロックリングに対して開口側から接当することにより、前記受口管部に対する前記挿口管部の離脱移動を阻止する離脱阻止手段が脱着可能に設けられ、前記離脱阻止手段が、前記ロックリングに対する押圧面を備え管軸芯方向に移動自在に前記挿口管部に外装される押輪と、この押輪と前記受口管部とを管軸芯方向から締付け固定する締結手段とを備え、前記受口管部の開口部には、前記押輪の一部が管軸芯方向から嵌合する嵌合凹部が形成され、
前記受口管部内において前記押輪の押圧面が管軸芯方向から前記ロックリングに接当し且つ前記押輪の一部が管軸芯方向から前記嵌合凹部に嵌合するとともに、前記シール材が前記押輪及び前記ロックリングに当接しない状態で、前記押輪が前記締結手段により前記受口管部に締付け固定される管継手部の離脱防止構造。 - 前記受口管部の環状壁面には、前記挿口管部の先端が管軸芯方向から係入して、両管部の管径方向での相対移動を阻止又は一定範囲内に規制する凹部が形成されている請求項1又は2記載の管継手部の離脱防止構造。
- 前記離脱阻止手段の脱着操作部が受口管部の管外に臨む部位に設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の管継手部の離脱防止構造。
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