JP5059320B2 - 基板処理装置のクリーニング方法,基板処理装置,プログラム,プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は,基板処理装置のクリーニング方法,基板処理装置,プログラム,プログラムを記録した記録媒体に関する。
例えば半導体デバイスを製造するプラズマ処理装置などの基板処理装置は,処理室を備え,この処理室内の載置台に半導体ウエハや液晶基板などの被処理基板を載置して,被処理基板に対してエッチングや成膜などの処理を施すようになっている。
このような基板処理装置では,処理室内で被処理基板を処理する際に発生する反応生成物や処理室内に外部から混入する微粒子などのパーティクル(微細な粒子状の異物)によって,被処理基板が汚染されることを防ぐことが重要となる。
例えば処理室内に配設されるウエハの載置台がパーティクルによって汚染されていると,その載置台上に載置された被処理基板の裏面にパーティクルが付着し,次工程において汚染が拡大する虞がある。また,処理室の内壁がパーティクルによって汚染されていると,次に処理される被処理基板上にパーティクルが付着し,処理に影響を与える虞がある。このように被処理基板がパーティクルで汚染されていると,被処理基板上に最終的に製造される半導体デバイスの歩留まりが低下する等の不具合が発生してしまう。
このため,処理室内のパーティクルを効果的に除去する方法として,例えば載置台に高電圧を印加することによって発生するマックスウエル応力によってパーティクルを飛散させて除去するクリーニング方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。具体的には,処理室内に不活性ガスを導入するとともに処理室内を排気しながら,低圧力雰囲気で載置台へ高電圧を印加させ,続いて高圧力雰囲気で載置台へ印加する高電圧を印加させる2段階のクリーニング処理を実行することによって,パーティクルを効果的に飛散させて処理室内から排出する。
特開2005−101539号公報
ところが,処理室は,一般に,その処理室で実行されるウエハ処理の種類,処理条件(例えば処理室内圧力,処理ガスの種類,電極に印加する高周波電力,載置台に対する印加電圧等),処理室内のパーツなどに応じて構成される。このような様々な構成の処理室で実際に上記クリーニング方法を実行してみると,処理室の構成によっては,低圧力雰囲気中で載置台へ電圧を印加する際に異常放電(例えばアーク放電)が発生する場合があることがわかった。このような異常放電が発生すると,基板処理装置全体の緊急停止を招いて基板処理装置全体のスループットが低下したり,載置台などの部品が損傷したりする虞がある。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,処理室内のクリーニング処理時に発生する異常放電を防止しつつ,処理室に応じた適切なクリーニング処理を実行することができる基板処理装置のクリーニング方法等を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備え,前記処理室内をクリーニングする基板処理装置のクリーニング方法であって,前記処理室内を低圧力雰囲気にしてガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と排気系による前記処理室内の排気を行いながら,設定情報記憶手段に設定記憶された第1処理用印加電圧情報に基づいて前記処理室内の部材に対する電圧印加制御を行う第1処理工程と,前記処理室内を前記第1処理における圧力よりも高い高圧力雰囲気にして前記ガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と前記排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記設定情報記憶手段に設定記憶された第2処理用印加電圧情報に基づいて前記部材に対する電圧印加制御を行う第2処理工程とを有することを特徴とする基板処理装置のクリーニング方法が提供される。この場合の処理室内の部材は,例えば被処理基板を載置台上に保持する静電保持手段である。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備え,前記処理室内をクリーニングする基板処理装置のクリーニング処理を行うためのプログラムであって,コンピュータに,前記処理室内を低圧力雰囲気にしてガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と排気系による前記処理室内の排気を行いながら,設定情報記憶手段に設定記憶された第1処理用印加電圧情報に基づいて前記処理室内の部材に対する電圧印加制御を行う第1処理ステップと,前記処理室内を前記第1処理における圧力よりも高い高圧力雰囲気にして前記ガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と前記排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記設定情報記憶手段に設定記憶された第2処理用印加電圧情報に基づいて前記部材に対する電圧印加制御を行う第2処理ステップとを実行させるためのプログラムが提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備え,前記処理室内をクリーニングする基板処理装置のクリーニング処理を行うためのプログラムを記録する記録媒体であって,前記コンピュータに,前記処理室内を低圧力雰囲気にしてガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と排気系による前記処理室内の排気を行いながら,設定情報記憶手段に設定記憶された第1処理用印加電圧情報に基づいて前記処理室内の部材に対する電圧印加制御を行う第1処理ステップと,前記処理室内を前記第1処理における圧力よりも高い高圧力雰囲気にして前記ガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と前記排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記設定情報記憶手段に設定記憶された第2処理用印加電圧情報に基づいて前記部材に対する電圧印加制御を行う第2処理ステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
このような本発明によれば,第1処理及び第2処理において処理室内の部材に対する電圧印加制御を行うことによって,例えば部材に付着したパーティクルが飛散し,そのパーティクルは処理室内に生じるガスの流れに乗って排気される。この場合,本発明においては,処理室の構成に応じて第1処理と第2処理とで異なる適切な印加電圧でこれらの処理行うことが可能となる。このため,処理室内のクリーニング処理時に発生する異常放電を防止しつつ,処理室に応じた適切なクリーニング処理を実行することができる。これにより,本発明の処理室内のクリーニング処理を様々な構成の処理室に適用することができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板に対して所定の処理を施す複数の処理室を備え,前記各処理室内をクリーニングする基板処理装置のクリーニング方法であって,前記各処理室ごとに設定された第1処理用印加電圧情報と,前記各処理室ごとに設定された第2処理用印加電圧情報とを記憶する設定情報記憶手段を備え,前記複数の処理室のうち,クリーニングする処理室内を低圧力雰囲気にしてガス導入系による当該処理室内への所定ガスの導入と排気系による当該処理室内の排気を行いながら,前記設定情報記憶手段から取得した当該処理室の第1処理用印加電圧情報に基づいて当該処理室内の部材に対する電圧印加制御を行う第1処理工程と,当該処理室内を前記第1処理における圧力よりも高い高圧力雰囲気にして前記ガス導入系による当該処理室内への所定ガスの導入と前記排気系による当該処理室内の排気を行いながら,前記設定情報記憶手段から取得した当該処理室の第2処理用印加電圧情報に基づいて前記部材に対する電圧印加制御を行う第2処理工程とを有することを特徴とする基板処理装置のクリーニング方法が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板に対して所定の処理を施す複数の処理室を備え,前記各処理室内をクリーニングする基板処理装置であって,前記各処理室ごとに設定された第1処理用印加電圧情報と,前記各処理室ごとに設定された第2処理用印加電圧情報とを記憶する設定情報記憶手段と,前記複数の処理室のうち,クリーニングする処理室内を低圧力雰囲気にしてガス導入系による当該処理室内への所定ガスの導入と排気系による当該処理室内の排気を行いながら,前記設定情報記憶手段から取得した当該処理室の第1処理用印加電圧情報に基づいて当該処理室内の部材に対する電圧印加制御を行う第1処理と,当該処理室内を前記第1処理における圧力よりも高い高圧力雰囲気にして前記ガス導入系による当該処理室内への所定ガスの導入と前記排気系による当該処理室内の排気を行いながら,前記設定情報記憶手段から取得した当該処理室の第2処理用印加電圧情報に基づいて前記部材に対する電圧印加制御を行う第2処理とを行う制御部とを備えることを特徴とする基板処理装置が提供される。
このような本発明によれば,基板処理装置が備える複数の処理室ごとに,その処理室の構成に応じて第1処理と第2処理とで異なる適切な印加電圧でクリーニング処理を行うことが可能となる。これにより,各処理室ごとにクリーニング処理時に発生する異常放電を防止しつつ,各処理室に応じた適切なクリーニング処理を実行することができる。
なお,上記第1処理用印加電圧情報及び第2処理用印加電圧情報は,前記部材に印加する電圧を変動させる制御を行うために必要な電圧情報を含むようにしてもよい。これにより,より効果的にパーティクルを飛散させることができる。
また,上記第1処理工程の前に,前記設定情報記憶手段に記憶された第1処理有無設定情報に基づいて前記第1処理工程を実行するか否かを判断する工程を有し,前記第1処理工程を実行すると判断した場合は前記第1処理工程を実行した上で前記第2処理工程を実行し,前記第1処理工程を実行しないと判断した場合は前記第1処理工程を実行せずに前記第2処理工程のみを実行するようにしてもよい。これによれば,第1処理時に異常放電が発生する処理室では,第1処理を実行しないで第2処理だけ実行させることが可能となる。これにより,処理室に応じた適切なクリーニング処理を実行することができる。
また,前記排気系は,前記処理室内を粗引き排気により減圧するための補助ポンプと,前記処理室内を排気して所定の圧力よりもさらに減圧させるための主ポンプとを備え,前記第1処理工程は,前記ガス導入系による所定ガスの導入と前記主ポンプによる排気を行いながら前記部材への電圧印加制御を行い,前記電圧印加制御を終了すると,前記ガス導入系による所定ガスの導入を停止し,少なくとも前記処理室を前記主ポンプにより所定の真空圧力まで減圧し,前記第2処理工程は,前記ガス導入系による所定ガスの導入と前記補助ポンプによる排気を行いながら前記部材への電圧印加制御を行い,前記電圧印加制御を終了すると,前記ガス導入系による所定ガスの導入を停止し,前記補助ポンプによる排気を続行して前記処理室内が前記所定の圧力に達すると,少なくとも前記処理室を前記主ポンプにより所定の真空圧力まで減圧するようにしてもよい。これによれば,第2処理において,部材への電圧印加制御後は,補助ポンプによる排気を主ポンプによる減圧が可能となる所定の圧力になるまで続行するので,第2処理の実行時間を短縮することができる。特に,第2処理を複数回繰返す場合には,上記実行時間の短縮効果も大きくなる。
また,上記第1処理工程は,前記部材への電圧印加制御終了後は,前記主ポンプにより前記処理室と前記ガス導入系の両方を排気して所定の真空圧力まで減圧し,前記第2処理工程は,前記部材への電圧印加制御終了後は,前記主ポンプと前記補助ポンプにより前記処理室のみ排気して所定の真空圧力まで減圧するようにしてもよい。このように,第2処理に必要性の少ないガス導入系の排気を省略することによって,第2処理の実行時間をより短縮することができる。
本発明によれば,処理室の構成に応じて処理室内のクリーニング処理を第1処理と第2処理とで異なる適切な印加電圧で行うことができるので,処理室内のクリーニング処理時に発生する異常放電を防止しつつ,処理室に応じた適切なクリーニング処理を実行することができる。これにより,本発明の処理室内のクリーニング処理を様々な構成の処理室に適用することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(基板処理装置の構成例)
先ず,本発明の実施形態にかかる基板処理装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態にかかる基板処理装置の概略構成を示す図である。この基板処理装置100は,被処理基板例えば半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」ともいう。)Wに対して成膜処理,エッチング処理等の各種の処理を行う処理ユニット110と,この処理ユニット110に対してウエハWを搬出入させる搬送ユニット120とを備える。
先ず,搬送ユニット120の構成例について説明する。搬送ユニット120は図1に示すように基板収納容器例えば後述するカセット容器132(132A〜132C)と処理ユニット110との間でウエハを搬出入する搬送室130を有している。搬送室130は,断面略多角形(例えば長方形)の箱体状に形成されている。搬送室130の一側面には,複数のカセット台131(131A〜131C)が並設されている。これらカセット台131A〜131Cはそれぞれ,基板収納容器の1例としてのカセット容器132A〜132Cを載置可能に構成されている。
各カセット容器132(132A〜132C)には,例えば最大25枚のウエハWを等ピッチで多段に載置して収容できるようになっており,内部は例えばNガス雰囲気で満たされた密閉構造となっている。そして,搬送室130はその内部へゲートバルブを介してウエハWを搬出入可能に構成されている。なお,カセット台131とカセット容器132の数は,図1に示す場合に限られるものではない。
搬送室130の端部には,位置決め装置としてのオリエンタ(プリアライメントステージ)136が設けられている。このオリエンタ136では,例えばウエハWのオリエンテーションフラットやノッチ等を検出して位置合せを行う。
搬送室130内には,例えばリニア駆動機構によって長手方向(図1に示す矢印方向)に沿ってウエハWを搬送する搬送ユニット側搬送機構(搬送室内搬送機構)170が設けられている。搬送ユニット側搬送機構170は,制御部300からの制御信号に基づいて駆動するようになっている。なお,搬送ユニット側搬送機構170は,図1に示すような2つのピック(エンドエフェクタ)を有するダブルアーム機構であってもよく,1つのみのピックを有するシングルアーム機構であってもよい。
次に,処理ユニット110の構成例について説明する。例えばクラスタツール型の基板処理装置の場合には,処理ユニット110は図1に示すように断面多角形(例えば六角形)に形成された共通搬送室150の周囲に,複数の処理室200(第1〜第4処理室200A〜200D)及びロードロック室160M,160Nを気密に接続して構成される。
処理室200A〜200Dでは,ウエハWに例えば成膜処理(例えばプラズマCVD処理)やエッチング処理(例えばプラズマエッチング処理)などの所定の処理が施される。各処理室200A〜200Dはそれぞれ,各処理室200A〜200D内へ処理ガスやパージガスなど所定のガスを導入可能なガス導入系(図1では省略),各処理室200A〜200D内を排気可能な排気系(図1では省略)が接続されている。なお,これら処理室200A〜200Dの構成例は後述する。また,処理室200の数は,図1に示す場合に限られるものではない。
上記共通搬送室150は,各処理室200A〜200Dの間,又は各処理室200A〜200Dと各第1,第2ロードロック室160M,160Nとの間でウエハWを搬出入する機能を有する。共通搬送室150は多角形(例えば六角形)に形成されており,その周りに上記各処理室200(200A〜200D)がそれぞれゲートバルブを介して接続されているとともに,第1,第2ロードロック室160M,160Nの先端がそれぞれゲートバルブ(真空側ゲートバルブ)を介して接続されている。第1,第2ロードロック室160M,160Nの基端は,それぞれゲートバルブ(大気側ゲートバルブ)を介して搬送室130の他側面に接続されている。
第1,第2ロードロック室160M,160Nは,ウエハWを一時的に保持して圧力調整後に,次段へパスさせる機能を有している。各第1,第2ロードロック室160M,160Nの内部にはそれぞれ,ウエハWを載置可能な受渡台が設けられている。
このような処理ユニット110では,上述したように共通搬送室150と各処理室200A〜200Dとの間及び共通搬送室150と上記各ロードロック室160M,160Nとの間はそれぞれ気密に開閉可能に構成され,クラスタツール化されており,必要に応じて共通搬送室150内と連通可能になっている。また,上記第1及び第2の各ロードロック室160M,160Nと上記搬送室130との間も,それぞれ気密に開閉可能に構成されている。
共通搬送室150内には,例えば屈伸・昇降・旋回可能に構成された多関節アームよりなる処理ユニット側搬送機構(共通搬送室内搬送機構)180が設けられている。処理ユニット側搬送機構は,各ロードロック室160M,160N及び各処理室200A〜200Dとの間でウエハWを搬送する。処理ユニット側搬送機構180は,制御部300からの制御信号に基づいて駆動するようになっている。なお,処理ユニット側搬送機構180は,図1に示すような2つのピックを有するダブルアーム機構であってもよく,1つのみのピックを有するシングルアーム機構であってもよい。
基板処理装置100には,上記搬送ユニット側搬送機構170,処理ユニット側180,各ゲートバルブ,オリエンタ136などの制御を含め,基板処理装置全体の動作を制御する制御部300が設けられている。このような制御部300の構成例は後述する。
このような構成の基板処理装置100を稼働すると,ウエハWの処理が開始される。例えば搬送ユニット側搬送機構170によりカセット容器132A〜132CのいずれかからウエハWが搬出されてオリエンタ136まで搬送される。そして,オリエンタ136で位置決めされたウエハWは,オリエンタ136から搬出されてロードロック室160M又は160N内へ搬入される。このとき,必要なすべての処理が完了した処理完了ウエハWがロードロック室160M又は160Nにあれば,処理完了ウエハWを搬出してから,未処理ウエハWを搬入する。
ロードロック室160M又は160Nへ搬入されたウエハWは,処理ユニット側搬送機構180によりロードロック室160M又は160Nから搬出され,そのウエハWが処理される処理室200へ搬入されて所定の処理が実行される。そして,処理室200での処理が完了した処理済ウエハWは,処理ユニット側搬送機構180により処理室200から搬出される。この場合,そのウエハWが連続して複数の処理室200での処理が必要な場合には,次の処理を行う他の処理室200へウエハWを搬入し,その処理室200での処理が実行される。
そして,必要なすべての処理が完了した処理完了ウエハは,ロードロック室160M又は160Nへ戻される。ロードロック室160M又は160Nへ戻された処理済ウエハWは,搬送ユニット側搬送機構170により元のカセット容器132A〜132Cに戻される。
(処理室の構成例)
ここで,各処理室200A〜200Dの構成例について図面を参照しながら説明する。図2は各処理室200A〜200Dの構成例を示すブロック図である。ここでは,各処理室200A〜200Dの構成は同様とし,各処理室200A〜200Dの構成要素を示す符号からA〜Dを省略して代表的に説明する。従って,例えば処理室200という場合は各処理室200A〜200Dを示す。
図2に示すように,処理室200内には,ウエハWを載置するための載置台210が配置されている。載置台210内には下部電極211が内蔵されており,この下部電極211にはバイアス電源としての高周波電源212が整合器213を介して接続されている。
載置台210の上部にはウエハWを静電吸着力で保持する静電吸着手段の1例としての静電チャック214が設けられている。この静電チャック214に内蔵された電極板には,正の印加電圧,負の印加電圧が切換え可能な直流電源215が可変抵抗216及びスイッチ217を介して電気的に接続されている。載置台210の表面は例えばアルミナやポリイミドなどによって被覆されており,直流電源215により例えば正の直流電圧を印加することによってウエハWが載置台210の表面上に吸着される。
可変抵抗216及びスイッチ217は,制御部300によって制御される。例えば制御部300は可変抵抗216の抵抗値を変えることによって,静電チャック214に印加する正の印加電圧又は負の印加電圧の大きさを制御し,スイッチ217を切り換えることによって,静電チャック214に印加する電圧を正と負に切り換えることができる。このような静電チャック214への印加電圧制御は,後述するクリーニング処理において実行される。
なお,このような静電チャック214の構成は,図2に示すものには限られるものではない。静電チャック214の上面縁部には,ウエハWの外周を囲むようにフォーカスリング218が配設されている。
処理室200内には,上部電極220が載置台210に対向して設けられている。上部電極220には,プラズマ励起電源としての高周波電源222が整合器224を介して接続されている。また,上部電極220はガス導入系230からのガスを処理室200内へ導入するシャワーヘッドを構成する。具体的には上部電極220には複数のガス導入孔(図示しない)が設けられ,このガス導入孔を介してガスが載置台210に載置されるウエハWに向けて導入される。
処理室200には,処理室200内の圧力を検知する圧力センサ202が設けられている。圧力センサ202は,例えば隔膜真空計(キャパシタンスマノメータなど)によって構成され,この圧力センサ202からの圧力に基づいて処理室内圧力の制御が行われる。
また,処理室200には,処理室200内に処理ガスやパージガスなど所定のガスを導入するガス導入系230,処理室200内を排気するための排気系270が設けられている。
上記ガス導入系230から処理室200へ導入されるガスとしては,例えばCF,C,NF,SF,NH,NO,ハロゲン化水素,重金属アルコキシド錯体などのような処理ガスの他,パージガスや圧力調整ガスなどに用いられる不活性ガスが挙げられる。本明細書において不活性ガスとは,広く化学変化を起こしにくい気体をいい,例えばArガス,Heガスなどの希ガス族元素のみならず,Nガスなども含まれる。なお,本発明にかかる処理室内のクリーニングにおいては,後述するように不活性ガスが使用される。
ガス導入系230は,例えば図2に示すように処理ガス導入系240と不活性ガス導入系250を備える。ここでは,不活性ガス導入系250を,処理室200内のクリーニング処理(例えば後述する2段階のパーティクル低減処理)を行う場合に使用する。なお,不活性ガス導入系250は,処理室内200内のクリーニング処理の他に,処理室200に不活性ガス(例えばNガス)を導入して大気開放を行う大気開放系として使用される。
ガス導入系230の具体的構成は以下の通りである。ガス導入系230は,処理ガス導入系240と不活性ガス導入系250の各配管が合流して,主バルブ(主弁)232を介して処理室200へ接続するように構成される。処理ガス導入系240は,例えば処理ガス供給源242,上流側ガス導入バルブ(上流側ガス導入弁)244,流量制御器(例えばマスフローコントローラ)246,下流側ガス導入バルブ(下流側ガス導入弁)248を備える。なお,処理ガス導入系240は処理ガスの種類に応じて複数並列に設け,各処理ガスが合流して処理室200へ導入されるような配管構成にしてもよい。
不活性ガス導入系250は,例えば不活性ガス供給源252,上流側ガス導入バルブ254を備え,この上流側ガス導入バルブ254の下流側に,不活性ガス供給源252からの不活性ガスを一定の低流量で処理室200へ導入可能な低流量導入系(第1導入系)265と,不活性ガス供給源252からの不活性ガスを低流量導入系265よりも大流量で処理室200へ導入可能な大流量導入系(第2導入系)255とを並列に接続して構成される。
低流量導入系265は,不活性ガス供給源252からの不活性ガスを一定流量に調整する絞り弁266と,下流側ガス導入バルブ(下流側ガス導入弁)268を備えて構成される。絞り弁266としては,例えばオリフィス,チョークなどの固定弁で構成してもよく,また流量の微調整が可能な可変弁で構成してもよい。また,絞り弁266と下流側ガス導入バルブ268とを1つのオリフィスバルブで構成してもよい。大流量導入系255は,下流側ガス導入バルブ(下流側ガス導入弁)258を介して上記低流量導入系265の下流側に接続して構成される。
処理ガス導入系240と不活性ガス導入系250とは,連通管234を介して接続されている。具体的には,処理ガス導入系240の上流側ガス導入バルブ244の下流側と不活性ガス導入系250の上流側ガス導入バルブ254の下流側とが,連通バルブ236を備える連通管234を介して接続されている。この連通バルブ236を開放することにより,不活性ガス導入系250からの不活性ガスは,連通管234を介して処理ガス導入系240の流量調整器246,下流側ガス導入バルブ248,主バルブ232をそれぞれ介して処理室200へ導入される。これにより,不活性ガス導入系250からの不活性ガスを処理ガス導入系240の流量調整器246によって流量調整しながら処理室200へ導入させることができる。
上記排気系270は,例えば処理室200に主排気系280と補助排気系290とを並列に接続して構成される。主排気系280と補助排気系290は排気側で合流して補助ポンプ272に接続している。主排気系280には主ポンプ282が接続しており,補助排気系290には主排気系280による排気と補助排気系290による排気を切換える切換バルブ(切換弁,補助バルブ)292が接続している。なお,主排気系280の主ポンプ282は,図示しない圧力調整バルブ(例えばAPCバルブ:Adaptive Pressure Controller Valve)を介して処理室200に接続されている。
補助ポンプ272は例えばドライポンプで構成され,この補助ポンプ272によって処理室200内を一定の真空状態まで排気する粗引き排気処理が行われる。主ポンプ282は例えばターボポンプなどで構成され,この主ポンプ282によって処理室200内をさらに所望の高真空圧まで排気する本引き排気処理が行われる。このような排気系270は,例えば工場の排気設備などに接続されている。なお,排気系270は図2に示すような構成に限られるものではない。
上記ガス導入系230及び排気系270の各バルブはそれぞれ,制御部300の制御信号によって制御されるようになっている。また,上記圧力センサ202からの出力は,制御部300へ供給されるようになっている。
(処理室の動作例)
このような構成の処理室200でウエハWの処理を行う際には,先ずその処理室200のゲートバルブを閉じた状態で真空引き処理を行って処理室200内を設定圧力まで減圧する。真空引き処理は,例えば所定圧力まで減圧する粗引き排気処理と,所定圧力からさらに高真空の設定圧力まで減圧する本引き排気処理とにより行われる。
具体的には,先ず切換バルブ292を開くことによって排気系270を補助排気系290にして補助ポンプ272を駆動して粗引き排気処理を行う。そして,圧力センサ202により所定圧力が検知されると,切換バルブ292を閉じることによって排気系270を主排気系280にして主ポンプ282を駆動して圧力センサ202により設定圧力が検知されるまで本引き排気処理を行う。
そして,本引き排気処理が終了すると,ゲートバルブを開いてウエハWを処理室200に搬入する。ウエハWが載置台に載置されると,ゲートバルブを閉じてウエハWの処理工程に移行する。すなわち,処理室200内の圧力が例えば圧力センサ202からの圧力に基づいて所定圧力に維持された状態で,上記ウエハWの処理を所定時間実行する。
具体的には,上部電極220と下部電極211にそれぞれ所定の高周波電力を印加し,切換バルブ292を閉じて排気系270を主排気系280にした状態で,ガス導入バルブ244,288及び主バルブ232を開いて,処理ガス供給源242からの処理ガスを処理室200内に導入する。これにより,ガス導入系230からの処理ガスは上部電極220を介してウエハWに向けて均一に導入される。上部電極220から導入された処理ガスはプラズマ化され,ウエハWの表面に例えばエッチング処理などが施される。
このような処理室200におけるウエハWの処理は,例えば制御部300のレシピデータ記憶手段に予め記憶された処理工程等を示すプロセス・レシピなどのウエハ処理情報に基づいて行われる。ウエハ処理情報は,ウエハの処理の種類や条件によって異なる。
ウエハWの処理が完了すると,ガス導入バルブ244を閉じて,主排気系280から処理室200内の排気を行い,処理済ウエハWを処理室200から搬出する。こうして,1枚のウエハWの処理が終了する。その後は,次のウエハWを処理室200に搬入して,上記と同様の手順でウエハWを1枚ずつ順次処理して行く。このようなウエハWの処理を行う際に処理室200の排気系270から排出される排気は,工場の排気設備へ排気される。なお,排気系270から排出される排気が有害成分を含む場合には,そのような有害成分を除去する除害装置を介して工場の排気設備へ排気するようにしてもよい。
このような構成の処理室200では,エッチング処理や成膜処理などのウエハ処理によって処理室200内に発生するパーティクル(微細な粒子状の異物)が発生する。これを処理室内から取り除くため,一定期間ごとに処理室200内のクリーニング処理を実行する。
ここでの処理室内のクリーニング処理は,処理室200内を低圧力雰囲気にして実行する第1パーティクル低減処理(第1処理)と,処理室200内を高圧力雰囲気にして実行する第2パーティクル低減処理(第2処理)とからなる2段階のパーティクル低減処理(NPPC:Non-Plasma Particle Cleaningともいう。)によって構成される。
第1パーティクル低減処理においては,例えばウエハの処理で使用される圧力程度の低圧力雰囲気にする。このような低圧力雰囲気で静電チャック214への印加電圧制御を行うことにより,マクスウェルの応力などを有効に利用してパーティクルを剥離又は飛散させるために効率を高めることができる。
続く第2パーティクル低減処理においては,第1パーティクル低減処理の圧力よりも高い高圧力雰囲気にする。このような高圧力雰囲気にすることにより,静電チャック214への印加電圧制御で飛散したパーティクルをガス流に乗せて排気する効率を高めることができる。
このように,処理室内のクリーニング処理として2段階パーティクル低減処理を行うことにより,処理室内のパーティクルを効率よく飛散させて,さらに効率よく排気することができる。
ところが,実際にこのような2段階パーティクル低減処理を様々な構成の処理室に適用してみると,処理室の構成によってはその処理室内に異常放電(例えばアーク放電)が発生する場合があることがわかった。例えば第1パーティクル低減処理において,第2パーティクル低減処理における静電チャック214への印加電圧と同様の印加電圧を静電チャック214へ印加したときに,処理室内に異常放電が発生する場合があった。
例えば図2に示すような上部電極220と下部電極211を備える構成の処理室200では,静電チャック214への印加電圧と放電との関係には例えばパッシェンの法則(Paschen’s law)を適用して考えることができる。このパッシェンの法則によれば,放電開始電圧Vsは,処理室200内のガスの圧力(処理室内圧力)pと上部電極220と下部電極211の電極間距離dとの積pdの関数となり,pdが所定の値で放電開始電圧Vsは極小値をとる。
このようなパッシェンの法則に基づく放電開始電圧Vsのグラフを図3に示す。図3では横軸に圧力×電極間距離(X)をとり,縦軸に静電チャック214への印加電圧(Y)をとっている。図3に示すように放電開始電圧Vsのグラフは,下に凸の曲線となるので,この曲線の上側部分(斜線部分)で放電が発生することになる。これによれば,放電開始電圧Vsの極小値近傍では印加電圧(Y)が低くても放電し易く,放電開始電圧Vsの極小値を超えたところでは印加電圧(Y)が高くても圧力×電極間距離(X)が大きい方が放電し難い。なお,印加電圧が負の場合には,その絶対値を印加電圧(Y)として使うことによって同様に考えることができる。
この圧力×電極間距離(X)は,処理室の構成によって異なる場合があるので,同じ印加電圧などの条件でクリーニング処理を行ったとしても,処理室の構成によっては異常放電が発生する場合がある。
例えば図3に示すように第1,第2パーティクル低減処理における静電チャック214への印加電圧がともにYの場合,第1処理室では第1,第2パーティクル低減処理の圧力×電極間距離(X)がそれぞれX,Xであり,第2処理室では第1,第2パーティクル低減処理における圧力×電極間距離(X)がそれぞれX′,Xであったとする。
この場合,第2処理室ではX′,Xのいずれの場合も印加電圧Yで放電開始電圧Vsのグラフの斜線部分に入ることはないので放電は発生しない。これに対して,第1処理室ではXの場合には印加電圧Yで放電開始電圧Vsのグラフの斜線部分に入ってしまうので,第1パーティクル低減処理において放電が発生する虞がある。この場合に,もし第1パーティクル低減処理の方のみの印加電圧を下げてYにすれば,第1,第2パーティクル低減処理のいずれにおいても放電が発生しないようにすることができる。
そこで,本発明では,第1パーティクル低減処理と第2パーティクル低減処理とで静電チャック214へ印加電圧設定を変えることができるようにし,また第1パーティクル低減処理を実行するか否か自体を選択可能とする。これにより,例えば処理室の構成に応じて最適な設定にすることができるので,どのような構成の処理室でも異常放電の発生を防止しつつ,最適なクリーニングを実行することができる。
(クリーニング処理を行う制御部の構成例)
次に,このような本実施形態にかかるクリーニング処理を行う制御部について説明する。このようなクリーニング処理は例えば基板処理装置100を制御する制御部300によって行われるので,以下,制御部300の具体的構成例を図4を参照しながら説明する。
制御部300は,図4に示すように制御部本体を構成するCPU(中央処理装置)310,CPU310が各部を制御するデータなどを格納するROM(リード・オンリ・メモリ)320,CPU310が行う各種データ処理のために使用されるメモリエリア等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)330,操作画面や選択画面などを表示する液晶ディスプレイなどで構成される表示手段340,オペレータによる種々のデータの入出力などを行うことができる入出力手段350,例えばブザーのような警報器等で構成される報知手段360,基板処理装置100の各部を制御するための各種コントローラ370,基板処理装置100の処理を行うプログラムデータを格納するプログラムデータ記憶手段380,プログラムデータに基づく処理を実行するときに使用するレシピデータなどの各種設定情報を記憶する設定情報記憶手段390を備える。プログラムデータ記憶手段380,設定情報記憶手段390は,例えばメモリ,ハードディスク,CD−ROMなどの記録媒体で構成され,必要に応じてCPU310により記録媒体からデータが読み出されて使用される。
上記CPU310と,ROM320,RAM330,表示手段340,入出力手段350,報知手段360,各種コントローラ370,プログラムデータ記憶手段380,設定情報記憶手段390とは,制御バス,システムバス,データバス等のバスラインにより電気的に接続されている。
各種コントローラ370には,各搬送機構170,180,オリエンタ136のコントローラの他,各処理室200A〜200Dの各部,例えばガス導入系230及び排気系270の各バルブ,各ポンプ,各高周波電源,静電チャック214の印加電圧などを制御するコントローラも含まれる。なお,各処理室200A〜200Dの各部の制御は,各処理室200A〜200Dごとに制御部を設けて制御するようにしてもよい。この場合には上記制御部300は,各処理室200A〜200Dの制御部と接続し,データや信号のやり取りを行いながら基板処理装置100を制御する。
プログラムデータ記憶手段380には,例えばクリーニング処理プログラム382の他,ウエハ処理プログラムなどが記憶される。設定情報記憶手段390には,例えばクリーニング処理により各部を制御する際の印加電圧などのレシピデータからなるクリーニング処理設定情報392の他,ウエハ処理により各部を制御する際の処理室内圧力,ガス流量,高周波電力などのレシピデータからなるウエハ処理設定情報などが記憶される。
上記クリーニング処理設定情報392としては,例えばクリーニング処理として上述の2段階パーティクル低減処理を実行する場合の設定情報が記憶される。このような設定情報としては,例えば上記クリーニング処理を実行する場合において第1パーティクル低減処理を実行するか否かを設定するための第1パーティクル低減処理の有無設定情報(第1処理有無設定情報),第1パーティクル低減処理において処理室内の部材例えば静電チャック214に対する電圧印加制御を行うための印加電圧情報(第1処理用印加電圧情報),第2パーティクル低減処理において静電チャック214に対する電圧印加制御を行うための印加電圧情報(第2処理用印加電圧情報)が記憶される。
第1パーティクル低減処理の有無設定情報は例えば図5に示すようなデータテーブルからなる。図5に示すデータテーブルには,各処理室(第1処理室200A〜第4処理室200D)ごとに,第1パーティクル低減処理を実行するか否かを設定できるようになっている。なお,この第1パーティクル低減処理の有無設定情報は,例えば上述した入出力手段350などからオペレータの操作により設定するようにしてもよく,また制御部300にネットワークを介して接続されるホスト装置から必要なデータを受信して設定するようにしてもよい。
第1パーティクル低減処理についての印加電圧情報は,例えば図6(a)に示すようなデータテーブルからなり,第2パーティクル低減処理についての印加電圧情報は,例えば図6(b)に示すようなデータテーブルからなる。図6(a),(b)に示すデータテーブルには,各処理室(第1処理室200A〜第4処理室200D)ごとに,印加電圧情報を設定することができるようになっている。なお,これら第1,第2パーティクル低減処理についての印加電圧情報はそれぞれ,例えば入出力手段350などからオペレータの操作により設定するようにしてもよく,また制御部300にネットワークを介して接続されるホスト装置から必要なデータを受信して設定するようにしてもよい。
図6(a),(b)に示す印加電圧情報は,例えば印加電圧を変動させる電圧印加制御を行う場合の設定情報である。例えば図6(a),(b)には,印加電圧の極性を変えて変動させる電圧印加制御を行う場合の印加電圧情報を設定できるようになっている。具体的には正の印加電圧P,負の印加電圧Q,印加電圧保持時間T,繰返し回数Rの設定情報である。これらP,Q,T,Rにはそれぞれ,パーティクル低減処理を区別するための第1の添字及び処理室を区別するための第2の添字をつけている。具体的には第1パーティクル低減処理についてのものは第1の添字を1とし,第2パーティクル低減処理についてのものは第1の添字を2としている。また,第1処理室200A〜第4処理室200Dについてのものはそれぞれ第2の添字を1〜4としている。
ここでいう印加電圧保持時間Tは正の印加電圧Pおよび/または負の印加電圧Qを保持する時間を示し,繰返し回数Rは1サイクルの印加電圧パターン(例えば正,0,負,0)を繰返す回数を示す。このような印加電圧パターンを静電チャック214に印加することによって,マクスウエルの応力の原理などによって効果的にパーティクルを飛散させることができる。上記の印加電圧パターンによれば,例えば正の印加電圧Pは略1500V以上の範囲で設定し,負の印加電圧Qは略−1500V以下の範囲で設定すると,パーティクルを飛散させる効果も高くなる。
このようなパーティクルに働く力は電圧を印加している間は常に働いているものの,電圧が変化する(特に電圧を印加した)タイミングでパーティクルの飛散が非常に多くなる。この点,上記印加電圧パターンでは印加電圧を切り換えて変動させるので,パーティクルをより多く飛散させることができる。特に,上記印加パターンでは,印加電圧の極性を変えることにより,正の印加電圧を印加したときに飛散しなかったパーティクルも,負の印加電圧を印加したときに飛散する機会が与えられるものと考えられるので,パーティクルを飛散させる効果も大きい。
なお,印加電圧パターンとしては上記のものに限定されるものではなく,例えば正の印加電圧と0を繰返すパターン,負の印加電圧と0を繰返すパターンであってもよい。また,静電チャック214に交流電圧を印加させて,交流波形のパターンにしてもよい。
このような図6(a),(b)に示すデータテーブルによれば,各処理室(第1処理室200A〜第4処理室200D)についての静電チャック214に印加する印加電圧情報を第1パーティクル低減処理と第2パーティクル低減処理に分けて設定することができる。これにより,各処理室ごとに第1パーティクル低減処理と第2パーティクル低減処理とで異なる印加電圧を設定することが可能となる。例えば処理室の構成に応じて,低圧力雰囲気中で実行される第1パーティクル低減処理における静電チャック214への印加電圧を,高圧力雰囲気中で実行される第2パーティクル低減処理よりも低く設定することも可能である。これにより,各処理室において異常放電を防止しつつ,適切な印加電圧を設定することができる。
上述したパッシェンの法則に基づいて複数種類の構成の処理室を用いた実験結果によれば,例えばウエハ上のポリシリコン膜などをエッチング可能に構成された処理室においては,第1パーティクル低減処理では例えば低圧雰囲気として1.2×10Pa(900mTorr)で±2500V以上の印加電圧を与えることが好ましく,第2パーティクル低減処理では例えば高圧雰囲気として2.7×10Pa(2Torr)で±2500V以上の印加電圧を与えることが好ましいことがわかった。また,ウエハ上の酸化膜などをエッチング可能に構成された処理室においては,第1パーティクル低減処理では例えば低圧雰囲気として33Pa(250mTorr)で±2500V以上の印加電圧を与えることが好ましく,第2パーティクル低減処理では例えば高圧雰囲気として2.7×10Pa(20Torr)で±2500V以上の印加電圧を与えることが好ましいことがわかった。
(クリーニング処理の具体例)
次に,本実施形態にかかる処理室内のクリーニング処理の具体例について説明する。ここでのクリーニング処理としては,上述したような2段階のパーティクル低減処理を実行する。このようなクリーニング処理は,制御部300によって読み出されるクリーニング処理プログラムにより,クリーニング処理設定情報に基づいて実行される。
このようなクリーニング処理の具体例を図面を参照しながら説明する。図7はクリーニング処理の具体例を示すフローチャートである。クリーニング処理は,第1パーティクル低減処理(ステップS300)と,第2パーティクル低減処理(ステップS400)とを有する。第1パーティクル低減処理は処理室内を低圧力雰囲気(例えばウエハに対してプラズマエッチング処理などのプロセス処理を実行する場合と同様の圧力)にして実行する低圧処理であり,第2パーティクル低減処理は上記低圧処理の場合よりも高い高圧力雰囲気にして実行する高圧処理である。
ここでの第2パーティクル低減処理では,大気圧程度のガスを短時間に大量に処理室内に導入する処理も行う。これにより,圧力差によって最大で音速の衝撃波(Shock Wave)を発生させることができるので,この衝撃波によって載置台上や処理室内の側壁に付着するパーティクルを効率よく飛散させることができる。
図7に示すクリーニング処理では,これら第1パーティクル低減処理及び第2パーティクル低減処理を実行するに先立って,ステップS100にて実行前チェックを行う。実行前チェックは処理室200がパーティクル低減処理を正常に実行できる状態にあるかどうかをチェックするものである。
例えばウエハのプロセス処理が実行されている場合,処理室内にウエハが存在する場合又は処理室からウエハが搬出されている途中である場合,メンテナンスが実行されている場合などには,処理室200がパーティクル低減処理を正常に実行できる状態ではない。ウエハの処理が実行されている場合としては,例えば処理ガスの導入中,ウエハの温度調整等のためのバックガスの導入中,ウエハを吸着保持する静電チャック214の制御中,高周波電源の制御中などが挙げられる。ウエハの搬出途中である場合としては,例えば処理室のゲートが開放中が挙げられる。メンテナンスが実行されている場合としては,例えば処理室の蓋の開放中が挙げられる。
このような場合には,処理室200がパーティクル低減処理を正常に実行できる状態ではないので,これらの事項を事前にチェックして,処理室200がパーティクル低減処理を正常に実行できる状態ではないと判断した場合は例えばパーティクル低減処理をエラー終了する。
ステップS100にて処理室200がパーティクル低減処理を正常に実行できる状態であると判断した場合はステップS200にて第1パーティクル低減処理を実行するか否かを判断する。第1パーティクル低減処理を実行するか否かは,例えば図5に示す第1パーティクル低減処理の有無設定情報に基づいて各処理室ごとに判断する。
ステップS200にて第1パーティクル低減処理を実行すると判断した場合は,ステップS300にて第1パーティクル低減処理を実行し,続いてステップS400にて第2パーティクル低減処理を実行する。これに対して,ステップS200にて第1パーティクル低減処理を実行しないと判断した場合は,ステップS300の第1パーティクル低減処理を行わずに,ステップS400にて第2パーティクル低減処理を実行する。
ここで,第1パーティクル低減処理(ステップS300)の具体例について図8を参照しながら説明する。第1パーティクル低減処理は,図8に示すように先ずステップS312にて本引き排気処理を行う。具体的には主ポンプ282によって処理室200内を所定の高真空圧まで排気する。この場合,本引き排気処理が可能な所定の圧力まで達していない場合には,補助ポンプ272によって粗引き排気処理を実行し,本引き排気処理が可能な所定の圧力まで達してから,主ポンプ282によって本引き排気処理を行う。なお,例えば所定時間が経過しても所定の高真空圧に達しない場合はタイムアウトによりエラー終了する。次いで,ステップS314にて処理室200内が所定の低圧力(例えばウエハにエッチングなどのプロセス処理を施す際の圧力)になるように例えば主排気系280の図示しない圧力調整バルブによる圧力制御を開始する。
次いで,ステップS316に処理室200内に不活性ガス(例えばNガス)を導入する。ここでは,不活性ガスを連通管234を介して処理ガス導入系240から導入する。具体的には例えば不活性ガス導入系250の下流側ガス導入バルブ268,258を閉じたまま,上流側ガス導入バルブ254,連通バルブ236を開放するとともに,処理ガス導入系240の上流側ガス導入バルブ244を閉じたまま,下流側ガス導入バルブ248,主バルブ232を開放する。これにより,不活性ガス供給源252からの不活性ガス(例えばNガス)は,連通管234を介して処理ガス導入系240から処理室200内へ導入される。
そして,ステップS318にて処理室200内の圧力が安定したか否かを判断し,処理室200内の圧力が安定したと判断すると,ステップS320にて印加電圧制御を行う。これにより,処理室200内のパーティクルが飛散し易くなるため,パーティクルを効果的に除去することができる。ここでは,例えば図6(a)に示す印加電圧情報に設定された第1パーティクル低減処理についての正の印加電圧P,負の印加電圧Q,印加電圧保持時間T繰返し回数Rを取出し,これらに基づいて静電チャック214への印加電圧を制御する。例えば第1処理室200Aについての第1パーティクル低減処理では,静電チャック214に正の印加電圧P11を印加して印加電圧保持時間T11(例えば2秒)経過後にオフ(0)にし,次いで静電チャック214に負の印加電圧Q11を印加して印加電圧保持時間T11(例えば2秒)経過後にオフ(0)にする極性変換制御の印加パターンを1サイクルとし,このサイクルを繰返し回数R11だけ繰返す。
このような印加電圧の制御が終了すると,ステップS322にて処理室内圧力制御を停止する。例えば主排気系280の図示しない圧力調整バルブを全開にする。次に,ステップS324にて不活性ガス導入系250の上流側ガス導入バルブ254を閉じて不活性ガスの導入を停止する。このとき,連通バルブ236,処理ガス導入系240の下流側ガス導入バルブ248,主バルブ232は開放したままにしておく。この状態で,ステップS326にて真空引き処理を行うことにより,処理ガス導入系240及び連通管234内の残留ガスを排気する。
次いで,ステップS328にて再び本引き排気処理を行う。具体的には主ポンプ282によって処理室200内を所定の高真空圧に到達するまで排気する。そして,例えば所定時間内に所定の高真空圧に到達すると,例えば主排気系280の図示しない圧力調整バルブを閉じて本引き排気処理を停止する。なお,所定時間が経過しても所定の高真空圧に達しない場合はタイムアウトによりエラー終了する。こうして,一連の第1パーティクル低減処理を終了する。なお,この第1パーティクル低減処理は,所定回数繰返し実行するようにしてもよい。
次に,第2パーティクル低減処理(ステップS400)の処理の具体例について図9を参照しながら説明する。第2パーティクル低減処理は,図9に示すように先ずステップS412にて粗引き排気処理を開始する。具体的には補助ポンプ272を駆動して補助排気系290を介して処理室200内を排気する。なお,第2パーティクル低減処理を実行するに当って真空圧力計を保護するために,第2パーティクル低減処理の最初に真空圧力計の保護バルブを閉じておくことが好ましい。
続いて,ステップS414にて大気開放系である不活性ガス導入系250により不活性ガスを処理室200内に導入する。ここでは,低流量導入系265及び大流量導入系255の両方を利用して不活性ガスを導入する。具体的には例えば上流側ガス導入バルブ254を開放するとともに,下流側ガス導入バルブ268,258,主バルブ232を開放して不活性ガスを導入する。そして,ステップS416にて所定時間(例えば5秒)の経過待ちとなる。所定時間が経過すると,ステップS418にて大流量導入系255の下流側ガス導入バルブ258を閉じて低流量導入系265からのみ不活性ガスを導入する。
次いで,ステップS420にて印加電圧制御を行う。ここでは,例えば図6(b)に示す印加電圧情報に設定された第2パーティクル低減処理についての正の印加電圧P,負の印加電圧Q,印加電圧保持時間T,繰返し回数Rを取出し,これらに基づいて静電チャック214への印加電圧を制御する。例えば第1処理室200Aについての第2パーティクル低減処理では,静電チャック214に正の印加電圧P21を印加して,印加電圧保持時間T21(例えば2秒)経過後にオフ(0)にし,次いで静電チャック214に負の印加電圧Q21を印加して,印加電圧保持時間T21(例えば2秒)経過後にオフ(0)にする極性変換制御の印加パターンを1サイクルとし,このサイクルを繰返し回数R21だけ繰返す。
次に,ステップS422にて不活性ガスの導入を停止して,ステップS424にて粗引き排気処理を終了する。具体的には先ず粗引き排気処理を実行したまま,主バルブ232は開放した状態で,不活性ガス導入系250の上流側ガス導入バルブ254及び下流側ガス導入バルブ258を閉じて不活性ガスの導入を停止し,所定時間経過を待つ。これにより,残留するパーティクルを除去することができる。そして,所定時間経過すると,補助ポンプ272を停止して粗引き排気処理を終了する。
以降の処理(ステップS426〜S434)で,処理室内を所定の真空圧力にする。先ずステップS426にて再び粗引き排気処理を開始し,ステップS428にて本引き処理が可能な所定圧力になったか否かを判断する。これは,上記ステップS424にて粗引き排気処理を終了した時点では,処理室内が未だ本引き処理が可能な所定圧力になっていないので,所定圧力になるまで再び粗引き排気処理を実行するためである。
そして,ステップS428にて処理室内が所定圧力になったと判断した場合はステップS430にて粗引き排気処理を停止し,ステップS432にて本引き排気処理を実行する。すなわち,主ポンプ282を駆動して処理室内の真空引きを行う。この場合,主バルブ232は開放した状態で処理室内の真空引きを行うことにより,処理ガス導入系240についても同時に真空引きを行う。そして,所定の真空圧力状態になると,主バルブ232を閉じて本引き排気処理を停止し,一連の第2パーティクル低減処理を終了する。なお,この第2パーティクル低減処理は所定回数繰返し実行するようにしてもよい。
このような本実施形態にかかるクリーニング処理によれば,第1パーティクル低減処理と第2パーティクル低減処理とで異なる印加電圧を設定することができ,また処理室200A〜200Dごとに印加電圧を変えて設定することもできる。これにより,各処理室200A〜200Dでクリーニング処理を実行する際の異常放電を防止しつつ,各処理室に応じた印加電圧を設定することができる。
また,第1パーティクル低減処理のみで異常放電が生じる場合には,第1パーティクル低減処理を実行しないように設定することもできる。これによっても,クリーニング処理を実行する際の異常放電を防止することができる。
また,低圧力雰囲気中で実行される第1パーティクル低減処理と高圧力雰囲気中で実行される第2パーティクル低減処理との2段階の処理を実行する場合には,処理室200内のパーティクル等をより効率よく除去することができる。さらに,本実施形態にかかる第2パーティクル低減処理によれば,所定時間(例えば5秒)に,すなわち一時的に大流量の不活性ガス(例えばNガス)が処理室200に導入されることによってガス衝撃波が発生するので,処理室200の内壁や載置台上などに付着したパーティクルを効率よく剥離させることができる。
なお,上記第2パーティクル低減処理では,ステップS424(粗引き排気処理停止)を省略するようにしてもよい。その場合には例えば図10に示すように,ステップS422にて不活性ガス導入を停止した後は粗引き排気処理を停止せずに続行したまま,ステップS440にて本引き排気処理が可能な所定圧力になったか否かを判断し,所定圧力になったと判断した場合にステップS442にて粗引き排気処理を停止して,ステップS444にて本引き排気処理を実行するようにしてもよい。これにより,粗引き排気処理の停止や開始を必要なときにだけ行うことによって,粗引き排気処理を繰返すことなく処理室内を所定の真空圧力にすることができるので,その分だけ第2パーティクル低減処理の実行時間を短縮することができる。特に,第2パーティクル低減処理を複数回繰返す場合には,上記実行時間の短縮効果も大きくなる。
また,図9におけるステップS432又は図10におけるステップS444の本引き排気処理では,処理室内の本引き排気処理だけを実行することにより,本引き排気処理の時間を短縮することができる。このようにすることができるのは,第2パーティクル低減処理では,不活性ガス導入系まで本引き排気処理を行う必要性も少なく,さらに第1パーティクル低減処理におけるステップS326にて不活性ガス導入系まで真空引きする場合には,第2パーティクル低減処理で再度本引き排気処理を行う必要がないからである。
また,上記実施形態では,不活性ガス導入系250を低流量導入系265及び大流量導入系255の2系統で構成し,第2パーティクル低減処理において最初の短時間だけ大流量で不活性ガスを導入することによるガス衝撃波を発生させる場合について説明したが,必ずしもガス衝撃波を利用しなくてもよい。すなわち,第2パーティクル低減処理において一定流量で不活性ガスを導入するようにしてもよい。この場合には,不活性ガス導入系250を1系統で構成してもよい。処理室の構成によっては,ガス衝撃波が発生するほどの大流量を導入できないものもあるので,そのような場合にはガス衝撃波を発生させることなく,静電チャックへの印加電圧制御を最適にすることによってパーティクルを効率的に飛散させることが好ましい。
ところで,上記クリーニング処理は,例えばメンテナンス処理のときに実行するようにしてもよい。また,クリーニング処理は,自動検査処理(オートチェック処理)により所定時間ごと又はウエハの所定処理枚数ごとに実行するようにしてもよい。この場合には,第1パーティクル低減処理の本引き排気処理(ステップS312)を実行する前に,不活性ガス(例えばNガス)によるパージ処理を停止して,例えば表示手段340にパーティクル低減処理実行中などの表示を行うとともに,第2パーティクル低減処理の本引き排気処理(図9に示すステップS432又は図10に示すステップS444)の実行後に表示手段340にパーティクル低減処理実行中などの表示を消して,不活性ガス(例えばNガス)によるパージ処理を再開するようにしてもよい。
例えば自動検査処理(オートチェック処理)で所定時間ごと又はウエハの所定処理枚数ごとに上記クリーニング処理を実行するように設定した場合には,例えば1ロット25枚ずつウエハ処理を実行するバッチ処理の途中でクリーニング処理に移行する場合も考えられる。このような場合には,不活性ガス(例えばNガス)によるパージ処理の実行中にクリーニング処理に移行する場合も考えられるので,不活性ガスによるパージ処理を停止してから,クリーニング処理に移行させる必要がある。これに対してメンテナンス処理の場合には,メンテナンス処理に移行されるのに先立って,パージ処理は完了しているはずなので,不活性ガスによるパージ処理を停止して再開する処理は必要がない。
なお,上記実施形態では,第1パーティクル低減処理と第2パーティクル低減処理とで載置台への印加電圧の設定を変えることができるようにした場合について説明したが,圧力の設定を変えることができるようにしてもよい。上述したパッシェンの法則によれば圧力を変えることにより,異常放電の発生を防止でき,さらに放電が発生しない印加電圧の範囲を広くすることができる。
具体的には図3に示すような放電開始電圧のグラフによれば,放電開始電圧Vsの極小値を超える前では圧力が低い方が放電し難く,放電開始電圧Vsの極小値を超えた後では圧力が高い方が放電し難い。これによれば,圧力は,放電開始電圧Vsの極小値を超えない範囲では低い方に変更し,放電開始電圧Vsの極小値を超える範囲では高い方に変更することにより,異常放電の発生を防止することができ,さらに放電が発生しない印加電圧の範囲を広くすることができる。
また,上記実施形態により詳述した本発明については,複数の機器から構成されるシステムに適用しても,1つの機器からなる装置に適用してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体等の媒体をシステム或いは装置に供給し,そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体等の媒体に格納されたプログラムを読み出して実行することによっても,本発明が達成されることは言うまでもない。
この場合,記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり,そのプログラムを記憶した記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プログラムを供給するための記憶媒体等の媒体としては,例えば,フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,CD−RW,DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−RW,DVD+RW,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,或いはネットワークを介したダウンロードなどを用いることができる。
なお,コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより,上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく,そのプログラムの指示に基づき,コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い,その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も,本発明に含まれる。
さらに,記憶媒体等の媒体から読み出されたプログラムが,コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後,そのプログラムの指示に基づき,その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い,その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も,本発明に含まれる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記実施形態では,本発明にかかるクリーニング処理を処理室に対して実行する場合について説明したが,ロードロック室に対して実行するようにしてもよい。この場合には,クリーニング処理を複数回繰返し実行するようにしてもよい。
また,上記実施形態では,プラズマエッチング装置の処理室内をクリーニングする場合を例に挙げて説明したが,必ずしもこれに限定されるものではなく,例えば成膜装置などあらゆる基板処理装置の処理室内のクリーニングに適用できる。
さらに,上記実施形態では,クリーニング処理において電圧印加制御を行う処理室内の部材としては,被処理基板を載置する載置台を例に挙げて説明したが,必ずしもこれに限定されるものではなく,処理室内のどのような部材に対して電圧印加制御を行うようにしてもよい。例えばフォーカスリングなどの載置台に付属する部品に電圧印加制御を行うようにしてもよい。
本発明は,基板処理装置のクリーニング方法,基板処理装置,プログラム,プログラムを記録した記録媒体に適用可能である。
本発明の実施形態にかかる基板処理装置の構成を示す断面図である。 図1に示す処理室の構成例を説明する図である。 静電チャックへの印加電圧と放電との関係を説明する図である。 同実施形態にかかる制御部の構成を示すブロック図である。 第1パーティクル低減処理の有無設定情報のデータテーブルの具体例を示す図である。 印加電圧情報のデータテーブルの具体例であって,同図(a)は第1パーティクル低減処理についてのものであり,同図(b)は第2パーティクル低減処理についてのものである。 本実施形態におけるクリーニング処理の具体例を示すフローチャートである。 図7に示す第1パーティクル低減処理の具体例を示すフローチャートである。 図7に示す第2パーティクル低減処理の具体例を示すフローチャートである。 図7に示す第2パーティクル低減処理の変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
100 基板処理装置
110 処理ユニット
120 搬送ユニット
130 搬送室
131(131A〜131C) カセット台
132(132A〜132C) カセット容器
136 オリエンタ
150 共通搬送室
160(160M,160N) ロードロック室
170 搬送ユニット側搬送機構
180 処理ユニット側搬送機構
200(200A〜200D) 各処理室
202 圧力センサ
210 載置台
211 下部電極
212 高周波電源
213 整合器
214 静電チャック
215 直流電源
216 可変抵抗
217 スイッチ
218 フォーカスリング
220 上部電極
222 高周波電源
224 整合器
230 ガス導入系
232 主バルブ
234 連通管
236 連通バルブ
240 処理ガス導入系
242 処理ガス供給源
244 上流側ガス導入バルブ
246 流量調整器
248 下流側ガス導入バルブ
250 不活性ガス導入系
252 不活性ガス供給源
254 上流側ガス導入バルブ
255 大流量導入系
258 下流側ガス導入バルブ
265 低流量導入系
266 絞り弁
268 下流側ガス導入バルブ
270 排気系
272 補助ポンプ
280 主排気系
282 主ポンプ
290 補助排気系
292 切換バルブ
300 制御部
310 CPU
320 ROM
330 RAM
340 表示手段
350 入出力手段
360 報知手段
370 各種コントローラ
380 プログラムデータ記憶手段
382 クリーニング処理プログラム
390 設定情報記憶手段
392 クリーニング処理設定情報
W ウエハ

Claims (10)

  1. 被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備え,前記被処理基板を搬出した後に前記処理室内をクリーニングする基板処理装置のクリーニング方法であって,
    前記処理室内を所定の真空圧力による低圧力雰囲気にしてガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記被処理基板を載置台に静電保持する静電保持手段に対して設定情報記憶手段に設定された第1処理用印加電圧による電圧印加制御を行う第1処理工程と,
    前記処理室内を前記第1処理工程よりも高い圧力による高圧力雰囲気にして前記ガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と前記排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記静電保持手段に対して前記設定情報記憶手段に設定された第2処理用印加電圧による電圧印加制御を行う第2処理工程とによって前記処理室内のクリーニングを行い,
    前記設定情報記憶手段に設定された前記第1処理用印加電圧は,前記処理室において前記静電保持手段に印加する印加電圧と放電との関係を示す放電開始電圧曲線に基づいて前記第1処理工程の圧力によって求められる放電開始電圧よりも低い電圧に設定されたものであり
    前記設定情報記憶手段に設定された前記第2処理用印加電圧は前記放電開始電圧曲線に基づいて前記第2処理工程の圧力によって求められる放電開始電圧よりも低い電圧に設定されたものであることを特徴とする基板処理装置のクリーニング方法。
  2. 前記設定情報記憶手段に設定された前記第1処理用印加電圧は,前記第2処理用印加電圧よりも低い電圧に設定されたものであることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  3. 前記設定情報記憶手段には,前記第1処理工程の圧力及び前記第2処理工程の圧力が設定され,
    前記設定情報記憶手段に設定された前記第1処理工程の圧力又は前記第2処理工程の圧力を変更する際には,それらの圧力が,前記放電開始電圧曲線の極小値を超えない範囲ではより低い方に変更し,前記放電開始電圧曲線の極小値を超える範囲ではより高い方に変更することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  4. 前記設定情報記憶手段に設定された前記第1処理用印加電圧及び前記第2処理用印加電圧は,電圧変動制御を行うための電圧を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  5. 前記排気系は,前記処理室内を粗引き排気により減圧するための補助ポンプと,前記処理室内を排気して所定の圧力よりもさらに減圧させるための主ポンプとを備え,
    前記第1処理工程は,前記ガス導入系による所定ガスの導入と前記主ポンプによる排気を行いながら前記静電保持手段への電圧印加制御を行い,前記電圧印加制御を終了すると,前記ガス導入系による所定ガスの導入を停止し,少なくとも前記処理室を前記主ポンプにより所定の真空圧力まで減圧し,
    前記第2処理工程は,前記ガス導入系による所定ガスの導入と前記補助ポンプによる排気を行いながら前記静電保持手段への電圧印加制御を行い,前記電圧印加制御を終了すると,前記ガス導入系による所定ガスの導入を停止し,前記補助ポンプによる排気を続行して前記処理室内が前記所定の圧力に達すると,少なくとも前記処理室を前記主ポンプにより所定の真空圧力まで減圧することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  6. 前記第1処理工程は,前記静電保持手段への電圧印加制御終了後は,前記主ポンプにより前記処理室と前記ガス導入系の両方を排気して前記所定の真空圧力まで減圧し,
    前記第2処理工程は,前記静電保持手段への電圧印加制御終了後は,前記主ポンプと前記補助ポンプにより前記処理室のみを排気して前記所定の真空圧力まで減圧することを特徴とする請求項に記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  7. 前記処理室を複数備え,
    前記第1処理用印加電圧と前記第2処理用印加電圧は,前記各処理室ごとに前記設定情報記憶手段に設定されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理装置のクリーニング方法。
  8. 被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備え,前記被処理基板を搬出した後に前記処理室内をクリーニングする基板処理装置であって,
    前記載置台の電圧印加制御に用いる第1処理用印加電圧と第2処理用印加電圧とを設定する設定情報記憶手段と,
    前記処理室内を所定の真空圧力による低圧力雰囲気にしてガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記被処理基板を載置台に静電保持する静電保持手段に対して設定情報記憶手段に設定された第1処理用印加電圧による電圧印加制御を行う第1処理工程と,前記処理室内を前記第1処理よりも高い圧力による高圧力雰囲気にして前記ガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と前記排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記静電保持手段に対して前記設定情報記憶手段に設定された第2処理用印加電圧による電圧印加制御を行う第2処理工程とによって前記処理室内のクリーニングを行う制御部と,
    前記設定情報記憶手段に設定された前記第1処理用印加電圧は,前記処理室において前記静電保持手段に印加する印加電圧と放電との関係を示す放電開始電圧曲線に基づいて前記第1処理工程の圧力によって求められる放電開始電圧よりも低い電圧に設定されたものであり,
    前記設定情報記憶手段に設定された前記第2処理用印加電圧は前記放電開始電圧曲線に基づいて前記第2処理工程の圧力によって求められる放電開始電圧よりも低い電圧に設定されたものであることを特徴とする基板処理装置。
  9. 被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備え,前記被処理基板を搬出した後に前記処理室内をクリーニングする基板処理装置のクリーニング方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって,
    前記クリーニング方法は,
    前記処理室内を所定の真空圧力による低圧力雰囲気にしてガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記被処理基板を載置台に静電保持する静電保持手段に対して設定情報記憶手段に設定された第1処理用印加電圧による電圧印加制御を行う第1処理工程と,
    前記処理室内を前記第1処理工程よりも高い圧力による高圧力雰囲気にして前記ガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と前記排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記静電保持手段に対して前記設定情報記憶手段に設定された第2処理用印加電圧による電圧印加制御を行う第2処理工程とによって前記処理室内のクリーニングを行い,
    前記設定情報記憶手段に設定された前記第1処理用印加電圧は,前記処理室において前記静電保持手段に印加する印加電圧と放電との関係を示す放電開始電圧曲線に基づいて前記第1処理工程の圧力によって求められる放電開始電圧よりも低い電圧に設定されたものであり
    前記設定情報記憶手段に設定された前記第2処理用印加電圧は,前記放電開始電圧曲線に基づいて前記第2処理工程の圧力によって求められる放電開始電圧よりも低い電圧に設定されたものであることを特徴とするプログラム。
  10. 被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備え,前記被処理基板を搬出した後に前記処理室内をクリーニングする基板処理装置のクリーニング方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって,
    前記クリーニング方法は,
    前記処理室内を所定の真空圧力による低圧力雰囲気にしてガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記被処理基板を載置台に静電保持する静電保持手段に対して設定情報記憶手段に設定された第1処理用印加電圧による電圧印加制御を行う第1処理工程と,
    前記処理室内を前記第1処理工程よりも高い圧力による高圧力雰囲気にして前記ガス導入系による前記処理室内への所定ガスの導入と前記排気系による前記処理室内の排気を行いながら,前記静電保持手段に対して前記設定情報記憶手段に設定された第2処理用印加電圧による電圧印加制御を行う第2処理工程とによって前記処理室内のクリーニングを行い,
    前記設定情報記憶手段に設定された前記第1処理用印加電圧は,前記処理室において前記静電保持手段に印加する印加電圧と放電との関係を示す放電開始電圧曲線に基づいて前記第1処理工程の圧力によって求められる放電開始電圧よりも低い電圧に設定されたものであり
    前記設定情報記憶手段に設定された前記第2処理用印加電圧は前記放電開始電圧曲線に基づいて前記第2処理工程の圧力によって求められる放電開始電圧よりも低い電圧に設定されたものであることを特徴とする記録媒体。
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