JP5059177B2 - 運動補助装置 - Google Patents

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本発明は、使用者がシート部に腰を着けた状態で、該シート部を揺動することで、使用者の脚部に体重を付加させ、運動を付与する運動補助装置に関する。
上記のように使用者がシート部に腰を着けた状態で、該シート部を揺動することで、使用者の脚部に体重が変化して加わるようにし、胴体および下肢に運動を付与するようにした運動補助装置が、本件出願人によって、特許文献1で提案されている。この運動補助装置を用いることで、たとえば糖尿病患者等の膝痛を持った使用者でも、大腿部の筋収縮を伴う運動を可能とし、前記筋収縮による糖代謝によって、生活習慣病などの改善に役立てられるようになっている。また、足腰の衰えた使用者では、筋力アップに役立てられるようになっている。
特開2005−58733号公報
ところが、運動を効率的に行うには、膝の角度が重要で、理想的な角度である140°から外れる程、効果が薄くなったり、過度の負荷が掛かったりする。たとえば前記140°よりも大きく、脚を突っ張った状態になる程、使用者が腰を着けたシート部が前に傾き、脚に体重が掛かるようになっても、前記大腿部の筋肉に負荷が掛からず、運動効果が小さくなる。
そこで、前記の理想的な膝角度となるように、前記シート部の高さ調整が行われているが、従来では、使用者が自己に適していると思われる官能値で調整したり、使用者や指導者が角度定規を用いて調整を行ったりしている。
したがって、調整が適正に行われていなかったり、調整が煩わしいという問題がある。
本発明の目的は、膝角度の調整を、適正かつ容易に行うことができる運動補助装置を提供することである。
本発明の運動補助装置は、使用者がシート部に腰部を着けた状態で、該シート部を揺動することで、使用者の脚部に体重が変化して加わるようにして、使用者に運動を付与する運動補助装置において、前記シート部と使用者の脚部の接地面との相対的な高さと、前記接地面とシート部との水平方向の距離との少なくとも一方を変化して前記シート部の高さ調整を行うことができる変位手段と、使用者の操作に応答して、前記変位手段を駆動する操作手段と、前記シート部の高さを検出する検出手段と、前記検出手段の検出した高さで、使用者の膝角度が運動効果の高い予め定める角度となるための適応身長を表示する表示手段とを含み、前記シート部は、使用者の尻部を受ける受け部と、大腿部が抜けるように形成された左右前方の切欠き部と、前記腰部を背面から受ける突起部とを備えて構成され、前記切欠き部は、前記使用者の膝角度が前記予め定める角度となるように、鉛直線から前記予め定める角度だけ傾斜して形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、使用者がシート部に腰部を着けた状態で、該シート部を揺動することで、使用者の脚部に体重が変化して加わるようにして、使用者に運動を付与する運動補助装置において、使用者の膝角度が運動効果の高い予め定める角度である140°となるようにシート部の高さが合っていなければ期待通りの運動効果が得られなくなるので、変位手段によって前記シート部と使用者の脚部の接地面との相対的な高さと、前記接地面とシート部との水平方向の距離との少なくとも一方を変化して、前記シート部の高さ調整を行うことができるようにする。そして、その高さ調整を、操作手段からの使用者の操作に応じて行うようにし、使用者は、検出手段で検出された現在のシート部の高さに対応して、表示手段に表示される適応身長を確認して、自己の身長がその適応身長より高いか低いかによって、前記操作手段を操作することで行う。前記表示手段で表示される適応身長は、シート部の各高さに応じて、使用者の膝角度が前記140°となるような身長値が、予め統計に基づいて求められている。
したがって、使用者は表示される適応身長を確認しながら、シート部の高さ調整を行うだけで、効果的な運動を行うことができる膝角度に、適正かつ容易に調整を行うことができる
また、本発明の運動補助装置は、前記使用者の脚部の接地面となる脚台を有する基台と、前記基台に立設され、前記シート部と前記脚台とを予め定める間隔で保持するとともに、伸縮変位して前記変位手段となる支柱と、前記支柱の上部に取付けられ、上部に前記シート部が取付けられ、前記シート部を揺動する揺動手段とを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、前述の使用者がシート部に腰部を着けた状態で、該シート部を揺動することで、使用者の脚部に体重が変化して加わるようにして、使用者に運動を付与する運動補助装置を実現するにあたって、前記シート部をポール先端に取付け、そのポールの基端側を揺動するような構成に比べて、各機構部品に加わるストレスは小さく、小型の部品を採用することができるとともに、前記シート部の高さ調整が容易で、本発明に好適な機構である。
さらにまた、本発明の運動補助装置では、前記揺動手段は、前記支柱の上部とシート部との間に設けられる駆動装置として実現され、前記支柱の上部に設けられる台座に対して前後方向の軸線回りに揺動自在であり、前後方向の揺動を発生する揺動機構と、前記揺動機構上で前後方向に揺動可能に支持される前リンクおよび後リンクと、前記前リンクおよび後リンク間に設けられ、前記座席を支持する台座とを備えて構成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、上記の構成から成る駆動装置によって、前後方向および左右方向の揺動を発生する前記揺動手段を実現することができる。
また、本発明の運動補助装置では、前記揺動機構は、前記台座上に立設される前後一対の軸支板と、前記軸支板に前記前後方向に延びるピンによって左右方向に揺動可能に支持される前板および後板ならびにそれらの前板および後板に左右両側から固定される側板を備えて成る筐体と、前記筐体内に縦据え置きされるモータと、前記両側板に枢支され、前記モータで駆動される第1および第2のシャフトと、前記第1のシャフトの両端部に相互に同位相となる角度でそれぞれ取付けられる偏心クランクと、前記偏心クランクに一端が取付けられるアームリンクと、前記第2のシャフトの少なくとも一端に偏心して立設されるピンと前記台座との間に設けられる偏心ロッドとを備えて構成され、前記前リンクは、前記前板の下部側で前後に揺動自在に支持されるとともに前記アームリンクの他端が取付けられることで前記前後方向に揺動可能となり、かつ前記偏心ロッドの駆動によって前記揺動機構が前記左右方向に揺動することを特徴とする。
上記の構成によれば、モータが駆動すると、第1のシャフト、偏心クランク、アームリンクおよび前リンクによってシート部を支持する台座は前後方向に揺動し、第2のシャフトおよび偏心ロッドによって前記シート部を支持する台座は左右方向に揺動する。こうして、揺動機構で、前記座席を支持する台座を揺動させることができる。
発明の運動補助装置は、以上のように、使用者がシート部に腰部を着けた状態で、該シート部を揺動することで、使用者の脚部に体重が変化して加わるようにして、使用者に運動を付与する運動補助装置において、使用者の膝角度が運動効果の高い予め定める角度である140°となるようにシート部の高さが合っていなければ期待通りの運動効果が得られなくなるので、変位手段によって前記シート部と使用者の脚部の接地面との相対的な高さと、前記接地面とシート部との水平方向の距離との少なくとも一方を変化して、前記シート部の高さ調整を行うことができるようにし、その高さ調整を、操作手段からの使用者の操作に応じて行うようにし、使用者は、検出手段で検出された現在のシート部の高さに対応して、表示手段に表示される適応身長を確認して、自己の身長がその適応身長より高いか低いかによって、前記操作手段を操作することで、前記膝角度が前記140°となるように調整を行う。
それゆえ、使用者は表示される適応身長を確認しながら、シート部の高さ調整を行うだけで、効果的な運動を行うことができる膝角度に、適正かつ容易に調整を行うことができる
本発明の実施の一形態に係る運動補助装置の分解斜視図である。 前記運動補助装置の使用状態を説明するための模式的な横断面図である。 図2の上面図である。 前記運動補助装置において、揺動を発生する駆動装置の詳細な構成を示す分解斜視図である。 前記駆動装置を組立てた状態での側面図である。 前記運動補助装置の電気的構成を示すブロック図である。 前記運動補助装置の機構を使用した本発明の前提とする形態による膝角度の調整動作を説明するための図である。 シート部と脚台との相対的な高さを変化する他の構成を示す図である。 シート部と脚台との相対的な高さを変化するさらに他の構成を示す図である。 図9の上面図である。 本発明の実施の形態に係る運動補助装置における膝角度の調整動作を説明するための図である。 本発明の実施のの形態に係る運動補助装置における膝角度の調整動作を説明するための図である。 本発明の実施のさらに他の形態に係る運動補助装置における膝角度の調整動作を説明するための図である。 従来技術の運動補助装置の構成を示す正面図である。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の一形態に係る運動補助装置1の分解斜視図であり、図2(a)はその運動補助装置1の使用状態を説明するための模式的な横断面図であり、図3は図2(a)の上面図である。この運動補助装置1は、大略的に、使用者2が腰部3を着けるシート部4に、前記シート部4を揺動させる駆動装置5と、前記駆動装置5およびそれに搭載されるシート部4を支持して前記シート部4の高さを可変させられる脚部6と、使用者2の脚部7の接地面となり、その重量を支える左右の脚台8と、上半身9を支えるハンドル10と、操作パネル11と、前記ハンドル10および操作パネル11を支持する支柱12と、前記脚部6、脚台8および支柱12が取付けられる基台13とを備えて構成される。そして、駆動装置5がシート部4を揺動することで、使用者2の脚部7に体重が変化して加わり、使用者2に運動を付与するようになっている。
前記シート部4は、使用者2の尻部を受ける受け部4aと、大腿部が抜けるように形成された左右前方の切欠き部4bと、腰部を背面から受ける突起部4cとを備えて構成される。前記切欠き部4bは、使用者2の膝角度θが運動効果の高い予め定める角度である140°となるように、鉛直線から前記140°(水平面に対して50°前傾)だけ傾斜して形成されている。
前記駆動装置5は、昇降ベース124上に搭載され、その昇降ベース124は前記脚部6の支柱125内を摺動可能に構成されており、その摺動によって、前記シート部4の床面および前記脚台8からの高さが変化可能であるとともに、前記支柱125が後方へ傾いているので、前記脚台8からの水平距離も合わせて変化するようになっている。このため、前記基台13には、昇降機構127の下端127aが取付けられ、上端127bが昇降ベース124の台座124aの裏面から取付けられるとともに、前記昇降ベース124の外周面に設けられた案内ローラ124bが前記支柱125内に形成された案内軌条125a上を走行し、該昇降機構127が、伸長することで前記シート部4の床面および脚台8からの高さが高く、かつ脚台8からの水平距離が大きくなり、縮小することで前記高さが低く、かつ前記水平距離が小さくなる。
前記昇降機構127は、一対の柱片127cと、それらの間に収納される作動片127dと、柱片127cの上部に取付けられるギアボックス127eと、前記ギアボックス127eを駆動するモータ127fと、高さ検知ユニット127gとを備えて構成される。前記柱片127cの下端127aが前記基台13に取付けられ、上端には前記ギアボックス127eが取付けられる。前記作動片127dは、ボールねじなどから成り、その上端127bが昇降ベース124の台座124aの取付け片124x(後述の図5参照)に取付けられ、それよりも下方の部分が前記ギアボックス127e内を通過可能になっており、前記ボールねじにはギアボックス127e内の図示しない歯車の内周面に形成された内ねじが噛合し、その歯車がモータ127fの出力軸に固着されたウォームギアで駆動されることで、前記作動片127dが柱片127c間から伸長/縮小し、シート部4の昇降が可能となる。
前記高さ検知ユニット127gは、連結片127hによって作動片127dに連結されたスリット板127iの変位を、センサ127jで読取ることで、前記シート部4の高さを検知する。
前記昇降ベース124の台座124aには、昇降カバー128が取付けられて、前記昇降機構127が伸長しても、昇降ベース124が支柱125から露出しないようになっており、また前記台座124aには、機構部カバー129が取付けられることで前記駆動装置5が露出しないように保護されている。さらにまた、前記昇降ベース124の台座124a上には、本体側回路基板110が搭載されており、支柱125内で基台13上には、重量物の電源トランス132などが収納されている。
図4は前記駆動装置5の詳細な構成を示す分解斜視図であり、図5はその駆動装置5を組立てた状態での側面図である。なお、図5では、理解し易くするために、一部の部品を省略したりしている。この駆動装置5では、前記昇降ベース124の台座124aは、後傾斜しているものの、前記昇降機構127による変位以外では動かず、揺動の基台となる。
前記図1も参照して、この台座124a上に前後一対の軸支板131,132が立設されており、その軸支板131,132の軸受け131a,132aに挿通されるピン133,134によって揺動機構135が前記参照符号Nで示す左右方向に揺動可能になり、さらにその揺動機構135によって支持される前リンク136および後リンク137を介して、前記シート部4を搭載する台座140が参照符号Xで示す前後方向に揺動可能となる。そして、それらの台座124a、前リンク136、台座140および後リンク137で囲まれた空間内に、駆動部138が収納されている。
先ず、前側の軸支板131の軸受け131aには、ピン133によって前板141が左右方向に揺動可能に支持され、同様に後側の軸支板132の軸受け132aには、ピン134によって後板142が左右方向に揺動可能に支持される。それらの板141,142には、左右両側から側板143,144が、ビス145,146によってねじ止め固定される。こうして、可動架台となる前記揺動機構135の筐体が構成されている。
前記両側板143,144には、ビス147によって、モータ148がねじ止め固定される。前記モータ148は揺動機構135内に縦据え置きされ、出力回転軸の突出方向は上向きとされる。そのモータ148の出力回転軸に固着された歯車149は、第1シャフト150に設けられた第1ギア151に噛合し、その第1シャフト150に設けられた第2ギア152は、第2シャフト153に設けられたギア154に噛合している。前記シャフト150,153は、前記両側板143,144の軸受け143a,144a;143b,144bに枢支されている。
前記第1シャフト150の両端部は、角柱状に形成されており、相互に同位相となる角度で、偏心クランク155,156がそれぞれ取付けられている。前記偏心クランク155,156には、それぞれアームリンク157,158の一端が取付けられている。前記アームリンク157,158の他端は、前記前リンク136の上部側で、左右に設けられる軸ピン159,160にそれぞれ連結されている。一方、前記前リンク136の下部側で、左右に設けられる軸ピン161,162は、前記両側板143,144の前方下部側に設けられる軸受け143c,144cにそれぞれ軸着されている。また、前記前リンク136の上部側で左右に設けられる軸受け163,164は、前記台座140の前端側で左右に設けられる軸受け165,166と、シャフト167によって軸着される。したがって、前記モータ148が回転すると、第1シャフト150の回転力が偏心クランク155,156およびアームリンク157,158によって直線往復運動に変換され、台座140が前記参照符号Xで示す前後方向に揺動可能となる。
これに対して、前記第2シャフト153の一方の端部には、偏心してピン153aが立設されており、このピン153aには偏心ロッド168の一端が連結されている。この偏心ロッド168の他端は、前記台座124aに取付けられた連結金具169に揺動自在に連結されている。前記ピン153aおよび偏心ロッド168は、図4および図5では、揺動機構135の左側に設けられているけれども、右側に設けられてもよく、あるいはピン153aが第2シャフト153の両端で相互に位相が180°異なる位置に設けられ、揺動機構135の両側に設けられてもよい。したがって、前記モータ148が回転すると、第2シャフト153の回転力がピン153aおよび偏心ロッド168によって直線往復運動に変換され、台座140を搭載した揺動機構135が、参照符号Nで示す左右方向に揺動する。
また、後リンク137は、前記台座140の後部と前記両側板143,144の下部後端側とを、該台座140が前記参照符号Xで示す前後方向に揺動可能となるように支持する。このため、前記台座140の後部裏面には、U字状の連結片170が固着されており、その連結片170の両側の垂下部171,172に設けられた軸受け171a,172aと、後リンク137のシャフト173の上端に取付けられたU字状の連結片174の両側の立上げ部175,176に設けられた軸受け175a,176aとが、ピン177によって軸着される。また、前記両側板143,144の下部後端側には、それぞれ軸受け143d,144dが設けられており、前記シャフト173の下端に取付けられた逆U字状の連結片180の左右一対の取付け片181,182の下端に設けられた軸受け181a,182aと、ピン183によって軸着される。
このように構成された揺動機構135で、ギア152,154のギア比および偏心クランク155,156とピン153aとの位相差を設定することで、シート部4に、V字型、W字型、横八の字型等の軌跡で揺動させることが可能になる。この揺動機構135が左右前下方に揺動すると、シート部4は、前記突起部4cおよび切欠き部4bにより滑ることなく、受け部4aで使用者2の尻・腰部を前方に押し出すとともに、大腿部が受け部4aに荷重をかけにくくなるので、使用者2は、脚台8で突っ張ることとなる。こうして、使用者に運動を行わせることができる。
図6は、この運動補助装置1の電気的構成を示すブロック図である。前記操作パネル11に設けられる操作回路基板121からの操作に応答して、前記本体側回路基板110は、直流ブラシレスモータなどから成る揺動用のモータ148および直流モータなどから成る昇降用のモータ127fを駆動する。前記昇降用のモータ127fによるシート部4の高さはセンサ127jによって検知されており、その検知結果は前記本体側回路基板110に入力される。
図7は、上述のように構成される運動補助装置1の機構を使用した本発明の前提とする形態による膝角度θの調整動作を説明するための図である。前述と同様の構成には、同一の参照符号を付して示す。このような運動補助装置1では、使用者2の膝角度θが140°となっていなければ、前述のように大腿部の筋肉に負荷が掛からず、運動効果が小さくなる。そこで、本実施の形態では、シート部4の高さを調整することで、使用者2の体格に拘わらず、θ=140°を維持できるようにする。
前記調整は、前記操作回路基板121に、使用者2が身長を入力するための入力手段である釦122を設けるとともに、前記本体側回路基板110には、マイクロコンピュータなどで実現され、制御手段となる制御回路111および記憶手段となるメモリ112を搭載し、前記釦122から身長が入力されると、制御回路111は、メモリ112から、その身長に適応したシート部4の理想的な高さを読出し、前記センサ127jの検知結果に応答して、変位手段である脚部6の前記昇降用のモータ127fを駆動することで行われる。
前記メモリ112には、各身長値に対応して、使用者2の膝角度θが運動効果の高い前記140°となるシート部4の高さに関する情報が、予め格納されている。前記情報は、たとえば前記センサ127jが前記昇降機構127の伸縮の両端を検出するリミットスイッチから成り、前記制御回路111が、シート部4の高さを変更するにあたって、初期位置としてそれらのリミットスイッチで検知されるまでシート部4の高さを一旦変化した後、目的の高さまで変化する場合、前記初期位置からモータ127fへの通電時間や駆動パルス数などであり、前記センサ127jが絶対位置センサである場合には、その位置データなどであり、予め統計に基づいて求められ、テーブルなどとして記憶されている。
前記図2(a)を身長が低い使用者2の場合の例とし、身長が高い使用者2’についての同様の図を、図2(b)で示す。前記シート部4の高さ調整を行うことで、いずれの使用者2,2’においても、脚部7,7’の膝角度θは、効果的な運動を行うことができる前記140°となっている。したがって、使用者2,2’は、身長値を入力するだけで、その身長値に応じた高さにシート部4の高さが自動調整され、効果的な運動を行うことができる膝角度に、適正かつ容易に調整を行うことができる。
なお、使用者2,2’の身長差に対応した膝角度θの調整には、上述のようにシート部4の高さ調整を行うだけに限らず、図8で示すように、伸縮しない脚部6’で保持して該シート部4の高さは一定とし、脚台8を伸縮する脚部15で保持して、前記シート部4と脚台8との相対的な高さを変化するようにしてもよい。
また、図9および図10で示すように、前記脚台8を脚台レール16上に取付けて摺動自在とし、脚台8とシート部4との水平方向の距離を変化するようにしてもよい。さらにまた、これら図2、図8および図9で示す調整方法を、任意に組合わせて用いてもよい。図9で示すように脚台8とシート部4との水平方向の距離を変化しても、使用者2,2’に対して、図2および図8で示すように脚台8とシート部4との相対的な高さを変化したのと等価であるので、本発明では、これらを合わせて高さ調整と呼ぶ
そして、図11は、本発明の実施の形態に係る運動補助装置1aにおける膝角度θの調整動作を説明するための図である。この運動補助装置1aには、前述の図7で示す運動補助装置1と略同様の構成を用いることができ、同一構成には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、本実施の形態では、操作回路基板121aには、シート部4を使用者が昇降変位させる操作手段である釦122aが設けられるとともに、現在のシート部4の高さに対応した適応身長を表示する表示手段123が設けられていることである。前記本体側回路基板110に設けられる制御回路111aは、前記釦122aからの「高く」または「低く」の操作に応答してモータ127fを駆動し、シート部4の高さ調整を行う。その調整されたシート部4の高さは、前記センサ127jの検知結果に、該制御回路111aでのモータ127fの駆動時間や駆動パルスのカウントなどで求められ、前記表示手段123から表示される。
したがって、前記使用者2,2’は、表示手段123に表示される現在のシート部の高さに対応した適応身長を確認して、自己の身長がその適応身長より高いか低いかによって、前記釦122aを操作するだけで、効果的な運動を行うことができる膝角度に、適正かつ容易に調整を行うことができる。
上述の運動補助装置1,1aでは、身長に応じてシート部4の高さを調整しているけれども、用いるパラメータは、身長に限らず、座高や股下長さなどの身長に関連するパラメータであればよい。
[実施の形態
図12は、本発明の実施のの形態に係る運動補助装置1bにおける膝角度θの調整動作を説明するための図である。この運動補助装置1bには、前述の図7で示す運動補助装置1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、本実施の形態では、操作回路基板121bには、前記使用者2,2’が体重を入力するための入力手段である釦122bが設けられるとともに、前記本体側回路基板110には、マイクロコンピュータなどで実現され、制御手段となり、記憶手段となる制御回路111bが搭載されていることである。また、前記脚台8には、荷重センサ120が内蔵されており、前記使用者2,2’の脚部7,7’から加わる荷重が検出され、制御回路111bに入力される。
そして、前記釦122bから体重が入力されると、制御回路111bは、その体重を記憶するとともに、使用者2,2’がシート部4に腰部を着けた状態で、変位手段である脚部6の前記昇降用のモータ127fを駆動し、前記シート部4の高さを掃引させつつ、荷重センサ120の出力をモニタする。このとき、シート部4が下降位置から上昇してゆくときには、荷重は徐々に増加し、シート部4が上昇位置から下降してゆくときには、荷重は徐々に減少してゆく。ここで、統計的に、その荷重が片足で体重の10%(両脚一括で検出する場合には20%)となった時点で、使用者2,2’の膝角度が運動効果の高い前記140°となっていると判断することができるので、制御回路111bは、検出された荷重が入力された体重の前記割合となった時点で掃引を停止する。
このように構成してもまた、使用者2,2’は、体重値を入力するだけで、その体重値に応じた高さにシート部4の高さが自動調整され、効果的な運動を行うことができる膝角度に、適正かつ容易に調整を行うことができる。
なお、前記体重は、上述のように掃引前に、使用者2,2’が前記釦122bから入力するのではなく、使用者2,2’がシート部4に腰部を着けない状態(立位姿勢)で、荷重センサ120によって検出されて制御回路111bに格納されてもよい。
また、体重を予め記憶するのではなく、シート部4にも荷重センサを設け、使用者2,2’がシート部4に腰部を着けた状態で、シート部4の高さが変化するにつれて、その腰部の荷重と、荷重センサ120による両脚の荷重とが、どのように変化するかから、適正高さを判定するようにしてもよい。具体的には、シート部4を下降位置から上昇してゆくときには、腰部の荷重は徐々に減少し、脚部の荷重は徐々に増加し、前記の腰部80%、両脚部がそれぞれ10%の割合となった時点で、シート部4の上昇を停止すればよい。
[実施の形態
図13は、本発明の実施のさらに他の形態に係る運動補助装置1cにおける膝角度θの調整動作を説明するための図である。この運動補助装置1cには、前述の図11および図12で示す運動補助装置1a,1bと略同様の構成を用いることができ、同一構成には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、本実施の形態では、操作回路基板121cには、シート部4を使用者が昇降変位させる操作手段である前記釦122aが設けられるとともに、現在の前記荷重センサ120によって検出されている荷重から、使用者2,2’の膝角度が運動効果の高い予め定める角度となるための適応体重を表示する表示手段123cが設けられていることである。
前記本体側回路基板110に設けられる制御回路111cは、前記釦122aからの「高く」または「低く」の操作に応答してモータ127fを駆動し、シート部4の高さ調整を行う。また、荷重センサ120で検出された荷重を前記10倍または5倍に演算して前記適応体重を求め、それに対応する表示を表示手段123cに行わせる。
したがって、前記使用者2,2’は、表示手段123cに表示される現在の脚台8に加わっている荷重に対応した適応体重を確認して、自己の体重がその適応体重より高いか低いかによって、前記釦122aを操作するだけで、効果的な運動を行うことができる膝角度に、適正かつ容易に調整を行うことができる。
また、本発明の運動補助装置1,1a,1b,1cは、基台13に立設された伸縮自在の脚部6に揺動を発生する駆動装置5を搭載し、その駆動装置5上にシート部4を取付けている。これに対して、図14で示すように、前記特許文献1の運動補助装置51では、ポール52の先端にシート部53を取付け、そのポール52の基端側を駆動装置54によって揺動させるので、基端側に大きなストレスが加わる。
したがって、本発明の運動補助装置1,1a,1b,1c,1dの方が、小型の部品を使用して、かつ省電力で駆動することができるとともに、シート部4の高さ調整も容易である。
1,1a,1b,1c 運動補助装置
2,2’ 使用者
3 腰部
4 シート部
4a 受け部
4b 切欠き部
4c 突起部
5 駆動装置
6,6’ 脚部
7,7’ 脚部
8 脚台
9 上半身
10 ハンドル
11 操作パネル
12 支柱
13 基台
15 脚部
16 脚台レール
110 本体側回路基板
111,111a,111b,111c 制御回路
112 メモリ
120 荷重センサ
121,121a,121b,121c 操作回路基板
122,122a,122b 釦
123,123c 表示手段
124 昇降ベース
124a 台座
125 支柱
126 脚台
127 昇降機構
127f モータ
127j センサ
131,132 軸支板
135 揺動機構
136 前リンク
137 後リンク
138 駆動部
140 台座
141 前板
142 後板
143,144 側板
148 モータ
150 第1シャフト
153 第2シャフト
155,156 偏心クランク
157,158 アームリンク
168 偏心ロッド

Claims (4)

  1. 使用者がシート部に腰部を着けた状態で、該シート部を揺動することで、使用者の脚部に体重が変化して加わるようにして、使用者に運動を付与する運動補助装置において、
    前記シート部と使用者の脚部の接地面との相対的な高さと、前記接地面とシート部との水平方向の距離との少なくとも一方を変化して前記シート部の高さ調整を行うことができる変位手段と、
    使用者の操作に応答して、前記変位手段を駆動する操作手段と、
    前記シート部の高さを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出した高さで、使用者の膝角度が運動効果の高い予め定める角度となるための適応身長を表示する表示手段とを含み、
    前記シート部は、使用者の尻部を受ける受け部と、大腿部が抜けるように形成された左右前方の切欠き部と、前記腰部を背面から受ける突起部とを備えて構成され、前記切欠き部は、前記使用者の膝角度が前記予め定める角度となるように、鉛直線から前記予め定める角度だけ傾斜して形成されていることを特徴とする運動補助装置。
  2. 前記使用者の脚部の接地面となる脚台を有する基台と、
    前記基台に立設され、前記シート部と前記脚台とを予め定める間隔で保持するとともに、伸縮変位して前記変位手段となる支柱と、
    前記支柱の上部に取付けられ、上部に前記シート部が取付けられ、前記シート部を揺動する揺動手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の運動補助装置。
  3. 前記揺動手段は、前記支柱の上部とシート部との間に設けられる駆動装置として実現され、
    前記支柱の上部に設けられる台座に対して前後方向の軸線回りに揺動自在であり、前後方向の揺動を発生する揺動機構と、
    前記揺動機構上で前後方向に揺動可能に支持される前リンクおよび後リンクと、
    前記前リンクおよび後リンク間に設けられ、前記座席を支持する台座とを備えて構成されることを特徴とする請求項2記載の運動補助装置。
  4. 前記揺動機構は、
    前記台座上に立設される前後一対の軸支板と、
    前記軸支板に前記前後方向に延びるピンによって左右方向に揺動可能に支持される前板および後板ならびにそれらの前板および後板に左右両側から固定される側板を備えて成る筐体と、
    前記筐体内に縦据え置きされるモータと、
    前記両側板に枢支され、前記モータで駆動される第1および第2のシャフトと、
    前記第1のシャフトの両端部に相互に同位相となる角度でそれぞれ取付けられる偏心クランクと、
    前記偏心クランクに一端が取付けられるアームリンクと、
    前記第2のシャフトの少なくとも一端に偏心して立設されるピンと前記台座との間に設けられる偏心ロッドとを備えて構成され、
    前記前リンクは、前記前板の下部側で前後に揺動自在に支持されるとともに前記アームリンクの他端が取付けられることで前記前後方向に揺動可能となり、かつ前記偏心ロッドの駆動によって前記揺動機構が前記左右方向に揺動することを特徴とする請求項3記載の運動補助装置。
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