JP5058449B2 - 塗布膜の形成方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は塗布膜の形成方法及び装置に関する。
インクジェット等により塗布液(溶媒中に膜材料が溶解又は分散している液)を基板上に塗布して塗布膜を形成する塗布膜の形成方法では、(1)塗布膜の塗布工程、(2)塗布膜が広がりならされて平坦面になるレベリング工程、(3)塗布膜の乾燥工程が必要とされる。
このような、塗布膜の形成方法は、液晶表示パネルの製造工程における、ガラス基板へのレジストや配向膜等の機能性薄膜の形成に用いられる。
ここで、塗布膜の乾燥が始まり塗布液の流動が悪くなるとレベリングの進行は極端に制限される。従って十分なレベリングを行なうためにはレベリング速度が乾燥速度を上回る必要がある。しかしながら、乾燥の早い液体(例えばレジスト等)を用いた場合、乾燥速度がレベリング速度を上回り、十分に液が広がる前に乾燥が進んでしまうという問題がある。これらの対策として、特許文献1では、乾燥装置において基板に溶媒蒸気を制限するカバーを設ける方法が提案されている。また、特許文献2では、塗布装置に溶媒ガスを導入し、塗布雰囲気を制限する方法が提案されている。
特開2003-159558 特開2003-245582
特許文献1は、乾燥装置で所定の溶媒雰囲気を形成しようとするものであるため、基板が塗布装置から乾燥装置に輸送されるまでの空気の流れや温度変化によりレベリング不良を起こし易い。
特許文献2は、塗布装置で所定の溶媒雰囲気を形成してレベリングするものであり、生産性が悪い。
本発明の課題は、塗布膜のレベリング性を向上し、かつ生産性を向上することにある。
請求項1の発明は、塗布工程において塗布液を基板上に塗布して塗布膜を形成する塗布膜の形成方法において、
前記塗布膜が形成された前記基板を、搬送装置が備える密閉容器に収容して前記塗布膜を前記塗布液の溶媒の雰囲気中に置いた状態で前記塗布工程の次の工程へ搬送するにあたり、
前記密閉容器に形成され、シャッタによって開閉される開口を通して前記密閉容器内に前記基板を収容する工程と、
前記シャッタによって開口を閉じた状態で、前記基板を収容した前記密閉容器を前記次の工程へ搬送する工程と、を備え、
前記密閉容器内に基板を収容する工程は、前記密閉容器内に設けられた、前記開口を通して前記密閉容器の内外に移動可能なアームによって行なわれることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、塗布装置によって塗布液を基板上に塗布して塗布膜を形成する塗布膜の形成装置において
前記塗布膜が形成された前記基板を、前記塗布膜を前記塗布液の溶媒の雰囲気中に置いた状態で前記塗布装置から他の装置へと搬送する搬送装置であって、
前記搬送装置は、前記基板を収容する密閉容器と、前記密閉容器の開口を開閉するシャッタと、前記密閉容器内に設けられた、前記開口を通して前記密閉容器の内外に移動可能とされ基板を支持するアームと、を備え、
前記密閉容器を前記塗布装置と他の装置との間で搬送可能ならしめることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記基板を収容する密閉容器の天井高さが該基板の端部まわりでより低く設定されるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項2又は3の発明において更に、前記密閉容器内にガスを導入し、該密閉容器内の雰囲気を調整するガス導入手段を有するようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項の発明において更に、前記ガス導入手段は、分離/連結可能な管継手を中間部に備えたガス導入管を有し、ガス導入管における管継手よりも密閉容器側には、管継手の分離によって閉鎖し管継手の連結によって開放する開閉バルブを備えるようにしたものである。
請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において更に、前記容器内に導入されるガスの流れを制御する手段を有し、ガスの流れを制御する手段として、密閉容器内へのガスの導入口と密閉容器内に収納される基板との間に配置され、ガスの導入口からの距離が遠くなるほど開口量が大きく形成された孔を備えた遮蔽部材を備えるようにしたものである。
請求項7の発明は、請求項2〜6のいずれかの発明において更に、前記容器内のガスを排出し、容器内の雰囲気を調整するガス排出手段を有するようにしたものである。
基板に塗布膜を塗布した直後〜基板搬送中に、塗布膜を溶媒雰囲気中に閉じ込める。これにより、塗布膜を外部雰囲気の影響から隔離するとともに、乾燥を抑制し、必要なレベリングを行なうことができる。
基板の搬送時間をレベリング工程に割り当てるものとなり、生産性を向上する。
図1は塗布膜形成装置を示すブロック図、図2は塗布膜形成装置を示す斜視図、図3は塗布膜形成工程を示す工程図、図4は塗布膜のレベリング状態を示す模式図、図5は容器に接続されるガス導入手段を示す模式図、図6は容器とその内部構造を示す模式図、図7は管継手を示す模式図、図8は容器の変形例を示す模式図、図9は容器付搬送手段を示す模式図である。
塗布膜形成装置100は、液晶表示パネルの製造に用いられるガラス基板にレジスト等の機能性薄膜を形成するもので、図1、図2に示す如く、塗布装置10、搬送装置20、乾燥装置(ベーク装置)30、容器ストッカ40を有して構成される。
塗布装置10は、図2に示す如く、インクジェットヘッド11の下方に配置されたステージ12の上に基板1を載せ、インクジェットヘッド11に対してステージ12を移動することにより、インクジェットヘッド11が吐出する塗布液を基板1上に塗布して塗布膜2を形成する。搬送装置20は、基板1を塗布装置10から乾燥装置30へ搬送する。乾燥装置30は、ホットプレート31の上に基板1を載せ、そのプレートを介して塗布膜2を加熱乾燥(ベーク)させる。
しかるに、塗布膜形成装置100は、搬送装置20により基板1を塗布装置10から乾燥装置30へ搬送する過程で、塗布膜2を該塗布膜2から蒸発した溶媒の雰囲気中に置く雰囲気制御手段として、基板1を被う密閉容器50を有する。容器50は図2に示す如く、基板1を載せるベース51と、ベース51の周囲に着脱されるカバー52からなる。ベース51は熱伝導の良い、例えばアルミにて構成される。
従って、塗布膜形成装置100は以下の如くにより基板1の塗布膜2を形成する。
(1)塗布装置10のステージ12の上にベース51を置き、このベース51の上に基板1を置き、ステージ12をインクジェットヘッド11に対して移動させる過程で、インクジェットヘッド11が吐出する塗布液を基板1に塗布する(図3(A))。基板1をインクジェットヘッド11の後方の所定位置(カバー52の降下位置)に止める(図3(B))。
(2)搬送装置20の保持具21に保持されたカバー52が上述(1)のベース51に被着され、密閉容器50を形成してカプセル化する(図3(C))。
容器50(カバー52)の容積は、塗布膜2から蒸発した溶媒で十分な溶媒雰囲気を形成できる最小容積に設定することが好ましい。この容積を最小にするにはカバー52の天井高さ(基板1とカバー52のギャップ)を小さくすることが望ましく、例えば1mm程度とする。ベース51とカバー52の接触部は、それらの一方に設けたOリング等でシールされ、気密性を維持する。これにより、容器50は、容積が小さいために、別途溶媒蒸気を供給する必要なく、塗布膜2の蒸発溶媒雰囲気を維持できる。
(3)上述(2)の容器50(ベース51、カバー52)は搬送装置20の搬送アーム22に移載され、乾燥装置30へ搬送される(図3(D))。この搬送過程で、基板1の塗布膜2は、容器50の内部の上述(2)の溶媒雰囲気中に置かれ、乾燥を抑えられてレベリングを促進される。
(4)搬送装置20は容器50(ベース51、カバー52)に収容された基板1を乾燥装置30へ搬入する。ベース51は熱伝導の良い材料で構成されているから、ホットプレート31の上に直に載せられ、塗布膜2を加熱乾燥(ベーク)する(図3(E)、(F))。乾燥装置30に搬入した後、ベークを行なうにあたり、カバー52を外し、このカバー52を容器ストッカ40に回収する。カバー52は、塗布膜2の加熱乾燥後に、ベース51とともに回収されても良い。
(5)塗布膜2の加熱乾燥後、基板1を下流工程へ搬送する。このとき、ベース51が容器ストッカ40に回収される。容器ストッカ40に回収されて冷却されたベース51、カバー52は、それぞれ、前述(1)、(2)に導入されて循環使用される。
以上のように、塗布膜形成装置100は、基板1を容器50に入れ、塗布膜2を所望の管理された雰囲気に保持しつつ、基板1の搬送、レベリング、乾燥を行ない、高品質の塗布膜2を形成できる。図4(A)は容器50を用いない場合の塗布膜2のレベリング状態、図4(B)は容器50を用いた場合の塗布膜2のレベリング状態を示す。尚、ここで、図4(A)、(B)は、基板1上に塗布液を複数の線状に塗布し、そのうち1本の線幅及び高さを所定時間のレベリング後に測定した結果を模式的に示したグラフである。これら(A)、(B)のグラフにおいて、縦軸は、線状に塗布された塗布液の高さを示し、横軸は、線状に塗布された塗布液の幅方向長さを示し、両者の尺度は同じである。また、便宜上、塗布液を線状に塗布した塗布線を塗布膜と称している。これによれば、基板1を容器50の閉じ込めることにより、塗布膜2の乾燥を抑制し、塗布膜2の平坦面の巾が約1.5倍に広がり、レベリングが促進されることが確認できる。
以下、容器50内にガスを導入し、又は容器50内のガスを排出し、容器50内の雰囲気を調整する手段として、カバー52に設けたガス導入管60、ガス排出管70、バキューム排気管80について説明する。
ガス導入管60、ガス排出管70により、容器50(ベース51、カバー52)内にガスを導入し又は排出することにより、容器50内の雰囲気を調整し、又は容器50内の雰囲気を一様化できる。導入ガスは塗布液の溶媒蒸気であっても、これと異なる任意のガスであっても良い。容器50の容積が小さいため、ガスの導入量、排出量は少なくて済む。バキューム排気管80により、容器50の雰囲気を減圧し、基板1を容器50に収容したまま乾燥装置30で減圧乾燥を行なうこともできる。
容器50の容積が小さいことにより、また、基板1が大きくなるに従って塗布膜2の中央部と端部で雰囲気の影響差が大きくなることにより(塗布膜2のエッジは中央部側に比べて表面積が大きくて乾燥し易い)、導入ガスや排出ガスの気流の変化が塗布膜2の蒸発、乾燥状態に影響を及ぼして膜ムラを生じ易い。従って、ガスの導入や排出は、容器50の1ヵ所で行なうのでなく、複数配置することが好ましい。ガス導入について例示すれば、図5、図6に示す如く、ガス導入管60(ガス排出管70、バキューム排気管80も同様)を複数の分岐管61に分岐し、各分岐管61にガス導入ノズル62を接続し、各ガス導入ノズル62をカバー52内の裏面の複数位置に分散配置することにより、ガス導入による雰囲気の局所的変化を緩和し、容器50内の雰囲気を一様化できる。このとき、各分岐管61にレギュレータ61A、61B、61C等を設け、カバー52の中央部のレギュレータ61Aの供給量に比して、端部寄りのレギュレータ61Cの供給量をより多くする等、各ガス導入ノズル62からのガス供給量を互いに調整することも有効である。
容器50のカバー52に設けられるガス導入管60(ガス排出管70、バキューム排気管80も同様)にあっては、ガス導入ノズル62のノズル口62Aからのガスの気流が塗布膜2の乾燥状態の局所的な変化を引き起こすことのないように、流量、圧力、向きを制御すると良く、ガス導入ノズル62と塗布膜2との間でノズル口62Aからの気流を制限する整流遮蔽板63を設けることも考えられる。整流遮蔽板63は、図6(C)、(D)に示す如く、微細な孔63Aの開いた板、又はそれらを複数層状に組合せたものとすることができる。整流遮蔽板63の孔63Aは、ノズル口62Aからの気流の方向に並置され、ノズル口62Aの直近では小径孔として遮蔽効果を大きくし、ノズル口62Aから遠くなるに従い大径孔とする等、その配置、孔サイズを調整して設けられる。
尚、基板1が大型になると、カバー52のたわみが考えられる。塗布膜2から蒸発する溶媒雰囲気を利用するため、基板1とカバー52のギャップは数mm〜数10mmの如くに最小にすることが好ましく、カバー52には高い剛性が求められる。図6の容器50では、複数のガス導入ノズル62を棒状の、管にその長手方向に沿って複数のガス吐出孔を配列してなるシャワーノズルとしてカバー52の裏面に配置し、これらがカバー52の補強梁として機能する。
容器50のカバー52に設けられるガス導入管60(ガス排出管70、バキューム排気管80も同様)は、図5に示す如く、容器50が搬送装置20により搬送されるときに、この容器50をガス供給源から切り離し可能にするため、ガス導入管60の中間部を管継手64により分離し、上下のガス導入管60A、60Bのそれぞれに開閉バルブ65A、65Bを設けた。
管継手64は、図7に示す如く、上ガス導入管60Aと下ガス導入管60Bの接合面にOリング66を設け、下ガス導入管60Bにばね67で閉じ方向に付勢される開閉バルブ65Bを設け、上ガス導入管60Aに開閉バルブ65Bを押し開くピン68を設けることにて構成できる。上ガス導入管60Aを昇降装置で支持し、上ガス導入管60Aの直下に下ガス導入管60Bが位置付けられたら、上ガス導入管60Aを下降させて下ガス導入管60Bに押付けると、開閉バルブ65Bが開く(図7(B)の状態)。尚、上ガス導入管60Aの開閉バルブ65Aは電磁弁等にて構成できる。
図8は容器50の変形例であり、基板1上の塗布膜2を被うカバー52の天井高さを基板1の端部まわりで低くしたものである。基板1の端部側に位置付けられる塗布膜2のエッジが乾燥し易いことに対し、塗布膜2のエッジまわりで溶媒雰囲気の濃度を濃くしようとするものである。
図9は容器付搬送装置20Aの例であり、旋回台91に容器92を設け、容器92の内部に設けたガイドレール93に搬送アーム94を支持し、搬送アーム94を容器92の前面開口から内外に移動可能にし、容器92の前面開口にシャッタ95を設けたものである。塗布装置10と乾燥装置30との間で基板1を搬送アーム94に支持して搬送するとともに、その搬送中は搬送アーム94を基板1とともに容器92の中に格納し、シャッタ95によりその容器92を本発明の密閉容器とするものである。
尚、容器50としてベース51を用いず、基板1の周囲にカバー52を直に着脱して容器50を構成するものでも良い。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(請求項1、8)
(a)基板1に塗布膜2を塗布した直後〜基板1の搬送中に、塗布膜2を該塗布膜2からの溶媒雰囲気中に閉じ込める。これにより、塗布膜2を外部雰囲気の影響から隔離するとともに、乾燥を抑制し、必要なレベリングを行なうことができる。
基板1の搬送時間をレベリング工程に割り当てるものとなり、生産性を向上する。
尚、塗布膜2から蒸発した溶媒で雰囲気を形成するようにすれば、溶媒蒸気の供給設備を省くことが可能となる。
(請求項2、9)
(b)基板1を被う密閉容器50内を溶媒雰囲気にするものであり、最小容積の雰囲気スペースを簡易に形成し、少ない雰囲気ガス量で雰囲気を制御できる。
(請求項10)
(c)ベース51とカバー52により密閉容器50を簡易に形成できる。ベース51を熱伝導の良い材料で構成し、基板1を載せたまま乾燥装置30のホットプレート31に載せ、ベークを行なうこともできる。
(請求項11)
(d)カバー52を基板1に着脱することにより密閉容器50を簡易に形成できる。
(請求項3、12)
(e)基板1の端部側に位置付けられる塗布膜2のエッジは中央部側に比べて表面積が大きいために乾燥し易い。このため、容器50(カバー52)の天井高さを基板1の端部まわりで低くし、溶媒雰囲気の濃度を塗布膜2のエッジまわりで濃くし、塗布膜2のエッジからの溶媒の蒸発を緩和する。これにより、塗布膜全体で乾燥速度をほぼ均一にすることができ、乾燥速度の差に起因する塗布膜の厚みのばらつきが防止できる。
(請求項4、13)
(f)容器50(カバー52)にガス導入管60(ガス導入手段)を設けることにより、塗布膜2上の雰囲気を調整できる。
(請求項6、15)
(g)ガス整流遮蔽板63等により、上述(f)の導入ガスの流れは塗布膜2に直接当たる等を回避し、塗布膜2のレベリングの乱れを回避する。よって乾燥後の塗布膜の品質(平坦性、均一性)を向上させることができる。
(請求項5、14)
(h)容器50(カバー52)にガス排出管70(ガス排出手段)を設けることにより、塗布膜2の雰囲気を調整できる。バキューム排気管80(ガス排出手段)を用いることにより、容器50のまま減圧乾燥を行なうこともできる。これにより、減圧乾燥装置を省くことが可能となる。
(請求項7、16)
(i)ガス整流遮蔽板等により上述(h)の排出ガスの流れが塗布膜2に直接当たる等を回避し、塗布膜2のレベリングの乱れを回避する。よって乾燥後の塗布膜の品質を向上させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、密閉容器は容積を、塗布膜から蒸発した溶媒で十分な溶媒雰囲気を形成できる最小容積に形成した例で説明したが、これより大きくしても良い。この場合、密閉容器にガス導入管を設け、容器内に溶媒蒸気等のガスを供給することが好ましい。
尚、密閉容器を、塗布膜から蒸発した溶媒で十分な溶媒雰囲気を形成できる最小容積に形成すれば、塗布膜から蒸発した溶媒のみで溶媒雰囲気を形成できるので、溶媒蒸気等のガスを供給するガス導入手段を省くことができ、装置構成を簡素化でき有利である。
また、密閉容器にガス排出手段を設けた例を説明したが、必ずしも設けなくても良い。
図1は塗布膜形成装置を示すブロック図である。 図2は塗布膜形成装置を示す斜視図である。 図3は塗布膜形成工程を示す工程図である。 図4は塗布膜のレベリング状態を示す模式図である。 図5は容器に接続されるガス導入手段を示す模式図である。 図6は容器とその内部構造を示す模式図である。 図7は管継手を示す模式図である。 図8は容器の変形例を示す模式図である。 図9は容器付搬送手段を示す模式図である。
符号の説明
1 基板
2 塗布膜
10 塗布装置
20、20A 搬送装置
30 乾燥装置
50 容器(雰囲気制御手段)
51 ベース
52 カバー
60、60A、60B ガス導入管(ガス導入手段)
62 ガス導入ノズル
62A ノズル口
63 整流遮蔽板
64 管継手
65A、65B 開閉バルブ
70 ガス排出管(ガス排出手段)
92 密閉容器
94 搬送アーム
95 シャッタ

Claims (7)

  1. 塗布工程において塗布液を基板上に塗布して塗布膜を形成する塗布膜の形成方法において、
    前記塗布膜が形成された前記基板を、搬送装置が備える密閉容器に収容して前記塗布膜を前記塗布液の溶媒の雰囲気中に置いた状態で前記塗布工程の次の工程へ搬送するにあたり、
    前記密閉容器に形成され、シャッタによって開閉される開口を通して前記密閉容器内に前記基板を収容する工程と、
    前記シャッタによって開口を閉じた状態で、前記基板を収容した前記密閉容器を前記次の工程へ搬送する工程と、を備え、
    前記密閉容器内に基板を収容する工程は、前記密閉容器内に設けられた、前記開口を通して前記密閉容器の内外に移動可能なアームによって行なわれることを特徴とする塗布膜の形成方法。
  2. 塗布装置によって塗布液を基板上に塗布して塗布膜を形成する塗布膜の形成装置において
    前記塗布膜が形成された前記基板を、前記塗布膜を前記塗布液の溶媒の雰囲気中に置いた状態で前記塗布装置から他の装置へと搬送する搬送装置であって、
    前記搬送装置は、前記基板を収容する密閉容器と、前記密閉容器の開口を開閉するシャッタと、前記密閉容器内に設けられた、前記開口を通して前記密閉容器の内外に移動可能とされ基板を支持するアームと、を備え、
    前記密閉容器を前記塗布装置と他の装置との間で搬送可能ならしめることを特徴とする塗布膜の形成装置。
  3. 前記基板を収容する前記密閉容器の天井高さが該基板の端部まわりでより低く設定される請求項2に記載の塗布膜の形成装置。
  4. 前記密閉容器内にガスを導入し、該密閉容器内の雰囲気を調整するガス導入手段を有する請求項2又は3に記載の塗布膜の形成装置。
  5. 前記ガス導入手段は、分離/連結可能な管継手を中間部に備えたガス導入管を有し、
    前記ガス導入管における前記管継手よりも前記密閉容器側には、前記管継手の分離によって閉鎖し前記管継手の連結によって開放する開閉バルブを備える請求項4に記載の塗布膜の形成装置。
  6. 前記密閉容器内に導入される前記ガスの流れを制御する手段を有し、前記ガスの流れを制御する手段として、前記密閉容器内への前記ガスの導入口と前記密閉容器内に収納される前記基板との間に配置され、前記ガスの導入口からの距離が遠くなるほど開口量が大きく形成された孔を備えた遮蔽部材を備える請求項4又は5に記載の塗布膜の形成装置。
  7. 前記密閉容器内のガスを排出し、前記密閉容器内の雰囲気を調整するガス排出手段を有する請求項2〜6のいずれかに記載の塗布膜の形成装置。
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