JP5058387B2 - 水面清掃装置、およびこの水面清掃装置を用いた水面清掃方法 - Google Patents

水面清掃装置、およびこの水面清掃装置を用いた水面清掃方法 Download PDF

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Description

本発明は、水面に浮かぶ流木や瓦礫などを除去するための水面清掃装置、およびこの水面清掃装置を用いた水面清掃方法に関する。
台風が通過した後の貯水ダムの水面には、その上流の河川から流れてきた大量の流木や瓦礫など(以下、瓦礫等という)が堆積する。従来、これらの瓦礫等を水面から除去するために、移動式クレーンを用いてこれらの瓦礫等をすくい上げていた。より詳細には、個々に上下に巻き上げ可能な2本のワイヤーロープを移動式クレーンに設置し、この2本のワイヤーロープの下端にすくいかごの左右両端部を固定し、この2本のワイヤーロープを上下に個々に巻き上げ操作することによって、すくいかごを上下左右に巧みに操りながら瓦礫等をすくい上げていた。
一方、移動式クレーンとしては、クレーンの先端にクラムシェルバケットを設置した土砂掘削用のクローラー型移動式クレーンが知られている。このクローラー型移動式クレーンは、工事現場などの凹凸がある荒れ地をスムーズに移動するために、クローラー(トラックベルト、キャタピラー)で走行するように設計されている。
例えば、特許文献1に記載されているクローラー型移動式クレーンは、伸縮するブームの先端から垂下する2本のワイヤーロープのうちの一本をクラムシェルバケットに固定して、クラムシェルバケットを上下方向に移動可能に吊り下げると共に、他の一本をクラムシェルバケットの左右のバケット部を開閉するために使用している。また、特許文献2のクローラー型車両は、いわゆる「バックホー」と呼ばれるものであり、本体に設けられた油圧ユニットを用いて複数関節のアームの屈曲を行う。このアームの先端に土砂掘削用のクラムシェルバケットを取り付け、左右のバケット部を車両側の油圧で開閉するようにしたものである。
また、土砂を掘削するために使用されるクラムシェルバケットも一般的に知られている。例えば、特許文献1(特に図2参照)および特許文献2(特に図2参照)に記載のクラムシェルバケットは、深穴での掘削作業を行うためのものであり、左右に開閉可能なバケット部を有し、このバケット部を閉じた状態(土砂を掴み上げた状態)でその内部の側部および下部が密閉されるようになる。これにより、掴み上げた土砂がバケット部の下側にこぼれ落ちないような構造になっている。
特開2003−267662号公報 特開2002−371585号公報
しかしながら、上述したすくいかごで瓦礫等をすくい上げる装置および方法では、2本のワイヤーロープを個々に巧みに操作しなければならないために、熟練した作業者でも操作が難しく、作業効率が悪い。そのため、除去・回収をするための作業に時間がかかり、作業期間を数週間に亘って確保しなければならなかった。
また、特許文献1に記載されているクローラー型移動式クレーンを使用する場合であっても、やはり2本のワイヤーロープを操作してクラムシェルバケットの上下位置および開閉を操作しなければならない。特に、従来のホイールクレーンでは、クラムシェルバケットを下降させるのに自重で落下させてブレーキ操作で位置を決めることができたが、近年では自重で落下させる機能を安全性の観点から廃止したため、操作の手間がかかるようになっている。そのため、2本のワイヤーロープを操作する上記方法では、操作性が良いとは言えない。
また、特許文献1および特許文献2に記載されている土砂掘削用のクラムシェルバケットを水面清掃作業に使用すると、瓦礫等を掴んだ状態でバケット内部がほぼ密閉された状態になるので、瓦礫等と一緒に貯水ダムの水も一緒に掴み上げて(汲み上げて)しまうことになる。このとき、左右のバケット部の噛み合いの隙間から少しの水が排出されるとしても、排水を目的とした隙間ではないため、掴み上げた状態ではほとんどの水がバケット内に溜まったままの状態になる。そのため、瓦礫等を引き上げるために必要以上の動力が必要になり、効率が悪い。また、瓦礫等のみを回収するためには、瓦礫等と水を分けるために掴み取った水を除去する工程或いは設備が必要になる。そのため、作業に無駄が生じてしまう。
さらに、上述した土砂掘削用のクラムシェルバケットでは、掴んだ状態でクラムシェルバケットの内部が密閉される構造であるため、クラムシェルバケットの幅寸法を超える長い瓦礫等を掴み上げることが困難であった。
他方、貯水ダムは、山岳地帯など起伏の激しい土地に建設されている。そのため、移動式クレーンを貯水ダムの水面の近くまで移動させることができず、貯水ダムの水面から高さ方向或いは水平方向において離れた位置に停車させざるを得ない場合が多い。そのため、移動式クレーンから水面までの距離が非常に長いので、特許文献2のようなバックホーを使用するには特にアームの長いものが必要になり、現実的ではない。
さらに、移動式クレーンは、水面から離れた作業場所を適宜移動しながら作業を行うことがあるが、特許文献1または特許文献2のようなクローラー型車両では公道を自由に走行することができないため、状況に応じて迅速に移動することができない。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、水面に浮かぶ瓦礫等をより効率的に除去することのできる水面清掃装置、およびこの水面清掃装置を用いた水面清掃方法を提供することにある。
上述課題を解決するために、本発明では、水面上に浮かぶ瓦礫等を除去するための水面清掃装置であって、移動式クレーン或いはバックホーに、左右のバケット部を開閉するための油圧シリンダを有し、前記瓦礫等と一緒に掴み取った水を、掴んだ状態で外側に排水可能な水面清掃用クラムシェルバケットを取り付け、前記油圧シリンダに作動油を供給するための油圧ユニットを、前記移動式クレーン或いはバックホーよりも水面に近い岸辺に配置したことを特徴とする。
この構成によれば、より簡便に瓦礫等を掴み上げることができるようになる。また、掴み取った水をバケット内部に留めたままクラムシェルバケットを引き上げることがなくなる。さらに、油圧を利用してより確実に瓦礫等を掴むことができるようになると共に、作業現場である水面に近い岸辺で作業者が油圧ユニットを操作できるようになる。また、移動式クレーンのワイヤーロープの操作によって、クラムシェルバケットを開閉させる作業が不要になる。
さらに、水面清掃装置の前記移動式クレーン或いはバックホーには、公道を自走可能なホイールクレーン、トラッククレーン、ラフテレーンクレーン、オールテレーンクレーン、または車両積載型トラッククレーンを使用することもできる。
この構成によれば、瓦礫等の除去作業に合わせて、公道を利用して適宜クレーンを移動させることができる。
また、前記水面清掃用クラムシェルバケットの左右に開閉するバケット部が複数の縦梁および横梁によって構成され、これらの縦梁および横梁を略格子状に組み合わせて形成された格子穴から前記水を排水するようにしてもよい。
この構成によれば、瓦礫等を掴み上げた状態で、格子穴から水のみを排出し、略格子状の縦梁および横梁で瓦礫等をそのまま保持することができるようになる。
さらにまた、水面清掃装置は、前記バケット部の幅方向における側端部が開口していてもよい。
この構成によれば、クラムシェルバケットの幅寸法を超える長い瓦礫等を、バケット部の両端の開口からはみ出させた状態で掴み上げることができるようになる。
また、水面清掃用クラムシェルバケットは、掴み上げた前記瓦礫等の重量などによって前記縦梁に押圧力が作用したときに、前記縦梁が前記横梁に対して幅方向へずれて前記押圧力を逃がすように構成することもできる。
この構成によれば、瓦礫等の重量などによって縦梁または横梁が変形したり歪んだりすることを防止することができる。
他方、水面上に浮かぶ瓦礫等を除去するための水面清掃方法であって、移動式クレーン或いはバックホーに、左右のバケット部を開閉するための油圧シリンダを有し、前記瓦礫等と一緒に掴み取った水を、掴んだ状態で外側に排水可能な水面清掃用クラムシェルバケットを取り付け、前記油圧シリンダに作動油を供給する油圧ユニットを前記移動式クレーン或いはバックホーよりも水面に近い岸辺に配置した水面清掃装置を用いて、前記水面上に浮かぶ前記瓦礫等を前記水面清掃用クラムシェルバケットを用いて油圧操作によって掴み取り、掴んだ状態で前記水面清掃用クラムシェルバケットの内部から排水された後の前記瓦礫等を前記移動式クレーン或いはバックホーで引き上げることを特徴とする。
この構成によれば、より簡便に瓦礫等を掴み上げることができるようになる。また、掴み取った水をバケット内部に留めたままクラムシェルバケットを引き上げることがなくなる。さらに、油圧を利用してより確実に瓦礫等を掴むことができるようになる。また、瓦礫等が堆積している水面に近い岸辺で作業者が油圧ユニットを操作することができるようになる。さらには、移動式クレーンのワイヤーロープの操作によって、クラムシェルバケットを開閉させる作業が不要になる。
本発明に係る水面清掃装置では、移動式クレーン或いはバックホーに、左右のバケット部を開閉するための油圧シリンダを有し、前記瓦礫等と一緒に掴み取った水を、掴んだ状態で外側に排水可能な水面清掃用クラムシェルバケットを取り付け、前記油圧シリンダに作動油を供給するための油圧ユニットを、前記移動式クレーン或いはバックホーよりも水面に近い岸辺に配置しているので、従来技術のようにすくいかごを用いて除去作業を行う場合と比較して作業を容易に行えるようになり、効率的に短時間で水面清掃作業を行うことができる。また、掴み取った水をバケット内部に留めたままクラムシェルバケットを引き上げることがないので、瓦礫等のみを水面上から効率よく除去・回収することができる。さらに、瓦礫等のみを引き上げることができるので、掴み取った水と一緒に引き上げる場合と比較して、無駄な引き上げ動力を必要としない。また、油圧を利用してより確実に瓦礫等を掴むことができるようになる。これらから、従来に比べて作業を効率よく行うことができ、作業期間(工期)を短縮することができる。
さらに、作業現場である水面に近い岸辺で作業者が油圧ユニットを操作できるようになるので、作業者が瓦礫等を目視で確認しながら作業を行うことができる。そのため、より効率的に水面清掃作業を行うことができる。さらにまた、移動式クレーン或いはバックホーの操縦者は、水面清掃用クラムシェルバケットを上下に移動させる操作のみを行うだけで良くなり、操作が軽減される。
また、本発明に係る水面清掃用クラムシェルバケットおよび水面清掃方法では、上述と同様に、掴み取った水を排水して瓦礫等のみを水面上から除去・回収することができるので、水面清掃作業を効率的に行うことができる。そのため、従来に比べて作業期間(工期)を短縮することができる。
本発明の実施の形態に係る水面清掃装置を貯水ダムの湖岸に設置した状態を示す全体概要図である。 本発明の実施の形態に係る水面清掃用クラムシェルバケットの側面図であって、左右のバケット部を閉じた状態を示す。 図2に示す水面清掃用クラムシェルバケットの左右のバケット部を開いた状態を示す側面図である。 図2に示す水面清掃用クラムシェルバケットの正面図である。 水面清掃用クラムシェルバケットで瓦礫等を掴み上げた状態を示す概要図である。
以下、本発明の実施の形態に係る水面清掃装置1、およびこの水面清掃装置1を用いた水面清掃方法について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る水面清掃装置1の全体概要図である。
なお、本明細書で使用する「流木や瓦礫」、「瓦礫等」の文言は、例えば、木の幹部分、枝、葉、根など、或いは、建築物の壊れた柱、壁、屋根部分などを含むものであり、その他に、湖面に浮かぶゴミと総称されるもの全てを含むものとする。
また、本明細書でいう「移動式クレーン」とは、自由に移動することができる全てのクレーンを含むもの(固定式クレーンは除く)であり、例えば、クレーン船、ホイールクレーン、トラッククレーン、ラフテレーンクレーン(ラフタークレーン)、オールテレーンクレーン、クローラー型クレーン、車両積載形トラッククレーン(ユニック(登録商標))、操重車などがある。
また、本明細書でいう「バックホー」とは、クローラーによって移動可能であり、複数関節を有するアームを屈曲させながら片側バケットを手前側に引き寄せて土砂などをすくい上げるものをいう。例えば、油圧ショベル、ユンボ(登録商標)などが、この「バックホー」に含まれる。上述した土砂採掘用の片側バケットは、アームの先端に着脱自在に取り付けられている。本発明では、この片側バケットを取り外し、ピンを介して水面清掃用クラムシェルバケット20を吊り下げる態様で取り付け、この水面清掃用クラムシェルバケット20を上下に移動させるようにしている。なお、この水面清掃用クラムシェルバケット20の開閉のための油圧シリンダ21(詳細は後述する)は、バックホーに装備されているものとは別個に装着されるようになる。
以下の実施形態では、「移動式クレーン或いはバックホー」の一例として、公道を自由に走行可能なラフテレーンクレーン10を用いて説明する。
貯水用のダムの湖面2(水面)には、台風が通過した後に上流から流れ着いた流木や瓦礫(以下、瓦礫等3という)が堆積する。このような瓦礫等3は、図1に示すように、風下に位置する湖岸4aにかたまって堆積するようになる。
また、ダムは、高低差のある湖岸壁4(或いは、自然地形を利用した崖)によって囲まれており、増水したとしても所定の水位まで貯水ができるように建築されている。そのため、平常時の水位は台風通過時の水位よりも低く、高台5から見てかなり下側にある。このような状況下で、瓦礫等3を除去・回収するための水面清掃装置1が設置される。
水面清掃装置1は、図1に示すように、高台5に設置されたラフテレーンクレーン10と、このラフテレーンクレーン10のブーム11の先端から垂下する先端フック16に取り付けられた水面清掃用クラムシェルバケット20と、このクラムシェルバケットの開閉のために使用される油圧ユニット40とで構成されている。
ラフテレーンクレーン10は、4つ(或いはそれ以上)の車輪10aによって走行することができる移動式クレーンであり、一般公道を走行することができる点でクローラー型移動式クレーンとは異なる特徴を有している。このラフテレーンクレーン10は、湖面2よりも上方の高台5に配置され、車両の前後左右に設けられたアウトリガ10bによってリフトアップした状態で高台5に固定される。
なお、この高台5は、湖面2までの距離や、ラフテレーンクレーン10を停車・固定可能なスペースを有することなどを考慮して適宜決定される。また、必要があれば、ラフテレーンクレーン10を他の好条件の場所へ移動させて作業を行うことになる。
ブーム11は、ラフテレーンクレーン10に設けられた油圧ユニット或いはエンジンの動力によって伸縮する。また、ブーム11の向きは、ラフテレーンクレーン10の旋回台(図示せず)を旋回させることで、自由に調整できるようになっている。このブーム11の長さ、ブーム段数、オフセット角、およびクレーン容量などは、作業現場の状況に合わせて決定され、これらを満たす最適な車両が選定されることになる。
このブーム11の先端には、ワイヤーロープ13を吊り下げるための滑車12が取り付けられており、この滑車12からワイヤーロープ13が下側に垂下される。このワイヤーロープ13は、ラフテレーンクレーン10の本体に設けられたホイストウインチ14によって巻き上げられる。本実施の形態では、ワイヤーロープ13の本数は、後述する水面清掃用クラムシェルバケット20を吊り下げるための1本で構成されている。そのため、運転席15(キャブ)内の作業者は、1本のワイヤーロープ13を上下に移動させる操作のみでよく、運転が簡単である。
このワイヤーロープ13の先端フック16には、図2〜図4に示すように、水面清掃用クラムシェルバケット20が取り付けられている。
図2は、水面清掃用クラムシェルバケットの側面図であって、左右のバケット部を閉じた状態を示したものである。また、図3は、図2の状態から左右のバケット部を開いた状態を示す側面図、図4は、水面清掃用クラムシェルバケットの正面図である。さらに、図5は、水面清掃用クラムシェルバケット20で瓦礫等3を掴み、水面2よりも上方に引き上げた状態を示している。
なお、以下で使用する「前後」「左右」の方向は、図2の紙面手前側から見た方向をいい、「幅方向」とは、図2の紙面奥行き方向(図4の紙面左右方向)をいうものとする。
水面清掃用クラムシェルバケット20は、図2および図3に示すように、左側バケット部23Lおよび右側バケット部23Rと、これらの左右のバケット部23L、23Rの上側に設けられた油圧シリンダ21と、リンク機構を構成する2本の開閉アーム24、24とで構成されている。
油圧シリンダ21は、図2および図3に示すように、油圧で押圧されるシリンダロッド22を備えており、このシリンダロッド22は、油圧シリンダ21の延在方向(上下方向)に沿って移動可能に構成されている。また、シリンダロッド22の下端部には、開閉座部26が設けられている。さらに、この開閉座部26の左右には、バケット部回動軸27L、27Rがそれぞれ対称に設けられている。この左側のバケット部回動軸27Lには、左側バケット部23Lの一部である上側支持梁28Lの右端部が回動自在に連結されており、右側のバケット部回動軸27Rには、右側バケット部23Rの一部である上側支持梁28Rの左端部が回動自在に連結されている。
左右の開閉アーム24は、図2および図3に示すように、その上端部が油圧シリンダ21の本体部に回動軸25aを介して回動自在に連結されている。また、開閉アーム24の下端部は、上側支持梁28Lおよび上側支持梁28Rに回動軸25bを介してそれぞれ回動自在に連結されている。この開閉アーム24、24は、図4に示す正面側から見て、上側の回動軸25a側を頂点とする二等辺三角形をなす形状に形成されており、開閉アーム24に作用する応力に対して剛性を高めている。また、二等辺三角形の下側の2つの頂点部分には、それぞれ2つの回動軸25b、25bが同軸上に設けられている。
油圧シリンダ21は、詳細は後述する油圧ユニット40から注油管41を介して作動油が供給されると、シリンダロッド22を上側に押し上げる。これにより、左右のバケット部23L、23Rが閉じた状態(掴んだ状態)を保持するようになる(図2参照)。
一方、図2の状態から作動油を解放すると、油圧シリンダ21は、シリンダロッド22を下側(図2の矢印DN方向)へと押し下げる。これにより、図3に示すように、開閉アーム24、24が上側へと引き上げられ、左側バケット部23Lおよび右側バケット部23Rが、リンク機構によって左右のバケット部回動軸27L、27Rを中心に回動し、図2の矢印L方向および矢印R方向へと開くようになる。
さらに、図3の状態から再度、作動油を供給すると、上述した開動作と逆の動作でバケット部23L、23Rが閉じるようになる。
左側バケット部23Lおよび右側バケット部23Rの構造は、図2〜図4に示すように、それぞれ左右対称に構成されている。そのため、以下の説明では、左側バケット部23Lの構造についてのみ説明し、右側バケット部23Rについての説明を省略する。
上側支持梁28Lの左端部には、図2〜図4に示すように、左側バケット部23Lの幅寸法L1の全長に亘って延在する上梁29が設けられている。また、この上梁29には、図4に示すように、外枠30、補強縦梁32、内側縦梁33(これらを総称して縦梁という)が幅方向に間隔を空けてそれぞれ取り付けられている。
これらの外枠30、補強縦梁32、および内側縦梁33を側面側から見た形状(図2を紙面正面から見た形状)は、上梁29から下側に向かうに従い内側中央へと徐々に湾曲する弓形の形状に形成されている。これら縦梁(外枠30、補強縦梁32、内側縦梁33)の下端部Sは、水面清掃用クラムシェルバケット20を閉じた状態(図2の状態)で、左右の下端部Sが一致或いは少し重なるように形成されている。また、下端部Sは、瓦礫等3を掴むときにこの下端部Sが瓦礫等3の中に入り込み易いように、先端が尖った形状に形成されている。
外枠30は、図4に示すように、左側バケット部23Lの幅方向左右の両端にそれぞれ配置されている。この外枠30は、左側バケット部23Lの両側部の外郭を構成するものであり、他の梁(補強縦梁32、内側縦梁33)と比較して、板厚を厚くして剛性を高めている。
補強縦梁32は、2つの外枠30の間に間隔を空けて複数設けられている。この補強縦梁32は、内側縦梁33と比較して板厚を厚くしてあり、左側バケット部23Lの内側の強度を確保している。また、内側縦梁33は、外枠30と補強縦梁32の間、および隣り合う補強縦梁32の間に間隔を空けて複数設けられている。この内側縦梁33は、掴み上げた瓦礫等3を掴んだ状態で保持するように機能している。
また、これらの外枠30、補強縦梁32、および内側縦梁33を貫通する態様で、左側バケット部23Lの幅方向の全長に亘って延在する横梁31(上梁29を含め、横梁と総称する)が設けられている。この横梁31は、図2および図3に示すように、外枠30、補強縦梁32、および内側縦梁33の弓形の形状に沿って間隔を空けて複数設けられている。この横梁31は、上述した内側縦梁33と同様に、掴み上げた瓦礫等3を掴んだ状態で保持するように機能する。
これらの縦梁(外枠30、補強縦梁32、内側縦梁33)と横梁(上梁29、横梁31)とは、図4に示すように、正面から見て略格子状に組み合わされており、それぞれが溶接によって固定されているが、横梁31と補強縦梁32、および、横梁31と内側縦梁33とは溶接されていない。より詳細に説明すると、補強縦梁32および内側縦梁33に形成された通し穴に丸棒状の横梁31を挿通・嵌合させているだけであり、補強縦梁32および内側縦梁33が横梁31に対して幅方向に移動できるようになっている。これは、掴み上げた瓦礫等3の重量などによって補強縦梁32および内側縦梁33に負荷(押圧力)が作用したとしても、これらの補強縦梁32および内側縦梁33が幅方向にずれて、負荷(押圧力)を逃がすようにするためである。
また、縦梁と横梁とを略格子状に組み合わせることで、隣り合う縦梁と横梁との間に複数の格子穴34が形成される。この格子穴34は、図4および図5に示すように、左側バケット部23Lの幅方向および上下方向において満遍なく形成されており、幅方向のどの部分で瓦礫等3を掴み上げたとしても、一緒に掴み取った水2がいずれかの格子穴34から左側バケット部23Lの外部へ排出されるようになっている。
さらに、左側バケット部23Lの幅方向における側面部には、図2および図3に示すように、上述した外枠30を湾曲する弓形の形状に形成することで、側部開口35が形成されている。この側部開口35は、掴み上げた水2が排出される排水口として機能すると共に、図5に示すように、左側バケット部23Lの幅寸法L1を超える長さL2の瓦礫等3(特に、全長の長い流木3a、或いは、建物の柱などの長尺物)が、この側部開口35からはみ出すような態様で掴み上げられるようになる。そのため、幅寸法L1を超える長さL2の瓦礫等3であっても、この水面清掃用クラムシェルバケット20で容易に掴み上げることができる。
なお、これらの補強縦梁32や内側縦梁33の本数および横梁31の本数は、水面清掃用クラムシェルバケット20の幅寸法L1に合わせて適宜決定することができる。また、隣り合う縦梁の間隔および横梁の間隔についても、掴み上げる瓦礫等3の大きさ、重量、種類などに合わせて適宜決定することができる。さらには、細かいゴミまでも除去するために、格子穴34に網状体(図示せず)を取り付けるようにしてもよい。
実際に、水面清掃用クラムシェルバケット20の幅寸法L1(図4または図5参照)を約3000mm、左右方向の寸法L3(図2参照)を約1500〜1700mm、高さ寸法L4(図2参照)を約1000mm程度に決定して試作・試験を行った結果、瓦礫等3を掴み上げるのに十分な機能を有し、かつ効率的に除去作業が行えることを確認することができた。
上述したL1、L3、L4寸法は、一般的な土砂掘削用のクラムシェルバケットの寸法よりも大きい。これにより、より多くの瓦礫等3を一度に効率良く掴み上げることができる。また、土砂に比べて瓦礫等3は軽いため、大きな外形寸法の水面清掃用クラムシェルバケット20で一度に多くの瓦礫等3を引き上げたとしても、クレーンの揚重に影響は及ばない。さらに、水面清掃用クラムシェルバケット20は、格子穴34が複数形成されていことから、土砂採掘用のクラムシェルバケットよりも軽量であるため、外形寸法を大きくしたとしても揚重に影響は及ばない。なお、これらの寸法L1、L3、L4は、当然に、一般的な土砂掘削用のクラムシェルバケットの外形寸法よりも小さくすることもできる。
他方、図1に戻って、油圧ユニット40は、瓦礫等3が浮かぶ水面2の近くの岸辺6に配置されている。この油圧ユニット40は、注油管41を介して油圧シリンダ21に接続されており、この油圧シリンダ21へ作動油を供給することで、シリンダロッド22を上下に移動させている。
岸辺6は、ラフテレーンクレーン10よりも水面2に近い場所であって、油圧ユニット40を設置できるスペースがあれば、任意に選定することができる。特に、岸辺6は、油圧ユニット40を操作する作業者が、水面2を目視で確認できる場所が好ましい。すなわち、水面2に近い位置で水面清掃用クラムシェルバケット20の開閉を確認しながら油圧操作することで、クレーン操縦者が目視確認できない位置で開閉操作する場合と比較して、作業効率を向上させることができる。また、岸辺6の作業者が水面清掃用クラムシェルバケット20の開閉操作を行うことで、ラフテレーンクレーン10の操縦者は、水面清掃用クラムシェルバケット20を上下に移動させる操作のみ(1本のワイヤーロープ13の操作のみ)を行うだけで良くなる。そのため、ワイヤーロープ13の操作が簡単になる。
また、ラフテレーンクレーン10本体に常設された油圧ユニットを用いて作動油を供給する場合と比較して、注油管41をより短く構成することができ、かつ、油圧ユニット40内の油圧ポンプの容量を小さく抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る水面清掃装置1によれば、ラフテレーンクレーン10に、瓦礫等3と一緒に掴み取った水2を、掴んだ状態で外側に排水可能な水面清掃用クラムシェルバケット20を取り付けているので、従来技術のようにすくいかごを用いて除去作業を行う場合と比較して作業を容易に行えるようになるので、効率的に短時間で水面清掃作業を行うことができる。
また、掴み取った水2を左右のバケット部23L、23R内部に留めたまま水面清掃用クラムシェルバケット20を引き上げることがないので、瓦礫等3のみを水面上から効率よく除去・回収することができる。そのため、水面清掃作業を効率的に行うことができる。
さらに、瓦礫等3のみを引き上げることができるので、掴み取った水2と一緒に引き上げる場合と比較して、無駄な動力を必要としない。
これらから、従来に比べて作業を効率よく行うことができ、作業期間(工期)を短縮することができる。
また、水面清掃用クラムシェルバケット20には、左右のバケット部23L、23Rを開閉するための油圧シリンダ21が設けられ、この油圧シリンダ21に作動油を供給するための油圧ユニット40を、ラフテレーンクレーン10よりも水面2に近い位置に配置しているので、従来のようにすくいかごですくい上げる方法と比較して、油圧を利用してより確実にかつ効率的に瓦礫等3を掴むことができるようになる。
また、水面2に近い位置で油圧ユニット40を操作できるので、作業者が瓦礫等3を目視で確認しながら作業を行うことができる。そのため、より効率的に水面清掃作業を行うことができる。さらに、ラフテレーンクレーン10の操縦者は、水面清掃用クラムシェルバケット20を上下に移動させる操作のみ(1本のワイヤーロープ13の操作のみ)を行うだけで良くなる。そのため、ワイヤーロープ13の操作を容易に行うことができる。
さらに、移動式クレーンとして、公道を自走可能なラフテレーンクレーン10を使用しているので、水面清掃作業に適した場所(高台5)に適宜移動して作業を行うことができる。その結果、現場移動に時間がかからず、瓦礫等3の除去作業をより効率的に行うことができる。
また、水面清掃用クラムシェルバケット20の左右に開閉するバケット部23L、23Rが複数の縦梁(外枠30、補強縦梁32、内側縦梁33)および横梁(上梁29、横梁31)によって構成され、これらの縦梁(30、32、33)および横梁(29、31)を略格子状に組み合わせて形成された格子穴34から水2を排水するようにしているので、瓦礫等3を掴み上げた状態で、格子穴34から水2のみを排出し、略格子状に組まれた縦梁(30、32、33)および横梁(29、31)で瓦礫等3をそのまま保持することができる。また、左側バケット部23Lおよび右側バケット部23Rの表面全体に満遍なく格子穴34が形成されるので、幅方向のどの部分で瓦礫等3を掴み上げたとしても、一緒に掴み取った水2がいずれかの格子穴34から左側バケット部23Lの外部へ排出されるようになる。そのため、排水が確実にかつ迅速に行われ、瓦礫等3のみを水面2上から除去することができ、作業効率がさらに向上する。
さらにまた、水面清掃用クラムシェルバケット20は、左右のバケット部23L、23Rの幅方向における側端部に側部開口35が設けられているので、水面清掃用クラムシェルバケット20の幅寸法L1を超える長さL2の瓦礫等3を、バケット部23L、23Rの両端の側部開口35からはみ出させた状態で掴み上げることができる。そのため、より確実に瓦礫等3(特に、全長L2の長い流木3aなど)を掴み上げることができる。
また、掴み上げた瓦礫等3の重量などによって補強縦梁32および内側縦梁33に押圧力が作用したときに、補強縦梁32および内側縦梁33が横梁31に対して幅方向L1へずれて押圧力を逃がすようにしているので、補強縦梁32および内側縦梁33または横梁31が変形したり歪んだりすることを防止することができる。
一方、本発明の実施の形態に係る水面清掃方法では、ラフテレーンクレーン10に、瓦礫等3と一緒に掴み取った水2を、掴んだ状態で外側に排水可能な水面清掃用クラムシェルバケット20を取り付け、水面2上に浮かぶ瓦礫等3を水面清掃用クラムシェルバケット20を用いて掴み上げ、水面清掃用クラムシェルバケット20の内部から排水された後の瓦礫等3をラフテレーンクレーン10で引き上げるようにしているので、従来のようにすくいかごですくい上げる作業と比較して、効率的に作業を行うことができる。
また、ラフテレーンクレーン10のクレーン性能としては、水面清掃用クラムシェルバケット20と瓦礫等3のみを引き上げるだけの定格を備えていればよく、掴み上げた水2を一緒に引き上げる場合と比較して、必要動力が小さくなる。そのため、小型のラフテレーンクレーン10を使用することができる。
さらに、ラフテレーンクレーン10の操縦者は、水面清掃用クラムシェルバケット20の上下動の操作のみを行うだけでよく、熟練した操縦技術を必要とせず、容易に操作することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る水面清掃装置およびこの水面清掃装置を用いた水面清掃方法について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。

例えば、本実施の形態では、貯水ダムの湖面2に堆積した瓦礫等3を除去することについて記載しているが、貯水ダムでの除去作業のみに限定されるものではない。例えば、河川の河口まで流れて堆積した瓦礫等3、或いは、海岸線に沿って打ち上げられて堆積した瓦礫等3を除去するために、本発明の水面清掃装置1、水面清掃用クラムシェルバケット20、および水面清掃方法を使用することもできる。
また、本実施の形態では、移動式クレーンとして公道を走行可能な移動性に優れたラフテレーンクレーン10を用いているが、これに限定されない。例えば、ラフテレーンクレーン10の代わりに、同様に公道を自由に走行可能なホイールクレーン、トラッククレーン、オールテレーンクレーン、車両積載型トラッククレーンなどを用いるようにしてもよい。
また、クレーンを1カ所で固定して作業を行う場合などには、ラフテレーンクレーン10の代わりに、公道を走行できないクローラー型クレーンを用いて水面清掃装置を構成することもできる。この場合、クローラー型クレーンは、輸送用のトラックなどによって作業場所に運搬されることになる。
さらに、移動式クレーン10と水面2との距離が近い場合(長いアームを必要としない場合)には、油圧でアームの屈曲を操作する、いわゆる「バックホー」のような移動式車両に水面清掃用クラムシェルバケット20を取り付けて使用することもできる。この場合には、本実施の形態で説明した油圧ユニット40を岸辺6に設けて作動油を供給する方法も使用できるが、その他に、移動式クレーン10に装備された油圧ユニットを用いて左右のバケット部23L、23Rの開閉を行うようにしてもよい。水面2までの距離が近いため、操縦者が瓦礫等3を目視で確認し易いためである。
このように、現場の立地状況などに合わせて、最適な移動式クレーン或いはバックホーを適宜選択して使用することができる。
さらには、移動式クレーンとして、地上を走行するものの他に、湖面を走行可能なクレーン船に水面清掃用クラムシェルバケット20を取り付けて使用することもできる。
これらの構成によっても、水面2上に浮かぶ瓦礫等3を効率よく除去することで、除去の作業期間を短縮することができる。
さらに、本実施の形態では、水面清掃用クラムシェルバケット20を縦梁(外枠30、補強縦梁32、内側縦梁33)と横梁(上梁29、横梁31)とで略格子状に組み合わせたもので構成しているが、瓦礫等3を掴んだ状態(水面清掃用クラムシェルバケット20を閉じた状態)でバケット内部の水を外部へ排水可能な構造であればよい。例えば、水面清掃用クラムシェルバケット20の幅方向の側端部に側部開口35を設けるようにするだけでも、この開口からバケット内部の水を外部へ排水可能に構成することができる。しかしながら、バケット内部の幅方向の中央部に位置する水が排水され難くなるので、排水の効率を良くするためにはバケット部23L、23Rを略格子状に組み合わせたものを使用する方が好ましい。
また、略格子状に組み合わせる構造の他に、土砂掘削用クラムシェルバケットを流用して、バケット部の全体または一部に、複数或いは1つの排水穴を穿設して、この穴から外部へ排水するようにしてもよい。すなわち、バケット内部の水を外部へ排水可能にする構造を具備したものは、すべて本発明の技術的思想の範囲に含まれる。
さらに、本実施の形態では、クラムシェルバケット20の縦梁(外枠30、補強縦梁32、内側縦梁33)および横梁(上梁29、横梁31)を略格子状に組み合わせているが、この略格子状としては、様々な態様で組み合わせることが考えられる。例えば、本実施の形状のように、矩形の格子穴34が形成されるようなものの他、複数の梁を斜めに組み合わせてひし形状の格子穴を形成したもの、或いは三角形状の格子穴を形成したものなども考えられる。これらのように変形した格子穴ができるように縦梁および横梁を配置して組み合わせたものも、「略格子状」に含まれるものとする。
1 水面清掃装置
2 湖面(水面)、水
3 瓦礫等
3a 流木
4 湖岸壁
4a 湖岸
5 高台
6 岸辺
10 ラフテレーンクレーン(移動式クレーン)
10a 車輪
10b アウトリガ
11 ブーム
12 ブームの先端
13 ワイヤーロープ
14 ホイストウインチ
15 運転席
16 フック
20 水面清掃用クラムシェルバケット
21 油圧シリンダ
22 シリンダロッド
23L 左側バケット部
23R 右側バケット部
24 開閉アーム
25a、25b 回動軸
26 開閉座部
27L、27R バケット部回動軸
28L、28R 上側支持梁
29 上梁
30 外枠
30a 縦梁の先端部
31 横梁
32 補強縦梁
33 内側縦梁
34 格子穴
35 側部開口
40 油圧ユニット
41 注油管
L1 バケット部の幅寸法
L2 掴み上げた瓦礫等の全長寸法
L3 水面清掃用クラムシェルバケットの左右寸法
L4 水面清掃用クラムシェルバケットの高さ寸法
S 下端部

Claims (6)

  1. 水面上に浮かぶ瓦礫等を除去するための水面清掃装置であって、
    移動式クレーン或いはバックホーに、左右のバケット部を開閉するための油圧シリンダを有し、前記瓦礫等と一緒に掴み取った水を、掴んだ状態で外側に排水可能な水面清掃用クラムシェルバケットを取り付け
    前記油圧シリンダに作動油を供給するための油圧ユニットを、前記移動式クレーン或いはバックホーよりも水面に近い岸辺に配置したことを特徴とする水面清掃装置。
  2. 前記バケット部の幅方向における側端部が開口していることを特徴とする請求項1に記載の水面清掃装置。
  3. 前記水面清掃用クラムシェルバケットの左右に開閉するバケット部が複数の縦梁および横梁によって構成され、これらの縦梁および横梁を略格子状に組み合わせて形成された格子穴から前記水を排水することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水面清掃装置。
  4. 掴み上げた前記瓦礫等の重量などによって前記縦梁に押圧力が作用したときに、前記縦梁が前記横梁に対して幅方向へずれて前記押圧力を逃がすように構成したことを特徴とする請求項3に記載の水面清掃装置。
  5. 前記移動式クレーン或いはバックホーは、公道を自走可能なホイールクレーン、トラッククレーン、ラフテレーンクレーン、オールテレーンクレーン、または車両積載型トラッククレーンであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の水面清掃装置。
  6. 水面上に浮かぶ瓦礫等を除去するための水面清掃方法であって、
    移動式クレーン或いはバックホーに、左右のバケット部を開閉するための油圧シリンダを有し、前記瓦礫等と一緒に掴み取った水を、掴んだ状態で外側に排水可能な水面清掃用クラムシェルバケットを取り付け、前記油圧シリンダに作動油を供給する油圧ユニットを前記移動式クレーン或いはバックホーよりも水面に近い岸辺に配置した水面清掃装置を用いて、
    前記水面上に浮かぶ前記瓦礫等を前記水面清掃用クラムシェルバケットを用いて油圧操作によって掴み取り
    掴んだ状態で前記水面清掃用クラムシェルバケットの内部から排水された後の前記瓦礫等を前記移動式クレーン或いはバックホーで引き上げることを特徴とする水面清掃方法。
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