JP5056246B2 - 射出成形装置 - Google Patents

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本発明は、金型を用いて光学部品等を成形するための射出成形装置に関する。
射出成形機として、固定盤と可動盤との間に固定金型と移動金型とを挟持して型締めを行うものが存在する(例えば特許文献1参照)。この種の射出成形機は、可動盤を進退させるためのトグル機構を備え、トグル機構の動作によって固定盤及び可動盤を締め付けて両金型の型締めを行う。
特開平7−68610号公報
上記のような射出成形装置では、固定盤や可動盤が加熱され、それに伴って固定盤や可動盤を支持している支持部材に熱膨縮が生じる。このような熱膨縮によって、固定盤と可動盤との位置ずれが起こり、成形品の性能に重大な影響を及ぼす場合がある。 例えば高精度レンズの成形においては、固定金型と移動金型とを数μm以下の精度で位置合わせする必要があるが、固定盤や可動盤の位置ずれによって光学転写面間の位置精度が確保できなくなり、成形不良が発生する。
また、上記のような射出成形装置では、型締め盤がタイバーや型締め機構を介して可動盤に連結されている。このような射出成形装置では、型締め盤の支持部材の熱膨縮によって、可動盤や固定盤の位置ずれが誘発され、成形不良が発生する原因となる。
ここで、環境温度の制御によって、上述のような支持部材の熱膨縮の影響を低減できるが、通常の射出成形では金型を高温に加熱するので、金型からの輻射熱や熱伝導によって固定盤・可動盤の温度延いては型締め盤の温度が不可避的に上昇し、さらには支持部材の温度が上昇することは避けがたい問題である。
そこで、本発明は、固定盤、可動盤等の位置ずれを防止して高精度の成形品を成形することができる射出成形装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る射出成形装置は、金型を支持するダイプレートと、ダイプレートを支持する支持部材と備える射出成形装置であって、ダイプレート用の支持部材は、ダイプレートよりも線膨張率の低い材料で形成されていることを特徴とする。また、射出成形装置は、ダイプレートと協働して型締めを可能にする型締め盤と、型締め盤を支持する支持部材とをさらに備え、型締め盤用の支持部材が、型締め盤よりも線膨張率の低い材料で形成されることを特徴とする。ここで、ダイプレートとは、可動盤や固定盤を意味する。
上記射出成形装置では、ダイプレート用の支持部材がダイプレートよりも線膨張率の低い材料で形成されているので、支持部材の熱膨縮に起因するダイプレートの位置の変動を抑えることができる。これにより、金型の位置ずれが生じることを防止でき、高精度の成形品を成形することができる。また、型締め盤用の支持部材が型締め盤よりも線膨張率の低い材料で形成されているので、支持部材の熱膨縮に起因する型締め盤の位置の変動を抑えることができ、金型の位置ずれを防止して高精度の成形品を成形することができる。
本発明の具体的な態様では、支持部材の線膨張率が、7ppm/K以下であることを特徴とする。
本発明のさらに別の態様では、支持部材の材料が、インバーであることを特徴とする。インバー材は、鋳鉄等に比較して低い線膨張率を示し耐食性を有する。
本発明のさらに別の態様では、支持部材の温度を調節するための温度調節機構をさらに備えることを特徴とする。この場合、支持部材の温度を管理することができ、支持部材の熱膨縮を抑えることができる。
本発明のさらに別の態様では、ダイプレートとダイプレート用の支持部材との間と、型締め盤と型締め盤用の支持部材との間の少なくとも一方に、断熱部材を設けたことを特徴とする。この場合、ダイプレートや型締め盤の熱が支持部材に伝達されることを抑えることができ、支持部材の熱膨縮を低減することができる。
本発明のさらに別の態様では、支持部材の表面に断熱層を設けたことを特徴とする。この場合、ダイプレート等からの熱伝導や熱輻射を抑えて支持部材の温度上昇を防止できるので、ダイプレートの位置変動を低減することができる。
本発明のさらに別の態様では、ダイプレート用の支持部材が、並行する2以上のリニアガイドに支持される台座部材上に設けられていることを特徴とする。この場合、型締めによって支持部材が大きな力を受けても、共通の台座部材が介在することによってリニアガイドに不均一な力が作用することを防止できるので、リニアガイドの動作を滑らかなものとできる。
本発明のさらに別の態様では、台座部材が、ダイプレートよりも線膨張率の低い材料で形成されていることを特徴とする。この場合、台座部材の熱膨縮に起因するダイプレートの位置の変動を抑えることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る射出成形装置について、図1、図2等を参照しつつ具体的に説明する。なお、図1及び図2は、本実施形態の射出成形装置の構造を概念的に説明する斜視図である。
本実施形態の射出成形装置100は、射出成形機10と、温度調節装置40と、制御装置50とを備える。射出成形機10は、射出成形を行って成形品を作製する部分であり、温度調節装置40は、射出成形機10の金型61,62その他の部分の温度を調節するための部分であり、制御装置50は、射出成形機10や温度調節装置40の動作状態を制御・管理するための部分である。ここで、射出成形装置100は、型開き及び型閉じが横方向となっている。
射出成形機10は、固定盤11と、可動盤12と、型締め盤13と、開閉駆動装置15と、射出装置16とを備える。射出成形機10は、固定盤11と可動盤12との間に第1の金型である固定金型61と第2の金型である可動金型62とを挟持して両金型61,62を型締めすることにより成形を可能にする。
固定盤11は、第1のダイプレートであり、一対の支持部材21,21によって支持フレーム14の中央側上面に固定されている。両支持部材21,21は、板状の部材であり、固定盤11の側面11bに固定されて上下に延びており、下端部21bにおいて、支持フレーム14上に例えばボルト締めによって固定されている。固定盤11の内側面11cは、固定金型61を着脱可能に支持しており、可動盤12の内側面12cに対向している。固定盤11は、タイバー19a,19bを介して型締め盤13に固定されており、成形時の型締め(すなわちロックアップ)の圧力に耐え得るようになっている。
なお、固定盤11は、鋳鉄で形成され、固定盤用の支持部材21は、インバー、スーパーインバー、及びステンレスインバーのいずれかの材料で形成されている。ここで、鋳鉄は、珪素を含む高炭素鉄であり、その線膨張率は、室温で通常10[ppm/K]程度である。また、インバー材とは、Feと、Niとを少なくとも含む合金であって、具体的には34〜36原子%程度のNiと、残りのFeとをそれぞれ含む鉄合金であり、その線膨張率は、室温で通常1.2〜1.5[ppm/K]以下である。また、スーパーインバー材とは、Niと、Coと、Feとを少なくとも含む合金であって、具体的には30〜33原子%のNiと、4〜6原子%のCoと、残りのFeとを含む鉄合金であり、その線膨張係数が室温で通常〜1[ppm/K]程度である。また、ステンレスインバーとは、Coと、Crと、Feとを少なくとも含む合金材料であって、例えば54原子%のCoと、9.5原子%のCrと、残りのFeとを含む鉄合金であり、その線膨張係数が室温で通常〜0.1[ppm/K]程度である。つまり、固定盤11は、比較的低線膨張率の材料で形成されているが、支持部材21は、さらに低線膨張率の材料で形成されている。このように、支持部材21を低線膨張材料で形成することにより、支持部材21の熱膨縮に起因する固定盤11の位置変動を抑えることができ、固定金型61の位置ずれを低減できる。
図3は、支持部材21の構造を説明する斜視図である。支持部材21の内部には、温度調節用の媒体を循環させるために循環流路21pが形成されている。循環流路21pのポートPOには、温度調節装置40から延びる配管PS1が接続される(図1参照)。循環流路21pに温度調節装置40からの温度調節用の媒体を供給して循環させることで、支持部材21を所望の温度に保つことができる。つまり、固定盤11からの熱が支持部材21に伝達されて支持部材21が加熱されることを防止できるので、支持部材21の熱膨縮を低減することができる。さらに、支持フレーム14に熱が伝わることも防止できる。なお、支持部材21の下端部21bには、支持部材21を支持フレーム14に固定するためのボルト孔21dが形成されている。
図1等に戻って、上側タイバー19aと下側タイバー19bとは、それぞれ固定盤11と型締め盤13との間に架設されている。上側タイバー19aと下側タイバー19bとは、実際には2本ずつあり、固定盤11及び型締め盤13の四隅に支持されて、互いに平行に延びている。可動盤12の四隅には、タイバー19a,19bを貫通させるための貫通孔が形成されており、可動盤12は、タイバー19a,19bに対して摺動可能である。
可動盤12は、第2のダイプレートであり、後述する一対のリニアガイド15a,15bによって固定盤11に対して進退移動可能に支持されている。具体的に説明すると、可動盤12は、一対の支持部材22,22によって板状の台座部材25上に固定されている。両支持部材22,22は、板状の部材であり、可動盤12の側面12bに固定されて上下に延びており、下端部22bにおいて、台座部材25上に例えばボルト締めによって固定されている。台座部材25は、両リニアガイド15a,15bに掛け渡されており、両支持部材22,22を支持した状態でZ方向に並進移動可能になっている。両支持部材22,22に支持された可動盤12の内側面12cは、固定盤11の内側面11cに対向しており、可動金型62を着脱可能に支持している。
なお、可動盤12は、鋳鉄で形成され、可動盤用の支持部材22は、インバーで形成されている。さらに、支持部材22を支持する台座部材25も、インバーで形成されている。つまり、可動盤12は、比較的低線膨張率の材料で形成されているが、支持部材22や台座部材25は、さらに低線膨張率の材料で形成されている。このように、支持部材22等を低線膨張材料で形成することにより、支持部材22等の熱膨縮に起因する可動盤12の位置変動を抑えることができ、可動金型62の位置ずれを低減できる。
支持部材22の構造は、固定盤11用の支持部材21と同様であり、内部には、温度調節用の媒体を循環させる循環流路が形成されている。このような循環流路に温度調節装置40からの配管PS1を介して温度調節用の媒体を供給して循環させることで、支持部材22を所望の温度に保つことができ、可動盤12からの熱が支持部材22に伝達されて支持部材22が多少であっても加熱されることを防止できる。
型締め盤13は、一対の支持部材23,23によって支持フレーム14の中央側上面に固定されている。両支持部材23,23は、板状の部材であり、型締め盤13の側面13bに固定されて上下に延びており、下端部23bにおいて、支持フレーム14上に例えばボルト締めによって固定されている。型締め盤13は、型締めに際して、開閉駆動装置15の動力伝達部15dを介して可動盤12をその背後から支持する。
なお、型締め盤13は、鋳鉄で形成され、型締め用の支持部材23は、インバーで形成されている。つまり、型締め盤13は、比較的低線膨張率の材料で形成されているが、支持部材23は、さらに低線膨張率の材料で形成されている。このように、支持部材23を低線膨張材料で形成することにより、支持部材23の熱膨縮に起因する型締め盤13の位置変動を抑えることができ、タイバー19a,19b等を介して金型61,62間に相対的な位置ずれが生じることを防止できる。
支持部材23の構造は、固定盤11用の支持部材21と同様であり、内部には、温度調節用の媒体を循環させる循環流路が形成されている。このような循環流路に温度調節装置40からの配管PS1を介して温度調節用の媒体を供給して循環させることで、支持部材23を所望の温度に保つことができ、型締め盤123らの熱が支持部材23に伝達されて支持部材23が多少であっても加熱されることを防止できる。
開閉駆動装置15は、2条のリニアガイド15a,15bと、動力伝達部15dと、アクチュエータ15eとを備える。両リニアガイド15a,15bは、支持フレーム14上であって可動盤12の直下に設けられており、台座部材25及び支持部材22,22を介して可動盤12を支持するとともに、可動盤12の固定盤11に対する進退方向すなわちZ方向に関する滑らかな往復移動を可能にしている。動力伝達部15dは、トグルリンク等で構成され、アクチュエータ15eからの駆動力を受けて伸縮する。これにより、型締め盤13に対して可動盤12が近接したり離間したり自在に変位し、結果的に、可動盤12と固定盤11とを互いに近接するように締め付けることができる。
以上の開閉駆動装置15により、固定盤11と可動盤12とに挟まれた固定金型61と可動金型62とを型閉じすることができ、或いは、可動盤12と固定盤11とを互いに離間させてこれらに挟まれた固定金型61と可動金型62とを型開きすることができる。さらに、型閉じに際しては、アクチュエータ15eの駆動によって可動盤12を固定盤11側に極めて大きな圧力で押し付けることができ、固定金型61と可動金型62とを十分な力で型締めすることができる。
なお、開閉駆動装置15を構成する2条のリニアガイド15a,15bに掛け渡すように台座部材25を設け、台座部材25上に一対の支持部材22,22を固定しているので、型締めによって両支持部材22,22が大きな力を受けても、リニアガイド15a,15bに不均一な力が作用することを防止できる。つまり、各支持部材22,22を各リニアガイド15a,15bによって個別に支持した場合、可動盤12に撓みが発生するような力が作用しときは、両リニアガイド15a,15bに互いに反対回転方向の力が加わり、リニアガイド15a,15bによる可動盤12の滑らかな移動が妨げられる可能性がある。一方、台座部材25によって支持部材22,22を一括して支持した場合、リニアガイド15a,15bに対するこのようなヨーイング負荷を低減でき、可動盤12の滑らかな進退動作延いては滑らかな型締め動作を確保することができる。
射出装置16は、シリンダ16a、スクリュ駆動部16c等を備え、射出端16dから温度制御された状態で溶融樹脂を吐出することができる。射出装置16は、シリンダ16aの射出端16dを固定盤11等に対して分離可能に接続することができ、固定盤11に設けた開口11oを介して、固定金型61と可動金型62とを型締めした状態で形成されるキャビティ中に、固定金型61側から溶融樹脂を所望のタイミングで供給することができる。成型用の溶融樹脂は、例えば熱硬化型の樹脂等を含むエネルギー硬化型樹脂とすることができる。
温度調節装置40は、固定盤11、可動盤12、支持部材21,22,23等に対して温度調節用の媒体を供給する。これにより、固定盤11や可動盤12や金型61,62を所望の温度に調整することができ、さらに、支持部材21,22,23が加熱することを防止できる。なお、この温度調節装置40と、配管PS1と、支持部材21,22,23中の循環流路21pとは、支持部材21,22,23の温度を調節するための温度調節機構となっている。
まず、固定盤11及び可動盤12の温度調節については、例えば固定盤11のうち固定金型61を支持する部分と、可動盤12のうち可動金型62を支持する部分とに形成されたジャケット又は循環路(不図示)に対して、温度調節装置40からの温度調節用の媒体を供給する。温度調節装置40で温度が調節された水や油等の媒体を必要な流量で固定盤11及び可動盤12中の循環路に供給することにより、固定金型61と可動金型62とを必要な温度に調整することができ、固定金型61と可動金型62との間に形成されたキャビティ中に射出された透明樹脂を所望の熱工程で硬化させることができる。あるいは、固定盤11及び可動盤12の温度上昇を防止することができ、射出成形機10の精密で安定した動作を確保することができる。
次に、支持部材21,22,23の温度調節については、例えば各支持部材21,22,23内に形成された循環流路21pに対して、温度調節装置40からの温度調節用の媒体を供給する。温度調節装置40で温度が調節された水や油等の媒体を必要な流量で循環流路21pに供給することにより、各支持部材21,22,23を必要な温度に調整することができる。つまり、固定盤11、可動盤12、及び型締め盤13の温度上昇等に伴って支持部材21,22,23の温度が上昇することを防止でき、支持部材21,22,23の熱膨縮を抑えることができ、固定盤11、可動盤12、及び型締め盤13の位置を精密に保つことができる。
制御装置50は、射出成形機10を構成する開閉駆動装置15や射出装置16の動作状態を制御しており、温度調節装置40の動作状態を制御している。これにより、温度管理された状態下、必要なタイミングで成形動作を行うことができる。
図4は、図3等に示す支持部材21の変形例を説明する図である。この場合、固定盤11は、断熱板127を挟んで支持部材21に固定されている。断熱板127は、それ自身が低熱伝導性の素材からなる断熱部材であり、固定盤11及び支持部材21に比べて熱伝導率が低くなっている。断熱板127は、セラミックス系、チタン系等の低熱伝導性の材料で形成される。このように、固定盤11と支持部材21との間に断熱板127を介在させることにより、固定盤11から支持部材21への熱流出を阻止できるので、支持部材21の熱膨縮に起因する固定盤11の位置変動を抑えることができ、固定金型61の位置ずれを低減できる。
なお、固定盤11と支持部材21との間に限らず、可動盤12と支持部材22との間にも断熱板127を介在させることができ、支持部材22の熱膨縮に起因する可動盤12の位置変動を抑えることができ、可動金型62の位置ずれを低減できる。さらに、型締め盤13と支持部材23との間にも断熱板127を介在させることができ、支持部材23の熱膨縮に起因する型締め盤13の位置変動を抑えることができ、金型61,62の相対的位置ずれを低減できる。
図5は、図3等に示す支持部材21の別の変形例を説明する図である。この場合、支持部材21の表面に断熱層227を設けている。断熱層227は、低熱伝導性のコーティングによって形成されたものであり、固定盤11及び支持部材21に比べて熱伝導率が低くなっている。断熱層227は、チタン系等の低熱伝導性の材料で形成される。なお、断熱層227は、発砲ウレタンやガラスウール等の断熱材の巻き付けによって形成することもできる。このように、支持部材21を断熱層227で被覆することにより、固定盤11からの熱伝導や金型61,62からの熱輻射を抑えて支持部材21の温度上昇を防止できるので、固定盤11の位置変動を低減することができ、固定金型61の位置ずれを低減できる。
なお、固定盤11用の支持部材21との間に限らず、可動盤12用の支持部材22も断熱層227で被覆することができ、支持部材22の熱膨縮に起因する可動盤12の位置変動を抑えることができる。さらに、型締め盤13用の支持部材23も断熱層227で被覆することができ、支持部材23の熱膨縮に起因する型締め盤13の位置変動を抑えることができる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、リニアガイド15a,15bに掛け渡された台座部材25上に一対の支持部材22,22を固定しているが、台座部材25と支持部材22,22とを一体化することもできる。
また、固定盤11を支持する支持部材21は、2つに限らず、1つ又は3つ以上とすることができる。同様に、可動盤12を支持する支持部材22も、2つに限らず、1つ又は3つ以上とすることができ、型締め盤13を支持する支持部材23も、2つに限らず、1つ又は3つ以上とすることができる。
本実施形態の射出成形装置の構造を概念的に説明する斜め横方向からの斜視図である。 図1の射出成形装置のうち射出成形機の構造を概念的に説明する斜め上方向からの斜視図である。 支持部材の構造を説明する斜視図である。 図3等に示す支持部材の変形例を説明する図である。 図3等に示す支持部材の別の変形例を説明する図である。
符号の説明
10…射出成形機、 11…固定盤、 11b…側面、 11c…内側面、 12…可動盤、 12b…側面、 12c…内側面、 13…型締め盤、 13b…側面、 14…支持フレーム、 15…開閉駆動装置、 15a,15b…リニアガイド、 15d…動力伝達部、 15e…アクチュエータ、 16…射出装置、 16a…シリンダ、 16c…スクリュ駆動部、 16d…射出端、 19a…上側タイバー、 19b…下側タイバー、 21,22,23…支持部材、 21p…循環流路、 25…台座部材、 40…温度調節装置、 50…制御装置、 61…固定金型、 62…可動金型、 100…射出成形装置、 127…断熱板、 227…断熱層、 PS1…配管

Claims (8)

  1. 金型を支持するダイプレートと、前記ダイプレートを支持する支持部材と備える射出成形装置であって、
    前記ダイプレート用の前記支持部材は、前記ダイプレートよりも線膨張率の低い材料で形成され
    前記ダイプレートと協働して型締めを可能にする型締め盤と、前記型締め盤を支持する支持部材とをさらに備え、
    前記型締め盤用の前記支持部材は、前記型締め盤よりも線膨張率の低い材料で形成されていることを特徴とする射出成形装置。
  2. 前記支持部材の線膨張率は、7ppm/K以下であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形装置。
  3. 前記支持部材の材料は、インバー、スーパーインバー、又はステンレスインバーであることを特徴とする請求項1に記載の射出成形装置。
  4. 前記支持部材の温度を調節するための温度調節機構をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の射出成形装置。
  5. 前記ダイプレートと前記ダイプレート用の前記支持部材との間と、前記型締め盤と前記型締め盤用の前記支持部材との間の少なくとも一方に、断熱部材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の射出成形装置。
  6. 前記支持部材の表面に断熱層を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の射出成形装置。
  7. 前記ダイプレート用の前記支持部材は、並行する2以上のリニアガイドに支持される台座部材上に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の射出成形装置。
  8. 前記台座部材は、前記ダイプレートよりも線膨張率の低い材料で形成されていることを特徴とする請求項7に記載の射出成形装置。
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