JP4169353B2 - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可動盤の熱変形防止手段を備えた射出成形機の型締装置に関するものである。
通常の横型の型締装置は、タイバーにより連結して機台上に対設した固定盤及び圧受盤と、タイバーに挿通して両盤間に進退自在に設けた可動盤と、可動盤と圧受盤とにわたり設けた型締手段と、機台上に設置した可動盤のガイド手段とからなる。このような型締装置では、型締手段により可動盤を前進移動して金型を強力型締した場合、または射出装置が固定盤に取付けた金型にノズルタッチした場合などに、可動盤や固定盤が型締力や射出圧力によって歪んだり撓んだりすることが知られている。
これの防止手段として、固定ダイプレート(固定盤)とシリンダサポートの両方を、成形機本体フレームに立設した支持脚に、盤体両側の上下方向の中心部を支持して固定し、これにより固定盤の変形歪みを上下対称となして均一化し、固定盤と可動ダイプレート(可動盤)の平行度を確保している。
また可動プラテン(可動盤)のトグル機構を連結した後方両側に、プラテンサポート材をタイバーに挿通して設け、そのプラテンサポート材を可動プラテンに連結するとともに、機台フレーム上のガイドレールにより支持して、該プラテンサポート材によりタイバーを支え、可動盤の荷重によるタイバーの撓みが原因となる可動盤の高さ位置の変動を防止しているものもある。
また可動盤をトグル機構による型締手段では、可動盤を上下位置にて加圧しているので、可動盤と固定盤に取付けた金型の型締を行うと、可動盤の上下が固定盤側に撓み、またタイバーによる引張力によって固定盤が可動盤側に撓み易く、金型に対する型締力が撓みにより減少するので、この撓みによる型締力の減少を4角錐台形の支持機構の天面に可動盤を取付け、その支持機構により可動盤の中央の金型に型締力が集中するようにしているものがある。
また移動ダイプレートの四隅のタイバー挿通部位を切欠部に形成して、移動ダイプレートをタイバーに懸架することなく、移動ダイプレートを下部に設けたローラと下部両側に設けた案内ローラとにより支持し、ダイプレート下部の調整ブロックにより、移動ダイプレートの進退動作における垂直方向と水平方向を規制可能としているものもある。
特開平9−225982号公報 特開2003−266503号公報 特開平8−258103号公報 特開昭64−69320号公報
しかしながら、前記従来の技術手段は、固定盤が受ける外力による盤体変形の防止や、荷重によるタイバーの撓みの防止、方向規制などにあって、そこには金型に射出充填された溶融樹脂による金型からの伝熱により、可動盤や固定盤が熱膨張して変形することについての防止策は講じられていない。
周知のように、金型からの伝熱により盤体は熱膨張する。伝熱は金型を取付けた盤体中央よりも、タイバーを挿通した盤体隅部が必然的に低くなる。これは伝熱距離差とその間の盤面からの放熱とによるもので、隅部ではタイバーへの伝熱による熱量の減少も生ずる。しかし、可動盤の盤体を四隅部に挿通したタイバーだけで支持して、盤体中央を型締ラムに連結した直圧式型締装置では、盤体が中央の型締ラムと四隅のタイバーとにより均等に拘束された状態にあるので、盤体における熱膨張も盤体周囲へと均等に行われて、歪みや撓みが生じ難い。
したがって、直圧式型締装置でタイバーのみによる可動盤の支持では、金型からの伝熱による盤体の熱変形は、外力の影響による変形よりも僅かであるので、金型と盤体の間に断熱板を介在させて伝熱を抑制しておけば充分とされていた。
しかし、成形精度の向上を目的として、タイバーの撓みによる可動盤の高さ位置の変動を防止するために、ガイド部材により下部を機台側に支持した可動盤では、金型からの熱がガイド部材を介して機台側に伝熱するので、下部における温度が他よりも低くなる。これにより盤全体における温度分布に差が生じ、その温度差から熱膨張にも差が生ずるようになる。またガイド部材による拘束によって盤体における下方向への熱膨張が困難となり、上下方向の熱膨張にも差が生ずるようになる。これは下部を機台側に止着した固定盤においても可動盤ほどではないが生ずる現象である。
この伝熱による熱膨張の影響は、固定盤では前記従来技術と同様に盤体両側の上下方向の中心部を支持すれば、熱膨張が上下方向に均等に生ずるようになるので解決されるが、可動盤ではこれまで解決され難く、盤体上部に歪みや撓みなどによる傾きや反りが発生する。これにより盤体の金型取付け部位が上側に変位して、固定盤側の金型と可動盤側の金型との型閉位置にずれが起こり、金型相互が干渉し合って型閉に不具合が生ずる。また金型相互に僅かでもずれが生ずると適正な嵌合が行えず、型締力やノズルタッチ力により金型が損傷することが多い。
トグル式型締装置でも、ガイド部材による支持を可動盤を背面側に連結したプラテンサポート材により行っている前記従来技術では、実質的な可動盤の拘束はタイバーを挿通した四隅部だけなので、伝熱による盤体の歪みや反は生じ難い。しかし、左右のプラテンサポート材が別体で一体化されておらず。個々に可動盤の背面に部分連結していることから、可動盤の進退移動に伴い連結部位に集中する引張力及び圧縮力が、タイバーに挿通した両端を支点とする曲げ応力となってプラテンサポート材に作用する。この曲げ応力は左右均等に作用することはなく、これによりプラテンサポート材によるタイバーの支持にも僅かではあるが高低差が生ずるようになる、これが長期の使用によりタイバーの噛りの原因となって、可動盤の円滑な摺動の妨げとなり、タイバーの消耗ともなるという課題を有する。
本発明は、前記可動盤や固定盤における金型からの伝熱による熱変形を減少するために考えられたものであって、その目的は、可動盤又は可動盤と固定盤の支持を盤体両側で行うことにより、金型からの伝熱による盤体の熱膨張を均等に行えるようにして、これまでよりも型締精度が向上した射出成形機の型締装置を提供することにある。
前記目的による本発明は、タイバーにより連結して機台上に対設した固定盤及び圧受盤と、両盤間に進退自在に設けた可動盤と、その可動盤と圧受盤とにわたり設けた油圧シリンダ又はトグル機構の型締手段と、可動盤の支持を兼ねるガイド手段とからなる横型の型締装置において、前記ガイド手段を、可動盤の操作側と反操作側に平行に設置し、そのガイド手段のガイド部を盤体両側に高低差をつけて配設してなるというものであり、前記可動盤の盤体両側のガイド部を、可動盤の操作側は低く反操作側は高く、前記可動盤の盤体両側のガイド部を、盤体中心を通る線上に対設してなる、というものである。
また本発明は、前記ガイド手段を、機台上に固設した台座と、その台座上のタイバー方向に長いリニアガイドレールと、そのリニアガイドレールに摺動自在に嵌合したリニアガイド部材とから構成し、そのリニアガイドレールとリニアガイド部材とにより前記ガイド部を構成して、該ガイド部を可動盤の盤体側面に突設した支承部に取付けてなる、というものである。
また本発明は、前記可動盤を、型取付盤と、その型取付盤の圧受盤側の背面に一体的に連結した型締盤とから構成し、その型締盤を前記タイバーに挿通して圧受盤側の前記型締手段と連結する一方、型取付盤を可動盤の操作側と反操作側に設置した前記ガイド手段により支持してなり、また型取付盤と型締盤を、盤体中央に部分的に介在させた型締力伝達部材を介して一体的に連結してなるというものである。
また本発明は、前記可動盤を型締盤と共に構成する型取付盤の隅部のタイバー挿通孔を、タイバーよりも大径に形成し、その型取付盤と型締盤の両方をタイバーに挿通して、型取付盤の盤内のタイバー周囲に熱膨張間隙を設けるか、又は可動盤を構成する型締盤を前記タイバーに挿通し、かつ型取付盤のタイバーが位置する隅部を切欠部に形成してタイバーとの間に熱膨張間隙を設けてなるというものである。
また本発明は、前記固定盤を、機台上に立設した台座の操作側と反操作側の支柱に、固定盤両側の上下中心部を固定して、該台座に垂直に設置してなるというものであり、前記可動盤と固定盤は、盤内に媒体流路を有し、その媒体流路を流通する媒体により、可動盤と固定盤の温度調節を可能に構成してなる、というものである。また前記型取付盤と型締盤とからなる可動盤は、型取付盤の盤体内に媒体流路を有し、その媒体流路を流通する媒体により、型取付盤の温度調節を可能に構成してなる、というものである。
前記構成では、ガイド手段を可動盤の操作側と反操作側に設置し、そのガイド手段のガイド部により盤体両側を支えているので、金型からの伝熱による盤体の熱膨張が盤体中心に四方に均等に生ずるようになり、熱膨張の差から生ずる盤体上部の反りがなくなり、反りによる盤体中心の位置ズレも発生しなくなる。この結果、長期にわたる使用でも金型の型閉精度を保つことができるので、金型の噛りが防止され、成形不良も減少するようになる。また型締力を受けた際の変形も盤体中心に対して対称に出現するため、可動盤の歪みが抑制されるので、熱変形と外力による変形の両方を同時に防止することができる。
またガイド手段のガイド部を、可動盤の操作側は低く反操作側は高く、盤体両側のガイド部に高低差をつけて配設したことにより、金型取付やオペレータなどの様々な作業に必要なスペースが操作側に確保でき、これにより下部以外の個所に可動盤のガイド手段が配置されていても作業の障害とならず、従来と同様に諸作業を行うことができる。
また可動盤を、型取付盤と、その型取付盤の圧受盤側の背面に一体的に連結した型締盤とから構成し、その型締盤と圧受盤とにわたり型締手段を設け、型取付盤と型締盤を盤体中央に部分的に介在させた型締力伝達部材を介して一体的に連結して構成したので、型締盤が型締手段から型締力を受けて歪んだ場合でも、その歪みは両盤間の間隙により吸収されて型取付盤に及ばず、したがって、型取付盤における熱変形と型締力による変形の抑制効果が一段と向上するようになる。また型締力は型締盤の歪み発生の有無に関係なく、常に盤体中央の型締力伝達部材を介して型取付盤の中央部に伝達されるので、型取付盤に対する型締力が偏荷重とならず、偏荷重による金型相互のずれも起こらなくなる。
また型取付盤が受ける金型からの伝熱も、型取付盤の盤内のタイバー周囲に熱膨張間隙を設けるか、又はタイバーが位置する隅部を切欠部に形成してタイバーとの間に熱膨張間隙を設けることによって、隅部にタイバーがあっても型取付盤の熱膨張はタイバーによる抑制を受けることなく、盤体四方に自由に生ずるようになるので、不均衡な熱膨張による反りの発生がさらに確実に防止される。
さらに固定盤も、機台上に立設した台座の操作側と反操作側の支柱に、固定盤両側の上下中心部を固定して、該台座に垂直に設置したことにより、可動盤と同様に固定盤における熱変形も減少し、熱変形による四隅のタイバーへの影響も小さなものとなるので、固定盤の熱変形による金型の位置ずれも防止される。また可動盤と固定盤の盤内に設けた媒体流路に媒体を流通させて、その媒体により可動盤と固定盤の温度調節して伝熱を制御できるようにしたので、その熱制御により盤体の熱変形による歪み又は撓みが小さくなることから、前記ガイド手段の配置と相俟って、熱変形の防止がさらに確実なものとなる。
図中1は固定盤、2は圧受盤で、盤面が正方形の盤体の四隅をタイバー3,3により互いに連結して機台4の上に立設してある。5は固定盤1と圧受盤2の間に進退自在に設けた可動盤で、四隅をタイバー3,3に挿通した型締盤51と、型締盤51の前面に設けた型取付盤52の二部材からなり、その型締盤51と圧受盤2との間に、上下一対のトグルリンク61,61を備えた型締用のトグル機構6が、該トグルリンク61,61を圧受盤2と型締盤51の上下位置にそれぞれ連結して設けてある。
前記型締盤51と型取付盤52は、中央部を型締力伝達部材53により一体的に連結して可動盤5を構成しており、その型取付盤52の盤体の四隅部にタイバー3,3が挿通してある。タイバー挿通孔はタイバー3よりも大径に形成されていて、タイバー3の周囲に熱膨張間隙3aが生ずるようにしてある。この熱膨張間隙3aは、図7に示すように、型取付盤52のタイバー3が位置する隅部を切欠部56に形成して設けることもできる。この熱膨張間隙3aによって型取付盤52はタイバー3,3に支持されず、可動盤5のタイバー3,3による挿通支持は型締盤51においてのみ行われるようにしてある。
前記固定盤1は、図3に示すように、盤内に媒体流路11を有し、その媒体流路11を流通する媒体により盤体の温度調節ができるようにしてある。この固定盤1は盤体の水平中心線S1 −S1 が通る両側の上下中心部を、機台上に立設した固定盤台座7に支持して垂直に設置してある。
固定盤台座7は、少なくとも固定盤1と同一肉厚で横長の座板71の両側に、固定盤1の両側部を支える支柱72,72を、固定盤1の盤幅を空けて対設した盤面形状がU状形のものからなる。支柱72,72の上端は固定盤1の中心部を支える高さ位置にあって、その上端に固定盤1の操作側(図では左側)と反操作側(右側)の側面の上下中心部に突設した支承部12,12を載置固定して、固定盤1を支柱内側の座板71上に膨張間隙を空けて支持している。
また座板71の操作側と反操作側の両端内側には、図5に示すように、前記可動盤5のガイド台座8,8が、支持柱72,72と直角に、かつ機台長手方向に平行に一体形成してあり、そのガイド台座8,8と共に固定盤台座7が、ベースプレート9を介して機台上面に垂直に固設してある。
前記ガイド台座8,8の高さは、いずれも下部のタイバー位置を超えることはなく、それらのガイド台座8,8の上に、通常に使用されているリニアガイド機構を設置して、可動盤1の支持を兼ねるガイド手段を構成している。
リニアガイド機構は、図6に示すように、リニアガイドレール81と、そのレールの両隅部の上面と側面とに切設した長手方向の溝内を循環移動する多数のボール81aと、そのボール81aを介してリニアガイドレール81に摺動自在に嵌合したリニアガイド部材82とからなり、その両方によるガイド部を、操作側はガイド台座8の上面にレールを直接敷設して低く、反操作側は台座上面に載置固定したフレームによる敷設台83の上面にレールを敷設して高く、かつ可動盤5との間に熱膨張スペースを空けて、型取付盤52の盤体中心を通る線S2 −S2 上に対設してある。なお、リニアガイド機構は図示のものに限定されず、他の構造のものであってもよい。
前記可動盤5の型締盤51と型取付盤52は盤面が正方形の盤体からなり、型取付盤52の盤内には、固定盤1と同様に盤内に媒体流路55を有し、その媒体流路55を流通する媒体により盤体の温度調節ができるようにしてある。また両盤の間には中央部に介在した前記型締力伝達部材53により間隙が設けてある。この間隙は型締盤51が型締力により歪んで、型締盤51の上下部が型取付盤側に反っても、その反りが型取付盤52に及ばない横幅からなり、その横幅は型締力伝達部材53の厚さを変えることで任意に設定することができる。
また型取付盤52の操作側と反操作側の側面には、前後に長い支承部54,54が突設してある。この支承部54,54は操作側では下位のタイバー近傍の低い位置に、反操作側では上位のタイバー近傍の高い位置に設けてある。
図7に示す隅部が切欠部56に形成された型取付盤52では、切欠部56の上縁又は下縁に延長して突設してある。支承部54の下面には前記リニアガイド部材82,82が、ピン止めやボルト止めなどの手段により一体に取り付けてある。このリニアガイド部材82とリニアガイドレール81とにより、型取付盤52が機台上のガイド台座8,8に支持されて、タイバー3,3に対する可動盤5の荷重を軽減している。
前記圧受盤2は、ベースプレート9の上に移動自在に載置して機台上に設置してある。この圧受盤2の中央には、前記トグル機構6のトグルリンク間の中央に位置するトグル駆動用のねじ軸62が、回転自在に横長に挿通して軸承してあり、そのねじ軸62にトグルリンク61,61を、作動リンク63を介して屈伸作動するクロスヘッド64が、図示しない電動サーボモータによる該ねじ軸62の回転により進退移動するように螺合して設けてある。
前記構成の型締装置では、トグル機構6を伸長すると、可動盤5がタイバー3,3とガイド台座8,8の両方に支持されながら前進移動して、固定盤1と型取付盤52に取付けた金型を鎖線で示すように型閉する。型閉後の金型の強力型締は伸長により生ずるタイバー3,3の引張力により行われ、その状態で金型にノズルタッチした射出装置から金型内のキャビティに溶融樹脂が充填される。射出成形が済むとトグル機構6が屈曲作動し、その屈曲による引張力により強力型開が生じてのち可動盤5の後退移動による型開となる。
タイバー3,3が受ける可動盤5の荷重は、型取付盤52の両側上下のガイド部による支持により軽減されているので、可動盤5の下部をガイド手段により支持した場合と同様に、タイバー3,3には荷重による撓みは起こらず、型取付盤52の下方への沈みによる金型相互の位置ずれもなくなる。
また型取付盤52の支持をタイバー3,3により行わず、操作側と反操作側のタイバー3,3に近接した盤体両側のガイド部により行っているため、金型からの伝熱による盤体の熱膨張は、盤体中心から開放されている四方へと生ずるようになる。これにより盤体の直下又は下部両側のガイド手段により、盤体下部が拘束されているときに生じがちな盤体の反りが起こらず、したがって金型を取付ける盤体中心の位置ずれがなくなり、長期にわたる使用でも金型の型閉精度が損なわれず、成形不良も減少するようになる。
また盤体隅部とタイバー3との間に熱膨張間隙3aを設けたことにより、隅部内にタイバー3,3が挿通されていても、型取付盤52の熱膨張はタイバー3による抑制を受けることなく、盤体四方に自由に生ずるようになるので、不均衡な熱膨張による反りの発生をさらに確実に防止することができる。
またリニアガイドレール81とリニアガイド部材82によるガイド部を、可動盤1の操作側では低くタイバー3に近接して配設したことによって、これまでと同様な作業スペースが操作側に充分に確保でき、リニアガイド機構によるガイド手段では、可動盤5の摺動抵抗が低減して不要な抵抗が生じなくなることから、可動盤5の進退移動がスムーズとなる。また両側上下の二点支持によって、可動盤5が金型重量で固定盤側に傾斜するようなこともなくなる。
また金型重量による型取付盤52の傾きの防止及び型取付盤の直進性の確保を目的として、リニアガイド機構の予圧を高めることが行われるが、リニアガイド機構の抵抗が高くなるので、可動盤の下部にリニアガイド機構を配設した場合には、この抵抗により型開閉動作時に可動盤が前後に傾くことがある。しかし、前記のようにガイド部を盤体両側に高低差をつけて配置した場合には、可動盤が両側上下で支えているので傾きが起こらず、リニアガイド機構の予圧を高めて型取付盤52の傾きを防止することができる。
また型締力伝達部材53の介在により形成された型締盤51と型取付盤52との間の間隙によって、可動盤5における型締力による歪みや撓みも解消されるようになる。この結果、型締力と伝熱とによる盤体変形の抑制が同時に行われる。さらに型締盤51に加わる型締力が盤体中央の型締力伝達部材53を介して型取付盤52の中央部に伝達されるので、型取付盤52に対する型締力が偏荷重とならず、偏荷重による金型相互のずれも起こらないことから、長期にわたる使用でも偏荷重による型閉の不具合は生じない。
また固定盤1の盤体の操作側と反操作側の両方の上下中心部を、固定盤台座7の両側の支柱72,72に固定して、機台4上に垂直に設置したことにより、可動盤5と共に固定盤1における熱変形も防止されるので、可動盤5における熱変形の防止と相俟って、その効果が一段と向上するようになる。固定盤台座7による固定盤1の支持では、固定盤1の設置を堅固に行い得ることから、金型の重みで固定盤1が倒れることもなく永く垂直を保つ。
また型取付盤52と固定盤1の盤内に設けた媒体流路11,55を流通する媒体により、盤体を温度調節して伝熱を制御できるので、金型を取付けた際に発生する温度変化、例えば、盤体上部の温度が高く、下部温度が低いために生じがちな盤体の傾斜や反りを、媒体の温度により盤体上下部の温度を制御して防ぐことが可能となる。この温度制御による盤体の熱膨張の減少により、熱膨張の影響を受けて位置変化し易い上部のガイド部の平行度も確保されるようになる。
なお、前記実施形態では、可動盤5を型締盤51と型取付盤52とから構成しているが、可動盤5はこれまでと同様な単一の盤体による場合でも、ガイド手段を可動盤の盤体両側の操作側と反操作側に設置し、その両側のガイド手段のガイド部を盤体両側に高低差をつけて配設するという構成であれば、伝熱による熱変形が防止されるので、本発明は前記実施形態の型締装置に限定されるものではない。また型締手段としてトグル機構を記載しているが、油圧シリンダによる型締手段でも同様な作用効果を奏するので、型締手段についても本発明はトグル機構に限定されるものではない。
さらに図では圧受盤2を機台上のベースプレート9に載置しているが、固定盤台座7と同様な圧受盤台座を機台上に設置し、その圧受盤台座の両端上の支柱にガイド手段としてリニアガイド機構をタイバーと平行に設け、そのリニアガイド機構により盤体両側を可動盤の場合と同様に摺動自在に支持してもよい。
本発明に係る射出成形機の型締装置の平面図である。 同上の側面図である。 同じく固定盤側の正面図である。 図2のA−A断面図である。 固定盤台座とガイド台座及び敷設台の斜視図である。 リニアガイド機構によるガイド手段の縦断面図である。 型取付盤の他の実施形態を示す図2と同様な断面図である。
符号の説明
1 固定盤
2 圧受盤
3 タイバー
3a 熱膨張間隙
4 機台
5 可動盤
6 トグル機構
7 固定盤台座
8 ガイド台座
11 固定盤内の媒体流路
12 固定盤側部の支承部
51 可動盤の型締盤
52 可動盤の型取付盤
53 型締力伝達部材
54 型取付盤の支承部
56 切欠部
71 固定盤台座の座板
72 固定盤台座の支柱
81 リニアガイドレール
82 リニアガイド部材
83 リニアガイドレールの敷設台

Claims (11)

  1. タイバーにより連結して機台上に対設した固定盤及び圧受盤と、両盤間に進退自在に設けた可動盤と、その可動盤と圧受盤とにわたり設けた油圧シリンダ又はトグル機構の型締手段と、可動盤の支持を兼ねるガイド手段とからなる横型の型締装置において、
    前記ガイド手段を、可動盤の操作側と反操作側に平行に設置し、そのガイド手段のガイド部を盤体両側に高低差をつけて配設してなることを特徴とする射出成形機の型締装置。
  2. 前記可動盤の盤体両側のガイド部を、可動盤の操作側は低く反操作側は高く配設してなることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の型締装置。
  3. 前記可動盤の盤体両側のガイド部を、盤体中心を通る線上に対設してなることを特徴とする請求項1又は2記載の射出成形機の型締装置。
  4. 前記ガイド手段を、機台上に固設した台座と、その台座上のタイバー方向に長いリニアガイドレールと、そのリニアガイドレールに摺動自在に嵌合したリニアガイド部材とから構成し、そのリニアガイドレールとリニアガイド部材とにより前記ガイド部を構成して、該ガイド部を前記可動盤の盤体側面に突設した支承部に取付けてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の射出成形機の型締装置。
  5. 前記可動盤を、型取付盤と、その型取付盤の圧受盤側の背面に一体的に連結した型締盤とから構成し、その型締盤を前記タイバーに挿通して圧受盤側の前記型締手段と連結する一方、型取付盤を可動盤の操作側と反操作側に設置した前記ガイド手段により支持してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の射出成形機の型締装置。
  6. 前記型取付盤と型締盤を、盤体中央に部分的に介在させた型締力伝達部材を介して一体的に連結してなることを特徴とする請求項5に記載の射出成形機の型締装置。
  7. 前記型取付盤の隅部のタイバー挿通孔を、タイバーよりも大径に形成し、その型取付盤と前記型締盤の両方をタイバーに挿通して、型取付盤の盤内のタイバー周囲に熱膨張間隙を設けてなることを特徴とする請求項5又は6に記載の射出成形機の型締装置。
  8. 前記型締盤を前記タイバーに挿通し、かつ型取付盤のタイバーが位置する隅部を切欠部に形成してタイバーとの間に熱膨張間隙を設けてなることを特徴とする請求項5又は6に記載の射出成形機の型締装置。
  9. 前記固定盤を、機台上に立設した台座の操作側と反操作側の支柱に、固定盤両側の上下中心部を固定して、該台座に垂直に設置してなることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の型締装置。
  10. 前記可動盤と固定盤は、盤内に媒体流路を有し、その媒体流路を流通する媒体により、可動盤と固定盤の温度調節を可能に構成してなることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の型締装置。
  11. 前記型取付盤と型締盤とからなる可動盤は、型取付盤の盤体内に媒体流路を有し、その媒体流路を流通する媒体により、型取付盤の温度調節を可能に構成してなることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の射出成形機の型締装置。
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