JP2000271981A - ダイプレートの温度調整方法と該方法の実施機構を具備した射出成形機 - Google Patents
ダイプレートの温度調整方法と該方法の実施機構を具備した射出成形機Info
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- JP2000271981A JP2000271981A JP11084084A JP8408499A JP2000271981A JP 2000271981 A JP2000271981 A JP 2000271981A JP 11084084 A JP11084084 A JP 11084084A JP 8408499 A JP8408499 A JP 8408499A JP 2000271981 A JP2000271981 A JP 2000271981A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイプレートの温度上昇の抑制は勿論、
ダイプレートの上下に発生する温度差を積極的に解消し
てダイプレートの反りを極力緩和する事にある。 【技術手段】 金型取付用のダイプレート(1)(2)の上
下の温度差を検出し、前記ダイプレート(1)(2)の上下に
それぞれ独立して冷媒を通し、ダイプレート(1)(2)の上
下の温度差を小さくする事を特徴とする。
ダイプレートの上下に発生する温度差を積極的に解消し
てダイプレートの反りを極力緩和する事にある。 【技術手段】 金型取付用のダイプレート(1)(2)の上
下の温度差を検出し、前記ダイプレート(1)(2)の上下に
それぞれ独立して冷媒を通し、ダイプレート(1)(2)の上
下の温度差を小さくする事を特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形中の金型から
の温度に起因するダイプレートの反り発生を抑制するた
めのダイプレートの温度調整方法と該方法の実施機構を
具備した射出成形機に関する。
の温度に起因するダイプレートの反り発生を抑制するた
めのダイプレートの温度調整方法と該方法の実施機構を
具備した射出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機による射出成形にあっては、
高温に加熱されて溶融状態となった樹脂が繰り返して金
型キャビティ(50)に充填され、保圧・冷却後型開されて
成形品が取り出される。その結果、樹脂の熱は金型(51)
(52)を伝わって金型(51)(52)が取り付けられているダイ
プレート(53)(54)を加熱する。この熱は、前記金型(51)
(52)のみならずダイプレート(53)(54)も熱変形させるも
のであり、成形中の熱変形、即ち反り(X1)(X2)によって
可動・固定ダイプレート(53)(54)が次第に平行を保てな
くなり、金型(51)(52)のコアとキャビティとの間でかじ
り現象を引き起こしたり、成形品の厚みムラを引き起こ
す。(図4参照)
高温に加熱されて溶融状態となった樹脂が繰り返して金
型キャビティ(50)に充填され、保圧・冷却後型開されて
成形品が取り出される。その結果、樹脂の熱は金型(51)
(52)を伝わって金型(51)(52)が取り付けられているダイ
プレート(53)(54)を加熱する。この熱は、前記金型(51)
(52)のみならずダイプレート(53)(54)も熱変形させるも
のであり、成形中の熱変形、即ち反り(X1)(X2)によって
可動・固定ダイプレート(53)(54)が次第に平行を保てな
くなり、金型(51)(52)のコアとキャビティとの間でかじ
り現象を引き起こしたり、成形品の厚みムラを引き起こ
す。(図4参照)
【0003】そこで、従来の射出成形機では、ダイプレ
ートの冷却のために作動油を循環させるもの「実開平2
−80418号」や、単に冷却水を循環させるだけのも
の「実公平8−4271号」等が提案されている。これ
により、或程度のダイプレート冷却効果は得られるもの
の、なお十分とは言えなかった。
ートの冷却のために作動油を循環させるもの「実開平2
−80418号」や、単に冷却水を循環させるだけのも
の「実公平8−4271号」等が提案されている。これ
により、或程度のダイプレート冷却効果は得られるもの
の、なお十分とは言えなかった。
【0004】何故ならば、金型周囲の雰囲気は熱せられ
て上昇しており、一方冷たい空気は射出成形機の下側に
入り込み常時循環している。当然ダイプレートや金型の
温度は上に行くほど温度が高くなる。前記従来装置であ
れば、冷却水や作動油の循環によってダイプレートの熱
を奪い、ダイプレートの温度を下げる事は出来る。ただ
し、ダイプレート全体から均一に熱を奪うのであるか
ら、積極的にダイプレートの上下の温度差を積極的に解
消させるというようなものではない。従って、依然とし
て上下の温度差は残り、ダイプレートの反りの解消は不
十分と言う事になり、事実そうであった。
て上昇しており、一方冷たい空気は射出成形機の下側に
入り込み常時循環している。当然ダイプレートや金型の
温度は上に行くほど温度が高くなる。前記従来装置であ
れば、冷却水や作動油の循環によってダイプレートの熱
を奪い、ダイプレートの温度を下げる事は出来る。ただ
し、ダイプレート全体から均一に熱を奪うのであるか
ら、積極的にダイプレートの上下の温度差を積極的に解
消させるというようなものではない。従って、依然とし
て上下の温度差は残り、ダイプレートの反りの解消は不
十分と言う事になり、事実そうであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る従来技術
の問題点を解消する事をその課題とするもので、ダイプ
レートの温度上昇の抑制は勿論、ダイプレートの上下に
発生する温度差を積極的に解消してダイプレートの反り
を極力緩和する事にある。
の問題点を解消する事をその課題とするもので、ダイプ
レートの温度上昇の抑制は勿論、ダイプレートの上下に
発生する温度差を積極的に解消してダイプレートの反り
を極力緩和する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】「請求項1」は本発明の
ダイプレートの温度調整方法の第1実施例に関し「金型
取付用のダイプレート(1)(2)の上下の温度差を検出し、
前記ダイプレート(1)(2)の上下にそれぞれ独立して冷媒
を通し、ダイプレート(1)(2)の上下の温度差を小さくす
る」事を特徴とする。
ダイプレートの温度調整方法の第1実施例に関し「金型
取付用のダイプレート(1)(2)の上下の温度差を検出し、
前記ダイプレート(1)(2)の上下にそれぞれ独立して冷媒
を通し、ダイプレート(1)(2)の上下の温度差を小さくす
る」事を特徴とする。
【0007】これによれば、ダイプレート(1)(2)の上下
にそれぞれ独立して冷媒を通すので、ダイプレート(1)
(2)全体の温度上昇を防ぐことが出来るだけでなく、そ
れぞれの冷媒通過量を制御することでダイプレート(1)
(2)の上下の温度差を小さくする事が出来る。その結
果、ダイプレート(1)(2)の上下で温度差がほぼなくな
り、ダイプレート(1)(2)の反りはほぼ解消されて金型
(4)(5)のこじり等の発生が解消される。
にそれぞれ独立して冷媒を通すので、ダイプレート(1)
(2)全体の温度上昇を防ぐことが出来るだけでなく、そ
れぞれの冷媒通過量を制御することでダイプレート(1)
(2)の上下の温度差を小さくする事が出来る。その結
果、ダイプレート(1)(2)の上下で温度差がほぼなくな
り、ダイプレート(1)(2)の反りはほぼ解消されて金型
(4)(5)のこじり等の発生が解消される。
【0008】この場合、ダイプレート(1)(2)の上下は、
固定ダイプレート(1)にあっては固定ダイプレート(1)に
穿設された射出ノズル導入孔(3)或いは金型キャビティ
(15)対応位置を中心にして上下に分割される事になる
し、移動ダイプレート(2)側にあっては、前記射出ノズ
ル導入孔(3)に対応する部分或いは金型キャビティ(15)
を中心にして上下に分割される事になる。この点は明細
書全体を通じて言えることである。
固定ダイプレート(1)にあっては固定ダイプレート(1)に
穿設された射出ノズル導入孔(3)或いは金型キャビティ
(15)対応位置を中心にして上下に分割される事になる
し、移動ダイプレート(2)側にあっては、前記射出ノズ
ル導入孔(3)に対応する部分或いは金型キャビティ(15)
を中心にして上下に分割される事になる。この点は明細
書全体を通じて言えることである。
【0009】なお、冷媒としては一般的には温度調節さ
れた水が用いられるが、それ以外のもの、例えば作動油
でも良いことは言うまでもない。これら冷媒は、一定の
温度に保たれるよう例えばチラーのような装置を用いる
ことが望ましい。また、冷媒が供給されるダイプレート
は、一般的には、固定側・可動側両方であるが、金型
(4)(5)の状況或いは金型(4)(5)とダイプレート(1)(2)と
の間の断熱構造「例えば、中空層を設けたり断熱部材を
介装する」を設けることで、何れか一方だけにすること
が出来る。この点も明細書全体を通じて言える事であ
る。
れた水が用いられるが、それ以外のもの、例えば作動油
でも良いことは言うまでもない。これら冷媒は、一定の
温度に保たれるよう例えばチラーのような装置を用いる
ことが望ましい。また、冷媒が供給されるダイプレート
は、一般的には、固定側・可動側両方であるが、金型
(4)(5)の状況或いは金型(4)(5)とダイプレート(1)(2)と
の間の断熱構造「例えば、中空層を設けたり断熱部材を
介装する」を設けることで、何れか一方だけにすること
が出来る。この点も明細書全体を通じて言える事であ
る。
【0010】「請求項2」は請求項1を簡略にしたもの
で、「金型取付用のダイプレート(1)(2)の上下の温度差
を検出し、前記ダイプレート(1)(2)の上側に冷媒を通
し、ダイプレート(1)(2)の上下の温度差を小さくする」
事を特徴とする。
で、「金型取付用のダイプレート(1)(2)の上下の温度差
を検出し、前記ダイプレート(1)(2)の上側に冷媒を通
し、ダイプレート(1)(2)の上下の温度差を小さくする」
事を特徴とする。
【0011】この場合は、ダイプレート(1)(2)の温度上
昇の抑制効果は乏しいが、射出ノズル導入孔(3)或いは
金型キャビティ(15)対応位置の上側に冷媒を通すこと
で、下側より高い温度になりやすい上側の温度を低くす
る事が出来、上下の温度差を小さくする事が出来てダイ
プレート(1)(2)の反り抑制効果を発揮する。
昇の抑制効果は乏しいが、射出ノズル導入孔(3)或いは
金型キャビティ(15)対応位置の上側に冷媒を通すこと
で、下側より高い温度になりやすい上側の温度を低くす
る事が出来、上下の温度差を小さくする事が出来てダイ
プレート(1)(2)の反り抑制効果を発揮する。
【0012】「請求項3」に記載の射出成形機は、請求
項1に記載の方法を実施するためのもので「金型(4)(5)
取付用のダイプレート(1)(2)の上下の温度差を検出する
温度検出器(6)(7)(8)(9)と、前記ダイプレート(1)(2)の
上下に形成され、それぞれ独立して冷媒が通過する冷媒
通過路(10)(11)(12)(13)と、前記温度検出器(6)(7)(8)
(9)のデータに基づいて冷媒の通過量を制御する制御装
置(14)とを有する」事を特徴とする。
項1に記載の方法を実施するためのもので「金型(4)(5)
取付用のダイプレート(1)(2)の上下の温度差を検出する
温度検出器(6)(7)(8)(9)と、前記ダイプレート(1)(2)の
上下に形成され、それぞれ独立して冷媒が通過する冷媒
通過路(10)(11)(12)(13)と、前記温度検出器(6)(7)(8)
(9)のデータに基づいて冷媒の通過量を制御する制御装
置(14)とを有する」事を特徴とする。
【0013】「請求項4」の射出成形機は、請求項2に
記載の方法を実施するためのもので「金型(4)(5)取付用
のダイプレート(1)(2)の上下の温度差を検出する温度検
出器(6)(7)(8)(9)と、前記ダイプレート(1)(2)の上側に
形成され、冷媒が通過する冷媒通過路(10)(11)と、前記
温度検出器(6)(7)(8)(9)のデータに基づいて冷媒の通過
量を制御する制御装置(14)とを有する」事を特徴とす
る。
記載の方法を実施するためのもので「金型(4)(5)取付用
のダイプレート(1)(2)の上下の温度差を検出する温度検
出器(6)(7)(8)(9)と、前記ダイプレート(1)(2)の上側に
形成され、冷媒が通過する冷媒通過路(10)(11)と、前記
温度検出器(6)(7)(8)(9)のデータに基づいて冷媒の通過
量を制御する制御装置(14)とを有する」事を特徴とす
る。
【0014】「請求項5」は冷媒通過路(10)(11)(12)(1
3)の形状に関し「前記冷媒通過路(10)(11)(12)(13)が射
出ノズル導入孔(3)の周囲或いは金型キャビティ(15)の
外形に合わせて上下略半円状に形成されている」事を特
徴とする。
3)の形状に関し「前記冷媒通過路(10)(11)(12)(13)が射
出ノズル導入孔(3)の周囲或いは金型キャビティ(15)の
外形に合わせて上下略半円状に形成されている」事を特
徴とする。
【0015】
【発明の実施の態様】以下、本発明を図示実施例に従っ
て説明する。図1は本発明装置の金型機構部を中心にし
た正面図である。図において、固定ダイプレート(1)に
固定金型(4)が取り付けられ、移動ダイプレート(2)に移
動金型(5)が取り付けられている。そして、前記固定ダ
イプレート(1)とテールストック(16)との間にタイバー
(17)が配設されており、前記移動ダイプレート(2)がス
ライド自在に配設されている。
て説明する。図1は本発明装置の金型機構部を中心にし
た正面図である。図において、固定ダイプレート(1)に
固定金型(4)が取り付けられ、移動ダイプレート(2)に移
動金型(5)が取り付けられている。そして、前記固定ダ
イプレート(1)とテールストック(16)との間にタイバー
(17)が配設されており、前記移動ダイプレート(2)がス
ライド自在に配設されている。
【0016】更に、前記移動ダイプレート(6)とテール
ストック(16)との間に例えばトグル機構よりなる型締機
構(T)が配設されており、型締機構(T)を作動させること
で型開閉或いは型締など金型動作をさせることが出来
る。型締機構(T)は前記トグル方式の他、直動式など種
々の方式があり、その形式は問わないが、ここではトグ
ル方式をその代表例とする。
ストック(16)との間に例えばトグル機構よりなる型締機
構(T)が配設されており、型締機構(T)を作動させること
で型開閉或いは型締など金型動作をさせることが出来
る。型締機構(T)は前記トグル方式の他、直動式など種
々の方式があり、その形式は問わないが、ここではトグ
ル方式をその代表例とする。
【0017】トグル方式型締機構(T)は周知の構造であ
り、ここでは必要な範囲でその概略を説明するにとどめ
る。テールストック(16)には型締シリンダ(18)が配設さ
れており、型締シリンダ(18)のロッドが型締機構(T)の
クロスヘッド(19)に取り付けられている。
り、ここでは必要な範囲でその概略を説明するにとどめ
る。テールストック(16)には型締シリンダ(18)が配設さ
れており、型締シリンダ(18)のロッドが型締機構(T)の
クロスヘッド(19)に取り付けられている。
【0018】前記固定・移動両ダイプレート(1)(2)の上
面と下面には、中心に向かって少なくとも一本の温度検
出器(6)(7)(8)(9)が取り付けられている。勿論、複数の
温度検出器を取り付け、各位置や深さの温度データを取
るようにしてもよい。この温度データは制御装置(14)に
送られる。
面と下面には、中心に向かって少なくとも一本の温度検
出器(6)(7)(8)(9)が取り付けられている。勿論、複数の
温度検出器を取り付け、各位置や深さの温度データを取
るようにしてもよい。この温度データは制御装置(14)に
送られる。
【0019】また、前記ダイプレート(1)(2)の上下に冷
媒通過路(10)(11)(12)(13)が形成されている。冷媒通過
路(10)(11)(12)(13)は平行でも良いし、蛇行していても
よい。図3の実施例では、固定ダイプレート(1)の冷媒
通過路(10)(11)にあっては射出ノズル導入孔(3)の上下
にそれぞれ独立して形成され、射出ノズル導入孔(3)の
周囲を取り囲むようにその中央部分が上下略半円状に形
成されている。
媒通過路(10)(11)(12)(13)が形成されている。冷媒通過
路(10)(11)(12)(13)は平行でも良いし、蛇行していても
よい。図3の実施例では、固定ダイプレート(1)の冷媒
通過路(10)(11)にあっては射出ノズル導入孔(3)の上下
にそれぞれ独立して形成され、射出ノズル導入孔(3)の
周囲を取り囲むようにその中央部分が上下略半円状に形
成されている。
【0020】移動ダイプレート(2)の冷媒通過路(12)(1
3)もこの場合は固定ダイプレート(1)の冷媒通過路(10)
(11)に合わせて形成されているが、金型キャビティ(15)
の外形に合わせて形成してもよい。この点は固定ダイプ
レート(1)の冷媒通過路(10)(11)も同様である。また、
冷媒通過路(10)(11)(12)(13)は1本に限られず、複数本
備えても良い。
3)もこの場合は固定ダイプレート(1)の冷媒通過路(10)
(11)に合わせて形成されているが、金型キャビティ(15)
の外形に合わせて形成してもよい。この点は固定ダイプ
レート(1)の冷媒通過路(10)(11)も同様である。また、
冷媒通過路(10)(11)(12)(13)は1本に限られず、複数本
備えても良い。
【0021】前記冷媒通過路(10)(11)(12)(13)は配管で
冷媒温度調節器(20)に接続され、一定温度の冷媒が冷媒
通過路(10)(11)(12)(13)に供給されるようになってい
る。また、前記配管の途中には流量調整弁(21)(22)(23)
(24)がそれぞれ配設されており、前記制御装置(14)にて
弁開度の制御がなされるようになっている。
冷媒温度調節器(20)に接続され、一定温度の冷媒が冷媒
通過路(10)(11)(12)(13)に供給されるようになってい
る。また、前記配管の途中には流量調整弁(21)(22)(23)
(24)がそれぞれ配設されており、前記制御装置(14)にて
弁開度の制御がなされるようになっている。
【0022】次に、本装置の作用について説明する。ト
グル機構(T)及び射出機構(S)を作動して射出成形を繰り
返す。すると、溶融樹脂の熱で次第に金型(4)(5)並びに
ダイプレート(1)(2)が加熱され、温度が上昇する。温度
上昇に伴って熱膨張が発生して金型(4)(5)並びにダイプ
レート(1)(2)の変形の原因となる。ここで、ダイプレー
ト(1)(2)に取り付けられている温度検出器(6)(7)(8)(9)
によってダイプレート(1)(2)の温度上昇具合が逐次制御
装置(14)にデータとして送られ、冷媒の通過量が計算さ
れる。
グル機構(T)及び射出機構(S)を作動して射出成形を繰り
返す。すると、溶融樹脂の熱で次第に金型(4)(5)並びに
ダイプレート(1)(2)が加熱され、温度が上昇する。温度
上昇に伴って熱膨張が発生して金型(4)(5)並びにダイプ
レート(1)(2)の変形の原因となる。ここで、ダイプレー
ト(1)(2)に取り付けられている温度検出器(6)(7)(8)(9)
によってダイプレート(1)(2)の温度上昇具合が逐次制御
装置(14)にデータとして送られ、冷媒の通過量が計算さ
れる。
【0023】この演算結果に基づいて、前記流量調整弁
(21)(22)(23)(24)の弁開度が制御され、最適の量が供給
される。即ち、ダイプレート(1)(2)の上側の温度が下側
の温度より次第に高くなって来ると、上側の冷媒の通過
量を多くして上側の熱をより多く奪い、全体として均一
な温度になるように制御する。
(21)(22)(23)(24)の弁開度が制御され、最適の量が供給
される。即ち、ダイプレート(1)(2)の上側の温度が下側
の温度より次第に高くなって来ると、上側の冷媒の通過
量を多くして上側の熱をより多く奪い、全体として均一
な温度になるように制御する。
【0024】この結果、ダイプレート(1)(2)全体の温度
が低く押さえられるだけでなく、温度ムラが解消されて
反りを最小限に抑制できるようになる。その結果、金型
(4)(5)同士のコジリや成形品の肉厚のバラツキなどの発
生も抑制される事になる。
が低く押さえられるだけでなく、温度ムラが解消されて
反りを最小限に抑制できるようになる。その結果、金型
(4)(5)同士のコジリや成形品の肉厚のバラツキなどの発
生も抑制される事になる。
【0025】図2の場合は第2実施例で、ダイプレート
(1)(2)の上側に冷媒通過路(10)(11)を形成した場合であ
る。この場合もダイプレート(1)(2)の上下の温度差を温
度検出器(6)(7)(8)(9)にて検出し、温度差が現れるとこ
れを解消するようにダイプレート(1)(2)の上側の冷媒通
過路(10)(11)に冷媒を通過させて温度差を解消する。
(1)(2)の上側に冷媒通過路(10)(11)を形成した場合であ
る。この場合もダイプレート(1)(2)の上下の温度差を温
度検出器(6)(7)(8)(9)にて検出し、温度差が現れるとこ
れを解消するようにダイプレート(1)(2)の上側の冷媒通
過路(10)(11)に冷媒を通過させて温度差を解消する。
【0026】この場合は、上側だけ冷媒を通すので、ダ
イプレート(1)(2)の温度上昇を防ぐことは出来ないが、
金型取付用のダイプレート(1)(2)の上下の温度差を解消
して反りの発生は防止できる。
イプレート(1)(2)の温度上昇を防ぐことは出来ないが、
金型取付用のダイプレート(1)(2)の上下の温度差を解消
して反りの発生は防止できる。
【0027】
【発明の効果】以上本発明方法によれば、ダイプレート
の上下にそれぞれ独立して冷媒を通すので、ダイプレー
ト全体の温度上昇を防ぐことが出来るだけでなく、それ
ぞれの冷媒通過量を制御することでダイプレートの上下
の温度差を小さくする事が出来、ダイプレートの反り発
生をほぼ解消する事が出来る。
の上下にそれぞれ独立して冷媒を通すので、ダイプレー
ト全体の温度上昇を防ぐことが出来るだけでなく、それ
ぞれの冷媒通過量を制御することでダイプレートの上下
の温度差を小さくする事が出来、ダイプレートの反り発
生をほぼ解消する事が出来る。
【図1】本発明装置の金型機構部第1実施例の概略正面
図
図
【図2】本発明装置の金型機構部第2実施例の概略正面
図
図
【図3】図1のX−X断面図
【図4】従来装置における反り発生時の概略正面図
(1) 固定ダイプレート (2) 移動ダイプレート
Claims (5)
- 【請求項1】 金型取付用のダイプレートの上下
の温度差を検出し、前記ダイプレートの上下にそれぞれ
独立して冷媒を通し、ダイプレートの上下の温度差を小
さくする事を特徴とするダイプレートの温度調整方法。 - 【請求項2】 金型取付用のダイプレートの上下
の温度差を検出し、前記ダイプレートの上側に冷媒を通
し、ダイプレートの上下の温度差を小さくする事を特徴
とするダイプレートの温度調整方法。 - 【請求項3】 金型取付用のダイプレートの上下
の温度差を検出する温度検出器と、前記ダイプレートの
上下に形成され、それぞれ独立して冷媒が通過する冷媒
通過路と、前記温度検出器のデータに基づいて冷媒の通
過量を制御する制御装置とを有する事を特徴とする射出
成形機。 - 【請求項4】 金型取付用のダイプレートの上下
の温度差を検出する温度検出器と、前記ダイプレートの
上側に形成され、冷媒が通過する冷媒通過路と、前記温
度検出器のデータに基づいて冷媒の通過量を制御する制
御装置とを有する事を特徴とする射出成形機。 - 【請求項5】 前記冷媒通過路が射出ノズル導入
孔の周囲或いは金型キャビティの外形に合わせて上下略
半円状に形成されている事を特徴とする請求項3又は4
の何れかに記載の射出成形機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11084084A JP2000271981A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | ダイプレートの温度調整方法と該方法の実施機構を具備した射出成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11084084A JP2000271981A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | ダイプレートの温度調整方法と該方法の実施機構を具備した射出成形機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000271981A true JP2000271981A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13820639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11084084A Pending JP2000271981A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | ダイプレートの温度調整方法と該方法の実施機構を具備した射出成形機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000271981A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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