JP5054408B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、始動領域への遊技球の通過を契機に抽選が行われるとともに、その抽選の結果を所定の図柄表示装置により報知する遊技機に関する。
一般的に、遊技機としてのパチンコ機では、始動領域への遊技球の通過を契機として特賞状態を生起させるか否かを決定する大当たり抽選が行われ、その抽選結果が図柄表示装置を介して遊技者に報知される。この際、パチンコ機では、始動領域への遊技球の通過により図柄表示装置の各図柄表示領域で複数の図柄の変動表示が開始され、変動表示される図柄が停止された際の各図柄表示領域に停止表示されている図柄の態様により、遊技者に対して大当たり抽選の結果が報知される。
ここで、従来から、大当たり抽選の結果を図柄表示装置により報知する際に、図柄表示装置での表示を変化に富んだものとして、遊技者の興趣の向上を図る発明が提案されている。
例えば、特許文献1では、図柄表示装置で飾り図柄を変動表示する際に、選択された変動パターンに対応して、図柄に表示されるキャラクタの向きや視点を、時間の経過とともにアニメーションのように変化させる方法が開示されている。
また、特許文献2では、リーチ状態となった後に特別演出シーンを表示することが選択された際に、キャラクタの表情を変化させる等、装飾図柄を変化させて表示する方法が開示されている。
また、特許文献3では、リーチ状態の予告表示を行う際又はリーチ状態の際に、表示される図柄の背景に、流れ星、戦闘機、UFO等のキャラクタの動画を表示する方法が開示されている。
さらに、特許文献4では、リーチ状態となった際に、図柄内の色彩を変化させるとともに、色彩の変化に応じて信頼度を連想させる文字を表示する方法が開示されている。
特開2006−263062号公報 特開2006−122363号公報 特開2000−271300号公報 特開2002−78905号公報
ここで、パチンコ機では、遊技者の興趣の向上を図るために図柄表示装置に表示される図柄に意外性のある演出が求められる一方で、図柄を表示するのに必要なメモリ負担及び演算処理負担を減らすことが求められる。
しかしながら、特許文献1から3に係る方法では、アニメーション動画を表示するために多くの図柄パターンが必要となり、図柄を表示するのに必要なメモリ負担及び演算処理負担が増大するという問題がある。
また、特許文献4に係る方法では、表示される図柄の演出として意外性が乏しいという問題がある。
本発明は上記した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、アニメーション動画を表示する場合と比較して図柄の演出を行うために必要なメモリ負担及び演算処理負担を抑えつつ、図柄表示装置で表示される図柄の意外性のある演出を行うことが可能な遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る遊技機は、遊技盤に設けられた始動領域への遊技球の通過を契機として、特賞状態を生起させるか否かの抽選を行う抽選手段と、
全体背景が表示される全体背景表示領域及び該全体背景表示領域内に定義された複数の図柄表示領域を有し、該各図柄表示領域で、前記抽選手段による抽選の結果を報知するための抽選図柄と、該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、前記抽選図柄及び前記装飾図柄の背景となる個別背景図柄を有してなる統合図柄を表示することが可能な図柄表示装置と、
前記始動領域への遊技球の通過を契機として、異なる種類の前記抽選図柄を有する複数の前記統合図柄を前記各図柄表示領域で変動表示させる通常変動処理と、該通常変動処理を行った後、前記各図柄表示領域で前記統合図柄を停止表示させて前記抽選の結果を報知する報知処理と、所定の条件を満足する場合には、前記報知処理に先立って、複数の前記図柄表示領域のうち最終的に前記統合図柄の停止表示を行う前記図柄表示領域以外の前記各図柄表示領域で前記統合図柄を所定状態に停止表示させるリーチ処理と、を行うようになっている図柄制御手段と、
を備えてなる遊技機であって、
前記図柄制御手段は、前記通常変動処理の際に、前記各図柄表示領域で表示される前記各統合図柄として、前記抽選図柄と、該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、それら抽選図柄及び装飾図柄に対応する前記個別背景図柄とを合成して作成された通常図柄を表示し、前記リーチ処理の際に、複数の前記図柄表示領域でそれぞれ表示される複数の前記統合図柄のうちの少なくとも1枚として、前記一の通常図柄が有する抽選図柄及び該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、該一の通常図柄が有する個別背景図柄以外の前記個別背景図柄とを合成して作成された特別図柄を表示する特別図柄表示モードを有することを特徴とする。
本発明の請求項1に係る遊技機では、図柄制御手段は、リーチ処理の際に特別図柄表示モードが選択された場合、複数の図柄表示領域でそれぞれ表示される複数の統合図柄のうちの少なくとも1枚として、一の通常図柄が有する抽選図柄及び装飾図柄と、該一の通常図柄が有する個別背景図柄以外の個別背景図柄とを合成して作成された特別図柄を表示する。したがって、本発明の請求項1に係る遊技機によれば、図柄表示装置で表示される統合図柄の意外性のある演出を行うことが可能となる。
ここで、遊技者は、遊技を行う際にパチンコ機の一部を凝視することは少なく、通常、図柄表示装置の表示領域の全体をパターン認識している。したがって、図柄表示装置の表示領域のうち広い範囲を占める統合図柄の個別背景図柄を変化させることは、表示領域の全体をパターン認識する遊技者の視覚に対して強い刺激を与えることができる。よって、本発明の請求項1に係る遊技機によれば、特別図柄表示モードが選択された際に、遊技者の注目を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項1に係る遊技機によれば、図柄制御手段が、統合図柄の演出として、一の通常図柄が有する抽選図柄及び装飾図柄と、該一の通常図柄が有する個別背景図柄以外の個別背景図柄とを合成して作成された特別図柄を表示することで、アニメーション動画を表示する場合と比較して図柄の演出を行うために必要なメモリ負担及び演算処理負担を抑えることが可能となる。
また、本発明の請求項2に係る遊技機は、遊技盤に設けられた始動領域への遊技球の通過を契機として、特賞状態を生起させるか否かの抽選を行う抽選手段と、
全体背景が表示される全体背景表示領域及び該全体背景表示領域内に定義された複数の図柄表示領域を有し、該各図柄表示領域で、前記抽選手段による抽選の結果を報知するための抽選図柄と、該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、前記抽選図柄及び前記装飾図柄の背景となる個別背景図柄を有してなる統合図柄を表示することが可能な図柄表示装置と、
前記始動領域への遊技球の通過を契機として、異なる種類の前記抽選図柄を有する複数の前記統合図柄を前記各図柄表示領域で変動表示させる通常変動処理と、該通常変動処理を行った後、前記各図柄表示領域で前記統合図柄を停止表示させて前記抽選の結果を報知する報知処理と、所定の条件を満足する場合には、前記報知処理に先立って、複数の前記図柄表示領域のうち最終的に前記統合図柄の停止表示を行う前記図柄表示領域以外の前記各図柄表示領域で前記統合図柄を所定状態に停止表示させるリーチ処理と、を行うようになっている図柄制御手段と、
を備えてなる遊技機であって、
前記図柄制御手段は、前記通常変動処理の際に、前記各図柄表示領域で表示される前記各統合図柄として、前記抽選図柄と、該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、それら抽選図柄及び装飾図柄に対応する前記個別背景図柄とを合成して作成された通常図柄を表示し、前記リーチ処理の際に、複数の前記図柄表示領域でそれぞれ表示される複数の前記統合図柄のうちの少なくとも1枚として、前記一の通常図柄が有する抽選図柄及び該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、前記他の通常図柄が有する個別背景図柄とを合成して作成された特別図柄を表示する特別図柄表示モードを有することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る遊技機では、図柄制御手段は、リーチ処理の際に特別図柄表示モードが選択された場合、複数の図柄表示領域でそれぞれ表示される複数の統合図柄のうちの少なくとも1枚として、一の通常図柄が有する抽選図柄及び装飾図柄と、他の通常図柄が有する個別背景図柄とを合成して作成された特別図柄を表示する。したがって、本発明の請求項2に係る遊技機によれば、図柄表示装置で表示される統合図柄の意外性のある演出を行うことが可能となる。
また、本発明の請求項2に係る遊技機によれば、図柄表示装置の表示領域のうち広い範囲を占める統合図柄の個別背景図柄を変化させることで、特別図柄表示モードが選択された際に、図柄表示装置の表示領域全体をパターン認識する遊技者の注目を得ることが可能となる。
また、本発明の請求項2に係る遊技機によれば、通常図柄の図柄データのみで特別図柄を作成することができるため、アニメーション動画を表示する場合と比較して図柄の演出を行うために必要なメモリ負担を抑えることが可能となる。
さらに、本発明の請求項2に係る遊技機によれば、特別図柄を表示するために新規素材を必要とせず、素材作成に要する作業負担を軽減することが可能となる。
また、本発明の請求項に係る遊技機は、請求項1又は2に記載の遊技機において、前記図柄制御手段は、前記特別図柄表示モードの際には、前記リーチ処理で最終的に前記統合図柄の停止表示を行う前記図柄表示領域以外の前記各図柄表示領域で停止表示される前記統合図柄として、前記特別図柄を表示することを特徴とする。
したがって、本発明の請求項に係る遊技機によれば、特別図柄表示モードが選択された際、リーチ状態で停止表示される統合図柄として特別図柄を表示することにより、図柄表示装置の表示領域の全体をパターン認識している遊技者の注目を得ることができ、遊技者の大当たりに対する期待感を増大させることが可能となる。
また、本発明の請求項に係る遊技機は、請求項1又は2に記載の遊技機において、前記図柄制御手段は、前記特別図柄表示モードの際には、前記リーチ処理で最終的に前記統合図柄の停止表示を行う前記図柄表示領域で変動表示される複数の前記統合図柄のうちの少なくとも1枚として、前記特別図柄を表示することを特徴とする。
したがって、本発明の請求項に係る遊技機によれば、特別図柄表示モードが選択された際、リーチ処理状態で変動表示されている統合図柄として特別図柄を表示することにより、周期的に変動表示されている複数の統合図柄の変動パターンに変化が生じるため、図柄表示装置の表示領域の全体をパターン認識している遊技者の注目を得ることができ、遊技者の大当たりに対する期待感を増大させることが可能となる。
また、本発明の請求項に係る遊技機は、請求項1乃至のうちいずれか1項記載の遊技機において、予め作成された前記通常図柄の図柄データ及び前記特別図柄の図柄データを格納していることを特徴とする。
したがって、本発明の請求項に係る遊技機によれば、通常図柄及び特別図柄の作成を行う必要がないため、演算処理負担を抑えることが可能となる。
さらに、本発明の請求項に係る遊技機は、請求項1乃至のうちいずれか1項記載の遊技機において、前記抽選図柄の図柄データと前記抽選図柄の図柄データとを個別に格納していて、前記図柄制御手段が、個別に格納された各図柄データを合成して前記通常図柄及び前記特別図柄を作成することを特徴とする。
したがって、本発明の請求項に係る遊技機によれば、各図柄データを合成して通常図柄及び特別図柄を作成することにより、統合図柄を表示するのに必要なメモリ負担を抑えつつ、統合図柄のバリエーションを増やすことが可能となる。
発明に係る遊技機によれば、アニメーション動画を表示する場合と比較して図柄の演出を行うために必要なメモリ負担及び演算処理負担を抑えつつ、図柄表示装置で表示される統合図柄の意外性のある演出を行うことが可能となる。
また、本発明に係る遊技機によれば、特別図柄を表示するために新規素材を必要とせず、素材作成に要する作業負担を軽減することが可能となる。
以下、本発明の第一の実施の形態を図面を参照して説明する。
本実施の形態では、本発明に係る遊技機を、所謂図柄合わせゲームのパチンコ機として構成した場合について説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる遊技盤を示す正面図である。図2は、本発明の第一の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる制御装置の構成を示すブロック図である。図3は、図2に示す制御装置に備えられる図柄制御部の構成を示すブロック図である。図4は、図2に示す制御手段による遊技制御処理を示すフローチャートである。図5は、図1に示すパチンコ機に備えられる図柄表示装置の表示領域の、リーチ処理の際の表示を示す図である。図6は、図1に示すパチンコ機に備えられる図柄表示装置の表示領域の、特別図柄表示モードの際の表示を示す図である。
まず、本発明の第一の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる遊技盤100の構成について説明する。
遊技盤100は、図1に示すように、遊技球Bが移動する遊技領域111を有する透明遊技盤110と、透明遊技盤110の裏面側に配設された図柄表示装置120とを備える。
透明遊技盤110は、透明な合成樹脂により平板状に形成されている。透明遊技盤110の遊技領域111には、遊技球Bを誘導する複数の遊技釘Pが配設されている。そして、透明遊技盤110の遊技領域111は、中心部の下方に配設された始動入賞口(始動領域)113と、始動入賞口113の下方に配設された大入賞口115とを備えている。
始動入賞口113には、遊技球Bが入賞(通過)したことを検出する始動入賞口スイッチ201(図2参照)が配設されている。
大入賞口115には、遊技球Bが入賞したことを検出する大入賞口スイッチ202(図2参照)が配設されている。大入賞口115は、通常時は入賞不能な閉鎖状態となっているが、図柄表示装置120の3つの図柄表示領域LA,CA,RAに表示された統合図柄が後述する大当たり図柄となった際に、所定パターンで開放状態となり遊技球Bを入賞することが可能となっている。
図柄表示装置120は、液晶ディスプレイ、EL(electroluminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ又はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイにより構成される。図柄表示装置120は、透明遊技盤110の遊技領域111の全域に亘る表示領域121を有している。すなわち、図柄表示装置120の表示領域121と透明遊技盤110の遊技領域111とは、正面から見てほぼ一致しており、遊技者は、遊技領域111を介して表示領域121を視認することが可能となっている。図柄表示装置120の表示領域121は、全体背景表示領域BAと、全体背景表示領域BA内に定義された図柄表示領域GAとを有している。図柄表示領域GAを含めた全体背景表示領域BAには、全体背景BGが表示される。図柄表示領域GAは、左図柄表示領域LA、中央図柄表示領域CA及び右図柄表示領域RAの3つの領域を有し、各領域に統合図柄を独立に変動させながら又は停止させ表示することが可能となっている。そして、左図柄表示領域LAには統合図柄Lが表示され、中央図柄表示領域CAには統合図柄Cが表示され、右図柄表示領域RAには統合図柄Rが表示される。
次にパチンコ機に備えられる制御装置200の構成について説明する。
制御装置200は、図2に示すように、始動入賞口スイッチ201と、大入賞口スイッチ202と、主制御部(抽選手段)210と、図柄制御部(図柄制御手段)230と、大入賞口作動ソレノイド240と、賞球払出制御装置250とを備えている。なお、各入賞口スイッチ201,202は、主制御部210の後述する入力ポート211に接続されている。また、図柄制御部230、大入賞口作動ソレノイド240及び賞球払出制御装置250は、主制御部210の後述する出力ポート215に接続されている。
始動入賞口スイッチ201は、遊技球Bの通過を検出することにより、図柄表示装置120に対して変動表示開始の契機を与えると共に、入賞した遊技球Bに対して所定数の遊技球Bを賞球として払い出す契機を与える。ここで、本実施の形態では、始動入賞口113に始動入賞口スイッチ201配設する構成を採用している。したがって、始動入賞口113に入賞した遊技球Bは、始動入賞口スイッチ201を通過した後、パチンコ機を通じて回収される。しかしながら、透明遊技盤110の遊技領域111において、始動入賞口113の代わりに所謂チャッカ(始動領域)(図示せず)を設け、当該チャッカに始動入賞口スイッチ201を配設する構成としても構わない。この場合、チャッカに入賞した遊技球Bは、始動入賞口スイッチ201を通過した後、回収されずに再び遊技領域111に戻されることとなる。
大入賞口スイッチ202は、遊技玉Bの入賞を検出することにより、賞球払出装置250に対して賞球の払い出しの契機を与える。
主制御部210は、各入賞スイッチ201,202から入力される検出信号に基づいて、図柄制御部230、大入賞口作動ソレノイド240又は賞球払出装置250に対して制御信号を出力する。主制御部210は、入力ポート211と、ROM212と、CPU213と、RAM214と、出力ポート215とを備えている。
入力ポート211は、各入賞口スイッチ201,202からの検出信号を取得する。
ROM212には、パチンコ遊技用プログラム、パチンコ遊技用プログラムを実行するために必要なデータ等が格納されている。
CPU213は、ROM212に格納されているパチンコ遊技用プログラムを実行して制御装置200の各部の制御を行う。
RAM214は、パチンコ遊技用プログラムを実行するために必要なデータを一時的に格納する。
出力ポート215は、図柄制御部230、大入賞口作動ソレノイド240及び賞球払出制御装置250に対して制御信号を出力する。
そして、主制御部210は、パチンコ遊技用プログラムをCPU213により実行し、入力ポート211を介して各入賞スイッチ201,202から入力される検出信号に応じた処理を行い、処理結果の制御信号を出力ポート215を介して各装置に対して出力する。具体的には、主制御部210は、始動入賞口スイッチ201から入力される検出信号に応じて特賞状態を生起させるか否かを決定する大当たり抽選を行い、抽選結果に応じた制御信号を図柄制御部230に対して出力する。また、主制御部210は、始動入賞口スイッチ201から入力される検出信号に応じてリーチ処理を行うか否かを決定するリーチ抽選を行い、抽選結果に応じた制御信号を図柄制御部230に対して出力する。さらに、主制御部210は、始動入賞口スイッチ201から入力される検出信号に応じて最終的に停止表示する統合図柄の種類等についても決定し、決定に基づく制御信号を図柄制御部230に対して出力する。
図柄制御部230は、主制御部210から入力される制御信号に応じて、図柄表示装置120の各図柄表示領域LA,CA,RAで、統合図柄L,C,Rの展開を行う。すなわち、図柄制御部230は、始動入賞口113への遊技球Bの入賞を契機として、各図柄表示領域LA,CA,RAで複数の統合図柄L,C,Rを変動表示させる通常変動処理を実行するとともに、通常変動処理を行った後に、各図柄表示領域LA,CA,RAで統合図柄L,C,Rを停止表示させて主制御部210で行われる抽選の結果を報知する報知処理を実行する。ここで、図1では、各図柄表示領域LA,CA,RAの境界線が破線で表されているが、実際には、その境界線を目視できる訳ではない。したがって、図柄制御部230が、各図柄表示領域LA,CA,RAを、図柄表示装置120の表示領域121内で任意に移動、拡大、縮小等して表示する演出を行う構成としても構わない。また、図柄制御部230は、所定の条件を満足する場合には、報知処理に先立って、後述するリーチ処理を実行する。ここで、主制御部210から入力される制御信号には、図柄変動開始信号S1、図柄変動パターン信号S2、停止図柄の指定信号S3が含まれる。図柄制御部230は、図3に示すように、プログラムROM231と、CPU232と、キャラクタROM233と、VDP(Video Display Processor)234と、ビデオRAM235とを備えている。
プログラムROM231には、図柄変動パターンプログラムが格納されている。
CPU232は、主制御部210からの制御信号に応じて、プログラムROM231に格納されている所定の図柄変動パターンプログラムを実行して、各統合図柄L,C,Rの展開を行うために必要な制御信号をVDP234に対して出力する。
キャラクタROM233には、VDP234が統合図柄L,C,Rを展開するために必要な図柄データが格納されている。ここで、各図柄表示領域LA,CA,RAに表示される各統合図柄L,C,Rは、抽選図柄aと、装飾図柄bと、個別背景図柄cとから構成されている。抽選図柄aとは、数字、文字等からなり、主制御部210で行われる抽選の結果を遊技者に対して報知するために必要となる図柄をいう。すなわち、報知処理の際に、停止表示された統合図柄L,C,Rの抽選図柄aが、3つの図柄表示領域LA,CA,RAで揃う大当たり図柄となった場合(例えば「7,7,7」)に、特賞状態が生起される。装飾図柄bとは、図形、キャラクタ等からなり、抽選図柄aを装飾する図柄をいう。ここで、各装飾図柄bは、例えば、抽選図柄a("7")に対しては装飾図柄b("人物A")が表示され、識別記号a("6")に対しては装飾図柄b("人物B")が表示されるというように、各抽選図柄aに対する対応関係が定められている。個別背景図柄cとは、枠、柄、色付きスクリーン、風景等からなり、抽選図柄a及び装飾図柄bの背景となる図柄をいう。そして、キャラクタROM233は、各図柄データを、全体背景BGと、抽選図柄aと、装飾図柄bと、個別背景図柄cとに分けて個別に格納している。
VDP234は、CPU232から入力された制御信号に応じて、キャラクタROM233に格納されている各図柄データを合成して、各統合図柄L,C,Rを展開する。
ビデオRAM235は、VDP234が統合図柄L,C,Rを展開するために必要なデータを一時的に格納する。
大入賞口作動ソレノイド240は、主制御部210からの制御信号に応じて、大入賞口115を開閉させる。
賞球払出制御装置250は、主制御部210からの制御信号に応じて、賞球の払出しを制御する。
次に、制御装置200による遊技制御処理について説明する。
制御装置200による遊技制御処理では、まず、図4に示すように、ステップS100で、始動入賞口スイッチ201から主制御部210に遊技球Bの検出信号が入力されたか否かが判定される。そして、ステップS100で、始動入賞口スイッチ201から主制御部210へ検出信号が入力されたと判定された場合(Yes)は、ステップS102に移行する。一方、ステップS100で、始動入賞口スイッチ201から主制御部210へ検出信号が入力されていないと判定された場合(No)は、ステップS100で待機する。
ステップS102では、大当たり抽選及びリーチ抽選に用いる乱数値を取得し、ステップS104に移行する。
ステップS104では、取得した大当たり抽選に用いる乱数値が大当たり値であるか否かを判定し、大当たり値であると判定された場合(Yes)は、ステップS106に移行する。一方、ステップS104で、取得した大当たり抽選に用いる乱数値が大当たり値ではないと判定された場合(No)は、ステップS118に移行する。
ステップS106では、リーチを行うことを示すリーチフラグをセットし、ステップS108に移行する。
ステップS108では、特賞状態を生起させることを示す大当たりフラグをセットし、ステップS110に移行する。
ステップS110では、リーチフラグがセットされているか否かを判定し、リーチフラグがセットされていると判定された場合(Yes)は、ステップS112に移行する。一方、ステップS110でリーチフラグがセットされていないと判定された場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS112では、リーチ処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS114では、大当たりフラグがセットされているか否かを判定し、大当たりフラグがセットされていると判定された場合(Yes)は、ステップS116に移行する。一方、ステップS114で大当たりフラグがセットされていないと判定された場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS116では、大当たり処理を実行し、その後、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS118では、取得したリーチ抽選に用いる乱数値が所定値であるか否かを判定し、所定値であると判定された場合(Yes)は、ステップS120に移行する。一方、ステップS118で、取得したリーチ抽選に用いる乱数値が所定値ではないと判定された場合(No)は、ステップS110に移行する。
ステップS120では、リーチ処理を行うことを示すリーチフラグをセットし、ステップS110に移行する。
ここで、本発明の特徴は、図4に示す制御装置200による遊技制御処理のうち、ステップS112で実行されるリーチ処理にある。
すなわち、ステップS100で始動入賞口スイッチ201から主制御部210へ検出信号が入力されると、主制御部210は、図柄制御部230に対して図柄変動開始信号S1を入力する。図柄変動開始信号S1を入力された図柄制御部230は、まず、以下に示す通常変動処理を行う。
すなわち、図柄制御部230は、主制御部210から入力された図柄変動開始信号S1に応じて、図5(a)に示すように、図柄表示装置120の各図柄表示領域LA,CA,RAで、複数の統合図柄L,C,Rの変動表示を開始する。なお、本実施の形態では、各統合図柄L,C,Rは、矢印αの向きへ変動するように表示される。この場合、図柄制御部230は、各図柄表示領域LA,CA,RAで変動表示される各統合図柄L,C,Rとして、通常図柄Nを表示する。ここで、通常図柄Nとは、1種類の抽選図柄aと、該抽選図柄aに対応する1種類の装飾図柄bと、前記抽選図柄aに対応して合成されることが予め定められた1種類の個別背景図柄cとを合成して作成した図柄をいう。すなわち、通常図柄Nでは、各抽選図柄aと各個別背景図柄cとは、例えば、抽選図柄a("7")に対しては個別背景図柄c("ストライプ柄の背景")が表示され、識別記号a("6")に対しては個別背景図柄c("ドット柄の背景")が表示されるというように、所定の抽選図柄aに対してはこれに対応する所定の個別背景図柄cが合成されるように定められている。なお、上記したように、各抽選図柄aと各装飾図柄bとは、例えば、抽選図柄a("7")に対しては装飾図柄b("人物A")が表示され、識別記号a("6")に対しては装飾図柄b("人物B")が表示されるというように、所定の抽選図柄aに対してはこれに対応する所定の装飾図柄bが合成されるように定められている。そして、各図柄表示領域LA,CA,RAでは、異なる種類の抽選図柄a(本実施の形態では、"0"〜"9")を表示する複数(本実施の形態では10種類)の通常図柄Nが繰り返し変動表示される。なお、図柄表示装置120の図柄表示領域GAを含めた全体背景表示領域BAには、全体背景BGが常時表示されている。
そして、ステップS112でリーチ処理が実行される際には、主制御部210からリーチ処理に基づく制御信号が図柄制御部230に入力される。ここで、主制御部210から入力される制御信号には、図柄変動パターン信号S2、停止図柄の指定信号S3が含まれる。そして、リーチ処理に基づく各制御信号が入力された図柄制御部230は、以下に示すリーチ処理を行う。
すなわち、図柄制御部230は、図5(b)に示すように、最終的に統合図柄の停止表示を行う図柄表示領域(本実施の形態では中央図柄表示領域CA)以外の図柄表示領域(本実施の形態では左図柄表示領域LA及び右図柄表示領域RA)で変動表示されている統合図柄(本実施の形態では統合図柄L及び統合図柄R)を所定状態に停止表示させ、リーチ状態とする。ここで、所定状態とは、停止表示された両統合図柄L,Rの抽選図柄aが直線上に揃い、大当たり図柄となることを期待させる状態をいう。なお、本実施の形態では、左図柄表示領域LAの上段で停止表示されている統合図柄L1及び右図柄表示領域RAの下段で停止表示されている統合図柄R2として、同一の抽選図柄a(本実施の形態では"6")及び個別背景図柄c(本実施の形態では"ドット柄の背景")を有する通常図柄N1が表示されるとともに、左図柄表示領域LAの下段で停止表示されている統合図柄L2及び右図柄表示領域RAの上段で停止表示されている統合図柄R1として、同一の抽選図柄a(本実施の形態では"7")及び個別背景図柄c(本実施の形態では"ストライプ柄の背景")を有する通常図柄N2が表示され、斜め方向でのダブルリーチの状態が形成された場合を例にして説明する。この場合、中央図柄表示領域CAの中段で、抽選図柄a("7")又は抽選図柄a("6")を有する統合図柄Cが停止表示されれば大当たり図柄となる。
そして、図柄制御部230は、リーチ抽選で取得された乱数値が特別図柄表示モードを実行する特定値である場合には、各図柄表示領域LA,RAでリーチ状態で停止表示される統合図柄L,Rとして、特別図柄Sの表示を行う。
ここで、特別図柄Sとは、一の通常図柄Nが有する抽選図柄aと、該一の通常図柄Nが有する個別背景図柄c以外の個別背景図柄cとを合成して作成した図柄をいう。
本実施の形態では、特別図柄Sは、リーチ状態で停止表示されている通常図柄Nが有する抽選図柄a及び装飾図柄bと、該通常図柄Nが有する個別背景図柄c以外の個別背景図柄cとを合成して作成される。
本実施の形態では、図6(a)に示すように、統合図柄L1及び統合図柄R2として、通常図柄N1が有する抽選図柄a("6")及び装飾図柄b("人物B")と、特別図柄表示モード用の個別背景図柄c(本実施の形態では"星柄の背景")とを合成して作成した特別図柄S1を表示している。また、統合図柄L2及び統合図柄R1として、通常図柄N2が有する抽選図柄a("7")及び装飾図柄b("人物A")と、特別図柄表示モード用の個別背景図柄c("星柄の背景")とを合成して作成した特別図柄S2を表示している。これにより、ダブルリーチの状態で停止表示されている全ての統合図柄L1,R2,L2,R1の個別背景図柄cが"星柄の背景"に統一されることとなる。
この場合、ダブルリーチ状態で停止表示されている各統合図柄L1,R2,L2,R1として、通常図柄N1,N2から特別図柄S1,S2への変更表示は、以下の手順で行われる。
すなわち、図柄制御部230は、図6(b)に示すように、各統合図柄L1,R2,L2,R1で、特別図柄S1,S2に表示されている個別背景図柄cが、通常図柄N1,N2に表示されている個別背景図柄cを、下方から上方に向かって除々に侵食していくような表示を行う。その後、図柄制御部230は、図6(a)に示すように、各統合図柄L1,R2,L2,R1として、特別図柄S1,S2の表示を行う。ここで、特別図柄S1,S2に表示されている個別背景図柄cが通常図柄N1,N2に表示されている個別背景図柄cを侵食する向きは、適宜設定することが可能である。
そして、特別図柄Sに表示される個別背景図柄cの種類に応じて大当たりに至る信頼度が変化するように設定し、各個別背景図柄cと信頼度との関係を遊技者に対して告知することにより、遊技者の興趣をより向上させることが可能となる。
次に、図柄制御部230は、主制御部210から入力された停止図柄の指定信号S3に応じて、最終的に統合図柄の停止表示を行う中央図柄表示領域CAで統合図柄Cを停止表示し、主制御部210による大当たり抽選の最終的な抽選結果を報知する。
このように、図柄制御部230では、統合図柄L,C,Rの演出として、各通常図柄Nが有する抽選図柄aと該抽選図柄aに対応する個別背景図柄c以外の個別背景図柄cとを合成して作成された特別図柄Sを表示する構成を採用している。したがって、図柄制御部230によれば、アニメーション動画表示による演出を行う場合と比較して、統合図柄L,C,Rを表示するのに必要なメモリ負担及び演算処理負担を抑えることが可能となる。
また、図柄制御部230では、図柄データを、抽選図柄aと装飾図柄bと個別背景図柄cとに分けて格納し、各図柄データを合成して通常図柄N及び特別図柄Sを作成する構成を採用している。したがって、図柄制御部230によれば、キャラクタROM233のメモリ負担を抑えつつ、統合図柄のバリエーションを増やすことが可能となる。
ここで、本実施の形態では、図5(b)に示すダブルリーチの状態で停止表示されている各統合図柄L1,R2,L2,R1として、通常図柄N1,N2から特別図柄S1,S2への変更表示を行う場合を例に説明している。しかしながら、シングルリーチの状態で停止表示されている各統合図柄L,Rとして、通常図柄Nから特別図柄Sへの変更表示を行う構成としても構わない。
次に、本実施の形態に係るパチンコ機の動作について説明する。
遊技者による遊技が開始され、遊技球Bが始動入賞口113に入賞すると、始動入賞スイッチ201が入賞を検出して、検出信号が制御装置200の主制御部210に入力される。
主制御部210は、始動入賞スイッチ201からの検出信号を受け取ると、CPU213がパチンコ遊技用プログラムを実行することにより、大当たり抽選及びリーチ抽選を行う。ここで、各抽選は、所定の数値範囲(例えば、「0」〜「999」)で循環する乱数カウンタから、始動入賞口113への遊技球Bの入賞タイミングで乱数値を取得することにより行われる。
そして、主制御部210は、抽選結果を図柄表示装置120を介して遊技者に報知するために、抽選結果に応じた制御信号を図柄制御部230に対して出力する。
図柄制御部230は、主制御部210から入力される制御信号に応じて、抽選結果の図柄表示装置120による報知を行う。すなわち、図柄制御部230は、主制御部210から制御信号を受け取ると、この制御信号に応じて統合図柄L,C,Rを展開し、通常変動処理及び報知処理を実行する。
ここで、主制御部210におけるリーチ抽選の結果、リーチ処理が実行されることが決定された場合には、主制御部210は、リーチ処理に基づく制御信号を図柄制御部230に対して出力する。
そして、図柄制御部230は、主制御部210からリーチ処理に基づく制御信号を受け取ると、リーチ処理を実行する。
リーチ処理では、まず、図柄制御部230は、統合図柄L及び統合図柄Rを停止表示してリーチ状態とする。この場合、停止表示された両統合図柄L,Rの抽選図柄aが揃った状態となる。また、中央図柄表示領域CAでは、複数の統合図柄Cの変動表示が続けられる。
この場合、リーチ抽選で取得された乱数値が特別図柄表示モードを実行する特定値である場合には、図柄制御部230は、リーチ状態で停止表示されている各統合図柄L,Rとして、通常図柄Nに代えて特別図柄表示モード用の個別背景図柄cを表示する特別図柄Sを表示する。
ここで、遊技者は、遊技を行う際にパチンコ機の一部を凝視することは少なく、通常、図柄表示装置120の表示領域121の全体をパターン認識している。したがって、図柄表示装置120の表示領域121のうち広い範囲を占める統合図柄L,C,Rの個別背景図柄cを変化させることは、表示領域121の全体をパターン認識する遊技者の視覚に対して強い刺激を与えることができる。よって、本実施の形態に係るパチンコ機によれば、特別図柄表示モードが選択された際に、図柄表示装置120で表示される統合図柄L,C,Rの意外性のある演出を行うことが可能となるとともに、遊技者の注目を得ることが可能となる。
そして、図柄表示装置120に変動表示される各統合図柄L,C,Rは、最終的に停止するが、主制御部210における大当たり抽選の結果、特賞状態を生起させることが決定された場合には、各統合図柄L,C,Rは、所定の態様の大当たり図柄で停止表示される。
停止表示された各統合図柄L,C,Rが大当たり図柄となった場合には、主制御部210から大入賞口作動ソレノイド240に制御信号が入力され、抽選結果の報知後に大入賞口115が開放状態となる。
そして、大入賞口115に遊技球Bが入賞すると、大入賞口スイッチ202から主制御部210へ検出信号が入力される。これにより、主制御部210から賞球払出制御装置250に制御信号が入力され、賞球払出制御装置250による賞球の払い出しが実行される。
以上のように、本実施の形態に係るパチンコ機では、リーチ処理の際に特別図柄表示モードが選択された場合、複数の図柄表示領域LA,CA,RAでそれぞれ表示される複数の統合図柄L,C,Aのうちの少なくとも1枚として、各通常図柄Nが有する抽選図柄aと該抽選図柄aに対応する個別背景図柄c以外の個別背景図柄cとを合成して作成された特別図柄を表示する構成を採用している。したがって、本実施の形態に係るパチンコ機によれば、アニメーション動画表示による演出を行う場合と比較して図柄の演出を行うために必要なメモリ負担及び演算処理負担を抑えつつ、図柄表示装置120で表示される統合図柄の意外性のある演出を行うことが可能となる。
次に、本発明の第二の実施の形態に係るパチンコ機を図面を参照して説明する。
本発明の第二の実施の形態に係るパチンコ機は、第一の実施の形態に係るパチンコ機と基本構成は同様であるが、特別図柄表示モードが実行される際に図柄制御部230が行う処理の方法が異なっている。なお、第一の実施の形態に係るパチンコ機と同一の構成については説明を省略する。
図7は、本発明の第二の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる図柄表示装置の表示領域の、特別図柄表示モードの際の表示を示す図である。
本発明の第二の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる図柄制御部230は、特別図柄表示モードが実行される際、図5(b)に示すダブルリーチ状態とした後、以下の処理を行う。
図5(b)に示すダブルリーチ状態では、同一の識別図柄a及び個別背景図柄cを表示する統合図柄L,Rの組が2組形成されている。すなわち、統合図柄L1及び統合図柄R2として、同一の抽選図柄a(本実施の形態では"6")及び個別背景図柄c(本実施の形態では"ドット柄の背景")を有する通常図柄N1が表示されるとともに、統合図柄L2及び統合図柄R1として、同一の抽選図柄a(本実施の形態では"7")及び個別背景図柄c(本実施の形態では"ストライプ柄の背景")を有する通常図柄N2が表示されている。
そして、図柄制御部230は、リーチ抽選で取得された乱数値が特別図柄表示モードを実行する特定値である場合には、図7に示すように、ダブルリーチの状態を形成する2組の統合図柄L,Rのうち一方の組の各統合図柄L,Rとして、特別図柄Sの表示を行う。
ここで、特別図柄Sは、一の通常図柄Nが有する抽選図柄cと他の通常図柄Nが有する個別背景図柄cとを合成して作成される。本実施の形態では、特別図柄Sは、ダブルリーチの状態を形成する2組の統合図柄L,Rのうち一方の組の統合図柄L,Rが有する抽選図柄a及び該抽選図柄aに対応する装飾図柄bと、他方の組の統合図柄L,Rが有する個別背景図柄cとを合成して作成される。
具体的には、図柄制御部230は、統合図柄L1及び統合図柄R2として、通常図柄N1が有する抽選図柄a("6")及び装飾図柄b("人物B")と、通常図柄N2が有する個別背景図柄c(本実施の形態では"ストライプ柄の背景")とを合成して作成した特別図柄S3を表示する。これにより、ダブルリーチの状態で停止表示されている全ての統合図柄L1,R2,L2,R1の個別背景図柄cが"ストライプ柄の背景"に統一されることとなる。
この場合、ダブルリーチ状態で停止表示されている各統合図柄L1,R2として、通常図柄N1から特別図柄S3への変更表示は、上記第一の実施の形態で示した手順により行うことが可能である。
このように、本実施の形態では、通常図柄Nを構成する各図柄データを合成して特別図柄S3を作成する構成を採用している。これにより、キャラクタROM233のメモリ負担をさらに抑えつつ、統合図柄のバリエーションを増やすことが可能となる。また、本実施の形態では、特別図柄Sを表示するために新規素材を必要とないため、素材作成に要する作業負担を軽減することが可能となる。
次に、本発明の第三の実施の形態に係るパチンコ機を図面を参照して説明する。
本発明の第三の実施の形態に係るパチンコ機は、第一の実施の形態に係るパチンコ機と基本構成は同様であるが、特別図柄表示モードが実行される際に図柄制御部230が行う処理の方法が異なっている。なお、第一の実施の形態に係るパチンコ機と同一の構成については説明を省略する。
図8は、本発明の第三の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる図柄表示装置の表示領域の、特別図柄表示モードの際の表示を示す図である。
本発明の第三の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる図柄制御部230は、特別図柄表示モードが実行される際、リーチ状態とした後、以下の処理を行う。なお、本実施の形態では、図8(a)に示すように、左図柄表示領域LAで停止表示されている統合図柄L及び右図柄表示領域RAで停止表示されている統合図柄Rとして、同一の抽選図柄a(本実施の形態では"7")及び個別背景図柄c(本実施の形態では"ストライプ柄の背景")を有する通常図柄Nが表示され、横方向でのシングルリーチの状態が形成された場合を例にして説明する。また、この場合、中央図柄表示領域CAで変動表示される各統合図柄Cとしては、通常図柄Nが表示されている。
すなわち、図柄制御部230は、リーチ抽選で取得された乱数値が特別図柄表示モードを実行する特定値である場合には、中央図柄表示領域CAで変動表示されている複数の通常図柄Nのうち、リーチ状態で停止表示されている統合図柄L,Rに表示されている個別背景図柄c以外の個別背景図柄cを表示する所定の通常図柄Nに代えて、特別図柄Sの表示を行う。
ここで、特別図柄Sは、一の通常図柄Nが有する抽選図柄cと他の通常図柄Nが有する個別背景図柄cとを合成して作成される。本実施の形態では、特別図柄Sは、所定の通常図柄Nが有する抽選図柄a及び該抽選図柄aに対応する装飾図柄bと、リーチ状態で停止表示されている統合図柄L,Rが有する個別背景図柄cとを合成して作成される。
具体的には、図柄制御部230は、図8(b)に示すように、中央図柄表示領域CAで変動表示されている複数の通常図柄Nのうち、リーチ状態で停止表示されている統合図柄L,Rに表示されている個別背景図柄c("ストライプ柄の背景")以外の個別背景図柄c(本実施の形態では"三角柄の背景")を表示する所定の通常図柄Nに代えて、特別図柄S4の表示を行う。この場合、特別図柄S4は、所定の通常図柄Nが有する抽選図柄a及び装飾図柄bと、リーチ状態で停止表示されている統合図柄L,Rに表示されている個別背景図柄c("ストライプ柄の背景")とを合成して作成される。これにより、中央図柄表示領域CAで変動表示されている複数の統合図柄Cの中で、リーチ状態で停止表示されている統合図柄L,Rに表示されている個別背景図柄c("ストライプ柄の背景")と同一の個別背景図柄cを表示する統合図柄Cが複数枚存在することとなる。
ここで、中央図柄表示領域CAで変動表示される特別図柄S4の数は、適宜設定可能である。そして、中央図柄表示領域CAで変動表示される特別図柄S4の数に応じて大当たりに至る信頼度が上がるように設定し、個別背景図柄cの数と信頼度との関係を遊技者に対して告知することにより、遊技者の興趣をより向上させることが可能となる。
このように、本実施の形態では、中央図柄表示領域CAで変動表示されている複数の通常図柄Nのうち、リーチ状態で停止表示されている統合図柄L,Rに表示されている個別背景図柄c以外の個別背景図柄cを表示する所定の通常図柄Nに代えて特別図柄S4の表示を行う構成を採用している。これにより、周期的に変動表示されている複数の統合図柄Cの変動パターンに変化が生じるため、図柄表示装置120の表示領域121の全体をパターン認識している遊技者の注目を得ることができ、遊技者の大当たりに対する期待感を増大させることが可能となる。
なお、通常図柄Nから図柄複数表示処理用の特別図柄S4への変更表示は、上記第一の実施の形態で示した手順により行うことが可能である。
ここで、本実施の形態に係る特別図柄表示モードが実行される際に図柄制御部230が行う処理の方法は、上記第一の実施の形態に係る方法と組み合わせて行うことが可能である。すなわち、図5(b)に示すダブルリーチ状態を形成した後、各図柄表示領域LA,RAで停止表示される各統合図柄L1,R2,L2,R1として、特別図柄表示モード用の個別背景図柄cを有する特別図柄S1,S2を表示するとともに、中央図柄表示領域CAで変動表示されている複数の通常図柄Nのうち所定の通常図柄Nに代えて、特別図柄表示モード用の個別背景図柄cを有する特別図柄S4の表示を行う。このような構成により、遊技者の大当たりに対する期待感をより増大させることが可能となる。
また、本実施の形態に係る特別図柄表示モードが実行される際に図柄制御部230が行う処理の方法は、上記第二の実施の形態に係る方法と組み合わせて行うことが可能である。すなわち、図5(b)に示すダブルリーチ状態を形成した後、左図柄表示領域LAで停止表示される統合図柄L1及び右図柄表示領域RAで停止表示される統合図柄R2として、通常図柄N2が有する個別背景図柄cを有する特別図柄S3を表示するとともに、中央図柄表示領域CAで変動表示されている複数の通常図柄Nのうち所定の通常図柄Nに代えて、通常図柄N2が有する個別背景図柄cを有する特別図柄S4の表示を行う。このような構成によっても、遊技者の大当たりに対する期待感をより増大させることが可能となる。
次に、本発明の第四の実施の形態に係るパチンコ機を図面を参照して説明する。
本発明の第四の実施の形態に係るパチンコ機は、第一の実施の形態に係るパチンコ機と基本構成は同様であるが、特別図柄表示モードが実行される際に図柄制御部230が表示する特別図柄Sの構成が異なっている。なお、第一の実施の形態に係るパチンコ機と同一の構成については説明を省略する。
すなわち、図柄制御部230は、リーチ抽選で取得された乱数値が特別図柄表示モードを実行する特定値である場合には、各図柄表示領域LA,RAでリーチ状態で停止表示される統合図柄L,Rとして、特別図柄S´の表示を行う。
ここで、特別図柄S´は、一の通常図柄Nが有する抽選図柄aと該一の通常図柄Nが有する個別背景図柄cであって色調を変更したものとを合成して作成される。なお、色調とは、色相、彩度及び明度をいい、色調を変更するとは、色相、彩度及び明度のうち少なくとも1つを変更することをいう。本実施の形態では、特別図柄S´は、リーチ状態で停止表示されている通常図柄Nが有する抽選図柄a及び装飾図柄bと、該通常図柄Nが有する個別背景図柄cであって色相を変更したものとを合成して作成される。
具体的には、本実施の形態では、図柄制御部230は、図5(b)に示すダブルリーチ状態を形成した後、統合図柄L1及び統合図柄R2として、通常図柄N1が有する抽選図柄a("6")及び装飾図柄b("人物B")と、該通常図柄N1が有する抽選図柄aに対応する個別背景図柄cであって所定の色相に変更されたものとを合成して作成した特別図柄S1´を表示する。また、図柄制御部230は、統合図柄L2及び統合図柄R1として、通常図柄N2が有する抽選図柄a("7")及び装飾図柄b("人物A")と、該通常図柄N2が有する抽選図柄aに対応する個別背景図柄cであって前記所定の色相に変更されたものとを合成して作成した特別図柄S2´を表示する。これにより、ダブルリーチの状態で停止表示されている全ての統合図柄L1,R2,L2,R1の個別背景図柄cが所定の色相に統一されることとなる。
このように、本実施の形態では、通常図柄Nが有する抽選図柄a及び装飾図柄bと、該通常図柄Nが有する抽選図柄aに対応する個別背景図柄cであって色調を変更したものとを合成して特別図柄S´を作成する構成を採用している。したがって、通常図柄Nを構成する図柄データで特別図柄S´を作成することができ、キャラクタROM233のメモリ負担を抑えつつ、統合図柄のバリエーションを増やすことが可能となる。また、本実施の形態では、特別図柄S´を表示するために新規素材を必要とないため、素材作成に要する作業負担を軽減することが可能となる。
次に、本発明の第五の実施の形態に係るパチンコ機を図面を参照して説明する。
本発明の第五の実施の形態に係るパチンコ機は、第二の実施の形態に係るパチンコ機と基本構成は同様であるが、特別図柄表示モードが実行される際に図柄制御部230が表示する特別図柄Sの構成が異なっている。なお、第二の実施の形態に係るパチンコ機と同一の構成については説明を省略する。
すなわち、図柄制御部230は、リーチ抽選で取得された乱数値が特別図柄表示モードを実行する特定値である場合には、ダブルリーチの状態を形成する2組の統合図柄L,Rのうち一方の組の各統合図柄L,Rとして、特別図柄S´の表示を行う。
ここで、特別図柄S´は、一の通常図柄Nが有する抽選図柄aと該一の通常図柄Nが有する個別背景図柄cであって色調を変更したものとを合成して作成される。本実施の形態では、特別図柄S´は、ダブルリーチの状態を形成する2組の統合図柄L,Rのうち一方の組の統合図柄L,Rが有する抽選図柄a及び該抽選図柄aに対応する装飾図柄bと、一方の組の統合図柄L,Rが有する個別背景図柄cであって、他方の組の統合図柄L,Rが有する個別背景図柄cの色相と同一の色調に調整されたものとを合成して作成される。
具体的には、本実施の形態では、図柄制御部230は、図5(b)に示すダブルリーチ状態を形成した後、各図柄表示領域LA,RAでリーチ状態で停止表示される統合図柄L1及び統合図柄R2として、特別図柄S3´の表示を行う。この場合、特別図柄S3´は、通常図柄N1が有する抽選図柄a("6")及び装飾図柄b("人物B")と、該通常図柄N1が有する抽選図柄aに対応する個別背景図柄cであって、通常図柄N2が有する個別背景図柄cの色相と同一の色相に変更されたものとを合成して作成される。これにより、ダブルリーチの状態で停止表示されている全ての統合図柄L1,R2,L2,R1の個別背景図柄cが所定の色相に統一されることとなる。
このように、本実施の形態では、通常図柄Nが有する抽選図柄a及び装飾図柄bと、該通常図柄Nが有する抽選図柄aに対応する個別背景図柄cであって色調を変更したものとを合成して特別図柄S´を作成する構成を採用している。したがって、通常図柄Nを構成する図柄データで特別図柄S´を作成することができ、キャラクタROM233のメモリ負担を抑えつつ、統合図柄のバリエーションを増やすことが可能となる。また、本実施の形態では、特別図柄S´を表示するために新規素材を必要とないため、素材作成に要する作業負担を軽減することが可能となる。
次に、本発明の第六の実施の形態に係るパチンコ機を図面を参照して説明する。
本発明の第六の実施の形態に係るパチンコ機は、第三の実施の形態に係るパチンコ機と基本構成は同様であるが、特別図柄表示モードが実行される際に図柄制御部230が表示する特別図柄Sの構成が異なっている。なお、第三の実施の形態に係るパチンコ機と同一の構成については説明を省略する。
すなわち、図柄制御部230は、リーチ抽選で取得された乱数値が特別図柄表示モードを実行する特定値である場合には、中央図柄表示領域CAで変動表示されている複数の通常図柄Nのうち、所定の通常図柄Nに代えて特別図柄S´の表示を行う。
ここで、特別図柄S´は、一の通常図柄Nが有する抽選図柄aと該一の通常図柄Nが有する個別背景図柄cであって色調を変更したものとを合成して作成される。本実施の形態では、特別図柄Sは、所定の通常図柄Nが有する抽選図柄a及び該抽選図柄aに対応する装飾図柄bと、所定の通常図柄Nが有する個別背景図柄cであって、リーチ状態で停止表示されている統合図柄L,Rが有する個別背景図柄cの色相と同一の色調に調整されたものとを合成して作成される。
具体的には、本実施の形態では、図柄制御部230は、図8(a)に示すシングルリーチ状態を形成した後、中央図柄表示領域CAで変動表示されている複数の通常図柄Nのうち所定の通常図柄Nに代えて、特別図柄S4´の表示を行う。この場合、特別図柄S4´は、所定の通常図柄Nが有する抽選図柄a及び装飾図柄bと、該通常図柄Nが有する抽選図柄aに対応する個別背景図柄cであって、リーチ状態で停止表示されている統合図柄L,Rが有する個別背景図柄cの色相と同一の色相に変更されたものとを合成して作成される。これにより、中央図柄表示領域CAで変動表示されている複数の統合図柄Cの中で、リーチ状態で停止表示されている統合図柄L,Rに表示されている個別背景図柄cの色相と同一の色相の個別背景図柄cを有する統合図柄Cが複数枚存在することとなる。
このように、本実施の形態では、通常図柄Nが有する抽選図柄a及び装飾図柄bと、該通常図柄Nが有する抽選図柄aに対応する個別背景図柄cであって色調を変更したものとを合成して特別図柄S´を作成する構成を採用している。したがって、通常図柄Nを構成する図柄データで特別図柄S´を作成することができ、キャラクタROM233のメモリ負担を抑えつつ、統合図柄のバリエーションを増やすことが可能となる。また、本実施の形態では、特別図柄S´を表示するために新規素材を必要とないため、素材作成に要する作業負担を軽減することが可能となる。
以上、本発明の第一から第六の実施の形態について説明したが、各実施の形態では種々の変更を行うことができる。
例えば、上記各実施の形態では、リーチ処理時に、抽選図柄aと装飾図柄bと個別背景図柄cとを合成して各特別図柄S,S´を作成する構成を採用している。しかしながら、予め各特別図柄S,S´を作成しておき、作成された各特別図柄SをキャラクタROM233に格納しておく構成としても構わない。この場合でも、特別図柄S,S´を作成するために新規素材を必要とないため、素材作成に要する作業負担を軽減することが可能となる。
また、上記各実施の形態では、キャラクタROM233は、図柄データを、全体背景BGと、抽選図柄aと、装飾図柄bと、個別背景図柄cとに分けて格納している。しかしながら、予め各抽選図柄aとこれに対応する各装飾図柄bとを合成して識別装飾図柄を作成し、キャラクタROM233が、図柄データを、全体背景BGと、識別装飾図柄と、個別背景図柄cとに分けて格納する構成としても構わない。この場合、特別図柄S,S´は、複数の識別装飾図柄と、個別背景図柄cとを合成して作成されることとなる。
本発明の第一の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる遊技盤を示す正面図である。 本発明の第一の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる制御装置の構成を示すブロック図である。 図2に示す制御装置に備えられる図柄制御部の構成を示すブロック図である。 図2に示す制御手段による遊技制御処理を示すフローチャートである。 図1に示すパチンコ機に備えられる図柄表示装置の表示領域の、リーチ処理の際の表示を示す図である。 図1に示すパチンコ機に備えられる図柄表示装置の表示領域の、特別図柄表示モードの際の表示を示す図である。 本発明の第二の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる図柄表示装置の表示領域の、特別図柄表示モードの際の表示を示す図である。 本発明の第三の実施の形態に係るパチンコ機に備えられる図柄表示装置の表示領域の、特別図柄表示モードの際の表示を示す図である。
符号の説明
100 遊技盤
B 遊技球
110 透明遊技盤
111 遊技領域
P 遊技釘
113 始動入賞口
115 大入賞口
120 図柄表示装置
121 表示領域
BA 全体背景表示領域
GA 図柄表示領域
BG 全体背景
LA 左図柄表示領域
CA 中央図柄表示領域
RA 右図柄表示領域
L,C,R 統合図柄
200 制御装置
201 始動入賞口スイッチ
202 大入賞口スイッチ
210 主制御部(抽選手段)
211 入力ポート
212 ROM
213 CPU
214 RAM
215 出力ポート
230 図柄制御部(図柄制御手段)
231 プログラムROM
232 CPU
233 キャラクタROM
234 VDP
235 ビデオRAM
240 大入賞口作動ソレノイド
250 賞球払出制御装置
a 抽選図柄
b 装飾図柄
c 個別背景図柄
N 通常図柄
S,S´ 特別図柄

Claims (6)

  1. 遊技盤に設けられた始動領域への遊技球の通過を契機として、特賞状態を生起させるか否かの抽選を行う抽選手段と、
    全体背景が表示される全体背景表示領域及び該全体背景表示領域内に定義された複数の図柄表示領域を有し、該各図柄表示領域で、前記抽選手段による抽選の結果を報知するための抽選図柄と、該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、前記抽選図柄及び前記装飾図柄の背景となる個別背景図柄を有してなる統合図柄を表示することが可能な図柄表示装置と、
    前記始動領域への遊技球の通過を契機として、異なる種類の前記抽選図柄を有する複数の前記統合図柄を前記各図柄表示領域で変動表示させる通常変動処理と、該通常変動処理を行った後、前記各図柄表示領域で前記統合図柄を停止表示させて前記抽選の結果を報知する報知処理と、所定の条件を満足する場合には、前記報知処理に先立って、複数の前記図柄表示領域のうち最終的に前記統合図柄の停止表示を行う前記図柄表示領域以外の前記各図柄表示領域で前記統合図柄を所定状態に停止表示させるリーチ処理と、を行うようになっている図柄制御手段と、
    を備えてなる遊技機であって、
    前記図柄制御手段は、前記通常変動処理の際に、前記各図柄表示領域で表示される前記各統合図柄として、前記抽選図柄と、該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、それら抽選図柄及び装飾図柄に対応する前記個別背景図柄とを合成して作成された通常図柄を表示し、前記リーチ処理の際に、複数の前記図柄表示領域でそれぞれ表示される複数の前記統合図柄のうちの少なくとも1枚として、前記一の通常図柄が有する抽選図柄及び該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、該一の通常図柄が有する個別背景図柄以外の前記個別背景図柄とを合成して作成された特別図柄を表示する特別図柄表示モードを有することを特徴とする遊技機。
  2. 遊技盤に設けられた始動領域への遊技球の通過を契機として、特賞状態を生起させるか否かの抽選を行う抽選手段と、
    全体背景が表示される全体背景表示領域及び該全体背景表示領域内に定義された複数の図柄表示領域を有し、該各図柄表示領域で、前記抽選手段による抽選の結果を報知するための抽選図柄と、該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、前記抽選図柄及び前記装飾図柄の背景となる個別背景図柄を有してなる統合図柄を表示することが可能な図柄表示装置と、
    前記始動領域への遊技球の通過を契機として、異なる種類の前記抽選図柄を有する複数の前記統合図柄を前記各図柄表示領域で変動表示させる通常変動処理と、該通常変動処理を行った後、前記各図柄表示領域で前記統合図柄を停止表示させて前記抽選の結果を報知する報知処理と、所定の条件を満足する場合には、前記報知処理に先立って、複数の前記図柄表示領域のうち最終的に前記統合図柄の停止表示を行う前記図柄表示領域以外の前記各図柄表示領域で前記統合図柄を所定状態に停止表示させるリーチ処理と、を行うようになっている図柄制御手段と、
    を備えてなる遊技機であって、
    前記図柄制御手段は、前記通常変動処理の際に、前記各図柄表示領域で表示される前記各統合図柄として、前記抽選図柄と、該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、それら抽選図柄及び装飾図柄に対応する前記個別背景図柄とを合成して作成された通常図柄を表示し、前記リーチ処理の際に、複数の前記図柄表示領域でそれぞれ表示される複数の前記統合図柄のうちの少なくとも1枚として、前記一の通常図柄が有する抽選図柄及び該抽選図柄を装飾する装飾図柄と、前記他の通常図柄が有する個別背景図柄とを合成して作成された特別図柄を表示する特別図柄表示モードを有することを特徴とする遊技機。
  3. 前記図柄制御手段は、前記特別図柄表示モードの際には、前記リーチ処理で最終的に前記統合図柄の停止表示を行う前記図柄表示領域以外の前記各図柄表示領域で停止表示される前記統合図柄として、前記特別図柄を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記図柄制御手段は、前記特別図柄表示モードの際には、前記リーチ処理で最終的に前記統合図柄の停止表示を行う前記図柄表示領域で変動表示される複数の前記統合図柄のうちの少なくとも1枚として、前記特別図柄を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  5. 予め作成された前記通常図柄の図柄データ及び前記特別図柄の図柄データを格納していることを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項記載の遊技機。
  6. 前記抽選図柄の図柄データと前記抽選図柄の図柄データとを個別に格納していて、前記図柄制御手段が、個別に格納された各図柄データを合成して前記通常図柄及び前記特別図柄を作成することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項記載の遊技機。
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