JP2004242824A - 遊技機 - Google Patents

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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Masayuki Tsurumi
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Abstract

【課題】可変表示を斬新で変化に富む内容に演出することを可能とし、遊技全体の興趣を高めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】表示制御手段1200は、可変表示装置310の画面上における識別情報表示領域1310で識別情報を可変表示した後に停止表示するが、該識別情報のうち少なくとも何れかが仮停止状態であることを条件として、識別情報空領域導出手段1220は、識別情報が当初は何も表示されていない識別情報空領域1320を導出する。また、識別情報移動制御手段1221は、識別情報表示領域1310に停止表示した識別情報の何れかを、前記識別情報空領域1320に移動させる。さらに、識別情報空領域1320を導出する段階では、確率切替手段1223により、可変表示の表示結果が、特別停止結果態様のうち確変特別停止結果態様に停止確定する確率の高低が切り替えられる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、該可変表示装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、前記可変表示装置における可変表示の表示結果が、予め定めた識別情報の所定の組み合わせである特別停止結果態様に確定した場合に、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態が発生する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機として一般的に知られているものに、フィーバー機と称されるパチンコ機がある。フィーバー機では、遊技盤に形成された遊技領域へ打ち出した球が始動口へ入賞すると、液晶画面等から成る可変表示装置に各種図柄等の識別情報がスクロールするように可変表示され、所定時間の経過後に可変表示が停止する表示遊技が実行される。
【0003】
この表示遊技における可変表示が停止確定した際の表示結果が、例えば、同一ライン上に同一の識別情報が総て同一に揃う(例えば「333」)等、所定の識別情報の組み合わせである特別停止結果態様のとき、特別遊技状態(いわゆるフィーバー)が発生する。すなわち、大入賞口が所定回数を限度に繰り返し開閉することで、遊技者に遊技価値を付与可能な状態が形成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−293177号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の遊技機では、可変表示装置の画面上に予め区画された識別情報表示領域だけで、複数種類の識別情報が一定方向にスクロールするだけのスロットマシンを模した表示内容であり、単調で面白味さに欠けており、遊技全体がマンネリ化するおそれがあった。
【0006】
本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、可変表示装置における可変表示に関して、通常の識別情報表示領域とは別に、識別情報が当初は何も表示されていない識別情報空領域(1320)を新たに導出することにより、可変表示を斬新で変化に富む内容に演出することを可能とし、遊技全体の興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置(310)と、該可変表示装置(310)の表示制御を行う表示制御手段(1200)とを備え、前記可変表示装置(310)における可変表示の表示結果が、予め定めた識別情報の所定の組み合わせである特別停止結果態様に確定した場合に、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態が発生する遊技機において、
前記表示制御手段(1200)は、
前記可変表示における停止確定前の表示態様で、前記識別情報を一時的に可変停止した仮停止状態に制御し得る仮停止状態制御手段(1211)と、
前記可変表示装置(310)の画面上にて、前記識別情報を可変表示した後に該識別情報を停止表示した際、該識別情報のうち少なくとも何れかが前記仮停止状態であることを条件として、前記識別情報を停止表示した識別情報表示領域(1310)とは別に、前記識別情報が当初は何も表示されていない識別情報空領域(1320)を導出する識別情報空領域導出手段(1220)と、
前記識別情報表示領域(1310)で前記仮停止状態にある識別情報を、前記識別情報空領域(1320)に移動させる識別情報移動制御手段(1221)と、
前記識別情報空領域(1320)を導出する段階で、前記可変表示の表示結果が前記特別停止結果態様であって、次回の可変表示における特別停止結果態様の出現確率を通常時の低確率から高確率に変更する旨を示唆する確変特別停止結果態様に停止確定する確率の高低を切り替える確率切替手段(1223)と、
を有することを特徴とする遊技機。
【0008】
[2]前記識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報空領域(1320)に識別情報を移動させる際、その移動方向を予告する移動方向識別情報(1330)を表示することを特徴とする[1]記載の遊技機。
【0009】
[3]前記識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報表示領域(1310)に停止表示した前記識別情報の何れか複数を、それぞれ前記識別情報空領域(1320)の複数箇所に移動させることを特徴とする[1]または[2]記載の遊技機。
【0010】
[4]前記識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報表示領域(1310)に停止表示した前記識別情報の何れかを、所定数複製して前記識別情報空領域(1320)の複数箇所に移動させることを特徴とする[1],[2]または[3]記載の遊技機。
【0011】
[5]前記識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報空領域(1320)に識別情報を移動させた後、該移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動前の前記識別情報表示領域(1310)の元の箇所に戻すように再移動させることを特徴とする[1],[2],[3]または[4]記載の遊技機。
【0012】
[6]前記識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報空領域(1320)に識別情報を移動させた後、該移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動前の前記識別情報表示領域(1310)のうち元の箇所とは別の箇所に再移動させることを特徴とする[1],[2],[3],[4]または[5]記載の遊技機。
【0013】
[7]前記識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報空領域(1320)に識別情報を移動させた後、該移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動先の前記識別情報空領域(1320)内で最初に移動した箇所とは別の箇所に再移動させることを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5]または[6]記載の遊技機。
【0014】
[8]前記識別情報空領域導出手段(1220)は、前記識別情報表示領域(1310)の一部を消失させて、当該領域に前記識別情報空領域(1320)を導出することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6]または[7]記載の遊技機。
【0015】
[9]前記識別情報空領域導出手段(1220)は、前記識別情報表示領域(1310)のうち前記仮停止状態の識別情報が表示されていた箇所を消失させて、当該領域に前記識別情報空領域(1320)を導出することを特徴とする[8]記載の遊技機。
【0016】
[10]前記識別情報空領域導出手段(1220)は、前記識別情報表示領域(1310)のうちの中間部分を消失させて、当該領域に前記識別情報空領域(1320)を導出することで、該識別情報空領域(1320)を間にして残りの前記識別情報表示領域(1310)を対向させることを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7],[8]または[9]記載の遊技機。
【0017】
[11]前記識別情報空領域導出手段(1220)は、前記識別情報空領域(1320)を予め複数に分割した状態で導出することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7],[8],[9]または[10]記載の遊技機。
【0018】
[12]前記識別情報空領域導出手段(1220)は、前記識別情報空領域(1320)を導出後に複数に分割および結合可能に表示することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7],[8],[9],[10]または[11]記載の遊技機。
【0019】
[13]前記識別情報空領域導出手段(1220)は、前記識別情報空領域(1320)を導出後に形状および大きさを変化可能に表示することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7],[8],[9],[10],[11]または[12]記載の遊技機。
【0020】
[14]前記表示制御手段(1200)は、前記識別情報空領域導出手段(1220)によって導出された前記識別情報空領域(1320)を、前記識別情報表示領域(1310)と異なる表示態様で表示することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7],[8],[9],[10],[11],[12]または[13]記載の遊技機。
【0021】
[15]前記表示制御手段(1200)は、
前記識別情報空領域導出手段(1220)によって導出された前記識別情報空領域(1320)を、前記識別情報表示領域(1310)と異なる表示態様で表示する際に、その旨を遊技者に報知する識別情報空領域報知手段を、
さらに有することを特徴とする[14]記載の遊技機。
【0022】
[16]前記識別情報空領域報知手段は、前記識別情報空領域(1320)が出現し得る領域を拡大ないし縮小が繰り返されるように表示することで前記報知を行うことを特徴とする[15]記載の遊技機。
【0023】
[17]前記表示制御手段(1200)は、遊技者にとって有利な状態となる表示態様を、前記識別情報空領域(1320)内も含めて表示することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7],[8],[9],[10],[11],[12],[13],[14],[15]または[16]記載の遊技機。
【0024】
[18]前記表示制御手段(1300)は、
前記確率切替手段(1223)により前記確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に切り替えられた場合に、その旨を、前記識別情報空領域(1320)の表示態様を途中で変化させることにより予告する確率切替予告手段(1224)を、
さらに有することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7],[8],[9],[10],[11],[12],[13],[14],[15],[16]または[17]記載の遊技機。
【0025】
[19]前記表示制御手段(1300)は、
前記確率切替手段(1223)により前記確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に切り替えられた場合に、前記識別情報空領域(1320)の導出後に続く可変表示で、前記確変特別停止結果態様以外の通常の前記特別停止結果態様が停止表示された際、該特別停止結果態様を成す識別情報を再変動させる識別情報再変動手段(1222)を、
さらに有することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6],[7],[8],[9],[10],[11],[12],[13],[14],[15],[16],[17]または[18]記載の遊技機。
【0026】
前記本発明は次のように作用する。
前記[1]記載の遊技機では、遊技中に球が始動口(21)に入賞する等して所定の始動条件が成立すると、表示制御手段(1200)の制御により、可変表示装置(310)で複数種類の識別情報が可変表示される。そして、可変表示の表示結果が予め定めた識別情報の所定の組み合わせである特別停止結果態様に確定すると、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態が発生する。
【0027】
前記表示制御手段(1200)は、前記可変表示装置(310)の画面上における識別情報表示領域(1310)で前記識別情報を可変表示した後に停止表示するが、可変表示における停止確定前の表示態様で、前記表示制御手段(1200)の仮停止状態制御手段(1211)により、前記識別情報を一時的に可変停止した仮停止状態に制御する場合がある。
【0028】
ここで仮停止状態とは、識別情報が停止確定する前に該識別情報の可変表示が一時的に停止する状態であり、例えば、ある識別情報が順次スクロールしないで、他の識別情報に入れ替わることなく、当該ある識別情報のままで振動しながら維持されるような状態等が該当する。
【0029】
前記可変表示において識別情報を停止表示した際、該識別情報のうち少なくとも何れかが前記仮停止状態であることを条件として、前記表示制御手段(1200)の識別情報空領域導出手段(1220)は、前記識別情報が当初は何も表示されていない識別情報空領域(1320)を導出する。
【0030】
このように可変表示の実行過程で、前記仮停止状態の識別情報が出現するという遊技者が認識可能な表示態様に関連付けて、今までになかった識別情報空領域(1320)を全く新たに導出することにより、可変表示を斬新で変化に富む内容に演出することが可能となる。
【0031】
また、前記表示制御手段(1200)の識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報表示領域(1310)に停止表示した前記識別情報の何れかを、前記識別情報空領域(1320)に移動させる。このように、前記識別情報空領域(1320)を、前記識別情報表示領域(1310)に停止表示した識別情報の移動先として活用することにより、可変表示のバリエーションをより豊富に演出することができる。
【0032】
さらに、前記識別情報空領域(1320)を導出する段階では、確率切替手段(1223)により、可変表示の表示結果が、特別停止結果態様のうち確変特別停止結果態様に停止確定する確率の高低が切り替えられる。確変特別停止結果態様とは、次回の可変表示における特別停止結果態様の出現確率が通常時の低確率から高確率に変更される旨を示唆する特別な特別停止結果態様である。それにより、前記識別情報空領域(1320)の導出に関連付けて、遊技者の期待感をよりいっそう増大させることができる。
【0033】
特に、前記確率切替手段(1223)によって、確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に切り替えられた場合、前記[18]記載の遊技機のように、その旨を確率切替予告手段(1224)により、前記識別情報空領域(1320)の表示態様を途中で変化させて予告すると良い。
【0034】
それにより、識別情報空領域(1320)の表示態様の変化に基づき、明確に確変特別停止結果態様に停止確定する確率が高いことを遊技者に認識させることができる。ここで識別情報空領域(1320)の表示態様の変化とは、識別情報空領域(1320)の背景色を変えたり、背景模様を変えたり、特定の図柄やキャラクタを出現させること等が考えられる。
【0035】
また、前記確率切替手段(1223)によって、実際に確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に切り替えられた場合、前記[19]記載の遊技機のように、前記識別情報空領域の導出後に続く可変表示で、前記確変特別停止結果態様以外の通常の前記特別停止結果態様が停止表示された際には、識別情報再変動手段(1132)により、特別停止結果態様を成す識別情報を再変動させることで、かかる再変動の結果、前記確変特別停止結果態様を導出して表示結果として確定させれば、表示上のバリエーションが豊富となり、興趣をいっそう高めることができる。
【0036】
前記[2]記載の遊技機では、前記識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報空領域(1320)に識別情報を移動させる際、その移動方向を予告する移動方向識別情報(1330)を表示する。ここで移動方向識別情報(1330)の表示としては、具体的には例えば、移動方向をそのまま矢印(移動方向識別情報(1330))で表示したり、移動する道筋に連なるドット表示の点滅(移動方向識別情報(1330))により表示しても良い。
【0037】
何れの移動方向識別情報(1330)にせよ、かかる移動方向識別情報(1330)を遊技者が見ることにより、前記識別情報表示領域(1310)から前記識別情報空領域(1320)に移動する識別情報とその移動方向を事前に察知することができ、可変表示に対する興趣を高めることができる。
【0038】
ここで移動する識別情報に関しては、前記識別情報移動制御手段(1221)により、前記[3]記載のように、前記識別情報表示領域(1310)に停止表示した識別情報の何れか複数を、それぞれ前記識別情報空領域(1320)の複数箇所に移動させても良く、あるいは前記[4]記載のように、前記識別情報表示領域(1310)に停止表示した識別情報の何れかを、所定数複製して前記識別情報空領域(1320)の複数箇所に移動させるようにしても良い。
【0039】
また、前記識別情報空領域(1320)に一旦移動させた識別情報をさらに再移動させても面白い。前記[5]記載の遊技機では、前記識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報空領域(1320)に識別情報を移動させた後、該移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動前の前記識別情報表示領域(1310)の元の箇所に戻すように再移動させる。
【0040】
前記[6]記載の遊技機では、前記識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報空領域(1320)に識別情報を移動させた後、該移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動前の前記識別情報表示領域(1310)のうち元の箇所とは別の箇所に再移動させる。
【0041】
前記[7]記載の遊技機では、前記識別情報移動制御手段(1221)は、前記識別情報空領域(1320)に識別情報を移動させた後、該移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動先の前記識別情報空領域(1320)内で最初に移動した箇所とは別の箇所に再移動させる。
【0042】
何れの再移動の態様であっても、前記識別情報空領域(1320)を識別情報の単なる移動先とすることにとどまることなく、前記識別情報空領域(1320)を中継してさらに識別情報を元の箇所に戻したり、全く別の箇所に移すことにより、可変表示のバリエーションが豊富となり、なおさら可変表示の興趣を高めることができる。
【0043】
前記[8]記載の遊技機では、前記識別情報空領域導出手段(1220)により、前記識別情報表示領域(1310)の一部を消失させて、当該領域に前記識別情報空領域(1320)を導出する。それにより、例えば、特別停止結果態様を既に構成し得ない外れ表示態様を構成するような識別情報を含む前記識別情報表示領域(1310)を消失させて、前記識別情報空領域(1320)を導出することで、遊技者にとって有利な状態となる表示態様を未だ導く可能性を示唆することができる。
【0044】
ここで特に、前記[9]記載のように、前記識別情報空領域導出手段(1220)により、前記識別情報表示領域(1310)のうち前記仮停止状態の識別情報が表示されていた箇所を消失させて、当該領域に前記識別情報空領域(1320)を導出するようにすれば、前記仮停止状態の識別情報の出現箇所により、前記識別情報空領域(1320)の導出位置や大きさを予告することができ、前記仮停止状態に関連付けて遊技者の期待感を高めることができる。
【0045】
前記[10]記載の遊技機では、前記識別情報空領域導出手段(1220)により、前記識別情報表示領域(1310)のうちの中間部分を消失させて、当該領域に前記識別情報空領域(1320)を導出することで、該識別情報空領域(1320)を間にして残りの前記識別情報表示領域(1310)を対向させるように表示する。それにより、識別情報空領域(1320)を表示上の要所を占める位置に配することになる。
【0046】
前記[11]記載の遊技機では、前記識別情報空領域導出手段(1220)により、前記識別情報空領域(1320)を予め複数に分割した状態で導出するので、前記識別情報空領域(1320)の表示上のバリエーションが豊富となる。もちろん、前記識別情報空領域(1320)を最初からひとかたまりの状態で導出するようにしても良い。
【0047】
前記[12]記載の遊技機では、前記識別情報空領域導出手段(1220)により、前記識別情報空領域(1320)を導出後に複数に分割および結合可能に表示すれば、前記識別情報空領域(1320)の導出後における表示上のバリエーションがさらに豊富となる。
【0048】
他に例えば、前記[13]記載の遊技機のように、前記識別情報空領域導出手段(1220)により、前記識別情報空領域(1320)を導出後に形状および大きさを変化可能に表示するようにしても表示上面白い。
【0049】
前記[14]記載の遊技機では、前記表示制御手段(1200)が、前記識別情報空領域導出手段(1220)によって導出された前記識別情報空領域(1320)を、前記識別情報表示領域(1310)と異なる表示態様で表示する。具体的には例えば、識別情報空領域(1320)を特別な枠で囲む、識別情報空領域(1320)の背景色を変える、識別情報空領域(1320)を特別に点灯ないし点滅表示する等により、前記識別情報空領域(1320)を遊技者に明確に認識させることが可能となる。
【0050】
前記[15]記載の遊技機では、前記表示制御手段(1200)の識別情報空領域報知手段により、前記識別情報空領域導出手段(1220)によって導出された前記識別情報空領域(1320)を、前記識別情報表示領域(1310)と異なる表示態様で表示する際に、その旨を遊技者に報知する。それにより、表示上の興趣をさらに高めることができる。
【0051】
ここで具体的な報知方法としては、前記[16]記載の遊技機のように、前記識別情報空領域報知手段により、前記識別情報空領域(1320)が出現し得る領域を拡大ないし縮小が繰り返されるように表示すると面白く容易に認識することができる。
【0052】
また、前記[17]記載の遊技機では、前記表示制御手段(1200)により、遊技者にとって有利な状態となる表示態様を、前記識別情報空領域(1320)内も含めて表示することにより、該識別情報空領域(1320)を単なる表示上の面白さだけにとどめることなく、前記特別遊技状態の発生に結びつける等の演出により、該識別情報空領域(1320)の存在意義を高めることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図25は本発明の一実施の形態に係る遊技機を示している。
本実施の形態に係る遊技機は、遊技盤2上に球を打ち出す遊技を実行する遊技機本体1と、これに付設され有価価値カードの挿入により球を貸し出すカードユニット(CR球貸機)bから成る。
【0054】
先ず遊技機本体1全体の概要を説明する。
図1は遊技機本体1とカードユニットbの前面図である。
遊技機本体1は、遊技機の特別遊技状態を点灯によって報知する遊技機状態ランプ422と、額縁状に形成され正面のガラスを固定するガラス枠11と、該ガラス枠の後方にガラス枠11の開放を検出するためのガラス枠開放検出スイッチ132と、遊技者によって発射された球が移動しゲームを進行させるための部品が取り付けられている遊技盤2が着脱自在に取り付けられている。
【0055】
ガラス枠11の下部表面には、貸出球や払出球を貯留する上受け皿3と、該上受け皿3から溢れた球を貯留する下受け皿4と、前記上受け皿3に貯留した球を抜き出すための上受け皿球抜きレバー7と、前記下受け皿4に貯留した球を抜き出すための下受け皿球抜きレバー8と、遊技者が打球操作するためのハンドル5とが設けられている。また、ハンドル5には、球の発射を停止するための発射停止スイッチ652が設けられている。なお、下受け皿4の傍らには、喫煙者用の灰皿6も設けられている。
【0056】
さらにカードユニットbの操作を遊技者が行うための装置として、有価価値カードの残余度数を表示し確認するための度数表示部12と、球の貸出指示を行うための貸出ボタン9と、有価価値カードの返却指示を行うための返却ボタン10が上受け皿3の近傍に設けられ、それらの出力端子は遊技機背面の操作パネル基板aにそれぞれ接続されている。
【0057】
図2は遊技機本体1とカードユニットbの背面図である。
遊技機本体1の背面には各種機能別の制御基板と部品等で構成されている。ここで制御基板として、遊技全体の動作を管理し制御する主基板100と、該主基板100からの指示情報をパラレル通信により受信し賞品球の払出動作、およびカードユニット接続基板900とカードユニット通信を行うことにより貸球動作の制御を行う払出制御基板200が設けられている。
【0058】
さらに制御基板として、球の発射を制御する発射制御基板600と、該発射制御基板600によって制御される発射モータ653と各基板に所定の電力を供給する電源基板700と、主基板100からの賞球情報が入力され、払出制御基板200からの球貸情報が入力され、かつ外部機器と接続し枠用外部情報(賞球信号、球貸し信号、球切れ信号)を出力するための枠用外部端子板800と、カードユニットbと接続するためのカードユニット接続基板900も設けられている。
【0059】
また、保護カバー93内には、表示器制御基板300、ランプ制御基板400、音声制御基板500等が遊技盤2に設けられている。それぞれの制御基板は専用のケースに納められ、外部からのゴミや他の設備機器からのこぼれ球、さらには静電気、電気ノイズからも保護されるようにしている。中でも主基板100のケースは、専用のネジを使用し所定の回数だけ開閉できる構造となっている。
【0060】
次に、パチンコ球補給装置から受ける球の流路について説明する。
図2において、パチンコ球補給装置(図示せず)から補給された球は、遊技機上部のタンクユニット90に貯留され、賞品球の払出および貸球動作が行われるごとに、球はシュートユニット91、払出ユニット92を通過し上受け皿3へ送出される。
【0061】
タンクユニット90は、パチンコ球補給装置から補給される球を貯留するものであり、該タンクユニット90の底面には、賞球タンク球有無スイッチ801と球ならし94が設けられている。賞球タンク球有無スイッチ801は、タンクユニット90に貯留される球の有無を検出するスイッチであり、貯留する球の重みによってスイッチが入力され、その検出信号は枠用外部端子板800を経由して外部へ出力される。
【0062】
また、球ならし94は、シュートユニット91のレーンを流れる球が球圧により隆起しないように球を均すためのものである。タンクユニット90の底面は傾斜しており、シュートユニット91と接合する部分に球が集合し落下する構造になっている。
【0063】
シュートユニット91は、前記タンクユニット90から流下してくる球を二つのレーンに分けて整列させる。球が払出ユニット95に向かう途中には前記球ならし94によって球圧による隆起が押さえられるが、さらに球ならし95によってより効果的に球を均すようにし、払出ユニット92へ送り込むようにしてある。
【0064】
また、シュートユニット91の球通路上には、シュート球切れスイッチ131が設けられている。シュート球切れスイッチ131は、払出ユニット92までの球の有無を検出するスイッチであり、その検出信号は主基板100に入力され球の有無が監視される。このスイッチ131は、前記賞球タンク球有無スイッチ801と用途は類似するが、主基板100との接続有無が大きな違いとなる。
【0065】
払出ユニット92は、前記上受け皿3までの球通路を形成するとともに、球通路上に、球を送り出すための払出モータ222と、球の流れ(落下)を抑制する払出停止ソレノイド223と、貸出球と払出球の経路を切り換える経路切換ソレノイド224と、払出球を検出するための賞球検出スイッチ130と、貸出球を検出するための球貸し検出スイッチ220等が設けられている。
【0066】
前記払出モータ222と払出停止ソレノイド223は、前記払出制御基板200と接続され制御される。主基板100から払出制御基板200に所定の球の払出要求があると、払出制御基板200は、前記経路切換ソレノイド224を作動させ、球の経路を払出球側へとし、払出モータ222と払出停止ソレノイド223によって球を上受け皿3へ送出する。
【0067】
また、遊技者の操作により、カードユニットbからカードユニット接続基板900を介して、払出制御基板200に所定の球の貸出要求信号が入力されると、払出制御基板200は前記経路切換ソレノイド224を作動させ、球の経路を貸出球側へ設定し、払出モータ222と払出停止ソレノイド223によって球を上受け皿3へ送出する。
【0068】
また、要求の内容によって球経路を可変としているのは、賞球検出スイッチ130と前記球貸し検出スイッチ220によって、それぞれ所定の球数のカウントを分けて確実に計数するためである。さらに、賞球検出スイッチ130は主基板100に接続され、払出制御基板200と同様に所定の球数のカウントを行い、より正確に払出が行われたことを確認できるようにしている。
【0069】
前記上受け皿3からの溢れ球が下受け皿4へ流下するように形成された球通路上には、オーバーフロースイッチ133が設けられている。前記下受け皿4に貯留した球が一杯になり、該オーバーフロースイッチ133の設置位置まで球が達すると、その貯留した球の球圧によってスイッチが入力され、その検出信号は主基板100へ入力される。主基板100は前記オーバーフロースイッチ133の入力を検出すると、払出制御基板200に対して球の発射を停止するように指示情報を出力する。
【0070】
図3は遊技盤2の正面図である。
遊技盤2の正面には、発射された球を遊技領域17へ導くための誘導レール16と、遊技領域17に導かれた遊技球の流れに変化を与えるための釘(図示省略)や風車15と、各入賞口と、入賞口の一つである始動口21に入賞に起因した始動口スイッチ121の検出信号により、複数種類の識別情報の可変表示を行う可変表示装置310と、普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126の検出信号により、普通図柄ゲームを行う普通図柄表示装置140等が設けられている。なお、可変表示装置310に可変表示される識別情報は「特別図柄」と称される場合もある。
【0071】
また、遊技盤2の最下部には、遊技球が遊技領域17内の各入賞口の何れにも入らず落下した球を、遊技機外に排出するためのアウト口29が設けられている。アウト口29に球が入った場合には、遊技者に何らの特典も与えられず、賞品球の払い出しも行われない。
【0072】
さらに装飾ランプとして、可変表示装置310を作動させるための保留数(始動口21に入賞した球数で最大数は4個)を遊技者に報知するための特別図柄保留LED420、普通図柄表示装置140を作動させるための保留数(普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126により検出した球数で最大数は4個)を遊技者に報知するための普通図柄保留LED421、サイドケースランプ423、遊技枠状態ランプ424、センターLED425、ゲートLED426、アタッカーLED427、サイドLED428等が設けられている。
【0073】
前記入賞口には、始動口21、右袖入賞口22a、左袖入賞口22b、右落し入賞口23a、左落し入賞口23b、大入賞口24がある。遊技球が各入賞口に入賞すると、各入賞口に付設されたスイッチにより入賞球が検出され、入賞球が検出されるごとに各入賞口に割り当てられた所定の賞品球が払い出される。
【0074】
このうち始動口21は、前述したように可変表示装置310で実行される可変表示の実行権を確保するための入賞口であり、また大入賞口24は、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態を生成するものである。なお、可変表示装置310や大入賞口24等の主要な構成要素について詳しくは後述する。
【0075】
図4は遊技盤2の背面図である。遊技盤2の背面には、既に図2で示したものと同様に、各種の制御基板やその関連部品等が組み付けられている。
制御基板としては、可変表示装置310の制御を行う表示器制御基板300、前記装飾ランプの制御を行うランプ制御基板400、音声の制御を行う音声制御基板500、外部機器と接続し盤用外部情報(大当たり1信号、大当たり2信号、図柄確定回数信号)を出力するための盤用外部端子板850等が設けられている。
【0076】
各入賞口の入賞球を検出するためのスイッチとして、始動口スイッチ121、右袖入賞口スイッチ122a、左袖入賞口スイッチ122b、右落し入賞口スイッチ123a、左落し入賞口スイッチ123b等が各入賞口付近に設置されている。大入賞口24付近には、役物連続作動装置スイッチ124とカウントスイッチ125が設けられている。各入賞口のスイッチは、それぞれの入賞口付近に設けられているが、入賞球が遊技機外に排出されるまでの通路上に配置することもできる。
【0077】
各入賞口に球が入賞すると、各入賞口スイッチにより検知され、検知されるごとに、各入賞口ごとに割り当てられた次の所定の賞品球の払出が行われる。始動口21には5発、右袖入賞口22a、左袖入賞口22b、右落し入賞口23a、左落し入賞口23bには8発、大入賞口24(役物連続作動装置スイッチ124とカウントスイッチ125による入賞球の検出に対して)には15発と割り当てられている。賞品球数の割り当ては入賞口ごとに固定化しているが、任意に変更することもできる。
【0078】
また、普通図柄表示装置140を作動させるための球を検出するスイッチとして、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126aと左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126bが遊技盤2上の所定の位置に設けられており、それぞれ遊技領域17内を移動する球の通過を検出する。これら左右の普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126a,126bは通過口として設けられている。
【0079】
役物を可変動作させる関連装置には、大入賞口24の扉を開閉させるための大入賞口ソレノイド134、大入賞口24に入賞した球の流れを前記役物連続作動装置スイッチ124とカウントスイッチ125の何れかに球の流れの方向を切り換えるための方向切換ソレノイド135、普通電動役物の拡縮動作するための普通電動役物ソレノイド136が設けられている。
【0080】
次に遊技盤2上の主要な構成要素についてさらに詳細に説明する。
前記始動口21は、一般に始動チャッカーと称されるものであり、その入賞口の左右両端に一対の可動片から成る条件変更手段を備え、普通電動役物ソレノイド136(図4参照)から成る駆動源で各可動片を開閉させるようになっている。始動口21は、各可動片の開閉動作により、球が入賞し難い通常の閉状態と入賞し易い開状態に変化する、いわゆる電動チューリップ役物として構成されている。
【0081】
始動口21に球が入賞することが、次述する可変表示装置310で可変表示が実行されるための始動条件として設定されている。図6に示すように、始動口21は、球の入賞を検知する始動口スイッチ121を内部に備えている。始動口スイッチ121は入賞球を検知してONになると、検知信号を主基板100に出力するものである。なお、始動口スイッチ121は、例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサにより構成すればよい。
【0082】
前記可変表示装置310は、その画面中に複数種類の識別情報としての各種図柄を可変表示可能なものであり、液晶ユニットにより構成されているが、CRT表示器、ドラムユニット、7セグメント表示器等を採用することも可能である。前記始動口21に球が入賞し、前記始動口スイッチ121により入賞球が検出されると、可変表示装置310における可変表示の権利が獲得されて可変表示が実行される。
【0083】
可変表示では、前記画面上で複数種類の識別情報がスクロールするように設定されている。かかる可変表示の実行中、あるいは後述する特別遊技状態の期間中に、再び前記始動口スイッチ121により球が検出されると、可変表示の権利を獲得するが保留とされ、現在進行中の可変表示等が終了した後、保留にされていた権利が順次消化されるようになっている。ここで可変表示の保留数は最大4個と設定されており、その数は前記特別図柄保留LED420によって報知される。
【0084】
図14に示すように、可変表示装置310の画面には、可変表示の初期状態では横3列で縦3行の合計9個の表示部1311に区画された識別情報表示領域1310が表れており、該識別情報表示領域1310における可変表示は、個々の表示部1311毎に複数種類の識別情報がスクロールし、それぞれ識別情報が1つずつ停止表示するようになっている。なお、本実施の形態では、識別情報表示領域1310中の各表示部1311を個別に枠で囲むように各々独立した状態で表示している。
【0085】
前記可変表示の表示結果として、各表示部1311に停止確定した識別情報が、3個ずつ並ぶ縦・横・斜めの何れかのライン上で同一の識別情報が揃うという予め定めた特定の組み合わせが「特別停止結果態様」と定められている。また、特別停止結果態様が確定する前段階で、何れかのライン上で最後に停止確定する識別情報1つを除いて、同一ライン上で既に停止確定した2つの識別情報が同一種類に揃った状態が「リーチ態様」に相当する。
【0086】
ただし本実施の形態では、前記特別停止結果態様は、識別情報表示領域1310のみに出現することはなく、次述する識別情報空領域1320内も含めて表示されるように設定されている。すなわち、前記特別停止結果態様は、識別情報表示領域1310と識別情報空領域1320とを合わせた領域、あるいは識別情報空領域1320内でのみ、何れかのライン上に3つの同一の識別情報が揃って停止確定することで形成されるようになっている。なお、他の実施の形態として、前記特別停止結果態様が、識別情報表示領域1310のみに出現する場合を設定しても良い。
【0087】
図15に示すように、可変表示装置310の画面には、可変表示の実行過程で識別情報が停止表示する識別情報表示領域1310とは別に、識別情報が当初は何も表示されていない識別情報空領域1320が新たに導出される場合がある。かかる識別情報空領域1320は、可変表示の実行過程で識別情報が停止表示した際、該識別情報のうち少なくとも何れかが仮停止状態であることを条件として導出されるように設定されている。
【0088】
ここで識別情報の仮停止状態とは、識別情報が停止確定する前に該識別情報の可変表示が一時的に停止する状態であり、該識別情報が順次スクロールしないで、その識別情報のまま停止したような未確定な状態が該当する。仮停止状態にある識別情報は、完全に停止しているのではなく揺れ動いているように表示することで、停止確定した識別情報やスクロール可変表示中の識別情報と明確に区別できるようになっている。図16(b)等において、「“□”」で示す識別情報が仮停止状態であることを示している。
【0089】
前記識別情報空領域1320は、前記識別情報表示領域1310の一部を消失させた領域に新たに導出され、また、前記識別情報空領域1320には、前記識別情報表示領域1310に停止表示している識別情報の何れかが移動するようになっている。このような識別情報空領域1320に関連した可変表示の詳細は後述する。
【0090】
前記可変表示の表示結果が最終的に特別停止結果態様に確定すると、次述する大入賞口24が所定回数を限度に繰り返し開閉する特別遊技状態(所定の遊技価値)が発生し得るように設定されている。また、前記可変表示の表示結果が、最終的に特別停止結果態様に確定しなかった場合の表示態様は、外れ表示態様に該当する。なお、可変表示に用いる識別情報は、0〜9の数字や記号等の単純な図柄に限定されるものではなく、例えばキャラクタを模したものを用いてもよい。
【0091】
また、前記可変表示が停止確定した際の表示結果が、前記特別停止結果態様のうち特別識別情報(例えば「3」、「5」、「7」の何れか)が3つ揃った場合は、いわゆる確変大当たりに相当する特別遊技状態が発生する。ここで特別識別情報が2つ揃ったリーチ態様は、通常のリーチ態様と区別して特別リーチ態様とし、特別リーチ態様が導出された後に確定し得る特別停止結果態様は、通常の特別停止結果態様と区別して確変特別停止結果態様とする。
【0092】
確変特別停止結果態様に基づき確変大当たりが発生すると、その特別遊技状態が終了した後の次回の可変表示で、通常時に比べて特別停止結果態様に確定する確率が高くなる。このように、通常時に比べて特別停止結果態様の出現確率が高確率に変更された遊技状態を確率変動状態(または「確変モード」)という。
【0093】
前記大入賞口24は一般にはアタッカーと称されるものであり、ソレノイド(大入賞口ソレノイド134、方向切換ソレノイド135)等の駆動源の作動により、その入賞口が球の入賞し難い通常の閉状態と入賞容易な開状態とに変化し得るように構成されている。大入賞口ソレノイド134は、前記特別停止結果態様が確定したことを条件に、所定の回数だけ大入賞口24の扉の開閉動作を行うために作動する。
【0094】
方向切換ソレノイド135は、大入賞口24の扉が開放された状態において、前記役物連続作動装置スイッチ124側に入賞球を導くように通路部具を作動させ、役物連続作動装置スイッチ124によって入賞球が検出されると、次は前記カウントスイッチ125側に入賞球を導くように作動する。
【0095】
すなわち、大入賞口24は、前記可変表示で特別停止結果態様が確定した場合に、遊技価値の付与として特別遊技状態を演出するように開閉制御される。ここで特別遊技状態とは、開状態に所定時間維持された後、閉状態に短時間戻るという開閉動作が、所定ラウンド回数(例えば15回)を限度に繰り返し実行される状態である。所定の球数(例えば10個)が大入賞口24に入賞するか、または、所定の時間(約30秒)が経過すると大入賞口24の扉は閉鎖状態となる。前記所定の回数だけ一連の開閉動作が終了すると、前記特別遊技状態は終了となる。
【0096】
前記普通図柄表示装置140は、左右に分けたLED2灯の点灯によって可変表示を行う。このLED2灯以外の方法では、7セグメント表示器を使用する場合もある。左右に分けたLEDには、それぞれ「当たり」と「外れ」が割り当てられ、左右の普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126a,126bにより球の通過を検出すると、普通図柄表示装置140による普通図柄ゲームの権利を獲得し普通図柄ゲームを行う。
【0097】
普通図柄ゲームは、普通図柄表示装置140の左右のLEDの交互点滅による可変表示が開始され、所定の時間可変表示を行い停止すると左右どちらか一方の点灯表示となり、遊技者は判定の結果を目視し確認することができる。判定の結果「当たり」となると、前記始動口21の各可動片が、球が入賞し難い通常の状態(閉状態)から入賞し易い状態(開状態)に一時的に作動する。
【0098】
普通図柄表示装置140が可変表示中に、左右の普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126a,126bによって通過球の検出があった場合は、普通図柄ゲームの権利を獲得するが保留とされ現在進行中の普通図柄ゲームが消化された後、保留にされた権利が順次消化される。普通図柄ゲームの保留数は最大4個とし、前記普通図柄保留LED421によって報知される。
【0099】
次に、遊技機本体1の制御に用いられる各種制御基板について説明する。
図5および図6は、遊技機本体1の制御に用いられる各種制御基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図である。図5、図6には、制御基板として、主基板100、払出制御基板200、表示器制御基板300、ランプ制御基板400、音声制御基板500、発射制御基板600、電源基板700が示されている。
【0100】
ここで主基板100は、遊技状態全体を制御するものであり、図13に示すように主基板100は、乱数発生手段1100、乱数取得手段1110、それに乱数判定手段1120等の各種機能を実現するように構成されている。これら各手段の機能について詳しくは後述する。
【0101】
また、主基板100および表示器制御基板300は、全体として表示制御手段1200を構成する。図13に示す表示制御手段1200は、可変表示装置310における可変表示に関する表示制御を実行するものであり、リーチ態様導出手段1210、仮停止状態制御手段1211、識別情報空領域導出手段1220、識別情報移動制御手段1221等の機能を備えている。さらに、表示制御手段1200は、確率切替手段1223、確率切替予告手段1224、識別情報再変動手段1222等の機能も備えている。
【0102】
リーチ態様導出手段1210は、前記可変表示において特別停止結果態様を導出する可能性がある場合に、該特別停止結果態様である所定の識別情報の組み合わせの一部を構成するリーチ態様を、特別停止結果態様を確定させる前段階で導出する制御を行うものである。
【0103】
仮停止状態制御手段1211は、前記可変表示における停止確定前の表示態様で、何れかの識別情報を一時的に可変停止した仮停止状態に制御し得るものである。かかる仮停止状態制御手段1211は、具体的には例えば、前記可変表示の始動条件成立時など所定のタイミングで、後述する乱数発生手段1100等とは別に独自の乱数抽選を行うことにより、その抽選結果に基づき、何れかの識別情報を仮停止状態に制御するか否かを決定するように構成すると良い。
【0104】
識別情報空領域導出手段1220は、前記可変表示の実行過程で、仮停止状態が出現することを条件として、前記識別情報表示領域1310とは別に、前記識別情報が当初は何も表示されていない識別情報空領域1320を導出する表示制御を行うものである。
また、識別情報移動制御手段1221は、前記識別情報表示領域1310に停止表示した識別情報の何れかを、前記識別情報空領域1320に移動させる表示制御を行うものである。
【0105】
確率切替手段1223は、前記識別情報空領域導出手段1220により、識別情報空領域1320が導出される段階で、前記可変表示の表示結果が特別停止結果態様であって、次回の可変表示における特別停止結果態様の出現確率を通常時の低確率から高確率に変更する旨を示唆する確変特別停止結果態様に停止確定する確率の高低を切り替える制御を行うものである。
【0106】
ここで確率切替手段1223は、例えば、可変表示で前記識別情報空領域1320が導出された際、その都度、前記確変特別停止結果態様に停止確定する確率を通常時の低確率から高確率に変更するようにすると良い。もちろん、前記確変特別停止結果態様に停止確定する確率を高確率に変更する可能性は、必ずしも100%である必要はなく、例えば抽選による所定確率で変更するように設定してもかまわない。
【0107】
確率切替予告手段1224は、前記確率切替手段1223により確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に実際に切り替えられた場合に、その旨を、前記識別情報空領域1320の表示態様を途中で変化させることにより予告する制御を行うものである。ここで識別情報空領域1320の表示態様の変化とは、識別情報空領域1320の背景色を変えたりすることが該当する。
【0108】
識別情報再変動手段1222は、前記確率切替手段1223により確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に実際に切り替えられた場合に、前記識別情報空領域1320の導出後に続く可変表示で、前記確変特別停止結果態様以外の通常の前記特別停止結果態様が停止表示された際、該特別停止結果態様を成す識別情報を再変動させる制御を行うものである。かかる再変動の結果、確変特別停止結果態様を導出して表示結果として確定させると良い。
【0109】
図6は主基板100を示している。
主基板100は、主基板内部のクロック回路108が生成するクロックを基準に動作する。またクロック回路108が生成したクロックを内部タイマー107で分周して得た一定時間間隔の割込み信号をCPU102に入力することで、一定時間ごとに当該CPU102でタイマー割込み処理を実行する。CPU102は、タイマー設定時間の間隔よりも短い時間で終了するように分割した処理を割込みごとに実行することで一連の動作を遂行する。
【0110】
始動口スイッチ121、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126a、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126b、右袖入賞口スイッチ122a、左袖入賞口スイッチ122b、右落し入賞口スイッチ123a、左落し入賞口スイッチ123bは、それぞれ球の入賞を検知するためのスイッチであり、これらのスイッチからの入力信号は、ゲート回路110に供給される。
【0111】
役物連続作動装置スイッチ124、カウントスイッチ125、右賞球検出スイッチ130a、左賞球検出スイッチ130b、シュート球切れスイッチ131、ガラス枠開放検出スイッチ132、オーバーフロースイッチ133からの各入力信号は、ゲート回路111に供給される。
【0112】
ゲート回路110、111のアドレスは、CPU102のアドレス空間にメモリマップドI/O方式で設定されている。CPU102が出力するアドレス信号およびライト/リードの制御信号を、CPU102が出力するシステムクロックに従って、アドレスデコード回路113でデコードすることによりチップセレクト信号を生成する。
【0113】
このチップセレクト信号にてゲート回路110、111がセレクトされると、始動口スイッチ121等からの各入力信号がゲート回路を通じてデータバスに出力される。データバス上の各入力信号は、一定時間ごとに発生する割込み信号によって、次の割込み処理が実行されるまでの間に複数回検出されてチャタリング防止処理が行われた後、入力信号ごとに指定されたRAM領域に記憶される。
【0114】
始動口スイッチ121からの入力信号は5個賞球の賞球信号として、また右袖入賞口スイッチ122a、左袖入賞口スイッチ122b、右落し入賞口スイッチ123a、左落し入賞口スイッチ123bからの入力信号はそれぞれ8個賞球の賞球信号として、さらに役物連続作動装置スイッチ124、カウントスイッチ125からの入力信号は15個賞球の賞球信号として扱われ、それぞれのスイッチで検出された入賞個数が指定されたRAM領域に記憶される。またこれと同時に、賞球総数がCPU102で演算処理され、指定のRAM領域に記憶される。
【0115】
その他、始動口スイッチ121、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126a、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126bからの入力信号に対してそれぞれ乱数値がセットされ、これらの値がRAM領域に記憶される。このデータを基にして、遊技機本体1の遊技状態が設定され各制御基板にデータが出力される。
【0116】
各制御基板への出力データは、データバスの途中に設けたバッファ114を通り、さらに出力データバスを通してラッチ回路112a〜112gに出力される。出力用のラッチ回路とCPU102とを結ぶデータバスの途中にバッファ114を配置することでバス信号が一方向の流れになり、不正防止の対策となる。
【0117】
始動口スイッチ5個賞球RAM領域、左右袖入賞口スイッチ、左右落し入賞口スイッチ8個賞球RAM領域、役物連続作動装置スイッチ、カウントスイッチ15個賞球RAM領域にデータがあることにより、CPU102は、各賞球数に設定された8ビット賞球データを順次、データバス、出力データバスを通じてラッチ回路112aに出力する。これと同調するように払出制御基板200に対する割り込み信号、ストローブ信号の制御信号をデータバス、出力データバスを通じてラッチ回路112eに出力する。
【0118】
メモリマップドI/Oで制御されたアドレスデコード回路113でデコードして得たチップセレクト信号がラッチ回路112a、ラッチ回路112eに順次出力されると、8ビット賞球データがラッチ回路112aに、割込み信号、ストローブ信号の制御信号がラッチ回路112eにそれぞれラッチされ、8ビットパラレル賞球出力信号と割り込み信号、ストローブ信号の2ビットの制御信号で構成された出力信号が、払出制御基板に賞球データとして出力される。
【0119】
図7に示す払出制御基板200は、球排出機構を制御して、賞球データに対応した数の賞球排出を行うものである。排出した賞球の検知を、右賞球検出スイッチ130a、左賞球検出スイッチ130bで行い、その検出信号がゲート回路211に出力される。チップセレクト信号がアドレスデコード回路213からゲート回路211に出力されることにより、右賞球検出スイッチ130a、左賞球検出スイッチ130bの出力する検知信号がデータバス上に出力されCPU102に取り込まれる。
【0120】
これらの検出信号に基づいて、実際に払い出した賞球総数がCPU102で演算処理され、その値がRAM領域の記憶データから減算処理され、リアルタイムに賞球総数のデータが更新される。また排出賞球数の設定数ごとに出力信号がラッチ回路112fに出力され、アドレスデコード回路113のチップセレクト信号に同期して外部へパルス出力される。
【0121】
始動口スイッチ121、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126a、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126bの入力信号に対してそれぞれ乱数値を取得し、これに基づいてCPU102で遊技演出の種類(制御パターン)が決定され、遊技状態演出データが生成されてRAM領域に記憶される。
【0122】
また、表示器制御基板300へは、前記遊技状態演出データに対応した停止図柄を定める各停止図柄に関するデータが時系列に表示演出データとして出力される。すなわち、CPU102から8ビット認識コード、表示状態演出8ビットデータが、データバスを通じてラッチ回路112bに順次出力されると、これらと同調するように表示器制御基板300への割り込み信号、各ストローブ信号の2ビット制御信号がラッチ回路112eへ出力される。
【0123】
これらの信号は、メモリマップドI/Oで制御されたアドレスデコード回路113からデコードされて出力されるチップセレクト信号に基づくタイミングで、順次ラッチ回路にラッチされてパラレル出力され、時系列に各停止図柄に関するデータや、変動停止データ等が表示演出データとして、表示器制御基板300に順次出力される。
【0124】
表示演出データに同調して、8ビットパラレルランプ表示出力データと制御信号が、ランプ制御表示基板400にラッチ回路112cを通じて出力される。また、表示演出データに同調して、8ビットパラレル音源出力データと制御信号が音声制御基板500にラッチ回路112dを通じて出力される。すなわち、各データがデータバスに出力されるタイミングに同調してアドレスデコード回路からチップセレクト信号が出力され、ラッチ回路112c、112dにデータバス上のデータがラッチされて、ランプ制御表示基板400等に出力される。
【0125】
遊技状態が特別遊技状態(大当たり)の場合、遊技状態演出データに同調して大入賞口ソレノイド134の制御データがラッチ回路112gに出力され、かつアドレスデコード回路113からのチップセレクト信号がラッチ回路112gに入力される。これによりラッチ回路112gから大入賞口ソレノイド134の制御データが出力され、大入賞口ソレノイド134が駆動され、大入賞口24が開閉状態になって球を大入賞口24に誘導可能となる。
【0126】
大入賞口24内部の特定領域に配置された役物連続作動装置スイッチ124が球を検知すると球検知信号が出力され、この信号がゲート回路111を介してデータバスに出力されCPU102に取り込まれる。役物連続作動装置スイッチ124から出力された球検知信号に基づく検出処理の結果、方向切換ソレノイド135の制御データがラッチ回路112gに出力され、方向切換ソレノイド135が制動される。同時に役物連続作動装置スイッチ124から出力された球検知信号に基づき、大当たり状態を次回のラウンドへ継続するか否かを示すラウンド継続データがRAM領域に記憶される。
【0127】
方向切換ソレノイド135が制動されることにより、大入賞口24内に配置されたカウントスイッチ125で球が計数される。カウントスイッチ125で計数されたデータの総合計数が所定の数量に到達するとラッチ回路112gの出力データが変更され、大入賞口ソレノイド134、方向切換ソレノイド135が非能動状態になり、1回の大当たりラウンドが終了する。所定時間後、ラウンド継続データがラウンドの継続を示している場合には、上述した制御方法により大当たり状態ラウンドがさらに継続する。
【0128】
右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126a、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126bからの入力信号に対してそれぞれ乱数値が取得される。この乱数値に基づいて、普通図柄表示装置140(普通図柄LED1、普通図柄LED2)の表示制御データが生成され、これがCPU102からデータバスを通じてラッチ回路112gに出力される。そしてアドレスデコード回路113からチップセレクト信号が出力されるごとに普通図柄LED表示が一定時間行われる。
【0129】
乱数値の取得結果が当たりの場合には、前記始動口21の各可動片を作動させる普通電動役物ソレノイド136の制動データが、CPU102からラッチ回路112gに出力されると共に、アドレスデコード回路113からのチップセレクト信号に応じてラッチ回路112gから一定時間出力されて普通電動役物ソレノイド136が制御される。それにより、遊技盤2において球が始動口21に入賞し易い状態が発生する。
【0130】
主基板100に電源が供給されると、電源基板700よりリセット信号が供給され主基板100の各デバイスはリセット状態になる。その後システムリセット信号が非能動状態となり、各デバイスは能動状態に遷移する。システムリセット信号が非能動状態に信号変化するとクロック同期、遅延回路109による遅延処理により一定時間の経過後にワンチップマイコン101へのリセット信号が非能動となる。これによりワンチップマイコン101が稼動状態になり、主基板100の動作状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン101の初期設定が行われる。
【0131】
遊技機外部供給の電源が不安定な場合には、電源基板700から停電検出信号がワンチップマイコン101のNMI(ノンマスカブルインターラプト)105に供給され、ワンチップマイコン101において各記憶領域の退避動作が行われる。
【0132】
具体的には、一定時間にわたって賞球検出データの検知を行った後、RAM領域に停電処理判定のデータを保存し、RAM104の保護を行う。すなわち、電源電圧が低下する事で、電源基板700からRAM104にバックアップ電源DC5VBBが供給され、RAM104の記憶状態が保持される。
【0133】
電源が次に供給されたとき、停電処理判定のデータの有無に基づき停電処理のあったことを認識すると、ワンチップマイコン101は停電復旧処理を行う。初期設定の時、RAM初期化信号が能動状態であれば、CPU102はI/Oポート106のデータを検出してRAM領域の初期化を行う。
【0134】
シュート球切れスイッチ131で球切れを検知した信号およびオーバーフロースイッチ133で遊技盤面の下皿にて賞球の球詰まりを検出した信号は、ゲート回路111およびデータバスを通じてワンチップマイコン101に取り込まれる。これらの信号は、データ変換後、ラッチ回路112aから賞球出力データと同じ構成にて払出制御基板200へ出力される。該ラッチ回路112a〜112gの出力は、一方向であり、不可逆性の出力形態をとる。
【0135】
主基板100は、主基板内部のクロック回路108が生成するクロックを基準に動作する。また内部タイマー107は、分周動作により一定時間間隔で割込み信号をCPU102に発生する。CPU102は、当該割り込み信号が入力される一定時間ごとに各種処理を行うようになっている。
【0136】
次に、図7に示す払出制御基盤200について説明する。
払出制御基板200は、主基板100から受信のみの一方向通信を行い、8ビットパラレル賞球データ、賞球データ制御信号1、賞球データ制御信号2で構成された通信データを受信する。
【0137】
賞球データ制御信号1が、ワンチップマイコン201のカウンタ回路202に入力されると、当該カウンタ回路202からCPU203に割り込み信号が出力される。これにより、賞球データ制御信号1は、CPU203に対して賞球データの取り込みをトリガーとする。
【0138】
CPU203は、アドレスデコード回路213を通じてチップセレクト信号をゲート回路212、ゲート回路211に出力し、ゲート回路212、211に入力されている賞球データや各種の信号をゲート回路およびデータバスを介して取り込み、RAM205に保存する。そして、取り込んだ賞球データに対応する賞球数で順次、払出動作を行う。
【0139】
CPU203は、賞球経路切換信号を、データバスを通じてラッチ回路215に出力し、これと同時にアドレスデコード回路213からチップセレクト信号を出力させる。これにより賞球経路切換信号がソレノイド224に出力され、払出動作の賞球経路確保が行われる。その後、ラッチ回路214に払出停止ソレノイド信号の停止解除信号を出力し、払出モータ222に払出モータ制御信号1,2,3,4を順次出力し、チップセレクト信号の出力タイミングによりモータ回転の制御をしながら賞球払出動作を行う。
【0140】
クロック回路209のクロックを基準に、内部タイマー208で一定時間間隔の割込み信号をCPU203に対して生成し、この割込みタイミングで賞球払出球の検出信号をデータバスに取り込み、所定の賞球数を検出したとき、払出停止ソレノイド223、払出モータ222の駆動を停止する。なお、賞球払出球の検出は、球貸し経路に設置された右賞球検出スイッチ130a、左賞球検出スイッチ130bで行われ、これらの検出信号はゲート回路211にチップセレクト信号を出力することでデータバスに取り込まれる。
【0141】
球貸し動作は、カードユニット(CR球貸機)bとの間で球貸し信号を、ゲート回路211、ラッチ回路215を通して送受信することにより行われる。球貸し動作時、CPU203はラッチ回路215を通して球貸し経路切換信号を経路切換ソレノイド224に出力して球貸し経路を確保し、球貸し経路に設置された右貸し球検出スイッチ220a、左貸し球検出スイッチ220bで貸し球の検出を行い、払出動作を行う。
【0142】
球貸し動作において、一定数ごとにラッチ回路215から外部へ情報出力される。また、球貸し信号の送受信が正常な状態において、ラッチ回路215から、発射制御基板600に対して発射許可信号が能動状態で出力される。また球貸し信号の送受信に異常が発生すると、発射許可信号は非能動状態に変化し、球発射不可能な状態になる。しかし、球貸し信号の送受信が正常な状態に復帰することで、発射可能となる。
【0143】
その他、払出動作においては、主基板100から、賞球データにシュート球切れスイッチ131のシュート球切れ信号、および遊技機本体1の下受け皿4に設置されたオーバーフロースイッチ133のオーバーフロー信号が送信されると、払出制御基板200は払出動作を停止する。また賞球データに各解除信号が送信されることにより払出動作を再開する。
【0144】
払出制御基板200に電源が供給されると、電源基板700よりシステムリセット信号が供給され、払出制御基板200の各デバイスはリセット状態になる。その後、リセット信号が非能動状態で、各デバイスは能動状態に遷移する。
【0145】
クロック同期・遅延回路210の遅延処理により、ワンチップマイコン201へのリセット信号は、元のリセット信号が非能動状態に信号変化してから一定時間の経過後に非能動になる。こうして元のリセット信号が非能動状態になってから一定時間の経過後に、ワンチップマイコン201は稼動状態になり、払出制御基板200の動作状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン201の初期設定が行われる。
【0146】
遊技機外部供給の電源が不安定な場合には、電源基板700からワンチップマイコン201のNMI(ノンマスカブルインターラプト)206に停電検出信号が供給され、ワンチップマイコン201において各記憶領域の退避動作が行われる。具体的には、一定時間にわたって賞球検出データの検知を行った後、RAM領域に停電処理判定のデータを保存し、RAM205の保護を行う。
【0147】
電源電圧が低下する場合は、電源基板700からRAM205にバックアップ電源としてDC5VBBが供給され、RAM205の記憶状態が保持される。再度電源供給がされたとき、停電処理判定のデータの存在を認識することで、ワンチップマイコン201は停電復旧処理を行う。初期設定の時、RAM初期化信号が能動状態であれば、CPU203はI/Oポート106のデータを検出して、RAM領域の初期化を行う。
【0148】
次に、図8に示す表示器制御基板300について説明する。
表示器制御基板300は、主に遊技盤2上に設置された可変表示装置310の制御を行う。表示器制御基板300は、所定の画像処理手順(プログラム)や画像制御データを記憶している表示器制御ROM302と、所定の画像処理手順を読み取り実行する表示器制御CPU301を有している。
【0149】
また表示器制御基板300は、前記表示器制御CPU301によって画像処理手順を実行することで取得した情報を記憶するための表示器制御RAM303と、主基板100からの指示情報や表示器制御基板内の各制御IC等と入出力を行うための入出力インターフェース306と、表示器制御CPU301によって、入出力インターフェース306を介して制御指示情報を取得し、具体的な画像を生成する画像制御IC304を有している。
【0150】
さらに表示器制御基板300は、画像制御IC304に管理され、多種多様な画像をデータ化し記憶している画像データROM305と、前記表示器制御CPU301が正常に動作し画像が表示されていることを確認するための信号を外部に出力するための試射試験端子307等を有している。
【0151】
表示器制御CPU301には、入出力インターフェース306を介して、主基板100からパラレル通信によって指示情報が入力される。表示器制御CPU301は、入力された指示情報の内容を、表示器制御ROM302に記憶されている画像処理手順に従って実行し、表示器制御RAM303に情報を整理して格納しながら、画像制御IC304へ具体的な指示を行う。
【0152】
画像制御IC304は、表示器制御CPU301の指示に従い、画像データROM305を参照して、具体的な映像信号を生成し、可変表示装置310へ出力する。図8のブロック図では、画像制御IC304が生成した画像データやパレット(色)情報等を一時的に記憶しておく領域であるVRAMが図示されていないが、画像制御IC304の内部にVRAMを内蔵したワンチップマイコンで構成してもよい。
【0153】
電源基板700からのリセット信号は、遊技機本体1に電源が投入されると、電源基板700から表示器制御CPU301に入力される。その後、表示器制御CPU301は、表示器制御ROM302に記憶されている画像制御手順に従って、表示器制御基板300内の各制御回路の初期化を行う。
【0154】
次に、図9に示すランプ制御基板400について説明する。
ランプ制御基板400は、遊技機本体1の前面や遊技盤2上に設置された遊技機状態ランプ422、サイドケースランプ423、各種LED424〜428,420,421等の点灯制御を行うものである。
【0155】
ランプ制御基板400は、所定のランプ制御処理手順(プログラム)や制御データを記憶しているランプ制御ROM402と、所定のランプ制御処理手順を読み取り実行するランプ制御CPU401と、ランプ制御CPU401によってランプ制御処理手順を実行することで取得した情報を記憶するランプ制御RAM403と、主基板100からの指示情報やランプ制御基板400内の各制御回路等と入出力を行うための入出力インターフェース404と、ランプ制御CPU401によって入出力インターフェースを介してランプ制御基板400と接続している各ランプ・LEDの点灯信号を、駆動させるためのドライバー回路405等で構成されている。
【0156】
ランプ制御CPU401には、入出力インターフェース404を介して、主基板100からパラレル通信により指示情報が入力される。ランプ制御CPU401は、入力された指示情報の内容をランプ制御ROM402に記憶されているランプ制御処理手順に従って実行し、ランプ制御RAM403に情報を整理して格納しながら、ドライバー回路405を動作させ、接続されている各ランプ・LEDの点灯・消灯を行う。
【0157】
電源基板700からのリセット信号は、遊技機本体1に電源が投入されると、電源基板700からランプ制御CPU401に入力される。そして、ランプ制御CPU401は、ランプ制御ROM402に記憶されている制御手順に従って、ランプ制御基板内の各制御回路の初期化を行う。
【0158】
次に、図10に示す音声制御基板500について説明する。
音声制御基板500は、遊技機本体1が遊技状態にある時、ゲーム演出による効果音や音声等の制御を行うものである。また、遊技状態でない場合は、遊技機本体1の異常状態を知らせるための警告音等の制御を行う。
【0159】
音声制御基板500は、所定の音声処理手順(プログラム)や制御データを記憶している音声制御ROM502と、所定の音声制御手順を読み取り実行する音声制御CPU501と、音声制御CPU501により音声処理手順を実行して取得した情報を記憶する音声制御RAM503と、主基板100からの指示情報や音声制御基板500内の各制御IC等と入出力を行うための入出力インターフェース506と、音声制御CPU501により入出力インターフェースを介し制御指示情報を取得して具体的な音声を生成する音声制御IC504と、音声制御IC504に管理され、多種多様な音声をデータ化し記憶している音声データROM505と、音声制御IC501から生成された音声信号を増幅するアンプ回路507から構成される。
【0160】
音声制御CPU501は、入出力インターフェース506を介して、主基板100からパラレル通信により指示情報が入力される。音声制御CPU501は、入力された指示情報の内容を音声制御ROM502に記憶されている音声制御手順に従って実行し、音声制御RAM503に情報を整理して格納しながら、音声制御IC504へ具体的な指示を行う。
【0161】
音声制御IC504は、音声制御CPU501の指示に従い、音声データROM505を参照し、具体的な音声の信号を生成しアンプ回路507へ出力する。電源基板からのリセット信号は、パチンコ機に電源が投入されると、該電源基板700から音声制御CPU501に入力され、音声制御CPU501は音声制御ROM503に記憶されている音声制御手順に従い、音声制御基板内の各制御回路の初期化を行う。
【0162】
次に、図11に示す発射制御基板600について説明する。
発射制御基板600は、発射モータ653に使用されているパルスモータの回転数を、所定の回転数にするためのパルスを生成する回路である発振回路601と、分周回路602と、ハンドル部650内のタッチセンサ651からの信号、ストップスイッチ652からの信号、電源基板700からのリセット信号、そして前記払出制御基板200からの発射許可信号を判断し、発射モータ駆動信号を生成するモータ駆動信号制御回路603と、パルスモータ(発射モータ653)の各コイルに励磁させるためのドライバー回路604等から構成されている。
【0163】
前記ハンドル部650は、遊技者がハンドル5に触れているか否かを検出するタッチセンサ651、遊技者が任意に球の発射を停止できるようにするストップスイッチ652、球を発射させるためのパルスモータ653(発射モータ)等で構成されている。電源基板700からのリセット信号は、遊技機本体1に電源が投入されると、電源基板700からモータ駆動信号制御回路603へ入力され、発射制御基板600の各回路を初期化する。
【0164】
ハンドル部650内のタッチセンサ651は、遊技者がハンドル5に触れている状態であれば発射が可能であるとみなす信号を出力し、遊技者がハンドル5に触れていない状態であれば、発射が不可能であるとみなす信号をモータ駆動信号制御回路603にそれぞれ出力する。
【0165】
ストップスイッチ652は、遊技者が任意に球の発射を停止することができるように設けたスイッチであり、遊技者によりストップスイッチ652の操作がされた場合に、モータ駆動信号制御回路603に球の発射停止信号を出力し、ストップスイッチ652の入力がない場合に、球の発射信号を出力する。
【0166】
また、ストップスイッチ652は、遊技者から何らストップスイッチ652に対し操作がなく、ハンドル5を回転させた状態にない場合には、ストップスイッチ652から入力がされた状態と同じ信号を出力する。すなわち、ハンドル5内部の構造上、ハンドル5が回転していない状態ではストップスイッチ652からの信号が入力されている状態になるようになっている。つまり、遊技機本体1に電源が投入され、前記リセット信号がモータ駆動信号制御回路603に入力され、各回路の初期化が行われた後、遊技者がハンドル5に触れて回転させた状態になって初めて球が発射される。
【0167】
次に、図12に示す電源基板700について説明する。
外部から供給されるAC24Vをダイオードブリッジ整流器で全波整流を行い、直流電源DC24Vを生成する。DC24V電源にダイオードを通してコンデンサーで平滑を行い、DC32V電源を生成する。DC24V、DC32Vは非安定電源である。
【0168】
DC24Vを電源回路701に供給して、安定電源DC18V、DC12V、DC5Vの定電圧電源が生成され、前記主基板100、前記払出制御基板200、前記ランプ制御基板400、前記音声制御基板500、前記表示器制御基板300、前記発射制御基板600に供給される。
【0169】
生成されたDC5Vの定電圧電源を、ダイオードを通してバックアップ回路702のコンデンサーに接続して、DC5VBBのバックアップ電源を生成し、DC5VBBが主基板100、前記払出制御基板200に供給される。前記AC24Vはカードユニット接続基板900に供給され、前記払出制御基板200とカードユニットbの通信用電源、操作パネル基板aの電源に使用される。
【0170】
DC24V電源の電圧レベルを電圧検出回路708で検出して遅延回路707に出力する。遅延回路707は内部時定数500ミリsecの遅延時間をもち、電圧検出回路708の連続出力時間が遅延回路707の時定数より大きくないと遅延回路707は出力信号を出力しない。この為、DC24V電源の電圧レベルが遅延回路707の時定数より小さい時間の電圧変動および電源停止は無視され停電検出信号は電源基板より外部に出力されない。
【0171】
遅延回路707に時定数より大きな入力信号があると、遅延回路707は停電検出信号を前記主基板100、前記払出制御基板200、シフトレジスタ704のシリアル入力端子に出力する。8ビットシフトレジスタ704は、クロック回路706より周期20ミリsecのクロックが常時入力されている。
【0172】
ここで8ビットのデータ入力端子はゼロに固定している。この為、停電検出信号が8ビットシフトレジスタ704に入力すると、8クロック(約160ミリsec)後8ビットシフトレジスタ704からリセット信号が前記主基板100、前記払出制御基板200、前記発射制御基板600、前記表示器制御基板300、前記ランプ制御基板400、前記音声制御基板500に出力される。
【0173】
電源立ち上げ時および停電復帰後、周辺回路電源立ち上げ時より遅延回路707の時定数の時間、停電検出信号およびリセット信号は能動状態で出力している。遅延回路707の時定数の時間後、停電検出信号は非能動状態になり、リセット信号は、8ビットシフトレジスタ704の8クロック後非能動状態で出力される。RAM初期化信号は、RAM初期化スイッチ705を手動で押すことにより能動状態で前記主基板100、前記払出制御基板200に出力される。
【0174】
次に本遊技機の作用について説明する。
図13は、遊技機本体1における可変表示の実行に関わる部分の概略機能構成と、可変表示の流れを示している。図1において、遊技者がハンドル5を操作すると、パチンコ球が遊技盤2に形成されている遊技領域17(図3参照)に打ち出されるが、始動口21にパチンコ球が入賞すると、始動口スイッチ121によって検出される。
【0175】
図13において、乱数発生手段1100は、乱数(例えば0〜316の中の何れかの数字)を一定間隔で継続的に発生し、乱数取得手段1110は、前記始動口スイッチ121からの検出信号に基づき、該検出信号の入力時に、前記乱数発生手段1100から大当たり乱数としての乱数値(大当たり乱数値)を取得する。これと同時に乱数取得手段1110は、図示省略した識別情報乱数発生手段から識別情報乱数としての乱数値(識別情報乱数値)を取得するようになっている。
【0176】
乱数取得手段1110の取得した大当たり乱数値と識別情報乱数値は、それぞれ記憶手段であるRAM104に先入れ先出し形式で記憶される。ここで大当たり乱数値と識別情報乱数値は、それぞれ前記始動口スイッチ121によるパチンコ球の検出毎に互いに対応付けられて1組となり、前述した特別図柄保留LED420に表示される権利の保留数として、最大4組まで記憶される。
【0177】
RAM104に記憶された各乱数値は、可変表示を開始する際に読み出される。このとき、乱数判定手段1120は、RAM104から読み出した大当たり乱数値と所定の大当たり判定値(当たり乱数)とを比較し、大当たりか否かを判定する。今回読み出された大当たり乱数値が大当たり判定値と一致するか否かに応じて、当該乱数値と組になっている識別情報乱数値に従って、可変表示の最終的な表示結果を構成する識別情報の組み合わせが定められる。ここで大当たり乱数値が大当たり判定値と一致することが、特別停止結果態様に相当する。
【0178】
また、前記大当たりか否かの判定時に、前回の可変表示の表示結果として停止確定した確変特別停止結果態様に基づき、前記確率変動状態(確変モード)中である場合には、今回の可変表示の表示結果が特別停止結果態様に停止確定する確率が、通常の初期設定値よりも高い高確率設定値に変更される。
【0179】
すなわち、前記大当たり判定値を格納しているテーブルは2種類用意されており、一方のテーブルには、大当たり確率として通常の初期設定値に対応する大当たり判定値が格納され、他方のテーブルには、前記初期設定値よりも高い高確率設定値に対応する大当たり判定値が格納されている。
【0180】
そして、乱数判定手段1120による判断時に、確率変動状態(確変モード)中である場合には、前記一方のテーブルが用いられ、確率変動状態(確変モード)中でない通常の遊技状態である場合には、前記他方のテーブルが用いられるようになっている。
【0181】
確率変動状態(確変モード)中である場合には、前述したように今回読み出された大当たり乱数値が大当たり判定値と一致する確率が高確率に設定されるが、さらに、前記識別情報空領域1320が導出される場合には、その導出段階で、今回の可変表示の表示結果が、通常の特別停止結果態様ではなく確変特別停止結果態様に停止確定する確率も高確率に切り替えられる。
【0182】
なお、確率変動状態(確変モード)中に特別停止結果態様が停止確定する確率や、識別情報空領域1320の導出に基づき、通常の特別停止結果態様ではなく確変特別停止結果態様に停止確定する確率も、必ずしも100%に設定する必要はない。
【0183】
図13に示すように可変表示の流れとしては、大当たり乱数値が大当たり判定値と一致する当たりの場合、初期状態からリーチ態様を経て、仮停止状態の出現ないし識別情報空領域1320の導出、および識別情報空領域1320に関連した識別情報の移動ないし再移動、それに再変動が演出され、その後、特別停止結果態様が確定するパータンが基本となる。
【0184】
また、仮停止状態の出現ないし識別情報空領域1320の導出、および識別情報空領域1320に関連した識別情報の移動ないし再移動、それに再変動が演出された後においても、例えば僅かな確率で外れ表示態様に確定するようなパターンを用意してもよい。また、リーチ態様を経ても、例えば所定の確率で仮停止状態や識別情報空領域1320が導出されることなく、そのまま特別停止結果態様に確定するようなパターンを用意しても良い。
【0185】
一方、大当たり乱数値が大当たり判定値と一致しない外れの場合、前述したように識別情報空領域1320の導出後に、結局外れ表示態様に確定するようなパターンは本実施の形態では確率的には稀で、一般には初期状態からリーチ態様を経ずに、そのまま外れ表示態様に確定するパターンが基本となる。また、リーチ態様を経ても仮停止状態が出現せず、そのため識別情報空領域1320も導出されることなく、外れ表示態様に確定するようなパターンも用意されている。
【0186】
これらの様々な変動パターンに従って、表示制御手段1200の制御により可変表示は実行される。なお、本実施の形態では、リーチ態様の出現後に、該リーチ態様を構成する同一識別情報が2つ並ぶライン上で最期に停止する識別情報等に関して仮停止状態となるパターンについて以下に説明するが、もちろんリーチ態様とは無関係に仮停止状態が出現し得るように設定しても良い。
【0187】
図16は、可変表示装置310で展開される可変表示の流れの一例を示している。可変表示が開始されると、図16(a)に示すように、可変表示装置310の画面上において、識別情報表示領域1310内の各表示部1311毎に各種図柄である識別情報が上から下へ等と所定方向にスクロール変動する。しばらくすると、各表示部1311毎に予め定められた所定の順番で何れか一つずつ識別情報が一旦停止表示される。なお、図16(a)において、各表示部1311毎に記入された立体矢印は、複数種類の識別情報が連続的にスクロール変動している状態を表している。
【0188】
図16(b)では、識別情報表示領域1310において、各表示部1311が3個ずつ並ぶラインのうち2本のラインL1,L2上に、それぞれ相互に同一の識別情報(特別識別情報「7」)が停止表示された特定配置が出現した状態を示している。かかる特定配置は、前記2本のラインL1,L2上にてリーチ態様が導出された後、特別停止結果態様にそのまま確定しなかった場合に相当する。なお、各表示部1311毎に全て識別情報が停止表示されているが、未だ停止確定したものではない。また、前記2本のラインL1,L2は実際には画面上に明確に表示されるものではない。
【0189】
このような特定配置が出現した後、図16(b)中に「“□”」で示すように、一旦停止表示された識別情報のうち少なくとも何れかが仮停止状態となれば、かかる仮停止状態の出現を条件として、図16(c)に示すように、識別情報表示領域1310とは別に、識別情報が当初は何も表示されていない識別情報空領域1320が新たに導出される。かかる識別情報空領域1320は、可変表示の初期状態から表示されていた前記識別情報表示領域1310の一部を消失させて、当該領域に導出される。なお、特定配置を成す同一の識別情報は、図16では特別識別情報「7」を例として示したが、他の種類の識別情報で同一に揃った場合であってもかまわない。
【0190】
詳しくは図16(c)に示すように、前記識別情報表示領域1310のうちの中間部分である中央縦1列に並ぶ3つの表示部1311を消失させて、当該領域に縦長の識別情報空領域1320が導出される。ここで識別情報空領域1320が導出された領域は、前記仮停止状態の識別情報が表示されている箇所に相当する。そのため、前記仮停止状態の識別情報の出現箇所により、識別情報空領域1320の導出位置や大きさを予告することができる。
【0191】
以上のような仮停止状態の識別情報の出現に関する表示制御は、前記仮停止状態制御手段1211によって実行される。また、識別情報空領域1320の導出に関わる表示制御は、前記識別情報空領域導出手段1220によって実行される。識別情報空領域1320を新たに導出することにより、可変表示を斬新で変化に富む内容に演出することが可能となる。
【0192】
また、識別情報空領域1320が導出される段階では、前記確率切替手段1223により、可変表示の表示結果が、特別停止結果態様のうち確変特別停止結果態様に停止確定する確率の高低が切り替えられる。それにより、識別情報空領域1320の導出に関連付けて、遊技者の期待感をよりいっそう増大させることができる。
【0193】
特に、前記確率切替手段1223によって、確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に実際に切り替えられた場合には、その旨が前記確率切替予告手段1224により、識別情報空領域1320の表示態様を途中で変化させることにより予告される。本実施の形態では、図16(c)〜(d)に示すように、識別情報空領域1320の背景色と背景模様が同時に変化するようになっている。
【0194】
このような識別情報空領域1320の表示態様の変化に基づき、遊技者は明確に確変特別停止結果態様に停止確定する確率が高いことを認識することができる。なお、識別情報空領域1320の表示態様の変化には、識別情報空領域1320の背景色や背景模様の変化のみならず、他に例えば、識別情報空領域1320に特定の図柄やキャラクタを出現させること等も考えられる。
【0195】
識別情報空領域1320が導出され、その表示態様が変化した後、残りの識別情報表示領域1310に停止表示している識別情報の何れかが、識別情報空領域1320に移動する。このように識別情報空領域1320を、識別情報表示領域1310に既に停止表示している識別情報の移動先として活用することにより、可変表示のバリエーションをより豊富に演出することができる。
【0196】
識別情報が移動するに際しては、図16(e)に示すように、識別情報表示領域1310から識別情報空領域1320に移動する識別情報と、その移動方向を予告する移動方向識別情報1330が表示される。かかる移動方向識別情報1330は、移動する識別情報の位置でその移動方向を、そのまま矢印で示すものであるが、他に例えば、移動する道筋に連なるドット表示の点滅を移動方向識別情報として表示するようにしても良い。移動方向識別情報1330を遊技者が見ることにより、識別情報表示領域1310から識別情報空領域1320に移動する識別情報と、その移動方向を事前に察知することができ、遊技者の期待感を高めることができる。
【0197】
続いて図16(f)に示すように、前記移動方向識別情報1330で予告された通り、識別情報表示領域1310に停止表示されていた複数の特別識別情報「7」が、縦長の識別情報空領域1320の複数箇所にそれぞれ一度に移動する。その結果、識別情報空領域1320内において、上下方向に伸びるライン上に同一の識別情報が3つ並んだ特別停止結果態様が形成される。以上のような識別情報空領域1320への識別情報の移動や、移動方向識別情報1330に関わる表示制御は、前記識別情報移動制御手段1221によって実行される。
【0198】
図16(f)に示した特別停止結果態様が、可変表示の最終的な表示結果として確定すると、大入賞口24の開閉動作が最大で15回繰り返される特別遊技状態が発生する。また、図16(e)に示した例では、特別識別情報(例えば「3」、「5」、「7」の何れか)が3つ揃ったいわゆる確変大当たりに相当する確変特別停止結果態様であるため、特別遊技状態が終了した後の次回の可変表示で、通常時に比べて特別停止結果態様に確定する確率が高くなる確変モードが設定される。
【0199】
すなわち、前述したように、図16(d)に示した前記識別情報空領域1320の表示態様の変化に基づき、遊技者は確変特別停止結果態様に停止確定する確率が高いことを認識することができたが、このような遊技者の期待通り、確変特別停止結果態様に停止確定する表示結果となって、可変表示が終了することになる。
【0200】
図17は、可変表示装置310で展開される可変表示の流れの別の例を示している。図17(a)〜(c)に示すように、前述した図16(a)〜(c)の流れと同様の可変表示の実行過程を経て、識別情報空領域1320が導出された後に、図17では、識別情報空領域1320の表示態様が途中で変化することなく、識別情報表示領域1310に停止表示している識別情報の何れかを、所定数複製した上で、識別情報空領域1320の複数箇所に移動させる場合を示している。
【0201】
すなわち、図17(d)に示すように、識別情報表示領域1310の1つの表示部1311に停止表示された識別情報から、移動方向識別情報1330として2本の矢印が、最初から変化のない識別情報空領域1320のそれぞれ別々の箇所を示すように表示される。ここでは、1つの識別情報から延びる矢印(移動方向識別情報1330)が2本であるため、図17(e)に示すように、識別情報表示領域1310内の1つの識別情報が1つ複製されて、合計2つの識別情報がそれぞれ識別情報空領域1320内に延びる矢印方向に移動することになる。
【0202】
このような識別情報の移動の結果、図17(e)では、識別情報空領域1320も含めて何れのライン上でも未だ同一の識別情報が3つ並ぶ特別停止結果態様ではなく、図17(e)に示す表示態様がそのまま確定すれば、外れ表示態様となる。
【0203】
もちろん、識別情報表示領域1310に停止表示した識別情報の何れかを、所定数複製して識別情報空領域1320の複数箇所に移動させた結果として、可変表示の表示結果が特別停止結果態様に確定する場合も当然あり得る。また、特別停止結果態様の確定前に、該確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に切り替えられた旨を、前記識別情報空領域1320の表示態様の変化により予告するようにしても良い。
【0204】
また、図17(d)では、1つの識別情報から延びる矢印(移動方向識別情報1330)が2本の場合を例に説明したが、他に例えば、1つの識別情報から延びる矢印(移動方向識別情報1330)が3本表示されれば、1つの識別情報から2つ複製されて、合計3つの識別情報がそれぞれの矢印方向に移動することになる。このような矢印(移動方向識別情報1330)の数は、例えば、識別情報空領域1320の導出の条件となった仮停止状態である識別情報の種類や、前記確変モードであるか否かに応じて、1つだけ、あるいは2つ、3つと変化させると良い。
【0205】
ところで、前記識別情報空領域1320に一旦移動させた識別情報を、さらに再移動させるようにしても良く、それにより、表示上のバリエーションをより豊富に演出することができる。再移動に関わる表示制御も、前記識別情報移動制御手段1221によって実行される。
【0206】
特にこのような再移動は、前述した図17(e)に示すように、識別情報空領域1320に一旦識別情報を移動させても、特別停止結果態様が形成されないような場合に、未だ遊技者に有利な表示態様に復活する可能性を示唆する上で有効であり、遊技者の期待感を持続させることができる。
【0207】
図18は、前述した図17(e)に示す表示態様から識別情報が再移動する流れの一例を示している。すなわち、識別情報空領域1320の導出を経て、該識別情報空領域1320に一旦識別情報を移動させた際、図18(a)に示すように、未だ特別停止結果態様が形成されてない場合には、例えば所定の確率で、前記識別情報空領域1320に移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動前の前記識別情報表示領域1310の元の箇所に戻すように再移動させる。
【0208】
図18(b)に示す例では、識別情報空領域1320に識別情報を移動させた後の段階で、識別情報空領域1320の表示態様を途中で変化させた後、識別情報空領域1320上にある2つの識別情報のうちの1つを、識別情報表示領域1310の元の箇所に戻すように再移動させる。その結果、図18(c)に示すように、識別情報表示領域1310および識別情報空領域1320を通る1つのライン上で同一の識別情報が3つ並ぶ特別停止結果態様が形成される。
【0209】
このように再移動の結果として形成された、図18(c)に示す特別停止結果態様が可変表示の最終的な表示結果として確定すると、大入賞口24の開閉動作が最大で15回繰り返される特別遊技状態が発生する。図18(c)に示した例では、確変特別停止結果態様に相当するが、他に例えば、識別情報空領域1320の表示態様の変化を伴わずに、通常の特別停止結果態様に確定することもあり得る。
【0210】
図19は、前述した図17(e)に示す表示態様から識別情報が再移動する流れの別の例を示している。すなわち、識別情報空領域1320の導出を経て、該識別情報空領域1320に一旦識別情報を移動させた際、図19(a)に示すように、未だ特別停止結果態様が形成されてない場合には、例えば所定の確率で、前記識別情報空領域1320に移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動先である識別情報空領域1320内で最初に移動した箇所とは別の箇所に再移動させる。
【0211】
図19(b)に示す例では、識別情報空領域1320の表示態様を途中で変化させた後、識別情報空領域1320上にある2つの識別情報のうちの1つを、同じ識別情報空領域1320内でさらに上方の箇所に再移動させている。その結果、図19(c)に示すように、両側の識別情報表示領域1310とその間の識別情報空領域1320を通る1つのライン上で、同一の識別情報が3つ並ぶ特別停止結果態様が形成される。
【0212】
このように再移動の結果として形成された、図19(c)に示す特別停止結果態様が可変表示の最終的な表示結果として確定すると、大入賞口24の開閉動作が最大で15回繰り返される特別遊技状態が発生する。また、図19(c)に示した例でも、確変特別停止結果態様に相当するが、他に例えば、識別情報空領域1320の表示態様の変化を伴わずに、通常の特別停止結果態様に確定することもあり得る。
【0213】
さらに別の再移動の例として、他に例えば、前記識別情報空領域1320に識別情報を移動させた後、該移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動前の前記識別情報表示領域1310のうち元の箇所とは別の箇所に再移動させるように表示制御を実行しても良い。
【0214】
前述した何れの再移動の態様であっても、前記識別情報空領域1320を識別情報の単なる移動先とすることにとどまることなく、前記識別情報空領域1320を中継してさらに識別情報を元の箇所に戻したり、全く別の箇所に移すことにより、可変表示のバリエーションが豊富となり、なおさら可変表示の興趣を高めることができる。
【0215】
以上のような再移動に関しては、先ず再移動させるか否か、また再移動させる識別情報の選択、さらに再移動先の選択等について、例えば、識別情報空領域1320の導出の条件となった仮停止状態である識別情報の種類や、前記確変モードであるか否かに応じて、適宜変化させると良い。なお、識別情報が再移動しても、可変表示の表示結果が特別停止結果態様に確定する確率は必ずしも100%である必要はない。
【0216】
さらにまた、前記確率切替手段1223によって、実際に確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に切り替えられた場合に、前記識別情報空領域1320の導出後に続く可変表示で、前記確変特別停止結果態様以外の通常の前記特別停止結果態様が停止表示された際には、識別情報再変動手段1132により、特別停止結果態様を成す識別情報を再変動させることで、かかる再変動の結果、前記確変特別停止結果態様を導出して表示結果として確定させれば、表示上のバリエーションが豊富となり、興趣をいっそう高めることができる。
【0217】
図20は、特別停止結果態様を成す識別情報を再変動させる可変表示の流れの例を示している。図20(a)〜(c)に示すように、前述した図16(a)〜(c)の流れと同様の可変表示の実行過程を経て、識別情報空領域1320が導出された後、図20(d)に示すように、識別情報表示領域1310から識別情報空領域1320に移動する識別情報と、その移動方向を予告する移動方向識別情報1330が表示される。
【0218】
続いて図20(e)に示すように、前記移動方向識別情報1330で予告された通り、識別情報表示領域1310に停止表示されていた複数の識別情報「8」が、縦長の識別情報空領域1320の複数箇所にそれぞれ一度に移動する。その結果、識別情報空領域1320内において、上下方向に伸びるライン上に同一の識別情報が3つ並んだ特別停止結果態様が形成される。
【0219】
この図20(e)に示す特別停止結果態様は、確変特別停止結果態様ではない通常の特別停止結果態様であるが、この時点では未だ表示結果として確定せずに、その後、図20(e)〜(f)に示すように、識別情報空領域1320の背景色と背景模様が同時に変化する。かかる識別情報空領域1320の表示態様の変化は、図20(c)に示した識別情報空領域1320の導出段階で、前記確率切替手段1223により、確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に実際に切り替えられたことの予告となる。
【0220】
すると、図20(g)に示すように、識別情報空領域1320上で通常の特別停止結果態様を構成していた識別情報「8」が、同時に再スクロール変動することになる。かかる再スクロール変動の結果、図20(h)に示すように、識別情報空領域1320内において、上下方向に伸びるライン上に同一の特別識別情報が3つ並んだ確変特別停止結果態様が形成され、かかる確変特別停止結果態様が可変表示の最終的な表示結果として確定することになる。
【0221】
もちろん、図20(e)に示したように、特別識別情報(例えば「3」、「5」、「7」の何れか)以外の識別情報が3つ揃って、通常の特別停止結果態様が出現した時点で、かかる特別停止結果態様を構成する識別情報を再変動させることなく、図20(e)に示す通常の特別停止結果態様のまま、表示結果を停止確定させるようにしても良い。
【0222】
また、本実施の形態に示した例では、前記表示制御手段1200は、遊技者にとって有利な状態となる表示態様として、前記特別停止結果態様を、必ず前記識別情報空領域1320内も含めるように表示している。それにより、識別情報空領域1320を単なる表示上の面白さだけにとどめることなく、前記特別遊技状態の発生に結びつける等の演出により、該識別情報空領域の存在意義を高めることができる。
【0223】
また、本実施の形態に示した例では、前記表示制御手段1200は、前記識別情報空領域導出手段1220によって導出された識別情報空領域1320を、識別情報表示領域1310と異なる表示態様で表示する。詳しくは図16〜図20に示すように、識別情報空領域1320は、識別情報表示領域1310とは異なる背景色でアプライト仕様に表示されている。それにより、識別情報空領域1320を遊技者に明確に認識させることが可能となる。なお、識別情報表示領域1310にて識別情報が停止表示している各表示部1311の背景色は、識別情報の種類に応じて異なるように表示されている。
【0224】
他の表示方法として例えば、識別情報空領域1320を特別な枠で囲んだり、識別情報空領域1320を特別に点灯ないし点滅表示する等により、識別情報空領域1320を識別情報表示領域1310と異なる表示態様で表示するようにしても良い。あるいは逆に、識別情報表示領域1310の方の表示態様を、例えば暗色に変化させる等して変えることにより、その結果として識別情報空領域1320を、識別情報表示領域1310と異なる表示態様に制御するようにしても良い。
【0225】
また、前記表示制御手段1200に識別情報空領域報知手段の機能も設けて、この識別情報空領域報知手段による表示制御により、前記識別情報空領域1320を前記識別情報表示領域1310と異なる表示態様で表示する際に、その旨を遊技者に報知するようにしても良い。それにより、表示上の興趣をさらに高めることができる。
【0226】
ここで具体的な報知方法としては、前記識別情報空領域報知手段により、例えば、前記識別情報空領域1320が出現し得る領域となる各表示部1311を、拡大ないし縮小が順次繰り返されるように一時的に表示することで、視覚的にも面白く容易に認識することができる。他に例えば、前記識別情報空領域1320が出現し得る領域となる各表示部1311に特別なキャラクタを表示させることにより、当該領域に識別情報空領域1320が出現する旨を報知するようにしても良い。
【0227】
また、図16,図17に示す例では、前記識別情報空領域1320をひとかたまりの状態で導出し、該識別情報空領域1320は、縦3行で1列に並ぶ3つの表示部1311を合わせた大きさおよび形状に相当するが、識別情報空領域1320の導出場所や形状および大きさは、前述した例に限られるものではなく、前記識別情報空領域導出手段1220の表示制御により様々な表示態様に演出することができる。
【0228】
具体的には例えば、図21に示すように、識別情報空領域1320を予め複数に分割した状態で導出しても良い。また、図22に示すように、識別情報空領域1320を導出後に複数に分割および結合可能に表示しても良い。さらに、図23に示すように、識別情報空領域1320を導出後に形状および大きさを変化可能に表示しても良い。これらの表示態様も演出すれば、識別情報空領域1320のバリエーションが豊富となり、表示上の興趣を高めることができる。
【0229】
また、前記実施の形態では、可変表示の実行過程で前記識別情報空領域1320が導出される条件は、識別情報が停止表示した際、該識別情報のうち少なくとも何れかが仮停止状態であり、この仮停止状態となる識別情報を、図16,図17に示すように、リーチ態様が導出された後に特別停止結果態様にそのまま確定しなかった場合に発生させるように説明したが、もちろんリーチ態様とは無関係に可変表示中の所定のタイミングで仮停止状態が出現し得るように設定しても良い。
【0230】
また、リーチ態様が導出された後に特別停止結果態様にそのまま確定しなかった場合でも、仮停止状態を出現させる確率は必ずしも100%である必要はなく、例えば、特別リーチ態様が導出された後に確変特別停止結果態様にそのまま確定しなかった場合のみ、仮停止状態を出現させるように設定したり、前記リーチ態様の有無とは関係なく、特定種類の識別情報や別途用意したキャラクタ等が、識別情報表示領域1310内における特定の位置に一旦停止表示されたり、相互に2つあるいは3つ以上揃って一旦停止表示された場合等に限り、仮停止状態を出現させるように設定しても良い。
【0231】
また、前記実施の形態では、前記識別情報空領域導出手段1220により、前記識別情報表示領域1310のうち前記仮停止状態の識別情報が表示されていた箇所を消失させて、当該領域に前記識別情報空領域1320を導出するように表示制御するから、前記仮停止状態の識別情報の出現箇所により、前記識別情報空領域1320の導出位置や大きさを予告することができ、前記仮停止状態に関連付けて遊技者の期待感をよりいっそうと高めることができる。ただし、前記仮停止状態の識別情報の出現箇所とは無関係に、前記識別情報空領域1320を導出するように設定してもかまわないことは言うまでもない。
【0232】
さらにまた、前記実施の形態では、図16等に示したように、識別情報表示領域1310内の各表示部1311を個別に枠で囲むように各々独立した状態で表示しているが、各表示部を枠等で明確に区画することなく、例えば、図24および図25に示すように、一続きに広がる識別情報表示領域1310内の所定箇所を前記各表示部と認識するように設定しても良い。
【0233】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。また、前記実施の形態では、本発明に係る遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明したが、遊技機はパチンコ機に限られず、プログラム制御されるスマートボールゲーム機、アレンジボールゲーム機といった他の遊技機にも同様に本発明を適用することができる。
【0234】
【発明の効果】
本発明に係る遊技機によれば、表示制御手段は、可変表示装置の画面上における識別情報表示領域で識別情報を可変表示した後に停止表示するが、該識別情報を停止表示した際、該識別情報のうち少なくとも何れかが前記仮停止状態であることを条件として、識別情報空領域導出手段は、前記識別情報が当初は何も表示されていない識別情報空領域を導出することにより、可変表示を斬新で変化に富む内容に演出することが可能となる。
【0235】
しかも、識別情報移動制御手段は、前記識別情報表示領域に停止表示した前記識別情報の何れかを、前記識別情報空領域に移動させるから、前記識別情報空領域を、前記識別情報表示領域に停止表示した識別情報の移動先として活用することにより、可変表示のバリエーションをより豊富に演出することができる。
【0236】
また、識別情報空領域を導出する段階で、確率切替手段により、可変表示の表示結果が、特別停止結果態様のうち確変特別停止結果態様に停止確定する確率の高低が切り替えられるので、前記識別情報空領域の導出に関連付けて、遊技者の期待感をよりいっそう増大させることができる。ここで確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に切り替えられた場合、その旨を確率切替予告手段により、前記識別情報空領域の表示態様を途中で変化させて予告すれば、遊技者は確変特別停止結果態様に停止確定する確率が高いことを明確に認識することができる。
【0237】
また、前記確率切替手段によって、実際に確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に切り替えられた場合、前記識別情報空領域の導出後に続く可変表示で、前記確変特別停止結果態様以外の通常の前記特別停止結果態様が停止表示された際には、識別情報再変動手段により、特別停止結果態様を成す識別情報を再変動させることで、かかる再変動の結果、前記確変特別停止結果態様を導出して表示結果として確定させれば、表示上のバリエーションが豊富となり、興趣をいっそう高めることができる。
【0238】
また、前記識別情報移動制御手段は、前記識別情報空領域に識別情報を移動させる際、その移動方向を予告する移動方向識別情報を表示することにより、前記識別情報表示領域から前記識別情報空領域に移動する識別情報とその移動方向を事前に遊技者は察知することができ、可変表示に対する興趣を高めることができる。
【0239】
さらにまた、前記識別情報移動制御手段は、前記識別情報空領域に一旦移動させた識別情報をさらに再移動させることにより、前記識別情報空領域を識別情報の単なる移動先とすることにとどまることなく、前記識別情報空領域を中継してさらに識別情報を元の箇所に戻したり、全く別の箇所に移すことにより、可変表示のバリエーションが豊富となり、なおさら可変表示の興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遊技機を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遊技機の内部構造を示す背面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を拡大して示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤裏面側を拡大して示す背面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る遊技機の回路構成全体を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する主基板の回路構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する払出制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する表示器制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る遊技機の有するランプ制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する音声制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する発射制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する電源基板の回路構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る遊技機のうち可変表示の実行に関わる部分の概略機能構成と可変表示の流れを示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示装置を拡大して識別情報表示領域を示す正面図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示装置を拡大して識別情報表示領域および識別情報空領域を示す正面図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る遊技機で実行される可変表示の一例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る遊技機で実行される可変表示の別の例を示す説明図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る遊技機で実行される可変表示で識別情報の再移動の一例を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る遊技機で実行される可変表示で識別情報の再移動の他の例を示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る遊技機で実行される可変表示で識別情報の再変動の他の例を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る遊技機で実行される可変表示で識別情報空領域を予め複数に分割した状態で導出する例を示す説明図である。
【図22】本発明の実施の形態に係る遊技機で実行される可変表示で識別情報空領域の導出後に複数に分割および結合可能に表示する例を示す説明図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る遊技機で実行される可変表示で識別情報空領域を導出後に形状および大きさを変化可能に表示する例を示す説明図である。
【図24】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示装置を拡大して別の識別情報表示領域を示す正面図である。
【図25】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示装置を拡大して別の識別情報表示領域および識別情報空領域を示す正面図である。
【符号の説明】
1…遊技機本体
2…遊技盤
3…上受け皿
4…下受け皿
5…ハンドル
6…灰皿
7…上受け皿球抜きレバー
8…下受け皿球抜きレバー
9…貸出ボタン
10…返却ボタン
11…ガラス枠
12…度数表示部
15…風車
16…誘導レール
21…始動口
22a…右袖入賞口
22b…左袖入賞口
23a…右落し入賞口
23b…左落し入賞口
24…大入賞口
29…アウト口
100…主基板
101…ワンチップマイコン
102…CPU
103…ROM
104…RAM
105…NMI
106…I/Oポート
107…内部タイマー
108…クロック回路
109…クロック同期・遅延回路
110、111…ゲート回路
112a〜112g…ラッチ回路
113…アドレスデコード回路
114…バッファ
116…試射試験信号端子
121…始動口スイッチ
122a…右袖入賞口スイッチ
122b…左袖入賞口スイッチ
123a…右落し入賞口スイッチ
123b…左落し入賞口スイッチ
124…役物連続作動装置スイッチ
125…カウントスイッチ
126…普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ
126a…右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ
126b…左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ
130…賞球検出スイッチ
130a…右賞球検出スイッチ
130b…左賞球検出スイッチ
131…シュート球切れスイッチ
132…ガラス枠開放検出スイッチ
133…オーバーフロースイッチ
134…大入賞口ソレノイド
135…方向切換ソレノイド
136…普通電動役物ソレノイド
140…普通図柄表示装置
200…払出制御基板
201…ワンチップマイコン
202…カウンタ回路
203…CPU
204…ROM
205…RAM
206…NMI
207…I/Oポート
208…内部タイマー
209…クロック回路
210…クロック同期・遅延回路
211、212…ゲート回路
213…アドレスデコード回路
214、215…ラッチ回路
220…球貸し検出スイッチ
220a…右球貸し検出スイッチ
220b…左球貸し検出スイッチ
222…払出モータ
223…払出停止ソレノイド
224…経路切換ソレノイド
300…表示器制御基板
301…表示器制御CPU
302…表示器制御ROM
303…表示器制御RAM
304…画像制御IC
305…画像データROM
306…入出力インターフェース
307…試射試験信号端子
310…可変表示装置
400…ランプ制御基板
401…ランプ制御CPU
402…ランプ制御ROM
403…ランプ制御RAM
404…入出力インターフェース
405…ドライバー回路
420…特別図柄保留LED
421…普通図柄保留LED
422…遊技機状態ランプ
423…サイドケースランプ
424…遊技枠状態ランプ
425…センターLED
426…ゲートLED
427…アタッカーLED
428…サイドLED
500…音声制御基板
501…音声制御CPU
502…音声制御ROM
503…音声制御RAM
504…音声制御IC
505…音声データROM
506…入出力インターフェース
507…アンプ回路
510…スピーカー
600…発射制御御基板
601…発振回路
602…分周回路
603…モータ駆動信号制御回路
604…ドライバー回路
650…ハンドル部
651…タッチセンサ
652…発射停止スイッチ
653…発射モータ
700…電源基板
701…定電圧電源装置
702…バックアップ電源
703…電圧検出回路
704…シフトレジスタ
705…RAM初期化スイッチ
706…クロック回路
707…遅延回路
708…電圧検出回路
709…停電検出回路
800…枠用外部端子板
801…賞球タンク球有無スイッチ
850…盤用外部端子板
900…カードユニット接続基板
1100…乱数発生手段
1110…乱数取得手段
1120…乱数判定手段
1200…表示制御手段
1210…リーチ態様導出手段
1211…仮停止状態制御手段
1220…識別情報空領域導出手段
1221…識別情報移動制御手段
1222…識別情報再変動手段
1223…確率切替手段
1224…確率切替予告手段
1310…識別情報表示領域
1311…表示部
1320…識別情報空領域
1330…移動方向識別情報
a…操作パネル基板
b…カードユニット
c…電源AC24V

Claims (19)

  1. 複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、該可変表示装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、前記可変表示装置における可変表示の表示結果が、予め定めた識別情報の所定の組み合わせである特別停止結果態様に確定した場合に、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態が発生する遊技機において、
    前記表示制御手段は、
    前記可変表示における停止確定前の表示態様で、前記識別情報を一時的に可変停止した仮停止状態に制御し得る仮停止状態制御手段と、
    前記可変表示装置の画面上にて、前記識別情報を可変表示した後に該識別情報を停止表示した際、該識別情報のうち少なくとも何れかが前記仮停止状態であることを条件として、前記識別情報を停止表示した識別情報表示領域とは別に、前記識別情報が当初は何も表示されていない識別情報空領域を導出する識別情報空領域導出手段と、
    前記識別情報表示領域で前記仮停止状態にある識別情報を、前記識別情報空領域に移動させる識別情報移動制御手段と、
    前記識別情報空領域を導出する段階で、前記可変表示の表示結果が前記特別停止結果態様であって、次回の可変表示における特別停止結果態様の出現確率を通常時の低確率から高確率に変更する旨を示唆する確変特別停止結果態様に停止確定する確率の高低を切り替える確率切替手段と、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記識別情報移動制御手段は、前記識別情報空領域に識別情報を移動させる際、その移動方向を予告する移動方向識別情報を表示することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記識別情報移動制御手段は、前記識別情報表示領域に停止表示した前記識別情報の何れか複数を、それぞれ前記識別情報空領域の複数箇所に移動させることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記識別情報移動制御手段は、前記識別情報表示領域に停止表示した前記識別情報の何れかを、所定数複製して前記識別情報空領域の複数箇所に移動させることを特徴とする請求項1,2または3記載の遊技機。
  5. 前記識別情報移動制御手段は、前記識別情報空領域に識別情報を移動させた後、該移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動前の前記識別情報表示領域の元の箇所に戻すように再移動させることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の遊技機。
  6. 前記識別情報移動制御手段は、前記識別情報空領域に識別情報を移動させた後、該移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動前の前記識別情報表示領域のうち元の箇所とは別の箇所に再移動させることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の遊技機。
  7. 前記識別情報移動制御手段は、前記識別情報空領域に識別情報を移動させた後、該移動させた識別情報の少なくとも一つを、移動先の前記識別情報空領域内で最初に移動した箇所とは別の箇所に再移動させることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の遊技機。
  8. 前記識別情報空領域導出手段は、前記識別情報表示領域の一部を消失させて、当該領域に前記識別情報空領域を導出することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の遊技機。
  9. 前記識別情報空領域導出手段は、前記識別情報表示領域のうち前記仮停止状態の識別情報が表示されていた箇所を消失させて、当該領域に前記識別情報空領域を導出することを特徴とする請求項8記載の遊技機。
  10. 前記識別情報空領域導出手段は、前記識別情報表示領域のうちの中間部分を消失させて、当該領域に前記識別情報空領域を導出することで、該識別情報空領域を間にして残りの前記識別情報表示領域を対向させることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9記載の遊技機。
  11. 前記識別情報空領域導出手段は、前記識別情報空領域を予め複数に分割した状態で導出することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9または10記載の遊技機。
  12. 前記識別情報空領域導出手段は、前記識別情報空領域を導出後に複数に分割および結合可能に表示することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または11記載の遊技機。
  13. 前記識別情報空領域導出手段は、前記識別情報空領域を導出後に形状および大きさを変化可能に表示することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11または12記載の遊技機。
  14. 前記表示制御手段は、前記識別情報空領域導出手段によって導出された前記識別情報空領域を、前記識別情報表示領域と異なる表示態様で表示することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12または13記載の遊技機。
  15. 前記表示制御手段は、
    前記識別情報空領域導出手段によって導出された前記識別情報空領域を、前記識別情報表示領域と異なる表示態様で表示する際に、その旨を遊技者に報知する識別情報空領域報知手段を、
    さらに有することを特徴とする請求項14記載の遊技機。
  16. 前記識別情報空領域報知手段は、前記識別情報空領域が出現し得る領域を拡大ないし縮小が繰り返されるように表示することで前記報知を行うことを特徴とする請求項15記載の遊技機。
  17. 前記表示制御手段は、遊技者にとって有利な状態となる表示態様を、前記識別情報空領域内も含めて表示することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15または16記載の遊技機。
  18. 前記表示制御手段は、
    前記確率切替手段により前記確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に切り替えられた場合に、その旨を、前記識別情報空領域の表示態様を途中で変化させることにより予告する確率切替予告手段を、
    さらに有することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16または17記載の遊技機。
  19. 前記表示制御手段は、
    前記確率切替手段により前記確変特別停止結果態様に停止確定する確率が低確率から高確率に切り替えられた場合に、前記識別情報空領域の導出後に続く可変表示で、前記確変特別停止結果態様以外の通常の前記特別停止結果態様が停止表示された際、該特別停止結果態様を成す識別情報を再変動させる識別情報再変動手段を、
    さらに有することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17または18記載の遊技機。
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