JP2002360843A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002360843A
JP2002360843A JP2001168977A JP2001168977A JP2002360843A JP 2002360843 A JP2002360843 A JP 2002360843A JP 2001168977 A JP2001168977 A JP 2001168977A JP 2001168977 A JP2001168977 A JP 2001168977A JP 2002360843 A JP2002360843 A JP 2002360843A
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JP2001168977A
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Hiroyuki Asano
弘幸 浅野
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】識別情報を変動表示可能な表示手段を備えたパ
チンコ機等の遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図
る。 【解決手段】パチンコ機1には遊技盤が設けられてい
る。遊技盤には作動口及び大入賞口等が設けられるとと
もに、その中央部分には表示部を備えた特別図柄表示装
置が組込まれている。表示部では、遊技状態を遊技者に
識別させるための複数種類の識別図柄が変動表示され
る。識別図柄は、複数個が組になって表示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、識別情報を変動表
示可能な表示手段を備えたパチンコ機等の遊技機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
遊技機の一種として、複数種類の識別図柄等を変動表示
するための表示装置を備えたパチンコ機が知られてい
る。このようなパチンコ機では、例えば同種の識別図柄
が特定表示態様で確定停止表示された場合に、遊技者に
有利な大当たり状態が発生するようになっている。
【0003】近年、この種のパチンコ機では、表示装置
の進歩によって表示演出が多様化するのに伴い、様々な
識別図柄が表示されるようになってきている。ところ
が、表示演出の多様化に比べて、複数種類の識別図柄
は、例えば単純に連続した数字、文字等で構成されたも
のが多く、その構成が単調なものであった。また、機種
等による構成の違いも、機種等に応じて識別図柄の表示
態様等を異ならせた程度のものにすぎず、たいして変わ
り映えしないという印象を抱かせるものであった。この
ため、遊技内容も変わり映えしない単調なものとなり、
遊技者にとっての興趣が阻害されてしまうおそれがあっ
た。かかる意味で、さらなる興趣の向上が望まれてい
た。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、識別情報を変動表示可能な表示手段を備えたパチン
コ機等の遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図るこ
とのできる遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目
的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必
要に応じてその作用等についても説明する。
【0006】手段1.複数種類の識別情報を複数の変動
領域においてそれぞれ変動表示可能な表示手段を備え、
前記識別情報の組合せによって種々の遊技状態が導出さ
れる遊技機であって、少なくとも1つの前記変動領域に
おいて、対応関係にある識別要素を含むことによって組
として関連づけられた複数の識別情報が表示されるよう
にしたことを特徴とする遊技機。
【0007】上記手段1によれば、所定の変動領域にお
いて、対応関係にある識別要素を含むことによって組と
して関連づけられた複数の識別情報が表示される。これ
により、所定の変動領域において表示される複数種類の
識別情報の構成等が多様化される。さらに、組として関
連づけられた複数の識別情報を絡めた表示演出も多様化
され、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ること
ができる。
【0008】手段2.手段1において、前記識別要素に
は、前記識別情報の視覚的特徴が含まれるようにしたこ
とを特徴とする遊技機。
【0009】上記手段2によれば、複数の識別情報は、
それらの視覚的特徴によって関連づけられていることと
なる。このため、組として関連づけられた複数の識別情
報の関係が明確になり、遊技者が視認しやすくなる。結
果として、遊技者にとっての興趣の向上が図られる。な
お、「視覚的特徴」に代えて、「概念的特徴」としても
よい。
【0010】手段3.手段1又は手段2において、前記
識別要素には、前記組として関連づけられた複数の識別
情報にそれぞれ共通する視覚的形態が含まれるようにし
たを特徴とする遊技機。
【0011】上記手段3によれば、組として関連づけら
れた複数の識別情報が、それぞれ共通する視覚的形態を
有することとなり、それらの識別情報の関係がより明確
になる。その結果、遊技者が視認しやすくなり、遊技者
にとっての興趣の向上が図られる。
【0012】手段4.手段1乃至手段3のいずれかにお
いて、前記識別情報が特定の組合せで停止表示された場
合には、遊技者に有利な特別遊技価値が付与されるよう
構成するとともに、特定条件の成立に基づき、前記特別
遊技価値が付与された後段階において所定の付加価値が
付与されるよう構成し、前記組として関連づけられた複
数の識別情報には、少なくとも前記付加価値を付与する
識別情報と、前記付加価値を付与しない識別情報とが含
まれるようにしたことを特徴とする遊技機。
【0013】上記手段4によれば、所定の付加価値を付
与する識別情報と、付与しない識別情報とが組として関
連づけられた複数の識別情報に含まれている。このた
め、組として関連づけられた識別情報の構成がより多彩
になるとともに、それらを絡めてより多彩な演出を行う
ことができるようになり、遊技者にとってのさらなる興
趣の向上を図ることができる。
【0014】手段5.手段1乃至手段4のいずれかにお
いて、前記組として関連づけられた複数の識別情報が複
数組表示されるようにしたことを特徴とする遊技機。
【0015】上記手段5によれば、組として関連づけら
れた複数の識別情報が複数組表示されるため、所定の変
動領域における識別情報の構成がより多彩な構成とな
り、遊技者にとってのさらなる向上を図ることができ
る。なお、「全識別情報がいずれかの組に属する」こと
としてもよい。
【0016】手段6.手段1乃至手段5のいずれかにお
いて、所定条件の成立に基づいて、前記組として関連づ
けられた複数の識別情報が作用し合う作用表示が行われ
るようにしたことを特徴とする遊技機。
【0017】上記手段6によれば、組として関連づけら
れた複数の識別情報が作用し合うように表示されるた
め、それらの識別情報の関係が明確になる。また、作用
表示が表示演出の幅を広げ、遊技者にとってのさらなる
興趣の向上を図ることができる。
【0018】手段7.手段1乃至手段5のいずれかにお
いて、所定条件の成立に基づいて、前記組として関連づ
けられた複数の識別情報が合成される合成表示が行われ
るようにしたことを特徴とする遊技機。
【0019】上記手段7によれば、組として関連づけら
れた複数の識別情報が合成されるように表示されるた
め、それらの識別情報の関係が明確になる。また、合成
表示が表示演出の幅を広げ、遊技者にとってのさらなる
興趣の向上を図ることができる。
【0020】手段8.手段1乃至手段7のいずれかにお
いて、前記組として関連づけられた複数の識別情報は、
少なくとも変動表示中の一時期において、一時に表示さ
れるようにしたことを特徴とする遊技機。
【0021】上記手段8によれば、組として関連づけら
れた複数の識別情報が一時に表示されるため、複数の識
別情報が組になっていることが遊技者にとって視認しや
すくなり、さらなる興趣の向上につながる。なお、「一
時に」に代えて、「同時に」、「一度に」或いは「一遍
に」としてもよい。
【0022】手段9.手段1乃至手段8のいずれかにお
いて、前記組として関連づけられた複数の識別情報が、
少なくとも2以上の前記変動領域において表示されるよ
う構成し、少なくとも1つの前記変動領域において表示
される前記組として関連づけられた複数の識別情報の配
列が、他の前記変動領域において表示される前記組とし
て関連づけられた複数の識別情報の配列と異なるように
したことを特徴とする遊技機。
【0023】上記手段9によれば、所定の変動領域に表
示される組として関連づけられた複数の識別情報の配列
が他の変動領域の配列と異なっていることから、表示手
段によって表示される識別情報の構成が全体として多様
化されることとなる。結果として、遊技者にとってさら
なる興趣の向上を図ることができる。
【0024】手段10.複数種類の識別情報を複数の変
動領域においてそれぞれ変動表示可能な表示手段を備
え、前記識別情報の組合せによって種々の遊技状態が導
出される遊技機であって、少なくとも1つの前記変動領
域において、第1の識別要素を含む第1種識別情報と、
前記第1の識別要素と対応関係にある第2の識別要素を
含む第2種識別情報とが、組として関連づけられて表示
されるようにしたことを特徴とする遊技機。
【0025】上記手段10によれば、第1の識別要素を
含む第1種識別情報と、第2の識別要素を含む第2種識
別情報とが組として関連づけられて表示される。つま
り、異なる種類の識別情報(第1種識別情報と第2種識
別情報)がペアとなって表示されることとなる。これに
より、所定の変動領域において表示される複数種類の識
別情報の構成等が多様化される。さらに、組として関連
づけられた複数の識別情報を絡めた表示演出も多様化さ
れ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることが
できる。
【0026】手段11.手段10において、前記第1の
識別要素には、前記第1種識別情報の視覚的特徴が含ま
れ、前記第2の識別要素には、前記第2種識別情報の視
覚的特徴が含まれるようにしたことを特徴とする遊技
機。
【0027】上記手段11によれば、第1種識別情報及
び第2種識別情報は、それらの視覚的特徴によって関連
づけられていることとなる。このため、組として関連づ
けられた識別情報の関係が明確になり、遊技者が視認し
やすくなる。結果として、遊技者にとっての興趣の向上
が図られる。なお、「視覚的特徴」に代えて、「概念的
特徴」としてもよい。
【0028】手段12.手段10又は手段11におい
て、前記第1の識別要素及び第2の識別要素には、互い
に共通する視覚的形態が含まれるようにしたを特徴とす
る遊技機。
【0029】上記手段12によれば、組として関連づけ
られた第1種識別情報と第2種識別情報とが、互いに共
通する視覚的形態を有することとなり、組として関連づ
けられた識別情報の関係がより明確になる。その結果、
遊技者が視認しやすくなり、遊技者にとっての興趣の向
上が図られる。
【0030】手段13.手段10乃至手段12のいずれ
かにおいて、前記識別情報が特定の組合せで停止表示さ
れた場合には、遊技者に有利な特別遊技価値が付与され
るよう構成するとともに、特定条件の成立に基づき、前
記特別遊技価値が付与された後段階において所定の付加
価値が付与されるよう構成し、前記第1種識別情報が前
記特定の組合せで停止表示された場合には、前記付加価
値が付与され、前記第2種識別情報が前記特定の組合せ
で停止表示された場合には、前記付加価値が付与されな
いようにしたことを特徴とする遊技機。
【0031】上記手段13によれば、所定の付加価値を
付与する第1種識別情報と、付与しない第2種識別情報
とが組として関連づけられて表示されることとなる。こ
のため、組として関連づけられた識別情報の構成がより
多彩になるとともに、それらを絡めてより多彩な演出を
行うことができるようになり、遊技者にとってのさらな
る興趣の向上を図ることができる。
【0032】手段14.手段10乃至手段13のいずれ
かにおいて、複数種類の前記第1種識別情報及び第2種
識別情報が、少なくとも1つの前記変動領域において表
示されるよう構成し、前記組として関連づけられた第1
種識別情報及び第2種識別情報が複数組表示されるよう
にしたことを特徴とする遊技機。
【0033】上記手段14によれば、組として関連づけ
られた第1種識別情報及び第2種識別情報が複数組表示
されるため、所定の変動領域における識別情報の構成が
より多彩な構成となり、遊技者にとってのさらなる向上
を図ることができる。なお、「全識別情報がいずれかの
組に属する」こととしてもよい。
【0034】手段15.手段10乃至手段14のいずれ
かにおいて、所定条件の成立に基づいて、前記組として
関連づけられた第1種識別情報及び第2種識別情報が作
用し合う作用表示が行われるようにしたことを特徴とす
る遊技機。
【0035】上記手段15によれば、組として関連づけ
られた第1種識別情報及び第2種識別情報が作用し合う
ように表示されるため、第1種識別情報及び第2種識別
情報の関係が明確になる。また、作用表示が表示演出の
幅を広げ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図る
ことができる。
【0036】手段16.手段10乃至手段14のいずれ
かにおいて、所定条件の成立に基づいて、前記組として
関連づけられた第1種識別情報及び第2種識別情報が合
成される合成表示が行われるようにしたことを特徴とす
る遊技機。
【0037】上記手段16によれば、組として関連づけ
られた第1種識別情報及び第2種識別情報が合成される
ように表示されるため、第1種識別情報及び第2種識別
情報の関係が明確になる。また、合成表示が表示演出の
幅を広げ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図る
ことができる。
【0038】手段17.手段10乃至手段16のいずれ
かにおいて、前記組として関連づけられた第1種識別情
報及び第2種識別情報は、少なくとも変動表示中の一時
期において、一時に表示されるようにしたことを特徴と
する遊技機。
【0039】上記手段17によれば、組として関連づけ
られた第1種識別情報及び第2種識別情報が一時に表示
されるため、第1種識別情報及び第2種識別情報が組に
なっていることが遊技者にとって視認しやすくなり、さ
らなる興趣の向上につながる。なお、「一時に」に代え
て、「同時に」、「一度に」或いは「一遍に」としても
よい。
【0040】手段18.手段10乃至手段17のいずれ
かにおいて、前記組として関連づけられた第1種識別情
報及び第2種識別情報が、少なくとも2以上の前記変動
領域において表示されるよう構成し、少なくとも1つの
前記変動領域において表示される前記組として関連づけ
られた第1種識別情報及び第2種識別情報の配列が、他
の前記変動領域において表示される前記組として関連づ
けられた第1種識別情報及び第2種識別情報の配列と異
なるようにしたことを特徴とする遊技機。
【0041】上記手段18によれば、所定の変動領域に
表示される組として関連づけられた第1種識別情報及び
第2種識別情報の配列が他の変動領域の配列と異なって
いることから、表示手段によって表示される識別情報の
構成が全体として多様化されることとなる。結果とし
て、遊技者にとってさらなる興趣の向上を図ることがで
きる。
【0042】手段19.手段1乃至手段18のいずれか
において、前記遊技機はパチンコ機であること。中で
も、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備
えておりそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技
領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配
置された作動口に入賞することを必要条件として表示手
段における識別情報の変動が開始すること、又、特別遊
技価値としての特別遊技状態発生中には遊技領域内の所
定の位置に配置された入賞口が所定の態様で開放されて
遊技球を入賞可能として、その入賞個数に応じた有価価
値(景品球のみならず、磁気カードへの書き込む等も含
む)が付与されること等が挙げられる。上記パチンコ機
には、少なくとも多数個の遊技球を取得できる遊技者に
有利な状態である特別遊技状態(大当たり状態)と、遊
技球を消費する遊技者に不利な状態である通常遊技状態
の2種類の遊技状態が存在する。
【0043】手段20.手段1乃至手段18のいずれか
において、遊技機はスロットマシンであること。中で
も、スロットマシンの基本構成としては、「遊技状態に
応じてその遊技状態を識別させるための複数の識別情報
からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定
表示する表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作
レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、
停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因
して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動
が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報
であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技価
値を付与する遊技価値付与手段とを備えた遊技機」とな
る。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例と
して挙げられる。上記遊技機には、少なくとも多数個の
遊技媒体例えばコイン、メダル等を取得できる遊技者に
有利な状態である特別遊技価値としての特別遊技状態
(大当たり状態)と、遊技媒体を消費する遊技者に不利
な状態である通常遊技状態の2種類の遊技状態が存在す
る。
【0044】手段21.手段1乃至手段18のいずれか
において、遊技機は少なくとも複数種類の表示手段を備
えたスロットマシンであること。中でも、スロットマシ
ンの基本構成としては、「遊技状態に応じてその遊技状
態を識別させるための複数の第1の識別情報からなる識
別情報列を変動表示した後に前記第1の識別情報を確定
表示する第1の表示手段と、少なくとも前記第1の識別
情報とは異なる複数の第2の識別情報を遊技状態に応じ
て可変表示可能とする第2の表示手段と、少なくとも始
動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して前
記第1の識別情報の変動が開始され、停止用操作手段
(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定
時間経過することにより前記第1の識別情報の変動が停
止され、確定停止表示された識別情報の組合せが特定の
組合せであることを必要条件として遊技者に有利な特別
遊技価値を付与する遊技価値付与手段とを備えた遊技
機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が
代表例として挙げられる。上記遊技機には、少なくとも
多数個の遊技媒体例えばコイン、メダル等を取得できる
遊技者に有利な状態である特別遊技価値としての特別遊
技状態(大当たり状態)と、遊技媒体を消費する遊技者
に不利な状態である通常遊技状態の2種類の遊技状態が
存在する。なお、このスロットマシンでは、手段1乃至
手段18のいずれかにおいて行われる表示制御を主とし
て第2の表示手段において行うような構成となってい
る。すなわち、ここにいう第2の表示手段が手段1乃至
手段18のいずれかの表示手段に相当し、ここにいう第
2の識別情報が手段1乃至手段18のいずれかの識別情
報に相当する。
【0045】手段22.手段21において、少なくとも
前記第1の表示手段において、前記第1の識別情報が特
定の組合せとなって確定表示される前段階において、前
記第2の表示手段において、少なくとも前記第2の識別
情報が特定の組合せで確定表示されることにより、前記
特別遊技価値が付与されるようにしたことを特徴とする
スロットマシン。
【0046】上記手段22によれば、第1の表示手段及
び第2の表示手段において、それぞれの識別情報がそれ
ぞれ特定の組合せで確定表示される。このため、遊技内
容に厚みができ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上
を図ることができる。ここで、前記特定の組合せには同
種の識別情報の組合せが含まれる。
【0047】手段23.手段1乃至手段18のいずれか
において、遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融
合させた遊技機であること。中でも、前記融合させた遊
技機の基本構成としては、「遊技状態に応じてその遊技
状態を識別させるための複数の識別情報からなる識別情
報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する表示手
段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作
に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段
(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定
時間経過することにより識別情報の変動が停止され、そ
の停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必
要条件として遊技者に有利な特別遊技価値を付与する遊
技価値付与手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用
するとともに、前記識別情報の変動開始に際しては所定
数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては
多くの遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技
機」となる。上記遊技機には、少なくとも多数個の遊技
球を取得できる遊技者に有利な状態である特別遊技価値
としての特別遊技状態(大当たり状態)と、遊技球を消
費する遊技者に不利な状態である通常遊技状態の2種類
の遊技状態が存在する。
【0048】手段24.手段1乃至手段18のいずれか
において、遊技機は少なくとも複数種類の表示手段を備
えたパチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機
であること。中でも、前記融合させた遊技機の基本構成
としては、「遊技状態に応じてその遊技状態を識別させ
るための複数の第1の識別情報からなる識別情報列を変
動表示した後に前記第1の識別情報を確定表示する第1
の表示手段を備え、少なくとも前記第1の識別情報とは
異なる複数の第2の識別情報を遊技状態に応じて可変表
示可能とする第2の表示手段と、少なくとも始動用操作
手段(例えば操作レバー)の操作に起因して前記第1の
識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばス
トップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過す
ることにより前記第1の識別情報の変動が停止され、確
定停止表示された識別情報の組合せが特定の組合せであ
ることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技価値を
付与する遊技価値付与手段とを備え、遊技媒体として遊
技球を使用するとともに、前記第1の識別情報の変動開
始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態
の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成
されてなる遊技機」となる。上記遊技機には、少なくと
も多数個の遊技球を取得できる遊技者に有利な状態であ
る特別遊技価値としての特別遊技状態(大当たり状態)
と、遊技球を消費する遊技者に不利な状態である通常遊
技状態の2種類の遊技状態が存在する。なお、前記融合
させた遊技機では、手段1乃至手段18のいずれかにお
いて行われる表示制御を主として第2の表示手段におい
て行うような構成となっている。すなわち、ここにいう
第2の表示手段が手段1乃至手段18のいずれかの表示
手段に相当し、ここにいう第2の識別情報が手段1乃至
手段18のいずれかの識別情報に相当する。
【0049】手段25.手段24において、少なくとも
前記第1の表示手段において、前記第1の識別情報が特
定の組合せとなって確定表示される前段階において、前
記第2の表示手段において、少なくとも前記第2の識別
情報が特定の組合せで確定表示されることにより、前記
特別遊技価値が付与されるようにしたことを特徴とする
遊技機。
【0050】上記手段25によれば、第1の表示手段及
び第2の表示手段において、それぞれの識別情報がそれ
ぞれ特定の組合せで確定表示される。このため、遊技内
容に厚みができ、遊技者にとってのさらなる興趣の向上
を図ることができる。ここで、前記特定の組合せには同
種の識別情報の組合せが含まれる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下に、遊技機としてパチンコ遊
技機(以下、単に「パチンコ機」という)を具体化した
一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0052】図1に示すように、パチンコ機1は、外枠
2と、その前部に設けられた前面枠3とを備えている。
前面枠3は外枠2の一側部にて開閉可能に装着されてい
る。前面枠3の前面側には、一側部にて開閉可能に装着
されたガラス扉枠4と、ガラス扉枠4の下側において遊
技球B(図2参照)を貯留するための上皿5及び下皿6
とが設けられている。
【0053】前面枠3の前面側の下皿6側方には操作手
段としてのハンドル7が設けられており、ハンドル7は
図示しない遊技球発射装置に連結されている。
【0054】前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠
2の内側)には、遊技盤8(図2参照)が着脱可能に装
着されている。遊技球発射装置は、遊技者がハンドル7
を回転させることにより、遊技盤8の上部に向けて遊技
球Bを発射可能とするものである。
【0055】前面枠3内部(上皿5の側方)には、遊技
の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技
状態等を音声にて報知するためのスピーカ9が埋設され
ている。
【0056】図2に示すように、遊技盤8の一側部に
は、遊技球発射装置によって発射された遊技球Bを遊技
盤8の上部に案内する内レール10a及び外レール10
bが設けられている。
【0057】遊技盤8の下部には、作動口11及び大入
賞口12が設けられている。作動口11は遊技球B用の
通路を備え、その通路入口には羽根13が開閉可能に支
持されている。大入賞口12の奥にはシーソー14が設
けられているとともに、シーソー14の側部においてV
ゾーン15及び入賞通路16が設けられている。
【0058】大入賞口12の前部には、大入賞口12を
開閉するシャッタ17が設けられている。シャッタ17
は大入賞口12の側部に設けられた大入賞口用ソレノイ
ド18により作動する。詳しくは、大入賞口ソレノイド
18が励磁状態となると、シャッタ17が略水平状態と
なり大入賞口12が開かれる。また、大入賞口ソレノイ
ド18が非励磁状態となると、シャッタ17が略垂直状
態となり大入賞口12が閉鎖される。
【0059】大入賞口12の一側部には、シーソー用ソ
レノイド19が設けられている。通常、シーソー用ソレ
ノイド19は非励磁状態となっている。このとき、シー
ソー14はVゾーン15の方へ傾いた状態となってい
る。また、シーソー用ソレノイド19が励磁状態となる
と、シーソー14は入賞通路16の方へ傾いた状態とな
る。つまり、遊技球Bが大入賞口12に入賞した場合、
遊技球Bはシーソー14の傾きにより、Vゾーン15又
は入賞通路16のどちらか一方へ導かれるようになって
いる。なお、本実施の形態では、シャッタ17の開状態
において、遊技球Bが1つでもVゾーン15を通過する
と、シーソー用ソレノイド19が励磁状態となる。そし
て、シャッタ17が閉じられると再び非励磁状態にもど
るように構成されている。
【0060】遊技盤8の中央部には、表示手段としての
特別図柄表示装置20が組込まれている。特別図柄表示
装置20は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示
部20aを備えており、識別情報としての識別図柄や背
景画像等を表示可能とする。本実施の形態では、例えば
表示部20aの変動領域としての上図柄表示領域21、
中図柄表示領域22及び下図柄表示領域23において、
複数種類かつ複数個の識別図柄が変動表示される。ここ
では、各図柄表示領域21〜23に確定停止表示される
識別図柄の組合せによって、各種遊技状態が導出され
る。各種遊技状態としては、特別遊技価値又は特別遊技
状態としての大当たり状態、リーチ状態、外れ状態等が
例として挙げられる。
【0061】ここで、大当たり状態とは、遊技者に比較
的不利な状態である通常遊技状態(遊技球Bが徐減する
状態)から特定条件が成立することに基づいて発生する
遊技者に有利な状態をいう。本実施の形態では、複数の
識別図柄が特定の組合せで停止表示されることにより、
大当たり状態の発生が確定する。つまり、特別遊技価値
が付加されることとなる。なお、大当たり状態が導出さ
れる際に確定停止表示される識別図柄を大当たり図柄と
いう。
【0062】リーチ状態とは、大当たり状態に至る過程
にある一状態をいい、表示部20aにおいて、複数の識
別図柄が特定の組合せで停止表示される前段階にあたる
特定表示態様としてのリーチ態様が成立した状態を指
す。また、識別図柄の変動表示とともに、種々のリーチ
演出に代表される様々な表示演出も行われるようになっ
ている。なお、上述した図柄表示領域は仮想的なもので
あり、遊技状態の変化に伴い適宜変化するようになって
いる。従って、図柄表示領域の数は本実施の形態のよう
に3つに限定されることなく、それ以外の数の図柄表示
領域が形成されるようにしてもよい。また、識別図柄の
変動態様も適宜変化するようになっている。
【0063】なお、識別図柄の変動表示は、遊技球Bが
作動口11へ入賞することに基づいて行われるようにな
っている。但し、変動表示中に遊技球Bが新たに作動口
11に入賞した場合には、その分の変動表示は、その時
点で行われている変動表示の終了後に行われるようにな
っている。つまり、変動表示が待機(保留)されること
となる。
【0064】表示部20aの上方には、前述したような
識別図柄の変動表示の保留回数を示す保留ランプ24
a,24b,24c,24dが組み込まれている。保留
ランプ24a〜24dは、変動表示の保留毎に点灯し、
その保留に対応した変動表示の実行に伴い消灯するよう
になっている。
【0065】特別図柄表示装置20上部には、普通図柄
表示装置31が併設されている。普通図柄表示装置31
は、保留ランプ32と、7セグ表示部33とを有してい
る。また、特別図柄表示装置20の左右両側方には、一
対の通過ゲート34が配設されている。遊技球Bが通過
ゲート34を通過すると普通図柄表示装置31が作動す
るようになっている。普通図柄表示装置31は、7セグ
表示部33において「0」から「9」までの数字を可変
表示する。その数字が所定値で停止した場合には、作動
口11の羽根13が所定秒数開放する。普通図柄表示装
置31は、遊技球Bの通過ゲート34の通過回数を記憶
することができ、保留ランプ32でその保留数を表示す
る。従って、すべての保留ランプ32が点灯している状
態では、遊技球Bが通過ゲート34を通過してもカウン
トされない。また、保留ランプ32が点灯している限
り、遊技球Bが通過ゲート34を通過しなくとも保留数
に応じた回数だけ普通図柄表示装置31は作動する。
【0066】また、遊技盤8には、遊技者の操作に応じ
て変化するパチンコ機1の遊技状態を検出するための各
種スイッチが設けられている。例えば、本実施の形態に
おいては、スルースイッチ40、作動口用スイッチ4
1、Vゾーン用スイッチ42及びカウントスイッチ43
が設けられている。ここで、スルースイッチ40は、遊
技球Bが通過ゲート34を通過したことを検出するもの
である。作動口用スイッチ41は、遊技球Bが作動口1
1へ入賞したことを検出するものである。Vゾーン用ス
イッチ42は、遊技球Bが大入賞口12内のVゾーン1
5へ入賞したこと検出するものである。カウントスイッ
チ43は、遊技球Bが大入賞口12へ入賞したことを検
出するものである。
【0067】また、パチンコ機1各部には、遊技効果を
高めるための図示しない各種演出用ランプや電飾部材等
が取付けられている。これらの演出用ランプや電飾部材
等(以下単に「ランプ」と称する)は、遊技の進行に応
じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。
【0068】次に、パチンコ機1の裏側に装着された各
種制御装置(制御基板)について図3を参照しつつ説明
する。図3は、各制御装置の電気的構成を示すブロック
図である。パチンコ機1の裏側には、遊技価値付与手段
としての主制御装置(主基板)50、表示制御基板11
0、ランプ制御基板120、音声制御基板130、発射
制御基板140等の各種制御基板が設けられている。但
し、表示制御基板110は特別図柄表示装置20内に組
み込まれている。
【0069】主基板50は、各スイッチ40〜43の検
出結果に基づいて、各ソレノイド18,19、特別図柄
表示装置20、各保留ランプ24a〜24d、普通図柄
表示装置31、羽根13等を駆動制御するものである。
表示制御基板110は、特別図柄表示装置20における
表示制御を行うものである。ランプ制御基板120はラ
ンプ等を制御するものである。音声制御基板130はス
ピーカ9等を制御するものである。発射制御基板140
は前記遊技球発射装置を制御するものである。
【0070】主基板50は、読み出し専用メモリ(RO
M)、中央処理装置(CPU)及びランダムアクセスメ
モリ(RAM)等を備えている。ROMには所定の制御
プログラムや初期データが予め記憶されており、CPU
はROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実
行する。CPUによる演算結果はRAMに一時的に記憶
される。
【0071】また、RAMには各種カウンタが設定され
ている。具体的には、大当たり状態を決定する内部乱数
カウンタ、大当たり図柄を決定する大当たり図柄乱数カ
ウンタ、各図柄表示領域21〜23における停止図柄等
を決定するための各図柄乱数カウンタ、及びリーチパタ
ーンを決定するためのリーチ種別決定乱数カウンタ等の
各種乱数カウンタが設定されている。また、後述するよ
うな大当たり中のラウンド回数をカウントするラウンド
カウンタ、大入賞口12への遊技球Bの入賞個数をカウ
ントする入賞カウンタ、変動表示の保留回数をカウント
する保留カウンタ等の各種計数カウンタが設定されてい
る。
【0072】上記各乱数カウンタは、それぞれ所定時間
(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新され
る。各カウンタの各値は所定の条件に従って乱数として
読み出され、各カウンタに対応した乱数バッファに格納
されるようになっている。例えば、作動口11に入賞し
た遊技球Bが作動口用スイッチ41によって検出された
とき、読み出された内部乱数カウンタの値が特定値であ
れば大当たり状態の発生が決定される。また、各カウン
タにおいて、カウンタの値がそれぞれ特定の値になった
場合には初期値に戻るようになっている。
【0073】上記CPU、ROM及びRAMは、バスを
介して互いに接続されている。このバスにはインターフ
ェイス50aも接続されている。インターフェイス50
aは表示制御基板110のインターフェイス61や各種
スイッチ等に接続されている。ここで、主基板50は、
インターフェイス50aを介して作動口スイッチ41等
から入賞信号等を入力できるようになっている。また、
主基板50は、表示制御基板110や他の入出力装置
(他の制御基板を含む)へ制御データ等の各種動作コマ
ンドを送信し、各ソレノイドや各制御基板等を制御でき
るようになっている。
【0074】本実施の形態において、上記コマンドは2
バイト単位で構成されている。このコマンドのうち、前
半の1バイトは、これからいかなる情報が送信されてく
るかというキーワード情報である。後半の1バイトは、
具体的な指示内容に該当するパターンコード等の内容情
報である。
【0075】ここで、表示制御基板110へ送信される
図柄変動に関するコマンドを例にして、コマンドの構成
について具体的に説明する。1回の図柄変動が行われる
際には、複数種類のコマンド群が順次送信されるように
なっている。ここで、まず最初に送信されるコマンドは
パターン情報である。この場合、1バイト目は、これか
らパターン情報が送信される旨のキーワード情報であ
り、2バイト目は、時間情報及び変動パターン(リーチ
パターンを含む)を指示するパターンコード情報であ
る。時間情報は、識別図柄の変動時間を例えば「10
秒」とする、或いは、「30秒」とするといった内容を
指示するものである。パターンコード情報は、どのよう
な変動パターン(又は変動パターン群のうちいずれか)
を実行するといった変動パターンを指示するものであ
る。なお、パターン情報には、その図柄変動が大当たり
状態となることや、外れ状態となること等を示す情報も
含まれている。
【0076】パターン情報に続いて送信されるコマンド
群は、各図柄表示領域21〜23において確定表示され
る図柄情報である。つまり、変動している各識別図柄が
例えば上→下→中の図柄表示領域の順に確定させられる
場合において、まず、パターン情報に続いて2番目に送
信されるコマンドは、上図柄表示領域21に確定表示さ
れる識別図柄を指示するものである。このコマンドの1
バイト目はこれから上図柄表示領域21の図柄情報が送
信される旨のキーワード情報であり、2バイト目は確定
表示される識別図柄を指示するパターンコード情報であ
る。3番目に送信されるコマンドは、下図柄表示領域2
3に確定表示される識別図柄を指示するものであり、4
番目に送信されるコマンドは中図柄表示領域22に確定
表示される識別図柄を指示するものである。これらのコ
マンドの構成は、2番目に送信されるコマンドと同様の
ものとなっている。
【0077】また、本実施の形態においては、主基板5
0による制御の1つとして、遊技モードの切換制御があ
る。この遊技モードとして、本実施の形態においては2
つのモードが用意されている。例えば300分の1程度
の低確率で大当たり状態を発生させる通常モードと、そ
の約5倍である60分の1程度の高確率で大当たり状態
を発生させる高確率モード(以降、便宜上「確変モー
ド」と称する)とがある。なお、確変モードは、本実施
の形態における所定の付加価値に相当する。
【0078】なお、一般的に、確変モードの概念として
は、(1)7セグ表示部33に「7」が表示される確率
を通常時に比べて高め、作動口11の羽根13を開放さ
せる機会を増やすこと、(2)7セグ表示部33におけ
る数字の変動時間を短くすること、(3)羽根13の開
放時間を長くすること(及び/又は入賞個数を多くする
こと)、(4)特別図柄表示装置20の表示部20aの
識別図柄の変動時間を短くすること、(5)大当たり確
率が通常モードに比べて高くなること等が挙げられる
が、本実施の形態における確変モードにおいては、
(5)に加えて、(1)〜(4)の全ての事項が実行さ
れる。
【0079】本実施の形態では、パチンコ機1の電源投
入時においては、通常モードに設定される。また、その
後は、大当たり状態終了後にモードの切換が行われる。
この遊技モードは、大当たり図柄の種類に応じて、次回
の遊技モードが設定される。
【0080】さて、本実施の形態では、特別図柄表示装
置20の表示部20aにおける各種表示制御は、主たる
制御を行う主基板50ではなく、主として特別図柄表示
装置20の表示制御基板110において行われるように
構成されている。
【0081】ここで、特別図柄表示装置20における表
示態様を制御する表示制御基板110の電気的構成につ
いて図3を参照しつつ説明する。図3は表示制御基板1
10の電気的構成を示したブロック図である。同図に示
すように、表示制御基板110は、主基板50から送ら
れてくるコマンドを順次受信するインターフェイス61
と、プログラムROM62に記憶された制御プログラム
及び各種の情報に基づいて、各種遊技状態において表示
される表示画像の画面構成情報を生成するCPU63
と、CPU63での処理結果等を一時的に記憶するワー
クRAM64と、各種画像データを記憶した画像データ
ROM65と、CPU63で生成された画面構成情報に
基づいて画像データROM65から画像データを取り出
し、そのデータや画面構成情報に基づいて各種遊技状態
における表示画像を生成するVDP66と、VDP66
が生成した表示画像を記憶するビデオRAM67とを備
えている。そして、生成された表示画像は表示部(液晶
ディスプレイ)20aへ出力される。
【0082】インターフェイス61は、主基板50から
送信されてくるコマンド(指令)を受信する。また、そ
れらのコマンドは、CPU63によってワークRAM6
4に記憶される。
【0083】CPU63は、プログラムROM62に記
憶された制御プログラムに従って動作する。具体的に、
CPU63は、前記コマンドを監視して該コマンドに応
じたタスクを生成し、それをワークRAM64に記憶す
る。CPU63はそのタスクを実行することで、各種遊
技状態において表示される表示画像の画面構成情報を生
成し、それをワークRAM64に記憶する。なお、画面
構成情報は、表示部(液晶ディスプレイ)20aの垂直
操作信号(VSYNC)ごとに生成される。
【0084】ワークRAM64には、主基板50からの
コマンドを記憶するための前記コマンドバッファ領域を
はじめ、生成されたタスクが記憶されるタスクバッファ
領域や、画像構成情報(通常変動時やリーチ状態時の図
柄画像の指示や、その配置位置や表示優先順位等)を一
括して書き込むためのスプライトチェーン領域等が設定
されている。
【0085】画像データROM65は、表示部20aに
表示される識別図柄や背景画像等の各種画像データを記
憶するメモリである。前記画像データには、識別図柄や
背景画像等を生成するために必要な各種情報(例えば形
状、サイズ、模様、配色、色調等を指定する各種情報)
が含まれている。
【0086】VDP66は、表示画像の画像生成処理を
行う画像データプロセッサである。つまり、VDP66
は、画像構成情報に基づいて、画像データROM65に
記憶されている画像データを読み出すとともに、前記画
像データに含まれる情報をビデオRAM67に書き込む
ことによって、ビデオRAM67に表示画像を生成す
る。そして、VDP66は、ビデオRAM67に記憶し
た表示画像を表示部20aに出力する。
【0087】ビデオRAM67は、VDP66で生成さ
れる表示画像のデータを記憶するメモリである。ビデオ
RAM67には、表示部20aに表示される一画面分の
表示画像のデータを記憶する記憶領域である第1フレー
ムメモリ67aと第2フレームメモリ67bが設けられ
ている。そのため、VDP66で生成される表示画像の
データを交互に記憶することができるような構成となっ
ている。
【0088】次に、VDP66の構成について図4を参
照しつつ詳しく説明する。VDP66は、CPU63か
ら送られてくる各種コマンドやデータを受信するインタ
ーフェイス66aと、インターフェイス66aから送ら
れる各種コマンドやデータに基づいてワークRAM64
に記憶された画像構成情報を読み出し、該画像構成情報
に基づいて表示画像を生成する画像生成部66bと、表
示画像のカラー情報を格納するパレットRAM66cと
から構成されている。
【0089】インターフェイス66aから各種コマンド
やデータを受け取った画像生成部66bは、CPU63
を介してワークRAM64に記憶された画像構成情報を
読み出す。画像生成部66bは、その画像構成情報に基
づいて画像データROM65から画像データを読み出
し、前記画像データに含まれる各種情報に基づいて表示
画像を生成する。同時に、前記画像データに対応するカ
ラー情報をパレットRAM66cから取得し、前記表示
画像に加える。これにより、カラー情報に基づく配色を
施した表示画像が生成される。
【0090】同時に、画像生成部66bは、前記書き込
みが行われていない第1フレームメモリ67a又は第2
フレームメモリ67bに記憶されている表示画像のデー
タを読み出し、表示部(液晶ディスプレイ)20aに出
力する。この際、表示画像のデータはRGB信号で出力
され、このRGB信号に基づいて、色調(色、彩度、輝
度、コントラストなど)等が制御されて表示部(液晶デ
ィスプレイ)20aに表示される。また、表示画像のデ
ータが出力され、何もデータが記憶されていない第1フ
レームメモリ67a又は第2フレームメモリ67bに
は、新たに生成された表示画像が書き込まれる。なお、
表示画像は識別図柄や背景画像等を個々に描画した複数
のレイヤによって構成されており、これらをを重ね合わ
せることにより1画面分の表示画像として生成されるよ
うになっている。
【0091】パレットRAM66cは、複数種類のカラ
ー情報を設定した複数種類のカラーパレットを保持して
おり、画像データに含まれるカラー情報に応じたカラー
パレットを画像生成部66bに与えるものである。ここ
で、カラーパレットを与えるとは、例えば、パレットR
AM66cに格納されたカラーパレットの格納アドレス
を画像生成部66bに与えることを意味している。な
お、カラー情報は、原色例えば赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)の基本色情報を組み合わせた配合割
合等によって、定められているものである。
【0092】次に、上記のように構成されたパチンコ機
1の作用について説明する。まず、主基板50は、作動
口用スイッチ41からの検出信号に基づき遊技球Bが作
動口11へ入賞した旨を検出すると、その検出結果に基
づいて対応する保留ランプ24a〜24dを点灯させ
る。例えば、それまで2つの保留ランプ24a及び24
bが点灯されていた場合には3つ目の保留ランプ24c
を点灯させる。但し、保留ランプ24a〜24dが全て
点灯している場合は除かれる。そして、主基板50は保
留カウンタの値を「1」だけ加算する。
【0093】そして、主基板50は各乱数バッファに格
納された各カウンタの各値に基づいた図柄変動コマンド
を表示制御基板110に出力する。同時に、主基板50
は図柄変動コマンドに対応した各種コマンドを各種制御
基板(表示制御基板110、ランプ制御基板120、音
声制御基板130等)へ出力する。そして、コマンドを
受け取った表示制御基板110等では、各コマンドに対
応した制御が行われる。
【0094】ここで、表示制御基板110は、図柄変動
に関する一群のコマンド(1回の図柄変動に際して送ら
れてくるデータ群)を受信すると、識別図柄が変動する
表示画像を順次生成し表示部20aに表示する。このと
き、表示制御基板110は、図柄変動コマンドに含まれ
るパターン情報に基づいて種々のリーチ演出パターンを
実行する。これらリーチ演出パターンは、識別図柄の変
動開始から確定表示までの間、又は別途設定された時間
データの秒数分だけ実行される。また、表示制御基板1
10の表示制御に同期するように、ランプ制御基板12
0や音声制御基板130もランプ演出や音声演出等を制
御する。
【0095】詳しくは、表示制御基板110では、CP
U63が主基板50から送られてくる図柄変動に関する
コマンドを順次受信して、受け取ったコマンドをワーク
RAM64に設けたコマンドバッファ内に記憶する。C
PU63は、コマンドバッファ内に記憶したコマンドを
順次呼び出す。このコマンドに応じた図柄変動パターン
等の表示プログラムをプログラムROM62内から選択
し、その表示プログラムを実行する。
【0096】また、CPU63は、識別図柄の変動表示
処理を実行するとともに、各種リーチパターン、すべり
変動、再変動、リーチ予告又はリーチ移行等の表示演出
処理等を適宜実行する。
【0097】具体的に、CPU63は、受信したコマン
ドに基づいて所定のテーブルを参照して何らかの表示演
出処理を実行するか否かを決定する。まず、CPU63
は、コマンドに今回が大当たり時である旨の情報が含ま
れているか否かを判定したり、今回が外れリーチ時であ
る旨の情報が含まれているか否かを判定したりする。
【0098】CPU63は、その判定結果に基づき参照
するテーブルを選択し、それに対応する演出パターンを
決定し、多様な遊技演出を実行する。CPU63は、受
信したコマンドのなかに、例えば今回が大当たり時であ
る旨の情報が含まれている場合と、今回が外れリーチ時
である旨の情報が含まれている場合とで、異なるテーブ
ルを参照する。こうすることにより、大当たり状態が導
出される時には「リーチ予告」、「リーチ移行」に関す
る演出が行われやすくしたり、外れリーチ時には、リー
チ予告等が行われにくくしたりすることができる。ここ
で、「予告」とあるのは、演出によって、所定の遊技状
態が発生しやすくなることを示唆可能であればよい、或
いは、演出によって所定の遊技状態の発生率に影響が生
じるという趣旨であって、所定の遊技状態が発生しない
場合があっても差し支えない。
【0099】CPU63は、リーチ予告演出やリーチ移
行演出等を行う場合には、上述したような図柄変動表示
用のプログラムを実行するとともに、それぞれリーチ予
告演出やリーチ移行演出等を行うためのプログラムを実
行する。
【0100】続いて、表示部20aでは、各図柄表示領
域21〜23において変動表示されている識別図柄がそ
の変動速度を徐々に減速するように表示され、識別図柄
の変動が順次停止させられる。本実施の形態において
は、まず、指定された所定の停止図柄が上下両図柄表示
領域21,23において順に停止表示される。
【0101】このとき、CPU63は、現在リーチ状態
が発生しているか否かを確認する。具体的には、上下両
図柄表示領域21,23において停止表示された識別図
柄が少なくとも1つの大当たりライン上において同種で
あるか否かを確認する。そして、リーチ状態とならない
場合には、中図柄表示領域22において停止図柄を確定
停止表示するべく、識別図柄の変動を停止する。一方、
リーチ状態となる場合には、CPU63は、上記コマン
ドに基づいた各種リーチ動作処理を行う。
【0102】その後、主基板50は、自身が有するタイ
マに基づき、所定時間に応じたタイミングで表示制御基
板110に対し確定コマンドを出力する。表示制御基板
110は、その確定コマンドを受け取ると、図柄変動コ
マンドの時間情報に基づく変動を完了した時点で図柄情
報に応じた図柄を確定表示させる。例えば、大当たり状
態が発生する場合には、内部図柄カウンタによって決定
された大当たり図柄の図柄情報を含んだコマンドが、リ
ーチ演出の最終段階で送信され、大当たり図柄が表示部
20aに確定表示される。
【0103】主基板50は、表示制御基板110に確定
コマンドを送信した後、表示部20aに確定表示された
識別図柄の組合せが大当たりの組合せであるか否かを確
認する。そして、識別図柄の組合せが大当たりの組合せ
でない場合には、主基板50は、図柄変動が保留されて
いること確認すると、上述した図柄変動処理を繰り返し
行う。ここで、図柄変動が保留されていないことが確認
されると、主基板50は、作動口用スイッチ41から新
たな検出信号が入力されるまで待機する。
【0104】また、識別図柄の組合せが大当たりの組合
せである場合には、主基板50は、ラウンドカウンタを
「0」にクリヤするとともに、大当たり状態を報知する
旨のコマンドを表示制御基板110等に出力する。これ
により、表示部20aでは大当たり報知表示が行われ
る。
【0105】次に、主基板50は、入賞カウンタを
「0」にクリヤするとともに、入賞判定用の所定フラグ
を「0」に設定する。ラウンドカウンタを「1」だけ加
算する。続いて、主基板50は、大入賞口用ソレノイド
18を励磁させることで、シャッタ17を倒して略水平
状態とし大入賞口12を開放する。これにより、遊技球
BがVゾーン15及び入賞通路16へ入賞するようにな
り、遊技者が多数個のパチンコ球を取得できるような大
当たり状態となる。
【0106】この大当たり状態中に、主基板50は、入
賞カウンタの値が予め定められた所定値よりも小さいか
否かを適宜判定する。この判定条件が満たされている場
合には、主基板50は、未だ大入賞口12の閉鎖予定時
期が到来していないか否かを判定する。そして、閉鎖予
定時期が到来していない場合には、主基板50は、継続
してこの判定処理を繰り返す。従って、大入賞口12の
開放開始後に所定値よりも多くの遊技球Bが入賞する
か、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口
12が開放され続ける。所定値よりも多くの遊技球Bが
入賞するか、閉鎖予定時期が到来すれば、主基板50
は、大入賞口用ソレノイド18を消磁する。これによ
り、シャッタ17が起こされて略垂直状態となり、大入
賞口12が閉鎖される。
【0107】その後、主基板50は、ラウンドカウンタ
の値が予め定められた所定値よりも小さいか否かを判定
する。そして、ラウンドカウンタの値が所定値よりも小
さい場合には、主基板50は、入賞があるか否かを判定
する。ここで、入賞がある場合には、主基板50は、こ
の処理を繰り返し行う。従って、一旦大当たり遊技状態
が発生すると、遊技球BがVゾーン15に入賞すること
による継続条件が、所定回数満たされるまでは、大入賞
口12が開閉のサイクルを繰り返すこととなる。例え
ば、ここで入賞カウンタの所定値を「10」、大入賞口
4の開放時間を「約29.5秒」、ラウンドカウンタの
所定値を「16」に設定したとする。このような場合に
は、大入賞口12の開放後、(1)遊技球Bが大入賞口
12へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過
すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大
入賞口12が閉鎖される。この大入賞口12の開閉のサ
イクルが遊技球BのVゾーン15への入賞を条件に最大
で16回繰り返されることとなる。
【0108】ラウンドカウンタの値が所定値以上となる
か、入賞がない場合には、主基板50は、大当たり状態
が終了したものとして、その旨を報知するコマンドを表
示制御基板110に出力する。そして、表示部20aに
は大当たり状態が終了した旨の表示がなされる。同時
に、ランプ制御基板120や音声制御基板130もラン
プ演出、音声演出等を停止する。
【0109】ここで、表示部20aにおいて表示される
識別図柄の変動表示等の各種表示態様ついて詳細に説明
する。
【0110】まず、通常時に変動表示される識別図柄に
ついて図5及び図6を参照しつつ詳細に説明する。前記
識別図柄は、識別図柄70A〜70J,70Kによって
構成されている。
【0111】識別図柄70A〜70Jは、それぞれ数字
「0」〜「9」の描かれた数字図柄と、各種恐竜をモチ
ーフとした絵図柄との組合せによって構成されている。
識別図柄70Kはアンモナイトをモチーフとした絵図柄
である。
【0112】詳しくは、識別図柄70Aは、プテラノド
ンの骨組みをモチーフとした恐竜図柄70Aaに、数字
「0」の描かれた数字図柄70Abが付された図柄構成
となっている。識別図柄70Bは、プテラノドンをモチ
ーフとした恐竜図柄70Baに、数字「1」の描かれた
数字図柄70Bbが付された図柄構成となっている。
【0113】識別図柄70Cは、巨大ガメの骨組みをモ
チーフとした恐竜図柄70Caに、数字「2」の描かれ
た数字図柄70Cbが付された図柄構成となっている。
識別図柄70Dは、巨大ガメをモチーフとした恐竜図柄
70Daに、数字「3」の描かれた数字図柄70Dbが
付された図柄構成となっている。
【0114】識別図柄70Eは、ステゴサウルスの骨組
みをモチーフとした恐竜図柄70Eaに、数字「4」の
描かれた数字図柄70Ebが付された図柄構成となって
いる。識別図柄70Fは、ステゴサウルスをモチーフと
した恐竜図柄70Faに、数字「5」の描かれた数字図
柄70Fbが付された図柄構成となっている。
【0115】識別図柄70Gは、ティラノサウルスの骨
組みをモチーフとした恐竜図柄70Gaに、数字「6」
の描かれた数字図柄70Gbが付された図柄構成となっ
ている。識別図柄70Hは、ティラノサウルスをモチー
フとした恐竜図柄70Haに、数字「7」の描かれた数
字図柄70Hbが付された図柄構成となっている。
【0116】識別図柄70Iは、トリケラトプスの骨組
みをモチーフとした恐竜図柄70Iaに、数字「8」の
描かれた数字図柄70Ibが付された図柄構成となって
いる。識別図柄70Jは、トリケラトプスをモチーフと
した恐竜図柄70Jaに、数字「9」の描かれた数字図
柄70Jbが付された図柄構成となっている。
【0117】ここで、恐竜図柄70Aaは、恐竜図柄7
0Baの骨組みに相当するような絵図柄であり、例えば
恐竜図柄70Aa及び恐竜図柄70Baを重ね合わせた
場合には、恐竜図柄70Aa及び恐竜図柄70Baの形
状等が略一致するようになっている。つまり、識別図柄
70A及び識別図柄70Bが組として関連づけられた複
数の識別情報としての一組のペア図柄となっている。ま
た、識別図柄70Cと識別図柄70D、識別図柄70E
と識別図柄70F、識別図柄70Gと識別図柄70H、
及び、識別図柄70Iと識別図柄70Jも同様に、それ
ぞれ組として関連づけられた複数の識別情報としての一
組のペア図柄となっている。従って、各図柄表示領域2
1〜23には、それぞれ複数組のペア図柄表示されてい
ることとなる。
【0118】なお、識別図柄70A,70C,70E,
70G,70Iは、本実施の形態における第2の識別要
素を含む第2種識別情報に相当する。識別図柄70B,
70D,70F,70H,70Jは、本実施の形態にお
ける第1の識別要素を含む第1種識別情報に相当する。
従って、識別図柄70A,70C,70E,70G,7
0Iの有する第2の識別要素には各種恐竜をモチーフと
した視覚的特徴が含まれており、識別図柄70B,70
D,70F,70H,70Jの有する第1の識別要素に
は各種恐竜の骨組みをモチーフとした視覚的特徴が含ま
れていることとなる。さらに、各ペア図柄は、それぞれ
各種恐竜とその骨組みをモチーフとした2つの識別図柄
70A〜70Jから構成されていることから、各識別要
素には互いに共通する視覚的形態が含まれていることと
なる。つまり、各ペア図柄は、対応関係にある識別要素
を含むことによって組として関連づけられていることと
なる。
【0119】さて、上述したように、本実施の形態にお
いては、大当たり状態終了後にモードの切換が行われ、
大当たり状態が導出される際に特定表示態様で確定停止
表示された識別図柄(大当たり図柄)の種類に応じて、
次回の遊技モードが設定されるようになっている。この
とき、識別図柄70A,70C,70E,70G,70
Iが大当たり図柄となった場合(特定条件成立の場合)
には、大当たり終了後の遊技モードが通常モードに設定
されるようになっている。つまり、通常モードの設定に
関連する識別図柄(以下、通常図柄という)は、大当た
り状態の後段階において所定の付加価値(確変モード)
を付与しない識別情報に相当する。
【0120】また、識別図柄70B,70D,70F,
70H,70Jが大当たり図柄となった場合には、大当
たり終了後の遊技モードが確変モードに設定されるよう
になっている。つまり、確変モードの設定に関連する識
別図柄(以下、確変図柄という)は、大当たり状態の後
段階において所定の付加価値(確変モード)を付与する
識別情報に相当する。従って、上述した各ペア図柄は確
変図柄と通常図柄との組合せとなっている。
【0121】さて、ここで通常時における識別図柄70
A〜70J,70Kの変動表示について詳しく説明す
る。本実施の形態では、識別図柄70A〜70J,70
Kが各図柄表示領域21〜23を右から左へ移動するよ
うにスクロール変動表示される(図6参照)。
【0122】上・中図柄表示領域21,22において
は、数字「0」〜「9」の付された識別図柄70A〜7
0Jが昇順に、つまり識別図柄70A、識別図柄70
B、識別図柄70C・・・というように順次変動表示さ
れる。
【0123】下図柄表示領域23においては、数字
「0」〜「9」の付された識別図柄70A〜70Jが降
順に、つまり識別図柄70J、識別図柄70I、識別図
柄70H・・・というように順次変動表示される。つま
り、ここで表示される各ペア図柄の順序(配列)が、上
・中図柄表示領域21,22において表示される各ペア
図柄の順序(配列)と異なっている。
【0124】なお、変動表示される各識別図柄70A〜
70Jの間において、識別図柄70Kがそれぞれ1個づ
つ配されるようになっている。つまり、各識別図柄70
A〜70Jと識別図柄70Kが交互に並ぶように変動表
示されていく。
【0125】なお、各図柄表示領域21〜23におい
て、識別図柄70A〜70J,70Kの表示順序をラン
ダムに変更し変動表示させたり、識別図柄70A〜70
J,70Kの数を適宜増減させたり、1つの図柄表示領
域例えば上図柄表示領域21に同種の識別図柄例えば識
別図柄70Aを複数個表示したり、識別図柄70A〜7
0J,70Kの変動表示態様例えばスクロール変動表示
や差換変動表示等を適宜変更したりしてもよい。
【0126】本実施の形態における識別図柄70A〜7
0J,70Kの変動表示は、所定時間経過後、上図柄表
示領域21、下図柄表示領域23、中図柄表示領域22
の順に停止する。但し、これはあくまでも1例にすぎ
ず、別の順序で停止するようにしてもよい。このように
して(識別図柄が停止することにより、又は、停止する
過程において)、表示部20aには、停止した識別図柄
の組合せによって、上述したような各種遊技状態が示さ
れることとなる。
【0127】次に、表示部20aで示される各種遊技状
態、及び、その表示態様等について詳しく説明する。
【0128】全ての図柄表示領域21〜23において図
柄変動が停止させられたとき、所定の大当たりラインL
1〜L5に沿って同一種類の識別図柄が並んでいる場合
がある。例えば、図7(a)では、識別図柄70Bが右
下がりの斜めの大当たりラインL5に沿って並んでい
る。このような組合せを構成する識別図柄は上述した
「大当たり図柄」に相当する。大当たりの組合せが成立
すると、大入賞口12が開かれるなど各種特別電動役物
が作動して、遊技者にとって有利な大当たり状態が到来
する。すなわち、遊技者は、より多くの景品球を獲得す
ることが可能となる。なお、大当たりラインL1〜L5
に沿って略直線状に並んだ識別図柄の配置構成は、本実
施の形態における特定の配置構成に相当する。
【0129】本実施の形態における大当たりラインとし
ては、中央の縦ラインL1、左右の縦ラインL2,L
3、及び斜め(右上がり、右下がり)の2本のクロスラ
インL4,L5によって大当たりラインが構成されてい
る。
【0130】また、リーチ状態とは、大当たり直前の状
態をいう(もちろん大当たり状態に至らない場合もあ
る)。そのリーチ態様には、下図柄表示領域23におけ
る識別図柄70A〜70J,70Kの変動が、大当たり
ラインL1〜L5上において上図柄表示領域21の停止
図柄と同一種類の図柄で停止した態様が含まれる。例え
ば、図7(b)に示すように、上図柄表示領域21及び
下図柄表示領域23において、右下がりの斜めの大当た
りラインL5上に識別図柄70Aで停止しており、中図
柄表示領域22では識別図柄70A〜70J,70Kが
未だ変動中の状態を示している。このような場合におい
て、中図柄表示領域22の大当たりライン上における停
止図柄が、上・下図柄表示領域21,23に停止した識
別図柄70A〜70J,70Kに対応したものであるこ
とを必要条件に、大当たり状態が発生させられる。
【0131】但し、本実施の形態において、識別図柄7
0K(アンモナイト)は大当たり図柄やリーチ図柄を構
成せず外れ図柄のみになり得るものであり、例えば識別
図柄70Kが所定の大当たりラインL1〜L5に沿って
並んでも大当たり状態が発生することはない。なお、大
当たりラインL1〜L5は、上・下図柄表示領域21,
23の停止図柄によって形成されるラインを概念的に示
した仮想的なラインであるため、本実施の形態において
は実際には表示されていない。しかし、大当たりライン
L1〜L5が、仮想的なラインとして予め表示されてい
たり、上・下図柄表示領域21,23に同種の識別図柄
70A〜70Jが停止するとともに表示されるようにし
てもよい。
【0132】上記のリーチ状態には、中図柄表示領域2
2の識別図柄70A〜70J,70Kの変動が、最終的
に上・下両図柄表示領域21,23の停止図柄に対応し
た図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態になる
もの以外にも、対応しない図柄(これを「外れリーチ図
柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの
(以下、「外れリーチ状態」という)が含まれる。さら
には、中図柄表示領域22の図柄変動が一旦停止した
後、再度、全図柄表示領域21〜23(或いは一部の図
柄表示領域)の識別図柄70A〜70J,70Kが差替
えられ、その後全図柄表示領域21〜23において識別
図柄70A〜70J,70Kが確定表示されるような場
合(再変動とも称される)も含まれる。
【0133】上記リーチ状態において、種々のリーチ演
出のうちのいずれかが行われるようになっている。リー
チパターンとしては、中図柄表示領域22の識別図柄7
0A〜70J,70Kが単にスクロール変動する「ノー
マルリーチ」の外に、種々のリーチパターンが設定され
ている。これらリーチパターンのうち、「ノーマルリー
チ」以外のリーチパターンは、いわゆる「スーパーリー
チ」と称されるものである。「スーパーリーチ」の動作
が開始された場合には、「ノーマルリーチ」の場合に比
べて、大当たり状態が発生する期待値(大当たり期待
値)が高くなるようになっている。また、「スーパーリ
ーチ」においても、各リーチパターンによって大当たり
期待値が異なったものとなっていることとしてもよい。
【0134】本実施の形態では、リーチ演出の1つとし
て、上述したペア図柄が1つの識別図柄になるような作
用表示としての合成表示演出が行われる。ここで、前記
合成表示演出の一具体例について図8を参照しつつ詳細
に説明する。
【0135】なお、図8では、便宜上、中図柄表示領域
22に表示される識別図柄70A〜70J,70Kを省
略しているが、中図柄表示領域22における識別図柄7
0A〜70J,70Kの変動態様は、「ノーマルリー
チ」時における変動態様と同様のものであり、識別図柄
は横方向に移動していくように変動表示されている。
【0136】さて、例えば図8(a)に示すように、上
・下図柄表示領域21,23において、大当たりライン
L5上には、識別図柄(通常図柄)70Aがリーチ図柄
として表示されている。大当たりラインL4上には、識
別図柄(確変図柄)70Bがリーチ図柄として表示され
ている。このようなリーチ態様はダブルリーチ態様と称
されている。
【0137】続いて、図8(b)に示すように、上・下
図柄表示領域21,23において、一旦停止表示された
識別図柄70A〜70J,70Kの表示間隔が徐々に狭
まってくるように表示される。ここでは、例えば大当た
りラインL4上の識別図柄70Bがその停止位置に留ま
るように各識別図柄70A〜70J,70Kの表示間隔
が変化する。つまり、上図柄表示領域21においては、
識別図柄70Bを除く識別図柄70A〜70J,70K
が、識別図柄70Bに向かって、つまり右方向へ移動表
示される。また、下図柄表示領域23においても、識別
図柄70Bを除く識別図柄70A〜70J,70Kが、
識別図柄70Bに向かって、つまり、左方向へ移動表示
される。
【0138】そして、上・下図柄表示領域21,23に
おける識別図柄70Aが識別図柄70Bに徐々に重なっ
ていくように表示される。最終的に識別図柄70Aと識
別図柄70Bとの全体が重なり合うように表示される
と、識別図柄70Bが停止表示されていた位置(上・下
図柄表示領域21,23の大当たりラインL4上)に
は、新たな識別図柄80Aが表示される(図8(c)参
照)。
【0139】また、上・下図柄表示領域21,23に
は、各識別図柄70A〜70J,70Kの表示間隔が変
化することにより、識別図柄70Iと識別図柄70Jと
が徐々に重なり合いながら表示されてくる。最終的に上
・下図柄表示領域21,23の大当たりラインL5上に
おいて、識別図柄70Iと識別図柄70Jとの全体が重
なり合うように表示されると、その位置には新たな識別
図柄80Eが表示される。
【0140】ここで、各ペア図柄の合成表示が行われる
際に表示される識別図柄80A〜80Eについて図9を
参照しつつ詳細に説明する。
【0141】表示部20aにおいて、例えばペア図柄で
ある識別図柄70Aと識別図柄70Bとが合成表示され
た場合には識別図柄80Aが表示される。識別図柄80
Aは、内骨格が透けて見えるようなスケルトン状のプテ
ラノドンをモチーフとしたスケルトン図柄80Aaに、
数字「0」及び数字「1」の描かれた数字図柄80Ab
が付された図柄構成となっている。ここで、恐竜図柄7
0Aaと恐竜図柄70Baとが合成された図柄としてス
ケルトン図柄80Aaが表示される。数字図柄70Ab
と数字図柄70Bbとが合成された図柄として数字図柄
80Abが表示される。
【0142】つまり、合成表示された識別図柄80A
は、識別図柄70A,70Bの視覚的特徴を合わせ持つ
ものであるとともに、各識別図柄70A,70Bに対応
する識別図柄となる。なお、本実施の形態では、識別図
柄80Aのスケルトン図柄80Aa自体が恐竜図柄70
Aa,70Baの視覚的特徴を合わせ持ち、識別図柄8
0Aの数字図柄80Ab自体が数字図柄70Ab,70
Bbの視覚的特徴を合わせ持つような構成となってい
る。さらに、数字図柄80Abは、数字図柄70Ab,
70Bbの視覚的特徴を同時に遊技者に視認させること
ができるような構成となっている。詳しくは、数字図柄
80Abは略円形状をなし、その略円形状内の領域を2
分割した各部分にそれぞれ数字「0」と数字「1」が描
かれた構成となっている。
【0143】また、ペア図柄である識別図柄70Cと識
別図柄70Dとが合成表示された場合には識別図柄80
Bが表示される。識別図柄80Bは、内骨格が透けて見
えるようなスケルトン状の巨大ガメをモチーフとしたス
ケルトン図柄80Baに、数字「2」及び数字「3」の
描かれた数字図柄80Bbが付された図柄構成となって
いる。ここで、恐竜図柄70Caと恐竜図柄70Daと
が合成された図柄としてスケルトン図柄80Baが表示
される。数字図柄70Cbと数字図柄70Dbとが合成
された図柄として数字図柄80Abが表示される。
【0144】つまり、合成表示された識別図柄80B
は、識別図柄70C,70Dの視覚的特徴を合わせ持つ
ものであるとともに、各識別図柄70C,70Dに対応
する識別図柄となる。なお、本実施の形態では、識別図
柄80Bのスケルトン図柄80Ba自体が恐竜図柄70
Ca,70Daの視覚的特徴を合わせ持ち、識別図柄8
0Bの数字図柄80Bb自体が数字図柄70Cb,70
Dbの視覚的特徴を合わせ持つような構成となってい
る。さらに、数字図柄80Bbは、数字図柄70Cb,
70Dbの視覚的特徴を同時に遊技者に視認させること
ができるような構成となっている。詳しくは、数字図柄
80Bbは略円形状をなし、その略円形状内の領域を2
分割した各部分にそれぞれ数字「2」と数字「3」が描
かれた構成となっている。
【0145】また、ペア図柄である識別図柄70Eと識
別図柄70Fとが合成表示された場合には識別図柄80
Cが表示される。識別図柄80Cは、内骨格が透けて見
えるようなスケルトン状のステゴサウルスをモチーフと
したスケルトン図柄80Caに、数字「4」及び数字
「5」の描かれた数字図柄80Cbが付された図柄構成
となっている。ここで、恐竜図柄70Eaと恐竜図柄7
0Faとが合成された図柄としてスケルトン図柄80C
aが表示される。数字図柄70Ebと数字図柄70Fb
とが合成された図柄として数字図柄80Cbが表示され
る。
【0146】つまり、合成表示された識別図柄80C
は、識別図柄70E,70Fの視覚的特徴を合わせ持つ
ものであるとともに、各識別図柄70E,70Fに対応
する識別図柄となる。なお、本実施の形態では、識別図
柄80Cのスケルトン図柄80Ca自体が恐竜図柄70
Ea,70Faの視覚的特徴を合わせ持ち、識別図柄8
0Cの数字図柄80Cb自体が数字図柄70Eb,70
Fbの視覚的特徴を合わせ持つような構成となってい
る。さらに、数字図柄80Cbは、数字図柄70Eb,
70Fbの視覚的特徴を同時に遊技者に視認させること
ができるような構成となっている。詳しくは、数字図柄
80Cbは略円形状をなし、その略円形状内の領域を2
分割した各部分にそれぞれ数字「4」と数字「5」が描
かれた構成となっている。
【0147】また、ペア図柄である識別図柄70Gと識
別図柄70Hとが合成表示された場合には識別図柄80
Dが表示される。識別図柄80Dは、内骨格が透けて見
えるようなスケルトン状のティラノサウルスをモチーフ
としたスケルトン図柄80Daに、数字「6」及び数字
「7」の描かれた数字図柄80Dbが付された図柄構成
となっている。ここで、恐竜図柄70Gaと恐竜図柄7
0Haとが合成された図柄としてスケルトン図柄80D
aが表示される。数字図柄70Gbと数字図柄70Hb
とが合成された図柄として数字図柄80Dbが表示され
る。
【0148】つまり、合成表示された識別図柄80D
は、識別図柄70G,70Hの視覚的特徴を合わせ持つ
ものであるとともに、各識別図柄70G,70Hに対応
する識別図柄となる。なお、本実施の形態では、識別図
柄80Dのスケルトン図柄80Da自体が恐竜図柄70
Ga,70Haの視覚的特徴を合わせ持ち、識別図柄8
0Dの数字図柄80Db自体が数字図柄70Gb,70
Hbの視覚的特徴を合わせ持つような構成となってい
る。さらに、数字図柄80Dbは、数字図柄70Gb,
70Hbの視覚的特徴を同時に遊技者に視認させること
ができるような構成となっている。詳しくは、数字図柄
80Dbは略円形状をなし、その略円形状内の領域を2
分割した各部分にそれぞれ数字「6」と数字「7」が描
かれた構成となっている。
【0149】また、ペア図柄である識別図柄70Iと識
別図柄70Jとが合成表示された場合には識別図柄80
Eが表示される。識別図柄80Eは、内骨格が透けて見
えるようなスケルトン状のトリケラトプスをモチーフと
したスケルトン図柄80Eaに、数字「8」及び数字
「9」の描かれた数字図柄80Ebが付された図柄構成
となっている。ここで、恐竜図柄70Iaと恐竜図柄7
0Jaとが合成された図柄としてスケルトン図柄80E
aが表示される。数字図柄70Ibと数字図柄70Jb
とが合成された図柄として数字図柄80Ebが表示され
る。
【0150】つまり、合成表示された識別図柄80E
は、識別図柄70I,70Jの視覚的特徴を合わせ持つ
ものであるとともに、各識別図柄70I,70Jに対応
する識別図柄となる。なお、本実施の形態では、識別図
柄80Eのスケルトン図柄80Ea自体が恐竜図柄70
Ia,70Jaの視覚的特徴を合わせ持ち、識別図柄8
0Eの数字図柄80Eb自体が数字図柄70Ib,70
Jbの視覚的特徴を合わせ持つような構成となってい
る。さらに、数字図柄80Ebは、数字図柄70Ib,
70Jbの視覚的特徴を同時に遊技者に視認させること
ができるような構成となっている。詳しくは、数字図柄
80Ebは略円形状をなし、その略円形状内の領域を2
分割した各部分にそれぞれ数字「8」と数字「9」が描
かれた構成となっている。
【0151】なお、上述したように、各ペア図柄は、そ
れぞれ確変図柄(識別図柄70B,70D,70F,7
0H,70J)と、通常図柄(識別図柄70A,70
C,70E,70G,70I)とが組み合わされた構成
となっている。つまり、識別図柄80A〜80Eは、確
変図柄と通常図柄の両方の特徴を含むこととなる。従っ
て、識別図柄80A〜80Eは、少なくとも大当たり状
態の後段階において所定の付加価値(確変モード)を付
与する識別図柄、又は、所定の付加価値(確変モード)
を付与しない識別図柄としての役割を果たす識別図柄と
なる。
【0152】また、識別図柄70A,70C,70E,
70G,70I、及び、識別図柄70B,70D,70
F,70H,70Jは、それぞれ識別図柄80A〜80
Eを構成する一構成部を表したものとなっている。つま
り、前記合成表示は、識別図柄70A,70C,70
E,70G,70Iと、識別図柄70B,70D,70
F,70H,70Jとをそれぞれ組み合わせて識別図柄
80A〜80Eを生成するものである。
【0153】さて、図8(c)に示したような態様で識
別図柄80A,80Eが停止表示された後、所定時間経
過すると、中図柄表示領域22において識別図柄70A
〜70J,70Kの変動表示が停止する。このとき、所
定位置(大当たりラインL4,L5上)に、リーチ図柄
に関連した識別図柄(この場合70A,70B,70
I,70Jのいずれか)が停止しない場合には、本リー
チ演出が終了する。一方、リーチ図柄に関連した前記識
別図柄が前記所定位置に停止した場合には、大当たりが
確定する。
【0154】例えば、図10(a)に示すように、中図
柄表示領域22の中央部において識別図柄70Bが停止
表示された場合には、大当たりラインL4上に2つの識
別図柄80Aと識別図柄70Bが並ぶこととなる。ここ
で、識別図柄80Aは、識別図柄70Bに対応する識別
図柄となる。そのため、大当たりラインL4上に3つの
識別図柄70Bが並んだ場合と同様に大当たりが確定す
ることとなる。その後、図10(b)に示すように、最
終的に大当たりラインL4上に識別図柄70Bが確定表
示され、大当たり状態が発生する。
【0155】つまり、図8(c)に示すような態様で識
別図柄80A,80Eが停止表示され、リーチ状態とな
った場合には、所定位置(大当たりラインL4,L5
上)に70A,70B,70I,70Jが停止すること
により、大当たりが確定することとなる。
【0156】以上詳述したように、各図柄表示領域21
〜23において、ペアになった識別図柄70A〜70J
が表示される。従来では、各図柄表示領域に表示される
識別図柄は個々に独立したものであって、各識別図柄の
関連性に乏しいものであった。このような識別図柄の構
成は単調なものであり、機種等による構成の違いも機種
等に応じて識別図柄の表示態様等を異ならせた程度のも
のにすぎず、たいして変わり映えしないという印象を抱
かせるものであった。しかし、本実施の形態のように、
ペア図柄を表示することにより、表示態様が多様化し、
遊技内容が遊技者の興味を引きつけるような面白味のあ
るものとなる。結果として、遊技者にとってのさらなる
興趣の向上を図ることができる。
【0157】また、本実施の形態では、ペア図柄を関連
させる合成表示が行われる。これにより、通常表示され
る識別図柄70A〜70Jとは異なる識別図柄80A〜
80Eが表示される。従って、変動表示される識別図柄
の種類が固定的にはならずに、表示態様に変化を与える
ことができる。結果として、表示演出の幅が広がり、遊
技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることができ
る。
【0158】また、各ペア図柄は、それぞれ確変図柄
(識別図柄70B,70D,70F,70H,70J)
と、通常図柄(識別図柄70A,70C,70E,70
G,70I)とが組み合わされた構成となっている。つ
まり、ペア図柄は、遊技者にとってより有利な識別図柄
と、そうではない識別図柄によって構成されている。こ
れにより、例えば通常図柄のように遊技者にとって価値
が略同一の2つの識別図柄70A〜70Jをペア図柄と
した場合に比べて、ペア図柄を絡めて行う表示演出がよ
り多様化され、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を
図ることができる。
【0159】また、通常図柄(識別図柄70A,70
C,70E,70G,70I)は各種恐竜をモチーフと
しており、共通した視覚的特徴を有している。確変図柄
(識別図柄70B,70D,70F,70H,70J)
は各種恐竜の骨組みをモチーフとしており、共通した視
覚的特徴を有している。つまり、通常図柄及び確変図柄
は、それぞれ共通した視覚的特徴を有していることとな
る。これにより、識別図柄70A〜70Jの構成に統一
感が生まれる。その結果、遊技者にとって、識別図柄7
0A〜70Jが通常図柄であるか確変図柄であるかを視
認しやすくなるとともに、興趣の向上が図られる。
【0160】また、各ペア図柄を構成する識別図柄70
A〜70Jが、それぞれ共通の視覚的形態を有してい
る。これにより、遊技者にとって、識別図柄70A〜7
0Jがそれぞれペアになっていることが視認しやすくな
る。
【0161】また、所定の一時期においては、各ペア図
柄が一時に表示されるようになっている。つまり、各ペ
ア図柄は、所定の一時期において、ひとかたまりで表示
されることとなる。これにより、遊技者にとって、識別
図柄70A〜70Jがそれぞれペアになっていることが
視認しやすくなっている。さらに、前記合成表示が行わ
れるに際して、ペア図柄が合成される過程を表示演出と
して表示することができ、前記合成表示の演出効果が高
まる。
【0162】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。
【0163】(a)上記実施の形態では、通常モード、
確変モードといった遊技モードを採用し、確変モードの
概念として、大当たり確率が高められることに加えて、
(1)7セグ表示部33に「7」が表示される確率を通
常時に比べて高め、作動口11の羽根13を開放させる
機会を増やすこと、(2)7セグ表示部33における数
字の変動時間を短くすること、(3)羽根13の開放時
間を長くすること(及び/又は入賞個数を多くするこ
と)、(4)特別図柄表示装置20の表示部20aの識
別図柄の変動時間を短くすること、の全ての事項が実行
されることとした。これに対し、大当たり確率が高めら
れることに加えて、(1)〜(4)のいずれか1つを満
たすことを、確変モードとしてとらえてもよい。また、
特別モードとしては、確変モードではなく、時間短縮モ
ード(時短モード)を採用してもよい。時短モードとし
ては、(1)〜(4)の任意の組合せ(例えば(1)と
(2)、(1)と(3)、(1)と(4)、(2)と
(3)、(2)と(4)、(3)と(4)、(1)と
(2)と(3)、(1)と(2)と(4)、(1)と
(3)と(4)、(2)と(3)と(4))を採用でき
る。
【0164】(b)時短モード、確変モードとしては、
次回の大当たり時まで継続されるようにしてもよいし、
識別図柄の予め定められた所定回転変動回数だけ継続さ
れ、その後通常モードに切り替えられるようにしてもよ
い。また、時短モード、確変モードが選択された場合に
は、大当たり状態が2回又はそれ以上発生するまで、当
該特別モードが継続されるようにしてもよい。併せて、
結果的に、大当たり図柄に応じて、確変モードや時短モ
ードの継続回数(大当たり状態の継続発生回数)を可変
とするようにしてもよい。
【0165】(c)上記実施の形態においては、2つの
識別図柄70A〜70Jがペア図柄として表示されるよ
うになっているが、これに限らず、3つ以上の識別図柄
70A〜70Jが組として関連づけられて表示されるよ
うにしてもよい。
【0166】(d)上記実施の形態においては、種類の
異なる識別図柄70A〜70Jがペア図柄として表示さ
れるようになっているが、これに限らず、同種例えば識
別図柄70Aと識別図柄70Aとがペア図柄となって、
各図柄表示領域21〜23に表示されるようにしてもよ
い。また、例えば識別図柄70Aと識別図柄70Bとが
両方とも確変図柄又は通常図柄となるような構成とし
て、確変図柄又は通常図柄同士のペア図柄が表示される
ようにしてもよい。
【0167】(e)また、同じペア図柄、例えば識別図
柄70A及び識別図柄70Bのペア図柄が複数組表示さ
れるようにしてもよい。
【0168】(f)上記実施の形態においては、作用表
示として合成表示が行われるようになっているが、これ
に限らず、ペア図柄が互いにぶつかり合うような衝突表
示等を作用表示として行うようにしてもよい。
【0169】(g)上記実施の形態においては、各種恐
竜とその骨組みのように対応関係にある視覚的特徴を有
し、かつ、共通の視覚的形態を有した識別図柄70A〜
70Jがペア図柄として表示される。これに限らず、各
ペア図柄を構成する識別図柄70A〜70Jが、それぞ
れ共通の視覚的形態を有していなくても、概念的特徴に
よって関連づけられることによってペア図柄が構成され
るようにしてもよい。例えば、トリケラトプスの頭と本
体をそれぞれモチーフとした識別図柄を表示し、これら
をペア図柄としてもよい。
【0170】(h)上記実施の形態においては、識別図
柄70A〜70Jの合成表示がリーチ演出として行われ
るようになっているが、これに限らず、リーチ状態へ移
行するようなリーチ移行演出として行われるようにして
もよい。また、リーチ状態へ移行しない場合にも前記合
成表示が行われるようにしてもよい。
【0171】(i)表示部20aとしては、上述した液
晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマトリック
ス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表
示菅等を用いてもよい。
【0172】(j)本発明は、上記実施の形態とは異な
るタイプのパチンコ機等にも適用できる。例えば、大当
たり図柄が表示された後に所定の領域に遊技球を入賞さ
せることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ
機として実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、
雀球、スロットマシン、パチンコ機とスロットマシンと
を融合させた遊技機等の各種遊技機として実施すること
も可能である。
【0173】スロットマシンの基本構成としては、「複
数の識別図柄からなる識別図柄列を変動表示した後に識
別図柄を確定表示する表示手段としてのリールを備え、
遊技者が始動用操作手段としてのスタートレバーを叩
き、リールが回転することにより識別図柄が変動し、遊
技者が停止用操作手段としてのストップボタンを押すこ
とによって、又は、所定時間が経過することによってリ
ールが停止し、この停止時に停止識別図柄が特定識別図
柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技
価値としての大当たり状態を付与する遊技価値付与手段
とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイ
ン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0174】また、パチンコ機とスロットマシンとを融
合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別図柄
からなる識別図柄列を変動表示した後に識別図柄を確定
表示する表示手段としてのリールを備え、遊技者が始動
用操作手段としてのスタートレバーを叩き、リールが回
転することにより識別図柄が変動し、遊技者が停止用操
作手段としてのストップボタンを押すことによって、又
は、所定時間が経過することによってリールが停止し、
この停止時に停止識別図柄が特定識別図柄であることを
必要条件として遊技者に有利な特別遊技価値としての大
当たり状態を付与する遊技価値付与手段とを備え、遊技
媒体として遊技球を使用するとともに、識別図柄の変動
開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、大当たり状
態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構
成されてなる遊技機」となる。
【0175】さらに、上記スロットマシン、パチンコ機
とスロットマシンとを融合させた遊技機等において、複
数の識別図柄からなる識別図柄列を変動表示する表示手
段とは別に、少なくとも前記識別図柄とは異なる複数の
第2の識別図柄を遊技状態に応じて可変表示可能とする
第2の表示手段を設け、上記実施の形態における様々な
表示制御を行う場合には、前記第2の表示手段において
行うようにしてもよい。また、少なくとも前記識別図柄
が特定の組合せとなって確定表示される前段階に、前記
第2の表示手段において、少なくとも前記第2の識別図
柄が特定の組合せで確定表示されることにより、特別遊
技価値としての大当たり状態の付与が確定するようにし
てもよい。このようにすれば、少なくとも2種類の表示
手段よって、それぞれの識別図柄がそれぞれ特定の組合
せで確定表示される。このため、遊技内容に厚みがで
き、遊技者にとってのさらなる興趣の向上を図ることが
できる。
【0176】(k)上記実施の形態においては、表示画
像は、予め記憶された2次元画像に基づいて生成されて
いるが、これに限らず、ポリゴンによって構成されたオ
ブジェクトを仮想3次元空間に設定してリアルタイムに
表示画像を生成するようにしてもよい。このようにすれ
ば、識別図柄70A〜70Jを合成表示する際、予め識
別図柄80A〜80Eを記憶しておかなくても、比較的
容易に識別図柄70A〜70Jを合成表示した所定識別
図柄を表示することができる。結果として、識別図柄等
を記憶しておくデータ容量の増加を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図
である。
【図2】一実施の形態における遊技盤を示す部分正面図
である。
【図3】主基板及び表示制御基板の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図4】表示制御基板のVDPの電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図5】通常時に表示される識別図柄の種類及びその構
成を説明する図である。
【図6】表示部における識別図柄の通常変動態様の一例
を示す図である。
【図7】(a)は大当たり状態の表示態様の一例を示す
図であり、(b)はリーチ状態の一例を示す図である。
【図8】(a)〜(c)は、識別図柄が合成されていく
過程を説明する図である。
【図9】合成された識別図柄の種類及びその構成を説明
する図である。
【図10】(a)は識別図柄が合成された場合における
大当たり時の表示態様の一例を示す図であり、(b)は
識別図柄が合成された場合において確定表示される識別
図柄の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、8…遊技盤、20…表
示手段としての特別図柄表示装置、20a…表示部(液
晶ディスプレイ)、50…遊技価値付与手段としての主
基板、110…表示制御基板、70A〜70J,70K
…識別情報としての識別図柄、70Aa〜70Ja…恐
竜図柄、70Ab〜70Jb…数字図柄、80A〜80
E…識別情報としての識別図柄、80Aa〜80Ea…
スケルトン図柄、80Ab〜80Eb…数字図柄。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報を複数の変動領域に
    おいてそれぞれ変動表示可能な表示手段を備え、 前記識別情報の組合せによって種々の遊技状態が導出さ
    れる遊技機であって、 少なくとも1つの前記変動領域において、対応関係にあ
    る識別要素を含むことによって組として関連づけられた
    複数の識別情報が表示されるようにしたことを特徴とす
    る遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008246100A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Heiwa Corp 遊技機
JP2008246101A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Heiwa Corp 遊技機
JP2015091423A (ja) * 2015-02-06 2015-05-14 京楽産業.株式会社 遊技機

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