JP2003334338A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003334338A
JP2003334338A JP2003186252A JP2003186252A JP2003334338A JP 2003334338 A JP2003334338 A JP 2003334338A JP 2003186252 A JP2003186252 A JP 2003186252A JP 2003186252 A JP2003186252 A JP 2003186252A JP 2003334338 A JP2003334338 A JP 2003334338A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の識別情報を変動表示しうる可変表示装置
を備えたパチンコ機等の遊技機において、興趣の低下を
招くことなく制御内容の簡素化を図る。 【解決手段】パチンコ機1の遊技盤2には作動口3及び
大入賞口4が設けられ、遊技盤2の中央部分には表示部
13aを備えた可変表示装置13が組込まれている。表
示部13aには複数の図柄列が表示され、図柄列は複数
種類の図柄によって構成されている。主基板24は、所
定の契機の発生に基づき、図柄の変動表示を開始させる
とともに、所定時間後に図柄の変動表示を停止させ所定
の図柄にて確定表示させるべく、時間情報を可変表示装
置13に出力する。可変表示装置13は、変動開始から
確定表示までの間に、少なくとも1回図柄の変動態様を
切換えるとともに、当該切換のタイミングを変更しう
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示部において複
数の識別情報を変動表示しうる可変表示装置を備えたパ
チンコ機等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種として、複数種類の
図柄等を、予め定められた配列で変動表示するための可
変表示装置を備えたパチンコ機が知られている。
【0003】このパチンコ機では、可変表示装置での変
動表示停止時の確定表示図柄(停止図柄)に応じて、リ
ーチ状態を経た後に遊技者に有利な状態となる「特別遊
技状態(大当たり状態)」、リーチ状態を経た後に特別
遊技状態とはならない「外れリーチ状態」、又は、リー
チ状態を経ず、かつ、特別遊技状態ともならない「外れ
状態」が発生させられる。停止図柄には、特別遊技状態
を発生させるための特別遊技図柄、外れリーチを発生さ
せるための外れリーチ図柄、及び、外れ状態を発生させ
るための外れ図柄がある。
【0004】前記のようなパチンコ機では、遊技者の操
作に応じて変化する遊技状況が、所定の条件を満たすこ
と(例えば、遊技球が作動口に入賞すること等)に基づ
いて、主基板から可変表示装置の制御基板に各種のコマ
ンドが送信される。該コマンドとしては、上記特別遊技
図柄(大当たり図柄)、外れリーチ図柄、及び、外れ図
柄の中から、主基板側において、遊技状況に応じて選択
された停止図柄に関する情報がある。また、コマンドに
は、リーチ演出が行われる場合のリーチパターンに関す
る情報、大当たり等の報知に関する情報、再変動演出に
関する情報等もある。さらに、コマンドには、各図柄列
毎の図柄の変動時間(変動開始から停止表示されるまで
の時間)に関する情報、リーチ演出時間に関する情報、
大当たり等の各種報知時間に関する情報、再変動時間に
関する情報といった多岐にわたる情報もある。
【0005】そして、各種コマンドに基づき可変表示装
置側では、図柄の変動表示が開始され、所定時間の間前
記変動表示及びそれに関する演出表示が行われ、その
後、前記選択された停止図柄が、可変表示装置において
停止表示される。この停止時に同期して、前記主基板か
らは、可変表示装置の制御基板に対し確定コマンドが出
力される。
【0006】そして、前記停止図柄が「7」「7」
「7」等の如く予め定められた大当たり図柄(例えばゾ
ロ目の図柄)であることを必要条件に、上述した特別遊
技状態が発生させられる。より詳しくは、大入賞口が所
定時間開放され、その開放時において、当該大入賞口に
遊技球を入賞させることにより、遊技者に対し多くの景
品球が払い出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術においては、次に記すような課題があった。すなわ
ち、従来では、変動態様、各演出内容等に応じて、図柄
の変動開始から確定表示までの時間が相違している。こ
のため、それぞれの時間に応じた停止図柄に関する情報
や演出情報等に関する多岐にわたるコマンドを、可変表
示装置側に出力する必要があった。その結果、コマンド
数の著しい増大、ひいては、制御内容の複雑化を招くこ
ととなっていた。
【0008】また、図柄の変動時間を一定にしたりする
ことで、コマンド数を簡素化したりすることも考えられ
るが、遊技者に最終的な停止図柄が予見されてしまうこ
とによる興趣の低下を抑制する必要もある。
【0009】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、表示部において複数の識別
情報を変動表示しうる可変表示装置を備えたパチンコ機
等の遊技機において、興趣の低下を招くことなく様式出
力側の制御内容の著しい簡素化を図ることの可能な遊技
機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその
作用等についても説明する。
【0011】手段1.表示部において複数の識別情報を
変動表示しうる可変表示装置と、所定の契機の発生に基
づき、所定時間後に前記識別情報の変動表示を停止させ
所定の識別情報にて確定表示させるべく、所定の様式を
前記可変表示装置に出力する様式出力手段とを備え、か
つ、前記可変表示装置は、前記所定の契機の発生から前
記確定表示までの間に、少なくとも1回前記識別情報の
変動態様を切換えるとともに、当該切換のタイミングを
変更可能とする制御手段を備えていることを特徴とする
遊技機。
【0012】上記手段によれば、可変表示装置の表示部
において複数の識別情報が変動表示されうる。また、様
式出力手段からは可変表示装置に対し、所定の契機の発
生に基づき所定の様式が出力され、これに基づき所定時
間後に識別情報の変動表示が停止させられ所定の識別情
報にて確定表示させられる。さて、上記手段では、可変
表示装置の制御手段は、前記所定の契機の発生から前記
確定表示までの間に、少なくとも1回識別情報の変動態
様を切換えるとともに、当該切換のタイミングを変更し
うる。従って、様式出力手段により出力される所定の様
式が簡素なものであったとしても、所定時間後において
確定表示させられる所定の識別情報を遊技者が予見する
ことは困難となる。
【0013】手段2.表示部において複数の識別情報を
変動表示しうる可変表示装置と、所定の契機の発生に基
づき、所定時間後に前記識別情報の変動表示を停止させ
所定の識別情報にて確定表示させるべく、所定の様式を
前記可変表示装置に出力する様式出力手段とを備え、か
つ、前記可変表示装置は、前記所定の契機の発生から前
記確定表示までの間に、それぞれ変動態様の異なる複数
の変動パターンを順次実行させることに基づいて前記識
別情報の変動表示を行うとともに、当該各変動パターン
に基づく各変動期間を変更可能とする制御手段を備えて
いることを特徴とする遊技機。上記手段によれば、可変
表示装置の制御手段は、所定の契機の発生から確定表示
までの間に、それぞれ変動態様の異なる複数の変動パタ
ーンに基づいて識別情報の変動表示を行うとともに、当
該各変動パターンに基づく各変動期間を変更しうる。こ
のため、様式出力手段により出力される所定の様式が簡
素なものであったとしても、所定時間後において確定表
示させられる所定の識別情報を遊技者が予見することは
困難となる。
【0014】手段3.表示部において複数の識別情報を
変動表示しうる可変表示装置と、所定の契機の発生に基
づき、所定時間後に前記識別情報の変動表示を停止させ
所定の識別情報にて確定表示させるべく、所定の様式を
前記可変表示装置に出力する様式出力手段とを備え、か
つ、前記可変表示装置は、前記所定の契機の発生から前
記確定表示までの間に、それぞれ変動態様の異なる複数
の変動パターンを順次実行させることに基づいて前記識
別情報の変動表示を行うとともに、当該各変動パターン
に基づく各変動期間の比率を変更可能とする制御手段を
備えていることを特徴とする遊技機。上記手段によれ
ば、可変表示装置の制御手段は、所定の契機の発生から
確定表示までの間に、それぞれ変動態様の異なる複数の
変動パターンに基づいて前記識別情報の変動表示を行う
とともに、当該各変動パターンに基づく各変動期間の比
率を変更しうる。このため、様式出力手段により出力さ
れる所定の様式が簡素なものであったとしても、また、
変動表示期間が一定であったとしても、所定時間後にお
いて確定表示させられる所定の識別情報を遊技者が予見
することは困難となる。
【0015】手段4.手段1〜3のいずれかにおいて、
前記制御手段は、前記変動表示に際して、前記所定の契
機の発生から前記識別情報を停止させるまでの間の期間
が一定となるように調整するものであることを特徴とす
る遊技機。
【0016】手段5.手段4において、前記制御手段に
よる変更は、確定表示される識別情報に応じた変更であ
ることを特徴とする遊技機。
【0017】手段6.手段1〜5のいずれかにおいて、
前記所定の契機は、前記識別情報の停止状態において、
該識別情報の変動を開始させる指令情報であることを特
徴とする遊技機。
【0018】手段7.手段1〜6のいずれかにおいて、
前記所定の契機は、前記識別情報の非確定表示状態にお
いて、該識別情報の疑似停止からの再変動を開始させる
指令情報であることを特徴とする遊技機。上記手段によ
れば、識別情報の再変動が開始された場合にも、確定表
示させられる所定の識別情報を遊技者が予見することは
困難となる。
【0019】手段8.手段7において、前記識別情報の
再変動開始時には、遊技者に有利な特別遊技状態発生が
認識可能となっているよう構成したことを特徴とする遊
技機。上記手段によれば、遊技者は、特別遊技状態の発
生を認識することができるため、余裕をもって再変動を
堪能することができる。
【0020】手段9.手段1〜8のいずれかにおいて、
前記所定の様式は、時間情報を含んでいることを特徴と
する遊技機。
【0021】手段10.手段9において、さらに、前記
時間情報に基づき前記確定表示のタイミングに同期させ
るべく確定信号を前記可変表示装置に出力する確定信号
出力手段を設けたことを特徴とする遊技機。上記手段に
よれば、確定信号出力手段により、前記時間情報に基づ
き前記確定表示のタイミングに同期させるべく確定信号
が出力される。
【0022】手段11.手段9又は10において、前記
時間情報は、確定表示される所定の識別情報に応じて決
定されることを特徴とする遊技機。上記手段によれば、
時間情報は確定表示される所定の識別情報に応じて決定
されるため、確定表示される識別情報に応じた適切な変
動、演出が行われる。
【0023】手段12.手段1〜11のいずれかにおい
て、前記変動態様は、変動速度を含んでいることを特徴
とする遊技機。上記手段によれば、変動速度が変化する
タイミングが切り換えられることとなり、上記作用がよ
り確実に奏される。
【0024】手段13.手段1〜12のいずれかにおい
て、前記変動態様は、単位時間あたりの識別情報の変動
数を含んでいることを特徴とする遊技機。
【0025】手段14.手段1〜13のいずれかにおい
て、前記変動態様の中には、実際に変動されない態様
(例えば揺動)も含まれることを特徴とする遊技機。
【0026】手段15.手段1〜14のいずれかにおい
て、前記変動態様の中には、遊技者に識別情報を識別す
ることの困難な態様(例えば超高速変動態様)も含まれ
ることを特徴とする遊技機。
【0027】手段16.手段1〜15のいずれかにおい
て、前記制御手段は、少なくとも前記確定表示直前の変
動態様の期間又は比率を調整するものであることを特徴
とする遊技機。上記手段によれば、少なくとも前記確定
表示直前の変動態様の期間等が調整されるため、遊技者
が仮に予見したとしてもそれが直前になって覆されるこ
ととなり、制御が意義深いものとなる。
【0028】手段17.手段1〜16のいずれかにおい
て、前記可変表示装置は、前記所定の契機の発生後、前
記確定表示の前段階に、疑似識別情報を前記表示部にお
いて表示するとともに、該疑似識別情報が表示されてか
ら前記確定表示までの間に所定の演出表示を行う表示制
御手段を備えており、該表示制御手段は、前記疑似識別
情報を表示するタイミングと、前記所定の演出表示を行
う期間とを調整可能であることを特徴とする遊技機。上
記手段によれば、様式出力手段により出力される所定の
様式が簡素なものであったとしても、可変表示装置側の
疑似識別情報表示制御手段及び演出表示制御手段による
制御によって、遊技者に違和感を与えるという事態を回
避することができる。
【0029】手段18.手段17において、前記所定の
演出表示は、前記疑似識別情報が、揺動、振動、形状変
化、微動、又は停止状態で表示されることにより行われ
るものであることを特徴とする遊技機。上記手段によれ
ば、疑似識別情報が、揺動、振動、形状変化、微動又は
停止状態で表示されるため、遊技者によっては、この時
点で未だ完全には確定表示されていないということに気
づき、さらなる変動を期待する場合が生じ、遊技に厚み
が増す。
【0030】手段19.手段17又は18において、前
記可変表示装置は、前記所定の契機の発生後、前記疑似
識別情報が表示される前段階に、前記識別情報の変動表
示とは別の演出表示を行う演出表示手段を有しているこ
とを特徴とする遊技機。上記手段によれば、疑似識別情
報が表示される前段階に、前記識別情報の変動表示とは
別の演出表示が演出表示手段によって行われる。このた
め、遊技者は当該演出表示を堪能しうるとともに、当該
演出表示時間等が適宜調整されることで、遊技者に違和
感が生じさせることなく、演出等を実行することが可能
となる。
【0031】手段20.手段19において、前記演出表
示手段は、期待感を増幅させるリーチ演出表示を行うこ
とを特徴とする遊技機。
【0032】手段21.手段1〜20のいずれかにおい
て、前記所定の契機の発生に基づき出力される前記様式
は、1回の契機の発生につき1群であることを特徴とす
る遊技機。上記手段によれば、1回の契機の発生につき
1群の様式しか出力されないため、様式出力手段の制御
内容の確実な簡素化が図られる。
【0033】手段22.手段1〜21のいずれかにおい
て、前記所定の様式は、確定表示される所定の識別情報
に関する情報(図柄情報)をも含んでいることを特徴と
する遊技機。上記手段によれば、確定表示される所定の
識別情報に関する情報も併せて可変表示装置に出力され
る。
【0034】手段23.手段1〜22のいずれかにおい
て、前記所定の様式は、変動表示パターンに関する情報
(変動表示パターン情報)をも含んでいることを特徴と
する遊技機。上記手段によれば、変動表示パターンに関
する情報も併せて可変表示装置に出力される。
【0035】手段24.手段23において、前記変動表
示パターンは、複数用意されてなるリーチ演出パターン
を含むことを特徴とする遊技機。
【0036】手段25.手段1〜24のいずれかにおい
て、さらに、前記制御手段による変更に同期させて音声
による報知態様を切換可能な音声制御手段を設けたこと
を特徴とする遊技機。
【0037】手段26.手段25において、前記音声制
御手段は、前記可変表示装置の制御手段からの指令に基
づいて音声による報知態様を切換えるものであることを
特徴とする遊技機。
【0038】手段27.手段1〜26のいずれかにおい
て、さらに、前記制御手段による変更に同期させて装飾
表示装置(例えばランプ)による報知態様を切換可能な
装飾表示装置制御手段を設けたことを特徴とする遊技
機。
【0039】手段28.手段27において、前記装飾表
示装置制御手段は、前記可変表示装置の制御手段からの
指令に基づいて装飾表示装置による報知態様を切換える
ものであることを特徴とする遊技機。
【0040】手段29.主たる制御を行う主制御部と、
前記主制御部からの指令に基づいて表示制御を行う表示
制御部とを備えた遊技機において、前記表示制御部は、
前記主制御部からの表示制御指令に基づいて、終了する
までの表示制御を開始させる開始制御手段と、前記主制
御部からの表示制御指令に基づいて開始制御手段による
表示制御を終了させる終了制御手段とを具備しており、
かつ、前記開始制御手段は、前記表示制御指令に基づい
て少なくとも表示時間及び確定表示図柄を決定するとと
もに、該決定された表示時間及び確定表示図柄に応じて
表示制御を開始させ、前記表示制御中に非確定表示状態
にある図柄の態様を少なくとも1回切換えるとともに、
当該切換のタイミングを変更可能としたことを特徴とす
る遊技機。上記手段によれば、主たる制御を行う主制御
部からの指令に基づいて表示制御部では表示制御が行わ
れる。さて、上記手段では、表示制御部の開始制御部
は、主制御部からの表示制御指令に基づいて、終了する
までの表示制御を開始させる。すなわち、主制御部から
の表示制御指令があった場合、表示制御部側で自ら終了
に至るまでの表示制御が開始させられる。また、表示制
御部の終了制御手段は、主制御部からの表示制御指令に
基づいて開始制御手段による表示制御を終了させる。こ
のため、主基板側では、表示制御の開始時及び終了時に
表示制御指令を出力するだけで、表示制御部側で表示制
御が行われることとなる。また、開始制御手段により、
表示制御指令に基づいて少なくとも表示時間及び表示図
柄が決定され、該決定された表示時間及び表示図柄に応
じて表示制御が開始させられる。さらには、表示制御中
に非確定表示状態にある図柄の態様が少なくとも1回切
換えられるとともに、当該切換のタイミングが変更させ
られる。この場合、確定表示図柄が予見されにくくな
る。
【0041】手段30.手段29において、前記開始制
御手段は、前記決定された表示時間がほぼ経過する時点
で図柄を仮表示するものであることを特徴とする遊技
機。上記手段によれば、開始制御手段により、前記決定
された表示時間がほぼ経過する時点で図柄が仮表示され
る。
【0042】手段31.手段30において、前記表示図
柄が所定条件を満たす場合には、図柄を仮表示する時期
が所定期間早期化されるようにしたことを特徴とする遊
技機。上記手段によれば、決定された表示図柄が所定条
件を満たす場合には、図柄が仮表示される時期が所定期
間だけ早められる。従って、仮表示から表示時間が終了
に至るまでの間、別途の表示制御が可能となる。
【0043】手段32.手段29〜31のいずれかにお
いて、前記表示制御は、変動表示パターンを含むことを
特徴とする遊技機。
【0044】手段33.手段32において、前記開始制
御手段は、複数の変動表示パターンを記憶してなる記憶
部を備えていることを特徴とする遊技機。
【0045】手段34.手段32又は33において、前
記変動表示パターンは、図柄の変動態様を含むことを特
徴とする遊技機。
【0046】手段35.手段34において、前記図柄の
変動態様は、変動速度を含むことを特徴とする遊技機。
【0047】手段36.手段29〜35のいずれかにお
いて、前記開始制御手段は、前記決定された表示時間に
応じて複数からなる表示制御のうちのいずれかを開始さ
せるものであることを特徴とする遊技機。上記手段によ
れば、開始制御手段により、決定された表示時間に応じ
た複数通りの表示制御のいずれかが実行される。このた
め、遊技内容に厚みが増す。
【0048】手段37.手段29〜36のいずれかにお
いて、前記開始制御手段は、前記決定された1つの表示
時間に対応した複数からなる表示制御のうちのいずれか
を開始させるものであることを特徴とする遊技機。上記
手段によれば、1の表示時間であっても、複数通りの表
示制御が行われることとなり、遊技内容に厚みが増す。
【0049】手段38.手段29〜37のいずれかにお
いて、前記主制御部は、図柄の変動表示に関する所定の
条件を満たした場合に前記表示制御部の開始制御部に対
し前記表示制御指令を送信するものであることを特徴と
する遊技機。
【0050】手段39.手段29〜38のいずれかにお
いて、前記開始制御手段による表示制御を終了させるた
めの前記主制御部からの表示制御指令は、前記表示制御
が終了させられる時期に同期して前記表示制御部に送信
されるものであることを特徴とする遊技機。
【0051】手段40.手段29〜39のいずれかにお
いて、さらに、前記切換のタイミングの変更に同期させ
て音声による報知態様を切換可能な音声制御手段を設け
たことを特徴とする遊技機。
【0052】手段41.手段40において、前記音声制
御手段は、前記表示制御部からの指令に基づいて音声に
よる報知態様を切換えるものであることを特徴とする遊
技機。
【0053】手段42.手段29〜41のいずれかにお
いて、さらに、前記切換のタイミングの変更に同期させ
て装飾表示装置(例えばランプ)による報知態様を切換
可能な装飾表示装置制御手段を設けたことを特徴とする
遊技機。
【0054】手段43.手段42において、前記装飾表
示装置制御手段は、前記表示制御部からの指令に基づい
て装飾表示装置による報知態様を切換えるものであるこ
とを特徴とする遊技機。
【0055】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下に、パ
チンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)を具
体化した第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説
明する。
【0056】なお、周知のように、パチンコ機1は、外
枠と、該外枠の前部に設けられ外枠の一側部にて開閉可
能に設けられた前面枠とを備えている。また、その前面
枠の前面側にはガラス扉枠が開閉自在に設けられてい
る。前面枠の後側(ガラス扉枠の奥、外枠の内側)に
は、遊技盤2が着脱可能に装着されている。この遊技盤
2は内レール、外レール等を備え、これらのレールは、
遊技球発射装置によって発射された遊技球5を、遊技盤
2の上部に案内する。また、ガラス扉枠の下側におい
て、前面枠には前飾枠が開閉可能に設けられ、前飾枠に
は、上受皿が設けられている。一方、前面枠の下部に
は、前記上受皿よりも下方位置にて下受皿が設けられて
いるとともに、遊技球発射装置を構成するハンドルが設
けられている。
【0057】図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤
2には、作動口3及び大入賞口4が設けられている。作
動口3は、遊技球5の通路を備えており、その通路入口
には羽根6が開閉可能に支持されている。大入賞口4の
奥には、シーソー7が設けられており、その右側にはV
ゾーン8が、左側には入賞通路9が設けられている(左
右逆でもよい)。そして、大入賞口4に入賞した遊技球
5は、シーソー7上を転がって、Vゾーン8又は入賞通
路9のいずれか一方を通って図示しない入賞球処理装置
の方へと導かれる。また、大入賞口4の前には、シャッ
タ11が設けられている。このシャッタ11は、大入賞
口4の側部に設けられた大入賞口用ソレノイド12によ
り作動させられ、大入賞口4を開閉する。詳しくは、当
該ソレノイド12が励磁状態となることにより、シャッ
タ11が略水平に傾き、これにより大入賞口4が開かれ
る。また、ソレノイド12が非励磁状態となることによ
り、シャッタ11が略垂直状態となり、これにより大入
賞口4は閉鎖される。
【0058】前記大入賞口4の一側部には、シーソー用
ソレノイド10が設けられている。シーソー用ソレノイ
ド10は通常、非励磁状態となっており、この状態にお
いては、遊技球5がVゾーン8を通過するようにシーソ
ー7を傾けている。また、シーソー用ソレノイド10が
励磁状態となることにより、シーソー7は、遊技球5が
入賞通路9を通過するように傾動させられる。本実施の
形態では、シャッタ11が開状態において、遊技球5が
1つでもVゾーン8を通過した場合には、シーソー用ソ
レノイド10が励磁される。そして、シャッタ11が閉
じられることにより、シーソー用ソレノイド10が非励
磁状態となる。
【0059】遊技盤2の中央部分には、可変表示装置と
しての特別図柄表示装置(以下、単に「表示装置」とい
う)13が組込まれている。表示装置13は、液晶ディ
スプレイ(LCD)(=液晶モニタ)よりなる表示部1
3aを備えており、ここに複数の図柄列が表示される。
図2に示すように、本実施の形態では、これらの図柄列
として左図柄列14、中図柄列15及び右図柄列16の
3つの図柄列が表示されるが、それ以外の数の図柄列が
表示されてもよい。前記表示部13aには、その下部に
おいて、大当たりラインを構成する表示領域が備えられ
ている。
【0060】また、図1に示すように、特別図柄表示装
置13の上部には普通図柄表示装置51が併設されてい
る。普通図柄表示装置51は、発光ダイオード(LE
D)よりなる4つの保留ランプ52と、普通図柄表示部
たるLEDよりなる7セグ表示部53とを有している。
【0061】さらに、前記特別図柄表示装置13の左右
両側方には一対の通過ゲート54が配設されている。同
通過ゲート54を遊技球5が通過すると前記普通図柄表
示装置51が作動する。本実施の形態では、普通図柄表
示装置51は、「0」から「9」までの数字を可変表示
して7セグ表示部53にセグメント表示させ、その数字
が所定値(本実施の形態では「7」)で停止した場合
に、作動口3の羽根6を所定秒数開放させる。この開放
により、作動口3への入賞が比較的容易なものとなる。
普通図柄表示装置51は、遊技球5の通過ゲート54の
通過回数を4回まで記憶することができ、保留ランプ5
2でその保留数を表示する。従って、4つの保留ランプ
52が点灯している状態で遊技球5が通過ゲート54を
通過しても保留球としてカウントされず、保留ランプ5
2が点灯している限り、遊技球5が通過ゲート54を通
過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表示装置
51は作動するようになっている。
【0062】さて、各図柄列14〜16は、基本的に
は、図2,3に示すように、識別情報としての複数種類
(12種類)の図柄17A〜17Lによって構成されて
いる。各図柄17A〜17Lは、基本的には皿に盛られ
た魚等の絵と、「一」〜「十二」の数字との組合せによ
って構成されており、「一」〜「十二」の数字は、昇順
に配列されている。より詳しくは、「一」が「タイ」の
絵と、「二」が「ウズラ」の絵と、「三」が「カッパ」
の絵と、「四」がヒラメの絵と、「五」が「プリン」の
絵と、「六」が「サザエ」の絵と、「七」が「女の子」
の絵と、「八」が「タコ」の絵と、「九」が「キツネ」
の絵と、「十」が「クジラ」の絵と、「十一」が「タケ
ノコ」の絵と、「十二」が「カニ」の絵と組み合わされ
ている。これらの図柄17A〜17Lは、特別遊技図柄
としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄の
いずれかになりうる(これらについては後述する)。
【0063】各々の図柄列14〜16においては、あた
かも回転寿司店における複数の(3つの)回転テーブル
上に載置されたように表示される図柄17A〜17L
が、テーブルとともに回転可能に表示される。なお、回
転表示される都合上、各図柄列14〜16には、大当た
りラインに配置表示される図柄17A〜17L以外に
も、大当たりラインとは無関係の複数の図柄17A〜1
7Lが表示されるようになっている(例えば次に大当た
りラインに並びうる図柄17A〜17Lや、既に大当た
りラインに並んだ後の図柄17A〜17L等)。しか
し、このような表示態様に何ら限定されるものではな
く、例えば各図柄列14〜16に1つずつの図柄17A
〜17Lが表示される態様であってもよい。
【0064】図4(a)に示すように、表示装置13の
表示部13aでは、各図柄列14〜16の図柄変動(回
転変動)が、遊技球5の作動口3への入賞に基づいて開
始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ図柄、
外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄とし
て設定される。停止図柄とは、各図柄列14〜16が図
柄変動を停止したときに表示される図柄である。本実施
の形態では、図柄変動は、左図柄列14、右図柄列1
6、中図柄列15の順に停止させられるが、これはあく
までも1例にすぎず、別の順序で停止させられるように
してもよい。
【0065】図4(b)は、表示部13aにおける大当
たり報知画面を示す図であって、大当たり状態が発生し
たときに、それを再度遊技者に報知するものである。同
図に示すように、大当たり図柄は、リーチ状態を経た
後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態
を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄
列14〜16の変動が停止させられたとき、表示されて
いる図柄17A〜17Lの組合せが、予め定められた大
当たりの組合せ、すなわち、同一種類の図柄17A〜1
7Lが大当たりラインに沿って並んでいるときの同図柄
17A〜17Lの組合せ(例えば、同図に示すように、
「一」、「一」、「一」の図柄17A)となる場合があ
る。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」であ
る。大当たりの組合せが成立すると、特別電動役物が作
動し(大入賞口4が開かれ)、遊技者にとって有利な大
当たり状態の到来、すなわち、より多くの賞球を獲得す
ることが可能となる。
【0066】また、図5(a)〜(d)に示すように、
リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう(もちろん
大当たり状態に至らない場合もある)。リーチ状態に
は、右図柄列16の図柄変動が、大当たりライン上にお
いて左図柄列14の停止図柄と同一種類の図柄で停止す
る状態が含まれる。図に示す例では、大当たりライン
が、表示部13aの下部において水平方向へ延びるよう
に位置しており、かつ、同ライン上で停止している左・
右両図柄列14,16の図柄17A〜17Lが共に
「一」の付された図柄17Aとなっている。
【0067】前述したように、上記のリーチ状態には、
中図柄列15の図柄変動が、最終的に左・右両図柄列1
4,16の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)
で停止して大当たり状態になるもの以外にも、異なる種
類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止し
て、大当たり状態とならないもの(以下、「外れリーチ
状態」という)が含まれる。さらには、同一種類の図柄
17A〜17Lが大当たりラインに沿って並んだ状態
で、全図柄列が一斉に変動し、その後全図柄列14〜1
6の図柄17A〜17Lが同時に停止するような場合
(全回転リーチとも称される)も含むこととしてもよ
い。
【0068】さらに、前述した各図柄列14〜16での
図柄変動に加え、図2(a),(b)に示すように、図
柄17A〜17Lとは別に、キャラクタが表示部13a
に表示される。本実施の形態におけるキャラクタとして
は、主として寿司屋の源さんGCが表示されるよう設定
されている。
【0069】上記リーチ状態においては、種々のリーチ
パターンが設定されている。リーチパターンとしては、
図5に示すように、「ノーマルリーチ(図5(a)参
照)」、「握りリーチ(図5(b)参照)」、「仕入れ
リーチ(図5(c)参照)」、「出前リーチ(図5
(d)参照)」が設定されている。これらリーチパター
ンのうち、「ノーマルリーチ」以外のリーチパターン
は、いわゆる「スーパーリーチ」と称されるものであ
る。「スーパーリーチ」の動作が開始された場合には、
「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発
生する期待値(大当たり期待値)が高くなるようになっ
ている。また、「スーパーリーチ」においても、各リー
チパターンによって大当たり期待値が異なったものとな
っている。これらのリーチパターンは、可変表示装置1
3側に設定されているリーチ種別決定カウンタに基づい
て決定される。なお、上記各リーチパターンの処理動作
(演出内容)等については、本実施の形態の特徴部分で
はないため、これ以上の説明は省略することとする。
【0070】遊技球5の作動口3への入賞に基づいて各
図柄列14〜16の図柄変動が開始させられることはす
でに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球5が作
動口3に入賞した場合には、通過ゲート54を通過した
場合と同様、その分の変動表示は、現在行われている変
動表示の終了後に行われる。つまり、変動表示が待機
(保留)される。この保留される変動表示の最大回数
は、パチンコ機の機種毎に決められている。本実施の形
態では保留最大回数が4回に設定されているが、これに
限られるものではない。
【0071】図1に示すように、特別図柄表示装置13
において、表示部13aの上方には、発光ダイオード
(LED)からなる保留ランプ18a,18b,18
c,18dが組み込まれている。当該保留ランプ18a
〜18dの数は、前述した保留最大回数と同じ(この場
合4個)である。保留ランプ18a〜18dは、変動表
示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表
示の実行に伴い消灯させられる。
【0072】なお、このほかにも、パチンコ機1の複数
箇所には、遊技効果を高めるための他の各種ランプや電
飾部材が取付けられている。これらの電飾部材等は、遊
技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変
えられる。さらに、パチンコ機1には、遊技の進行に応
じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられて
いる。
【0073】遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機
1の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技
盤2には、スルースイッチ20、作動口用スイッチ2
1、Vゾーン用スイッチ22及びカウントスイッチ23
等がそれぞれ取付けられている。スルースイッチ20
は、遊技球の通過ゲート54の通過を検出し、作動口用
スイッチ21は、遊技球5の作動口3への入賞を検出す
る。また、Vゾーン用スイッチ22は遊技球5の大入賞
口4のうちのVゾーン8への入賞を検出し、カウントス
イッチ23は、遊技球5の大入賞口4への入賞を検出す
る。
【0074】本実施の形態では、各スイッチ20〜23
の検出結果に基づきソレノイド10,12、特別図柄表
示装置13、各保留ランプ18a〜18d、普通図柄表
示装置51(7セグ表示部53及び保留ランプ52)、
羽根6等をそれぞれ駆動制御するために主制御部として
の制御装置(主基板)24が設けられている。制御装置
24は、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置
(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等から
なる主制御部を備えている。ROMは所定の制御プログ
ラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROM
の制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。
RAMは、CPUによる演算結果を、図柄乱数バッフ
ァ、図柄乱数エリア、停止図柄エリア等に一時的に記憶
する。
【0075】また、本実施の形態においては、CPU
(主基板24)による制御の1つとして、モード切換制
御がある。本実施の形態では、遊技モード(遊技状態)
として通常モード及び確率変動モード(=高確率モー
ド。以下、「確変モード」と称する)が用意されてい
る。すなわち、例えば300分の1程度の比較的低確率
で大当たり遊技状態を発生させる通常モードと、その約
5倍である60分の1程度の高確率で大当たり遊技状態
を発生させる確変モードとがある。
【0076】なお、一般的に、確変モードの概念として
は、(1)7セグ表示部53に「7」が表示される確率
を通常時に比べて高め、作動口3の羽根6を開放させる
機会を増やすこと、(2)7セグ表示部53における数
字の変動時間を短くすること、(3)羽根6の開放時間
を長くすること(及び/又は入賞個数を多くするこ
と)、(4)特別図柄表示装置13の表示部13aの図
柄17A〜17Lの変動時間を短くすること、(5)大
当たり確率が通常モードに比べて高くなること等が挙げ
られるが、本実施の形態における確変モードにおいて
は、これら(1)〜(5)のうち、(5)のみ、すなわ
ち、大当たり確率が単に高められることのみが実行され
る。
【0077】本実施の形態では、パチンコ機1の電源投
入時においては、通常モードに設定される。また、その
後は、大当たり遊技状態となった際に、確変モード又は
通常モードのいずれかが選択される。そして、大当たり
状態終了後において、当該選択されたモードが実行され
る。より詳しくは、本実施の形態では、大当たり遊技状
態となったときの確定表示図柄17A〜17L(大当た
り図柄)が奇数(「一」、「三」、「五」、「七」、
「九」、「十一」)の場合には、大当たり状態終了後の
遊技モードが確変モードに設定され、大当たり遊技状態
となったときの確定表示図柄17A〜17H(大当たり
図柄)が偶数(「二」、「四」、「六」、「八」、
「十」、「十二」)の場合に、大当たり状態終了後の遊
技モードが通常モードに設定される。従って、最終的に
確定表示された図柄17A〜17Lの有する価値が、図
柄17A〜17Lの種類に応じて異なっているといえ
る。
【0078】また、本実施の形態では、疑似的に大当た
り図柄が一旦表示された後、再度全図柄17A〜17L
が揃った状態で変動する再変動処理(再抽選処理)が行
われる場合がある。これは、全図柄が一旦停止表示され
たときに、それが大当たり状態を発生させる図柄であっ
た場合であって、上述したように偶数(「二」、
「四」、「六」、「八」、「十」、「十二」)の図柄で
あった場合には、再度変動表示を行うことで、奇数
(「一」、「三」、「五」、「七」、「九」、「十
一」)の図柄で確定表示される機会が与えられるよう、
遊技者にとっての見かけ上のチャンスを付与するもので
ある。当該処理は、大当たり時であって、所定の条件が
成立した場合にのみ実行される。もちろん、再変動処理
が行われた場合であっても、結果的に偶数の図柄で確定
表示される場合もありうる。
【0079】さて、本実施の形態では、主基板24では
なく、主として前記可変表示装置13の制御基板におい
て、表示部13aにおける各種表示が司られるような構
成となっている。ここで、当該可変表示装置13の電気
的構成について、図6のブロック図に従って説明する。
同図に示すように、可変表示装置13(表示制御部)
は、主基板24から送られてくるコマンドを順次受信す
るインターフェイス81と、プログラムROM82に記
憶された制御プログラム及び各種の情報に基づいて、通
常変動やリーチ状態や大当たり報知状態等の画面構成情
報を生成するCPU83と、該CPU83での処理結果
等を一時的に記憶するワークRAM84と、CPU83
で生成された画面構成情報を記憶するビデオRAM85
と、ビデオRAM85の画面構成情報に基づいて画像デ
ータROM86から画像データを取り出し、通常変動や
リーチ状態や大当たり報知状態等の画面全体の画像を表
示する表示部(液晶モニタ)13aとを備えている。
【0080】前記インターフェイス81は、主基板24
から送信されてくるコマンド(指令)を受信する。ま
た、それらのコマンドは、CPU83によってワークR
AM84に設けられたコマンドバッファ領域84aに記
憶される。
【0081】CPU83は、プログラムRAM82に記
憶された制御プログラムに従って動作する。具体的に
は、前記コマンドを監視して、該コマンドに応じたタス
クを生成し、ワークRAM84に記憶する。そのタスク
を実行することで、ワークRAM84内に通常変動やリ
ーチ状態や大当たり状態等の画面構成情報を生成し、こ
の画面構成情報をビデオRAM85に書き込む、なお、
画面構成情報は、表示部(液晶モニタ)13aの垂直操
作信号(VSYNC)ごとに生成される。
【0082】ワークRAM84には、主基板24からの
コマンドを記憶するための前記コマンドバッファ領域8
4aをはじめ、生成されたタスクが記憶されるタスクバ
ッファ領域84bや、通常変動時やリーチ状態時の図柄
画像の指示や、その配置位置や表示優先順位等を一括し
てビデオRAM85に書き込むために情報が記憶される
スプライトチェーン領域84cが設定される。
【0083】また、VDP87は、いわゆるスプライド
回路、スクリーン回路及びパレット回路等を備えた画像
処理を行う画像データプロセッサである。つまり、ビデ
オRAM85に記憶された画像構成情報に基づいて、画
像データROM86に記憶されている画像データを呼び
出して画面に表示するための画像を生成するものであ
る。この生成された画像が表示部13aに出力されるの
である。なお、前記画像データROM86には、いわゆ
る背景画像、前記図柄17A〜17Lの画像、キャラク
タ画像等の各種画像が記憶されている。
【0084】次に、前記のように構成されたパチンコ機
1の作用及び効果について説明する。制御装置(主基板
24)は、上記作動口用スイッチ21からの検出信号に
基づき、遊技球5が作動口3へ入賞した旨を検出した場
合、そのことに基づいて、対応する保留ランプ18a〜
18d(例えば、それまで2つの保留ランプ18a及び
18bの2つのランプが点灯されていた場合には3つ目
の保留ランプ18c)を点灯させ、保留カウンタの値を
「1」ずつインクリメントする。但し、保留ランプ18
a〜18dが全て点灯している場合は除かれる。
【0085】また、制御装置(主基板)24は、内部乱
数カウンタ、大当たり図柄カウンタ、外れリーチ図柄カ
ウンタ、外れ図柄カウンタ等の各カウンタの値(デー
タ)を各乱数エリアに格納する。そして、所定のタイミ
ングにおいて(それまで図柄変動が行われていなかった
場合には速やかに、また、それまで図柄変動や大当たり
時制御が行われていた場合には、当該変動等が終了した
後所定時間(数秒)経過後)、対応する保留ランプ18
a〜18dを消灯させるとともに、保留カウンタの値を
デクリメントし、各エリア等に格納されたデータに基づ
き図柄変動を実行する。
【0086】このとき、主基板24は、当該変動に際
し、表示制御指令としての表示コマンドを可変表示装置
13へと出力(送信)する。さて、この表示コマンドに
は、(1)変動開始から所定時間後に図柄17A〜17
Lを確定表示させる旨の時間情報及び各リーチパターン
に代表される変動パターンを示唆する表示パターン情
報、並びに、(2)いかなる図柄17A〜17Lで確定
表示させるかという図柄情報が含まれる。ここで、図柄
情報としては、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図
柄が含まれ、これらは、上述した内部乱数カウンタ、大
当たり図柄カウンタ、外れリーチ図柄カウンタ、外れ図
柄カウンタ等に基づいて決定されるものである。
【0087】本実施の形態における上記表示コマンド
は、2バイト構成からなっており、順次連続的に可変表
示装置13側へと送信される。2バイト構成からなる表
示コマンドのうち、先頭の1バイト目は、これからいか
なる情報が送信されてくるかというキーワード情報によ
って構成されている。また、後半の1バイトは、具体的
な指示内容に該当するパターンコード等の内容情報によ
って構成されている。
【0088】例えば、本実施の形態において、まず最初
に送信される表示コマンドは表示パターン情報である。
この場合、1バイト目は、これから表示パターン情報
(時間情報及び変動パターンを示唆する)が送信される
旨のキーワード情報により構成され、2バイト目は、
「01」、「02」等のパターンコード情報により構成
されている。ここで、「01」、「02」等のパターン
コード情報は、図柄の変動時間を例えば「10秒」とす
る、或いは、「40秒」とするといった内容を示唆する
時間情報と、どのような変動パターン(又は変動パター
ン群のうちいずれか)を実行するといった変動パターン
を示唆する情報とからなる。
【0089】また、続いて送信されるのは図柄情報であ
る。すなわち、本実施の形態のように左→右→中の順に
3つの図柄列14〜16の図柄が確定させられる場合に
おいては、まず、表示パターン情報に続いて2番目に送
信される表示コマンドたる図柄情報として、1バイト目
は、これから左図柄列14の図柄情報が送信される旨の
キーワード情報により構成され、2バイト目は、確定表
示される図柄を示唆するパターンコード情報により構成
されている。また、3番目に送信される表示コマンドた
る図柄情報として、1バイト目は、これから右図柄列1
6の図柄情報が送信される旨のキーワード情報により構
成され、2バイト目は、確定表示される図柄を示唆する
パターンコード情報により構成されている。併せて、4
番目に送信される表示コマンドたる図柄情報として、1
バイト目は、これから中図柄列15の図柄情報が送信さ
れる旨のキーワード情報により構成され、2バイト目
は、確定表示される図柄を示唆するパターンコード情報
により構成されている。このように、確定図柄に関する
3つの表示情報がたて続けに送信される。すなわち、1
回の図柄変動に際して、2バイト構成からなるデータが
1バイトずつ送信されることにより、合計8(1×2+
3×2)回のデータ送信が行われることとなる。
【0090】なお、上記実施の形態では、左、右、中の
各図柄列14〜16に対応した図柄情報が送信されるこ
ととなっているが、例えば9つの図柄を確定表示させる
必要がある場合には、1×2+9×2=20回のデータ
送信が行われるといった具合に、図柄数を適宜変更した
場合であっても適用することができる。
【0091】一方、一群の表示コマンド(1回の図柄変
動に際して送られてくるデータ群)を受信した可変表示
装置13のCPU83は、当該コマンドに基づき図柄変
動を開始するとともに、まず、疑似停止に至るまでの
間、前記変動パターンに基づく種々の演出を行う。当該
演出としては、例えばリーチ演出が主として挙げられ
る。
【0092】さて、上記表示コマンドのうち、表示パタ
ーン情報に基づき、可変表示装置13のCPU83は、
例えば図7に示すようなテーブルを参酌して、上述した
各変動パターンの中から所定のパターンを選択決定する
とともに、当該決定したパターンに基づく演出を、変動
開始から確定表示までの間、時間データの秒数分だけ実
行する。ここに示す例では、可変表示装置13のプログ
ラムROM82には、図7に示すテーブルに加えて、図
8に示す4つのテーブル(テーブルA〜テーブルD)が
記憶されている。例えば表示パターン情報に関する表示
コマンドのパターンコードが「01」であった場合、図
柄の変動時間を「5秒」にするという時間情報と、変動
パターンとして図8のテーブルAを参酌するというパタ
ーン情報とに基づいて変動が実行される。ここで、可変
表示装置13側では所定の乱数カウンタを有しており、
該乱数カウンタは、所定時間(例えば2ms)毎に値を
更新し、0〜CCまでの値をとる。そして、テーブルA
が参酌された場合、そのときのカウント値がいかなる値
であったとしても、通常変動が5秒間実行されることと
なる。
【0093】また、表示パターン情報に関する表示コマ
ンドのパターンコードが「02」であった場合、図柄の
変動時間を「10秒」にするという時間情報と、変動パ
ターンとして図8のテーブルBを参酌するというパター
ン情報とに基づいて変動が実行される。ここで、テーブ
ルBが参酌された場合、そのときのカウント値が0以上
C1未満の場合には通常変動が実行され、C1以上CC
未満の場合には通常変動プラス右図柄列16停止時のす
べり変動処理(一時的な高速変動)が実行されることと
なる。
【0094】さらに、表示パターン情報に関する表示コ
マンドのパターンコードが「03」であった場合、図柄
の変動時間を「20秒」にするという時間情報と、変動
パターンとして図8のテーブルCを参酌するというパタ
ーン情報とに基づいて変動が実行される。ここで、テー
ブルCが参酌された場合、そのときのカウント値が0以
上C2未満の場合には出前リーチ処理変動が実行され、
C2以上C3未満の場合には握りリーチ処理変動が実行
され、C3以上C4未満の場合には仕入れリーチ処理変
動プラス右図柄列16のすべり変動処理が実行され、C
4以上CC未満の場合にはノーマルリーチ処理変動が実
行されることとなる。
【0095】併せて、表示パターン情報に関する表示コ
マンドのパターンコードが「04」であった場合、図柄
の変動時間を「40秒」にするという時間情報と、変動
パターンとして図8のテーブルDを参酌するというパタ
ーン情報とに基づいて変動が実行される。ここで、テー
ブルDが参酌された場合、そのときのカウント値が0以
上C5未満の場合には出前リーチ処理変動が実行され、
C5以上C6未満の場合には握りリーチ処理変動が実行
され、C6以上C7未満の場合には仕入れリーチ処理変
動が実行され、C7以上C8未満の場合にはノーマルリ
ーチ処理変動が実行され、さらに、C8以上CC以下の
場合には仕入れリーチ処理変動プラス右図柄列16のす
べり変動処理が実行されることとなる。
【0096】ここで、主基板24側では、上記パターン
コードの中からいずれかを選択決定し、可変表示装置1
3へと出力する。本実施の形態では、そのときどきの確
定停止させるべき図柄(図柄情報)に基づき、上記パタ
ーンコードの中から適したものを選択決定し、可変表示
装置13へと出力することとなっている。すなわち、確
定図柄が、完全なる外れ図柄である場合には、通常変動
しか行わないものとして、テーブルA又はテーブルBの
いずれかを参酌するべく、パターンコードとして「0
1」又は「02」を出力するようになっている。また、
確定図柄が外れリーチ図柄である場合には、リーチ演出
を行うべきものとして、テーブルC又はDのいずれかを
参酌するべく、パターンコードとして「03」又は「0
4」を出力するようになっている。さらに、確定図柄が
大当たり図柄又は大当たり図柄の前後1コマの外れリー
チ図柄(いわゆる惜しいリーチ図柄)である場合には、
テーブルDを参酌するべく、パターンコードとして「0
4」を出力するようになっている。
【0097】ここで、本実施の形態のように、確定停止
させるべき図柄(確定図柄)に基づき、上記パターンコ
ードの中から適したものを選択決定する場合には、同じ
時間データが出力された場合であっても、疑似図柄が停
止表示されるタイミング(最後に停止される中図柄列1
5の図柄が疑似的に停止されるタイミング)と、揺動、
再変動といった演出表示の時間等を適宜調整すること
で、遊技者に違和感を生じさせることなく、様々な変
動、演出を実行することが可能となる。例えば、今回の
確定図柄が大当たり図柄の場合には、再変動を行うか否
かが判断され、再変動を行うと判定された場合には、確
定表示の数秒前(例えば3秒前)に中図柄列15の図柄
を疑似停止させ、その後の数秒間再変動処理を行う。ま
た、再変動を行わないと判定された場合には、確定表示
の数秒前(例えば3秒前)に中図柄列15の図柄を疑似
停止させ、その後の数秒間図柄の揺動(ゆらしながら表
示する)処理を行う。さらに、今回の確定図柄が外れリ
ーチ図柄の場合には、確定表示の数秒前(例えば3秒
前)に中図柄列15の図柄を疑似停止させ、その後の数
秒間揺動処理を行う。併せて、今回の確定図柄が外れ図
柄の場合には、確定表示のほぼ直前(例えば1秒前)に
中図柄列15の図柄を疑似停止させ、その後の1秒間揺
動処理を行う。但し、上記例はあくまでも一例に過ぎ
ず、疑似図柄の停止表示タイミングと、揺動、再変動と
いった演出表示の時間等は可変表示装置13側で任意に
調整しうるものである(次に述べるように、確定図柄と
は無関係にパターンコードが選択決定される場合であっ
ても同様)。
【0098】なお、もちろん、確定図柄とは無関係にパ
ターンコードが選択決定されるような構成としてもよ
い。この場合、時間情報が比較的長い場合(例えばパタ
ーンコードが「03」或いは「04」の場合)であっ
て、確定図柄が外れ図柄(大当たり図柄でもリーチ図柄
でもない図柄)であったとしても、変動時間は、「20
秒」或いは「40秒」といったものとなる。この場合、
例えば選択決定されたリーチ処理変動を行い、リーチ図
柄で一旦疑似停止表示した後に、再度変動させ、結果的
に外れ図柄で確定表示するといった表示制御を行い、長
い時間に対応させることとしてもよい。また逆に、時間
情報が比較的短い場合(例えばパターンコードが「0
1」或いは「02」の場合)であって、確定図柄が大当
たり図柄やリーチ図柄であったとしても、変動時間は、
「5秒」或いは「10秒」といったものとなる。この場
合、いわゆるリーチ演出が行われることなく大当たり図
柄やリーチ図柄で確定表示される場合もありうる。
【0099】なお、上記変動パターンに関し、リーチ演
出、すべり変動以外の演出として、再変動、リーチ予
告、大当たり予告等の演出処理を行うこととしてもよ
い。ここで、「予告」とあるのは、演出によって、所定
の遊技状態が発生しやすくなることを示唆可能であれば
よい、或いは、演出によって所定の遊技状態の発生率に
影響が生じるという趣旨であって、所定の遊技状態が発
生しない場合があっても差し支えない。
【0100】そして、可変表示装置13のCPU83
は、変動開始から所定時間後に左→右→中図柄列の順に
図柄を疑似停止させる。この疑似停止のタイミング及び
疑似停止図柄は、上述したように、主基板24とは無関
係に可変表示装置13側で決定されるものである。
【0101】さらにその後、主基板24は、自身が有す
るタイマに基づき、前記時間情報に応じたタイミングで
(例えば時間情報が「20秒」の場合には変動開始から
「20秒」後に)、可変表示装置13に対し、確定コマ
ンドを出力する。一方、CPU83は、疑似停止からさ
らに所定時間後において(時間情報に基づく変動を完了
した時点で)、前記図柄情報に応じた図柄を確定停止表
示させる。このとき、結果的に前記出力された確定コマ
ンドに同期して、図柄が確定表示させられることとな
る。そして、その後、可変表示装置13のCPU83
は、所定時間の間、報知演出を実行する。
【0102】さらに、本実施の形態では、各種リーチ演
出に際し、リーチの対象となっている中図柄列15の図
柄がいかなる図柄で疑似停止表示されるかを遊技者に予
見されないような制御が行われるようになっている。
【0103】かかる制御内容を、図9のタイミングチャ
ートに従ってより具体的に説明する。同図においては、
表示コマンドの表示パターン情報のパターンコードは
「04」(すなわち、時間情報が40秒(t3−t
0))であり、かつ、図柄情報は、(a)マイナス1コ
マの惜しい外れリーチ図柄(例えば「七」「六」「七」
の図柄)、(b)大当たり図柄(例えば「七」「七」
「七」の図柄)、(c)プラス1コマの惜しい外れリー
チ図柄(例えば「七」「八」「七」の図柄)で確定表示
される旨の図柄情報であったとする。さらに、テーブル
Dを参酌することにより、変動パターンとして「仕入れ
リーチ」が選択決定されたとする。
【0104】そして、同図に示すように、上記の表示コ
マンドがタイミングt0において出力されたとする。
【0105】この場合、当該表示コマンドに基づき、可
変表示装置13は、図柄の変動を開始させるとともに、
所定期間経過後、左図柄列14、右図柄列16の順に図
柄17A〜17Lを疑似停止させる。そして、二番目の
右図柄列16が停止表示された時点(タイミングt1)
でリーチ状態が発生することとなる。なお、本実施の形
態では便宜上、図中(a)〜(c)のいずれの場合にお
いても、変動開始のタイミングt0からリーチ発生のタ
イミングt1までの期間は一定(例えば5秒)であると
する。そして、これ以降、つまり左右両図柄列14,1
6の疑似停止以降、可変表示装置13によって、上記テ
ーブルDにて選択決定されたリーチパターン(本実施の
形態では仕入れリーチ)に基づくリーチ演出が実行され
る。
【0106】このとき、同図(a)〜(c)のいずれの
場合においても、リーチ発生のタイミングt1から中図
柄列15の図柄が疑似停止されるタイミングt2までの
間の期間が一定(例えば30秒)であるとする。この期
間中、図柄は、当初は遊技者が図柄を識別できないほど
高速で、次に高速よりは多少識別しやすい程度の中速
で、そして、最後は非常に低速で変動表示されるように
なっており、特に最後の低速での変動に際しては、図柄
が1コマ変動するのにちょうど1秒要するように構成さ
れている。また、本実施の形態の仕入れリーチに際して
は、上記低速での変動表示が、大当たり図柄の4コマ手
前の図柄から開始されるようになっている。例えば、
「七」、「七」の図柄17Gでリーチ状態が発生した場
合には、「三」の図柄17Cから低速での変動が開始さ
れるようになっている。
【0107】このため、大当たり図柄(「七」)の1コ
マ手前の「六」の図柄17Fで中図柄列15が停止され
る同図(a)の場合には、低速での変動期間が3コマ分
の3秒となる。また、大当たり図柄(「七」)と同一の
「七」の図柄17Gで中図柄列15が停止される同図
(b)の場合には、低速での変動期間が4コマ分の4秒
となり、さらに、大当たり図柄(「七」)の1コマ次の
「八」の図柄17Hで中図柄列15が停止される同図
(c)の場合には、低速での変動期間が5コマ分の5秒
となる。
【0108】そして、上記のように、低速での変動期間
が相違する分、(a)、(b)、(c)間においては高
速及び中速での変動期間が相違している。すなわち、同
図(a)の場合には、高速での変動期間が「13秒」、
中速での変動期間が「14秒」にそれぞれ設定されてお
り、同図(b)の場合には、高速での変動期間が「1
2.5秒」、中速での変動期間が「13.5秒」にそれ
ぞれ設定されており、同図(c)の場合には高速での変
動期間が「12秒」、中速での変動期間が「13秒」に
それぞれ設定されている。但し、本実施の形態では、遊
技者にその相違を認識することが困難となるように、高
速、中速での変動期間はそれぞれ互いに非常に似通って
いる。
【0109】そして、タイミングt2(当該タイミング
t2は、本来上述したように可変表示装置13側におい
て任意に決定されるものであるが、本実施の形態では一
定のタイミング:例えば後述するタイミングt3の3秒
前)において、最終停止図柄列たる中図柄列15の図柄
17A〜17Lが疑似停止させられる。すなわち、同図
(a)の場合には、中図柄列15は「六」の図柄17F
で、同図(b)の場合には、中図柄列15は「七」の図
柄17Gで、同図(c)の場合には、中図柄列15は
「八」の図柄17Hで、それぞれ疑似停止表示される。
このとき、上述したように、同図(a)〜(c)の場合
における高速での変動期間、中速での変動期間が、それ
ぞれ似通っているため、遊技者にとっては、中図柄列1
5がいかなる図柄で停止表示されるのかを予見すること
が困難となる。
【0110】そして、それから所定時間の間、疑似停止
表示された「七」「六」「七」((a)の場合)、
「七」「七」「七」((b)の場合)、「七」「八」
「七」((c)の場合)の図柄が揺動表示させられる。
なお、当該揺動期間の間、音声による報知(例えば、残
念であることを彷彿させる音楽、あるいは大当たり時の
祝福音楽を流す等)を行うこととしてもよい。この場
合、別途設けられた音声制御基板は、可変表示装置13
から出力(送信)される別途のコマンドに基づき音声を
制御することとしてもよいし、揺動期間、揺動開始タイ
ミングを予め設定しておき、主基板24側からの信号に
基づき音声を制御することとしてもよい。
【0111】もちろん、これは、前述したリーチ演出や
変動時における音声演出に関しても同様のことがいえ
る。例えば、高速変動時には高速用の音声が、中速変動
時には中速用の音声が、低速変動時には低速用の音声が
それぞれ発せられるような構成となっていてもよい。こ
の場合には、可変表示装置13から音声制御用の音声制
御基板に対し、速度の切換に合った音声制御が実行され
るよう別途のコマンドが送信されることとしてもよい。
【0112】さらに、かかる概念を装飾表示装置(例え
ばランプ)にも具現化することが可能である。例えば、
高速変動時には高速用の点滅態様が、中速変動時には中
速用の点滅態様が、低速変動時には低速用の点滅態様が
それぞれ実行されるような構成となっていてもよい。こ
の場合には、可変表示装置13からランプ制御用のラン
プ制御基板に対し、速度の切換に合ったランプ点滅制御
等が実行されるよう別途のコマンドが送信されることと
してもよい。
【0113】また、もちろん、表示部13aにおいて、
背景や文字等により大当たりである旨、あるいは残念で
あった旨の報知を行うこととしてもよい。
【0114】さらに、上記(b)の場合には、揺動表示
に代えて、再変動表示を行うこととしてもよい。特に、
偶数の大当たり図柄で疑似停止表示された場合には、再
変動が行われることで、遊技者にとっては確変モードが
付与されるチャンスが再度発生することとなる。
【0115】そして、その後、主基板24からは、前記
時間情報に基づく所定時間(40秒)が経過したタイミ
ングt3において、確定コマンドが出力される。また、
当該タイミングt3に同期して、可変表示装置13にお
いては図柄が実際に確定表示させられる。
【0116】その後、可変表示装置13は、タイミング
t4に至るまでの間(例えば2秒間)、報知演出を実行
する。例えば、確変モードの付与される図柄で大当たり
になった(b)のような場合には、その旨を報知する
(例えば「確変大当たり」の文字を表示する)。また、
前後1コマの惜しい外れリーチ図柄で停止した(a)
(c)のような場合には、その旨を報知する(例えば
「惜しかった」の文字を表示する)。また、音声による
大当たり報知も、これに同期させて行う。この場合、前
記揺動時の音声に継続した音声制御を行うこととしても
よいし、異種の音声制御を行うこととしてもよい。この
場合、「前記確定表示後、所定期間の間、遊技状態を報
知する報知手段を設けたこと」が特徴点となる。なお、
該報知手段は、主基板24側に設けても可変表示装置1
3側に設けてもよい。
【0117】併せて、図柄を疑似停止させるタイミング
(例えばタイミングt1,t2)は、一律である必要は
なく、基本的には可変表示装置13側で任意に設定され
るものである。例えば、大当たり図柄で確定表示され、
再変動処理が行われない場合、確定表示されるタイミン
グt3の直前のタイミングで中図柄列15の図柄が疑似
停止表示させられることとしてもよい。
【0118】また、上記タイミングチャート例では、タ
イミングt0で変動が開始された場合にタイミングt3
で(変動開始から「40秒後」に)確定表示されるよう
な構成について説明したが、もちろん本実施の形態で
は、複数の時間情報のパターンが存在しており、この場
合、各時間情報に応じた疑似停止タイミング、並びに、
揺動や再変動といった演出表示時間を調整することが可
能である。
【0119】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、図柄17A〜17Lの変動開始に際して主基板24
から一群の表示コマンド(1回の図柄変動に際して送ら
れてくるデータ群)が可変表示装置13に出力され、所
定時間後に図柄の変動表示が停止させられ結果的に所定
の図柄にて確定表示させられる。ここで、表示コマンド
は、(1)変動開始から所定時間後に図柄17A〜17
Lを確定表示させる旨の時間情報及び変動パターンを示
唆する表示パターン情報、並びに、(2)いかなる図柄
17A〜17Lで確定表示させるかという図柄情報とで
構成される。
【0120】このように、1回の図柄変動に際して主基
板24から一群の表示コマンドのみが出力される(結果
的に、変動開始時と確定時との2度のコマンドしか送信
されない)という構成であっても、可変表示装置13自
身が疑似停止、及び各種演出制御を実行するため、遊技
者は、違和感を感じることなく遊技を堪能することがで
きる。すなわち、可変表示装置13は、変動表示開始
後、確定表示の前段階に、各遊技態様に応じて自身で選
択決定した疑似図柄を、表示部13aにおいて疑似停止
表示させる。また、この間、前記各テーブルA〜Dに基
づき決定した変動パターンに基づく演出を行う。また、
可変表示装置13は疑似図柄が停止表示されてから確定
表示までの間に揺動、再変動といった各種演出表示を行
う。従って、疑似図柄が停止表示されるタイミングと、
揺動、再変動といった演出表示の時間等を適宜調整する
ことで、遊技者に違和感が生じさせることなく、様々な
変動、演出を実行することが可能となる。その結果、遊
技者にとっての興趣の低下を招くことなく、制御内容の
著しい簡素化を図ることができる。
【0121】しかも、時間情報に関し、停止図柄及び変
動パターンに関連した多岐にわたるデータを要し、か
つ、これらを主基板側で制御する必要のあった従来技術
に比べ、本実施の形態では、1回の図柄変動に際して変
動開始時のみに1群の表示コマンドを送信するだけで済
む。このため、特に、主基板24側の制御内容の著しい
簡素化を図ることができる。
【0122】また、本実施の形態では、所定の表示コマ
ンドに基づく所定の表示パターン(例えば40秒という
時間情報で、仕入れリーチという変動パターン)に基づ
く演出が行われるに際し、停止図柄に応じて、高速での
変動期間、中速での変動期間及び低速での変動期間(各
期間の比率)がそれぞれ相違する。このため、表示コマ
ンドが簡素なものであったとしても、最終的に確定表示
或いは疑似的に停止表示させられる中図柄列15の図柄
17A〜17Lを遊技者が予見することは困難となる。
特に、本実施の形態では、高速、中速での変動期間がそ
れぞれ互いに非常に似通っているため、これらの変動速
度の互いに異なる変動期間に基づいて停止図柄を予見す
ることも困難となる。その結果、停止図柄を遊技者が予
見できてしまうことによる興趣の低下等の不具合の発生
を回避することができる。
【0123】併せて、本実施の形態では、高速での変動
期間、中速での変動期間及び低速での変動期間(各期間
の比率)がそれぞれ相違するのみならず、疑似停止のタ
イミングや、揺動期間等も可変表示装置13側で任意に
変更することも可能である。このため、上述した作用効
果がより一層確実に奏されることとなる。
【0124】さらに、本実施の形態では、複数通りの時
間情報が用意されており、主基板24側では、図柄の変
動開始から確定表示されるまでの期間を任意に設定でき
る。このため、例えば同じリーチパターンに基づく演出
表示が実行される場合でも演出時間に応じた様々なバリ
エーションを設けることができ、面白味に富んだ変動、
演出を実行することができる。
【0125】また、本実施の形態では、疑似停止される
図柄は、完全な停止状態ではなく、非停止状態(揺動状
態)で表示される。このため、遊技者によっては、この
時点で未だ完全には確定表示されていないということに
気づく場合があり、遊技に厚みが増す。また、疑似停止
される図柄は、揺動状態で表示されるため、遊技者によ
っては、この時点で未だ完全には確定表示されていない
ということに気づき、さらなる変動を期待する場合が生
じ、遊技に厚みが増す。なお、揺動に代えて、振動、又
は、微動状態としてもよい。また、完全な停止状態で表
示することとしてもよい。
【0126】さらに、疑似停止図柄は、場合によっては
当該疑似停止図柄があたかも確定表示されたものである
かのような印象を導出するかの如き態様で表示される。
このため、その後確定表示される場合がいかなる性質を
もっていたとしても、変動開始から疑似停止が行われる
までの間の期間を適宜変更させることで、遊技者は、あ
たかも変動時間が相違しているような感覚を抱きうる。
その結果、興趣の低下をより確実に抑制することができ
る。
【0127】なお、上記例では特に詳述しなかったが、
図柄の変動表示開始から疑似図柄が疑似停止表示される
までの期間は、疑似停止から確定表示までの時間(すな
わち、所定の演出表示の期間)よりも長くてもよいし、
短くてもよいし、同等でもよい。また、大当たり状態や
リーチ状態が発生する場合としない場合とで、演出表示
の期間を、相違させてもよい。つまり、大当たり状態が
発生する場合には、しない場合に比べて、所定の演出表
示の期間を長くしても、短くしても、或いは同等にして
もよい。さらに、確定図柄が大当たり図柄や、外れリー
チ図柄である場合には、当該図柄に対応する専用のテー
ブルを参酌することとしてもよい。
【0128】また、上記実施の形態では、「5秒」、
「10秒」、「20秒」、「40秒」という4種類(複
数種類)の時間データを具備することとしたが、1種類
の時間データのみを具備することとしてもよい。例え
ば、時間データとして、毎回、変動開始から確定表示ま
での時間が「30秒」に設定されている構成としてもよ
い。
【0129】(第2の実施の形態)次に、パチンコ機を
具体化した第2の実施の形態を、図面に基づいて説明す
る。但し、本実施の形態において、上記第1の実施の形
態と重複する部分についてはその説明を省略するととも
に、以下には、主として相違点を中心に説明することと
する。
【0130】上記第1の実施の形態では、主基板24側
の方で時間データを主眼においたパターンコードを出力
することとし、可変表示装置13側で、いかなる変動パ
ターンを採用するかをテーブル(テーブルA〜テーブル
D)に基づいて決定する構成となっていた。これに対
し、本実施の形態では、予め主基板24側で時間データ
及び変動パターンを一義的に決定しておき、それに基づ
くパターンコードを可変表示装置13に出力することを
特徴としている。この場合、上記第1の実施の形態と同
様、確定図柄に応じてパターンコードを決定することと
してもよいし、確定図柄とは無関係にパターンコードを
選択決定することとしてもよい。前者の場合には、例え
ば、確定図柄が大当たり図柄や外れリーチ図柄である場
合には、「01」、「02」といったパターンコードが
選択決定されないように構成することが考えられる。
【0131】さて、可変表示装置13のCPU83は、
例えば図10に示すようなテーブルを参酌して、時間デ
ータ(変動開始から確定表示までの時間)及び上述した
各変動パターンの中から所定のパターンを選択決定する
とともに、当該決定したパターンに基づく演出を時間デ
ータの秒数分だけ実行する。この図10に示す例では、
例えば表示パターン情報に関する表示コマンドのパター
ンコードが「01」であった場合、図柄の変動時間を
「5秒」にするという時間情報と、変動パターンとして
通常変動を行うというパターン情報とに基づいて変動が
実行される。従って、「01」というパターンコードが
出力された場合には、可変表示装置13側では、通常変
動を5秒間行うこととなる。
【0132】また、表示パターン情報に関する表示コマ
ンドのパターンコードが「02」であった場合、図柄の
変動時間を「10秒」にするという時間情報と、変動パ
ターンとして通常変動を行うというパターン情報とに基
づいて変動が実行される。従って、「02」というパタ
ーンコードが出力された場合には、可変表示装置13側
では、通常変動を10秒間行うこととなる。
【0133】さらに、表示パターン情報に関する表示コ
マンドのパターンコードが「06」であった場合、図柄
の変動時間を「25秒」にするという時間情報と、変動
パターンとしてノーマルリーチ変動を行うというパター
ン情報とに基づいて変動が実行される。従って、「0
6」というパターンコードが出力された場合には、可変
表示装置13側では、ノーマルリーチ変動を25秒間行
うこととなる。
【0134】併せて、表示パターン情報に関する表示コ
マンドのパターンコードが「07」であった場合、図柄
の変動時間を「25秒」にするという時間情報と、変動
パターンとして出前リーチ変動を行うというパターン情
報とに基づいて変動が実行される。従って、「07」と
いうパターンコードが出力された場合には、可変表示装
置13側では、出前リーチ変動を25秒間行うこととな
る。
【0135】加えて、表示パターン情報に関する表示コ
マンドのパターンコードが「08」であった場合、図柄
の変動時間を「25秒」にするという時間情報と、変動
パターンとして握りリーチ変動を行うというパターン情
報とに基づいて変動が実行される。従って、「08」と
いうパターンコードが出力された場合には、可変表示装
置13側では、握りリーチ変動を25秒間行うこととな
る。
【0136】さらにまた、表示パターン情報に関する表
示コマンドのパターンコードが「09」であった場合、
図柄の変動時間を「25秒」にするという時間情報と、
変動パターンとして仕入れリーチ変動を行うというパタ
ーン情報とに基づいて変動が実行される。従って、「0
9」というパターンコードが出力された場合には、可変
表示装置13側では、仕入れリーチ変動を25秒間行う
こととなる。
【0137】併せて、表示パターン情報に関する表示コ
マンドのパターンコードが「FF」であった場合、図柄
の変動時間を「40秒」にするという時間情報と、変動
パターンとして仕入れリーチ変動を行うというパターン
情報とに基づいて変動が実行される。従って、「FF」
というパターンコードが出力された場合には、可変表示
装置13側では、仕入れリーチ変動を40秒間行うこと
となる。
【0138】このように、第2の実施の形態によれば、
基本的には第1の実施の形態と同等の作用効果が奏され
る。また、本実施の形態では、予め主基板24側で、時
間情報のみならず、変動パターンも一義的に決定される
という特色がある。従って、第1の実施の形態とは異な
り、可変表示装置13側にテーブル等を設けておく必要
がない。かかる意味で、可変表示装置13側での制御内
容の簡素化を図ることができる。
【0139】(第3の実施の形態)次に、パチンコ機を
具体化した第3の実施の形態を、図面に基づいて説明す
る。但し、本実施の形態において、上記第1の実施の形
態等と重複する部分についてはその説明を省略するとと
もに、以下には、主として相違点を中心に説明すること
とする。
【0140】上記第1の実施の形態では、所定のリーチ
パターン(仕入れリーチ)が実行される場合において、
変動開始から確定コマンドが出力されるまでの流れの中
で主としてリーチ発生から中図柄列15の図柄の疑似停
止までの変動速度の切換タイミング(各変動速度での変
動期間)の相違に重点を置いて説明した。これに対し、
本実施の形態では、大当たり図柄が疑似停止図柄として
停止された場合であって、再変動処理が行われる場合に
特徴点がある。このため、以下には図11のタイミング
チャートに従って説明することとする。
【0141】同図においては、表示コマンドの表示パタ
ーン情報のパターンコードは「04」(すなわち、時間
情報が40秒(t3−t0))であり、かつ、図柄情報
は、(a)〜(c)のいずれも確変モードの付与される
大当たり図柄(例えば「七」「七」「七」の図柄)で確
定表示される旨の図柄情報であったとする。さらに、可
変表示装置13側ではテーブルDを参酌することによ
り、変動パターンとして「仕入れリーチ」が選択決定さ
れ、かつ、別途のテーブルを参酌することにより、疑似
停止図柄として通常モードの付与される(確変モードの
付与されない)偶数の大当たり図柄(例えば「六」
「六」「六」の図柄)が選択決定されたとする。
【0142】そして、同図に示すように、上記の表示コ
マンドがタイミングt0において出力されたとする。
【0143】この場合、当該表示コマンドに基づき、可
変表示装置13は、図柄の変動を開始させるとともに、
所定期間経過後、左図柄列14、右図柄列16、中図柄
列15の順に図柄17A〜17L(例えば「六」「六」
「六」の図柄17F)を疑似停止させる。このとき、同
図(a)〜(c)のいずれの場合においても、変動開始
タイミングt0から中図柄列15の図柄が疑似停止され
るタイミングt2までの間の期間が一定(例えば30
秒)であるとする。
【0144】このように、タイミングt2(当該タイミ
ングt2は、上述したように可変表示装置13側におい
て任意に決定される:例えば後述するタイミングt3の
10秒前)において、最終停止図柄列たる中図柄列15
の図柄17A〜17Lが疑似停止させられる。
【0145】そして、それから所定時間(タイミングt
21−タイミングt2:例えば2秒間)の間、疑似停止
表示された「六」「六」「六」の図柄17Fが揺動表示
させられる。なお、当該揺動期間の間、音声による報知
(例えば、大当たり時の祝福音楽を流したり、これから
再変動が行われるかもしれないという雰囲気を醸し出す
音を流す等)を行うこととしてもよい。この場合、別途
設けられた音声制御基板は、可変表示装置13から出力
(送信)される別途のコマンドに基づき音声を制御する
こととしてもよいし、揺動期間、揺動開始タイミングを
予め設定しておき、主基板24側からの信号に基づき音
声を制御することとしてもよい。また、もちろん、表示
部13aにおいて、背景や文字等により大当たりである
旨の報知を行うこととしてもよい。
【0146】そして、その後、タイミングt21におい
て、可変表示装置13のCPU83は、各図柄列14〜
16の図柄を、一斉に揃った状態で再変動させる。この
とき、同図(a),(b)の場合は、再変動に際しての
変動速度が当初は中速で、次いで低速となって停止させ
られ、所定時間揺動させられる。また、同図(c)の場
合は、再変動に際しての変動速度が当初から低速で(中
速期間がゼロ)、次いで所定時間揺動させられ、その後
所定時間超高速で再度変動させられる。なお、(a)〜
(c)のいずれのパターンが採用されるかは、可変表示
装置13側で判断される。その後、主基板24からは、
前記時間情報に基づく所定時間(40秒)が経過したタ
イミングt3において、確定コマンドが出力される。ま
た、当該タイミングt3に同期して、可変表示装置13
においては図柄(「七」「七」「七」の図柄17G)が
実際に確定表示させられる。
【0147】このとき、(a),(b)の場合とも揺動
期間は同じであるのに対し、中速での変動期間及び低速
での変動期間が相違している((a)の場合、中速期間
が8秒で低速期間が3秒、(b)の場合、中速期間が7
秒で低速期間が4秒)。また、(c)の場合において
は、中速期間がゼロで低速期間が7秒で揺動期間が5
秒、超高速期間が3秒といった具合に、変動速度自体が
前2者とは全く相違している。このため、遊技者にとっ
ては、再変動後にどの図柄で確定的に表示されるのか
(特に、偶数図柄で確定表示されるのか奇数図柄で確定
表示されるのか)を予見することが困難となる。
【0148】その後、可変表示装置13は、タイミング
t4に至るまでの間(例えば2秒間)、報知演出を実行
する。例えば、上記例の如く確変モードの付与される図
柄で大当たりになったような場合には、その旨を報知す
る(例えば「確変大当たり」の文字を表示する)。ま
た、上記例では、再変動処理により確変モードの付与さ
れる図柄で大当たりになる具体例を示したが、再変動が
行われた結果、依然として偶数の大当たり図柄でしか確
定表示されない場合があってもよい。この場合には、そ
の旨を報知する(例えば「通常大当たり」の文字を表示
する)。さらに、音声による大当たり報知も、これに同
期させて行う。この場合、前記揺動時の音声に継続した
音声制御を行うこととしてもよいし、異種の音声制御を
行うこととしてもよい。
【0149】このように、本実施の形態によれば、再変
動処理が行われる場合であっても、確定表示させられる
図柄がいかなる図柄であるかを遊技者が予見することが
困難となる。このため、再変動に際し、遊技者が確定図
柄を予見できてしまうことによる興趣の低下等の不具合
を回避することができる。
【0150】なお、再変動処理が行われるに際しては、
変動パターンの中に再変動を行う旨の情報が含まれてい
てもよいし、図柄情報が大当たり図柄である場合に限っ
て可変表示装置側で再変動処理を行うか否かを決定し、
その判定結果に基づいて再変動処理を行うこととしても
よい。
【0151】また、本実施の形態では、表示コマンドが
出力(送信)された場合、確定コマンドが出力されるま
で主基板24側からはコマンドが送信されない構成とな
っていたが、再変動処理が行われる場合に限って、再変
動開始時に再変動表示コマンドなるものを主基板24側
から別途送信するような構成となっていてもよい。
【0152】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。
【0153】(a)上記実施の形態では、図柄17A〜
17Lを、魚等の絵と、「一」〜「十二」の数字との組
合せによって構成し、これを識別情報としたが、遊技者
に認識されるものであればいかなるものであってもよ
い。例えば数字のみからなる図柄や、絵や記号のみから
なる図柄であってもよい。また、図柄に限られることな
く、ランプの光等の識別情報であってもよい。
【0154】(b)上記実施の形態では、確変モードの
概念として、(1)7セグ表示部53に「7」が表示さ
れる確率を通常時に比べて高め、作動口3の羽根6を開
放させる機会を増やすこと、(2)7セグ表示部53に
おける数字の変動時間を短くすること、(3)羽根6の
開放時間を長くすること(及び/又は入賞個数を多くす
ること)、(4)特別図柄表示装置13の表示部13a
の図柄17A〜17Lの変動時間を短くすること、
(5)大当たり期待値が通常モードに比べて高くなるこ
とのうち、(5)のみ、すなわち、大当たり確率が単に
高められることのみが実行されることとした。
【0155】これに対し、(5)を含む(1)〜(4)
のうちの少なくとも1つを満たすことを、確変モードと
してとらえてもよい。すなわち、(1)〜(4)の任意
の組合せ(例えば(1)と(2)、(1)と(3)、
(1)と(4)、(2)と(3)、(2)と(4)、
(3)と(4)、(1)と(2)と(3)、(1)と
(2)と(4)、(1)と(3)と(4)、(2)と
(3)と(4)、(1)と(2)と(3)と(4))と
(5)を組み合わせたものを確変モードとしてとらえて
もよい。
【0156】(c)また、確変モードとして、次回の大
当たり時まで継続されるもの以外にも、次々回の大当た
り時まで継続されるものや、所定回数の図柄17A〜1
7Lの変動停止が行われるまで継続されるもの等を採用
することもできる。
【0157】(d)さらに、確変モードに加えて、或い
は代えて、時間短縮モード(上記(b)の(1)〜
(4)の任意の組み合わせからなるモード)を採りうる
遊技機にも適用可能である。例えば、偶数図柄で大当た
りになると通常モードが付与され、奇数図柄で大当たり
になると時間短縮モードが付与されるようなパチンコ機
にも適用することができる。また、遊技モードの切換を
行わないタイプのパチンコ機にも具体化してもよい。
【0158】(e)再変動処理を行わないこととしても
よい。
【0159】(f)表示装置13としては、上述した液
晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマトリック
ス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表
示菅等を用いてもよい。
【0160】(g)上記実施の形態とは異なるタイプの
パチンコ機等にも具体化できる。例えば、大当たり図柄
が表示された後に所定の領域に遊技球を入賞させること
を必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として
実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、アレパ
チ、雀球、スロットマシン等の各種遊技機として実施す
ることも可能である。なお、スロットマシンは、例えば
コインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操
作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストッ
プボタンを操作等することで図柄が停止されて確定され
る周知のものである。従って、スロットマシンの基本概
念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示し
た後に確定図柄を表示する図柄表示手段を備え、始動用
操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄変
動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタ
ン)の操作に起因して或いは所定時間が経過することに
より図柄変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定
図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊
技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたス
ロットマシン」となる。
【0161】(h)奇数図柄17A,17C,17E,
17G,17I,17Kで一旦停止表示された場合に
は、再変動表示が行われた場合、必ず奇数図柄で最終的
に停止表示されるようにしてもよい。かかる構成とする
ことで、折角確変モードが付与される図柄で大当たり状
態が発生したと思ったにもかかわらず、一転がっかりさ
せられてしまうといった事態を回避することができる。
もちろん、奇数図柄17A,17C,17E,17G,
17I,17Kで一旦停止表示され、再変動表示が行わ
れた場合に、偶数図柄で最終的に停止表示されるように
してもよい。
【0162】(i)上記再変動の概念を応用して、1度
の所定の契機の発生(1個の遊技球の作動口3への入
賞:1つの保留ランプ18a〜18dの消灯)に際し
て、複数回(たとえば2回)の変動が行われるかのよう
な構成としてもよい。例えば、時間情報として確定まで
に30秒間の時間が与えられたとして、この間に13秒
ずつの通常変動(もちろんリーチ変動でもよい)を2回
行うこととしてもよい。かかる制御が行われることによ
って、遊技者は1個の入賞でもって複数回の変動表示を
堪能できたような気分を味わうことができ、さらなる興
趣の向上を図ることができる。
【0163】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
表示部において複数の識別情報を変動表示しうる可変表
示装置を備えたパチンコ機等の遊技機において、興趣の
低下を招くことなく様式出力側の制御内容の著しい簡素
化を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるパチンコ機を示す正
面図である。
【図2】(a),(b)ともに表示部の表示状態の例を
示す模式図である。
【図3】表示部に表示されうる図柄の種類を説明する図
である。
【図4】(a)は表示部における図柄列の変動状態を示
す図であり、(b)は表示部における大当たり報知画面
を示す図である。
【図5】(a)は表示部におけるノーマルリーチ状態
を、(b)は握りリーチ状態を、(c)は仕入れリーチ
状態を、(d)は出前リーチ状態をそれぞれ示す図であ
る。
【図6】主基板及び可変表示装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図7】可変表示装置のプログラムROMに記憶されて
いるパターンコードに対する時間データ及びパターンの
関係を示すテーブルである。
【図8】カウント値に対する変動パターンの関係を示す
テーブルA〜Dを示す図である。
【図9】時間の経過に対するコマンドの出力タイミング
等を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】第2の実施の形態における可変表示装置のプ
ログラムROMに記憶されているパターンコードに対す
る時間データ及び変動パターンの関係を示すテーブルで
ある。
【図11】第3の実施の形態において時間の経過に対す
るコマンドの出力タイミング等を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1…パチンコ機、2…遊技盤、3…作動口、4…大入賞
口、5…遊技球、13…可変表示装置、13a…表示
部、14…左図柄列、15…中図柄列、16…右図柄
列、17A〜17L…図柄、24…制御装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示部において複数の識別情報を変動表
    示しうる可変表示装置と、 所定の契機の発生に基づき、所定時間後に前記識別情報
    の変動表示を停止させ所定の識別情報にて確定表示させ
    るべく、所定の様式を前記可変表示装置に出力する様式
    出力手段とを備え、かつ、前記可変表示装置は、前記所
    定の契機の発生から前記確定表示までの間に、少なくと
    も1回前記識別情報の変動態様を切換えるとともに、当
    該切換のタイミングを変更可能とする制御手段を備えて
    いることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 表示部において複数の識別情報を変動表
    示しうる可変表示装置と、 所定の契機の発生に基づき、所定時間後に前記識別情報
    の変動表示を停止させ所定の識別情報にて確定表示させ
    るべく、所定の様式を前記可変表示装置に出力する様式
    出力手段とを備え、かつ、前記可変表示装置は、前記所
    定の契機の発生から前記確定表示までの間に、それぞれ
    変動態様の異なる複数の変動パターンを順次実行させる
    ことに基づいて前記識別情報の変動表示を行うととも
    に、当該各変動パターンに基づく各変動期間を変更可能
    とする制御手段を備えていることを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 表示部において複数の識別情報を変動表
    示しうる可変表示装置と、 所定の契機の発生に基づき、所定時間後に前記識別情報
    の変動表示を停止させ所定の識別情報にて確定表示させ
    るべく、所定の様式を前記可変表示装置に出力する様式
    出力手段とを備え、かつ、前記可変表示装置は、前記所
    定の契機の発生から前記確定表示までの間に、それぞれ
    変動態様の異なる複数の変動パターンを順次実行させる
    ことに基づいて前記識別情報の変動表示を行うととも
    に、当該各変動パターンに基づく各変動期間の比率を変
    更可能とする制御手段を備えていることを特徴とする遊
    技機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機
    において、前記制御手段は、前記変動表示に際して、前
    記所定の契機の発生から前記識別情報を停止させるまで
    の間の期間が一定となるように調整するものであること
    を特徴とする遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の遊技機において、前記
    制御手段による変更は、確定表示される識別情報に応じ
    た変更であることを特徴とする遊技機。
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JP2012192231A (ja) * 2012-07-10 2012-10-11 Takeya Co Ltd 遊技機
JP2012192230A (ja) * 2012-07-10 2012-10-11 Takeya Co Ltd 遊技機
JP2012228437A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機

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