JP5052405B2 - 自動投入システム - Google Patents
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Description
自動投入装置で計測した計測信号をマトリックス的に組み合わせて、
自動投入システムの状態を判断することにより、通信装置を不要としながらも自動投入装置の状態を遠隔地で把握できる自動投入システムを提供する。
遮断器を自動投入する自動投入装置に
遮断器の状態を計測する遮断器計測手段と
自動投入装置の状態を検出する自動投入装置計測手段と
を備えた自動投入システムであって、
前記遮断器計測手段と自動投入装置計測手段により計測した計測信号を
自動投入システムの状態を表す複数の状態信号として信号出力手段により対応する複数の信号線を介して遠隔地に出力して、
この遠隔地において前記複数の状態信号をマトリックス的に組み合わせて自動投入システムの状態を判断する状態判定手段を備えた
ことを特徴とするものである。
遮断器を自動投入する自動投入装置に
遮断器の状態を計測する遮断器計測手段と
自動投入装置の状態を検出する自動投入装置計測手段と
を備えた自動投入システムであって、
前記遮断器計測手段と自動投入装置計測手段により計測した計測信号を
自動投入システムの状態を表す複数の状態信号として信号出力手段により対応する複数の信号線を介して遠隔地に出力すれば、
この遠隔地において前記複数の状態信号をマトリックス的に組み合わせて自動投入システムの状態を判断する状態判定手段を備えているので
自動投入システムの状態を把握することができ、遠隔地において遠隔操作するか基地局に作業員を派遣するかの対応を的確に行うことができるものである。また、計測信号を遠隔地に接点出力にて出力するため、別途に通信装置を用意する必要がなく安価にシステムを構成できるものである。
本発明の自動投入システムは、例えば図1のブロック図に示す無人基地局に設置した遮断器1と自動投入装置2と、図2のブロック図に示す遠隔地の自動投入システムの状態を判断する状態判定手段3と表示手段4を備えた受信装置からなるものである。
遮断器操作アームの位置は、アーム監視部で監視して遮断器1のハンドルのオン・オフ・トリップの位置として制御部5に出力している。
前記遮断器操作アームを駆動するモータの動作を検出する回転検出手段、
遮断器操作アームの位置検出手段、
無人基地局で作業する場合に遠隔操作を禁止する「作業中」と自動投入動作や遠隔操作を行う「自動/遠隔」との切替を行う切替スイッチ7の検出手段、
制御部5内部に設けられたメモリのエラーを検出するメモリエラー検出手段より構成されている。
制御部5は一定の時間(秒間隔)ごとに遮断器1と自動投入装置2の状態を記録するメモリを備えており、停電後の復電時の再投入動作の可否を判断している。メモリエラー検出手段はメモリへの記録が正常に行なわれているか否かを判断している。
なお、自動投入装置の遮断器操作アームは遮断器がトリップした後、制御部5がモータを駆動してトリップ位置に移動させる。さらに、トリップ原因が後述する過電流等の異常によるものでなければ、遮断器操作アームにより一旦、遮断器のハンドルをOFF位置に移動させてリセットした後、再投入を行うものである。
前記遮断器計測手段と自動投入装置計測手段に基づき
後述する状態信号の出力を指示すると共に、トリップ要因を判定して再投入を指示してモータを駆動するものである。
(状態信号I)は遮断器に過電流によりトリップした場合、漏電によりトリップした場合、間欠トリップが発生した場合に出力するものである。すなわち
遮断器に過電流が流れトリップした場合は、トリップ検出スイッチ11が出力され、その時点のCT12の計測信号が定格の110%以上であれば、制御部5において遮断器に過電流が流れてトリップしたと認識され、状態信号(状態信号I)を出力する。
同様に漏電が発生した場合は、トリップした時点のZCT13の計測信号が定格の100%以上の場合に(状態信号I)を出力する。トリップと再投入が一定時間内に所定回数繰り返された(例えば、30分以内に5回以上)場合は、間欠トリップが発生したと制御部5で認識され、いずれも状態信号(状態信号I)を出力する。
(状態信号II)は上記以外の原因で遮断器がトリップした場合に出力するものである。上記以外の原因で遮断器がトリップする場合は、主に雷サージ等による誤動作が挙げられる。
(状態信号III)は、無人基地局の自動投入システムが遠隔操作可能な状態にある場合に出力される状態信号である。
すなわち、(状態信号I)が出力していないこと、
遮断器1と自動投入装置2の状態を記録するメモリに異常(メモリエラー)が発生していないこと、
前記操作アームを駆動するモータが停止していること、自動投入装置に設けられた切替スイッチが「自動/遠隔」側に入れられ遠隔操作可能となっていることのすべての条件を満たした時に出力するものである。
(状態信号IV)は、遮断器に流れる電流が一定値を超えた場合に注意を促すために出力する信号であり、本実施形態ではCT12の計測信号が定格の80%を超えた場合に出力するものとしている。
(状態信号V)は、遮断器に定格未満の漏電電流が流れ、一定値を超えた場合に注意を促すために出力する信号であり、本実施形態ではZCTの計測信号が定格の35%を超えた場合に出力するものとしている。
(状態信号VI)は、遮断器の接点が開いている場合に出力するものであり、自動投入装置のアームがオフ又はトリップの位置にある場合に出力される。
なお、(状態信号IV)及び(状態信号V)の定格に対する割合は設定により変更することが可能である。
状態信号ごとに遠隔地の受信装置の信号受信部に接点出力される。
図2は入力される状態信号に応じた状態表示手段4の表示内容を示したものであり、状態判定手段3は、受信装置の信号受信部に接点出力された6種の状態信号をマトリックス的に組み合わせて、無人基地局の自動投入システムの状態が、
正常、
電源オフ、
漏電注意(トリップ前)、
過電流注意(トリップ前)、
不要トリップ(雷等)、
漏電発生によるトリップ、
過電流発生によるトリップ、
間欠トリップ異常、
手元操作(点検作業)中
のいずれかであることを判定するものであり、
判定した内容を表示部4で表示されるものである。
なお、受信装置は遠隔操作ボタンにより自動投入装置を遠隔操作することができる。
(状態信号III)に加えて、接点10が開いていることを示す(状態信号VI)を出力する。
これにより、遠隔地の状態判定手段3は、遮断器1の接点は自動投入装置によりオフの状態によりオフにされた場合であると判定し、表示手段4に「電源オフ」と表示される。この場合は、遠隔操作により自動投入装置を作動させて遮断器1のハンドルを操作することができる。
例えば、負荷側に接続された電子機器がスタック状態になったとき、一度電源を落とし、再投入することでスタック状態を解消できることがあるが、再投入時に他に異常がないことを表示手段4にて確認した後、再投入することができる。
(状態信号III)及び定格未満の漏電が発生したことを示す(状態信号V)を出力する。このとき、遠隔地の状態判定手段3は、遮断器1は通電中であるが定格に満たない漏電を発生していると判定し、表示手段4に「漏電注意」と表示する。
この場合には、「漏電注意」の表示継続時間等を考慮して、必要に応じて無人基地局に作業員を派遣して漏電の原因及び対策を行う。無人基地局が山間地の場合は漏電故障に対する準備のみをして現場に行くことが可能となり、作業員の負担を軽減することができる。
この場合には、遮断器1は自動投入装置により自動的に再投入される。また遠隔地では遮断器のトリップが一時的な要因であったことを知ることができる。
この場合には、判定手段3が(状態信号I)が入力されていることにより何らかの異常が発生したと判断し、遠隔操作により自動投入装置を作動させて遮断器1のハンドルを操作することを禁止する。
また、遠隔地の表示手段4により異常の原因が漏電であることを知ることができるので、無人基地局に作業員を派遣して原因及び対策を行う時に、漏電故障に対する準備のみをして現場に行くことが可能となり、作業員の負担を軽減することができる。
(状態信号I)、(状態信号IV)、(状態信号VI)を出力し、
遠隔地の状態判定手段3は、遮断器1は過電流発生によるトリップしていると判定し、表示手段4に「過電流発生」と表示する。
この場合にも、判定手段3が(状態信号I)が入力されていることにより何らかの異常が発生したと判断し、遠隔操作により自動投入装置を作動させて遮断器1のハンドルを操作することを禁止する。
また、遠隔地の表示手段4により異常の原因が過電流であることを知ることができるので、無人基地局に作業員を派遣して原因及び対策を行う時に、過電流に対する準備のみをして現場に行くことが可能となり、作業員の負担を軽減することができる。
その後、自動投入装置により再投入されるが、トリップ及び再投入を規定回数繰り返した場合には電路に何らかの異常があると判定され、間欠トリップとして異常判定される。
間欠トリップによる異常が発生した場合には、制御部5は
(状態信号I)、(状態信号VI)を出力し、
遠隔地の状態判定手段3は、遮断器1は間欠トリップによる異常と判定し、表示手段4に「間欠トリップ異常」と表示する。
この場合にも、判定手段3が(状態信号I)が入力されていることにより何らかの異常が発生したと判断し、遠隔操作により自動投入装置を作動させて遮断器1のハンドルを操作することを禁止する。
そして、必要に応じて無人基地局に作業員を派遣して原因の究明及び対策を行う。
この場合には、制御部5は(状態信号III)を出力しないので、異常発生を知らせる(状態信号I)が出力されていなくても、判定手段3は遠隔操作により自動投入装置を作動させて遮断器1のハンドルを操作することを禁止する。
また表示手段4に「点検作業中」と表示する。
このとき、遠隔地の判定手段3は(状態信号III)と(状態信号IV)とが入力されることにより、「過電流注意」の表示がされる。
その後定格過電流の80%以下となれば(状態信号IV)は出力されなくなるが、再度電流値が増加して定格電流を上回った場合には遮断器1はバイメタル装置等により過電流を検出して遮断器1がトリップする。
この場合、制御部5は前述した(状態信号I)、(状態信号VI)を出力する。また定格の80%で出力される(状態信号IV)は既に出力されているが、ブレーカがトリップした時にCT12の値が定格の110%を超えていれば、その後出力を保持するようにしている。
したがって、遠隔地の判定手段3は遮断器1のトリップの原因が過電流によるものであることを判定し、「過電流発生」の表示を行なう。
遮断器1が過電流によりトリップしたことが判断でき、その後必要な措置を迅速にとることができる。
この場合に、遮断器操作アームを駆動するモータが動作しているときは(状態信号III)を出力しないので、遠隔地より、遮断器1を遠隔操作することができない。
2 自動投入装置
3 制御部
Claims (2)
- 遮断器を自動投入する自動投入装置に
遮断器の状態を計測する遮断器計測手段と
自動投入装置の状態を検出する自動投入装置計測手段と
を備えた自動投入システムであって、
前記遮断器計測手段と自動投入装置計測手段により計測した計測信号を
自動投入システムの状態を表す複数の状態信号として信号出力手段により対応する複数の信号線を介して遠隔地に出力して、
この遠隔地において前記複数の状態信号をマトリックス的に組み合わせて自動投入システムの状態を判断する状態判定手段を備えた
ことを特徴とする自動投入システム。 - 遮断器計測手段と自動投入装置計測手段にて計測した複数の計測信号を制御部で異常判定し状態信号として信号出力手段により出力する請求項1に記載の自動投入システム。
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JP2008124649A JP5052405B2 (ja) | 2008-05-12 | 2008-05-12 | 自動投入システム |
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JP2008124649A JP5052405B2 (ja) | 2008-05-12 | 2008-05-12 | 自動投入システム |
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Family Applications (1)
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