JP2006202534A - 電子ブレーカ - Google Patents
電子ブレーカ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006202534A JP2006202534A JP2005010572A JP2005010572A JP2006202534A JP 2006202534 A JP2006202534 A JP 2006202534A JP 2005010572 A JP2005010572 A JP 2005010572A JP 2005010572 A JP2005010572 A JP 2005010572A JP 2006202534 A JP2006202534 A JP 2006202534A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control circuit
- overload
- time
- signal
- load
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Breakers (AREA)
Abstract
【解決手段】 負荷への通電電流から動作エネルギーを受けて過電流保護を行うブレーカに、電流検知回路22と遮断回路23と制御回路30とを付加して形成される電子ブレーカ1であって、制御回路30は、定格電流を超える電流領域に設定された少なくとも1以上の過負荷判別閾値と過負荷判別時間とを対応させて格納したデータテーブル32を備え、負荷への通電電流値が過負荷判別閾値以上となる時間を過負荷判別閾値毎に個別に計測する構成とされ、制御回路30は、いずれかの過負荷判別閾値に係る時間計測値が過負荷判別時間に至ったときは、過負荷と判別して通電を遮断する構成。
【選択図】 図2
Description
特許文献1には、三相交流電源に適用されるブレーカが開示されている。
特許文献1に開示されたブレーカは、負荷への通電電流をバイメタルなどの熱動素子で検知し、過電流発生時にバイメタルの応動によって通電を遮断する構成とされている。
また、従来のブレーカは、通電が遮断される毎に再通電操作を行う手間を要するうえに、通電が遮断されるとバイメタルに熱が蓄積され、再通電すると短時間に再度遮断される不具合があった。このため、通電の遮断が頻繁に繰り返されることとなり、この面からも主ブレーカの定格容量に余裕を持たせざるを得なかった。
このため、主ブレーカの定格容量を実使用電力に即した値まで低減すると安定した電力供給を行うことができず、省コスト化を阻む要因となり改善が望まれていた。
則ち、請求項1に記載の発明は、負荷への通電電流から動作エネルギーを受けて過電流保護を行うブレーカに、負荷への通電電流を検知する電流検知回路と、負荷への通電を遮断する遮断回路と、電流検知回路の検知信号に応じて各部の制御を行う制御回路とを付加して形成される電子ブレーカであって、ブレーカは制御回路から伝送される遮断信号を受けてレバースイッチをトリップさせて通電を遮断するトリップ手段を備えると共に、制御回路は、定格電流を超える電流領域に設定された少なくとも1以上の過負荷判別閾値と、当該過負荷判別閾値毎に設定された過負荷判別時間とを対応させて格納したデータテーブルを備え、当該データテーブルを参照しつつ、負荷への通電電流値が過負荷判別閾値以上となる時間を過負荷判別閾値毎に個別に計測する構成とされ、制御回路は、いずれかの過負荷判別閾値に係る時間計測値が当該過負荷判別閾値に設定された過負荷判別時間に至ったときは、過負荷と判別して遮断回路およびブレーカへ遮断信号を送出して負荷への通電を遮断する構成とされている。
従って、JIS規格を満足するためには、例えば、定格電流50Aのブレーカにおいては、定格電流の125% (62.5A)の電流を通電したときに60分以内で通電を遮断し、定格電流の200% (100A) の電流を通電したときに4分以内で通電を遮断する必要がある。
また、仮に遮断回路とブレーカのトリップ手段(所謂引き剥がし装置)の双方に不具合が生じた場合であっても、ブレーカ本来の過電流保護機能によって通電を遮断することができ、安全性を著しく向上させることができる。
本発明によれば、通電電流値が定格値未満に低下したときは、全ての過負荷判別閾値に係る時間計測値がリセットされ、当該時点から新たに過負荷の判別を開始することが可能となる。また、過負荷状態が解消された時点で、警報信号の出力が停止されるので、警報報知の停止に応じて負荷の駆動停止が不要であることを直ちに知ることができる。
これにより、通電の遮断の発生を自動的に回避して必要な負荷への電力供給を安定して継続することが可能となる。
従って、遮断回避制御に際して、通電電流値が定格値未満に至るまで優先順位の高い負荷(エアコン)側へ順に停止信号を出力して順次駆動停止させることにより、必要最小限の負荷を駆動停止させて通電電流を効果的に低減させることができる。これにより、通電遮断の発生を自動的に回避して製造機器などの負荷への通電を安定して継続させることが可能となる。
例えば、指定した負荷に対して優先順位をサイクリックに変化させても良くランダムに変化させても良い。
また、本発明において、停止信号を出力する負荷の指定は前記請求項7の発明と同様に、上位制御装置や設定スイッチを用いて行う構成を採ることができる。
また、請求項7と請求項8の双方の制御構成を採用する場合は、上位制御装置や設定スイッチを用いていずれか一方の制御を選択設定する構成を採ることができる。
ところで、電流検知回路では種々の異常が発生しうる。例えば、電流検知素子として変流器(カレントトランス)を用いる構成では、当該変流器の短絡やレアショートなどの異常により実際の通電電流に比べて著しく高い電流値が検出されることがある。また、変流器の異常により1相だけ極端に高い電流値が検出されることがある。
これにより、電流検知回路(変流器)の異常の発生、あるいは、電流検知回路は正常であっても制御回路自体の異常の発生や配線接続の緩みなどの異常を直ちに報知することができる。
則ち、本発明によれば、電流検知回路や制御回路、配線接続の緩みなどのセルフチェック機能を備えることとなり、異常報知によって電子ブレーカ自体の交換や配線の点検などの適切な対応を容易に取ることができ、安全性の向上を図ることが可能となる。
ここで、制御回路からトリップ手段へ遮断信号が伝送されると、トリップ手段によってブレーカによる通電が遮断され、制御回路および異常判別部への電源供給が停止する。従って、トリップ手段が正常に作動する状態では、制御回路に伝送履歴が記録されることはない。言い換えれば、制御回路に伝送履歴が記録された状態に至ると、制御回路からトリップ手段へ遮断信号を伝送したにも拘わらず、トリップ手段によって通電遮断が行われない異常状態に至っていることとなる。
これにより、前記した制御回路および制御回路の有する電源回路の異常に加えて、トリップ手段の異常を的確に判別して異常報知することができ、電子ブレーカの信頼性を著しく向上させることが可能となる。
このため、異常判別部と制御回路との間の所定の通信が不能な場合、あるいは、制御回路に伝送履歴が記録された場合をもって直ちに異常と判別すると、外来雑音などによる動作不良を異常状態と判別する誤判別が生じ易い。
請求項3に記載の発明によれば、通電が遮断される前に警報報知に応じて一部の負荷の駆動を手動停止して通電の遮断を回避することができる電子ブレーカを提供できる。
請求項4に記載の発明によれば、通電電流に則した最適な過負荷判別を行う電子ブレーカを提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、遮断直後の再通電を一時的に待機させることにより、負荷の故障の発生を未然に防止することのできる電子ブレーカを提供できる。
請求項6〜9に記載の発明によれば、遮断回避制御によって自動的に通電電流を低減することができ、定格容量に応じた最大限の電力供給を行いつつ頻繁な通電の遮断を回避することのできる電子ブレーカを提供できる。
請求項10に記載の発明によれば、記憶データを解析することにより、負荷の集中を回避して安定した電力供給計画を策定できる電子ブレーカを提供できる。
請求項11〜13に記載の発明によれば、各部の異常の発生を的確に判別することができ、信頼性を向上させた電子ブレーカを提供できる。
請求項14に記載の発明によれば、力率補正を適切に施すことにより、供給電力の低減を図ることのできる電子ブレーカを提供できる。
図1は本発明の実施形態に係る電子ブレーカ1の側面図、正面図および通電遮断時におけるレバースイッチの作動状態を示す説明図、図2は図1に示す電子ブレーカ1の内部構成を示すブロック図、図3および図4は図2に示す電子ブレーカ1の過負荷計測タイマの動作を通電電流に対応させて示す説明図である。また、図5は図2に示す電子ブレーカ1から出力される停止信号の出力タイミングを通電電流に対応させて示す説明図、図6および図7は図2に示す電子ブレーカ1から出力される警報信号の出力タイミングを通電電流に対応させて示す説明図および警報信号の波形を示す説明図、図8は図2に示す電子ブレーカ1の接続例を示す回路図、図9は、負荷率が191%未満の範囲で変動した場合の電子ブレーカ1の動作を示す説明図である。
本体ケース2の上部は、前面側が幅方向全長に渡って切り欠かれて段部2aが形成され、当該段部2aに屋外から引き込まれる電源線を接続する3個の電源接続端子10(10a〜10c)が幅方向へ並べて配されている。また、本体ケース2の底面2bには、負荷へ繋がる負荷側電源線を接続する3個の負荷接続端子11(11a〜11c)が下方へ突出させて幅方向へ並べて配されている。
尚、本実施形態では、バイメタル遮断回路20の過負荷遮断特性を制御回路30による電磁遮断回路23の遮断特性に比べて大きく設定し、電磁遮断回路23による通電の遮断の発生前にバイメタル遮断回路20が作動することを防止している。
則ち、電源回路38は、バイメタル遮断回路20の二次側に配される避雷回路21の二次側の通電路9a,9cから供給される交流電源をトランスで降圧し、整流・平滑して直流電圧を生成する回路であり、生成された直流電圧を制御回路30、電磁遮断回路23およびバイメタル遮断回路20のトリップ手段20aへ供給している。本実施形態では、電源回路38によって略24Vの平滑された直流電圧を出力する構成としている。
また、本実施形態では、各々の過負荷判別時間内に定められる警報開始時刻および遮断回避時刻をも対応させてデータテーブル32に格納している。本実施形態では、各々の過負荷判別閾値に対応させた過負荷判別時間、警報開始時刻および遮断回避時刻を表2に示す値に設定してデータテーブル32に格納している。
更に、データテーブル32は、バイメタル遮断回路20のレバースイッチ3の投入時における異常報知制御(後述するセルフチェック動作)を行うための異常判別閾値を格納している。
また、図2では、過負荷計測タイマ34を信号処理部31と別の構成として示しているが、過負荷計測タイマ34の処理を信号処理部31によるプログラム処理によって行うことも可能である。
また、後述する125%警報信号、150%警報信号および191%警報信号を各々端子6c,6d,6eを介して外部へ出力する。
更に、後述するセルフチェック動作によって異常が判別されたときに、端子6fを介して異常報知信号を出力する構成とされている。
則ち、前記表2で示したように、125%の過負荷判別閾値に設定された過負荷判別時間は55分であり、遮断回避時刻は過負荷判別時間の5分前である。従って、図5の様に、負荷率が125%以上となる時間が、125%計測タイマの計測によって50分に至ると、信号出力部36から停止信号が3分間出力される。
また、負荷率が191%以上の範囲では、負荷率が191%以上となった時点を遮断回避時刻に設定されているので、負荷率が191%以上になった時点で直ちに停止信号が出力される。
則ち、前記表2で示したように、125%の過負荷判別閾値に設定された過負荷判別時間は55分であり、警報開始時刻は過負荷判別時間の5分前である。従って、図6(a)の様に、負荷率が125%以上となる時間が125%計測タイマの計測によって50分に至った時点で端子6cから125%警報信号が出力される。
125%警報信号は、図6(b)の様に、最初の4分間は1秒毎にオン・オフが繰り返される2秒周期の矩形波信号であり、通電遮断直前の1分間は、0.5秒ごとにオン・オフが繰り返される1秒周期の矩形波に切り換えられる。150%警報信号についても同一のものである。このように、通電遮断直前の警報信号を変化させることにより、警報報知音の変化させて遮断を予知することができ、一部の負荷の駆動停止を速やかに行うことが可能である。
この191%警報信号は、図7(a)の様に、警報信号の出力が開始されてから通電が遮断されるまでの時間が50秒であるため、警報信号の出力時点から0.5秒ごとにオン・オフが繰り返される1秒周期の矩形波とされている。これにより、通電遮断が直ちに行われることを警報音で予知させて、一部の負荷の駆動停止を速やかに行なわせることが可能である。
電子ブレーカ1を敷設する際は、図8の様に、外部から引き込まれる三相交流電源の電源線12(12a〜12c)を電子ブレーカ1の電源接続端子10に各々接続すると共に、負荷側に繋がる負荷電源線13(13a〜13c)を電子ブレーカ1の負荷接続端子11に各々接続する。また、負荷電源線13には、複数の負荷L1,L2,M1,M2を接続する。これにより、電源線12から電子ブレーカ1を介して負荷電源線13へ供給される三相電源を各負荷L1,L2,M1,M2へ供給可能となる。
尚、停止信号によって直接負荷L1,L2を停止できない場合は、負荷L1,L2と負荷電源線13との間にリレーなどを用いた通電停止装置(不図示)を介在させ、当該通電停止装置に停止信号を加えて負荷L1,L2の駆動を強制停止させる構成を採ることができる。
また、端子6fに繋がる配線を警報装置14に接続することにより、異常報知信号によって警報報知を行うことが可能である。
尚、本実施形態に採用する警報装置14は、制御回路30から出力される警報信号または異常報知信号によってブザーを鳴動させる構成を採用している。
尚、以下の説明では、信号出力コネクタ6の端子6c〜6eを警報装置14へ接続しない構成として述べる。
続いて、バイメタル遮断回路20のレバースイッチ3をオンに切り換えると、電源回路38から制御回路30を含む各部に電源供給が開始され、制御回路30はセルフチェック動作を開始する。
セルフチェック動作を開始すると、制御回路30は、電流検知回路22の検知信号をデータテーブル32に格納された異常判別閾値と比較する。比較の結果電流検知回路22の検知信号が異常判別閾値未満のときは、電流検知回路22および信号処理部31が正常に動作しているものと判別して後述する通電電流の監視動作に移行する。
尚、本実施形態では、異常判別閾値を100アンペアに設定すると共に、セルフチェック動作が開始されてから異常判別を行うまでの所定時間を2秒に設定したが、これらの値は電子ブレーカ1の定格に応じて適宜に設定可能である。
則ち、図9の様に、負荷率が100%未満の状態では、125%計測タイマおよび150%計測タイマは時間計測を行わない。負荷率が125%以上になると、125%計測タイマは時間計測を開始し、125%以上の負荷率の継続に伴って計測時間は増大する。しかし、負荷率が一旦100%未満に低下すると、信号処理部31によって125%計測タイマの計測値はリセットされる。続いて負荷率が再度125%以上になると、125%計測タイマはリセットされた状態から時間計測を再び開始し、その後、負荷率が100%以上125%未満になるとそれまでの時間計測値を保持する。
更に、力率補正装置15を付加することにより、負荷率に応じた力率補正を容易に行うことができ、高負荷率における電力消費を効果的に削減することが可能となる。
外部電源ユニット80は、交流100V電源を用いて整流・平滑された直流電圧を得るもので、本実施形態では、略24Vの直流電圧を出力する。この外部電源ユニット80は、図10に示すように、電源トランス81の1次側に交流100V電圧を印加し、電源トランス81の二次側の降圧された交流電圧をブリッジダイオード82で整流し、電解コンデンサ83で平滑して電源コネクタ84へ出力する構成としている。
図11は、このような変形実施形態に係る電子ブレーカ60の構成およびその電子ブレーカ60を用いた接続例を示す回路図である。
以下に、図11を参照して電子ブレーカ60の構成および動作を説明する。
これに対して、電子ブレーカ60は、図11の様に、停止信号を出力する複数の端子6a1,6a2,6a3・・を備え、これらの端子を介して制御回路30から複数の負荷L1,L2,L3・・・に個別に停止信号を出力可能な構成とされている。
更に、停止信号を出力可能に選択設定した端子6a1〜6a3のうち、停止信号を出力する優先順位を固定的に設定する優先順位固定モードと、停止信号を出力する順位を制御回路30側で順次変化させる優先順位変動モードとを上位接続コネクタ7に接続された上位制御装置70によってソフトウェアで選択可能な構成とされている。
例えば、優先順位固定モードを選択し、停止信号を出力する端子として6a1〜6a2の3個の端子を選択すると共に、端子6a1,端子6a2,端子6a3の順に優先順位を設定する。
例えば、優先順位変動モードを選択すると共に、停止信号を出力する端子として6a1〜6a2の3個の端子を選択する。
尚、図11では、停止信号によって駆動を停止する負荷の数を3個としたが、必要に応じて適宜の数に設定することが可能である。
図12は、別の変形実施形態に係る電子ブレーカ61の内部構成を示すブロック図である。
しかし、トリップ手段20aに異常が生じてレバースイッチ3がトリップされない場合は、制御回路30および異常判別部50への電源供給が継続する。このため、遮断信号を伝送したにも拘わらずレバースイッチ3がトリップされないときは、信号処理部31は遮断信号の伝送履歴をメモリ部33のRAMに記録する構成とされている。この伝送履歴の有無を異常判別部50で参照することにより、後述するトリップ手段20aの異常判別を行っている。
則ち、異常判別回路52は、所定時間(本実施形態では15秒に設定)毎に繰り返して信号処理部31との間で所定の通信を行い、当該所定の通信が所定の回数(本実施形態では7回に設定)だけ連続して不能なときは、信号処理部31または電源回路38の異常と判別して端子53から異常報知信号を出力する異常報知制御を行う。
特に、本実施形態では、異常判別部50の電源回路51を制御回路30の電源回路38とは別系統として設けているので、電源回路38の異常をも的確に判別することができ、電子ブレーカ61の信頼性を著しく向上させることが可能となる。
3 レバースイッチ
20 ブレーカ(バイメタル遮断回路)
20a トリップ手段
22 電流検知回路
23 遮断回路(電磁遮断回路)
30 制御回路
32 データテーブル
L1,L2,L3,M1,M2 負荷
Claims (14)
- 負荷への通電電流から動作エネルギーを受けて過電流保護を行うブレーカに、負荷への通電電流を検知する電流検知回路と、負荷への通電を遮断する遮断回路と、前記電流検知回路の検知信号に応じて各部の制御を行う制御回路とを付加して形成される電子ブレーカであって、前記ブレーカは制御回路から伝送される遮断信号を受けてレバースイッチをトリップさせて通電を遮断するトリップ手段を備えると共に、前記制御回路は、定格電流を超える電流領域に設定された少なくとも1以上の過負荷判別閾値と、当該過負荷判別閾値毎に設定された過負荷判別時間とを対応させて格納したデータテーブルを備え、当該データテーブルを参照しつつ、負荷への通電電流値が過負荷判別閾値以上となる時間を過負荷判別閾値毎に個別に計測する構成とされ、
前記制御回路は、いずれかの過負荷判別閾値に係る時間計測値が当該過負荷判別閾値に設定された過負荷判別時間に至ったときは、過負荷と判別して前記遮断回路および前記ブレーカへ遮断信号を送出して負荷への通電を遮断することを特徴とする電子ブレーカ。 - 前記制御回路は、過負荷判別閾値に係る時間計測値の積算値が、当該過負荷判別閾値に設定された過負荷判別時間に至ったときに過負荷と判別することを特徴とする請求項1に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路は、警報信号を生成して外部へ出力する構成とされ、いずれかの過負荷判別閾値に係る時間計測値が、当該過負荷判別閾値に設定された過負荷判別時間内に定められる警報開始時刻に至った後は、継続して外部へ警報信号を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路は、通電電流値が定格値未満に低下したときは、全ての過負荷判別閾値に係る時間計測値をリセットすると共に、警報信号の出力を停止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路は、過負荷を判別して負荷への通電を遮断したときは、前記レバースイッチによる再通電操作に際して、所定の待機時間だけ前記遮断回路による再通電を待機することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路は、少なくとも一部の負荷の駆動を停止させる停止信号を外部へ出力する構成とされ、いずれかの過負荷判別閾値に係る時間計測値が当該過負荷判別閾値に設定された過負荷判別時間内に定められる遮断回避時刻に至った後は、所定の停止時間だけ停止信号を外部へ出力して、一部の負荷の駆動を停止させる遮断回避制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路は、指定した複数の負荷に対応させて個別に停止信号を出力可能であると共に、遮断回避制御に際して前記停止信号を出力する負荷の優先順位を予め設定可能であることを特徴とする請求項6に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路は、指定した複数の負荷に対応させて個別に停止信号を出力可能であると共に、遮断回避制御に際して前記停止信号を出力する負荷の優先順位を順次変化させることを特徴とする請求項6または7に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路は、前記遮断回避制御によって通電電流値が定格値未満に低下したときは停止信号の出力を解除する一方、前記遮断回避制御によっても通電電流値が定格値未満に低下しないときは、繰り返し停止信号を出力して一部の負荷の駆動を停止時間だけ繰り返して停止させることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路は、過負荷判別閾値毎の過負荷の判別時刻または判別回数または少なくとも最新の過負荷判別時近傍における各相の通電電流値のうちの少なくともいずれかを記憶可能であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路は、前記ブレーカのレバースイッチの操作によって自らの通電が開始されたときに前記電流検知回路の検知信号を所定の異常判別閾値と比較判別する構成とされ、前記レバースイッチの操作から所定時間を超えて前記検知信号が異常判別閾値を超えたときは、異常と判別して異常報知信号の出力または負荷への通電の遮断の少なくともいずれかの異常報知制御を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路とは別系統の電源回路を備えた異常判別部を有し、前記制御回路はブレーカがトリップするまでの期間はトリップ手段への遮断信号の伝送履歴を記録する構成とされ、前記異常判別部は、制御回路との間で所定の通信が不能なとき、または、前記伝送履歴の記録を検出したときは、異常と判別して異常報知信号を出力する異常報知制御を行うことを特徴する請求項1乃至11のいずれか1項に記載の電子ブレーカ。
- 前記異常判別部は、所定時間毎に前記制御回路との間で所定の通信および伝送履歴の記録の参照を繰り返す構成とされ、所定回数を超えて繰り返して前記所定の通信が不能なとき、または、前記伝送履歴が所定の記録数を超えたときに異常と判別することを特徴とする請求項12に記載の電子ブレーカ。
- 前記制御回路は、力率補正信号を生成して外部へ出力する構成とされ、定格電流値に対する負荷率が所定の補正開始値以上に至ったときに前記力率補正信号の出力を開始し、前記負荷率が前記補正開始値よりも低い補正終了値以下に低下したときに出力を停止することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の電子ブレーカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005010572A JP2006202534A (ja) | 2005-01-18 | 2005-01-18 | 電子ブレーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005010572A JP2006202534A (ja) | 2005-01-18 | 2005-01-18 | 電子ブレーカ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006202534A true JP2006202534A (ja) | 2006-08-03 |
Family
ID=36960355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005010572A Pending JP2006202534A (ja) | 2005-01-18 | 2005-01-18 | 電子ブレーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006202534A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009043555A (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-26 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 電子式ブレーカ |
JP2009277362A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-26 | Nitto Electric Works Ltd | 自動投入システム |
JP2010015872A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 電子式ブレーカ |
KR100970892B1 (ko) | 2008-09-17 | 2010-07-16 | 권순락 | 배관 발열장치용 이엘비 트립 경보시스템 |
JP2010257657A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Kawamura Electric Inc | 過電流の継続時間をカウントする配線用遮断器 |
WO2012160647A1 (ja) * | 2011-05-24 | 2012-11-29 | 三菱電機株式会社 | 電子式回路遮断器 |
JP2015117841A (ja) * | 2013-12-16 | 2015-06-25 | 株式会社ジェルシステム | 空調制御システム |
US10615586B2 (en) | 2017-04-06 | 2020-04-07 | Denso Ten Limited | Overcurrent protection device and vehicular electronic control unit |
JP2020089072A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | 石井電気システム有限会社 | 平均電流制御システム |
-
2005
- 2005-01-18 JP JP2005010572A patent/JP2006202534A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009043555A (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-26 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 電子式ブレーカ |
JP2009277362A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-26 | Nitto Electric Works Ltd | 自動投入システム |
JP2010015872A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 電子式ブレーカ |
KR100970892B1 (ko) | 2008-09-17 | 2010-07-16 | 권순락 | 배관 발열장치용 이엘비 트립 경보시스템 |
JP2010257657A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Kawamura Electric Inc | 過電流の継続時間をカウントする配線用遮断器 |
JP5289648B2 (ja) * | 2011-05-24 | 2013-09-11 | 三菱電機株式会社 | 電子式回路遮断器 |
WO2012160647A1 (ja) * | 2011-05-24 | 2012-11-29 | 三菱電機株式会社 | 電子式回路遮断器 |
CN103563039A (zh) * | 2011-05-24 | 2014-02-05 | 三菱电机株式会社 | 电子式电路断路器 |
KR101515321B1 (ko) | 2011-05-24 | 2015-04-24 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 전자식 회로 차단기 |
CN103563039B (zh) * | 2011-05-24 | 2015-11-25 | 三菱电机株式会社 | 电子式电路断路器 |
JP2015117841A (ja) * | 2013-12-16 | 2015-06-25 | 株式会社ジェルシステム | 空調制御システム |
US10615586B2 (en) | 2017-04-06 | 2020-04-07 | Denso Ten Limited | Overcurrent protection device and vehicular electronic control unit |
JP2020089072A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | 石井電気システム有限会社 | 平均電流制御システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006202534A (ja) | 電子ブレーカ | |
US8762083B2 (en) | Intelligent fuse holder and circuit protection methods | |
JP4457379B2 (ja) | 電子ブレーカ | |
US8140278B2 (en) | Intelligent fuse holder and circuit protection systems | |
US20100019913A1 (en) | Circuit protection system having failure mode indication | |
JP5361298B2 (ja) | 電池パック | |
JP5884826B2 (ja) | 故障表示及び二次電源を備える回路遮断器 | |
EP2403090B1 (en) | Apparatus for energizing a protective device, and associated method | |
KR20220106741A (ko) | 전력 콘택 전극 표면 플라즈마 요법 | |
AU2018417096A1 (en) | Air conditioner | |
KR101684679B1 (ko) | 접속반내의 단자볼트 텐션상태 검출을 통한 화재방지기능을 가지는 태양광발전시스템 | |
KR101469356B1 (ko) | 축전지 모듈 제어 시스템 및 그 방법 | |
JP6532956B2 (ja) | 交流電圧網に接続するための配電システム | |
CN104813573B (zh) | 用于电力变换器的输入保护的设备和方法 | |
JP6301206B2 (ja) | 蓄電装置及び制御プログラム | |
JP2010129209A (ja) | 非常用点灯装置 | |
JP2008092677A (ja) | 電力品質異常警報システム | |
US20220025894A1 (en) | Motor leakage current detector, devices using same and related methods | |
JP2010129210A (ja) | 非常用点灯装置 | |
EP1919053B1 (en) | State monitoring device for circuit breaker | |
CN114285165A (zh) | 一种智能断路器系统 | |
US8659865B2 (en) | System and method for protection of electrical appliances | |
JP7487455B2 (ja) | 負荷状態監視装置 | |
CN213149194U (zh) | 一种蓄电池组开路检测装置及系统 | |
CN211580207U (zh) | 一种电加热系统和加工设备 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20060524 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060629 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20060719 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060703 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060811 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061005 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061124 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070104 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20070209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070712 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071010 |