JP2004178964A - 漏電安全装置とそれを用いた電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】漏電が発生したとき、負荷側の電気機器の運転を安全に継続可能とする。
【解決手段】ホット側とアース側とで一対となる電源ライン31,32に設けられ漏電を検知して漏電検知信号を出力する漏電検知手段40と、電源ライン31,32間に介装され、漏電検知信号に基づいて、電源ライン31,32の出力側でそのホット側とアース側とが入れ替わるよう接続状態を切り替える相切り替え手段60とを備えている。電源ライン遮断手段50と、漏電検知手段40の漏電検知信号を入力するとともに遮断手段50および相切り替え手段60の動作を制御する制御手段70とを備え、相の切り替えによっても漏電が生じる場合、電源ライン31,32を遮断するように構成することが望ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】ホット側とアース側とで一対となる電源ライン31,32に設けられ漏電を検知して漏電検知信号を出力する漏電検知手段40と、電源ライン31,32間に介装され、漏電検知信号に基づいて、電源ライン31,32の出力側でそのホット側とアース側とが入れ替わるよう接続状態を切り替える相切り替え手段60とを備えている。電源ライン遮断手段50と、漏電検知手段40の漏電検知信号を入力するとともに遮断手段50および相切り替え手段60の動作を制御する制御手段70とを備え、相の切り替えによっても漏電が生じる場合、電源ライン31,32を遮断するように構成することが望ましい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、漏電安全装置とそれを用いた電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
漏電遮断機を搭載した電気機器においては、漏電が発生すると漏電遮断機により電源ラインを遮断してその安全を図れるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−182505号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
漏電の発生は、電気機器の安全、および使用者の安全を図るうえで重要であるが、漏電は予期せず突発的に発生するから、電気機器の運転も突然、強制的に停止させられることになる。しかしながら、電気機器の運転を突発的に強制停止させられたのでは、それ以後、その電気機器が使用できなくなり、種々不具合な場合がある。
【0005】
本発明は、漏電が発生した場合、漏電に対する安全を十分に図りながら、応急的に電気機器の運転を継続可能にして上記不具合を解消できるようにすることを、解決すべき課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
ところで、漏電は通常、ホット側の電源ラインに接続されている電装部品や負荷内部の配線の一部での絶縁破壊に起因して、ケース等、外側の金属体に電流が流れる現象である。上記のように、ケース等の外側の金属体と導通している側の電源ラインが、アース側となれば、漏電状態が解消されることが考えられる。本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。
【0007】
すなわち、本発明は、ホット側とアース側とで一対となる電源ラインに設けられ漏電を検知して漏電検知信号を出力する漏電検知手段と、前記電源ライン間に介装され、前記漏電検知信号に基づいて、前記電源ラインの入力側に対して出力側のホット側とアース側とが入れ替わるよう接続状態を切り替える相切り替え手段とを備えている漏電安全装置を構成した。
【0008】
上記構成によると、漏電検知手段が漏電を検知すると、漏電検知信号を出力し、相切り替え手段は、この漏電検知信号に応答して、電源ラインの出力側で、電源ラインのホット側とアース側とを入れ替える。これによって、この漏電安全装置を搭載した電気機器の本体部には、相の入れ替わった電力が続けて供給されることになり、漏電が有っても、電気機器は、その運転が突発的に強制停止されるおそれがなくなる。
【0009】
また、外側の金属体に導通するなどして漏電状態にあるホット側の電源ラインが、アース側となることで、漏電が回避され、安全性が確保される。
【0010】
本発明は、好ましくは、前記電源ラインの遮断手段と、前記漏電検知手段の漏電検知信号を入力するとともに前記遮断手段および相切り替え手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記漏電検知手段の漏電検知信号に応答して、前記遮断手段を遮断動作させて電源ラインを遮断するとともに、前記相切り替え手段により、前記電源ラインの出力側でホット側とアース側とを入れ替えた後、前記遮断手段を復帰動作させて電源ラインを接続し、その接続状態のもとで前記漏電検出手段が漏電を検出した場合に、前記遮断手段を遮断動作させて電源ラインを遮断するものである。
【0011】
上記の構成によれば、漏電が検知されると、一旦は電源ラインが遮断されるとともに、電源ラインの出力側でホット側とアース側とが入れ替わり、その後、遮断手段の復帰動作で電源ラインが接続される。電気機器は一旦は電源停止されても、直後に相の入れ替わった電力が供給されるから、支障なく運転を継続することができて好ましい。電源ラインの相を入れ替えても、漏電が回避されない場合は、漏電検知手段が再び漏電を検知し、遮断手段により電源ラインが遮断される。これで、漏電状態が解消しない電気機器には、電力供給が遮断されるから、漏電に対して安全が確保される。
【0012】
上記発明において、制御手段は、前記漏電検知手段の漏電検知信号に応答して、前記相切り替え手段により電源ラインの出力側でホット側とアース側とを入れ替え、その後、前記漏電検出手段が漏電を検出した場合に、前記遮断手段を遮断動作させて電源ラインを遮断するようにしてもよい。
【0013】
なお、前記漏電の検知状態を報知する報知手段をさらに備えるようにした場合、電気機器のユーザーに対して当該電気機器等の点検整備を喚起させることができるようになって好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細を図面に示す実施の形態に基づいて説明すると、図1ないし図5は、本発明の一実施形態に係り、図1は、一実施形態に係る漏電安全装置の構成を示すブロック図、図2は、図1の漏電安全装置の一部である相切り替えリレーの他の例を示す構成図、図3は、図1の漏電安全装置の動作説明に供するフローチャート、図4は、図1の漏電安全装置の他の動作を示すフローチャート、図5は、図1の漏電安全装置を含む電気機器の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1を参照して、11,12は、商用の交流電源が入力する一対の入力端子、21,22は一対の出力端子、31はホット側電源ライン、32はアース側電源ライン、40は、漏電を検知する漏電検知手段としての零相変流器、50は、電源ラインの遮断手段としての遮断リレー、60は、相切り替え手段としての相切り替えリレー、70はコントローラで、80は、漏電安全装置の全体を示している。
【0016】
ホット側電源ライン31は、一方の入力端子11と出力端子21との間に介装されている。アース側電源ライン32は、他方の入力端子12と出力端子22との間に介装されている。
【0017】
零相変流器40は、リングコア41に不平衡電流検知用の巻線42を巻き付けて構成されている。この零相変流器40は、両電源ライン31,32に流れる電流の平衡状態を検知し、これら両電源ライン31,32に不平衡電流が流れていると、これを漏電であると検知し、その検知出力を漏電検知信号としてコントローラ70に入力するようになっている。
【0018】
遮断リレー50は、一対の遮断リレー接点51,52からなり、常時は閉じていてコントローラ70からの制御入力に応答して開かせられるようになっている。
【0019】
相切り替えリレー60は、遮断リレー接点51,52側にそれぞれ接続された可動リレー接点61a,62aと、一方の入力端子11に接続された個別リレー接点61b,62bと、他方の入力端子12に接続された個別リレー接点61c,62cとから構成されている。
【0020】
この相切り替えリレー60は、コントローラ70からの制御入力に応答して、可動リレー接点61a,62aが、ホット側とアース側とで一対の個別リレー接点61b,62cと他の一対の個別リレー接点61c,62bとの間を切り替わるようになっている。この場合、相切り替えリレー60から見て、入力端子11,12のホット側電源ライン31とアース側電源ライン32とは、それぞれホット側とアース側とで一対の入力側電源ライン31a,32aを構成し、出力端子21,22のホット側電源ライン31とアース側電源ライン32は、ホット側とアース側とで一対の出力側電源ライン31b,32bを構成している。したがって、相切り替えリレー60は、これらの間に配備されて入力側電源ラインのホット側とアース側31a,32aとのそれぞれに対する出力側電源ラインのホット側とアース側31b,32bそれぞれの相互の接続態様を切り替えることになる。
【0021】
コントローラ70は、主制御部70aを有し、主制御部70aにより零相変流器40からの漏電検知入力に応答して、遮断リレー50を強制的に開かせるとともに相切り替えリレー60の可動リレー接点61a,62aを一対の個別リレー接点61b,62cと他の対の個別リレー接点61c,62bとの間を切り替え制御するようになっている。
【0022】
コントローラ70はまた、零相変流器40により漏電を検知したことを記憶する記憶部70bと、漏電の検知状態を報知する、表示灯、表示器、発音体等の報知部70cとをさらに有する。この報知部70cは、特に記憶部70bに記憶されている漏電の検知状態を報知するようになっている。主制御部70aは、記憶部70bへの漏電情報の書き込み記憶とその記憶した情報の読み出しとを制御する一方、報知部70cにおける漏電の検知状態の報知動作を制御するようになっている。このような主制御部70aは、例えばマイクロコンピュータ、あるいは他のICなどにより構成される。
【0023】
なお、報知部70cについては、これを図示のように漏電安全装置80専用に設けるほか、この漏電安全装置80から電力供給を受ける電気機器が備える報知部、例えば電気機器を遠隔操作するための操作装置に設けられている表示器や、電気機器に接続されるその他の報知手段を利用してもよい。
【0024】
コントローラ70は、さらに主制御部70aにおいて、零相変流器40から得た漏電検知入力に基づいて遮断リレー50を制御して電源ライン31,32を遮断させるとともに、その遮断後に記憶部70bに記憶されている内容に基づいて前記遮断を継続させるか、相切り替えリレー60の切り替えを通じて前記遮断を停止させるかを選択するようになっている。そして、コントローラ70は、記憶部70bに記憶されている内容に基づいて漏電が初めて発生したか否かを判断し、漏電が初めて発生したときは、相切り替えリレー60に対してその切り替え動作を行わせる一方、漏電の発生が初めてでないときは前記遮断を継続させるようになっている。
【0025】
なお、相切り替えリレー60は、図2に示すように、ホット側電源ライン31とアース側電源ライン32との各ライン毎に2つの可動接点61a,61a’(62a,62a’)を有するリレー60’であってもよい。図2のリレー60’では、各電源ライン31,32の可動接点のうち、2つの可動接点61a,62a’の組が一体に開閉動作し、他の2つの可動接点61a’,62aの組が一体に開閉動作する。図2に示すリレー60’では、2組の可動接点61a,62a’, 61a’,62aをいずれも開放状態にすれば、電源ライン31,32が遮断されるから、電源ラインの遮断手段としても用いることが可能で、その場合は、遮断リレー50を省略することができる。
【0026】
また、相切り替えリレー60については、これに替えて3ステートリレーを用いてもよい。3ステートリレーでは、ホット側電源ライン31とアース側電源ライン32との各ラインにおいて、一方側(ホット側もしくはアース側)に接続する状態、開放状態、電源ラインの他方側(アース側もしくはホット側)に接続する状態の3つの状態を実現することができ、開放状態にすれば、電源ライン31,32が遮断されるから、電源ラインの遮断手段としても用いることができる。したがって、このリレーを用いた場合は、遮断リレー50を省略することができる。
【0027】
電源ライン遮断手段や、相切り替え手段は、前記のように、電磁的に開閉するリレーで構成するほか、半導体等のスイッチング素子で構成してもよく、その構成は図示例のものに限定されない。また、コントローラ70は、この実施形態では、漏電安全装置80専用のものとして該装置80の内部に設けているが、この漏電安全装置80から電力供給を受ける電気機器のコントローラを利用してもよい。この場合、漏電安全装置80が電源遮断動作をしたとき、電気機器のコントローラが電源遮断で動作しなくなることがあるので、この電気機器のコントローラには、漏電安全装置80の電源遮断動作の影響を受けないよう、漏電安全装置80の入力側等の別系統から電力供給するか、バッテリーで電源のバックアップする必要がある。コントローラ70の記憶部70aについては、不揮発性のメモリで構成してもよい。
【0028】
次に、図3を参照して、上記構成の動作を説明すると、負荷側で漏電が発生した場合、この漏電を零相変流器40が検知し、そのことを示す信号(漏電検知信号)を出力する。コントローラ70の主制御部70aは、ステップn1で零相変流器40からの漏電検知信号の入力有りと判定すると、ステップn2で遮断リレー50を強制的に開かせて電源ライン31,32を遮断する。そして、ステップn3で記憶部70bに記憶されている漏電情報を読み出し、漏電が初めて発生したか否かを判断する。漏電が初めて発生したときは、ステップn4で、両相切り替えリレー60に対してその切り替え動作を行わせて、電源ライン31,32の入力側に対して出力側のホット側とアース側とを入れ替え、次のステップn5で、遮断リレー50を閉じさせる。これで、負荷側には相の入れ替わった電力が供給され、負荷側の電気機器は、瞬間的な電源停止の後、運転を続けることになる。ステップn5の後は、ステップn1に戻る。
【0029】
前記の相の入れ替えで、漏電状態が解消する場合もあるし、解消しない場合もある。漏電状態が解消していない場合は、零相変流器40が再び漏電を検知し、ステップn1から、遮断リレー50を開かせて電源ライン31,32を遮断するステップn2を経て、ステップn3に至る。ステップn3では、漏電が初めて発生したか否かを判断するが、ここでは、漏電は2回目であるから、ステップn6に分岐して、該ステップn6で、遮断リレー50による電源遮断を継続させる。
【0030】
前記の動作において、漏電状態の報知は、最初に漏電を検知したときに行ってもよいし、2回目の漏電を検知した時点で報知するようにしてもよい。
【0031】
前記のフローチャートでは、漏電が検知されると、これに応答して直ちに電源ライン31,32が遮断されるようにしたが、漏電発生時に異なる動作をさせるようにしてもよく、例えば、図4に示すように、漏電が検知されると、これに応答して直ちに電源ライン31,32の相が切り替えられるようにしてもよい。
【0032】
図4のフローチャートにおいて、コントローラ70の主制御部70aは、ステップm1で零相変流器40からの漏電検知信号の入力有りと判定すると、次のステップm2で、漏電が初めて発生したか否かを判断する。漏電が初めて発生したときは、ステップm3で、相切り替えリレー60に対してその切り替え動作を行わせ、電源ライン31,32の出力側のホット側とアース側とを入れ替え、ステップm1に戻る。これで、負荷側には相の入れ替わった電力が続けて供給されることになる。
【0033】
前記の相の入れ替えで、漏電状態が解消していない場合は、零相変流器40が再び漏電を検知するから、ステップm1からステップm2に進む。ステップm2では、漏電が初めて発生したか否かを判断するが、ここでは、漏電は2回目であるから、ステップm4に分岐して、該ステップm4で、遮断リレー50を強制的に開かせて電源ライン31,32を遮断し、その状態を維持する。
【0034】
図5は、図1の漏電安全装置を含む電気機器を示すもので、ここでは、台所や洗面所への給湯のほか、浴槽に温水を供給しうる温水装置を例示している。
【0035】
図5において、符号81は、温水装置の全体を示している。この温水装置81は、バーナ82aと熱交換器82bとからなる給湯用の加熱部82と、同じくバーナー83aと熱交換器83bとからなる循環温水用の加熱部83とを備えている。この循環温水用の加熱部83には、循環往路84aと循環復路84bとが接続されている。循環復路84bには循環ポンプ85が設けられている。
【0036】
給湯用加熱部82の上流部には、上水道につながる給水路86が接続されるとともに、下流部には給湯路87が接続され、この給湯路87には、台所や洗面所等に設置されるカラン88が接続されている。また、給湯路87には分岐通路89が設けられ、この分岐通路89は、電磁弁90と、逆止弁91とを介して循環往路84aに合流接続されている。
【0037】
温水装置81にはまた、電源制御部92が設けられている。この電源制御部92には、図1に示した漏電安全装置80と、この漏電安全装置80から電力が供給される電源部93と、温水装置81内の加熱部82,83や、循環ポンプ85、電磁弁90等の動作を制御するメインコントローラ94とが含まれている。メインコントローラ94には、これと双方向通信が可能な遠隔コントローラ95が一つもしくは複数設けられている。
【0038】
温水装置81で漏電が発生した場合、漏電安全装置80では、相の切り替えが行われるから、温水装置81の本体部には、相の切り替わった電力が供給され、応急的に温水装置81の運転が継続される。相の切り替えにより漏電状態が解消されない場合、漏電安全装置80は電源を遮断するから、漏電に対する安全が確保される。
【0039】
このように、漏電安全装置80から電力供給を受ける電気機器がコントローラを有するものである場合は、そのコントローラを漏電安全装置80の制御手段として利用しうる。
【0040】
なお、本発明の漏電安全装置80を備える温水装置81としては、そのバーナ82a,83a等で使用される燃料としてガスを用いるタイプの温水装置、あるいは石油を用いるタイプの温水装置などがある。また、本発明の漏電安全装置80を備える温水装置81としては、CO2やその他のガスを熱媒体とするヒートポンプ給湯装置や、電気温水器などがある。さらに、本発明の漏電安全装置80を備える温水装置81としては、一般給湯機能、風呂注湯機能、風呂追い焚き機能、温水暖房機能等のうち、少なくとも1つ以上を備えた温水機器がある。その他、本発明の漏電安全装置は、本発明が奏する効果と同様の効果を有するものであれば、種々の電気機器に適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、漏電が発生しても、ホット側の電源ラインが外側の金属体に導通するなどしている場合は、そのホット側の電源ラインがアース側となることで、漏電が回避され、安全性が確保されるとともに、電気機器は、その運転が突発的に強制停止されるおそれがなくなる。
【0042】
本発明において、さらに電源ラインの遮断手段と、漏電検知手段の漏電検知信号を入力するとともに前記遮断手段および相切り替え手段の動作を制御する制御手段とを備えていれば、電源ラインの相を入れ替えても漏電が回避されない場合、電源ラインが遮断されることになるから、より確実に漏電に対して安全が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る漏電安全装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の漏電安全装置の一部である相切り替えリレーの他の例を示す構成図である。
【図3】図1の漏電安全装置の動作説明に供するフローチャートである。
【図4】図1の漏電安全装置の他の動作を示すフローチャートである。
【図5】図1の漏電安全装置を含む電気機器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,12 一対の入力端子
21,22 一対の出力端子
31 ホット側電源ライン
32 アース側電源ライン
40 零相変流器(漏電検知手段)
50 遮断リレー(電源ライン遮断手段)
60 相切り替えリレー(相切り替え手段)
70 コントローラ
80 漏電安全装置
81 温水装置(漏電安全装置を含む電気機器)
【発明の属する技術分野】
本発明は、漏電安全装置とそれを用いた電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
漏電遮断機を搭載した電気機器においては、漏電が発生すると漏電遮断機により電源ラインを遮断してその安全を図れるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−182505号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
漏電の発生は、電気機器の安全、および使用者の安全を図るうえで重要であるが、漏電は予期せず突発的に発生するから、電気機器の運転も突然、強制的に停止させられることになる。しかしながら、電気機器の運転を突発的に強制停止させられたのでは、それ以後、その電気機器が使用できなくなり、種々不具合な場合がある。
【0005】
本発明は、漏電が発生した場合、漏電に対する安全を十分に図りながら、応急的に電気機器の運転を継続可能にして上記不具合を解消できるようにすることを、解決すべき課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
ところで、漏電は通常、ホット側の電源ラインに接続されている電装部品や負荷内部の配線の一部での絶縁破壊に起因して、ケース等、外側の金属体に電流が流れる現象である。上記のように、ケース等の外側の金属体と導通している側の電源ラインが、アース側となれば、漏電状態が解消されることが考えられる。本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。
【0007】
すなわち、本発明は、ホット側とアース側とで一対となる電源ラインに設けられ漏電を検知して漏電検知信号を出力する漏電検知手段と、前記電源ライン間に介装され、前記漏電検知信号に基づいて、前記電源ラインの入力側に対して出力側のホット側とアース側とが入れ替わるよう接続状態を切り替える相切り替え手段とを備えている漏電安全装置を構成した。
【0008】
上記構成によると、漏電検知手段が漏電を検知すると、漏電検知信号を出力し、相切り替え手段は、この漏電検知信号に応答して、電源ラインの出力側で、電源ラインのホット側とアース側とを入れ替える。これによって、この漏電安全装置を搭載した電気機器の本体部には、相の入れ替わった電力が続けて供給されることになり、漏電が有っても、電気機器は、その運転が突発的に強制停止されるおそれがなくなる。
【0009】
また、外側の金属体に導通するなどして漏電状態にあるホット側の電源ラインが、アース側となることで、漏電が回避され、安全性が確保される。
【0010】
本発明は、好ましくは、前記電源ラインの遮断手段と、前記漏電検知手段の漏電検知信号を入力するとともに前記遮断手段および相切り替え手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記漏電検知手段の漏電検知信号に応答して、前記遮断手段を遮断動作させて電源ラインを遮断するとともに、前記相切り替え手段により、前記電源ラインの出力側でホット側とアース側とを入れ替えた後、前記遮断手段を復帰動作させて電源ラインを接続し、その接続状態のもとで前記漏電検出手段が漏電を検出した場合に、前記遮断手段を遮断動作させて電源ラインを遮断するものである。
【0011】
上記の構成によれば、漏電が検知されると、一旦は電源ラインが遮断されるとともに、電源ラインの出力側でホット側とアース側とが入れ替わり、その後、遮断手段の復帰動作で電源ラインが接続される。電気機器は一旦は電源停止されても、直後に相の入れ替わった電力が供給されるから、支障なく運転を継続することができて好ましい。電源ラインの相を入れ替えても、漏電が回避されない場合は、漏電検知手段が再び漏電を検知し、遮断手段により電源ラインが遮断される。これで、漏電状態が解消しない電気機器には、電力供給が遮断されるから、漏電に対して安全が確保される。
【0012】
上記発明において、制御手段は、前記漏電検知手段の漏電検知信号に応答して、前記相切り替え手段により電源ラインの出力側でホット側とアース側とを入れ替え、その後、前記漏電検出手段が漏電を検出した場合に、前記遮断手段を遮断動作させて電源ラインを遮断するようにしてもよい。
【0013】
なお、前記漏電の検知状態を報知する報知手段をさらに備えるようにした場合、電気機器のユーザーに対して当該電気機器等の点検整備を喚起させることができるようになって好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細を図面に示す実施の形態に基づいて説明すると、図1ないし図5は、本発明の一実施形態に係り、図1は、一実施形態に係る漏電安全装置の構成を示すブロック図、図2は、図1の漏電安全装置の一部である相切り替えリレーの他の例を示す構成図、図3は、図1の漏電安全装置の動作説明に供するフローチャート、図4は、図1の漏電安全装置の他の動作を示すフローチャート、図5は、図1の漏電安全装置を含む電気機器の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1を参照して、11,12は、商用の交流電源が入力する一対の入力端子、21,22は一対の出力端子、31はホット側電源ライン、32はアース側電源ライン、40は、漏電を検知する漏電検知手段としての零相変流器、50は、電源ラインの遮断手段としての遮断リレー、60は、相切り替え手段としての相切り替えリレー、70はコントローラで、80は、漏電安全装置の全体を示している。
【0016】
ホット側電源ライン31は、一方の入力端子11と出力端子21との間に介装されている。アース側電源ライン32は、他方の入力端子12と出力端子22との間に介装されている。
【0017】
零相変流器40は、リングコア41に不平衡電流検知用の巻線42を巻き付けて構成されている。この零相変流器40は、両電源ライン31,32に流れる電流の平衡状態を検知し、これら両電源ライン31,32に不平衡電流が流れていると、これを漏電であると検知し、その検知出力を漏電検知信号としてコントローラ70に入力するようになっている。
【0018】
遮断リレー50は、一対の遮断リレー接点51,52からなり、常時は閉じていてコントローラ70からの制御入力に応答して開かせられるようになっている。
【0019】
相切り替えリレー60は、遮断リレー接点51,52側にそれぞれ接続された可動リレー接点61a,62aと、一方の入力端子11に接続された個別リレー接点61b,62bと、他方の入力端子12に接続された個別リレー接点61c,62cとから構成されている。
【0020】
この相切り替えリレー60は、コントローラ70からの制御入力に応答して、可動リレー接点61a,62aが、ホット側とアース側とで一対の個別リレー接点61b,62cと他の一対の個別リレー接点61c,62bとの間を切り替わるようになっている。この場合、相切り替えリレー60から見て、入力端子11,12のホット側電源ライン31とアース側電源ライン32とは、それぞれホット側とアース側とで一対の入力側電源ライン31a,32aを構成し、出力端子21,22のホット側電源ライン31とアース側電源ライン32は、ホット側とアース側とで一対の出力側電源ライン31b,32bを構成している。したがって、相切り替えリレー60は、これらの間に配備されて入力側電源ラインのホット側とアース側31a,32aとのそれぞれに対する出力側電源ラインのホット側とアース側31b,32bそれぞれの相互の接続態様を切り替えることになる。
【0021】
コントローラ70は、主制御部70aを有し、主制御部70aにより零相変流器40からの漏電検知入力に応答して、遮断リレー50を強制的に開かせるとともに相切り替えリレー60の可動リレー接点61a,62aを一対の個別リレー接点61b,62cと他の対の個別リレー接点61c,62bとの間を切り替え制御するようになっている。
【0022】
コントローラ70はまた、零相変流器40により漏電を検知したことを記憶する記憶部70bと、漏電の検知状態を報知する、表示灯、表示器、発音体等の報知部70cとをさらに有する。この報知部70cは、特に記憶部70bに記憶されている漏電の検知状態を報知するようになっている。主制御部70aは、記憶部70bへの漏電情報の書き込み記憶とその記憶した情報の読み出しとを制御する一方、報知部70cにおける漏電の検知状態の報知動作を制御するようになっている。このような主制御部70aは、例えばマイクロコンピュータ、あるいは他のICなどにより構成される。
【0023】
なお、報知部70cについては、これを図示のように漏電安全装置80専用に設けるほか、この漏電安全装置80から電力供給を受ける電気機器が備える報知部、例えば電気機器を遠隔操作するための操作装置に設けられている表示器や、電気機器に接続されるその他の報知手段を利用してもよい。
【0024】
コントローラ70は、さらに主制御部70aにおいて、零相変流器40から得た漏電検知入力に基づいて遮断リレー50を制御して電源ライン31,32を遮断させるとともに、その遮断後に記憶部70bに記憶されている内容に基づいて前記遮断を継続させるか、相切り替えリレー60の切り替えを通じて前記遮断を停止させるかを選択するようになっている。そして、コントローラ70は、記憶部70bに記憶されている内容に基づいて漏電が初めて発生したか否かを判断し、漏電が初めて発生したときは、相切り替えリレー60に対してその切り替え動作を行わせる一方、漏電の発生が初めてでないときは前記遮断を継続させるようになっている。
【0025】
なお、相切り替えリレー60は、図2に示すように、ホット側電源ライン31とアース側電源ライン32との各ライン毎に2つの可動接点61a,61a’(62a,62a’)を有するリレー60’であってもよい。図2のリレー60’では、各電源ライン31,32の可動接点のうち、2つの可動接点61a,62a’の組が一体に開閉動作し、他の2つの可動接点61a’,62aの組が一体に開閉動作する。図2に示すリレー60’では、2組の可動接点61a,62a’, 61a’,62aをいずれも開放状態にすれば、電源ライン31,32が遮断されるから、電源ラインの遮断手段としても用いることが可能で、その場合は、遮断リレー50を省略することができる。
【0026】
また、相切り替えリレー60については、これに替えて3ステートリレーを用いてもよい。3ステートリレーでは、ホット側電源ライン31とアース側電源ライン32との各ラインにおいて、一方側(ホット側もしくはアース側)に接続する状態、開放状態、電源ラインの他方側(アース側もしくはホット側)に接続する状態の3つの状態を実現することができ、開放状態にすれば、電源ライン31,32が遮断されるから、電源ラインの遮断手段としても用いることができる。したがって、このリレーを用いた場合は、遮断リレー50を省略することができる。
【0027】
電源ライン遮断手段や、相切り替え手段は、前記のように、電磁的に開閉するリレーで構成するほか、半導体等のスイッチング素子で構成してもよく、その構成は図示例のものに限定されない。また、コントローラ70は、この実施形態では、漏電安全装置80専用のものとして該装置80の内部に設けているが、この漏電安全装置80から電力供給を受ける電気機器のコントローラを利用してもよい。この場合、漏電安全装置80が電源遮断動作をしたとき、電気機器のコントローラが電源遮断で動作しなくなることがあるので、この電気機器のコントローラには、漏電安全装置80の電源遮断動作の影響を受けないよう、漏電安全装置80の入力側等の別系統から電力供給するか、バッテリーで電源のバックアップする必要がある。コントローラ70の記憶部70aについては、不揮発性のメモリで構成してもよい。
【0028】
次に、図3を参照して、上記構成の動作を説明すると、負荷側で漏電が発生した場合、この漏電を零相変流器40が検知し、そのことを示す信号(漏電検知信号)を出力する。コントローラ70の主制御部70aは、ステップn1で零相変流器40からの漏電検知信号の入力有りと判定すると、ステップn2で遮断リレー50を強制的に開かせて電源ライン31,32を遮断する。そして、ステップn3で記憶部70bに記憶されている漏電情報を読み出し、漏電が初めて発生したか否かを判断する。漏電が初めて発生したときは、ステップn4で、両相切り替えリレー60に対してその切り替え動作を行わせて、電源ライン31,32の入力側に対して出力側のホット側とアース側とを入れ替え、次のステップn5で、遮断リレー50を閉じさせる。これで、負荷側には相の入れ替わった電力が供給され、負荷側の電気機器は、瞬間的な電源停止の後、運転を続けることになる。ステップn5の後は、ステップn1に戻る。
【0029】
前記の相の入れ替えで、漏電状態が解消する場合もあるし、解消しない場合もある。漏電状態が解消していない場合は、零相変流器40が再び漏電を検知し、ステップn1から、遮断リレー50を開かせて電源ライン31,32を遮断するステップn2を経て、ステップn3に至る。ステップn3では、漏電が初めて発生したか否かを判断するが、ここでは、漏電は2回目であるから、ステップn6に分岐して、該ステップn6で、遮断リレー50による電源遮断を継続させる。
【0030】
前記の動作において、漏電状態の報知は、最初に漏電を検知したときに行ってもよいし、2回目の漏電を検知した時点で報知するようにしてもよい。
【0031】
前記のフローチャートでは、漏電が検知されると、これに応答して直ちに電源ライン31,32が遮断されるようにしたが、漏電発生時に異なる動作をさせるようにしてもよく、例えば、図4に示すように、漏電が検知されると、これに応答して直ちに電源ライン31,32の相が切り替えられるようにしてもよい。
【0032】
図4のフローチャートにおいて、コントローラ70の主制御部70aは、ステップm1で零相変流器40からの漏電検知信号の入力有りと判定すると、次のステップm2で、漏電が初めて発生したか否かを判断する。漏電が初めて発生したときは、ステップm3で、相切り替えリレー60に対してその切り替え動作を行わせ、電源ライン31,32の出力側のホット側とアース側とを入れ替え、ステップm1に戻る。これで、負荷側には相の入れ替わった電力が続けて供給されることになる。
【0033】
前記の相の入れ替えで、漏電状態が解消していない場合は、零相変流器40が再び漏電を検知するから、ステップm1からステップm2に進む。ステップm2では、漏電が初めて発生したか否かを判断するが、ここでは、漏電は2回目であるから、ステップm4に分岐して、該ステップm4で、遮断リレー50を強制的に開かせて電源ライン31,32を遮断し、その状態を維持する。
【0034】
図5は、図1の漏電安全装置を含む電気機器を示すもので、ここでは、台所や洗面所への給湯のほか、浴槽に温水を供給しうる温水装置を例示している。
【0035】
図5において、符号81は、温水装置の全体を示している。この温水装置81は、バーナ82aと熱交換器82bとからなる給湯用の加熱部82と、同じくバーナー83aと熱交換器83bとからなる循環温水用の加熱部83とを備えている。この循環温水用の加熱部83には、循環往路84aと循環復路84bとが接続されている。循環復路84bには循環ポンプ85が設けられている。
【0036】
給湯用加熱部82の上流部には、上水道につながる給水路86が接続されるとともに、下流部には給湯路87が接続され、この給湯路87には、台所や洗面所等に設置されるカラン88が接続されている。また、給湯路87には分岐通路89が設けられ、この分岐通路89は、電磁弁90と、逆止弁91とを介して循環往路84aに合流接続されている。
【0037】
温水装置81にはまた、電源制御部92が設けられている。この電源制御部92には、図1に示した漏電安全装置80と、この漏電安全装置80から電力が供給される電源部93と、温水装置81内の加熱部82,83や、循環ポンプ85、電磁弁90等の動作を制御するメインコントローラ94とが含まれている。メインコントローラ94には、これと双方向通信が可能な遠隔コントローラ95が一つもしくは複数設けられている。
【0038】
温水装置81で漏電が発生した場合、漏電安全装置80では、相の切り替えが行われるから、温水装置81の本体部には、相の切り替わった電力が供給され、応急的に温水装置81の運転が継続される。相の切り替えにより漏電状態が解消されない場合、漏電安全装置80は電源を遮断するから、漏電に対する安全が確保される。
【0039】
このように、漏電安全装置80から電力供給を受ける電気機器がコントローラを有するものである場合は、そのコントローラを漏電安全装置80の制御手段として利用しうる。
【0040】
なお、本発明の漏電安全装置80を備える温水装置81としては、そのバーナ82a,83a等で使用される燃料としてガスを用いるタイプの温水装置、あるいは石油を用いるタイプの温水装置などがある。また、本発明の漏電安全装置80を備える温水装置81としては、CO2やその他のガスを熱媒体とするヒートポンプ給湯装置や、電気温水器などがある。さらに、本発明の漏電安全装置80を備える温水装置81としては、一般給湯機能、風呂注湯機能、風呂追い焚き機能、温水暖房機能等のうち、少なくとも1つ以上を備えた温水機器がある。その他、本発明の漏電安全装置は、本発明が奏する効果と同様の効果を有するものであれば、種々の電気機器に適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、漏電が発生しても、ホット側の電源ラインが外側の金属体に導通するなどしている場合は、そのホット側の電源ラインがアース側となることで、漏電が回避され、安全性が確保されるとともに、電気機器は、その運転が突発的に強制停止されるおそれがなくなる。
【0042】
本発明において、さらに電源ラインの遮断手段と、漏電検知手段の漏電検知信号を入力するとともに前記遮断手段および相切り替え手段の動作を制御する制御手段とを備えていれば、電源ラインの相を入れ替えても漏電が回避されない場合、電源ラインが遮断されることになるから、より確実に漏電に対して安全が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る漏電安全装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の漏電安全装置の一部である相切り替えリレーの他の例を示す構成図である。
【図3】図1の漏電安全装置の動作説明に供するフローチャートである。
【図4】図1の漏電安全装置の他の動作を示すフローチャートである。
【図5】図1の漏電安全装置を含む電気機器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,12 一対の入力端子
21,22 一対の出力端子
31 ホット側電源ライン
32 アース側電源ライン
40 零相変流器(漏電検知手段)
50 遮断リレー(電源ライン遮断手段)
60 相切り替えリレー(相切り替え手段)
70 コントローラ
80 漏電安全装置
81 温水装置(漏電安全装置を含む電気機器)
Claims (7)
- ホット側とアース側とで一対となる電源ラインに設けられ漏電を検知して漏電検知信号を出力する漏電検知手段と、前記電源ライン間に介装され、前記漏電検知信号に基づいて、前記電源ラインの入力側に対して出力側のホット側とアース側とが入れ替わるよう接続状態を切り替える相切り替え手段とを備えていることを特徴とする漏電安全装置。
- 請求項1に記載の漏電安全装置において、
前記電源ラインの遮断手段と、前記漏電検知手段の漏電検知信号を入力するとともに前記遮断手段および相切り替え手段の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記漏電検知手段の漏電検知信号に応答して、前記遮断手段を遮断動作させて電源ラインを遮断するとともに、前記相切り替え手段により、前記電源ラインの出力側でホット側とアース側とを入れ替えた後、前記遮断手段を復帰動作させて電源ラインを接続し、その接続状態のもとで前記漏電検出手段が漏電を検出した場合に、前記遮断手段を遮断動作させて電源ラインを遮断するものである漏電安全装置。 - 請求項1に記載の漏電安全装置において、
前記電源ラインの遮断手段と、前記漏電検知手段の漏電検知信号を入力するとともに前記遮断手段および相切り替え手段の動作を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記漏電検知手段の漏電検知信号に応答して、前記相切り替え手段により、前記電源ラインの出力側でホット側とアース側とを入れ替えた後、前記漏電検出手段が漏電を検出した場合に、前記遮断手段を遮断動作させて電源ラインを遮断するものである漏電安全装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の漏電安全装置において、
前記漏電検知手段における漏電の検知状態を報知する報知手段を備えている漏電安全装置。 - 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の漏電安全装置において、
前記漏電検知手段は、電源ラインに設けられて該電源ラインの不平衡電流に基づいて漏電を検知する零相変流器であり、前記遮断手段が、電源ラインに設けられる遮断リレーである漏電安全装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の漏電安全装置を備えたことを特徴とする電気機器。
- 請求項6に記載の電気機器が温水装置であることを特徴とする電気機器。
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- 2002-11-27 JP JP2002343497A patent/JP2004178964A/ja active Pending
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